JP2016517389A - 三酸化硫黄吸収熱の回収 - Google Patents

三酸化硫黄吸収熱の回収 Download PDF

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Abstract

三酸化硫黄変換ガス中での硫酸の形成による蒸気相熱及びSO3の硫酸への吸収熱が、熱を吸収酸から、蒸気が二酸化硫黄燃焼ガスからの熱の移動により発生する廃熱ボイラに供給される高圧ボイラ給水に移動させることにより回収される、硫酸を製造するための接触プロセス。

Description

本発明は、三酸化硫黄を硫酸に吸収させる熱の回収、より具体的には、熱を後に高圧蒸気に変換されるボイラ給水に移動させることにより、高画分の吸収熱が回収されるプロセスに関する。
硫酸を製造するための接触プロセスは、いくつかのその動作において高度に発熱性である。大量の反応熱は、二酸化硫黄及び酸素を含むガスを生成するために、硫黄源、例えば、元素硫黄、硫化水素、または金属硫化物を過剰な酸素と燃焼させることにより発生する。さらなる実質エネルギー量は、硫酸の純生産量を得るために、触媒により二酸化硫黄を三酸化硫黄に変換し、硫酸を含む水性吸収液体に三酸化硫黄を吸収させることにより発生する。
硫酸の製造において、燃焼ガスを廃熱ボイラに通過させることにより硫黄源の燃焼熱を回収することが長い間慣習となっている。燃焼ガスの温度は、典型的には、非常に高いため、例えば、40〜70バールの高圧蒸気が廃熱ボイラ内で発生する。
二酸化硫黄の三酸化硫黄への酸化熱を回収することも慣習となっている。典型的には、廃熱ボイラを出る燃焼ガスは、二酸化硫黄及び酸素を含むガス流が変換反応のための触媒を通過するいくつかの連続変換段階を備える変換器を通過する。二酸化硫黄から三酸化硫黄への酸化熱の回収に関して、触媒変換器を出る変換ガスは、典型的には、廃熱ボイラ用のボイラ給水を加熱するために別の廃熱ボイラ、蒸気過熱器、及び/またはエコノマイザーを通過する。通常、多段変換器の最後から2番目の段階を出る変換ガスは、ガス中に含まれるSOが硫酸に吸収される層間吸収塔に方向付けられ、それによりガス流が層間吸収装置から戻される変換器段階内でSOをSOに変換するための駆動力を強化する。ガスは、層間吸収装置に入る前に冷却されなければならず、これは、上述のエコノマイザーにおいて、及び/またはガス間熱交換器を通過させることにより達成され得、層間吸収装置から戻る流れは、同じまたは別の変換器段階を出るガス流からの熱の移動により再加熱される。戻されるガスは、さらなる変換が、ガスが戻される変換器段階で生じ得る温度に再加熱される。
硫黄の燃焼及び二酸化硫黄の三酸化硫黄への酸化によって発生した熱に加え、エネルギーの実質的な増分は、SOから硫酸を生成するために三酸化硫黄を変換ガスから硫酸流に吸収させることにより発生する。1980年代まで、接触硫酸プロセスにおいて発生した全熱量の25%近くを表すこの熱の増分は、大気に放出されるか、または地域暖房などの低レベルの用途にのみ使用された。ステンレススチールで構成される吸収酸冷却器は、典型的には、110℃付近、より典型的には約80℃の最大入口温度で動作された。
米国特許第4,576,813号及び同第4,670,242号は、SO吸収装置及び吸収酸冷却器が、98.5%以上、好ましくは99%以上の濃度で吸収装置を出る硫酸流の強度を維持し、酸により湿潤された熱移動表面が適切に選択されたFe/Cr合金で構成された熱交換器において吸収熱を回収することにより、冷却流体を120℃以上の温度に加熱するように動作され得るプロセスを説明する。
米国特許第4,576,813号及び同第4,670,242号に記載されるプロセスにおいて、硫黄は、過剰な酸素を含む乾燥SO保有ガス流を生成するために乾燥空気中で燃焼され、SO流は、変換器を通過し、SOの高温吸収のために硫酸と接触する吸収塔に方向付けされる乾燥SO保有ガス流を生成する。高温塔からの吸収酸は、通常、「熱回収塔」と称され、適切なFe/Cr合金で構成される管を備える外部シェル及び管熱交換器を通して循環される。熱交換器において、熱は、熱移動流体に移動され、有用な形態で回収される。米国特許第4,576,813号及び同第4,670,242号に記載されるプロセスの商業的実施において、吸収酸から移動する熱は、動力発生及び/調和プロセス動作に有用である中圧蒸気を発生する。
典型的には、高温の吸収装置は、SO枯渇SO流がさらなる変換器段階に戻され、後に最終吸収塔に方向付けられるさらなるSO変換ガス流を生成する層間塔として機能する。SOの回収を最大にし、硫酸ミストを最小にするために、最終吸収塔は、通常、比較的適度の温度、例えば、約80℃で動作される。
米国特許第5,118,490号は、「湿性ガス」からのSO吸収熱の回収を説明する。参考文献は、熱回収吸収系(HRS)酸からの熱の移動によってボイラ給水を加熱するための選択肢を開示する。熱回収系ボイラ15のボイラ給水は、中間圧力ボイラ15を出るHRS酸によって熱交換器19内で予熱され得る。二酸化硫黄燃焼ガス廃熱ボイラ用のボイラ給水は、高圧ボイラ給水を予熱するために、HRSボイラ15と別の熱交換器21との間で高温吸収装置を出る酸流を分割することにより、高温HRS酸で加熱され得る。HRS酸は、好ましくは、200℃(392°F)を超える温度で吸収装置を離れ、蒸気は、好ましくは、HRSボイラ15内で450kPa以上で発生する。他の実施形態では、’490特許は、熱交換器15及び21が直列で動作され得、この場合、酸は、典型的には、最初に交換器21を通って流れることを開示する。
米国特許第5,130,112号は、SO吸収動作から回収されたエネルギーが吸収前に蒸気をSO変換ガス流に注入することによって強化されるプロセスを説明する。蒸気注入後、変換ガスは、吸収装置に入る前に、好ましくはエコノマイザー、より好ましくは凝結エコノマイザーを通過する。HRSボイラ107を出るHRS酸の大部分は、HRS吸収ゾーン133の吸収酸として再利用されるが、画分137は、最終吸収回路から引き出された生成物酸を補うために、補充として最終吸収装置157に移動される。後者の画分は、熱交換器139及び141を直列に通過し、順方向に流れる酸の画分は、熱をボイラ給水に移動させることよりさらに冷却される。熱交換器141において、HRSボイラ及びSO燃焼ガス廃熱ボイラの両方のボイラ給水は、131℃(268°F)に余熱される。交換器141を出るボイラ給水は、脱気装置165を通過し、その後、HRSボイラと廃熱ボイラとに分割される。HRSボイラに流れる画分は、順方向に流れるHRS酸画分からの熱の移動によって184℃(363°F)に加熱される熱交換器139を通過する。他の画分(138℃;280°F)は、最終段階の変換ガスからの熱の移動により加熱される熱交換器155を通り、次に、第3段階の変換ガスからの熱の移動によってさらに加熱される凝結エコノマイザー131を通って流れる。
米国特許第4,996,038号は、希釈水が蒸気として循環酸に、任意に、塔内に添加され得るプロセスを説明する。米国特許第4,996,038号及び米国特許第5,538,707号の両方は、SOガス流が最初に導入される一次吸収ゾーンと、ガス流が冷却され、残留SOが回収される、一次ゾーンの上の二次吸収ゾーンと、を備える吸収塔における熱回収を説明する。ボイラ給水は、層間プロセスの最終吸収塔を通って循環する酸からの熱の移動、及び乾燥塔を通って循環する酸からの熱の移動によって、比較的低温で余熱される。
PCT出願WO2011/139390号は、水蒸気の増加画分が高温吸収装置に入るSO変換ガス内に導入され、それにより水蒸気と三酸化硫黄のモル比が0.40以上に増加する硫酸製造プロセスを説明する。水蒸気の導入は、熱回収系ボイラを出る吸収酸からの熱に移動によって生成された硫酸1トン当たりに発生し得る中間圧力蒸気の量を増加させる。本願は、ボイラ給水を加熱し、かつ/または脱気するための1つ以上の補助熱交換器(複数可)に吸収酸を方向付けることによって熱回収系ボイラを出る吸収酸からエネルギーをさらに抽出する選択肢も論じる。ボイラ給水は、典型的には180℃(356°F)の範囲の温度に加熱されるが、吸収熱の主な画分は、熱回収系ボイラにおいて抽出され、よって、ボイラ給水がボイラの下流の吸収酸からの熱移動により加熱され得る規模は制限される。
本発明のある特定の、及び様々な好ましい実施形態の目的は、特に、比較的高温で三酸化硫黄を硫酸に吸収させる高画分の熱を回収すること、より具体的には、高圧蒸気の形態で高画分の吸収熱を回収すること、及び単一吸収系のみを備える接触硫酸製造施設において高温で吸収熱を回収することである。
三酸化硫黄を含む原料ガスを、一次熱回収吸収ゾーン内で、液体硫酸を含む三酸化硫黄吸収酸流と接触させ、それにより三酸化硫黄を原料ガスから吸収酸流に移動させ、吸収熱によって吸収酸流を加熱する硫酸の製造プロセスが、本明細書において開示される。熱は、ボイラ給水流及び吸収酸流の両方の流れに対して直列であり、かつ吸収酸流及びボイラ給水流が向流的に流れる熱交換器において、吸収酸流からボイラ給水流に移動する。ボイラ給水流は、直列の2つの連続する熱交換器の間のボイラ給水流路内の減圧ゾーン内に流れることを可能にし、それにより蒸気を発生させ、減圧ゾーン内でボイラ給水流を冷却する。減圧ゾーン内で発生した蒸気は、冷却ボイラ給水流から分離され、エネルギーは、減圧ゾーン内で発生した蒸気から有用な形態で回収される。冷却ボイラ給水流は、加圧され、ボイラ給水の流れに対して減圧ゾーンの下流にある直列の別の熱交換器に移動される。加圧ボイラ給水は、吸収酸からの熱の移動により、別の熱交換器内で加熱される。蒸気は、前述の熱交換器のアレイの外側にあり、ボイラ給水の流れに対して別の熱交換器の下流にあるボイラ内で、少なくとも40バールの圧力で加圧液体流から発生し、吸収酸流は、一連の熱交換器から熱回収吸収ゾーンに戻って循環する。
二酸化硫黄を含む原料ガスを、一次熱回収吸収ゾーン内で、液体硫酸を含む三酸化硫黄吸収酸流と接触させ、それにより三酸化硫黄を原料ガスから吸収酸流に移動させ、吸収熱によって吸収酸流を加熱する硫酸の製造プロセスが、本明細書においてさらに開示される。熱は、吸収酸流からボイラ給水流に移動し、その後、蒸気は、少なくとも40バールの圧力で加熱されたボイラ給水流から発生する。熱回収吸収ゾーン内で発生した吸収熱の少なくとも約60%、75%、85%、90%、95%、または97%は、ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される。
三酸化硫黄を含む原料ガスを、一次熱回収吸収ゾーン内で、液体硫酸を含む三酸化硫黄吸収酸流と接触させ、それにより三酸化硫黄を原料ガスから吸収酸流に移動させ、吸収熱によって吸収酸流を加熱する硫酸の製造プロセスも、本明細書において開示される。熱回収吸収ゾーン内で発生した吸収熱の少なくとも約60%、75%、85%、90%、95%、または97%は、ボイラ給水流に移動し、ボイラ給水は、少なくとも40バールに加圧される。
三酸化硫黄を含む原料ガスを、一次熱回収吸収ゾーン内で、液体硫酸を含む三酸化硫黄吸収酸流と接触させ、それにより三酸化硫黄を原料ガスから吸収酸流に移動させ、吸収熱によって吸収酸流を加熱する硫酸の製造プロセスが、本明細書において尚もさらに開示される。熱は、吸収液からボイラ給水流に移動し、それにより該ボイラ給水流を少なくとも400°Fの温度に加熱する。
本開示は、二酸化硫黄及び酸素を含む燃焼ガスを生成するために、硫黄が過剰の酸素を含むガス中で燃焼される硫酸の製造プロセスをさらに対象とする。燃焼ガスは、廃熱ボイラを通過し、燃焼熱は、40バールを超える圧力で蒸気を発生させるために、熱をボイラ給水流に移動させることにより回収される。二酸化硫黄を三酸化硫黄に変換するために燃焼ガスを一連の触媒変換ゾーン内の触媒と接触させ、それにより三酸化硫黄を含む燃焼ガスを生成する。変換ガスを、熱回収吸収ゾーン内で液体硫酸を含む三酸化硫黄吸収酸流と接触させ、それにより三酸化硫黄を原料ガスから吸収酸流に移動させ、吸収熱によって吸収酸流を加熱する。熱は、吸収酸流からボイラ給水流に移動する。その後、ボイラ給水流は、少なくとも40バールの圧力で、加熱されたボイラ給水流から蒸気を発生させるために、廃熱ボイラに移動する。熱回収吸収ゾーン内で発生した吸収熱の少なくとも約60%、75%、85%、90%、95%、または97%は、ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される。熱回収吸収ゾーンを出るガス流に含まれる残留二酸化硫黄は、二酸化硫黄を三酸化硫黄に変換するための触媒とさらに接触させることなく、プロセスから吐出される。
他の目的及び特徴は、一部明らかであり、一部以下に記載される。
本発明の好ましい実施形態を実施する接触硫酸プロセスのプロセス側の概略流れ図であり、実質的に全てのSO吸収熱は、高圧蒸気の形態で回収され、流れ図は、熱回収系(HRS)吸収装置、燃焼空気乾燥塔、及び吸収熱を二酸化硫黄燃焼ガス廃熱ボイラ用のボイラ給水に移動させるための熱交換器のアレイの間の吸収酸の循環を示す。 図1の好ましい実施形態のボイラ給水及び蒸気側の概略流れ図である。 図1及び2の流れ図を統合する概略流れ図である。 図1及び2のプロセスの変形態のプロセス側の概略流れ図である。 図5の好ましい実施形態のボイラ給水及び蒸気側の概略流れ図である。 本発明の代替えの実施形態について図1に相当するプロセス側の概略図であり、HRS吸収系内で発生した熱は、HRSボイラ内の中間圧力蒸気の発生と、SO燃焼ガス廃熱ボイラ用のボイラ給水の加熱との間で分割される。 図6のプロセスのボイラ給水及び蒸気側の略図である。 図6及び7の流れ図を統合する概略流れ図である。
本発明によると、三酸化硫黄を硫酸に吸収させる高画分の熱が、高温で、好ましくは、例えば、40〜70バールの高圧蒸気形態で回収されるプロセスが提供される。
好ましくは、本プロセスは、接触硫酸施設における硫酸の製造を含む。先行技術の硫酸プロセスは、高圧蒸気の形態のSO吸収エネルギーのある程度の画分または残留物を回収してきたが、当該分野の焦点は、HRSボイラ内での中間圧力蒸気の発生による吸収熱の回収に対してであった。
本発明のプロセスの好ましい実施形態では、大部分の吸収熱は、HRSボイラ内での蒸気の発生により可能であるよりも大幅に高温で回収される。高温SO吸収装置において達成される最大吸収酸温度は、典型的には、450°F〜500°Fの範囲であるため、HRSボイラにおいて達成される最大蒸気圧は、典型的には、9〜15バールの範囲である。吸収酸の温度、よってHRSボイラ内で発生する蒸気の圧力は、吸収熱、蒸気注入の場合においては、吸収熱、硫酸の蒸気相形成熱、及び酸の流れに対する凝結熱の合計、吸収効率、ならびに潜在的に、ボイラ管の強度、耐腐食性、及びコストHRSにより制限される。
対照的に、硫黄を燃焼することにより達成される温度は、典型的には、2000°Fを超える範囲であり、燃焼ガスを廃熱ボイラに通過させることにより、40〜70バールの範囲の圧力を有する蒸気が容易に発生する。熱をHRS酸からこのまたは別の高圧ボイラ用のボイラ給水に移動させることにより、吸収熱、硫酸の蒸気相形成熱、及び凝結熱は、高圧蒸気の形態で回収され得る。ボイラ給水は、通常、吸収酸からの熱の移動により、400°F〜440°Fをかなり上回る温度に加熱することができないが、このように移動された熱は、それにもかかわらず、加熱されたボイラ給水が最終的に送達されるボイラ内で発生する、典型的には40〜70バールの高圧蒸気の形態で回収される。吸収酸からの熱の移動により提供されるボイラ給水温度の上昇の結果として、廃熱ボイラに対する顕熱負荷は減少し、所与の高圧ボイラ熱移動表面にわたって発生する蒸気の量は増加し、かつ/または蒸気が所与のボイラ水供給速度で、工業規模で発生する圧力は増加し得る。結果として、吸収エネルギー、ならびに蒸気注入の場合には、硫酸の蒸気相形成熱、及び凝結熱は、中間圧力蒸気を発生させるためにHRS酸を直接使用することによって達成され得る圧力をはるかに上回る圧力で、有用な形態で回収され得る。
本発明によると、SO吸収熱は、好ましくは、ボイラ給水を少なくとも約400°Fの温度に余熱するために使用され、加熱されたボイラ給水は、典型的には、1つ以上のSO変換ガス流からの熱の移動によりさらに加熱され、加熱された給水は、最終的には、蒸気が好ましくは少なくとも約40バールの圧力で発生する高圧ボイラ内に導入される。より好ましくは、HRS酸からの熱の移動により、ボイラ給水は、少なくとも約375°F、390°F、400°F、410°F、420°F、または425°F、400の温度に加熱される。
任意に、ボイラ給水は、SO燃焼ガス用の廃熱ボイラなどの高圧ボイラと蒸気が最大約10バールの圧力で発生する従来のHRSボイラとの間で分割され得る。有利に、全てのボイラ給水は、高温ボイラに移動される。いずれの場合においても、好ましくは、少なくとも60%、75%、または85%の吸収熱が、少なくとも約40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される。より好ましくは、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約97%の吸収熱が、少なくとも約40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される。さらにより好ましくは少なくとも60%、75%、85%、90%、95%、または97%の吸収熱が、50バール以上、例えば、50〜70バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される。
湿性ガス硫酸施設または水蒸気が熱回収吸収ゾーンの上流のSO変換ガスに注入される任意の施設において、吸収酸において回収されたエネルギー量は、硫酸の蒸気相形成熱、ならびに熱回収吸収ゾーンにおけるガス相から酸相への水及び硫酸の凝結熱により増加する。そのような動作において、本発明のプロセスは、硫酸の形成による蒸気相熱、SO吸収エネルギー、及び40バール以上の蒸気または50バール以上の蒸気の形成における凝結熱の合計の少なくとも約60%、75%、または85%、より好ましくは、少なくとも約90%、または少なくとも約95%の回収が可能である。さらに高パーセンテージ、例えば、97%超、または99%超のこのエネルギーは、以下に記載される熱回収吸収ゾーン内の、またはその上流の変換ガス内に注入するために蒸気源を提供するなどの有用な目的に適用される低圧蒸気の成分を加えた40バール以上または50バール以上の蒸気の組み合わせで回収され得る。
40バール以上の蒸気の形態での吸収エネルギー、または凝結エネルギーを加えた吸収エネルギーの最大回収の妨げの1つは、HRS酸と高圧のボイラ給水との間の不適切な温度差(Δt)である可能性がある。熱回収吸収ゾーンで吸収酸を上昇させることができる最大温度は一般に、約500°Fを超えない、より典型的には、約450°Fを超えないため、吸収酸からの熱の移動によりボイラ給水を約420°Fまたは430°Fより高い温度に加熱することは不可能である。
よって、吸収熱がボイラ給水への移動によって回収され得る規模は、熱回収吸収ゾーン内で吸収酸を上昇させることができる最大温度に対する廃熱ボイラの容量ボイラ必要水流により制限され得る。吸収エネルギー、または硫酸凝結エネルギーを加えた吸収エネルギーの発生速度は、理論上、必要容量のボイラ給水を比較的高温に加熱するのに十分であり得るが、吸収効率、必要な酸流、構成物質等を考慮すると、吸収酸自体を、さもなければ理論上達成可能な温度で熱をボイラ給水に移動させるための満足なΔtを提供するのに十分に高い温度に加熱することが妨げられる場合がある。この問題は、特に、SO吸収系内でのエネルギー発生が水蒸気の形態で希釈水(SO反応水)を提供することにより強化される本発明の好ましい実施形態において深刻である。例えば、ほぼ100%の希釈水が注入蒸気、または入口燃焼空気からの湿度に加えて(吸収酸回路内に統合された乾燥塔内で凝結される)、注入蒸気の形態で供給される図1に図示されるプロセスにおいて、硫黄燃焼炉の発熱速度は、HRS吸収装置内の発熱速度のほぼ2倍である。この関係に基づき、全ての吸収熱が廃熱ボイラ用のボイラ給水の顕熱を増加させるために方向付けられる場合、給水の理論上の温度上昇は、華氏395度近くである。典型的には、ボイラ給水は、70°F〜100°Fで利用可能である。85°Fと仮定すると、全てのHRS熱(吸収+凝結)が廃熱ボイラ用の給水の顕熱量を増加させるために移動される場合、これは、ボイラ給水温度が480°Fに上昇する必要があるだろうことを意味し、これは、熱移動がもたらされる熱交換器(複数可)のボイラ給水出口付近で負のΔt、またはよくても無駄に大きい熱移動表面積と等しいであろう非常に小さい正のΔtのいずれかを必要とするだろう。
これらの制約に直面しても、ボイラ給水の加熱が熱回収スキームにおいて中間圧力蒸気を発生させることより優位である場合、本発明のプロセスにより好ましい、非常に高い割合の吸収熱、または蒸気相硫酸形成熱及び凝結熱を加えた吸収熱が、高圧ボイラ給水において回収され得る。
しかしながら、本発明のさらなる好ましい実施形態では、本質的に全ての吸収熱及び凝結熱が独自に設計された熱移動スキームにおいて回収することができ、熱は、ボイラ給水流及び酸流の両方の流れに対して直列であり、かつ酸流及びボイラ給水流が向流的に流れる熱交換器のアレイにおいて、吸収酸流からボイラ給水流に移動する。単独で、この直列の熱交換器は、熱移動の過程全体にわたって実質的に正のΔtを維持することができるが、必ずしも吸収熱の85%、90%、95%、または97%、または特に吸収熱+凝結熱の移動を確実にしないか、または必ずしも商業的に実現可能な熱移動表面積にわたってそのような定量的な移動を確実にしない。
本発明のまたさらなる好ましい実施形態では、高圧蒸気の形態で吸収エネルギーを回収するための適切なΔtは、ボイラ給水流が熱交換器系列の2つの連続する熱交換器の間のボイラ給水位流路内の、好ましくは実質的に断熱の減圧ゾーン内、典型的にはフラッシュタンクもしくは脱気装置内に流れることを可能にすることにより達成され得ることが発見された。ボイラ給水を流すことにより、有用な目的に適用することができる適度の画分の蒸気が発生し、フラッシュタンクまたは他の減圧ゾーン内のボイラ給水流を冷却する。脱気装置、フラッシュタンク、または他の低圧ゾーン内で維持される圧力を適切に選択することにより、ボイラ給水流は、吸収または(吸収+凝結)熱が100%に近い高レベルの熱回収でHRS吸収酸からボイラ給水に移動する変換器のアレイの残りの部分を通して正及び商業的に実現可能なΔtを維持するレベルに冷却され得る。
減圧ゾーン内に流された蒸気は、冷却したボイラ給水流から分離され、後者は、高圧ボイラ、典型的かつ好ましくは、蒸気が接触硫酸施設のSO燃焼ガスからの熱の移動によって発生する廃熱ボイラ内に導入される前にさらに加熱されるように加圧される。
これらの実施形態では、ボイラ給水及び吸収酸が熱交換器のアレイに対して向流的に流れることが好ましい、すなわち、アレイによって構成される一連の熱交換器に対して向流であることが好ましいことを理解する。向流は、各熱交換器内でも望ましい場合があるが、これは二次的な問題である。典型的な多重通過シェル及び管熱交換器において、流れパターンは複雑であり、多くの場合、向流または並流のいずれかに容易に分類されない。
変換ガスは、典型的には、直列の複数の触媒変換段階を備える変換器内で生成される。本発明の特に好ましい実施形態では、最終段階の変換ガスのみが吸収装置に方向付けられる。そのような実施形態では、吸収ガス流は1つのみであり、熱回収吸収ゾーンを出るガスは、熱回収吸収ゾーンを出るガスに含まれる残留二酸化硫黄を三酸化硫黄にさらに変換するための任意のさらなる触媒変換ゾーンに方向付けられない。代わりに、この流は、硫酸製造プロセスから直接または最終的に除去されるSO保持排ガスとなる。
一般に、熱回収吸収ゾーンに方向付けられる変換ガス流は、少なくとも3容量パーセント、より典型的には少なくとも4容量パーセント、より典型的には約5〜約12容量パーセントの三酸化硫黄を含む。熱回収吸収ゾーンの高温状態下で、一部の残留二酸化硫黄は、熱回収ゾーンを出るガス中に留まり、ガスは、硫酸蒸気で本質的に飽和される。よって、最終変換器段階のガスのみが吸収を受けるか、またはプロセスが単一吸収系もしくは層間及び最終吸収装置の両方を備えるかに関わらず、熱回収吸収ゾーンを出るガスは、好ましくは、ガス流を冷却し、硫酸蒸気を凝結し、吸収により残留三酸化硫黄を回収するためにガスが二次吸収酸流と接触する二次吸収ゾーンを通過する。二次吸収ゾーンの適切な動作は、プロセスからの排ガス中の酸ミスト形成の抑制にさらに貢献する。
硫酸製造プロセスからの排ガスは、一般的に規制仕様書により制限されるある程度の許容放出量の残留未反応二酸化硫黄をやむを得ず含む。単一吸収系のみが使用される場合、その系が熱回収吸収ゾーンのみ、または直列の熱回収吸収ゾーン及び二次吸収ゾーンの両方を含むかに関わらず、プロセスからの排ガスは、ガスが最終変換器段階に入る前に、平衡酸化反応が硫酸への吸収によって三酸化硫黄を除去することによりさらに完了に向けて行われる層間プロセスの排ガスよりもわずかに高い二酸化硫黄含有量を含み得る。しかしながら、プロセスが層間吸収装置、または単一吸収系のみを備えるかに関わらず、排ガス中の二酸化硫黄含有量をますます制限される規制制約内に制御することは困難であり得る。さらに、放出基準を満たす場合でも、排ガス中の二酸化硫黄の存在は、硫黄収率を犠牲にすることを表す。
よって、本発明の様々な好ましい実施形態では、未反応二酸化硫黄で汚染された排ガスは、SO吸収及び除去回路内の二酸化硫黄を回収するためのプロセスに方向付けられる。さらに本発明によると、二酸化硫黄回収系は、高画分の三酸化硫黄吸収エネルギーが、高温で、及びより具体的には、高圧蒸気の形態で回収される接触硫酸製造施設と統合することができる。例えば、熱は、SOをSO吸収液から除去するための熱源を提供するために吸収酸から移動することができ、熱は、得られた再生二酸化硫黄吸収媒体からボイラ給水に移動することができる。しかし、高圧蒸気の形態またはさもなければ高温でのエネルギー回収を最大にするために、吸収酸からSO回収系に熱を移動させることを行わないことが好ましいが、熱をボイラ給水に移動させる、例えば、SO除去カラムを出る再生吸収媒体を冷却することにより、SO回収系からエネルギーを取り込むことが有利であり得る。そのような使用のための熱交換器は、熱が、吸収酸から、二酸化硫黄燃焼ガスからエネルギーを回収するための廃熱ボイラなどの高圧ボイラ用のボイラ給水に移動する熱交換器のアレイ内に統合することができる。しかしながら、本明細書における定義目的のため、SO回収プロセス流からボイラ給水に熱を移動させるための熱交換器は、SOプロセス流から熱を移動させるための熱交換器(複数可)がHRS酸からボイラ給水に熱を移動させるための一連の熱交換器内に完全に統合される場合でも、本明細書において用語「アレイ」が使用されるが、HRS酸からボイラ給水に熱を移動させるための熱交換器のアレイの構成員と見なされないことに留意するべきである。
高温SO(HRS)吸収系において、高圧蒸気の形態で、吸収熱及び凝結熱を回収するための本発明の好ましいプロセスが図1に図示される。
周囲空気1は、入口空気フィルタ3を通って、塔内のガス液体接触ゾーン5.1内の濃硫酸と接触させることによって湿気が空気から除去される空気乾燥塔5の底部の空気入口内に流れる。図1のプロセスでは、本明細書において以下にさらに説明されるように、乾燥塔を通って循環される濃酸は、HRS吸収装置からの吸収酸を含み、酸は、吸収酸及びボイラ給水が一連の交換器に対して向流的に通過するように配置された一連の熱交換器内のボイラ給水に吸収熱を移動させることにより冷却される。
乾燥塔5を出る150〜170°Fの温度の乾燥空気7は、圧縮器8によって圧縮され、硫黄燃焼炉13に方向付けられる。空気の圧縮は、空気を大幅に、すなわち、250°F〜350°Fの温度に加熱する。溶融硫黄は、硫黄燃焼炉内に吹き付けられ、空気の酸素成分が燃焼炉に入る硫黄流に対して化学量論的に過剰であるような速度で流れる圧縮空気11と接触する。硫黄は空気の酸素と反応して、二酸化硫黄、窒素、及び未反応酸素を含む燃焼ガスを生成する。SO燃焼ガスは、2150〜2250°Fで硫黄燃焼炉を出て、その後、廃熱ボイラ15内のボイラ給水に熱を移動させることにより、700〜820°Fの温度に冷却される。
廃熱ボイラ15を出る燃焼ガスは、変換器17に流れ、第1の変換器段階17.1に入り、そこで、ガスの酸素成分と反応させることによって二酸化硫黄を三酸化硫黄に酸化させるための触媒と接触する。二酸化硫黄を三酸化硫黄に酸化させることは、高度に発熱性でもあり、そのため、第1の変換器段階17.1を出る変換ガス19は、典型的には、11100°F〜1150°Fの温度である。第1段階変換器ガス19は、本明細書において以下に説明されるように、熱が変換ガスから廃熱ボイラからの高圧蒸気に移動する過熱器21を通過し、それにより変換ガスを約775°F〜825°Fに冷却する。変換熱の回収に加え、ガスの冷却は、変換ガスが過熱器21から流れる第2の触媒変換器段階17.2でSOをSOにさらに変換するためのより好ましい平衡を確立する。
925°F〜975°Fの温度で第2の変換段階17.2を出る変換ガス23は、同様に以下に説明されるように、熱がガス流23から廃熱ボイラからの高圧蒸気に移動する別の過熱器25に流れる。典型的には775°F〜825°Fの温度で過熱器25を出る第2段階の変換ガスは、SOをSOにさらに変換するために変換器17の第3及び最終触媒変換器段階17.3に方向付けられる。同様に、段階17.3前にガスを冷却することにより、SOにさらに変換するためのより好ましい平衡がその中で提供される。第3段階の変換ガス27は、以下にさらに説明されるように、典型的には820°F〜860°Fの温度で変換器を出て、熱が変換ガスから廃熱ボイラ用のボイラ給水に移動するエコノマイザー29を通過する。エコノマイザー29を出る変換ガスは、熱回収吸収系に方向付けられる。変換ガスのエコノマイザー通過は、ガスの温度を約820°F〜約860°Fの範囲から華氏350〜420度低下させる、すなわち、約430°F〜約490°Fの範囲の温度に低下させる。
満足のいく熱回収吸収ゾーンの動作は、ゾーンに入る過度に高温の変換ガスで達成することが困難であるため、最終変換段階を離れるガスを冷却することが好ましい。ガスが過度に高温で入る場合、硫酸の吸収及び蒸発の不良が吸収ゾーンのガス入口端部で生じ、続いて吸収ゾーンの酸入口端部に向かって衝撃冷却及び大量の硫黄ミスト形成が生じる可能性がある。エコノマイザー29に移動したエネルギーは、廃熱ボイラ15内で高圧蒸気の形態で回収される。
430°F〜490°F及び0.6〜0.8バールゲージの最終段階の変換ガス30は、蒸気注入槽31内に導入され、ここで、低圧蒸気は、その三酸化硫黄含有量に対して、最も好ましくは約0.80〜約0.90の化学量論的割合でガス流内に導入される。蒸気の注入は、SO及び水の蒸気相反応をもたらし、硫酸蒸気を発生させる。他の実施形態では、変換ガスは、乾燥したままであるか、より小さい画分の水蒸気のみがガス中に注入され得る。しかしながら、水蒸気の注入は、SO吸収系において回収され得るエネルギー量、より具体的には、最終的に高圧蒸気の形態で、またはさもなければ高温で回収され得るエネルギー量を大幅に増加させる。硫酸の形成におけるSO及び水の反応熱に加えて、水蒸気を変換ガスに注入することにより、蒸気相硫酸の凝結熱及び未反応水蒸気の凝結熱の回収がもたらされる。一般的に、水蒸気が、ガスの等価水蒸気含有量を、熱回収吸収ゾーンに入るガス中のモル総等価三酸化硫黄ガス含有量当たり少なくとも約0.40モルに増加させるのに十分な比率で、熱回収吸収ゾーンの上流の変換ガス内に注入されることが好ましい。より好ましくは、水蒸気は、ガス流の等価水蒸気含有量を、熱回収吸収ゾーンに入るガス中のモル総等価三酸化硫黄含有量当たり少なくとも約0.55モル、またより好ましくは0.60モル、さらにより好ましくは少なくとも約0.70モル、最も好ましくは少なくとも約0.80モルに増加させるのに十分な比率で導入される。
本明細書で使用される、「等価三酸化硫黄」は、三酸化硫黄及び水の蒸気相反応により生成された硫酸を加えた遊離三酸化硫黄含有量の合計であり、「等価水蒸気」は、遊離水蒸気ならびに三酸化硫黄及び水の蒸気相反応により生成された硫酸の合計である。
図1に図示される実施形態の典型的な物質収支において、水蒸気は、三酸化硫黄から硫酸を形成するために85%の反応水を提供するように注入され、乾燥塔酸回路を吸収酸回路と統合することにより、全てまたは実質的に全ての残りの反応水が乾燥塔5内の燃焼空気から水分を吸収することによって提供される。よって、反応水の凝結熱のほぼ100%が、硫酸の凝結熱からの多大な追加エネルギーに加えて回収される。任意の事象において、図1のプロセスでは、水蒸気の注入ならびにSO及び水蒸気の反応により得られる硫酸の蒸気相形成は、典型的には、注入槽31を出る変換ガス流を、典型的には570°F〜650°Fの範囲の温度に加熱する。このガス流は、熱回収吸収ゾーン33.1の下の熱回収吸収塔33の底部付近のガス入口内に導入される。熱回収ゾーン33.1は、好ましくは、ガス相と液相との間の質量移動を促進するためのそのようなパッキンまたはトレーの手段を備える。熱回収吸収ゾーンにおいて、ガス流は、約370°F〜約450°Fの温度、及び99.0%〜99.4%の濃度で、熱回収吸収装置、典型的には、吸収塔に入る吸収酸35と接触する。吸収酸は、熱回収ゾーンの上部に流れ、ガス流に対して向流的にゾーンを通って下方に流れる。熱回収ゾーン内で吸収酸及びガスを接触させることにより、SOを液相中に吸収させ、硫酸蒸気をガス相から液相に凝結させ、ガス相から液相に水蒸気を凝結させる。顕熱は、ガス相から液相にも移動する。
図1に図示されるように、熱回収塔33は、好ましくは、一次(熱回収)吸収ゾーンを出るガスが、二次吸収ゾーンの上部33.2内に導入され、上方に流れるガス流に対して向流的にそこを通って下方に流れる二次吸収酸流37と接触する二次吸収ゾーン33.2も含む。二次吸収ゾーンは、酸相と液相との間の質量移動を促進するためのパッキンまたは他の手段も含む。二次吸収酸37は、典型的には120°F〜160°Fの範囲の温度で二次吸収ゾーンに入る。一次吸収ゾーンを出るガス流を二次吸収ゾーン内の二次吸収酸と接触させることにより、一次ゾーンを出るガスから残留SOを吸収し、ガス流を冷却し、硫酸蒸気を二次吸収酸にさらに凝結する。二次吸収酸は、二次吸収ゾーンの底部を出て、好ましくは、二次ゾーンの底部と一次ゾーンの上部との間の熱回収塔に入る吸収酸と混合されて、熱回収吸収ゾーンの一次吸収酸として機能する混合酸流を形成する。
二次吸収ゾーンの上部及び冷却ゾーン33.2を出るガス流は、硫酸ミスト除去装置39を通過し、プロセスから排ガス40として出る。任意に、二酸化硫黄は、同時に、本明細書に記載されるSO吸収熱回収プロセスと任意に統合され得る吸収及び除去回路を含む二酸化硫黄回収プロセスにおいて、排ガスから回収され得る。ミスト除去装置39からの酸は、便宜的に、熱回収吸収塔に流れ戻り、二次吸収酸と混合され得る。
硫酸の形成による蒸気相熱、吸収熱、凝結熱、及び顕熱移動から、熱回収吸収ゾーンを出る濃縮吸収酸36は、約450°F〜約490°Fの温度に加熱される。熱回収吸収ゾーンからの高温の吸収酸は、熱が廃熱ボイラ15用のボイラ給水に移動する熱交換器のアレイを通って直列に流れる。ボイラ給水も、一般に、交換器のアレイを通って直列に流れ、吸収酸及びボイラ給水は、一連の交換器に対して実質的に向流的に流れる。
酸側では、熱回収ゾーン33.1を出て熱回収塔33のウェルに入る濃縮吸収酸36は、HRS酸循環ポンプ41の吸引口側に流れ、そこから、最初に、熱を高温ボイラ給水に移動させることにより、酸が450°F〜490°Fの範囲の温度から400°F〜440°Fの範囲の温度に、典型的には華氏約20〜約40度冷却されるHRSエコノマイザー43に送達され、それにより高温ボイラ給水をおよそ周囲沸点またはそれより若干上から420°F〜460°Fの範囲の温度に、典型的には華氏150〜210度加熱される。
第1の熱交換器(エコノマイザー)43を出て、酸流は、熱をボイラ給水に移動させることにより酸が約400°F〜約440°Fの範囲の温度から約370°F〜約410°Fの温度に、典型的には華氏20〜40度さらに冷却され、ボイラ給水がその周囲沸点に近い温度範囲に加熱される第2のHRS熱交換器45を通過する。
第2の熱交換器45を出る酸は、一次吸収酸循環流35と順方向酸流れ流51との間で分割される。順方向酸流れ流51は、典型的には複数の熱交換器を備え得るが、これらの熱交換器の全てが必ずしも熱を吸収酸からボイラ給水に移動させるように機能せず、機能しないものは、したがって、後者の目的のため、直列に配置される定義された熱交換器のアレイの外側にある、第3の熱移動系系53に方向付けられる。図1に図示されるように、第3の熱移動系は、ボイラ給水余熱器55及び57を備え、すなわち、この場合、これらの熱交換器の各々は、定義されたアレイの一部である。順方向酸流れ流51は最初に、交換器55を通過し、その後交換器57を通過するが、ボイラ給水は最初に交換器57を通過し、その後交換器55を通過する。余熱器55内で、酸は、370°F〜約410°Fの温度から約190°F〜約240°Fの温度に、典型的には華氏150〜200度冷却され、それによりボイラ給水を約175°F〜約215°Fの温度から約220°F〜約260°Fの温度に加熱する。熱交換器57において、190°F〜240°Fの範囲の温度で給水余熱器55を出る酸は、130°F〜160°Fの範囲の温度に、典型的には華氏60〜80度冷却され、それによりボイラ給水を約120°F〜160°Fの範囲の温度に、華氏約30〜約50度加熱する。
第3の熱移動系53の下流で、HRS酸流が分割されて、生成物酸流、二次吸収ゾーン33.2に再循環させるための二次吸収酸流、及び燃焼空気流1から水分を吸収するための乾燥塔5に循環させるための第3の流を提供する。好ましくは、HRS酸の分割は、順方向流れ流51を共通リザーバ、すなわち、乾燥塔5から戻った乾燥塔酸も受容する図1に図示される共通の酸ポンプタンク59に送達する前に行われる。共通の酸ポンプ60により共通の酸ポンプタンクから引き込まれた得られた混合物は、分割され、熱回収吸収装置33の二次吸収ゾーン33.2に戻される二次吸収酸流37、乾燥塔に方向付けられる乾燥塔酸供給流61、及びプロセスから除去される生成物酸流63をもたらす。
典型的には、共通ポンプタンク59内の酸の温度は、140°F〜180°Fの範囲である。ポンプタンクの温度の乾燥塔酸流61は、典型的には、乾燥塔5内の燃焼空気からの水蒸気の吸収熱により華氏約3度加熱される。燃焼空気からの水蒸気の吸収により希釈された使用済み乾燥塔酸65は、図1に図示される実施形態において、ポンプタンクに戻される。
生成物酸63は、生成物酸冷却器67を備える第4の熱移動系内のボイラ給水に熱を移動させることにより、ポンプタンク温度から80°F〜115°Fの範囲の温度に、典型的には、華氏約40〜70度冷却され、それによりボイラ給水を典型的には周囲または適度に上昇した周囲を上回る温度から華氏5〜15度高い温度に加熱する。
図1の実施形態では、ポンプタンクから二次吸収ゾーンに戻った二次吸収酸は、二次吸収酸冷却器69を備える第5の熱移動系内のボイラ給水に熱を移動させることによりさらに冷却される。そのような実施形態では、二次吸収酸は、典型的には、華氏約5〜15度、例えば、155°F〜165°Fの範囲の温度から120°F〜160°Fの範囲の温度に冷却される。そのような実施形態の実施において、吸収酸流は、第4及び第5の熱移動系に対して直列ではなく並列である。しかし、熱交換器67または69のうちのいずれか1つは、直列の交換器のアレイの一部と見なされ、その直列の各々は、交換器57、55、45、及び43をさらに備える。これらの重複する直列の各々において、ボイラ給水及び吸収酸の流れは、アレイを備える直列の熱交換器に対して向流的である。
図2は、図1のプロセスの設備側、すなわち、ボイラ給水が加熱され、蒸気がボイラ給水から発生するプロセス側を図示する。周囲またはわずかに上回る、典型的には70°F〜100°Fのボイラ給水71は、低圧ボイラ給水ポンプ73により典型的には25〜100psigの圧力でプロセスの設備側に送達される。次いで、ボイラ給水は、典型的には、HRS酸からの熱に移動により、華氏5〜20度、例えば、90°F〜115°Fの範囲の温度に加熱される第4の熱移動系の生成物酸冷却器67を通過する。次いで、冷却器67を出る加熱給水は、第5の熱移動系の二次吸収酸冷却器69に方向付けられ、HRS酸からの熱の移動により、例えば、華氏5〜15度さらに加熱され、典型的には、95°F〜120°Fの範囲の温度で交換器を出る。第4及び第5の熱移動系は、図1に図示されるプロセスの実施形態において、酸側では並列であるが、それらは、図2に図示されるボイラ給水側では直列である。
二次吸収酸冷却器69を出るボイラ給水は、次いで、第3の熱移動系53に入る。上述のように、系53は、典型的には、複数の熱交換器を備え得る。しかしながら、設備側では、これらの熱交換器の全てが必ずしも熱を吸収酸からボイラ給水に移動させるように機能しない。例えば、図1及び2に図示される、ボイラ給水ループは、同時属中かつ同一譲渡人の米国特許出願公開第US2012/0107209A1号、米国仮特許出願第61/641,833号(2012年5月2日出願)(代理人整理番号ENV10308)、及び米国仮特許出願第61/793,571号(2013年3月15日出願)(代理人整理番号ENV10309)(それらの各々は、参照により明示的に本明細書に組み込まれる)などに記載されるプロセスによる吸収及び除去回路において、二酸化硫黄をガス源から、例えば、排ガス中の二酸化硫黄を熱回収塔33から回収するためのプロセスと統合され得る。これらのプロセスの各々において、二酸化硫黄は、原料ガスを二酸化硫黄の吸収剤を含む水性吸収媒体と接触させて、SO濃縮吸収液を生成することにより、SO吸収装置の排ガスなどのガスまたは他の二酸化硫黄源から回収され、その後、SOの脱離及び回収のために吸収液を除去器内で加熱する。
よって、図2に図示されるように、ボイラ給水及び順方向酸流れ流の両方は、熱交換器57及び55を向流的に通過するが、これらの2つの交換器の間で、ボイラ給水は、ボイラ給水が吸収装置33からの排ガスなどのSO原料ガスからSOを回収するためのプロセスにおいて高温プロセス流から熱を移動させることにより加熱される、別の(第6)熱交換器75を通過する。SOを回収するための吸収及び除去回路において、熱が交換器75内で移動するプロセス流は、典型的には、SOが典型的にはSO除去カラム内の蒸気に対して向流的に流れる濃縮吸収液内に生蒸気を注入することにより濃縮吸収液から除去された後にSO吸収装置に戻される再生SO吸収媒体である。この様式では、除去蒸気に供給されたエネルギーは、最終的に、SO回収プロセスが統合される硫酸製造施設の廃熱ボイラから高圧蒸気の形態で回収される。SO除去蒸気は、比較的低圧で供給されるため、これは、回収されるエネルギーの質のさらなる向上を表す。
熱交換器75は、ボイラ給水が徐々に加熱される一連の熱交換器であるが、技術的には、熱がHRS酸からボイラ給水に移動する直列の熱交換器のアレイの外側である。これは、アレイの直列配列に支障をきたさないが、単純に、ボイラ給水側の系列に別の動作を投入する。図2の実施形態において、ここで論じられるように、熱交換器のアレイの外部にあるまた別の動作が、高圧蒸気の形態で、高い割合のSO吸収エネルギー、または硫酸形成熱及び凝結熱を加えたSO吸収エネルギー、またはSO除去蒸気を加えたこれら全ての回収に物質的に寄与する作用を有する別の直列の2つの連続する熱交換器間に導入される。
任意の事象において、ボイラ給水は、典型的には、華氏40〜70度、例えば、150°F〜160°Fの範囲の温度に熱交換器57内で加熱される。熱をSO回収プロセス流から移動させることにより、ボイラ給水は、交換器75内で、華氏40〜70度、例えば175°F〜215°Fの範囲の温度にさらに加熱される。この温度範囲で交換器75を出る給水は、典型的には、交換器55内で、周囲沸点をわずか〜適度に上回る、例えば220°F〜260°Fの範囲の温度に加熱される。交換器55内の圧力は、好ましくは、給水を液状に維持するのに適度に高くとどまる。
交換器55を出る給水は、さらなる熱がHRS酸から給水に移動する第2の熱交換器45に移動する。交換器45内のボイラ給水の温度上昇は、わずかである。ボイラ給水路の圧力降下プロファイルにより、適度の流れが熱交換器45内で生じる場合があり、第2の熱交換器を通過する給水温度においてほんのわずかな減少をもたらす可能性がある。例えば、第2の熱交換器45を出るボイラ給水または2相の水/蒸気流は、典型的には、3〜15psigの範囲の圧力の、220°F〜240°Fの範囲であってよい。
第2の熱交換器45を出るボイラ給水または2相の水及び蒸気流は、好ましくは実質的に断熱的に動作する脱気チャンバ77内に導入され、給水は、流され、第3の熱移動系の交換器55を出るボイラ給水の温度と比較して、華氏10〜15度冷却される。脱気チャンバ77内に給水を流すことにより、ライン79を通して脱気装置から放出されるボイラ給水から非凝結物を除去し、蒸気注入槽31に送達するための注入蒸気源を提供する。吸収装置33用の高パーセンテージの反応水となる割合で水蒸気を提供するように脱気装置77内に十分な蒸気を流すことにより、脱気装置77の動作は、ボイラ給水系内の温度上昇がHRS吸収酸から給水流に対してさらに下流のボイラ給水にエネルギーを移動させるためのΔtを消滅させるであろうレベルに達するのを防止し、それにより本質的に全ての蒸気相酸形成、HRS吸収装置からの吸収及び凝結エネルギーが高圧蒸気の形態で回収されることを可能にする。典型的には、脱気装置77に入るボイラ給水の約5%〜約10%がその中に流される。
図1及び2に図示される実施形態では、脱気装置を出る低圧蒸気がSOとの蒸気相反応の蒸気源として蒸気注入槽31に再利用されるため、このエネルギーは高温での回収から全く失われない。この注入蒸気源が不在の場合、注入蒸気を発生させるために、外部供給源からのエネルギーが必要とされるだろう。任意に、通常あまり好ましくはないが、脱気装置内に流される蒸気が、熱回収吸収装置の排ガスからSOを回収するための調和プロセスにおいて、除去蒸気として使用され得る。
脱気装置内に流される蒸気を吸収装置33に方向付けることにより、吸収装置からの排ガスを含むボイラ給水からの非凝結物の簡便な放出も提供され、よって、蒸気を失うことなくそれらをプロセスから除去する。さらに、脱気装置内で低圧で流される蒸気の潜在エネルギーは、最終的に、高圧蒸気の形態で回収されることを確実にする。
その周囲沸点をわずかに〜適度に上回る温度、例えば215°F〜240°Fで脱気装置を出る脱気水81は、給水がその中で発生した蒸気の背圧に対して廃熱ボイラに送達される高圧ボイラ給水ポンプ83の吸引側に流れる。よって、ポンプ83の吐出圧は、典型的には、40〜70バール、より典型的には50〜70バールの範囲である。給水は、ポンプ83によって、給水の温度がHRS酸からの熱の移動により典型的には華氏175〜225度、例えば、約420°F〜約460°Fの範囲の温度に増加するエコノマイザー(第1の熱交換器)43に移動する。エコノマイザー43から、ボイラ給水は、エコノマイザー29を通過し、第3段階の変換ガス27からの熱の移動により、典型的には華氏70〜100度、例えば、約490°F〜約550°Fの温度にさらに加熱される。
エコノマイザー29を出るボイラ給水は、廃熱ボイラ15のSO燃焼ガスからの熱の移動により、蒸気に変換される。40〜70バール、より典型的には50〜70バールの圧力の飽和蒸気は、廃熱ボイラ15を出て、最初に、その温度が、変換器17の第2の変換器段階17.2を出る変換ガス23からの熱の移動により、華氏10〜20度、例えば、490°F〜560°Fの範囲の温度に増加される過熱器25を通過する。過熱器25を出る過熱蒸気は、第1の変換器段階17.1を出る変換ガス流19からの熱の移動により、華氏200〜300度、例えば、700°F〜900°Fの温度にさらに加熱される過熱器21を通過する。
図2は、凝結物が典型的には2〜5バールゲージの低圧〜中圧の蒸気に流される高圧ブローダウンタンク87、及びブローダウンタンク87からの凝結物が流され、大気圧の追加蒸気をもたらし、微粒子固体を除去するためにプロセスからパージされる残留凝結物流を残す低圧ブローダウンタンク89を含む一連のブローダウンフラッシュタンクを介して微粒子固体汚染物質を除去するための、廃熱ボイラ15上の蒸気ドラム85からの凝結物のブローダウンも図示する。
HRS酸からエネルギーを移動するための熱交換器のアレイの配列及び関係は、ボイラ給水及びHRS酸の流れに対して図1及び2の流れ図を組み合わせる図3に図示される。図3は、SO用のHRS吸収装置を備える接触硫酸施設の、SO吸収装置を出る排ガスからSOを回収するためのプロセスとの統合も示す。吸収装置17の熱回収吸収ゾーン17.2内で発生したHRS酸は、エコノマイザー43、第2の熱交換器45、ならびに熱交換器アレイの第3の熱移動系交換器55及び57を通って直列に流れ、ポンプタンク59を通過し、最終生成物冷却器69及び二次吸収酸冷却器67を通って並行に流れ、その各々は、HRS酸流に対して交換器43、45、55、及び57と直列である。
ボイラ給水は、生成物酸冷却器67でプロセスに入り、HRS酸及びボイラ給水が向流的に流れるアレイに対して直列の熱交換器のアレイを構成する生成物酸冷却器、二次吸収酸冷却器69、第3の熱移動系酸冷却器57及び55、第2の熱交換器45、ならびにエコノマイザー(第1の熱交換器)43を通って直列に流れる。交換器57及び55の間で、ボイラ給水は、図3にも示され、以下にさらに記載される、SO吸収及び除去系のプロセス流からの熱の移動により加熱される熱交換器75を通って迂回する。熱交換器75は、上記に言及されるように、第3の熱移動系の一部と考えることができるが、ボイラ給水に対して、かつHRS酸が直列に向流的に流れる定義された熱交換器のアレイの一部ではない。
熱交換器45とエコノマイザー43との間で、ボイラ給水は、蒸気が非凝結物を除去するために流される脱気装置77を通過する。実質的に断熱の脱気装置77内で蒸気を流すことにより、プロセスを通して流れるボイラ給水の温度上昇を制限し、よって、本質的に全てのHRS系の吸収及び凝結エネルギーを廃熱ボイラ用のボイラ給水に移動させるためのΔtを維持し、それにより廃熱ボイラ内のSO燃焼ガスからの熱の移動により発生する高圧蒸気の形態で、本質的に全ての蒸気相酸形成、吸収及び凝結エネルギー(+SO除去蒸気から回収されたエネルギー)の回収を可能にする。
二次吸収ゾーン17.2を出る排ガスは、ガス流中の残留SOが溶媒流103中に吸収される二酸化硫黄吸収カラム101に供給される。吸収装置101からの排気ガスは、実質的に、窒素及び微量画分の未反応酸素を含み、大気中に放出するのに適した質のものである。二酸化硫黄豊富吸収液105は、SO吸収装置の底部を出て、SOが典型的には生蒸気との接触により加熱吸収液から除去される除去器107に移動する。除去カラム107を出る蒸気及び二酸化硫黄を含む高温ストリッパーガス109は、熱交換器75を通過し、蒸気は、ストリッパーガス109から凝結され、熱は、後者が熱交換器57と55との間を通過中にSO2を含む高圧蒸気からボイラ給水に移動し、それによりボイラ給水の温度を増加させ、最終的に、SO除去カラム107に供給される除去蒸気の潜熱の高圧蒸気の形態での回収を可能にする。
高温SO(HRS)吸収系において、高圧蒸気の形態で吸収熱、硫酸の形成による蒸気相熱、及び凝結熱を回収するための、本発明のプロセスの代替え実施形態が、図4に図示される。
周囲空気101は、入口空気フィルタ103を通って、塔内のガス液体接触ゾーン105.1内の濃縮硫酸と接触させることにより水分を空気から除去する空気乾燥塔105の底部の空気入口内に流れる。以下にさらに記載されるように、乾燥塔を通って循環される濃縮酸は、HRS吸収装置からの吸収酸を含み、酸は、吸収酸及びボイラ給水が一連の交換器に対して向流的に通過するように配置された一連の熱交換器内のボイラ給水に吸収熱を移動させることにより冷却される。
乾燥塔105を出る150〜170°Fの温度の乾燥空気107は、圧縮器108によって圧縮され、以下に記載されるように、変換ガス流からの熱の移動により、425°F〜475°Fに加熱される空気余熱器109内に導入される。溶融硫黄は、硫黄燃焼炉113内に吹き付けられ、空気の酸素成分が燃焼炉に入る硫黄流に対して化学量論的に過剰であるような速度で流れる加熱圧縮空気111と接触する。硫黄は空気の酸素と反応して、二酸化硫黄、窒素、及び未反応酸素を含む燃焼ガスを生成する。SO燃焼ガスは、2100°F〜2200°Fで硫黄燃焼炉を出て、その後、熱を廃熱ボイラ115内のボイラ給水に移動させることにより700〜800°Fの温度に冷却される。
廃熱ボイラ115を出る燃焼ガスは、変換器117に流れ、第1の変換器段階117.1に入り、そこで、ガスの酸素成分と反応させることによって、二酸化硫黄を三酸化硫黄に酸化するために触媒と接触する。触媒酸化反応の熱から、第1の変換器段階117.1を出る変換ガス119は、典型的には、1100°F〜1150°Fの温度である。第1段階の変換器ガス119は、以下に記載されるように、熱が廃熱ボイラから高圧蒸気に移動する過熱器121を通過し、それにより変換ガスを約775°F〜825°Fに冷却する。変換熱の回収に加え、ガスの冷却は、変換ガスが過熱器121から流れる第2の触媒変換器段階117.2内でSOをSOにさらに変換するためのより好ましい平衡を確立する。
925°F〜975°Fの温度で第2の変換段階117.2を出る変換ガス123は、同様に以下に記載されるように、熱がガス流123から廃熱ボイラからの高圧蒸気に移動する別の過熱器125に流れる。典型的には775°F〜825°Fの温度で過熱器125を出る第2段階の変換ガスは、SOをSOにさらに変換するための変換器117の第3及び最終触媒変換器段階117.3に方向付けられる。同様に、段階117.3前にガスを冷却することにより、SOにさらに変換するためのより好ましい平衡がその中で提供される。第3段階の変換ガス127は、以下にさらに記載されるように、820°F〜860°Fの温度で変換器を出て、熱が廃熱ボイラ用のボイラ給水に移動するエコノマイザー129を通過する。エコノマイザー129を出る変換ガスは、熱がガスから燃焼空気に移動する余熱器109を通過する。空気余熱器を出た後、変換ガスは、熱回収吸収系に方向付けられる。エコノマイザーを通る変換ガスの通路は、約820°F〜約860°Fの範囲から、華氏250〜320度、すなわち、約525°F〜約575°Fの範囲の温度にガスの温度を減少させ、空気余熱器内でさらに冷却することにより、ガスの温度をさらに華氏170〜200度、すなわち、典型的には320°F〜400°Fの範囲の温度に減少させる。
図4のプロセスにおいて、ガスは、直ぐ下に記載するように、吸収装置の上流の蒸気注入のときに生じる温度の急速な増加に対応するために、余分な温度増分だけ空気余熱器109内で冷却される。エコノマイザー129及び空気余熱器109内で移動したエネルギーは全て、廃熱ボイラ115の高圧蒸気の形態で回収される。
320°F〜400°F及び0.6〜0.8バールゲージの最終段階の変換ガス127は、蒸気注入槽131内に導入され、ここで、低圧蒸気は、その三酸化硫黄量に対して、最も好ましくは約0.80〜約0.90の化学量論的割合でガス流内に導入される。さらに広範に、図4のプロセスの好ましい蒸気注入速度は、実質的に、図1のプロセスに関して上述される通りである。
図1のプロセスと同様、図4に図示される実施形態の典型的な物質収支において、水蒸気は、三酸化硫黄から硫酸を形成するために85%の反応水を提供するように注入され、乾燥塔酸回路を吸収酸回路と統合することにより、全てまたは実質的に全ての残りの反応水が乾燥塔105内の燃焼空気から水分を吸収することによって提供される。よって、反応水の凝結熱のほぼ100%が、硫酸の凝結熱からの多大な追加エネルギーに加えて回収される。任意の事象において、図4のプロセスでは、水蒸気の注入ならびにSO及び水蒸気の反応により得られる硫酸の蒸気相形成は、典型的には、注入槽131を出る変換ガス流を、典型的には525°F〜625°Fの範囲の温度に加熱する。このガス流は、熱回収吸収ゾーン133.1の下の熱回収吸収塔133の底部付近のガス入口内に導入される。熱回収ゾーン133.1は、好ましくは、ガス相と液相との間の質量移動を促進するための手段を備える。熱回収吸収ゾーンにおいて、ガス流は、約370°F〜約450°Fの温度、及び99.0%〜99.4%の濃度で、熱回収吸収装置、典型的には、吸収塔に入る吸収酸135と接触する。吸収酸は、熱回収ゾーンの上部に入り、ガス流に対して向流的にゾーン133.1を通って下方に流れる。熱回収ゾーンの動作は、実質的に、図1のプロセスのゾーン33.1に関して記載される通りである。
図4に図示されるように、熱回収塔133は、好ましくは、一次(熱回収)吸収ゾーンを出るガスが、実質的に図1のゾーン33.2に関して上述されるように同様に動作する二次吸収ゾーン133.2内の二次吸収酸流137と接触する二次吸収ゾーン133.2も含む。二次吸収酸は、二次吸収ゾーンの底部を出て、二次ゾーンの底部と一次ゾーンの上部との間の熱回収塔に入る吸収酸と混合されて、熱回収吸収ゾーンの一次吸収酸として機能する混合酸流を形成する。
二次吸収ゾーンの上部及び冷却ゾーン133.2を出るガス流は、硫酸ミスト除去装置139を通過し、プロセスから排ガス140として出る。任意に、二酸化硫黄は、詳細に上述されるSO吸収熱回収プロセスと任意に統合され得る二酸化硫黄回収プロセスにおいて、排ガスから回収され得る。
硫酸の形成による蒸気相熱、吸収熱、凝結熱、及び顕熱移動から、熱回収吸収ゾーンを出る濃縮吸収酸136は、約400°F〜約480°Fの温度に加熱される。熱回収吸収ゾーンからの高温吸収酸は、熱が廃熱ボイラ115用のボイラ給水に移動する熱交換器のアレイを通して直列に流れる。ボイラ給水も、一般に、交換器のアレイを通って直列に流れ、吸収酸及びボイラ給水は、一連の交換器に対して実質的に向流的に流れる。
酸側では、熱回収ゾーン133.1を出て熱回収塔133のウェルに入る濃縮吸収酸136は、HRS酸循環ポンプ143の吸引側に流れ、そこから、最初に、熱を高温ボイラ給水に移動させることにより、酸が400°F〜480°Fの範囲の温度から380°F〜430°Fの範囲の温度に、典型的には華氏約10〜約40度冷却されるHRSエコノマイザー143に送達され、それにより高温ボイラ給水をおよそ周囲沸点またはそれより若干上から、375°F〜425°Fの範囲の温度に、典型的には華氏150〜225度加熱される。
第1の熱交換器(エコノマイザー)143を出て、酸流は、熱をボイラ給水に移動させることにより酸が約380°F〜約430°Fの範囲の温度から約370°F〜約400°Fの温度に、典型的には華氏15〜約30度さらに冷却され、ボイラ給水がその周囲沸点に近い温度範囲に加熱される第2のHRS熱交換器145を通過する。
第2の熱交換器145を出る酸は、一次吸収酸再循環流147と順方向酸流れ流151との間で分割される。一次再循環流147は、乾燥塔105からの酸を含む酸流149と混合され、後に熱回収吸収ゾーン133.1の上部に再循環される一次吸収酸流135を提供する。順方向酸流れ流151は、次に、任意に、複数の熱交換器を備え得るが、これらの熱交換器の全てが必ずしも熱を吸収酸からボイラ給水に移動させるように機能せず、機能しないものは、したがって、後者の目的のため、直列に配置される定義された熱交換器のアレイの外側にある、第3の熱移動系153に流れる。図4の実施形態では、酸側の第3の熱移動系は、ボイラ給水余熱器155のみを備える。余熱器155において、酸は、370°F〜約400°Fの温度から約130°F〜約160°Fの範囲の温度、典型的には華氏225〜270度冷却され、それによりボイラ給水を約175°F〜約250°Fの温度から約220°F〜約260°Fの温度に加熱する。
熱交換器155の下流で、HRS酸が分割されて、生成物酸流及び二次吸収ゾーン133.2に再循環させるための二次吸収酸流の両方を提供する。好ましくは、HRS酸流の分割は、順方向流れ流151を共通リザーバ、すなわち、乾燥塔105から戻った乾燥塔酸、及び任意に、熱回収吸収塔133内でSOと反応させるための補助希釈水として機能する脱塩水も受容する、図4に図示される共通の酸ポンプタンク159に送達する前に行われる。共通の酸ポンプ160により共通の酸ポンプタンクから引き込まれた得られた混合物は、分割され、熱回収吸収装置133の二次吸収ゾーン133.2に戻される二次吸収酸流137、一次吸収酸流135を生成するための比較的高温の再利用流147と混合される冷却された一次再利用流149、乾燥塔に方向付けられる乾燥塔酸供給流161、及びプロセスから除去される生成物酸流163をもたらす。
典型的には、共通ポンプタンク159内の酸の温度は、140°F〜180°Fの範囲である。ポンプタンクの温度の乾燥塔酸流161は、典型的には、乾燥塔105内の燃焼空気からの水蒸気の吸収熱により華氏約3度加熱される。燃焼空気からの水蒸気の吸収により希釈された使用済み乾燥塔酸165は、図4に図示される実施形態において、ポンプタンクに戻される。
生成物酸163は、生成物酸冷却器167を備える第4の熱移動系内で熱をボイラ給水に移動させることにより、ポンプタンク温度から80°F〜115°Fの範囲の温度に、典型的には、華氏約40〜70度冷却され、それによりボイラ給水を典型的には周囲または適度に上昇した周囲を上回る温度から華氏5〜15度高い温度に加熱する。
任意に、ポンプタンクから二次吸収ゾーンに戻った二次吸収酸は、二次吸収酸冷却器(図示せず)を備える第5の熱移動系内のボイラ給水に熱を移動させることによりさらに冷却される。熱交換器167は、直列の交換器のアレイの一部を備え、アレイは、交換器155、145、及び143をさらに備える。ボイラ給水及び吸収酸の流れは、アレイを含む一連の熱交換器に対して向流である。
図5は、図4のプロセスの設備側を図示する。周囲またはわずかに上回る、典型的には、70°F〜100°Fのボイラ給水171は、低圧ボイラ給水ポンプ173により典型的には25〜100psigの圧力でプロセスの設備側に送達される。次いで、ボイラ給水は、典型的には、HRS酸からの熱に移動により、華氏5〜20度、例えば、90°F〜115°Fの範囲の温度に加熱される第4の熱移動系の生成物酸冷却器167を通過する。生成物酸冷却器167を出るボイラ給水は、次いで、第3の熱移動系153に入る。上述のように、系153は、典型的には、複数の熱交換器を備え得る。しかしながら、設備側では、これらの熱交換器の全てが必ずしも熱を吸収酸からボイラ給水に移動させるように機能しない。例えば、ボイラ給水ループは、同時属中かつ同一譲渡人の米国特許出願公開第US2012/0107209A1号、米国仮特許出願第61/641,833号(2012年5月2日出願)(代理人整理番号ENV10308)、及び米国仮特許出願第61/793,571号(2013年3月15日出願)(代理人整理番号ENV10309)などに記載されるプロセスによる吸収及び除去回路において、二酸化硫黄をガス源から、例えば、排ガス中の二酸化硫黄を熱回収塔133から回収するためのプロセスと統合され得る。
よって、図5に図示される、90°F〜115°Fの温度で生成物酸冷却器167を出るボイラ給水は、最初に、熱交換器175を通過し、熱は、再生二酸化硫黄吸収媒体流からボイラ給水に移動し、それにより給水を華氏25〜45度、例えば、約120°F〜約140°Fの温度に加熱する。再生二酸化硫黄吸収媒体の供給源は、図2に関して上述される。
熱交換器175は、ボイラ給水が徐々に加熱される一連の熱交換器であるが、技術的には、熱がHRS酸からボイラ給水に移動する直列の熱交換器のアレイの外側である。これは、アレイの直列配列に支障をきたさないが、単純に、ボイラ給水側の直列交換器内に別の動作を投入する。図2の実施形態と同様、図5の実施形態は、熱交換器のアレイに外部の別の動作、すなわち、別の直列の2つの連続する熱交換器間にボイラ給水用の脱気装置を含む。
熱交換器175を出る給水は、典型的には、華氏140〜180度、例えば、270°F〜310°Fの範囲の温度に加熱される熱交換器155に流れる。
交換器155を出る給水は、本明細書において以下にさらに記載される、熱交換器155と脱気装置177との間で給水を循環するボイラ給水循環ポンプ182からの215°F〜240°Fの脱気水191の一部と混合される。典型的には230°F〜280°Fの範囲の温度の混合流は、HRS酸からの熱の移動により、華氏25〜45度、例えば、270°F〜300°Fの範囲の温度にさらに加熱される、第2の熱交換器に入る。ボイラ給水路の圧力降下プロファイルにより、適度の流れが熱交換器145内で生じる場合があり、第2の熱交換器の通過中に給水温度が増加する規模を制限する可能性がある。
第2の熱交換器145を出るボイラ給水または2相の水及び蒸気流は、好ましくは実質的に断熱の脱気チャンバ177内に導入され、給水は、流され、第3の熱移動系の交換器155を出るボイラ給水の温度と比較して、華氏15〜80度冷却される。脱気チャンバ177内に給水を流すことにより、ライン179を通して脱気装置から放出されるボイラ給水から非凝結物を除去し、蒸気注入槽131に送達するための注入蒸気源を提供する。吸収装置133用の高パーセンテージの反応水となる割合で水蒸気を提供するように脱気装置177内に十分な蒸気を流すことにより、脱気装置177の動作は、ボイラ給水系内の温度上昇がHRS吸収酸から給水流に対してさらに下流のボイラ給水にエネルギーを移動させるためのΔtを消滅させるであろうレベルに達するのを防止し、それにより本質的に全ての蒸気相酸形成、HRS吸収装置からの吸収及び凝結エネルギーが高圧蒸気の形態で回収されることを可能にする。典型的には、脱気装置177に入るボイラ給水の約5%〜約10%がその中に流される。
図4及び5に図示される実施形態では、脱気装置を出る低圧蒸気がSOとの蒸気相反応のための蒸気源として蒸気注入槽131に再利用されるため、このエネルギーは高温での回収から全く失われない。この注入蒸気源が不在の場合、注入蒸気を発生させるために、外部供給源からのエネルギーが必要とされるだろう。任意に、通常あまり好ましくはないが、脱気装置内に流される蒸気が、熱回収吸収装置の排ガスからSOを回収するための調和プロセスにおいて、除去蒸気として使用され得る。
脱気装置内に流される蒸気を吸収装置133に方向付けることにより、吸収装置からの排ガスを含むボイラ給水からの非凝結物の簡便な放出も提供される。
その周囲温度をわずかに〜適度に上回る温度、例えば215°F〜240°Fの脱気水181は、熱交換器145と脱気装置との間の高容量ポンプ182を介して循環される。循環ポンプ182の吐出時、給水は、熱交換器145のボイラ給水入口に流れ戻る再循環流と高圧ボイラ給水ポンプ183の吸引側に流れる廃熱ボイラ用の給水との間で分割される。高圧ポンプ183から、給水は、その中で発生した蒸気の背圧に対して廃熱ボイラに送達される。よって、ポンプ183の吐出圧は、典型的には、40〜70バール、より典型的には50〜70バールの範囲である。給水は、ポンプ183によって、給水の温度がHRS酸からの熱の移動により典型的には華氏150〜200度、例えば、約375°F〜約425°Fの範囲の温度に増加するエコノマイザー(第1の熱交換器)143に移動する。エコノマイザー143から、ボイラ給水は、エコノマイザー129を通過し、第3段階の変換ガス127からの熱の移動により、典型的には華氏100〜140度、例えば、約490°F〜約550°Fの温度にさらに加熱される(図4)。
エコノマイザー129を出るボイラ給水は、廃熱ボイラ115のSO燃焼ガスからの熱の移動により、蒸気に変換される。40〜70バール、より典型的には50〜70バールの圧力の飽和蒸気は、蒸気ドラム185を介して廃熱ボイラ115を出て、最初に、その温度が、変換器17の第2の変換器段階117.2を出る変換ガス123からの熱の移動により、華氏10〜20度、例えば、490°F〜560°Fの範囲の温度に増加される過熱器125を通過する(図4)。過熱器125を出る過熱蒸気は、第1の変換器段階117.1を出る変換ガス流119からの熱の移動により、華氏225〜325度、例えば、750°F〜850°Fの温度にさらに加熱される過熱器121を通過する(図4)。
図5は、凝結物が典型的には2〜5バールゲージの低圧〜中圧の蒸気に流される高圧ブローダウンタンク187、及びブローダウンタンク187からの凝結物が流され、大気圧の追加蒸気をもたらし、微粒子固体を除去するためにプロセスからパージされる残留凝結物流を残す低圧ブローダウンタンク189を含む一連のブローダウンフラッシュタンクを介して微粒子固体汚染物質を除去するための、廃熱ボイラ115上の蒸気ドラム185からの凝結物のブローダウンも図示する。
図6は、HRS吸収装置の熱回収及び二次吸収ゾーンで発生したエネルギーの画分がHRSボイラ内で中間圧力蒸気の形態で回収され、残りがHRS吸収酸から高圧ボイラ、この場合、熱がSO燃焼ガスから回収される廃熱ボイラ用のボイラ給水に熱を移動させることにより高圧蒸気の形態で回収される、硫酸製造プロセス側の代替え実施形態を図示する。図6のプロセスの動作の好ましいモードでは、硫酸の形成による蒸気相熱、吸収熱、及び熱回収ゾーン内で発生した凝結熱の少なくとも60%は、最終的には、40〜70バールの範囲の圧力を有する蒸気の形態で回収される。より好ましくは、少なくとも75%のHRSエネルギーが、そのような範囲の圧力を有する蒸気の形態で回収される。さらにより好ましくは、硫酸の形成による蒸気相熱、吸収熱、及び熱回収吸収装置内で発生した凝結熱の合計の少なくとも約85%、90%、95%、97%、または99%が、高圧蒸気、すなわち、40〜70バールの範囲の圧力を有する蒸気の形態で回収される。
図6のプロセスでは、周囲空気201は、入口空気フィルタ203を通って、塔内のガス液体接触ゾーン205.1内の濃硫酸と接触させることによって湿気が空気から除去される空気乾燥塔205の底部の空気入口内に流れる。図1のプロセスでは、乾燥塔を通って循環される濃酸は、吸収酸及びボイラ給水が一連の交換器に対して向流的に通過するように配置された一連の熱交換器を通過するボイラ給水に吸収熱を移動させることにより冷却されたHRS吸収装置からの吸収酸を含む。
乾燥塔205を出る130〜150°Fの温度の乾燥空気207は、圧縮器208によって圧縮され、それにより空気を220°F〜260°Fの温度に加熱し、以下に記載されるように、最終段階のSO変換ガスからの熱の移動により、440〜480°Fに加熱される空気余熱器209内に導入される。溶融硫黄は、硫黄燃焼炉213内に吹き付けられ、空気の酸素成分が硫黄流に対して化学量論的に過剰であるような速度で流れる加熱空気211と接触する。硫黄は空気の酸素と反応して、二酸化硫黄、窒素、及び未反応酸素を含む燃焼ガスを生成する。SO燃焼ガスは、2150°F〜2300°Fで硫黄燃焼炉を出て、熱を第1の廃熱ボイラ215内のボイラ給水に移動させることにより2000〜2060°Fの温度に冷却される。
廃熱ボイラ215を出る燃焼ガスは、過熱器225を通過し、ガス流は、典型的には華氏1200〜1400度、例えば、約2000°F〜2060°Fの温度から、SOからSOに触媒変換するのに好ましい平衡を確立するのに適切である700°F〜800°Fの温度に冷却される。過熱器225において、ガスは、廃熱ボイラ系内で発生した高圧蒸気に熱を移動させることにより冷却され、それにより華氏約540〜約550度の範囲の温度から約650°F〜約750°Fの範囲の温度に蒸気を加熱する。
過熱器225を出る冷却された燃焼ガスは、変換器217の第1の触媒変換器段階217.1に入り、ガスの酸素成分と反応させることによって、二酸化硫黄を三酸化硫黄に酸化するために触媒と接触する。二酸化硫黄を三酸化硫黄に酸化させることは、高度に発熱性でもあり、そのため、第1の変換器段階217.1を出る変換ガス219は、典型的には、1100°F〜1150°Fの温度である。第1段階変換器ガス219は、本明細書において以下に説明されるように、熱が変換ガスから廃熱ボイラからの高圧蒸気に移動する過熱器221を通過し、それにより変換ガスを約775°F〜825°Fに冷却する。変換熱の回収に加え、ガスの冷却は、変換ガスが過熱器221から流れる第2の触媒変換器段階217.2内でSOをSOにさらに変換するためのより好ましい平衡を確立する。
925°F〜975°Fの温度で第2の変換段階217.2を出る変換ガス222は、以下にも記載されるように、熱がガス流からボイラ給水に移動する別のエコノマイザー228に流れる。典型的には775°F〜825°Fの温度でエコノマイザー228を出る第2段階の変換ガスは、SOをSOにさらに変換するために変換器217の第3触媒変換器段階217.3に方向付けられる。同様に、段階217.3前にガスを冷却することにより、SOにさらに変換するためのより好ましい平衡がその中で提供される。第3段階の変換ガス227は、820°F〜860°Fの温度で変換器を出て、以下にさらに記載されるように、熱を廃熱ボイラ用のボイラ給水に移動させることにより、変換ガスが華氏70〜100度、例えば725°F〜775°Fに冷却されるエコノマイザー229を通過する。エコノマイザー229を出る変換ガスは、SOをSOにさらに変換するために、第4及び最終変換器段階217.4に方向付けられる。ガス流は、第4の変換器段階217.4内で発生した発熱性の酸化熱から、適度にのみ、例えば華氏5〜20度、例えば735°F〜785°Fの温度に加熱される。段階217.4から、第4段階の変換ガスは、第2の廃熱ボイラ216を通って流れ、典型的には750〜850psigの圧力で蒸気を発生させることにより、華氏約200〜250度、例えば525°F〜575°Fの範囲の温度に冷却される。第2の廃熱ボイラ216を通過した後、最終変換ガスは、熱を燃焼空気に移動させることにより、典型的には華氏195〜225度、例えば、325°F〜約360°Fの温度にさらに冷却される、空気余熱器209を通って流れる。図1のプロセスに関して上記に論じられるように、蒸気注入槽内に入る前に変換ガスを冷却することにより、燃焼ガスが熱回収吸収ゾーンに入ったときに非常に熱くなるのを防止する。
空気余熱器209を出る最終段階の変換ガスは、熱回収塔233を備える熱回収吸収系に方向付けられる。熱回収塔内に入る前に、最終変換器ガスは、蒸気注入槽231を通過する。変換器ガスは、325°F〜360°Fの温度及び0.05〜0.2バールで注入槽に入る。槽231内で、蒸気は、好ましくは約0.55、0.60、または0.75を超える、最も好ましくは少なくとも約0.85、0.90、または0.95、任意に約0.98である、その等価三酸化硫黄含有量に対して化学量論的割合でガス流中の等価HO蒸気含有量を確立するように、ガス流中に導入される。蒸気の注入は、SO及び水の蒸気相反応をもたらし、硫酸蒸気を発生させる。図6のプロセスの槽231内への蒸気注入の好ましい最小速度は、図1のプロセスに関して上述されるものと本質的に同一である。水蒸気の注入ならびにSO及び水蒸気の反応により得られる硫酸の蒸気相形成は、典型的には、注入槽231を出る変換ガス流を、典型的には550°F〜600°Fの範囲の温度に加熱する。このガス流は、熱回収吸収ゾーン233.1の下の熱回収吸収塔233の底部の、またはその付近のガス入口内に導入される。
熱回収吸収ゾーン233.1において、ガス流は、約125°F〜165°Fの温度、及び99.2%〜99.6%の濃度で、熱回収吸収装置、典型的には、吸収塔に入る一次吸収酸235と接触する。吸収酸は、熱回収ゾーンの上部に入り、ガス流に対して向流的にゾーン233.1を通って下方に流れる。熱回収ゾーン内で吸収酸及びガスを接触させることにより、SOを液相中に吸収させ、硫酸蒸気をガス相から液相に凝結させ、ガス相から液相に水蒸気を凝結させる。顕熱は、ガス相から液相にも移動する。
熱回収塔233は、好ましくは、一次(熱回収)吸収ゾーンを出るガスが、二次吸収ゾーンの上部233.2内に導入され、上方に流れるガス流に対して向流的にそこを通って下方に流れる二次吸収酸流237と接触する二次吸収ゾーン233.2も含む。二次吸収ゾーンは、酸相と液相との間の質量移動を促進するためのパッキンまたは他の手段も含む。二次吸収酸237は、典型的には90°F〜120°Fの範囲の温度で二次吸収ゾーンに入る。一次吸収ゾーンを出るガス流を二次吸収ゾーン内の二次吸収酸と接触させることにより、一次ゾーンを出るガスから残留SOを吸収し、ガス流を冷却し、硫酸蒸気を二次吸収酸中にさらに凝結する。二次吸収酸は、二次吸収ゾーンの底部を出て、二次ゾーンの底部と一次ゾーンの上部との間の熱回収塔に入る吸収酸と混合されて、熱回収吸収ゾーンの一次吸収酸として機能する混合酸流を形成する。
二次吸収ゾーンの上部及び冷却ゾーン233.2を出るガス流は、硫酸ミスト除去装置239を通過し、プロセスから排ガス290として出る。任意に、二酸化硫黄は、図1に関して上述されるように、二酸化硫黄回収プロセスにおいて、排ガスから回収することができ、そのような二酸化硫黄回収プロセスは、SO吸収熱回収プロセスと任意に統合することができる。
吸収熱、凝結熱、及び顕熱移動から、熱回収吸収ゾーンを出る濃縮吸収酸は、約400°F〜約460°Fの温度に加熱される。熱回収吸収ゾーンからの濃縮吸収酸は、熱が廃熱ボイラ215及び216用のボイラ給水に移動する熱交換器のアレイを通って直列に流れる。ボイラ給水は、一般に、交換器のアレイを通って直列に流れ、吸収酸及びボイラ給水は、一連の交換器に対して実質的に向流的に流れる。
酸側で、熱回収ゾーンを出て熱回収塔233のウェル内に入る吸収酸は、HRS酸循環ポンプ241の吸引側に流れる。循環ポンプの吐出側で、吸収酸は、HRSボイラ酸流240とバイパスHRS酸流242との間で分割される。
HRSボイラ酸流240は、熱をボイラ給水に移動させ、中間圧力蒸気、例えば120〜150psigの圧力を発生させることにより、華氏30〜60度、例えば375°F〜425°Fの範囲の温度に冷却されるHRSボイラ244を通って流れる。バイパスHRS流242は、HRS酸及びボイラ給水がアレイに対して向流的に通過するアレイの一連の熱交換器の第1の熱交換器243に方向付けられる。熱交換器243において、HRS酸は、熱を高圧ボイラ給水に移動させることにより、約400°F〜約460°Fの範囲の温度から、華氏約5〜約20度、例えば約395〜約440°Fの温度に冷却され、それにより高圧ボイラ給水を約420〜約438°Fの範囲の温度に加熱する。
第1の熱交換器243を出るバイパス酸242は、HRS酸の流れに対して熱交換器243の下流、及びHRSボイラ244の下流のHRSボイラ酸240と再度混合される。混合流249は、熱回収吸収ゾーン233.1に再利用される一次吸収酸流235の主成分を含む流れ248、及び熱をボイラ給水に移動させることによりさらなるエネルギーが回収される順方向酸流の流れ251に再分割される。吸収装置233に再循環される経路において、流248は、希釈器260を通過し、希釈水(SO反応水)292は、熱回収吸収ゾーンにわたって標的酸濃度プロファイルを維持するために、必要に応じて添加することができる。以下に記載されるように、流249は、共通のポンプタンク259からの再利用流と共に希釈器内で混合され、一次吸収酸流235を形成することができる。図6のプロセスの好ましい実施形態では、実質的に全てのSO反応水は、熱回収吸収ゾーンに入る変換ガス中に蒸気を注入することにより、または蒸気注入及び乾燥塔5内の燃焼空気からの水を除去することにより提供されるが、水を添加する速度調節は、希釈器260で脱塩水流292を添加することにより達成することができる。
順方向酸流れ流251は、第2の熱交換器245を通過し、酸は、熱を中間圧力ボイラ給水に移動させることにより、約220°F〜約240°Fの範囲の温度に、典型的には華氏約160〜約190度冷却され、それによりボイラ給水を約260〜約290°Fの範囲の温度に加熱する。
二次吸収酸流251は、次に、典型的には複数の熱交換器を備え得る第3の熱移動系系253に流れる。図6において、第3の熱移動系は、ボイラ給水余熱器255及び共通の酸冷却器257を備える。余熱器255内で、酸は、210°F〜約240°F、の温度から、典型的には華氏90〜120度、約120°F〜約140°Fの範囲の温度に冷却され、それにより典型的には華氏50〜70度、例えば約90°〜約110°Fの温度から約140°F〜約160°Fの温度にHRSボイラ用のボイラ給水を加熱する。
熱交換器255を出る酸は、最終的に4方向、すなわち、(i)生成物流263、(ii)乾燥塔酸流261、(iii)熱回収吸収装置233の二次吸収ゾーン233.2に再利用するための再循環二次吸収酸流237、及び(iv)HRSボイラ244から出る流249と混合されて、熱回収吸収ゾーン233.1に再利用される一次吸収酸流235を形成する流256に分割されるHRS酸のリザーバとして機能する共通のポンプタンク259内に流れる。しかしながら、最初にポンプタンクの外に流れるとき、酸流は、好ましくは、2方向にのみ分割され、そのうちの1つは、流256であり、一次吸収酸の成分を形成する流である。便宜的に、流256及びHRSボイラを出る再利用酸流249は、希釈器260内で混合され、希釈器から、二次吸収ゾーン233.2の下及び熱回収吸収ゾーン233.1の上の吸収装置に戻って流れる一次吸収酸流235を形成することができる。
ポンプタンクを出る酸流の分割により形成される他の流、すなわち、流258は、熱をボイラ給水に移動させることにより、典型的には華氏5〜20度、例えば、135°F〜160°Fの範囲の温度に冷却される共通の酸冷却器257を通過する。共通酸冷却器の下流で、冷却酸流は、生成物酸流263、乾燥塔酸流261、及び二次吸収酸流237に分割される。流261は、硫黄燃焼炉213に入ってくる燃焼空気から水分を吸収するための乾燥塔205に方向付けられる。乾燥塔を通過するときに、乾燥塔酸流は、典型的には、華氏5〜15度、典型的には135°F〜160°Fの範囲の温度に加熱される。使用済み乾燥塔酸265は、共通ポンプタンク259内に戻される。
生成物酸流263は、熱をボイラ給水に移動させることにより、典型的には、華氏50〜100度、例えば、約90°F〜約160°Fの温度に冷却される生成物酸冷却器267を通過し、それによりボイラ給水を90°F〜約120°Fの範囲の温度に加熱する。
二次吸収酸流237は、共通の酸冷却器257から熱回収吸収装置233に流れ、二次吸収ゾーン233.2の上部に入る。二次吸収酸は、ゾーン233.2を通って下方に流れ、それにより熱回収吸収ゾーン233.1の上部を出るガスから残留SOを除去し、ガス流を冷却し、ガス流から硫酸蒸気を凝結する。熱回収吸収装置233の一次(熱回収)吸収ゾーン233.1の上部で、二次吸収ゾーンを出る二次吸収酸は、再循環酸流235と混合され、一次吸収ゾーンのための吸収酸を形成する。
二次吸収ゾーン233.2を出るガスは、好ましくは、プロセス排ガスからの残留硫酸ミストを除去するためのミスト除去器要素239を通過する。
任意に、及び追加の希釈水294供給源は、例えば、再循環流296中に注入することにより、共通のポンプタンク259内に導入され得る。
図7は、図6に図示されるプロセスの設備側の流れ図を図示する。典型的には、70°F〜110°Fのボイラ給水271は、低圧ボイラ給水ポンプ273の吸引側に送達される。ポンプ273の吐出から、ボイラ給水は、熱をHRS酸から移動させることにより、典型的には華氏20〜50度、例えば、90°〜約120°の範囲の温度に加熱される生成物酸冷却器267を最初に通過する。
熱交換器267を出る給水は、直列の共通の酸冷却器257及びHRS余熱器255を備える第3の熱移動系253に流れる。共通の酸冷却器257内で、ボイラ給水はHRS酸からの熱の移動により、典型的には華氏60〜90度、例えば、150°〜約180°の範囲の温度に加熱される。共通の酸冷却器257を出る給水は、熱交換器255に流れ、HRS酸からの熱の移動により、典型的には華氏90〜110度、例えば、260°〜約290°の範囲の温度に加熱される。共通の酸冷却器255を出る給水は、脱気装置277に流れ、流され、第3の熱移動系の変換器255を出るボイラ給水の温度と比較して、華氏10〜15度冷却される。脱気チャンバ277内で給水を流すことにより、ライン279を通して脱気装置から放出される非凝結物を除去し、蒸気注入槽231に送達するための注入蒸気源を提供する。吸収装置233用の高パーセンテージの反応水となる割合で水蒸気を提供するように脱気装置277内に十分な蒸気を流すことにより、脱気装置277の動作は、ボイラ給水系内の温度上昇がHRS吸収酸からボイラ給水にエネルギーを移動させるためのΔtを消滅させるであろうレベルに達するのを防止し、それにより高パーセンテージのHRS吸収装置からの吸収及び凝結エネルギーが高圧蒸気の形態で回収されることを可能にする。典型的には、脱気装置277に入るボイラ給水の約5%〜約10%がその中に流される。図7に示される実施形態では、脱気装置は、HRSボイラ244から脱気装置に蒸気の画分を転換することにより補助される。
脱気装置内に流される蒸気を三酸化硫黄吸収装置に方向付けることにより、吸収装置からの排ガスを含むボイラ給水中の非凝結物の簡便な放出も提供され、よって、蒸気を失うことなくそれらをプロセスから除去する。さらに、脱気装置内で低圧で流される蒸気の潜在エネルギーは、最終的に、高圧蒸気の形態で回収されることを確実にする。
その周囲沸点をわずかに〜適度に上回る温度、例えば215°F〜240°Fで脱気装置を出る脱気水281は、ボイラ給水をHRSボイラに提供する中間圧力ボイラ給水ポンプ282の吸引側、及びボイラ給水を高圧廃熱ボイラに提供する高圧ボイラ給水ポンプ283と並行に流れる。
中間圧力ボイラ給水ポンプ282の吐出側で、給水流は、必要に応じて分割することができ、HRS希釈器260に希釈水流292を提供する。典型的には7〜15バールの圧力のボイラ給水の吐出側の流れの残りは、HRS加熱器245を通過し、典型的には華氏120〜150度、例えば345°F〜375°Fの範囲の温度に加熱される。HRS加熱器245から、中間圧力ボイラ給水は、吸収装置233の熱回収吸収ゾーン233.1を出るHRS酸からの熱を移動させることにより、典型的には7〜15バールであるが、可能性としては25バール以上の蒸気に変換されるHRSボイラ244に流れる。
高圧ボイラ給水は、典型的には、約240〜約260°Fの温度、及び約700〜約800psigの圧力で、給水ポンプ283から吐出され、第1の熱交換器243を通過し、典型的には華氏40〜60度、典型的には約470°F〜約510°Fの範囲の温度にさらに加熱される。第1の熱交換器243を出るボイラ給水は、典型的には、変換器217の第3の変換器段階217.3を出る変換ガスからの熱の移動により、華氏120〜160度、例えば、380°F〜420°Fの範囲の温度に加熱されるエコノマイザー229を通過し、次いで、典型的には、変換器217の第1の変換器段階217.1を出る変換ガスからの熱の移動により、華氏110〜140度、例えば、約490°F〜約520°Fの範囲の温度に加熱されるエコノマイザー228を直列に通過する。
エコノマイザー228から、ボイラ給水は、第1の廃熱ボイラ215及び第2の廃熱ボイラ216に共通の蒸気ドラム218内に流れる。
第1廃熱ボイラ215内のSO燃焼ガスから、及び第2の廃熱ボイラ216内の最終段階変換ガスからの熱の移動により発生した蒸気は、蒸気ドラム218を出て、直列に過熱器225を通過し、第1の廃熱ボイラ215と第1の変換器段階217.1との間を流れるガスからの熱の移動により、華氏170〜200度、例えば、約680°F〜約700°Fの範囲の温度に加熱され、次いで、過熱器221を通過し、変換器217の第1の変換器段階217.1を出る変換ガスからの熱の移動により、典型的には華氏90〜110度、例えば、870°〜約900°の範囲の温度にさらに加熱される。
高圧ブローダウンタンク287及び低圧ブローダウンタンク289は、図2のブローダウンタンク87及び89、ならびに図5のブローダウンタンク187及び189について上述される様式で動作する。
HRS酸からボイラ給水にエネルギーを移動するための熱交換器のアレイの配列及び関係は、ボイラ給水及びHRS酸の流れに対して図6及び7の流れ図を組み合わせる図8に図示される。吸収装置217の熱回収吸収ゾーン217.1内で発生したHRS酸236は、HRSボイラ244及び第1の熱交換器243と並行に、かつ第1の熱交換器243、第2の熱交換器245、及び第3の熱移動系熱交換器255の間を直列に流れる。熱交換器255を出て、HRS酸は、共通のポンプタンク259に流れる。ポンプタンク259から引き出された酸は、直ちに分割され、共通の酸冷却器257に方向付けられる流、及び希釈器260(図6、図8では図示せず)内の流248と混合され、一次吸収酸流235を提供する再利用流256を提供する。流258は、共通の酸冷却器257を通って直列に流れ、その後、生成物酸冷却器267と乾燥塔05との間を並行に流れる。酸の画分は、共通の酸冷却器とポンプタンクとの間で循環され、ポンプタンク酸の濃度を対照値に維持する。よって、熱交換器243、245、255、257、及び267は、HRS酸の流れに対して直列に配列される。
ボイラ給水271は、生成物酸冷却器267、共通の酸冷却器257、第3の熱移動系熱交換器255、及び脱気装置277の間を直列に流れ、その後、第2の熱交換器245を通過する中間圧力ボイラ給水流と第1の熱交換器243を通過する高圧ボイラ給水流との間で分割される。よって、熱交換器267、257、及び255は、ボイラ給水の流れに対して直列に配列され、熱交換器のこの組み合わせは、交換器245及び243の各々と直列にさらに配列されるが、後者2つは、ボイラ給水側の相互に対して並行である。HRS酸及びボイラ給水は、交換器243、255、257、及び267を備える熱交換器のアレイに対して向流的に流れ、かつ熱交換器245、255、257、及び267の重複するアレイに対しても向流的に流れる。
ボイラ給水を徐々に加熱するためにHRS熱を徐々に抽出するための熱交換器のこの向流配列と組み合わせて、脱気装置277は、中間圧力及び高圧蒸気の形態で、HRS蒸気相酸形成、吸収熱、及び凝結熱の最大回収を確実にするエネルギーを抽出する。さらに、HRSボイラ244と第1の熱交換器245との間のHRS酸流236の分配を制御することにより、図6〜8のプロセスは、中間圧力対高圧蒸気の形態で回収されるHRSエネルギーの相対的割合を制御するように動作することができる。熱交換器243に方向付けられるHRS酸の割合がHRSボイラ244に方向付けられる割合に対して増加すると、高圧蒸気の形態で回収される吸収及び凝結エネルギーの割合は、対応して増加し、図6〜8のプロセスの動作の作用は、図1〜5に示されるプロセスの動作において達成される作用を限度として提案する。
硫黄が本質的に空気からなる酸素含有ガス中で燃焼される接触硫酸施設において、本発明のプロセスは、硫酸の単位製造当たり実質的に増強された高圧蒸気の量を発生させることができる。例えば、少なくとも60%のHRS熱が、蒸気がSO燃焼ガスを冷却することにより発生する廃熱ボイラ(複数可)用のボイラ給水を加熱するときに回収される場合、硫酸1トン当たり少なくとも約1.45、より典型的には少なくとも約1.55、及び1.7トン程の40バール以上の蒸気がボイラ給水を加熱し、高圧蒸気を発生させるための自己生成プロセス熱のみを使用して生成される。この関係の目的のため、及びさもなければ本明細書に使用されるように、「自己生成プロセス熱」は、(1)酸素含有ガス中での硫黄の燃焼熱、(2)SOからSOへの変換熱、(3)硫酸中へのSOの吸収熱、ならびに(4)これらの実施形態において、水蒸気が熱回収吸収ゾーン内、またはその上流で変換ガス中に導入される場合、(a)水蒸気を三酸化硫黄と反応させることによる硫酸の形成による蒸気相熱、(b)熱回収吸収ゾーン内での硫酸の凝結熱、及び(c)熱回収吸収ゾーン内での水蒸気の凝結熱を含む。影響は比較的小さいが、自己生成プロセス熱は、(5)乾燥塔内の燃焼空気からの水分の凝結も含み得、乾燥塔酸回路は、図1及び4に示される実施形態にあるように、吸収酸回路内に統合される。「HRS熱」は、自己生成プロセス熱の要素(3)、(4)、及び(5)を含む。
少なくとも60%のHRS熱が廃熱ボイラ(複数可)用のボイラ給水を加熱するときに回収される場合、少なくとも1.45トンの40バール以上の蒸気が、硫黄の燃焼熱+HRS熱(すなわち、SOからSOへの変換熱を除く全ての自己生成プロセス熱)からなる自己生成プロセス熱の成分のみの移動から硫酸1トン当たり生成され、少なくとも1.45トンの40バール以上の蒸気が、空気中での硫黄の燃焼熱、一次熱回収吸収酸中への吸収熱、硫酸の形成による蒸気相熱、熱回収吸収ゾーン内での水の凝結、及び熱回収吸収ゾーン内での硫酸の凝結(すなわち、硫黄燃焼熱+乾燥塔熱を除く全てのHRS熱)からなる自己生成プロセス熱の成分のみの移動から硫酸生成物1トン当たり生成される。
熱回収吸収ゾーン内、またはその上流で変換ガス中に水蒸気を注入しなくても、少なくとも1.45トンの40バール以上の蒸気が、空気中での硫黄の燃焼熱、及び一次熱回収吸収酸中への吸収熱からなる自己生成プロセス熱の成分のみの移動から硫酸生成物1トン当たり生成される。
図1〜3に関して記載されるプロセスの実施形態は、SOからSOへの酸化熱の一部または全てを除く自己生成プロセス熱の成分からの蒸気の最適な発生を提案し、ボイラ給水の流れに対して前述の熱交換器のアレイの下流にあるエコノマイザー内でボイラ給水をさらに加熱するため、及び/もしくは高圧蒸気に過熱を付与するためのそのエネルギー成分の全てまたは一部を蓄える。これらの図面に示される実施形態では、高パーセンテージのSO反応水が、例えば、図1のプロセスの蒸気注入槽31内に低圧蒸気を導入することにより水蒸気の形態で供給される場合、少なくとも1.4トン、より典型的には少なくとも約1.5トン、または1.6トン程の40バール以上の蒸気が、空気中での硫黄燃焼、吸収熱、硫酸の形成による蒸気相熱、硫酸の凝結熱、水の凝結熱、及び乾燥塔内の水分の凝結のみから生じる自己生成プロセス熱の成分から硫酸生成物1トン当たり生成され得、SO→SO反応熱は、高圧蒸気の過熱のために独占的に蓄えられる。SOからSOへの酸化熱の処理とは別に、40バール以上の蒸気1トン当たり約0.2〜約0.4トンの増分は、この場合、蒸気相硫酸形成熱、SO吸収、及び40バール以上の蒸気の形態の硫酸凝結エネルギーの回収に起因する。
本明細書に記載される高圧蒸気発生速度は、SOからSOへの酸化熱の任意の回収だけでなく、熱回収吸収ゾーンの上流の変換ガス中に注入するための低圧蒸気を発生させるために外部供給源から取り込まれる任意の熱の純量も含まない。そのような外部供給源に依存するよりも、本発明のプロセスは、好ましくは、最初に吸収酸からの熱の移動により加熱されたボイラ給水用に脱気装置内で注入蒸気を発生させる。
好ましくは、蒸気注入実施形態の実施において、少なくとも1.45トンの40バール以上の蒸気、または40〜70バールの圧力を有する約1.55〜約1.65トンの蒸気が、燃焼、吸収、硫酸凝結、及び水凝結から硫酸1トン当たり生成され得る。実際、少なくとも1.4トンの50バール以上の蒸気、または約1.4〜約1.65トンの50バール以上の蒸気が、図1〜3または4及び5に図示されるプロセスにおいて、硫酸生成物1トン当たり生成され得る。比較可能な生産能は、HRSボイラ244を通過するHRS酸の画分を最小にし、熱交換器243、244、255、257、及び267を通過する順方向酸の流れの画分を含むHRS酸の画分を最大にすることにより、図6〜8のプロセスにおいて達成され得る。
本明細書に記載されるプロセスは、湿性ガスまたは乾燥ガスのいずれかの硫酸製造施設において実施することができる。乾燥ガスモードの動作は、信号上の利点を提供し、好ましい。乾燥ガスプロセスは、一般に、湿性ガスプロセスより安定しており、信頼性がある。湿性ガスプロセスでは、高度に腐食性の比較的希硫酸が、例えば、導管壁、槽壁、もしくは熱交換器管上の冷点の存在による、または電力供給の中断等による計画外停止に起因する、ガス流列に沿った金属表面上に凝結する場合があるリスクが常に存在する。
乾燥ガス動作では、熱は、複数の供給源から回収され、よって、ライン電力または化石燃料の消費を最小にする。乾燥燃焼空気は、大気からの水蒸気の凝結熱、ならびに乾燥空気が硫黄燃焼炉の圧力に上昇されるときに発生する圧縮熱を収集する。熱回収系吸収酸から、ボイラ給水は、SOと注入水の反応による硫酸の蒸気相形成に由来する顕熱、硫酸の凝結熱、及び熱回収吸収ゾーンに入る変換ガス中の未反応SOの吸収熱を収集するSOからSOへの変換熱の一部は、熱回収吸収酸からの熱の移動により加熱された交換器のアレイを出たボイラ給水をさらに加熱することにより、エコノマイザーに再回収される。これらの様々な供給源から、例えば、約900psigの高圧ボイラ給水に熱を移動させることにより、全ての供給源からのエネルギーが高圧蒸気の形態で再回収される。SOからSOへの変換熱は、蒸気を過熱するために使用される。
熱回収吸収酸からボイラ給水に熱を徐々に移動させるための一連の熱交換器を慎重に配置することにより、正のΔtは、系列全体にわたって維持され、ボイラ給水は、例えば、900psigの高圧蒸気と等しい圧力で、その沸点に近づく。
プロセスで発生した高圧蒸気は、硫酸設備が位置する施設内で使用されるか、または商業的電気網に送出されるかのいずれかであり得る電気を発生させるためのタービンを駆動するために使用され得る。
ある特定の好ましい実施形態のプロセスの別の主な利点は、変換ガスからSOを吸収するための単一吸収系のみの使用である。よって、上述の熱回収吸収ゾーン、及び任意に二次吸収ゾーンを備える熱回収吸収系を出るガスは、別の触媒変換ゾーンを通過するために変換器にガスを戻すことなくプロセスから除去される、すなわち、本明細書に記載される新規プロセスのこの好ましい実施形態において、層間吸収ステップがない。これは、層間吸収塔の資本投資を避け、高温の最大容量の濃縮吸収酸がSO吸収及び硫酸凝結の熱を高圧ボイラ給水に移動させるのに利用可能であることを確実にする。これは、熱を高圧ボイラ給水に移動させるために使用される交換器のアレイの一連の熱交換器にわたって一般的に好ましい対数平均Δtを確実にする。
層間吸収の排除は、プロセスからの排ガスの二酸化硫黄含有量をわずかに増加し得る。しかしながら、上述のように、排ガスのSO含有量は、例えば、米国仮出願第61/408,420号(2010年10月29日出願)に基づく同時属中かつ同一譲渡人の出願公開第US2012/0107209A1号、米国仮出願第61/641,833号(2012年5月2日出願)(代理人整理番号ENV10308)、及び米国仮出願第61/793,571号(2013年3月15日出願)(代理人整理番号ENV10309)(それらの各々は、参照により明示的に本明細書に組み込まれる)に以前に記載される吸収及び除去プロセスにより、ガスをSO吸収装置に通過させ、SOを得られた吸収液から除去することにより除去され、回収され得る。本明細書に記載される単一三酸化硫黄吸収系を有する接触硫酸プロセスが、米国仮出願第61/641,833号、または同第61/793,571号(代理人整理番号ENV10308またはENV10309)のいずかに記載される二酸化硫黄回収プロセスと結合される場合、非常に高エネルギー効率及び低SO放出の両方が達成される。外部エネルギー需要は実質的に排除され、冷却水の要件もほぼ排除される。系から周囲に失われる唯一の物質エネルギーは、SO吸収、及び接触硫酸プロセスと統合される除去系において回収されるSO流から凝結される凝結物を除去するときに発生した過熱用の凝縮器においてである。
本発明のさらなる好ましい実施形態では、一般的に上述される、より具体的には図1〜8に関するプロセスは、HRS吸収系が圧力下で実行される、すなわち、熱回収ゾーンが熱回収槽、典型的には圧力下で動作する吸収塔内に含まれるプロセスにおいて実施することができる。好ましくは、圧力動作は、二次吸収ゾーンをさらに含む熱回収槽内で行われ、一次吸収ゾーンを出るガス流は、出るガス流を冷却し、それから残留SOを回収するために、二次吸収酸と接触する。好ましくは、熱回収槽内の圧力は、3〜15psig、より好ましくは約5〜15psig、最も典型的には約10〜15psigの範囲である。これは、実質的に、ガス流容量を低下させ、系を通して適度に増加した圧力勾配を適応させることを可能にし、その両方が、熱回収及び二次吸収ゾーンを含む高価な合金吸収カラムの必要な大きさを減少させるように働く。

Claims (77)

  1. 硫酸を製造するためのプロセスであって、
    一次熱回収吸収ゾーン内に三酸化硫黄を含む原料ガスを、液体硫酸を含む三酸化硫黄吸収酸流と接触させ、それにより三酸化硫黄を前記原料ガスから前記吸収酸流に移動させ、吸収熱によって前記吸収酸流を加熱することと、
    ボイラ給水流及び前記吸収酸流の両方の流れに対して直列であり、かつ前記吸収酸流及び前記ボイラ給水流が向流的に流れる熱交換器のアレイにおいて、熱を前記吸収酸流から前記ボイラ給水流に移動させることと、
    前記ボイラ給水流が、前記直列の2つの連続する熱交換器の間の前記ボイラ給水の流路内の減圧ゾーン内に流れることを可能にし、それにより蒸気を発生させ、前記減圧ゾーン内で前記ボイラ給水流を冷却することと、
    前記減圧ゾーン内で発生した蒸気を前記冷却したボイラ給水流から分離することと、
    前記減圧ゾーン内で発生した蒸気からエネルギーを有用な形態で回収することと、
    前記冷却したボイラ給水流を加圧することと、
    前記加圧ボイラ給水流を、前記ボイラ給水の流れに対して前記減圧ゾーンの下流にある前記直列の別の熱交換器に移動させることと、
    前記吸収酸からの熱の移動により、前記別の熱交換器内の前記加圧ボイラ給水流を加熱することと、
    前記アレイの外側にあり、かつ前記ボイラ給水の流れに対して前記別の熱交換器の下流にあるボイラ内で、少なくとも40バールの圧力で前記加圧液体水流から蒸気を発生させることと、
    前記吸収酸流を循環させて、前記直列の熱交換器から前記熱回収吸収ゾーンに戻すことと、を含む、前記プロセス。
  2. 前記熱回収吸収ゾーン内で発生した前記吸収熱の少なくとも60%、75%、85%、90%、95%、または97%が、前記熱交換器のアレイにおいて、前記三酸化硫黄吸収液体から前記ボイラ給水流に移動し、前記ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される、請求項1のいずれかに記載のプロセス。
  3. 前記熱回収吸収ゾーン内で発生した前記吸収熱の少なくとも60%、75%、85%、90%、95%、97%、または99%が、前記熱交換器のアレイにおいて、前記三酸化硫黄吸収酸から前記ボイラ給水に移動し、前記ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気に加えて、前記減圧ゾーン内で発生した蒸気の形態で回収される、請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記原料ガスが、水蒸気及び/または硫酸蒸気をさらに含み、前記吸収酸が、前記ガス相から液相に凝結される水蒸気及び/または硫酸の凝結熱によって、前記熱回収ゾーン内でさらに加熱される、請求項1〜3のいずれかに記載のプロセス。
  5. 硫酸の形成による前記蒸気相熱、吸収熱、及び前記熱回収吸収ゾーン内で発生した前記凝結熱の少なくとも60%、75%、85%、90%、または95%が、前記熱交換器のアレイにおいて、前記三酸化硫黄吸収酸から前記ボイラ給水流に移動し、前記ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される、請求項1〜4のいずれかに記載のプロセス。
  6. 硫酸の形成による前記蒸気相熱、前記吸収熱、及び前記熱回収吸収ゾーン内で発生した前記凝結熱の少なくとも60%、75%、85%、90%、95%、97%、または99%が、前記熱交換器のアレイにおいて、前記三酸化硫黄吸収酸から前記ボイラ給水に移動し、前記ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気に加えて、前記減圧ゾーン内で発生した蒸気の形態で回収される、請求項5に記載のプロセス。
  7. 前記減圧ゾーン内で発生した蒸気が、前記ボイラ給水の脱気により回収される、請求項1〜6のいずれかに記載のプロセス。
  8. 前記減圧ゾーンが、脱気装置を備え、前記ボイラ給水流が、それから蒸気を流したときに脱気される、請求項1〜7のいずれかに記載のプロセス。
  9. 前記減圧ゾーン内の前記ボイラ給水流から流された蒸気が、前記熱回収吸収ゾーンの上流の前記三酸化硫黄原料ガス中に注入される、請求項1〜8のいずれかに記載のプロセス。
  10. 前記減圧ゾーン内でボイラ給水を前記流すことが、実質的に断熱的である、請求項1〜9のいずれかに記載のプロセス。
  11. 前記三酸化硫黄原料ガスが、触媒の存在下で二酸化硫黄を含む供給ガスと酸素を接触させ、それにより二酸化硫黄を三酸化硫黄に酸化させることを含むプロセスによって生成された変換ガスを含む、請求項1〜10のいずれかに記載のプロセス。
  12. 水蒸気が、前記ガスの等価水蒸気含有量を、前記熱回収吸収ゾーンに入る前記ガス中のモル総等価三酸化硫黄ガス含有量当たり少なくとも約0.40モルに増加させるのに十分な比率で、前記熱回収吸収ゾーンの上流の前記変換ガスに導入される、請求項11に記載のプロセス。
  13. 水蒸気が、前記熱回収吸収ゾーンに入る前記ガス中の前記等価水蒸気含有量を、前記熱回収吸収ゾーンに入る前記ガス中のモル総等価三酸化硫黄含有量当たり少なくとも約0.55モル、好ましくは0.60モル、より好ましくは少なくとも約0.70モル、最も好ましくは少なくとも約0.80モルに増加させるのに十分な比率で、前記変換ガスに導入される、請求項12に記載のプロセス。
  14. 水蒸気を前記変換ガスに導入する前に、前記変換ガスが、熱を別の流体に移動させることにより冷却される、請求項11〜13のいずれかに記載のプロセス。
  15. 前記変換ガスの冷却が、前記ボイラ給水の流れに対して前記熱交換器のアレイの下流にあるエコノマイザー内で熱をボイラ給水に移動させることを含む、請求項14に記載のプロセス。
  16. 前記変換ガスの生成が、硫黄燃焼炉内で硫黄を燃焼することによって生成された二酸化硫黄の触媒酸化を含む、請求項14または15に記載のプロセス。
  17. 前記変換ガスの冷却が、熱を前記硫黄燃焼炉用の燃焼空気に移動させることを含む、請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記硫黄燃焼炉用の燃焼空気が、前記吸収酸からの熱の移動により加熱される、請求項16または17に記載のプロセス。
  19. 前記減圧ゾーン内の前記ボイラ給水流から流された蒸気が、二酸化硫黄を二酸化硫黄汚染ガス流から二酸化硫黄の吸収剤を含む液体吸収媒体に吸収させることにより生成された二酸化硫黄吸収液から二酸化硫黄を除去するために使用される、請求項1〜18のいずれかに記載のプロセス。
  20. 前記汚染ガス流が、吸収装置からの排ガスを含み、三酸化硫黄が、硫酸に吸収される、請求項19に記載のプロセス。
  21. 前記三酸化硫黄吸収装置が、前記熱回収吸収ゾーンを備える、請求項20に記載のプロセス。
  22. 前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガス流が、二次吸収ゾーン内の二次吸収液体酸流と接触し、前記二次吸収ゾーンに入る前記ガス流に含まれる残留SOが、前記二次吸収酸中の硫酸として回収される、請求項1〜21のいずれかに記載のプロセス。
  23. 前記三酸化硫黄吸収酸流及び前記ボイラ給水流が向流的に通過する前記直列の熱交換器が、前記加圧ボイラ給水流が少なくとも約400°Fの温度に加熱される第1の熱交換器と、前記ボイラ給水流が周囲沸点を上回る温度で加熱される低ボイラ給水圧で動作する第2の熱交換器と、を備え、前記第2の熱交換器が、前記ボイラ給水流の流れに対して、前記減圧ゾーンの上流にあり、前記第1の熱交換器が下流にあり、前記第1の熱交換器が、前記吸収酸の流れに対して前記第2の熱交換器の上流にある、請求項1〜22のいずれかに記載のプロセス。
  24. 前記熱交換器のアレイが、前記第2の熱交換器を出る前記酸の画分が通過する生成物酸冷却器をさらに備え、前記画分が、前記生成物酸冷却器内で冷却され、その後、生成物酸として前記プロセスから除去され、前記生成物酸冷却器が、ボイラ給水の流れの方向に対して前記第2の熱交換器の上流にあり、吸収酸の流れに対して前記第2の熱交換器の下流にある、請求項23に記載のプロセス。
  25. 前記第2の熱交換器を出る前記吸収酸が、前記熱回収吸収ゾーンへ再利用される一次吸収酸と順方向の酸の流れ流との間で分割され、前記順方向の酸の流れ流が、第3の熱移動系内で熱を前記ボイラ給水流に移動させ、前記酸がさらに冷却され、前記生成物酸冷却器を出る前記ボイラ給水流が前記周囲沸点を上回る温度に加熱される、請求項23または24に記載のプロセス。
  26. 前記第3の熱移動系が、前記ボイラ給水流及び前記順方向の酸の流れ流が向流的に通過する、直列の複数の熱交換器を備える、請求項25に記載のプロセス。
  27. 前記第3の熱移動系を通って流れる前記ボイラ給水流が、前記減圧ゾーン内に入る前にそれを実質的に前記液体状態に維持するのに十分な圧力下にある、請求項25または26に記載のプロセス。
  28. 前記第3の熱移動系から前記第2の熱交換器に流れる前記ボイラ給水が、前記アレイの外側にある熱交換器を通過し、前記ボイラ給水流が、前記三酸化硫黄吸収酸以外の流体からの熱の移動により加熱される、請求項25〜27のいずれかに記載のプロセス。
  29. 前記他の流体が、再生二酸化硫黄吸収媒体から二酸化硫黄を回収するために、二酸化硫黄吸収液を加熱することにより生成された前記再生二酸化硫黄吸収媒体を含み、前記二酸化硫黄吸収液が、二酸化硫黄を二酸化硫黄汚染ガス流から二酸化硫黄の吸収剤を含む液体吸収媒体に吸収させることを含むプロセスにより生成された、請求項28に記載のプロセス。
  30. 前記汚染ガス流が、吸収装置からの排ガスを含み、三酸化硫黄が、硫酸に吸収される、請求項29に記載のプロセス。
  31. 前記三酸化硫黄吸収装置が、前記一次熱回収吸収ゾーンを備える、請求項30に記載プロセス。
  32. 前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガス流が、二次吸収ゾーン内の二次吸収酸と接触し、前記第3の熱移動系を出る前記順方向の酸の流れ流が分割されて、前記生成物酸流及び前記二次吸収ゾーンに再利用される二次三酸化硫黄吸収酸流を提供する、請求項22〜31のいずれかに記載のプロセス。
  33. 前記二酸化硫黄供給流の調製が、空気を含むガス中の硫黄源の燃焼を含み、前記二次酸の一部が、燃焼空気用の乾燥塔を通って循環される、請求項11に従属する、請求項20または請求項21〜32のいずれかに記載のプロセス。
  34. 熱が、前記二次吸収酸から二次吸収酸冷却器を備える第4の熱移動系内の前記ボイラ給水流に移動し、前記二次吸収酸冷却器が、前記ボイラ給水の流れに対して、前記生成物酸冷却器の下流にあり、かつ前記第3の熱移動系の上流にあり、前記二次酸の流れに対して、前記第3の熱移動系の下流にあり、かつ前記生成物酸冷却器と平行する、請求項33に記載のプロセス。
  35. 前記第3の熱移動系を出る酸が、前記生成物酸、前記二次吸収酸、及び前記乾燥塔の酸が引き出され、前記乾燥塔からの酸が戻る、共通リザーバに方向付けられる、請求項34に記載のプロセス。
  36. 前記ボイラが、廃熱ボイラであり、前記ボイラ給水流が、酸素を含むガス中の硫黄源の燃焼によって生成された燃焼ガスからの熱の移動により40バールを超える圧力を有する蒸気に変換される、請求項1〜35のいずれかに記載のプロセス。
  37. 前記燃焼ガスが、酸素を含み、前記廃熱ボイラを出た後、二酸化硫黄を三酸化硫黄に変換するために触媒と接触し、それにより前記一次熱回収ゾーン内の前記三酸化硫黄吸収酸と接触する三酸化硫黄を含む変換ガスを生成する、請求項36に記載のプロセス。
  38. 三酸化硫黄を含む前記変換ガスが、複数の触媒変換ゾーンを備える触媒変換器内で生成され、前記変換器からのものであり、かつ少なくとも約3容量パーセントまたは少なくとも約4容量パーセントの三酸化硫黄を含む変換ガスが、前記熱回収吸収ゾーンに方向付けられ、前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガスが、前記出るガス中の残留二酸化硫黄を三酸化硫黄にさらに変換するための任意のさらなる触媒変換ゾーンに方向付けられない、請求項37に記載のプロセス。
  39. 三酸化硫黄を含む前記変換ガスが、複数の触媒変換ゾーンを備える触媒変換器内で生成され、前記変換器からの変換ガスが、前記熱回収吸収ゾーンに実質的に独占的に送達され、前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガスが、前記出るガス中の残留二酸化硫黄を三酸化硫黄にさらに変換するための任意のさらなる触媒変換ゾーンに方向付けられない、請求項37に記載のプロセス。
  40. 三酸化硫黄を含む前記変換ガスが、直列の複数の触媒変換ゾーンを備える触媒変換器内で生成され、前記最終触媒変換ゾーンのみからの変換ガスが、それから三酸化硫黄を吸収するために硫酸と接触し、前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガスが、前記出るガス中の残留二酸化硫黄を三酸化硫黄にさらに変換するための任意のさらなる触媒変換ゾーンに方向付けられない、請求項37に記載のプロセス。
  41. 前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガス流に含まれる二酸化硫黄を含む排ガスが、二酸化硫黄吸収装置内で、二酸化硫黄の吸収剤を含む二酸化硫黄吸収媒体と接触し、それにより二酸化硫黄吸収液を生成し、前記二酸化硫黄吸収液が、それから二酸化硫黄を回収するために加熱される、請求項37〜40のいずれかに記載のプロセス。
  42. 二酸化硫黄を回収するために前記二酸化硫黄吸収液を加熱することが、前記排ガスのさらなる流れから二酸化硫黄を吸収するために、前記二酸化硫黄吸収装置に再利用される再生二酸化硫黄吸収媒体を生成する、請求項41に記載のプロセス。
  43. 前記熱交換器のアレイを通って流れるボイラ給水が、前記アレイの外側にある第6の熱交換器を通過し、前記ボイラ給水流が、前記再生二酸化硫黄吸収媒体からの熱の移動により、または前記吸収液から除去された二酸化硫黄を含むガス流、及び前記第6の熱交換器内で凝結される水蒸気からの熱の移動により加熱される、請求項41または42に記載のプロセス。
  44. 前記第5の熱交換器が、前記ボイラ給水流の流れに対して、前記第2の熱交換器と前記第3の熱移動系との間にある、請求項43に記載のプロセス。
  45. 硫黄が、本質的に空気からなる酸素含有ガス中で燃焼され、自己生成プロセス熱のみの移動から硫酸1トン当たり少なくとも1.45トンの40バール以上の蒸気を生成することができる、請求項36〜44のいずれかに記載のプロセス。
  46. 酸素含有ガス中の硫黄の燃焼からの燃焼熱、硫酸の形成による前記蒸気相熱、三酸化硫黄の前記一次熱回収吸収酸内への前記吸収、前記熱回収吸収ゾーン内での水の凝結、前記熱回収吸収ゾーン内での硫酸の凝結、及び乾燥塔内での空気から硫酸への水分の凝結からなる前記自己生成プロセス熱の成分のみの移動から硫酸1トン当たり少なくとも1.45トンの40バール以上の蒸気を生成することができる、請求項45に記載のプロセス。
  47. 酸素含有ガス中の硫黄の燃焼からの燃焼熱、硫酸の形成による前記蒸気相熱、三酸化硫黄の前記一次熱回収吸収酸内への前記吸収、前記熱回収吸収ゾーン内の水の凝結、及び前記熱回収吸収ゾーン内の硫酸の凝結からなる前記自己生成プロセス熱の成分のみの移動から硫酸1トン当たり少なくとも1.45トンの蒸気を生成することができる、請求項45に記載のプロセス。
  48. 酸素含有ガス中の硫黄の燃焼からの燃焼熱、及び三酸化硫黄の前記一次熱回収吸収酸内への吸収熱からなる前記自己生成プロセス熱の成分のみの移動から硫酸1トン当たり少なくとも1.45トンの蒸気を生成することができる、請求項45に記載のプロセス。
  49. 硫酸の形成による前記蒸気相熱、前記熱回収吸収ゾーン内の三酸化硫黄の前記吸収酸内への吸収熱、前記熱回収吸収ゾーン内での水の凝結、及び前記熱回収吸収ゾーン内での硫酸の凝結が廃熱ボイラ給水に前記移動することが、前記廃熱ボイラからの生成された硫酸1トン当たり少なくとも約0.2トンの追加増分の40バール以上の蒸気の生成をもたらす、請求項45〜48のいずれかに記載のプロセス。
  50. 前記熱回収吸収ゾーン内の三酸化硫黄の前記吸収酸への前記吸収熱が廃熱ボイラ給水に前記移動することが、前記廃熱ボイラからの生成された硫酸1トン当たり0.2トンの追加増分の40バール以上の蒸気の生成をもたらす、請求項45〜48のいずれかに記載のプロセス。
  51. 前記熱回収吸収ゾーンが、約3〜約15psig、または約5〜約15psig、または約10〜約15psigのガス圧で動作する熱回収槽内に含まれる、請求項45〜48のいずれかに記載のプロセス。
  52. 前記熱回収槽が、二次吸収ゾーンをさらに含み、前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガス流が、前記出るガス流を冷却し、それから残留SOを回収するために、二次吸収酸と接触する、請求項51に記載のプロセス。
  53. 硫黄燃焼用の空気が、前記吸収酸からの熱の移動により加熱される、請求項1〜52のいずれかに記載のプロセス。
  54. 熱が、前記変換ガス及び前記吸収酸の両方から前記燃焼空気に移動される、請求項53に記載のプロセス。
  55. 硫酸を製造するためのプロセスであって、
    一次熱回収吸収ゾーン内に三酸化硫黄を含む原料ガスを、液体硫酸を含む三酸化硫黄吸収酸流と接触させ、それにより三酸化硫黄を前記原料ガスから前記吸収酸流に移動させ、吸収熱によって前記吸収酸流を加熱することと、
    前記吸収酸流からボイラ給水流に熱を移動させることと、
    その後、少なくとも40バールの圧力で、前記加熱ボイラ給水流から蒸気を発生させることと、を含み、
    前記熱回収吸収ゾーン内で発生した前記吸収熱の少なくとも約60%、75%、85%、90%、95%、または97%が、前記ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される、前記プロセス。
  56. 前記原料ガスが、水蒸気及び/または硫酸蒸気をさらに含み、前記吸収酸が、硫酸の形成による蒸気相熱ならびに前記ガス相から前記液相に凝結される水蒸気及び/または硫酸の凝結熱によって、前記熱回収ゾーン内でさらに加熱される、請求項55に記載のプロセス。
  57. 硫酸の形成による前記蒸気相熱、ならびに前記熱回収吸収ゾーン内で発生した前記吸収熱及び凝結熱の少なくとも60%、75%、85%、90%、または95%が、前記三酸化硫黄吸収酸から前記ボイラ給水流に移動し、前記ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される、請求項56に記載のプロセス。
  58. 前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガス流が、二次吸収ゾーン内で二次吸収酸と接触し、前記二次吸収ゾーンに入る前記ガス流に含まれる残留SOが、前記二次吸収酸中の硫酸として回収される、請求項55〜57のいずれかに記載のプロセス。
  59. 前記ボイラ給水の加熱が、前記ボイラ給水流を熱交換器に通過させることをさらに含み、それが前記三酸化硫黄吸収酸以外の流体からの熱の移動により加熱される、請求項55〜58のいずれかに記載のプロセス。
  60. 前記他の流体が、再生二酸化硫黄吸収媒体から二酸化硫黄を回収するために、二酸化硫黄吸収液を加熱することにより生成された前記再生二酸化硫黄吸収媒体を含み、前記二酸化硫黄吸収液が、二酸化硫黄を二酸化硫黄汚染ガス流から二酸化硫黄の吸収剤を含む液体吸収媒体に吸収させることを含むプロセスにより生成された、請求項59に記載のプロセス。
  61. 前記汚染ガス流が、吸収装置からの排ガスを含み、三酸化硫黄が、硫酸に吸収される、請求項60に記載のプロセス。
  62. 前記三酸化硫黄吸収装置が、前記熱回収吸収ゾーンを備える、請求項61に記載のプロセス。
  63. 前記三酸化硫黄原料ガスが、触媒の存在下で二酸化硫黄を含む供給ガスと酸素を接触させ、それにより二酸化硫黄を三酸化硫黄に酸化させることを含むプロセスによって生成された変換ガスを含む、請求項55〜62のいずれかに記載のプロセス。
  64. 前記二酸化硫黄供給ガスの調製が、空気を含むガス中の硫黄源の燃焼を含む、請求項63に記載のプロセス。
  65. 前記ボイラが、廃熱ボイラであり、前記ボイラ給水流が、前記硫黄源の燃焼によって生成された燃焼ガスからの熱の移動により40バールを超える圧力を有する蒸気に変換される、請求項64に記載のプロセス。
  66. 前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガス流中に含まれる二酸化硫黄を含む排ガスが、二酸化硫黄吸収装置内で、二酸化硫黄の吸収剤を含む二酸化硫黄吸収媒体と接触し、それにより二酸化硫黄吸収液を生成し、前記二酸化硫黄吸収液が、それから二酸化硫黄を回収するために加熱される、請求項55〜65のいずれかに記載のプロセス。
  67. 二酸化硫黄を回収するために前記二酸化硫黄吸収液を加熱することが、前記排ガスのさらなる流れから二酸化硫黄を吸収するために、前記二酸化硫黄吸収装置に再利用される再生二酸化硫黄吸収媒体を生成する、請求項66に記載のプロセス。
  68. 硫酸を製造するためのプロセスであって、
    一次熱回収吸収ゾーン内に三酸化硫黄を含む原料ガスを、液体硫酸を含む三酸化硫黄吸収酸流と接触させ、それにより三酸化硫黄を前記原料ガスから前記吸収酸流に移動させ、吸収熱によって前記吸収酸流を加熱することと、
    前記熱回収吸収ゾーン内で発生した前記吸収熱の少なくとも約60%、75%、85%、90%、95%、または97%を、ボイラ給水流に移動させることと、
    前記ボイラ給水を少なくとも40バールに加圧することと、を含む、前記プロセス。
  69. 硫酸を製造するためのプロセスであって、
    一次熱回収吸収ゾーン内に三酸化硫黄を含む原料ガスを、液体硫酸を含む三酸化硫黄吸収酸流と接触させ、それにより三酸化硫黄を前記原料ガスから前記吸収酸流に移動させ、吸収熱によって前記吸収酸流を加熱することと、
    熱を前記吸収液からボイラ給水流に移動させ、それにより前記ボイラ給水流を少なくとも400°Fの温度に加熱することと、を含む、前記プロセス。
  70. 前記熱回収吸収ゾーン内で発生した前記吸収熱の少なくとも60%、75%、85%、90%、95%、または97%が、前記三酸化硫黄吸収酸から前記ボイラ給水流に移動し、前記ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される、請求項69に記載のプロセス。
  71. 前記原料ガスが、水蒸気及び/または硫酸蒸気をさらに含み、前記吸収酸が、硫酸の形成による蒸気相熱ならびに前記ガス相から前記液相に凝結される水蒸気及び/または硫酸の凝結熱によって、前記熱回収ゾーン内でさらに加熱される、請求項69に記載のプロセス。
  72. 前記熱回収吸収ゾーン内で発生した前記吸収熱及び凝結熱の少なくとも60%、75%、85%、90%、または95%が、前記三酸化硫黄吸収酸から前記ボイラ給水流に移動し、前記ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される、請求項70または71に記載のプロセス。
  73. 前記ボイラ給水流が、前記三酸化硫黄吸収酸からの熱に移動により、少なくとも415°F、425°F、435°F、450°F、475°F、または500°Fの温度に加熱される、請求項69〜72のいずれかに記載のプロセス。
  74. 硫酸を製造するためのプロセスであって、
    二酸化硫黄及び酸素を含む燃焼ガスを生成するために、過剰な酸素を含むガス中で硫黄供給源を燃焼させることと、
    前記燃焼ガスを廃熱ボイラに通過させることであって、前記燃焼熱が、40バールを超える圧力の蒸気を発生させるために、熱をボイラ給水流に移動させることにより回収される、通過させることと、
    二酸化硫黄を三酸化硫黄に変換するために、一連の触媒変換ゾーン内で前記燃焼ガスを触媒と接触させ、それにより三酸化硫黄を含む変換ガスを生成することと、
    前記変換ガスを、熱回収吸収ゾーン内の液体硫酸を含む三酸化硫黄吸収酸流と接触させ、それにより三酸化硫黄を前記原料ガスから前記吸収酸流に移動させ、吸収熱により前記吸収酸流を加熱することと、
    前記吸収酸流からボイラ給水流に熱を移動させることと、
    その後、前記加熱ボイラ給水流から少なくとも40バールの圧力で蒸気を発生させるために、前記ボイラ給水流を前記廃熱ボイラに移動させることであって、前記熱回収吸収ゾーン内で発生した前記吸収熱の少なくとも約60%、75%、85%、90%、95%、または97%が、前記ボイラ内で発生する少なくとも40バールの圧力を有する蒸気の形態で回収される、移動させることと、
    二酸化硫黄を三酸化硫黄に変換するための触媒とさらに接触させることなく、前記プロセスから前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガス流中に含まれる残留二酸化硫黄を放出することと、を含む、前記プロセス。
  75. 三酸化硫黄を含む前記変換ガスが、複数の触媒変換ゾーンを備える触媒変換器内で生成され、前記変換器からのものであり、かつ少なくとも約3容量パーセントまたは少なくとも約4容量パーセントの三酸化硫黄を含む変換ガスが、前記熱回収吸収ゾーンに方向付けられ、前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガスが、前記出るガス中の残留二酸化硫黄を三酸化硫黄にさらに変換するための任意のさらなる触媒変換ゾーンに方向付けられない、請求項74に記載のプロセス。
  76. 三酸化硫黄を含む前記変換ガスが、複数の触媒変換ゾーンを備える触媒変換器内で生成され、前記変換器からの変換ガスが、前記熱回収吸収ゾーンに実質的に独占的に送達され、前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガスが、前記出るガス中の残留二酸化硫黄を三酸化硫黄にさらに変換するための任意のさらなる触媒変換ゾーンに方向付けられない、請求項74に記載のプロセス。
  77. 三酸化硫黄を含む前記変換ガスが、複数の触媒変換ゾーンを備える触媒変換器内で生成され、前記触媒変換ゾーンのうちの1つのみからの変換ガスが、それから三酸化硫黄を吸収するために硫酸と接触し、前記熱回収吸収ゾーンを出る前記ガスが、前記出るガス中の残留二酸化硫黄を三酸化硫黄にさらに変換するための任意のさらなる触媒変換ゾーンに方向付けられない、請求項74に記載のプロセス。
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