JP2016511728A

JP2016511728A - 吸収性物品の包装体を把束する方法及び装置

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Publication number: JP2016511728A
Application number: JP2015559266A
Authority: JP
Inventors: フランツ、レーベニッヒ
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 2013-03-01
Filing date: 2014-02-25
Publication date: 2016-04-21
Anticipated expiration: 2034-02-25
Also published as: US9623989B2; JP6144366B2; EP2961659B1; US20140245701A1; WO2014134037A2; EP2961659A2; CN105026269A; WO2014134037A3; CN105026269B

Abstract

吸収性物品の一次包装体を二次包装体に把束する方法は、第１及び第２のフィルムを伸びた状態で機械方向に前進させることを含む。吸収性物品の少なくとも２つの一次包装体を、機械方向に、第１のフィルムと第２のフィルムとの間を前進させる。一次包装体は第１の方向に圧縮され、第１の方向は機械方向と直交する。一次包装体を第２の方向に前進させ、第２の方向は機械方向と反対である。第１及び第２のフィルムは共に結合されて結合領域を形成する。第１及び第２のフィルムは、吸収性物品の一次包装体を第１の方向に圧縮し、吸収性物品の一次包装体のまわりに二次包装体を形成する。結合領域は切断され、第１の二次包装体に第１の結合を形成すると共に、第２の二次包装体に第２の結合を形成する。

Description

本開示は、吸収性物品を包装する方法及び器具に関し、より詳細には、吸収性物品の包装体を把束する方法及び器具に関する。

いくつかの工程で、完全に組み立てられた吸収性物品は、包装され、出荷及び顧客配送用にパレットに積み重ねられる。典型的には、吸収性物品は、ポリ袋などの一次包装に包装され、次に、段ボール箱又はポリオーバーラップ（poly overwrap）などの二次包装に入れられる。製造業者は、どちらが最終的に消費者に購入される製品となるのかに応じて一次包装及び二次包装の片方、又は両方に、印刷されたマークを提供してもよい。例えば、場合によっては、吸収性物品の複数の一次包装体は、二次包装体に束ねられて、小売り業者への出荷用にパレットに積み重ねられてもよい。二次包装体は、ポリオーバーラップであってもよい。ひとたびパレットが小売り業者に到着すると、小売り業者は、積層体から二次包装体を取り出し、二次包装体から一次包装体を取り出し、消費者に購入してもらうために吸収性物品の個々のポリ袋を棚に並べてもよい。あるいは、二次包装体はパレットから取り出され、ポリ袋のオーバーラップの状態で直接棚に並べられてもよい。そして、消費者は、二次包装体を購入し、家に持って帰り、ポリ袋のオーバーラップを開いて、そのオーバーラップを捨てる。

吸収性物品によっては、相対的に低レベルのパルプを有する、又はパルプをまったく有さない場合がある。そのような吸収性物品は、より高いレベルのパルプを含有する吸収性物品と比べて、相対的に薄い場合がある。しかしながら、パルプをほとんど有しない吸収性物品の包装体は、低い耐変形性を有する場合がある。その結果、そのような吸収性物品の包装体がパレットに積み重ねられるとき、積層体の頂部付近の包装体は、積層体の底部付近の包装体に圧力を加え、パレットの底部付近に位置する吸収性物品に変形が生じる。吸収性物品が変形すると、パレットの出荷及び／又は保管中に、包装体の積層体が傾き、パレットから落ちる可能性がある。

場合によっては、吸収性物品の包装体が傾いてパレットから落ちるのを防ぐために、包装体はダンボール箱に納められる可能性がある。他の場合には、積層体のより低部の包装体に追加の支持を提供するために、隣接する包装体間に厚紙の隔離板が置かれる可能性がある。場合によっては、パレット上の吸収性物品の包装体を保持するために、包装体の積層体は、薄い熱可塑性フィルムで巻かれる可能性がある。しかしながら、追加のダンボール箱、厚紙の隔離板、及び熱可塑性フィルムは、包装工程に更なるコスト及び複雑度を加える可能性がある。

したがって、相対的に低レベルのパルプを有する、又はパルプをまったく有しない吸収性物品が変形を受けにくいように、吸収性物品を包装するための方法及び器具を提供することは有益である。更に、束を安定させて出荷するために、パレットに吸収性物品の束を積み重ねる方法を提供することは有益である。

本開示の態様は、吸収性物品の一次包装体を二次包装体に把束する方法を含み、方法は、第１の連続長のフィルムを機械方向に第１の計量装置まで速度Ｖ１で前進させるステップと、第１の連続長のフィルムを機械方向に第１の移動表面まで速度Ｖ２で前進させるステップであって、速度Ｖ２はＶ１より大きく、第１の連続長のフィルムは第１の計量装置と第１の移動表面との間で伸びる、ステップと、第２の連続長のフィルムを機械方向に第２の計量装置まで速度Ｖ１で前進させるステップと、第２の連続長のフィルムを機械方向に第２の移動表面まで速度Ｖ２で前進させるステップであって、第２の連続長のフィルムは第２の計量装置と第２の移動表面との間で伸びる、ステップと、吸収性物品の少なくとも２つの一次包装体を機械方向に第１の連続長のフィルムと第２の連続長のフィルムとの間を前進させるステップであって、第１の連続長のフィルムは吸収性物品の一次包装体と第１の移動表面との間に位置し、第２の連続長のフィルムは吸収性物品の一次包装体と第２の移動表面との間に位置し、一次包装体は第１の方向に圧縮され、第１の方向は機械方向と直交する、ステップと、第１の連続長のフィルム及び前記第２の連続長のフィルムを伸びた状態で保持しながら、第１の連続長のフィルム及び前記第２の連続長のフィルムを共に結合して結合領域を形成するステップであって、第１の連続長のフィルム及び前記第２の連続長のフィルムは吸収性物品の一次包装体を取り囲む二次包装体を形成する、ステップと、を含む。

本開示の態様は、吸収性物品の一次包装体を二次包装体に把束する方法を含み、方法は、第１のフィルムを伸びた状態で機械方向に前進させるステップと、第２のフィルムを伸びた状態で機械方向に前進させるステップと、吸収性物品の少なくとも２つの一次包装体を機械方向に前進させるステップと、一次包装体を第１の方向に圧縮するステップであって、第１の方向は機械方向と直交する、ステップと、一次包装体を第２の方向に前進させるステップであって、第２の方向は機械方向と反対である、ステップと、第１及び第２のフィルムを伸びた状態で保持しながら、第１及び第２のフィルムを結合して結合領域を形成するステップであって、第１及び第２のフィルムは吸収性物品の一次包装体を機械方向に圧縮し、第１及び第２のフィルムは吸収性物品の一次包装体を取り囲む二次包装体を形成する、ステップと、を含む。

本開示の態様は、吸収性物品の二次包装体を積み重ねる方法を含み、方法は、吸収性物品の第１及び第２の一次包装体を機械方向に前進させるステップと、第１及び第２の一次包装体を第１の方向に力Ｆ１で圧縮させるステップであって、第１の方向は機械方向と直交する、ステップと、第１及び第２の一次包装体を圧縮された状態で第１の二次包装体に把束するステップと、吸収性物品の第３及び第４の一次包装体を機械方向に前進させるステップと、第３及び第４の一次包装体を第１の方向に力Ｆ１で圧縮させるステップと、第３及び第４の一次包装体を圧縮された状態で第２の二次包装体に把束するステップと、第２の二次包装体を第１の二次包装体の上に積み重ねるステップであって、第２の二次包装体は第１の二次包装体に力Ｆ２を第２の方向に加え、Ｆ２はＦ１以下である、ステップと、を含む。

把束機の概略側面図である。把束機の概略側面図である。把束機の概略側面図である。把束機の概略側面図である。吸収性物品を含む一次包装体の概略側面図である。吸収性物品を含む一次包装体の概略側面図である。吸収性物品の一次包装体を含む二次包装体の概略側面図である。吸収性物品の一次包装体を含む二次包装体の概略側面図である。パレットに積み重ねられた吸収性物品の複数の二次包装体の概略側面図である。

以下の諸定義は、本開示を理解するのに有益であろう。

本明細書で使用するとき、「吸収性物品」とは、主な機能が汚れ及び***物を吸収及び保持することである消費者製品を指す。吸収性物品は、使い捨てのおむつ、パッド等を含み得る。本明細書で使用するとき、「おむつ」とは、一般的に、幼児及び失禁症状のある人によって、着用者の胴体下部周囲に着用される吸収性物品を指す。

本明細書において、「機械方向」（ＭＤ）は、プロセス全体の、材料の流れの方向を指す。更に、材料の相対的な配置及び移動は、工程の上流から工程の下流まで、工程を通って機械方向に流れると説明することができる。

本明細書において、「横断方向」（ＣＤ）は、機械方向に平行ではなく、通常は垂直の方向を指す。

「フィルム」は、材料の長さ及び幅が材料の厚みを大きく上回るシート状材料を指す。典型的に、フィルムは約０．５ｍｍ以下の厚さを有する。

本発明の説明の文脈では、０％の伸びは、弛緩長さＬを有する弛緩状態の材料を指し、１５０％の伸びは、弛緩長さＬの２．５倍の材料を表す。例えば、１００ミリメートルの弛緩長さを有するフィルムは、１５０％の伸びで長さ２５０ミリメートルを有するであろう。そして、１００ミリメートルの弛緩長さを有するフィルムは、８０％の伸びで長さ１８０ミリメートルを有するであろう。

本開示は、吸収性物品を包装する方法及び器具に関し、より詳細には、吸収性物品の包装体を出荷する準備のための方法及び器具に関する。本開示の方法及び器具は、吸収性物品の一次包装体を二次包装体で包装すること、続いて、吸収性物品の二次包装体を出荷用のパレットに積み重ねることを含む。吸収性物品は、ポリ袋等の一次包装で包装されてもよく、次にこの一次包装が、フィルムオーバーラップなどの二次包装に入れられる。

本開示は吸収性物品の包装について論じるが、本開示の方法及び器具は、例えば、ペーパータオル、トイレットペーパー、洗浄製品、化粧品、医薬品など、様々な他の消費者製品を包装するために用いられてもよいことが理解されるであろう。

例示的な形態では、第１及び第２のフィルムは、把束機まで、伸びた状態で機械方向に前進してもよい。吸収性物品の一次包装体は、把束機まで、機械方向に前進してもよく、第１の方向に圧縮されてもよい。第１の方向は機械方向と直交する。次に、一次包装体は、第２の方向に前進してもよく、第２の方向は機械方向と反対である。第１及び第２のフィルムは、伸びた状態で保持されながら、共に結合して、結合領域を形成してもよい。第１及び第２のフィルムは、吸収性物品の一次包装体を機械方向に圧縮する。第１及び第２のフィルムは、吸収性物品の一次包装体を取り囲む二次包装体を形成する。結合領域を切断し、第１の二次包装体に第１の結合を形成すると共に、続いて前進する第２の二次包装体に第２の結合を形成してもよい。

例示的な把束機は、第１の運搬器具及び第２の運搬器具を含んでもよい。第１の運搬器具は、第１の移動表面を含んでもよく、第２の運搬器具は、第２の移動表面を含んでもよい。第１の移動表面は、第２の移動表面と向き合う関係であってもよい。第１の移動表面は、第２の移動表面から最小距離に位置してもよい。更に、把束機は、第１の計量装置及び第２の計量装置を含んでもよい。動作中に、第１のフィルムは、第１の計量装置から、第１の運搬器具の第１の移動表面まで前進してもよい。同様に、第２のフィルムは、第２の計量装置から、第２の運搬器具の第２の移動表面まで前進してもよい。第１のフィルムは、第１の計量装置と第１の移動表面との間で伸ばされてもよく、第２のフィルムは、第２の計量装置と第２の移動表面との間で伸ばされてもよい。吸収性物品の一次包装体は、第１のフィルムと第２のフィルムとの間を前進してもよい。一次包装体は、圧縮されていない状態で把束機まで前進してもよい。第１及び第２の運搬器具が一次包装体を第１の方向に圧縮するように、圧縮されていない一次包装体の高さは第１の移動表面と第２の移動表面との間の最小距離未満であってもよい。

把束機は、溶接器具を含んでもよい。溶接器具は、第１の溶接部材及び第２の溶接部材を含んでもよい。溶接器具は、第１及び第２のフィルムを共に結合して、結合領域を形成するように構成されてもよい。更に、溶接器具は、結合領域を切断し、第１の二次包装体に第１の結合を形成すると共に、第２の二次包装体に第２の結合を形成するように構成されてもよい。

例示的な形態では、複数の二次包装体は、出荷用のパレット上に積み重ねられてもよい。吸収性物品の第１及び第２の一次包装体は、把束機まで機械方向に前進してもよい。第１及び第２の一次包装体は、第１の方向に力Ｆ１で圧縮され、圧縮された状態で第１の二次包装体に把束されてもよい。次に、吸収性物品の第３及び第４の一次包装体が、把束機まで、機械方向に前進してもよい。第３及び第４の一次包装体は、第１の方向に力Ｆ１で圧縮され、圧縮された状態で第２の二次包装体に把束されてもよい。第１の二次包装体はパレット上に置かれてもよい。続いて、第２の二次包装体が、第１の二次包装体の上に積み重ねられてもよい。第２の二次包装体は、第１の二次包装体に第１の方向に力Ｆ２を加えてもよく、Ｆ２はＦ１以下である。その結果、第１の二次包装体の中の吸収性物品は、吸収性物品の第２の二次包装体によって加えられた力に耐えることができる。更に、第１及び第２の二次包装体は、第１及び第２の一次包装体、並びに第３及び第４の一次包装体に、それぞれ、力Ｆ３を、機械方向に加えてもよい。二次包装体によって一次包装体に加えられた力Ｆ３は、第１の二次包装体に加えられた力Ｆ２を均等に分配するのを補助する。

図１〜４を参照すると、把束機１００は、第１の計量装置１０６及び第２の計量装置１０８を含む。第１の計量装置１０６は、第１のローラー１４０及び第２のローラー１４２を含んでもよい。第１のローラー１４０は、外側周面１４４を有し、回転軸１４６を中心に回転可能である。第２のローラー１４２は、外側周面１４８を有し、回転軸１５０を中心に回転可能である。第２のローラー１４２は、第１のローラー１４０に隣接して位置決めされ、間にニップ１８０を画定している。第１のローラー１４０及び第２のローラー１４２は、反対方向に回転するように構成される。第１のローラー１４０及び第２のローラー１４２は、外側周面１４４及び１４８が速度Ｖ１で動くように回転する。第２の計量装置１０８は更に、第１のローラー１６０及び第２のローラー１６２を含んでもよい。第１のローラー１６０は、外側周面１６４を有し、回転軸１６６を中心に回転可能である。第２のローラー１６２は、外側周面１６８を有し、回転軸１７０を中心に回転可能である。第２のローラー１６２は、第１のローラー１６０に隣接して位置決めされ、間にニップ１８２を画定している。第１のローラー１６０及び第２のローラー１６２は、反対方向に回転するように構成される。第１のローラー１６０及び第２のローラー１６２は、外側周面１６４及び１６８が速度Ｖ１で動くように回転する。

計量装置に多様な他の装置が使用されてもよいことを理解されたい。例えば、計量装置は、ローラー、ドラム、コンベア、及びそれらの組み合わせを含んでもよい。計量装置は、１つのローラー、ドラム、又はコンベアを含んでもよい。いくつかの例示的な形態では、第１及び第２の計量装置は、１つを超えるローラー、ドラム、コンベヤ、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。

図１〜４に示されるように、把束機１００は、第１の運搬器具１０２及び第２の運搬器具１０４を含む。第１の運搬器具１０２は、第１の移動表面１２４を含み、第２の運搬器具１０４は、第２の移動表面１３２を含む。第１の移動表面１２４は、第２の移動表面１３２と向き合う関係であってもよい。第１の移動表面１２４は、第２の移動表面１３２から、最小距離Ｄに位置してもよい。第１の運搬器具１０２は、第１の移動表面１２４を形成するベルト１２２を含んでもよい。第２の運搬器具１０４は、第２の移動表面１３２を形成する複数のローラー１３０を含んでもよい。第１の移動表面１２４は、速度Ｖ２で移動するように構成されてもよい。第２の移動表面は、速度Ｖ２で移動するように構成されてもよい。Ｖ２はＶ１より大きくてもよい。第１の移動表面１２４及び第２の移動表面１３２は、様々な方法で構成されてもよいことが理解されよう。例えば、第１及び／又は第２の移動表面１２４及び１３２は、コンベヤ、ローラー、又はそれらの組み合わせとして構成されてもよい。

図１〜４に示されるように、把束機１００は更に、第１の溶接部材１７４及び第２の溶接部材１７６を有する溶接装置１１０を含んでもよい。第１の溶接部材１７４及び第２の溶接部材１７６は、第１の横断方向ＣＤ１、及び第２の横断方向ＣＤ２として示されている、向き合う方向に、同時に近づき合い離れ合うように構成される。第１の溶接部材１７４及び第２の溶接部材１７６は、熱源によって加熱されてもよい。第１の溶接部材１７４及び第２の溶接部材１７６は更に、切断部材を備えて構成されてもよい。

図１〜４に示されるように、動作中に、第１の連続長のフィルム２０６は、第１の計量装置１０６まで機械方向ＭＤに前進する。同時に、第２の連続長のフィルム２０８は、第２の計量装置１０８まで機械方向ＭＤに前進する。第１の計量装置１０６の第１のローラー１０４及び第２のローラー１４２は、速度Ｖ１で第１の連続長のフィルム２０６を前進させるように構成されてもよい。同様に、第２の計量装置１０８の第１のローラー１６０及び第２のローラー１６２は、速度Ｖ１で第２の連続長のフィルム２０８を前進させるように構成されてもよい。第１の計量装置１０６から、第１の連続長のフィルム２０６は、第１の運搬器具１０２の第１の移動表面１２４上に前進してもよい。第１の移動表面１２４は、速度Ｖ２で第１の連続長のフィルム２０６を前進させてもよい。第２の計量装置１０８から、第２の連続長のフィルム２０８は、第２の運搬器具１０４の第２の移動表面１３２上に前進してもよい。第２の移動表面１３２は、第２の速度Ｖ２で第２の連続長のフィルム２０８を前進させてもよい。そのような形態では、第１の連続長のフィルム２０６は、第１の計量装置１０６にて速度Ｖ１で前進し、第１の運搬器具１０２にて速度Ｖ２で前進し、Ｖ２はＶ１より大きいので、第１の連続長のフィルム２０６は、第１の計量装置１０６と第１の運搬器具１０２との間で伸びる。同様に、第２の連続長のフィルム２０８は、第２の計量装置１０８にて速度Ｖ１で前進し、第２の運搬器具１０４にて速度Ｖ２で前進し、Ｖ２はＶ１より大きいので、第２の連続長のフィルム２０８は、第２の計量装置１０８と第２の運搬器具１０４との間で伸びる。

次に、引き続き図１〜４を参照して、吸収性物品２０４の少なくとも２つの一次包装体２００が、把束機１００まで機械方向ＭＤに前進する。図５及び６に示されるように、一次包装体２００は、複数の吸収性物品２０４を含んでもよい。一次包装体２００は、方向Ａとして示される第１の方向に伸長する、圧縮されていない高さＨを有する。一次包装体２００は、第１の移動表面１２４と第２の移動表面１３２との間を前進する。第１の連続長のフィルム２０６は、第１の移動表面１２４と一次包装体２００との間を前進し、第２の連続長のフィルム２０８は、第２の移動表面１３２と一次包装体２００との間を前進する。いくつかの例示的な形態では、第１の移動表面１２４と第２の移動表面１３２との間の最小距離Ｄは、一次包装体２００の圧縮されていない高さＨ未満であってもよい。その結果、第１の運搬器具１０２及び第２の運搬器具１０４は、図１〜４にＦ１で示されるように、一次包装体２００に、方向Ａに圧縮力を加える。第１の連続長のフィルム２０６、及び第２の連続長のフィルム２０８は、複数の一次包装体２００が把束機１００まで前進するのに先だって、一次包装体２００の下流で、図１〜４で第２の結合２２４として示されるように、共に結合してもよいことが理解されよう。一次包装体２００が第２の結合２２４に隣接して位置するまで、一次包装体２００は、把束機１００まで前進してもよい。ひとたび複数の一次包装体２００が、第１の連続長のフィルム２０６及び第２の連続長のフィルム２０８の第２の結合２２４に隣接して前進すると、第１の連続長のフィルム２０６及び第２の連続長のフィルム２０８は、溶接器具１１０を用いて、結合領域２１６で、共に結合してもよい。

結合工程では、第１の溶接部材１７４及び第２の溶接部材１７６が、第１の横断方向ＣＤ１、及び第２の横断方向ＣＤ２に、互いに近づき合い、第１の連続長のフィルム２０６及び第２の連続長のフィルム２０８に向かって移動する。同時に、一次包装体２００は、方向Ｂとして図２に示される第２の方向に、溶接器具１１０に向かって、前進する。第１の溶接部材１７４及び第２の溶接部材１７６が、第１の横断方向ＣＤ１及び第２の横断方向ＣＤ２に移動するにつれて、一次包装体が溶接器具１１０に向かって方向Ｂに移動することで、第１の連続長のフィルム２０６及び第２の連続長のフィルム２０８は、実質的に一定の張力で、伸びた状態に保持されることが理解されよう。第１の溶接部材１７４及び第２の溶接部材１７６は、第１の連続長のフィルム２０６及び第２の連続長のフィルム２０８に、圧力及び／又は熱を加え、第１の連続長のフィルム２０６及び第２の連続長のフィルム２０８に結合領域２１６を形成する。ひとたび結合領域２１６が形成されると、第１の溶接部材１７４及び第２の溶接部材１７６は、結合領域２１６を切断してもよく、二次包装体２０２と接続した第１の結合２２２、及びその次の二次包装体用の第２の結合２２４が形成される。一次包装体２００を収容する二次包装体２０２は、把束機１００から離れて、機械方向ＭＤに前進してもよい。把束機１００は、次に、続いて前進する一次包装体２００を把束する準備をしてもよい。図４に示されるように、第１の連続長のフィルム２０６及び第２の連続長のフィルム２０８を接合する第２の結合２２４は、その次の一次包装体２００が、機械方向ＭＤに把束機１００まで前進する準備ができている。

図４、７、及び８に示されるように、二次包装体２０２は、第１の個別長のフィルム２１０、及び第２の個別長のフィルム２１２を含んでもよい。第１の連続長のフィルム２０６及び第２の連続長のフィルム２０８が、一次包装体２００を取り囲んで、伸びた状態で接合される結果として、第１の個別長のフィルム２１０及び第２の個別長フィルム２１２は、図４、７、及び８でＦ３で示される圧縮力を、機械方向ＭＤに、一次包装体に加える。

第１の連続長のフィルム２０６は、第１の計量装置と第１の運搬器具の第１の移動表面との間で、様々な伸びまで伸ばされてもよい。更に、第２の連続長のフィルム２０８は、第２の計量装置と第２の運搬器具の第２の移動表面との間で、様々な伸びまで伸ばされてもよい。例えば、第１及び第２の連続長のフィルムは、約１１０％を超える、約１２０％を超える、約１３０％を超える、約１４０％を超える、約１５０％を超える、又は約２００％を超える伸びまで伸ばされてもよい。第１の連続長のフィルムは、第１の伸びまで伸ばされてもよく、第２の連続長のフィルムは、第２の伸びまで伸ばされてもよい。第１の伸び及び第２の伸びは、同じであってもよい。あるいは、いくつかの例示的な形態では、第１及び第２の伸びは、異なってもよい。伸びが大きいほど、機械方向ＭＤに一次包装体に加えられる圧縮力Ｆ３がより大きいことが理解されよう。いくつかの例示的な形態では、圧縮力Ｆ３は、約５ニュートンを超える、約１０ニュートンを超える、約１５ニュートンを超える、約２０ニュートンを超える、約２５ニュートンを超える、約３０ニュートンを超える、約３５ニュートンを超える、又は約４０ニュートンを超えてもよい。

様々な圧縮力が、吸収性物品２０４の一次包装体２００に加えられてもよい。いくつかの例示的な形態では、圧縮力Ｆ１は、約５ニュートンを超える、約１０ニュートンを超える、約１５ニュートンを超える、約２０ニュートンを超える、約２５ニュートンを超える、約３０ニュートンを超える、約３５ニュートンを超える、又は約４０ニュートンを超えてもよい。第１の移動表面１２４と第２の移動表面３２との間の最小距離Ｄが小さいほど、方向Ａに一次包装体２００に加えられる圧縮力Ｆ１がより大きいことが理解されよう。

図９に示されるように、複数の二次包装体２０２が、パレット２２０に積み重ねられてもよい。例えば、少なくとも３つの二次包装体２０２が積み重ねられてよい。第１の二次包装体２０２ａは、パレット２２０に最も近い積層体の底部に位置してもよい。第２の二次包装体２０２ｂ及び第３の二次包装体２０２ｃは、第１の二次包装体２０２ａの上に積み重ねられてもよい。第２の二次包装体２０２ｂ及び第３の二次包装体２０２ｃは、図９にＦ２で示されるように、圧縮力を第１の二次包装体２０２ａに加える。第１の二次包装体に加えられた圧縮力Ｆ３は、約５ニュートン、約１０ニュートン、約１５ニュートン、約２０ニュートン、約２５ニュートン、約３０ニュートン、又は約３５ニュートンであってもよい。そのような形態では、圧縮力Ｆ２は、吸収性物品２０４の一次包装体２００が第１の移動表面１２４及び第２の移動表面１３２によって圧縮される圧縮力Ｆ１以下であってもよい。圧縮力Ｆ３は、第２の二次包装体２０２ｂ及び第３の二次包装体２０２ｃによって第１の二次包装体２０２ａに加えられた圧縮力Ｆ２を、均等に分配するのを助長することが理解されよう。更に、二次包装体２０２の様々な数が、パレット２２０の上に積み重ねられてもよいことが理解されるであろう。

第１及び第２のフィルムの結合領域を形成するために、様々な溶接工程及び器具が用いられてもよいことが理解されよう。例示的な溶接法としては、熱風溶接、コンタクト又はインパルス溶接、高周波溶接、及び超音波溶接が挙げられる。

様々なフィルムが、第１及び第２の連続長のフィルム用に使用されてもよい。例えば、フィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン等で作られてもよい。例示的なポリエチレンフィルムは、ＭｏｎｄｉＨａｌｌｅＧｍｂＨ（Ｇｅｒｍａｎｙ）及びＥｌｉｆＰｌａｓｔｉｋ（Ｉｓｔａｎｂｕｌ，Ｔｕｒｋｅｙ）製である。

本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「４０ｍｍ」として開示される寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することを意図する。

任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を含む本明細書に引用される文献はすべて、明らかに除外されるか又は別の方法で限定されないかぎり、それらの全容を本明細書に参照によって援用する。いずれの文献の引用も、こうした文献が本明細書で開示又は特許請求されるすべての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、あるいは、こうした文献が、単独で、又は他のすべての参照文献との任意の組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書内の用語のいずれかの意味又は定義が、参照によって援用される文書内の同じ用語のいずれかの意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に付与される意味又は定義が優先するものとする。

本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims

吸収性物品（２０４）の一次包装体（２００）を二次包装体（２０２）に把束する方法であって、
第１の連続長のフィルム（２０６）を機械方向（ＭＤ）に第１の計量装置（１０６）まで速度Ｖ１で前進させるステップと、
前記第１の連続長のフィルム（２０６）を前記機械方向（ＭＤ）に第１の移動表面（１２４）まで速度Ｖ２で前進させるステップであって、前記速度Ｖ２は前記速度Ｖ１より大きく、前記第１の連続長のフィルム（２０６）は前記第１の計量装置（１０６）と前記第１の移動表面（１２４）との間で伸びる、ステップと、
第２の連続長のフィルム（２０８）を前記機械方向（ＭＤ）に第２の計量装置（１０８）まで前記速度Ｖ１で前進させるステップと、
前記第２の連続長のフィルム（２０８）を前記機械方向（ＭＤ）に第２の移動表面（１３２）まで前記速度Ｖ２で前進させるステップであって、前記第２の連続長のフィルム（２０８）は前記第２の計量装置（１０８）と前記第２の移動表面（１３２）との間で伸びる、ステップと、
吸収性物品（２０４）の少なくとも２つの一次包装体（２００）を前記機械方向（ＭＤ）に前記第１の連続長のフィルム（２０６）と前記第２の連続長のフィルム（２０８）との間を前進させるステップであって、前記第１の連続長のフィルム（２０６）は吸収性物品（２０４）の前記一次包装体（２００）と前記第１の移動表面（１２４）との間に位置し、前記第２の連続長のフィルム（２０８）は吸収性物品（２０４）の前記一次包装体（２００）と前記第２の移動表面（１３２）との間に位置し、前記一次包装体（２００）は第１の方向に圧縮され、前記第１の方向は前記機械方向（ＭＤ）と直交する、ステップと、
前記第１の連続長のフィルム（２０６）及び前記第２の連続長のフィルム（２０８）を伸びた状態で保持しながら、前記第１の連続長のフィルム（２０６）及び前記第２の連続長のフィルム（２０８）を共に結合して結合領域（２１６）を形成するステップであって、前記第１の連続長のフィルム（２０６）及び前記第２の連続長のフィルム（２０８）は吸収性物品（２０４）の前記一次包装体（２００）を取り囲む二次包装体（２０２）を形成する、ステップと、を含む方法。
前記第１の連続長のフィルム（２０６）及び前記第２の連続長のフィルム（２０８）の前記結合領域（２１６）を切断し、第１の二次包装体（２０２ａ）に第１の結合（２２２）を形成すると共に、第２の二次包装体（２０２ｂ）に第２の結合（２２４）を形成するステップを更に含む、請求項１に記載の方法。
前記第１の連続長のフィルム（２０６）及び前記第２の連続長のフィルム（２０８）を共に結合して前記結合領域（２１６）を形成する前記ステップは、前記第１の連続長のフィルム（２０６）及び前記第２の連続長のフィルム（２０８）を溶接して前記結合領域（２１６）を形成することを含む、請求項１又は２に記載の方法。
前記第１の連続長のフィルム（２０６）及び前記第２の連続長のフィルム（２０８）を結合して前記結合領域（２１６）を形成する前記ステップは、前記第１の連続長のフィルム（２０６）及び前記第２の連続長のフィルム（２０８）において実質的に一定の張力を保持することを更に含む、請求項１〜３のいずれか一項に記載の方法。
前記第１の連続長のフィルム（２０６）を前記機械方向（ＭＤ）に前記第１の移動表面（１２４）まで前記速度Ｖ２で前進させる前記ステップは、前記第１の連続長のフィルム（２０６）を１１０％を超える伸びまで伸ばすステップを更に含み、前記第２の連続長のフィルム（２０８）を前記機械方向（ＭＤ）に前記第２の移動表面（１３２）まで前記速度Ｖ２で前進させる前記ステップは、前記第２の連続長のフィルム（２０８）を１１０％を超える伸びまで伸ばすステップを更に含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載の方法。
前記第１の連続長のフィルム（２０６）及び前記第２の連続長のフィルム（２０８）を伸びた状態で保持しながら、前記第１の連続長のフィルム（２０６）及び前記第２の連続長のフィルム（２０８）を共に結合して前記結合領域（２１６）を形成する前記ステップは、前記一次包装体（２００）を前記機械方向（ＭＤ）に圧縮するステップを更に含む、請求項１〜５のいずれか一項に記載の方法。
前記一次包装体（２００）は前記機械方向（ＭＤ）に５ニュートンを超える力で圧縮される、請求項６に記載の方法。
吸収性物品（２０４）の前記少なくとも２つの一次包装体（２００）を前記機械方向（ＭＤ）に前記第１の連続長のフィルム（２０６）と前記第２の連続長のフィルム（２０８）との間を前進させる前記ステップは、前記一次包装体（２００）を前記第１の方向に２０ニュートンを超える力で圧縮するステップを更に含む、請求項１〜７のいずれか一項に記載の方法。