JP2016226174A - 直流送電システム、その中央サーバ、及び直流送電経路の事故後の復旧方法 - Google Patents

直流送電システム、その中央サーバ、及び直流送電経路の事故後の復旧方法 Download PDF

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Abstract

【課題】直流送電経路に事故が発生した場合、迅速且つ安全、確実に事故が解消した区間を系統に復帰させることのできる直流送電システム、方法、及びシステムに備えられる中央サーバを提供する。【解決手段】複数経路に分岐又は合流して成る直流送電経路に対し、事故発生を検出すると、第1に、事故区間23を直流送電経路から切り離すように開閉器6を遮断動作させ、第2に、遮断動作後、遮断動作させた開閉器6のうち一つの開閉器6を投入動作させ、第3に、一つの開閉器6の投入動作後、事故の継続を検出すると、投入動作させた一つの開閉器6を再遮断動作させ、第4に、一つの開閉器6の投入動作後、事故の継続を検出しなければ、事故区間23を直流送電経路から切り離すために遮断動作させた全ての開閉器6を投入状態に戻すことによって前記事故区間を復旧動作させるようにした。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、直流送電経路の電流遮断及び導通を制御する技術に関する。
環境への負荷低減や、電源の多様化といった観点から、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及が進んでいる。また、それら電源の大規模化が進んでおり、例えば、洋上での風力発電や、砂漠地帯での太陽光又は太陽熱発電などが実用化され始めている。洋上や砂漠は、電力需要地となる都市部から地理的に離れていることが多く、送電距離が長くなる。
このような長距離の送電には、一般的に用いられている交流送電システムに代わって、高圧直流送電(HVDC;high-voltage, direct current)が適用されることがある。HVDCは、長距離大電力送電に適用した場合に、従来の交流送電システムに比べて、低コストで送電損失が少ないシステムを構築することが可能である。
送電系統に短絡や地絡などの事故が発生した場合、健常な経路を電圧低下及び事故電流の上昇の影響から保護し、運転継続を保証するため、非常に短時間の事故遮断が必要である。そこで、直流送電システムの経路を直流遮断器で区画し、事故点を含む事故区間の端部に位置する直流遮断器で事故区間を切り離す。
交流では、電流が周波数50Hzまたは60Hzの半サイクルごとに零を横切る点で電流遮断ができるが、直流電流では電流が零を横切る点がない。そのため、系統に設けられた開閉器の接点を単に切り離しても、接点間にアークが生じて電流が流れ続けてしまう。
そこで、直流電流を高速に遮断することのできる各種の直流遮断器が提案されている。例えば、交流送電システムで一般的に用いられる金属接点を有する機械式遮断器の代わりに自己消弧能力を有する半導体素子で構成された半導体遮断器を用いることで、直流電流をより高速に遮断することが提案されている。また、機械式遮断器に対して半導体遮断器を並列に接続した構成のハイブリッド形直流遮断装置も提案されている。
このようなハイブリッド形直流遮断装置は、通電経路を切り替える転流装置を持っている。転流装置は、例えば複数のスイッチング素子及びコンデンサを有するHブリッジ回路によって構成され、半導体遮断器に対して直列に接続される。通常時は、電気抵抗の小さい機械式遮断器に通電することで送電損失を低減する。事故時は、転流回路のHブリッジ回路を用いて出力電圧制御を行い、並列回路に電流を誘導して、半導体遮断器により直流電流の遮断を行う。
国際公開WO2011/057675号公報 国際公開WO2013/131582号公報 国際公開WO2014/048716号公報 特開2014−235834号公報
事故が解消された区間の復旧も事故電流の遮断と同じく関心事項である。復旧は、迅速且つ安全、確実に行う必要がある。万一、事故が未だ存在しているにも関わらず、事故区間を系統に復帰させてしまうと、事故区間に過大なエネルギーが流入し、事故区間を構成する送電線や変換器等の機器に損傷を与えてしまう虞がある。また、万一、事故が未だ継続しているにも関わらず、事故区間を系統に復帰させてしまうと、直流遮断器に再遮断不能な過電流が流入し、事故区間の切り離しが不能になる虞もある。
事故の解消が蓋然性が高い十分な時間を設けて、事故区間を系統に復帰させることも考えられるが、事故の解消が疾うに終わっている場合もあり、迅速性に問題がある。
本実施形態は、上述の問題を鑑み、直流送電経路に事故が発生した場合、迅速且つ安全、確実に事故が解消した区間を復旧させることのできる直流送電システム、その復旧方法、及びシステムに備えられる中央サーバを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の直流送電システムは、複数経路に分岐又は合流して成る直流送電経路と、前記直流送電経路を各区間に区切るように設置される各開閉器と、事故の存在を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づき、前記開閉器の開閉を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出部が事故発生を検出すると、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すように前記開閉器を遮断動作させ、前記遮断動作後、前記事故発生により遮断動作させた前記開閉器のうち一つの開閉器を投入動作させ、前記一つの開閉器の前記投入動作後、前記検出部が事故の継続を検出すると、前記投入動作させた前記一つの開閉器を再遮断動作させ、前記一つの開閉器の前記投入動作後、前記検出部が事故の継続を検出しなければ、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すために遮断動作させた全ての前記開閉器を投入状態に戻すことによって前記事故区間を復旧動作させること、を特徴とする。
また、上記目的を達成するために、実施形態の中央サーバは、複数経路に分岐又は合流して成る直流送電経路の電流遮断及び導通を制御する中央サーバであって、前記直流送電経路を各区間に区切るように設置される各開閉器を制御する保護継電器と信号伝送路により接続され、前記保護継電器が事故の存在を検出し、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すように前記開閉器を遮断動作させると、当該遮断動作後、前記事故発生により遮断動作させた前記開閉器のうち一つの開閉器を投入動作させる信号を前記保護継電器に出力し、前記一つの開閉器の前記投入動作後、前記保護継電器が事故の継続を検出しなければ、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すために遮断動作させた全ての前記開閉器を投入状態に戻すことによって前記事故区間を復旧動作させる信号を前記保護継電器に出力すること、を特徴とする。
また、上記目的を達成するために、実施形態の事故後の復旧方法は、複数経路に分岐又は合流して成る直流送電経路の事故後の復旧方法であって、事故の存在を検出し、前記事故の存在を検出すると、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すように前記開閉器を遮断動作させ、前記遮断動作後、前記事故発生により遮断動作させた前記開閉器のうち一つの開閉器を投入動作させ、前記一つの開閉器の前記投入動作後、前記検出部が事故の継続を検出すると、前記投入動作させた前記一つの開閉器を再遮断動作させ、前記一つの開閉器の前記投入動作後、前記検出部が事故の継続を検出しなければ、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すために遮断動作させた全ての前記開閉器を投入状態に戻すことによって前記事故区間を復旧動作させること、を特徴とする。
本実施形態に係る直流送電システムの構成を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える保護継電器の構成を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える中央サーバの構成を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムの事故発生から復旧までの動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係る直流送電システムが備える開閉器の構成を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える開閉器の転流装置のHブリッジ回路を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムの事故発生から復旧までのタイムチャートである。 本実施形態に係る直流送電システムが備える経路の他の例1を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える経路の他の例2を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える経路の他の例3を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える経路の他の例4を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える経路の他の例5を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える経路の他の例6を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える開閉器の他の例1を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える開閉器の他の例2を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える開閉器の他の例3を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える開閉器の他の例4を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える開閉器の他の例5を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える開閉器の他の例6を示す図である。 本実施形態に係る直流送電システムが備える転流装置の他の例を示す図である。
以下、実施形態に係る直流送電システムについて、図面を参照して説明する。
(構成)
図1に示すように、直流送電システム1は交流系統100間に設けられる。この直流送電システム1は、一方の交流系統100から他方の交流系統100へ直流送電する。直流送電システム1の経路2は分岐又は合流しており、直流送電システム1は、一つの交流系統100から複数の交流系統100へ、又は複数の交流系統100から一つの交流系統100へ直流電流が送電可能となっている。すなわち、直流送電システム1は、経路2内に分岐点又は合流点を有する。以下、分岐点又は合流点を単に分岐点21という。
直流送電システム1は、交流系統100との接続箇所に変圧器3と変換器4を備える。変圧器3は、変換器4の電圧と交流系統100の電圧とを相互に変圧する。変換器4は、交流と直流を相互に変換する。変換器4間には送電線5が架設される。この経路2は、各所に開閉器6を介在させ、各区間に区切っている。換言すると、区間とは、開閉器6で挟まれた範囲である。
例えば、変圧器3と変換器4との間の端子に開閉器6が備えられる。また、例えば、送電線5は複数に区切られ、送電線5の各端子は、開閉器6を介して接続される。直流送電システム1は、変圧器3、変換器4、及び各送電線5を任意の各区間に区切るように開閉器6を備える。開閉器6は電流を遮断及び導通させる能力をもつ遮断器である。変圧器3と変換器4との間の開閉器6は、交流遮断器であり、送電線5の各端子に備えられる開閉器6は、直流遮断器である。
直流送電システムの一例を示す。図1に示すように、直流送電システム1は、3つの交流系統100を接続する。第1の交流系統100と第2の交流系統100との間に送電線5により成る一経路2が形成され、この経路2の途中に分岐点21が設けられる。分岐点21から第3の交流系統100に向けて、送電線5による他の経路2が形成される。第1の交流系統100と第2の交流系統100との間の送電線5は2区画に区分される。分岐点21は、区分された送電線5の間に設けられる。開閉器6は、各変換器4と各変圧器3の間、各変換器4と送電線5の間、送電線5と分岐点21の間に設置される。
この直流送電システム1は、開閉器6を制御する保護継電器7を各開閉器6に対応させて備える。各端子には、変流器81(CT)及び計器用変圧器82(VT)が設けられ(図2参照)、同じ端子に接続された保護継電器7に端子電流及び端子電圧の値が入力される。また、直流送電システム1は、各保護継電器7を統括制御する中央サーバ9を備える。各保護継電器7と中央サーバ9は、無線、有線、又はこれらの複合によって成る信号伝送路によって接続されている。
保護継電器7は、所謂ディジタルリレーである。保護継電器7は、事故を検出し、事故の存在に対して開閉器6を遮断動作させ、中央サーバ9からの投入指令信号の受信に対して開閉器6を投入動作させる。中央サーバ9は、保護継電器7を介して事故区間23の端部に位置する複数の開閉器6のうち一つの開閉器6を投入動作させることで、事故の継続又は終息を確認する。また、中央サーバ9は、保護継電器7を介して事故区間23の端部に位置する開閉器6の全ての開閉器6を投入状態に戻すことで、事故区間23を復旧させる。
事故区間23とは、事故点22を含む区間である。事故点22は、落雷や異物の接触等の要因による短絡や地絡の発生箇所である。事故区間23の端部に位置する複数の開閉器6は、事故点22を含む区間を画成する開閉器6である。遮断動作は、過電流による所謂トリップであり、回路の切り離しである。投入動作は、切り離した回路の接続である。事故区間23の復旧は、事故が終息した区間の端部を健全な区間と接続して経路2に復帰させるものである。
図2は、保護継電器7の構成を示すブロック図である。各保護継電器7は、同一端子に接続された開閉器6、同一端子の変流器81及び計器用変圧器82と接続されている。保護継電器7は、事故を検出する事故検出部71と、開閉器6を制御するリレー側制御部72と、開閉器6の状態を中央サーバ9へ中継する通信中継部73を備える。
事故検出部71は、変流器81及び計器用変圧器82から電流値及び電圧値を受信する。そして、事故検出部71は、受信した電流値及び電圧値から事故を検出する。保護継電器7が接続された端子が属する区間の事故が検出される。すなわち、ある区間で事故点22が生じると、この区間の端部の保護継電器7で事故が検出される。
例えば、事故検出部71は、事故により生じる過電流を検出する電流閾値、事故により生じる急峻な電流変化を検出する電流変化閾値、及び事故により生じる急峻な電圧変化を検出する電圧変化閾値を記憶している。事故検出部71は、電流値及び電圧値から、電流値、電流変化値(di/dt)、及び電圧変化値(dv/dt)を算出し、各閾値との比較により事故の存在を判定する。
ここで、事故により生じる過電流を検出する電流閾値は、事故がない状態で流れる直流電流よりも大きい。また、中央サーバ9が保護継電器7を介して事故区間23の端部に位置する複数の開閉器6のうち一つの開閉器6を投入動作させた際の、事故検出においては、区間に流れる充電電流の上限を電流閾値とすればよい。この電流閾値は、事故がない状態で流れる直流電流よりも小さい。
また、電流変化閾値は、事故の発生により生じる電流変化よりも緩慢で、充電電流が流れる際に生じる電流変化よりも急峻な値であればよい。緩慢とは、電流変化の傾きが小さいことを指し、急峻とは、電流変化の傾きが大きいことを指す。
リレー側制御部72は、事故検出部71による事故の発生及び継続を受けて、投入状態の開閉器6に遮断信号を送信し、保護継電器7と同一端子に接続された開閉器6に遮断動作させる。また、リレー側制御部72は、事故継続又は終息確認のための投入指令信号を中央サーバ9から受けて、開閉器6に投入信号を送信し、保護継電器7と同一端子に接続された開閉器6に投入動作させる。
通信中継部73は、開閉器6の遮断又は投入状態の別を中央サーバ9に通知する。すなわち、通信中継部73は、開閉器6から遮断完了信号及び投入完了信号を受信し、中央サーバ9へ中継する。開閉器6は、当該開閉器6と同一端子に接続された保護継電器7に対して、遮断動作が完了すると遮断完了信号を出力する。また、開閉器6は、当該開閉器6と同一端子に接続された保護継電器7に対して、投入動作が完了すると投入完了信号を出力する。中央サーバ9への中継の際には、保護継電器7を特定可能なIPアドレス等の識別子を付帯させる。
図3は、中央サーバ9の構成を示すブロック図である。中央サーバ9は、いわゆるコンピュータであり、各保護継電器7との通信インターフェース、CPUやMPUといったプロセッサ、ROM及びRAMを含み構成される。この中央サーバ9は、事故の継続又は終息の確認及び区間の復旧のために、保護継電器7を介して開閉器6を制御するサーバ側制御部である。中央サーバ9は、ROMに記憶されたプログラムの実行により、保護継電器7を介して、投入完了信号及び遮断完了信号を受信する状態検出部91と、事故の存在を確認する事故状態監視部92と、事故が解消された区間を復旧させる復旧処理部93とを備える。
事故状態監視部92は、事故区間23が切り離されると、事故区間23の端部に位置する複数の開閉器6のうち一つの開閉器6のみ投入状態に変化させて、保護継電器7の事故検出部71に事故が継続中か終息したか確認する。この事故状態監視部92は、状態検出部91が遮断完了信号を受信してから所定タイミング経過後に、事故区間23の一つの開閉器6と同一端子に接続された保護継電器7に投入指令信号を出力する。事故区間23の一つの端部のみを接続することで、事故区間23の全ての端部を接続する場合に比べて、事故の継続による過大なエネルギーが事故区間23に流入して、事故区間23の送電線5等の機器を損傷させる虞を防ぐ。
復旧処理部93は、事故が終息していると、事故が終息した事故区間23を復旧させる。この復旧処理部93は、事故が終息すると、事故区間23の端部の開閉器6の全ての開閉器6を投入状態に戻す。事故の終息は、保護継電器7の事故検出部71が事故を検出しないことにより判断される。より詳細には、事故状態監視部92による投入指令信号の送信を始期として、状態検出部91による遮断完了信号の受信がタイムアウトすれば、事故の終息と判断可能である。
図4は、事故の発生から事故からの復旧までの保護継電器7と中央サーバ9からなる制御部の動作を示すフローチャートである。事故検出部71が事故の存在を検出すると(ステップS01,Yes)、開閉器6が投入状態であれば(ステップS02,Yes)、リレー側制御部72は、開閉器6に遮断信号を出力する(ステップS03)。この事故の検出処理は、変流器81及び計器用変圧器82からの電流値及び電圧値を定期的にサンプリングして繰り返される。
事故区間23の端部の端子に備えられる保護継電器7は、各々が事故の存在を検出し、各々に対応の開閉器6に遮断信号を出力する。事故区間23の端部の開閉器6は、対応の保護継電器7に対して、遮断動作を完了すると遮断完了信号を出力する。
通信中継部73は、遮断完了信号を受信し(ステップS04)、中央サーバ9に送信する(ステップS05)。状態検出部91は、信号伝送路を介して遮断完了信号を受信する(ステップS06)。事故状態監視部92は、遮断完了信号を受信してから所定タイムをカウントする(ステップS07)。カウントの結果、所定タイムが経過すると(ステップS07,Yes)、事故状態監視部92は、事故区間23の端部に位置する複数の開閉器6のうち一つの開閉器6に対する投入指令信号を出力する(ステップS08)。一つの開閉器6に対応する保護継電器7のリレー側制御部72は、投入指令信号を受信し(ステップS09)、一つの開閉器6に投入信号を出力する(ステップS10)。一つの開閉器6は、投入信号を受信して、投入動作する。
このとき、事故区間23の一つの端部は、直流送電が継続されている経路2と繋がる。そのため、事故が継続していると、事故区間23の通電電流、電流変化値及び電圧変化値の何れか又は複数が閾値を超えることになる。従って、一つの開閉器6に対応する保護継電器7の事故検出部71は、事故の存在を再度検出する(ステップS01,Yes)。リレー側制御部72は、一つの開閉器6が投入状態であるため(ステップS02,Yes)、遮断信号を再度出力する(ステップS03)。一つの開閉器6は、遮断信号を受けて再度遮断動作する。
このように、事故状態監視部92が一つの開閉器6に投入指令信号を出力しても、事故が継続中であると一つの開閉器6は遮断状態に再度変化し、事故区間23が切り離される。事故が継続中はステップS01〜S10が繰り返される。
一方、中央サーバ9の復旧処理部93は、事故状態監視部92が投入指令信号を出力してから所定タイムをカウントする(ステップS11)。状態検出部91が所定タイム以内に遮断完了信号を受信しなければ(ステップS11,No)、復旧処理部93は、事故区間23の端部の開閉器6の全ての開閉器6を投入状態とする(ステップS12)。
事故が継続していると、復旧処理部93によるタイムアウト前に、事故状態監視部92が投入動作させた一つの開閉器6から遮断完了信号を受信する。従って、遮断完了信号を受信すると、復旧処理はできない。しかし、事故が終息していると、事故検出部71が事故を検出しないので、投入動作させた一つの開閉器6をリレー側制御部72が再度遮断動作させることはない。そのため、遮断完了信号は出力されず、復旧処理部93によるカウントはタイムアウトに至る。復旧処理部93は、このタイムアウトを事故解消の指標とし、事故区間23を復旧させるべく、事故区間23の端部の開閉器6の全ての開閉器6を投入状態にさせる。
図5は、開閉器6の一例を示す。この開閉器6は直流遮断器であり、機械式断路器61、機械式遮断器62、半導体遮断器63、転流回路64、転流装置65により構成される。機械式断路器61と機械式遮断器62は、直流送電システム1の経路2上に直列に接続される。開閉器6内において経路2は並列化されている。すなわち、機械式断路器61に対して、半導体遮断器63が並列に接続される。転流回路64は、転流装置65と直列に接続されることで、当該転流装置65を経由して、機械式遮断器62と並列に接続される。半導体遮断器63と転流回路64は直列に接続されている。また半導体遮断器63にはサージアブソーバ66が並列に接続されている。
機械式断路器61は、金属接点を持つものであって、接点が開いた状態で、事故点22の遮断直後に開閉器6の両端に印加される過渡回復電圧に耐える絶縁耐圧を持つ。機械式断路器61は、例えば、回路の端子間を接続する金属接点が固定電極と可動電極で構成され、可動電極を直動または回動して固定電極と接離することによって接点の開閉を行う構成とすることができる。また金属接点はSFなどの絶縁性ガスを封入した圧力容器内部に設けられ、接点の絶縁耐圧を向上させる構成とすることができる。
機械式遮断器62は、金属接点を持つものであって、接点が開いた状態で、通電電流が振動して零点を横切ると、電流を遮断する能力を有する。機械式遮断器62は、例えば、回路の端子間を接続する金属接点が真空バルブとして構成され、可動電極を直動して固定電極と接離することによって接点の開閉を行う。また接点が開いた状態で、転流装置65の作用で通電電流が零点を横切ることによって、電流の遮断を行う構成とすることができる。
半導体遮断器63は、スイッチング素子65bを複数個直列に接続し、それぞれのスイッチング素子65bに対してダイオード65cを逆並列に接続した構成となっている。スイッチング素子65bは、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、バイポーラトランジスタ、電界トランジスタ等の自己消弧能力を持つものが用いられる。半導体遮断器63は、例えばスイッチング素子65bを複数個積層し直列に接続して構成した2個の半導体スタックを備える。2個の半導体スタックは、構成するスイッチング素子65bのコレクタ端子の向きが逆であり、両送電方向に導通及び遮断可能となっている。
転流装置65は、例えば図6に示す複数のHブリッジ回路65aで構成された、Hブリッジユニットである。各Hブリッジ回路は、スイッチング素子65bを直列に2個接続した2つのレグを有する。スイッチング素子65bは、それぞれ自己消弧能力を持つものが用いられる。各スイッチング素子65bにはダイオード65cが逆並列に接続されている。これら2つのレグは並列に接続され、さらにコンデンサ65dが2つのレグと並列に接続されている。またこのコンデンサ65dは外部電源によって充電される。転流装置65が出力する過大な電流が機械式遮断器62に直接入力されないように、転流装置65と機械式遮断器62との間にリアクトルを介在させて電流変化を平滑化してもよい。
サージアブソーバ66は、例えば電圧に対して非線形な抵抗特性をもつ酸化亜鉛素子を、複数個直列に積層したものを、更に複数個並列に接続して構成した避雷器である。サージアブソーバ66は半導体遮断器63の遮断動作後に開閉器6の両端に発生する過渡回復電圧を抑制し、送電線5に蓄積された電磁エネルギーを吸収する。
このような開閉器6では、事故が発生していない正常時、半導体遮断器63は遮断状態、機械式断路器61と機械式遮断器62は投入状態になり、機械式断路器61と機械式遮断器62と通して直流送電される。半導体遮断器63は、機械式断路器61および機械式遮断器62に比べてインピーダンスが大きく、正常時に投入状態としても通電することはないが、本実施例では遮断状態とする。
事故が発生すると、保護継電器7から遮断信号を受信する。遮断信号を受信した開閉器6は、機械式断路器61と機械式遮断器62の遮断動作を開始し、同時に転流装置65を駆動させて、機械式断路器61と転流装置65を接続する経路に電流を転流させる。転流装置65は、スイッチング素子65bのオンオフ比をパルス幅変調制御することで、機械式遮断器62への電流が零になる方向に出力電圧を制御し、電流を転流装置65側へ誘導する。
機械式遮断器62の遮断動作が完了し、かつ電流が零になることで、機械式遮断器62の通電電流が遮断されると、半導体遮断器63を投入状態にし、転流装置65を遮断状態にする。すると半導体遮断器63と転流回路64の経路に電流が転流され、かつ遮断動作中の機械式断路器61の接点間に発生しているアークが消弧される。そして機械式断路器61の遮断動作が完了し、機械式断路器61と機械式遮断器62の経路の絶縁耐圧が確保されると、半導体遮断器63を遮断動作させる。半導体遮断器63の遮断動作後に開閉器6の両端には過渡回復電圧が発生する。この過渡回復電圧がサージアブソーバ66の動作開始電圧となると、サージアブソーバ66に電流が転流され、送電線5に蓄積された電磁エネルギーを消費することで、電流を減少させる。サージアブソーバ66の電流が零となることで、開閉器6の遮断動作が完了する。
このように半導体遮断器63を備える開閉器6に対し、事故状態監視部92は、半導体遮断器63を投入動作させる投入指令信号を出力する。事故区間23の端部に位置する複数の開閉器6のうち一つの開閉器6のみが半導体遮断器63を備える場合、事故状態監視部92は、半導体遮断器63を備える開閉器6を投入動作させる。事故状態監視部92は、直流送電システム1の各開閉器6の諸元情報を記憶し、半導体遮断器63を備える開閉器6と同一端子に接続された保護継電器7に対して投入指令信号を出力すればよい。半導体遮断器63であれば、事故が継続している際に速やかに再遮断の動作が可能であり、遮断完了までに過電流が事故区間23に流れる虞を抑止する。また諸元情報は、例えば直流送電システム1における開閉器6の位置情報や、機器固有の特性などである。
復旧処理部93は、事故が解消された事故区間23の端部に位置する複数の開閉器6に対して、機械式断路器61と機械式遮断器62を投入状態にする。すなわち、複数の開閉器6と同一端子に接続された各保護継電器7に対して、機械式断路器61と機械式遮断器62に対する投入指令信号を出力する。
また、復旧処理部93は、半導体遮断器63が投入されている場合、この半導体遮断器63の遮断指令信号を、機械式断路器61と機械式遮断器62の投入完了後に出力する。
(作用)
図7のタイムチャートに基づき、図1の直流送電システム1の例と図5の開閉器6の例に係る半導体遮断器63を備える開閉器6に対する事故発生から復旧までの制御と、検出される電流を説明する。分岐点21で分岐した一方の経路2のうち、送電線5の区間で事故が発生したものとする。
事故が発生すると(タイミングT1)、電流が急峻に上昇するため、例えば事故から約2msで事故が検出され(タイミングT2)、例えば事故から5msで送電線5を挟む端部の二つの開閉器6が遮断を完了する(タイミングT3)。開閉器6の遮断動作においては、先行して機械式断路器61と機械式遮断器62の遮断動作を開始し、転流装置65によって電流を半導体遮断器63に転流させる。機械式断路器61と機械式遮断器62が遮断動作完了し、接点のアークが消弧されるタイミングを見計らって、半導体遮断器63を遮断状態にする。
事故発生により急峻に上昇した電流は、開閉器6の半導体遮断器63の遮断直後から、送電線5に蓄積された電磁エネルギーが半導体遮断器63に並列に接続されたサージアブソーバ66によって吸収されることで、例えば数十msで零になる(タイミングT4)。それから例えば約300msが経過したところで、端部の二つの開閉器6のうち、一つの開閉器6についてのみ、半導体遮断器63に投入動作させる(タイミングT5)。約300msの待機時間は、例えば落雷等の場合、送電線5と地面との間にイオンが発生しており、このイオンが消失するまでの時間である。
このとき、事故が終息していない場合には、電流が急峻に変化するため、半導体遮断器63の投入から例えば約2ms後に、その電流変化率等により事故が再度検出され、速やかに半導体遮断器63を再遮断する(タイミングT6)。この場合も、急峻に上昇した電流は、送電線5に蓄積された電磁エネルギーがサージアブソーバ66によって吸収され、例えば数十msで零になる(タイミングT7)。
ここで、正常に直流送電されている経路2と接続するのは、一つの開閉器6のみである。そのため、事故継続期間内に事故区間23を正常に直流送電されている経路2に復帰させるのと比べて、過大なエネルギーは事故区間23に流入しない。また、機械式断路器61や機械式遮断器62ではなく、半導体遮断器63を投入及び再遮断させることによって、速やかな接続と切り離しが可能となり、再遮断に至る前に電流が過大となってしまい、遮断不能に陥る虞を抑止できる。
更に、再遮断後、例えば300msを更に待機し、端部の二つの開閉器6のうち、一つの開閉器6についてのみ、半導体遮断器63に再投入動作させる(タイミングT8)。このとき、事故が終息している場合には、送電線5への充電電流が流れるため、事故の継続中よりも電流変化は緩慢であり、電流値も小さい。そのため、半導体遮断器63の投入から例えば2ms後に、事故の終息と判断する(タイミングT9)。
事故の終息と判断すると、半導体遮断器63と並列な残りの機械式断路器61及び機械式遮断器62の投入動作を開始させ、また端部の二つの開閉器6のうちの他方の開閉器6の投入動作も開始させる(タイミングT9)。端部の二つの開閉器6の機械式断路器61及び機械式遮断器62は、例えば約100msをかけて投入動作を完了する(タイミングT10)。この投入動作の完了によって、事故が解消した区間も正常の導通状態に変化していく。
(効果)
このように、本実施形態では、複数経路に分岐又は合流して成る直流送電経路に対し、事故発生を検出すると、第1に、事故区間23を直流送電経路から切り離すように開閉器6を遮断動作させ、第2に、遮断動作後、遮断動作させた開閉器6のうち一つの開閉器6を投入動作させ、第3に、一つの開閉器6の投入動作後、事故の継続を検出すると、投入動作させた開閉器6を再遮断動作させ、第4に、一つの開閉器6の投入動作後、事故の存在を検出しなければ、事故区間23を直流送電経路から切り離すために遮断動作させた全ての開閉器6を投入状態に戻すことによって前記事故区間を復旧動作させるようにした。
これにより、事故区間23に過大なエネルギーを流入させることなく、事故の継続又は終息の別を確認できる。従って、事故継続中にも関わらず、切り離した事故区間23を再接続してしまい、事故区間23に過電流が流入し、事故区間23に備えられる送電線5や変換器4等の機器を損傷させてしまう虞が抑制される。また、事故の継続を容易に観測できるために、事故が終息したタイミングを見計らって迅速に事故区間23を直流電流系統に復帰させることができる。すなわち、本実施形態によれば、迅速且つ安全、確実に事故が解消した区間を直流電流系統に復帰させることができる。
また、開閉器6には、機械式断路器61や機械式遮断器62と並列に半導体遮断器63を配置し、事故の継続又は終息の別を観測する際、半導体遮断器63を投入させるようにした。これにより、事故が継続していても即座に再遮断することができ、過電流が事故区間23に流入することを防止し、事故区間23の機器を損傷からより確実に保護することができる。さらに、事故の継続又は終息の別を観測する際、転流装置65を動作させる必要がないため、開閉器6を投入動作する前に転流装置65のコンデンサ65dを再充電する必要がない。よって再充電に要する待ち時間を省略することができ、迅速に事故区間23を直流電流系統に復帰させることができる。また転流装置65のコンデンサ65dを、2回以上転流動作が可能な容量とする必要もないため、開閉器6の大型化、高コスト化を抑制することができる。
(直流送電経路の他の例1)
以下、直流送電経路の他の各例、開閉器6の他の各例、及び転流装置65の他の例を挙げる。これら直流送電経路、開閉器6、及び転流装置65も本実施形態の直流送電システム1の範囲に含まれる。
図8に示すように、本実施形態に係る直流送電システム1は、4つの交流系統100を相互に接続した態様を採ることもできる。すなわち、直流送電システム1は、第1の交流系統100と第2の交流系統100を結ぶ経路2と、第3の交流系統100と第4の交流系統100を結ぶ経路2を有する。各経路2は、2区分された送電線5で成り、送電線5の間に各々分岐点21が設けられる。分岐点21同士は接続されている。開閉器6は、変圧器3と変換器4の間、変換器4と送電線5の間、送電線5と分岐点21の間に設けられる。
例えば、第4の交流系統100側の送電線5に事故が発生した場合、この送電線5と変換器4との間の開閉器6と、この送電線5と分岐点21の間の開閉器6を遮断動作させ、片側の開閉器6を投入することで事故の継続又は終息を確認する。事故が終息していれば、両側の開閉器6を投入動作させる。
(直流送電経路の他の例2)
図9に示すように、直流送電システム1は、第1の交流系統100と第2の交流系統100を結ぶ経路2を有する。この経路2は、2つの送電線5の区間で区分される。送電線5の区画間には分岐点21が設けられる。分岐点21から第3の交流系統100を結ぶ経路2を更に有する。分岐点21から第3の交流系統100を結ぶ経路2は、一区画の送電線5により成る。開閉器6は、変圧器3と変換器4の間、送電線5と分岐点21との間に設けられる。すなわち、変換器4と送電線5は、1つの区間に含められ、この区間の両側に開閉器6が設けられる。
例えば、第3の交流系統100側の送電線5に事故が発生した場合、この送電線5と分岐点21との間の開閉器6と、この送電線5の区画に含まれる変換器4と変圧器3の間の開閉器6を遮断動作させる。すなわち、変換器4の交流系統100側に位置する開閉器6を遮断動作させる。そして、片側の開閉器6を投入することで事故の継続又は終息を確認する。事故が終息していれば、両側の開閉器6を投入動作させる。
(直流送電経路の他の例3)
図10に示すように、直流送電システム1は、第1の交流系統100と第2の交流系統100を結ぶ経路2を有する。この経路2は、2区画の送電線5で区分され、送電線5の区画間に分岐点21を有する。分岐点21から第3の交流系統100を結ぶ経路2が更に形成され、この経路2は一区画の送電線5により成る。開閉器6は、変圧器3と変換器4の間と、変換器4と送電線5の間に設けられる。すなわち、送電線5の3区画と分岐点21は、開閉器6によって区分けされずに1区間となっている。
例えば、第3の交流系統100側の送電線5に事故が発生した場合、直流送電系統と交流送電系統を区切る、変換器4と送電線5の間の3つの開閉器6の全てを遮断動作させる。そして、3つの開閉器6の何れか一機を投入することで事故の継続又は終息を確認する。事故が終息していれば、全ての開閉器6を投入動作させる。
(直流送電経路の他の例4)
図11に示すように、直流送電システム1は、第1の交流系統100と第2の交流系統100を結ぶ経路2を有する。この経路2に分岐点21が設けられ、分岐点21から第3の交流系統100へ至る経路2を更に有する。各経路2は、それぞれ1区画の送電線5により成る。分岐点21は、送電線5と変換器4との間のうちの1箇所に設けられる。開閉器6は、変圧器3と変換器4との間、変換器4と分岐点21との間、分岐点21と送電線5との間、送電線5と変換器4との間に設けられる。
例えば、第3の交流系統100側の送電線5に事故が発生した場合、変換器4と送電線5の間の開閉器6と、送電線5と分岐点21との間の開閉器6を遮断動作させる。そして、片側の開閉器6を投入することで事故の継続又は終息を確認する。事故が終息していれば、全ての開閉器6を投入動作させる。
(直流送電経路の他の例5)
図12に示すように、直流送電システム1は、第1の交流系統100と第2の交流系統100を結ぶ経路2を有する。この経路2に分岐点21が設けられ、分岐点21から第3の交流系統100へ至る経路2を更に有する。各経路2は、それぞれ1区画の送電線5により成る。分岐点21は、送電線5と変換器4との間のうちの1箇所に設けられる。開閉器6は、変圧器3と変換器4との間、分岐点21と送電線5との間に設けられる。変換器4と分岐点21とは一区間に含められ、この区間の両側に開閉器6が設けられる。
例えば、第3の交流系統100側の送電線5に事故が発生した場合、第3の交流系統100の変圧器3と変換器4の間の開閉器6と、分岐点21と送電線5との間の開閉器6を遮断動作させる。そして、片側の開閉器6を投入することで事故の継続又は終息を確認する。事故が終息していれば、全ての開閉器6を投入動作させる。
(直流送電経路の他の例6)
図13に示すように、直流送電システム1は、第1の交流系統100と第2の交流系統100と第3の交流系統100をトライアングル状に接続する。すなわち、直流送電システム1は、第1の交流系統100と第2の交流系統100を結ぶ経路2と、第1の交流系統100と第3の交流系統100を結ぶ経路2と、第2の交流系統100と第3の交流系統100を結ぶ経路2とを有する。開閉器6は、変換器4と変圧器3の間、変換器4と各送電線5との間に設けられる。
例えば、第1の交流系統100と第3の交流系統100を結ぶ送電線5に事故が発生した場合、この送電線5の両側の開閉器6を遮断動作させる。そして、片側の開閉器6を投入することで事故の継続又は終息を確認する。事故が終息していれば、全ての開閉器6を投入動作させる。
(開閉器の他の例1)
図14に示す態様の開閉器6も適用可能である。図14に示すように、この開閉器6は、機械式断路器61と機械式遮断器62を直列に接続し、直流送電システム1の経路2上に設置して成る。機械式断路器61と機械式遮断器62には、半導体遮断器63と転流装置65が直列に接続された回路が並列に接続される。また半導体遮断器63にはサージアブソーバ66が並列に接続されている。
この開閉器6は、事故が発生していない正常時、半導体遮断器63は遮断状態、機械式断路器61と機械式遮断器62は投入状態になり、機械式断路器61と機械式遮断器62と通して直流送電される。事故が発生すると、機械式断路器61と機械式遮断器62を遮断動作させ、半導体遮断器63を投入状態にする。同時に転流装置65を駆動させて、半導体遮断器63と転流装置65の回路側に電流を誘導させる。機械式断路器61と機械式遮断器62が遮断完了した上で、半導体遮断器63を遮断し、サージアブソーバ66に電流を転流させる。サージアブソーバ66で送電線5に蓄積された電磁エネルギーを消費することで、電流を遮断する。事故の継続及び終息の判定においては、半導体遮断器63を投入及び遮断動作させる。
(開閉器の他の例2)
図15に示す態様の開閉器6も適用可能である。図15に示すように、この開閉器6は、機械式断路器61と機械式遮断器62を直列に接続し、直流送電システム1の経路2上に設置して成る。転流装置65を備える転流回路64を機械式遮断器62と並列に接続する。また、機械式断路器61と機械式遮断器62の一連に対して並列になるように、半導体遮断器63を接続する。半導体遮断器63と転流回路64は並列の関係にある。また半導体遮断器63にはサージアブソーバ66が並列に接続されている。
この開閉器6は、事故が発生していない正常時、半導体遮断器63は遮断状態、機械式断路器61と機械式遮断器62は投入状態になり、機械式断路器61と機械式遮断器62と通して直流送電される。事故が発生すると、機械式断路器61と機械式遮断器62を遮断動作させ、かつ半導体遮断器63を投入状態にする。同時に転流装置65を駆動させて、当該半導体遮断器63の回路に電流を誘導する。機械式断路器61と機械式遮断器62が遮断完了した上で、半導体遮断器63を遮断し、サージアブソーバ66に電流を転流させる。サージアブソーバ66で送電線5に蓄積された電磁エネルギーを消費することで、電流を遮断する。事故の継続及び終息の判定においては、半導体遮断器63を投入及び遮断動作させる。
(開閉器の他の例3)
図16に示す態様の開閉器6も適用可能である。図16に示すように、この開閉器6は、機械式断路器61と機械式遮断器62と転流装置65を直列に接続し、直流送電経路2上に設置する。機械式断路器61と機械式遮断器62と転流装置65の一連の回路に対して、半導体遮断器63が並列に接続される。また半導体遮断器63にはサージアブソーバ66が並列に接続されている。
この開閉器6は、事故が発生していない正常時、半導体遮断器63は遮断状態、機械式断路器61と機械式遮断器62は投入状態になり、機械式断路器61と機械式遮断器62と通して直流送電される。事故が発生すると、機械式断路器61と機械式遮断器62を遮断動作させ、かつ半導体遮断器63を投入状態にする。同時に転流装置65を駆動させて、投入動作させた半導体遮断器63に電流を誘導する。そして、機械式断路器61と機械式遮断器62が遮断完了した上で、半導体遮断器63を遮断し、サージアブソーバ66に電流を転流させる。サージアブソーバ66で送電線5に蓄積された電磁エネルギーを消費することで、電流を遮断する。事故の継続及び終息の判定においては、半導体遮断器63を投入及び遮断動作させる。
(開閉器の他の例4)
図17に示す態様の開閉器6も適用可能である。図17に示すように、機械式断路器61と電流転流用の半導体遮断器63aを直列に接続し、直流送電経路2上に設置する。機械式断路器61と半導体遮断器63aの一連に対して、半導体遮断器63を並列に設置する。また半導体遮断器63にはサージアブソーバ66が並列に接続されている。
この開閉器6は、事故が発生していない正常時、機械式断路器61と、これに直列な半導体遮断器63aは投入状態になり、この経路を通して直流送電される。またこれらに並列接続された半導体遮断器63は遮断状態となる。事故が発生すると、機械式断路器61に直列な半導体遮断器63aを遮断状態にし、並列接続された半導体遮断器63を投入状態にすることで、電流を機械式断路器61と半導体遮断器63aから並列接続された半導体遮断器63側に誘導する。機械式断路器61には遮断動作させ、遮断完了後に並列接続された半導体遮断器63を遮断状態にし、サージアブソーバ66に電流を転流させる。サージアブソーバ66で送電線5に蓄積された電磁エネルギーを消費することで、電流を遮断する。事故の継続及び終息の判定においては、並列接続された半導体遮断器63を投入及び遮断動作させる。
(開閉器の他の例5)
開閉器6は、機械式と半導体遮断器63のハイブリッド形に限定されず、図18に示すように、機械式断路器61と機械式遮断器62を直列に接続して、直流送電経路2上に設置した機械式であってもよい。機械式遮断器62には転流装置65が並列に接続される。また機械式断路器61と機械式遮断器62にはサージアブソーバ66が並列に接続されている。開閉器6の遮断時は転流装置65が駆動し、機械式遮断器62に対して通電電流が零を横切る点を生成する。同時に機械式断路器61と機械式遮断器62を遮断動作することで、サージアブソーバ66に電流を転流させる。サージアブソーバ66で送電線5に蓄積された電磁エネルギーを消費することで、電流を遮断する。この開閉器6であっても、両側または複数の端部の開閉器6のうち一つの開閉器6を投入及び遮断させることで、事故の継続及び終息の判定が可能となる。但し、事故区間の両側または複数の端部の開閉器6のうち、一つの開閉器6は、半導体遮断器63を備えることが望ましい。
(開閉器の他の例6)
また、開閉器6は、図19に示すように、半導体遮断器63を直流送電経路2上に設置したタイプであってもよい。また半導体遮断器63にはサージアブソーバ66が並列に接続されている。この開閉器6において、半導体遮断器63に常時通電させると、発熱の問題が生じるが、例えば冷却装置を併設することで解消可能である。
(転流装置の他の例)
また、転流装置65としてHブリッジユニットを例示したが、図20に示すように、リアクトル65eとコンデンサ65dとスイッチ65fを直列に接続した転流装置65であってもよい。
(その他の実施形態)
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 直流送電システム
2 経路
21 分岐点
22 事故点
23 事故区間
3 変圧器
4 変換器
5 送電線
6 開閉器
61 機械式断路器
62 機械式遮断器
63 半導体遮断器
63a 半導体遮断器
64 転流回路
65 転流装置
65a Hブリッジ回路
65b スイッチング素子
65c ダイオード
65d コンデンサ
65e リアクトル
65f スイッチ
66 サージアブソーバ
7 保護継電器
71 事故検出部
72 リレー側制御部
73 通信中継部
81 変流器
82 計器用変圧器
9 中央サーバ
91 状態検出部
92 事故状態監視部
93 復旧処理部
100 交流系統

Claims (12)

  1. 複数経路に分岐又は合流して成る直流送電経路と、
    前記直流送電経路を各区間に区切るように設置される各開閉器と、
    事故の存在を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づき、前記開閉器の開閉を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記検出部が事故発生を検出すると、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すように前記開閉器を遮断動作させ、
    前記遮断動作後、前記事故発生により遮断動作させた前記開閉器のうち一つの開閉器を投入動作させ、
    前記一つの開閉器の前記投入動作後、前記検出部が事故の継続を検出すると、前記投入動作させた前記一つの開閉器を再遮断動作させ、
    前記一つの開閉器の前記投入動作後、前記検出部が事故の継続を検出しなければ、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すために遮断動作させた全ての前記開閉器を投入状態に戻すことによって前記事故区間を復旧動作させること、
    を特徴とする直流送電システム。
  2. 少なくとも前記一つの開閉器は、単独で前記事故区間の遮断が可能に配置された自己消弧能力を有する半導体遮断器を含み、
    前記制御部は、
    前記一つの開閉器の前記半導体遮断器に前記投入動作及び前記再遮断動作をさせること、
    を特徴とする請求項1記載の直流送電システム。
  3. 少なくとも前記一つの開閉器は、
    前記半導体遮断器と並列な金属接点を有する機械式遮断器を含み、
    前記制御部は、前記検出部が事故の継続を検出しなければ、前記機械式遮断器を更に投入して前記復旧動作させること、
    を特徴とする請求項2記載の直流送電システム。
  4. 前記制御部は、
    前記検出部を含み、前記事故の存在の検出に基づき、前記遮断動作及び前記再遮断動作させる保護継電器と、
    前記保護継電器による前記遮断動作及び前記再遮断動作の制御の有無に応じて、前記投入動作及び前記復旧動作を前記保護継電器に指令する中央サーバと、
    を含むこと、
    を特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の直流送電システム。
  5. 前記中央サーバは、
    前記投入動作の指令後、遮断が完了したことを示す信号が前記開閉器から発せられなければ、前記復旧動作の指令を前記保護継電器に出力すること、
    を特徴とする請求項4記載の直流送電システム。
  6. 前記直流送電経路の末端に設置され、交流と直流を相互に変換する変換器を備え、
    前記直流送電経路の末端を含む前記区間は、交流系統と前記変換器との間に設置された交流遮断器により区切られ、
    前記制御部によって制御される前記開閉器のうち少なくとも一つの前記開閉器は、前記交流遮断器であること、
    を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の直流送電システム。
  7. 前記直流送電経路の末端に設置され、交流と直流を相互に変換する変換器を備え、
    前記直流送電経路の末端を含む前記区間は、前記変換器と送電線の間に設置された直流遮断器により区切られ、
    前記制御部によって制御される前記開閉器のうち少なくとも一つの前記開閉器は、前記直流遮断器であること、
    を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の直流送電システム。
  8. 前記検出部は、前記区間の導通電流、電流変化、電圧変化、又はこれらの組み合わせに基づき、前記事故発生及び継続を検出すること、
    を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の直流送電システム。
  9. 前記検出部は、
    前記区間に事故が発生していない場合の直流電流値よりも高い事故発生検出電流閾値と、前記区間の充電電流よりも高く、前記区間に事故が発生していない場合の直流電流値よりも低い事故継続又は終息確認用の電流閾値を予め記憶していること、
    を特徴とする請求項8記載の直流送電システム。
  10. 前記検出部は、
    前記区間に事故が発生した際の電流変化よりも緩慢、且つ前記区間の充電電流が流れる際の電流変化よりも急峻な電流変化の閾値を予め記憶していること、
    を特徴とする請求項8及び9記載の直流送電システム。
  11. 複数経路に分岐又は合流して成る直流送電経路の電流遮断及び導通を制御する中央サーバであって、
    前記直流送電経路を各区間に区切るように設置される各開閉器を制御する保護継電器と信号伝送路により接続され、
    前記保護継電器が事故の存在を検出し、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すように前記開閉器を遮断動作させると、当該遮断動作後、前記事故発生により遮断動作させた前記開閉器のうち一つの開閉器を投入動作させる信号を前記保護継電器に出力し、
    前記一つの開閉器の前記投入動作後、前記保護継電器が事故の継続を検出しなければ、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すために遮断動作させた全ての前記開閉器を投入状態に戻すことによって前記事故区間を復旧動作させる信号を前記保護継電器に出力すること、
    を特徴とする中央サーバ。
  12. 複数経路に分岐又は合流して成る直流送電経路の事故後の復旧方法であって、
    事故の存在を検出し、
    前記事故の存在を検出すると、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すように前記開閉器を遮断動作させ、
    前記遮断動作後、前記事故発生により遮断動作させた前記開閉器のうち一つの開閉器を投入動作させ、
    前記一つの開閉器の前記投入動作後、前記検出部が事故の継続を検出すると、前記投入動作させた前記一つの開閉器を再遮断動作させ、
    前記一つの開閉器の前記投入動作後、前記検出部が事故の継続を検出しなければ、前記事故区間を前記直流送電経路から切り離すために遮断動作させた全ての前記開閉器を投入状態に戻すことによって前記事故区間を復旧動作させること、
    を特徴とする直流送電経路の事故後の復旧方法。
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