JP2016223851A - 測角装置、レーダ装置、及び測角方法 - Google Patents

測角装置、レーダ装置、及び測角方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な信号処理を要することなく、到来する電波の入射角を高精度に推定することのできる測角装置を提供する。【解決手段】測角装置1は、一方向に配列したアンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13を備える。規格化差信号生成部20は、アンテナ(A)11の分配信号とアンテナ(B)12の分配信号との差信号をアンテナ(C)13の分配信号で除算した第1規格化差信号と、アンテナ(A)11の分配信号とアンテナ(C)13の分配信号との差信号をアンテナ(B)12の分配信号で除算した第2規格化差信号と、を生成する。第1規格化差信号に基づいて電波到来角が一意に推定できない場合は、第2規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する。【選択図】図1

Description

本発明は、レーダに到来する電波の到来角を推定する測角装置、レーダ装置、及び測角方法に関する。
レーダに到来する電波の到来角を高い精度で推定する方法として、モノパルス測角方法が知られている。これは、電波を受信する複数のモノパルスアンテナの出力信号の差信号と和信号を生成し、差信号を和信号で除することで得られる規格化差信号に基づいて、電波の到来角を推定する方法である。
このモノパルス測角方法において、所望の到来波は直接波だけでなく、到来する経路中での反射・散乱により生じたマルチパルス波の影響を受け、到来角の推定精度が劣化するという問題がある。この問題に対して、モノパルスアンテナの出力信号を処理する過程で推定精度の劣化を抑制する方法が提案されている(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1に記載の測角装置は、モノパルスアンテナの和信号であるΣチャネル受信信号と差信号であるΔチャネル受信信号の周波数スペクトルを用いて、マルチパス波と直接波とを分離し、直接波のみの成分から直接波の到来方向を推定している。
より詳細には、Σチャネル受信信号の周波数スペクトルから各到来波の遅延時間を超分解能アルゴリズムで正確に推定し、各到来波が混合する係数行列を推定する。推定した係数行列を共通に用いて、Σチャネル、Δチャネルに含まれる所望波(直接波)の成分を逆推定することにより分離抽出する。そして、分離抽出した直接波の成分を用いてモノパルス測角を実行する。このため、マルチパス波など不要な干渉が存在しても直接波の到来角を正確に推定することができると説明されている。
また、特許文献2に記載の測角装置は、モノパルスアンテナとは別の補助アンテナを用意し、各アンテナの受信信号の共分散行列から最尤推定法を用いて直接波の到来方向を推定している。
より詳細には、モノパルスアンテナと補助アンテナの受信信号を用い最尤推定法に基づいて電波の入射角を推定し、推定した入射角を入力する追尾フィルタを備える。追尾フィルタが予測する入射角の近傍の角度範囲で最尤推定法の評価関数を算出し、該評価関数が最大となる角度から入射角を推定している。このため、海面もしくは地表面からのマルチパス反射波の干渉がある場合にも、低高度目標における電波入射角を正確に推定できると説明されている。
特開2010−286403号公報 特開2002−243824号公報
特許文献1に記載の測角装置は直接波の成分を分離抽出するための超分解能アルゴリズム計算を実行し、また、特許文献2に記載の測角装置は3チャネル以上のアンテナの受信信号を用いて最尤推定処理を行うため、いずれも複雑なアルゴリズム計算を要する。
このため、ハードウェアによっては推定時間が長くなり、リアルタイムに到来角を推定できないという問題があった。また、高速計算に追随するためには、ハードウェア及びソフトウェアの能力向上を要しコストが増加するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複雑な信号処理を要することなく、到来する電波の入射角を高精度に推定することのできる測角装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の測角装置は、一直線上に配列された3以上のアンテナと、3以上のアンテナから選択した2のアンテナの出力信号の差信号を2のアンテナ以外のアンテナの出力信号で除算して得た規格化差信号を、互いに異なる選択により生成した、2以上の規格化差信号を出力する規格化差信号生成部と、2以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理部と、を備える。
本発明によれば、互いに異なるアンテナの出力信号から生成した2以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定すると構成されているので、複雑な信号処理を要することなく、到来する電波の入射角を高精度に推定することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る測角装置のブロック図である。 実施の形態1に係る測角装置のアンテナの外観図である。 実施の形態1に係る測角装置のアンテナの外観図である。 規格化差信号と電波到来角の関係を示すグラフである。(a)は直接波のみ受信する場合のグラフである。(b)はマルチパス波を含む場合のグラフである。(c)は2つの規格化差信号を示したグラフである。 電波到来角を推定する処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る測角装置のブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る測角装置のブロック図である。 実施の形態3に係る測角装置のアンテナの外観図である。 実施の形態3に係る測角装置のアンテナの外観図である。 測角装置の他の例のブロック図である。 測角装置の他の例のブロック図である。 電波到来角を推定する処理のフローチャートである。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態に係る測角装置1は、レーダ装置の一部を構成し、レーダ装置に到来する電波の到来角を推定する装置である。測角装置1は、図1に示すように、電波を受信するアンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13と、それぞれのアンテナの出力信号に基づいて規格化差信号を生成する規格化差信号生成部20と、規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理を行う信号処理部50と、を備える。
規格化差信号生成部20は、各アンテナ11〜13の出力信号を2分配する分配器21〜23と、各分配器21〜23から出力された信号を180度の位相差で合成して差信号を出力する180度ハイブリッド回路31、32と、180度ハイブリッド回路31、32から出力する差信号を除算して規格化差信号を出力する除算回路40と、からなる。
アンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13は、受信した電波を高周波信号に変換して出力する任意のアンテナであり、マイクロストリップパッチアンテナ、ダイポールアンテナ、ホーンアンテナ等から構成される。
これらのアンテナ11〜13は、互いに同じ形状、同等の変換効率を有しており、図2、3に示すように一直線上に配列している。図2はマイクロストリップパッチアンテナを使用した場合を示した図であり、各アンテナ11〜13の受信領域の中心がy軸に平行に配列している。図3はホーンアンテナを使用した場合を示した図であり、底部の受信部の中心がy軸に平行に配列している。
分配器21〜23は、入力された信号の約1/2の強度を有し互いに同位相の信号を出力する任意の分配器である。分配器21は、アンテナ(A)11の出力を2分配して出力強度(P/2)の分配信号を出力する。また、分配器22は、アンテナ(B)12の出力を2分配して出力強度(P/2)の分配信号を出力する、また、分配器23は、アンテナ(C)13の出力を2分配して出力強度(P/2)の分配信号を出力する。
180度ハイブリッド回路31、32は、入力された2信号の一方の信号の位相を180度ずらして他方の信号と合成して差信号を出力する任意の合成回路であって、例えば、平面回路のラットレースハイブリット回路、又は導波管のマジックT等から構成される。
180度ハイブリッド回路31は、分配器21から出力される分配信号(P/2)と分配器22から出力される分配信号(P/2)の差信号(P/2−P/2)を生成して出力する。和信号(P/2+P/2)は終端される。180度ハイブリッド回路32は、分配器21から出力される分配信号(P/2)と分配器23から出力される分配信号(P/2)の差信号(P/2−P/2)を生成して出力する。和信号(P/2+P/2)は終端される。
除算回路40には、180度ハイブリッド回路31、32から出力された差信号(P/2−P/2)、(P/2−P/2)と、分配器22、23から出力された分配信号(P/2)、(P/2)が入力される。除算回路40は、入力された1信号を他信号で除する機能を有する。
除算回路40は、差信号(P/2−P/2)を分配信号(P/2)で除した信号{(P−P)/P}を第1規格化差信号として出力し、差信号(P/2−P/2)を分配信号(P/2)で除した信号{(P−P)/P}を第2規格化差信号として出力する。
信号処理部50は、除算回路40から入力される第1規格化差信号{(P−P)/P}と、第2規格化差信号{(P−P)/P}と、に基づいて電波到来角を推定する処理を行う。
信号処理部50に内蔵されている記憶部は、予め取得した第1規格化差信号の強度と電波到来角との関係を示した第1データと、第2規格化差信号の強度と電波到来角との関係を示した第2データと、を記憶している。
信号処理部50は、測角装置1の実運用時に取得した第1規格化差信号{(P−P)/P}を、記憶部に記憶した第1データに照会することにより電波到来角を推定する。第1規格化差信号に基づいて単一の電波到来角を推定することができなかった場合には、測角装置1の実運用時に取得した第2規格化差信号{(P−P)/P}を、記憶部に記憶した第2データに照会することにより電波到来角を推定する。
以上のように構成された測角装置1の動作について説明する。
図2のように配列したアンテナ11〜13に角度θで電波が到来した場合、アンテナ(A)11に対して、アンテナ(B)12の受信信号はΔdABの距離分の遅れが生じる。これより、アンテナ(A)11とアンテナ(B)12が受信する電波を変換した電気信号の差信号を規格化した規格化差信号は、電波到来角に対して一様な変化をすることになる。
アンテナ(A)11の出力信号を分配器21で分配した信号(P/2)と、アンテナ(B)12の出力信号を分配器22で分配した信号(P/2)とが入力された180度ハイブリット回路31は、差信号(P/2−P/2)を除算回路40に対して出力する。また、アンテナ(C)13の出力信号を分配する分配器23は信号(P/2)を除算回路40に対して出力する。
除算回路40は差信号(P/2−P/2)を信号(P/2)で除算することで第1規格化差信号{(P−P)/P}を得る。除算回路40は、この第1規格化差信号{(P−P)/P}を信号処理部50に出力する。
同様に、アンテナ(A)11に対して、アンテナ(C)13の受信信号はΔdACの距離分の遅れが生じることから、アンテナ(A)11とアンテナ(C)13が受信する電波を変換した電気信号の差信号を規格化した規格化差信号は、電波到来角に対して一様な変化をすることになる。
アンテナ(A)11の出力信号を分配器21で分配した信号(P/2)と、アンテナ(C)13の出力信号を分配器23で分配した信号(P/2)とが入力された180度ハイブリット回路32は、差信号(P/2−P/2)を除算回路40に対して出力する。また、アンテナ(B)12の出力信号を分配する分配器22は信号(P/2)を除算回路40に対して出力する。
除算回路40は差信号(P/2−P/2)を信号(P/2)で除算することで第2規格化差信号{(P−P)/P}を得る。除算回路40は、この第2規格化差信号{(P−P)/P}を信号処理部50に出力する。
これらの規格化差信号が入力された信号処理部50の動作について図4のグラフ及び図5に示すフローチャートを用いて説明する。
アンテナ11〜13がマルチパス波の影響を受けず直接波のみを検出している場合は、信号処理部50に入力される規格化差信号の強度は、図4(a)のデータ系列100に示すように、電波到来角に対して線形特性を有する。よって、予め、規格化差信号と電波到来角の関係(データ系列100)を取得しておくことにより、規格化差信号がv1であった場合に電波到来角x1を一意に推定することができる。
これに対し、アンテナ11〜13がマルチパス波を発生する環境下に置かれた場合、規格化差信号は電波到来角に対する特性において、図4(b)のデータ系列101に示すようにリップルを生じることとなる。この場合、規格化差信号がv1であったときに推定される電波到来角はx1、x2の2値であることから、正確に電波到来角を推定できない。
本実施の形態に係る信号処理部50は、アンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13の3つのアンテナ出力から得られる第1規格化差信号と第2規格化差信号に基づいて電波到来角を推定している。第1規格化差信号と第2規格化差信号は、電波受信位置の異なるアンテナの出力に基づいて得られるものであるため、図4(c)のデータ系列102、103に示すように、マルチパス波の影響が互いに異なっている。
つまり、信号処理部50は予め取得した第1規格化差信号の強度と電波到来角との関係を示す第1データ(データ系列102)を参照すると、第1規格化差信号の強度がv1であったとき、これに対する電波到来角がx1、x2の2つあり、一意に決定することができない。その場合、予め取得した第2規格化差信号の強度と電波到来角との関係を示す第2データ(データ系列103)を用いて、第2規格化差信号の強度がv2であったことから電波到来角をx1と推定する。よって、この場合、信号処理部50は、第2規格化差信号に基づく値を電波到来角の推定値として出力する。
具体的な処理を図5のフローチャートに沿って説明する。まず、信号処理部50は、実運用時に除算回路40から入力される第1規格化差信号及び第2規格化差信号を取得する(ステップS101)。予め取得した第1データを参照し、取得した第1規格化差信号に対応した角度が複数存在するかを判定する(ステップS102)。
第1規格化差信号に対応した角度が単一である場合には(ステップS102:No)、第1規格化差信号に基づく当該角度を電波到来角の推定値として出力する(ステップS103)。第1規格化差信号に対応した角度が複数ある場合には(ステップS102:Yes)、第2規格化差信号に基づく角度を電波到来角の推定値として出力する(ステップS104)。
なお、本実施の形態では、y方向にアンテナを配列しているため、得られる電波到来角は、図2におけるyz面における角度である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、一方向に配列したアンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13を用いて、アンテナ(A)11の分配信号とアンテナ(B)12の分配信号との差信号をアンテナ(C)13の分配信号で除算することにより得られる第1規格化差信号に基づいて電波到来角が一意に推定できない場合は、アンテナ(A)11の分配信号とアンテナ(C)13の分配信号との差信号をアンテナ(B)12の分配信号で除算することにより得られる第2規格化差信号に基づいて電波到来角を推定することとした。これにより複雑な信号処理を要することなく、到来する電波の一平面上における入射角を高精度に推定することが可能となる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2について図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態に係る測角装置2は、図6に示すように、電波を受信するアンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13と、それぞれのアンテナの出力信号に基づいて規格化差信号を生成する規格化差信号生成部60と、規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理を行う信号処理部50と、を備える。
規格化差信号生成部60は、各アンテナ11〜13の出力信号を2分配する分配器21〜23と、各分配器21〜23から出力された信号を0度の位相差で合成した和信号と180度の位相差で合成した差信号を出力する180度ハイブリッド回路31、32と、180度ハイブリッド回路31、32から出力する差信号を和信号で除算して規格化差信号を出力する除算回路40と、からなる。
アンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13、分配器21〜23の構成は実施の形態1と同様である。
180度ハイブリッド回路31、32は、入力された2信号の位相をずらさずに合成して和信号を出力し、また、入力された2信号の一方の信号の位相を180度ずらして他方の信号と合成して差信号を出力する。180度ハイブリッド回路31、32は、任意の合成回路であって、例えば、平面回路のラットレースハイブリット回路、又は導波管のマジックT等から構成される。
180度ハイブリッド回路31は、分配器21から出力される分配信号(P/2)と分配器22から出力される分配信号(P/2)の和信号(P/2+P/2)を生成して出力する。また、180度ハイブリッド回路31は、分配器21から出力される分配信号(P/2)と分配器22から出力される分配信号(P/2)の差信号(P/2−P/2)を生成して出力する。180度ハイブリッド回路32は、分配器21から出力される分配信号(P/2)と分配器23から出力される分配信号(P/2)の和信号(P/2+P/2)を生成して出力する。また、180度ハイブリッド回路32は、分配器21から出力される分配信号(P/2)と分配器23から出力される分配信号(P/2)の差信号(P/2−P/2)を生成して出力する。
除算回路40には、180度ハイブリッド回路31、32から出力された和信号(P/2+P/2)、(P/2+P/2)と、差信号(P/2−P/2)、(P/2−P/2)と、が入力される。除算回路40は、入力された1信号を他信号で除する機能を有する。
除算回路40は、差信号(P/2−P/2)を和信号(P/2+P/2)で除した信号{(P−P)/(P+P)}を第1規格化差信号として出力し、差信号(P/2−P/2)を和信号(P/2+P/2)で除した信号{(P−P)/(P+P)}を第2規格化差信号として出力する。
信号処理部50は、除算回路40から入力される第1規格化差信号{(P−P)/(P+P)}と、第2規格化差信号{(P−P)/(P+P)}と、に基づいて電波到来角を推定する処理を行う。
信号処理部50に内蔵されている記憶部は、予め取得した第1規格化差信号の強度と電波到来角との関係を示した第1データと、第2規格化差信号の強度と電波到来角との関係を示した第2データと、を記憶している。
信号処理部50は、測角装置2の実運用時に取得した第1規格化差信号{(P−P)/(P+P)}を、記憶部に記憶した第1データに照会することにより電波到来角を推定する。第1規格化差信号に基づいて単一の電波到来角を推定することができなかった場合には、測角装置2の実運用時に取得した第2規格化差信号{(P−P)/(P+P)}を、記憶部に記憶した第2データに照会することにより電波到来角を推定する。
以上のように構成された測角装置2の動作について説明する。
図2のように配列したアンテナ11〜13に角度θで電波が到来した場合、アンテナ(A)11に対して、アンテナ(B)12の受信信号はΔdABの距離分の遅れが生じる。これより、アンテナ(A)11とアンテナ(B)12が受信する電波を変換した電気信号の差信号を和信号で規格化した規格化差信号は、電波到来角に対して一様な変化をすることになる。
アンテナ(A)11の出力信号を分配器21で分配した信号(P/2)と、アンテナ(B)12の出力信号を分配器22で分配した信号(P/2)とが入力された180度ハイブリット回路31は、和信号(P/2+P/2)と差信号(P/2−P/2)を除算回路40に対して出力する。
除算回路40は差信号(P/2−P/2)を和信号(P/2+P/2)で除算することで第1規格化差信号{(P−P)/(P+P)}を得る。除算回路40は、この第1規格化差信号{(P−P)/(P+P)}を信号処理部50に出力する。
同様に、アンテナ(A)11に対して、アンテナ(C)13の受信信号はΔdACの距離分の遅れが生じることから、アンテナ(A)11とアンテナ(C)13が受信する電波を変換した電気信号の差信号を和信号で規格化した規格化差信号は、電波到来角に対して一様な変化をすることになる。
アンテナ(A)11の出力信号を分配器21で分配した信号(P/2)とアンテナ(C)13の出力信号を分配器23で分配した信号(P/2)とが入力された180度ハイブリット回路32は、和信号(P/2+P/2)と差信号(P/2−P/2)を除算回路40に対して出力する。
除算回路40は差信号(P/2−P/2)を和信号(P/2+P/2)で除算することで第2規格化差信号{(P−P)/(P+P)}を得る。除算回路40は、この第2規格化差信号{(P−P)/(P+P)}を信号処理部50に出力する。
これらの規格化差信号が入力された信号処理部50の動作は実施の形態1と同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、一方向に配列したアンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13を用いて、アンテナ(A)11の分配信号とアンテナ(B)12の分配信号との差信号を和信号で除算することにより得られる第1規格化差信号に基づいて電波到来角が一意に推定できない場合は、アンテナ(A)11の分配信号とアンテナ(C)13の分配信号との差信号を和信号で除算することにより得られる第2規格化差信号に基づいて電波到来角を推定することとした。これにより複雑な信号処理を要することなく、到来する電波の一平面上における入射角を高精度に推定することが可能となる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3における測角装置3は、レーダ装置の一部を構成し、レーダ装置に到来する電波の到来角を推定する装置である。測角装置3は、図7に示すように、アンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13、アンテナ(D)14、アンテナ(E)15を備えており、これらのアンテナ11〜15の出力に基づいて、電波到来角を推定する。
測角装置3は、それぞれのアンテナ11〜15の出力信号に基づいて規格化差信号を生成する規格化差信号生成部70と、規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理を行う信号処理部50と、を更に備える。
規格化差信号生成部70は、各アンテナ11〜15の出力信号を2分配する分配器21、22、24、25、26と、各分配器から出力された信号を180度の位相差で合成して差信号を出力する180度ハイブリッド回路31〜34と、180度ハイブリッド回路31〜34から出力する差信号を除算して規格化差信号を出力する除算回路40と、からなる。
アンテナ(A〜E)11〜15は、実施の形態1のアンテナ(A〜C)11〜13と同様の構成を有する。図8、9に示すように、アンテナ(A)11と、アンテナ(B)12と、アンテナ(C)13と、は第1直線上(y方向)に配列している。また、アンテナ(C)13と、アンテナ(D)14と、アンテナ(E)15と、は第1直線と交差する他の第2直線上(x方向)に配列している。つまり、本実施の形態においては第1直線と第2直線とがなす角度は90度である。
分配器21、22、25、26は、入力された信号の約1/2の強度を有し同位相の信号を出力する任意の分配器である。分配器21は、アンテナ(A)11の出力Pを2分配して出力強度(P/2)の分配信号を出力する。また、分配器22は、アンテナ(B)12の出力Pを2分配して出力強度(P/2)の分配信号を出力する。また、分配器25は、アンテナ(D)14の出力Pを2分配して出力強度(P/2)の分配信号を出力する。また、分配器26は、アンテナ(E)15の出力Pを2分配して出力強度(P/2)の分配信号を出力する。
分配器24は、入力された信号の約1/3の強度の互いに同位相の信号を出力する任意の分配器であって、アンテナ(C)13の出力Pを3分配した出力強度(P/3)の分配信号を出力する。
180度ハイブリッド回路31〜34は、実施の形態1の180ハイブリッド回路31、32と同様の構成の合成回路である。
180度ハイブリッド回路31は、分配器21から出力される分配信号(P/2)と分配器22から出力される分配信号P/2の差信号(P/2−P/2)を生成して出力する。和信号(P/2+P/2)は終端される。180度ハイブリッド回路32は、分配器21から出力される分配信号(P/2)と分配器24から出力される分配信号(P/3)の差信号(P/2−P/3)を生成して出力する。和信号(P/2+P/3)は終端される。
180度ハイブリッド回路33は、分配器24から出力される分配信号(P/3)と分配器26から出力される分配信号(P/2)の差信号(P/2−P/3)を生成して出力する。和信号(P/2+P/3)は終端される。180度ハイブリッド回路34は、分配器25から出力される分配信号(P/2)と分配器26から出力される分配信号(P/2)の差信号(P/2−P/2)を生成して出力する。和信号(P/2+P/2)は終端される。
除算回路40には、180度ハイブリッド回路31〜34それぞれから出力された差信号(P/2−P/2)、(P/2−P/3)、(P/2−P/3)、(P/2−P/2)と、分配器22、24、25それぞれから出力された分配信号P/2、P/2、P/2が入力される。
除算回路40は、入力された信号のうち予め選択した1信号を他信号で除する機能を有する。除算回路40は、差信号(P/2−P/2)を分配信号(P/3)で除した信号{(3P−3P)/2P}を第1規格化差信号として出力する。また、差信号(P/2−P/3)を分配信号(P/2)で除した信号{(3P−2P)/3P}を第2規格化差信号として出力する。
また、除算回路40は、差信号(P/2−P/3)を分配信号(P/2)で除した信号{(3P−2P)/3P}を第3規格化差信号として出力する。また、差信号(P/2−P/2)を分配信号(P/3)で除した信号{(3P−3P)/2P}を第4規格化差信号として出力する。
これらの規格化差信号が入力された信号処理部50は、まず、アンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13の3つのアンテナ出力から得られる第1規格化差信号と第2規格化差信号に基づいて、第1直線を含むyz平面における電波到来角を推定する。次に、アンテナ(C)13、アンテナ(D)14、アンテナ(E)15の3つのアンテナ出力から得られる第3規格化差信号と第4規格化差信号に基づいて第2直線を含むxz平面における電波到来角を推定する。
そして、yz平面における電波到来角とxz平面における電波到来角を合成することで、3次元空間における電波到来角を推定する。
以上のように構成された測角装置3の動作について説明する。
図8、9のように配列したアンテナ(A〜E)11〜15に様々な角度θで電波を入力し、そのときの第1〜4規格化差信号を予め取得する。そして、yz平面における電波到来角と第1、第2規格化差信号の強度との関係を示すデータを取得し記憶部に記憶しておく。また、xz平面における電波到来角と第3、第4規格化差信号の強度との関係を示すデータを取得し記憶部に記憶しておく。
実運用時においては、まず、信号処理部50は、第1、第2規格化差信号を取得し、取得した信号強度を記憶部に記憶しておいたデータに照会してyz平面における電波到来角を推定する。電波到来角を推定する手順は実施の形態1と同様である。
同様に、信号処理部50は、第3、第4規格化差信号を取得し、取得した信号強度を記憶部に記憶しておいたデータに照会してxz平面における電波到来角を推定する。
そして、最後に信号処理部50は、推定したyz平面における電波到来角とxz平面における電波到来角を合成した角度を3次元空間における電波到来角の推定値として出力する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1直線上に配列したアンテナ(A)11、アンテナ(B)12、アンテナ(C)13の出力に基づいて取得した第1、第2規格化差信号を用いて、1平面上における電波到来角を取得する。また、第1直線に交差する第2直線上に配列したアンテナ(C)13、アンテナ(D)14、アンテナ(E)15の出力に基づいて取得した第3、第4規格化差信号を用いて、他の平面上における電波到来角を取得する。これらの2平面における電波到来角を合成して、3次元空間における電波到来角を推定することとした。これにより複雑な信号処理を要することなく、到来する電波の3次元空間における電波到来角を高精度に推定することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
例えば、上記実施の形態において、アンテナ(A)11とアンテナ(B)12の分配信号の差信号をアンテナ(C)13の分配信号で除して得た第1規格化差信号、及び、アンテナ(A)11とアンテナ(C)13の分配信号の差信号をアンテナ(B)12の分配信号で除して得た第2規格化差信号に基づいて電波到来角を推定するとしたが、他の組み合わせの規格化差信号を用いてもよい。実施の形態1の場合、図10又は図11に示すように、アンテナ(B)12とアンテナ(C)13の分配信号の差信号(P/2−P/2)をアンテナ(A)11の分配信号(P/2)で除して得た他の規格化差信号{(P−P)/P}と、第1規格化差信号又は第2規格化差信号と、に基づいて電波到来角を推定してもよい。また、この場合も、実施の形態2と同様に、2つのアンテナの分配信号の差信号を和信号で除して得た規格化差信号に基づいて推定するようにしてもよい。
また、一直線上に並んだ4以上のアンテナを用いて、3以上の規格化差信号を取得し、それらに基づいて電波到来角を推定するようにしてもよい。その場合、信号処理部50は、図12に示すフローチャートに沿って処理を実行してもよい。
まず、信号処理部50は、除算回路40から入力される第1〜3規格化差信号を取得する(ステップS201)。予め取得した第1規格化差信号と角度との関係を示すデータを参照し、取得した第1規格化差信号に対応した角度が複数存在するかを判定する(ステップS202)。第1規格化差信号に対応した角度が単一である場合には(ステップS202:No)、第1規格化差信号に基づく当該角度を電波到来角の推定値として出力する(ステップS203)。
第1規格化差信号に対応した角度が複数ある場合には(ステップS202:Yes)、予め取得した第2規格化差信号と角度との関係を示すデータを参照し、取得した第2規格化差信号に対応した角度が複数存在するかを判定する(ステップS204)。第1規格化差信号に対応した角度が単一である場合には(ステップS204:No)、第2規格化差信号に基づく当該角度を電波到来角の推定値として出力する(ステップS205)。第2規格化差信号に対応した角度が複数ある場合には(ステップS204:Yes)、第3規格化差信号に基づく角度を電波到来角の推定値として出力する(ステップS206)。
このようにアンテナの数を増やすことにより、より正確な電波到来角の推定値を取得することができる。同様に、実施の形態3のように互いに交差する2方向の直線上にアンテナを配列する場合も、同一直線上の4以上のアンテナの出力から得られる3以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定するようにしてもよい。このとき、2方向の直線上にそれぞれ配置されるアンテナの組は、同一のアンテナを含んでも含まなくてもよい。
また、実施の形態3において、アンテナ(A)11とアンテナ(B)12の分配信号の差信号をアンテナ(C)13の分配信号で除して得た第1規格化差信号に基づいて電波到来角を推定したが、実施の形態2と同様に、アンテナ(A)11とアンテナ(B)12の分配信号の差信号を和信号で除して得た規格化差信号{(P−P)/(P+P)}に基づいて推定するようにしてもよい。他の、アンテナ11〜15の分配信号の差信号を和信号で除して得た規格化差信号に基づいて推定するようにしてもよい。
1,2,3 測角装置、11 アンテナ(A)、12 アンテナ(B)、13 アンテナ(C)、14 アンテナ(D)、15 アンテナ(E)、20,60,70 規格化差信号生成部、21〜26 分配器、31〜34 180度ハイブリット回路、40 除算回路、50 信号処理部、100〜103 データ系列。

Claims (16)

  1. 一直線上に配列された3以上のアンテナと、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナの出力信号の差信号を当該2のアンテナ以外のアンテナの出力信号で除算して得た規格化差信号を、互いに異なる選択により生成した、2以上の前記規格化差信号を出力する規格化差信号生成部と、
    前記2以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理部と、
    を備える測角装置。
  2. 第1直線上に配列された3以上のアンテナと、
    前記第1直線と交差する他の第2直線上に配列され、前記第1直線上に配列された3以上のアンテナのうちの1のアンテナを含み又は含まない3以上のアンテナと、を備えた測角装置であって、
    前記第1直線上に配列された前記3以上のアンテナ、及び、前記第2直線上に配列された前記3以上のアンテナ、それぞれについて、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナの出力信号の差信号を当該2のアンテナ以外のアンテナの出力信号で除算して得た規格化差信号を、互いに異なる選択により生成した、2以上の前記規格化差信号を出力する規格化差信号生成部と、
    前記2以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理部と、
    を有する測角装置。
  3. 前記規格化差信号生成部は、
    前記3以上のアンテナにそれぞれ接続され、前記アンテナの出力を分配して分配信号を出力する分配器と、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナの前記分配信号の差信号である第1差信号を出力する第1差信号出力回路と、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナであって、前記第1差信号出力回路が選択した2のアンテナと少なくとも1のアンテナが異なる2のアンテナの前記分配信号の差信号である第2差信号を出力する第2差信号出力回路と、
    前記第1差信号を、前記第1差信号出力回路が選択した2のアンテナと異なるアンテナの前記分配信号で除算した第1規格化差信号、及び、前記第2差信号を、前記第2差信号出力回路が選択した2のアンテナと異なるアンテナの前記分配信号で除算した第2規格化差信号を出力する除算回路と、を有する、
    請求項1又は2に記載の測角装置。
  4. 前記3以上のアンテナは、互いに等間隔に配列した第1アンテナ、第2アンテナ及び第3アンテナを含み、
    前記第1差信号出力回路は、前記第1アンテナと前記第2アンテナの前記分配信号の前記第1差信号を出力し、
    前記第2差信号出力回路は、前記第1アンテナ及び前記第2アンテナのいずれか一方と、前記第3アンテナの前記分配信号の前記第2差信号を出力し、
    前記除算回路は、前記第1差信号を前記第3アンテナの前記分配信号で除算した前記第1規格化差信号、及び、前記第2差信号を前記第1アンテナ及び前記第2アンテナの他方で除算した前記第2規格化差信号を出力する、
    請求項3に記載の測角装置。
  5. 前記第1差信号出力回路及び前記第2差信号出力回路は、180度ハイブリッド回路である、
    請求項3又は4に記載の測角装置。
  6. 一直線上に配列された3以上のアンテナと、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナの出力信号の差信号を当該2のアンテナの出力信号の和信号で除算して得た規格化差信号を、互いに異なる選択により生成した、2以上の前記規格化差信号を出力する規格化差信号生成部と、
    前記2以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理部と、
    を備える測角装置。
  7. 第1直線上に配列された3以上のアンテナと、
    前記第1直線と交差する他の第2直線上に配列され、前記第1直線上に配列された3以上のアンテナのうちの1のアンテナを含み又は含まない3以上のアンテナと、を備えた測角装置であって、
    前記第1直線上に配列された前記3以上のアンテナ、及び、前記第2直線上に配列された前記3以上のアンテナ、それぞれについて、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナの出力信号の差信号を当該2のアンテナの出力信号の和信号で除算して得た規格化差信号を、互いに異なる選択により生成した、2以上の前記規格化差信号を出力する規格化差信号生成部と、
    前記2以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理部と、
    を有する測角装置。
  8. 前記規格化差信号生成部は、
    前記3以上のアンテナにそれぞれ接続され、前記アンテナの出力を分配して分配信号を出力する分配器と、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナの前記分配信号の差信号である第1差信号、及び、当該2のアンテナの前記分配信号の和信号である第1和信号を出力する第1和差信号出力回路と、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナであって、前記第1和差信号出力回路が選択した2のアンテナと少なくとも1のアンテナが異なる2のアンテナの、前記分配信号の差信号である第2差信号、及び、当該2のアンテナの前記分配信号の和信号である第2和信号を出力する第2和差信号出力回路と、
    前記第1差信号を第1和信号で除算した第1規格化差信号、及び、前記第2差信号を第2和信号で除算した第2規格化差信号を出力する除算回路と、を有する、
    請求項6又は7に記載の測角装置。
  9. 前記第1和差信号出力回路及び前記第2和差信号出力回路は、180度ハイブリッド回路である、
    請求項8に記載の測角装置。
  10. 予め取得した、前記電波到来角と前記第1規格化差信号の強度との関係を示す第1データと、前記電波到来角と前記第2規格化差信号の強度との関係を示す第2データと、を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記信号処理部は、実運用時に取得した前記第1規格化差信号に対応する前記電波到来角が前記第1データに1つのみ含まれるときは、当該電波到来角を推定値として出力し、前記第1データに2以上含まれるときは、前記第2データに含まれる前記第2規格化差信号に対応する前記電波到来角を推定値として出力する、
    請求項3から5、8、9のいずれか1項に記載の測角装置。
  11. 前記3以上のアンテナは、マイクロストリップパッチアンテナ、ダイポールアンテナ、ホーンアンテナのいずれかである、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の測角装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の前記測角装置を備えたレーダ装置。
  13. 一直線上に配列された3以上のアンテナを用いる測角方法であって、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナの出力信号の差信号を当該2のアンテナ以外のアンテナの出力信号で除算して得た規格化差信号を、互いに異なる選択により生成した、2以上の前記規格化差信号を出力する規格化差信号生成ステップと、
    前記2以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理ステップと、
    を有する測角方法。
  14. 第1直線上に配列された3以上のアンテナと、
    前記第1直線と交差する他の第2直線上に配列され、前記第1直線上に配列された3以上のアンテナのうちの1のアンテナを含み又は含まない3以上のアンテナと、を用いる測角方法であって、
    前記第1直線上に配列された前記3以上のアンテナ、及び、前記第2直線上に配列された前記3以上のアンテナ、それぞれについて、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナの出力信号の差信号を当該2のアンテナ以外のアンテナの出力信号で除算して得た規格化差信号を、互いに異なる選択により生成した、2以上の前記規格化差信号を出力する規格化差信号生成ステップと、
    前記2以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理ステップと、
    を有する測角方法。
  15. 一直線上に配列された3以上のアンテナを用いる測角方法であって、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナの出力信号の差信号を当該2のアンテナの出力信号の和信号で除算して得た規格化差信号を、互いに異なる選択により生成した、2以上の前記規格化差信号を出力する規格化差信号生成ステップと、
    前記2以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理ステップと、
    を有する測角方法。
  16. 第1直線上に配列された3以上のアンテナと、
    前記第1直線と交差する他の第2直線上に配列され、前記第1直線上に配列された3以上のアンテナのうちの1のアンテナを含み又は含まない3以上のアンテナと、を用いる測角方法であって、
    前記第1直線上に配列された前記3以上のアンテナ、及び、前記第2直線上に配列された前記3以上のアンテナ、それぞれについて、
    前記3以上のアンテナから選択した2のアンテナの出力信号の差信号を当該2のアンテナの出力信号の和信号で除算して得た規格化差信号を、互いに異なる選択により生成した、2以上の前記規格化差信号を出力する規格化差信号生成ステップと、
    前記2以上の規格化差信号に基づいて電波到来角を推定する信号処理ステップと、
    を有する測角方法。
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