JP2016219714A - 半導体素子、樹脂組成物およびサージ対策部材 - Google Patents

半導体素子、樹脂組成物およびサージ対策部材 Download PDF

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楠木 淳也
Junya Kusuki
淳也 楠木
啓二 三戸手
Keiji Mitsutode
啓二 三戸手
雄大 山川
Yudai Yamakawa
雄大 山川
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Abstract

【課題】半導体素子に対するサージ対策として、簡易な構成で、寄生容量が小さく、動作速度の速い対策を実現すること。
【解決手段】半導体素子は、トランジスタ領域11とサージ対策領域12とを有する。トランジスタ領域11は、基板の上に形成された第1の半導体層と、第1の半導体層の上に形成された第2の半導体層と、第2の半導体層の上に形成された、ゲート電極31、ソース電極32及びドレイン電極33とを備える。サージ対策領域12は、ドレイン電極33とソース電極32とに夫々接続される、バリスタ機能付絶縁材料から成形されるサージ対策部41を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子、樹脂組成物およびサージ対策部材に関する。
従来から、例えばGaN、AlN、InN等の窒化物半導体やこれらの混晶からなる材料等は、広いバンドギャップを有していることから、高出力電子デバイスとして用いられている。
このような高出力電子デバイスとしては、電界効果型トランジスタ(FET:Field effect transistor)、特に、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)が存在する(例えば特許文献1参照)。
このような窒化物半導体を用いたHEMTは、高効率スイッチング素子や、電気自動車用等における高耐圧電力デバイスに用いられている。
特開2013−197316号公報
ところで、半導体材料としてシリコンが用いられている電界効果型トランジスタにおいては、必然的にボディダイオードが存在しており、このボディダイオードは逆並列となるようにトランジスタに接続されている。このため、高いサージ電圧が発生した場合においても、アバランシェ崩壊を起こすことによって、十分なサージ耐性を有している。
しかしながら、GaN系のHEMTにおいては、このようなボディダイオードが必然的には存在していない。従って、高いサージ電圧が発生した場合には、HEMTが破壊され、故障等が生じる場合がある。このため、GaN系のHEMTにおいては、バリスタやRCサージ吸収回路等のサージ対策素子を別途設ける必要があった。
通常、このようなサージ対策素子は、大きな寄生容量を有しているため、HEMT等を動作させた際の発熱により温度が高くなり動作効率の低下を招き、また、動作が遅くなるため、スイッチング素子に用いた場合にスイッチングロスを招く。
また、HEMTにおける動作速度は、サージ対策素子における動作速度よりも速い。その結果、サージ対策素子に電流が流れる前に、HEMTに電流が流れてしまい、HEMTが破壊等されてしまう場合もある。
このため、半導体素子に対するサージ対策として、寄生容量が小さく、動作速度の速い対策が求められている。
このような対策として、上記特許文献1では半導体素子内にサージ対策領域を備えることも提案されているが、提案された構造は複雑であり、半導体素子の製造も手間がかかるものであった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、半導体素子に対するサージ対策として、簡易な構成で、寄生容量が小さく、動作速度の速い対策を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の半導体素子は、
トランジスタ部とサージ対策部とを有する半導体素子であって、
前記トランジスタ部は、
基板の上に形成された第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に形成された第2の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に形成された、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
を備え、
前記サージ対策部は、前記ゲート電極と前記ソース電極と前記ドレイン電極とのうち少なくとも2つに夫々接続される、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示す高電圧保護部材である、
ことを特徴とする。
前記サージ対策部は、前記ドレイン電極と前記ソース電極とに夫々接続される、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示す高電圧保護部材である、
前記サージ対策部は、前記第2の半導体層の上に、前記ドレイン電極と前記ソース電極とに夫々接続されるようにすることができる。
前記サージ対策部は、前記ドレイン電極の端子と前記ソース電極の端子とに夫々接続される部材であるようにすることができる。
前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層は、III−V族化合物半導体であるようにすることができる。
具体的には例えば、前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層は、窒化物半導体であるようにすることができる。
本発明の一態様は、
樹脂組成物であって、
熱硬化性樹脂と、半導体セラミックス粒子と、を含み、
前記半導体セラミック粒子は、粒界部と、前記粒界部によって離隔された複数の結晶部と、を有し、
前記樹脂組成物の硬化物は、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示し、
半導体素子のゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つに夫々接続されるサージ対策部に成形されるために用いられる樹脂組成物である。
本発明の一態様は、
樹脂組成物から成形されたサージ対策部材であって、
前記樹脂組成物は、
熱硬化性樹脂と、半導体セラミックス粒子と、を含み、
前記半導体セラミック粒子は、粒界部と、前記粒界部によって離隔された複数の結晶部と、を有し、
前記サージ対策部材は、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示し、
半導体素子のゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つに夫々接続されるサージ対策部材である。
本発明によれば、半導体素子に対するサージ対策として、簡易な構成で、寄生容量が小さく、動作速度の速い対策を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体素子の上面図である。 図1の半導体素子の断面図である。 窒化物半導体層を形成する工程を説明する図である。 図1の半導体素子の製造方法のうち、窒化物半導体層を形成する工程を説明する図である。 図1の半導体素子の製造方法のうち、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程を説明する図である。 図1の半導体素子の製造方法のうち、ゲート電極を形成する工程を説明する図である。 図1の半導体素子の製造方法のうち、サージ対策部41を形成する工程を説明する図である。 本発明の一実施形態であって、図1とは異なる実施形態に係る半導体素子の外観の構成例を示している。 本実施形態に係る半導体セラミックス粒子の拡大断面図である。 本実施形態に係る構造体の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る構造体の一例を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体素子の上面図である。
図2は、図1の半導体素子の断面図である。具体的には、図2(a)は、図1における一点鎖線1A−1Bにおいて切断した断面図である。図2(b)は、図1における一点鎖線1C−1Dにおいて切断した断面図である。
本実施形態における半導体素子は、HEMTと呼ばれるトランジスタが形成されている。具体的には図1に示すように、本実施形態における半導体素子は、トランジスタとして機能するトランジスタ領域11と、サージ対策用素子と同機能を有するサージ対策領域12とを有している。
図1及び図2に示す半導体素子は、例えばミリ波帯(30G〜300GHz)で使用可能な10W出力の仕様であり、10mm×15mmのサイズを有している。なお、当該サイズは例示であり、仕様等に応じて各種各様のサイズの半導体素子を提供することができる。
本実施形態における半導体素子においては、図2に示すように、基板10の上に、窒化物半導体としての、バッファ層21、電子走行層22、及び電子供給層24が積層形成されている。なお、本実施形態では、電子走行層22と電子供給層24との間に中間層23が設けられている。
本実施形態では、バッファ層21はAlN等により形成されている。電子走行層22はi−GaN等により形成されている。電子供給層24はn−AlGaN等により形成されている。
これにより、電子走行層22と電子供給層24との界面近傍には2DEGが形成される。2DEGは、GaNにより形成される電子走行層22とAlGaNにより形成される電子供給層24との格子定数の相違に基づいて生成されるものである。
基板10を形成する材料は、半絶縁性であってもよく、導電性を有するものであってもよい。例えば基板10を形成する材料としては、シリコン、サファイア、GaAs、SiC、GaN等、またそれらに不純物をドープした不純物半導体等を採用することができる。また例えば基板10を形成する材料としては、フッ素ドープ酸化スズ等ドープされた材
料等を採用することができる。
トランジスタ領域11においては、電子供給層24の一部領域の上に、p型層25及びゲート電極31がその順番で積層されて形成されている。
また、トランジスタ領域11における電子供給層24の別の一部領域の上には、ソース電極32及びドレイン電極33が形成されている。
ソース電極32及びドレイン電極33は、サージ対策領域12まで延続している。つまり、サージ対策領域12における電子供給層24の一部領域の上にも、ソース電極32及びドレイン電極33が形成されている。
さらに、サージ対策領域12における電子供給層24の一部領域の上には、サージ対策部41が形成されている。サージ対策部41は、ソース電極32とドレイン電極33とに夫々接続される、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示す高電圧保護部材から成形される。なお、本明細書において、「電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示す高電圧保護部材」を「バリスタ機能付絶縁材料」ともいう。
バリスタ機能付絶縁材料は、所定電圧以下の電圧が印加されるまでは絶縁材料として機能するが、当該所定電圧を超えた電圧が印加されると導電材料として機能する。換言すると、バリスタ機能付絶縁材料は、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示す高電圧保護部材である。なお、バリスタ機能付絶縁材料のさらなる詳細については、図9乃至図11を参照して後述する。
ここで「接続される」とは、当該所定電圧を超えた電圧が印加された場合に電気的に接続されることを意味する。
つまり、当該所定電圧を超えたサージ電圧が発生した場合に、トランジスタ領域11よりも先に、サージ対策領域12においてソース電極32とドレイン電極33との間に電流が流れる。これにより、本実施形態における半導体素子の破損を防止することができる。
このように、本実施形態の半導体素子においては、当該半導体素子の一領域としてサージ対策領域12が設けられているため、寄生容量が小さく、動作速度の速いサージ対策が可能になる。
さらに、サージ対策部41は、成形性に優れるバリスタ機能付絶縁材料からなるため、その他のソース電極32やドレイン電極33を特殊な形状にする必要がなくなり、簡易な構成でサージ対策を実現することができる。
つまり、その他のソース電極32やドレイン電極33を特殊な形状にする必要がなくなるため、その他のソース電極32やドレイン電極33の製造自体も容易になるし、これらを組み込み接続する作業等も容易になる。その結果として、半導体素子全体を簡易に製造することが可能になり、製造コストの低減も可能になる。
一方、各種仕様や要望に応じて、その他のソース電極32やドレイン電極33を特殊な形状にする必要が生じても、成形性に優れるバリスタ機能付絶縁材料を用いることで、これらを組み込み接続する作業等は、特許文献1等の従来技術と比較して容易になる。換言すると、成形性に優れるバリスタ機能付絶縁材料を用いることができるので、各種各様な設計の要求に応えることができ、その結果、半導体素子の設計の自由度が大きくなる。
(半導体素子の製造方法)
次に、本実施形態における半導体素子の製造方法について図3乃至図7を適宜参照して説明する。
図3は、窒化物半導体層を形成する工程を説明する図である。
具体的には、図3(a)は、この工程における上面図である。図3(b)は、図3(a)における一点鎖線4A−4Bにおいて切断した断面図である。図3(c)は、図3(a)における一点鎖線4C−4Dにおいて切断した断面図である。
最初に、図3に示すように、基板10上に、バッファ層21、電子走行層22、中間層23、電子供給層24、p型膜25tf等からなる窒化物半導体層を有機金属気相成長(MOVPE:Metal−Organic Vapor Phase Epitaxy)法により形成する
なお、これらの窒化物半導体層は、MOVPEによるエピタキシャル成長により形成されているが、MOVPE以外の方法、例えば、分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam Epitaxy)法により形成してもよい。
基板10としては、シリコン基板が用いられている。
バッファ層21は、厚さが0.1μmのAlNにより形成されている。
電子走行層22は、厚さが3μmのi−Ganにより形成されている。
中間層23は、厚さが5nmのi−AlGaNにより形成されている。
電子供給層24は、厚さが30nmのn−AlGaNにより形成されている。
p型膜25tfは、厚さが100nmのp−GaNにより形成されている。
p型膜25tfは後述するp型層25を形成するためのものである。
なお、電子供給層24の上の構造は、不図示のキャップ層を形成した構造であってもよい。
図4は、p型層25を形成する工程を説明する図である。
図4(a)は、この工程における上面図である。図4(b)は、図4(a)における一点鎖線5A−5Bにおいて切断した断面図である。図4(c)は、図4(a)における一点鎖線5C−5Dにおいて切断した断面図である。
図4に示すように、p型膜25tfを加工することによりp型層25を形成する。
具体的には、p型膜25tfの上に、フォトレジストを塗布し、露光装置が露光や現像を行なうことにより、p型層25が形成される領域に不図示のレジストパターンを形成する。
この後、RIE(Reactive Ion Etching)等のドライエッチングを行なうことにより、レジストパターンが形成されていない領域のp型膜25tfを除去し、電子供給層24の表面を露出させて、p−GaNによりp型層25を形成する。
さらに、この後、不図示のレジストパターンは、有機溶剤等により除去する。
これにより、p型層25が、トランジスタ領域11に形成される。
図5は、ソース電極32及びドレイン電極33を形成する工程を説明する図である。
図5(a)は、この工程における上面図である。図5(b)は、図5(a)における一点鎖線6A−6Bにおいて切断した断面図である。図5(c)は、図5(a)における一点鎖線6C−6Dにおいて切断した断面図である。
図5に示すように、電子供給層24の上において、トランジスタ領域11及びサージ対策領域12に、ソース電極32及びドレイン電極33を形成する。
具体的には、電子供給層24及びp型層25の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置が露光や現像を行なうことにより、不図示のレジストパターンを形成する。
この不図示のレジストパターンは、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域に開口部を有するものである。
この後、ソース電極32やドレイン電極33等を形成するための金属膜を真空蒸着により成膜し、有機溶剤等に浸漬させることにより、レジストパターンの上に成膜された金属膜をレジストパターンとともにリフトオフにより除去する。
これにより、残存した金属膜によりソース電極32及びドレイン電極33が形成される。
図6は、ゲート電極31を形成する工程を説明する図である。
図6(a)は、この工程における上面図である。図6(b)は、図6(a)における一点鎖線7A−7Bにおいて切断した断面図である。図6(c)は、図6(a)における一点鎖線7C−7Dにおいて切断した断面図である。
図6に示すように、p型層25の上のトランジスタ領域11に、ゲート電極31を形成する。
具体的には、電子供給層24、ソース電極32及びドレイン電極33の上にフォトレジストを塗布し、露光装置が露光や現像を行なうことにより、ゲート電極31が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。
この後、ゲート電極31を形成するための金属膜を真空蒸着により成膜し、有機溶剤等に浸漬させることにより、レジストパターンの上に成膜された金属膜をレジストパターンとともにリフトオフにより除去する。
これにより、残存した金属膜によりゲート電極31が形成される。
図7は、サージ対策部41を形成する工程を説明する図である。
図7(a)は、この工程における上面図である。図7(b)は、図7(a)における一点鎖線8A−8Bにおいて切断した断面図である。図7(c)は、図7(a)における一点鎖線8C−8Dにおいて切断した断面図である。
図7に示すように、サージ対策領域12において、ソース電極32とドレイン電極33との間に、バリスタ機能付絶縁材料からなるサージ対策部41を形成する。
本実施形態における半導体素子は、上述した製造方法により作製される。
さらに、ゲート電極31、ソース電極32、及びドレイン電極33等の上に、不図示の絶縁膜を形成してもよい。この絶縁膜は、パッシベーション膜となるものであり、SiO2やSiN等の絶縁材料をプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)等により成膜することにより形成することができる。
以上のような半導体素子の製造方法により、本実施形態の半導体素子を製造することができる。
ここで、本発明が適用される半導体素子は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態では、半導体素子のサージ対策領域12にサージ対策部41が形成された。
しかしながら、サージ対策部は、上述の実施形態に特に限定されず、ドレイン電極とソース電極とに夫々接続される、バリスタ機能付絶縁材料から成形されるような、様々な実施の形態を取ることができる。
図8は、本発明の一実施形態であって、上述の実施形態とは異なる実施形態に係る半導体素子の外観の構成例を示している。
図8の実施形態における半導体素子は、HEMTとして構成される半導体部(構造は図示しないが図2と同様である)、ゲート電極の端子G、ドレイン電極の端子D、及びソース電極の端子S、並びに、サージ対策部51を備える。
サージ対策部51は、ドレイン電極の端子Dとソース電極の端子Sとに夫々接続される、バリスタ機能付絶縁材料から成形される部材である。
トランジスタ領域11は、基板の上に形成された第1の半導体層と、第1の半導体層の
上に形成された第2の半導体層と、第2の半導体層の上に形成された、ゲート電極31、ソース電極32及びドレイン電極33とを備える。サージ対策領域12は、ドレイン電極33とソース電極32とに夫々接続される、バリスタ機能付絶縁材料から成形されるサージ対策部41を有する。
なお、図8に示す半導体素子は、例えばミリ波帯(30G〜300GHz)で使用可能な10w出力の仕様であり、10mm×15mmのサイズを有している。なお、当該サイズは例示であり、仕様等に応じて各種各様のサイズの半導体素子を提供することができる。
このように、図8の実施形態の半導体素子においては、当該半導体素子の端子にサージ対策部51が接続されているため、従来のサージ対策用素子を回路に別途設ける場合に比較して、寄生容量が小さく、動作速度の速いサージ対策が可能になる。
さらに、サージ対策部51は、成形性に優れるバリスタ機能付絶縁材料からなるため、図8に示すように簡易な構成で製造することができる。
ここで、図8に示すサージ対策部51は、ドレイン電極の端子Dとソース電極の端子Sとに対して着脱自在な構成を有していることから、半導体素子の一構成要素として当該半導体素子と共に製造することもできるし、半導体素子の一部品として当該半導体素子とは独立して製造することもできる。
つまり、サージ対策部51以外の部分に対して、サージ対策部51を単に嵌めこむだけで半導体素子が完成するので、半導体素子全体を簡易に製造することが可能になり、製造コストの低減も可能になる。
ここで、サージ対策部51以外の部分は、各種仕様や要望に応じて各種各様な形状となり得るが、成形性に優れるバリスタ機能付絶縁材料を用いることができるので、どのような形状に対しても適合するサージ対策部51を容易に製造することができる。その結果、半導体素子の設計の自由度が大きくなる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば上述の実施形態において、バリスタ機能付絶縁材料から成形されるサージ対策部は、ドレイン電極とソース電極とに夫々接続されるものとした。
しかしながら、サージ対策部の接続箇所は、特にこれに限定されない。即ち、対策用のサージの種類や特性等によっては、サージ対策部は、ゲート電極とドレイン電極とに夫々接続されてもよいし、ゲート電極とソース電極とに夫々接続されてもよいし、ゲート電極とドレイン電極とソース電極とに夫々接続されてもよい。
また例えば上述の実施形態においては、第1の半導体層は電子走行層22であり、第2の半導体層は電子供給層24であり、第3の半導体層はp型層25であった。
しかしながら、第1の半導体層、第2の半導体層、及び第3の半導体層は、特にこれらに限定されず、全体としてトランジスタ機能を発揮させることが可能な任意の層を採用することができる。
ただし、第1の半導体層及び第2の半導体層は、III−V族化合物半導体、具体的には上述の実施形態のように、窒化物半導体であると好適である。その理由は次の通りである。
即ち、窒化物半導体には、ボディダイオードが必然的には存在していないため、バリスタ機能付絶縁材料から成形されるサージ対策部を用いる効果がより顕著なものとなる。
つまり、発明が解決しようとする課題の欄で上述したように、第1の半導体層及び第2の半導体層が窒化物半導体である従来の半導体素子(例えばGaN系のHEMT)においては、バリスタ機能付絶縁材料から成形されるサージ対策部を有さないため、バリスタや
RCサージ吸収回路等のサージ対策素子を別途設ける必要があった。このようなサージ対策素子は、大きな寄生容量を有しているため、半導体素子を動作させた際の発熱により温度が高くなり動作効率の低下を招き、また、動作が遅くなるため、スイッチング素子に用いた場合にスイッチングロスを招く。
また、半導体素子における動作速度は、サージ対策素子における動作速度よりも速い。その結果、サージ対策素子に電流が流れる前に、半導体素子に電流が流れてしまい、半導体が破壊等されてしまう場合もある。
これに対して、バリスタ機能付絶縁材料から成形されるサージ対策部を半導体素子の要素とすることで、外部にサージ対策素子を設ける場合と比較して、寄生容量が小さくなるためスイッチングロスが少なくなり、また、動作速度も速くなるため半導体の破壊等のおそれも低減される。
また例えば、サージ対策部41の長さ(サージ電圧発生時の電流が流れる経路の長さ)は、特に上述の実施形態に限定されず、任意でよく、例えば動作速度の速いサージ対策を優先するならば短くするとよい。この場合、ソース電極32やドレイン電極33は、サージ対策領域12においてサージ対策部41に接続するような形状を有するとよい。
また、バリスタ機能付絶縁材料から成形されるサージ対策部は、次のような熱樹脂組成物であれば足りる。
即ち、本発明に係る樹脂組成物は、熱硬化性樹脂、及び粒界部と、前記粒界部によって離隔された複数の結晶部とを有する半導体セラミックス粒子を含み、硬化物が電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示す樹脂組成物であって、半導体素子のゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つ(上述の実施形態の場合ドレイン電極とソース電極)とに夫々接続されるサージ対策部に成形されるために用いられる。上記樹脂組成物は、上記で一例を示したバリスタ機能付絶縁材料に相当するものである。
かかる構成を採用した樹脂組成物を用いることによって、半導体素子内にサージ対策部を歩留りよく具備させることが可能となるため、従来のように、半導体素子と、サージ対策素子とを回路内に配置する必要がなくなり、結果的に、半導体素子に対するサージ対策として、簡易な構成で、寄生容量が小さく、動作速度の速い対策を実現させることができる。
ここで、本実施形態に係る製造方法により得られる構造体が有する、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性(バリスタ特性)とは、少なくとも2つの電極端子を備えた電子部品に対して徐々に増大する電圧を印加した際に、一般的にバリスタ素子と呼ばれている過電圧保護素子に流れる電流が非直線的に増大する特性のことを指す。本実施形態において、上記バリスタ特性を有した構造体とは、具体的には、第1の端子と第2の端子とを有する電子部品に搭載させる構造体であり、上記構造体を電子部品に搭載させた時、第1の端子と第2の端子との間の電圧が装置の耐電圧未満である場合には絶縁性を示し、かつ第1の端子と第2の端子との間の電圧が装置の駆動電圧以上である場合には導電性を示すものを指す。ここで、電子部品は、半導体素子に相当し、第1の端子及び第2の端子は、ゲート電極、ソース電極、及びドレイン電極から任意に選択される2つに相当する。なお、本実施形態に係る構造体の有する特性が、上述したように絶縁性から導電性に変換される電圧や、導電性から絶縁性に変換される電圧のことを、以下、バリスタ電圧と称する。
以下、本実施形態に係る樹脂組成物について、詳細に説明する。
従来は、上記発明が解決しようとする課題の項で述べたように、サージ対策として、半導体素子と、サージ対策素子とを回路内に配置する構成を採用することが通常であった。
そのため、従来は、サージ対策素子を配置する空間を確保する必要があった。それ故、近年、サージ対策として要求されている、簡易な構成、小さい寄生容量、及び速い動作速度の実現については、限界を有していた。こうした事情に鑑みて、本発明者は、半導体素子内に、サージ対策部を具備させることができれば、簡易な構成、小さい寄生容量、及び速い動作速度を実現できると考えた。具体的には、本発明者は、ゲート電極とソース電極とドレイン電極とを備えた半導体素子において、上記ゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つと接するように配することの可能な、たとえば、膜状であり、かつバリスタ特性を示す部材を実現することが、設計指針として有効であることを見出した。
しかし、上述したバリスタ特性を示す部材(構造体)を作製するためには、以下の3つの特性を有する樹脂組成物を作製する必要があった。上記樹脂組成物に要求される第1の特性は、バリスタ特性を示す部材の使用対象である半導体素子中に搭載されている電極端子の形状に対応できるように上記部材の形状を制御できる程度に優れた成形性である。上記樹脂組成物に要求される第2の特性は、従来の電子部品において電極端子を保護するために使用されていた封止材の有する機能、すなわち、耐熱性、耐温度サイクル性、絶縁信頼性などの耐久性、密着性、寸法安定性等の要求特性を保持していることである。上記樹脂組成物に要求される第3の特性は、当該樹脂組成物が十分なバリスタ特性を発現できることである。
こうした事情に鑑みて、本発明者は、上述した3つの要求特性を満たす樹脂材料を作製するための設計指針について鋭意検討した結果、バリスタ特性を備えた半導体セラミックス粒子100を(図9参照)、樹脂組成物中に配合すれば、半導体素子内に、サージ電圧や外部環境から加わる応力の外的負荷から上記半導体素子を保護する機能を有した構成を具備させることのできる部材を歩留りよく作製することが可能であるとの知見を得た。くわえて、本発明者は、上述した第1の特性を満たす観点、すなわち、十分な成形性を実現する観点から、上述したバリスタ特性を示す部材を作製する方法としては、圧縮成形法またはトランスファー成形法を採用することが望ましいことも知見した。それ故、本樹脂組成物は、顆粒状、タブレット状またはシート状の形態に加工されたものであることが望ましい。
<熱硬化性樹脂>
本発明に係る樹脂組成物に含まれる熱硬化性樹脂の具体例としては、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂、トリアジン骨格含有フェノールノボラック樹脂などのノボラック型フェノール樹脂;未変性のレゾールフェノール樹脂、桐油、アマニ油、クルミ油などで変性した油変性レゾールフェノール樹脂などのレゾール型フェノール樹脂などのフェノール樹脂;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールE型エポキシ樹脂、ビスフェノールM型エポキシ樹脂、ビスフェノールP型エポキシ樹脂、ビスフェノールZ型エポキシ樹脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂;フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などのノボラック型エポキシ樹脂;ビフェニル型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、アリールアルキレン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、アントラセン型エポキシ樹脂、フェノキシ型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ノルボルネン型エポキシ樹脂、アダマンタン型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂などのエポキシ樹脂;ユリア(尿素)樹脂、メラミン樹脂などのトリアジン環を有する樹脂;不飽和ポリエステル樹脂;ビスマレイミド化合物などのマレイミド樹脂;ポリウレタン樹脂;ジアリルフタレート樹脂;シリコーン樹脂;ベンゾオキサジン樹脂;シアネートエステル樹脂;ポリイミド樹脂;ポリアミドイミド樹脂;ベンゾシクロブテン樹脂、ノボラック型シアネート樹脂、ビスフェノールA型シアネート樹脂、ビスフェノールE型シアネート樹脂、テ
トラメチルビスフェノールF型シアネート樹脂等のビスフェノール型シアネート樹脂などが挙げられる。これらの中の1種類を単独で用いてもよいし、異なる重量平均分子量を有する2種類以上を併用してもよく、1種類または2種類以上と、それらのプレポリマーを併用してもよい。
熱硬化性樹脂の含有量は、本発明に係る樹脂組成物全量に対して、好ましくは、1質量%以上38質量%以下であり、さらに好ましくは、1.5質量%以上35質量%以下であり、より好ましくは、2質量%以上30質量%以下であり、最も好ましくは、3質量%以上25質量%以下である。熱硬化性樹脂の含有量を上記数値範囲以上とすることにより、樹脂組成物の流動性を向上させることができる。また、熱硬化性樹脂の含有量を上記数値範囲以下とすることにより、樹脂組成物の熱放散性を向上させることができるとともに、本発明に係る樹脂組成物からなる構造体の備えるバリスタ特性を向上させることが可能である。
本発明に係る樹脂組成物に含まれる熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂を用いることが好ましい。上記エポキシ樹脂としては、その分子量、分子構造に関係なく、1分子内にエポキシ基を2個以上有するモノマー、オリゴマー、ポリマー全般を使用することが可能である。このようなエポキシ樹脂の具体例としては、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、ハイドロキノン型エポキシ樹脂等の結晶性エポキシ樹脂;クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ナフトールノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂;フェニレン骨格含有フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、フェニレン骨格含有ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂等のフェノールアラルキル型エポキシ樹脂;トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂等の3官能型エポキシ樹脂;ジシクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹脂、テルペン変性フェノール型エポキシ樹脂等の変性フェノール型エポキシ樹脂;トリアジン核含有エポキシ樹脂等の複素環含有エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは1種類を単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本樹脂組成物は、離型剤を含有してもよい。こうすることで、バリスタ特性を示す部材(構造体300)を更に歩留りよく作製することが可能となる。この理由は、以下の通りである。本樹脂組成物は、上述したように、好ましくは、圧縮成形法またはトランスファー成形法によりバリスタ特性を示す部材(構造体300)を作製するための原材料として使用することを想定したものである。上記圧縮成形法またはトランスファー成形法を採用する場合には樹脂金型を用いて上記部材(構造体300)を作製することになる。この場合、本樹脂組成物を用いて上記部材(構造体300)を成形した後、金型から成形物を離型する必要がある。そして、成形金型から成形物を離型する際の離型力が強くなると、得られた成形物が破損するという不都合が生じやすくなる傾向にある。そのため、離型剤を含む樹脂組成物を使用した場合には、上述した不都合が生じることを抑制することが可能であり、結果として、バリスタ特性を示す部材(構造体300)を歩留りよく作製することが可能となる。
本実施形態に係る離型剤の具体例としては、天然ワックス、合成ワックス、高級脂肪酸もしくはその金属塩類、パラフィン、酸化ポリエチレン等が挙げられる。離型剤の含有量は、樹脂組成物全量に対して、好ましくは、0.01質量%以上1質量%以下であり、さらに好ましくは、0.03質量%以上0.8質量%以下である。
本発明に係る樹脂材料200(図10および図11参照)には、硬化剤を含有させてもよい。上記硬化剤は、熱硬化性樹脂と反応して硬化させるものであればよく、ここで、熱
硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いる場合に使用可能な硬化剤の具体例としては、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の炭素数2〜20の直鎖脂肪族ジアミン、メタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラキシレンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルメタン、4,4'−ジアミノジフェニルプロパン、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル、4,4'−ジアミノジフェニルスルホン、4,4'−ジアミノジシクロヘキサン、ビス(4−アミノフェニル)
フェニルメタン、1,5−ジアミノナフタレン、メタキシレンジアミン、パラキシレンジアミン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)シクロヘキサン、ジシアノジアミド等のアミノ類;アニリン変性レゾール樹脂やジメチルエーテルレゾール樹脂等のレゾール型フェノール樹脂;フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、tert−ブチルフェノールノボラック樹脂、ノニルフェノールノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂;フェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂、ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂等のフェノールアラルキル樹脂;ナフタレン骨格やアントラセン骨格のような縮合多環構造を有するフェノール樹脂;ポリパラオキシスチレン等のポリオキシスチレン;ヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、メチルテトラヒドロ無水フタル酸(MTHPA)などの脂環族酸無水物、無水トリメリット酸(TMA)、無水ピロメリット酸(PMDA)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸(BTDA)などの芳香族酸無水物などを含む酸無水物等;ポリサルファイド、チオエステル、チオエーテルなどのポリメルカプタン化合物;イソシアネートプレポリマー、ブロック化イソシアネートなどのイソシアネート化合物;カルボン酸含有ポリエステル樹脂などの有機酸類等が挙げられる。これらは1種類を単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。中でも構造体300の耐湿性、信頼性を向上させる観点から、1分子内に少なくとも2個のフェノール性水酸基を有する化合物が好ましく、その具体例としては、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、tert−ブチルフェノールノボラック樹脂、ノニルフェノールノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂;レゾール型フェノール樹脂;ポリパラオキシスチレン等のポリオキシスチレン;フェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂、ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂、フェニレン骨格含有ナフトールアラルキル型フェノール樹脂等が挙げられる。
本樹脂組成物中に含まれる樹脂材料200には、硬化促進剤を含有させてもよい。上記硬化促進剤は、たとえば、エポキシ基等の官能基と硬化剤との硬化反応を促進させるものであればよく、その具体例としては、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等のジアザビシクロアルケン及びその誘導体;トリブチルアミン、ベンジルジメチルアミン等のアミン系化合物;2−メチルイミダゾール等のイミダゾール化合物;トリフェニルホスフィン、メチルジフェニルホスフィン等の有機ホスフィン類;テトラフェニルホスホニウム・テトラフェニルボレート、テトラフェニルホスホニウム・テトラ安息香酸ボレート、テトラフェニルホスホニウム・テトラナフトイックアシッドボレート、テトラフェニルホスホニウム・テトラナフトイルオキシボレート、テトラフェニルホスホニウム・テトラナフチルオキシボレート等のテトラ置換ホスホニウム・テトラ置換ボレート;ベンゾキノンをアダクトしたトリフェニルホスフィン等が挙げられる。これらは1種類を単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
また、本樹脂組成物中に含まれる樹脂材料200には、上記の成分以外に、必要に応じて、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のカップリング剤;カーボンブラック等の着色剤;天然ワックス、合成ワックス、高級脂肪酸もしくはその金属塩類、パラフィン、酸化ポリエチレン等の離型剤;シリコーンオイル、シリコーンゴム等の低応力剤;ハイドロタルサイト等のイオン捕捉剤;水酸化アルミニウム等の難燃剤;酸化防止剤等の各種添加剤を配合させてもよい。
<半導体セラミックス粒子>
図9は、本実施形態に係る半導体セラミックス粒子の拡大断面図である。
図9に示すように、本実施形態に係る半導体セラミックス粒子100は、粒界部120と、上記粒界部120によって離隔された複数の結晶部110とを有する粒子である。言い換えれば、本実施形態に係る半導体セラミックス粒子100は、粒界部120と、上記粒界部120を介して互いに離間するように配置される2以上の結晶部110とからなる複数の結晶が凝集した粒子であるともいえる。かかる半導体セラミックス粒子100は、当該粒子に対してバリスタ電圧未満の電圧が印加された場合には、粒界部120が抵抗として作用するため電流を通さないが、バリスタ電圧以上の電圧が印加された場合には、トンネル効果が生じて図9に示す矢印のように電流を通すという特性を有する粒子である。なお、本実施形態に係る半導体セラミックス粒子100のようにバリスタ特性を備えた部材については、従来の電子部品において電子素子とともに同回路に搭載させる耐電圧保護素子(バリスタ素子等)中に含まれていた。しかし、以下の2つの要求特性を満たす上記半導体セラミックス粒子100を含む樹脂組成物からなる部材を歩留りよく製造する方法については、これまでに報告されていなかった。上述した1つ目の要求特性は、電子部品内に実装される回路中に搭載する電子素子自体の内部に具備させることが可能なことである。上述した2つ目の要求特性は、当該部材を電子素子自体の内部に具備させた場合に、静電気等の過電圧にくわえて、外部環境から加わる応力から上記電子素子を保護できる機能を備えていることである。
半導体セラミックス粒子100の平均粒子径D50は、例えば、0.01μm以上、150μm以下であり、好ましくは、0.1μm以上、120μm以下であり、さらに好ましくは1μm以上、90μm以下であり、特に好ましくは5μm以上、60μm以下である。こうすることで、半導体セラミックス粒子100を含む樹脂組成物により形成された構造体300の形状に依存することなく、バリスタ特性を発現することが可能となる。
また、半導体セラミックス粒子100は、球状粒子であることが好ましい。これにより、バリスタ特性の制御を容易に行うことができる。
半導体セラミックス粒子100において結晶部110は、酸化亜鉛、炭化ケイ素、チタン酸ストロンチウム、および、チタン酸バリウムからなる群より選択される1種以上を含む材料により形成されていることが好ましい。中でも、酸化亜鉛を主成分として含む材料は、半導体セラミックス粒子100自体の非直線性係数やエネルギー耐量を向上させる観点から好ましい。炭化ケイ素を主成分として含む材料は、絶縁破壊電圧が高いため、バリスタ電圧を高電圧に設定する場合には好適である。また、チタン酸ストロンチウムを主成分として含む材料は、高電圧・高周波ノイズの吸収や抑制という点において、好適である。
半導体セラミックス粒子100において粒界部120は、ビスマス、プラセオジム、アンチモン、マンガン、コバルトおよびニッケル、またはこれらの化合物からなる群より選択される1種以上を含む材料により形成されていることが好ましい。中でも、粒界部120は、非直線性抵抗特性が良好であるという観点から、ビスマス、プラセオジム、またはこれらの化合物からなる群より選択される1種以上を含む材料により形成されていることが好ましい。なお、上記これらの化合物としては、酸化物、窒化物、有機化合物、その他の無機化合物等の形態が挙げられるが、バリスタ特性を良好に発現させる観点から、酸化物であることが好ましい。
半導体セラミックス粒子100の含有量は、確実に構造体300のバリスタ特性を発現させる観点から、本樹脂組成物全量に対して、好ましくは60質量%以上97質量%以下であり、さらに好ましくは、70質量%以上95質量%以下であり、特に好ましくは、75質量%以上95質量%以下である。半導体セラミックス粒子100の含有量を上記数値
範囲内となるよう制御することにより、図10に示す模式図のように、2つの電極端子130間が、複数の粒子同士が互いに接するように半導体セラミックス粒子100により埋め尽くされた構造体300を実現することができる。すなわち、半導体セラミックス粒子100の含有量を上記数値範囲内となるよう制御した場合には、構造体のバリスタ特性を確実に発現させることが可能となる。
本樹脂組成物中には、導電粒子を含有させることが好ましい。こうすることで、本樹脂組成物により形成された構造体300を備える半導体素子に対して、バリスタ電圧を超える高電圧が印加された際に、当該構造体300の電気伝導性をより一層良好なものとすることができる。具体的には、図11に示すように、2つの電極端子130間を埋め尽くすように配される複数の半導体セラミックス粒子100同士の隙間領域に、導電粒子150を入り込ませることが可能となる。これにより、構造体300のバリスタ特性をより一層良好なものとすることができる。
導電粒子150の含有量は、確実に構造体300のバリスタ特性を発現させる観点から、本樹脂組成物全量に対して、好ましくは、1質量%以上20質量%以下であり、さらに好ましくは、2質量%以上15質量%以下であり、最も好ましくは、2質量%以上10質量%以下である。導電粒子150の含有量を上記数値範囲内となるよう制御することにより、図10に示す模式図のように、2つの電極端子130間を埋め尽くすように配される複数の半導体セラミックス粒子100の隙間領域に、万遍なく導電粒子150を入り込ませることが可能となる。
導電粒子150の平均粒子径D50は、確実に構造体のバリスタ特性を発現させる観点から、例えば、0.01μm以上、50μm以下であり、好ましくは、0.02μm以上、40μm以下であり、さらに好ましくは0.05μm以上、30μm以下であり、特に好ましくは0.1μm以上、20μm以下である。
導電粒子150を形成する材料の具体例としては、ニッケル、カーボンブラック、アルミニウム、銀、金、銅、グラファイト、亜鉛、鉄、ステンレス鋼、錫、黄銅、及び、それらの合金からなる群より選択される導電材料や、酸化亜鉛、炭化ケイ素、チタン酸ストロンチウム、および、チタン酸バリウムからなる群より選択される半導電材料等が挙げられる。
また、本樹脂組成物に含まれる半導体セラミックス粒子100と、導電粒子150の大きさは、以下の条件を満たすものであることが好ましい。具体的には、半導体セラミックス粒子100の平均粒子径D50をXとし、導電粒子150の平均粒子径D50をYとした時、Y/Xの値が、0.05以上1未満であることが好ましく、0.1以上0.8以下であるとさらに好ましい。こうすることで、図11に示す模式図のように、2つの電極端子130間を埋め尽くすように配される複数の半導体セラミックス粒子100の隙間領域に、導電粒子150を入り込ませやすくなる。
本実施形態に係る樹脂組成物は、熱硬化性樹脂とともに、特定量のバリスタ特性を示す半導体セラミックス粒子を含む構成を採用している。かかる構成を採用した樹脂組成物を用いることによって、半導体素子内に、サージ電圧や外部環境から加わる応力の外的負荷から上記半導体素子を保護する機能を有した構成を具備させることが可能となるため、従来の電子部品のように、半導体素子と、サージ対策素子とを回路内に配置する必要がなくなり、結果的に、半導体素子に対するサージ対策として、簡易な構成で、寄生容量が小さく、動作速度の速い対策を実現させることができる。
以下、本実施形態に係る樹脂組成物を用いて、半導体素子中にサージ対策部(以下、「
バリスタ特性を示す部材」及び/又は「構造体300」ともいう。)を作製する方法について、説明する。
本実施形態に係る樹脂組成物を用いる場合、圧縮成形法およびトランスファー成形法のいずれかの樹脂成形方法により、バリスタ特性を示す部材(構造体300)を半導体素子中に歩留りよく作製することができる。そのため、電極端子の形状に対応した構造体300を作製することが可能である。ここで、構造体300を作製するために、樹脂組成物を圧縮成形する手法を採用する場合には、上記樹脂組成物は、顆粒状、粉末状またはシート状に加工されたものであることが好ましい。一方、構造体300を作製するために、樹脂組成物をトランスファー成形する手法を採用する場合には、上記樹脂組成物は、タブレット状に加工されたものであることが好ましい。
半導体素子中にバリスタ特性を示す部材(構造体300)を作製する方法の一例としては、たとえば、半導体素子に対して、上記半導体素子のゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つに夫々接するように、本樹脂組成物を圧縮成形またはトランスファー成形することにより構造体300(高電圧保護部材)を形成する工程を含む方法が挙げられる。
以下、本実施形態に係る構造体300を半導体素子内に搭載させる方法の一例について、まずは、顆粒状の樹脂組成物を用いて圧縮成形することにより構造体300を製造する場合を例に挙げて説明する。ただし、本実施形態に係る構造体300を半導体素子内に搭載させる方法については、以下の例に限定されない。
まず、圧縮成形金型の上型と下型の間に、顆粒状の樹脂組成物が収容された樹脂材料供給容器を設置する。次いで、半導体素子を、クランプ、吸着のような固定手段により圧縮成型金型の上型と下型の一方に固定する。以下では、上記半導体素子のゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つを有する面が樹脂材料供給容器に対面するように半導体素子を圧縮成型金型の上型に固定した場合を例に挙げて説明する。
次に、減圧下、金型の上型と下型の間隔を狭めながら、樹脂材料供給容器の底面を構成するシャッター等の樹脂材料供給機構により、秤量された顆粒状の樹脂組成物を下型が備える下型キャビティ内へ供給する。これにより、顆粒状の樹脂組成物は、下型キャビティ内で所定温度に加熱され、溶融状態となる。次いで、金型の上型と下型を結合させることにより、溶融状態の樹脂組成物を上型に固定された半導体素子に備わるゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つに対して押し当てる。こうすることで、ゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つの間に形成された間隔を溶融状態の樹脂組成物で埋めることができる。その後、金型の上型と下型を結合させた状態を保持しながら、所定時間をかけて樹脂組成物を硬化させる。これにより、樹脂組成物が確実にバリスタ特性を発現することができる。ここで、圧縮成形を行う場合には、金型内を減圧しながら樹脂封止を行うことが好ましく、真空条件下で行うとさらに好ましい。これにより、少なくとも、ゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つを取り囲む領域については樹脂組成物の未充填部分を残さずに良好に充填することができる。
また、顆粒状の樹脂組成物を用いて圧縮成形する場合における成形温度は、特に限定されるわけではないが、50〜250℃が好ましく、50〜200℃がさらに好ましく、80〜180℃が特に好ましい。また、成形圧力は、特に限定されるわけではないが、0.5〜12MPaであることが好ましく、1〜10MPaが特に好ましい。成形温度および圧力を上記範囲とすることで、溶融状態の樹脂組成物が充填されない部分が発生することと半導体素子が位置ずれしてしまうことの両方を防止することができる。
次に、本実施形態に係る構造体300を半導体素子内に搭載させる方法の一例について、シート状の樹脂組成物を用いて圧縮成形することにより構造体300を製造する場合を例に挙げて説明する。
まず、半導体素子を、クランプ、吸着のような固定手段により圧縮成形金型の上型と下型の一方に固定する。以下では、上記半導体素子のゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つを有する面が樹脂材料供給容器に対面するように半導体素子を圧縮成型金型の上型に固定した場合を例に挙げて説明する。
次に、金型の上型に固定した半導体素子のゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つに対応する位置となるように、金型の下型キャビティ内にシート状の樹脂組成物を配置する。次いで、減圧下、金型の上型と下型の間隔を狭めることにより、シート状の樹脂組成物は、下型キャビティ内で所定温度に加熱され、溶融状態となる。その後、金型の上型と下型を結合させることにより、溶融状態の樹脂組成物を上型に固定された半導体素子に備わるゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つに対して押し当てる。こうすることで、ゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つの間に形成された間隔を溶融状態の樹脂組成物で埋めることができる。その後、金型の上型と下型を結合させた状態を保持しながら、所定時間をかけて樹脂組成物を硬化させる。これにより、樹脂組成物が確実にバリスタ特性を発現することができる。ここで、圧縮成形を行う場合には、金型内を減圧しながら樹脂封止を行うことが好ましく、真空条件下で行うとさらに好ましい。これにより、少なくとも、ゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つを取り囲む領域については樹脂組成物の未充填部分を残さずに良好に充填することができる。
また、シート状の樹脂組成物を用いて圧縮成形する場合における成形温度は、特に限定されるわけではないが、50〜250℃が好ましく、50〜200℃がさらに好ましく、80〜180℃が特に好ましい。また、成形圧力は、特に限定されるわけではないが、0.5〜12MPaであることが好ましく、1〜10MPaが特に好ましい。成形温度および圧力を上記範囲とすることで、溶融状態の樹脂組成物が充填されない部分が発生することと半導体素子が位置ずれしてしまうことの両方を防止することができる。
次に、本実施形態に係る構造体300を半導体素子内に搭載させる方法の一例について、タブレット状の樹脂組成物を用いてトランスファー成形することにより構造体300を製造する場合を例に挙げて説明する。
まず、半導体素子を設置した成形金型を準備する。ここで準備する成形金型は、タブレット状の樹脂組成物を仕込むポットと、その後、圧力をかけて樹脂組成物を溶融させるためにポットに挿入する補助ラムを備えたプランジャーと、溶融させた樹脂組成物を成形空間内に送り込むスプルーとが設けられているものである。
次いで、成形金型を閉じた状態で、ポット内にタブレット状の樹脂組成物を仕込む。ここで、ポット内に仕込む樹脂組成物の形態は、予め、プレヒーター等によって予熱することにより半溶融の状態にされていてもよい。次に、ポット内に仕込んだ樹脂組成物を溶融させるために、樹脂組成物に対して、補助ラムを備えたプランジャーをポットに挿入して圧力をかける。その後、溶融した樹脂組成物を、スプルーを介して成形空間内に導入する。次に、成形空間内に充填された樹脂組成物は、加熱加圧されることにより硬化する。樹脂組成物が硬化した後、成形金型を開くことにより、樹脂組成物が確実にバリスタ特性を発現する構造体300を備えた半導体素子を得ることができる。
また、トランスファー成形における成形温度は、特に限定されるわけではないが、50〜250℃が好ましく、50〜200℃がさらに好ましく、80〜180℃が特に好ましい。成形温度を上記範囲とすることで、溶融状態の樹脂組成物が充填されない部分が発生することと半導体素子が位置ずれしてしまうことの両方を防止することができる。
本発明に係るサージ対策部材は、熱硬化性樹脂及び粒界部と、前記粒界部によって離隔された複数の結晶部とを有する半導体セラミックス粒子を含む樹脂組成物から成形され、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示し、半導体素子のゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つ(上述の実施形態の場合ドレイン電極とソース電極)に夫々接続される。上記樹脂組成物としては、本発明に係る樹脂組成物を用いることができる。
本発明に係るサージ対策部材は、本実施形態に係る樹脂組成物を用いて、半導体素子中にサージ対策部を作製する上述の方法と同様にして、製造することができる。
10・・・基板
11・・・トランジスタ領域
12・・・サージ対策領域
21・・・バッファ層
22・・・電子走行層
24・・・電子供給層
31・・・ゲート電極
32・・・ソース電極
33・・・ドレイン電極
41・・・サージ対策部
51・・・サージ対策部
100・・・半導体セラミックス粒子
110・・・結晶部
120・・・粒界部
130・・・電極端子
150・・・導電粒子
200・・・樹脂材料
300・・・バリスタ特性を示す部材(構造体)

Claims (8)

  1. トランジスタ部とサージ対策部とを有する半導体素子であって、
    前記トランジスタ部は、
    基板の上に形成された第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層の上に形成された第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層の上に形成された、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
    を備え、
    前記サージ対策部は、前記ゲート電極と前記ソース電極と前記ドレイン電極とのうち少なくとも2つに夫々接続される、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示す高電圧保護部材である、
    半導体素子。
  2. 前記サージ対策部は、前記ドレイン電極と前記ソース電極とに夫々接続される、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示す高電圧保護部材である、
    半導体素子。
  3. 前記サージ対策部は、前記第2の半導体層の上に、前記ドレイン電極と前記ソース電極とに夫々接続される部材である、
    請求項2に記載の半導体素子。
  4. 前記サージ対策部は、前記ドレイン電極の端子と前記ソース電極の端子とに夫々接続される部材である、
    請求項2に記載の半導体素子。
  5. 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層は、III−V族化合物半導体である、
    請求項1乃至4のうち何れか一項に記載の半導体素子。
  6. 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層は、窒化物半導体である
    請求項1乃至5のうち何れか一項に記載の半導体素子。
  7. 樹脂組成物であって、
    熱硬化性樹脂と、半導体セラミックス粒子と、を含み、
    前記半導体セラミック粒子は、粒界部と、前記粒界部によって離隔された複数の結晶部と、を有し、
    前記樹脂組成物の硬化物は、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示し、
    半導体素子のゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つに夫々接続されるサージ対策部に成形されるために用いられる樹脂組成物。
  8. 樹脂組成物から成形されたサージ対策部材であって、
    前記樹脂組成物は、
    熱硬化性樹脂と、半導体セラミックス粒子と、を含み、
    前記半導体セラミック粒子は、粒界部と、前記粒界部によって離隔された複数の結晶部と、を有し、
    前記サージ対策部材は、電圧−電流特性がオームの法則に従わない非直線性を示し、
    半導体素子のゲート電極とソース電極とドレイン電極とのうち少なくとも2つに夫々接続されるサージ対策部材。
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