JP2016218978A - 電子機器及び電子機器制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】待機電力を抑えつつ、容易に外部電源の誤検出を抑制する電子機器及び電子機器制御方法を提供する。【解決手段】ダイオード21は、ACアダプタ2からの電力の第1供給経路上に配置されACアダプタ2からの電流を整流し、出力側でACアダプタ4からの電力の第2供給経路が接続される。検出部30は、第1供給経路上のダイオード21の入力側に接続され、第1供給経路から入力された電圧を基に、ACアダプタ2が接続されたことを検出する。抵抗制御部40は、ダイオード21を含む装置内温度が所定温度以上の場合、ダイオード21の入力側とグランドとの間の合成抵抗を小さくする。【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器及び電子機器制御方法に関する。
近年、ノートパソコンなどの携帯型の電子機器が広く使用されるようになった。このような携帯型の電子機器は、内部に搭載されたバッテリなどで動作することも多く、据え置き型の電子機器のように常時外部電源に接続されているわけではない。そのため、携帯型の電子機器は、AC(Alternating Current)アダプタなどの外部電源を接続して外部から電力の供給を受ける。
このような携帯型の電子機器では、ACアダプタが接続されているか否かを内部のコンパレータを用いて判定する構成を有することがある。コンパレータを用いてACアダプタの接続の有無を判定する構成の場合、ACアダプタ以外からの電流がコンパレータに流れ、ACアダプタの接続の有無の誤判定を回避することが好ましい。そこで、ACアダプタからの供給経路上のコンパレータへ電流を供給する経路が分岐した先に、電源ラインの整流素子としてダイオードが配置されることが多い。このダイオードは、大電流を流すために、順方向電圧降下が少ないショットキーバリアダイオードが使用されることが多い。
さらに、このような携帯型の電子機器には、機能を拡張するなどを目的とする拡張ユニットが存在するようなものもある。そのような拡張ユニットにも外部から電力供給が行われる構成を有するものがある。そのため、外部からの電力供給を受ける拡張ユニットに接続された携帯型の電子機器は、拡張ユニットを外部電源として用いることもできる。この場合、拡張ユニットからの電力供給経路とACアダプタからの電力供給経路は異なることが多い。
このように、携帯型の電子機器の中には、外部からの電力供給の経路としてACアダプタを外部電源とする経路以外の経路を有するものがある。ACアダプタ以外の外部電源からの電力供給経路を有する携帯型の電子機器の場合、ACアダプタの接続の有無を判定するコンパレータへ他の外部電源から供給された電流が流れ込むとACアダプタを誤検出してしまうおそれがある。
ここで、コンパレータへのACアダプタ以外からの電流の流入を防ぐショットキーバリアダイオードは、その性質として逆方向に電圧をかけた場合、漏れ電流が大きい。さらに、温度が上昇すると、ショットキーバリアダイオードは、漏れ電流が10〜100倍程度に増えることが知られている。
そのため、ACアダプタを付けずに他の外部電源を接続した場合に、他の外部電源からの電圧がショットキーバリアダイオードにかかり、漏れ電流が発生してしまう。特に、温度が高い場合、より多くの漏れ電流が発生し、コンパレータに高い電圧がかかってしまい、ACアダプタを誤検出してしまうおそれがある。
ここで、漏れ電流により発生する漏れ電圧の大きさは、漏れ電流とショットキーバリアダイオードのアノード側のGND(Grand)に対するインピーダンスとを乗算した値で表される。すなわち、ショットキーバリアダイオードのアノード側のGNDに対するインピーダンスを小さくすることで、漏れ電圧を小さくすることができる。そこで、このインピーダンスを小さくするために、ショットキーバリアダイオードのアノードとグランドとの間の抵抗を小さくすることが考えられる。
このような漏れ電流対策として、ACアダプタとバッテリとがそれぞれダイオードでOR接続されてシステム側に供給される構成において、ACアダプタからの漏れ電流による電圧の誤検出を抑制するために、バッテリ接続用検出端子を別途設ける従来技術がある。また、2系統の電圧源がOR接続される構成において、高圧環境下におけるダイオード漏れ電流による電圧誤検出を、同種のダイオードを漏れ電流の吸い込み源として用いて抑制する従来技術がある。さらに、ACアダプタとバッテリとがダイオードでOR接続された回路において、ダイオードの漏れ電流を消費する回路の吸い込み電流を温度に合わせて変化させる従来技術がある。
特開平08−140289号公報 特開2006−101595号公報 特開2003−87994号公報
しかしながら、抵抗を小さくする場合、高温時の漏れ電流を1mA〜10mA程度の電流とすると、高温時も動作を保証するために例えば10Ω〜1kΩの抵抗値が小さい抵抗を用いることが考えられる。このような抵抗を用いた場合、例えば20VのACアダプタで動作させる場合、4W〜400mWの非常に高い待機電力が発生してしまう。このような高い待機電力は、ErP(Energy related Product)規制をはじめとした待機電力規制に適合しない。
例えば、ErP規制では、電源を機械的に落としたコンピュータにACアダプタを接続した場合で、且つ充電なしの状態で、1次側の待機電力が500mW以内と定められている。ここで、極低負荷時のACアダプタの効率は50%程度である。そのため、コンピュータ側の損失は、250mW以下に抑えられることになる。ここで、アダプタ検出の閾値を15V、高温時の漏れ電流が4mAに達するダイオードを使用した場合、インピーダンスを15/4=3.75kΩに抑えることになる。少なくともこの抵抗による損失だけで、20×20/3.75=107mWの損失が発生することになり、待機電力マージンの40%近くが奪われてしまう。そのため、抵抗値が小さい抵抗を用いた場合、コンピュータ側の損失の条件を満たすことは困難となり、待機電力規制を満たすことは困難であるといえる。
また、検出端子を別途設ける従来技術を用いた場合、新たに検出端子用の設計及び製造を行うことになり、コストが増加するとともに製造工程が複雑になってしまう。また、ダイオードを漏れ電流の吸い込み源として用いる従来技術の場合、複数のダイオードが包含されている製品は少なく、新たな設計及び製造が必要となりコストがかさんでしまう。さらに、この従来技術では、基板面積が大きくなってしまいコンピュータへの実装が困難となるおそれがある。また、ダイオードの漏れ電流を消費する回路の吸い込み電流を温度に合わせて変化させる従来技術の場合、消費回路の切り替えを行うために、OR接続後の電圧を検出し閾値との比較を行っている。この方法では、ACアダプタと他の電源との電圧差がある条件でなければ利用できず、複数の外部電源に対して用いることは困難である。さらに、この従来技術では、吸い込み電流が温度に対して階段状でないため、漏れ電流が指数関数的に上昇する場合、高温時に合わせて消費回路を選択すると、常温時の吸い込み電流が大きくなり過ぎるおそれがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、待機電力を抑えつつ、容易に外部電源の誤検出を抑制する電子機器及び電子機器制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する電子機器及び電子機器制御方法は、一つの態様において、整流素子は、第1外部電源からの電力の第1供給経路上に配置され前記第1外部電源からの電流を整流し、出力側で第2外部電源からの電力の第2供給経路が接続される。検出部は、前記第1供給経路上の前記整流素子の入力側に接続され、前記第1供給経路から入力された電圧を基に、前記1外部電源が接続されたことを検出する。抵抗制御部と、前記整流素子を含む空間温度が所定温度以上の場合、前記整流素子の入力側とグランドとの間の合成抵抗を小さくする。
本願の開示する電子機器及び電子機器制御方法の一つの態様によれば、待機電力を抑えつつ、容易に外部電源の誤検出を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施例に係るパーソナルコンピュータの回路構成図である。 図2は、ショットキーバリアダイオードの漏れ電流と温度との関係の一例を表す図である。 図3は、温度変化による抵抗制御の処理の概要を説明するための図である。 図4は、温度が上昇する場合の抵抗制御の処理のフローチャートである。 図5は、温度が下降する場合の抵抗制御の処理のフローチャートである。 図6は、実施例に係るパーソナルコンピュータにおける温度と漏れ電圧の関係を表す図である。
以下に、本願の開示する電子機器及び電子機器制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する電子機器及び電子機器制御方法が限定されるものではない。
図1は、実施例に係るパーソナルコンピュータの回路構成図である。図1に示すように、本実施例に係るシステムは、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)1、ACアダプタ2、ドッキングステーション3及びACアダプタ4を有する。図1は、PC1に、ACアダプタ2及びドッキングステーション3が接続されている状態を表す。さらに、ドッキングステーション3には、ACアダプタ4が接続されており、ACアダプタ4から電力の供給を受ける。
ACアダプタ2は、家庭用コンセントなどの1次電源から交流の電気の供給を受ける。そして、ACアダプタ2は、交流の電気を直流に変換し、電圧を降下させて出力する。ACアダプタ2は、例えば、20Vの電圧を有する直流の電気を出力する。このACアダプタ2が、「第1外部電源」の一例にあたる。
ドッキングステーション3は、例えば、キーボードなどを有する拡張ユニットである。また、ドッキングステーション3は、ACアダプタ4から供給された電力をPC1へ供給する。
ACアダプタ4は、本実施例では、ACアダプタ2と同様の機能を有する。ACアダプタ4は、ドッキングステーション3を介してPC1に電力を供給する。ただし、以下では、説明の都合上、ACアダプタ4から直接PC1へ電力が供給されているように説明する場合がある。このACアダプタ4が、「第2外部電源」の一例にあたる。
PC1は、演算処理部11、バッテリ12、チャージャ13、ダイオード14、ダイオードOR回路20、検出部30、抵抗制御部40、抵抗101及び抵抗102を有する。
演算処理部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、メモリ及びハードディスクを有する。また、演算処理部11は、液晶画面や入力機構などを有してもよい。そして、演算処理部11は、操作者からの入力を受けるなどして演算処理を行う。演算処理部11は、ACアダプタ2、ACアダプタ4又はバッテリ12の何れかから供給された電力により動作する。
バッテリ12は、PC1の内蔵バッテリである。バッテリ12は、PC1がACアダプタ2及び4から電力の供給を受けない場合、演算処理部11に対して電力の供給を行う。
チャージャ13は、ACアダプタ2又は4から供給された電力の入力を受ける。そして、チャージャ13は、バッテリ12を充電するための電圧まで受信した電力の電圧を降下させる。そして、チャージャ13は、電圧を降下させた電気をバッテリ12に供給しバッテリ12を充電する。
ダイオード14は、バッテリ12から演算処理部11への電力供給経路上に配置される整流素子である。そして、ダイオード14は、バッテリ12から出力された電気を演算処理部11へ供給する。また、ダイオード14は、電力供給経路を通ってバッテリ14に電気が流れ込むのを防ぐ。
ダイオードOR回路20は、ACアダプタ2及び4からの電力供給経路が突き当てられている。ダイオードOR回路20は、PC1にACアダプタ2が接続され、ACアダプタ4が接続されていない場合、ACアダプタ2から供給された電力を演算処理部11へ供給する。また、ダイオードOR回路20は、PC1にACアダプタ4が接続され、ACアダプタ2が接続されていない場合、ACアダプタ4から供給された電力を演算処理部11へ供給する。さらに、ダイオードOR回路20は、PC1にACアダプタ2及び4の両方が接続されている場合、電圧の高い方の電力を演算処理部11へ供給する。
さらに、ダイオードOR回路20について詳細に説明する。ダイオードOR回路20は、ダイオード21及びダイオード22を有する。ダイオード21及び22は、いずれも大電流を流すダイオードが用いられる。例えば、ダイオード21及び22は、ショットキーバリアダイオードである。
ダイオード21は、整流素子である。ダイオード21は、ACアダプタ2から演算処理部11への電力供給経路上のACアダプタ4からの電力供給経路との交点よりACアダプタ2側に設けられる。ダイオード21では、アノード側端子がACアダプタ2に向けて配置され、カソード側端子が演算処理部11に向けて配置される。すなわち、ダイオード21は、ACアダプタ2側から演算処理部11へ電流を流し、演算処理部11側からACアダプタ2へ電流が流れることを防止する。ACアダプタ2からダイオード21を介して演算処理部11へ向かう電力供給経路が、「第1供給経路」の一例にあたる。
ダイオード22は、整流素子である。ダイオード22は、ACアダプタ4から演算処理部11への電力供給経路上のACアダプタ2からの電力供給経路との交点よりACアダプタ4側に設けられる。ダイオード22では、アノード側端子がACアダプタ4に向けて配置され、カソード側端子が演算処理部11に向けて配置される。すなわち、ダイオード22は、ACアダプタ4側から演算処理部11へ電流を流し、演算処理部11側からACアダプタ4へ電流が流れることを防止する。ACアダプタ4からダイオード22介して演算処理部11へ向かう電力供給経路が、「第2供給経路」の一例にあたる。
ここで、図2を参照して、ショットキーバリアダイオードの漏れ電流と温度との関係について説明する。図2は、ショットキーバリアダイオードの漏れ電流と温度との関係の一例を表す図である。図2は、縦軸で逆電流の電流値を表し、横軸でショットキーバリアダイオードの接合温度を表す。さらに、図2の各カーブは、それぞれ上から順に、ショットキーバリアダイオードの逆方向に、30V,20V,15V,10V,5Vの電圧をかけた場合を示す。
ショットキーバリアダイオードでは、逆方向に電圧をかけたときの漏れ電流が大きい。さらに、図2に示すように、逆方向に係る電圧に依らず、温度が上昇するにしたがい逆電流が増える。
すなわち、温度が高くなるにしたがい、ショットキーバリアダイオードであるダイオード21の漏れ電流が大きくなる。このため、ダイオード21の漏れ電流により検出部30にかかる電圧は、アノード側とグランドとの間のインピーダンスを変えなければ、低温状態ではACアダプタ2の閾値電圧よりも低かったものが、温度が上昇することで閾値電圧を超えてしまうおそれがある。そこで、本実施例では、後述するように温度上昇にしたがってアノード側とグランドとの間のインピーダンスを変化させ、高温時にダイオード21の漏れ電流により検出部30にかかる電圧を閾値電圧未満に抑える。
抵抗101は、ダイオード21とグランドとを結ぶ経路上に配置される。以下では、抵抗101の抵抗値をR1とする。例えば、R1は、82kΩに設定される。この抵抗101が、「第1抵抗」の一例にあたる。
抵抗102は、ダイオード21とグランドとを結ぶ経路上に、抵抗101と並列に配置される。抵抗102を介してダイオード21とグランドとを結ぶ経路は、スイッチ46がオンされると接続され、スイッチ46がオフされると切断される。以下では、抵抗102の抵抗値をR2とする。例えば、R2は、4.7kΩに設定される。この抵抗102が、「第2抵抗」の一例にあたる。
スイッチ46がオフの場合、ダイオード21とグランドとの間は抵抗101のみが配置された状態となる。ここで、ダイオード21の逆電流の電流値をIrとする。スイッチ46がオフであれば、ダイオード21とACアダプタ2とを結ぶ経路の電圧は、Ir×R1(V)となる。
また、スイッチ46がオンの場合、ダイオード21とグランドとの間は、抵抗101と抵抗102とが並列に配置された状態となる。この場合、抵抗101と抵抗102との合成抵抗は、R1R2/(R1+R2)である。すなわち、スイッチ46がオンであれば、ダイオード21とACアダプタ2とを結ぶ経路の電圧は、Ir×R1R2/(R1+R2)となる。
抵抗制御部40は、温度が予め決められた閾値温度以上となった場合に、スイッチ46をオンにする。反対に、抵抗値制御部40は、温度が閾値温度未満となった場合に、スイッチ46をオフにする。以下に抵抗制御部40の詳細を説明する。
抵抗制御部40は、抵抗41,42及び43、サーミスタ44、コンパレータ45、並びに、スイッチ46を有する。
抵抗42は、一端に正電源電圧の入力を受ける。そして、抵抗42の他端は、抵抗41に接続されている。抵抗41は、抵抗41に接続された側とは逆の端部がグランドに接続している。さらに、本実施例では、抵抗41と抵抗42とは同じ抵抗値を有する。
また、抵抗41と抵抗42とを結ぶ経路は、途中で分岐してコンパレータ45の−入力端子に接続されている。すなわち、正電源電圧の抵抗41及び42で分圧された電圧が、コンパレータ45に入力される。ここで、抵抗41の抵抗値をR11とし、抵抗42の抵抗値をR12とし、正電源電圧をVCCすると、コンパレータ45に入力される電圧は、VCC×R11/(R11+R12)である。以下では、コンパレータ45に入力される抵抗41及び42による分圧を、「スイッチ用参照電圧」という。このスイッチ用参照電圧が、スイッチのオンオフを判定するための「スイッチ用閾値電圧」となる。
サーミスタ44は、NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタである。すなわち、サーミスタ44では、温度が上昇するにしたがい抵抗が減少する。サーミスタ44は、閾値温度で抵抗42と同じ抵抗値になる。抵抗43では、サーミスタ44に接続された側とは逆の端部がグランドに接続している。そして、抵抗43は、抵抗41と同じ抵抗値を有する。
また、抵抗43とサーミスタ44とを結ぶ経路は、途中で分岐してコンパレータ45の+入力端子に接続されている。すなわち、正電源電圧が抵抗43及びサーミスタ44で分圧された電圧が、コンパレータ45に入力される。ここで、抵抗43の抵抗値をR13(Ω)とし、サーミスタ44の抵抗値をRT(Ω)とすると、コンパレータ45に入力される電圧は、VCC×R13/(R13+RT)である。すなわち、サーミスタ44の抵抗値が減少するにしたがい、コンパレータ45に入力される電圧は小さくなる。以下では、コンパレータ45に入力される抵抗43及びサーミスタ44による分圧を、「スイッチ用電圧」という。
ここで、抵抗41と抵抗43とは同じ抵抗値であり、サーミスタ44は閾値温度で抵抗42と同じ抵抗値になるので、閾値温度以上になるとスイッチ用電圧はスイッチ用参照電圧以上となる。
コンパレータ45は、オペアンプ・コンパレータである。コンパレータ45は、−入力端子に対してスイッチ用参照電圧の入力を受ける。また、コンパレータ45は、+入力端子に対してスイッチ用電圧の入力を受ける。
そして、コンパレータ45は、スイッチ用電圧からスイッチ用参照電圧を減算し、減算結果に正電源電圧を乗算することで増幅して出力する。すなわち、コンパレータ45は、スイッチ用電圧からスイッチ用参照電圧を引いた値が正の場合、正の値を有する信号を出力する。ここでは、正の値に0も含まれるものとする。以下では、正の値を有する信号を「Highの信号」という。また、コンパレータ45は、スイッチ用電圧からスイッチ用参照電圧を引いた値が負の場合、負の値を有する信号を出力する。以下では、負の値を有する信号を「Lowの信号」という。
言い換えれば、スイッチ用電圧がスイッチ用閾値電圧以上であれば、コンパレータ45は、Highの信号を出力する。そして、スイッチ用電圧がスイッチ用閾値電圧未満であれば、コンパレータ45は、Lowの信号を出力する。
ここで、上述したように、閾値温度になると、スイッチ用電圧とスイッチ用参照電圧とが一致し、閾値温度を超えるとスイッチ用電圧はスイッチ用参照電圧より大きくなる。すなわち、コンパレータ45は、閾値温度以上になるとHighの信号を出力し、閾値温度未満でLowの信号を出力する。
スイッチ46は、Lowの信号の入力をコンパレータ45から受けると、オフになる。また、スイッチ46は、Highの信号の入力を受けると、オンになる。
したがって、閾値温度以上になるとスイッチ46はオンになり、閾値温度未満になるとスイッチ46はオフになる。
以上のことから、閾値温度未満では、ダイオード21のアノードとグランドとの間の抵抗値は、抵抗101の抵抗値となり、閾値温度以上では、ダイオード21のアノードとグランドとの間の抵抗値は、抵抗101と抵抗102との合成抵抗の抵抗値となる。したがって、所定以上温度になると、ダイオード21のアノードとグランドとの間の抵抗値が減少する。
検出部30は、ACアダプタ2がPC1に接続されているか否かを検出する。具体的には、検出部30は、コンパレータ31、参照電圧源32及び通知部33を有する。
参照電圧源32は、ACアダプタ2の接続の有無を判定するための閾値電圧となる参照電圧をコンパレータ31へ出力する。例えば、参照電圧32は、閾値電圧が15Vとなるように、参照電圧として15Vを出力する。
コンパレータ31は、オペアンプ・コンパレータである。コンパレータ31は、−入力端子に対して参照電圧源32からの参照電圧の入力を受ける。また、コンパレータ31は、+入力端子に対してACアダプタ2とダイオード21との間の電圧の入力を受ける。以下では、ACアダプタ2とダイオード21との間の電圧の入力を「検出用電圧」という。
そして、コンパレータ31は、検出用電圧から参照電圧を減算し、減算結果に正電源電圧を乗算することで増幅して通知部33へ出力する。すなわち、コンパレータ31は、検出用電圧から参照電圧を引いた値が正の場合、正の値を有する信号を通知部33へ出力する。ここでは、正の値に0も含まれるものとする。以下では、正の値を有する信号を「Highの信号」という。また、コンパレータ31は、検出用電圧から参照電圧を引いた値が負の場合、負の値を有する信号を通知部33へ出力する。以下では、負の値を有する信号を「Lowの信号」という。
言い換えれば、検出用電圧が閾値電圧以上であれば、コンパレータ31は、Highの信号を出力する。そして、検出用電圧が閾値電圧未満であれば、コンパレータ31は、Lowの信号を出力する。
通知部33は、コンパレータ31からHighの信号の入力を受けると、ACアダプタ2のPC1への接続を検出し、操作者にACアダプタの接続を通知する。また、通知部33は、コンパレータ31からLowの信号の入力を受けると、ACアダプタ2がPC1から取り外されたことを検出する。ここで、通知部33は、PC1からのACアダプタ2の取り外しの操作者への通知を行ってもよい。
ここで、ACアダプタ4が接続されていない場合、ダイオード21に逆電流は流れない。この場合、ACアダプタ2が接続されていなければ、ダイオード21とACアダプタ2との間の電圧は0もしくは非常に低い電圧となる。その場合、検出用電圧が閾値電圧未満となるので、検出部30は、ACアダプタ2がPC1に接続されていないことを検出する。
また、ACアダプタ4が接続されていない状態で、ACアダプタ2が接続されると、ダイオード21とACアダプタ2との間の電圧はACアダプタ2から供給された電気の電圧となる。その場合、検出用電圧は閾値電圧以上となるので、検出部30は、ACアダプタ2がPC1に接続されていることを検出する。
また、ACアダプタ2及び4の両方がPC1に接続されている場合、ACアダプタ2から電気が供給されているので、ダイオード21に漏れ電流は発生しない。そして、ダイオード21とACアダプタ2との間の電圧はACアダプタ2から供給された電気の電圧となる。その場合、検出用電圧は閾値電圧以上となるので、検出部30は、ACアダプタ2がPC1に接続されていることを検出する。
次に、PC1にACアダプタ2が接続されておらず、ACアダプタ4が接続されている場合について説明する。ACアダプタ2が接続されていないため、ACアダプタ4から供給された電気により、ダイオード21に漏れ電流が発生する。
ここで、温度が所定値未満の場合を考える。その場合、ダイオード21のアノードとグランドとを結ぶ経路の抵抗値は抵抗101の抵抗値R1となる。したがって、ダイオード21とACアダプタ2との間の経路の電圧は、漏れ電流と抵抗101の抵抗値R1とを乗算した値となる。すなわち、ダイオード21とACアダプタ2との間の経路の電圧は、Ir×R1と表される。
この場合、抵抗101の抵抗値R1は、待機電力を抑えるために、大きな値となる。例えば、R1=82kΩである。この場合、閾値温度を超える高温時以外(以下では、「常温時」という。)の状態では、待機電力が19×19/82k=4.4mWとなり。常温時の待機電力は、規制値よりも十分低く抑えられている。
一方、常温時の場合、ダイオード21の漏れ電流は小さい。そのため、R1が大きくても、Ir×R1は小さい値に抑えられ、検出部30による誤検出を抑制することができる。
次に、温度が所定値以上の場合を考える。その場合、ダイオード21のアノードとグランドとを結ぶ経路の抵抗値は抵抗101と抵抗102との合成抵抗の抵抗値となる。したがって、ダイオード21とACアダプタ2との間の経路の電圧は、漏れ電流と抵抗101と抵抗102との合成抵抗の抵抗値とを乗算した値となる。すなわち、ダイオード21とACアダプタ2との間の経路の電圧は、Ir×R1R2/(R1+R2)と表される。ここで、温度が高い状態の場合、ダイオード21の漏れ電流は大きい。ただし、この場合、通常の温度状態の場合の抵抗値に比べて、ダイオード21のアノードとグランドとを結ぶ経路の抵抗値が小さくなる。そのため、Irが大きくても、Ir×R1R2/(R1+R2)は小さい値に抑えられ、検出部30による誤検出を抑制することができる。
例えば、R2=4.7Ωである。この場合、合成抵抗は、4.4kΩ程度となり、ACアダプタ検出の閾値電圧を15Vとすれば、15/4.4k=3.4mA程度の漏れ電流となり、許容範囲に収めることができる。
ここで、本実施例では、抵抗101の抵抗値の一例として82kΩとし、抵抗102の抵抗値の一例として4.7kΩとしたが、これらの抵抗値は使用するダイオード21の特性や保証温度、検出する外部電源の電圧などに応じて決定されることが好ましい。
次に、温度変化による抵抗制御の処理の流れについて説明する。まず、図3を参照して、本実施例に係るパーソナルコンピュータによる温度変化による抵抗制御の処理の全体的な流れについて説明する。図3は、温度変化による抵抗制御の処理の概要を説明するための図である。
図3に示すように、温度が上昇し、低温から高温に移行した場合、温度が閾値温度以上となる。その場合、抵抗制御部40は、スイッチ46をオンにして、ダイオード21のアノードとグランドとを結ぶ経路の抵抗を、抵抗101の1本のみから、抵抗101及び102の2本に切り替える(ステップS1)。これにより、ダイオード21のアノードとグランドとを結ぶ経路の抵抗の抵抗値が下降するので、ダイオード21の漏れ電流が大きくなっても、検出部30は、ACアダプタ2の誤検出を抑制することができる。
また、温度が下降し、高温から通常温度を含む低温に移行した場合、温度が閾値温度未満となる。その場合、抵抗制御部40は、スイッチ46をオフにして、ダイオード21のアノードとグランドとを結ぶ経路の抵抗を、抵抗101及び102の2本から、抵抗101の1本のみに切り替える(ステップS2)。これにより、ダイオード21のアノードとグランドとを結ぶ経路の抵抗の抵抗値が上昇し、待機電力を抑えることができる。また、この場合、ダイオード21のアノードとグランドとを結ぶ経路の抵抗の抵抗値が高くても漏れ電流が小さいため、検出部30は、ACアダプタ2の誤検出を抑制することができる。
次に、図4を参照して、温度が上昇する場合の抵抗制御の処理の流れについて説明する。図4は、温度が上昇する場合の抵抗制御の処理のフローチャートである。図4で示す処理は、図3のステップS2における処理の一例にあたる。
ダイオード21は、温度の上昇にしたがい漏れ電流が上昇する(ステップS11)。このままでは、漏れ電流の上昇によりダイオード21とACアダプタ2との間の経路の電圧が上昇し、検出部30が、ACアダプタ2を誤検出するおそれがある。そこで、ACアダプタ2の誤検出を抑制するため、本実施例に係るパーソナルコンピュータでは以下の動作が実施される。
サーミスタ44は、温度上昇により、抵抗値が下降する(ステップS12)。
サーミスタ44の抵抗値が下降することで、抵抗43とサーミスタ44との分圧が上昇し、コンパレータ45の+入力端子の電圧が上昇する(ステップS13)。
コンパレータ45は、+入力端子に入力される電圧であるスイッチ用検出電圧が、−入力端子に入力される電圧であるスイッチ参照電圧、すなわちスイッチ用閾値電圧以上か否かを判定する(ステップS14)。スイッチ用検出電圧がスイッチ用閾値電圧未満の場合(ステップS14:否定)、コンパレータ45がLowの信号の出力を維持したまま、処理はステップS13に戻る。
これに対して、スイッチ用検出電圧がスイッチ用閾値電圧以上の場合(ステップS14:肯定)、コンパレータ45は、Highの信号を出力する(ステップS15)。
スイッチ46は、コンパレータ45からHighの信号の入力を受けてオンになる(ステップS16)。
スイッチ46がオンになることで、ダイオード21のアノードとグランドとをつなぐ経路上の抵抗41に抵抗42が並列に追加されるので、抵抗値が下降する(ステップS17)。これにより、ダイオード21の漏れ電流が上昇しても、ダイオード21とACアダプタ2との間の経路の電圧の上昇が抑えられ、検出部30によるACアダプタ2の誤検出が抑えられる。
次に、図5を参照して、温度が下降する場合の抵抗制御の処理の流れについて説明する。図5は、温度が下降する場合の抵抗制御の処理のフローチャートである。図5で示す処理は、図3のステップS1における処理の一例にあたる。
ダイオード21は、温度の下降にしたがい漏れ電流が下降する(ステップS21)。このままでは、ACアダプタの誤検出の危険が減ったにも関わらず、待機電力が大きくなったままとなってしまう。そこで、待機電力を抑制するため、本実施例に係るパーソナルコンピュータでは以下の動作が実施される。
サーミスタ44は、温度下降により、抵抗値が上昇する(ステップS22)。
サーミスタ44の抵抗値が上昇することで、抵抗43とサーミスタ44との分圧が下降し、コンパレータ45の+入力端子の電圧が下降する(ステップS23)。
コンパレータ45は、+入力端子に入力される電圧であるスイッチ用検出電圧が、−入力端子に入力される電圧であるスイッチ参照電圧、すなわちスイッチ用閾値電圧未満か否かを判定する(ステップS24)。スイッチ用検出電圧がスイッチ用閾値電圧以上の場合(ステップS24:否定)、コンパレータ45がHighの信号の出力を維持したまま、処理はステップS23に戻る。
これに対して、スイッチ用検出電圧がスイッチ用閾値電圧未満の場合(ステップS24:肯定)、コンパレータ45は、Lowの信号を出力する(ステップS25)。
スイッチ46は、コンパレータ45からLowの信号の入力を受けてオフになる(ステップS26)。
スイッチ46がオフになることで、ダイオード21のアノードとグランドとをつなぐ経路上から抵抗42が除かれるので、抵抗値が上昇する(ステップS27)。これにより、待機電力が抑えられる。
次に、図6を参照して、本実施例に係るパーソナルコンピュータにおける温度と漏れ電圧の関係について説明する。図6は、実施例に係るパーソナルコンピュータにおける温度と漏れ電圧の関係を表す図である。図6は、縦軸でダイオード21の漏れ電圧を表し横軸でダイオード21の接合温度を表す。
図6は、接合温度を上昇させていった場合の漏れ電圧の遷移を表す。図6のT1が開始温度を表しT2が終了温度を表す。さらに、VthがACアダプタ2の検出用の閾値電圧を表す。そして、実線で表されるグラフ201が実施例に係る抵抗制御部40を有する場合の漏れ電圧の変化を表す。また、点線で表されるグラフ202が抵抗制御部40を有さず、単にダイオード21のアノードとグランドとの間に抵抗101のみを設けた場合の漏れ電圧の変化を表す。
接合温度が、開始温度T1から閾値温度までの間では、コンパレータ45は、Lowの信号を出力する。これにより、スイッチ46はオフとなっており、ダイオード21のアノードとグランドとの間に抵抗101のみであるので、グラフ201とグラフ202とは同じカーブとなる。
閾値温度に達すると、コンパレータ45は、Highの信号の出力を開始する。これにより、スイッチ46がオンとなり、抵抗102が抵抗101に並列に追加され、ダイオード21のアノードとグランドとの間の抵抗値が下降する。そこで、グラフ201では、ダイオード21の漏れ電圧が低下し、閾値電圧Vth以上となることを回避できる。
その後、閾値温度から終了温度T2までの間、コンパレータ45は、Highの信号を出力する。これにより、スイッチ46はオンの状態を維持し、グラフ201に示すように、漏れ電圧は、閾値温度で下降した電圧値から徐々に上昇する。この場合、80℃を超える終了温度T2に達しても漏れ電圧は閾値を超えておらず、通常のコンピュータの使用範囲であれば、ACアダプタ2の誤検出を確実に抑制することができることが分かる。
これに対して、抵抗制御部40を有さない場合、ダイオード21のアノードとグランドとの間の抵抗値に変化はない。そのため、漏れ電圧はそのまま上昇し続け、グラフ202に示すように、漏れ電圧は閾値電圧Vthを超えてしまう。この場合、ACアダプタ2の誤検出が発生してしまう。
以上に説明したように、本実施例に係る電子機器は、温度が閾値温度を超えた場合、ACアダプタの経路上に配置された整流素子のアノードとグランドとの間の経路に抵抗を並列に加える。これにより、温度が高くなり大きな漏れ電流が発生したとしても、ACアダプタと整流素子との間の電圧を低く抑えることができ、ACアダプタの誤検出を適切に抑制することができる。
また、閾値温度を超える高温状態以外の場合、ACアダプタの経路上に配置された整流素子のアノードとグランドとの間の経路に抵抗を大きくしているので、待機電力を低く抑えることができ、ErP規制などの待機電力規制を満たすことができる。
ここで、以上の説明では、PCを接続する拡張ユニットとして、キーボードなどを備えたドッキングステーションを例に説明したが、PCに対して1つのACアダプタの電力供給経路以外の他の電力供給経路を提供する機構であれば他の構成であってもよい。例えば、拡張ユニットは、単なる充電器であってもよい。
さらに、以上の説明では、PCを例に説明したが、ダイオードOR回路で接続された異なる外部電源の供給経路を有する電子機器であれば他の電子機器であっても実施例で説明した抵抗制御機構を実装することができる。
また、以上の説明では、大電流に対応するためダイオードとしてショットキーバリアダイオードを例に説明したが、漏れ電流が大きいダイオードもしくは漏れ電流が大きくなる構成であれば、実施例で説明した抵抗制御機構を実装し同様の効果を得ることができる。
また、本実施例では、2系統ある外部電源の電力供給経路のうちの一方に抵抗制御機構を設けたが、双方に設けてもよい、さらに、2つ以上の複数の外部電源の電力供給経路がある場合、そのうちのいくつかもしくは全てに抵抗制御機構を設けてもよい。
また、本実施例では、1つの抵抗を並列に配置する構成としたが、これに限らず、複数の抵抗値の異なる抵抗を温度に合わせて、並列に配置する構成にしてもよい。その場合、例えば、それぞれの抵抗をスイッチとともに平行に並べて、スイッチを行う温度に合わせて、異なるスイッチ用閾値電圧を用いるコンパレータによりそれぞれのスイッチのオンオフを行わせてもよい。
さらに、本実施例では、スイッチの切り替えをアナログ回路で行ったが、温度センサで温度を検知し、スイッチのオンオフをCPUなどで制御する構成にしてもよい。
1 パーソナルコンピュータ(PC)
2,4 ACアダプタ
3 ドッキングステーション
11 演算処理部
12 バッテリ
13 チャージャ
14 ダイオード
20 ダイオードOR回路
21,22 ダイオード
30 検出部
31 コンパレータ
32 参照電圧源
33 通知部
40 抵抗制御部
41〜43 抵抗
44 サーミスタ
45 コンパレータ
46 スイッチ
101,102 抵抗

Claims (4)

  1. 第1外部電源からの電力の第1供給経路上に配置され前記第1外部電源からの電流を整流し、出力側で第2外部電源からの電力の第2供給経路が接続される整流素子と、
    前記第1供給経路上の前記整流素子の入力側に接続され、前記第1供給経路から入力された電圧を基に、前記第1外部電源が接続されたことを検出する検出部と、
    前記整流素子を含む装置内温度が所定温度以上の場合、前記整流素子の入力側とグランドとの間の合成抵抗を小さくする抵抗制御部と
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記抵抗制御部は、前記整流素子の入力側とグランドとの間に配置された第1抵抗に並列に第2抵抗を加えることで合成抵抗を小さくすることを特徴とする電子機器。
  3. 前記抵抗制御部は、前記所定温度以上で抵抗値が所定値以下となるサーミスタを経由させた分圧と、所定電圧とを比較し、分圧が所定電圧を超えた場合に前記装置内温度が所定温度以上であると検知し、前記装置内の温度を所定温度以上と検知した場合、前記合成抵抗を小さくする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 第1外部電源からの電力の第1供給経路上に配置され前記第1外部電源からの電流を整流し、出力側で第2外部電源からの電力の第2供給経路が接続される整流素子を含む装置内温度が所定温度以上の場合、前記整流素子の入力側とグランドとの間の合成抵抗を小さくし、
    前記第1供給経路上の前記整流素子の入力側の電圧を基に、前記1外部電源が接続されたことを検出する
    ことを特徴とする電子機器制御方法。
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