JP2016218434A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Shota Kobashigawa
翔太 小橋川
石井 賢治
Kenji Ishii
賢治 石井
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Kazuto Kishi
和人 岸
関 貴之
Takayuki Seki
貴之 関
吉永 洋
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洋 吉永
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Takashi Seto
隆 瀬戸
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Hirotada Takagi
啓正 高木
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一平 藤本
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洋 瀬尾
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岳誠 長谷
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Kazunari Sawada
憲成 澤田
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Abstract

【課題】用紙ニップ部で発熱する第2の熱源を有すると共に、定着不良や画像品質低下といった不具合の発生を防止することが可能な定着装置を提供する。
【解決手段】可撓性を有する無端状のベルト部材80と、ベルト部材80と対向配置され加圧によりニップ部Nを形成する加圧部材84と、ベルト部材80の軸方向中央寄りをニップ部N以外で加熱する第1の熱源82a,82bと、ベルト部材80の軸方向両端近傍をニップ部Nにて加熱する第2の熱源112a,112bとを有し、ベルト部材80は第1の熱源82a,82b及び第2の熱源112a,112bの双方によって加熱される双加熱領域を有し、第2の熱源112a,112bの発熱量は、第2の熱源112a,112bのみにより加熱される単加熱領域に比して双加熱領域の方が小さく設定されている定着装置150。
【選択図】図11

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置はヒータを備えた定着装置を具備しており、画像形成には様々なサイズの用紙が用いられる。このため、定着装置のヒータ長さを最大サイズの用紙に対応した長さとすると、小サイズの用紙を通紙した際に非通紙部である端部の温度上昇が大きくなるため、用紙の搬送速度を落として生産性を下げる必要がある。この問題点に対処すべく、定着ローラの内部に中央部の配光分布が密な第1のハロゲンヒータと端部付近の配光分布が密な第2のハロゲンヒータとを配設し、小サイズの用紙を用いる場合には第1のハロゲンヒータのみを点灯させる定着装置が知られている。
また、用紙全体における使用頻度はごく少ないものの、A3サイズよりも一回り大きいA3ノビや13インチといった特殊な大サイズの用紙が使用される場合がある。このような大サイズの用紙に対応した配光分布を有するハロゲンヒータを別途設けようとしても、小型化に基づいた定着ローラの直径サイズが制約されているために困難であるという問題点がある。
そこで、定着温度への立ち上がりが早い薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材の内部にニップ形成ユニットを設け、ベルト部材とこれを加圧する加圧ローラとニップ形成ユニットとの当接圧によってニップを形成する定着装置が知られている(例えば「特許文献1」参照)。この定着装置では、ベルト部材の内部に配光分布が異なる複数のハロゲンヒータが配設され、ベルト部材の幅方向両端部であってベルト部材の回転方向におけるニップ上流側の位置には、大サイズの用紙に対応可能な端部熱源が、ベルト部材の内面または外面に接触する態様で配置されている。この端部熱源を配置することにより、大サイズ専用のハロゲンヒータを追加することなく、簡単な構成で大サイズの用紙にも対応することが可能となる。
用紙対応と同時に、昨今の省エネ要求の高まりから装置待機中に定着熱源を予熱状態とすることは、消費電力の増大を招くためにほとんど行われなくなってきている。このため、近年では省エネモードからの復帰時間を短縮する技術が考えられており、方向性としては定着ベルトのような被加熱部材の低熱容量化、つまり薄肉化が基本技術となっている。しかし、薄肉化により定着ベルトの軸方向における単位時間当たりの熱移動量が減少してしまうという問題点がある。つまり、定着ベルト内の通紙部と非通紙部とにおいて、非通紙部では通紙中に用紙によって熱が奪われないことから過度の定着ベルト温度上昇が生じるのに対し、用紙により熱が奪われる通紙部では非通紙部との間での熱の移動量が減少してしまう。これにより定着ベルト内の軸方向における温度を均一に保つことができず、非通紙部での過剰な温度上昇を招き易く、生産速度を落として加熱源の投入エネルギを減少させて温度上昇を防止しなければならず、ユーザの要求を満たすことができなかった。
そこで、このような問題点を解決すべく、第1の熱源である複数のハロゲンヒータを有すると共に、用紙ニップ部の大サイズ用紙端部と対応する位置に第2の熱源である面状発熱体を設ける構成が提案されている。しかしこの構成では、ハロゲンヒータの端部では発熱出力が低下するという特性を有しているのに対し、面状発熱体ではこのような性質を有していない。そのため、これ等を組み合わせた際に、ハロゲンヒータと面状発熱体との加熱領域がオーバラップする双加熱領域において定着ベルトへの供給熱量にムラが生じてしまう。これにより、コールドオフセットやホットオフセット等の定着不良、光沢ムラ等の画像品質低下が発生してしまうという問題点がある。
本発明は、上述した問題点を解決し、用紙ニップ部で発熱する第2の熱源を有すると共に、定着不良や画像品質低下といった不具合の発生を防止することが可能な定着装置の提供を目的とする。
本発明は、可撓性を有する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材と対向配置され加圧によりニップ部を形成する加圧部材と、前記ベルト部材の軸方向中央寄りを前記ニップ部以外で加熱する第1の熱源と、前記ベルト部材の軸方向両端近傍を前記ニップ部にて加熱する第2の熱源とを有し、前記ベルト部材は第1の熱源及び第2の熱源の双方によって加熱される双加熱領域を有し、第2の熱源の発熱量は、第2の熱源のみにより加熱される単加熱領域に比して前記双加熱領域の方が小さく設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1の熱源の端部ダレを補完するように第2の熱源の発熱量分布を与えることにより、ベルト部材の温度を均一化させることができる。この均一化によりベルト部材の軸方向におけるムラの発生を低減でき、定着不良の発生を防止して安定した品質の画像形成を行うことができる。
本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置の概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる定着装置の概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる定着装置のニップ部近傍における概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる定着ベルトの支持構造を説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるハロゲンヒータの配光分布及び端部ヒータの位置関係を示す概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるニップ形成ユニットを示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に適用可能な端部ヒータを説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる端部ヒータ及びニップ形成部材と定着ベルトとの接触状態を説明する概略図である。 本発明の一実施形態におけるハロゲンヒータ及び端部ヒータの回路構成図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる抵抗発熱体を説明する概略図である。 本発明の一実施形態における各ヒータの発熱量と長手方向位置との関係を示す線図である。 本発明の第2の実施形態に用いられる端部ヒータを説明する概略図である。
以下、図を参照して本発明の実施形態を説明する。先ず、本実施形態を説明する前に従来の構成及び問題点について説明する。記録媒体が小サイズの場合は中央部の配光分布が密なハロゲンヒータを点灯させ、大サイズの場合は端部付近の配光分布が密なハロゲンヒータを一緒にかつ適当なオンオフ配分で点灯させることで、様々なサイズの用紙に対応している。
ここで用紙サイズと使用頻度について言及すると、通常使用される用紙は最大A3サイズまでがほとんどであり、A3サイズの用紙は縦方向に通紙される。特に使用頻度が高いA4またはLTサイズの用紙に関しても、生産性を上げるため横方向に通紙されることが多い。このことから、定着装置の加熱幅として約300mmを確保しておけば、ほとんどの場合、機種によっては99%以上の記録媒体を網羅することができる。一方で、全体に対する使用頻度はごく少ないが、A3ノビや13インチといったA3幅よりも大サイズの用紙対応が要求されている。
ハロゲンヒータによる加熱方式の場合、直径30mm程度の定着ローラ内部に小サイズ用紙に対応した複数のヒータを設けるため、ヒータ本数を容易に増やすことができない。このため、A3幅よりも大サイズの用紙幅に合わせて端部配光分布が密なハロゲンヒータを長くせざるを得ない。上述のように、使用頻度で考えると300mm幅程度の加熱が圧倒的に多いが、上述の長いハロゲンヒータを用いた場合には330mm幅近辺まで加熱されてしまい、差分の消費エネルギが無駄になる。さらには、A3またはA4横(A4Y)サイズでの通紙時において330mm幅の端部付近が温度上昇してしまい、これを冷やすために生産性を落としたり、またはファンを設けたりする必要があった。反射板を設けた場合には、ヒータ端部が異常に温度上昇するといった不具合も発生していた。このような問題に対処すべく、特許文献1に記載の装置が提案された経緯となっている。
以下に、上述した特許文献1の問題点を解消することが可能な本発明の第1の実施形態を説明する。先ず、図1に基づいて、本実施形態を適用可能な画像形成装置の構成の概要を説明する。画像形成装置100は、複数の色画像を形成する作像部が中間転写ベルトの移動方向に沿って並設されたタンデム方式のカラープリンタである。
画像形成装置100は、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色に分解された色にそれぞれ対応する像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkを有している。各感光体ドラム20に形成された可視像としてのトナー像は、各感光体ドラム20に対向しつつ矢印A1方向に走行移動可能な中間転写体としての中間転写ベルト11に重ね合わせて1次転写される。その後、記録媒体としての用紙Sに対して2次転写工程により一括転写される。各感光体ドラム20の周囲には、各感光体ドラム20の回転に従い画像形成処理を行うための装置が配置されている。
ブラック画像の形成を行う感光体ドラム20Bkを代表して、画像形成処理を行うための装置を説明する。感光体ドラム20Bkの周囲には、感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って、画像形成処理を行う帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bk及びクリーニング装置50Bkが順に配置されている。帯電装置30Bkによる帯電後、光書込装置8により感光体ドラム20Bkの表面に対して画像情報に基づいた光書き込みが行われて静電潜像が形成される。静電潜像は現像装置40Bkによりトナー像として可視化される。
各感光体ドラム20に形成されたトナー像は、中間転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、中間転写ベルト11の同じ位置に重ねて1次転写される。この1次転写は、中間転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20に対向して配設された各1次転写ローラ12による電圧印加により、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、中間転写ベルト11の移動方向の上流側からこの色順で並んでいる。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。
画像形成装置100は、色毎の画像形成処理を行う4つの画像ステーションと、各感光体ドラム20の上方に対向して配設され、中間転写ベルト11及び各1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを備えた中間転写ベルトユニット10とを有している。また画像形成装置100は、中間転写ベルト11に対向して配設され中間転写ベルト11に従動して連れ回りする2次転写手段としての2次転写ローラ5を有している。また画像形成装置100は、中間転写ベルト11に対向して配設され中間転写ベルト11上をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置13を有している。光書込装置8は、これらに対向して4つの画像ステーションの下方に配設されている。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー及び偏向手段としての回転多面鏡などを装備している。光書込装置8は、各感光体ドラム20に対して色毎に対応した書き込み光Lbを出射し、各感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。図1では、便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として書き込み光に符号Lbを付けているが、その他の画像ステーションにおいても同様である。
画像形成装置100の下部には、各感光体ドラム20と中間転写ベルト11との間に向けて搬送される用紙Sを積載した給紙カセットとしてのシート給送装置61が設けられている。シート給送装置61から搬送されてきた用紙Sは、レジストローラ対4により、画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、中間転写ベルト11と2次転写ローラ5との間の2次転写部に向けて繰り出される。用紙Sの先端がレジストローラ対4に到達したことは、図示しないセンサによって検知される。
トナー像が転写された用紙Sは定着装置150に送られ、ここで熱と圧力を加えられて用紙S上にトナー像が定着される。定着済みの用紙Sは排紙ローラ対7により排紙トレイとしての画像形成装置本体の上面に排出される。画像形成装置本体の上面の下方には、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填されたトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkが備えられている。
中間転写ベルトユニット10は、中間転写ベルト11、各1次転写ローラ12の他に、中間転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72及び従動ローラ73を有している。従動ローラ73は、中間転写ベルト11に対する張力付与手段としての機能も備えており、このため従動ローラ73には、バネ等を用いた付勢手段が設けられている。中間転写ベルトユニット10と、各1次転写ローラ12と、2次転写ローラ5と、中間転写ベルトクリーニング装置13とで転写装置71が構成されている。
シート給送装置61は、最上位の用紙Sの上面に当接する給送ローラ3を有しており、給送ローラ3が反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の用紙Sをレジストローラ対4に向けて給送する。
転写装置71に装備されている中間転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11に対向及び当接すべく配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。中間転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより掻き取って除去する。中間転写ベルトクリーニング装置13はまた、中間転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出して廃棄するための図示しない排出手段を有している。
図2に示すように定着装置150は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材としての定着ベルト80と、定着ベルト80に対向して配置された加圧部材としての加圧ローラ84とを有している。定着ベルト80の内部には、定着ベルト80と加圧ローラ84との間に記録媒体である用紙Sを挟持して搬送するニップ部Nを形成するためのニップ形成ユニット86が設けられている。ニップ形成ユニット86は、加圧ローラ84に対向して定着ベルト80の内側に配置されたニップ形成部材88と、ニップ形成部材88を加圧ローラ84からの加圧力に対抗して保持するステー部材90とを有している。
ステー部材90はニップ部N側とは反対側が開口されたボックス形状を呈しており、その内部には第1の熱源としてのハロゲンヒータ82a、82bが配置されている。定着ベルト80は、ステー部材90の開口側において、ハロゲンヒータ82a、82bにより内面側から輻射熱で直接加熱される。ハロゲンヒータ82a、82bによる加熱効率を上げるため、ステー部材90の内面には、ハロゲンヒータ82a、82bから放射される光を定着ベルト80へ反射させる板状の反射部材94が設けられている。反射部材94は、ハロゲンヒータ82a、82bからの輻射熱等によりステー部材90が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギ消費を抑制すべく設けられている。反射部材94に代えて、ステー部材90の内面に断熱もしくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
加圧ローラ84は、図3に示すように、中空の金属ローラ84aにシリコーンのゴム層84bを設けた構成を有している。離型性を得るためにゴム層84bの表面には、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)またはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる層厚5〜50μmの離型層が設けられている。加圧ローラ84は、画像形成装置に設けられたモータ等の駆動源からギヤを介して駆動力が伝達されて回転する。また、加圧ローラ84はスプリング等により定着ベルト80側に押圧されており、ゴム層84bが押し潰されて変形することにより用紙搬送方向に所定のニップ幅Nwが形成される。加圧ローラ84は中実のローラであってもよいが、中空の方が熱容量は少なくより好ましい。加圧ローラ84は内部にハロゲンヒータ等の加熱源を有していてもよい。ゴム層84bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ内部にヒータがない場合にはスポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト80の熱が奪われにくくなるので、より好ましい。
定着ベルト80は、層厚が30〜50μmのニッケルやSUSなどの金属ベルトやポリイミド等の樹脂材料を用いた無端ベルト、もしくはフィルムである。ベルトの表層はPFAまたはPTFE層等の離型層を有し、トナーが付着しないように離型性を持たせている。ベルトの基材とPFAまたはPTFE層との間には、他にシリコーンゴムの層等で形成された弾性層を有していてもよい。シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着画像を押し潰して定着するときにベルト表面の微妙な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に定着ムラ(光沢ムラ)が残るという不具合が生じる。
上述の不具合を改善するには、シリコーンゴム層を100μm以上設ける必要がある。これにより、シリコーンゴム層が変形することで微妙な凹凸が吸収されて定着ムラが改善される。定着ベルト80は、加圧ローラ84の回転により接触摩擦で連れ回りする。定着ベルト80はニップ部Nで挟み込まれて回転するが、ニップ部N以外では両端部を円筒状のまま保持されており、定着ベルト80の断面形状は安定的に円形状に維持される。また図2に示すように、ニップ部Nの用紙搬送方向下流側には、定着ベルト80から用紙Sを分離する分離部材32が設けられている。
本実施形態では、図2及び図3に示すようにニップ部Nの形状を平坦状にしているが、加圧ローラ84側から見て定着ベルト80側に凸となる凹形状やその他の形状であってもよい。ニップ部Nの形状は、凹形状の方が用紙先端の排出方向が加圧ローラ84寄りになり、分離性が向上するのでジャムの発生が抑制される。この場合、ニップ形成部材88のニップ形成面が凹形状に形成されるが、この場合にはニップ形成部材88と一体に設けられた後述する第2の熱源である端部ヒータ112a,112bの接触面もニップ形成面に沿った形状としてもよい。
ステー部材90の働きにより、加圧ローラ84から圧力を受けるニップ形成部材88の撓みを防止し、軸方向で均一なニップ幅を得ることができる。本実施形態では、加圧ローラ84を定着ベルト80側へ押圧してニップ部Nを形成する構成としたが、ニップ形成ユニット86を加圧ローラ84側へ押圧してニップ部Nを形成する構成としてもよい。ステー部材90は、ニップ形成部材88を支持するために十分な撓み強度を備えている。材質としては、ステンレスや鉄といった金属材料、セラミックス等の金属酸化物等が挙げられる。
図4に示すように定着ベルト80は、軸方向における両端側を、側板34から軸方向に突出する支持部材としてのフランジ36により回転可能に支持されている。図4では定着ベルト80の軸方向における一方側の支持構成を示しているが、他方側も同様の構成である。定着ベルト80の両端部をガイドするフランジ36は、定着ベルト80の内径とほぼ同等の外径を有し、定着ベルト80の両端から内側に5〜10mm入り込む長さを有している。定着ベルト80はフランジ36によってガイドされることにより、走行中(回転中)においてもその断面形状を円形状に維持される。フランジ36のニップ部Nに対応する部分は、ニップ形成ユニット86を所定の位置に配置するために開口されている。ステー部材90は定着ベルト80の軸方向全体にわたって延びる長さを有しており、その両側を側板34にそれぞれ固定されて位置決めされた状態で支持されている。
図5に示すように、ハロゲンヒータ82aは定着ベルト80の長手方向における中央部の配光分布が密な小サイズの用紙Sに対応したハロゲンヒータである。ハロゲンヒータ82bは、同長手方向における両端部の配光分布が密なA3サイズ等の用紙Sに対応したハロゲンヒータである。用紙Sが小サイズのときはハロゲンヒータ28aのみが点灯され、非通紙部が無駄に過熱されることが防止される。
A3サイズの幅やA4サイズを横向きにしたA4Yの幅と、A3ノビ(329mm)及び13インチ(330mm)との差は32〜33mmである。従って、定着ベルト80の軸方向両端部のみを加熱する方式であれば、上記の半分である16〜16.5mmの幅だけ両端部をそれぞれ加熱できれば、図5に示すように、A3サイズからA3ノビ等へと用紙対応幅を広げることができる。換言すれば、ハロゲンヒータ82bの両端部における配光分布が密でない部分をそれぞれ加熱できれば、A3ノビ等の大サイズの用紙Sにも対応可能となる。従って端部熱源として用いられる端部ヒータ112a,112bとしては、その軸方向長さが20mm程度の小型なヒータで済むこととなる。
A3ノビや13インチ等の大サイズの用紙Sを通紙する場合には、ハロゲンヒータ82a,82b及び端部ヒータ112a,112bに通電する。A3サイズ以下の用紙を通紙する場合には、ハロゲンヒータ82a及び82b、あるいはハロゲンヒータ82aのみ通電し、端部ヒータ112a,112bには通電しない。ハロゲンヒータ82bをA3ノビ等の大サイズの用紙Sに対応可能な加熱構成とすると、大サイズの用紙Sを通紙しない場合にもその部分を加熱することになって無駄なエネルギを消費することになる。本実施形態の構成によれば、定着ベルト80の両端部ないし両端近傍に端部ヒータ112a,112bを追加するという簡単な構成の付加によって上記問題を解消することができる。
図6に示すように、ステー部材90の加圧ローラ84側の側面90aには定着ベルト80の長手方向に延びる2つの凸条90b,90cが形成されている。直方体状のニップ形成部材88は、凸条90b,90c間に収容されて位置決めされ、接着等の手段により側面90aに固定されている。ニップ形成部材88の長手方向の両端部には、段差部としての凹部88a,88bが形成され、これらには端部ヒータ112a,112bがそれぞれ収容されて接着等の手段によりそれぞれ固定されている。ニップ形成部材88の加圧ローラ84に対向する面はニップ形成面88cを形成している。
ニップ形成部材88のニップ部N側には、熱移動補助手段としての金属板89が、ニップ形成部材88を覆うように設けられている。金属板89としては、定着ベルト80の長手方向における温度不均一性を低減するために短時間で熱移動が可能な材料であることが望ましく、熱伝導率が高い、例えば銅、アルミニウム、銀等が望ましい。中でも、コスト、入手性、熱伝導率特性、加工性の総合面から銅が最も望ましい。金属板89は、図示しない摺動シートとしての低摩擦シートを介して定着ベルト80の内面と摺動し、摺動シートにフッ素グリースやシリコーンオイル等の潤滑剤を塗布することにより摺動トルクを低減することができる。なお、摺動シートを用いずに定着ベルト80の内面に金属板89を直に接触させる構成としてもよい。その場合には、金属板89の表面に定着ベルト80との摩擦力を低減させる樹脂等のコーティングを施すことが望ましい。
上述した実施形態では金属板89を設けた構成を示したが、定着装置の熱容量を低減させてウォームアップタイムや消費電力量を改善するためには金属板89を設けない構成としてもよく、この場合にはニップ形成部材88と定着ベルト80とが摺動する。この構成の場合、金属板89を設けた場合と同様に摺動シートを間に介装してもよいし、摺動シートを介装させずにニップ形成部材88の表面にコーティングを施してもよい。
図7は、本発明の第1の実施形態に用いられる端部ヒータ112a,112bを示している。同図において端部ヒータ112a,112bは、外形10mm×20mm程度のセラミック基材113に抵抗発熱体114及び薄膜のガラス層からなる絶縁層115を積層して構成されている。ここで、セラミック基体113の外周辺部まで抵抗発熱体114を備えない構成とすることにより、外周辺部の発熱量が中央部よりも低くなるように構成されている。そして、外周辺部に凹部88a(88b)を当接させることにより、熱の放散を極力防止する構成を呈している。各凹部88a,88bとの接触面はセラミック基材113側でも絶縁層115側でもよいが、薄膜ガラス層で構成される絶縁層115側で各凹部88a,88bと接触させると、昇温速度が速く効率的である。なお、図7(a)において抵抗発熱体114の回路が折り返す側(図の左側)が長手方向における中央側、抵抗発熱体114に電力を入力する側(図の右側)が長手方向における端部側である。
図8(a)に示すように、定着ベルト80の内面に接触する端部ヒータ112a,112bの面とニップ形成面88cとは、定着ベルト80の内面を押す方向である矢印F方向(抗力方向)の高さが同一となるように構成されている。換言すれば、定着ベルト80の内面に接触する端部ヒータ112a,112bの面は、ニップ形成面88cの長手方向における延長面となるように構成されている。本実施形態では、端部ヒータ112a,112bを、ニップを形成するために必要なニップ形成部材88に対して一体的に設ける構成としたので、端部ヒータ112a,112bを定着ベルト80の内側に配置でき省スペース化を図ることができる。
また、定着ベルト80の内面に接触する端部ヒータ112a,112bの面とニップ形成面88cとは同一高さ(同一平面上)に位置するので、加圧ローラ84による充分な加圧力が定着ベルト80と端部ヒータ112a,112bとの間に加えられる。これにより、定着ベルト80と端部ヒータ112a,112bとが密着した状態でのベルト走行が実現でき、伝熱性の向上によって端部ヒータ112a,112bによる良好な加熱効率を維持できる。また、端部ヒータ112a,112bによる定着ベルト80に対する加熱部位がニップ領域内に存在するので、特許文献1のようにニップ部Nとは異なる部位で加熱することによる未転写トナーの再溶融の問題も生じない。さらに、伝熱性を向上させるために端部ヒータ112a,112bと定着ベルト80とを密着させるための付勢手段を加圧ローラ84が兼ねるので、端部ヒータ112a,112bのみを加圧する構成が不要となり従来に比して構成を簡易化できる。換言すれば、ニップ部Nを形成するための加圧力を利用して端部ヒータ112a,112bと定着ベルト80とを密着させているので、特許文献1に開示された構成における走行性と伝熱不良とのトレードオフの問題も生じない。
本実施形態では、ニップ形成部材88に形成する凹部の形状を軸方向の端部が開放された形状としたが、図8(b)に示すように、四方が囲まれた凹部88a,88bとしてもよい。また、軸方向の前後が塞がれ、軸方向と直交する両側が開放された構成としてもよい。また本実施形態では、ニップ形成ユニット86としてステー部材90やハロゲンヒータ82a,82bを一体に備えた構成としたが、ニップ形成部材88と端部ヒータ112a,112bとの一体構成からなる単品も本発明に係るニップ形成ユニットである。
定着ベルト80や加圧ローラ84がまだ十分に温まっていないウォームアップ直後の連続通紙時における最初のある程度の時間には、ハロゲンヒータ82a,82b及び端部ヒータ112a,112bに通電後、通紙時には温度制御により電力量が制御される。ハロゲンヒータ82bの最端部における発熱出力低下(端部ダレ)を回避するためにはハロゲンヒータ82bの発熱部長さを長くする必要があり、これは連続通紙時での非通紙部温度上昇という問題を引き起こす。また、不必要部分まで加熱する必要があることから、無駄なエネルギを消費することとなる。
また本実施形態において、端部ヒータ112a,112bとしては共にPTC特性を有していてもよい。PTC特性を有していれば、設定温度以上で抵抗値が増加するため設定温度以上に昇温することがなく、燃焼やベルト破損の虞がない安全な定着装置を実現することができる。さらに本実施形態では、端部ヒータ112a,112bを定着ベルト80の内方に設ける構成としたので、定着ベルト80の走行移動を妨げることがなく内側からベルト端部を加熱することができる。
また、端部ヒータ112a,112bを保持する各凹部88a,88bをニップ形成部材88に一体形成したので、端部ヒータ112a,112bを定着ベルト80の内側に省スペースで配置することができる。さらに、ニップ形成部材88と同一高さに端部ヒータ112a,112bを配設してその上に金属板89を配設したので、金属板89の高熱伝導率特性を活用して定着ベルト80の温度をより均一に保持することができる。
本実施形態では、定着熱源としてのハロゲンヒータを2本有する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、小サイズ紙対応のための3本以上のハロゲンヒータを有する構成でもよい。また、ハロゲンヒータを1本のみ有して、端部ヒータが端部を加熱するハロゲンヒータ82bの機能を兼ねる構成としてもよい。
上記各実施形態におけるハロゲンヒータ82a,82b及び端部ヒータ112a,112bの電気的接続構成を図9に示す。用紙Sをセンタ基準で搬送する場合、端部ヒータ112a,112bは常に同時に駆動するので、端部ヒータ112a,112bは電源120に対してそれぞれ直列に電気接続されている。このような接続構成とすることで、端部ヒータ112a,112bを個別にオンオフする構成に比べて電気制御を簡易化することができる。また、片側の端部ヒータ112aまたは112bが故障したとき、両者の電気接続を同時に絶つことができるので安全性を確保することができる。ハロゲンヒータ82aはスイッチ120aにより、ハロゲンヒータ82bはスイッチ120bにより、端部ヒータ112a,112bはスイッチ120cにより通電をオンオフされる。
端部ヒータ112は、上記実施形態で示したように左右両端に1対で設ける構成に限られず、例えば様々な用紙サイズに応じて複数対設けてもよく、またハロゲンヒータ82bよりもさらに外側に配設してもよい。このような場合にはより多くのサイズの用紙に対応することができ、より高精度な加熱が可能となり、より望ましい。
上記実施形態で示した回路構成に基づいた加熱動作は、定着ベルト80の外側近傍に配設された温度センサ125(図2参照)によって温度制御される。従って、温度センサ125が故障した際に暴走することを防止するため、サーモスタット126(図2参照)等の安全装置を定着ベルト80の外側近傍に配設する必要がある。
上述したように本発明によれば、端部ヒータ112の加熱力がハロゲンヒータ82の加熱力より劣っている場合であっても端部ヒータ112のみを独立して加熱駆動することができる。これにより、端部ヒータ112による加熱温度をハロゲンヒータ82による加熱温度と同じ温度に制御することができ、ヒータ選択の自由度を向上することができる。
次に、本発明の特徴部である、端部ヒータ112の発熱分布に関して説明する。図10は、端部ヒータ112の抵抗発熱体114の回路が折り返す部分、すなわち長手方向における中央側を示している。抵抗発熱体114は、その直線部分114aに対して折り返し部分114bはU字形状であり、直線部分114aの断面積Saに比して折り返し部分114bの断面積Sbが大きくなるように形成されている。この構成より、導線の抵抗値は断面積に反比例することから、抵抗発熱体114に電力を投入した際に、直線部分114aに比して折り返し部分114bの長手方向における単位長さ当たりの発熱量を小さくすることができる。
なお、本実施形態では抵抗発熱体114の断面積を変化させて抵抗値を変更することにより電力量を調整したが、導線を電気抵抗率の異なる材料をつなぎ合わせて抵抗値を変更することにより、または回路を並列回路等に変更することにより調整を行ってもよい。また、上記実施形態では折り返し部分114bにおいて断面積を大きく形成したが、直線部分114aにおいて断面積を変更して発熱量を調整してもよい。
上述した構成による効果を説明する。図11は、長手方向におけるハロゲンヒータ82及び端部ヒータ112における定着ベルト80に対する各発熱量の分布を示している。図11(a)は従来の構成であって抵抗発熱体の断面積が均一の場合を、図11(b)は図10に示した抵抗発熱体114を有する端部ヒータ112を用いた場合をそれぞれ示している。
ハロゲンヒータ82の発熱特性から、両端部の発熱出力が中央部よりも低下する、いわゆる端部ダレが発生してしまう。このため、図11(a)では端部のハロゲンヒータ82bの発熱と端部ヒータ112の発熱とがオーバラップする領域(以下、双加熱領域という)では他の領域に比して熱量過多となる。一方、端部ヒータ112によって加熱していない領域では、端部ダレによって熱量が不足している領域も存在する。従って従来の構成では、A3ノビサイズ等の大サイズ用紙を通紙すべく全てのヒータをオンさせた際に双加熱領域付近でベルト温度が不均一となり、光沢ムラ等の画像不良や低温部分での定着強度不足等の品質低下が発生してしまう。
これに対し本実施形態で示した端部ヒータ112では、端部ヒータ112のみによって加熱される領域(以下、単加熱領域という)に比して双加熱領域の抵抗値を小さくすることで、単加熱領域よりも双加熱領域の発熱量を小さくしている。これにより長手方向における発熱量の傾きを緩やかにすることができ、ハロゲンヒータ82bの端部ダレを補完するように端部ヒータ112の発熱量分布を与えることにより、定着ベルト80の温度を均一化させることができる。この均一化により定着ベルト80の軸方向におけるムラの発生を低減でき、定着不良の発生を防止して安定した品質の画像形成を行うことができる。
また、本実施形態では抵抗発熱体114の抵抗値を単加熱領域に比して双加熱領域の方を小さくしているので、上述の構成を簡単に達成することができる。また、本実施形態では抵抗発熱体114の断面積を単加熱領域に比して双加熱領域の方を小さくしているので、従来の回路構成を大きく変えることなく上述の構成を達成することができる。
図12は、本発明の第2の実施形態に用いられる第2の熱源としての端部ヒータ116a,116bを示しており、端部ヒータ116a,116bは端部ヒータ112a,112bに代えて用いられる。端部ヒータ116は、端部ヒータ112と比較すると、長方形を呈したセラミック基材113及び絶縁層115に代えて、長方形における中央側よりの一頂点周辺が切り取られた形状のセラミック基材117及び絶縁層119が用いられている。また、これに伴い抵抗発熱体114に代えて、上述の形状に合わせて配線された抵抗発熱体118が用いられる。
上述の構成により、抵抗発熱体118の一部が切り取られた部分118aは切り取られていない部分118bに対してその長手方向における長さ当たりの配線密度が小さく、かつ長手方向における定着ベルト80との接触面積が小さくなる。これにより発熱量を小さくすることができるので、第1の実施形態と同様に双加熱領域における発熱量の傾きを緩やかにすることができる。これによりハロゲンヒータ82bの端部ダレを補完するように発熱量の分布を与えることで、定着ベルト80の温度を均一化させることができる。
上述の構成により、双加熱領域における抵抗発熱体118の配線密度を小さくすることにより抵抗発熱体118の発熱量を小さくすることができ、第1の実施形態と同様の作用効果を簡単に得ることができる。また、双加熱領域における定着ベルト80に対する抵抗発熱体118の接触面積を小さくすることにより抵抗発熱体118の発熱量を小さくすることができ、第1の実施形態と同様の作用効果を簡単に得ることができる。
上記実施形態では、第1の熱源としてハロゲンヒータを用いているが、発熱量が長手方向において中央部よりも端部が低下する熱源であれば同様の作用効果を得ることができる。例えば、IHコイル等の電磁誘導でベルト表面を非接触で加熱した場合でも、電磁誘導によって引き起こされる磁場の特性から端部ダレが生じるので、上記実施形態と同様の作用効果を期待できる。また、本実施形態では定着ベルトはハロゲンヒータによって直接加熱されているが、ハロゲンヒータと定着ベルトとの間にスリーブ部材等を設け、これを介して定着ベルトを加熱してもよい。また、別途加熱ローラを設け、定着ベルトを巻き付けることでハロゲンヒータが加熱ローラを加熱し、これを介して定着ベルトを加熱する構成としてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
80 ベルト部材(定着ベルト)
82a,82b 第1の熱源(ハロゲンヒータ)
84 加圧部材(加圧ローラ)
88 ニップ形成部材
89 熱移動補助手段(金属板)
100 画像形成装置
112a,112b,116a,116b 第2の熱源(端部ヒータ)
114,118 抵抗発熱体
150 定着装置
N ニップ部
特開2014−178370号公報

Claims (10)

  1. 可撓性を有する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材と対向配置され加圧によりニップ部を形成する加圧部材と、
    前記ベルト部材の軸方向中央寄りを前記ニップ部以外で加熱する第1の熱源と、
    前記ベルト部材の軸方向両端近傍を前記ニップ部にて加熱する第2の熱源とを有し、
    前記ベルト部材は第1の熱源及び第2の熱源の双方によって加熱される双加熱領域を有し、第2の熱源の発熱量は、第2の熱源のみにより加熱される単加熱領域に比して前記双加熱領域の方が小さく設定されている定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    第2の熱源は抵抗発熱体を有し、前記抵抗発熱体の抵抗値は前記単加熱領域に比して前記双加熱領域の方が小さいことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2記載の定着装置において、
    前記抵抗発熱体の断面積は前記単加熱領域に比して前記双加熱領域の方が大きいことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の定着装置において、
    第2の熱源は抵抗発熱体を有し、前記抵抗発熱体の前記軸方向における配線密度は前記単加熱領域に比して前記双加熱領域の方が小さいことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一つに記載の定着装置において、
    第2の熱源は抵抗発熱体を有し、前記抵抗発熱体の前記軸方向における前記ベルト部材との接触面積は前記単加熱領域に比して前記双加熱領域の方が小さいことを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一つに記載の定着装置において、
    前記ベルト部材の温度均一化を図る熱移動補助手段を有することを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか一つに記載の定着装置において、
    第2の熱源は直列に電気接続されていることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか一つに記載の定着装置において、
    第2の熱源は第1の熱源とは独立して温度制御されることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか一つに記載の定着装置において、
    前記ベルト部材を介し前記加圧部材で加圧されることにより前記ニップ部を形成するニップ形成部材を有し、第2の熱源は前記ニップ形成部材とほぼ同一平面上に設けられていることを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか一つに記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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