JP2016217601A - 調湿装置 - Google Patents

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和也 斎藤
昌弘 村上
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紘一 伊木
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Abstract

【課題】給気フィルタの目詰まりの有無を正確に判定する。
【解決手段】記憶部(44)は、給気フィルタ(25)が初期状態であるときの吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する吸込静圧初期値(Pa0)を記憶する。フィルタ状態判定部(45)は、調湿装置が運転しているときの吸込空気通路(70a)における静圧値を吸込静圧推定値(Pa3)とし、吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値であるという空気密度条件下における吸込静圧初期値(Pa0)とその空気密度条件下における吸込静圧推定値(Pa3)とに基づいて、給気フィルタ(25)の目詰まりの有無を判定する。
【選択図】図2

Description

この発明は、空気の湿度を調節する調湿装置に関する。
従来、吸着剤を利用して空気の湿度調節を行う調湿装置が知られている。例えば、特許文献1には、第1および第2吸着熱交換器を有する冷媒回路を備えた調湿装置が記載されている。この調湿装置では、放熱器として機能する第1吸着熱交換器を第2空気が通過し且つ蒸発器として機能する第2吸着熱交換器を第1空気が通過する第1動作と、放熱器として機能する第2吸着熱交換器を第2空気が通過し且つ蒸発器として機能する第1吸着熱交換器を第1空気が通過する第2動作とが行われる。そして、第1空気と第2空気の一方として吸い込まれた室外空気が室内空間に供給され、第1空気と第2空気の他方として吸い込まれた室内空気が室外空間に排出される。
また、特許文献1に調湿装置では、フィルタ部材を通過する空気の風量を推測し、フィルタ状態検出運転中に推測された風量とフィルタ部材の初期状態において推測された風量とに基づいてフィルタ部材の目詰まりの状態を検出している。
国際公開第2007/004557号
ところで、特許文献1の調湿装置では、フィルタ部材(給気フィルタ)を通過する空気の風量(質量流量)は、その空気の気体密度(空気密度)に依存している。そのため、フィルタ部材に目詰まりがない状態であっても、空気密度の変化によってフィルタ部材を通過する空気の風量が変化し、その結果、フィルタ部材に目詰まりがあると誤って判定されてしまうおそれがある。
そこで、この発明は、給気フィルタの目詰まりの有無を正確に判定することが可能な調湿装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、空気を清浄化するための給気フィルタ(25)と、圧縮機(30)と表面に吸着剤が担持された第1および第2吸着熱交換器(31,32)とを有し、該圧縮機(30)が駆動して該第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち一方が凝縮器となって空気を加湿し該第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち他方が蒸発器となって空気を除湿する冷凍サイクル動作を行う冷媒回路(21)とを備え、室外から取り込まれた空気が上記給気フィルタ(25)を通過した後に上記第1および第2吸着熱交換器(31,32)のいずれか一方を通過して室内に供給される運転を行う調湿装置であって、上記給気フィルタ(25)が初期状態であるときの室外から該給気フィルタ(25)を経由して上記第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち該給気フィルタ(25)を通過した空気が供給される給気側の吸着熱交換器(31,32)に至る吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する吸込静圧初期値(Pa0)を記憶する記憶部(44)と、該調湿装置が運転しているときの上記吸込空気通路(70a)における静圧値を吸込静圧推定値(Pa3)とし、上記吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値であるという空気密度条件下における上記吸込静圧初期値(Pa0)と該空気密度条件下における該吸込静圧推定値(Pa3)とに基づいて、上記給気フィルタ(25)の目詰まりの有無を判定するフィルタ状態判定部(45)とを備えていることを特徴とする調湿装置である。
上記第1の発明では、吸込空気通路(70a)における静圧値は、吸込空気通路(70a)における空気密度値(吸込空気密度値)に依存している。そのため、調湿装置(10)の運転中に吸込空気密度値が変化すると、吸込空気通路(70a)における静圧値(吸込静圧推定値(Pa3))も変化する。なお、上記第1の発明では、吸込静圧初期値(Pa0)と吸込静圧推定値(Pa3)とを同一の空気密度条件下(吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値であるという条件下)において比較することができるので、吸込空気密度値の変化に起因する誤判定(給気フィルタ(25)に目詰まりがあると誤って判定されること)の発生を抑制することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記空気密度条件下における上記吸込静圧初期値(Pa0)および上記吸込静圧推定値(Pa3)は、該吸込静圧初期値(Pa0)および該吸込静圧推定値(Pa3)が上記吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値であるときの静圧値となるように該吸込静圧初期値(Pa0)および該吸込静圧推定値(Pa3)の少なくとも一方を換算することによって求められることを特徴とする調湿装置である。
上記第2の発明では、空気密度値が所定値であるときの静圧値となるように吸込静圧初期値(Pa0)および吸込静圧推定値(Pa3)の少なくとも一方を換算することによって、同一の空気密度条件下における吸込静圧初期値(Pa0)および吸込静圧推定値(Pa3)を求めることができる。そして、吸込静圧初期値(Pa0)と吸込静圧推定値(Pa3)とを同一の空気密度条件下において比較することができるので、吸込空気密度値の変化に起因する誤判定(給気フィルタ(25)に目詰まりがあると誤って判定されること)の発生を抑制することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記記憶部(44)は、上記吸込空気通路(70a)における静圧値に対して予め定められた初期化閾値(Pith)を記憶し、上記フィルタ状態判定部(45)は、上記給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示した判定を解除するためのリセット信号を受信した後の上記吸込空気通路(70a)における静圧値を吸込静圧更新値(Pa4)とし、該給気フィルタ(25)に目詰まりがあると判定した後に該リセット信号を受信すると、上記吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値であるという空気密度条件下における該吸込静圧更新値(Pa4)と該空気密度条件下における上記初期化閾値(Pith)とを比較し、該吸込静圧更新値(Pa4)が該初期化閾値(Pith)を下回る場合に、該給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示した判定を解除し、該吸込静圧更新値(Pa4)が該初期化閾値(Pith)を下回らない場合に、該給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示した判定を継続することを特徴とする調湿装置である。
上記第2の発明では、吸込静圧更新値(Pa4)と初期化閾値(Pith)とを同一の空気密度条件下(吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値であるという条件下)において比較することができるので、吸込空気密度値の変化に起因する誤判定(給気フィルタ(25)に目詰まりあることを示した判定が誤って解除されること)の発生を抑制することができる。
第4の発明は、上記第3の発明において、上記初期化閾値(Pith)は、上記フィルタ状態判定部(45)において上記給気フィルタ(25)に目詰まりがあると判定されたときの上記吸込空気通路(70a)における静圧値に対応していることを特徴とする調湿装置である。
上記第4の発明では、初期化閾値(Pith)を適切に設定することができるので、吸込静圧更新値(Pa4)と初期化閾値(Pith)との比較を適切に行うことができる。
第5の発明は、上記第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、上記給気フィルタ(25)が初期状態である場合に行われ、室外から取り込まれた空気が該給気フィルタ(25)と上記給気側の吸着熱交換器(31,32)とを順に通過して室内に供給される初期値設定運転において、上記圧縮機(30)の運転周波数を予め定められた第1周波数に設定する第1設定動作と、該圧縮機(30)の運転周波数を該第1周波数よりも高い第2周波数に設定する第2設定動作とを行う運転制御部(42)と、上記第1設定動作が行われているときの室外から上記給気フィルタ(25)と上記給気側の吸着熱交換器(31,32)とを順に経由して室内に至る給気通路(70s)における静圧値に相当する第1給気静圧推定値(Ps1)と、該第1設定動作が行われているときの該給気側の吸着熱交換器(31,32)から室内に至る吹出空気通路(70b)における空気密度値に相当する第1吹出空気密度値(ρb1)と、上記第2設定動作が行われているときの該給気通路(70s)における静圧値に相当する第2給気静圧推定値(Ps2)と、該第2設定動作が行われているときの該吹出空気通路(70b)における静圧値に相当する第2吹出空気密度値(ρb2)とに基づいて、上記吸込静圧初期値(Pa0)を設定する初期値設定部(46)とを備えていることを特徴とする調湿装置である。
上記第5の発明では、給気通路(70s)における静圧値(給気静圧推定値)は、吸込空気通路(70a)における静圧値(吸込静圧推定値)と吹出空気通路(70b)における静圧値(吹出静圧推定値)との和に相当する。そして、吸込静圧推定値が一定であり、且つ、吹出静圧推定値が変化する場合、変化前後における給気静圧推定値と変化前後における吹出静圧推定値とに基づいて、吸込静圧推定値を求めることができる。また、吸込静圧推定値は、吸込空気通路(70a)における空気密度値(吸込空気密度値)に依存し、吹出静圧推定値は、吹出空気通路(70b)における空気密度値(吹出空気密度値)に依存している。したがって、吸込空気密度値が一定であり、且つ、吹出空気密度値が変化する場合、変化前後における給気静圧推定値と変化前後における吹出空気密度値とに基づいて、吸込静圧推定値を求めることができる。
なお、上記第5の発明では、初期値設定運転において吸込空気密度値が一定であるとみなすことができ、吸込静圧推定値も一定であるとみなすことができる。また、初期値設定運転において第1設定動作と第2設定動作とを行うことにより、圧縮機(30)の運転周波数を変化させて給気側の吸着熱交換器(31,32)の熱交換能力を変化させることができる。これにより、給気側の吸着熱交換器(31,32)の下流側に位置する吹出空気通路(70b)における空気密度値(吹出空気密度値)を変化させることができ、その結果、吹出空気通路(70b)における静圧値(吹出静圧推定値)および給気通路(70s)における静圧値(給気静圧推定値)を変化させることができる。したがって、第1設定動作における第1給気静圧推定値(Ps1)と第1吹出空気密度値(ρb1)と、第2設定動作における第2給気静圧推定値(Ps2)と第2吹出空気密度値(ρb2)とに基づいて、給気フィルタ(25)が初期状態であるときの吸込空気通路(70a)における静圧値(すなわち、吸込静圧初期値(Pa0))を求めることができる。
第6の発明は、上記第5の発明において、上記第1周波数は、ゼロに設定され、上記運転制御部(42)は、上記第1設定動作の後に上記第2設定動作を行うことを特徴とする調湿装置である。
上記第6の発明では、第1周波数がゼロに設定されているので、運転制御部(42)は、第1設定動作において圧縮機(30)を停止状態に設定した後に、第2設定動作において圧縮機(30)を駆動状態に設定する。このように圧縮機(30)を停止状態から駆動状態に切り換えることにより、給気側の吸着熱交換器(31,32)における冷媒の放熱作用(または吸熱作用)によって給気側の吸着熱交換器(31,32)を通過する空気の温度を変化させることができ、その結果、吹出空気通路(70b)における空気密度値を変化させることができる。一方、初期値設定運転において第2設定動作の後に第1設定動作が行われる場合、圧縮機(30)を駆動状態から停止状態に切り換えることになる。この場合、自然放熱(または自然吸熱)によって吹出空気通路(70b)を流れる空気の温度を変化させて、吹出空気通路(70b)における空気密度値を変化させることになる。なお、自然放熱(または自然吸熱)による空気密度値の時間的変化(単位時間当たりの変化量)は、吸着熱交換器(31,32)における冷媒の放熱作用(または吸熱作用)による空気密度値の時間的変化(単位時間当たりの変化量)よりも小さい傾向にある。したがって、初期値設定運転において第1設定動作の後に第2設定動作を行うことにより、初期値設定運転において第2設定動作の後に第1設定動作を行う場合よりも、吹出空気通路(70b)における空気密度値を素速く変化させることができる。
第7の発明は、上記第5の発明において、上記第1周波数は、ゼロに設定され、上記運転制御部(42)は、上記第1設定動作を行い、上記第1給気静圧推定値(Ps1)が予め定められた静圧異常閾値(Psth)を下回る場合に、該第1設定動作の後に上記第2設定動作を行い、該第1給気静圧推定値(Ps1)が該静圧異常閾値(Psth)を下回らない場合に、該第1設定動作の後に該第2設定動作を行わないことを特徴とする調湿装置である。
上記第7の発明では、給気通路(70s)における静圧値が異常状態である場合、第1給気静圧推定値(Ps1),第1吹出空気密度値(ρb1),第2給気静圧推定値(Ps2),および第2吹出空気密度値(ρb2)を正確に求めることが困難である。したがって、初期値設定運転において第1給気静圧推定値(Ps1)が異常閾値を下回らない場合に、第1設定動作の後に第2設定動作を行わないことにより、第2設定動作に要する時間および電力を削減することができる。
第1および第2の発明によれば、吸込空気密度値の変化に起因する誤判定(給気フィルタ(25)に目詰まりがあると誤って判定されること)の発生を抑制することができるので、給気フィルタ(25)の目詰まりの有無を正確に判定することができる。
第3の発明によれば、吸込空気密度値の変化に起因する誤判定(給気フィルタ(25)に目詰まりあることを示した判定が誤って解除されること)の発生を抑制することができるので、給気フィルタ(25)の目詰まり解消の有無を正確に判定することができる。
第4の発明によれば、吸込静圧更新値(Pa4)と初期化閾値(Pith)との比較を適切に行うことができるので、給気フィルタ(25)の目詰まり解消の有無を適切に判定することができる。
第5の発明によれば、第1設定動作における第1給気静圧推定値(Ps1)と第1吹出空気密度値(ρb1)と、第2設定動作における第2給気静圧推定値(Ps2)と第2吹出空気密度値(ρb2)とに基づいて、給気フィルタ(25)が初期状態であるときの吸込空気通路(70a)における静圧値(すなわち、吸込静圧初期値(Pa0))を求めることができるので、初期値設定運転において吸込静圧初期値(Pa0)を設定することができる。
第6の発明によれば、初期値設定運転において第2設定動作の後に第1設定動作を行う場合よりも、吹出空気通路(70b)における空気密度値を素速く変化させることができるので、初期値設定運転に要する時間を短縮することができる。
第7の発明によれば、第2設定動作に要する時間および電力を削減することができるので、初期値設定運転における時間および電力の浪費を抑制することができる。
実施形態による調湿装置の構成例を示した配管系統図。 調湿装置の設置例を示した概略図。 調湿装置の外観を示した概略斜視図。 調湿装置の内部構造を示した概略斜視図。 調湿装置の下部の内部構造を示した概略部分斜視図。 調湿装置の中間部の内部構造を示した概略部分斜視図。 調湿装置の上部の内部構造を示した概略部分斜視図。 運転モード決定部による動作について説明するための図。 初期値設定運転におけるコントローラの動作を示したフローチャート。 フィルタ状態判定部による動作を示したフローチャート。 フィルタ状態判定部による動作を示したフローチャート。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(調湿装置)
図1および図2は、実施形態による調湿装置(10)の構成例および設置例を示している。調湿装置(10)は、室内の湿度調節と室内の換気とを行うものであり、室外から室外空気(OA)を吸い込んで供給空気(SA)を室内に供給するとともに、室内から室内空気(RA)を吸い込んで排出空気(EA)を室外に排出するように構成されている。また、調湿装置(10)は、空気調和機(80)とともに建物(例えば、戸建住宅)に設置されている。空気調和機(80)は、室内ユニット(81)と室外ユニット(82)とを備え、室内の冷房と暖房とを選択的に行うように構成されている。
この例では、調湿装置(10)は、ケーシング(11)と、冷媒回路(21)と、流路切換機構(22)と、給気ファン(23)と、排気ファン(24)と、給気フィルタ(25)と、コントローラ(40)とを備えている。冷媒回路(21)は、ケーシング(11)内に収容され、流路切換機構(22)は、ケーシング(11)内に設けられている。また、調湿装置(10)には、外気温度センサ(51)と、外気湿度センサ(52)と、内気温度センサ(53)と、内気湿度センサ(54)とが設けられている。
〔冷媒回路〕
冷媒回路(21)は、冷媒を循環させて冷凍サイクル動作を行うものであり、圧縮機(30)と、吸着剤が担持された第1および第2吸着熱交換器(31,32)と、膨張弁(33)と、四方切換弁(34)とを備えている。そして、冷媒回路(20)は、第1冷凍サイクル動作と第2冷凍サイクル動作とを行うことができるように構成されている。第1冷凍サイクル動作では、圧縮機(30)が駆動し、第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となって空気を除湿し、第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となって空気を加湿する。第2冷凍サイクル動作では、圧縮機(30)が駆動し、第1吸着熱交換器が凝縮器となって空気を加湿し、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となって空気を除湿する。すなわち、冷媒回路(21)は、圧縮機(30)が駆動して第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち一方が凝縮器となって空気を加湿し、第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち他方が蒸発器となって空気を除湿する冷凍サイクル動作を行う。なお、以下の説明では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)の総称を単に「吸着熱交換器(31,32)」と記載する。
《圧縮機》
圧縮機(30)は、冷媒を圧縮して吐出するものであり、その運転周波数(回転数)を変更可能に構成されている。例えば、圧縮機(30)は、インバータ回路(図示を省略)により運転周波数を調節可能な可変容量式の圧縮機(ロータリー式,スイング式,スクロール式などの圧縮機)によって構成されている。
《吸着熱交換器》
吸着熱交換器(31,32)は、熱交換器(例えば、クロスフィン型のフィンアンドチューブ式の熱交換器)の表面に吸着剤を担持させることによって構成されている。なお、吸着剤は、ゼオライト,シリカゲル,活性炭,親水性の官能基を有する有機高分子材料によって構成されていてもよいし、水分を吸着する機能だけではなく水分を吸収する機能も有する材料(所謂、収着剤)によって構成されていてもよい。
《膨張弁》
膨張弁(33)は、第1および第2吸着熱交換器(31,32)の液端の間に設けられる。また、膨張弁(33)は、その開度を調節可能に構成され、その開度を調節することにより冷媒の圧力や流量が調節される。例えば、膨張弁(33)は、電子膨張弁(電動弁)によって構成されている。
《四方切換弁》
四方切換弁(34)は、第1〜第4ポートを有し、第1ポートは、圧縮機(30)の吐出管に接続され、第2ポートは、圧縮機(30)の吸入管に接続され、第3ポートは、第2吸着熱交換器(32)のガス端に接続され、第4ポートは、第1吸着熱交換器(31)のガス端に接続されている。そして、四方切換弁(34)は、第1ポートと第3ポートとが連通するとともに第2ポートと第4ポートとが連通する第1連通状態(図1の実線で示された状態)と、第1ポートと第4ポートとが連通するとともに第2ポートと第3ポートとが連通する第2連通状態(図1の破線で示された状態)とに設定可能に構成されている。
《第1冷凍サイクル動作》
第1冷凍サイクル動作では、四方切換弁(34)が第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定され、圧縮機(30)が駆動状態に設定され、膨張弁(33)の開度が所定の開度に調節される。これにより、冷媒回路(21)では、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。具体的には、圧縮機(30)から吐出された冷媒は、四方切換弁(34)を通過した後に、第1吸着熱交換器(31)において放熱して凝縮する。これにより、第1吸着熱交換器(31)では、冷媒の放熱により吸着剤が加熱され、吸着剤の水分が空気中に放出されて空気が加湿される。第1吸着熱交換器(31)を通過した冷媒は、膨張弁(33)において減圧された後、第2吸着熱交換器(32)において吸熱して蒸発する。これにより、第2吸着熱交換器(32)では、冷媒の吸熱により吸着剤が冷却され、空気中の水分が吸着剤に吸着されて空気が除湿される。第2吸着熱交換器(32)を通過した冷媒は、四方切換弁(34)を通過した後に、圧縮機(30)に吸入されて圧縮される。
《第2冷凍サイクル動作》
第2冷凍サイクル動作では、四方切換弁(34)が第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定され、圧縮機(30)が駆動状態に設定され、膨張弁(33)の開度が所定の開度に調節される。これにより、冷媒回路(21)では、第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となる。具体的には、圧縮機(30)から吐出された冷媒は、四方切換弁(34)を通過した後に、第2吸着熱交換器(32)において放熱して凝縮する。これにより、第2吸着熱交換器(32)では、冷媒の放熱により吸着剤が加熱され、吸着剤の水分が空気中に放出されて空気が加湿される。第2吸着熱交換器(32)を通過した冷媒は、膨張弁(33)において減圧された後に、第1吸着熱交換器(31)において吸熱して蒸発する。これにより、第1吸着熱交換器(31)では、冷媒の吸熱により吸着剤が冷却され、空気中の水分が吸着剤に吸着されて空気が除湿される。第1吸着熱交換器(31)を通過した冷媒は、四方切換弁(34)を通過した後に、圧縮機(30)に吸入されて圧縮される。
このように、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気は、吸着熱交換器(31,32)の吸着剤に水分を奪われて湿度が低下するとともに、吸着熱交換器(31,32)を流通する冷媒の吸熱作用により冷却されて温度も低下する。また、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気は、吸着熱交換器(31,32)の吸着剤から水分を付与されて湿度が上昇するとともに、吸着熱交換器(31,32)を流通する冷媒の放熱作用により加熱されて温度も上昇する。すなわち、第1および第2吸着熱交換器(31,32)は、空気の湿度を調節する調湿部を構成している。
また、圧縮機(30)を駆動状態に設定すると、第1および第2吸着熱交換器(31,32)において調湿処理(空気の湿度調節)が行われ、圧縮機(30)を停止状態に設定すると、第1および第2吸着熱交換器(31,32)において調湿処理が停止される。すなわち、圧縮機(30)を駆動/停止させることにより、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部を駆動/停止させることができる。
〔流路切換機構〕
流路切換機構(22)は、調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)と第2経路(図1の破線で示された経路)とに設定することができるように構成されている。この例では、流路切換機構(22)は、開状態と閉状態とを切り換え可能な第1〜第8ダンパ(D1〜D8)を有している。
〈第1経路〉
第1,第4,第6,第7ダンパ(D1,D4,D6,D7)が開状態に設定されるとともに、第2,第3,第5,第8ダンパ(D2,D3,D5,D8)が閉状態に設定されると、調湿装置(10)における空気の流通経路が第1経路(図1の実線で示された経路)に設定される。これにより、室外空気(OA)は、第1吸着熱交換器(31)を通過して室内に供給され、室内空気(RA)は、第2吸着熱交換器(32)を通過して室外に排出される。
〈第2経路〉
第2,第3,第5,第8ダンパ(D2,D3,D5,D8)が開状態に設定されるとともに、第1,第4,第6,第7ダンパ(D1,D4,D6,D7)が閉状態に設定されると、調湿装置(10)における空気の流通経路が第2経路(図1の破線で示された経路)に設定される。これにより、室外空気(OA)は、第2吸着熱交換器(32)を通過して室内に供給され、室内空気(RA)は、第1吸着熱交換器(31)を通過して室外に排出される。
〔給気ファン〕
給気ファン(23)は、空気を室内に供給するように構成されている。また、給気ファン(23)は、その送風量を変更可能に構成されている。具体的には、給気ファン(23)は、その回転数を変更可能に構成され、その回転数を変更することによりその送風量が変更される。例えば、給気ファン(23)は、遠心型の多翼ファン(所謂、シロッコファン)によって構成されている。
〔排気ファン〕
排気ファン(24)は、空気を室外に排出するように構成されている。また、排気ファン(24)は、その送風量を変更可能に構成されている。具体的には、排気ファン(24)は、その回転数を変更可能に構成され、その回転数を変更することによりその送風量が変更される。例えば、排気ファン(24)は、遠心型の多翼ファン(所謂、シロッコファン)によって構成されている。
〔給気フィルタ〕
給気フィルタ(25)は、空気を清浄化するように構成されている。具体的には、給気フィルタ(25)は、網状の部材によって構成され、空気中の塵埃を捕捉して空気を清浄化する。
〔各種センサ〕
外気温度センサ(51)は、室外空気(OA)の温度を検出するように構成されている。外気湿度センサ(52)は、室外空気(OA)の湿度(相対湿度)を検出するように構成されている。内気温度センサ(53)は、室内空気(RA)の温度を検出するように構成されている。内気湿度センサ(54)は、室内空気(RA)の湿度(相対湿度)を検出するように構成されている。
〔調湿装置の構造〕
次に、図3〜図7を参照して、調湿装置(10)の構造について説明する。なお、以下の説明において用いる「上」「下」「左」「右」「前」「後」は、ケーシング(11)を前面側から視た場合の方向を意味している。また、図3は、前方左上から視た調湿装置(10)の外観を示した概略斜視図であり、図4は、前方左上から視た調湿装置(10)の内部構造(ケーシング(11)内の構造)を示した概略斜視図である。図5および図6は、前方左上から視た調湿装置(10)の下部および中間部の内部構造を示した概略部分斜視図であり、図7は、後方右上から視た調湿装置(10)の上部の内部構造を示した概略部分斜視図である。なお、図示の簡略化のため、図3〜図7では、外気温度センサ(51),外気湿度センサ(52),内気温度センサ(53),内気湿度センサ(54)の図示を省略している。さらに、図7では、第1〜第8のダンパ(D1〜D8),給気ファン(23),排気ファン(24)の図示を省略している。
〈ケーシング〉
図3に示すように、ケーシング(11)は、縦長の直方体状の箱形に形成されている。ケーシング(11)の天板には、外気接続口(61)と、内気接続口(62)と、給気接続口(63)と、排気接続口(64)とが設けられている。外気接続口(61)は、左後寄りに配置され、外気用ダクト(図示を省略)を経由して室外空間と連通している。内気接続口(62)は、左前寄りに配置され、内気用ダクト(図示を省略)を経由して室内空間と連通している。給気接続口(63)は、右前寄りに配置され、給気用ダクト(図示を省略)を経由して室内空間と連通している。排気接続口(64)は、右後寄りに配置され、排気用ダクト(図示を省略)を経由して室外空間と連通している。このような構成により、室外から外気接続口(61)に室外空気(OA)が吸い込まれ、室内から内気接続口(62)に室内空気(RA)が吸い込まれる。また、給気接続口(63)から室内に供給空気(SA)が吹き出され、排気接続口(64)から室外に排出空気(EA)が吹き出される。
〈第1および第2上下仕切板〉
図4に示すように、ケーシング(11)内には、第1および第2上下仕切板(101,102)が設けられている。第1および第2上下仕切板(101,102)は、上下方向に所定の間隔をおいて配置されて、ケーシング(11)の内部空間を上下方向において3つの空間に区画している。なお、第1上下仕切板(101)は、ケーシング(11)の底板寄りに配置され、第2上下仕切板(102)は、ケーシング(11)の天板寄りに配置されている。このような構成により、ケーシング(11)の底板と第1上下仕切板(101)との間に挟まれた空間が下部空間(S1)を構成し、第1上下仕切板(101)と第2上下仕切板(102)との間に挟まれた空間が中間空間(S2)を構成し、第2上下仕切板(102)とケーシング(11)の天板との間に挟まれた空間が上部空間(S3)を構成している。
〈ダクト〉
また、ケーシング(11)内には、ダクト(60)が収容されている。ダクト(60)は、ケーシング(11)の左後隅に沿うように、第1および第2上下仕切板(101,102)の左後部を貫通してケーシング(11)の天板から底板に亘って上下に延びている。ダクト(60)の上端部は、上方へ向けて開口して外気接続口(61)と連通している。ダクト(60)の下端部には、前方へ向けて開口する開口部が形成されている。
〈下部空間〉
図5に示すように、下部空間(S1)には、下部仕切板(103)が設けられている。下部仕切板(103)は、ケーシング(11)の底板から第1上下仕切板(101)の下面に亘って上下に延びる平板状に形成され、上下方向の平面視においてL字状に折り曲げられている。また、下部仕切板(103)は、その一端縁(左端縁)がケーシング(11)の左板に接続され、その他端縁(前端縁)がケーシング(11)の前板に接続されて、下部空間(S1)を上下方向の平面視において2つの空間に区画している。このような構成により、下部仕切板(103)の前面および左面に面する空間がフィルタ室(S11)を構成し、下部仕切板(103)の後面および右面に面する空間が機械室(S12)を構成している。
《フィルタ室》
フィルタ室(S11)には、下部案内板(104)が設けられている。下部案内板(104)は、下部仕切板(103)の一板面部(左右に延びる板面部)からケーシング(11)の前板に亘って前後に延びる平板状に形成され、ケーシング(11)の左板に沿う空間を上下に区画している。具体的には、下部案内板(104)は、その一側縁(右側縁)がケーシング(11)の左板に接続され、その他側縁(左側縁)が下部仕切板(103)の他板面部(前後に延びる板面部)と所定の間隔をおいて対向している。なお、ダクト(60)の下端部は、ケーシング(11)の後板と下部仕切板(103)の一板面部との間に挟まれている。そして、下部仕切板(103)の一板面部には、下部案内板(104)の下部空間とダクト(60)の開口部とを連通させる連通口(103a)が形成されている。このような構成により、ダクト(60)から連通口(103a)を経由してフィルタ室(S11)に流入した空気は、下部案内板(104)を迂回してフィルタ室(S11)の上方へ向けて流れる。
《給気フィルタ,外気温度センサ,外気湿度センサ》
また、フィルタ室(S11)には、給気フィルタ(25)と、外気温度センサ(51)と、外気湿度センサ(52)とが設置されている。給気フィルタ(25)は、ダクト(60)から連通口(103a)を経由してフィルタ室(S11)に流入した空気が給気フィルタ(25)を通過してフィルタ室(S11)の上方へ向けて流れるように、下部案内板(104)の下方に配置されている。外気温度センサ(51)は、給気フィルタ(25)の下流側に設置され、設置場所における空気の温度を室外空気(OA)の温度として検出する。外気湿度センサ(52)は、給気フィルタ(25)の下流側に設置され、設置場所における空気の湿度を室外空気(OA)の湿度として検出する。
《機械室》
機械室(S12)には、圧縮機(30)と、四方切換弁(34)と、電装品箱(65)とが設置されている。電装品箱(65)には、電気回路(例えば、圧縮機(30)のモータを駆動するための電源供給回路など)が設けられたプリント基板や、このプリント基板に設けられた電気回路に電気的に接続される電装品(例えば、リアクトルなど)が収容されている。
〈中間空間〉
図6に示すように、中間空間(S2)には、第1および第2中間左右仕切板(105,106)と第1および第2中間壁部(107,108)と中間前後仕切板(109)とが設けられている。
第1および第2中間左右仕切板(105,106)は、ケーシング(11)の前板から後板に亘って前後に延びる平板状に形成されている。また、第1および第2中間左右仕切板(105,106)は、左右方向に所定の間隔をおいて配置されて、第1上下仕切板(101)の上面に沿う空間を左右方向に3つの空間に区画している。なお、第1中間左右仕切板(105)は、ケーシング(11)の左板寄りに配置され、第2中間左右仕切板(106)は、ケーシング(11)の右板寄りに配置されている。
第1および第2中間壁部(107,108)は、ケーシング(11)の前板から後板に亘って前後に延びる直方体状に形成されている。また、第1および第2中間壁部(107,108)は、左右方向に所定の間隔をおいて配置され、第1中間壁部(107)がケーシング(11)の左板に接続され、第2中間壁部(108)がケーシング(11)の右板に接続されている。さらに、第1中間壁部(107)は、第1中間左右仕切板(105)の上端縁と第2上下仕切板(102)の下面との間に挟まれ、第2中間壁部(108)は、第2中間左右仕切板(106)の上端縁と第2上下仕切板(102)の下面との間に挟まれている。
中間前後仕切板(109)は、第1上下仕切板(101)の上面から第2上下仕切板(102)の下面に亘って上下に延びる平板状に形成され、第1および第2中間左右仕切板(105,106)と第1および第2中間壁部(107,108)とに囲まれた空間を前後に区画している。
以上のような構成により、中間前後仕切板(109)の前面に面する空間が第1調湿室(S21)を構成し、中間前後仕切板(109)の後面に面する空間が第2調湿室(S22)を構成し、第1中間左右仕切板(105)の左面に面する空間が外気連絡室(S23)を構成し、第2中間左右仕切板(106)の右面に面する空間が排気連絡室(S24)を構成している。
なお、第1上下仕切板(101)の左前部には、外気連絡室(S23)とフィルタ室(S11)とを連通させる切り欠きが形成されている。第2上下仕切板(102)の右後部および第2中間壁部(108)の右後部には、排気連絡室(S24)と連通する排気通路(S25)を構成する切り欠きが形成されている。第1上下仕切板(101)の左後部,第2上下仕切板(102)の左後部,および第1中間壁部(107)の左後部には、ダクト(60)が挿通される切り欠きが形成されている。
《第1〜第4ダンパ》
また、第1中間左右仕切板(105)には、第1および第2ダンパ(D1,D2)が設置され、第2中間左右仕切板(106)には、第3および第4ダンパ(D3,D4)が設置されている。第1ダンパ(D1)は、中間前後仕切板(109)よりも前方寄りに配置され、第2ダンパ(D2)は、中間前後仕切板(109)よりも後方寄りに配置されている。第3ダンパ(D3)は、中間前後仕切板(109)よりも前方寄りに配置され、第4ダンパ(D4)は、中間前後仕切板(109)よりも後方寄りに配置されている。
《第1および第2吸着熱交換器》
また、第1および第2調湿室(S21,S22)には、第1および第2吸着熱交換器(31,32)がそれぞれ設置されている。第1および第2吸着熱交換器(31,32)は、扁平な直方体状に形成され、第1および第2上下仕切板(101,102)と平行な姿勢で、第1中間壁部(107)と第2中間壁部(108)との間に挟まれている。
〈上部空間〉
図4および図7に示すように、上部空間(S3)には、上部左右仕切板(110)と上部前後仕切板(111)と上部補助仕切板(112)とが設けられている。
上部左右仕切板(110)は、ケーシング(11)の前板から後板に亘って前後に延びる平板状に形成され、上部空間(S3)を左右に区画している。具体的には、上部左右仕切板(110)は、下側縦板部(110a)と横板部(110b)と上側縦板部(110c)とによって構成されている。下側縦板部(110a)は、第2上下仕切板(102)の左右方向の中央部から上方へ向けて延び、第2上下仕切板(102)の上面に沿う空間を左右に区画している。横板部(110b)は、下側縦板部(110a)の上端縁から左方へ向けて延びている。上側縦板部(110c)は、横板部(110b)の左端縁から上方へ向けて延び、ケーシング(11)の天板に沿う空間を左右に区画している。なお、ダクト(60)の上端部は、上部左右仕切板(110)とケーシング(11)の左板との間に挟まれている。
上部前後仕切板(111)は、上部左右仕切板(110)の右面からケーシング(11)の右板に亘って左右に延びる平板状に形成され、上部左右仕切板(110)とケーシング(11)の右板との間に挟まれた空間を前後に区画している。上部補助仕切板(112)は、上部前後仕切板(111)の後面からケーシング(11)の後板に亘って前後に延びる平板状に形成されている。また、上部補助仕切板(112)は、前後方向の平面視においてL字状に折り曲げられ、その一端縁(下端縁)が第2上下仕切板(102)の上面に接続され、その他端縁(左端縁)が上部左右仕切板(110)の右面に接続されている。
以上のような構成により、ダクト(60)の上端部の内部空間が外気吸込室(S31)を構成し、ダクト(60)の前面と上側縦板部(110c)の左面とに面する空間が内気吸込室(S32)を構成し、上側縦板部(110c)の右面と上部前後仕切板(111)の前面とに面する空間が室内給気室(S33)を構成し、上側縦板部(110c)の右面と上部前後仕切板(111)の後面とに面する空間が室外排気室(S34)を構成している。また、下側縦板部(110a)の右面と第2上下仕切板(102)の上面とに面する空間が給気連絡室(S35)を構成し、下側縦板部(110a)の左面と第2上下仕切板(102)の上面とに面する空間が内気連絡室(S36)を構成している。
なお、外気吸込室(S31)は、ダクト(60)の内部空間とフィルタ室(S11)とを通じて外気連絡室(S23)と連通し、内気吸込室(S32)は、内気連絡室(S36)と連通している。室内給気室(S33)は、給気連絡室(S35)と連通し、室外排気室(S34)は、排気通路(S25)を通じて排気連絡室(S24)と連通している。
《第5〜第8ダンパ》
第2上下仕切板(102)には、第5〜第8ダンパ(D5〜D8)が設置されている。第5ダンパ(D5)は、上部左右仕切板(110)よりも左方寄りで中間前後仕切板(109)よりも前方寄りに配置され、第6ダンパ(D6)は、上部左右仕切板(110)よりも左方寄りで中間前後仕切板(109)よりも後方寄りに配置されている。第7ダンパ(D7)は、上部左右仕切板(110)よりも右方寄りで中間前後仕切板(109)よりも前方寄りに配置され、第8ダンパ(D8)は、上部左右仕切板(110)よりも右方寄りで中間前後仕切板(109)よりも後方寄りに配置されている。
《給気ファン,排気ファン》
また、室内給気室(S33)には、給気ファン(23)が設置され、室外排気室(S34)には、排気ファン(24)が設置されている。給気ファン(23)は、室内給気室(S33)から吸い込んだ空気を供給空気(SA)として給気接続口(63)へ吹き出すように配置され、排気ファン(24)は、室外排気室(S34)から吸い込んだ空気を排出空気(EA)として排気接続口(64)へ吹き出すように配置されている。
《内気温度センサ,内気湿度センサ》
また、内気連絡室(S36)には、内気温度センサ(53)と内気湿度センサ(54)とが設置されている(図示を省略している)。内気温度センサ(53)は、第5および第6ダンパ(D5,D6)の近傍に設置され、設置場所における空気の温度を室内空気(RA)の温度として検出する。内気湿度センサ(54)は、第5および第6ダンパ(D5,D6)の近傍に設置され、設置場所における空気の湿度を室内空気(RA)の湿度として検出する。
〈第1経路〉
第1,第4,第6,第7ダンパ(D1,D4,D6,D7)が開状態に設定されるとともに、第2,第3,第5,第8ダンパ(D2,D3,D5,D8)が閉状態に設定されると、外気連絡室(S23)と第1調湿室(S21)と給気連絡室(S35)とが連通し、内気連絡室(S36)と第2調湿室(S22)と排気連絡室(S24)とが連通する。これにより、第1経路(図1の実線で示された経路)が構成される。すなわち、室外から外気吸込室(S31)に吸い込まれた室外空気(OA)は、ダクト(60)の内部空間とフィルタ室(S11)と内気連絡室(S36)と第1調湿室(S21)と給気連絡室(S35)と室内給気室(S33)とを順に通過して供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から内気吸込室(S32)に吸い込まれた室内空気(RA)は、内気連絡室(S36)と第2調湿室(S22)と排気連絡室(S24)と排気通路(S25)と室外排気室(S34)とを順に通過して排出空気(EA)として室外に排出される。
〈第2経路〉
第2,第3,第5,第8ダンパ(D2,D3,D5,D8)が開状態に設定されるとともに、第1,第4,第6,第7ダンパ(D1,D4,D6,D7)が閉状態に設定されると、外気連絡室(S23)と第2調湿室(S22)と給気連絡室(S35)とが連通し、内気連絡室(S36)と第1調湿室(S21)と排気連絡室(S24)とが連通する。これにより、第2経路(図1の実線で示された経路)が構成される。すなわち、室外から外気吸込室(S31)に吸い込まれた室外空気(OA)は、ダクト(60)の内部空間とフィルタ室(S11)と内気連絡室(S36)と第2調湿室(S22)と給気連絡室(S35)と室内給気室(S33)とを順に通過して供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から内気吸込室(S32)に吸い込まれた室内空気(RA)は、内気連絡室(S36)と第1調湿室(S21)と排気連絡室(S24)と排気通路(S25)と室外排気室(S34)とを順に通過して排出空気(EA)として室外に排出される。
〔コントローラ〕
コントローラ(40)には、各種センサ(内気湿度センサ(54),内気温度センサ(53),外気湿度センサ(52),外気温度センサ(51))の検出値が入力される。また、コントローラ(40)には、冷媒回路(21)に設けられた冷媒温度センサや冷媒圧力センサ(図示を省略)などのその他の各種センサの検出値も入力される。さらに、コントローラ(40)には、空気調和機(80)の運転状態を示す信号(例えば、空気調和機(80)が運転中か否かを示す信号や、空気調和機(80)の運転が冷房運転か暖房運転かを示す信号など)が入力される。また、コントローラ(40)には、初期値設定運転の実行を指示する初期値設定信号や、給気フィルタ(25)に目詰まりがあるとの判定を解除するためのリセット信号が入力される。なお、初期値設定運転や給気フィルタ(25)の目詰まり判定については、後で詳しく説明する。そして、コントローラ(40)は、これらの検出値や信号に基づいて、調湿装置(10)の運転を制御する。この例では、コントローラ(40)は、運転モード決定部(41)と、運転制御部(42)と、ファン制御部(43)と、記憶部(44)と、フィルタ状態判定部(45)と、初期値設定部(46)とを有している。
〈運転モード決定部〉
運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転(運転モード)を決定する。この例では、調湿装置(10)は、加湿運転と、除湿運転と、加熱運転と、冷却運転と、単純換気運転と、初期値設定運転とを選択的に行う。加湿運転および除湿運転は、空気の湿度(絶対湿度)を調節するための調湿運転である。加熱運転および冷却運転は、空気の温度を調節するための顕熱処理運転である。単純換気運転は、室内の換気を行うための運転である。初期値設定運転は、給気フィルタ(25)の目詰まりの有無を判定するために利用される初期値を設定するための運転であり、給気フィルタ(25)が初期状態(目詰まりがないとみなせる状態)である場合に行われる。なお、これらの運転では、室外から取り込まれた空気が給気フィルタ(25)を通過した後に第1および第2吸着熱交換器(31,32)のいずれか一方を通過して室内に供給される。そして、運転モード決定部(41)は、これらの運転の中から調湿装置(10)が実行すべき運転を選択する。なお、運転モード決定部(41)による動作については、後で詳しく説明する。
〈運転制御部〉
運転制御部(42)は、運転モード決定部(41)による運転モードの決定に応答して、冷媒回路(21)と流路切換機構(22)とを制御する。具体的には、運転制御部(42)は、圧縮機(30)と膨張弁(33)と四方切換弁(34)と第1〜第8ダンパ(D1〜D8)とを制御する。なお、運転制御部(42)による動作については、後で詳しく説明する。
〈ファン制御部〉
ファン制御部(43)は、運転モード決定部(41)による運転モードの決定に応答して、給気ファン(23)と排気ファン(24)とを制御する。なお、ファン制御部(43)による動作については、後で詳しく説明する。
〈記憶部〉
記憶部(44)は、調湿装置(10)の制御に用いられるデータ(例えば、各種パラメータ値の目標値や、制御に用いられる制御値や目標値を算出するための関数式や、各種パラメータ値の対応関係を示した対応テーブルなど)を記憶する。例えば、記憶部(44)は、吸込静圧初期値(Pa0)と、吹出静圧初期値(Pb0)と、静圧異常閾値(Psth)と、目詰まり閾値(Path)と、初期化閾値(Pith)とを記憶する。なお、これらの値については、後で詳しく説明する。
〈フィルタ状態判定部〉
フィルタ状態判定部(45)は、給気フィルタ(25)の目詰まりの有無を判定する目詰まり判定処理と、初期化閾値(Pith)を設定する初期化閾値設定処理と、給気フィルタ(25)の目詰まり解消の有無を判定する目詰まり解消判定処理と、吸込静圧初期値(Pa0)を更新する初期値更新処理とを行う。なお、これらの処理については、後で詳しく説明する。
〈初期値設定部〉
初期値設定部(46)は、初期値設定運転において、吸込静圧初期値(Pa0)および吹出静圧初期値(Pb0)を設定する。なお、初期値設定部(46)による処理については、後で詳しく説明する。
〔運転モード決定部による動作〕
次に、図8を参照して、運転モード決定部(41)による動作について説明する。運転モード決定部(41)は、初期値設定信号を受信すると、調湿装置(10)が実行すべき運転として初期値設定運転を選択する。なお、初期値設定信号は、次のような場合にコントローラ(40)に入力される。例えば、作業者が調湿装置(10)を建物に設置して初期状態(目詰まりがないとみなせる状態)となっている給気フィルタ(25)の設置を完了すると、作業者が調湿装置(10)または外部のリモートコントローラ(図示を省略)に設けられた操作部(操作ボタンやタッチパネルなど、図示を省略)を操作し、操作部が作業者による操作に応答して初期値設定信号を調湿装置(10)のコントローラ(40)に送信する。
一方、初期化設定信号を受信しない場合、運転モード決定部(41)は、所定の判定時間(例えば、10分間)が経過する毎に、下記のように調湿装置(10)が実行すべき運転を決定する。なお、以下の説明において、室外空気(OA)の絶対湿度を「室外絶対湿度」と記載し、室内空気(RA)の絶対湿度を「室内絶対湿度」と記載し、室内空気(RA)の目標絶対湿度を「目標絶対湿度」と記載し、室外空気(OA)の温度を「室外気温」と記載し、室内空気(RA)の温度を「室内気温」と記載する。なお、室外絶対湿度は、外気湿度センサ(52)の検出値と外気温度センサ(51)の検出値とに基づいて算出することが可能であり、室内絶対湿度は、内気湿度センサ(54)の検出値および内気温度センサ(53)の検出値に基づいて算出することが可能である。また、目標絶対湿度は、室内空気(RA)の目標温度と室内空気(RA)の目標相対湿度とに基づいて算出することが可能である。また、室外気温は、外気温度センサ(51)によって検出され、室内気温は、内気温度センサ(53)によって検出される。
まず、運転モード決定部(41)は、条件(1−1)の成否を判定する。条件(1−1)は、“室外絶対湿度が目標絶対湿度以上であり、且つ、室外絶対湿度が所定の基準湿度(この例では、9g/kg(DA))以上である”という条件である。
条件(1−1)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、条件(2−1)および条件(2−2)の成否を判定する。条件(2−1)は、“圧縮機(30)の目標周波数が最低周波数以上である”という条件であり、条件(2−2)は、“圧縮機(30)の目標周波数が最低周波数未満である”という条件である。なお、圧縮機(30)の目標周波数は、各種センサの検出値に基づいて設定される。また、圧縮機(30)の最低周波数は、圧縮機(30)の運転周波数の調節範囲の下限値に対応している。
条件(2−1)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として除湿運転を選択する。一方、条件(2−2)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、条件(3−2)および条件(3−3)の成否を判定する。条件(3−2)は、“室外気温が室内気温以上である”という条件であり、条件(3−3)は、“室外気温が室内気温未満である”という条件である。
条件(3−2)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として冷却運転を選択する。一方、条件(3−3)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として単純換気運転を選択する。
条件(1−1)が成立しない場合、運転モード決定部(41)は、条件(1−4)の成否を判定する。条件(1−4)は、“室外絶対湿度が目標絶対湿度以下であり、且つ、室外絶対湿度が所定の基準湿度(この例では、9g/kg(DA))以下である”という条件である。
条件(1−4)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、条件(2−4)および条件(2−5)の成否を判定する。条件(2−4)は、“圧縮機(30)の目標周波数が最低周波数以上である”という条件であり、条件(2−5)は、“圧縮機(30)の目標周波数が最低周波数未満である”という条件である。
条件(2−4)が成立する場合は、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として加湿運転を選択する。一方、条件(2−5)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、条件(3−5)および条件(3−6)の成否を判定する。条件(3−5)は、“室外気温が室内気温以下である”という条件であり、条件(3−6)は、“室外気温が室内気温を上回る”という条件である。
条件(3−5)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として加熱運転を選択する。一方、条件(3−6)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として単純換気運転を選択する。
条件(1−1)および条件(1−4)が成立しない場合、運転モード決定部(41)は、条件(1−7)の成否を判定する。条件(1−7)は、“室外気温が室内気温以上であり、且つ、室外気温が空気調和機(80)の目標冷房温度以上であり、且つ、空気調和機(80)が冷房運転を行っている”という条件である。
条件(1−7)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として冷却運転を選択する。
条件(1−1)と条件(1−4)と条件(1−7)の全てが成立しない場合、運転モード決定部(41)は、条件(1−8)の成否を判定する。条件(1−8)は、“室外気温が室内気温以下であり、且つ、室外気温が空気調和機(80)の目標暖房温度以下であり、且つ、空気調和機(80)が暖房運転を行っている”という条件である。
条件(1−8)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として加熱運転を選択する。
条件(1−1)と条件(1−4)と条件(1−7)と条件(1−8)の全てが成立しない場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として単純換気運転を選択する。
〔運転制御部およびファン制御部による動作〕
次に、運転制御部(42)およびファン制御部(43)による動作について説明する。運転制御部(42)およびファン制御部(43)は、運転モード決定部(41)による運転モードの決定に応答して、冷媒回路(21)と流路切換機構(22)と給気ファン(23)と排気ファン(24)とを制御する。
〈加湿運転〉
調湿装置(10)が実行すべき運転として加湿運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。また、ファン制御部(43)は、加湿運転において風量一定制御動作を行う。風量一定制御動作では、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)の風量が予め定められた目標給気風量となるように給気ファン(23)の風量を調節し、排気ファン(24)の風量が予め定められた目標排気風量となるように排気ファン(24)の風量を調節する。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として加湿運転が選択されると、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を駆動状態に設定し、膨張弁(33)の開度を調節する。また、運転制御部(42)は、加湿運転において運転周波数調節動作を行う。運転周波数調節動作では、運転制御部(42)は、各種センサの検出値に基づいて圧縮機(30)の目標周波数を設定し、圧縮機(30)の運転周波数が目標周波数となるように圧縮機(30)の運転周波数を調節する。具体的には、運転制御部(42)は、室内空気(RA)の絶対湿度と、室外空気(OA)の絶対湿度と、室内空気(RA)の目標絶対湿度と、現在の圧縮機(30)の運転周波数とに基づいて、圧縮機(30)の目標周波数を設定する。すなわち、室内空気(RA)の絶対湿度を目標絶対湿度に近付けるために除湿量または加湿量を増やす必要がある場合、運転制御部(42)は、圧縮機(30)の目標周波数を現在の圧縮機(30)の運転周波数よりも高い値に設定する。一方、室内空気(RA)の絶対湿度が既に目標絶対湿度と同程度になっていて除湿量または加湿量を減らす必要がある場合、運転制御部(42)は、圧縮機(30)の目標周波数を現在の圧縮機(30)の運転周波数よりも低い値に設定する。さらに、運転制御部(42)は、加湿運転において第1加湿動作と第2加湿動作とを所定の時間間隔(例えば、3分間隔)で交互に繰り返し行う。
第1加湿動作では、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第1冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して加湿され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して除湿され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
第2加湿動作では、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第2冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第2経路(図1の破線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して加湿され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して除湿され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
このように、加湿運転では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部と給気ファン(23)と排気ファン(24)とが駆動し、室外から取り込まれた室外空気(OA)が調湿部において加湿(すなわち、湿度調節)され、調湿部において加湿された空気(すなわち、湿度を調節された空気)が供給空気(SA)として室内に供給される。また、室内から取り込まれた室内空気(RA)が調湿部において除湿され、調湿部において除湿された空気が排出空気(EA)として室外に排出される。
〈除湿運転〉
調湿装置(10)が実行すべき運転として除湿運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。また、ファン制御部(43)は、除湿運転において風量一定制御動作を行う。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として除湿運転が選択されると、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を駆動状態に設定し、膨張弁(33)の開度を調節する。また、運転制御部(42)は、除湿運転において運転周波数調節動作を行う。さらに、運転制御部(42)は、除湿運転において第1除湿動作と第2除湿動作とを所定の時間間隔(例えば、3分間隔)で交互に繰り返し行う。
第1除湿動作では、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第2冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して除湿され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して加湿され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
第2除湿動作では、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第1冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第2経路(図1の破線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して除湿され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して加湿され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
このように、除湿運転では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部と給気ファン(23)と排気ファン(24)とが駆動し、室外から取り込まれた室外空気(OA)が調湿部において除湿(湿度調節)され、調湿部において除湿された空気(すなわち、湿度を調節された空気)が供給空気(SA)として室内に供給される。また、室内から取り込まれた室内空気(RA)が調湿部において加湿され、調湿部において加湿された空気が排出空気(EA)として室外に排出される。
〈加熱運転〉
調湿装置(10)が実行すべき運転として加熱運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。また、ファン制御部(43)は、加熱運転において風量一定制御動作を行う。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として除湿運転が選択されると、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を駆動状態に設定し、膨張弁(33)の開度を調節する。また、運転制御部(42)は、加熱運転において運転周波数調節動作を行う。さらに、運転制御部(42)は、加熱運転において第1加熱動作および第2加熱動作のいずれか一方のみを行う。
第1加熱動作では、第1加湿動作と同様に、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第1冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して加熱され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して冷却され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
第2加熱動作では、第2加湿動作と同様に、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第2冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となる。また、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第2経路(図1の破線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して加熱され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して冷却され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
なお、第1および第2加熱動作では、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)の吸着剤に含まれる水分の量が時間経過に伴って次第に減少していく。また、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)では、吸着剤の含水率が低くなるに連れて吸着剤から空気中に水分が放出されにくくなる。そして、第1および第2加熱動作の継続時間が長くなる(例えば、20分程度になる)と、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)の吸着剤の含水率が極めて低くなり、その結果、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気の中に吸着剤の水分がほとんど放出されなくなる。そのため、第1および第2加熱動作では、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気は、吸着熱交換器(31,32)を流通する冷媒の放熱作用により加熱されて温度が上昇するが、その湿度はそれほど上昇しない。
このように、加熱運転では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部と給気ファン(23)と排気ファン(24)とが駆動し、室外から取り込まれた室外空気(OA)が調湿部において加熱(温度調節)され、調湿部において加熱された空気(すなわち、温度を調節された空気)が供給空気(SA)として室内に供給される。また、室内から取り込まれた室内空気(RA)が調湿部において冷却され、調湿部において冷却された空気が排出空気(EA)として室外に排出される。
〈冷却運転〉
調湿装置(10)が実行すべき運転として冷却運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。また、ファン制御部(43)は、冷却運転において風量一定制御動作を行う。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として冷却運転が選択されると、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を駆動状態に設定し、膨張弁(33)の開度を調節する。また、運転制御部(42)は、冷却運転において運転周波数調節処理を行う。さらに、運転制御部(42)は、冷却運転において第1冷却動作および第2冷却動作のいずれか一方のみを行う。
第1冷却動作では、第1除湿動作と同様に、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第2冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して冷却され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して加熱され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
第2冷却動作では、第2除湿動作と同様に、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第1冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)が調湿装置(10)における空気の流通経路を第2経路(図1の破線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して冷却され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して加熱され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
なお、第1および第2冷却動作では、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)の吸着剤に含まれる水分の量が時間経過に伴って次第に増加していく。また、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)では、吸着剤の含水率が高くなるに連れて空気中の水分が吸着剤に吸着されにくくなる。そして、第1および第2冷却動作の継続時間が長くなる(例えば、20分程度になる)と、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)の吸着剤が実質的に飽和状態となり、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気の中の水分が吸着剤にほとんど吸着されなくなる。そのため、第1および第2冷却動作では、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気は、吸着熱交換器(31,32)を流通する冷媒の吸熱作用により冷却されて温度が低下するが、その湿度はそれほど低下しない。
このように、冷却運転では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部と給気ファン(23)と排気ファン(24)とが駆動し、室外から取り込まれた室外空気(OA)が調湿部において冷却(温度調節)され、調湿部において冷却された空気(すなわち、温度を調節された空気)が供給空気(SA)として室内に供給される。また、室内から取り込まれた室内空気(RA)が調湿部において加熱され、調湿部において加熱された空気が排出空気(EA)として室外に排出される。
〈単純換気運転〉
調湿装置(10)が実行すべき運転として単純換気運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。また、ファン制御部(43)は、風量一定制御動作を行う。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として単純換気運転が選択されると、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を停止状態に設定し、膨張弁(33)を全開状態に設定する。また、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態および第2連通状態のいずれか一方に固定する。さらに、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路および第2経路のいずれか一方に固定する。
調湿装置(10)における空気の流通経路が第1経路(図1の実線で示された経路)に固定されている場合、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、第1吸着熱交換器(31)を通過し、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、第2吸着熱交換器(32)を通過し、その後、排出空気(EA)として室外に供給される。
調湿装置(10)における空気の流通経路が第2経路(図1の破線で示された経路)に固定されている場合、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、第2吸着熱交換器(32)を通過し、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、第1吸着熱交換器(31)を通過し、その後、排出空気(EA)として室外に供給される。
このように、単純換気運転では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部が停止した状態で給気ファン(23)が駆動し、室外から取り込まれた室外空気(OA)が調湿部において湿度を調節されることなく供給空気(SA)として室内に供給される。また、室内から取り込まれた室内空気(RA)が調湿部において湿度を調節されることなく排出空気(EA)として室外に排出される。
〈初期値設定運転〉
次に、図9を参照して、初期値設定運転における各部(運転制御部(42),ファン制御部(43),初期値設定部(46))の動作について説明する。調湿装置(10)が実行すべき運転として初期値設定運転が選択されると、以下の処理が実行される。
なお、以下の説明において、給気通路(70s)は、室内から給気フィルタ(25)と第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち給気フィルタ(25)を通過した空気が供給される吸着熱交換器(以下では、「給気側の吸着熱交換器(31,32)」と記載)とを順に経由して室内に至る空気通路に相当し、吸込空気通路(70a)と吹出空気通路(70b)によって構成されている。吸込空気通路(70a)は、室外から給気フィルタ(25)を経由して給気側の吸着熱交換器(31,32)に至る空気通路に相当し、吹出空気通路(70b)は、給気側の吸着熱交換器(31,32)から室内に至る空気通路に相当する。また、吸込空気密度値は、吸込空気通路(70a)における空気密度値に相当し、吹出空気密度値は、吹出空気通路における空気密度値に相当する。
図2および図4に示すように、この例では、吸込空気通路(70a)は、室外空気(OA)の吸込口である吸込グリル(71)から調湿装置(10)の外気接続口(61)まで延びる外気用ダクト(72)と、調湿装置(10)内に構成された外気吸込室(S31)とダクト(60)の内部空間とフィルタ室(S11)と外気連絡室(S23)とを含んでいる。また、吹出空気通路(70b)は、調湿装置(10)内に構成された給気連絡室(S35)と室内給気室(S33)と、調湿装置(10)の給気接続口(63)から供給空気(SA)の吹出口である吹出グリル(73)まで延びる給気用ダクト(74)とを含んでいる。
《ステップ(ST11)》
まず、調湿装置(10)が実行すべき運転として初期値設定運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。そして、ファン制御部(43)は、初期値設定運転において風量一定制御動作を行う。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として初期値設定運転が選択されると、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態(図1の実線で示された状態)および第2連通状態(図1の破線で示された状態)のいずれか一方に固定し、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)および第2経路(図1の破線で示された経路)のいずれか一方に固定する。
《ステップ(ST12)》
次に、運転制御部(42)は、初期値設定運転において第1設定動作を行う。第1設定動作では、運転制御部(42)は、圧縮機(30)の運転周波数を予め定められた第1周波数に設定する。この例では、第1周波数は、ゼロに設定されている。したがって、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を停止状態に設定し、膨張弁(33)を全開状態にする。
《ステップ(ST13)》
次に、初期値設定部(46)は、第1給気静圧推定値(Ps1)と、第1吹出空気密度値(ρb1)とを求める。また、この例では、初期値設定部(46)は、初期値設定運転における吸込空気密度値として第1吸込空気密度値(ρa1)を求める。
なお、第1給気静圧推定値(Ps1)は、初期値設定運転において第1設定動作が行われているときの給気通路(70s)における静圧値に相当する。第1吸込空気密度値(ρa1)は、初期値設定運転において第1設定動作が行われているときの吸込空気密度値に相当する。第1吹出空気密度値(ρb1)は、初期値設定運転において第1設定動作が行われているときの吹出空気密度値に相当する。給気通路(70s)における静圧値,吸込空気密度値,吹出空気密度値の求め方については、後で詳しく説明する。
《ステップ(ST14)》
次に、初期値設定部(46)は、ステップ(ST13)において求められた第1給気静圧推定値(Ps1)が予め定められた静圧異常閾値(Psth)を下回るか否かを判定する。静圧異常閾値(Psth)は、例えば、吸込静圧初期値(Pa0)を求めるために必要となる各種パラメータ値(給気通路(70s)における静圧値や吹出空気通路(70b)における空気密度値など)を正確に求めることができないとみなされる場合の給気通路(70s)における静圧値の最小値に設定されている。第1給気静圧推定値(Ps1)が静圧異常閾値(Psth)を下回る場合には、ステップ(ST15)へ進み、そうでない場合には、ステップ(ST18)へ進む。
《ステップ(ST15)》
第1給気静圧推定値(Ps1)が静圧異常閾値(Psth)を下回る場合、運転制御部(42)は、第2設定動作を行う。第2設定動作では、運転制御部(42)は、圧縮機(30)の運転周波数を第2周波数に設定する。第2周波数は、第1周波数よりも高い周波数に設定されている。この例では、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を駆動状態に設定し、膨張弁(33)の開度を調節する。そして、運転制御部(42)は、圧縮機(30)の目標周波数を第2周波数に設定し、圧縮機(30)の運転周波数が目標周波数(第2周波数)となるように圧縮機(30)の運転周波数を調節する。
《ステップ(ST16)》
次に、初期値設定部(46)は、第2給気静圧推定値(Ps2)と、第2吹出空気密度値(ρb2)とを求める。なお、初期値設定部(46)は、初期化運転における吸込空気密度値として、第1吸込空気密度値(ρa1)の代わりに第2吸込空気密度値(ρa2)を求めるように構成されていてもよい。
なお、第2給気静圧推定値(Ps2)は、初期値設定運転において第2設定動作が行われているときの給気通路(70s)における静圧値に相当する。第2吸込空気密度値(ρa2)は、初期値設定運転において第2設定動作が行われているときの吸込空気密度値に相当する。第2吹出空気密度値(ρb2)は、初期値設定運転において第2設定動作が行われているときの吹出空気密度値に相当する。
《ステップ(ST17)》
次に、初期値設定部(46)は、ステップ(ST13)において求められた第1給気静圧推定値(Ps1)と第1吹出空気密度値(ρb1)と、ステップ(ST16)において求められた第2給気静圧推定値(Ps2)と第2吹出空気密度値(ρb2)と、初期値設定運転における吸込空気密度値(この例では、ステップ(ST13)において求められた第1吸込空気密度値(ρa1))とに基づいて、吸込静圧初期値(Pa0)と吹出静圧初期値(Pb0)とを設定する。
なお、吸込静圧初期値(Pa0)は、吸込空気密度値が所定値(この例では、予め定められた基準吸込空気密度値(ρa0))であり、且つ、給気フィルタ(25)が初期状態であるときの吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する。吹出静圧初期値(Pb0)は、吹出空気密度値が所定値(この例では、予め定められた基準吹出空気密度値(ρb0))であるときの吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する。吸込静圧初期値(Pa0)および吹出静圧初期値(Pb0)の求め方については、後で詳しく説明する。
記憶部(44)は、初期値設定部(46)によって設定された吸込静圧初期値(Pa0)および吹出静圧初期値(Pb0)と、予め定められた基準吸込空気密度値(ρa0)および基準吹出空気密度値(ρb0)とを記憶する。具体的には、記憶部(44)は、吸込静圧初期値(Pa0)と基準吸込空気密度値(ρa0)とを対応付けて記憶し、吹出静圧初期値(Pb0)と基準吹出空気密度値(ρb0)とを対応付けて記憶する。すなわち、吸込静圧初期値(Pa0)は、基準吸込空気密度値(ρa0)に対応し、吹出静圧初期値(Pb0)は、基準吹出空気密度値(ρb0)に対応している。
《ステップ(ST18)》
一方、第1給気静圧推定値(Ps1)が静圧異常閾値(Psth)を下回らない場合、運転制御部(42)は、第2設定動作を行わない。また、初期値設定部(46)は、給気通路(70s)における静圧値に異常があると判定する。なお、初期値設定部(46)は、給気通路(70s)における静圧値に異常があると判定した場合に、給気通路(70s)における静圧値に異常があることを示す静圧異常通知信号を、調湿装置(10)または外部のリモートコントローラ(図示を省略)に設けられた表示部(液晶パネルなど、図示を省略)に送信するように構成されていてもよい。この場合、表示部は、静圧異常通知信号をを受信すると、給気通路(70s)における静圧値に異常があることを示す表示を行う。
〔給気通路における静圧値の求め方〕
次に、給気通路(70s)における静圧値の求め方について説明する。給気通路(70s)における静圧値は、給気ファン(23)の風量(質量風量)の二乗に比例する傾向にある。そのため、給気ファン(23)の風量(回転数)に基づいて、給気通路(70s)における静圧値を求めることが可能である。例えば、給気ファン(23)の風量(回転数)と給気通路(70s)における静圧値とが対応付けられた対応テーブルの中から、現在の給気ファン(23)の風量(回転数)に対応する静圧値を、現在の給気通路(70s)における静圧値として検出してもよい。
〔吸込空気密度値の求め方〕
次に、吸込空気密度値(吸込空気通路(70a)における空気密度値)の求め方について説明する。吸込空気密度値は、吸込空気通路(70a)を流れる空気の温度および湿度(相対湿度)に依存している。そして、吸込空気通路(70a)を流れる空気の温度および湿度(相対湿度)は、室外空気(OA)の温度および湿度(相対湿度)に対応している。そのため、室外空気(OA)の温度および湿度(すなわち、外気温度センサ(51)および外気湿度センサ(52)の検出値)に基づいて、吸込空気密度値を求めることが可能である。例えば、室外空気(OA)の温度と湿度との組合せと吸込空気密度値とが対応付けられた対応テーブルの中から、現在の室外空気(OA)の温度と湿度との組合せに対応する吸込空気密度値を、現在の吸込空気密度値として検出してもよい。
〔吹出空気密度値の求め方〕
次に、吹出空気密度値(吹出空気通路(70b)における空気密度値)の求め方について説明する。吹出空気密度値は、吹出空気通路(70b)を流れる空気の温度および湿度(相対湿度)に依存している。そして、吹出空気通路(70b)を流れる空気の温度および湿度(相対湿度)は、圧縮機(30)の運転周波数と、給気ファン(23)の風量と、室外空気(OA)の温度および湿度(すなわち、外気温度センサ(51)および外気湿度センサ(52)の検出値)と、室内空気(RA)の温度および湿度(すなわち、内気温度センサ(53)および内気湿度センサ(54)の検出値)とに依存している。そのため、これらのパラメータ値に基づいて、吹出空気密度値を求めることが可能である。例えば、これらのパラメータ値の組合せと吹出空気密度値とが対応付けられた対応テーブルの中から、現在のパラメータ値の組合せに対応する吹出空気密度値を、現在の吹出空気密度値として検出してもよい。
なお、吹出空気通路(70b)を流れる空気の温度および湿度(相対湿度)をそれぞれ検出する温度センサおよび湿度センサ(図示を省略)を吹出空気通路(70b)に設け、これらの温度センサおよび湿度センサの検出値に基づいて、吹出空気密度値を求めることも可能である。
〔吸込静圧初期値と吹出静圧初期値の求め方〕
次に、吸込静圧初期値(Pa0)と吹出静圧初期値(Pb0)の求め方について説明する。初期値設定運転では、第1設定動作が行われている場合には、次の式1が成立し、第2設定動作が行われている場合には、次の式2が成立する。
Figure 2016217601
Figure 2016217601
なお、第1吸込静圧推定値(Pa1)は、初期値設定運転において第1設定動作が行われているとき(すなわち、吸込空気密度値が第1吸込空気密度値(ρa1)であるとき)の吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する。第1吹出静圧推定値(Pb1)は、初期値設定運転において第1設定動作が行われているとき(すなわち、吹出空気密度値が第1吹出空気密度値(ρb1)であるとき)の吹出空気通路(70b)における静圧値に相当する。第2吸込静圧推定値(Pa2)は、初期値設定運転において第2設定動作が行われているとき(すなわち、吸込空気密度値が第2吸込空気密度値(ρa2)であるとき)の吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する。第2吹出静圧推定値(Pb2)は、初期値設定運転において第2設定動作が行われているとき(すなわち、吹出空気密度値が第2吹出空気密度値(ρb2)であるとき)の吹出空気通路(70b)における静圧値に相当する。
吸込空気通路(70a)における静圧値は、吸込空気通路(70a)における風量(質量風量)の二乗に比例し、吸込空気通路(70a)における空気密度値(吸込空気密度値)に反比例する傾向にある。これと同様に、吹出空気通路(70b)における静圧は、吹出空気通路(70b)における風量(質量風量)の二乗に比例し、吹出空気通路(70b)における空気密度値(吹出空気密度値)に反比例する傾向にある。したがって、空気密度比と吸込静圧初期値(Pa0)と吹出静圧初期値(Pb0)とを用いて、式1および式2を次の式3および式4のように書き換えることができる。
Figure 2016217601
Figure 2016217601
初期値設定運転では、第2吸込空気密度値(ρa2)が第1吸込空気密度値(ρa1)と同一であるとみなすことができる。したがって、式3から式4を減算すると、次の式5が得られる。
Figure 2016217601
式5を吹出静圧初期値(Pb0)について解くと、次の式6が得られる。
Figure 2016217601
式3に式6を代入すると、次の式7が得られる。
Figure 2016217601
式7を吸込静圧初期値(Pa0)について解くと、次の式8が得られる。
Figure 2016217601
以上のように、式6に基づいて吹出静圧初期値(Pb0)を求めることができ、式8に基づいて吸込静圧初期値(Pa0)を求めることができる。なお、吹出静圧初期値(Pb0)は、基準吹出空気密度値(ρb0)に対応し、吸込静圧初期値(Pa0)は、基準吸込空気密度値(ρa0)に対応している。すなわち、吹出静圧初期値(Pb0)は、吹出空気密度値が基準吹出空気密度値(ρb0)であるときの吹出空気通路(70b)における静圧値に相当する。吸込静圧初期値(Pa0)は、吸込空気密度値が基準吸込空気密度値(ρa0)であり、且つ、給気フィルタ(25)が初期状態であるときの吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する。
〔フィルタ状態判定部による動作〕
次に、図10および図11を参照して、フィルタ状態判定部(45)による動作について説明する。フィルタ状態判定部(45)は、調湿装置(10)の運転中に、目詰まり判定処理(ステップ(ST21〜ST27))と、初期化閾値設定処理(ステップ(ST30))と、目詰まり解消判定処理(ST41〜ST46)と、初期値更新処理(ステップ(ST50))とを行う。
〈ステップ(ST21)〉
まず、フィルタ状態判定部(45)は、予め定められた判定時間(例えば、10分間)が経過したか否かを判定する。判定時間が経過すると、ステップ(ST22)へ進む。
〈ステップ(ST22)〉
次に、フィルタ状態判定部(45)は、吸込静圧推定値(Pa3)を求める。この例では、フィルタ状態判定部(45)は、給気静圧推定値(Ps3)と、調湿装置(10)の運転中の吹出空気密度値(ρb3)と、記憶部(44)に記憶された吹出静圧初期値(Pb0)とに基づいて、吸込静圧推定値(Pa3)を求める。
なお、吸込静圧推定値(Pa3)は、調湿装置(10)が運転しているときの吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する。給気静圧推定値(Ps3)は、調湿装置(10)が運転しているときの給気通路(70s)における静圧値に相当する。調湿装置(10)の運転中の吹出空気密度値(ρb3)は、調湿装置(10)が運転しているときの吹出空気通路(70b)における空気密度値に相当する。
ここで、吸込静圧推定値(Pa3)の求め方について説明する。調湿装置(10)の運転中には、次の式9が成立する。
Figure 2016217601
なお、吹出静圧推定値(Pb3)は、調湿装置(10)が運転しているときの吹出空気通路(70b)における静圧値に相当する。また、吹出静圧推定値(Pb3)は、調湿装置(10)の運転中の吹出空気密度値(ρb3)に対応している。すなわち、吹出静圧推定値(Pb3)は、吹出空気密度値が調湿装置(10)の運転中の吹出空気密度値(ρb3)であるときの吹出空気通路(70b)における静圧値に相当する。したがって、空気密度比と吹出静圧初期値(Pb0)とを用いて、吹出静圧推定値(Pb3)を次の式10のように示すことができる。
Figure 2016217601
式10を式9に代入すると、次の式11が得られる。
Figure 2016217601
以上のように、式11に基づいて吸込静圧推定値(Pa3)を求めることができる。なお、吸込静圧推定値(Pa3)は、調湿装置(10)の運転中の吸込空気密度値(ρa3)に対応している。すなわち、吸込静圧推定値(Pa3)は、吸込空気密度値が調湿装置(10)の運転中の吸込空気密度値(ρa3)であるときの吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する。
〈ステップ(ST23)〉
次に、フィルタ状態判定部(45)は、記憶部(44)に記憶された吸込静圧初期値(Pa0)とステップ(ST22)において求められた吸込静圧推定値(Pa3)とが吸込空気密度値が所定値(この例では、基準吸込空気密度値(ρa0))であるときの静圧値となるように、吸込静圧初期値(Pa0)および吸込静圧推定値(Pa3)のうち少なくとも一方を換算する。これにより、同一の空気密度条件下(具体的には、吸込空気密度値が所定値であるという条件下)における吸込静圧初期値(Pa0)および吸込静圧推定値(Pa3)が求められる。
この例では、フィルタ状態判定部(45)は、吸込空気密度値が基準吸込空気密度値(ρa0)であるときの静圧値となるように吸込静圧推定値(Pa3)を換算して新たな吸込静圧推定値(換算後の吸込静圧推定値(Pa3'))を求める。換算後の吸込静圧推定値(Pa3')は、次の式12のように示される。
Figure 2016217601
〈ステップ(ST24)〉
次に、フィルタ状態判定部(45)は、ステップ(ST23)において求められた同一の空気密度条件下における吸込静圧初期値(Pa0)と吸込静圧推定値(Pa3)との差分値(以下では、「吸込静圧差分値(ΔPa)」と記載)を求める。この例では、フィルタ状態判定部(45)は、換算後の吸込静圧推定値(Pa3')から吸込静圧初期値(Pa0)を減算して吸込静圧差分値(ΔPa)を求める。吸込静圧差分値(ΔPa)は、次の式13のように示される。
Figure 2016217601
〈ステップ(ST25)〉
次に、フィルタ状態判定部(45)は、ステップ(ST24)において求められた吸込静圧差分値(ΔPa)が予め定められた目詰まり閾値(Path)を上回るか否かを判定する。目詰まり閾値(Path)は、例えば、吸込空気密度値が所定値(この例では、基準吸込空気密度値(ρa0))であるという条件下において給気フィルタ(25)に目詰まりがあるとみなせる場合の吸込静圧差分値(ΔPa)の最小値に設定されている。吸込静圧差分値(ΔPa)が目詰まり閾値(Path)を上回る場合には、ステップ(ST26)へ進み、そうでない場合には、ステップ(ST27)へ進む。
〈ステップ(ST26)〉
吸込静圧差分値(ΔPa)が目詰まり閾値(Path)を上回る場合、フィルタ状態判定部(45)は、給気フィルタ(25)に目詰まりがあると判定する。なお、フィルタ状態判定部(45)は、給気フィルタ(25)に目詰まりがあると判定した場合に、給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示す目詰まり発生通知信号を、調湿装置(10)または外部のリモートコントローラ(図示を省略)に設けられた表示部(液晶パネルなど、図示を省略)に送信するように構成されていてもよい。この場合、表示部は、目詰まり発生通知信号を受信すると、調湿装置(10)の給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示す表示(所謂、フィルタサイン)を行う。次に、ステップ(ST30)へ進む。
〈ステップ(ST26)〉
一方、吸込静圧差分値(ΔPa)が目詰まり閾値(Path)を上回らない場合、フィルタ状態判定部(45)は、給気フィルタ(25)に目詰まりがないと判定する。次に、ステップ(ST21)へ進む。
〈ステップ(ST30)〉
給気フィルタ(25)に目詰まりがあると判定されると、フィルタ状態判定部(45)は、初期化閾値(Pith)を設定する。初期化閾値(Pith)は、吸込空気通路(70a)における静圧値に対して予め定められた値(静圧値)である。例えば、初期化閾値(Pith)は、吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値(この例では、基準吸込空気密度値(ρa0))であるという条件下において給気フィルタ(25)に目詰まりがないとみなせる場合の吸込空気通路(70a)における静圧値の最大値よりも大きな値に設定されている。この例では、フィルタ状態判定部(45)は、ステップ(ST23)において求められた換算後の吸込静圧推定値(Pa3')を初期化閾値(Pith)として設定する。すなわち、初期化閾値(Rith)は、フィルタ状態判定部(45)において給気フィルタ(25)に目詰まりがあると判定されたときの吸込空気通路(70a)における静圧値に対応している。記憶部(44)は、フィルタ状態判定部(45)によって設定された初期化閾値(Pith)を記憶する。次に、ステップ(ST41)へ進む。
〈ステップ(ST41)〉
次に、フィルタ状態判定部(45)は、給気フィルタ(25)に目詰まりがあると判定された後にリセット信号を受信したか否かを判定する。なお、リセット信号は、次のような場合にコントローラ(40)に入力される。例えば、作業者が給気フィルタ(25)の交換作業(給気フィルタ(25)を初期状態にするための作業)を完了すると、作業者が調湿装置(10)または外部のリモートコントローラ(図示を省略)に設けられた操作部(操作ボタンやタッチパネルなど、図示を省略)を操作し、操作部が作業者による操作に応答してリセット信号を調湿装置(10)のコントローラ(40)に送信する。リセット信号を受信すると、ステップ(ST42)へ進む。
〈ステップ(ST42)〉
次に、フィルタ状態判定部(45)は、吸込静圧更新値(Pa4)を求める。この例では、フィルタ状態判定部(45)は、給気静圧更新値(Ps4)と、リセット信号の受信後の吹出空気密度値(ρb4)と、記憶部(44)に記憶された吹出静圧初期値(Pb0)とに基づいて、吸込静圧更新値(Pa4)を求める。
なお、吸込静圧更新値(Pa4)は、リセット信号を受信した後の吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する。給気静圧更新値(Ps4)は、リセット信号を受信した後の給気通路(70s)における静圧値に相当する。リセット信号の受信後の吹出空気密度値(ρb4)は、リセット信号を受信した後の吹出空気通路(70b)における空気密度値に相当する。
ここで、吸込静圧更新値(Pa4)の求め方について説明する。リセット信号の受信後において、次の式14が成立する。
Figure 2016217601
なお、吹出静圧更新値(Pb4)は、リセット信号を受信した後の吹出空気通路(70b)における静圧値に相当する。また、吹出静圧更新値(Pb4)は、リセット信号の受信後の吹出空気密度値(ρb4)に対応している。すなわち、吹出静圧更新値(Pb4)は、吹出空気密度値がリセット信号の受信後の吹出空気密度値(ρb4)であるときの吹出空気通路(70b)における静圧値に相当する。したがって、空気密度比と吹出静圧初期値(Pb0)とを用いて、吹出静圧更新値(Pb4)を次の式15のように示される。
Figure 2016217601
式15を式14に代入すると、次の式16が得られる。
Figure 2016217601
以上のように、式16に基づいて吸込静圧更新値(Pa4)を求めることができる。なお、吸込静圧更新値(Pa4)は、リセット信号の受信後の吸込空気密度値(ρa4)に対応している。すなわち、吸込静圧更新値(Pa4)は、吸込空気密度値がリセット信号の受信後の吸込空気密度値(ρa4)であるときの吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する。
〈ステップ(ST43)〉
次に、フィルタ状態判定部(45)は、ステップ(ST42)において求められた吸込静圧更新値(Pa4)と記憶部(44)に記憶された初期化閾値(Pith)が吸込空気密度値が所定値(この例では、基準吸込空気密度値(ρa0))であるときの静圧値となるように、吸込静圧更新値(Pa4)および初期化閾値(Pith)のうち少なくとも一方を換算する。これにより、同一の空気密度条件下(具体的には、吸込空気密度値が所定値であるという条件下)における吸込静圧更新値(Pa4)および初期化閾値(Pith)が求められる。
この例では、フィルタ状態判定部(45)は、吸込空気密度値が基準吸込空気密度値(ρa0)であるときの静圧値となるように吸込静圧更新値(Pa4)を換算して新たな吸込静圧更新値(換算後の吸込静圧更新値(Pa4'))を求める。換算後の吸込静圧更新値(Pa4')は、次の式17のように示される。
Figure 2016217601
〈ステップ(ST44)〉
次に、フィルタ状態判定部(45)は、ステップ(ST43)において求められた同一の空気密度条件下における吸込静圧更新値(Pa4)および初期化閾値(Pith)を比較する。この例では、フィルタ状態判定部(45)は、換算後の吸込静圧推定値(Pa4')と初期化閾値(Pith)とを比較する。換算後の吸込静圧推定値(Pa4')が初期化閾値(Pith)を下回る場合には、ステップ(ST45)へ進み、そうでない場合には、ステップ(ST46)へ進む。
〈ステップ(ST45)〉
換算後の吸込静圧推定値(Pa4')が初期化閾値(Pith)を下回る場合、フィルタ状態判定部(45)は、給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示した判定を解除する。なお、フィルタ状態判定部(45)は、給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示した判定を解除した場合に、給気フィルタ(25)の目詰まりが解消されたことを示す目詰まり解消通知信号を、調湿装置(10)または外部のリモートコントローラ(図示を省略)に設けられた表示部(液晶パネルなど、図示を省略)に送信するように構成されていてもよい。この場合、表示部は、目詰まり解消通知信号を受信すると、調湿装置(10)の給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示す表示(所謂、フィルタサイン)を終了する。次に、ステップ(ST50)へ進む。
〈ステップ(ST46)〉
一方、換算後の吸込静圧推定値(Pa4')が初期化閾値(Pith)を下回らない場合、フィルタ状態判定部(45)は、給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示した判定を継続する。次に、ステップ(ST41)へ進む。
〈ステップ(ST50)〉
給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示した判定が解除されると、フィルタ状態判定部(45)は、吸込静圧初期値(Pa0)を更新する。この例では、フィルタ状態判定部(45)は、吸込静圧初期値(Pa0)を換算後の吸込静圧推定値(Pa4')に更新する。
〔実施形態による効果〕
以上のように、吸込空気通路(70a)における静圧値は、吸込空気通路(70a)における空気密度値(吸込空気密度値)に依存している。そのため、調湿装置(10)の運転中に吸込空気密度値が変化すると、吸込空気通路(70a)における静圧値(吸込静圧推定値(Pa3))も変化する。なお、この実施形態では、目詰まり判定処理(ST21〜ST27)において、吸込静圧初期値(Pa0)と吸込静圧推定値(Pa3)とを同一の空気密度条件下(吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値(この例では、基準吸込空気密度値(ρa0))であるという条件下)において比較することができるので、吸込空気密度値の変化に起因する誤判定(給気フィルタ(25)に目詰まりがあると誤って判定されること)の発生を抑制することができる。これにより、吸込静圧差分値(ΔPa)に基づいて給気フィルタ(25)の目詰まりの有無を正確に判定することができる。
また、目詰まり解消判定処理(ST41〜ST46)において、吸込静圧更新値(Pa4)と初期化閾値(Pith)とを同一の空気密度条件下(吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値(この例では、基準吸込空気密度値(ρa0))であるという条件下)において比較することができるので、吸込空気密度値の変化に起因する誤判定(給気フィルタ(25)に目詰まりあることを示した判定が誤って解除されること)の発生を抑制することができる。これにより、吸込静圧更新値(Pa4)と初期化閾値(Pith)との比較結果に基づいて給気フィルタ(25)の目詰まり解消の有無を正確に判定することができる。
また、初期値設定処理(ST30)において、フィルタ状態判定部(45)において給気フィルタ(25)に目詰まりがあると判定されたときの吸込空気通路(70a)における静圧値に対応するように初期化閾値(Pith)を設定することにより、初期化閾値(Pith)を適切に設定することができる。これにより、吸込静圧更新値(Pa4)と初期化閾値(Pith)との比較を適切に行うことができ、その結果、給気フィルタ(25)の目詰まり解消の有無を適切に判定することができる。
また、給気通路(70s)における静圧値(給気静圧推定値)は、吸込空気通路(70a)における静圧値(吸込静圧推定値)と吹出空気通路(70b)における静圧値(吹出静圧推定値)との和に相当する。そして、吸込静圧推定値が一定であり、且つ、吹出静圧推定値が変化する場合、変化前後における給気静圧推定値と変化前後における吹出静圧推定値とに基づいて、吸込静圧推定値を求めることができる。また、吸込静圧推定値は、吸込空気通路(70a)における空気密度値(吸込空気密度値)に依存し、吹出静圧推定値は、吹出空気通路(70b)における空気密度値(吹出空気密度値)に依存している。したがって、吸込空気密度値が一定であり、且つ、吹出空気密度値が変化する場合、変化前後における給気静圧推定値と変化前後における吹出空気密度値とに基づいて、吸込静圧推定値を求めることができる。なお、この実施形態では、初期値設定運転において吸込空気密度値が一定であるとみなすことができ、吸込静圧推定値も一定であるとみなすことができる。また、初期値設定運転において第1設定動作と第2設定動作とを行うことにより、圧縮機(30)の運転周波数を変化させて給気側の吸着熱交換器(31,32)の熱交換能力を変化させることができる。これにより、給気側の吸着熱交換器(31,32)の下流側に位置する吹出空気通路(70b)における空気密度値(吹出空気密度値)を変化させることができ、その結果、吹出空気通路(70b)における静圧値(吹出静圧推定値)および給気通路(70s)における静圧値(給気静圧推定値)を変化させることができる。したがって、第1設定動作における第1給気静圧推定値(Ps1)と第1吹出空気密度値(ρb1)と、第2設定動作における第2給気静圧推定値(Ps2)と第2吹出空気密度値(ρb2)とに基づいて、給気フィルタ(25)が初期状態であるときの吸込空気通路(70a)における静圧値(すなわち、吸込静圧初期値(Pa0))を求めることができる。これにより、初期値設定運転において吸込静圧初期値(Pa0)を設定することができる。
また、第1周波数がゼロに設定されているので、運転制御部(42)は、第1設定動作において圧縮機(30)を停止状態に設定した後に、第2設定動作において圧縮機(30)を駆動状態に設定する。このように圧縮機(30)を停止状態から駆動状態に切り換えることにより、給気側の吸着熱交換器(31,32)における冷媒の放熱作用(または吸熱作用)によって給気側の吸着熱交換器(31,32)を通過する空気の温度を変化させることができ、その結果、吹出空気通路(70b)における空気密度値を変化させることができる。一方、初期値設定運転において第2設定動作の後に第1設定動作が行われる場合、圧縮機(30)を駆動状態から停止状態に切り換えることになる。この場合、自然放熱(または自然吸熱)によって吹出空気通路(70b)を流れる空気の温度を変化させて、吹出空気通路(70b)における空気密度値を変化させることになる。なお、自然放熱(または自然吸熱)による空気密度値の時間的変化(単位時間当たりの変化量)は、吸着熱交換器(31,32)における冷媒の放熱作用(または吸熱作用)による空気密度値の時間的変化(単位時間当たりの変化量)よりも小さい傾向にある。したがって、初期値設定運転において第1設定動作の後に第2設定動作を行うことにより、初期値設定運転において第2設定動作の後に第1設定動作を行う場合よりも、吹出空気通路(70b)における空気密度値を素速く変化させることができるので、初期値設定運転に要する時間を短縮することができる。
また、給気通路(70s)における静圧値が異常状態である場合、第1給気静圧推定値(Ps1),第1吹出空気密度値(ρb1),第2給気静圧推定値(Ps2),および第2吹出空気密度値(ρb2)を正確に求めることが困難である。したがって、初期値設定運転において第1給気静圧推定値(Ps1)が異常閾値を下回らない場合に、第1設定動作の後に第2設定動作を行わないことにより、第2設定動作に要する時間および電力を削減することができ、その結果、初期値設定運転における時間および電力の浪費を抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、基準吸込空気密度値(ρa0)は、初期値設定運転(ST11〜ST17)における吸込空気密度値(第1または第2吸込空気密度値(ρa1,ρa2))に設定されていてもよいし、目詰まり解消判定処理(ST41〜ST46)における吸込空気密度値(リセット信号の受信後の吸込空気密度値(ρa4))に設定されていてもよいし、その他の空気密度値に設定されていてもよい。これと同様に、基準吹出空気密度値(ρb0)は、初期化設定運転における吹出空気密度値(第1または第2吹出空気密度値(ρb1,ρb2))に設定されていてもよいし、その他の空気密度値に設定されていてもよい。
また、以上の説明では、目詰まり判定処理(具体的には、ステップ(ST23))において吸込空気密度値が基準吸込空気密度値(ρa0)であるときの静圧値となるように吸込静圧推定値(Pa3)を換算する場合を例に挙げたが、目詰まり判定処理において吸込空気密度値が調湿装置(10)の運転中の吸込空気密度値(ρa3)であるときの静圧値となるように吸込静圧初期値(Pa0)を換算してもよい。すなわち、目詰まり判定処理における吸込空気密度値の所定値は、基準吸込空気密度値(ρa0)であってもよいし、調湿装置(10)の運転中の吸込空気密度値(ρa3)であってもよいし、その他の空気密度値であってもよい。
また、以上の説明では、目詰まり解消判定処理(具体的には、ステップ(ST43))において吸込空気密度値が基準吸込空気密度値(ρa0)であるときの静圧値となるように吸込静圧更新値(Pa4)を換算する場合を例に挙げたが、目詰まり解消判定処理において吸込空気密度値がリセット信号の受信後の吸込空気密度値(ρa4)であるときの静圧値となるように吸込静圧初期値(Pa0)を換算してもよい。すなわち、目詰まり解消判定処理における吸込空気密度値の所定値は、基準吸込空気密度値(ρa0)であってもよいし、リセット信号の受信後の吸込空気密度値(ρa4)であってもよいし、その他の空気密度値であってもよい。
また、以上の説明において、第1周波数がゼロに設定されている場合を例に挙げたが、第1周波数は、ゼロよりも大きい正数に設定されていてもよい。この場合、運転制御部(42)は、第1設定動作において、圧縮機(30)を駆動状態に設定し、膨張弁(33)の開度を調節する。また、運転制御部(42)は、第1設定動作において、圧縮機(30)の目標周波数を第1周波数に設定し、圧縮機(30)の運転周波数が目標周波数となるように圧縮機(30)の運転周波数を調節する。そして、第2設定動作では、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を駆動状態のまま維持し、膨張弁(33)の開度の調節を継続する。また、運転制御部(42)は、第2設定動作において、圧縮機(30)の目標周波数を第1周波数から第2周波数に変更し、圧縮機(30)の運転周波数が目標周波数(第2周波数)となるように圧縮機(30)の運転周波数を調節する。このように構成した場合も、圧縮機(30)の運転周波数を変化させて給気側の吸着熱交換器(31,32)の熱交換能力を変化させることができるので、第1設定動作における第1給気静圧推定値(Ps1)と第1吹出空気密度値(ρb1)と、第2設定動作における第2給気静圧推定値(Ps2)と第2吹出空気密度値(ρb2)とに基づいて、給気フィルタ(25)が初期状態であるときの吸込空気通路(70a)における静圧値(すなわち、吸込静圧初期値(Pa0))を求めることができる。
また、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、上述の調湿装置は、建物(例えば、戸建住宅)などに設置される調湿装置として有用である。
10 調湿装置
21 冷媒回路
22 流路切換機構
23 給気ファン
24 排気ファン
25 給気フィルタ
30 圧縮機
31 第1吸着熱交換器
32 第2吸着熱交換器
33 膨張弁
34 四方切換弁
40 コントローラ
41 運転モード決定部
42 運転制御部
43 ファン制御部
44 記憶部
45 フィルタ状態判定部
46 初期値設定部

Claims (7)

  1. 空気を清浄化するための給気フィルタ(25)と、
    圧縮機(30)と表面に吸着剤が担持された第1および第2吸着熱交換器(31,32)とを有し、該圧縮機(30)が駆動して該第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち一方が凝縮器となって空気を加湿し該第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち他方が蒸発器となって空気を除湿する冷凍サイクル動作を行う冷媒回路(21)とを備え、
    室外から取り込まれた空気が上記給気フィルタ(25)を通過した後に上記第1および第2吸着熱交換器(31,32)のいずれか一方を通過して室内に供給される運転を行う調湿装置であって、
    上記給気フィルタ(25)が初期状態であるときの室外から該給気フィルタ(25)を経由して上記第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち該給気フィルタ(25)を通過した空気が供給される給気側の吸着熱交換器(31,32)に至る吸込空気通路(70a)における静圧値に相当する吸込静圧初期値(Pa0)を記憶する記憶部(44)と、
    該調湿装置が運転しているときの上記吸込空気通路(70a)における静圧値を吸込静圧推定値(Pa3)とし、上記吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値であるという空気密度条件下における上記吸込静圧初期値(Pa0)と該空気密度条件下における該吸込静圧推定値(Pa3)とに基づいて、上記給気フィルタ(25)の目詰まりの有無を判定するフィルタ状態判定部(45)とを備えている
    ことを特徴とする調湿装置。
  2. 請求項1において、
    上記空気密度条件下における上記吸込静圧初期値(Pa0)および上記吸込静圧推定値(Pa3)は、該吸込静圧初期値(Pa0)および該吸込静圧推定値(Pa3)が上記吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値であるときの静圧値となるように該吸込静圧初期値(Pa0)および該吸込静圧推定値(Pa3)の少なくとも一方を換算することによって求められる
    ことを特徴とする調湿装置。
  3. 請求項1または2において、
    上記記憶部(44)は、上記吸込空気通路(70a)における静圧値に対して予め定められた初期化閾値(Pith)を記憶し、
    上記フィルタ状態判定部(45)は、上記給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示した判定を解除するためのリセット信号を受信した後の上記吸込空気通路(70a)における静圧値を吸込静圧更新値(Pa4)とし、該給気フィルタ(25)に目詰まりがあると判定した後に該リセット信号を受信すると、上記吸込空気通路(70a)における空気密度値が所定値であるという空気密度条件下における該吸込静圧更新値(Pa4)と該空気密度条件下における上記初期化閾値(Pith)とを比較し、該吸込静圧更新値(Pa4)が該初期化閾値(Pith)を下回る場合に、該給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示した判定を解除し、該吸込静圧更新値(Pa4)が該初期化閾値(Pith)を下回らない場合に、該給気フィルタ(25)に目詰まりがあることを示した判定を継続する
    ことを特徴とする調湿装置。
  4. 請求項3において、
    上記初期化閾値(Pith)は、上記フィルタ状態判定部(45)において上記給気フィルタ(25)に目詰まりがあると判定されたときの上記吸込空気通路(70a)における静圧値に対応している
    ことを特徴とする調湿装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    上記給気フィルタ(25)が初期状態である場合に行われ、室外から取り込まれた空気が該給気フィルタ(25)と上記給気側の吸着熱交換器(31,32)とを順に通過して室内に供給される初期値設定運転において、上記圧縮機(30)の運転周波数を予め定められた第1周波数に設定する第1設定動作と、該圧縮機(30)の運転周波数を該第1周波数よりも高い第2周波数に設定する第2設定動作とを行う運転制御部(42)と、
    上記第1設定動作が行われているときの室外から上記給気フィルタ(25)と上記給気側の吸着熱交換器(31,32)とを順に経由して室内に至る給気通路(70s)における静圧値に相当する第1給気静圧推定値(Ps1)と、該第1設定動作が行われているときの該給気側の吸着熱交換器(31,32)から室内に至る吹出空気通路(70b)における空気密度値に相当する第1吹出空気密度値(ρb1)と、上記第2設定動作が行われているときの該給気通路(70s)における静圧値に相当する第2給気静圧推定値(Ps2)と、該第2設定動作が行われているときの該吹出空気通路(70b)における静圧値に相当する第2吹出空気密度値(ρb2)とに基づいて、上記吸込静圧初期値(Pa0)を設定する初期値設定部(46)とを備えている
    ことを特徴とする調湿装置。
  6. 請求項5において、
    上記第1周波数は、ゼロに設定され、
    上記運転制御部(42)は、上記第1設定動作の後に上記第2設定動作を行う
    ことを特徴とする調湿装置。
  7. 請求項5において、
    上記第1周波数は、ゼロに設定され、
    上記運転制御部(42)は、上記第1設定動作を行い、上記第1給気静圧推定値(Ps1)が予め定められた静圧異常閾値(Psth)を下回る場合に、該第1設定動作の後に上記第2設定動作を行い、該第1給気静圧推定値(Ps1)が該静圧異常閾値(Psth)を下回らない場合に、該第1設定動作の後に該第2設定動作を行わない
    ことを特徴とする調湿装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022155832A (ja) * 2021-03-31 2022-10-14 ダイキン工業株式会社 流体搬送装置、圧力損失情報出力方法、システム及びプログラム
KR102506254B1 (ko) * 2022-10-28 2023-03-07 (주)유원기술 공기청정기능 및 환기기능을 구현하는 냉방제습기
KR102666196B1 (ko) * 2023-10-23 2024-05-17 주식회사 코미팜 3종환기 겸용 제습장치

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