JP2016217029A - 排水継手、及び排水システム - Google Patents

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【課題】洗浄ノズルを竪管に案内可能な排水継手を提供する。【解決手段】排水継手10は、建物の上下方向に配設された立て管に設けられた合流継手28の側面に接続され、水平方向に延在する筒部52と、筒部52の端部に連続して筒部と反対側に向かって前記筒部52の軸方向と直交する径方向断面積が減少する周壁内面54Aが形成された周壁部54と、周壁部54の筒部52と反対側の端部に、周壁部54の周壁内面54Aとの境界に屈折部が形成された奥壁内面56Aを有する奥壁部50と、周壁部54の周壁内面54Aの上側に開口した開口部47に連通し、水廻り器具からの排水を落下させる竪管26が接続される竪管接続部48と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、排水継手、及び排水システムに関する。
近年、従来の勾配排水システムに代わるものとして、所謂サイホン排水システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。サイホン排水システムは、特許文献1に記載されるように、水廻り器具にサイホン排水管を接続し、サイホン排水管の垂下部をなす竪管にて発生するサイホン力(負圧力)を利用して、水廻り器具からの排水効率を向上させるシステムである。
このサイホン排水システムにおいては、水廻り器具から排出された排水はサイホン排水管に流入し、サイホン排水管の水平部をなす横引き管及びサイホン排水管の垂下部をなす竪管を満たす。サイホン排水管の竪管が排水で満たされると、竪管内の排水は重力により落下し、横引き管の内部に竪管における水頭差に対応する吸引力、即ちサイホン力が発生する。横引き管内の排水は、前記サイホン力によって竪管に向かって吸引され、サイホン排水管内が排水で満たされる所謂満流となってサイホン排水管内を流下する。
サイホン排水システムのサイホン力を発生させる竪管を立て管に接続する構造としては、所謂合流継手を介して竪管を接続するものがある。
合流継手は、立て管に接続する管状の本管部と、本管部の側部から水平方向に突出する管状の接続部とで構成されている。合流継手は、全体形状が略T字形状を呈しており、本管部の軸心と接続部の中心とが直角に交差している。
接続部には、竪管が接続されるための排水継手が接続されている。この排水継手には合流継手の接続部に装着される円筒形の円筒部と、円筒部の端部に連続して周壁内面が半球状とされた周壁部と、周壁内面の頂部に上方に向かって形成された開口部と、開口部と連通する竪管接続部とを備えている。
特開2006-207190号公報
ところで合流継手には、排水継手と反対側に竪管清掃用の洗浄ノズル挿入口が設けられている。柔軟性を有するホースの先端に噴射部が取り付けられた洗浄ノズルが洗浄ノズル挿入口から挿入され、排水継手の円筒部から周壁部の奥まで挿入されることにより、洗浄ノズルの先端が周壁部の半球状の周壁内面に案内され、周壁部の頂部に設けられた開口部に案内される。この結果、洗浄ノズルの先端が開口部から竪管に進入し、竪管の清掃を可能としている。
一方、排水継手の周壁部の頂部でない部分に開口部が形成されている場合には、洗浄ノズルの先端が周壁内面の頂部まで到達しても開口部に進入することができない。また、洗浄ノズルをそれ以上押し込んでも、洗浄ノズルのホースが折り返されるため、開口部に進入することができない。すなわち、洗浄ノズルを竪管に案内することができない。
したがって、竪管が接続される開口部が周壁部のどの位置に形成されているかを問わず、洗浄ノズルを竪管に案内可能な排水継手が求められている。
本発明は上記事実を考慮し、洗浄ノズルを竪管に案内可能な排水継手を提供することを目的とする。
請求項1記載の排水継手は、建物の上下方向に配設される立て管に設けられる合流継手の側面に接続され、水平方向に延在する筒状内面と、前記筒状内面に連続して前記合流継手と反対側の端部に向かって前記筒状内面の軸心側に傾斜する傾斜内面とを備える筒部と、前記筒部の前記合流継手と反対側の端部に設けられ、前記筒部を塞ぐ奥壁部と、前記傾斜内面の上側に開口した開口部に連通し、水廻り器具からの排水を落下させる竪管が接続される竪管接続部と、を備え、前記傾斜内面と前記奥壁部の奥壁内面との境界に屈折部が形成され、前記屈折部の少なくとも一部は前記開口部に向かって延在する。
請求項1の排水継手は、筒部が合流継手に接続され、竪管接続部に竪管が接続される。竪管から排水が排出されると、排水は、竪管接続部から開口部を介して筒部(傾斜内面、さらに筒状内面)に到り、合流継手を介して立て管へ流れ込む。
一方、竪管を清掃するためには、合流継手の排水継手取付側と反対側に設けられた洗浄ノズル挿入口からホースの先端に噴射部が装着された洗浄ノズルを挿入し、排水継手の筒部の内部に挿入する。洗浄ノズルの先端が自重により排水継手の筒部の筒状内面の下側に当接し、洗浄ノズル挿入口からホースを押し込むことによって、洗浄ノズルの先端が筒部の筒状内面に沿って奥側(合流継手から離間する方向)に進む。さらに、洗浄ノズル挿入口からホースを押し込むことによって、洗浄ノズルの先端が筒状内面から傾斜内面に沿って移動する。洗浄ノズルの先端が傾斜内面と奥壁内面との境界に形成された屈折部に到達すると、押し込まれたホースが曲がり、洗浄ノズルの先端が屈折部に沿った方向に向く。さらに、ホースを押し込むことにより、少なくとも一部が開口部に向かって延在する屈折部に沿って移動し、傾斜内面に開口された開口部に案内される。すなわち、柔軟性を有するホースの先端に形成された洗浄ノズルの先端が開口部から竪管接続部を介して竪管に到達可能になる。したがって、合流継手の洗浄ノズル挿入口から洗浄ノズルを挿入することにより、洗浄ノズルを竪管へ案内することができる。
請求項2記載の排水継手は、請求項1記載の排水継手において、前記屈折部は、前記境界の前記筒部の軸心の高さより下側の位置から前記筒部の軸心の高さまで延在する。
請求項2記載の排水継手では、屈折部が境界の前記筒部の軸心の高さより下側の位置から筒部の軸心の高さまで延在して形成されている。すなわち、洗浄ノズルの先端が奥壁部に当接して突き当たり易い部分に洗浄ノズルの先端を案内する屈折部を設けたため、洗浄ノズルを竪管に案内することができる。
請求項3記載の排水継手は、請求項1又は2記載の排水継手において、前記屈折部と前記開口部の縁部は点接触する。
請求項3記載の排水継手では、内部に押し込まれた洗浄ノズルの先端が傾斜内面と奥壁内面との境界に形成された屈折部に沿って移動する。この屈折部と竪管接続部の開口部の縁部が点接触しているため、屈折部に沿って移動した後、屈折部と開口部の縁部との接触位置から開口部内にスムーズに進入していく。したがって、洗浄ノズルの先端が開口部に一層スムーズに案内される。
請求項4記載の排水継手は、請求項1又は2記載の排水継手において、前記屈折部と前記開口部の縁部は交差する。
請求項4記載の排水継手では、内部に押し込まれた洗浄ノズルの先端が傾斜内面と奥壁内面との境界に形成された屈折部に沿って移動する。この屈折部と竪管接続部の開口部の縁部が交差しているため、屈折部に沿って移動してきた洗浄ノズルの先端は、屈折部と開口部の縁部との接触位置から開口部にスムーズに進入していく。また、この構成により洗浄ホースの曲がり角度が小さくなり、ホースが折り返されることを抑制することができる。
請求項5に記載の排水継手は、請求項1〜4いずれか1項に記載の排水継手において、前記奥壁内面は、前記開口部の縁部に接する平面である。
請求項5に記載の排水継手では、奥壁内面が竪管接続部の開口部の縁部と接する平面であるため、奥壁内面が開口部とオーバーラップすることがなく、開口部から排水継手の周壁部に流入する排水の流れが合流継手と反対方向へ向いたり、奥壁内面に当たることにより流れが阻害されることを抑制できる。また、奥壁内面を開口部の縁部と接する平面とすることにより、排水継手を小型化することができる。
請求項6記載の排水システムは、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の排水継手と、建物の上下方向に配設された立て管同士を接続すると共に、前記排水継手が接続され、前記排水継手と反対側に設けられた洗浄ノズル挿入口を備える合流継手と、水廻り器具に連通し、水平方向に前記水廻り器具からの排水を流す横引き管と、上下方向に延在し、一端が前記横引き管に連通し、他端が前記排水継手の前記竪管接続部に接続され、前記水廻り器具からの排水を落下させることによりサイホン力を発生させる竪管と、を備える。
請求項6記載の排水システムは、合流継手に排水継手の筒部が接続され、排水継手の竪管接続部に竪管が接続される。したがって、竪管から排水が排出されると、排水は排水継手の竪管接続部から開口部を介して筒部に流れ込み、筒部から合流継手を介して立て管に流入する。
一方、合流継手に設けられた洗浄ノズル挿入口から柔軟性を有するホースの先端に取り付けられた洗浄ノズルを挿入すると、洗浄ノズルの先端は、自重により排水継手の筒部の筒状内面の下側に当接する。洗浄ノズル挿入口からホースを押し込むことにより、洗浄ノズルの先端が筒部の筒状内面から傾斜内面に沿って移動する。洗浄ノズルの先端が傾斜内面と奥壁内面の境界に形成された屈折部に到達すると、押し込まれたホースが曲がり、洗浄ノズルの先端が屈折部を沿った方向に向く。さらに、ホースを押し込むことにより、洗浄ノズルの先端は開口部に向かって延在する屈折部に沿って移動し、傾斜内面の上側に開口した開口部に進入する。すなわち、洗浄ノズルの先端を竪管に案内することができる。
以上説明したように本発明は、洗浄ノズルを竪管の内部に案内できる。
実施形態に係る排水継手が適用されたサイホン排水システムを備えた集合住宅を示す断面図である。 実施形態に係る排水継手の軸方向縦断面図である。 実施形態に係る排水継手を示す水平断面図(図2の3−3線断面図)である。 実施形態に係る排水継手の径方向縦断面図(図3の4−4線断面図)である。 実施形態に係る洗浄ノズルの側面図である。 (A)実施形態に係る排水継手の軸方向縦断面図における洗浄ノズルの先端の軌跡を示す図であり、(B)は実施形態に係る排水継手の径方向縦断面図における洗浄ノズルの先端の軌跡を示す図(図6(A)の6B−6B線断面図)である。 比較例に係る排水継手の軸方向縦断面における洗浄ノズルの先端の軌跡を示す図である。
図1〜図7を用いて、本発明の一実施形態に係る排水継手について説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る排水継手10が用いられたサイホン排水システム12の全体構成が示されている。本実施形態では、サイホン排水システム12を複数階で構成された集合住宅に用いた例について説明する。
サイホン排水システム12は、排水を下方へ流す立て管14を備えている。この立て管14は、集合住宅の上下方向に延設され、集合住宅の各階のスラブ16を貫通している。集合住宅の各階の各戸には、排水がなされる水廻り器具18が設けられている。
水廻り器具18は、排水を行う器具のことであり、例えば、台所流し、洗面台、洗濯機、ユニットバス等の風呂、トイレ等を挙げることができるが、他のものであっても良い。
水廻り器具18には、封水を貯留したトラップ20を介してサイホン排水管22が接続されている。サイホン排水管22は、スラブ16の上に水平方向に配置される横引き管24と、この横引き管24と連通する竪管26とを含んで構成されている。本実施形態において、横引き管24が水平方向に配置されるとは、水平方向に対して若干傾斜した緩傾斜の勾配を付与した場合を含む。竪管26は、排水を落下させることによりサイホン力を発生させて排水を誘導するものである。竪管26は、立て管14に沿って、上下方向に配設されている。竪管26は、排水継手10を介して立て管14同士を連結する合流継手28に連結されている。
(合流継手の構成)
図2及び図3に示すように、合流継手28は、上下方向に延びる円筒状の立て管接続本管部30を備え、立て管接続本管部30の内部には立て管14の端部が挿入される立て管用孔部32が上下方向に延在して形成されている。また、合流継手28の立て管接続本管部30の側部には、水平方向に延びる円筒状の接続部34が立て管接続本管部30の側部に直角に形成されている。接続部34は円筒状であるため、接続部34の外形の軸心34Cと、接続部34の内部の孔部36の軸心36Cとは一致している。
立て管接続本管部30の接続部34と反対側の側部には、洗浄ノズル挿入口38が形成されている。洗浄ノズル挿入口38には、接続部34の孔部36と同径の挿入孔部40が形成されている。洗浄ノズル挿入口38の外周面にはねじ溝42が形成されており、ねじ溝42に螺合する内ねじを備えた蓋体44で洗浄ノズル挿入口38が閉塞されている。なお、本実施形態では、洗浄ノズル挿入口38は、立て管接続本管部30において接続部34と同一高さに形成されているが、これに限定されるものではなく、上下左右に多少オフセットしていても良い。この合流継手28は、集合住宅等の排水設備に一般的に用いられているものを使用することができる。
(排水継手の構成)
排水継手10は、図2〜図4に示すように、合流継手28の接続部34に接続される継手本体部46と、継手本体部46と連通し、竪管26が接続される竪管接続部48とを備える。継手本体部46は、水平方向に延在する円筒形の内側面52Aを有する円筒部52と、円筒部52の一端側に連続して形成された半球状の周壁内面54Aを有する周壁部54と、周壁部54の奥側(頂部)に形成された平面である奥壁内面56Aを有する奥壁部56とを備える。すなわち、継手本体部46には、円筒部52の一端側に奥壁部56の奥壁内面56Aを頂面とした半球状のドームが形成された排水通路50が形成されている。なお、本実施形態では、円筒部52の延在する水平方向は、水平方向に対して若干傾斜した方向も含む。
ここで、継手本体部46の円筒部52と周壁部54が本発明の筒部に相当し、内側面52Aが本発明の筒状内面、周壁内面54Aが本発明の傾斜内面に相当する。
なお、継手本体部46の外形の軸心46Cと、排水通路50の軸心50Cとは一致している。また、継手本体部46の外形の軸心46Cと、合流継手28の接続部34の外形の軸心34Cとは一致している。さらに、排水通路50の軸心50Cと、奥壁部56の奥壁内面(平面)56Aは直交している。
継手本体部46(周壁部54)の上部には、継手本体部46と連通する円筒状の竪管接続部48が形成されている。竪管接続部48には、竪管26が接続される孔部49が上部に形成されている。また、孔部49の下方には、孔部49に連通し、一端が周壁部54の周壁内面54Aに開口した開口部47が形成されている。本実施形態では、竪管接続部48の孔部49の軸心49Cと開口部47の軸心47Cが一致している。
図3及び図4に示すように、継手本体部46の軸心46Cに対して図面矢印A方向側にオフセットした位置(寸法OLだけ軸心46Cから外れた位置)に、開口部47の軸心47C(竪管接続部48の孔部49の軸心49C)が位置している。また、図4に示すように、継手本体部46の軸心46Cと開口部47の軸心47C(竪管接続部48の孔部49の軸心49C)とが直角とされている。
図4に示すように、開口部47は、周壁部54において継手本体部46の軸心46Cの図面矢印A方向側斜め上方に開口している。なお、開口部47の内径は、竪管接続部48の孔部49の内径よりも小さく形成されている。
なお、奥壁部56の奥壁内面(平面)56Aは、軸心46Cに直角(開口部47の軸心47Cに平行)に形成され(図2参照)、傾斜内面54Aとの境界の全周に亘って屈折部80が形成されている。ここで、「屈折部」とは排水通路50の軸心50Cに沿った断面視(図2参照)において、奥壁内面56Aと傾斜内面54Aとの境界に角度を持った角を形成することをいう。
また、図4の実施例では、周壁部54の周壁内面54Aと奥壁部56の奥壁内面56Aの屈折部80が開口部47の縁部と点接触するように形成されている。ここで、「点接触」とは、周壁内面54A上に開口部47が開口している部分(開口部47の仮想端面)と奥壁内面56Aが一点で交差せずに接触していることをいう。
また、後述する「交差」とは、周壁内面54A上に開口部47が開口している部分(開口部47の仮想端面)の縁部まで屈折部80が延在して交差していることをいう。
(洗浄ノズルの構成)
洗浄ノズル60は、図5に示すように、屈曲自在な(柔軟性のある)金属製ホース62と、金属製ホース62の先端側に設けられた球形の噴射部64と、噴射部64の先端側に設けられたガイド部66とを備える。
金属製ホース62は、屈曲自在に形成されると共に噴射部64に洗浄水を供給するための管路が内部に形成されている。
噴射部64は、金属製の略球体であり、外周面の金属製ホース62側に複数のノズル孔68が周方向に一定間隔をおいて形成されている。したがって、噴射部64は、ノズル挿入方向と反対側(後側)に洗浄水を噴射する(図5、破線矢印参照)ように構成されている。
ガイド部66は、噴射部64の先端側に屈曲自在な(柔軟性のある)棒部材70と、棒部材70の先端に装着され先端が半球状に形成された金属製の先端当接部72と、棒部材70の先端当接部72と噴射部64との間に一定間隔をおいて装着されている球形の金属製の当接部74、76とを備える。
したがって、洗浄ノズル60を排水継手10の内部に挿入し、排水通路50の壁面等に当接させると、ホース62を押し込むことにより先端当接部72が壁面に倣って移動し、後続の当接部74、76が壁面に当接しながら棒部材70を湾曲させるものである(図5、二点鎖線部参照)。
(作用、効果)
次に、本実施形態の排水継手10及びサイホン排水システム12の作用、効果を説明する。
先ず、竪管26を清掃する場合について説明する。この場合には、合流継手28の洗浄ノズル挿入口38から蓋体44を取り外し、洗浄ノズル挿入口38から洗浄ノズル60を合流継手28の内部に挿入する。
洗浄ノズル60の先端に設けられたガイド部66は、合流継手28の洗浄ノズル挿入口38から立て管用孔部32を横切って接続部34の孔部36に接続された排水継手10の排水通路50に挿入される。
図6(A)、(B)に示すように、洗浄ノズル挿入口38から合流継手28内に挿入された洗浄ノズル60のホース62の先端に設けられたガイド部66は、その自重により先端が下方に垂れるため、排水通路50において円筒部52の内側面52Aの下側に先端当接部72が当接する。なお、図中の矢印は、洗浄ノズル60の先端当接部72が移動した軌跡を示したものである。
この状態で洗浄ノズル60(ホース62)を洗浄ノズル挿入口38から押し込んで行くと、図6(A)に矢印Bで示すように、ガイド部66の先端当接部72が円筒部52の内側面52Aの下側に当接したまま、奥壁部56側に移動していく。洗浄ノズル60(ホース62)をさらに押し込むことにより、洗浄ノズル60の先端当接部72は周壁部54の周壁内面54Aに沿って上り、奥壁部56の奥壁内面56Aと周壁部54の周壁内面54Aとの境界に形成された屈折部80まで到達する。洗浄ノズル60の先端が奥壁内面56Aに突き当たったことによりホース62が曲がり、先端当接部72を含むガイド部66が屈折部80の延在方向に向く。さらに洗浄ノズル60(ホース62)を押し込むことで、洗浄ノズル60の先端当接部72は、水平方向に傾斜して延在する部分を含む屈折部80に沿って周方向に移動する。この場合、図6(B)に示すように、屈折部80に沿って反時計回り(図6(B)、矢印B1参照)、あるいは時計回り(図6(B)、矢印B2参照)に移動して、屈折部80と開口部47の縁部が点接触している部分に到達すると、先端当接部72が開口部47の中に進入し、続いて開口部47から竪管26の内部に進入することができる。すなわち、洗浄ノズル60を竪管26の内部まで案内することができる。
続いて、比較例に係る排水継手100を用いて竪管26を洗浄する場合について説明し、排水継手10の作用を一層明らかにする。排水継手100の構成要素のうち、排水継手10と同様の構成要素については同一の参照符号に100を足した参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
比較例の排水継手100は、図7に示すように、排水通路150に奥壁面がなく、周壁部154の周壁内面154Aが完全な半球形状になっている点が異なる。
排水継手100の場合も、排水継手10と同様に、洗浄ノズル60(ホース62)を押し込むことにより、洗浄ノズル60の先端当接部72が円筒部152の内側面152Aの下側に当接し、周壁部154の周壁内面154Aに沿って上昇していく。ところが、周壁部154の周壁内面154Aの頂点位置Pを越えるとホース62が折り返され、ガイド部66がこれ以上移動することが不可能になる。すなわち、洗浄ノズル60をこれ以上押し込むことが不可能なる。したがって、洗浄ノズル60を竪管26に案内することが不可能になる。
このように本実施形態の排水継手10は、軸心46Cと軸心47C(軸心49C)がオフセットするように周壁部54の周壁内面54A上に開口部47が開口されている場合でも、開口部47の縁部が接する位置に奥壁部56を形成し、周壁部54の周壁内面54Aと奥壁部56の奥壁内面56Aとの境界に形成された屈折部80と開口部47の縁部とを点接触させている。このため、洗浄ノズル挿入口38から洗浄ノズル60が押し込まれたときに、先端当接部72が周壁部54の周壁内面54Aと奥壁部56の奥壁内面56Aとの屈折部80に沿って移動することにより、屈折部80と開口部47の縁部が点接触した位置から開口部47に先端当接部72が容易に進入できる。さらに、洗浄ノズル60を押し込むことにより、噴射部64まで竪管26の内部に案内される。このように、周壁部54の周壁内面54Aに開口した開口部47がオフセットした位置に開口されていても、洗浄ノズル60が竪管26に案内される。
また、このように半球状の周壁部54の頂面として平面である奥壁部56を開口部47の縁部と接する(点接触する)ように形成しているため、奥壁部56と開口部47が部分的にオーバーラップすることがない。したがって、排水継手10の開口部47から周壁部54、円筒部52を介して立て管接続本管部30の立て管用孔部32に流れ込む排水の流れに影響を与えることはない。さらに、平面である奥壁内面56Aは、開口部47の軸心47Cと平行であるため、排水の流れを損なうことが一層抑制される。すなわち、排水継手10は、後述する排水性の良好さを損なうことなく、洗浄ノズル60を竪管26まで案内できる。また、排水継手10の小型化を図ることができる。
なお、本実施形態に係る排水継手10では、屈折部80と開口部47の縁部が点接触するように形成されているが、交差するように形成されていても良い。ただし、点接触する方が、洗浄ノズル60のガイド部66の曲げ角度が抑制され、洗浄ノズル60の案内性に優れる(洗浄ノズル60が開口部47に案内しやすい)。
また、本実施形態に係る排水継手10では、開口部47の縁部と奥壁部56の奥壁内面56Aが排水通路50の軸方向において一致するように形成されているが、奥壁部56が開口部47と軸方向で若干オーバーラップしても良いし、若干離間しても良い。
さらに本実施形態に係る排水継手10は、周壁部54の周壁内面54Aが半球状に形成されたものとして説明したが、これに限定されるものではない。周壁内面54Aは、奥壁部56側に向かって軸心46C側に傾斜するように形成されていれば良い。例えば、周壁内面が多角錐台形状等であっても良いが、半球状が最も好ましい。
またさらに、本実施形態に係る排水継手10では、円筒部52を断面円形としたが、これに限定されるものではない。例えば、断面が多角形であっても良い。
さらにまた、本実施形態に係る排水継手10では、奥壁部56が継手本体部46の軸心46Cに垂直な平面に形成されていたが、周壁部54との間に境界(隅部)80が形成されるものであれば、奥壁部56が凹面又は凸面で形成されていても良い。しかし、奥壁部56が合流継手28側へ突出した凸面の場合には、排水の流れを損なうおそれがあり、凹面の場合には排水継手10が大型化するおそれがある。したがって、奥壁部56が平面であることが好ましい。また、漏れ試験を行う場合に、排水継手10における奥壁部56の外側面が平面となるため、合流継手28と排水継手10の間にバンドを掛けることができるという利点もある。
次に、排水継手10及びサイホン排水システム12の排水について説明する。
図4に示すように、竪管接続部48は、排水継手10の周壁部54において、継手本体部46の軸心46Cの図面矢印A方向側斜め上方の位置に開口部47が開口しているため、開口部47から排出された排水は、半球状の周壁部54で水平方向、かつ継手本体部46の軸心46Cと交差する方向に方向変換されて(図3の矢印C参照)、立て管接続本管部30の軸心30Cの矢印A方向とは反対方向側へずれた向きで排出される。
これにより、立て管接続本管部30、及び立て管14の内部では、図3に示すように、排水が時計回り(矢印CW方向)に旋回しながら落下し、立て管接続本管部30、及び立て管14の軸心付近に上下方向に連通する比較的大きな通気空間を形成することができる。立て管14の軸心付近に上下方向に連通する比較的大きな通気空間を形成することで、立て管14内でスムーズに排水を流すことができ、また、立て管14内の気圧の変化を抑えることが出来る。このように、立て管14内の気圧の変化を抑えることで、水廻り器具18のトラップ20の破封が抑えられる。
本実施形態の排水継手10では、竪管26を上下方向に延びる竪管接続部48に接続するので、鉛直方向に延びる竪管26を曲げることなく、立て管14に沿って配設することができ、排水継手10が配置される箇所で大きな設置スペースを必要としない。また、既存の合流継手28に排水継手10を接続することで、立て管14内で、サイホン排水管22からの排水をスムーズに流すことができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記実施形態では、排水継手10をサイホン排水システム12に用いた例を説明したが、排水継手10の竪管接続部48に、サイホン力を発生しない通常の排水管を接続することもできる。
上記実施形態では、継手本体部46の軸心46Cと開口部47の軸心47C(竪管接続部48の孔部49の軸心49C)とが水平方向にオフセットし、継手本体部46の軸心46Cの向きと開口部47の軸心47Cの向きが直角であったが、継手本体部46の軸心46Cと開口部47の軸心47Cとは水平方向以外の方向にオフセットしていても良く、継手本体部46の軸心46Cの向きと開口部47の軸心47Cの向きが直角以外であっても良い。また、継手本体部46の軸心46Cと開口部47の軸心47C(竪管接続部48の孔部49の軸心49C)とが水平方向にオフセットしていない排水継手にも適用できる。
また、上記実施形態では、洗浄ノズル60は、先端にガイド部66を有していたが、これがないものでも良い。すなわち、洗浄ノズル60はホース62の先端に噴射部64のみを有する構造でも良い。この場合には、噴射部64が屈折部80まで到達すると、奥壁内面56Aに突き当たる。この結果、ホース62が曲がり、噴射部64は屈折部80に沿って移動し、屈折部80と点接触している開口部47に進入していく。すなわち、実施形態と同様に、洗浄ノズル60を竪管26に案内することができる。
なお、本実施形態では、屈折部80が周壁内面54Aと奥壁内面56Aとの境界の全周に亘って形成されていたが、境界の一部に形成されているものでも良い。特に、周壁内面54Aと奥壁内面56Aとの境界の継手本体部46の軸心46C(排水通路50の軸心50C)の高さより下側の位置から継手本体部46の軸心46C(排水通路50の軸心50C)の高さまで屈折部80が形成されていると好ましい。これは、洗浄ノズル60の先端が突き当たることが多い境界の下側に少なくとも屈折部80を設けることにより、洗浄ノズル60を竪管26に案内可能とするものである。
また、本実施形態では、屈折部80が円形に形成されたが、これに限定されるものではない。屈折部は、周壁内面54Aと奥壁内面56Aの境界に沿って開口部47に向かって形成されているものであれば、特に形状を限定するものではない。ここで、「開口部47に向かって延在する」とは、周壁内面54Aと奥壁内面56Aの境界の下端側の屈折部80の一端(始点)よりも屈折部80の他端(終点)が開口部47に接近するように形成されたものをいう。
10…排水継手、12…サイホン排水システム(排水システム)、14…立て管、18…水廻り器具、24…横引き管、26…竪管、28…合流継手、38…洗浄ノズル挿入口、47…開口部、49…孔部、50…排水通路、52…円筒部(筒部)、52A…内側面(筒状内面)、54…周壁部(筒部)、54A…周壁内面(傾斜内面)、56…奥壁部、56A…奥壁内面、80…屈折部

Claims (6)

  1. 建物の上下方向に配設される立て管に設けられる合流継手の側面に接続され、水平方向に延在する筒状内面と、前記筒状内面に連続して前記合流継手と反対側の端部に向かって前記筒状内面の軸心側に傾斜する傾斜内面とを備える筒部と、
    前記筒部の前記合流継手と反対側の端部に設けられ、前記筒部を塞ぐ奥壁部と、
    前記傾斜内面の上側に開口した開口部に連通し、水廻り器具からの排水を落下させる竪管が接続される竪管接続部と、
    を備え、前記傾斜内面と前記奥壁部の奥壁内面との境界に屈折部が形成され、前記屈折部の少なくとも一部は前記開口部に向かって延在する排水継手。
  2. 前記屈折部は、前記境界の前記筒部の軸心の高さより下側の位置から前記筒部の軸心の高さまで延在する請求項1に記載の排水継手。
  3. 前記屈折部と前記開口部の縁部は点接触する請求項1または2記載の排水継手。
  4. 前記屈折部と前記開口部の縁部は交差する請求項1又は2記載の排水継手。
  5. 前記奥壁内面は、前記開口部の縁部に接する平面である請求項1〜4のいずれか1項に記載の排水継手。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の排水継手と、
    建物の上下方向に配設された立て管同士を接続すると共に、前記排水継手が接続され、前記排水継手と反対側に設けられた洗浄ノズル挿入口を備える合流継手と、
    水廻り器具に連通し、水平方向に前記水廻り器具からの排水を流す横引き管と、
    上下方向に延在し、一端が前記横引き管に連通し、他端が前記排水継手の前記竪管接続部に接続され、前記水廻り器具からの排水を落下させることによりサイホン力を発生させる竪管と、
    を備える排水システム。
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