JP2016215951A - クローラトラクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン3からの動力をミッションケース5、フロントドライブアクスル6を介してクローラ式走行装置2の駆動輪22に伝えて走行するクローラトラクタ1において、左右一対のメインフレーム10が前後方向に延設され、該メインフレーム10の後部にミッションケース5が固定されて機体フレームを構成し、メインフレーム10の前部は、前記フロントドライブアクスル6を介してトラックフレーム21の前部と連結固定し、メインフレーム10の前後中途部は、左右のトラックフレーム21を連結するロアフレーム27と連結固定し、メインフレーム10の後部は、前記ミッションケース5の左右両側に固定したリヤハウジング34と、前記左右のトラックフレーム21の後部より左右中央側に突設したリヤビーム33を介して連結固定する。
【選択図】図3
Description
そこで、ホイルトラクタとクローラトラクタの部品が、できるだけ共用できるようにし、組み立てやすい構成にしようとする。
即ち、請求項1においては、エンジンからの動力をミッションケース、フロントドライブアクスルを介してクローラ式走行装置の駆動輪に伝えて走行するクローラトラクタにおいて、左右一対のメインフレームが前後方向に延設され、該メインフレームの後部にミッションケースが固定されて機体フレームを構成し、メインフレームの前部は、前記フロントドライブアクスルを介してクローラ式走行装置を構成するトラックフレームの前部と連結固定し、メインフレームの前後中途部は、左右のトラックフレームを連結するロアフレームと連結固定し、メインフレームの後部は、前記ミッションケースの左右両側に固定したリヤハウジングと、前記左右のトラックフレームの後部より左右中央側に突設したリヤビームを介して連結固定するものである。
ホイル型トラクタの上部構造はそのままで、クローラ式走行装置上にトラクタの上部構造を載置固定して、クローラトラクタとすることが可能となり、設計変更が少なく安価にクローラトラクタを構成することが可能となる。
トラックフレーム21は前後方向に延設されて左右一対設けられて、前記メインフレーム10の両外側に位置し、左右のトラックフレーム21・21は左右方向に延設するロアフレーム27・27により連結される。
駆動輪22は前記フロントドライブアクスル6の左右両側より側方に突出した駆動軸28に固設される。
遊転輪24はトラックフレーム21の下部に前後揺動自在に支持したイコライザフレーム31の前後に回転自在に支持される。
ガイドローラ25はトラックフレーム21の前後中途部上に回転自在に支持される。
クローラベルト26は、前記駆動輪22とテンションローラ23と遊転輪24とガイドローラ25に巻回される。
つまり、フロントドライブアクスル6は左右中央にギヤボックス6aが形成され(図11)、該ギヤボックス6aの左右両側にフロントアクスルケース6b・6bが付設される。該フロントアクスルケース6bの左右中央側がフロントフレーム11に固設され、フロントアクスルケース6bの外側端の後面にトラックフレーム21の前端が固設される。
前記ロアフレーム27の左右中央部の上面には、後面視で逆T字状に構成された連結ブラケット32・32が固設され、連結ブラケット32・32の上部がフロントフレーム11・11の後部側面にボルト等により固設される。
このように、前記ミッションケース5の後部の左右両側には、後部マウント35・35を取り付け、詳しくは、リヤハウジング34を介して後部マウント35を取り付け、該後部マウント35上に燃料タンク36とキャビン4の後部を固定するので、燃料タンク36とキャビン4の取付部材を一体的に構成でき、部品点数を削減できコスト低減化が図れる。
エンジン3から後方に突出した後出力軸3aにはユニバーサルジョイントを介してミッションケース5の入力軸61と連結され、該入力軸61の後端から伝動歯車62・63を介してポンプ軸64及びPTOクラッチ80に動力が伝達される。ポンプ軸64上にポンプ・モータ直列配置型の直進用無段変速装置65(以下、直進HST65とする)が配置されて、油圧ポンプ66を駆動する。直進HST65は主変速装置60を構成し、可変容量型の油圧ポンプ66と固定容量型の油圧モータ67からなり、シフトレバー96の操作により油圧ポンプ66の斜板を傾倒して吐出量を無段階に変更して変速可能としている。
上記主変速装置60、副変速装置74、前後進切替装置70、PTO変速装置77、及びメインフレーム10はホイルトラクタとクローラトラクタで共用可能に構成している。つまり、デフ装置と前輪駆動部を除くトランスミッションはホイル型とクローラ型で同じ構成とし、部品を共通化してコスト低減化を図っている。
ステリングハンドルを左右一方に回転すると、その回転方向及び回転角度に応じて斜板が傾倒され、その斜板の傾倒に応じて出力回転方向及び回転数がモータ軸82に出力される。そして、モータ軸82から左右一方のベベルギヤ84に正転の回転が遊星歯車機構85に加えられて駆動軸28は増速され、左右他方の遊星歯車機構85には逆回転が加えられて駆動軸28は減速される。こうして、クローラトラクタ1はステリングハンドル94を回転した減速側に旋回されることになる。なお、ステリングハンドル94が回転されると、その回転角度に応じて主変速装置60は減速され、急旋回しないようにしている。
前記ミッションケース5内に貯留された潤滑油は、直進HST65や旋回HST81や昇降装置や油圧クラッチの作動油として利用される。前記エンジン3の後出力軸3aから歯車等を介して、油圧ポンプ101・102・103が駆動される。油圧ポンプ101から吐出される圧油により1速クラッチ71と2速クラッチ72と後進クラッチ73が作動可能とされ、油圧ポンプ102から吐出される圧油により作業機を昇降する昇降シリンダや傾斜シリンダや外部油圧装置を作動可能とされ、油圧ポンプ103から吐出される圧油により直進HST65やPTOクラッチ80が作動可能とされる。
また、前記メインフレーム10の他側に、前記油圧ポンプ104から旋回HST81へろ過して作動油を送油するラインフィルタ92を配置したので、ラインフィルタ92のメンテナンスが外側から容易に行うことができる。
2 クローラ式走行装置
3 エンジン
5 ミッションケース
6 フロントドライブアクスル
10 メインフレーム
21 トラックフレーム
22 駆動輪
27 ロアフレーム
33 リヤビーム
34 リヤハウジング
Claims (7)
- エンジンからの動力をミッションケース、フロントドライブアクスルを介してクローラ式走行装置の駆動輪に伝えて走行するクローラトラクタにおいて、左右一対のメインフレームが前後方向に延設され、該メインフレームの後部にミッションケースが固定されて機体フレームを構成し、メインフレームの前部は、前記フロントドライブアクスルを介してクローラ式走行装置を構成するトラックフレームの前部と連結固定し、メインフレームの前後中途部は、左右のトラックフレームを連結するロアフレームと連結固定し、メインフレームの後部は、前記ミッションケースの左右両側に固定したリヤハウジングと、前記左右のトラックフレームの後部より左右中央側に突設したビームを介して連結固定することを特徴とするクローラトラクタ。
- 前記ミッションケースの後部の左右両側には、後部マウントを取り付け、該後部マウント上に燃料タンクとキャビンの後部を固定することを特徴とする請求項1に記載のクローラトラクタ。
- 前記メインフレームの前部と、フロントドライブアクスルと、前記ロアフレームとフロントドーザブラケットとを固定し、該フロントドーザブラケットにフロントドーザを取り付け可能とすることを特徴とする請求項1に記載のクローラトラクタ。
- ミッションケースと、
前記ミッションケースに取り付けられるメインフレームと、
前記メインフレームに取り付けられるフロントドーザブラケットと、を具備し、
前記フロントドーザブラケットがフロントドライブアクスルを支持するクローラトラクタにおいて、
前記フロントドライブアクスルのフロントアクスルケースが前記メインフレームに固定される、ことを特徴とするクローラトラクタ。 - トラックフレームを具備し、
前記トラックフレームが前記フロントアクスルケースに固定される、ことを特徴とする請求項4に記載のクローラトラクタ。 - 前記メインフレームに取り付けられる連結ブラケットと、
前記トラックフレームに取り付けられるロアフレームと、を具備し、
前記トラックフレームが前記ロアフレームを介して前記連結ブラケットに固定される、ことを特徴とする請求項5に記載のクローラトラクタ。 - 前記ミッションケースに取り付けられるリヤハウジングと、
前記トラックフレームに取り付けられるリヤビームと、を具備し、
前記トラックフレームが前記リヤビームを介して前記リヤハウジングに固定される、ことを特徴とする請求項5に記載のクローラトラクタ。
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