JP2016215452A - 印刷媒体判別装置、印刷媒体の判別方法及びプログラム - Google Patents

印刷媒体判別装置、印刷媒体の判別方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多様な印刷媒体における印刷媒体種の判別精度を向上させることを目的とし、これによって、ユーザニーズにより合った印刷媒体判別装置を提供することを目的とする。
【解決手段】印刷媒体種を判別するためのテストパターンジョブを印刷エンジンが印刷した印刷媒体を読み取って印刷結果を得る印刷結果の読取部と、前記印刷結果の読取部が読み取った印刷結果と前記テストパターンジョブとに基づいて、印刷結果の滲みを測定する滲み測定部と、前記滲み測定部が測定した滲み測定結果に基づいて、印刷媒体種を判別する印刷媒体種の判別部とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置における印刷媒体の判別方法及びプログラムに関する。
プリンタに代表される印刷装置における印刷媒体種は増加の一途を辿り、印刷媒体種に伴った高品質、高効率な印刷サービスをユーザへ提供する上で、印刷装置にセットされた印刷媒体種を判別する技術が必要である。
従来、記録材の表面を斜めから任意の光量で照射し、この光源の正反射光を受光し、前記照射した光の入射角とは異なる角度の光を検知し、前記光量を制御し、画像形成条件を制御する装置が知られている。この場合、光源の点灯と消灯とを繰り返しながら、複数の光量を検出することによって、紙種を検知する(たとえば、特許文献1参照)。
特開2007−57892号公報
ところで、基本的に印刷媒体は、印刷内容をよりクリアに定着させる必要性から、視覚的にも触覚的にも特徴が少ないことが求められる。
したがって、特許文献1に記載の発明は、視覚的に少ない特徴に基づいて印刷媒体種を導き出すので、印刷媒体種の判別精度が低いという問題がある。また、多様化する印刷媒体の中には光学検知に不向きな媒体も存在し、この点でも、特許文献1に記載の発明は、判別精度が低いという問題がある。
本発明は、多様な印刷媒体における印刷媒体種の判別精度を向上させることを目的とし、これによって、ユーザニーズにより合った印刷媒体判別装置を提供することを目的とする。
本発明の印刷媒体判別装置は、印刷媒体種を判別するためのテストパターンジョブを印刷エンジンが印刷した印刷媒体を読み取って印刷結果を得る印刷結果の読取部と、前記印刷結果の読取部が読み取った印刷結果と前記テストパターンジョブとに基づいて、印刷結果の滲みを測定する滲み測定部と、前記滲み測定部が測定した滲み測定結果に基づいて、印刷媒体種を判別する印刷媒体種の判別部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、多様な印刷媒体における印刷媒体種の判別精度を向上させることができ、これによって、ユーザニーズにより合った印刷媒体判別装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る印刷装置PR1の構成を示すブロック図である。 実施形態1の動作を示すフローチャートである。 テストパターン例を示す図である。 読み取った画像の例を示す図である。 滲み測定部105が測定した滲み測定結果の例を示す図である。 格納されている印刷媒体種の判別閾値の例を示す図である。 滲み計算結果の例を示す図である。 印刷媒体種を判別する動作を示すフローチャートである。 実施形態3である印刷装置PR3の構成を示すブロック図である。 印刷装置PR3の動作を示すフローチャートである。 実施形態4の動作を示すフローチャートである。 印刷媒体種を判別する判別方法のフローチャートである。 印刷媒体種を判別する判別方法のフローチャートである。 印刷装置PR3における印刷媒体種のデータの例を示す図である。 印刷ジョブの送信画面例を示す図である。 印刷エンジンとスキャナエンジン109とを示す図である。 実施形態2の動作を示すフローチャートである。 最大値許容範囲、最小値許容範囲、平均値許容範囲を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を例示的に詳細に説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成要素の相対配置、装置形状等は、あくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨ではない。
実施形態1
本明細書において「印刷装置」とは、印刷機能に特化した専用機に限らず、印刷機能とその他の機能を複合した複合機や、記録紙上に画像やパターンを形成する製造装置等も含む。
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷媒体種の判別構成100を含む印刷装置PR1の構成を説明するブロック図である。
印刷装置PR1は、印刷媒体格納部101と、印刷エンジン103と、印刷媒体種の判別機構100と、スキャナエンジン109とを有する。
図示しないが、印刷媒体種の判別機構100は、CPU、ROM、RAMを有している。ROMは、CPUが実行する各種制御プログラムやプリンタの各種動作に必要な固定データを格納する。たとえば、印刷媒体種の判別処理を実行するプログラムを記憶する。RAMは、CPUの作業エリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。なお、印刷媒体種の判別機構100は、印刷エンジンと別装置で構成しても良いし、印刷エンジンと一体で構成しても良い。
印刷媒体格納部101には、1種類以上の印刷媒体を複数格納することができる。
印刷媒体種の判別機構100は、テストパターンジョブの格納部102と、印刷結果の読取部104と、滲み測定部105と、印刷媒体種判別閾値の格納部106と、印刷媒体種の判別部107と、印刷媒体種の格納部108とを有する。
テストパターンジョブの格納部102は、テストパターンジョブを内部に保持している。
図2は、実施形態1の動作を示すフローチャートである。図2のフローチャートに関わるプログラムはROMに記憶されており、CPUによりRAMにロードされ実行される。
S201で、CPUが、新規の印刷媒体が格納されていることを認識すると、テストパターンジョブの格納部102が保持しているテストパターンジョブを実行し、S202で、CPUが、印刷エンジン103を用いて新規の印刷媒体に印刷する。S201で印刷媒体格納部101に新規の印刷媒体が格納されていることを認識するタイミングは、電源起動時、印刷媒体格納部の開閉処理が行われたことを検知した時、ユーザにより手動で指定された任意のタイミング等である。
格納部102が格納しているテストパターンジョブは、印刷ジョブにおけるテストパターンを印刷媒体に印刷するジョブであり、後の工程において滲み具合を計測し易い印刷データを印刷するためのテストパターンを印刷するジョブである。
図3は、テストパターン例を示す図である。テストパターン301、302、303は、インクを打つ量を、それぞれA、B、Cと変化させて印刷するパターンである。
インク滴量に応じて滲み量が変化する印刷媒体種が存在し、その判別に用いることを想定して、テストパターンが作られている。具体的には、テストパターン301は、パターンP1、P2、P3、P4を有し、インク滴量Aで印刷するパターンである。テストパターン302は、パターンP1、P2、P3、P4を有し、インク滴量Bで印刷するパターンである。テストパターン303は、パターンP1、P2、P3、P4を有し、インク滴量Cで印刷するパターンである。
パターンP1、P2は、縦の直線であり、互いに太さが異なる。パターンP3、P4は、横の直線であり、互いに太さが異なる。
パターンの直線の方向を、縦と横とに設定している理由は、印刷媒体の向きによって滲み量が変化する印刷媒体種が存在し、印刷媒体種を判別する場合に、異なる方向のパターンを使用することが有効であるためである。
連続してインクを打つ距離に依存して滲み量が変化する印刷媒体種が存在し、印刷媒体種を判別する場合に、異なる太さのパターンを使用することが有効である。したがって、パターンの直線の太さを2種類用意している。なお、パターンの直線の太さを3種類以上用意するようにしてもよい。
S203で、印刷エンジン103が印刷した印刷媒体を、CPUが、スキャナエンジン109を用いて印刷結果の読取部104に読み取らせる。
図15は、実施形態1に係る印刷装置PR1における印刷エンジンとスキャナエンジン109とを示す図である。印刷装置PR1は、印刷媒体格納部101、搬送ユニット1502、搬送用エンコーダ1503、回転ローラ1504、ヘッドユニット1505、印刷ヘッド1506、スキャナエンジン109を備えている。また、印刷装置PR1は、制御ユニット1508、インクタンク1509、裏面印字ユニット1511、乾燥ユニット1512、シート巻取りユニット1513、仕分けユニット1514、操作部ユニット1515を備えている。これらが、印刷装置PR1の筐体内に配置されている。制御ユニット1508は、コントローラやユーザインタフェース、各種I/Oインタフェースを備えた制御部を内蔵し、印刷装置PR1の全体の各種制御を司る。
印刷媒体格納部101は、上段シートカセット101aと下段シートカセット101bとの2基を備えている。
使用者は、印刷媒体(以下、シートという)をマガジンに装着し、印刷装置PR1の本体に正面から挿入して装着する。上段シートカセット101aから引き出されたシートは、図15中、a方向に、下段シートカセット101bから引き出されたシートは、図15中、b方向に搬送される。いずれのカセットユニットからのシートも、図15中、c方向に進行して搬送ユニット1502に到達する。搬送ユニット1502は、複数の回転ローラ1504を通して、印刷中にシートを、図15中、d方向(水平方向)に搬送する。
搬送ユニット1502の上方には、ヘッドユニット1505が対向して配置されている。ヘッドユニット1505では、複数色(実施形態では7色)分の互いに独立した印刷ヘッド1506が、シートの搬送方向に沿って保持されている。搬送ユニット1502によるシートの搬送に同期して、印刷ヘッド1506からインクを吐出してシート上に画像を形成する。これら搬送ユニット1502、ヘッドユニット1505、印刷ヘッド1506によって、印刷ユニットが構成されている。インクタンク1509は、各色のインクを独立して貯蔵する。インクタンク1509からは、チューブによって各色に対応して設けられているサブタンクまでインクが供給され、サブタンクから各印刷ヘッド1506までチューブでインクが供給される。
印刷ヘッド1506は、印刷時の搬送方向d方向に沿って、各色(実施形態では7色)のラインヘッドが並んでいる。各色のラインヘッドは、継ぎ目無く単一のノズルチップで形成されたものであってもよく、分割されたノズルチップが、一列又は千鳥配列のように規則的に並べられたものであってもよい。実施形態1では、使用する最大シートの印刷幅をカバーする範囲にノズルが並んでいる所謂フルマルチヘッドが設けられている。ノズルからインクを吐出するインクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用するようにしてもよい。印刷データに基づいて各ヘッドのノズルからインクが吐出され、吐出のタイミングは、搬送用エンコーダ1503の出力信号によって決定される。
なお、本発明ではインクジェット方式のプリンタに限定されず、サーマルプリンタ(昇華型、熱転写型など)、ドットインパクトプリンタ、LEDプリンタ、レーザプリンタなど、様々な印刷方式に適用可能である。
シートに画像を形成した後に、搬送ユニット1502が、スキャナエンジン109までシートを搬送する。スキャナエンジン109では、印刷画像や特殊パターンを読取って、印刷画像に問題がないかの確認や、装置の状態確認、印刷媒体種の判別を行う。実施形態1では、テストパターン印刷時に読取する。また、スキャナエンジン109は、実施形態1では、図1、図15に示す印刷装置PR1内に装備されているが、スキャナエンジン109を外部ユニットとして設けるようにしてもよい。
スキャナエンジン109から搬送されたシートは、ユニット内を図15中、f方向に搬送され、裏面印字ユニット1511に搬送される。裏面印字ユニット1511は、印刷画像毎の情報(たとえば、オーダー管理用番号等)を印刷させるユニットである。
乾燥ユニット1512は、インクが付与されたシートを短時間で乾燥させるために、ユニット内を図15中、g方向に通過するシートを温風で加熱するユニットである。シートは1枚ずつ乾燥ユニット1512内を通過し、図15中、h方向に搬送され、仕分けユニット1514に搬送される。仕分けユニット1514では、ユニット内を図15中、i方向に通過するシートを、センサで確認しながら印刷画像毎に設定されたトレー番号に積載する。仕分けユニット1514では、複数のトレーを保持し、印刷単位の長さに応じて積載するトレーを分別する。また、積載中や積載完了等の状態表示を、たとえば、LEDで表示する。
シート巻取りユニット1513は、両面印刷の際にまず表面画像形成から行い、ユニット内を図15中、j方向にシートを搬送し、シート巻取りユニット1513で図15中、k方向に搬送して裏面画像の印刷を行わせるユニットである。
操作部ユニット1515は、装置メンテナンスの実施を行うために操作者が操作/確認するためのユニットである。装置メンテナンスとは、指定のオーダー画像は、どこのトレーに積載されているのか、あるいは印刷中か印刷終了か等、オーダー毎の印刷状況の確認や、インク残量や、紙の残量等装置状態の確認、ヘッドクリーニング等に代表される。
図4は、読み取った画像の例を示す図である。読み取った画像401は、インク滴量Aを使用したテストパターン301を印刷した結果を読み取った画像である。パターンP11は、パターンP1を印刷した結果を読み取った場合のパターンであり、パターンP21は、パターンP2を印刷した結果を読み取った場合のパターンである。間隔L11uは、2本のパターンP11の上端部の互いの間隔であり、間隔L11cは、2本のパターンP11の中央部の互いの間隔であり、間隔L11dは、2本のパターンP11の下端部の互いの間隔である。
読み取った画像402は、インク滴量Bを使用したテストパターン302を印刷した結果を読み取った画像である。読み取った画像403は、インク滴量Cを使用したテストパターン303を印刷した結果を読み取った画像である。
S203で読み取った画像401、402、403のそれぞれと、テストパターン301、302、303のそれぞれとによって、S204で、CPUが、滲み測定部105を用いて滲み量を測定する。滲み測定部105における滲みの測定方法の例を、テストパターン301におけるパターンP1の場合について説明する。
2本の平行線から成るパターンP1の上端部の間隔L1の長さと、印刷したパターンP11における上端部の間隔L11uの長さとの差を求める。また、中央部の間隔L2の長さと、印刷したパターンP11における中央部の間隔L11cの長さとの差とを求める。さらに、下端部の間隔L3の長さと、印刷したパターンP11における下端部の間隔L11dの長さとの差と、前記3つの差の平均とを求める。そして、前記3つの差と、前記平均とに基いて、滲み量を算出する。
なお、2本の平行線から成るパターンP2における間隔の長さと、印刷したパターンP21における間隔L21についても、前記と同様に差、平均を求め、滲み量を算出する。また、パターンP3、P4に関して、間隔L31、L41についても、前記と同様に、差、平均を求め、滲み量を算出する。
以上のように、図3に示す滲みを測定するテストパターン301、302、303は、直線の方向(縦、横)、インク滴量が互いに異なる複数パターンP1、P2、P3、P4を持ち、S204で、CPUが、それぞれの滲み量を計測する。なお、滲み量を測定する方法は、本例に限定する必要はなく、他の滲み量測定方法を使用するようにしてもよい。
図5は、滲み測定部105が測定した滲み測定結果の例を示す図である。図5に示す滲み測定結果の量は、図3に示すテストパターンにおける直線の間隔の長さと、図4に示す印刷した直線を読み取った結果の間隔の長さとの差である。また、図5には、前記2つの差の長さの互いの差を、滲み量として記載してある。
以上のように、滲み測定部105で測定された滲み測定結果と、印刷媒体種判別閾値の格納部106に格納されている印刷媒体種の判別閾値とに基づいて、S205で、CPUが、印刷媒体種の判別部107を用いて印刷媒体の種類を判別、特定する。
図6は、印刷媒体種判別閾値の格納部が格納している印刷媒体種の判別閾値の例を示す図である。
たとえば、普通紙にパターンP1を印刷した場合、その滲みの量は、最大値で10、最小値で5、平均値で6である。これは、普通紙にパターンP1を印刷した場合、その滲み量(テストパターンにおける間隔の長さと、読み取った画像における間隔の長さとの差)は、最大でも10以下、最小でも5以上であり、平均では6であることを示している。また、誤差は、+−1以内に収まることを示している。つまり、パターン同士の間隔を実測した値の平均値が、平均値の閾値の+−1の範囲に入っていることを示している。なお、前記最大値、最小値の単位は、実施形態ではmmであるが、その単位をmmに限定する必要はない。
また、閾値は、温度、湿度によっても変化するので、印刷媒体種の判別閾値をそれらの環境変数分、用意することが望まれる。
図8は、印刷媒体種の判別部107が印刷媒体種を判別する動作を示すフローチャートである。図8のフローチャートに関わるプログラムはROMに記憶されており、CPUによりRAMにロードされ実行される。
図7は、滲み計算結果の例を示す図である。
まず、図8におけるS801で、図5に示す滲み測定結果に基づいて、CPUが、図7に示す滲み測定結果を作成する。S802で、CPUが、印刷媒体種の関数qを1に初期化し、S803で、CPUが、1番目の印刷媒体種の印刷を準備し、インク滴量の順番の関数mを1に初期化し、パターンの順番の関数nを1に初期化する。S804で、CPUが、1番目のインク滴量で印刷媒体にパターンP1、P2、P3、P4を印刷エンジン103に印刷させる。S805で、CPUが、1番目のパターンの滲み量で比較する準備をし、つまり、最初の印刷媒体種に応じた最大値、最小値、平均値の閾値をセットする。S806で、CPUが、1番目のパターンP1の滲み量が最大値の閾値以下であると判断し、S807で、CPUが、1番目のパターンP1の滲み量と最小値とを比較し、最小値の閾値以上であると判断すれば、S808に進む。S808で、CPUが、1番目のパターンP1の滲み量が平均値の閾値の+−1以内であるかを判断する。1番目のパターンP1の滲み量が平均値の閾値の+−1以内であると判断された場合、1番目のパターンP1の滲み量は1番目のパターンP1についてはクリアしたことになる。そのため、CPUは、S809で、n番目のパターンが4番目であるかを判断する。CPUが、最後である4番目ではないと判断すれば、S810で、CPUが、nを1インクリメントし、次のパターンP2について、S805〜S809の処理を繰り返す。
S806、S807、S808で、CPUが、1つでもNoと判断すれば、最初の印刷媒体種ではないと判断できるので、S814で、CPUが、印刷媒体種の関数qが4であるかを判断する。つまり、次の印刷媒体種がないとCPUが、判断すれば、S815で、CPUが、該当する印刷媒体種無しという特定をする。S814で次に判断すべき印刷媒体種があると、CPUが、判断すれば、S803に戻り、CPUが、2番目の印刷媒体種の印刷を準備し、関数m、nを1に初期化し、S804〜S808の処理を実行する。
S809で、CPUが、4つのパターンについて比較が終了したと判断すれば、S811で、インク滴量の関数mが3に達しているか、つまり、インク滴量を3種類印刷し比較したかを判断する。全部のインク滴量について印刷し比較していないと判断すれば、S812で、CPUが、インク滴量の関数mを1インクリメントし、S804に戻り、S804〜S809の処理を繰り返す。
S811で、CPUが、現在比較している印刷媒体種に関する全てのパターンについて、閾値の最大値以下であり、最小値以上であり、平均値+−1の範囲に入っていると判断すれば、S816で、CPUが、最後の印刷媒体種であるかどうかを判断する。つまり、比較している印刷媒体種が4番目であるかどうかを判断し、4番目の印刷媒体種でないと判断すれば、S817で、CPUが、印刷媒体種の関数qを1インクリメントし、S803に戻り、S803〜S811の処理を繰り返す。
S816で、CPUが、全ての印刷媒体種に関する全てのパターンについて、閾値の最大値以下であり、最小値以上であり、平均値+−1の範囲に入っていると判断すれば、S818で、本印刷媒体種であると特定する。なお、前記本印刷媒体種は、現在比較している印刷媒体種であり、つまり、比較しているときに、閾値の最大値以下であり、最小値以上であり、平均値+−1の範囲に入っていると判断した印刷媒体種である。
すなわち、実施形態1において、インク滴量A(1つ目のインク滴量)でパターンP1を印刷した場合、測定箇所の間隔L11uの滲み量は11、測定箇所の間隔L11cの滲み量は8、測定箇所の間隔L11dの滲み量は8という結果を得たとする。この場合、最大値は11、最小値は8、平均値は9である。このように滲み量の最大値、最小値、平均値を求める計算を、CPUが、図5に示す滲み測定結果の全てについて行い、図7に示す滲み計算結果を得る。
そして、CPUが、図7に示す滲み計算結果と、図6に示す印刷媒体種の判別閾値とを照らし合わせ(比較し)、判別閾値の条件を満たす印刷媒体種が特定されるまで、前記比較を繰り返す。
実施形態1では、図6に示す印刷媒体種の判別閾値の例において、インク滴量をAとし、パターンP1を使用した場合、間隔の最大値が10であり、この10を、CPUが、図7に示す滲み計算結果の最大値11と、S806で比較する。この比較の結果、普通紙の最大値の閾値10をオーバーしているので、CPUが、普通紙では無いと判断し、S803以降で、次の印刷媒体種である再生紙の閾値と、比較する。この比較の結果、再生紙に関する全ての閾値を満足するので、S818で、CPUが、実施形態1における印刷媒体種は再生紙であると判別する。
最後に、S206で、特定した印刷媒体の判別結果を、印刷媒体種の格納部108に格納する。
実施態様1で使用するテストパターン301、302、303は、印刷媒体の特徴が分かり易い。印刷媒体の特徴が分かり易いテストパターン301、302、303を、実際に印刷し、その印刷結果の滲みに基づいて、印刷媒体種を判別するので、多様な印刷媒体における印刷媒体種の判別精度を向上させることができる。つまり、従来例のように、印刷前の単色無地の印刷媒体に基づいて、印刷媒体種を直接判別する場合と比較すると、実施形態1では、印刷媒体種をより高精度で識別することができる。
なお、判別された印刷媒体種の情報を、以後の印刷処理時に反映する。具体的には、普通紙と判別されれば、普通紙に適した色変換処理や、インクの吐出制御を行うことにより適切な印刷を行うことができる。
実施形態2
本発明の実施形態2は、実施形態1である印刷装置PR1において、セットされている印刷媒体種と異なる印刷媒体種を混ぜて印刷媒体格納部に格納した場合に、この状態をユーザへ通知する点に特徴がある。
なお、実施形態2の構成は、図1に示す印刷装置PR1と基本的には同じであるので、印刷装置PR1の構成に基づいて、実施形態2について説明する。
図16は、実施形態2の動作を示すフローチャートである。図16のフローチャートに関わるプログラムはROMに記憶されており、CPUによりRAMにロードされ実行される。
印刷媒体格納部101には、1種類以上の印刷媒体を複数格納することができる。この印刷媒体格納部101は、連続紙、カット紙等に対応している。この印刷媒体格納部101にカット紙が格納されている場合、新規の印刷媒体種が格納されていることを認識した後に、S1601で、印刷媒体の残りがあるかどうかを調べる。印刷媒体の検知機構は、格納媒体の厚み、または重量センサ等であり、これによって、印刷媒体の残量を測定することができる。
印刷媒体の残りが無いと判断されれば、S1602で、実施形態1の印刷媒体種の判別機構100による処理を実施するだけで足りる。一方、S1601で印刷媒体の残りがあると判断されれば、S1603で、実施形態1における印刷媒体種の判別機構100による処理を実施した後に、S1604で、判別結果を、印刷媒体種の格納部108に既に格納されている印刷媒体種と比較する。この比較の結果、等しいと判断されれば、そのまま印刷媒体種の判別機構100による処理を終了する。
S1604で等しくないと判断されれば、現在セットされている印刷媒体種と異なる印刷媒体種を混ぜて印刷媒体格納部101a、101bへ格納したと判断され、S1605で、この状態をユーザへ通知し、修正を促す。
実施形態2によれば、現在セットされている印刷媒体種と異なる印刷媒体種が、混じって格納されていれば、異なる印刷媒体種をユーザが修正でき、よって、印刷装置が印刷媒体種を誤って判断することを抑制できるので、印刷媒体の識別精度がより高くなる。
実施形態3
本発明の実施形態3は、指定印刷媒体が印刷媒体種の格納部に存在すると判断すれば、その印刷媒体種で印刷し、存在しないと判断すれば、ユーザにNG通知する点に特徴がある。
図9は、本発明の実施形態3である印刷装置PR3の構成を示すブロック図である。
印刷装置PR3は、実施形態1、2の構成において、印刷装置PR3に対するユーザ操作を受け付けるUI901と、リモートのPC902と、コントローラ903とが設けられている。コントローラ903は、ユーザ操作による印刷ジョブを受付け、印刷装置PR3を制御する。
つまり、印刷装置PR3は、UI901と、コントローラ903と、印刷エンジン103と、印刷媒体格納部101と、スキャナエンジン912と、印刷媒体種の判別機構200とを有する。印刷装置PR3は、PC902に接続されている。
図10は、印刷装置PR3の動作を示すフローチャートである。図10のフローチャートに関わるプログラムはROMに記憶されており、CPUによりRAMにロードされ実行される。
印刷媒体格納部101に印刷媒体をセットした際、実施形態1、2で示した処理が行われ、印刷媒体種の格納部905に、特定された印刷媒体種が格納されている。
ユーザによる印刷実行操作によって、S1001で、UI901とPC902とが、コントローラ903へ印刷ジョブを送信する。この印刷ジョブには、印刷データに加え、印刷する印刷媒体の種類が指定されている。以後、前記指定された印刷媒体の種類の情報を、指定印刷媒体と呼ぶ。
コントローラ903は、S1002で、指定印刷媒体が印刷媒体種の格納部905に存在するかを調べ、存在すると判断されれば、S1003で、その印刷媒体種を用いた印刷処理を印刷エンジン103へ行わせる。存在しないと判断されれば、指定印刷媒体がNGであることと、指定可能な印刷媒体種の格納部905のリストとを、S1004で、UI901、リモートのPC902を通して、ユーザへ提示し、指定印刷媒体の変更を促す。
図13は、印刷装置PR3における印刷媒体種のデータの例を示す図である。図13に示すデータの例において、指定可能な印刷媒体種の格納部905のリストは、◎印が付されている印刷媒体種名を抽出したリストである。
実施形態3によれば、ユーザニーズに合致する印刷媒体(指定印刷媒体)での印刷サービスの提供が可能になる。指定印刷媒体が保持されていない場合には、対応可能な印刷媒体のリストをユーザへ提供する。これによって、他の印刷媒体種の選択や、指定したい印刷媒体を印刷媒体格納部へセットする作業を促す等、ユーザへ選択肢を適切に提供し、即座に次の行動を促すことができる。
実施形態4
本発明の実施形態4は、カセットに収納されている印刷媒体種が、ユーザによる指定印刷媒体と異なっていても、印刷品質が保証される範囲内でそのまま印刷する実施形態である。
実施形態4は、基本的には、図9に示す印刷装置PR3と同様であるので、印刷装置PR3を使用して、実施形態4を説明する。
図11は、実施形態4の動作を示すフローチャートである。図11のフローチャートに関わるプログラムはROMに記憶されており、CPUによりRAMにロードされ実行される。
S1101で、印刷媒体格納部101に印刷媒体がセットされていることを認識し、S1102で、テストパターンジョブの格納部907に格納されているテストパターンジョブを実行し、新規の印刷媒体に、印刷エンジン103がテストパターンを印刷する。
S1103で、印刷エンジン103が印刷した印刷媒体を、印刷結果の読取部908が読み取る。読み取った画像と、テストパターンジョブの格納部907に格納されているテストパターンとに基づいて、S1104で、滲み測定部909が滲み量を測定する。
滲み測定結果と、印刷媒体種の判別閾値の格納部910に格納されている判別閾値とに基づいて、S1105で、印刷媒体種の判別部911が、印刷媒体の種類を判別し、特定する。ここまでの動作は、実施形態1、2、3における動作と同様である。
図12−1、図12−2は、実施形態4の特徴である印刷媒体種を判別する判別方法(S1105)を示すフローチャートである。図12−1、図12−2のフローチャートに関わるプログラムはROMに記憶されており、CPUによりRAMにロードされ実行される。
まず、S801で、図5に示す滲み測定結果に基づいて、CPUが、図7に示す滲み計算結果を作成する。S802で、CPUが、印刷媒体種の関数qを1に初期化し、S803で、CPUが、1番目の印刷媒体種の印刷を準備し、インク滴量の順番の関数mを1に初期化し、パターンの順番の関数nを1に初期化する。S804で、CPUが、1番目のインク滴量で印刷媒体にパターンP1、P2、P3、P4を印刷エンジン103に印刷させる。S805で、CPUが、1番目のパターンの滲み量で比較する準備をし、つまり、最初の印刷媒体種に応じた最大値、最小値、平均値の閾値をセットする。S806で、CPUが、1番目のパターンP1の滲み量が最大値の閾値以下であると判断し、S807で、CPUが、1番目のパターンP1の滲み量と最小値とを比較し、最小値の閾値以上であると判断すれば、S808に進む。S808で、CPUが、1番目のパターンP1の滲み量が平均値の閾値の+−1以内であるかを判断する。1番目のパターンP1の滲み量が平均値の閾値の+−1以内であると判断された場合、1番目のパターンP1の滲み量は1番目のパターンP1についてはクリアしたことになる。そのためCPUは、S809で、n番目のパターンが4番目であるかを判断する。CPUが、最後である4番目ではないと判断すれば、S810で、CPUが、nを1インクリメントし、次のパターンP2について、S805〜S809の処理を繰り返す。
S806で、CPUが、Noと判断すれば、S8061で、CPUが、滲み量が最大値の閾値の+a以内であるかを判断し、滲み量が最大値の閾値の+a以内であると判断すれば、S8062で、許容フラグを立てる。CPUが、滲み量が最大値の閾値の+a以内でないと判断すれば、S8063で、NGフラグを立てる。
S807で、CPUが、Noと判断すれば、S8071で、CPUが、滲み量が最小値の閾値の−b以内であるかを判断し、滲み量が最小値の閾値の−b以内であると判断すれば、S8072で、許容フラグを立てる。CPUが、滲み量が最小値の閾値の−b以内でないと判断すれば、S8073で、NGフラグを立てる。
S808で、CPUが、Noと判断すれば、S8081で、CPUが、滲み量が平均値の閾値の+−c以内であるかを判断し、滲み量が平均値の閾値の+−c以内であると判断すれば、S8082で、許容フラグを立てる。CPUが、滲み量が平均値の閾値の+−c以内でないと判断すれば、S8083で、NGフラグを立てる。
S809で、n番目のパターンが最後である4番目であると判断すれば、S811で、CPUが、インク滴量の順番の関数mが3であるかを判断し、3ではないと判断すれば、S812で、関数mを1インクリメントし、S804に戻る。そして、CPUが、S804〜S811の処理を繰り返す。S811で、CPUが、関数mが3であると判断すれば、S813で、印刷媒体種の順番の関数qが4であるかを判断し、関数qが4でないと判断すれば、S813aで、関数qを1インクリメントし、S803に戻り、S803〜S813の処理を繰り返す。
S813で、CPUが、関数qが4であると判断すれば、S821で、NGフラグが無いかを判断し、NGフラグが無ければ、S822で、許容フラグが無いかを判断し、許容フラグが無ければ、S823で、本印刷媒体種であると特定する。一方、S822で許容フラグが有ると判断されれば、CPUが、S824で、本印刷媒体が候補印刷媒体種であると特定する。S821で、NGフラグが有ると判断されれば、S825で、CPUが、非該当印刷媒体種であると特定する。つまり、該当する印刷媒体種が存在していないと特定する。
つまり、閾値外であっても、許容範囲a、b、cに収まっていれば、S8062、S8072、S8082で、許容フラグを立てる。すなわち、滲み測定結果が、印刷媒体種の判別閾値に対する最大値許容範囲+a、最小値許容範囲−b、平均値許容範囲+−cの範囲内であれば、許容フラグを立てる。そして、図6に示す印刷媒体種の判別閾値の最大値+a、最小値−b、平均値の+−cの範囲内に、滲み測定結果が収まっていれば、印刷品質として許容できると考える。
デフォルトのメーカ設定及びユーザ設定において、図6に示す印刷媒体種の判別閾値と共に、前記許容範囲a、b、cが、印刷媒体種の判別閾値の格納部910に保持されている。
図17は、各印刷媒体種における最大値許容範囲a、最小値許容範囲b、平均値許容範囲cの例であって、印刷媒体種の判別閾値の格納部910に保持されている例を示す図である。
CPUが、印刷媒体判別部を用いて特定した印刷媒体の判別結果を、S1106で、印刷媒体種の格納部905に格納する。
図13は、格納された印刷媒体種の判断結果の例を示す図である。図13中、◎印は、印刷媒体種を示し、○印は、印刷媒体種の候補を示し、×印は、印刷媒体種に非該当を示す。
図13に示す例では、たとえば印刷媒体格納部101のカセットAに格納されている印刷媒体は、図12−1、図12−2に示す印刷媒体種の判別部911を用いて行うCPUの判別処理によって、印刷媒体種の普通紙であると特定されている。ただし、図13に示す判断結果において、印刷媒体種の候補を示す○印が、再生紙に記載されているので、再生紙にも許容範囲内で印刷可能であることが分かる。また、図13に示す判断結果において、印刷媒体種に非該当であることを示す×印が、光沢紙に記載されているので、光沢紙としての印刷は不可であることが分かる。
ここで、図13に示す判断結果において、カセットCには、「普通紙」「光沢紙」の2つに、◎印が付いている。これは「普通紙」「光沢紙」どちらとも判断できることを示し、図6に示す印刷媒体種の判別閾値の見直しが求められることを、ユーザへ通知し、編集を促す。
また、図13に示す判断結果において、カセットDには、◎印が1つも付いていない。これは、該当する印刷媒体種が存在しないことを示し、セットした印刷媒体種の再確認と、図6に示す印刷媒体種の判別閾値の見直しとが求められることを、ユーザへ通知し、編集を促す。
続いて、ユーザの印刷実行操作によって、UI901とPC902とによって、S1107で、コントローラ903へ印刷ジョブが送信される。この印刷ジョブには、実施形態3と同様に、指定印刷媒体の情報も含む。指定印刷媒体に「再生紙」が指定された印刷ジョブを受信した例を用いて、実施形態4を説明する。
図14は、印刷ジョブの送信画面例を示す図である。このときに、「印刷媒体種誤差許容」欄1401にチェックが入れられている。これは、指定印刷媒体以外でも印刷品質が許容範囲内である印刷媒体種であれば印刷を実行するというユーザ意図を、入力するUIの例である。
PC902が、コントローラ903を用いて、指定印刷媒体が印刷媒体種の格納部905に存在するかどうかを、S1108で、調べる。存在すれば、S1109で、その印刷媒体種を用いて、PC902が、印刷エンジン103を介して印刷を実行するが、図13に示す判断結果では、印刷媒体種であることを示す◎印が再生紙に記載されているカセットが存在しない。したがって、ユーザによる指定印刷媒体が存在しないことを示している。
一方、S1108で印刷媒体種の格納部905に指定印刷媒体が存在しないと判断されれば、S1110で、PC902が、ユーザへNG通知を行う。そして、S1111で、CPUが、図14に示す「印刷媒体種誤差許容」欄1401にチェックが入れられているかを判断する。S1111で判断した結果、図14に示すように、「印刷媒体種誤差許容」欄1401にチェックが入れられていることが判明する。また、図13においてカセットA、Bには、印刷媒体種の候補であることを示す○印が付されている。したがって、PC902が、S1110でユーザへNG通知をしつつも、カセットAまたはカセットBに格納されている印刷媒体での印刷を、S1109で、PC902が、印刷エンジン103へ実行させる。印刷媒体種の候補であることを示す○印が付されているカセットが存在しなければ、処理をそのまま終了する。
以上によって、カセットに収納されている印刷媒体種が、ユーザによる指定印刷媒体とは異なっても、印刷品質が保証される範囲内でそのまま印刷することができる。これによって、多少の印刷媒体種の差異を問題としない場合には、ユーザニーズに対応し、カセットに収納されている印刷媒体種を入れ替え、再印刷を実行するユーザコストを削減することができる。
(その他の実施例)
各実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムを実行するコンピュータは、1つであってもよいし、複数のコンピュータが協働してプログラムを実行するものであってもよい。さらに、プログラムの一部を実行する回路等のハードウェアを設け、そのハードウェアと、ソフトウェアを実行するコンピュータが協働して、本実施形態で説明した処理を実行する場合であってもよい。
PR1、PR3…印刷装置、
100、200…印刷媒体種の判別機構、
104…印刷結果の読取部、
105…滲み測定部、
107…印刷媒体種の判別部。

Claims (13)

  1. 印刷媒体種を判別するためのテストパターンジョブを印刷エンジンが印刷した印刷媒体を読み取って印刷結果を得る印刷結果の読取部と、
    前記印刷結果の読取部が読み取った印刷結果と前記テストパターンジョブとに基づいて、印刷結果の滲みを測定する滲み測定部と、
    前記滲み測定部が測定した滲み測定結果に基づいて、印刷媒体種を判別する印刷媒体種の判別部と、
    を有することを特徴とする印刷媒体判別装置。
  2. 前記テストパターンジョブは、縦の直線と横の直線からなるテストパターンであることを特徴とする請求項1に記載の印刷媒体判別装置。
  3. 前記テストパターンは、互いに太さが異なるテストパターンであることを特徴とする請求項2に記載の印刷媒体判別装置。
  4. 前記印刷媒体種の判別部は、前記滲み測定部が測定した滲み測定結果と、印刷媒体種の判別閾値とに基づいて、印刷媒体種を判別することを特徴とする請求項1に記載の印刷媒体判別装置。
  5. 前記印刷媒体種の判別部による判別結果を格納する印刷媒体種の格納部を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷媒体判別装置。
  6. ユーザが指定した印刷媒体とは異なる印刷媒体種で印刷することの許容を含む印刷ジョブを受付けることを特徴とする請求項1に記載の印刷媒体判別装置。
  7. 前記印刷媒体種の判別部が印刷媒体種を特定するとともに、他の全ての印刷媒体種に対する閾値との差異を計測し、前記差異が許容範囲内である印刷媒体種を印刷媒体種の候補として保持することを特徴とする請求項1に記載の印刷媒体判別装置。
  8. 滲み測定結果が、印刷媒体種の判別閾値に対する最大値許容範囲、最小値許容範囲、平均値+−の許容範囲内であれば、印刷媒体種の候補として特定することを特徴とする請求項7に記載の印刷媒体判別装置。
  9. ユーザが指定した印刷媒体とは異なる印刷媒体種への印刷を許容する印刷ジョブを受け付けた場合に、ユーザが指定した印刷媒体に対応する印刷媒体種を保持していなければ、前記印刷媒体種の候補に印刷することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の印刷媒体判別装置。
  10. 印刷媒体種を判別するためのテストパターンジョブを印刷エンジンが印刷した印刷媒体を読み取って印刷結果を得る印刷結果の読取工程と、
    前記印刷結果の読取工程で読み取られた印刷結果と前記テストパターンジョブとに基づいて、印刷結果の滲みを測定する滲み測定工程と、
    前記滲み測定工程で測定した滲み測定結果に基づいて、印刷媒体種を判別する印刷媒体種の判別工程と、
    を有することを特徴とする印刷媒体の判別方法。
  11. 請求項10に記載の印刷方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 印刷エンジンと、
    印刷媒体種を判別するためのテストパターンジョブを前記印刷エンジンが印刷した印刷媒体を読み取って印刷結果を得る印刷結果の読取部と、
    前記印刷結果の読取部が読み取った印刷結果と前記テストパターンジョブとに基づいて、印刷結果の滲みを測定する滲み測定部と、
    前記滲み測定部が測定した滲み測定結果に基づいて、印刷媒体種を判別する印刷媒体種の判別部と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  13. 前記印刷エンジンは、前記判別部により判別された印刷媒体種に基づき印刷を実行することを特徴とする請求項12に記載の印刷装置。
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