JP2016214193A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低減し、かつメンテナンス等による部品交換後において回転バランスの再調整が容易であり、ロータの前方への糸落ち現象を好適に防止する。【解決手段】ロータ2は、スプール3の内側に配置される有底の円筒部21と、円筒部21の底部の前部23にねじで取り付けられる環状部材25と、を有し、環状部材25は、底部の外縁部よりも径方向外側に突出する釣糸係止部25cを備え、前部23には、ロータ2の軸心O1と同心円上に複数のねじ穴23bが形成され、環状部材25には、複数のねじ穴23bに対応する少なくとも一つのねじ挿通部が形成されている構成とした。【選択図】図3

Description

本発明は、魚釣用スピニングリールに関するものである。
一般的に、魚釣用スピニングリールは、リール本体の前方に回転可能に設けられたロータと、このロータの回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられ、ロータを介して釣糸が巻回されるスプールと、を有して構成される。
ロータの両側には、一対のアーム部が設けられている。一対のアーム部には、釣糸巻取位置と釣糸放出位置とに回動可能にベール支持部がそれぞれ取り付けられている。ベール支持部の先端部にはベールが取り付けられている。通常、一対のアーム部やベール支持部は、内部に備わる付勢機構や反転機構等の構造の違いから非対称形状に形成されている。このため、ロータの回転バランスを調整する必要がある。
従来、ロータの回転バランスを調整する手段を備えた魚釣用スピニングリールとして、特許文献1,2に記載されたものが知られている。特許文献1の魚釣用スピニングリールでは、ロータの片側に回転バランスを調整するための錘が設けられている。
また、特許文献2の魚釣用スピニングリールでは、ロータの構成部材にバランス調整用のリブが設けられており、必要に応じて適所のリブを折ることでロータの軸心周りの質量分布を調整することができ、よって回転バランスの調整が可能となっている。
特開平6−125683号公報 特開2012−110251号公報
特許文献1の魚釣用スピニングリールでは、バランス調整用の錘を埋設する必要があるため、製造コストが嵩むという課題が残されていた。
また、特許文献2の魚釣用スピニングリールでは、リブを折ることでバランス調整を行う構成であるので、メンテナンス等による部品交換後において回転バランスの再調整が難しくなるという課題が残されていた。
ところで、魚釣用スピニングリールは、釣糸の巻取または放出の一連の操作の中で、釣糸の巻付状態が崩れて釣糸が解れたり、張力変化、風の影響等による糸ふけ現象により釣糸の巻付位置が後方へずれたりすることがある。この場合、例えば、解れた釣糸がスプールの内側に侵入し、ロータの前方に釣糸が落ちてスプール軸に絡み付いたりする現象(以下、「糸落ち現象」ということがある)が発生するおそれがあった。このような糸落ち現象が生じると魚釣操作性が損なわれてしまう。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、製造コストを低減することができ、かつメンテナンス等による部品交換後において回転バランスの再調整が容易であり、加えてロータの前方への糸落ち現象を好適に防止することができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体と、前記リール本体に設けられたハンドルの回転操作に連動回転するロータと、を備え、前記ロータのアーム部に設けられた釣糸案内部を介して、スプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールにおいて、前記ロータは、前記スプールの内側に配置される有底の円筒部と、前記円筒部の底部の前部にねじで取り付けられる環状部材と、を有しており、前記環状部材は、前記底部の外縁部よりも径方向外側に突出する釣糸係止部を備えており、前記底部の前部には、前記ロータの軸心と同心円上に複数のねじ穴が形成されており、前記環状部材には、前記複数のねじ穴に対応する少なくとも一つのねじ挿通部が形成されていることを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、組み立て時や部品交換等のメンテナンス時において、環状部材を止めるねじの数を増減することによって、ロータの質量調整を行うことができる。また、環状部材のねじ止め位置をロータの軸心周りに適宜変えることで、ロータの軸心周りの質量分布を容易に調整することができる。
また、魚釣操作中に、釣糸がスプールとロータとの間に侵入しても、釣糸係止部によりロータの底部の前部周りに釣糸を係止することができ、釣糸係止部よりも前方へ釣糸が移動するのを規制することができる。
また、前記複数のねじ穴は、前記底部の前部の周縁部に形成されていることを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、底部の前部の周縁部にねじを配置することができるので、効果的にロータの質量調整および質量分布の調整を行うことができる。
また、前記ロータは、前記リール本体に設けられた駆動軸筒にロータナットを螺合させることで固定されており、前記環状部材には、前記ロータナットに外嵌される保持部が形成されていることを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、環状部材に形成された保持部をロータナットに外嵌させた状態で、ロータの前部の底部に環状部材を固定することができる。
また、前記環状部材には、前記底部の外縁部に向けて延在する係合突部が設けられており、前記底部の外縁部には、前記係合突部が係合する係合受部が設けられていることを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、環状部材に設けられた係合突部をロータの底部の外縁部に設けられた係合受部に係合させた状態で、環状部材を固定することができる。
本発明の魚釣用スピニングリールによれば、環状部材を止めるねじの数を増減させることで、ロータの質量調整を容易に行うことができるので、製造コストを低減しつつロータの回転バランスを調整することができる。また、ねじ止め位置を適宜変えることで、ロータの軸心周りの質量分布を容易に調整することができるので、最適なロータの回転バランスが得られる。また、メンテナンス等による部品交換後も、ねじの数を増減させたり、ねじ止め位置を適宜変えることで、ロータの回転バランスを調整することができ、良好な魚釣操作性を維持することができる。また、環状部材を固定するねじによって回転バランスを調整することができるので、別途、回転バランスを調整するための部品を用意する必要がなく、部品点数の増加を防止することができる。
また、環状部材の釣糸係止部によって、これよりも前方へ釣糸が移動するのを規制することができるので、スプールの内側に配置される部材やスプール軸等に釣糸が引っ掛かったり絡み付いたりする現象を防止することができる。これにより、魚釣操作性に優れた魚釣用スピニングリールが得られる。
また、底部の前部の周縁部に固定ねじが配置される構成では、ロータの軸心周りの質量分布を効果的に調整することができるので、最適なロータの回転バランスが得られる。これにより、魚釣操作性に優れた魚釣用スピニングリールが得られる。
また、環状部材に、ロータナットに外嵌される保持部が形成されている構成では、環状部材に形成された保持部をロータナットに外嵌させた状態で、環状部材をロータの底部の前部に固定することができるので、ロータの軸心周りの回転バランスを調整しながら、併せてロータナットの回り止め固定を行うことができる。したがって、組付性に優れ、製造コストの低減を図ることのできる魚釣用スピニングリールが得られる。
また、環状部材に係合突部が設けられ、底部に係合受部が設けられている構成では、スプールとロータとの間に釣糸が侵入した場合に、係合突部と係合受部との突き合わせ部を用いて釣糸を係止することができる。したがって、釣糸係止部による釣糸の係止と相俟って釣糸を確実に係止することができる。また、係合突部と係合受部とが凹凸係合する構造であるので、円筒部の周方向に突き合わせ部と円筒部の外周面とが交互に位置することとなり、突き合わせ部に係止された釣糸を円筒部の外周面上でつまんで容易に取り外すことができる。これにより、魚釣操作性が向上する。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す図である。 (a)はロータの前面図、(b)はロータの側面図である。 (a)はロータの斜視図、(b)はロータと環状部材との固定部分を示す拡大断面図である。 ロータと環状部材と固定ねじとを示す分解斜視図である。 スプールとロータとの間に釣糸が入り込むときの様子を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用スピニングリールを示す図であり、(a)はロータの前面図、(b)はロータの側面図、(c)はロータと環状部材との固定部分を示す拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る魚釣用スピニングリールを示す図であり、(a)はロータの前面図、(b)はロータの側面図、(c)はロータと環状部材との固定部分を示す拡大断面図である。 (a)(b)は環状部材の変形例を示す前面図である。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照して説明する。各実施形態において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。
(第1実施形態)
図1に示すように、魚釣用スピニングリールは、図示しない釣竿に装着するための脚部1Aが形成されたリール本体(例えば、金属から形成される)1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ2と、このロータ2の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられるスプール3とを主として有している。
リール本体1には、ハンドル軸4が回転可能に支持されており、ハンドル軸4の突出端部には、巻取操作されるハンドル5が取り付けられている。ハンドル軸4には、ロータ2を巻取駆動するための内歯が形成されたドライブギヤ6が一体的に取り付けられている。ドライブギヤ6は、駆動軸筒8のピニオンギヤ8aに噛合している。駆動軸筒8は、リール本体1の前方に突出しており、内部に軸方向に延出する空洞部を有している。
駆動軸筒8は、ピニオンギヤ8aの前側と後側において、軸受(ボールベアリング)12a、12bを介してリール本体1に回転可能に支持されている。駆動軸筒8の先端部には、ロータナット2aによってロータ2が取り付けられている。駆動軸筒8には、ハンドル5(ロータ2)の釣糸放出方向への逆回転を防止する公知の一方向クラッチ10が取り付けられている。一方向クラッチ10は、リール本体1の下部に設けられた切換部材11に連動しており、切換部材11を回動操作することで、一方向クラッチ10が作動状態と非作動状態とに切り換えられるように構成されている。この場合、切換部材11を作動状態に切り換えることで、ハンドル5(ロータ2)の逆転方向の回転(釣糸放出方向の回転)が防止される。
駆動軸筒8には、摺動可能なクリアランスを有してスプール軸9が挿通支持されている。スプール軸9の後端には、スプール3(スプール軸9)を前後往復動させるための公知のスプール往復動装置15が係合している。スプール軸9の前端には、図示しないドラグ機構を介してスプール3が取り付けられている。スプール3は、釣糸が巻回される釣糸巻回胴部3aと、釣糸巻回胴部3aの後部に設けられたスカート部3bと、釣糸巻回胴部3aの前側に設けられた前側フランジ3cとを備えている。
このような構成を有する魚釣用スピニングリールにおいて、ハンドル5により巻取操作を行うと、ロータ2が巻取駆動機構を介して回転駆動されるとともに、スプール3がスプール往復動装置15を介して前後往復動される。これにより、釣糸は、ロータ2の釣糸案内部22eを介してスプール3の釣糸巻回胴部3aに均等に巻回される。
次に、ロータ2の詳細について説明する。
ロータ2は、図1に示すように、リール本体1の前部に装着された保護カバー16の外周側に位置する円筒部21と、円筒部21の外周部に略180°の間隔を置いて設けられた一対のアーム部22,22とを備えている。一対のアーム部22,22は相互に異なる形状(構成)とされている。
各アーム部22は、図2(b)に示すように、円筒部21の後部(リール本体1側の端部、図1参照)から径方向外方に突き出した連結部22a(図2(a)参照)を介して円筒部21に一体形成されており、連結部22aから前方に延出している。これにより、円筒部21と各アーム部22との間には隙間S1が形成されている。隙間S1には、図1に示すように、スプール3のスカート部3bが配置される。
一対のアーム部22の先端には、図1,図2(b)に示すように、支持部材22f,22gがそれぞれ支持されている。支持部材22f,22gは、公知のように、支軸22f1,22g1(図2(b)参照)を中心として釣糸巻取位置と釣糸放出位置との間で回動可能である。一方の支持部材22gの先端部には、釣糸案内部(ラインローラ)22eが設けられている。また、両支持部材22f,22g間には、ベール27が設けられている。ベール27は、支持部材22f,22gが釣糸放出位置から釣糸巻取位置へ反転した際、釣糸をピックアップして釣糸案内部22eへ案内する。なお、ベール27を備えていない構成(ベールレスタイプ)であってもよい。
なお、一対のアーム部22のうち、一方のアーム部22の内部には、図1に示すように、支持部材22gを釣糸巻取位置と釣糸放出位置との間で反転させて振り分け保持する反転機構等が配設されている。また、一対のアーム部32間には、図2(a)に示すように、補強部材22b,22cが設けられている。
補強部材22b,22cは、一対のアーム部22,22間に架設されており、一方のアーム部22の側部から他方のアーム部22の側部に向けて後方に向けて湾曲するアーチ状(略U字状、後方へ向けて湾曲凸状、図2(b)参照)に形成されている。なお、補強部材22b,22cは、円筒部21を挟んで両側に設けたが片側に設けてもよい。
図2(b)に示すように、補強部材22b,22c(図2(b)においては22cのみ図示)に対向している円筒部21の周壁面には、軽量化を目的として一対の切欠部22d(一方のみ図示)が設けられている。切欠部22dは、一対のアーム部22,22が形成される位置に対して周方向に略90°ずれた位置にそれぞれ形成されており、バランスが取られている。切欠部22dは後方から前方へ向けて周方向に漸次幅広となるように形成されている。つまり、円筒部21は、後部側よりも前部側が軽量化されている。
円筒部21の底部の前部23には、図2(a)(b)に示すように、環状部材25が取り付けられている。前部23には、図2(a)に示すように、ロータ2の軸心O1周りに等間隔で複数のボス部23aが突設されている(図4参照)。各ボス部23aには、ねじ穴23bが形成されている。各ねじ穴23bは、ロータ2の軸心O1と同心円上に形成されている。本実施形態では、各ボス部23a(各ねじ穴23b)を前部23の周縁部に配置している。ここで、周縁部とは、前部23の縁部から半径の約1/3程度の領域のことをいう。
ねじ穴23bには、環状部材25を固定するための固定ねじ26が螺合可能である(図4参照)。固定ねじ26の頭部の外径は、図2(a),図3(b)に示すように、ボス部23aの外径よりも大きく形成されている。本実施形態では、ボス部23aが計6個設けられている。
前部23の中心部には、図2(a)に示すように、駆動軸筒8(図1参照)の先端部が挿通される挿通孔23hが形成されている。前部23において、挿通孔23hの周りには、ロータナット2aが装着される環状の装着部24が突設されている(図3(a)参照)。装着部24の周部には、回り止めねじ24bが螺着されるねじ座24aが形成されている。回り止めねじ24bは、ロータナット2aに当接してロータナット2aを回り止め保持する(図1参照)。
環状部材25は、図2(a),図3(a)(b)に示すように、環状の基部25aと、基部25aの外縁部から前方へ突出する周壁部25bと、周壁部25bの端部から径方向外側に延在する釣糸係止部25cと、を備えている。
基部25aの内周縁部には、図4に示すように、略半円形状の切欠部25a1が形成されている。切欠部25a1は、円筒部21のボス部23aの外面に係合可能である。切欠部25a1は、各ボス部23aに対応して基部25aの周方向に等間隔で複数設けられている。基部25aは、ボス部23aよりも若干分厚く形成されており、図3(b)に示すように、円筒部21の前部23に環状部材25を組み付けた状態で、基部25aの前面は、ボス部23aの前面よりも幾分前方に突出する。これにより、固定ねじ26をボス部23aのねじ穴23bに締め付けると、固定ねじ26の頭部が切欠部25a1の前縁部に押圧され、その結果、円筒部21の前部23に環状部材25が締め付け固定される。なお、切欠部25a1は、特許請求の範囲における「ねじ挿通部」に相当する。
周壁部25bは、図3(b)に示すように、円筒部21の外周面に連続する(略面一に連続する)外周面を有している。周壁部25bの外周面と釣糸係止部25cの後面との隅部は、アール状に形成されている。隅部には、ロータ2の円筒部21とスプール3との間に侵入して、円筒部21の前部23に向けて移動してきた釣糸Lが保持される(図5参照)。
釣糸係止部25cは、周壁部25bに対して略直角に形成されている。釣糸係止部25cの周方向への突出量は、その外周側に配置されるスプール3の前後移動に干渉することのない突出量に設定されている(図1,図5参照)。
本実施形態では、円筒部21の前部23に環状部材25を組み付ける際に、複数のボス部23aに対する固定ねじ26の固定位置を適宜選択することによって、ロータ2の質量調整およびロータ2の軸心O1周りの質量分布を調整することが可能となっている。例えば、図4に示すように、前部23の径方向に対向する一組のボス部23a,23aに対して固定ねじ26をそれぞれ螺合してロータ2を質量調整を行いつつ環状部材25を固定することで、固定ねじ26を螺合した部分の質量を増加でき、ロータ2の質量分布を容易かつ精度よく調整できる。なお、ロータ2の質量調整時には、隣合う適宜のボス部23aに対して固定ねじ26を螺合して環状部材25を固定してもよい。また、適宜のボス部23aの一つに対してのみ、固定ねじ26を螺合して環状部材25を固定してもよいし、適宜の三つ以上のボス部23aのそれぞれに対して固定ねじ26を螺合して環状部材25を固定してもよい。なお、環状部材25は、装着時に各切欠部25a1が各ボス部23aに係合するようになっているので、仮に、固定ねじ26の螺合箇所が前記のように一箇所となる場合でも、ロータ2の周方向に環状部材25が位置ずれたり、前部23から環状部材25が脱落したりすることがない。
次に、図5を参照して、ロータ2とスプール3との間に釣糸Lが侵入した際の作用について説明する。
釣糸Lの放出または巻取の一連の操作の中で、釣糸Lの巻付状態が崩れて釣糸Lが解れたり、張力変化、風の影響等による糸ふけ現象により釣糸Lの巻付位置が後方へずれたりすることがある。この場合に、例えば、ロータ2のアーム部22とスプール3との間(隙間S1)からスプール3の後端部3b1をまわって円筒部21上へ釣糸Lが侵入すると(入り込むと)、円筒部21の外周面に釣糸Lが巻付く状態となる。
円筒部21の外周面に巻付いた釣糸Lは、釣糸巻取時の張力(または釣糸Lの放出時の張力)により、円筒部21の外周面に沿って後部側から前部側へ移動する。その後、釣糸Lは、円筒部21の前端の環状部材25へ近付いてこれに当接し、環状部材25の釣糸係止部25cに係止される。
ここで、釣糸係止部25cは、円筒部21の前端周りに配置されており、スプール3の内側における比較的狭い空間内にて壁状とされている。したがって、円筒部21の外周面上を移動してきた釣糸Lは、釣糸係止部25cに確実に係止されることとなる。これによって、釣糸係止部25cよりも前方への釣糸Lの移動が規制されて、環状部材25の周壁部25bと釣糸係止部25cとの隅部に釣糸Lが保持される。
これにより、ロータ2の内側に配置される部材等に釣糸Lが食い込んだり絡み付いたりする現象を防止することができる。
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、環状部材25のねじ止め位置をロータ2の軸心O1周りに適宜変えることで、ロータ2の質量調整を行うことができるとともに、ロータ2の軸心O1周りの質量分布を容易に調整することができる。したがって、最適なロータ2の回転バランスが得られる。また、他のバランサーを取り付ける必要がないのでロータ2の外観形状の自由度も向上する。また、環状部材25を固定する固定ねじ26によって回転バランスを調整することができるので、別途、回転バランスを調整するための部品を用意する必要がなく、部品点数の増加を防止することができる。
また、修理等による部品交換後も、環状部材25のねじ止め位置をロータ2の軸心O1周りに適宜変えることで、ロータ2の質量調整を行うことができるとともに、ロータ2の軸心O1周りの質量分布を容易に調整することができる。したがって、部品交換後においても最適なロータ2の回転バランスが得られ、良好な魚釣操作性を維持することができる。
また、環状部材25の釣糸係止部25cによって、これよりも前方へ釣糸Lが移動するのを規制することができるので、スプール3の内側に配置される部材やスプール軸9等に釣糸Lが引っ掛かったり絡み付いたりする現象を防止することができる。これにより、魚釣操作性に優れた魚釣用スピニングリールが得られる。
また、円筒部21の前部23の周縁部に固定ねじ26が螺合されるので、ロータ2の軸心O1周りの質量調整および軸心O1周りの質量分布を効果的に調整することができる。したがって、最適なロータ2の回転バランスが得られ、魚釣操作性に優れた魚釣用スピニングリールが得られる。
(第2実施形態)
図6を参照して第2実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、環状部材25Aが円筒部21の前端外縁部に係合するように構成されている点である。
環状部材25Aには、図6(b)(c)に示すように、円筒部21の底部の前端外縁部に向けて延在する係合突部25dが設けられている。係合突部25dは、図6(b)に示すように、側面視で略逆台形状を呈しており、周方向に等間隔を置いて複数形成されている。
円筒部21の底部の前端外縁部には、係合突部25dに対応して複数の係合受部21dが設けられている。係合受部21dは係合突部25dに沿う凹形状とされており、係合突部25dが係合可能となっている。
なお、本実施形態では、図6(a)に示すように、ボス部23aの形成個数を第1実施形態で示したものに比べて6個増加して計12個にしている。したがって、固定ねじ26のねじ止め位置をより細かく変更することができ、軸心O1周りの質量分布を精度よく調整することが可能である。これにより、ロータ2の回転バランスを精度よく調整することができる。
また、本実施形態では、図6(a)に示すように、第1実施形態で説明した装着部24(図3(a)参照)を有しておらず、周り止めねじ24bが円筒部21の前部23に直接螺合されている。この場合にも、回り止めねじ24bは、図示しないロータナット2aに当接してロータナット2aを回り止め保持する。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態で説明した作用効果と同様の作用効果が得られる。また、環状部材25Aの係合突部25dが円筒部21の係合受部21dに凹凸係合する構造となっているので、次のような作用効果が得られる。
すなわち、図6(b)に示すように、係合突部25dと係合受部21dとが凹凸係合する構造であるので、魚釣操作中に釣糸がロータ2とスプール3との間に侵入した場合に、これらの突き合わせ部S2に釣糸を係止することができる。つまり、突き合わせ部S2と釣糸係止部25cとによって釣糸を確実に係止することができる。しかも、円筒部21の周方向に突き合わせ部S2と円筒部21の外周面(延出部21h)とが交互に位置することとなるので、釣糸の突き合わせ部S2と延出部21hとから内部への食い込みが防止されて、突き合わせ部S2の周方向両隣において釣糸を円筒部21の外周面上に位置させることができる。したがって、突き合わせ部S2に係止された釣糸を円筒部21の外周面上でつまんで容易に取り外すことができる。これにより、魚釣操作性が向上する。
(第3実施形態)
図7を参照して第3実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。本実施形態が前記第1,第2実施形態と異なるところは、環状部材25Bと円筒部21の前端外縁部との間に段差部21g(図7(c)参照)が構成されている点である。
環状部材25Bは、図7(c)に示すように、基部25aと、基部25aから前方斜め外側(径方向外側)に突出する周壁部25b1と、周壁部25b1に連続する釣糸係止部25cと、を備えている。
円筒部21の前部23には、図7(c)に示すように、前方へ向けて突出する環状の周縁部21eが形成されている。環状部材25Bは、周縁部21eの内面21fに基部25aの外周面が当接するようにして、円筒部21の前部23に取り付けられている。つまり、環状部材25Bの基部25aは、円筒部21の外周面に露出しておらず、周縁部21eの径方向内側にオフセットされた状態で円筒部21の前部23に配置されている。これによって、周縁部21eと環状部材25Bの周壁部25b1との間に径方向内側に凹状とされた段差部21gが形成される。段差部21gには、魚釣操作中にロータ2とスプール3との間に侵入した釣糸(図5参照)が保持される。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態で説明した作用効果と同様の作用効果が得られる。また、魚釣操作中にロータ2とスプール3との間に侵入した釣糸を段差部21gによって好適に保持することができる。したがって、糸落ち現象を確実に防止することができ、魚釣操作性に優れる。
図8に変形例の魚釣用スピニングリールに適用される環状部材25C,25Dを示す。図8(a)に示す環状部材25Cは、ロータナット2a(図1参照)に外嵌される環状の保持部25gを備えている。
保持部25gは、4本の腕部25fを介して基部25aに連結されている。保持部25gの内周部には、ロータナット2aに外嵌される溝部25hが形成されている。なお、基部25aには、ねじ挿通部として、ねじ孔25a2が複数形成されている。
このような環状部材25Cを用いることによって、環状部材25Cの保持部25gをロータナット2a(図1参照)に外嵌させた状態で、環状部材25Cをロータ2の前部23に固定することができるので、ロータ2の軸心O1周りの回転バランスを調整しながら、併せてロータナット2aの回り止め固定を行うことができる。したがって、組付性に優れ、製造コストの低減を図ることのできる魚釣用スピニングリールが得られる。
図8(b)に示す環状部材25Dは、基部25aよりも小径の環状部25jを備えている。環状部25jは、4本の腕部25fを介して基部25aに連結されている。環状部25jには、ねじ孔25j2が複数形成(計4個形成)されている。ねじ孔25j2は、環状部材25Dの径方向において、少なくとも基部25aに形成されたねじ孔25a2とは重ならない位置に形成されている。
なお、環状部材25Dでは、複数箇所において、基部25aの外周縁部を部分的に径方向に延在させて釣糸係止部25c1を形成している。
このような環状部材25Dを用いることによって、固定ねじ26のねじ止め位置をより細かく変更することができ(径方向に質量調整を行うことができ)、ロータ2の回転バランスが取り易い。これによりロータ2の回転バランスの安定化が図られ、巻取操作を快適に行える。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、前記各実施形態において、ボス部23a(ねじ穴23b)の数およびこれに対応するねじ挿通部(切欠部25a1等)の数は、任意に設定することができる。
また、環状部材25,25A〜25Dに、別途、切欠部や孔部を設けることによって軽量化を図ってもよい。
また、環状部材25,25A〜25Dは、一体に設けられたものを示したが、これに限られることはなく、別体とされた複数の部材で構成してもよい。
また、環状部材25,25A〜25Dは、釣糸係止部25c,25c1として機能する部分を有していればよく、前記した形状の他、種々の形状のものを採用することができる。
なお、釣糸係止部25c,25c1の突出量は、釣糸の係止が可能であれば任意に設定することができる。また、釣糸係止部25c,25c1は、後方へ向けて傾斜状に延出するように形成してもよく、また、釣糸が係止され易いように、湾曲状に形成してもよい。
1 リール本体
2 ロータ
2a ロータナット
2g 釣糸案内部
3 スプール
5 ハンドル
8 駆動軸筒
21 円筒部
21d 係合受部
22 アーム部
22e 釣糸案内部
23 前部
23b ねじ穴
25 環状部材
25c,25c1 釣糸係止部
25A〜25D 環状部材
25d 係合突部
25g 保持部
L 釣糸
O1 軸心

Claims (4)

  1. リール本体と、前記リール本体に設けられたハンドルの回転操作に連動回転するロータと、を備え、前記ロータのアーム部に設けられた釣糸案内部を介して、スプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記ロータは、前記スプールの内側に配置される有底の円筒部と、前記円筒部の底部の前部にねじで取り付けられる環状部材と、を有しており、
    前記環状部材は、前記底部の外縁部よりも径方向外側に突出する釣糸係止部を備えており、
    前記底部の前部には、前記ロータの軸心と同心円上に複数のねじ穴が形成されており、
    前記環状部材には、前記複数のねじ穴に対応する少なくとも一つのねじ挿通部が形成されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記複数のねじ穴は、前記底部の前部の周縁部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記ロータは、前記リール本体に設けられた駆動軸筒にロータナットを螺合させることで固定されており、
    前記環状部材には、前記ロータナットに外嵌される保持部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記環状部材には、前記底部の外縁部に向けて延在する係合突部が設けられており、
    前記底部の外縁部には、前記係合突部が係合する係合受部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
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