JP2016211753A - 調湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純換気運転において室内の空気調和を促進させる。
【解決手段】単純換気運転では、調湿部(50)が停止した状態で給気ファン(23)が駆動し、室外から取り込まれた空気が調湿部(50)において湿度を調節されることなく室内に供給される。ファン制御部(43)は、単純換気運転において、給気ファン(23)の風量を予め定められた第1風量および第1風量よりも多い第2風量のいずれか一方に設定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、空気の湿度を調節する調湿装置に関する。
従来、吸着剤を利用して空気の湿度調節を行う調湿装置が知られている。例えば、特許文献1には、第1および第2吸着熱交換器を有する冷媒回路を備えた調湿装置が記載されている。この調湿装置では、放熱器として機能する第1吸着熱交換器を第2空気が通過し且つ蒸発器として機能する第2吸着熱交換器を第1空気が通過する第1動作と、放熱器として機能する第2吸着熱交換器を第2空気が通過し且つ蒸発器として機能する第1吸着熱交換器を第1空気が通過する第2動作とが行われる。そして、第1空気と第2空気の一方として吸い込まれた室外空気が室内空間に供給され、第1空気と第2空気の他方として吸い込まれた室内空気が室外空間に排出される。
また、特許文献1の調湿装置では、予め定められた条件の成否に基づいて、調湿運転(除湿運転と加湿運転)と、顕熱処理運転(冷却運転と加熱運転)と、単純換気運転とが選択的に行われる。調湿運転では、第1動作と第2動作が第1所定時間ずつ交互に繰り返し行われる。顕熱処理運転では、第1動作と第2動作の一方だけが行われる。単純換気運転では、圧縮機を停止させた状態で室外空気が室内空間に供給され且つ室内空気が室外空間に排出される。
特開2014−66375号公報
特許文献1の調湿装置では、室外空気の湿度調節が不要であり、且つ、室外気温が室内気温よりも低い場合に、単純換気運転を行うことにより、室内の冷房(所謂、外気冷房)を補助的に行うことができる。また、室外空気の湿度調節が不要であり、且つ、室外気温が室内気温よりも高い場合に、単純換気運転を行うことにより、室内の暖房(所謂、外気暖房)を補助的に行うことができる。
しかしながら、特許文献1の調湿装置では、単純換気運転において調湿装置の空調能力(冷房能力または暖房能力)を増加させることができないので、室内の空気調和(冷房または暖房)を促進させることができなかった。
そこで、この発明は、単純換気運転において室内の空気調和を促進させることが可能な調湿装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、空気の湿度を調節可能な調湿部(50)と、空気を室内に供給するための給気ファン(23)とを備え、上記調湿部(50)と上記給気ファン(23)とが駆動し、該調湿部(50)において湿度を調節された空気が室内に供給される調湿運転と、上記調湿部(50)が停止した状態で上記給気ファン(23)が駆動し、室外から取り込まれた空気が該調湿部(50)において湿度を調節されることなく室内に供給される単純換気運転とを行う調湿装置であって、上記単純換気運転において、上記給気ファン(23)の風量を予め定められた第1風量(Q1)および該第1風量(Q1)よりも多い第2風量(Q2)のいずれか一方に設定するファン制御部(43)を備えていることを特徴とする調湿装置である。
上記第1の発明では、単純換気運転において給気ファン(23)の風量を第1風量(Q1)よりも多い第2風量(Q2)に設定することにより、調湿装置の空調能力(冷房能力または暖房能力)を増加させることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記ファン制御部(43)は、上記給気ファン(23)の風量の上記第1風量(Q1)から上記第2風量(Q2)への増加に伴う該調湿装置の空調能力の増加量(ΔΦ)を該調湿装置の消費電力の増加量(ΔW)で除算して得られる空調運転効率(η1)が予め定められた基準運転効率(η0)を上回る場合に、上記単純換気運転において該給気ファン(23)の風量を該第2風量(Q2)に設定し、該空調運転効率(η1)が該基準運転効率(η0)を上回らない場合に、上記単純換気運転において該給気ファン(23)の風量を該第1風量(Q1)に設定することを特徴とする調湿装置である。
上記第2の発明では、空調運転効率(η1)が基準運転効率(η0)を上回る場合に給気ファン(23)の風量を第2風量(Q2)に設定することにより、単純換気運転において給気ファン(23)の風量を効果的に増加させることができる。これにより、単純換気運転において調湿装置(10)の空調能力を効果的に増加させることができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記第2風量(Q2)は、可変であることを特徴とする調湿装置である。
上記第3の発明では、第2風量(Q2)を可変にすることにより、単純換気運転における給気ファン(23)の風量の増加量を任意に設定することができる。これにより、単純換気運転における調湿装置(10)の空調能力を適切に増加させることができる。
第4の発明は、上記第1の発明において、上記ファン制御部(43)は、上記給気ファン(23)の風量の上記第1風量(Q1)から上記第2風量(Q2)への増加に伴う該調湿装置の空調能力の増加量(ΔΦ)を該調湿装置の消費電力の増加量(ΔW)で除算して得られる空調運転効率(η1)が予め定められた基準運転効率(η0)となるように該第2風量(Q2)を決定し、上記単純換気運転において該給気ファン(23)の風量を該第2風量(Q2)に設定することを特徴とする調湿装置である。
上記第4の発明では、空調運転効率(η1)が基準運転効率(η0)となるように第2風量(Q2)を決定することにより、単純換気運転において給気ファン(23)の風量を効果的に増加させることができる。これにより、単純換気運転において調湿装置(10)の空調能力を効果的に増加させることができる。
第5の発明は、上記第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、圧縮機(30)と表面に吸着剤が担持された第1および第2吸着熱交換器(31,32)とを有し、該圧縮機(30)が駆動して該第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となって空気を加湿し該第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となって空気を除湿する第1冷凍サイクル動作と、該圧縮機(30)が駆動して該第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となって空気を除湿し該第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となって空気を加湿する第2冷凍サイクル動作とを行う冷媒回路(21)を備え、上記調湿部(50)は、上記第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成され、上記調湿運転では、上記圧縮機(30)と上記給気ファン(23)とが駆動し、上記冷媒回路(21)が上記第1冷凍サイクル動作と上記第2冷凍サイクル動作とを交互に行い、該第1冷凍サイクル動作が行われる場合に上記第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち一方を通過した空気が室内に供給され、該第2冷凍サイクル動作が行われる場合に該第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち他方を通過した空気が室内に供給され、上記単純換気運転では、上記圧縮機(30)が停止した状態で上記給気ファン(23)が駆動し、室外から取り込まれた空気が上記第1および第2吸着熱交換器(31,32)のいずれか一方を通過して室内に供給されることを特徴とする調湿装置である。
上記第5の発明では、圧縮機(30)を駆動させると、第1および第2吸着熱交換器(31,32)において調湿処理(空気の湿度の調節)が行われ、圧縮機(30)を停止させると、第1および第2吸着熱交換器(31,32)において調湿処理が停止される。すなわち、圧縮機(30)を駆動/停止させることにより、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部(50)を駆動/停止させることができる。
第1の発明によれば、調湿装置の空調能力(冷房能力または暖房能力)を増加させることができるので、単純換気運転において室内の空気調和(冷房または暖房)を促進させることができる。
第2の発明によれば、単純換気運転において調湿装置(10)の空調能力を効果的に増加させることができるので、室内の空気調和を効果的に促進させることができる。
第3の発明によれば、単純換気運転における調湿装置(10)の空調能力を適切に増加させることができるので、室内の空気調和を適切に促進させることができる。
第4の発明によれば、単純換気運転において調湿装置(10)の空調能力を効果的に増加させることができるので、室内の空気調和を効果的に促進させることができる。
第5の発明によれば、圧縮機(30)を駆動/停止させることにより、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部(50)を駆動/停止させることができるので、調湿運転において調湿部(50)を駆動させることができ、単純換気運転において調湿部(50)を停止させることができる。
実施形態1による調湿装置の構成例を示した配管系統図。 調湿装置の設置例を示した概略図。 調湿装置の外観を示した概略斜視図。 調湿装置の内部構造を示した概略斜視図。 調湿装置の下部の内部構造を示した概略部分斜視図。 調湿装置の中間部の内部構造を示した概略部分斜視図。 調湿装置の上部の内部構造を示した概略部分斜視図。 運転モード決定部による動作について説明するための図。 実施形態1における風量設定処理を示したフローチャート。 ファン回転数とファン風量と消費電力との関係を示したグラフ。 ファン風量と空調能力増加量と消費電力増加量との関係を示したグラフ。 実施形態2における風量設定処理を示したフローチャート。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1および図2は、実施形態1による調湿装置(10)の構成例および設置例を示している。調湿装置(10)は、室内の湿度調節と室内の換気とを行うものであり、室外から室外空気(OA)を吸い込んで供給空気(SA)を室内に供給するとともに、室内から室内空気(RA)を吸い込んで排出空気(EA)を室外に排出するように構成されている。また、調湿装置(10)は、空気調和機(80)とともに建物(例えば、戸建住宅)に設置されている。空気調和機(80)は、室内ユニット(81)と室外ユニット(82)とを備え、室内の冷房と暖房とを選択的に行うように構成されている。
この例では、調湿装置(10)は、ケーシング(11)と、冷媒回路(21)と、流路切換機構(22)と、給気ファン(23)と、排気ファン(24)と、給気フィルタ(25)と、コントローラ(40)とを備えている。冷媒回路(21)は、ケーシング(11)内に収容され、流路切換機構(22)は、ケーシング(11)内に設けられている。また、調湿装置(10)には、外気温度センサ(51)と、外気湿度センサ(52)と、内気温度センサ(53)と、内気湿度センサ(54)とが設けられている。
〔冷媒回路〕
冷媒回路(21)は、冷媒を循環させて冷凍サイクル動作を行うものであり、圧縮機(30)と、吸着剤が担持された第1および第2吸着熱交換器(31,32)と、膨張弁(33)と、四方切換弁(34)とを備えている。そして、冷媒回路(20)は、第1冷凍サイクル動作と第2冷凍サイクル動作とを行うことができるように構成されている。第1冷凍サイクル動作では、第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となって空気を除湿し、第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となって空気を加湿する。第2冷凍サイクル動作では、第1吸着熱交換器が凝縮器となって空気を加湿し、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となって空気を除湿する。なお、以下の説明では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)の総称を単に「吸着熱交換器(31,32)」と記載する。
《圧縮機》
圧縮機(30)は、冷媒を圧縮して吐出するものであり、その運転周波数(回転数)を変更可能に構成されている。例えば、圧縮機(30)は、インバータ回路(図示を省略)により運転周波数を調節可能な可変容量式の圧縮機(ロータリー式,スイング式,スクロール式などの圧縮機)によって構成されている。
《吸着熱交換器》
吸着熱交換器(31,32)は、熱交換器(例えば、クロスフィン型のフィンアンドチューブ式の熱交換器)の表面に吸着剤を担持させることによって構成されている。なお、吸着剤は、ゼオライト,シリカゲル,活性炭,親水性の官能基を有する有機高分子材料によって構成されていてもよいし、水分を吸着する機能だけではなく水分を吸収する機能も有する材料(所謂、収着剤)によって構成されていてもよい。
《膨張弁》
膨張弁(33)は、第1および第2吸着熱交換器(31,32)の液端の間に設けられる。また、膨張弁(33)は、その開度を調節可能に構成され、その開度を調節することにより冷媒の圧力や流量が調節される。例えば、膨張弁(33)は、電子膨張弁(電動弁)によって構成されている。
《四方切換弁》
四方切換弁(34)は、第1〜第4ポートを有し、第1ポートは、圧縮機(30)の吐出管に接続され、第2ポートは、圧縮機(30)の吸入管に接続され、第3ポートは、第2吸着熱交換器(32)のガス端に接続され、第4ポートは、第1吸着熱交換器(31)のガス端に接続されている。そして、四方切換弁(34)は、第1ポートと第3ポートとが連通するとともに第2ポートと第4ポートとが連通する第1連通状態(図1の実線で示された状態)と、第1ポートと第4ポートとが連通するとともに第2ポートと第3ポートとが連通する第2連通状態(図1の破線で示された状態)とに設定可能に構成されている。
《第1冷凍サイクル動作》
第1冷凍サイクル動作では、四方切換弁(34)が第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定され、圧縮機(30)が駆動状態に設定され、膨張弁(33)の開度が所定の開度に調節される。これにより、冷媒回路(21)では、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。具体的には、圧縮機(30)から吐出された冷媒は、四方切換弁(34)を通過した後に、第1吸着熱交換器(31)において放熱して凝縮する。これにより、第1吸着熱交換器(31)では、冷媒の放熱により吸着剤が加熱され、吸着剤の水分が空気中に放出されて空気が加湿される。第1吸着熱交換器(31)を通過した冷媒は、膨張弁(33)において減圧された後、第2吸着熱交換器(32)において吸熱して蒸発する。これにより、第2吸着熱交換器(32)では、冷媒の吸熱により吸着剤が冷却され、空気中の水分が吸着剤に吸着されて空気が除湿される。第2吸着熱交換器(32)を通過した冷媒は、四方切換弁(34)を通過した後に、圧縮機(30)に吸入されて圧縮される。
《第2冷凍サイクル動作》
第2冷凍サイクル動作では、四方切換弁(34)が第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定され、圧縮機(30)が駆動状態に設定され、膨張弁(33)の開度が所定の開度に調節される。これにより、冷媒回路(21)では、第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となる。具体的には、圧縮機(30)から吐出された冷媒は、四方切換弁(34)を通過した後に、第2吸着熱交換器(32)において放熱して凝縮する。これにより、第2吸着熱交換器(32)では、冷媒の放熱により吸着剤が加熱され、吸着剤の水分が空気中に放出されて空気が加湿される。第2吸着熱交換器(32)を通過した冷媒は、膨張弁(33)において減圧された後に、第1吸着熱交換器(31)において吸熱して蒸発する。これにより、第1吸着熱交換器(31)では、冷媒の吸熱により吸着剤が冷却され、空気中の水分が吸着剤に吸着されて空気が除湿される。第1吸着熱交換器(31)を通過した冷媒は、四方切換弁(34)を通過した後に、圧縮機(30)に吸入されて圧縮される。
このように、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気は、吸着熱交換器(31,32)の吸着剤に水分を奪われて湿度が低下するとともに、吸着熱交換器(31,32)を流通する冷媒の吸熱作用により冷却されて温度も低下する。また、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気は、吸着熱交換器(31,32)の吸着剤から水分を付与されて湿度が上昇するとともに、吸着熱交換器(31,32)を流通する冷媒の放熱作用により加熱されて温度も上昇する。すなわち、第1および第2吸着熱交換器(31,32)は、空気の湿度を調節する調湿部(50)を構成している。
また、圧縮機(30)を駆動状態に設定すると、第1および第2吸着熱交換器(31,32)において調湿処理(空気の湿度調節)が行われ、圧縮機(30)を停止状態に設定すると、第1および第2吸着熱交換器(31,32)において調湿処理が停止される。すなわち、圧縮機(30)を駆動/停止させることにより、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部(50)を駆動/停止させることができる。
〔流路切換機構〕
流路切換機構(22)は、調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)と第2経路(図1の破線で示された経路)とに設定することができるように構成されている。この例では、流路切換機構(22)は、開状態と閉状態とを切り換え可能な第1〜第8ダンパ(D1〜D8)を有している。
〈第1経路〉
第1,第4,第6,第7ダンパ(D1,D4,D6,D7)が開状態に設定されるとともに、第2,第3,第5,第8ダンパ(D2,D3,D5,D8)が閉状態に設定されると、調湿装置(10)における空気の流通経路が第1経路(図1の実線で示された経路)に設定される。これにより、室外空気(OA)は、第1吸着熱交換器(31)を通過して室内に供給され、室内空気(RA)は、第2吸着熱交換器(32)を通過して室外に排出される。
〈第2経路〉
第2,第3,第5,第8ダンパ(D2,D3,D5,D8)が開状態に設定されるとともに、第1,第4,第6,第7ダンパ(D1,D4,D6,D7)が閉状態に設定されると、調湿装置(10)における空気の流通経路が第2経路(図1の破線で示された経路)に設定される。これにより、室外空気(OA)は、第2吸着熱交換器(32)を通過して室内に供給され、室内空気(RA)は、第1吸着熱交換器(31)を通過して室外に排出される。
〔給気ファン〕
給気ファン(23)は、空気を室内に供給するように構成されている。また、給気ファン(23)は、その送風量を変更可能に構成されている。具体的には、給気ファン(23)は、その回転数を変更可能に構成され、その回転数を変更することによりその送風量が変更される。例えば、給気ファン(23)は、遠心型の多翼ファン(所謂、シロッコファン)によって構成されている。
〔排気ファン〕
排気ファン(24)は、空気を室外に排出するように構成されている。また、排気ファン(24)は、その送風量を変更可能に構成されている。具体的には、排気ファン(24)は、その回転数を変更可能に構成され、その回転数を変更することによりその送風量が変更される。例えば、排気ファン(24)は、遠心型の多翼ファン(所謂、シロッコファン)によって構成されている。
〔給気フィルタ〕
給気フィルタ(25)は、空気を清浄化するように構成されている。具体的には、給気フィルタ(25)は、網状の部材によって構成され、空気中の塵埃を捕捉して空気を清浄化する。
〔各種センサ〕
外気温度センサ(51)は、室外空気(OA)の温度を検出するように構成されている。外気湿度センサ(52)は、室外空気(OA)の湿度(相対湿度)を検出するように構成されている。内気温度センサ(53)は、室内空気(RA)の温度を検出するように構成されている。内気湿度センサ(54)は、室内空気(RA)の湿度(相対湿度)を検出するように構成されている。
〔調湿装置の構造〕
次に、図3〜図7を参照して、調湿装置(10)の構造について説明する。なお、以下の説明において用いる「上」「下」「左」「右」「前」「後」は、ケーシング(11)を前面側から視た場合の方向を意味している。また、図3は、前方左上から視た調湿装置(10)の外観を示した概略斜視図であり、図4は、前方左上から視た調湿装置(10)の内部構造(ケーシング(11)内の構造)を示した概略斜視図である。図5および図6は、前方左上から視た調湿装置(10)の下部および中間部の内部構造を示した概略部分斜視図であり、図7は、後方右上から視た調湿装置(10)の上部の内部構造を示した概略部分斜視図である。なお、図示の簡略化のため、図3〜図7では、外気温度センサ(51),外気湿度センサ(52),内気温度センサ(53),内気湿度センサ(54)の図示を省略している。さらに、図7では、第1〜第8のダンパ(D1〜D8),給気ファン(23),排気ファン(24)の図示を省略している。
〈ケーシング〉
図3に示すように、ケーシング(11)は、縦長の直方体状の箱形に形成されている。ケーシング(11)の天板には、外気接続口(61)と、内気接続口(62)と、給気接続口(63)と、排気接続口(64)とが設けられている。外気接続口(61)は、左後寄りに配置され、外気用ダクト(図示を省略)を経由して室外空間と連通している。内気接続口(62)は、左前寄りに配置され、内気用ダクト(図示を省略)を経由して室内空間と連通している。給気接続口(63)は、右前寄りに配置され、給気用ダクト(図示を省略)を経由して室内空間と連通している。排気接続口(64)は、右後寄りに配置され、排気用ダクト(図示を省略)を経由して室外空間と連通している。このような構成により、室外から外気接続口(61)に室外空気(OA)が吸い込まれ、室内から内気接続口(62)に室内空気(RA)が吸い込まれる。また、給気接続口(63)から室内に供給空気(SA)が吹き出され、排気接続口(64)から室外に排出空気(EA)が吹き出される。
〈第1および第2上下仕切板〉
図4に示すように、ケーシング(11)内には、第1および第2上下仕切板(101,102)が設けられている。第1および第2上下仕切板(101,102)は、上下方向に所定の間隔をおいて配置されて、ケーシング(11)の内部空間を上下方向において3つの空間に区画している。なお、第1上下仕切板(101)は、ケーシング(11)の底板寄りに配置され、第2上下仕切板(102)は、ケーシング(11)の天板寄りに配置されている。このような構成により、ケーシング(11)の底板と第1上下仕切板(101)との間に挟まれた空間が下部空間(S1)を構成し、第1上下仕切板(101)と第2上下仕切板(102)との間に挟まれた空間が中間空間(S2)を構成し、第2上下仕切板(102)とケーシング(11)の天板との間に挟まれた空間が上部空間(S3)を構成している。
〈ダクト〉
また、ケーシング(11)内には、ダクト(60)が収容されている。ダクト(60)は、ケーシング(11)の左後隅に沿うように、第1および第2上下仕切板(101,102)の左後部を貫通してケーシング(11)の天板から底板に亘って上下に延びている。ダクト(60)の上端部は、上方へ向けて開口して外気接続口(61)と連通している。ダクト(60)の下端部には、前方へ向けて開口する開口部が形成されている。
〈下部空間〉
図5に示すように、下部空間(S1)には、下部仕切板(103)が設けられている。下部仕切板(103)は、ケーシング(11)の底板から第1上下仕切板(101)の下面に亘って上下に延びる平板状に形成され、上下方向の平面視においてL字状に折り曲げられている。また、下部仕切板(103)は、その一端縁(左端縁)がケーシング(11)の左板に接続され、その他端縁(前端縁)がケーシング(11)の前板に接続されて、下部空間(S1)を上下方向の平面視において2つの空間に区画している。このような構成により、下部仕切板(103)の前面および左面に面する空間がフィルタ室(S11)を構成し、下部仕切板(103)の後面および右面に面する空間が機械室(S12)を構成している。
《フィルタ室》
フィルタ室(S11)には、下部案内板(104)が設けられている。下部案内板(104)は、下部仕切板(103)の一板面部(左右に延びる板面部)からケーシング(11)の前板に亘って前後に延びる平板状に形成され、ケーシング(11)の左板に沿う空間を上下に区画している。具体的には、下部案内板(104)は、その一側縁(右側縁)がケーシング(11)の左板に接続され、その他側縁(左側縁)が下部仕切板(103)の他板面部(前後に延びる板面部)と所定の間隔をおいて対向している。なお、ダクト(60)の下端部は、ケーシング(11)の後板と下部仕切板(103)の一板面部との間に挟まれている。そして、下部仕切板(103)の一板面部には、下部案内板(104)の下部空間とダクト(60)の開口部とを連通させる連通口(103a)が形成されている。このような構成により、ダクト(60)から連通口(103a)を経由してフィルタ室(S11)に流入した空気は、下部案内板(104)を迂回してフィルタ室(S11)の上方へ向けて流れる。
《給気フィルタ,外気温度センサ,外気湿度センサ》
また、フィルタ室(S11)には、給気フィルタ(25)と、外気温度センサ(51)と、外気湿度センサ(52)とが設置されている。給気フィルタ(25)は、ダクト(60)から連通口(103a)を経由してフィルタ室(S11)に流入した空気が給気フィルタ(25)を通過してフィルタ室(S11)の上方へ向けて流れるように、下部案内板(104)の下方に配置されている。外気温度センサ(51)は、給気フィルタ(25)の下流側に設置され、設置場所における空気の温度を室外空気(OA)の温度として検出する。外気湿度センサ(52)は、給気フィルタ(25)の下流側に設置され、設置場所における空気の湿度を室外空気(OA)の湿度として検出する。
《機械室》
機械室(S12)には、圧縮機(30)と、四方切換弁(34)と、電装品箱(65)とが設置されている。電装品箱(65)には、電気回路(例えば、圧縮機(30)のモータを駆動するための電源供給回路など)が設けられたプリント基板や、このプリント基板に設けられた電気回路に電気的に接続される電装品(例えば、リアクトルなど)が収容されている。
〈中間空間〉
図6に示すように、中間空間(S2)には、第1および第2中間左右仕切板(105,106)と第1および第2中間壁部(107,108)と中間前後仕切板(109)とが設けられている。
第1および第2中間左右仕切板(105,106)は、ケーシング(11)の前板から後板に亘って前後に延びる平板状に形成されている。また、第1および第2中間左右仕切板(105,106)は、左右方向に所定の間隔をおいて配置されて、第1上下仕切板(101)の上面に沿う空間を左右方向に3つの空間に区画している。なお、第1中間左右仕切板(105)は、ケーシング(11)の左板寄りに配置され、第2中間左右仕切板(106)は、ケーシング(11)の右板寄りに配置されている。
第1および第2中間壁部(107,108)は、ケーシング(11)の前板から後板に亘って前後に延びる直方体状に形成されている。また、第1および第2中間壁部(107,108)は、左右方向に所定の間隔をおいて配置され、第1中間壁部(107)がケーシング(11)の左板に接続され、第2中間壁部(108)がケーシング(11)の右板に接続されている。さらに、第1中間壁部(107)は、第1中間左右仕切板(105)の上端縁と第2上下仕切板(102)の下面との間に挟まれ、第2中間壁部(108)は、第2中間左右仕切板(106)の上端縁と第2上下仕切板(102)の下面との間に挟まれている。
中間前後仕切板(109)は、第1上下仕切板(101)の上面から第2上下仕切板(102)の下面に亘って上下に延びる平板状に形成され、第1および第2中間左右仕切板(105,106)と第1および第2中間壁部(107,108)とに囲まれた空間を前後に区画している。
以上のような構成により、中間前後仕切板(109)の前面に面する空間が第1調湿室(S21)を構成し、中間前後仕切板(109)の後面に面する空間が第2調湿室(S22)を構成し、第1中間左右仕切板(105)の左面に面する空間が外気連絡室(S23)を構成し、第2中間左右仕切板(106)の右面に面する空間が排気連絡室(S24)を構成している。
なお、第1上下仕切板(101)の左前部には、外気連絡室(S23)とフィルタ室(S11)とを連通させる切り欠きが形成されている。第2上下仕切板(102)の右後部および第2中間壁部(108)の右後部には、排気連絡室(S24)と連通する排気通路(S25)を構成する切り欠きが形成されている。第1上下仕切板(101)の左後部,第2上下仕切板(102)の左後部,および第1中間壁部(107)の左後部には、ダクト(60)が挿通される切り欠きが形成されている。
《第1〜第4ダンパ》
また、第1中間左右仕切板(105)には、第1および第2ダンパ(D1,D2)が設置され、第2中間左右仕切板(106)には、第3および第4ダンパ(D3,D4)が設置されている。第1ダンパ(D1)は、中間前後仕切板(109)よりも前方寄りに配置され、第2ダンパ(D2)は、中間前後仕切板(109)よりも後方寄りに配置されている。第3ダンパ(D3)は、中間前後仕切板(109)よりも前方寄りに配置され、第4ダンパ(D4)は、中間前後仕切板(109)よりも後方寄りに配置されている。
《第1および第2吸着熱交換器》
また、第1および第2調湿室(S21,S22)には、第1および第2吸着熱交換器(31,32)がそれぞれ設置されている。第1および第2吸着熱交換器(31,32)は、扁平な直方体状に形成され、第1および第2上下仕切板(101,102)と平行な姿勢で、第1中間壁部(107)と第2中間壁部(108)との間に挟まれている。
〈上部空間〉
図4および図7に示すように、上部空間(S3)には、上部左右仕切板(110)と上部前後仕切板(111)と上部補助仕切板(112)とが設けられている。
上部左右仕切板(110)は、ケーシング(11)の前板から後板に亘って前後に延びる平板状に形成され、上部空間(S3)を左右に区画している。具体的には、上部左右仕切板(110)は、下側縦板部(110a)と横板部(110b)と上側縦板部(110c)とによって構成されている。下側縦板部(110a)は、第2上下仕切板(102)の左右方向の中央部から上方へ向けて延び、第2上下仕切板(102)の上面に沿う空間を左右に区画している。横板部(110b)は、下側縦板部(110a)の上端縁から左方へ向けて延びている。上側縦板部(110c)は、横板部(110b)の左端縁から上方へ向けて延び、ケーシング(11)の天板に沿う空間を左右に区画している。なお、ダクト(60)の上端部は、上部左右仕切板(110)とケーシング(11)の左板との間に挟まれている。
上部前後仕切板(111)は、上部左右仕切板(110)の右面からケーシング(11)の右板に亘って左右に延びる平板状に形成され、上部左右仕切板(110)とケーシング(11)の右板との間に挟まれた空間を前後に区画している。上部補助仕切板(112)は、上部前後仕切板(111)の後面からケーシング(11)の後板に亘って前後に延びる平板状に形成されている。また、上部補助仕切板(112)は、前後方向の平面視においてL字状に折り曲げられ、その一端縁(下端縁)が第2上下仕切板(102)の上面に接続され、その他端縁(左端縁)が上部左右仕切板(110)の右面に接続されている。
以上のような構成により、ダクト(60)の上端部の内部空間が外気吸込室(S31)を構成し、ダクト(60)の前面と上側縦板部(110c)の左面とに面する空間が内気吸込室(S32)を構成し、上側縦板部(110c)の右面と上部前後仕切板(111)の前面とに面する空間が室内給気室(S33)を構成し、上側縦板部(110c)の右面と上部前後仕切板(111)の後面とに面する空間が室外排気室(S34)を構成している。また、下側縦板部(110a)の右面と第2上下仕切板(102)の上面とに面する空間が給気連絡室(S35)を構成し、下側縦板部(110a)の左面と第2上下仕切板(102)の上面とに面する空間が内気連絡室(S36)を構成している。
なお、外気吸込室(S31)は、ダクト(60)の内部空間とフィルタ室(S11)とを通じて外気連絡室(S23)と連通し、内気吸込室(S32)は、内気連絡室(S36)と連通している。室内給気室(S33)は、給気連絡室(S35)と連通し、室外排気室(S34)は、排気通路(S25)を通じて排気連絡室(S24)と連通している。
《第5〜第8ダンパ》
第2上下仕切板(102)には、第5〜第8ダンパ(D5〜D8)が設置されている。第5ダンパ(D5)は、上部左右仕切板(110)よりも左方寄りで中間前後仕切板(109)よりも前方寄りに配置され、第6ダンパ(D6)は、上部左右仕切板(110)よりも左方寄りで中間前後仕切板(109)よりも後方寄りに配置されている。第7ダンパ(D7)は、上部左右仕切板(110)よりも右方寄りで中間前後仕切板(109)よりも前方寄りに配置され、第8ダンパ(D8)は、上部左右仕切板(110)よりも右方寄りで中間前後仕切板(109)よりも後方寄りに配置されている。
《給気ファン,排気ファン》
また、室内給気室(S33)には、給気ファン(23)が設置され、室外排気室(S34)には、排気ファン(24)が設置されている。給気ファン(23)は、室内給気室(S33)から吸い込んだ空気を供給空気(SA)として給気接続口(63)へ吹き出すように配置され、排気ファン(24)は、室外排気室(S34)から吸い込んだ空気を排出空気(EA)として排気接続口(64)へ吹き出すように配置されている。
《内気温度センサ,内気湿度センサ》
また、内気連絡室(S36)には、内気温度センサ(53)と内気湿度センサ(54)とが設置されている(図示を省略している)。内気温度センサ(53)は、第5および第6ダンパ(D5,D6)の近傍に設置され、設置場所における空気の温度を室内空気(RA)の温度として検出する。内気湿度センサ(54)は、第5および第6ダンパ(D5,D6)の近傍に設置され、設置場所における空気の湿度を室内空気(RA)の湿度として検出する。
〈第1経路〉
第1,第4,第6,第7ダンパ(D1,D4,D6,D7)が開状態に設定されるとともに、第2,第3,第5,第8ダンパ(D2,D3,D5,D8)が閉状態に設定されると、外気連絡室(S23)と第1調湿室(S21)と給気連絡室(S35)とが連通し、内気連絡室(S36)と第2調湿室(S22)と排気連絡室(S24)とが連通する。これにより、第1経路(図1の実線で示された経路)が構成される。すなわち、室外から外気吸込室(S31)に吸い込まれた室外空気(OA)は、ダクト(60)の内部空間とフィルタ室(S11)と内気連絡室(S36)と第1調湿室(S21)と給気連絡室(S35)と室内給気室(S33)とを順に通過して供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から内気吸込室(S32)に吸い込まれた室内空気(RA)は、内気連絡室(S36)と第2調湿室(S22)と排気連絡室(S24)と排気通路(S25)と室外排気室(S34)とを順に通過して排出空気(EA)として室外に排出される。
〈第2経路〉
第2,第3,第5,第8ダンパ(D2,D3,D5,D8)が開状態に設定されるとともに、第1,第4,第6,第7ダンパ(D1,D4,D6,D7)が閉状態に設定されると、外気連絡室(S23)と第2調湿室(S22)と給気連絡室(S35)とが連通し、内気連絡室(S36)と第1調湿室(S21)と排気連絡室(S24)とが連通する。これにより、第2経路(図1の実線で示された経路)が構成される。すなわち、室外から外気吸込室(S31)に吸い込まれた室外空気(OA)は、ダクト(60)の内部空間とフィルタ室(S11)と内気連絡室(S36)と第2調湿室(S22)と給気連絡室(S35)と室内給気室(S33)とを順に通過して供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から内気吸込室(S32)に吸い込まれた室内空気(RA)は、内気連絡室(S36)と第1調湿室(S21)と排気連絡室(S24)と排気通路(S25)と室外排気室(S34)とを順に通過して排出空気(EA)として室外に排出される。
〔コントローラ〕
コントローラ(40)には、各種センサ(内気湿度センサ(54),内気温度センサ(53),外気湿度センサ(52),外気温度センサ(51))の検出値が入力される。また、コントローラ(40)には、冷媒回路(21)に設けられた冷媒温度センサや冷媒圧力センサ(図示を省略)などのその他の各種センサの検出値も入力される。さらに、コントローラ(40)には、空気調和機(80)の運転状態を示す信号(例えば、空気調和機(80)が運転中か否かを示す信号や、空気調和機(80)の運転が冷房運転か暖房運転かを示す信号など)が入力される。コントローラ(40)は、これらの検出値や信号に基づいて、調湿装置(10)の運転を制御する。この例では、コントローラ(40)は、運転モード決定部(41)と、運転制御部(42)と、ファン制御部(43)と、記憶部(44)とを有している。
〈運転モード決定部〉
運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転(運転モード)を決定する。この例では、調湿装置(10)は、加湿運転と、除湿運転と、加熱運転と、冷却運転と、単純換気運転とを選択的に行う。加湿運転および除湿運転は、空気の湿度(絶対湿度)を調節するための調湿運転である。加熱運転および冷却運転は、空気の温度を調節するための顕熱処理運転である。単純換気運転は、室内の換気を行うための運転である。そして、運転モード決定部(41)は、これらの運転の中から調湿装置(10)が実行すべき運転を選択する。なお、運転モード決定部(41)による動作については、後で詳しく説明する。
〈運転制御部〉
運転制御部(42)は、運転モード決定部(41)による運転モードの決定に応答して、冷媒回路(21)と流路切換機構(22)とを制御する。具体的には、運転制御部(42)は、圧縮機(30)と膨張弁(33)と四方切換弁(34)と第1〜第8ダンパ(D1〜D8)とを制御する。なお、運転制御部(42)による動作については、後で詳しく説明する。
〈ファン制御部〉
ファン制御部(43)は、運転モード決定部(41)による運転モードの決定に応答して、給気ファン(23)と排気ファン(24)とを制御する。なお、ファン制御部(43)による動作については、後で詳しく説明する。
〈記憶部〉
記憶部(44)は、調湿装置(10)の制御に用いられるデータ(例えば、各種パラメータ値の目標値や、制御に用いられる制御値や目標値を算出するための関数式や、各種パラメータ値の対応関係を示した対応テーブルなど)を記憶する。
〔運転モード決定部による動作〕
次に、図8を参照して、運転モード決定部(41)による動作について説明する。運転モード決定部(41)は、所定の判定時間(例えば、10分間)が経過する毎に、調湿装置(10)が実行すべき運転を決定する。なお、以下の説明において、室外空気(OA)の絶対湿度を「室外絶対湿度」と記載し、室内空気(RA)の絶対湿度を「室内絶対湿度」と記載し、室内空気(RA)の目標絶対湿度を「目標絶対湿度」と記載し、室外空気(OA)の温度を「室外気温」と記載し、室内空気(RA)の温度を「室内気温」と記載する。なお、室外絶対湿度は、外気湿度センサ(52)の検出値と外気温度センサ(51)の検出値とに基づいて算出することが可能であり、室内絶対湿度は、内気湿度センサ(54)の検出値および内気温度センサ(53)の検出値に基づいて算出することが可能である。また、目標絶対湿度は、室内空気(RA)の目標温度と室内空気(RA)の目標相対湿度とに基づいて算出することが可能である。また、室外気温は、外気温度センサ(51)によって検出され、室内気温は、内気温度センサ(53)によって検出される。
まず、運転モード決定部(41)は、条件(1−1)の成否を判定する。条件(1−1)は、“室外絶対湿度が目標絶対湿度以上であり、且つ、室外絶対湿度が所定の基準湿度(この例では、9g/kg(DA))以上である”という条件である。
条件(1−1)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、条件(2−1)および条件(2−2)の成否を判定する。条件(2−1)は、“圧縮機(30)の目標周波数が最低周波数以上である”という条件であり、条件(2−2)は、“圧縮機(30)の目標周波数が最低周波数未満である”という条件である。なお、圧縮機(30)の目標周波数は、各種センサの検出値に基づいて設定される。また、圧縮機(30)の最低周波数は、圧縮機(30)の運転周波数の調節範囲の下限値に対応している。
条件(2−1)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として除湿運転を選択する。一方、条件(2−2)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、条件(3−2)および条件(3−3)の成否を判定する。条件(3−2)は、“室外気温が室内気温以上である”という条件であり、条件(3−3)は、“室外気温が室内気温未満である”という条件である。
条件(3−2)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として冷却運転を選択する。一方、条件(3−3)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として単純換気運転を選択する。
条件(1−1)が成立しない場合、運転モード決定部(41)は、条件(1−4)の成否を判定する。条件(1−4)は、“室外絶対湿度が目標絶対湿度以下であり、且つ、室外絶対湿度が所定の基準湿度(この例では、9g/kg(DA))以下である”という条件である。
条件(1−4)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、条件(2−4)および条件(2−5)の成否を判定する。条件(2−4)は、“圧縮機(30)の目標周波数が最低周波数以上である”という条件であり、条件(2−5)は、“圧縮機(30)の目標周波数が最低周波数未満である”という条件である。
条件(2−4)が成立する場合は、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として加湿運転を選択する。一方、条件(2−5)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、条件(3−5)および条件(3−6)の成否を判定する。条件(3−5)は、“室外気温が室内気温以下である”という条件であり、条件(3−6)は、“室外気温が室内気温を上回る”という条件である。
条件(3−5)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として加熱運転を選択する。一方、条件(3−6)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として単純換気運転を選択する。
条件(1−1)および条件(1−4)が成立しない場合、運転モード決定部(41)は、条件(1−7)の成否を判定する。条件(1−7)は、“室外気温が室内気温以上であり、且つ、室外気温が空気調和機(80)の目標冷房温度以上であり、且つ、空気調和機(80)が冷房運転を行っている”という条件である。
条件(1−7)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として冷却運転を選択する。
条件(1−1)と条件(1−4)と条件(1−7)の全てが成立しない場合、運転モード決定部(41)は、条件(1−8)の成否を判定する。条件(1−8)は、“室外気温が室内気温以下であり、且つ、室外気温が空気調和機(80)の目標暖房温度以下であり、且つ、空気調和機(80)が暖房運転を行っている”という条件である。
条件(1−8)が成立する場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として加熱運転を選択する。
条件(1−1)と条件(1−4)と条件(1−7)と条件(1−8)の全てが成立しない場合、運転モード決定部(41)は、調湿装置(10)が実行すべき運転として単純換気運転を選択する。
〔運転制御部およびファン制御部による動作〕
次に、運転制御部(42)およびファン制御部(43)による動作について説明する。運転制御部(42)およびファン制御部(43)は、運転モード決定部(41)による運転モードの決定に応答して、冷媒回路(21)と流路切換機構(22)と給気ファン(23)と排気ファン(24)とを制御する。
〈加湿運転〉
調湿装置(10)が実行すべき運転として加湿運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。また、ファン制御部(43)は、加湿運転において風量一定制御動作を行う。風量一定制御動作では、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)の風量が予め定められた目標給気風量(例えば、第1風量(Q1))となるように給気ファン(23)の風量を調節し、排気ファン(24)の風量が予め定められた目標排気風量となるように排気ファン(24)の風量を調節する。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として加湿運転が選択されると、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を駆動状態に設定し、膨張弁(33)の開度を調節する。また、運転制御部(42)は、加湿運転において運転周波数調節動作を行う。運転周波数調節動作では、運転制御部(42)は、各種センサの検出値に基づいて圧縮機(30)の目標周波数を設定し、圧縮機(30)の運転周波数が目標周波数となるように圧縮機(30)の運転周波数を調節する。具体的には、運転制御部(42)は、室内空気(RA)の絶対湿度と、室外空気(OA)の絶対湿度と、室内空気(RA)の目標絶対湿度と、現在の圧縮機(30)の運転周波数とに基づいて、圧縮機(30)の目標周波数を設定する。すなわち、室内空気(RA)の絶対湿度を目標絶対湿度に近付けるために除湿量または加湿量を増やす必要がある場合、運転制御部(42)は、圧縮機(30)の目標周波数を現在の圧縮機(30)の運転周波数よりも高い値に設定する。一方、室内空気(RA)の絶対湿度が既に目標絶対湿度と同程度になっていて除湿量または加湿量を減らす必要がある場合、運転制御部(42)は、圧縮機(30)の目標周波数を現在の圧縮機(30)の運転周波数よりも低い値に設定する。さらに、運転制御部(42)は、加湿運転において第1加湿動作と第2加湿動作とを所定の時間間隔(例えば、3分間隔)で交互に繰り返し行う。
第1加湿動作では、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第1冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して加湿され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して除湿され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
第2加湿動作では、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第2冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第2経路(図1の破線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して加湿され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して除湿され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
このように、加湿運転では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部(50)と給気ファン(23)と排気ファン(24)とが駆動し、室外から取り込まれた室外空気(OA)が調湿部(50)において加湿(すなわち、湿度調節)され、調湿部(50)において加湿された空気(すなわち、湿度を調節された空気)が供給空気(SA)として室内に供給される。また、室内から取り込まれた室内空気(RA)が調湿部(50)において除湿され、調湿部(50)において除湿された空気が排出空気(EA)として室外に排出される。
〈除湿運転〉
調湿装置(10)が実行すべき運転として除湿運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。また、ファン制御部(43)は、除湿運転において風量一定制御動作を行う。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として除湿運転が選択されると、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を駆動状態に設定し、膨張弁(33)の開度を調節する。また、運転制御部(42)は、除湿運転において運転周波数調節動作を行う。さらに、運転制御部(42)は、除湿運転において第1除湿動作と第2除湿動作とを所定の時間間隔(例えば、3分間隔)で交互に繰り返し行う。
第1除湿動作では、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第2冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して除湿され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して加湿され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
第2除湿動作では、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第1冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第2経路(図1の破線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して除湿され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して加湿され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
このように、除湿運転では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部(50)と給気ファン(23)と排気ファン(24)とが駆動し、室外から取り込まれた室外空気(OA)が調湿部(50)において除湿(湿度調節)され、調湿部(50)において除湿された空気(すなわち、湿度を調節された空気)が供給空気(SA)として室内に供給される。また、室内から取り込まれた室内空気(RA)が調湿部(50)において加湿され、調湿部(50)において加湿された空気が排出空気(EA)として室外に排出される。
〈加熱運転〉
調湿装置(10)が実行すべき運転として加熱運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。また、ファン制御部(43)は、加熱運転において風量一定制御動作を行う。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として除湿運転が選択されると、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を駆動状態に設定し、膨張弁(33)の開度を調節する。また、運転制御部(42)は、加熱運転において運転周波数調節動作を行う。さらに、運転制御部(42)は、加熱運転において第1加熱動作および第2加熱動作のいずれか一方のみを行う。
第1加熱動作では、第1加湿動作と同様に、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第1冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して加熱され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して冷却され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
第2加熱動作では、第2加湿動作と同様に、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第2冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となる。また、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第2経路(図1の破線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して加熱され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して冷却され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
なお、第1および第2加熱動作では、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)の吸着剤に含まれる水分の量が時間経過に伴って次第に減少していく。また、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)では、吸着剤の含水率が低くなるに連れて吸着剤から空気中に水分が放出されにくくなる。そして、第1および第2加熱動作の継続時間が長くなる(例えば、20分程度になる)と、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)の吸着剤の含水率が極めて低くなり、その結果、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気の中に吸着剤の水分がほとんど放出されなくなる。そのため、第1および第2加熱動作では、凝縮器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気は、吸着熱交換器(31,32)を流通する冷媒の放熱作用により加熱されて温度が上昇するが、その湿度はそれほど上昇しない。
このように、加熱運転では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部(50)と給気ファン(23)と排気ファン(24)とが駆動し、室外から取り込まれた室外空気(OA)が調湿部(50)において加熱(温度調節)され、調湿部(50)において加熱された空気(すなわち、温度を調節された空気)が供給空気(SA)として室内に供給される。また、室内から取り込まれた室内空気(RA)が調湿部(50)において冷却され、調湿部(50)において冷却された空気が排出空気(EA)として室外に排出される。
〈冷却運転〉
調湿装置(10)が実行すべき運転として冷却運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。また、ファン制御部(43)は、冷却運転において風量一定制御動作を行う。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として冷却運転が選択されると、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を駆動状態に設定し、膨張弁(33)の開度を調節する。また、運転制御部(42)は、冷却運転において運転周波数調節処理を行う。さらに、運転制御部(42)は、冷却運転において第1冷却動作および第2冷却動作のいずれか一方のみを行う。
第1冷却動作では、第1除湿動作と同様に、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第2冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路(図1の実線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して冷却され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して加熱され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
第2冷却動作では、第2除湿動作と同様に、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定する。これにより、冷媒回路(21)において第1冷凍サイクル動作が行われ、第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となる。また、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)が調湿装置(10)における空気の流通経路を第2経路(図1の破線で示された経路)に設定する。これにより、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(32)を通過して冷却され、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(31)を通過して加熱され、その後、排出空気(EA)として室外に排出される。
なお、第1および第2冷却動作では、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)の吸着剤に含まれる水分の量が時間経過に伴って次第に増加していく。また、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)では、吸着剤の含水率が高くなるに連れて空気中の水分が吸着剤に吸着されにくくなる。そして、第1および第2冷却動作の継続時間が長くなる(例えば、20分程度になる)と、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)の吸着剤が実質的に飽和状態となり、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気の中の水分が吸着剤にほとんど吸着されなくなる。そのため、第1および第2冷却動作では、蒸発器となっている吸着熱交換器(31,32)を通過する空気は、吸着熱交換器(31,32)を流通する冷媒の吸熱作用により冷却されて温度が低下するが、その湿度はそれほど低下しない。
このように、冷却運転では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部(50)と給気ファン(23)と排気ファン(24)とが駆動し、室外から取り込まれた室外空気(OA)が調湿部(50)において冷却(温度調節)され、調湿部(50)において冷却された空気(すなわち、温度を調節された空気)が供給空気(SA)として室内に供給される。また、室内から取り込まれた室内空気(RA)が調湿部(50)において加熱され、調湿部(50)において加熱された空気が排出空気(EA)として室外に排出される。
〈単純換気運転〉
調湿装置(10)が実行すべき運転として単純換気運転が選択されると、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)および排気ファン(24)を駆動状態に設定する。また、ファン制御部(43)は、単純換気運転において、給気ファン(23)の風量を予め定められた第1風量(Q1)および第2風量(Q2)のいずれか一方に設定する風量設定処理を行う。第2風量(Q2)は、第1風量(Q1)よりも多い風量に設定されている。なお、風量設定処理については、後で詳しく説明する。
また、調湿装置(10)が実行すべき運転として単純換気運転が選択されると、運転制御部(42)は、圧縮機(30)を停止状態に設定し、膨張弁(33)を全開状態に設定する。また、運転制御部(42)は、四方切換弁(34)を第1連通状態および第2連通状態のいずれか一方に固定する。さらに、運転制御部(42)は、流路切換機構(22)を制御して調湿装置(10)における空気の流通経路を第1経路および第2経路のいずれか一方に固定する。
調湿装置(10)における空気の流通経路が第1経路(図1の実線で示された経路)に固定されている場合、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、第1吸着熱交換器(31)を通過し、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、第2吸着熱交換器(32)を通過し、その後、排出空気(EA)として室外に供給される。
調湿装置(10)における空気の流通経路が第2経路(図1の破線で示された経路)に固定されている場合、室外から取り込まれた室外空気(OA)は、給気フィルタ(25)を通過して清浄化され、第2吸着熱交換器(32)を通過し、その後、供給空気(SA)として室内に供給される。一方、室内から取り込まれた室内空気(RA)は、第1吸着熱交換器(31)を通過し、その後、排出空気(EA)として室外に供給される。
このように、単純換気運転では、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部(50)が停止した状態で給気ファン(23)が駆動し、室外から取り込まれた室外空気(OA)が調湿部(50)において湿度を調節されることなく供給空気(SA)として室内に供給される。また、室内から取り込まれた室内空気(RA)が調湿部(50)において湿度を調節されることなく排出空気(EA)として室外に排出される。
なお、室外空気(OA)の湿度調節が不要であり、且つ、室外気温が室内気温よりも低い場合(例えば、条件(3−6)が成立する場合)に、単純換気運転を行うことにより、室内の冷房(所謂、外気冷房)を補助的に行うことができる。また、室外空気(OA)の湿度調節が不要であり、且つ、室外気温が室内気温よりも高い場合(例えば、条件(3−3)が成立する場合)に、単純換気運転を行うことにより、室内の暖房(所謂、外気暖房)を補助的に行うことができる。
〔風量設定動作〕
次に、図9を参照して、ファン制御部(43)による動作(風量設定動作)について説明する。ファン制御部(43)は、単純換気運転において、予め定められた所定時間(例えば、10分間)が経過する毎に風量設定動作を行う。なお、記憶部(44)は、第1風量(Q1)と第2風量(Q2)と基準運転効率(η0)とを記憶している。
〈ステップ(ST11)〉
まず、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)の風量の第1風量(Q1)から第2風量(Q2)への増加に伴う調湿装置(10)の空調能力の増加量(ΔΦ)と、給気ファン(23)の風量の第1風量(Q1)から第2風量(Q2)への増加に伴う調湿装置(10)の消費電力の増加量(ΔW)とを求め、調湿装置(10)の空調能力の増加量(ΔΦ)を調湿装置(10)の消費電力の増加量(ΔW)で除算して空調運転効率(η1)を求める。
調湿装置(10)の空調能力の増加量(ΔΦ)は、「給気ファン(23)の風量が第1風量(Q1)に設定されているときの調湿装置(10)の空調能力」と「給気ファン(23)の風量が第2風量(Q2)に設定されているときの調湿装置(10)の空調能力」との差に相当する。また、調湿装置(10)の空調能力(暖房能力または冷房能力)は、室内空気(RA)と室外空気(OA)との間の温度差(絶対値)と給気ファン(23)の風量とに比例する傾向にある。したがって、調湿装置(10)の空調能力の増加量(ΔΦ)は、次の式1のように示すことができる。
Figure 2016211753
なお、“C”は比例定数であり、“To”は室外空気(OA)の温度であり、“Tr”は室内空気(RA)の温度であり、“Q1”は第1風量(Q1)であり、“Q2”は第2風量(Q2)である。
調湿装置(10)の消費電力の増加量(ΔW)は、「給気ファン(23)の風量が第1風量(Q1)に設定されているときの調湿装置(10)の消費電力(第1消費電力(W1))」と「給気ファン(23)の風量が第2風量(Q2)に設定されているときの調湿装置(10)の消費電力(第2消費電力(W2))」との差に相当する。また、図10に示すように、給気ファン(23)の風量は、給気ファン(23)の回転数に比例し、調湿装置(10)の消費電力は、給気ファン(23)の回転数の三乗に比例する傾向にある。したがって、調湿装置(10)の消費電力の増加量(ΔW)は、次の式2のように示すことができる。
Figure 2016211753
なお、“D”は比例定数であり、“R1”は第1風量(Q1)に対応する第1回転数(R1)であり、“R2”は第2風量(Q2)に対応する第2回転数(R2)である。
以上のように、調湿装置(10)の空調能力の増加量(ΔΦ)は、式1に基づいて算出することが可能である。また、調湿装置(10)の消費電力の増加量(ΔW)は、式2に基づいて算出することが可能である。具体的には、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)の回転数と給気ファン(23)の風量とが対応付けられた対応テーブルの中から、第1風量(Q1)および第2風量(Q2)にそれぞれ対応する第1回転数(R1)および第2回転数(R2)を選択し、式2に基づいて調湿装置(10)の消費電力の増加量(ΔW)を算出する。
〈ステップ(ST12)〉
次に、ファン制御部(43)は、空調運転効率(η1)が予め定められた基準運転効率(η0)を上回るか否かを判定する。基準運転効率(η0)は、調湿装置(10)の消費電力が増加しても調湿装置(10)の空調能力を効果的に増加させることが可能であるとみなされるときの空調運転効率(η1)に対応している。例えば、基準運転効率(η0)は、1よりも大きい正数に設定されている。空調運転効率(η1)が基準運転効率(η0)を上回る場合には、ステップ(ST13)へ進み、そうでない場合には、ステップ(ST14)へ進む。
なお、調湿装置(10)の空調能力の増加量(ΔΦ)は、第1風量(Q1)と第2風量(Q2)との差に比例し、調湿装置(10)の消費電力の増加量(ΔW)は、第1風量(Q1)と第2風量(Q2)との差の三乗に比例する。したがって、図11に示すように、第2風量(Q2)が第1風量(Q1)と風量閾値(Qth)との間の風量値に設定されている場合、調湿装置(10)の消費電力の増加量(ΔW)が調湿装置(10)の空調能力の増加量(ΔΦ)以上となるが、第2風量(Q2)が風量閾値(Qth)よりも多い風量値に設定されている場合、調湿装置(10)の消費電力の増加量(ΔW)が調湿装置(10)の空調能力の増加量(ΔΦ)よりも小さくなる。
〈ステップ(ST13)〉
空調運転効率(η1)を基準運転効率(η0)を上回る場合、ファン制御部(43)は、単純換気運転において給気ファン(23)の風量を第2風量(Q2)に設定する。具体的には、ファン制御部(43)は、目標給気風量を第2風量(Q2)に設定し、給気ファン(23)の風量が目標給気風量となるように給気ファン(23)の風量(回転数)を調節する。
〈ステップ(ST14)〉
一方、空調運転効率(η1)を基準運転効率(η0)を上回らない場合、ファン制御部(43)は、単純換気運転において給気ファン(23)の風量を第1風量(Q1)に設定する。具体的には、ファン制御部(43)は、目標給気風量を第1風量(Q1)に設定し、給気ファン(23)の風量が目標給気風量となるように給気ファン(23)の風量を調節する。
〔実施形態による効果〕
以上のように、単純換気運転において給気ファン(23)の風量を第1風量(Q1)よりも多い第2風量(Q2)に設定することにより、調湿装置の空調能力(冷房能力または暖房能力)を増加させることができる。これにより、単純換気運転において室内の空気調和(冷房または暖房)を促進させることができる。
また、空調運転効率(η1)が基準運転効率(η0)を上回る場合に給気ファン(23)の風量を第2風量(Q2)に設定することにより、単純換気運転において給気ファン(23)の風量を効果的に増加させることができる。これにより、単純換気運転において調湿装置(10)の空調能力を効果的に増加させることができ、その結果、室内の空気調和を効果的に促進させることができる。
また、圧縮機(30)を駆動/停止させることにより、第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成された調湿部(50)を駆動/停止させることができるので、調湿運転において調湿部(50)を駆動状態に設定することができ、単純換気運転において調湿部(50)を停止状態に設定することができる。
なお、第2風量(Q2)は、可変(可変値)であってもよい。このように、第2風量(Q2)を可変にすることにより、単純換気運転における給気ファン(23)の風量の増加量を任意に設定することができる。これにより、単純換気運転における調湿装置(10)の空調能力を適切に増加させることができ、その結果、室内の空気調和を適切に促進させることができる。なお、第2風量は、固定(固定値)であってもよい。
(実施形態2)
実施形態2による調湿装置(10)は、ファン制御部(43)による動作(風量設定動作)が実施形態1による調湿装置(10)と異なっている。その他の構成は、実施形態1による調湿装置(10)の構成と同様となっている。
〔風量設定動作〕
次に、図12を参照して、実施形態2におけるファン制御部(43)による動作(風量設定動作)について説明する。ファン制御部(43)は、単純換気運転において、予め定められた所定時間(例えば、10分間)が経過する毎に風量設定動作を行う。
〈ステップ(ST21)〉
まず、ファン制御部(43)は、空調運転効率(η1)が予め定められた基準運転効率(η0)となるように第2風量(Q2)を決定する。なお、空調運転効率(η1)は、給気ファン(23)の風量の第1風量(Q1)から第2風量(Q2)への増加に伴う調湿装置の空調能力の増加量(ΔΦ)を調湿装置の消費電力の増加量(ΔW)で除算して得られる値に相当する。
上述のように、給気ファン(23)の風量は、給気ファン(23)の回転数に比例する傾向にある。したがって、給気ファン(23)の風量(Φ)は、次の式3のように示すことができる。
Figure 2016211753
なお、“E”は比例定数であり、“R”は給気ファン(23)の回転数である。
また、調湿装置(10)の消費電力の増加量(ΔW)は、次の式4のように示すことができる。
Figure 2016211753
なお、“F”は比例定数であり、F=D/Eである。
そして、空調運転効率(η1)は、次の式5のように示すことができる。
Figure 2016211753
式5を第2風量(Q2)について解くと、次の式6が得られる。
Figure 2016211753
以上のように、第2風量(Q2)は、式6に基づいて算出することが可能である。
〈ステップ(ST22)〉
次に、ファン制御部(43)は、単純換気運転において給気ファン(23)の風量を第2風量(ステップ(ST21)において決定された第2風量(Q2))に設定する。具体的には、ファン制御部(43)は、目標給気風量をステップ(ST21)において決定された第2風量(Q2)に設定し、給気ファン(23)の風量が目標給気風量となるように給気ファン(23)の風量(回転数)を調節する。
〔実施形態2による効果〕
以上のように、空調運転効率(η1)が基準運転効率(η0)となるように第2風量(Q2)を決定することにより、単純換気運転において給気ファン(23)の風量を効果的に増加させることができる。これにより、単純換気運転において調湿装置(10)の空調能力を効果的に増加させることができ、その結果、室内の空気調和を効果的に促進させることができる。
(その他の実施形態)
なお、以上の説明において、ファン制御部(43)は、室内の気圧が一定に保持されるように、給気ファン(23)の風量の変更に応じて排気ファン(24)の風量を変更するように構成されていてもよい。具体的には、ファン制御部(43)は、給気ファン(23)の風量を第1風量(Q1)から第2風量(Q2)に増加させるとともに、排気ファン(24)の風量を所定量(例えば、第1風量(Q1)と第2風量(Q2)との差)だけ減少させるように構成されていてもよい。
以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、上述の調湿装置は、建物(例えば、戸建住宅)などに設置される調湿装置として有用である。
10 調湿装置
21 冷媒回路
22 流路切換機構
23 給気ファン
24 排気ファン
25 給気フィルタ
30 圧縮機
31 第1吸着熱交換器
32 第2吸着熱交換器
33 膨張弁
34 四方切換弁
40 コントローラ
41 運転モード決定部
42 運転制御部
43 ファン制御部
44 記憶部
50 調湿部

Claims (5)

  1. 空気の湿度を調節可能な調湿部(50)と、
    空気を室内に供給するための給気ファン(23)とを備え、
    上記調湿部(50)と上記給気ファン(23)とが駆動し、該調湿部(50)において湿度を調節された空気が室内に供給される調湿運転と、
    上記調湿部(50)が停止した状態で上記給気ファン(23)が駆動し、室外から取り込まれた空気が該調湿部(50)において湿度を調節されることなく室内に供給される単純換気運転とを行う調湿装置であって、
    上記単純換気運転において、上記給気ファン(23)の風量を予め定められた第1風量(Q1)および該第1風量(Q1)よりも多い第2風量(Q2)のいずれか一方に設定するファン制御部(43)を備えている
    ことを特徴とする調湿装置。
  2. 請求項1において、
    上記ファン制御部(43)は、上記給気ファン(23)の風量の上記第1風量(Q1)から上記第2風量(Q2)への増加に伴う該調湿装置の空調能力の増加量(ΔΦ)を該調湿装置の消費電力の増加量(ΔW)で除算して得られる空調運転効率(η1)が予め定められた基準運転効率(η0)を上回る場合に、上記単純換気運転において該給気ファン(23)の風量を該第2風量(Q2)に設定し、該空調運転効率(η1)が該基準運転効率(η0)を上回らない場合に、上記単純換気運転において該給気ファン(23)の風量を該第1風量(Q1)に設定する
    ことを特徴とする調湿装置。
  3. 請求項1または2において、
    上記第2風量(Q2)は、可変である
    ことを特徴とする調湿装置。
  4. 請求項1において、
    上記ファン制御部(43)は、上記給気ファン(23)の風量の上記第1風量(Q1)から上記第2風量(Q2)への増加に伴う該調湿装置の空調能力の増加量(ΔΦ)を該調湿装置の消費電力の増加量(ΔW)で除算して得られる空調運転効率(η1)が予め定められた基準運転効率(η0)となるように該第2風量(Q2)を決定し、上記単純換気運転において該給気ファン(23)の風量を該第2風量(Q2)に設定する
    ことを特徴とする調湿装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    圧縮機(30)と表面に吸着剤が担持された第1および第2吸着熱交換器(31,32)とを有し、該圧縮機(30)が駆動して該第1吸着熱交換器(31)が凝縮器となって空気を加湿し該第2吸着熱交換器(32)が蒸発器となって空気を除湿する第1冷凍サイクル動作と、該圧縮機(30)が駆動して該第1吸着熱交換器(31)が蒸発器となって空気を除湿し該第2吸着熱交換器(32)が凝縮器となって空気を加湿する第2冷凍サイクル動作とを行う冷媒回路(21)を備え、
    上記調湿部(50)は、上記第1および第2吸着熱交換器(31,32)によって構成され、
    上記調湿運転では、上記圧縮機(30)と上記給気ファン(23)とが駆動し、上記冷媒回路(21)が上記第1冷凍サイクル動作と上記第2冷凍サイクル動作とを交互に行い、該第1冷凍サイクル動作が行われる場合に上記第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち一方を通過した空気が室内に供給され、該第2冷凍サイクル動作が行われる場合に該第1および第2吸着熱交換器(31,32)のうち他方を通過した空気が室内に供給され、
    上記単純換気運転では、上記圧縮機(30)が停止した状態で上記給気ファン(23)が駆動し、室外から取り込まれた空気が上記第1および第2吸着熱交換器(31,32)のいずれか一方を通過して室内に供給される
    ことを特徴とする調湿装置。
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