JP2016211111A - 折り畳みヘルメット - Google Patents

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Abstract

【解決手段】帽体の下縁部分のベース本体11と、ベース本体以外の帽体部分を分割した分割帽体とからなる折り畳みヘルメット1である。分割帽体は、帽体の前方部分から頂部分までの中央帽体21と、帽体の後方部分の後方帽体31と、帽体の側方部分の左右の側方帽体41、51と、からなり、各々ベース本体に回動可能に連結される。各分割帽体には組み立て状態を支持しる支持部23、33、35a、35b、36があり、組み立て状態を固定する固定手段61を有する。【効果】 分割帽体が折り畳んでコンパクトに収納できるのみならず、帽体の前後、上下のみならず、左右からの力が加わったとしても、容易に撓まず、強固なヘルメットを提供することが可能になる。また、少なくとも頂頭部分では繋ぎ目を支持部が下方から覆い、繋ぎ目にも所定の強度を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、平常時には折り畳んでおき、例えば地震等の非常時あるいは作業を行う場合に、迅速に組み立てて使用することができる折り畳みヘルメットに関し、折り畳み状態から使用状態に迅速に移行し、使用状態を確実に維持することができる構造にかかる発明である。
主として、非常時に使用することができる折り畳み式のヘルメットは従来から提案されている。
特許文献1には、略半球殻状の帽体を右側の半帽体と左側の半帽体で構成し、これらを中央の連結部で連結し、折り畳み状態のヘルメットを前後方向から手で押圧することで使用状態にし、連結爪の係合を外し側面から帽体を押圧することによって折り畳み状態とする構造が開示されている。
また、特許文献2には、複数の分割体により構成され、帽体入口の開放部を含む環状の分割体と、帽体頂部を含む椀状の分割体と、これらの間の環状の分割体からなり、各分割体を回動可能に連結する連結部と、分割体の相対位置を固定する係止部とを有する構造が開示されている。
特許文献1に記載の先行技術は、各殻の間をヒンジで繋ぎ合せたものであるため、どうしてもヒンジ部分の強度が弱くなることがあり、所定強度を有するためには各部材間が重なり合う必要があった。
また、特許文献2に記載の先行技術は、分割体を帽体前方で回動して連結し、帽体後部に係止部を有するため、使用状態で各分割体が左右方向に撓むことがあった。しかも、各係止部の一つに対して、非常時に突発的な飛来物等によって解除された場合、分割体が折り畳まれてしまい、ヘルメットとして機能しなくなることがあった。
特開2015−61956号公報 特開2014−234562号公報
そこで、各々分割された部位の繋ぎ目にも所定の強度があり、左右に撓まず、ロックが突発的に解除されたとしても、ヘルメットの形態を保持できる折り畳みヘルメットが求められていた。
そこで、本発明の折り畳みヘルメットは、略半球形状の帽体を、帽体の下縁部分のベース本体と、ベース本体以外の帽体部分を分割した分割帽体で構成し、分割帽体は、帽体の前方部分から頂部分までの中央帽体と、帽体の後方部分の後方帽体と、帽体の側方部分の左右の側方帽体と、からなり、各々ベース本体に回動可能に連結され、これらを組み立て位置へ回動するものであって、分割帽体の組み立て状態を支持する支持部と、この組み立て状態を固定する固定手段と、を有することを特徴とする。
また、少なくとも中央帽体の頂部分周辺を含む頂頭部分において、支持部により、各分割帽体間の繋ぎ目が下方から覆われることが好ましい。
また、支持部は、組み立てた状態で、後方帽体の中央帽体側縁の下方から中央帽体側に突出して中央帽体を支持する中央帽体支持部と、中央帽体と後方帽体の下方から左右の側方帽体側に突出して左右の側方帽体を支持する側方帽体支持部であることが好ましい。
また、側方帽体支持部は、中央帽体と後方帽体とから突出する支持部が接合してなるものであって、各々の接合部分の端部は、一方が上下方向に切り欠かれ、もう一方が当該切り欠きに係合する突部を有することが好ましい。
また、左右の側方帽体の突出片が側方帽体支持部に形成された溝部に係合することが好ましい。
また、帽体を組み立て状態に維持する固定手段は、一端が中央帽体の後方に固定され、他端がベース本体の後方の開放部分から引き出され、当該他端を引き出すことによって組み立て状態とする固定テープと、引き出した固定テープを引き台した状態に固定する固定レバーと、からなり、固定レバーは、押圧部と作動部とからなり、回動可能に取り付けられたカム機構とし、作動部を回動したときに固定レバーの押圧部が固定テープを非押圧部に押圧することにより、固定テープを固定することが好ましい。
また、固定手段は、固定レバーの固定テープとの押圧状態を保持する係合部を有することが好ましい。
請求項1ないし3に記載の発明によると、本発明の折り畳みヘルメットは、ベース本体と分割帽体とから構成され、分割帽体は中央帽体、後方帽体と左右の側方帽体とから構成される。これら分割帽体がベース本体に回動可能に連結され、組み立て状態となるよう支持、固定されることにより、折り畳んでコンパクトに収納できるのみならず、帽体の前後、上下のみならず、左右からの力が加わったとしても、容易に撓まず、強固なヘルメットを提供することが可能になる。
また、請求項2ないし4に記載の発明によると、分割帽体の繋ぎ目が、下方から支持する支持部により下方から覆われており、針などの尖った鋭利なものが飛来し、帽体と衝突した場合であっても、貫通しないように所定の強度を有するヘルメットを提供することが可能になる。
また、請求項5に記載の発明によると、突出片が溝部に係合することにより、組み合わせ状態を保持することができる。
また、請求項6、7に記載の発明によると、固定手段により、固定テープを固定して、ヘルメットの組み立て状態を固定することができ、固定手段が固定レバーの作動と、係合部の2段ロック構造としていることで、不意のロック解除により、組み立てた状態の帽体が折り畳まれることを防止することが可能になる。
本発明の折り畳みヘルメットの組み立てた状態の一例を示す全体斜視図である。 本発明の折り畳みヘルメットの折り畳み状態の一例を示す全体斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 本発明のベース本体の一例を示す斜視図である。 本発明の分割帽体の一つである中央帽体の一例であって、その表面を示す斜視図である。 本発明の分割帽体の一つである中央帽体の一例であって、その裏面を示す斜視図である。 本発明の分割帽体の一つである後方帽体の一例であって、その表面を示す斜視図である。 本発明の分割帽体の一つである後方帽体の一例であって、その裏面を示す斜視図である。 本発明の分割帽体の一つである左側方帽体の一例であって、(a)はその表面を、(b)はその裏面を示す斜視図である。 本発明の分割帽体の一つである右側方帽体の一例であって、(a)はその表面を、(b)はその裏面を示す斜視図である。 本発明の固定手段の一例を示すものであって、(a)はその分解斜視図、(b)は図3における固定出段を拡大した一部拡大断面図である。 本発明の固定テープを係合爪に係合する状態を示す帽体内側の部分斜視図である。
本発明の折り畳みヘルメット1を図面に沿って説明する。図1、2に示すように、折り畳みヘルメット1は、主に、ベース本体11と、各分割帽体である中央帽体21、後方帽体31、左側方帽体41、右側方帽体51と、固定テープ2を用いた固定手段61とからなる。
本説明において、帽体全体のうちツバ部12のある方向(図1における左手前側)を前方とし、固定テープ2が露出している方向(図1における右奥側)を後方とする。また、帽体の表面側を外側とし、帽体の裏面側(使用者が被る側)を内側とする。
本説明において、完全な帽体となる状態を組み立て状態と称し、図1、3に示す状態をいう。この組み立て状態から折り畳んだ状態を折り畳み状態と称し、図2、4に示すように分割帽体をベース本体11に収納することができる。
折り畳みヘルメット1の組み立て状態及び折り畳んだ状態について説明する。本発明の折り畳みヘルメット1は、ベース本体11に、各分割帽体である中央帽体21、後方帽体31、左側方帽体41、右側方帽体51が上下方向に回動可能に連結されており、これらの各分割帽体を組み合わせ状態となるまで上方に回動すると、図1、3に示す完全な帽体となる組み合わせ状態となる。この組み合わせは、後方帽体31から露出する取っ手71及び固定テープ2を引っ張ることで、各分割帽体が回動して起き上がり、完全な帽体となり、この組み合わせ状態で固定テープ2が固定手段61により固定される。組み合わせ状態を解除して折り畳み状態とするときは、固定テープ2を固定する固定手段61を解除することで、組み合わせ状態から図2、4に示す折り畳み状態とし、コンパクトに収納が可能になる。
次に各構成部材について説明する。
まず、各分割帽体を連結するベース本体11は、図5に示すように、組み合わせた状態で完全な帽体となる折り畳みヘルメット1の下方部分の帽体の立ち上がり部分に相当する。具体的には、前方のツバ部12から、帽体の後方にかけて鉢巻状若しくは環状に形成される。ベース本体11の内側であって、前方に中央帽体21と回動可能に連結するための回動軸13、13、後方に後方帽体31と回動可能に連結するための回動軸14、14が各々2か所に形成される。
図3、図5に示すように、ベース本体11の内側の両側方には、左右の側方帽体41、51を回動可能に連結するための連結部材4、4を取り付けるネジ孔15、15が形成される。このネジ孔15、15にネジを螺入して連結部材4、4をベース本体11に取り付ける。連結部材4、4の取り付け孔16、16にバンドガイド5、5の突起を嵌め込んでバンドガイド5、5を連結部材4、4に取り付ける。なお、このバンドガイド5、5により、使用者の頭部、愕部に巻きつけるためのバンド(図示しない)を折り畳みヘルメット1に装着することができる。
また、形成されたベース本体11の周面であって、前方、側方、後方の各々の立ち上がり面は、中央帽体21、左右の側方帽体41、51、後方帽体31を組み合わせた状態を係止する係止面17a、係止面17b、17b、係止面17cとして機能する。これら係止面17a〜17cにより、各分割帽体を上方に立ち上げた場合に過度に回動することを防止することができる。
ベース本体11の後方は、組み合わせ時に後方帽体31の開口部37を一部覆い、この開口部37から通される固定テープ2を通す通し孔18が形成される。
次に、分割帽体の1つである中央帽体21について説明する。
図6に示すように、中央帽体21は、前方から後方に掛けて、斜め上方に立ち上がる前方部分21aと略水平方向で緩やかに湾曲する頂部分21bとが一体に形成されたものである。前方部分21aは、折り畳みヘルメット1の組み合わせ状態で、使用者の前頭部分を覆う部分であり、頂部分21bは使用者の頂頭部分を覆う部分である。
中央帽体21の前方部分21aと後方部分21bとの中間付近には開口された複数の通気孔からなる通気部29が形成される。図1に示すように、この通気部29には、表面側からカバー6を配置し、雨水等による帽体内部への直接の流入を遮蔽する。
中央帽体21の前方部分21aのうち、その前側端縁から、さらに前方に突出させ、軸受22a、22a及び軸孔22b、22bからなる回動連結部22、22が形成される。 この回動連結部22、22の軸受22a、22aがベース本体11の回動軸13、13を受け、中央帽体21がベース本体11に対して回動可能に連結される。ベース本体11の回動軸13、13の方向が水平方向であるため、この回動軸13、13と回動連結部22、22で連結する中央帽体21はベース本体11に対して、上下方向に回動することが可能になる。
中央帽体21の両側方には、左右の側方帽体41、51を下方から支持する支持部となる側方帽体支持部23、23が形成される。具体的には、中央帽体21の左右の両側方縁から、中央帽体21の湾曲する縁に沿って下方へ延長した側面24、24と、この側面24、24の下端から外方へ水平に突出するように延長した支持面23a、23aと、その支持面23a、23aの外側端縁から更に外方へ湾曲するように延長した延長部23b、23bとからなる。
側方帽体支持部23、23は、中央帽体21の両側方縁の全体に形成されるのではなく、頂部分21bの後方端27付近を後端部23d、23dとし、その前端部23e、23eは前頭部分21aのうち約半分程度の部分にまで形成されている。この側方帽体支持部23、23の前頭部分21aの端部は、ベース本体11に覆われる部分付近にまで伸びている。
この側方帽体支持部23、23は、左右の側方帽体41、51を下方から支持する部分となるとともに、頂頭部分における中央帽体21と左右の側方帽体41、51との繋ぎ目を覆う機能を有する。ここで、頂頭部分とは、中央帽体21の頂部分21bを中心として、後方帽体31の前方部分、左右の側方帽体41、51の上方部分を含む部分を指す。
この側方帽体支持部23、23は、中央帽体21と同じ強度を有し、これは他の支持部においても同じである。これにより、各分割帽体間の繋ぎ目においても、中央帽体等と同じ強度を有することとなる。
支持面23a、23aによる支持以外にも、側面24、24は、左右の側方帽体41、51の接合面44、54と同じ幅を有しており、支持面23a、23aが接合面44、54の下方である被支持部43、53を支持しつつ、側面24、24と接合面44、54とが一致して接合するようにしている。また、延長部23b、23bの湾曲が、左右の側方帽体41、51の接合面44、54付近の内側面47、57と接合する。これにより、主頭部分の中央帽体21と左右の側方帽体41、51との繋ぎ目を覆い、所定の強度を有することが可能になる。
図3に示すように、側方帽体支持部23、23は、後方帽体31の側方帽体33、33と接合して一連の支持部となる。中央帽体21の側方帽体支持部23、23の後端部23d、23dは、下方にかけて傾斜するように一部切り欠いた状態で形成される。後述する後方帽体31の側方帽体支持部33、33の前端部33d、33dは、下方にかけて傾斜するように突出しており、この切り欠いた中央帽体21の側方帽体支持部23、23の後端部23d、23dと係合する。これらが係合することにより、一連の側方帽体支持部23、23、33、33はその接合部分でも、上方から隙間が生じないようにしている。
これにより、組み合わせた状態で、針状物が落下し、各帽体間の隙間に入り込んだとしても、所定の強度がある支持部により、帽体を貫通することを防止している。
側方帽体支持部23、23の一部であって、その後方側に溝部23c、23cが形成される。この溝部23c、23cは、側方帽体支持部23、23の指示面23a、23aを溝状に凹ませたものであり、側方帽体41、51の突出片45、55と係合する。これにより、中央帽体21及び後方帽体31に側方帽体41、51を組み合わせたときに、側方帽体41、51が組み合わせ状態から外れることを防止し、組み合わせ状態を保持することができる。
中央帽体21の頂部21bの後方側には、固定テープ支持部25が形成される。図7に示すように、中央帽体21を内面側から見た場合、固定テープ支持部25は、中央帽体21の前方から後方にかけて、第一支持孔25a、第二支持孔25b、第三支持孔25cが連続して開口される。第二支持孔25bはその周囲を内面側へ一部突出させた略枠状の形体であって、後述の留め具63を保持するための留め具保持部25dが形成される。また、第三支持孔25cと、第二支持孔25bの周囲の留め具保持部25dとの間に、一段、内面側へ傾斜し、後方帽体31の第一の中央帽体支持部35aに支持される第一の被支持部26aが形成される。
中央帽体21の後方側縁27は、前方が凸状となる後方帽体31と組み合うことから、略コの字状に形成される。後方側縁27のすぐ前側の面は後方帽体31に支持される第二の被支持部26b、26b及び第三の被支持部26c、26cとなる。これら第二の被支持部26b、26b第三の被支持部26c、26cは、後方帽体の第二の及び第三の中央帽体支持部35b、35b、3636に支持される部分となる。
次に後方帽体31について説明する。
後方帽体31は、帽体の後頭部に位置するものである。図8、9に示すように、後方帽体31の後方縁部から、さらに後方へ突出させて、軸受32a、32aと軸孔32b、32bとからなる回動連結部32、32が配置される。この回動連結部32、32の軸受32a、32aがベース本体11の回動軸14、14を受けることで、後方帽体31がベース本体11に回動可能に連結される。後方帽体31が上下方向に回動することについては、中央帽体21と同じである。
前述の通り、後方帽体31は前方にかけて凸状の形状となり、具体的には凸状となる出っ張り部分39aと、この出っ張り部分39aの側方の非出っ張り部分39b、39bとからなる。この出っ張り部分39aの中央部分であって、前方縁の下方から突出して開口する固定テープを通すための通し孔35cが形成され、通し孔35cの前方には第一の中央帽体支持部35aが形成される。
この第一の中央帽体支持部35aの両側には、出っ張り部39aの前方縁の下方からさらに前方に突出するように中央帽体21を支持する第二の中央帽体支持部35b、35bが形成される。
後方帽体31の非出っ張り部39b、39bにおいて、この前方縁の下方からさらに前方に突出するように中央帽体21を支持する第三の中央帽体支持部36、36が形成される。
上記第一、第二、第三の中央帽体支持部35a、35b、35b、36、36は、各々中央帽体の第一、第二、第三の被支持部26a、26b、26b、26c、26cを下方から支持し、かつ、頂頭部分において中央帽体21と後方帽体31との繋ぎ目を下方から覆うことができる。これにより、組み合わせた状態で、針状物が落下して各帽体間の隙間に入り込んだとしても、所定の強度がある支持部により、帽体を貫通することを防止する。
後方帽体31の両側方縁に、左右の側方帽体41、51を下方から支持する側方帽体支持部33、33が形成される。この側方帽体支持部33、33は、前述の通り、中央帽体21の側方帽体支持部23、23と接合して一連の支持部を形成するものである。その形態も、中央帽体21と同じく、後方帽体31の両側方縁に沿って下方に延長した側面34、34と、その側面34、34の下端から水平方向に延長した支持面33a、33aと、この支持面33a、33aの下端から外側に湾曲させた延長部33b、33bとからなる。
また、後方帽体31の側方帽体支持部33、33の後端部33c、33cは後方帽体31の中央付近にまで位置し、その前端部33d、33dは、非出っ張り部39b、39bの前端部に位置し、下方にかけて傾斜するように突出しており、中央帽体21の側方帽体支持部23、23の下方にかけて切り欠いた後端部23d、23dと係合するように形成されている。
後方帽体31の後方側には固定部61を配置するための開口部分37が形成される。固定部61については後述する。
次に、左右の側方帽体41、51について説明する。
これらは、帽体の左右の側方に位置するものである。図10に左側の側方帽体41を示すが、右側の側方帽体51は左右対称に現れる。
略卵型の左側の側方帽体41の下縁46からさらに下方の位置で、側方帽体41の外側に位置するように、軸状の回動軸42が形成される。この回動軸42に連結部材4を介してベース部材11に取り付けることで、側方帽体41を上下に回動自在にベース部材11に連結する。
また、側方帽体41の下縁46以外の外周縁は、半円弧状に形成され、その外周縁に沿って、所定の幅を内面側に突出させた接合面44と、その接合面44を有する突出部分の下側面が被支持面43となる。この接合面44が、中央帽体21及び後方帽体31の側面24、34に接合して、組み合わせ時に一体の湾曲したヘルメット形状となる。また、被支持面43は、中央帽体21及び後方帽体31の側方帽体支持部23、33に支持される部分となる。その他、側方帽体41の外周縁であって、被支持面43付近の内側面47は、中央帽体21及び後方帽体31の側方帽体支持部23、33の延長部23b、33bと接合する。
この半円弧状の湾曲する被支持面43の一部であって、その最も上方位置から、下方に突出する突出片45が形成される。この突出片45は、中央帽体21の溝部23cに係合し、折り畳みヘルメット1の組み合わせ状態を保持することができる。
図11に示すように、右側の側方帽体51は、左側の側方帽体41と対称に現れるものであって、下方に回動軸52が形成され、下縁56以外の外周縁に被支持面53、接合面54、突出片55が形成され、接合面54が中央帽体21及び後方帽体31の側面24、34に接合し、被支持面53は、中央帽体21及び後方帽体31の側方帽体支持部23、33に支持され、被支持面53付近の部分57が延長部23b、33bと接合することも同じである。
次に、固定テープ2について説明する。図3に示すように、固定テープ2は、樹脂繊維からなる帯状物であり、所定長さを有する。固定テープ2は、その始端2aを帽体の頂部付近で保持し、帽体内部を通し、帽体の後方から外面側に出す。固定テープ2の終端2bには、環状の取っ手71が取り付けられる。
具体的には、留め具3に巻き付けられた固定テープ2の始端2aは、留め具3が中央帽体21の留め具保持部25dに嵌め合わせて保持される。固定テープ2は第二支持孔25bからいったん中央帽体21の表面側に出て、後方の第三支持孔25cから中央帽体21の裏面側に導入する。その後に後方帽体31の第一支持部34の通し孔35から後方帽体31の内面側へ通す。さらに後方帽体31の開口部分37、ベース本体11の通し孔18を通して、帽体から外側に出している。なお、後述の通り、この固定テープ2の終端2bをさらに帽体内部に戻し、留め具保持部付近の取っ手71を係合爪72、72に係合させることで、取っ手71をヘルメット使用時に保持することが可能になる。
なお、中央帽体21のテープ支持部25は、表面側から頂部カバー材7を取り付けることで、帽体の頂部から固定テープ2を視認できず、帽体の頂部に所定の強度を保持できるようにする。
次に、固定手段61について説明する。
図12(a)、(b)に示すように、固定テープ2は帽体の後方帽体31の開口部分37に配置される固定手段61により、固定される。固定手段61はベース62、固定レバー63、固定ボタン64とからなる。
ベース62は、後方帽体31の開口部分37に嵌め込むための枠体である。図面上の奥側の面は、その一部が壁面となるガイド62aがあり、このガイド62aの図面上の上側が開口された通し孔62bが形成されている。ベース62の下方は、軸孔62c、62cが開口され、ベースの上方は、段状の係合部62dが形成される。
ベース62に配置される固定レバー63は、上方の被挿入部63a、中央の軸孔部63b、下方のギア部63cとから構成する。ベース62の軸孔62c、62c及び、固定レバー63の軸孔部63bの軸孔に軸65を通して、固定レバー63がベース62に対して回動可能に固定する。被挿入部63aは内部にスプリングを支持する空間を有し、この部分にスプリング(図示しない)を介して固定ボタン64を挿入する。固定ボタン64は、その上方部分がベース62の段状の係合部62dと係合する。この固定ボタン64が挿入された固定レバー63の被挿入部63aが作動部となる。
固定レバー63のギア部63cは、下向きに複数突出し、取り付け時に外面側に向いたギア歯を有し、このギア部63cが押圧部となる。軸孔からギア歯先端までの長さは、取り付け時に最も外面側の歯が最も長く、最も内面側の歯は短くなっている。これにより、最も外面側若しくはそれに近いギア歯により固定テープ2と係合させた場合には、固定テープ2を固定する力が大きくなり、最も内面側若しくはそれに近いギア歯により固定テープ2と係合させた場合、外面側に比べて固定テープ2を固定する力は小さくなる。
固定ボタン64を固定レバー63の被挿入部63bに挿入し、固定レバー63とベース62とを軸により回動可能に固定した状態で、後方帽体31の開放部分37に嵌め込んで固定する。固定テープ2は、ギア部63cとベース62の下面62eとの間を通し、ベース本体11の通し孔18を通して、折り畳みヘルメット1の外部に導出する。
次に、折り畳みヘルメット1の各分割体を回動して組み合わせる状態を説明する。収納時では、ベース本体11に回動自在に連結された中央帽体21、後方帽体31、左右の側方帽体41、51が、環状のベース本体11の内方に沈み込むように収納されている。
収納時から組み合わせて完全なヘルメット状の帽体とする場合、使用者は後方帽体31から帽体外部に出ている固定テープ2の終端2bの取っ手71を引っ張ることで行う。固定テープ2を外部から引っ張ることで、中央帽体11と後方帽体31が立ち上がる。
中央帽体21が回動連結部22でベース本体11の回動軸13と連結され、固定テープ2の始端2aが中央帽体21に取り付けられており、固定テープ2がガイド62aにより上方へガイドされているため、この固定テープ2を引っ張って緊張させると、中央帽体21が上方に引っ張られるように、回動して立ち上がる。
また、後方帽体31が回動連結部32でベース本体11の回動軸14と連結され、この固定テープ2は後方帽体31の通し孔35に通されており、固定テープ2の緊張により、固定テープ2が後方帽体31の通し孔35の下端を持ち上げるように、後方帽体31が回動して立ち上がる。
中央帽体21と後方帽体31とが、固定テープ2の緊張により回動して立ち上がり、完全なヘルメット形状となる組み合わせ状態となるまで立ち上がったとき、中央帽体の第一、第二、第三の被支持部26a、26b、26cが、後方帽体31の第一、第二、第三の中央帽体支持部35a、35b、36に下方から支持される。
収納時では、左右の側方帽体41、51は中央帽体21及び後方帽体31の上側に重なるように折り畳まれているが、固定テープ2の緊張により、中央帽体21と後方帽体31とが回動して立ち上がると、これらの上に重なり合う左右の側方帽体41、51も同じく、回動して立ち上がる。
中央帽体21と後方帽体31とが組み合わせ状態となる位置まで立ち上がると、側方帽体41、51の接合面44、54が、中央帽体21と後方帽体31の側面24、24、34、34に接合し、ヘルメット形状となる。このとき、側方帽体41、51の被支持面43、53は、中央帽体21と後方帽体31の側方帽体支持部23、23、33、33に支持される。また、側方帽体41、51の突出片45、55が中央帽体21の側方帽体支持部23、23に形成された溝部23c、23cに嵌まり込んで係合し、組み合わせ状態を保持する。
図13に示すように、この状態で、使用者が引っ張った固定テープ2の取っ手71は、さらに帽体の内部に回し込み、中央帽体21の第二支持孔25bの周辺に取り付けられた係合爪72、72に嵌め込んで固定する。これにより、引き出した固定テープ2を収納することができる。
次に固定手段61による、固定テープ2の固定およびその解除について説明する。本実施形態における固定手段61は、ベース62の下面62eと固定レバー63のギア部63cのギア歯との間に固定テープ2が配置される。
固定手段61による固定状態では、ベース62の段状の係合部62dに固定ボタン64が係合する。この係合によりベース62の下面62eの固定テープ2は、ギア部63cのうち最も外側若しくはその周辺のギア歯により上方から押しつけられることで固定される。軸孔からギア歯の先端までの長さが最も長いのが外側のギア歯であることから、固定テープ2が上方から押しつけられる力が強く、固定テープ2が固定される。
解除する場合、固定ボタン64を押しながら、ベースの係合部62dとの係合を開放させて、固定レバー63を押し込む。この状態となると、固定レバー63が軸により回動し、ベース62の下面62e上の固定テープ2には、ギア部63cのうち最も内側若しくはその周辺のギア歯によることとなる。軸孔からのギア歯先端までの距離が短くなっているため、固定テープ2が上方から押しつけられる力が弱く、固定テープ2の緊張が解除されるために、固定テープ2が帽体の内方に導入されていく。
本実施形態の固定手段61によると、使用者が固定状態を解除する場合、固定ボタンを押すことと、固定レバー63を押し続けることの2つの動作が必要となる。このため、不意に物が当たったりしたときに、固定状態が解除されることなく、帽体の組み合わせ状態を保持することが可能になる。
また、軸孔からギア歯までの長さが異なるカム機構を用いることで、固定レバー63を押し続けなければならない。これは、仮に不意な動作により、固定状態が解除されたとしても、固定レバー63の押し付けが継続されなければ、固定状態が完全に解除されない。 ギア歯の歯が外側を向いていることにより、固定テープ2が外側から内側に導入される場合に、ギア歯に係合し易くしている。固定テープ2がギア歯に係合すると、固定レバー63が解除状態から固定状態に戻るように、回動する力が作用し、固定レバーの固定解除状態から固定状態になる。
1…折り畳みヘルメット、2…固定テープ、11…ベース本体、21…中央帽体、21b…頂部分、23…側方帽体支持部、23c…溝部、23d…側方帽体端部、24…側面、31…後方帽体、33…側方帽体支持部、33d…側方帽体端部、34…側面、35a…第一の中央帽体支持部、35b…第二の中央帽体支持部、36…第三の中央帽体支持部、41…左側方帽体、45…突出片、51…右側方帽体、55…突出片、61…固定手段、62d…係合部、63…固定レバー、63a…被挿入部(作動部)、63c…ギア部(押圧部)

Claims (7)

  1. 略半球形状の帽体を、帽体の下縁部分のベース本体と、ベース本体以外の帽体部分を分割した分割帽体で構成し、
    分割帽体は、帽体の前方部分から頂部分までの中央帽体と、帽体の後方部分の後方帽体と、帽体の側方部分の左右の側方帽体と、からなり、各々ベース本体に回動可能に連結され、これらを組み立て位置へ回動するものであって、
    分割帽体の組み立て状態を支持する支持部と、
    この組み立て状態を固定する固定手段と、
    を有することを特徴とする折り畳みヘルメット。
  2. 少なくとも中央帽体の頂部分周辺を含む頂頭部分において、支持部により、各分割帽体間の繋ぎ目が下方から覆われることを特徴とする請求項1に記載の折り畳みヘルメット。
  3. 支持部は、組み立てた状態で、後方帽体の中央帽体側縁の下方から中央帽体側に突出して中央帽体を支持する中央帽体支持部と、
    中央帽体と後方帽体の下方から左右の側方帽体側に突出して左右の側方帽体を支持する側方帽体支持部であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の折り畳みヘルメット。
  4. 側方帽体支持部は、中央帽体と後方帽体とから突出する支持部が接合してなるものであって、
    各々の接合部分の端部は、一方が上下方向に切り欠かれ、もう一方が当該切り欠きに係合する突部を有することを特徴とする請求項3に記載の折り畳みヘルメット。
  5. 左右の側方帽体の突出片が側方帽体支持部に形成された溝部に係合することを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の折り畳みヘルメット。
  6. 帽体を組み立て状態に維持する固定手段は、一端が中央帽体の後方に固定され、他端がベース本体の後方の開放部分から引き出され、当該他端を引き出すことによって組み立て状態とする固定テープと、引き出した固定テープを引き台した状態に固定する固定レバーと、からなり、
    固定レバーは、押圧部と作動部とからなり、回動可能に取り付けられたカム機構とし、作動部を回動したときに固定レバーの押圧部が固定テープを非押圧部に押圧することにより、固定テープを固定することを特徴とする請求項請求項1、2、3、4または5のいずれかに記載の折り畳みヘルメット。
  7. 固定手段は、固定レバーの固定テープとの押圧状態を保持する係合部を有することを特徴とする請求項6に記載の折り畳みヘルメット。
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