JP2016207577A - 全固体電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、例えば短絡時における電池温度の上昇を抑制できる全固体電池を提供することを主目的とする。【解決手段】本発明においては、正極活物質を含有する正極層と、負極活物質を含有する負極層と、上記正極層および上記負極層の間に形成され、硫化物固体電解質材料を含有する固体電解質層とを有する全固体電池であって、上記正極層、上記固体電解質層または上記負極層が、有機材料を含有し、上記有機材料は、80℃以上の温度で、ヒドロキシル基またはカルボニル基を生成する材料であることを特徴とする全固体電池を提供することにより、上記課題を解決する。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば短絡時における電池温度の上昇を抑制できる全固体電池に関する。
近年におけるパソコン、ビデオカメラおよび携帯電話等の情報関連機器や通信機器等の急速な普及に伴い、その電源として優れた電池の開発が重要視されている。また、情報関連機器や通信関連機器以外の分野では、例えば自動車産業界において、電気自動車やハイブリッド自動車に用いられる電池としてリチウムイオン電池の開発が進められている。
現在市販されているリチウム電池は、可燃性の有機溶媒を含む電解液が使用されているため、短絡時の温度上昇を抑える安全装置の取り付けや短絡防止のための構造が必要となる。これに対し、電解液を固体電解質層に変えて、電池を全固体化したリチウム電池は、電池内に可燃性の有機溶媒を用いないので、安全装置の簡素化が図れ、製造コストや生産性に優れると考えられている。さらに、全固体電池の中でも、硫化物固体電解質材料を用いた全固体電池は、Liイオン伝導性が優れるという利点を有している。
例えば、特許文献1には、結晶化温度の高い硫化ガラスである硫化物固体電解質材料を用いた全固体電池が開示されている。
なお、電解液を用いたリチウム電池における短絡時の温度上昇を抑える技術として、例えば、特許文献2には、結晶水を放出可能な無機化合物を含有するセパレータを有する非水電解液電池が開示されている。また、特許文献3には、正極活物質層、電解質層および負極活物質層の少なくともいずれかの表面または内部に、ガス発生剤を含有する非水電解液電池が開示されている。また、特許文献4には、高温時に電気抵抗が増大する材料を含む活物質層を有する非水電解液電池が開示されている。
特許文献5には、硫化物固体電解質が、シリコーン油等の液状物質を用いて被覆された全固体電池が開示されている。特許文献5に記載の発明は、硫化水素の発生を抑制することを目的とする。また、特許文献6には、硫化物固体電解質とシリコーン化合物とを含む不燃性固体電解質が開示されている。特許文献6に記載の発明は、本質的に不燃性の固体電解質の提供を目的とする。
特開2013−037896号公報 特開2010−073528号公報 特開2008−226807号公報 特開2011−029079号公報 特開2009−117168号公報 特開2008−103243号公報
硫化物固体電解質材料を用いた全固体電池において、例えば短絡時における電池温度の上昇を抑制することが求められている。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、例えば短絡時における電池温度の上昇を抑制できる全固体電池を提供することを主目的とする。
上記目的を達成するために、本発明においては、正極活物質を含有する正極層と、負極活物質を含有する負極層と、上記正極層および上記負極層の間に形成され、硫化物固体電解質材料を含有する固体電解質層とを有する全固体電池であって、上記正極層、上記固体電解質層または上記負極層が、有機材料を含有し、上記有機材料は、80℃以上の温度で、ヒドロキシル基またはカルボニル基を生成する材料であることを特徴とする全固体電池を提供する。
本発明によれば、正極層、固体電解質層または負極層が、有機材料を含有することにより、例えば短絡時において電池温度が80℃以上に達すると、上記有機材料がヒドロキシル基またはカルボニル基を生成する。生成されたヒドロキシル基またはカルボニル基と硫化物固体電解質材料とが反応することにより、層内のイオン伝導度(例えば固体電解質層のイオン伝導度)を低下させることができ、電池抵抗を増加させることができる。よって、短絡電流を低下させることができ、短絡電流による発熱を抑制することができるため、電池温度の上昇を抑制することができる。
本発明の全固体電池は、例えば短絡時における電池温度の上昇を抑制できるという効果を奏する。
本発明の全固体電池の一例を示す概略断面図である。 本発明の全固体電池の効果を説明する説明図である。 従来の全固体電池における短絡時の電池の不具合の発生過程と、本発明の全固体電池における短絡時の電池の不具合を抑制する過程とを説明するフロー図である。
以下、本発明の全固体電池について、詳細を説明する。
図1は本発明の全固体電池の一例を示す概略断面図である。図1に示す全固体電池10は、正極活物質を含有する正極層1と、負極活物質を含有する負極層2と、正極層1および負極層2の間に形成され、硫化物固体電解質材料を含有する固体電解質層3とを有する。また、全固体電池10は、通常、正極層1の集電を行なう正極集電体4と負極層2の集電を行なう負極集電体5とを有する。本発明においては、有機材料は、80℃以上の温度で、ヒドロキシル基またはカルボニル基を生成する材料であることを特徴とする。
「有機材料が、ヒドロキシル基またはカルボニル基を生成する」とは、有機材料が例えば分解等の化学反応をすることにより、ヒドロキシル基またはカルボニル基を有する化合物が発生(放出)すること、またはヒドロキシル基またはカルボニル基を有する有機材料が、融解、昇華等の相転移をすることをいう。また、有機材料は、上述した化学反応および相転移の両方をするものであっても良い。
本発明によれば、正極層、固体電解質層または負極層が、有機材料を含有することにより、例えば短絡時において電池温度が80℃以上に達すると、上記有機材料がヒドロキシル基またはカルボニル基を生成する。生成されたヒドロキシル基またはカルボニル基と硫化物固体電解質材料とが反応することにより、層内のイオン伝導度(例えば固体電解質層のイオン伝導度)を低下させることができ、電池抵抗を増加させることができる。よって、短絡電流を低下させることができ、短絡電流による発熱を抑制することができるため、電池温度の上昇を抑制することができる。
また、本発明によれば、例えば短絡により電池温度が使用温度以上となった場合、さらなる電池温度の上昇による異常発熱を抑制することが可能となる。ここで、全固体電池の使用温度は、通常、80℃未満である。
従来の全固体電池において、例えば短絡時に電池温度が上昇する理由は以下の通りである。すなわち、通常の電池使用時に比べて、短絡時においては正極層および負極層の間で高電流が流れ始め、短絡に起因するジュール熱が発生する。全固体電池において上記高電流が流れ続けるとジュール発熱量が大きくなってしまう。また、全固体電池には発生した熱が蓄積する(ジュール発熱蓄積)。このように蓄積された熱により電池温度が上昇する。
これに対して、本発明の全固体電池は正極層、固体電解質層または負極層が、有機材料を含有する合材層である。このような全固体電池は、通常の電池使用時(図2(a))に比べて、短絡時(図2(b))においては正極層1および負極層2の間で高電流(短絡電流)が流れ始め、短絡に起因するジュール熱が発生する。しかしながら、電池温度が80℃以上になると、有機材料がヒドロキシル基またはカルボニル基を生成する。このヒドロキシル基またはカルボニル基と硫化物固体電解質材料とが反応することにより、例えば固体電解質層3のイオン伝導度を低下させることができ、全固体電池10の電池抵抗を増加させることができる(図2(c))。また、電池反応を抑制することができる。よって、短絡電流を低下させることができ、ジュール発熱を低下させることができる。また、全固体電池に蓄積される熱が小さくなり、電池温度の上昇を抑制することができる。
上述したように、従来の全固体電池においては、短絡時には高電流が流れ続けることによる蓄熱により電池温度の上昇が発生する(図3(a))。これに対し、本発明の全固体電池においては、短絡時には、80℃以上の温度で、有機材料からヒドロキシル基またはカルボニル基が生成し、硫化物固体電解質材料と反応することにより、電池抵抗を増加させることができる。よって、短絡電流を低下させることができるため、電池温度の上昇を抑制することができる(図3(b))。
短絡時において電池温度が上昇してしまうと、例えば、固体電解質材料の分解を引き起こして電池性能(容量性能および出力性能)が低下するといった不具合がある。
従来、全固体電池は液系電池よりも安全であると認識されている。また、一般的に、全固体電池は液系電池に比べて電池性能が低い。そのため、全固体電池の安全性に対する検討が十分に行われていないのが現状である。一方で、全固体電池の電池性能は、日々向上していることから、安全性に関する検討が必要となる。
以下、本発明の全固体電池の構成について説明する。
1.有機材料
本発明に用いられる有機材料は、80℃以上の温度で、ヒドロキシル基またはカルボニル基を生成する材料である。
有機材料は、少なくとも(−CH−)結合を有する材料をいう。また、有機材料は、80℃未満の温度で硫化物固体電解質材料と実質的に反応しない材料である。「実質的に反応しない」とは、80℃未満の温度で全固体電池の電池反応を阻害しない程度に、有機材料と硫化物固体電解質材料とが反応しないことをいう。
ヒドロキシル基またはカルボニル基の生成温度としては、通常、80℃以上であり、100℃以上であってもよく、120℃以上であっても良い。また、上記ヒドロキシル基またはカルボニル基の生成温度としては、例えば、400℃以下である。
有機材料としては、80℃以上の温度で、例えば分解等の化学反応によりヒドロキシル基またはカルボニル基を有する化合物を発生する材料であってもよく、ヒドロキシル基またはカルボニル基を有する有機材料であって、80℃以上の温度で、融解、昇華等の相転移をする材料であっても良い。
ヒドロキシル基を有する化合物としては、例えば、アルコールを挙げることができる。アルコールとしては、例えば、炭素数が5以下のアルコールであっても良く、炭素数が3以下のアルコールであっても良い。具体的なアルコールとしては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール等のプロパノール等を挙げることができる。
アルコールを発生する有機材料としては、例えば、メタノールを発生する有機材料としてポリエチレンが挙げられる。
カルボニル基を有する化合物としては、例えば、ケトンを挙げることができる。ケトンとしては、例えば、炭素数が5以下のケトンであってもよく、炭素数が3以下のケトンであっても良い。このようなケトンとしては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等を挙げることができる。
ケトンを発生する有機材料としては、例えば、有機酸塩を挙げることができる。また、有機酸塩としては、例えば、酢酸塩、蟻酸塩を挙げることができる。また、有機酸塩に用いられる金属としては、例えば、アルカリ土類金属を挙げることができる。また、アルカリ土類金属の中でも、カルシウムが好ましい。具体的な有機材料としては、例えば、酢酸カルシウムが挙げられる。酢酸カルシウムは、400℃以上に熱することにより、アセトンを生成する。また、ケトンを発生する有機材料としては、EVA樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)を挙げることができる。
また、ヒドロキシル基を有し、相転移する有機材料としては、例えば、糖類を挙げることができる。糖類としては、例えば、キシリトール、マンニトール、エリスリトール、ガラシトール等を挙げることができる。例えば、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、ガラシトールは95℃以上に熱することで融解する。
また、カルボニル基を有し、相転移する有機材料としては、例えば、糖類を挙げることができる。糖類としては、例えば、グルコースを挙げることができる。例えば、グルコースは146℃で融解する。
また、カルボニル基を有し、相転移する有機材料としては、シュウ酸・二水和物、マロン酸を挙げることができる。例えば、シュウ酸・二水和物は101℃、マロン酸は135℃で融解する。
本発明においては、上述した有機材料を1種のみ用いてもよく、2種以上組み合わせて用いても良い。有機材料の選択により、電池温度の上昇を抑制可能な温度域を調整することができる。
また、有機材料から生成されるヒドロキシル基またはカルボニル基は、硫化物固体電解質材料と反応するものである。また、例えば、硫化物固体電解質材料がオルト組成のアニオン構造(例えばPS 3−構造)を有する場合は、上記ヒドロキシル基またはカルボニル基はオルト組成のアニオン構造と反応するものであることが好ましい。
有機材料は、正極層、固体電解質層または負極層に含有される。有機材料は、正極活物質層、固体電解質層および負極層の少なくともいずれかに含有されていれば特に限定されない。中でも、硫化物固体電解質材料と有機材料とが接するように配置されていることが好ましい。例えば短絡時において、有機材料から生成されるヒドロキシル基またはカルボニル基と硫化物固体電解質材料とを反応しやすくすることができるからである。
有機材料は、例えば、固体電解質層中に含有されることが好ましい。固体電解質層に有機材料が含有される場合、有機材料の含有量としては、例えば、5重量%以上であることが好ましく、10重量%以上であることがより好ましく、20重量%以上であることがさらに好ましい。また、有機材料の含有量としては、例えば、50重量%以下であることが好ましく、40重量%以下であることがより好ましく、30重量%以下であることがさらに好ましい。有機材料の含有量が少ないと電池の上昇温度の上昇を十分に抑制することが困難となる可能性があるからであり、有機材料の含有量が多いと相対的に硫化物固体電解質材料の含有量が少なくなるため、通常使用時の電池性能が低下する可能性があるからである。
有機材料が固体電解質層中に含有される場合は、例えば、固体電解質層中に有機材料が均一に混合されていることが好ましい。80℃以上の温度において、硫化物固体電解質材料と有機材料とを反応させやすくすることができ、固体電解質層の抵抗を増加させやすいからである。
一方、正極層または負極層に有機材料が含有される場合、有機材料の含有量としては、例えば、5重量%以上であることが好ましく、10重量%以上であることがより好ましく、20重量%以上であることがさらに好ましい。また、有機材料の含有量としては、例えば、40重量%以下であることが好ましく、30重量%以下であることがより好ましく、25重量%以下であることがさらに好ましい。有機材料の含有量が少ないと電池の上昇温度の上昇を十分に抑制することが困難となる可能性があるからであり、有機材料の含有量が多いと相対的に正極活物質または負極活物質の含有量が少なくなるため、通常使用時の電池性能が低下する可能性があるからである。
有機材料が正極層または負極層に含有される場合、正極層中または負極層中に有機材料が均一に混合されていてもよく、固体電解質層側に多く分布するように設けられていても良い。例えば、正極層中または負極層中に硫化物固体電解質材料が含有されている場合は、有機材料が正極層中または負極層中に均一に混合されていることにより、有機材料から生成されたヒドロキシル基またはカルボニル基と、硫化物固体電解質材料とを反応させやすくすることができるからである。一方、有機材料が、正極層または負極層の固体電解質層側に多く分布するように設けられている場合は、固体電解質層および正極層または負極層の界面で、有機材料から生成されたヒドロキシル基またはカルボニル基と、硫化物固体電解質材料とを反応させやすくすることができるからである。
2.固体電解質層
本発明における固体電解質層は、正極層および負極層の間に形成され、硫化物固体電解質材料を含有するものである。固体電解質層は、上述した有機材料を含有することが好ましい。
硫化物固体電解質材料としては、例えば、Liイオン伝導性を有するものが用いられる。上記硫化物固体電解質材料としては、例えば、LiI−LiS−SiS、LiI−LiS−P、LiI−LiPO−P、LiS−P、LiPS、LiS−P、LiS−P−LiI、LiS−P−LiO、LiS−P−LiO−LiI、LiS−SiS、LiS−SiS−LiI、LiS−SiS−LiBr、LiS−SiS−LiCl、LiS−SiS−B−LiI、LiS−SiS−P−LiI、LiS−B、LiS−P−Z(ただし、m、nは正の数。Zは、Ge、Zn、Gaのいずれか。)、LiS−GeS、LiS−SiS−LiPO、LiS−SiS−LiMO(ただし、x、yは正の数。Mは、P、Si、Ge、B、Al、Ga、Inのいずれか。)等が挙げられる。なお、上記「LiS−P」の記載は、LiSおよびPを含む原料組成物を用いてなる硫化物固体電解質材料を意味し、他の記載についても同様である。特に、硫化物固体電解質材料は、LiS−Pを主成分とする材料であることが好ましい。さらに、硫化物固体電解質材料は、ハロゲン(F、Cl、Br、I)を含有していることが好ましい。また、硫化物固体電解質材料は、オルト組成のアニオン構造((PS 3−構造)を主体とするものであることが好ましい。オルト組成のアニオン構造を有する硫化物固体電解質材料としては、例えば、LiPSや、xLiI・(100−x)(0.75LiS・0.25P)(xは0<x<30)等のPS骨格をするものが挙げられる。
また、硫化物固体電解質材料がLiS−P系である場合、LiSおよびPの割合は、モル比で、LiS:P=50:50〜100:0の範囲内であることが好ましく、中でもLiS:P=70:30〜80:20であることが好ましい。
また、硫化物固体電解質材料は、硫化物ガラスであっても良く、結晶化硫化物ガラスであっても良く、固相法により得られる結晶質材料であっても良い。なお、硫化物ガラスは、例えば原料組成物に対してメカニカルミリング(ボールミル等)を行うことにより得ることができる。また、結晶化硫化物ガラスは、例えば硫化物ガラスを結晶化温度以上の温度で熱処理を行うことにより得ることができる。また、硫化物固体電解質材料の常温(25℃)におけるイオン伝導度(例えば、Liイオン伝導度)は、例えば、1×10−5S/cm以上であることが好ましく、1×10−4S/cm以上であることがより好ましい。イオン伝導度は交流インピーダンス法により測定することができる。
本発明における硫化物固体電解質材料の形状としては、例えば真球状、楕円球状等の粒子形状、薄膜形状等が挙げられる。硫化物固体電解質材料が粒子形状である場合、その平均粒径(D50)は、特に限定されるものではないが、40μm以下であることが好ましく、20μm以下であることがより好ましく、10μm以下であることがさらに好ましい。正極層内の充填率向上を図りやすくなるからである。一方、平均粒径は、0.01μm以上であることが好ましく、0.1μm以上であることがより好ましい。なお、平均粒径は、例えば、粒度分布計により決定できる。
固体電解質層における硫化物固体電解質材料の含有量は、例えば、10重量%〜100重量%の範囲内であることが好ましく、50重量%〜100重量%の範囲内であることがより好ましい。
本工程により形成される固体電解質層は、上述した材料の他にも、必要に応じてポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素含有結着材、アクリレートブタジエンゴム(ABR)等を含有していても良い。固体電解質層の厚さは、例えば、0.1μm〜1000μmの範囲内であることが好ましく、0.1μm〜300μmの範囲内であることがより好ましい。
3.正極層
本発明における正極層は、少なくとも正極活物質を含有する層であり、必要に応じて、固体電解質材料、導電化材および結着材の少なくとも一つを含有していても良い。また、正極層は、有機材料を含有していても良い。
正極活物質の種類は、全固体電池の種類に応じて適宜選択され、例えば、酸化物活物質、硫化物活物質等が挙げられる。酸化物活物質としては、例えば、LiCoO、LiMnO、LiNiO、LiVO、LiNi1/3Co1/3Mn1/3等の岩塩層状活物質、LiMn、LiNi0.5Mn1.5等のスピネル型活物質、LiFePO、LiMnPO等のオリビン型活物質、LiFeSiO、LiMnSiO等のSi含有活物質等が挙げられる。また上記以外の酸化物活物質としては、例えばLiTi12が挙げられる。
正極活物質の表面は、コート層で被覆されていても良い。正極活物質と硫化物固体電解質材料との反応を抑制できるからである。コート層の材料としては、例えば、LiNbO、LiPO、LiPON等のLiイオン伝導性酸化物を挙げることができる。コート層の平均厚さは、例えば1nm〜20nmの範囲内であることが好ましく、1nm〜10nmの範囲内であることがより好ましい。
正極活物質の形状は、例えば粒子状、薄膜状等が挙げられる。正極活物質が粒子状である場合、その平均粒径(D50)は、例えば、1nm〜100μmの範囲内であることが好ましく、中でも10nm〜30μmの範囲内であることが好ましい。正極活物質の平均粒径が小さすぎると、取り扱い性が悪くなる可能性があるからであり、一方、平均粒径が大きすぎると、平坦な正極層を得るのが困難になる場合があるからである。
正極層における正極活物質の含有量は、特に限定されるものではないが、例えば、40重量%〜99重量%の範囲内であることが好ましい。
正極層は、正極活物質の他に、硫化物固体電解質材料を含有することが好ましい。硫化物固体電解質材料の具体例については、上述した硫化物固体電解質材料と同様であるので、ここでの記載は省略する。
本発明に用いられる正極層における硫化物固体電解質材料の含有量は、例えば、1重量%〜90重量%の範囲内であることが好ましく、10重量%〜80重量%の範囲内であることがより好ましい。
本発明における正極層は、上述した正極活物質および固体電解質材料の他に、導電化材および結着材の少なくとも一つをさらに含有していても良い。導電化材としては、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンファイバー(VGCF)等が挙げられる。結着材としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素含有結着材、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)等が挙げられる。正極層の厚さは、目的とする全固体電池の構成によって異なるものであるが、例えば、0.1μm〜1000μmの範囲内であることが好ましい。
4.負極層
本発明における負極層は、少なくとも負極活物質を含有する層であり、必要に応じて、固体電解質材料、導電化材および結着材の少なくとも一つを含有していても良い。
負極活物質としては、例えば金属活物質、カーボン活物質、酸化物活物質が挙げられる。金属活物質としては、例えばIn、Al、SiおよびSn等が挙げられる。一方、カーボン活物質としては、例えばメソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、高配向性グラファイト(HOPG)、ハードカーボン、ソフトカーボン等が挙げられる。また、酸化物活物質としては、例えばNb、LiTi12、SiO等を挙げることができる。
負極層は、負極活物質の他に、硫化物固体電解質材料を含有することが好ましい。第二硫化物固体電解質材料については、上述した内容と同様である。
なお、負極層に用いられる導電化材および結着材については、上述した正極層における場合と同様である。また、負極層の厚さは、例えば0.1μm〜1000μmの範囲内であることが好ましい。
5.その他の構成
また、本発明により得られる全固体電池は、正極層、負極層および固体電解質層を少なくとも有する。さらに通常は、正極活物質の集電を行う正極集電体、および負極活物質の集電を行う負極集電体を有する。正極集電体の材料としては、例えば、SUS、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタン、およびカーボン等が挙げられる。一方、負極集電体の材料としては、例えば、SUS、銅、ニッケル、およびカーボン等が挙げられる。また、正極集電体および負極集電体の厚さや形状等については、全固体電池の用途等に応じて適宜選択することが好ましい。また、本発明において用いられる電池ケースには、一般的な全固体電池に使用される電池ケースを用いることができ、例えば、SUS製電池ケース等が挙げられる。また、本発明により得られる全固体電池は、発電要素を絶縁リングの内部に形成したものであっても良く、外装体により密封されたものであっても良い。外装体としては、一般的な電池に使用されるものを用いることができ、例えば、アルミラミネートフィルム等を挙げることができる。また、全固体電池としては、単層電池であっても良く、単層電池を複数積層させた積層電池であっても良い。
6.全固体電池
本発明により得られる全固体電池(全固体リチウム電池)は、一次電池であっても良く、二次電池であっても良いが、中でも二次電池であることが好ましい。繰り返し充放電でき、例えば、車載用電池等として有用だからである。本発明により得られる全固体電池を車載用電池として用いる場合、対象となる車両としては、電池を搭載しエンジンを搭載しない電気自動車や、電池およびエンジンの双方を搭載するハイブリッド自動車が挙げられる。本発明により得られる全固体電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型および角型等が挙げられる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下に実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する。
[実験例1]
(硫化物固体電解質材料の合成)
出発原料として、硫化リチウム(LiS)、五硫化二リン(P)およびヨウ化リチウム(LiI)を用いた。次に、Ar雰囲気下(露点−70℃)のグローブボックス内で、LiSおよびPを、75LiS・25Pのモル比(LiPS、オルト組成)となるように秤量した。次に、LiIが10mol%となるように、LiIを秤量した。この混合物2gを、遊星型ボールミルの容器(45cc、ZrO製)に投入し、脱水ヘプタン(水分量30ppm以下、4g)を投入し、さらにZrO2ボール(φ=5mm、53g)を投入し、容器を完全に密閉した(Ar雰囲気)。この容器を遊星型ボールミル機(フリッチュ製P7)に取り付け、台盤回転数500rpmで、1時間処理および15分休止のメカニカルミリングを40回行った。その後、得られた試料を、ホットプレート上でヘプタンを除去するように乾燥させ、硫化物固体電解質材料を得た。得られた硫化物固体電解質材料の組成は、10LiI・90(0.75LiS・0.25P)であった。
(硫化物固体電解質材料の微粒子化および結晶化)
合成された硫化物固体電解質材料を、下記の方法により微粒子化および結晶化することにより、平均粒径1.7μmの硫化物固体電解質材料を得た。
硫化物固体電解質材料と、脱水ヘプタン(関東化学製)及びジブチルエーテルとの合計重量が10gであり、かつ、当該合計重量に占める硫化物固体電解質材料の重量の割合が10重量%となるように調製した。硫化物固体電解質材料、脱水ヘプタン、及びジブチルエーテルと、ZrOボール(φ0.6mm)40gとを、45mlのZrOポットに投入し、ポットを完全に密閉した(Ar雰囲気)。このポットを遊星型ボールミル機(フリッチュ製P7)に取り付け、自公転回転数150rpmにて、20時間の湿式メカニカルミリングを行うことにより、硫化物固体電解質材料を粉砕し、微粒子化させた。
アルミニウム製のシャーレの上に、微粒子化で微粒子状にされた硫化物固体電解質材料を1g配置し、180℃に加熱したホットプレート上で2時間に亘って保持することにより、微粒子状の硫化物固体電解質材料を結晶化させた。
[実験例2]
実験例1で得られた硫化物固体電解質材料25gおよびエタノール(COH)25gを秤量し、同一容器内で十分に混合させた状態で放置した。1週間後に、エタノールを蒸発させて硫化物固体電解質材料の粉(SE粉)を採取した。
[実験例3]
エタノールの代わりにアセトンを用いたこと以外は、実験例2と同様とした。
[評価]
(Liイオン伝導度測定)
下記の評価セルを作製した。
得られた硫化物固体電解質材料を所定量秤量し、断面積1cmの絶縁された容器内で4.3tonで成型してペレット化し、厚さ0.5mmのペレットを得た。ペレット上下に金属棒を接触させ、上下が短絡しないように所定圧力で固定し、評価セルを得た。
作製した評価セルを25℃に調整後、交流インピーダンス法によりLiイオン伝導度を測定した。なお、測定にはソーラトロン1260を用い、測定条件は、印加電圧5mV、測定周波数域0.01MHz〜1MHzとし、100kHzの抵抗値を読み、厚さで補正し、リチウムイオン伝導度へ換算した。
結果を表1に示す。
(ラマン分光法測定)
得られた硫化物固体電解質材料をラマン分光法により測定したところ、実験例1では主骨格であるPS構造ピークが確認されたが、実験例2、3ではPS構造ピークが確認されなかった。
Figure 2016207577
表1に示すように、硫化物固体電解質材料は、エタノール、アセトンと接することにより、抵抗が顕著に増加し、Liイオン伝導度が低下することが確認できた。
1 … 正極層
2 … 負極層
3 … 固体電解質層
4 … 正極集電体
5 … 負極集電体
10 … 全固体電池

Claims (1)

  1. 正極活物質を含有する正極層と、負極活物質を含有する負極層と、前記正極層および前記負極層の間に形成され、硫化物固体電解質材料を含有する固体電解質層とを有する全固体電池であって、
    前記正極層、前記固体電解質層または前記負極層が、有機材料を含有し、
    前記有機材料は、80℃以上の温度で、ヒドロキシル基またはカルボニル基を生成する材料であることを特徴とする全固体電池。
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