JP2016206897A - 船舶用タッチパネル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の負担を軽減しながら誤入力を少なくする。【解決手段】船舶用タッチパネル装置2は、タッチパネル40と、推進機に対する操作指示である第1操作指示が入力されると、対応する第1指令を出力する第1指令出力部51と、推進機に対する操作指示を含まない第2操作指示が入力されると、対応する第2指令を出力する第2指令出力部52と、船舶用タッチパネル装置2を、第1指令出力部51が非活性な第1状態から、第1指令出力部51が活性な第2状態へと移行させるための、非タッチパネル式のロック解除ボタン45とを含む。制御ユニット50は、第1状態においてロック解除ボタン45が操作されたときに第1条件が満たされていれば第2状態へ移行させ、ロック解除ボタン45の操作が無くなってもその第2状態を保持する。制御ユニット50は、第2状態のときに第2条件が満たされると第1状態へ移行させる。【選択図】図2

Description

この発明は、推進機を備えた船舶に搭載され、推進機に対する操作指示を入力することができる船舶用タッチパネル装置に関する。
船舶に搭載される操作装置の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1は、船舶用自動操舵装置のための誤操作防止装置を開示している。具体的には、誤操作防止確認スイッチが操作されているときに設定スイッチが操作されると、船舶用自動操舵装置の種々の値またはモード等が設定または指定される。誤操作防止確認スイッチが操作されていなければ、設定スイッチを操作しても、設定値またはモードは変化しない。これにより、船舶の揺動等に起因する誤操作が防止される。
実開昭62−40640号公報
特許文献1の先行技術では、船舶用自動操舵装置を操作するときに、誤操作防止確認スイッチを操作し続ける必要がある。そのため、両手での操作が必要であるので、揺れる船舶上では、操作者が姿勢の安定を確保しながら操作することができない。
一方、最近では、推進機を操作する機能を備えたタッチパネル装置が船舶に搭載される場合がある。とりわけ、操作性に優れた静電容量式の位置入力装置(センサフィルム)を表示画面上に備えたタッチパネル装置が用いられる。
ところが、タッチパネル装置の画面上に水滴等が付着すると、意図しない入力が受け付けられるおそれがある。とりわけ、屋外のコンソールにタッチパネル装置が配置される場合には、タッチパネル装置の入力面に海水のしぶきや雨滴が到達するので、それにより、意図しない入力が発生するおそれがある。
そこで、水滴等に対する誤入力対策のために、特許文献1の先行技術を適用することが考えられるかもしれないが、この場合には、前述のとおり、両手での操作が必要となり、操作者の姿勢が安定しないという問題がある。操作者の姿勢が安定しなければ、誤入力の可能性が高まる。しかも、タッチパネル装置の表示画面内に誤操作防止確認スイッチを配置すると、水滴等によってその誤操作防止確認スイッチが誤操作されてしまう問題がある。
一方、タッチパネル装置とは別に、操作つまみや操作ボタンのような物理的な操作スイッチを設けることが考えられる。この場合、操作者は、タッチパネル装置への誤入力が生じるおそれのある状況では、タッチパネル装置への入力を無効化するためのロック操作を行ったうえで、物理的な操作スイッチによって各種の操作および設定を行う。
しかし、ロック操作を怠れば、誤入力が生じる。また、無効化を解除するためのロック解除操作を行わなければタッチパネル装置を用いた操作を行えない。しかも、天候および航行状態に応じてロックおよびその解除のタイミングを見極めなければならないので、使用者にとっては、その見極めが負担となる。
また、物理的な操作スイッチを並設することによって、コストが大幅に増加し、かつデザイン性も低下する。そのうえ、たとえばタッチパネル装置によるロック操作と、物理的な操作スイッチによるロック解除操作とを予め定めて、それらの操作に応じてシステムを設計する必要がある。しかも、使用者は、タッチパネル装置の操作と物理的な操作スイッチによる操作との、2種類の操作を覚える必要がある。タッチパネル装置により許容される操作入力の種類と、物理的な操作スイッチにより許容される操作入力の種類とが異なっていれば、それらの使い分けが必要であるので、使用者の負担は一層大きくなる。
そこで、この発明の一実施形態は、使用者の負担を軽減しながら誤入力を少なくすることができる船舶用タッチパネル装置を提供する。
この発明の一実施形態は、推進機を備えた船舶に搭載される船舶用タッチパネル装置であって、タッチパネルと、前記推進機に対する操作指示である第1操作指示が前記タッチパネルに入力されると、前記第1操作指示に対応する第1指令を出力する第1指令出力部と、前記推進機に対する操作指示を含まない第2操作指示が前記タッチパネルに入力されると、前記第2操作指示に対応する第2指令を出力する第2指令出力部と、前記船舶用タッチパネル装置の状態を、前記第1指令出力部が非活性(inactive)な第1状態から、前記第1指令出力部が活性(active)な第2状態へと移行させるために使用者によって操作され、前記タッチパネルとは別に設けられた非タッチパネル式の活性化操作子と、前記第1状態において前記活性化操作子が操作されたときに所定の第1条件が満たされていれば前記第2状態へ移行させ、前記活性化操作子の操作が無くなっても前記第2状態を保持する活性化制御と、前記第2状態において所定の第2条件が満たされると前記第1状態へ移行させる非活性化制御とを実行する制御ユニットとを含む、船舶用タッチパネル装置を提供する。
この構成によれば、タッチパネルへの第1操作指示の入力によって、推進機の関連する第1指令が出力される。したがって、タッチパネルの操作によって、推進機に対する操作指示を入力できる。また、タッチパネルへの第2操作指示の入力によって、推進機に関連しない第2指令が出力される。したがって、推進機に対する操作指示以外にも、タッチパネルを用いることができる。一方、タッチパネルとは別に、非タッチパネル式の活性化操作子が設けられている。
船舶用タッチパネル装置は、タッチパネルへの第1操作指示に応答しない第1状態と、タッチパネルへの第1操作指示に応答して第1指令を出力する第2状態とを有している。活性化操作子は、船舶用タッチパネル装置を第1状態から第2状態へと移行させるための非タッチパネル式の操作スイッチであり、タッチパネルとは別に設けられている。活性化操作子が操作されたときに、所定の第1条件が満たされると第2状態に移行し、その後は、活性化操作子の操作が無くなっても第2状態に保持される。したがって、操作者は、活性化操作子から手を放すことができるので、片手でタッチパネルを操作することができる。それにより、操作者は、揺れる船舶上でも姿勢を保つことができ、それに応じて、誤操作が少なくなる。
また、第2状態において所定の第2条件が満たされると自動的に第1状態に移行するから、第1状態に戻すための操作が不要であり、使用者はそのような操作を覚える必要がない。また、第1操作指示の入力が無効となる第1状態に自動で移行するので、使用者は、第1状態に戻すか否かを判断する必要がない。第1操作指示入力が必要なときには、活性化操作子を操作すれば、第1操作指示入力に応答する第2状態に移行するので、判断や操作が複雑になることがなく、かつ使用者はタッチパネルに対する入力操作だけを覚えればよい。すなわち、タッチパネル入力を代替するために設けられる多数の物理的な操作スイッチの複雑な操作を覚える必要がない。
なお、タッチパネルとは、表示画面を備えた表示装置と、その表示画面上の位置を入力するために当該表示画面上に備えられた位置入力装置とを含む表示および入力装置である。位置入力装置は、表示装置の表示画面上に配置されたセンサシートを含んでもよい。
この発明の一実施形態では、前記第1条件が、前記活性化操作子の操作によって活性化信号が生成されることを含む。この構成によれば、活性化操作子が操作されて活性化信号が生成されると、船舶用タッチパネル装置が第2状態に移行して、第1指令出力部が活性化され、船舶用タッチパネル装置は、第1操作指示の入力に対して応答する。したがって、推進機に対する操作指示を入力するときには、活性化操作子を操作し、その後に第1操作指示をタッチパネルに入力すればよい。
この発明の一実施形態では、前記第1条件が、前記活性化操作子が操作されたときに、前記タッチパネルに対する操作入力が検出されないことを含む。この構成によれば、タッチパネルに対する操作入力がある状態では、活性化操作子が操作されても、船舶用タッチパネル装置は第2状態に移行しない。それにより、海水のしぶき等がタッチパネルに降りかかる場合のように、誤入力が生じ易い状況で第2状態に移行することを回避できる。
「活性化操作子が操作されたとき」とは、活性化操作子の操作前の所定時間内であってもよく、その操作後の所定時間内であってもよく、その操作前後の所定時間以内であってもよい。
「操作入力が検出されない」とは、タッチパネルに対する有効操作入力(valid operation input)が検出されないことを含んでもよい。この場合、第2操作指示入力が検出されると、第1条件に該当しない。また、「操作入力が検出されない」とは、タッチパネルに対する無効操作入力(invalid operation input)が検出されないことを含んでもよい。この場合、海水のしぶき等による入力などに起因して、操作ボタン等が配置された操作領域外への入力があると、第1条件に該当しない。「操作入力が検出されない」とは、有効操作入力および無効操作入力のいずれもが検出されないことを含んでもよい。
この発明の一実施形態では、前記第2条件が、前記第1状態から前記第2状態に移行した後に第1所定時間が経過していることを含む。この構成では、第2状態に遷移した後、少なくとも第1所定時間は第2状態に保持され、その後、第1状態に自動的に移行する。したがって、操作者は、活性化操作子から手を放してタッチパネルに対する操作を行うことができるので、船舶用タッチパネル装置を両手で操作する必要が無い。したがって、安定した姿勢での入力が可能であるので、誤入力を少なくできる。
この発明の一実施形態では、前記第2条件が、前記第1操作指示および前記第2操作指示のいずれもが第2所定時間以上入力されないことを含む。この構成では、タッチパネルに対して第1および第2操作指示のいずれの入力もない状態が第2所定時間以上継続すると、第1状態に自動的に移行する。したがって、第1または第2操作指示をしている間は、第2状態に保持されるので、活性化操作子を再度操作したりすることなく、タッチパネルへの入力を継続できる。したがって、使用者の操作負担を軽減できる。
この発明の一実施形態では、前記第2条件が、さらに、前記タッチパネルに対する無効操作入力を第3所定時間以上検出しないことを含む。この構成では、タッチパネルに対する第1または第2操作指示が第2所定時間以上入力されず、かつタッチパネルに対する無効操作入力が第3所定時間以上検出されないことが、第1状態に自動的に移行するための条件である。それにより、タッチパネルに対して長時間にわたって操作がないときに、第1状態に自動的に移行させることができる。
前記第1所定時間、第2所定時間および第3所定時間は、それらのうちの2つが等しくてもよく、それらの全部が等しくてもよい。長さの等しい2つまたは3つの時間は、同一のタイマで計測されてもよい。
この発明の一実施形態では、前記第2条件が、前記タッチパネルに対する無効操作入力が複数回連続することを含む。この構成では、無効操作入力が複数回連続すると、第1状態に自動的に移行する。したがって、海水のしぶき等のために無効操作入力が連続すると、第1状態に自動的に移行して、第1操作指示の入力が禁止される。それにより、海水のしぶき等による推進機の誤操作を低減できる。しかも、使用者の判断を要することなく第1状態に自動的に移行するので、使用者の負担を軽減できる。
なお、「無効操作入力が複数回連続する」とは、たとえば、或る無効操作入力から次の無効操作入力までが所定の判定時間以内であり、かつそれらの無効操作入力の間に有効操作入力がないことをいう。
この発明の一実施形態では、前記制御ユニットは、当該船舶用タッチパネル装置への電源投入直後には前記船舶用タッチパネル装置を前記第1状態に制御する。この構成では、船舶用タッチパネル装置への電源投入直後の既定状態が第1状態である。そのため、海水のしぶき等がタッチパネルの表面に到達する状況で電源が投入されても、船舶用タッチパネル装置は、第1操作指示の入力に対して無応答であるので、推進機に関する誤操作を回避できる。
この発明の一実施形態では、前記制御ユニットは、前記第2状態において前記活性化操作子が操作されると、前記第2状態を継続させる。この構成では、活性化操作子を操作することにより、第2状態の継続時間を延長できる。それにより、タッチパネルに対する第1操作指示の入力を継続できる。
たとえば、前述の第1所定時間、第2所定時間および第3所定時間をタイマで計測する場合には、それらタイマをリセットして計測を再スタートさせることによって、第2状態の継続時間を延長できる。
この発明の一実施形態では、前記第1状態では前記第1指令出力部および前記第2指令出力部が非活性であり、前記第2状態では前記第1指令出力部および前記第2指令出力部が活性である。この構成では、第1状態では、推進機の操作に関連する第1操作指示だけでなく、推進機の操作に関連しない第2操作指示に対しても、船舶用タッチパネル装置は応答しない。それにより、第1状態では、第1操作指示および第2操作指示に関する誤操作を排除できる。
前記船舶用タッチパネル装置は、前記第1指令出力部が非活性であり、かつ前記第2指令出力部が活性な第3状態をさらに有し、前記制御ユニットは、前記第2状態で前記タッチパネルに対する無効操作入力が検出されると前記船舶用タッチパネル装置を前記第3状態に移行させる。
この構成では、第3状態では、船舶用タッチパネル装置は、第1操作指示の入力には応答しないけれども、タッチパネルに対する第2操作指示の入力に対して応答し、第2指令を出力する。したがって、無効操作入力が検出されて第3状態に自動的に移行したとしても、推進機の操作に関連しない指示操作は受け付けられる。これにより、誤入力と利便性とを両立した船舶用タッチパネル装置を提供できる。たとえば、海水のしぶき等に起因する無効操作入力のために第2状態から第3状態に移行した場合でも、推進機の操作に関連しない第2操作指示については受け付けられる。それにより、推進機の操作に関連する誤入力を回避しながら、使用者の操作指示に対して可能な限り応答可能な船舶用タッチパネル装置を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記制御ユニットは、前記第2状態で前記タッチパネルに対する無効操作入力が複数回連続すること条件に前記船舶用タッチパネル装置を前記第3状態に移行させる。
この構成では、無効操作入力の複数回の連続が第3状態への自動移行の条件とされている。したがって、操作者が誤って無効操作入力をしてしまっても、第1操作指示の入力に対して不活性となる第3状態に直ちに移行することがない。その一方で、海水のしぶき等に起因する無効操作入力は連続的に生じるから、海水のしぶき等がタッチパネルの表面に降りかかる状況では、第2状態から第3状態へと自動移行する。それにより、操作者の意図しない誤入力に応じて推進機が操作されることを回避できる。
この発明の一実施形態では、前記第1状態および前記第2状態のいずれにおいても、前記第2指令出力部が活性である。この構成では、第1状態であっても、船舶用タッチパネル装置は、第1操作指示の入力には応答しないけれども、タッチパネルに対する第2操作指示の入力に対して応答し、第2指令を出力する。すなわち、第1状態であっても、推進機の操作に関連しない指示操作は受け付けられる。これにより、誤入力と利便性とを両立した船舶用タッチパネル装置を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記船舶用タッチパネル装置の状態の移行を経時的な変化を伴って使用者に報知する報知ユニットをさらに含む。この構成では、船舶用タッチパネル装置の状態の移行を使用者に報知できるので、使用者は、船舶用タッチパネル装置の状態を認識しながら操作を行うことができる。
報知ユニットは、たとえば、第2状態から第1状態に移行するまでの残り時間を表示する表示ユニットを含む。たとえば、第2状態で入力操作がない状態が所定時間継続すると第1状態に自動的に移行する場合には、表示ユニットは、或る表示状態から別の表示状態へと、操作入力のない時間の経過に応じて徐々に遷移する表示を行うように構成されていてもよい。たとえば、第1の色表示から第2の色表示へと、それらの中間色の表示を経て遷移させる経時的な色変化表示であってもよい。この場合に、中間色の表示を、第1および第2の色の混色比を漸次的に変化させる表示とすることにより、時間の経過をより明確に表示できる。
図1は、この発明の一実施形態に係る船舶用タッチパネル装置を備えた船舶の主として電気的構成を示すブロック図である。 図2は、船舶用タッチパネル装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図3は、タッチパネルの具体的な構成例を示す平面図である。 図4は、タッチパネルのディスプレイに表示される画面の例を示す。 図5は、船舶用タッチパネル装置に備えられた処理装置の制御状態の遷移を説明するための図である。 図6Aは、状態1における処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図6Bは、状態2における処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図6Cは、状態3における処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図7は、この発明の第2の実施形態に係る船舶用タッチパネル装置に備えられた処理装置の制御状態の遷移を説明するための図である。 図8Aは、状態1における処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図8Aは、状態2における処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る船舶用タッチパネル装置を備えた船舶の主として電気的構成を示すブロック図である。船舶1は、船舶用タッチパネル装置2と、推進機3と、電子制御ユニット4とを備えている。電子制御ユニット4に、船舶用タッチパネル装置2および推進機3が接続されている。電子制御ユニット4には、さらに、操舵装置としてのステアリングホイール5と、出力指令装置としてのリモートコントロールレバー6と、バッテリ7と、燃料残量計8と、水深計9と、船速計10とが接続されている。
船舶用タッチパネル装置2は、船舶1のコンソール、すなわち操船席に備えられている。船舶用タッチパネル装置2は、各種の情報を表示する表示装置として用いることができる。これに加え、船舶用タッチパネル装置2は、推進機3に関する操作指示を入力する入力装置として用いることができる。ステアリングホイール5は、操船席に備えられ、船舶1の進行方向を変更するために操船者によって操作される操作部材である。リモートコントロールレバー6は、推進機3が発生する推進力の方向を前後に切り換え、かつ推進機の出力を調整するために操船者によって操作される操作部材である。バッテリ7は、電子制御ユニット4に接続されて、この電子制御ユニット4に動作電力を供給する。さらに、バッテリ7の電力は、船舶用タッチパネル装置2にも供給され、推進機3が備える電装品にもその電力が供給される。燃料残量計8は、船舶1に備えられる燃料タンク11内の燃料残量を計測し、その計測結果を表わす信号を電子制御ユニット4に入力する。燃料タンク11内の燃料は、推進機3に供給され、推進力の発生のために燃焼される。水深計9は、船舶1の周囲の水深を計測し、その値を表わす信号を電子制御ユニット4に入力する。船速計10は、船舶1の進行速度を計測して、その速度を表わす信号を電子制御ユニット4に入力する。
推進機3は、この実施形態では、内燃機関、すなわちエンジン21を備えている。エンジン21は、燃料タンク11からの燃料供給を受けて、その燃料を燃焼することによって、駆動力を発生する原動機である。推進機3は、たとえば、船体の後尾板に取り付けられる船外機であってもよい。船外機は、船体に対して左右に回動させることができ、それによって、推進力の方向を左右方向に変更することができる。また、船外機は、エンジンの回転力をプロペラに伝達し、かつプロペラの回転方向を前進方向と後進方向との間で切り換えるシフト機構を備えている。それによって、船外機は、前進方向の推進力と後進方向の推進力とを発生することができる。シフト機構は、プロペラを前進方向に回転させる前進位置と、プロペラを後進方向に回転させる後進位置と、エンジンの回転力をプロペラに伝達しない中立位置とを含む複数のシフト位置を有している。さらに、船外機は、船体に対する上下方向の角度(トリム角)を変更することができるように構成されている。
この実施形態では、3機の推進機3P,3C,3S(総称するときには「推進機3」という。)が備えられており、これらが、左右方向に並べて船尾に取り付けられている。具体的には、船尾の左舷側に取り付けられた左舷推進機3Pと、船尾の中央に取り付けられた中央推進機3Cと、船尾の右舷側に取り付けられた右舷推進機3Sとが備えられている。
各推進機3は、たとえば、エンジン21と、スロットルアクチュエータ22と、シフトアクチュエータ23と、操舵アクチュエータ24と、トリムアクチュエータ25とを備えている。電子制御ユニット4は、ステアリングホイール5の操作を表わす操舵信号に基づいて操舵アクチュエータ24を駆動する。操舵アクチュエータ24は、推進機3を左右方向に転舵させる。それによって、推進力の方向が船体に対して左右に変化し、船舶1の進行方向が変化する。また、電子制御ユニット4は、リモートコントロールレバー6の出力信号に応じて、スロットルアクチュエータ22およびシフトアクチュエータ23を制御する。シフトアクチュエータ23の制御によって、シフト機構のシフト位置を、前進位置、後進位置および中立位置のいずれかに設定できる。また、スロットルアクチュエータ22が制御されることにより、エンジン21のスロットル開度が変化する。それによって、エンジン21の出力が調整され、それに応じて船舶1の速度が変動する。トリムアクチュエータ25は、推進機3のトリム角を変化させるためのアクチュエータである。
各推進機3は、さらに、エンジン回転速度計27と、エンジン温度計28と、冷却水温計29と、冷却水圧計30と、油圧計31と、油温計32と、燃料流量計33とを備えている。エンジン回転速度計27は、エンジン21の回転速度(原動機回転速度)を計測し、その値を表わす信号を電子制御ユニット4に入力する。エンジン温度計28は、エンジン21の温度(原動機温度)を計測して、その温度を表わす信号を電子制御ユニット4に入力する。冷却水温計29は、エンジン21を冷却するための冷却水の温度を計測して、その値を表わす信号を電子制御ユニット4に入力する。冷却水圧計30は、冷却水の圧力を検出して、その値を表わす信号を電子制御ユニット4に入力する。油圧計31は、エンジン21等を潤滑する潤滑油の圧力を計測して、その値を表わす信号を電子制御ユニット4に入力する。油温計32は、エンジン21等を潤滑する潤滑油の温度を計測して、その値を表わす信号を電子制御ユニット4に入力する。燃料流量計33は、燃料タンク11からエンジン21に供給されて燃焼される燃料の流量を計測し、その値を表わす信号を電子制御ユニット4に入力する。
図2は、船舶用タッチパネル装置2の電気的構成を説明するためのブロック図である。船舶用タッチパネル装置2は、タッチパネル40と、処理装置43と、活性化操作子としてのロック解除ボタン45とを備えている。タッチパネル40は、ディスプレイ41およびセンサシート42を備えている。ディスプレイ41は、処理装置43から供給される表示情報を表示する表示画面を備えた表示装置である。センサシート42は、表示画面上の位置を入力するための位置入力装置であり、ディスプレイ41の表示画面上に配置された透明シート(透明フィルム)からなる。センサシート42は、この実施形態では、静電容量式の位置入力装置であり、ディスプレイ41の表示画面を透視することができる透明なシート体である。
処理装置43は、マイクロコンピュータとしての基本形態を有しており、CPU、ROMおよびRAMを備えていて、ROMに記録された処理プログラムに従ってCPUが動作するように構成されている。それにより、処理装置43は、制御ユニット50、第1指令出力部51、第2指令出力部52としての機能を有する。
第1および第2指令出力部51,52は、タッチパネル40への操作指示の入力に応答して、第1指令および第2指令をそれぞれ出力する。第1指令は、推進機3を制御するための指令である。第2指令は、ディスプレイ41の表示画面を切り換えたり、ディスプレイ41の表示画面に表示すべき情報を特定したりするための指令である。第1指令は、推進機3の制御のためにディスプレイ41の表示画面を切り換える指令を含んでもよい。第1指令が、推進機3に与えるべき制御指令である場合には、この第1指令は電子制御ユニット4に供給される。電子制御ユニット4は、その第1指令に応じて、推進機3に備えられたアクチュエータ類を制御する。
ロック解除ボタン45は、タッチパネル40のロック状態を解除するための物理的な操作スイッチである。船舶用タッチパネル装置2に電源が投入された直後には、タッチパネル40はロック状態に制御され、センサシート42に入力された操作指示を受け付けない非活性状態となっている。この状態で、ロック解除ボタン45が操作されると、ロック解除信号が処理装置43に入力される。それにより、タッチパネル40のロック状態が解除されて、センサシート42への入力が受け付けられる状態となる。ロック解除ボタン45に関連して、ロック解除ボタン45を背後から照らすボタンライト46が備えられている。ボタンライト46は、たとえば発光ダイオードを含み、ロック解除ボタン45を青色に発光させたり、赤色に発光させたり、青色と赤色との間の中間的な色に発光させたりすることができる。ボタンライト46の発光状態(とくに発光色)は処理装置43によって制御される。
制御ユニット50は、タッチパネル40がロック状態のときにロック解除ボタン45が操作されると、所定の条件が満たされていれば、タッチパネル40のロック状態を解除し、ロック解除ボタン45の操作がなくなっても、そのロック解除状態を維持する活性化制御を実行する。また、制御ユニット50は、ロック解除状態において、所定の条件が満たされると、タッチパネル40をロック状態とする非活性化制御を実行する。
図3は、タッチパネル40の具体的な構成例を示す平面図である。タッチパネル40は、四角枠状のフレーム44を備えており、そのフレーム44内に表示画面が露出するようにディスプレイ41が配置されている。ディスプレイ41の表示画面の表面にセンサシート42が配置されている。フレーム44には、ロック解除ボタン45が設けられている。この実施形態では、四角枠状のフレーム44の下辺部に平面視円形のロック解除ボタン45が配置されている。ロック解除ボタン45は、ディスプレイ41の表示画面外、すなわちセンサシート42の検出範囲外に配置された物理的な操作スイッチである。ロック解除ボタン45は、フレーム44に取り付けられており、それによって、タッチパネル40に一体化されている。
図4は、タッチパネル40のディスプレイ41に表示される画面の例を示す。処理装置43から表示情報が供給されることにより、タッチパネル40のディスプレイ41には、メイン画面61と、設定画面62と、状態表示画面63と、操船画面64とを切り換えて表示することができる。左右方向へのスワイプ操作によって、メイン画面61、設定画面62および状態表示画面63を順に循環的に切り換えて表示画面に表示させることができる。メイン画面61、設定画面62および状態表示画面63は、情報系コンテンツを提供する。また、メイン画面61内に表示されるモード切換えボタン75を操作することにより、操船画面64に切り換えることができる。また、操船画面64内に表示されるモード切換えボタン75を操作することにより、メイン画面61に切り換えることができる。メイン画面61および操船画面64は、操船系コンテンツを提供する。
メイン画面61は、図3にも表れているとおり、3機の推進機3P,3C,3Sのエンジン回転速度をそれぞれ表示する3つのエンジン回転速度表示部65P,65C,65Sを備えている。メイン画面61は、さらに、エンジン回転速度表示部65P,65C,65Sの右側に配置され、対応する推進機3P,3C,3Sのトリム角をそれぞれ表示するトリム角表示部66P,66C,66Sを有している。メイン画面61は、さらに、エンジン回転速度表示部65P,65C,65Sの上方に配置され、対応する推進機3P,3C,3Sのシフト位置をそれぞれ表示するシフト位置表示部67P,67C,67Sを有している。メイン画面61は、さらに、3機の推進機3P,3C,3Sの総使用燃料流量を表示する燃料流量表示部68と、船速を表示する船速表示部69と、推進機3P,3C,3Sの個別の状態を表示する個別状態表示部70P,70C,70Sとを備えている。各個別状態表示部70P,70C,70Sは、潤滑油圧表示部71と、冷却水圧表示部72と、冷却水温表示部73とを備えている。
メイン画面61は、さらに、操作者によって操作できる操作ボタンとして、前述のモード切換えボタン75のほかに、始動ボタン76と、輝度設定ボタン77とを備えている。始動ボタン76は、3つの推進機3P,3C,3Sのエンジン21を一斉に始動するために操作者によって操作されるボタンである。輝度設定ボタン77は、ディスプレイ41の表示輝度を設定するために操作されるボタンである。モード切換えボタン75は、操船画面64への切り換えのために操作者によって操作されるボタンである。
操船画面64は、メイン画面61と比較すると、下部領域の表示が異なっている。すなわち、メイン画面61において個別状態表示部70P,70C,70Sが配置されている領域に、推進機3P,3C,3Sを操作するための複数のボタンが配置されている。具体的には、パターンシフトボタン81、ウォータースポーツモードボタン82、オートクルーズボタン83、オートトリムボタン84、ワンレバーボタン85、およびバッテリマネージメントボタン86が左右方向に並べて配置されている。パターンシフトボタン81は、推進機3のシフト機構を中立位置と駆動位置(前進位置または後進位置)との間で交互に切り換えて、船舶を低速で航行させるときに使用される。ウォータースポーツモードボタン82は、水上スキー等のウォータースポーツを行うときに、船舶を停止状態から徐々に加速して定速で走行させるために使用される。オートクルーズボタン83は、船舶を定速で航行させるために使用される。オートトリムボタン84は、エンジン回転速度に応じて推進機3のトリム角を自動制御するために使用される。ワンレバーボタン85は、3つの推進機3に応じた複数のレバー(リモートコントロールレバー6)を操作する代わりに、1つのレバー操作によって3つの推進機3の出力を共通に制御する際に使用される。バッテリマネージメントボタン86は、シフト位置が中立のときに、バッテリ7の充電のためにエンジン21を低速で駆動するために操作される。
状態表示画面63は、船速表示91、総燃料流量表示92、操舵角表示93、使用済燃料積算値表示94、水温表示95、今回の航走において消費した燃料の表示96、水深表示97、推進機毎の燃流量料の表示98、燃料残量の表示99、燃費の表示100等を含む。
設定画面62は、ログタブ101と、ディスプレイ設定タブ102と、情報タブ103と、アラームタブ104と、システム設定タブ105とを含む。各タブ101〜105を操作することによって、それぞれの設定を行うことができる。ログタブ101では、過去の航走時に記録された情報を参照することができる。ディスプレイ設定タブ102では、各表示画面、特にメイン画面61および操船画面64において表示すべき情報項目を選択して設定することができる。情報タブ103では、燃料タンク11の種類等の詳細情報を表示させることができる。アラームタブ104では、過去の故障履歴を参照することができる。システム設定タブ105では、操船画面64の自動制御ボタン81〜86に対応した自動制御の内容を設定することができる。
タッチパネル40に表示される操作ボタンは、船舶用タッチパネル装置2の状態に応じて操作が制限される制限ボタンと、制限ボタンの操作が制限されるときでもその操作が許容される場合がある非制限ボタンとに分類される。制限ボタンは、たとえば、モード切換えボタン75と、始動ボタン76と、パターンシフトボタン81と、ウォータースポーツモードボタン82と、オートクルーズボタン83と、オートトリムボタン84と、ワンレバーボタン85と、バッテリマネージメントボタン86と、システム設定タブ105とを含む。これらは、推進機3に対する操作指示である第1操作指示を入力するための操作ボタンである。この他にも、この実施形態では、輝度設定ボタン77、ディスプレイ設定タブ102も制限ボタンに分類される。一方、非制限ボタンは、この実施形態では、ログタブ101と、情報タブ103と、アラームタブ104とを含む。これらは、推進機3に対する操作指示以外の操作指示である第2操作指示を入力するための操作ボタンである。
図5は、船舶用タッチパネル装置2の状態、より具体的には処理装置43の制御状態の遷移を説明するための図である。処理装置43は、この実施形態では、状態1、状態2および状態3の3つの制御状態をとることができ、これらの間で制御状態が遷移する。図6Aは状態1における処理装置43(とくに制御ユニット50)の動作を説明するためのフローチャートである。図6Bは状態2における処理装置43(とくに制御ユニット50)の動作を説明するためのフローチャートである。図6Cは状態3における処理装置43(とくに制御ユニット50)の動作を説明するためのフローチャートである。状態1は、この発明の一実施形態における「第1状態」に対応する。状態2は、この発明の一実施形態における「第2状態」に対応する。状態3は、この発明の一実施形態における「第1状態」または「第3状態」に対応する。
船舶用タッチパネル装置2に電源が投入されると、初期状態として、状態1が設定される。
状態1では、タッチパネル40に対する操作が無効とされる。すなわち、タッチパネル40がロック状態となる。(ステップS1)より具体的には、船舶用タッチパネル装置2は、制限ボタンおよび非制限ボタンのいずれの操作に対しても無応答となる。したがって、推進機3に対する操作指示である操船系の操作が無効であり、かつ、その他のボタンに対する操作である情報系の操作も無効となる。換言すれば、第1指令出力部51(図2参照)および第2指令出力部52の両方が非活性な状態となる。
一方、処理装置43は、状態1を開始するときに、所定時間(たとえば1秒間)にわたって、ディスプレイ41の表示画面に施錠アイコン107(図3参照)を表示する(ステップS2)。それにより、状態1の開始が使用者に通知され、使用者はタッチ操作入力が無効であることを認識する。また、処理装置43は、ボタンライト46を制御することにより、ロック解除ボタン45を青色に発光させる(ステップS3)。それにより、ロック解除ボタン45に対する操作が有効であることが使用者に対して通知される。
状態1において、ロック解除ボタン45が操作され、それに応じてロック解除信号が処理装置43に入力されると(ステップS4:YES)、処理装置43は、そのロック解除信号が入力されたときにタッチパネルに対するタッチ操作が検出されたかどうかを判断する(ステップS5)。そして、処理装置43は、ロック解除信号が入力され、かつそのときにタッチ操作入力がなければ(ステップS5:NO)、制御状態を状態2に設定して(ステップS6)、状態2に遷移する。「ロック解除信号が入力されたとき」とは、ロック解除信号の入力直前の所定時間(たとえば1秒間)、ロック解除信号の入力直後の所定時間(たとえば1秒間)、またはロック解除信号の入力前後の所定時間(たとえば前後の各1秒間。合計2秒間)であってもよい。
状態2に遷移すると、処理装置43は、タッチ操作を有効化してタッチパネル40をロック解除状態とし、操船系の操作および情報系の操作をいずれも受け付ける状態となる(ステップS11)。したがって、制限ボタンおよび非制限ボタンのいずれもが操作可能な状態となり、それらの操作に対して処理装置43が応答する。すなわち、推進機3に対する操作指示である操船系の操作が有効であり、かつ、その他のボタンに対する操作である情報系の操作も有効となる。換言すれば、第1指令出力部51(図2参照)および第2指令出力部52の両方が活性な状態となる。
一方、処理装置43は、状態2を開始するときに、所定時間(たとえば1秒間)にわたって、ディスプレイ41の表示画面に解錠アイコンを表示する(ステップS12)。それにより、状態2の開始が使用者に通知され、使用者は、ロック解除ボタン45が有効に機能したことを認識する。また、処理装置43は、内蔵のタイマをリセットしてスタートさせ(ステップS13)、さらに、ロック解除ボタン45のボタンライト46を青色に点灯させて(ステップS14)、ロック解除ボタン45の操作が有効であることを使用者に通知する。
状態2の間に、ロック解除ボタン45が操作されてロック解除信号が入力されると(ステップS15:YES)、タイマがリセットされて再スタートされる(ステップS13)。一方、タッチパネル40に対するタッチ操作入力が検出されると(ステップS16:YES)、処理装置43は、そのタッチ操作が有効か無効かを判断する(ステップS17)。無効なタッチ操作とは、表示画面内の操作ボタン以外の領域に対するタッチ操作である。有効なタッチ操作が検出されると(ステップS17:有効)、すなわち制限ボタンまたは非制限ボタンが操作されると、その操作に応じた指令が出力される(ステップS18。第1指令出力部51または第2指令出力部52の機能)。この場合、処理装置43は、タイマをリセットしてその計時を再スタートさせる(ステップS13)。
タッチ操作入力が無効である場合には(ステップS17:無効)、処理装置43は、タイマの計時時間に応じて、ボタンライト46の発光色を青色から赤色に向かって徐々に変更させていく(ステップS19)。無効なタッチ操作入力が連続した場合は(ステップS20:YES)、制御状態を状態3に設定して(ステップS21)、状態3に遷移する。無効なタッチ操作入力の連続とは、ある無効操作入力から次の無効操作入力までの時間間隔が所定の判定時間(たとえば1秒)以内であって、かつそれらの無効操作入力の間に有効なタッチ操作入力がないことをいう。
有効なタッチ操作入力が所定時間T1(たとえば10秒)にわたって入力されず、かつ所定時間T1にわたって連続した無効タッチ操作入力も検出されない場合には(ステップS22:YES)、処理装置43は、制御状態を状態1に設定して(ステップS23)、状態1に遷移する。有効/無効にかかわらず、タッチ操作入力がない状態(ステップS16:NO)が継続して、タイマが所定時間T1(第3所定時間の一例)を計測するに至ると(ステップS22:YES)、処理装置43は、制御状態を状態1に設定する(ステップS23)。タイマが所定時間T1を計測する以前には(ステップS22:NO)、タッチ操作の有無の判断(ステップS16)からの処理が繰り返される。
状態3においては、処理装置43は、タッチ操作を有効とする。具体的には、処理装置43は、操船系操作を無効とする一方で、情報系操作を有効とする(ステップS31)。さらに具体的には、船舶用タッチパネル装置2は、制限ボタンの操作に対しては応答しない状態となり、非制限ボタンの操作に対しては、その操作指示に応答する状態となる。したがって、推進機3に対する操作指示である操船系の操作が無効であり、かつ、その他のボタンに対する操作である情報系の一部の操作が有効となる。換言すれば、第1指令出力部51(図2参照)は非活性な状態となり、第2指令出力部52は、一部の情報系操作ボタンの操作に対して活性な状態となる。
状態3を開始するときに、処理装置43は、ディスプレイ41の表示画面に所定時間(たとえば1秒間)にわたって施錠アイコン107(図3参照)を表示して(ステップS32)、状態3に遷移したことを使用者に通知する。それにより、使用者は、タッチ操作入力が制限されたことを認識する。また、処理装置43は、ボタンライト46を赤色に発光させて、ロック解除ボタン45を赤色に点灯させ(ステップS33)、ロック解除ボタン45が応答しないことを表示する。そして、処理装置43は、内蔵のタイマをリセットしてスタートさせる(ステップS34)。状態3では、処理装置43は、ロック解除ボタン45の操作に対して応答しない。したがって、使用者がロック解除ボタン45を操作しても、何も起こらず、状態遷移が生じることはない。
処理装置43は、タッチパネル40に対するタッチ操作入力を検出すると(ステップS35:YES)、その操作入力が操船系操作であるか、情報系操作であるか、それとも無効操作であるかを判断する(ステップS36)。ただし、ここでは、便宜上、制限ボタンに対する操作を操船系操作に分類し、非制限ボタンに対する操作を情報系操作に分類し、操作ボタン以外の領域に対するタッチ操作を無効操作に分類している。
操船系操作または無効操作である場合には(ステップS36:操船系/無効)、タイマをリセットしてその計時を再スタートさせる(ステップS34)。一方、情報系の操作である場合には(ステップS36:情報系)、その操作に応じた指令が出力される(ステップS37)。その後は、タイマをリセットしてその計時を再スタートさせる(ステップS34)。
タッチパネル40に対する操作入力がない状態が所定時間T2(たとえば10秒間)にわたって継続すると(ステップS38:YES)、処理装置43は、その制御状態を状態1に設定して(ステップS39)、状態1に遷移する。
このように、この実施形態では、船舶用タッチパネル装置2の電源が投入されると状態1となって、タッチパネル40への操作指示の入力に対して応答しない初期状態となる。したがって、海水のしぶきや雨水等がタッチパネル40の表面に到達するような状況で電源が投入されても、海水のしぶき等にタッチパネル40が応答することはなく、推進機3に対する誤操作を回避することができる。
状態1において、操作者がロック解除ボタン45を操作すると、処理装置43は、状態2に移行して、タッチパネル40への操作指示の入力を有効とする活性化制御を実行する。状態2は、ロック解除ボタン45の操作がなくなっても、少なくとも所定時間T1(第1所定時間の一例)は保持されるので、操作者は、ロック解除ボタン45から手を放して片手でタッチパネル40を操作することができる。それにより、操作者は、揺れる船舶上でも姿勢を保つことができるので、それに応じて、誤操作が少なくなる。
その一方で、操作者がタッチパネル40への操作指示入力を行わずに放置すると、タイマが所定時間T1(第2所定時間の一例)の計時を終えることにより、自動的に状態1に遷移して、タッチパネル40への操作指示が無効となる。これにより、誤操作を回避できる。しかも、操作者は、状態1に復帰するための操作を行う必要はなく、そのような操作を覚える必要もない。また、状態1への復帰が自動であるので、使用者は、状態1に復帰させるか否かを判断する必要もない。
タッチパネル40への指示入力が必要なときには、使用者は、ロック解除ボタン45を操作すればよいので、操作が簡単である。しかも、使用者は、タッチパネル40に対する操作入力だけを覚えれば足りる。すなわち、多数の物理的な操作スイッチに対する複雑な操作を覚える必要がない。
また、この実施形態では、ロック解除ボタン45が操作されて、ロック解除信号が生成されると、その前後にタッチ操作がないことを条件に、状態1から状態2に遷移する。これにより、状態1でのタッチパネル40への操作指示を確実に無効にすることができるので、一層確実に誤操作を回避することができる。
また、この実施形態では、状態2において無効操作が複数回連続すると、状態3に移行して、操船系操作が無効とされるので、海水のしぶき等による推進機3の誤操作を低減することができる。
そして、この実施形態では、状態2において、ロック解除ボタン45が操作されてロック解除信号が入力されると、タイマの計時がリセットされて再スタートするので、状態2の継続時間を延長することができる。したがって、タッチパネル40に対する操作入力を行わないときでも、ロック解除ボタン45の操作により、タッチパネル40への入力が可能な状態を容易に維持することができる。
また、状態2において無効なタッチ操作入力が連続して状態3に移行しても、一部の情報系の操作入力は受け付けられるので、推進機3の操作に関連する誤入力を回避しながら、使用者の操作指示に対して可能な限り応答可能な状態とすることができる。
状態2において、海水のしぶき等がタッチパネルの表面に降りかかるときには、無効操作入力が連続するので、状態2から状態3へと自動的に移行する。それによって、操作者の意図しない誤入力に応じて推進機3が操作されることを回避できる。
また、この実施形態では、状態2において、時間経過とともにロック解除ボタン45の表示色が青色から赤色へと徐々に経時的に変化する。それによって、船舶用タッチパネル装置2の状態の移行を使用者に報知することができるので、使用者は、船舶用タッチパネル装置2の状態を認識しながら操作を行うことができる。また、使用者は、タッチ操作入力が有効な時間が限られていることを認識でき、かつタッチ操作入力が有効な残り時間を感覚的に認識できる。
さらにまた、この実施形態では、ロック解除ボタン45の操作に対して船舶用タッチパネル装置2が応答する状態を、ロック解除ボタン45の青色で表示し、ロック解除ボタン45の操作に無応答な状態をその赤色で表示している。それによって、使用者は、ロック解除ボタン45を操作してみることなく、ロック解除ボタン45の操作の有効/無効を認識することができる。
図7は、この発明の第2の実施形態に係る船舶用タッチパネル装置の状態遷移を説明するための図である。また、図8Aおよび図8Bは、各状態での処理装置43(とくに制御ユニット50)の動作を説明するためのフローチャートである。この実施形態の説明において、前述の図1〜図4を再び参照する。
この実施形態では、船舶用タッチパネル装置2の状態、すなわち、処理装置43の制御状態は、状態1および状態2の2つの状態をとり得る。そして、処理装置43の制御状態は、状態1と状態2との間で遷移する。電源投入直後には、処理装置43は、その制御状態を状態1に設定する。すなわち、状態1が初期状態である。
状態1では、処理装置43は、タッチ操作を有効とする。具体的には、処理装置43は、操船系操作を無効とする一方で、情報系操作を有効とする(ステップS41)。さらに具体的には、船舶用タッチパネル装置2は、制限ボタンの操作に対しては応答しない状態となり、非制限ボタンの操作に対しては、その操作指示に応答する状態となる。したがって、推進機3に対する操作指示である操船系の操作が無効であり、かつ、その他のボタンに対する操作である情報系の一部の操作が有効となる。換言すれば、第1指令出力部51(図2参照)は非活性な状態となり、第2指令出力部52は、一部の情報系操作ボタンの操作に対して活性な状態となる。
状態1を開始するときに、処理装置43は、ディスプレイ41の表示画面に所定時間(たとえば1秒間)にわたって施錠アイコン107(図3参照)を表示して(ステップS42)、状態3に遷移したことを使用者に通知する。また、処理装置43は、ボタンライト46を青色に発光させて、ロック解除ボタン45を青色に点灯させ(ステップS43)、ロック解除ボタン45が操作に対して応答する状態であることを表示する。
状態1において、ロック解除ボタン45が操作され、それに応じてロック解除信号が処理装置43に入力されると(ステップS44:YES)、処理装置43は、そのロック解除信号が入力されたときにタッチパネルに対するタッチ操作が検出されたかどうかを判断する(ステップS45)。そして、処理装置43は、ロック解除信号が入力され、かつそのときにタッチ操作入力がなければ(ステップS45:NO)、制御状態を状態2に設定して(ステップS46)、状態2に遷移する。「ロック解除信号が入力されたとき」とは、ロック解除信号の入力直前の所定時間(たとえば1秒間)、ロック解除信号の入力直後の所定時間(たとえば1秒間)、またはロック解除信号の入力前後の所定時間(たとえば前後の各1秒間。合計2秒間)であってもよい。
処理装置43は、ロック解除信号が入力されないときに(ステップS44:NO)、タッチパネル40に対するタッチ操作入力を検出すると(ステップS47:YES)、その操作入力が操船系操作であるか、情報系操作であるか、それとも無効操作であるかを判断する(ステップS48)。ただし、ここでは、便宜上、制限ボタンに対する操作を操船系操作に分類し、非制限ボタンに対する操作を情報系操作に分類し、操作ボタン以外の領域に対するタッチ操作を無効操作に分類している。
操船系操作または無効操作である場合には(ステップS48:操船系/無効)、ロック解除信号の入力の監視(ステップS44)からの処理を繰り返す。一方、情報系の操作である場合には(ステップS48:情報系)、その操作に応じた指令が出力される(ステップS49)。その後は、ロック解除信号の入力の監視(ステップS44)からの処理を繰り返す。
状態2における処理装置の動作(図8B)は、前述の第1の実施形態の場合とほぼ同様である。そこで、図8Bには、図6Bの各ステップに対応するステップを同一符号で示す。
この実施形態では、状態2において、タッチパネル40に対する無効操作が連続したときに(ステップS20:YES)、処理装置43は、制御状態を状態1に設定して(ステップS23)、状態1に自動遷移する。
このように、この実施形態では、状態1では、船舶用タッチパネル装置2は、推進機3の操作に関連する操船系の操作に対しては応答せず、情報系の操作に対してのみ応答する。それにより、誤入力と利便性とを両立した船舶用タッチパネル装置2を提供できる。
この実施形態では、状態1および状態2は、それぞれ第1状態および第2状態の一例である。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、以下に例示するとおり、この発明は、さらに他の形態で実施することができる。
1.図5および図7に二点鎖線の矢印111,112でそれぞれ示すように、状態2においてロック解除ボタン45が操作されると、状態1に遷移するようにしてもよい。これにより、使用者は、いつでも、船舶用タッチパネル装置2を、推進機3の操作のためのタッチ入力に応答しない状態1とすることができる。
2.前述の実施形態では、状態1から状態2に移行してからの時間、有効操作が入力されない時間、および無効操作の連続が検出されない時間が共通のタイマによって計測され、そのタイマが所定時間T1(たとえば10秒)を計測すると、状態2から状態1に移行する(ステップS22:NO)。しかし、それらの時間を個別のタイマで計測してもよい。その場合に、状態1から状態2に移行してからの時間が第1所定時間に達すること、有効操作が入力されない時間が第2所定時間に達すること、および有効/無効に拘わらずタッチ操作が検出されない時間が第3所定時間に達することをそれぞれ判断すればよい。そして、それらの判断の一つ以上(好ましくは全部)が成立すると、状態2から状態1に移行するようにしてもよい。すなわち、前述の実施形態は、第1所定時間、第2所定時間および第3所定時間を等しく設定した例である。
3.前述の第2の実施形態では、無効操作が連続すると(ステップS20:YES)、直ちに状態1に移行している。しかし、無効操作の連続に関する判定を省き、タイマが所定時間T1を計測し終えた場合にのみ状態1に移行するようにしてもよい。前述のとおり、状態2においてロック解除ボタン45が操作されると、タイマが計測した時間によらずに状態1に移行するようにしてもよい。
4.前述の実施形態では、ロック解除ボタン45は、タッチパネル40と一体的に備えられた活性化操作子の一例である。しかし、活性化操作子は、タッチパネルとは別体であってもよい。
5.前述の実施形態では、ロック解除ボタン45は、船舶用タッチパネル装置2の状態およびその遷移を報知する報知ユニットとしてのボタンライト46を一体的に備えている。しかし、ロック解除ボタン45とは別のインジケータを設けて、同様の機能を実現してもよい。また、ディスプレイ41の表示画面上に状態2に遷移してからの経過時間を表す経時的な表示を配置してもよい。
6.前述の実施形態では、ボタンライト46は、主として、ロック解除ボタン45の操作が受け付けられるかどうかを表すように点灯色が制御されており、その点灯色によって、船舶用タッチパネル装置2の状態が表されている。しかし、ロック解除ボタン45とは別に報知ユニットを設ける場合には、ロック解除ボタン45に対する操作が受け付けられるかどうかとは関係なく、船舶用タッチパネル装置2の状態を表してもよい。
7.報知ユニットは、使用者の視覚に作用する構成である必要はなく、使用者の聴覚や触覚に作用する構成であってもよい。
8.船舶に備えられる推進機の形態、機数、原動機の形態等は任意である。すなわち、推進機は、船外機以外の形態、たとえば、船内機、船内外機、ウォータジェット等であってもよい。また、船舶には1機、2機または4機以上の推進機が備えられてもよい。さらに、原動機は、電動モータであってもよいし、内燃エンジンおよび電動モータを複合したハイブリッド型であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 船舶
2 船舶用タッチパネル装置
3(3P,3C,3S) 推進機
21 エンジン
22 スロットルアクチュエータ
23 シフトアクチュエータ
24 操舵アクチュエータ
25 トリムアクチュエータ
27 エンジン回転速度計
28 エンジン温度計
29 冷却水温計
30 冷却水圧計
31 油圧計
32 油温計
33 燃料流量計
40 タッチパネル
41 ディスプレイ
42 センサシート
43 処理装置
44 フレーム
45 ロック解除ボタン
46 ボタンライト
50 制御ユニット
51 第1指令出力部
52 第2指令出力部
61 メイン画面
62 設定画面
63 状態表示画面
64 操船画面
65P,65C,65S エンジン回転速度表示部
66P,66C,66S トリム角表示部
67P,67C,67S シフト位置表示部
68 燃料流量表示部
69 船速表示部
70P,70C,70S 個別状態表示部
71 潤滑油圧表示部
72 冷却水圧表示部
73 冷却水温表示部
75 モード切換えボタン
76 始動ボタン
77 輝度設定ボタン
81 パターンシフトボタン
82 ウォータースポーツモードボタン
83 オートクルーズボタン
84 オートトリムボタン
85 ワンレバーボタン
86 バッテリマネージメントボタン
91 船速表示
92 総燃料流量表示
93 操舵角表示
94 使用済燃料積算値表示
95 水温表示
96 今回の航走において消費した燃料の表示
97 水深表示
98 推進機毎の燃流量料の表示
99 燃料残量の表示
100 燃費の表示
101 ログタブ
102 ディスプレイ設定タブ
103 情報タブ
104 アラームタブ
105 システム設定タブ
107 施錠アイコン

Claims (14)

  1. 推進機を備えた船舶に搭載される船舶用タッチパネル装置であって、
    タッチパネルと、
    前記推進機に対する操作指示である第1操作指示が前記タッチパネルに入力されると、前記第1操作指示に対応する第1指令を出力する第1指令出力部と、
    前記推進機に対する操作指示を含まない第2操作指示が前記タッチパネルに入力されると、前記第2操作指示に対応する第2指令を出力する第2指令出力部と、
    前記船舶用タッチパネル装置の状態を、前記第1指令出力部が非活性な第1状態から、前記第1指令出力部が活性な第2状態へと移行させるために使用者によって操作され、前記タッチパネルとは別に設けられた非タッチパネル式の活性化操作子と、
    前記第1状態において前記活性化操作子が操作されたときに所定の第1条件が満たされていれば前記第2状態へ移行させ、前記活性化操作子の操作が無くなっても前記第2状態を保持する活性化制御と、前記第2状態において所定の第2条件が満たされると前記第1状態へ移行させる非活性化制御とを実行する制御ユニットと
    を含む、船舶用タッチパネル装置。
  2. 前記第1条件が、前記活性化操作子の操作によって活性化信号が生成されることを含む、請求項1に記載の船舶用タッチパネル装置。
  3. 前記第1条件が、前記活性化操作子が操作されたときに、前記タッチパネルに対する操作入力が検出されないことを含む、請求項1または2に記載の船舶用タッチパネル装置。
  4. 前記第2条件が、前記第1状態から前記第2状態に移行した後に第1所定時間が経過していることを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶用タッチパネル装置。
  5. 前記第2条件が、前記第1操作指示および前記第2操作指示のいずれもが第2所定時間以上入力されないことを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船舶用タッチパネル装置。
  6. 前記第2条件が、さらに、前記タッチパネルに対する無効操作入力を第3所定時間以上検出しないことを含む、請求項5に記載の船舶用タッチパネル装置。
  7. 前記第2条件が、前記タッチパネルに対する無効操作入力が複数回連続することを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の船舶用タッチパネル装置。
  8. 前記制御ユニットは、当該船舶用タッチパネル装置への電源投入直後には前記船舶用タッチパネル装置を前記第1状態に制御する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の船舶用タッチパネル装置。
  9. 前記制御ユニットは、前記第2状態において前記活性化操作子が操作されると、前記第2状態を継続させる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の船舶用タッチパネル装置。
  10. 前記第1状態では前記第1指令出力部および前記第2指令出力部が非活性であり、前記第2状態では前記第1指令出力部および前記第2指令出力部が活性である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の船舶用タッチパネル装置。
  11. 前記船舶用タッチパネル装置は、前記第1指令出力部が非活性であり、かつ前記第2指令出力部が活性な第3状態をさらに有し、前記制御ユニットは、前記第2状態で前記タッチパネルに対する無効操作入力が検出されると前記船舶用タッチパネル装置を前記第3状態に移行させる、請求項10に記載の船舶用タッチパネル装置。
  12. 前記制御ユニットは、前記第2状態で前記タッチパネルに対する無効操作入力が複数回連続すること条件に前記船舶用タッチパネル装置を前記第3状態に移行させる、請求項11に記載の船舶用タッチパネル装置。
  13. 前記第1状態および前記第2状態のいずれにおいても、前記第2指令出力部が活性である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の船舶用タッチパネル装置。
  14. 前記船舶用タッチパネル装置の状態の移行を経時的な変化を伴って使用者に報知する報知ユニットをさらに含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の船舶用タッチパネル装置。
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