JP2016205597A - ガスケットとそのガスケットを用いた断熱箱 - Google Patents

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亨 岡崎
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未散 黒宮
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Abstract

【課題】断熱箱への熱侵入量を長期間、低減するガスケットと、そのガスケットを用いた断熱箱を提供すること。
【解決手段】粒状の断熱材1を保持する第1袋部34と、中空である第2袋部35と、を有するガスケット30を用いる。上記断熱材1は、断熱ビーズと、磁性粉とを含む上記ガスケット30を用いる。上記断熱材1は、上記ビーズが主成分であり、上記磁性粉の割合は、1〜30体積%である上記ガスケット30を用いる。また、本体部10と扉部20との間に、上記ガスケット30を有する断熱箱を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスケットとそのガスケットを用いた断熱箱に関する。特に、低温を保つ断熱箱とそれに用いられるガスケットに関するものである。
従来の断熱箱は、断熱箱の庫内側縁面に、その周囲を取り囲むようにガスケットが取り付けられている。この結果、扉を閉めた時に、ガスケットで、扉と断熱箱との間が密閉され、庫内の密閉状態を良好に維持できる。また、庫内の空気が庫外に漏れることや、暖かな庫外の空気が庫内に流入(あるいは、暖かな庫内の空気が庫外へ流出)することがない。
このように、ガスケットを介して温度差のある空気が存在する場合、高温側から低温側へ熱交換が発生する。以下、断熱箱を冷蔵庫として、具体的に説明する。冷蔵庫であるので、庫内側が低温である。
従来の冷蔵庫扉用のガスケットとしては、塩化ビニル系の押出成形品で構成されている。ガスケットは、ガスケット内部に設置された磁石帯により冷蔵庫本体と密着させている(特許文献1)。また、ガスケット内部に断熱材(エアロゲルと繊維構造物の複合断熱材)を挿入したものがある(特許文献2)。
図4は、特許文献1に記載された従来の扉を用いた冷蔵庫の斜視図であり、図5は、特許文献1に記載された従来の扉のガスケット部近傍の拡大断面図である。
図4に示すように、冷蔵庫本体10は、その前面開口部に回転式の扉51、引き出し式の凍結ルーム52a、冷凍室52b、野菜室53が設けてある。これら室の構造は、寸法を除いて基本構造は同じであるから、扉51を例にして、図5の従来の扉のガスケット部近傍の拡大断面図を用いて詳細に説明する。
扉51は、外板72と、ABS樹脂やPS樹脂で成形された内板73と、外板72に挿入された押出成形から成るガスケット取付用サッシュ56と、外板72の上下辺に挿入した合成樹脂から成る射出成形品のハンドル(図示せず)およびキャップ(図示せず)とで枠組みされている。さらに、押出成形されたガスケット取付用サッシュ56のフランジ57に固定されている補強板58がある。また、扉裏板59の間に発泡断熱材60が注入されている。さらに押出成形から成るガスケット取付用サッシュ56と、ガスケット取付溝74にガスケット75が嵌め込まれている。
<ガスケット>
ガスケット75は、一般に軟質ポリ塩化ビニルで押出成形されている。ガスケット取付溝74に挿入される挿入部76は厚肉である。また、ガスケット75は、塩素化ポリオレフィン系のゴムとフェライト系の磁性粉とを混合して押し出し成形した磁石帯32と、磁石帯32を収納するための第一袋部77(磁石帯室)と、クッションのための第二の袋部65bと、中空袋部66と、ヒレ部分67とを有する。ガスケット75は、断熱のために空気室を持つ中空構造となっている。空気室の部分の軟質ポリ塩化ビニルは薄肉となっている。
また、ガスケット75が密着する冷蔵庫本体10の鉄板製の本体外板11には、曲げ加工によって内向きのフランジ形状を形成されている。このフランジは、ABS樹脂やPS樹脂で成形されたスポンジ71により、本体内板12に密着するように留められている。また、この本体外板11と本体内板12の間には、扉51と同じように発泡断熱材60が注入されている。
そして、ガスケット75の磁石帯32は、扉51が閉じられる時に内向きに曲げられた本体外板11に吸着する。このことによって、冷蔵庫本体10と共に密閉構造を形成する。結果、冷蔵庫の中からの冷気の漏れ(熱の侵入)を防ぐ。断熱箱の構成や扉枚数等により異なるが、扉と断熱箱のシール部分であるガスケット75からの熱の侵入は、断熱箱全体の20〜30%を占めている
図6は、特許文献2に記載された従来の扉のガスケット部近傍の拡大断面図である。ここで、特許文献1に記載の部材と同等の役割をする部材については、同じ符号をつけ、その説明を省略する。なお、特許文献2に記載された扉51には、特許文献1で説明したようなガスケット取付用サッシュ56(図5)などはなく、より簡素化された構成である。
図6に示すように、ガスケット75の第二袋部78には、複合断熱材Aが挿入されている。複合断熱材Aはエアロゲルと繊維構造物を複合したものである。繊維構造物は、エアロゲルを支持するための補強材である。
特開平7−253269号公報 特開2004−340420号公報
しかしながら、特許文献1(図4、図5)に記載の従来の扉では、ガスケット75に熱伝導性がある。そのため、多扉化に伴ってガスケット75を通じて外気からの熱の侵入量が増加し、保温・保冷性能が低下する。そのため、冷蔵庫のようにエネルギーを消費する断熱箱では、電気エネルギーの使用量が増大し、地球温暖化を促進する。
また、特許文献2(図6)に記載の従来の扉では、ガスケット75内部に、エアロゲルと繊維構造物とからなる複合断熱材Aを用いるので、断熱性はよい。しかし、複合断熱材Aを第二袋部78の形に整え、挿入した場合、扉の動作により、ガスケット75内の矩形のコーナー部に隙間37が発生する。隙間37が発生すると、隙間37内の空気が対流する。このため、特許文献2の様な空気よりも熱伝導率の低い複合断熱材Aを用いる場合には、断熱性能の低下に繋がる。
ここで、エアロゲル単体の熱伝導率は0.010〜0.012W/m・Kであり、空気の熱伝導率(0.026〜0.028W/m・K)よりも優れた断熱性能を有する。しかし、繊維構造物の材質は、ポリエステル繊維やガラス繊維を用いている。これら繊維の熱伝導率は、0.040W/m・K程度である。以上の理由から、複合断熱材A全体としての熱伝導率は、複合するエアロゲルと繊維構造物の比率にもよるが、0.020W/m・K以上になると計算できる。結果、複合断熱材Aは、十分な断熱性能ではない。さらに、ガスケット75内に設置された磁石帯32と密着する冷蔵庫本体10の本体外板11は、冷蔵庫内の冷気に暴露(図6のB部)されており、この部分からの熱侵入量は特に大きくなると推定される。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、断熱箱への熱侵入量を長期間、低減するガスケットと、そのガスケットを用いた断熱箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、粒状の断熱材を保持する第1袋部と、中空である第2袋部と、を有するガスケットを用いる。また、本体部と扉部との間に、上記ガスケットを有する断熱箱を用いる。
本発明によれば、ガスケットの断熱性能を向上させることができる。そのガスケットを用いた断熱箱では、上記ガスケットにより、熱侵入量を低減し、保温・保冷効果を向上させることができる。
本発明の実施の形態1の扉のガスケット部近傍の拡大断面図 本発明の実施の形態1の扉のガスケット部近傍の拡大断面図 (a)本発明の実施の形態1のガスケットの断面図、(b)本発明の実施の形態1の粒状の断熱材の模式図、(c)本発明の実施の形態1の断熱ビーズの模式図、(d)本発明の実施の形態1の断熱ビーズの二次粒子の模式図 特許文献1の扉を使った冷蔵庫の外観斜視図 特許文献1の扉のガスケット部近傍の拡大断面図 特許文献2の扉のガスケット部近傍の拡大断面図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における扉のガスケット部近傍の拡大断面図であり、扉が開いた状態を示す。図2は、本発明の実施の形態1における扉のガスケット部近傍の拡大断面図であり、扉が完全に閉じた状態を示す。
<冷蔵庫本体10の構成>
図1において、冷蔵庫本体10は、本体外板11と本体内板12とを枠組みされ、枠組みによってできた空洞部に、発泡断熱材60が充填されている。本体外板11は、鉄板製で曲げ加工によって成形されている。本体内板12は、ABS樹脂やPS樹脂でシート成形によって成形されている。
<扉20の構成>
扉20は、冷蔵庫本体10と同様に、外板21と内板22とを枠組みされ、枠組みによってできた空洞部に、発泡断熱材60が充填されている。材質においても、冷蔵庫本体10と同様に、外板21は鉄板製、内板22はABS樹脂やPS樹脂で成形されている。内板22には、ガスケット30取り付け用の溝23が設けてあり、ガスケット30が挿入されている。その際、ガスケット30は、内板22が持つ傾斜面24に沿うように配置される。
<ガスケット30の構成>
ガスケット30は、軟質ポリ塩化ビニルで押出成形されている。ガスケット取り付け用の溝23に挿入される挿入部31は、他の部分より厚肉である。また、ガスケット30は、塩素化ポリオレフィン系のゴムとフェライト系の磁性粉とを混合して押出成形した磁石帯32(磁石)と、磁石帯32を収納するための磁石帯室33とを有する。また、ガスケット30は、断熱のために設けた第一袋部34と、ガスケット30の変形を容易にするために設けた第二袋部35とを有する。
磁石帯32は、磁石帯室33に挿入されている。また、磁石帯32と磁石帯室33の相対する一つのコーナ部には、傾斜面36を有する。磁石帯32の形状としてコーナ部に傾斜を設けると、傾斜面36が安定して形成できる。
挿入部31以外の部分の軟質ポリ塩化ビニルは、挿入部31の部分より薄肉である。
または、磁石帯32の周囲、第二袋部35の周囲、冷蔵庫内側に面した部分の軟質ポリ塩化ビニルは、他の部分より、薄い。ガスケット30が縮じむ時、上記薄い部分が変形し、ガスケット30が縮じみやすい。
また、第一袋部34内部に粒状の断熱材1が封入されている。
<粒状の断熱材1の構成>
図3(a)は、実施の形態1におけるガスケット30の断面図であり、ガスケット30へ粒状の断熱材1を充填させた状態である。図3(b)は、本発明の実施の形態1における粒状の断熱材1の模式図であり、粒状の断熱材1は、断熱ビーズ4に磁性粉5を分散させて成る。図3(c)は、本発明の実施の形態1における断熱ビーズ4の模式図であり、二次粒子3が三次元ネットワークを形成した状態である。図3(d)は、本発明の実施の形態1における断熱ビーズ4の二次粒子3の模式図であり、さらに細かい一次粒子2の集合体である。
図3(a)〜図3(d)において、微小な一次粒子2の集合体として成る二次粒子3が、三次元ネットワーク骨格を形成し、断熱ビーズ4と成り、この断熱ビーズ4に磁性粉5を分散させることで、粒状の断熱材1を得る。断熱ビーズ4の体積の90%以上は空隙(細孔)を成している。それぞれの粒子径(直径)は、一次粒子2が、1nm前後、0.5〜5nmであり、二次粒子3が10nm前後であり、断熱ビーズ4が20〜200μmである。磁性粉5の粒子径は、1〜10μmであり、好ましくは、4〜6μmである。すべて直径で規定し、平均径である。
断熱ビーズ4の粒子径を規定するのは、ガスケット30内部における断熱ビーズ4の配列状態によるものが主たる理由である。ほぼ球形を成す断熱ビーズ4は、ガスケット30の第一袋部34において、方向性なく均等に配列状に堆積する。隣接する球形の断熱ビーズ4同士は点接触しており、接触していない部分には空隙が発生する。断熱材1が断熱材として機能するにはこの空隙が少ないほど好ましく、この空隙に磁性粉5を配置することで、無駄な空隙を有効に活用できる。断熱ビーズ4の粒子径が大きいほど空隙は増え、粒子径が小さいほど空隙は少ない。
断熱ビーズ4の粒子径が200μmより大きいと、空隙の割合が大きすぎて、断熱材として働かない。
断熱ビーズ4の粒子径が小さいほど断熱材として高性能でありそうだが、粒子径が小さ過ぎる(20μmより小さい)と、断熱ビーズ4を分級させる段階での収率が低下するため、産業上の利用効率が低下する。
断熱ビーズ4に分散させる磁性粉5は、全体積に対して30%以下の割合である。磁性粉5は、断熱ビーズ4の粒子間に介在している。つまり、断熱ビーズ4が球状であるとすると、密に詰まった場合に、その隙間に磁性粉5が位置する関係である。
断熱ビーズ4の粒子間に介在する磁性粉5は、ガスケット30に挿入された磁石帯32の磁力により、磁石帯32へ引き寄せられる力が作用する。これは、扉20にガスケット30を組込んだ際に、重力による粒子の偏りを抑えるものである。
磁性粉5が全体積に対して1%より小さくなると、もはや粒子の偏りを抑えることができない。
磁性粉5の材質としては、Fe系、Ni系などの無機系粉体を用いることができる。磁性粉5の分散比率を30体積%以下としたのは、多過ぎると断熱性能が悪化するだけでなく、扉20が開閉する際の粒状の断熱材1の流れを阻害し、ガスケット30の外皮材の変形を阻害するためである。
また、断熱ビーズ4の材質としては、断熱性能に優れることから二酸化ケイ素からなるシリカ粉体が望ましい。ウレタンビーズなどを用いても良い。
ここで、断熱ビーズ4の細孔のサイズは68nm以下であることが望ましい。
この理由を以下で説明する。空気が介在して熱伝導が行われる場合、断熱性能に影響を及ぼす物性として気体の平均自由行程が知られている。気体の平均自由行程とは、空気を構成する分子の一つが別の分子と衝突するまでに進む距離のことであり、68nmである。
平均自由行程の68nmより大きく、空隙が形成されている場合は、空隙内において分子同士が衝突し、気体による熱伝導が生じるため、熱伝導率は大きくなる。
一方、平均自由行程の68nm以下の場合は、熱伝導率は小さくなり断熱性が高い。これは空気の衝突による熱伝導がほとんどなくなるためである。微細な細孔で構成される断熱体の断熱原理は、熱を伝える空気をできる限り排除し、気体による熱伝導を低減することである。
<磁性粉5の混合方法>
断熱ビーズ4と磁性粉5の混合方法としては撹拌羽根を有する混合容器を用いることが望ましい。さらに、混合容器が自ら回転する、あるいは、底部にローターを有することにより、粒状の断熱材1(断熱ビーズ4と磁性粉5の混合物)を回転混合することが望ましい。これは撹拌羽根を有する混合容器を使用することにより、比重が大きく異なる粉体同士を三次元的に混合するためである。シリカ粉体と磁性粉体は、均一に分散されるため、部分的な分散度の低下による断熱性能の悪化を抑制できる。
<磁性粉5の注入方法>
粒状の断熱材1のガスケット30への注入方法は、細管ノズルを第一袋部34に挿入し粉体を注入させながら後退させる方法が望ましい。さらには、粒状の断熱材1が静電気をおびて周囲への付着が発生するため、注入させるエアー背圧をイオナイザーなどで除電させることが望ましい。
また、予め磁石帯32を接着した平板状のガスケット30の外皮材の上に、粉体を注入し、ガスケット外皮材で磁石帯32が所望の位置になるように、例えば、ロールフォーミングなどの成形工法を用いて、ガスケット30の外皮材を曲げ込むように粉体と磁石帯32を包み込んで、ガスケット外皮材を溶着・封止しても構わない。
<扉20閉時のガスケット30の動作>
図2において、ガスケット30の磁石帯32は、扉20が閉じられ、冷蔵庫本体10の本体外板11に吸着することによって、冷蔵庫本体10と扉20は密閉構造を形成する。扉20が閉じられる際に、ガスケット30は冷蔵庫本体10側からの圧縮加重を受け押し込まれる。第二袋部35の袋厚みは薄肉であるため、圧縮加重を印加されると、ガスケット30の庫外側の一面は外周方向へ突き出すように変形し、その近傍の粒状の断熱材1は庫内側へ押し流される。これに加え、磁石帯室33と挿入部31の間の粒状の断熱材1は、内板22の傾斜面24とガスケット30の傾斜面36とにアシストされ、扇形状に広がるように庫内側へ押し流され、ガスケット30の庫内側は膨らむように変形する。
第二袋部35と傾斜面36とも、袋厚みが他より薄く、変形しやすいため、上記となる。また、傾斜面36と傾斜面24とが同じ方向へ傾斜しているのが好ましい。平行であるのが好ましい。
また、第二袋部35は、粒状の断熱材1の移動を可能とする補助的な機構である。一方、第一袋部34は、断熱の主体である粒状の断熱材1を有する。このため、第一袋部34の容積は、第二袋部35の容積より大きい。
<扉20開時のガスケット30の動作>
また、扉20が閉状態(図2)から開状態(図1)へ移行する際には、磁石帯32と本体外板11の間に作用する吸着力の均衡が崩れる。本体外板11からガスケット30が離脱するまでの間は、圧縮されていた磁石帯室33と挿入部31の間を広げようとする力が作用する。この結果、磁石帯室33と挿入部31の間の体積は拡大する(図示せず)。それに伴い、ガスケット30の庫内側の表皮を押し広げていた粒状の断熱材1が、磁石帯室33と挿入部31の間の方向へ戻る力が作用する(図示せず)。
また、膨らむように変形していたガスケット30の表皮には、元の無負荷時の形状へ戻ろうとする力も作用し、この力も粒状の断熱材1を元の無負荷時の位置へ戻そうとする力として作用する(図示せず)。扉20を開けようとする力が、磁石帯32と本体外板11の間に作用する吸着力を上回ると、扉20は本体外板11から離脱し、ガスケット30は元の無負荷時の状態にもどる。
<ガスケット30の効果>
扉の開閉時に、粒状の断熱材1は、封入された第一袋部34内を流れるように移動する。図2に示すように、ガスケット30の庫内側の表皮を膨らませるように変形させることで、ガスケット30の庫内側の表皮は、隣接する本体内板12と扉の内板22に密着しながら変形した形を持続する。これにより、図6で示した隙間37が生じない。結果、冷蔵庫内の冷気はガスケット30によりカットされる。
さらに、粒状の断熱材1の断熱性能が空気断熱よりも優れており、ガスケット30のみによる断熱効果よりも断熱性能が高く、冷蔵庫の中からの冷気の漏れを防ぎ、吸熱量の低減やガスケット30への結露の防止を図ることができる。
<実施の形態1の応用性>
実施の形態1では、扉20は観音開き式の扉を用いたが、片開き式の扉や両開き式、レールを用いた引き出し式の扉であっても、ガスケット30周りの基本構造は変わらないため、同様の効果を有する。
<実施の形態1の効果>
実施の形態1は、冷蔵庫本体10の庫内開口部に配置した扉20と、扉20の庫内側縁面に設けられ閉扉時に前記冷蔵庫本体10の開口部前縁に位置する本体外板11に密着するガスケット30と、を備え、ガスケット30内に、粒状の断熱材1を設けたものである。ガスケット30内に粒状の断熱材1を封入することで、ガスケット30部の断熱性能を大きく向上させ、冷蔵庫庫内と外部との熱の出入りを抑え、冷蔵庫本体10の保温もしくは保冷性能を向上させるものである。
本発明のガスケットおよび扉は、従来品よりも、庫内側と外気側との断熱性能に優れ、特にガスケット部からの熱侵入を防ぐことができ、その結果、断熱箱の吸熱量の低減や、ガスケット部の結露を防止することができる。
冷凍冷蔵庫などをはじめとした温冷熱機器として利用できる。温冷熱機器のガスケットおよび扉に付属させることができる。
1 断熱材
2 一次粒子
3 二次粒子
4 断熱ビーズ
5 磁性粉
A 複合断熱材
10 冷蔵庫本体
11 本体外板
12 本体内板
20 扉
21 外板
22 内板
23 溝
24 傾斜面
30 ガスケット
31 挿入部
32 磁石帯
33 磁石帯室
34 第一袋部
35 第二袋部
36 傾斜面
37 隙間
51 扉
52a 凍結ルーム
52b 冷凍室
53 野菜室
56 ガスケット取付用サッシュ
57 フランジ
58 補強板
59 扉裏板
60 発泡断熱材
65b 第二の袋部
66 中空袋部
67 ヒレ部分
71 スポンジ
72 外板
73 内板
74 ガスケット取付溝
75 ガスケット
76 挿入部
77 第一袋部
78 第二袋部

Claims (11)

  1. 粒状の断熱材を保持する第一袋部と、
    中空である第二袋部と、を有するガスケット。
  2. 前記断熱材は、断熱ビーズと、磁性粉とを含む請求項1記載のガスケット。
  3. 前記断熱材は、前記ビーズが主成分であり、前記磁性粉の割合は、1〜30体積%である請求項1または2に記載のガスケット。
  4. 前記ガスケットは、一方端に前記第二袋部を有し、他方端に前記第一袋部を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスケット。
  5. 前記第一袋部の容積は、前記第二袋部より大きい請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスケット。
  6. 前記第一袋部は、傾斜部を有し、前記傾斜部の前記第一袋部の袋厚みは、他の前記第一袋部の袋厚みより薄い請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスケット。
  7. 前記ガスケットの一方端に、前記第二袋部とともに、磁石が位置し、
    前記磁石と対向する、前記ガスケットの位置に、突起部がある請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスケット。
  8. 前記傾斜部は、前記磁石のコーナ部分である請求項7に記載のガスケット。
  9. 前記断熱ビーズの平均粒子径は、20〜200μm、前記磁性粉の粒子径は、1〜10μmである請求項2〜8のいずれか1項に記載のガスケット。
  10. 前記断熱ビーズは、シリカであり、前記シリカの一次粒子の平均粒子径が0.5nm〜5nmであり、前記一次粒子が集まったシリカの二次粒子の平均粒子径が1〜20nmである請求項2〜9のいずれか1項に記載のガスケット。
  11. 本体部と扉部との間に、請求項1〜10のいずれか1項に記載のガスケットを有する断熱箱。
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