JP2016202292A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数回行われるすすぎ工程のうち、2回目以降のすすぎ工程において、給水弁を開弁することにより外槽内に給水し、排水弁を閉弁することにより外槽内の液体を貯留する状態とし、モータによりドラムを所定の回転速度で回転させ、循環手段を動作させるシャワーすすぎを行うドラム式洗濯機であり、該シャワーすすぎを行っている間、第2の給水弁を開弁し続けることで、外槽内に給水し続けるとともに、排水弁を閉弁し続けることで外槽内に水を貯留し続けることを特徴とする。
【選択図】図10
Description
その他の実施形態については、実施形態中にて説明する。
≪ドラム式洗濯機1≫
まず、本実施形態に係るドラム式洗濯機1の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示すために筐体の一部を切断して示した斜視図である。図2は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示すために筐体の一部及び外槽を切断して示した右側面図である。
本実施形態に係るドラム式洗濯機1が備える外槽カバー100について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るドラム式洗濯機が備える外槽カバーの背面図である。
なお、ここでは、循環シャワーノズル140a,140bが2つ備えられているものとして説明しているが、これに限られるものではなく、循環シャワーノズルが1つ備えられていてもよいし、循環シャワーノズルが3つ以上備えられていてもよい。
本実施形態に係るドラム式洗濯機1の流路について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の流路について説明する模式図である。なお、オーバーフロー排水口103(図3参照)や吸水ホース接続口17については省略している。
第1の給水弁201は、洗剤・ソフナケース15を経由して外槽10に設けられた給水口10aへと接続ホースを介して接続される。これにより、第1の給水弁201を開弁することにより、給水ホース接続口16から給水される清水が、洗剤・ソフナケース15に投入された洗剤と共に外槽10に設けられた給水口10aから外槽10の壁面に沿って流れる。
第2の給水弁202は、清水シャワーノズル150へと接続ホースを介して接続される。また、第2の給水弁202から清水シャワーノズル150への流路の間で分岐し、乾燥ダクト18(図1、図2参照)内の水冷除湿機構230へ接続される。これにより、第2の給水弁202を開弁することにより、給水ホース接続口16から給水される清水が、清水シャワーノズル150に給水されドラム8内(つまり、外槽10内)へ清水を噴射する。また、清水の一部は洗浄水として乾燥ダクト18の洗浄に用いられる。なお、水冷除湿機構230への流路を狭めることで、清水シャワーノズル150への流量を確保することができ、清水シャワーノズル150から水道圧によって噴射される。
第3の給水弁203は、乾燥ダクト18内の水冷除湿機構230と接続ホースを介して接続される。これにより、第3の給水弁203を開弁することにより、給水ホース接続口16から給水される清水が、冷却水として水冷除湿機構230を流れる。なお、乾燥ダクト18の水冷除湿機構230を流れる水は機外へ排出される。
外槽10の底面には凹状の窪み部10bがドラム8の回転軸方向に設けられている。窪み部10bの底面は、前側から後側に下がる傾斜面となっており、窪み部10bの後側最下部に排水口10cが設けられている。また、窪み部10bの前側には流入口10dが設けられている。
本実施形態に係るドラム式洗濯機1の制御装置60について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の制御装置の構成を示すブロック図である。
第1実施形態に係るドラム式洗濯機1の運転工程について、図6を用いて説明する。図6は、第1実施形態に係るドラム式洗濯機における洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。
次に、ステップS8のすすぎ1工程について、図7を用いて更に説明する。図7は、本実施形態に係るドラム式洗濯機1におけるすすぎ1工程のフローチャートである。
シャワーすすぎにおけるモータ電流値判定部75の動作例について図7を参照しつつ図8を用いてさらに説明する。図8(a)はドラムの回転速度DVの時間変化を示すグラフであり、図8(b)はモータ電流値MIの時間変化を示すグラフであり、図8(c)は外槽の水位WLの時間変化を示すグラフである。
前記したように、本実施形態では、モータ電流値が閾値以上となったか否かを判定することで、外槽10内のすすぎ水の水位がドラム8に達しているか否かを判定している。前記したように、外槽10内のすすぎ水の水位がドラム8に達すると、すすぎ水の巻き上げが生じて、発泡が生じるおそれが生じるので、本実施形態に係るドラム式洗濯機1は、モータ電流値を監視することで、発泡する可能性の度合いを監視しているといえる。
なお、本実施形態では、モータ電流値を監視することで、発泡する可能性の度合いを監視しているが、水位センサ63が検出する水位を監視することで、発泡する可能性の度合いを監視してもよい。
次に、ステップS9のすすぎ2工程について、図9を用いて更に説明する。図9は、第1実施形態に係るドラム式洗濯機におけるすすぎ2工程のフローチャートである。
そして、ステップS902において、工程制御部72は、モータ駆動回路76を介して、ドラム8の回転速度を、図7のステップS812及びステップS813における第1回転速度から第2回転速度となるようにモータ9の回転速度を制御(減速)する。前記したように、第2回転速度とは、シャワーすすぎを行う際の回転速度であり、洗濯物はドラム8の壁面にはりついた状態となっている。また、前記したように、第2回転速度は、第1回転速度より低速である。
その後、工程制御部72は、図6のステップS10の脱水工程を行う。
このように、すすぎ2工程において、工程制御部72はモータ電流値の監視を行わない。
次に、第1実施形態に係るすすぎ工程について、図10を用いて詳細に説明する。図10は、第1実施形態に係るすすぎ工程における一連の工程を示す工程表である。なお、図10に示す工程表の数値は一例である。
なお、図10に示すように、すすぎ工程2のソフナの投入時(図10(b)のSB1)以外、第1の給水弁201は閉弁したままであるので、工程SB1以外での第1の給水弁201の状態の説明を適宜省略する。
まず、図10(a)を参照して、すすぎ1工程を説明する。
工程SA1において、工程制御部72は、ドラム8の回転速度が第1回転速度(図10では1200rpm)となるようにモータ9の回転速度を制御することで、中間脱水を行う。ここで、工程制御部72は、第2の給水弁202を閉弁し、循環ポンプ210を停止(「OFF」)する。そして、工程制御部72は排水弁204を開弁状態とする。工程SA1は、図7のステップS803及びステップS804に相当する処理である。なお、図10の例において、工程SA1(中間脱水)の時間は120秒である。
以上で、すすぎ1工程が終了する。続いて、工程制御部72はドラム8の回転を止めることなく、図10(b)に示すすすぎ2工程へすすむ。
(すすぎ性能の向上)
すすぎ1工程におけるシャワーすすぎでは、すすぎ水の巻き上げにともなう発泡のおそれがあるため、モータ電流値を監視することで、ドラム式洗濯機1は、外槽10内のすすぎ水の水位を、ドラム8に達しない水位で維持している。そして、外槽10内の水位が、ドラム8に達する(すなわち、モータ電流値が所定の閾値以上になる)と、工程制御部72が、第2の給水弁202を閉弁し、循環ポンプ210を停止し、排水弁204を開弁することで、外槽10内の水位を下げ、外槽10内のすすぎ水の巻き上げ及びすすぎ水の巻き上げによる発泡を抑止している
なお、図11において、比較例は、特許文献1に記載の技術である。
そして、図11におけるアルカリ度(単位ppm)とは、すすぎ1工程、すすぎ2工程を行った後の洗濯物を手で絞り、その絞り水に含まれるアルカリ度を計測したものである。このアルカリ度が低いほど、すすぎの効果が大きいことを示している。なお、比較例、本実施形態ともに、循環ポンプ流量は40L/minである。
図11に示すように、すすぎ1工程をシャワーすすぎで行い、すすぎ2工程をためすすぎで行った比較例のアルカリ度(90ppm)よりも、すすぎ1工程及びすすぎ2工程をシャワーすすぎとした本実施形態のドラム式洗濯機のアルカリ度(61ppm)が、アルカリ度が大幅に低くなっている。
また、第1実施形態に係るドラム式洗濯機1は、図6のステップS10の脱水工程における脱水起動の時間を省略することができるので、すすぎ2工程がためすすぎの場合よりも、洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の時短を実現することができる。すなわち、第1実施形態に係るドラム式洗濯機1は、すすぎ2工程でシャワーすすぎを行うことで、ドラム8の回転速度が、ためすすぎの回転速度より高速となっている。これは、すすぎ2工程が終了した時点で、脱水起動も完了していることを意味している。これにより、図6のステップS10の脱水工程における脱水起動の時間を省略することができ、洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の時短を実現することができる。なお、特許文献1(すすぎ1工程:シャワーすすぎ、すすぎ2工程:ためすすぎ)に記載のドラム式洗濯機よりも、第1実施形態に係るドラム式洗濯機1の方が、1分ほどの洗濯運転時短を可能とすることができる。
また、すすぎ2工程を、単にためすすぎから、シャワーすすぎに変更しただけでは、ソフナが均等にかかりにくいという課題があった。これに対して、第1実施形態に係るドラム式洗濯機1は、すすぎ2工程におけるシャワーすすぎ中、第2の給水弁202を常に開弁して外槽10内に給水をしつつ、排水弁204を常に閉じた状態でシャワーすすぎを行うことにより、ためすすぎのようにすすぎ水をためた状態でシャワーすすぎを行うことができる。これにより、洗濯物がすすぎ水にひたっている状態になり、洗濯物にソフナを均等に浸透させることができる。
≪運転工程≫
次に、第2実施形態に係るドラム式洗濯機1の運転工程について、図12及び図13を用いて説明する。図12及び図13は、第2実施形態に係るドラム式洗濯機における洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。
図12及び図13において、図6と同じ工程については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。ちなみに、ドラム式洗濯機1や、制御装置60の構成は、図1〜図5に示したものと同様であるので、ここでの説明を省略する。
すなわち、図12に示す工程では、すすぎ2工程の後、すすぎ3工程(S9a)が行われており、図13に示す工程ではステップS9aのすすぎ3工程の後、さらにすすぎ4工程(S9b)が行われている。
なお、最後のすすぎ工程(図6のすすぎ2工程(S9)、図12のすすぎ3工程(S9a)、図13のすすぎ4工程(S9b))における工程は、図9で示される工程と同じであるので、ここでは説明を省略する。
次に、中間すすぎ工程について、図14を用いて説明する。図14は、第2実施形態に係るドラム式洗濯機における中間すすぎ工程のフローチャートである。
図14において、図9で示される工程と同じ工程については、おなじステップ番号を付して、説明を省略する。
まず、図14において、図9で示される工程と異なる点は、排水弁204の閉弁工程(図9のS901)と、ソフナ投入(図9のS903)が省略されていることである。
そして、ステップS906の後、ステップS911において、工程制御部72は、モータ駆動回路76を介して、ドラム8の回転速度を第2回転速度から第1回転速度となるようにモータ9の回転速度を制御する。すなわち、工程制御部72は、ドラム8の回転速度をシャワーすすぎ用の回転速度から、中間脱水用の回転速度に加速する。ドラム8の回転速度が第1回転速度となると、工程制御部72の処理は、ステップS912に進む。
このように、中間すすぎ工程において、工程制御部72はモータ電流値を監視しない。
次に、第2実施形態に係る中間すすぎ工程について、図15を用いて詳細に説明する。図15は、第2実施形態に係る中間すすぎ工程における一連の工程を示す工程表である。なお、図15に示す工程表は一例である。なお、最後のすすぎ工程(図6のすすぎ2工程(S9)、図12のすすぎ3工程(S9a)、図13のすすぎ4工程(S9b))における工程表は、図10(b)と同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、図15では、図10(b)の工程表と異なる工程について説明する。図15において、図10(b)の工程表と異なる工程を二重枠で示している。
なお、前記したように、第2回転速度は、第1回転速度より低速である。
このようにすすぎ回数を3回以上行うことにより、すすぎ性能をより向上させることができる。
次に、すすぎ回数の設定について、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態に係る表示器及び操作スイッチの一例を示す図である。
操作スイッチ13の1つである、すすぎ回数設定スイッチ13aが使用者によって操作されることにより、表示器14には図16に示すようなすすぎ回数設定表示がなされる。使用者は、操作スイッチ13の1つであるプラススイッチ13b及びマイナススイッチ13cを操作することにより、表示器14に表示されているすすぎ回数14aを変化させることで、すすぎ回数を設定する。
なお、表示器14がタッチパネル式表示器である場合、すすぎ回数設定スイッチ13aや、プラススイッチ13bや、マイナススイッチ13c等がタッチパネル内のスイッチであってもよい。
なお、本実施形態に係るドラム式洗濯機1は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
そして、排水されたすすぎ水のすすぎ具合が所定値未満となったら、工程制御部72は、ソフナを投入し、図9に示す工程を行うことで、最後のすすぎ工程(シャワーすすぎ)を行うようにしてもよい。
なお、このようなすすぎ具合が所定値未満となるまで、すすぎ工程を実行し続けるか否かは、操作スイッチ13を介して使用者が設定可能としてもよい。
また、すすぎ具合計測センサは、例えば、電極である。この場合、すすぎ具合計測センサ(電極)は、排水されたすすぎ水の電導度を計測し、工程制御部72は、この伝導度が所定値以上であれば、すすぎ具合が所定値以上であると判定する。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
8 ドラム
9 モータ
10 外槽
12 サスペンション
13 操作スイッチ(入力手段)
13a すすぎ回数設定スイッチ(入力手段)
13b プラススイッチ(入力手段)
13c マイナススイッチ(入力手段)
60 制御装置(運転制御手段)
61 回転検出装置
62 モータ電流値検出装置(発泡監視手段)
70 マイコン(運転制御手段)
72 工程制御部(運転制御手段)
73 回転速度算出部
75 モータ電流値判定部(発泡監視手段)
140a,140b 循環シャワーノズル(循環手段)
150 清水シャワーノズル(給水手段)
201 第1の給水弁
202 第2給水弁(給水手段)
204 排水弁(排水手段)
210 循環ポンプ(循環手段)
211 循環ポンプモータ(循環手段)
Claims (4)
- 筐体と、
前記筐体内に防振支持され、内部に液体を貯溜可能な外槽と、
前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、
前記ドラムを回転駆動させるモータと、
前記外槽内に給水する給水手段と、
前記外槽内の液体の貯留と排水を切り替える排水手段と、
前記外槽に貯留された水をドラム内に噴射する循環手段と、
前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
前記モータ、前記給水手段、前記排水手段又は循環手段を制御する運転制御手段と、を備え、
前記運転制御手段は、
複数回行われるすすぎ工程のうち、2回目以降のすすぎ工程において、
前記給水手段により前記外槽内に給水し、前記排水手段により前記外槽内の液体を貯留する状態とし、前記モータにより前記ドラムを所定の回転速度で回転させ、前記循環手段を動作させるシャワーすすぎを行い、
該シャワーすすぎを行っている間、前記給水手段により前記外槽内に給水し続けるとともに、前記排水手段により前記外槽内の液体を貯留し続ける
ことを特等とするドラム式洗濯機。 - 前記運転制御手段は、
前記2回目以降のすすぎ工程における前記シャワーすすぎは、前のすすぎ工程からドラムを回転させたままの状態で行う
ことを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。 - ドラム内の水における発泡する可能性の度合いを監視する発泡監視手段を、有し
前記運転制御手段は、
前記複数回行われるすすぎ工程のうち、最初のすすぎ工程について、前記シャワーすすぎを行い、
該最初のすすぎ工程では、前記発泡監視手段による前記発泡する可能性の度合いの監視の結果を基に、前記発泡する可能性の度合いが所定の閾値以上となると、前記外槽内の液体の水位を低下させ、
2回目以降のすすぎ工程では、前記発泡する可能性の度合いを監視しない
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドラム式洗濯機。 - 前記複数回行われるすすぎ工程の回数は、入力手段を介して変更可能である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
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