JP2016196592A - エポキシ樹脂およびそれを含む熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フェノール性水酸基含有化合物をエポキシ化してなるエポキシ樹脂であって、フェノール性水酸基含有化合物が、酸性触媒下でフェノール類とケトン化合物を反応してなるものであることを特徴とするエポキシ樹脂。
【選択図】なし
Description
硬化物の耐熱性を向上する手段としては、例えば、樹脂成分の官能基数を増やすことにより、架橋密度を上げることが挙げられる。そこで、トリフェニルメタン構造を有するエポキシ樹脂、フェノール樹脂やテトラキスフェノールエタン構造を有するエポキシ樹脂、あるいは、フェノール樹脂を用いることによって耐熱性の向上が検討されてきた。しかしながら、官能基数が増えるほど、樹脂の流動性が低下することから、硬化物の耐熱性と樹脂の流動性を両立させる方法が検討されてきた(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
一方、特許文献2には、フェノール類とジアルデヒド類の縮合物である、テトラキスフェノールエタン構造のフェノール樹脂を、エポキシ樹脂の硬化剤として用いることが記載されている。しかしながら、特許文献2に記載されているフェノール樹脂は、ジアルデヒド類1モルに対してフェノール類が3モル以下縮合した物質の含有量を多くすることで流動性を付与していることから、流動性が改善されるものの、硬化物の耐熱性の点では不充分である。
本発明のエポキシ樹脂は、フェノール性水酸基含有化合物をエポキシ化してなるエポキシ樹脂であって、フェノール性水酸基含有化合物が、酸性触媒下でフェノール類とケトン化合物を反応してなるものである。
フェノール性水酸基含有化合物は、酸性触媒下におけるフェノール類とケトン化合物の反応物であれば限定されない。フェノール性水酸基含有化合物としては、下記一般式(2)で表される化合物が好ましい。
また、式(2)中、W1、X1、Y1およびZ1は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、または、炭素数1〜10のヒドロキシアルキル基を表し、W1、X1、Y1およびZ1が結合するベンゼン環は1つまたは2つの水酸基を有する。
また、式(2)中、W2、X2、Y2およびZ2は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、または、炭素数1〜10のヒドロキシアルキル基を表す。W2、X2、Y2およびZ2のうち0または1つは水酸基であって、その他は水酸基ではない。すなわち、W2、X2、Y2およびZ2が結合するベンゼン環は合計で1つまたは2つの水酸基を有する。
式(2)において、R4〜R8で表される、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基およびアリール基は、さらに、アルキル基、ハロゲン原子等の置換基を有していてもよい。
以上の中でも、R4、R7およびR8は、アルキル基が好ましく、R5およびR6は、水素原子が好ましい。
以上の中でも、W1、X1、Y1およびZ1並びにW2、X2、Y2およびZ2は、水素原子、水酸基およびアルキル基が好ましく、水素原子および水酸基がより好ましい。
また、式(3)中、R9およびR10で表される炭素数1〜10のアルキル基は、直鎖状であっても、分岐状であってもよい。R9およびR10で表される炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、i−プロピル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基等が挙げられる。R9およびR10で表されるアルキル基の炭素数は、1〜5であることがより好ましく、1〜3であることがさらに好ましい。
hおよびeは、それぞれ独立して、0または1であることが好ましく、0であることがより好ましい。
fおよびgは、1であることが好ましい。
ケトン化合物としては、分子内にR−C(=O)−R’(R,R’は炭化水素基等)で表わされるケトン構造を有していれば特に限定されない。ケトン化合物としては、アセトン、メチルエチルケトンおよびシクロヘキサノンからなる群から選択される少なくとも1種が用いられることが好ましい。これらの中でも、フェノール類との反応性の観点から、アセトンが好ましい。
フェノール類としては、フェノール構造を有する化合物であれば特に限定されない。フェノール類としては、下記一般式(1)で表される化合物が好ましい。
なお、W、X、YおよびZが互いに結合して環を形成して環を形成する場合としては、例えば、Wがアルキル基であり、Xがアルコキシ基であるとき、互いに結合してシクロエーテルを形成する態様が挙げられる。
上記一般式(1)で表される化合物は、1種類のみを単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。これらの中でも、ケトン化合物、特に、アセトンとの反応性が優れるという観点から、レゾルシノールが好ましい。
フェノール性水酸基含有化合物は、酸性触媒下でフェノール類とケトン化合物を反応させることによって得られる。
ケトン化合物の配合量は、フェノール類100質量部に対して、15質量部〜250質量部であることが好ましく、25質量部〜150質量部であることがより好ましい。
酸性触媒の配合量は、フェノール類100質量部に対して、0.001質量部〜10質量部であることが好ましく、0.01質量部〜8質量部であることがより好ましく、0.1質量部〜5質量部であることがさらに好ましい。
反応時間は、特に限定されない。ケトン化合物および酸性触媒の量、反応温度により調整すればよい。
フェノール類とケトン化合物との反応後、蒸留により、未反応のケトン化合物および縮合水を除去したり、また、必要に応じて、生成物を水洗して残存触媒や未反応のフェノール類を生成物から除去したりしてもよい。さらに、減圧蒸留あるいは水蒸気蒸留を行い、生成物から未反応のフェノール類を除去してもよい。
本発明のエポキシ樹脂は、前記フェノール性水酸基含有化合物をエポキシ化することによって得られる。本発明のエポキシ樹脂は、好ましくは、塩基性触媒の存在下でフェノール性水酸基含有化合物とエピハロヒドリンを反応させることによって得られる。
エピハロヒドリンの配合量は、フェノール性水酸基含有化合物の水酸基に対して当モル以上であることが好ましく、3モル以上であることがより好ましい。
塩基性触媒の配合量は、フェノール性水酸基含有化合物の水酸基に対して当モル以上であることが好ましい。
反応時間は、特に限定されない。エピハロヒドリンおよび塩基性触媒の量、反応温度により調整すればよい。
フェノール性水酸基含有化合物とエピハロヒドリンとの反応後、蒸留により、未反応のエピハロヒドリンを除去し、さらに、水洗を数回行って塩を除去することが好ましい。
エポキシ樹脂の150℃における溶融粘度を、上記の範囲内とすると、熱硬化性樹脂組成物の流動性を損なうことがなく、かつ作業時にブロッキングを生じない。
エポキシ樹脂のエポキシ当量を、上記の範囲内とすると、得られる熱硬化性樹脂組成物の耐熱性と流動性を両立することができる。
次に、本発明の熱硬化性樹脂組成物について説明する。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、本発明のエポキシ樹脂および硬化剤を含有してなる。また、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、性能に悪影響を及ぼさない範囲で、本発明のエポキシ樹脂以外に、他のエポキシ樹脂を含有してもよい。
他のエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、レゾルシノール型エポキシ樹脂、ハイドロキノン型エポキシ樹脂、カテコール型エポキシ樹脂、ジヒドロキシナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、テトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂等の二価のフェノール類から誘導されるエポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂、テトラフェニルエタン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン−フェノール変性型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトールノボラック型エポキシ樹脂、ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトール−フェノール共縮ノボラック型エポキシ樹脂、ナフトール−クレゾール共縮ノボラック型エポキシ樹脂、芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂変性フェノール樹脂型エポキシ樹脂、ビフェニル変性ノボラック型エポキシ樹脂等の三価以上のフェノール類から誘導されるエポキシ樹脂、有機リン化合物で変性されたエポキシ樹脂等が挙げられる。これらの中でも、実用性および耐熱性の観点から、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂が好ましい。
また、これらのエポキシ樹脂は、1種類のみを単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
フェノール樹脂としては、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂、ナフトールノボラック樹脂、カシューノボラック樹脂等が挙げられる。
硬化剤として、フェノール樹脂を用いる場合、エポキシ樹脂とフェノール樹脂の配合割合は、エポキシ樹脂のエポキシ基1.0当量に対し、フェノール樹脂の水酸基が0.6当量〜1.2当量であることが好ましく、0.7当量〜1.1当量であることがより好ましい。
硬化促進剤としては、例えば、イミダゾール、有機リン系化合物、第2級アミン、第3級アミン、オクチル酸スズ等の有機酸金属塩、ルイス酸、アミン錯塩等が挙げられる。これらの硬化促進剤は、1種類のみを単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
マスク化剤としては、例えば、アクリロニトリル、フェニレンジイソシアネート、トルイジンイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、メチレンビスフェニルイソシアネート、メラミンアクリレート等が挙げられる。
第3級アミン系化合物としては、例えば、ベンジルジメチルアミン、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4,6−トリス(ジアミノメチル)フェノール等が挙げられる。
溶融シリカは、破砕状、球状のいずれでも用いられるが、溶融シリカの配合量を高め、かつ成形材料の溶融粘度の上昇を抑制するためには、球状のものを主に用いることが好ましい。さらに、球状シリカの配合量を高めるためには、球状シリカの粒度分布を適当に調整することが好ましい。溶融シリカの配合量は、用途や所望の特性に応じて、望ましい範囲が異なる。例えば、溶融シリカを半導体封止材用途に用いる場合、線膨張係数や難燃性を鑑みると、溶融シリカの配合量は、多いことが好ましく、熱硬化性樹脂組成物全体量に対して65質量%以上であることが好ましく、80質量%〜90質量%であることがより好ましい。
離型剤としては、例えば、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、およびカルナバワックス等が挙げられる。
熱硬化性樹脂組成物の150℃における溶融粘度を、上記の範囲内とすると、流動性不足による成型時の充填性不良、流動性過多によるバリの発生を抑制することができる。
熱硬化性樹脂組成物により得られる硬化物のガラス転移温度を、上記の範囲とすると、耐熱雰囲気での使用に耐えることができる。
熱硬化性樹脂組成物により得られる硬化物の曲げ強度を、上記の範囲とすると、急激な温度変化における硬化物の割れを防ぐことができる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物の製造方法は、特に限定されないが、例えば、エポキシ樹脂と硬化剤を混合し、その混合物に、充填剤を混合し、これらの混合物を、二本ロールにより混練する方法が挙げられる。
なお、実施例および比較例における「部」および「%」は質量基準である。
レゾルシノール100g、アセトン26gおよびパラトルエンスルホン酸0.1gを、冷却管、攪拌器を備えたフラスコに仕込み、80℃で2時間反応させた。
次いで、アセトン26gを添加し、80℃で2時間反応させた。
次いで、フラスコ内を純水100gで4回洗浄し、触媒および未反応のレゾルシノールを除去した。
次いで、フラスコにエピクロロヒドリンを400g仕込み、冷却管、攪拌器およびフラスコ等の反応装置内が60℃で還流するように、反応装置内を13.3kPaの減圧とし、溜出するエピクロロヒドリンと水の混合物の内、水を反応装置外に除去し、エピクロロヒドリンを反応装置内に戻すことにより、反応装置内の水分を除去した。
次いで、フラスコに塩化テトラメチルアンモニウムを0.1g仕込み、フラスコ内の温度を60℃で1時間保持した後、同一温度で48質量%の水酸化カリウム水溶液100gを、3時間かけて滴下した。その際、反応装置内が60℃で還流するように、反応装置内を13.3kPaの減圧とし、溜出するエピクロロヒドリンと水の混合物の内、水を反応装置外に除去し、エピクロロヒドリンを反応装置内に戻しながら反応を行った。
滴下終了後、フラスコ内の温度が60℃で1時間反応させた後、減圧蒸留により、未反応のエピクロロヒドリンを回収除去し、エポキシ樹脂を得た。
次いで、得られたエポキシ樹脂にメチルイソブチルケトンを400g加え、水洗を数回行い、塩を除去した。
次いで、減圧蒸留により、メチルイソブチルケトンを除去し、エポキシ当量が209、150℃溶融粘度が72mPa・sのエポキシ樹脂Aを得た。
アセトンの代わりにメチルエチルケトンを用いた以外は、実施例1と同様にして、エポキシ当量が227、150℃溶融粘度が64mPa・sのエポキシ樹脂Bを得た。
アセトンの代わりにシクロヘキサノンを用いた以外は、実施例1と同様にして、エポキシ当量が251、150℃溶融粘度が81mPa・sのエポキシ樹脂Cを得た。
レゾルシノールの代わりに、ノボラック型フェノール樹脂としてフェノールノボラック(商品名:ショウノールBRG−553、昭和電工社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、エポキシ当量が175、150℃溶融粘度が23mPa・sの液状エポキシ樹脂Dを得た。
レゾルシノールの代わりに、ノボラック型フェノール樹脂としてオルソクレゾールノボラック(商品名:ショウノールCRG−951、昭和電工社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、エポキシ当量が205、150℃溶融粘度が480mPa・sのエポキシ樹脂Eを得た。
実施例1〜実施例3並びに比較例1および比較例2で得られたエポキシ樹脂A〜Eについて、エポキシ当量および流動性を、下記の方法に従って測定した。
(1)エポキシ当量
エポキシ樹脂のエポキシ当量を、JIS K 7236に準拠して測定した。
(2)流動性
リサーチ・イクウィップ社製のICI粘度計を用いて、150℃におけるエポキシ樹脂の溶融粘度(mPa・s)を測定した。
コーンプレートとしては、直径19.5mmの0−40用を用いた。
実施例1〜実施例3並びに比較例1および比較例2で得られたエポキシ樹脂A〜Eを、表1に示した配合でその他の成分と混合し、実施例4〜実施例9並びに比較例3および比較例4の熱硬化性樹脂組成物を調製した。
エポキシ樹脂のエポキシ基1.0当量に対する、フェノール樹脂の水酸基当量(水酸基当量/エポキシ基当量)が表1に示す値となるように、エポキシ樹脂A〜Eと、フェノール樹脂としてフェノールノボラック(商品名:ショウノールBRG−556、昭和電工社製)とを混合し、その混合物に、硬化促進剤としてトリフェニルホスフィンを添加することにより、樹脂成分を得た。
次いで、上記樹脂成分に、組成物中の含有率が80質量%となるように溶融シリカ(無機充填剤)を混合し、この混合物を、二本ロール(商品名:NS−155(S)型、西村マシナリー社製)により、100℃で5分間混練して、熱硬化性樹脂組成物を調製した。
上記熱硬化性樹脂組成物を、金型にて150℃、30分間、圧力30kg/cm2の条件で加圧成形した。
その後、180℃で5時間加熱して、熱硬化性樹脂組成物を硬化して硬化物を作製した。
熱硬化性樹脂組成物について流動性を、熱硬化性樹脂組成物の硬化物についてガラス転移温度および曲げ強度を、下記の方法に従って測定した。
(3)流動性
リサーチ・イクウィップ社製のICI粘度計を用いて、150℃における熱硬化性樹脂組成物の溶融粘度(Pa・s)を測定した。結果を表1に示した。
コーンプレートとしては、直径19.5mmの0−40用を用いた。
セイコーインスツル社製のTMA(Thermo Mechanical Analysis)装置SSC/5200を用い、TMA法により、熱硬化性樹脂組成物の硬化物のガラス転移温度を測定した。昇温速度を10℃/分とした。結果を表1に示した。
熱硬化性樹脂組成物の硬化物を所定の形状に加工して、テストピースを作製した。JIS K−6911に準拠した方法により、テストピースの曲げ強度を測定した。テストピースの形状は、長さ90mm×高さ4mm×幅10mmとし、支点間距離64mmで測定した。結果を表1に示した。
また、実施例4〜9の熱硬化性樹脂組成物の硬化物は、比較例3および4の熱硬化性樹脂組成物の硬化物よりもガラス転移温度および曲げ強度が高いことが分かった。
Claims (7)
- フェノール性水酸基含有化合物をエポキシ化してなるエポキシ樹脂であって、
前記フェノール性水酸基含有化合物が、酸性触媒下でフェノール類とケトン化合物を反応してなるものであることを特徴とするエポキシ樹脂。 - 前記フェノール性水酸基含有化合物が、下記一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載のエポキシ樹脂。
- 前記フェノール類が、レゾルシノールであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂。
- 前記ケトン化合物が、アセトン、メチルエチルケトンおよびシクロヘキサノンからなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂。
- 前記エポキシ樹脂が、前記フェノール性水酸基含有化合物とエピハロヒドリンの反応物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂。
- 請求項6に記載のエポキシ樹脂および硬化剤を含有してなることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
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