JP2016195986A - ろ材、フィルタユニット、及び細胞シート - Google Patents

ろ材、フィルタユニット、及び細胞シート Download PDF

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Abstract

【課題】ろ材面において二次元状に表面捕捉するろ材及びフィルタユニットを提供する。【解決手段】ろ材10は、ろ過対象物をろ過する。ろ材10は、第1ろ材面10aにおいける表面開口部11aの開口径φが1μm以上50μm以下の範囲内である。また、開口径φμmに対する厚みTμmの比である孔のアスペクト比T/φが、0.05以上0.7以下の範囲内とされている。第1ろ材面10aにおける開口率は、0.3以上0.7以下の範囲内とされている。第1ろ材面10aにおける開口部ピッチPは0.2μm以上10μm以下の範囲内であり、開孔径φに対する開口部ピッチPの比P/φは0.05以上0.3以下の範囲内である。【選択図】図1

Description

本発明は、ろ材、フィルタユニット、及び細胞シートに関する。
細胞懸濁液から、培養された細胞を回収するために、一般的には、遠心分離による沈降分離の手法が採られている。この遠心分離は、処理する細胞懸濁液が大量であると、装置が大規模になるというデメリットがある。また、遠心分離には、分離中や分離後の採取において細胞へダメージを与えることがあること、連続的な処理が困難であることなどもデメリットとしてある。
こうしたデメリットを避けるべく、ろ過による分離も行われている。ろ過に使用されるろ材の多くは、分離すべき対象物を内部捕捉するものであり、ろ材の内部に形成された空隙内に捕捉する。
微小な固体を分離するろ材としては、トラックエッチング膜が知られている。このトラックエッチング膜は、中性子線や重イオンをポリマー製のフィルム材に照射することにより孔が形成された膜である。
また、血液を分離するろ材として、ハニカム様構造をもち、孔径が2〜10μm、孔径のばらつきが変動係数で20%以下である膜が提案されている(例えば、特許文献1参照)。さらに、がん細胞濃縮素材として、複数の貫通孔が形成された金属製のフィルタが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このがん細胞濃縮フィルタは、厚みが3μm以上100μm以下の範囲内、開口率は0.1%〜50%とされている。また、細胞培養基材ではあるが、ハニカム構造のフィルムを延伸した延伸フィルムが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−149096号公報 特開2013−042689号公報 特開2002−347107号公報
内部捕捉されたものは、その後利用する場合にはろ材中から採取しなければならない。しかし、ろ材中からの採取は容易ではなく、それが細胞である場合には特に、細胞にダメージを与えないように採取することが必要とされることから一層難しい。また、細胞を採取する過程から使用に供するまでの間でコンタミネーションの可能性も増す。そこで、捕捉したものを利用する観点では、ろ材面で捕捉する表面捕捉が望まれる。
トラックエッチング膜は、上記のように中性子線や重イオンを照射するという製造手法ゆえに孔の貫通方向は一様ではなく、孔の形成密度には限界がある。そのため、ろ過において閉塞しやすいという問題がある。また、トラックエッチング膜をはじめとする多くのろ材は、細胞を捕捉してもろ材の表面、つまりろ材面の細胞による被覆率が低すぎて、捕捉された態様を保持した状態で細胞を他の物に移し(以下、転写と称する)て用いることができなかったり、ろ材面上に重なった態様で捕捉されて観察や分析等には使いにくいという問題がある。こうした観点から、表面捕捉に加えて、面状、すなわち二次元状に捕捉することが望まれる。
特許文献1の膜と特許文献2のフィルタは、表面捕捉もされるものの、捕捉すべき対象物によっては内部にも捕捉されてしまい、捕捉した物を利用する観点では回収率が低くなる。また、表面捕捉されたとしても、捕捉されたものが厚み方向に重なってしまい、二次元状には得られない場合がある。
そこで本発明は、ろ材面において二次元状に表面捕捉するろ材及びフィルタユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のろ材は、一方のろ材面における孔の開口径φが1μm以上50μm以下の範囲内であり、開口径φμmに対する厚みTμmの比T/φが0.05以上0.7以下の範囲内であり、一方のろ材面における開口率が0.3以上0.7以下の範囲内であり、上記の一方のろ材面で隣り合う開口部と開口部との距離Pが0.2μm以上10μm以下の範囲内であり、開孔径φに対する距離Pの比P/φが0.05以上0.3以下の範囲内であることを特徴として構成されている。
複数の孔が一方のろ材面に沿って規則的に配列されていることが好ましい。
ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリグリコール酸、ポリジオキサノン、ポリヒドロキシブチレート、ポリブタジエン、ポリウレタン、ポリスチレン(PS、polystyrene)、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネートの少なくともいずれかひとつから形成されていることが好ましい。
上記の一方のろ材面における開口部の形状は楕円状であることが好ましい。
本発明のフィルタユニットは、上記のろ材を2つ備え、一方のろ材と他方のろ材とは、ろ材面同士に間隔をあけて配され、開口径φと厚みと弾性率と一方のろ材面における開口部の真円度とのいずれかひとつが異なることを特徴として構成されている。
一方のろ材と他方のろ材とは少なくとも100μmの距離で配されることが好ましい。
本発明の細胞シートは、上記のろ材と、このろ材の一方のろ材面に面状に配され、細胞群で形成された細胞層とを備えることを特徴として構成されている。
本発明によれば、捕捉の対象物が、ろ材面において二次元状に表面捕捉される。
本発明を実施したろ材の平面図である。 図1のII−II線の沿う断面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 フィルタの斜視図である。 第1ろ材面の電子顕微鏡写真である。 ポリスチレン粒子が捕捉された第1ろ材面の電子顕微鏡写真である。 ポリスチレン粒子が捕捉された第1ろ材面の電子顕微鏡写真である。 ポリスチレン粒子が捕捉された第1ろ材面の電子顕微鏡写真である。 スフェアが捕捉された第1ろ材面の光学顕微鏡写真である。 スフェアが捕捉された第1ろ材面の光学顕微鏡写真である。 開口径の求め方の説明図である。 本発明を実施した別のろ材の平面図である。 ろ材の第1ろ材面の電子顕微鏡写真である。 本発明を実施したフィルタユニットの概略図である。 本発明を実施した細胞シートの側面図である。
図1〜図3に示すように、本発明を実施したろ材10は、フィルム状に形成されており、捕捉すべき対象物(以下、捕捉対象物と称する)を含むろ過の対象物(以下、ろ過対象物と称する)から捕捉対象物を捕捉するためのものである。なお、以下の説明においては、ろ材10によって捕捉されたものを、捕捉物と称する。ろ過対象物が供給される一次側(上流側)の一方の表面を第1ろ材面10aとし、ろ液側である二次側(下流側)の他方の表面を第2ろ材面10bとする。なお、図1には第1ろ材面10aを示している。
ろ過対象物は、液体と固体との混合物であり、例えば、培養液(培地)などの液体中に細胞が混じっている細胞懸濁液、血液、骨髄液、臍帯血液等である。細胞懸濁液中において細胞は、個々が独立したいわゆるシングルセルと、複数が塊を成したいわゆるスフェア(スフェロイド)とのいずれの状態で液体中に混じっていてもよい。
ろ材10は、第1ろ材面10aと第2ろ材面10bとに開口した孔11を複数備える。図2,図3では、ろ材10の厚みTに対して、隣り合う孔11と孔11との間の隔壁12の厚みを誇張して描いてある。複数の孔11は、第1ろ材面10aに沿って規則的に、この例では、より具体的にはマトリクス状に配列されている。
孔11は、第1ろ材面10aと第2ろ材面10bとに対して垂直な方向、すなわち厚み方向にろ材10を貫通しており、第1ろ材面10a,第2ろ材面10bにそれぞれ開口して開口部(以下、表面開口部と称する)11aを形成している。また、図2、図3に示されるように、隣り合う孔11と孔11との間の隔壁12は、第1ろ材面10aと第2ろ材面10bとのそれぞれから厚み方向での中央に向かうに従い厚みが漸減している。
この例では、隔壁12は、厚み方向での概ね中央に隔壁開口部12aが形成されており、これにより、隣接した孔11同士はろ材10の内部で第1ろ材面10aに沿った方向に繋がっている。ただし、隔壁12は、隔壁開口部12aが形成されていない場合もあり、その場合には孔11は個々に独立している。ろ材10は、隔壁12に隔壁開口部12aが形成されているものの方が、形成されていないものに比べてろ過時の圧損を低減する観点と、捕捉対象物を密に二次元状に表面捕捉する観点とで好ましい。また、隔壁12に隔壁開口部12aが形成されていない場合には、隔壁12の厚みは小さいほど捕捉対象物を密に二次元に表面捕捉する観点で好ましい。
各孔11は、その大きさ、形状が一定であり、表面開口部11aの大きさ、形状も一定である。このようなろ材10は、第1ろ材面10aに垂直な方向から見たときに、任意の1つの孔11を中心にした6角形の各頂点に周囲の6個の孔11が配された状態に、各孔11が密に配列されている。これによりろ材10は、蜂の巣状となるハニカム構造となっている。
ハニカム構造は、表面開口部11aの形状や、孔11の第1ろ材面10aに平行な断面の形状が6角形である必要はない。この例では、表面開口部11aの形状は円形となっている。第1ろ材面10aの単位面積当たりの孔11の密度や隣り合う孔11同士の距離等に応じて表面開口部11a、第1ろ材面10aに平行な断面での孔11の形状は例えば丸みを帯びた略6角形や略8角形等になる場合もあり、ハニカム構造とはこのような態様も含む。また、ハニカム構造は、各孔11が互いに独立している構造の他、この例のように隣接した孔11同士がろ材10の内部で繋がっている構造をも含む。さらに、孔11の配列は、上記のものに限定されない。任意の1つの孔11の周囲に3〜5個、あるいは7個以上の孔11が配されてもよく、孔11が正方配列されてもよい。
表面開口部11aの径、すなわち、孔11の第1ろ材面10aにおける開口径φは、1μm以上50μm以下の範囲内とされる。開口径φは、捕捉対象物の大きさに基づいて決定され、捕捉対象物が略球形の場合には、上記範囲内で捕捉対象物の径よりも小さく、捕捉対象物の径をDとするときに、開口径φは概ね0.05×D以上0.95×D以下の範囲内である。第1ろ材面10aにおける開口径φは、2μm以上40μm以下の範囲内であることがより好ましく、3μm以上30μm以下の範囲内であることがさらに好ましい。
第1ろ材面10aにおいて隣り合う表面開口部11aと表面開口部11aとの距離(以下、開口部ピッチと称する)Pは、開口径φと捕捉対象物の径とに応じて決定するとよい。開口部ピッチPは、0.2μm以上10μm以下の範囲内であることが好ましく、0.5μm以上8μm以下の範囲内であることがより好ましく、1μm以上5μm以下の範囲内であることがさらに好ましい。開口径φと開口部ピッチPとは、例えば電子顕微鏡の画像で測定することができ、本実施形態では後述のSEMの画像から求めている。
開口径φ(単位はμm)に対するろ材10の厚みT(単位はμm)の比(以下、孔のアスペクト比と称する)T/φは、0.05以上0.7以下の範囲内とされる。孔のアスペクト比T/φは、0.1以上0.6以下の範囲内であることがより好ましく、0.2以上0.5以下の範囲内であることがさらに好ましい。
開口径φ(単位はμm)に対する開口部ピッチP(単位はμm)の比P/φは0.05以上0.3以下の範囲内とされており、0.05以上0.2以下の範囲であることがより好ましい。
ろ材10の厚みTは、上記の孔のアスペクト比T/φの範囲を満たす条件下で設定され、概ね0.2μm以上20μm以下の範囲内とされている。
第1ろ材面10aにおける開口率は、0.3以上0.7以下の範囲内とされている。この開口率は、第1ろ材面10aが平滑であると仮定した場合、すなわち表面開口部11aが無いと仮定した場合の第1ろ材面10aの単位面積をS1、この単位面積あたりに形成されている表面開口部11aの面積の和をS2とし、S1とS2との単位を同じとするときに、S2/S1で算出される値である。第1ろ材面10aにおける開口率は、0.35以上0.65以下の範囲内であることがより好ましく、0.4以上0.6以下の範囲内であることがさらに好ましい。
ろ材10は、疎水性ポリマーから形成されている。疎水性ポリマーとしては、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリグリコール酸、ポリジオキサノン、ポリヒドロキシブチレート、ポリブタジエン、ポリウレタン、ポリスチレン(PS、polystyrene)、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、およびこれらの繰り返し単位を含む共重合体等が好ましく、本実施形態ではポリブタジエンを用いている。ろ過時のろ材10の破れをより確実に抑制する観点では、上記の中でもゴムの性質を有する、ポリブタジエンが特に好ましい。また、捕捉対象物が細胞などであり、捕捉された細胞などをろ材10とともに生体内に留置する観点では、生体内分解性を有するポリ乳酸やポリカプロラクトン、ポリグリコール酸およびそれらの共重合体が特に好ましい。
ろ材10は、疎水性ポリマーに加えて、例えば両親媒性化合物を含んでいてもよく、両親媒性化合物はポリマー、オリゴマー、モノマーのいずれでもよい。両親媒性化合物が含まれる場合の両親媒性化合物の質量は、ろ材10の質量100に対して10以下であることが好ましい。
図4において、フィルタ20は、ろ材10と、保持部材21とを備える。保持部材21は、ろ材10を平面状態に維持した姿勢で保持するためのものである。保持部材21は、枠状に形成され、内壁21aに形成された溝(図示無し)に、ろ材10の周縁部を例えば接着剤を介して保持する。ろ材10を平面状態に維持することで、第1ろ材面10aが平面状になり、捕捉対象物の第1ろ材面10aにおける捕捉態様がより確実に二次元状、具体的には平面状になる。この例の保持部材21は円形に形成されているが、この態様に限られず、例えば矩形、矩形以外の角形に形成されていてもよい。なお、図4においては、孔11は、図の煩雑さを避けるために一部のみを図示しており、また大きく誇張して描いてある。
上記構成の作用を説明する。ろ材10は、保持部材12により平面状態を維持した姿勢で配され、ろ過に供される。ろ材10を平面状態に維持することで、第1ろ材面10aが平面状になり、捕捉対象物の第1ろ材面10aにおける捕捉態様がより確実に二次元状、具体的には平坦な平面状になる。
第1ろ材面10aをろ過対象物が供給される上流側、この例では上に向けて、フィルタ20は配される。第1ろ材面10aにおける開口径φは1μm以上50μm以下の範囲内であるから、ろ過対象物に含まれる液体とこの開口径φよりも小さい径の固体とは、確実に孔11を通過する。また、開口径φよりも径が大きい捕捉対象物は、孔11を通過せず、第1ろ過面10a側に残る。開口径φを1μm以上とすることで、1μm未満の場合と比べて、孔11において液体が確実に通過する。この液体の通過により、開口径φよりも小さい径の固体も、より通過し易くなる。また、開口径φを50μm以下とすることで、50μmより大きい場合と比べて、捕捉対象物が確実に捕捉される。
開口部ピッチPが0.2μm以上10μm以下の範囲内であるから、捕捉物と捕捉物との距離は極めて近くなり、このように捕捉対象物を密に二次元状に表面捕捉することができる。開口部ピッチPが0.2μmより小さい場合には、ろ材の強度の観点で望ましくなく、10μmより大きいと開口率が小さくなるので、閉塞しやすくなり、さらに捕捉対象物を密に二次元状に表面捕捉しにくくなるため望ましくない。
孔のアスペクト比T/φが0.05以上0.7以下の範囲内であるから、捕捉物によって順次閉塞される孔11を避けるように液体と径が開口径φよりも小さい固体とは第1ろ材面10a上に流れを形成して、未閉塞の孔11を通過する。これにより、径が開口径φよりも大きく、かつ、隣り合う孔11同士の中心間距離よりも小さい捕捉対象物は、個々の表面開口部11aに確実にひとつずつ、すなわち1対1対応で捕捉され、また、径が隣り合う孔11同士の中心間距離よりも大きい捕捉対象物は複数の表面開口部11aを覆うようにして捕捉される。孔のアスペクト比T/φを0.05以上とすることで、0.05未満の場合と比べて、ろ材としての強度が高いから、捕捉物の質量に耐えて、二次元状に確実に並んだ態様で捕捉物が得られる。また、孔のアスペクト比T/φを0.5以下とすることで、0.5より大きい場合と比べて、液体と径が開口径φよりも小さい固体とは第1ろ材面10a上の未閉塞の孔11に向けて円滑な流れを形成しやすいから、捕捉対象物は内部捕捉されずに、より確実に二次元状に並んだ態様で表面捕捉される。
開口径φが上記範囲内であり、孔のアスペクト比T/φが上記範囲を満たすろ材10は、厚みが非常に小さい。このようにろ材10は厚みが小さいから、ろ過後において、捕捉物とともにより広く使用される。例えば、各種の分析装置においては分析対象であるサンプルのサイズや形状に制限がある場合が多いが、ろ材10が薄いので、それらに対する適用性が高い。また、同様に、捕捉対象物が細胞でありその細胞を培養する場合には、培養容器内へろ材10とともに収容することができる。また、ろ材10を上記のポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリグリコール酸およびその共重合体や、ポリヒドロキシブチレートなどの生体内分解性や生体吸収性のある素材から形成した場合には、生体内へ留置(埋植)する使用法も可能になる。
第1ろ材面10aにおける開口率が0.3以上0.7以下の範囲内であるから、閉塞しにくく、ろ過の処理量が多く確保され、また、捕捉される量も多い。さらに、第1ろ材面10aにおいて高密度に捕捉されるので、捕捉対象物が二次元状に確実に捕捉される。第1ろ材面10aにおける開口率を0.3以上とすることで、0.3未満の場合と比べて、ろ過の処理量がより多く、捕捉される量が多く、捕捉対象物が二次元状に確実に捕捉される。また、第1ろ材面10aにおける開口率を0.7以下とすることで、0.7より大きい場合と比べて、第1ろ材面10a上において捕捉物の重なりが抑えられ、捕捉物がより確実に面状に並んだ態様で得られる。
図5に示すろ材10は、開口径φが8μm、孔のアスペクト比T/φが0.4、第1ろ材面10aにおける開口率が0.48、開口部ピッチPが1.3μmであり、このろ材10(図5参照)を用いてろ過を行った場合の捕捉態様を図6〜8に示す。なお、図5〜8は、いずれも走査型電子顕微鏡(以下SEMと称する、SEMはScanning Electron Microscopeの略)の画像であり、図6は傾斜SEM画像としてある。図6、図7、図8はろ過の過程を時系列にこの順に並べたものである。ろ材10の素材はポリブタジエンであり、捕捉対象物の模擬的な例としてポリスチレンの粒子(径が10μmの標準粒子)を用いている。
捕捉の開始から間もない初期段階において、図6に示すように、孔11にポリスチレンの粒子が載っており、捕捉されていることがわかる。ろ過を続けた場合には、図7に示すように、ポリスチレンの粒子が多くの孔11の上に載っており、順次捕捉されていることがわかる。さらにろ過を続けた場合には、図8において複数の孔11のうち90%以上の数の孔11の上にポリスチレンの粒子が載っており、また、このように多くのポリスチレンの粒子が捕捉された状態になってもポリスチレンの粒子同士の重なりが抑制された状態で二次元状に並んでいる。しかも、孔11はポリスチレンの粒子を1体1対応で捕捉しているから、捕捉物の配列も表面開口部11aの配列態様と同様に規則的である。
図9Aと図9Bとには、ろ過対象物を細胞懸濁液とし、スフェア(径は約250μm)を捕捉対象物としてろ材10によりろ過した場合の捕捉態様を示す。なお、図9Aと図9Bとは、透過型の光学顕微鏡の画像である。図9Aと図9Bとの観察対象物は同じであり、図9Bは図9Aよりも低い倍率で観察したものである。用いたろ材10は、開口径φが20μm、孔のアスペクト比T/φが0.5、第1ろ材面10aにおける開口率が0.55、開口部ピッチPが3μmである。この例では、スフェアの径が隣り合う孔11同士の中心間距離よりも大きいから、各スフェアは複数の表面開口部11aを覆うようにして捕捉されている(図9A、図9B)。この場合であっても、スフェアは、重なりが抑制されて、第1ろ材面10a上において面状に、すなわち二次元状に捕捉されている(図9B)。
表面開口部11aが円形でない場合には、円相当径を開口径φとする。例えば、図10に示すろ材30のように、表面開口部31aの形状が例えば丸みを帯びた略6角形である孔31が形成されている場合には、表面開口部31aと同じ面積をもつ円33を想定し、その直径R33を開口径φとする。表面開口部31aの面積は、例えば二次元画像解析ソフトウェアWinROOF(三谷商事株式会社)を用い、顕微鏡画像の二値化処理を行い、画像処理することにより求めるとよい。
ろ材10は、溶液調製工程、流延工程、結露工程、蒸発工程、剥離工程を有する製造フローにより製造される。溶液調製工程は、ろ材10を形成するための溶液を調製する工程である。この例では、前述の疎水性ポリマーを溶媒に溶解して溶液とする。流延工程は、溶液を支持体(図示無し)の上に流下して広げ、流延膜(図示無し)を形成する工程である。支持体は、予め温度を調整しておき、流延膜を形成する間も温度を調整していることが好ましい。なお、支持体としては、本実施形態ではシート状のポリエチレンテレフタレート(PET,polyethylene terephthalate)を用いている。しかし支持体の素材は溶媒に溶解しないものであればポリエチレンテレフタレートに限られず、例えば、ガラスやアルミニウム等でもよい。支持体の形態は、シート状、板状等種々の形態を採用してよい。
結露工程は、流延膜の膜面に結露させて水滴を形成する工程である。水滴は、例えば、周辺の雰囲気の温度よりも低い温度となるように支持体を介して流延膜を冷却することで形成される。ただし、複数の水滴の発生のタイミングを揃えたり、形成される水滴の大きさを均一に揃える観点では、支持体が所定の温度に保持されるように支持体の温度を調整しつつ、加湿した気体(例えば空気)を流延膜上に供給することが好ましい。この結露工程における支持体の温度、雰囲気の露点、結露時間などを調節することにより、開口径φ、孔のアスペクト比T/φ、開口率、開口部ピッチP、比P/φが制御される。
蒸発工程は、結露工程で形成した水滴と、溶媒とを蒸発させる工程である。この蒸発工程では、例えば乾燥した気体(例えば空気)を供給して、水滴よりも溶媒を早く蒸発させる。これにより、流延膜中に水滴を沈み込ませ、沈み込んだ水滴を鋳型にして孔を形成する。このため、溶媒としては、水よりも蒸発速度が大きいものを用いることが好ましく、本実施形態ではクロロホルムを用いている。ただし、水滴が蒸発し始めるタイミングは、溶媒のすべてが蒸発し終わった後でなくてもよい。また、形成された孔11が維持される程度であれば、水滴の蒸発が完了した後にも多少の溶媒が流延膜に残っていてもよく、この場合には残存している溶媒は水滴の蒸発が完了した後に蒸発させる。なお、結露工程中に、水滴が流延膜中に沈み込みを開始する場合もある。この蒸発工程により支持体上にろ材10が得られる。なお、この例では、ろ材10の支持体に接している表面が前述の第2ろ材面10bであり、露呈している表面が前述の第1ろ材面10aとなる。上記の結露工程、蒸発工程は、ろ材10の製造方法として周知である結露法の工程である。剥離工程は、支持体からろ材10を剥離する工程である。なお、この例では、結露法によりろ材10を製造しているが、この方法に限定されず、例えば、周知のナノインプリント法により、ろ材10を製造してもよい。
上記のろ材10は、ハニカム構造をもつが、開口径φと孔のアスペクト比T/φと開口率と開口部ピッチPと比P/φとがそれぞれ前述の範囲を満たすものであれば、上記のろ材10に限られない。例えば、フォトリソグラフィや、打ち抜きなどの手法を用いて製造されるろ材であってもよい。これらの手法で製造されるろ材は、開口径φの均一性にはろ材10に比べて劣るものの、開口径φと孔のアスペクト比T/φと開口率と開口部ピッチPと比P/φとがそれぞれ前述の範囲を満たすものにはなる。ただし、開口径φと孔のアスペクト比T/φと開口率と開口部ピッチPと比P/φとがそれぞれ前述の範囲を満たすように確実かつ容易に製造する観点と、孔の配列の規則性の観点とにおいては、ハニカム構造をもつろ材10が最も好ましく、そのため、より確実に二次元状に、捕捉物が得られる。
捕捉対象物は、以上のように二次元状に表面捕捉されるから、捕捉物として得られた後に再利用が容易である。再利用としては、上記のような捕捉物の分析や評価、捕捉物が細胞である場合の細胞培養に加え、捕捉物が細胞である場合の他の物への転写、生体内への留置などである。
図11に示すろ材40は、表面開口部41aの形状が楕円状である孔41が形成されている。楕円状であるとは、楕円でもよいし、また厳密な楕円でなくてもよい。この例では、一方向に延びた平行な2直線をもって囲まれた形状としてあり、このような形状も含まれる。また、丸みを帯びた六角形や八角形などが一方に延びた形状であってもよく、これらの形状も上記の楕円状に含む。なおこの場合も、円相当径を開口径φとする。具体的には、表面開口部41aとじ面積をもつ円43を想定し、その直径R43を開口径φとする。
このように楕円状の表面開口部41aをもつろ材40は、捕捉対象物の形状が球形であり、ろ液の固体成分として通過させるものが円盤状である場合には、開口率が同等のろ材10に比べて、円盤状の固体成分の通過がより円滑に行われる。このようなろ過対象物の例としては、血液があり、円盤状の赤血球を、捕捉対象物である他の血球や細胞(血中循環腫瘍細胞など)と分離する場合に特に有効である。
ろ材40は、ろ材10を少なくとも一方向へ延伸することにより製造される。例えば、図12に示すろ材40は、ポリブタジエンから形成され開口径φが5μmであるろ材10を、一方向へ延伸して製造されたものである。図12に示すろ材40の表面開口部41aは、長径が7μm、短径が3.5μmである。
図13に示すフィルタユニット60は、第1のフィルタ61と、第2のフィルタ62とを備え、さらに、これら第1のフィルタ61及び第2のフィルタ62を保持するフィルタ保持部材(図示無し)とを備えることが好ましい。フィルタ保持部材は、第1のフィルタ61と、第2のフィルタ62とを、例えば平行に保持するためのものである。第1のフィルタ61と第2のフィルタ62とは、前述のフィルタ20と同様に構成されている。図13においては、図1〜図4と同じ部材には同じ符号を付し、説明を略す。
この例では、第1のフィルタ61が上流側、第2のフィルタ62が下流側に配される。そこで、第1のフィルタ61に備えられる第1のろ材10と、第2のフィルタ62に備えられる第2のろ材10とは、それぞれの第1ろ材面10aが図13における上向きになるように、第1のフィルタ61と第2のフィルタ62とがフィルタ保持部材にセットされる。
第1のフィルタ61に備えられる第1のろ材10と、第2のフィルタ62に備えられる第2のろ材10とは、間隔を開けて配される。このように間隔を設けることで、下流側の第2のフィルタ62にも捕捉対象物が二次元状に確実に捕捉され、また捕捉物にダメージを与えることが防止される。これら観点では、第1のフィルタ61に備えられる第1のろ材10と、第2のフィルタ62に備えられる第2のろ材10との距離Dは、少なくとも100μm、すなわち100μm以上とされることが好ましい。なお、距離Dは、第1のフィルタ61に備えられる第1のろ材10の第2ろ材面10b(図2参照)と第2のフィルタ62に備えられる第2のろ材10の第1ろ材面10a(図2参照)との距離である。フィルタユニットは、本実施形態ではフィルタを2つ備えるものであるが、3以上を備えていてもよく、その場合であっても複数のフィルタは間隔を開けて配される。
第1のフィルタ61に備えられる第1のろ材10と、第2のフィルタ62に備えられる第2のろ材10とは、開口径φと厚みTと弾性率と表面開口部11aの真円度との少なくともいずれかひとつが互いに異なるものとされる。これにより、第1のフィルタ61と第2のフィルタ62とで異なる捕捉対象物を設定して、それぞれの捕捉対象物が二次元状に捕捉される。具体例は、以下である。開口径φは、第1のフィルタ61に備えられる第1のろ材10が、第2のフィルタ62に備えられる第2のろ材10よりも大きい。厚みTは、第1のフィルタ61に備えられる第1のろ材10が、第2のフィルタ62に備えられる第2のろ材10よりも大きい。弾性率は、第1のフィルタ61に備えられる第1のろ材10が、第2のフィルタ62に備えられる第2のろ材10よりも高くする。弾性率を高くすることで、ろ過時のろ材10の変形に伴う、捕捉物の通りぬけを抑制し易くなる。表面開口部11aの真円度は、第1のフィルタ61に備えられる第1のろ材10が、第2のフィルタ62に備えられる第2のろ材10よりも高い。
真円度は、球状の捕捉対象物を二次元状に表面捕捉する場合には高いほうが望ましい。一方、非球状(円盤状、棒状など)の固体と補足対象物とを選択的に分離する場合には、表面開口部11aを楕円などの真円度が低い形状とすることで、非球状の固体が透過しやすくなり、球状物を効率的かつ確実に捕捉するといういわゆる選択捕捉性がより確実になる。
図14に示す細胞シート70は、ろ材10と細胞層72とを備える。細胞層72は複数の細胞を有し、この例では、さらに細胞間基質(細胞間マトリクス)を含んでいる。細胞層72は、ろ材10上の捕捉物としての複数の細胞を培養して得られたものである。培養は、細胞が捕捉されているろ材10を培養容器内に収容して行う。このように、捕捉された細胞をろ材10から採取することなく培養容器内へ収容して培養を開始するから、細胞へのダメージが抑えられるとともに、コンタミネーションが防止される。培養前の細胞は、第1ろ材面10a上に二次元状に存在しているから、各細胞は酸素や培養液成分を取り込みやすく、層状に細胞層72として形成されている。
心筋細胞、神経細胞、肝細胞、間葉系幹細胞、iPS細胞、ES細胞など二次元状に捕捉した細胞の種類に応じて、それぞれ捕捉後の培養により、増殖、分化誘導または未分化維持を行うことで、目的とする細胞層72を備える細胞シート70が作製可能である。心筋細胞や肝細胞などの各種細胞シートは、薬剤の有効性試験、毒性試験、代謝試験、安全性試験など創薬支援に利用することが期待できる。
10,30,40 ろ材
11,31,41 孔
11a,31a,41a 表面開口部
60 フィルタユニット
70 細胞シート

Claims (7)

  1. 一方のろ材面における孔の開口径φが1μm以上50μm以下の範囲内であり、前記開口径φμmに対する厚みTμmの比T/φが0.05以上0.7以下の範囲内であり、前記一方のろ材面における開口率が0.3以上0.7以下の範囲内であり、前記一方のろ材面で隣り合う開口部と開口部との距離Pが0.2μm以上10μm以下の範囲内であり、前記開孔径φに対する前記距離Pの比P/φが0.05以上0.3以下の範囲内であることを特徴とするろ材。
  2. 複数の前記孔が前記一方のろ材面に沿って規則的に配列された請求項1に記載のろ材。
  3. ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリグリコール酸、ポリジオキサノン、ポリヒドロキシブチレート、ポリブタジエン、ポリウレタン、ポリスチレン(PS、polystyrene)、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネートの少なくともいずれかひとつから形成された請求項1または2に記載のろ材。
  4. 前記一方のろ材面における前記開口部の形状は楕円状である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のろ材。
  5. 請求項1に記載の前記ろ材を2つ備え、
    一方の前記ろ材と他方の前記ろ材とは、ろ材面同士に間隔をあけて配され、前記開口径φと厚みと弾性率と前記一方のろ材面における開口部の真円度とのいずれかひとつが異なることを特徴とするフィルタユニット。
  6. 前記一方のろ材と前記他方のろ材とは少なくとも100μmの距離で配される請求項5に記載のフィルタユニット。
  7. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の前記ろ材と、
    前記ろ材の前記一方のろ材面に面状に配され、細胞群で形成された細胞層と、
    を備える細胞シート。
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