JP2016193857A - 皮膚化粧料および飲食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】天然物に由来し、優れた抗老化作用を有する新規組成物、かかる新規組成物を有効成分とする抗老化剤、ならびに新規組成物を配合した皮膚化粧料および飲食品を提供する。
【解決手段】椰子糖を発酵させた椰子糖発酵物、椰子糖発酵物を有効成分として含有する抗老化剤、椰子糖発酵物を配合した皮膚化粧料および飲食品を提供する。発酵は、椰子糖の水溶液を25〜35℃で12〜72時間処理することにより行われることが好ましく、サッカロミセス属、シゾサッカロミセス属、クルイヴェロミセス属、ジゴサッカロミセス属、ラカンセア属およびカンディダ属からなる群より選択される1種または2種以上の酵母により行われることが好ましい。また、椰子糖発酵物は、椰子糖の水溶液を発酵させた発酵液から得られるものであり、発酵を終了させたときの発酵液において、エタノール濃度が1容量%以下であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、発酵により得られる新規組成物、これを用いた抗老化剤、皮膚化粧料および飲食品に関するものである。
皮膚を構成する表皮と真皮との境界部には、基底膜が存在する。基底膜は、表皮と真皮とを繋ぎ止めるだけでなく、皮膚機能の維持に重要な役割を果たしている(非特許文献1参照)。基底膜の主要骨格は、IV型コラーゲンからなる網目構造をしている。基底膜と表皮との境界に存在し、基底膜と表皮とを繋ぎとめているのがラミニン−5を主成分とする各種糖蛋白質で、かかるラミニン−5は、表皮に存在する表皮角化細胞より産生される。若い皮膚においては、基底膜の働きにより表皮、真皮の相互作用が恒常性を保つことで水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
ところが、紫外線の照射、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等、ある種の外的因子の影響があったり、加齢が進んだりすると、基底膜の主要構成成分であるラミニン−5は分解・変質を起こし、基底膜構造が破壊される(非特許文献2参照)。その結果、皮膚は保湿機能や弾力性が低下し、角質は異常剥離を始めるから、肌は張りや艶を失い、荒れ、シワ等の老化症状を呈するようになる。このように、皮膚の老化に伴う変化、即ち、シワ、くすみ、きめの変化、弾力性の低下等には、基底膜成分の減少、基底膜の構造変化が関与しており、ラミニン−5の産生を促進することにより、皮膚の老化症状を予防・改善することができると考えられる。
ラミニンは、α鎖、β鎖及びγ鎖の種々の組み合わせからなり、17種類以上が知られている。このうちラミニン−5(α3β3γ2)は、皮膚、消化器、腎臓、肺等の上皮組織の基底膜に多量に存在する。ラミニン−5の各鎖をコードする遺伝子の先天的な異常に起因する遺伝子疾患(致死型先天性表皮水疱症,Herlitz junctional epidermolysis bullosa)においては、全身の表皮が剥離する致死性の症状を示すことが知られている。そして、ラミニン−5は、他の細胞外マトリックス分子と比べ、強度に細胞を接着させ(細胞接着活性が高く)、細胞運動を強く促進する(細胞運動活性が高い)ことが知られている。
このように、ラミニン−5は、細胞運動活性が高いことから、損傷皮膚中の細胞移動を促進し、損傷治癒を促すことが知られている(特許文献1参照)。すなわち、ラミニン−5の産生を促進することは、基底膜の構造が破壊されるような皮膚損傷の治癒を促す上で重要である。
表皮は、外部刺激を緩和し、水分等の体内成分の逸失を制御する働きをしており、最下層である基底層から始まって、有棘層、顆粒層、角質層へと連なる4層構造から構成されている。各層に存在する大部分の細胞は、基底層から分化した角化細胞である。基底層で***、増殖した角化細胞は、有棘層、顆粒層を通過しながら分化し角質細胞となって、強固な架橋結合をもったケラチン蛋白線維で構成された角質層を構成し、最終的には垢として角質層から脱落する。
角質層は皮膚の最外殻に存在しており、外界からの刺激に対する物理的なバリアとしての役割を果たしている。皮膚ではこのバリア機能を持たせるため、角化細胞が基底層で産生されてから垢となって剥がれ落ちるまでのサイクル(角化)を通常4週間の周期で繰り返し、表皮の新陳代謝を行っている。しかしながら、この角質層も加齢によって新陳代謝機能が衰え、こじわ、くすみ、色素沈着、肌荒れ等の皮膚トラブルを発生することになる。そのため、角化細胞の増殖を促進し、肌の新陳代謝機能を回復させることにより、こじわ、くすみ、色素沈着等の皮膚の老化を改善できるものと考えられる。従来、表皮角化細胞増殖促進作用を有するものとして、土貝母抽出物(特許文献2参照)等が知られている。
また、表皮を構成する基底層、有棘層、顆粒層、および角質層のうち、特に、顆粒層においては、細胞膜が肥厚して肥厚細胞膜を形成するとともに、トランスグルタミナーゼ−1の作用により、蛋白分子間がグルタミル−リジン架橋され、強靭なケラチン蛋白線維が形成される。さらに、その一部にセラミド等が共有結合し、疎水的な構造をとることで、細胞間脂質のラメラ構造の土台を供給し、角質バリア機能の基礎が形成される。
しかし、加齢とともに表皮におけるトランスグルタミナーゼ−1の産生量が減少すると、角質バリア機能及び皮膚の保湿機能が低下するため、肌荒れ、乾燥肌等の皮膚の老化症状を呈したり、乾燥性皮膚疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、乾癬、魚鱗癬等)を発症したりするようになる。そのため、表皮におけるトランスグルタミナーゼ−1の産生を促進することにより、皮膚の老化症状や乾燥性皮膚疾患等を予防、治療又は改善することができると考えられる。トランスグルタミナーゼ−1産生促進作用を有するものとして、湖南甜茶からの抽出物(特許文献3参照)等が知られている。
従来は、皮膚のバリア機能は角質層のみが担っていると考えられていたが、近年、表皮顆粒層に存在するタイトジャンクション(以下「TJ」と表記することがある。)の構成タンパク質を遺伝子レベルで欠損させると皮膚のバリア機能が崩壊することが見いだされ、TJも皮膚のバリア機能に重要な役割を担うと考えらるようになっている(非特許文献3参照)。TJは、隣接する細胞同士を密着させるだけでなく、細胞と細胞との隙間をシールすることで物質の透過を制御する細胞間接着構造である。TJを構成しているのは、細胞膜タンパク質であるクローディンやオクルディンであり、これらのタンパク質はTJストランドの骨格を構成し、TJのバリア機能を制御すると考えられている(非特許文献4参照)。ここで、クローディンやオクルディンの発現が何らかの原因で減少した場合、TJの構造的な破壊が起こり、物質の透過バリアとして機能しなくなることによって、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎や各種感染症などの皮膚症状の一因になると考えられる。
そのため、表皮においてクローディンやオクルディンの産生を促進することにより表皮角化細胞のTJ形成を促すことで、皮膚のバリア機能および水分保持機能を高め、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎や各種感染症などの皮膚症状を予防または改善することができると考えられる。クローディン産生促進作用およびオクルディン産生促進作用を有するものとして、アスパラサスリネアリス抽出物(特許文献4)等が知られている。
グルタチオンは、グルタミン酸、システイン及びグリシンの3つのアミノ酸からなるトリペプチドであり、細胞内の主要なシステイン残基を有する化合物である。細胞内におけるグルタチオンは、ラジカルの捕捉、酸化還元による細胞機能の調節、異物代謝、各種酵素のSH供与体としての機能を果たすものであり、活性酸素等に対する抗酸化成分としても知られている。その作用発現は、システイン残基に由来すると考えられている。しかしながら、過剰な酸化ストレスや異物の付加、加齢などにより、細胞内のグルタチオン量が欠乏又は低下することが報告されており、このことが細胞の酸化ストレスに対する防御能を低下させ、細胞のDNA及びタンパク質等の構成成分にダメージを与える一因であると考えられている。
酸化ストレスが原因となって誘発される疾患として、関節リウマチやベーチェット病等の組織障害、各種動脈硬化症(虚血性心疾患,心筋梗塞,脳虚血,脳梗塞等)、神経変性疾患(アルツハイマー病,パーキンソン病,ハンチントン舞踏病等)、癌、喫煙等が原因の肺疾患、白内障、糖尿病、しわ、肩凝り、冷え性などが知られている。また、皮膚においては、酸化ストレスにより、コラーゲン等の生体組織が分解、変性、架橋等を受け、または油脂類が酸化されて細胞に障害を与える過酸化脂質が生成したりすると考えられており、酸化ストレスによって引き起こされる障害が、皮膚のしわ形成や皮膚の弾力低下等の老化の原因になるものと考えられている(非特許文献5参照)。
細胞内のグルタチオン量の低下又は欠乏が病態と関連することが知られている疾患として、酸化ストレスが原因となって誘発されるこれらの疾患群のほか、肝障害(アルコールの多飲、又は重金属や化学物質等の異物の摂取が原因となる)等が知られている。すなわち、グルタチオンの産生を促進することは、細胞の酸化ストレスに対する防御能を高め、細胞内のグルタチオン量が低下又は欠乏することに起因する上記の疾患群を予防・治療することができると考えられる。グルタチオン産生促進作用を有するものとして、リクイリチゲニン(特許文献5参照)等が知られている。
特開2006−063033号公報 特開2006−056854号公報 特開2007−099698号公報 特開2009−256244号公報 特開2009−269889号公報
J. Cell. Biol.,1992年,Vol.119,No.3,p.695‐703 J. Invest. Dermatol.,1979年,Vol.73,No.1,p.59‐66 J. Cell Biol.,2002年,vol.156,pp.1099-1111 日本香粧品科学会誌,2007年,vol.31,pp.296-301 「フレグランスジャーナル臨時増刊」,1995年,No.14,p.156
本発明は、天然物に由来し、優れた抗老化作用を有する新規組成物を提供することを目的とする。合わせて、本発明は、当該新規組成物を有効成分とする抗老化剤、ならびに当該新規組成物を配合した皮膚化粧料および飲食品を提供することを、さらなる目的とする。
上記課題を解決するために、第1に本発明は、椰子糖を発酵させた椰子糖発酵物を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)において、前記発酵は、前記椰子糖の水溶液を、25〜35℃で12〜72時間処理することにより行われることが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)において、前記発酵は、サッカロミセス属、シゾサッカロミセス属、クルイヴェロミセス属、ジゴサッカロミセス属、ラカンセア属およびカンディダ属からなる群より選択される1種または2種以上の酵母により行われることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1〜3)において、前記椰子糖発酵物は、前記椰子糖の水溶液を発酵させた発酵液から得られるものであり、当該発酵を終了させたときの前記発酵液において、エタノール濃度が1容量%以下であることが好ましい(発明4)。
第2に本発明は、上記発明(発明1〜4)に係る椰子糖発酵物を配合したことを特徴とする皮膚化粧料を提供する(発明5)。
第3に本発明は、上記発明(1〜4)に係る椰子糖発酵物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤を提供する(発明6)。
上記発明(発明6)においては、前記椰子糖発酵物が、ラミニン−5産生促進作用、表皮角化細胞増殖促進作用、グルタチオン産生促進作用、クローディン産生促進作用、オクルディン産生促進作用、およびトランスグルタミナーゼ−1産生促進作用からなる群より選択される1種または2種以上の作用を有することが好ましい(発明7)。
第4に本発明は、上記発明(発明1〜4)に係る椰子糖発酵物を配合したことを特徴とする飲食品を提供する(発明8)。
本発明によれば、天然物に由来し、優れた抗老化作用を有する新規組成物として、椰子糖発酵物を提供することができる。また、本発明によれば、椰子糖発酵物を有効成分として含有させることにより、作用効果に優れた抗老化剤を提供することができる。さらに、椰子糖発酵物を配合することにより、抗老化作用に優れた皮膚化粧料および飲食品を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
〔椰子糖発酵物〕
本実施形態に係る椰子糖発酵物は、椰子糖を発酵して得られるものである。
ここで、本明細書における「椰子糖発酵物」には、別段の記載がある場合を除き、椰子糖を発酵原料として得られる発酵液、当該発酵液の希釈液もしくは濃縮液、当該発酵液を乾燥して得られる乾燥物、またはこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
本実施形態に係る椰子糖発酵物において、発酵原料となる椰子糖は、ヤシ科(Arecaceae)植物の花序液または樹液から得られるものである。なお、ヤシ科植物の花序液または樹液は、ヤシ科植物の果実部から得られる胚乳や果実液等(例えばココヤシの場合、その果実部(一般に「ココナッツ」と称される。)から得られるココナッツミルクやココナッツジュース)とは異なる。
ヤシ科植物としては、ココヤシ(学名:Cocos nucifera L)、パルミラヤシ(学名:Borassus flabellifer)、サトウヤシ(学名:Arenga pinnata)、ニッパヤシ(学名:Nypa fruticans Wurmb)、ナツメヤシ(学名: Phoenix dactylifera)、サトウナツメヤシ(学名:Phoenix sylvestris)、などが挙げられる。これらの中でも、入手の容易さ、糖含量等の観点から、ココヤシ、サトウヤシまたはサトウナツメヤシが好ましく、ココヤシが特に好ましい。
ヤシ科植物の花序液または樹液は、例えば、ココヤシ等のヤシ科植物の花序部を切断し、または樹皮部に傷をつけ、そこから滲出してくる液体として採取することができる。上記の花序液または樹液を濃縮・乾固することにより、本実施形態における発酵原料となる椰子糖を得ることができる。
かかる椰子糖において、糖質含有量は80〜97質量%であることが好ましく、85〜95質量%であることが特に好ましい。椰子糖の糖質含有量が上記範囲にあると、発酵処理が効率的に進行するとともに、得られる椰子糖発酵物の抗老化作用(詳細は後述する)が特に優れたものとなる。なお、本明細書において、固形分の「糖質含有量」とは、当該固形分を水に溶解させ、珪藻土またはメンブランフィルターでろ過したときの全固形分量(質量%)に対するBrix値(ショ糖溶液の質量%に相当)の割合をいう。
本実施形態においては、かかる椰子糖を発酵させる。発酵処理は、例えば、濃縮乾固した椰子糖を水に溶解し、発酵を行う菌を接種することにより行うことができる。椰子糖の使用量は、椰子糖水溶液のBrix値で0.05〜15%とすることが好ましく、0.1〜10%とすることがさらに好ましい。
発酵を行う菌としては、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae,パン酵母)、サッカロミセス・ヴェローナ(Saccharomyces veronae)等のサッカロミセス(Saccharomyces)属;シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)等のシゾサッカロミセス(Schizosaccharomyces)属;クルイヴェロミセス・サーモトレランス(Kluyveromyces thermotolerans)等のクルイヴェロミセス(Kluyveromyces)属;ジゴサッカロミセス・サーモトレランス(Zygosaccharomyces thermotolerans)等のジゴサッカロミセス(Zygosaccharomyces)属;ラカンセア・サーモトレランス(Lachancea thermotolerans)等のラカンセア属;カンディダ・ウティリス(Candida utilis,トルラ酵母)等のカンディダ(Candida)属;などの酵母が好ましく例示される。また、このほか、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)等のラクトバチルス属をはじめとする乳酸菌;などを用いてもよい。本実施形態において、これらの菌は1種を単独でまたは2種以上を併用して用いることができる。これらの中でも、皮膚化粧料や飲食品に用いたときの安全性の観点から、酵母が好ましく、サッカロミセス属またはラカンセア属の酵母が特に好ましく、サッカロミセス・ヴェローナ(Saccharomyces veronae)(別名:ラカンセア・サーモトレランス(Lachancea thermotolerans))がさらに好ましい。
かかる発酵処理は、例えば、椰子糖水溶液と上記酵母とを発酵槽に入れ、25〜35℃、好ましくは28〜32℃の温度範囲で、12〜72時間、好ましくは18〜48時間処理することにより、行うことができる。また、発酵処理の開始時において、反応液のpHが5.0〜7.0に、好ましくは5.5〜6.5に調整されていると、発酵処理が好適に進行する。かかる発酵処理は、発酵液を冷却、加熱殺菌、ろ過などの所望の手段に付し、発酵菌を不活性化させることで終了させる。
発酵処理を終了させたときの発酵液において、エタノール濃度は、1容量%以下であることが好ましく、0.5容量%以下であることがさらに好ましい。ここで、1容量%以下とは、0容量%、すなわち発酵液にエタノールが全く含まれない場合を包含するものである。また、上記発酵は、主として好気呼吸により行われ、実質的にアルコール発酵が行われないことが好ましい。実質的にアルコール発酵が行われないことで得られる椰子糖発酵物は、後述する抗老化作用が特に優れたものとなる。
また、発酵処理を終了させたときの発酵液のpHは、3.0〜4.5であることが好ましく、3.5〜4.0であることがさらに好ましい。発酵処理が十分に進行すると、乳酸等の有機酸が生成され、pHが低下する。そのため、pHがかかる範囲にある発酵液は、発酵処理が十分に進行したものということができ、このような発酵液から得られる椰子糖発酵物は、後述する抗老化作用が特に優れたものとなる。
このようにして得られた発酵液は、そのまま発酵物として用いてもよく、または適宜希釈しもしくは濃縮して、発酵物として用いてもよい。さらには、濃縮物をさらに乾燥してもよく、粗精製などを行ってもよい。
以上のようにして得られる椰子糖発酵物において、糖質含有量は、0質量%以上80質量%未満であることが好ましく、30〜70質量%であることがさらに好ましい。ここで、「0質量%以上」とは、水に溶解した発酵物におけるBrix値が0%であり、発酵処理により糖質がすべて消費され発酵物に残存しない場合をも包含するものである。糖質含有量が上記範囲にある発酵物は、発酵処理が十分に進行したものということができ、後述する抗老化作用が特に優れたものとなる。
また、上記椰子糖発酵物において、乳酸の含有量は、固形分換算で0.001〜0.1質量%であることが好ましく、0.005〜0.05質量%であることがさらに好ましい。
以上の椰子糖発酵物は、優れた抗老化作用を示すため、後述する抗老化剤の有効成分として、また皮膚化粧料および飲食品の配合成分として特に好適である。
〔抗老化剤〕
本実施形態に係る抗老化剤は、前述のようにして得られる椰子糖発酵物を有効成分として含有するものである。本実施形態の抗老化剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品等の幅広い用途に使用することができる。
椰子糖発酵物が有する抗老化作用は、例えば、ラミニン−5産生促進作用、表皮角化細胞増殖促進作用、グルタチオン産生促進作用、クローディン産生促進作用、オクルディン産生促進作用、およびトランスグルタミナーゼ−1(TG−1)産生促進作用からなる群より選択される1または2以上の作用に基づいて発揮される。ただし、椰子糖発酵物が有する抗老化作用は、上記作用に基づいて発揮される抗老化作用に限定されるものではない。
また、椰子糖発酵物は、そのラミニン−5産生促進作用、表皮角化細胞増殖促進作用、グルタチオン産生促進作用、クローディン産生促進作用、オクルディン産生促進作用、またはTG−1産生促進作用を利用して、それぞれラミニン−5産生促進剤、表皮角化細胞増殖促進剤、グルタチオン産生促進剤、クローディン産生促進剤、オクルディン産生促進剤、またはトランスグルタミナーゼ−1産生促進剤の有効成分として使用してもよい。
本実施形態の抗老化剤は、椰子糖発酵物のみからなるものでもよいし、椰子糖発酵物を製剤化したものでもよい。
本実施形態の抗老化剤は、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容し得るキャリアーその他任意の助剤を用いて、常法に従い、粉末状、顆粒状、錠剤状、液状等の任意の剤形に製剤化することができる。この際、助剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味・矯臭剤等を用いることができる。抗老化剤は、他の組成物(例えば、皮膚化粧料等)に配合して使用することができるほか、軟膏剤、外用液剤、貼付剤等として使用することができる。
本実施形態の抗老化剤を製剤化した場合、椰子糖発酵物の含有量は、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜設定することができる。
なお、本実施形態の抗老化剤は、必要に応じて、抗老化作用を有する他の天然抽出物等を、椰子糖発酵物とともに配合して有効成分として用いることができる。
本実施形態の抗老化剤の患者に対する投与方法としては、経皮投与、経口投与等が挙げられるが、疾患の種類に応じて、その予防・治療等に好適な方法を適宜選択すればよい。また、本実施形態の抗老化剤の投与量も、疾患の種類、重症度、患者の個人差、投与方法、投与期間等によって適宜増減すればよい。
本実施形態の抗老化剤は、有効成分である椰子糖発酵物が有するラミニン−5産生促進作用、表皮角化細胞増殖促進作用、グルタチオン産生促進作用、クローディン産生促進作用、オクルディン産生促進作用、およびTG−1産生促進作用からなる群より選択される1または2以上の作用を通じて、皮膚のシワの形成、弾力性の低下、保湿機能の低下等の皮膚の老化症状を予防、治療または改善することができる。ただし、本実施形態の抗老化剤は、これらの用途以外にもラミニン−5産生促進作用、表皮角化細胞増殖促進作用、グルタチオン産生促進作用、クローディン産生促進作用、オクルディン産生促進作用、またはTG−1産生促進作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
例えば、本実施形態の抗老化剤または前述したラミニン−5産生促進剤は、椰子糖発酵物が有するラミニン−5産生促進作用を通じて、基底膜構造の再構築を誘導し、皮膚における創傷を治療・改善することができる。また、本実施形態の抗老化剤または前述したラミニン−5産生促進剤は、ラミニン−5の欠乏(欠損)に起因する疾患(表皮水疱症等)の予防又は治療剤として用いることができる。
前述した用途の他、本実施形態の抗老化剤または前述した表皮角化細胞増殖促進剤は、椰子糖発酵物が有する表皮角化細胞増殖促進作用を通じて、肌の新陳代謝を回復させ、こじわ、くすみ、色素沈着等の予防、治療または改善;再生医療;などの用途に使用することができる。
前述した用途の他、本実施形態の抗老化剤または前述したグルタチオン産生促進剤は、椰子糖発酵物が有するグルタチオン産生促進作用を通じて、関節リウマチやベーチェット病等の組織障害、各種動脈硬化症(虚血性心疾患,心筋梗塞,脳虚血,脳梗塞等)、神経変性疾患(アルツハイマー病,パーキンソン病,ハンチントン舞踏病等)、癌、喫煙等が原因の肺疾患、白内障、糖尿病、しわ、肩凝り、冷え性などの酸化ストレスが原因となって誘発される疾患;肝障害(アルコールの多飲,または重金属や化学物質等の異物の摂取が原因となる)等の細胞内グルタチオン量の低下又は欠乏が病態と関連することが知られている疾患;などを予防、治療または改善することができる。
前述した用途のほか、本実施形態の抗老化剤または前述したクローディン産生促進剤もしくはオクルディン産生促進剤は、椰子糖発酵物が有するクローディン産生促進作用を通じて、表皮角化細胞におけるタイトジャンクションの形成を促すことができ、これにより、皮膚のバリア機能および水分保持機能を高め、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎や各種感染症などの皮膚症状を予防または改善することができる。
前述した用途の他、本実施形態の抗老化剤または前述したTG−1産生促進剤は、椰子糖発酵物が有するTG−1産生促進作用を通じて、皮膚のバリア機能を強化し、肌荒れ、乾燥肌等のほか、乾燥性皮膚疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、乾癬、魚鱗癬等)を予防、治療または改善することができる。
また、本実施形態の抗老化剤は、優れた抗老化作用を有するため、例えば、皮膚外用剤に配合するのに好適である。この場合に、椰子糖発酵物をそのまま配合してもよいし、椰子糖発酵物から製剤化した抗老化剤を配合してもよい。ここで、皮膚外用剤としては、その区分に制限はなく、後述する皮膚化粧料のほか、経皮的に使用される医薬部外品、医薬品等を幅広く含むものである。
また、本実施形態の抗老化剤は、優れた抗老化作用を有するので、これらの作用機構に関する研究のための試薬としても好適に利用することができる。
〔皮膚化粧料〕
本実施形態に係る皮膚化粧料は、前述した椰子糖発酵物が配合されるものである。本実施形態においては、椰子糖発酵物をそのまま配合してもよいし、椰子糖発酵物から製剤化した抗老化剤を配合してもよい。
椰子糖発酵物または上記抗老化剤を配合することにより、皮膚化粧料に抗老化作用、ラミニン−5産生促進作用、表皮角化細胞増殖促進作用、グルタチオン産生促進作用、クローディン産生促進作用、オクルディン産生促進作用、またはTG−1産生促進作用を付与することができる。
椰子糖発酵物、または上記抗老化剤を配合し得る皮膚化粧料の種類は特に限定されるものではなく、皮膚化粧料としては、例えば、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、ファンデーション等が挙げられる。
椰子糖発酵物、または上記抗老化剤を皮膚化粧料に配合する場合、その配合量は、皮膚化粧料の種類に応じて適宜調整することができるが、好適な配合率は、約0.0001〜10質量%であり、特に好適な配合率は、標準的な抽出物に換算して約0.001〜1質量%である。
本実施形態の皮膚化粧料は、椰子糖発酵物が有する抗老化作用、ラミニン−5産生促進作用、表皮角化細胞増殖促進作用、グルタチオン産生促進作用、クローディン産生促進作用、オクルディン産生促進作用、またはTG−1産生促進作用を妨げない限り、通常の皮膚化粧料の製造に用いられる主剤、助剤又はその他の成分、例えば、収斂剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素除去剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料等を併用することができる。このように併用することで、より一般性のある製品となり、また、併用された他の有効成分との間の相乗作用が通常期待される以上の優れた効果をもたらすことがある。
本実施形態の皮膚化粧料は、椰子糖発酵物が有する抗老化作用、ラミニン−5産生促進作用、表皮角化細胞増殖促進作用、グルタチオン産生促進作用、クローディン産生促進作用、オクルディン産生促進作用、およびTG−1産生促進作用からなる群より選択される1または2以上の作用を通じて、接触性皮膚炎(かぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡、その他肌荒れに伴う各種皮膚炎症性疾患の予防、治療または改善;皮膚の黒化、シミ、ソバカス等の色素沈着の予防、治療または改善;皮膚のシワの形成、弾力性の低下、保湿機能の低下等の皮膚の老化症状の予防、治療または改善;創傷又は熱傷の治癒の促進;肌荒れ、乾燥肌等のほか、乾燥性皮膚疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、乾癬、魚鱗癬等)の予防、治療または改善;肥満症、およびそれに伴う動脈硬化、糖尿病、メタボリック症候群等の生活習慣病の予防、治療または改善;などをすることができる。
〔飲食品〕
本実施形態に係る飲食品は、前述した椰子糖発酵物が配合されるものである。本実施形態においては、椰子糖発酵物をそのまま配合してもよいし、椰子糖発酵物から製剤化した抗老化剤を配合してもよい。
ここで、飲食品とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品等の区分に制限されるものではない。したがって、本実施形態における「飲食品」は、経口的に摂取される健康食品(機能性飲食品)、保健機能食品(特定保健用食品,機能性表示食品、栄養機能食品等)、医薬部外品、医薬品等を幅広く含むものである。これらの中でも、椰子糖発酵物の機能が表示可能であることから、保健機能食品、医薬部外品または医薬品であることが好ましい。
椰子糖発酵物、または椰子糖発酵物から製剤化した抗老化剤を飲食品に配合する場合、それらにおける有効成分の配合量は、使用目的、症状、性別等を考慮して適宜変更することができるが、添加対象となる飲食品の一般的な摂取量を考慮して、成人1日あたりの抽出物摂取量が約1〜1000mgになるようにするのが好ましい。なお、添加対象飲食品が顆粒状、錠剤状又はカプセル状の飲食品の場合、椰子糖発酵物、または椰子糖発酵物から製剤化した抗老化剤の添加量は、添加対象飲食品に対して通常0.1〜100質量%であり、好ましくは5〜100質量%である。
本実施形態の飲食品は、椰子糖発酵物をその活性を妨げないような任意の飲食品に配合したものであってもよいし、椰子糖発酵物を主成分とする栄養補助食品(サプリメント)であってもよい。
本実施形態の飲食品を製造する際には、例えば、デキストリン、デンプン等の糖類;ゼラチン、大豆タンパク、トウモロコシタンパク等のタンパク質;アラニン、グルタミン、イソロイシン等のアミノ酸類;セルロース、アラビアゴム等の多糖類;大豆油、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の油脂類などの任意の助剤を添加して任意の形状の飲食品にすることができる。
椰子糖発酵物を配合し得る飲食品は特に限定されないが、その具体的には、錠剤、カプセル剤、ドリンク剤;その他種々の形態の健康・栄養補助食品;などが好ましく例示される。また、椰子糖発酵物の機能が表示された保健機能食品(特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品)として、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、チューインガム、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物;などに椰子糖発酵物が配合されてもよい。これらの飲食品に椰子糖発酵物を配合するときに、通常用いられる補助的な原料や添加物を併用することができる。
なお、本実施形態の抗老化剤、皮膚化粧料および飲食品は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物(例えば,マウス,ラット,ハムスター,イヌ,ネコ,ウシ,ブタ,サル等)に対して適用することもできる。
以下、製造例および試験例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の各例に何ら制限されるものではない。
〔製造例1〕椰子糖発酵物の製造
椰子糖として、ココヤシ花序液から得られたココナッツ糖(Tipco社製)100gを用い、これを水1000gに溶解し、加熱滅菌(110℃,5分間)した。得られた水溶液は、pHが6.0であり、エタノール濃度が0容量%(検出限界以下)であり、乳酸含有量は0質量%(検出限界以下)あった。また、上記水溶液を珪藻土でろ過し、ろ液のBrix値を測定したところ8.4%であった。なお、pHはpHメーター(東亜ディーケーケー社製)を用いて測定し、Brix値は糖度計(アタゴ社製)を用いて測定した。また、エタノール濃度はガスクロマトグラフィーにより、乳酸含有量は高速液体クロマトグラフィーにより、それぞれ後述する条件にて測定した。以下も同様である。
かかる水溶液に発酵用酵母(サッカロミセス・ヴェローナ,秋田今野商店社製)0.1gを添加して、フラスコに投入し、30℃で24時間静置することにより、発酵処理を行った。得られた発酵原液は、pHが3.6であり、Brix値が5.0%であり、エタノール濃度が0.58容量%であった。かかる発酵液を珪藻土にてろ過し、さらに加熱滅菌(110℃、5分間)することにより、椰子糖発酵液1000gを得た。得られた椰子糖発酵液において、固形分は8.0質量%であり、pHが3.5であり、Brix値が5.0%であった。かかる椰子糖発酵液を濃縮乾固して、椰子糖発酵物(80g,試料1)を得た。
なお、得られた椰子糖発酵物(試料1)において、糖度計(アタゴ社製)により測定した糖質含有量は61.0質量%であり、高速液体クロマトグラフィーにより測定した乳酸含有量は0.110質量%であった。
なお、エタノール濃度を測定したガスクロマトグラフィーの条件、および乳酸含有量を測定した高速液体クロマトグラフィーの条件は、それぞれ以下に示すとおりである。
<ガスクロマトグラフィー条件>
使用装置:GC−2014(島津製作所社製)
カラム:DB5(アジレント・テクノロジー社製)
カラム温度:40℃
注入口温度:200℃
検出器:水素炎検出器(FID)
試料注入量:1μL
キャリアガス:窒素ガス
キャリアガス流速:1.2mL/min
<高速液体クロマトグラフィー条件>
使用装置:Agilent 1200 series(アジレント・テクノロジー社製)
カラム:WakosilII 5C18HG(アジレント・テクノロジー社製)
移動相:0.85%リン酸
移動相流速:1.0mL/min
検出:210nm
〔製造例2〕椰子糖発酵物の製造
発酵処理で得られた発酵液について、加熱滅菌(110℃、5分間)した後に珪藻土でろ過した以外は、製造例1と同様にして椰子糖発酵液1000gを得た(固形分:8.0質量%,pH:3.5,Brix値:5.0%)。かかる椰子糖発酵液を濃縮乾固して、椰子糖発酵物(80g,試料2)を得た。
なお、得られた椰子糖発酵物(試料2)において、糖度計(アタゴ社製)により測定した糖質含有量は62.5質量%であり、高速液体クロマトグラフィーにより測定した乳酸含有量は0.125質量%であった。
〔試験例1〕ラミニン−5産生促進作用試験
製造例で得られた椰子糖発酵物(試料1)について、以下のようにしてラミニン−5産生促進作用を試験した。
正常ヒト新生児表皮角化細胞(NHEK)を、正常ヒト表皮角化細胞用増殖培地(KGM)を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を1×10cells/mLの細胞密度となるように、KGMからBPEを除いた培地(KGM−BPE)で希釈した後、24ウェルプレートに1ウェルあたり500μLずつ播種し、1日間培養した。
培養終了後、培地を除去し、KGM−BPE培地に溶解した被験試料(試料濃度は下記表1を参照)を各ウェルに500μLずつ添加し、48時間培養した。なお、コントロールとして、試料無添加のKGM−BPE培地を用いて同様に培養した。培養終了後、培地上清100μLをELISAプレートに移し換え、37℃で2時間プレートに吸着させた後、吸着させたラミニン−5の量を、モノクローナル抗ヒトラミニン−5抗体(マウスIgG)(ケミコン社製)を用いたELISA法により測定した。得られた測定結果から、下記式によりラミニン−5産生促進率(%)を算出した。
ラミニン−5産生促進率(%)=A/B×100
式中の各項はそれぞれ以下を表す。
A:被験試料添加でのラミニン−5量
B:試料無添加でのラミニン−5量
結果を表1に示す。
Figure 2016193857
表1に示すように、椰子糖発酵物(試料1)は優れたラミニン−5産生促進作用を有することが確認された。なお、製造例2で得られた椰子糖発酵物(試料2)も、優れたラミニン−5産生促進作用を有していた(データ示さず)。
〔試験例2〕表皮角化細胞増殖促進作用試験
製造例で得られた椰子糖発酵物(試料1)について、以下のようにして表皮角化細胞増殖促進作用を試験した。
正常ヒト新生児表皮角化細胞(NHEK)を、正常ヒト表皮角化細胞長期培養用増殖培地(EpiLife−KG2)を用いて培養した後、トリプシン処理にて細胞を回収した。回収した細胞を3.0×10cells/mLの細胞密度になるように上記培地で希釈した後、コラーゲンコートした96ウェルプレートに1ウェルあたり100μLずつ播種し、一晩培養した。培養終了後、EpiLife−KG2培地に溶解した被験試料(試料濃度は下記表2を参照)を各ウェルに100μLずつ添加し、3日間培養した。なお、コントロールとして、試料無添加のEpiLife−KG2培地を用いて同様に培養した。
表皮角化細胞増殖促進作用は、MTTアッセイ法を用いて測定した。すなわち、3日間培養後、培地を除去し、終濃度0.4mg/mLでPBS(−)緩衝液に溶解したMTTを各ウェル100μLずつ添加した。2時間培養した後に、細胞内に生成したブルーホルマザンを2−プロパノール100μLで抽出した。抽出後、波長570nmにおける吸光度を測定した。同時に濁度として波長650nmにおける吸光度を測定し、両者の差をもってブルーホルマザン生成量とした。得られた結果から、下記式により表皮角化細胞増殖促進率(%)を算出した。
表皮角化細胞増殖促進率(%)=St/Ct×100
式中の各項はそれぞれ以下を表す。
St:被験試料添加でのブルーホルマザン生成量
Ct:試料無添加でのブルーホルマザン生成量
結果を表2に示す。
Figure 2016193857
表2に示すように、椰子糖発酵物(試料1)は、優れた表皮角化細胞増殖促進作用を有することが確認された。なお、製造例2で得られた椰子糖発酵物(試料2)も、優れた表皮角化細胞増殖促進作用を有していた(データ示さず)。
〔試験例3〕グルタチオン産生促進作用試験
製造例で得られた椰子糖発酵物(試料1)について、以下のようにしてグルタチオン産生促進作用を試験した。
正常ヒト新生児表皮角化細胞(NHEK)を、正常ヒト表皮角化細胞長期培養用増殖培地(EpiLife−KG2)を用いて培養した後、トリプシン処理にて細胞を回収した。回収した細胞を1.0×10cells/mLの細胞密度になるように上記培地で希釈した後、コラーゲンコートした24ウェルプレートに1ウェルあたり500μLずつ播種し、一晩培養した。
培養終了後、EpiLife−KG2培地に溶解した被験試料(試料濃度は下記表3を参照)を各ウェルに400μLずつ添加し、さらに24時間培養した。なお、コントロールとして、試料無添加のEpiLife−KG2培地を用いて同様に培養した。培養終了後、各ウェルから培地を除去し、1mLのPBS(−)緩衝液にて洗浄した後、150μLのM−PER(PIERCE社製)を使用して細胞を溶解した。
このうちの100μLを使用して総グルタチオンの定量を行った。すなわち、96ウェルプレートに、溶解した細胞抽出液100μL、0.1M リン酸緩衝液50μL、2mM NADPH25μL、およびグルタチオンレダクターゼ25μL(終濃度17.5 unit/mL)を加え、37℃で10分間加温した後、10mM 5,5'-dithiobis(2-nitrobenzoic acid)25μLを加え、5分後までの波長412nmにおける吸光度を測定し、ΔOD/minを求めた。総グルタチオン濃度は、酸化型グルタチオン(和光純薬社製)を使用して作成した検量線をもとに算出した。得られた値を総タンパク量当たりのグルタチオン量に補正した後、下記式によりグルタチオン産生促進率(%)を算出した。
グルタチオン産生促進率(%)=B/A×100
式中の各項はそれぞれ以下を表す。
A:試料無添加における総タンパク量当たりのグルタチオン量
B:被験試料添加における総タンパク量当たりのグルタチオン量
結果を表3に示す。
Figure 2016193857
表3に示すように、椰子糖発酵物(試料1)は、優れたグルタチオン産生促進作用を有していると認められた。なお、製造例2で得られた椰子糖発酵物(試料2)も同様であった(データ示さず)。
〔試験例4〕クローディン−1産生促進作用試験
製造例で得られた椰子糖発酵物(試料1)について、以下のようにしてクローディン−1産生促進作用を試験した。
正常ヒト新生児表皮角化細胞(NHEK)を、正常ヒト表皮角化細胞増殖培地(KGM)を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を2×10cells/mLの細胞密度になるように上記培地で希釈した後、96ウェルプレートに1ウェルあたり100μLずつ播種し、一晩培養した。
培養終了後、KGM培地に溶解した被験試料(試料濃度は下記表4を参照)を各ウェルに100μLずつ添加し、24時間培養した。なお、コントロールとして、試料無添加のKGM培地を用いて同様に培養した。培養終了後、培地を除去し、細胞をプレートに固定させ、細胞表面に発現したクローディン−1の量を、ポリクローナル抗ヒトクローディン−1抗体(ウサギIgG)(Life Technologies社製)を用いたELISA法により測定した。得られた結果から、下記式によりクローディン−1産生促進率(%)を算出した。
クローディン−1産生促進率(%)=A/B×100
式中の各項はそれぞれ以下を表す。
A:被験試料添加でのクローディン−1量
B:被験試料無添加でのクローディン−1量
結果を表4に示す。
Figure 2016193857
表4に示すように、椰子糖発酵物(試料1)は優れたクローディン−1産生促進作用を有することが確認された。なお、製造例2で得られた椰子糖発酵物(試料2)も同様であった(データ示さず)。
〔試験例5〕オクルディン産生促進作用試験
製造例で得られた椰子糖発酵物(試料1)について、以下のようにしてオクルディン産生促進作用を試験した。
正常ヒト新生児表皮角化細胞(NHEK)を、正常ヒト表皮角化細胞用増殖培地(KGM)を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を2×10cells/mLの細胞密度になるように上記培地で希釈した後、96ウェルプレートに1ウェルあたり100μLずつ播種し、一晩培養した。
培養終了後、KGM培地に溶解した被験試料(試料濃度は下記表5を参照)を各ウェルに100μLずつ添加し、24時間培養した。なお、コントロールとして、試料無添加のKGM培地を用いて同様に培養した。培養終了後、培地を除去し、細胞をプレートに固定させ、細胞表面に発現したオクルディンの量を、ポリクローナル抗ヒトオクルディン抗体(ウサギIgG)(Life Technologies社製)を用いたELISA法により測定した。得られた測定結果から、下記式によりオクルディン産生促進率(%)を算出した。
オクルディン産生促進率(%)=A/B×100
式中の各項はそれぞれ以下を表す。
A:被験試料添加でのオクルディン量
B:被験試料無添加でのオクルディン量
結果を表5に示す。
Figure 2016193857
表5に示すように、椰子糖発酵物(試料1)は優れたオクルディン産生促進作用を有することが確認された。なお、製造例2で得られた椰子糖発酵物(試料2)も同様であった(データ示さず)。
〔試験例6〕トランスグルタミナーゼ−1産生促進作用試験
製造例で得られた椰子糖発酵物(試料1)について、以下のようにしてトランスグルタミナーゼ−1産生促進作用を試験した。
正常ヒト新生児表皮角化細胞(NHEK)を、正常ヒト表皮角化細胞用増殖培地(KGM)を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を1×10cells/mLの細胞密度になるように上記培地で希釈した後、96ウェルプレートに1ウェルあたり100μLずつ播種し、2日間培養した。
培養終了後、KGM培地に溶解した被験試料(試料濃度は下記表6を参照)を各ウェルに100μLずつ添加し、24時間培養した。なお、コントロールとして、試料無添加のKGM培地を用いて同様に培養した。培養終了後、培地を除去し、細胞をプレートに固定させ、細胞表面に発現したトランスグルタミナーゼ−1の量を、モノクローナル抗ヒトトランスグルタミナーゼ−1抗体(マウスIgG)(Biomedical Technologies Inc.社製)を用いたELISA法により測定した。得られた測定結果から、下記式によりトランスグルタミナーゼ−1産生促進率(%)を算出した。
トランスグルタミナーゼ−1産生促進率(%)=A/B×100
式中の各項はそれぞれ以下を表す。
A:被験試料添加でのトランスグルタミナーゼ−1量
B:試料無添加でのトランスグルタミナーゼ−1量
結果を表6に示す。
Figure 2016193857
表6に示すように、椰子糖発酵物(試料1)は、優れたトランスグルタミナーゼ−1産生促進作用を有していると認められた。なお、製造例2で得られた椰子糖発酵物(試料2)も同様であった(データ示さず)。
〔配合例1〕
下記組成に従い、乳液を常法により製造した。
椰子糖発酵物 0.01g
ホホバオイル 4.00g
1,3−ブチレングリコール 3.00g
アルブチン 3.00g
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.50g
オリーブオイル 2.00g
スクワラン 2.00g
セタノール 2.00g
モノステアリン酸グリセリル 2.00g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 2.00g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
グリチルリチン酸ステアリル 0.10g
黄杞エキス 0.10g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.10g
イチョウ葉エキス 0.10g
コンキオリン 0.10g
オウバクエキス 0.10g
カミツレエキス 0.10g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例2〕
下記組成のクリームを常法により製造した。
椰子糖発酵物 0.05g
クジンエキス 0.1g
オウゴンエキス 0.1g
流動パラフィン 5.0g
サラシミツロウ 4.0g
スクワラン 0.0g
セタノール 3.0g
ラノリン 2.0g
ステアリン酸 1.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.5g
モノステアリン酸グリセリル 3.0g
油溶性甘草エキス 0.1g
1,3−ブチレングリコール 6.0g
パラオキシ安息香酸メチル 1.5g
香料 0.1g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例3〕
下記組成の美容液を常法により製造した。
椰子糖発酵物 0.01g
カミツレエキス 0.1g
ニンジンエキス 0.1g
キサンタンガム 0.3g
ヒドロキシエチルセルロース 0.1g
カルボキシビニルポリマー 0.1g
1,3−ブチレングリコール 4.0g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1g
グリセリン 2.0g
水酸化カリウム 0.25g
香料 0.01g
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.15g
エタノール 2.0g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例4〕
下記組成のヘアトニックを常法により製造した。
椰子糖発酵物 0.4g
酢酸トコフェロール 適量
セファラチン 0.002g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.15g
グリセリン 15.0g
エタノール 15.0g
香料 適量
キレート剤(エデト酸ナトリウム) 適量
防腐剤(ヒノキチオール) 適量
可溶化剤(ポリオキシエチレンセチルエーテル) 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例5〕
下記組成のシャンプーを常法により製造した。
椰子糖発酵物 0.5g
マジョラム抽出物 1.0g
ウメ果実部抽出物 0.2g
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0g
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 10.0g
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0g
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0g
プロピレングリコール 2.0g
香料 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例6〕
常法により、以下の組成を有する錠剤を製造した。
椰子糖発酵物 5.0mg
ドロマイト(カルシウム20%、マグネシウム10%含有) 83.4mg
カゼインホスホペプチド 16.7mg
ビタミンC 33.4mg
マルチトール 136.8mg
コラーゲン 12.7mg
ショ糖脂肪酸エステル 12.0mg
〔配合例7〕
常法により、以下の組成を有する経口液状製剤を製造した。
<1アンプル(1本100mL)中の組成>
椰子糖発酵物 0.3質量%
ソルビット 12.0質量%
安息香酸ナトリウム 0.1質量%
香料 1.0質量%
硫酸カルシウム 0.5質量%
精製水 残部(100質量%)
本発明の抗老化剤は、皮膚の老化症状の予防、治療または改善;創傷又は熱傷の治癒の促進;乾燥性皮膚疾患の予防、治療または改善;などに大きく貢献できる。

Claims (8)

  1. 椰子糖を発酵させた椰子糖発酵物。
  2. 前記発酵は、前記椰子糖の水溶液を、25〜35℃で12〜72時間処理することにより行われることを特徴とする請求項1に記載の椰子糖発酵物。
  3. 前記発酵は、サッカロミセス属、シゾサッカロミセス属、クルイヴェロミセス属、ジゴサッカロミセス属、ラカンセア属およびカンディダ属からなる群より選択される1種または2種以上の酵母により行われることを特徴とする請求項1または2に記載の椰子糖発酵物。
  4. 前記椰子糖発酵物は、前記椰子糖の水溶液を発酵させた発酵液から得られるものであり、当該発酵を終了させたときの前記発酵液において、エタノール濃度が1容量%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の椰子糖発酵物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の椰子糖発酵物を配合したことを特徴とする皮膚化粧料。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の椰子糖発酵物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。
  7. 前記椰子糖発酵物が、ラミニン−5産生促進作用、表皮角化細胞増殖促進作用、グルタチオン産生促進作用、クローディン産生促進作用、オクルディン産生促進作用、およびトランスグルタミナーゼ−1産生促進作用からなる群より選択される1種または2種以上の作用を有することを特徴とする請求項6に記載の抗老化剤。
  8. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の椰子糖発酵物を配合したことを特徴とする飲食品。
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