JP2016190703A - クラッチ機構及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被係合部と係合状態にある係合部材を非係合位置まで変位させる際に必要とする力を小さくすることが可能なクラッチ機構を提供する。
【解決手段】 係合部材16が係合位置にあるとき、つまり出力側歯車12が停止しているときには、軸穴12Aの内周面と駆動シャフト11の外周面と摺接面に発生する摩擦力は、係合部材16が非係合位置にあるとき、つまり出力側歯車12が回転しているときに比べて小さくする。係合部材16が係合位置から非係合位置に変位すると、調整ボス部15を介してバネ13の弾性力がラッチ部材14に伝達され、ラッチ部材14が出力側歯車12に対して相対変位する。この状態で相対変位量が大きくなると、押圧力が大きくなるので、摺接面に発生する摩擦力は、係合部材16が係合位置にあるときに比べて大きくなる。このため、出力側歯車12は、摩擦力を介して駆動シャフト11から駆動力を得て回転し始める。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動力を断続するクラッチ機構に関する。
例えば、特許文献1に記載のクラッチ機構は、出力側歯車に設けられた軸穴の内周面と駆動シャフトの外周面とを滑り接触(以下、「摺接」ともいう。)させ、その接触面で発生する摩擦力にて駆動シャフトから出力側歯車に駆動力を伝達する。そして、上記クラッチ機構では、出力側歯車に設けられた被係合部に係合部材を係合させて出力側歯車の回転を強制的に停止させる。
特開2014−142420号公報
特許文献1に記載のクラッチ機構では、出力側歯車が停止しているときに軸穴の内周面と駆動シャフトの外周面とは摺接し続ける。つまり、停止状態では、係合部材は、上記接触面で発生する摩擦力による回転力を相殺する力を出力側歯車に作用させる必要がある。
このため、停止状態では、被係合部と係合部材との接触部で発生する接触面圧が大きくなるため、被係合部と係合状態にある係合部材を非係合位置まで変位させる際に、大きな力を必要とする。
本発明は、上記点に鑑み、被係合部と係合状態にある係合部材を非係合位置まで変位させる際に必要とする力を特許文献1に比べて小さくすることが可能なクラッチ機構を提供することを目的とする。
本願では、駆動力が入力され、回転する駆動シャフト(11)と、駆動シャフト(11)が挿入された軸穴(12A)を有する出力側歯車(12)であって、軸穴(12A)の直径寸法が駆動シャフト(11)の直径寸法より大きい出力側歯車(12)と、軸穴(12A)の内周面と駆動シャフト(11)の外周面との接触面圧を増大させる押圧力(F2)を発揮するバネ(13)であって、一端側は駆動シャフト(11)側に弾性力を作用させ、かつ、他端側は出力側歯車(12)側に弾性力を作用させるバネ(13)と、出力側歯車(12)と一体的に回転可能なラッチ部材(14)であって、予め決められた所定範囲内においては出力側歯車(12)に対して相対的に回転変位可能なラッチ部材(14)と、ラッチ部材(14)に設けられ、バネ(13)の一端側(13A)を変位させることにより押圧力(F2)を変化させる圧力調整部(15)であって、ラッチ部材(14)が出力側歯車(12)に対して相対変位したときに当該相対変位に応じて一端側(13A)を変位させる圧力調整部(15)と、ラッチ部材(14)に設けられた被係合部(14B)に係合する係合位置と当該係合が解除された非係合位置との間で変位可能な係合部材(16)であって、係合位置にあるときに、一端側(13A)を駆動シャフト(11)から離間させた状態でラッチ部材(14)の相対変位を停止させる係合部材(16)とを備える。
これにより、本発明では、係合部材(16)が係合位置にあるとき、つまり出力側歯車
(12)が停止しているときには、軸穴の内周面と駆動シャフトの外周面と摺接面に発生する摩擦力は、係合部材(16)が非係合位置にあるとき、つまり出力側歯車(12)が回転しているときに比べて小さくなる。
すなわち、本発明では、係合部材(16)が係合位置から非係合位置に変位すると、圧力調整部(15)を介してバネ(13)の弾性力がラッチ部材(14)に伝達され、ラッチ部材(14)が出力側歯車(12)に対して相対変位する。
この状態で相対変位量が大きくなると、押圧力が大きくなるので、摺接面に発生する摩擦力は、係合部材(16)が係合位置にあるときに比べて大きくなる。このため、出力側歯車(12)は、摩擦力を介して駆動シャフト(11)から駆動力を得て回転し始める。
出力側歯車(12)が回転し始めると、出力側歯車(12)に対するラッチ部材(14)の相対変位量が大きくなり、上記の所定範囲に到達するため、ラッチ部材(14)と出力側歯車(12)とが一体的に回転する。
そして、係合部材(16)が非係合位置から係合位置に変位すると、バネ(13)の一端側(13A)が駆動シャフト(11)から離間する向きに変位するので、押圧力が小さくなる。このため、上記摩擦力が小さくなっていくので、最終的に出力側歯車(12)が停止する。
上記のように、本発明では、出力側歯車(12)が停止しているときには摩擦力が小さくなり、出力側歯車(12)が回転しているときには摩擦力が大きくなる。したがって、被係合部(14B)と係合状態にある係合部材(16)を非係合位置まで変位させる際に必要とする力を特許文献1に比べて小さくでき得る。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る画像形成装置1の中央断面図である。 本発明の第1実施形態に係るクラッチ機構10の概念図である。 Aは出力側歯車12を示す図である。Bはラッチ部材14を示す図である。 A及びBは本発明の第1実施形態に係るクラッチ機構10の作動説明図である。 A及びBは本発明の第1実施形態に係るクラッチ機構10の作動説明図である。 A及びBは本発明の第1実施形態に係るクラッチ機構10の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るクラッチ機構10の概念図である。 本発明の第3実施形態に係るクラッチ機構10の概念図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
本実施形態は、画像形成装置に本発明に係る電磁クラッチ機構を適用したものである。各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「複数」や「2つ以上」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.画像形成装置の構成
画像形成装置1の筐体3内には、図1に示すように、画像形成部5が収納されている。画像形成部5はシートに画像を形成する。当該画像形成部5は、現像カートリッジ5A、感光ドラム5B、露光器5C及び定着器5D等を有する電子写真方式である。
画像形成部5よりシート搬送方向上流側にはフィーダ機構7が設けられている。フィーダ機構7は、給紙トレイ9に載置されているシートを1枚ずつ画像形成部5側に向けて送出する。
具体的には、フィーダ機構7は、給紙ローラ7A、分離ローラ7B及び分離パッド7C等を有している。給紙ローラ7Aは、給紙トレイ9に載置されているシートに接触して回転することにより、当該シートを画像形成部5側に送り出す。
分離ローラ7Bは、給紙ローラ7Aよりシート搬送方向下流側に設けられている。当該分離ローラ7Bは、シートを分離パッド7Cに押し付けながら回転して当該シートに搬送力を付与する。
分離パッド7Cは、給紙ローラ7Aにより送り出された1枚又は2枚以上のシートを挟んで分離ローラ7Bと反対側に配設されている。当該分離パッド7Cは、シートに接触して当該シートに搬送抵抗を付与する。
給紙ローラ7A及び分離ローラ7Bには、クラッチ機構10を介して電動モータMの駆動力が伝達される。クラッチ機構10は、当該クラッチ機構10は、電動モータMで発生した駆動力を断続可能に伝達する。なお、本実施形態では、給紙ローラ7A等に供給する駆動力を断続することにより、給紙トレイ9に載置されているシートを一枚ずつ画像形成部5に給紙する。
給紙トレイ9は装置本体に着脱自在に装着されている。このため、利用者は、給紙トレイ9にシートを補充する場合、及び給紙トレイ9内に載置されているシートを変更する場合等に、給紙トレイ9を装置本体に対して着脱できる。
2.クラッチ機構
2.1 クラッチ機構の構成
本実施形態に係るクラッチ機構10は、分離ローラ7B等に伝達される駆動力を断続する。当該クラッチ機構10は、図2に示すように、駆動シャフト11、出力側歯車12、バネ13、ラッチ部材14、圧力調整部15及び係合部材16等を有する。
<駆動シャフト>
駆動シャフト11は、電動モータMで発生した駆動力が入力されて回転する。当該駆動シャフト11の外周面は、スプラインやセレーション等の機械的係合部が形成されていない円周面状である。なお、本実施形態に係る駆動シャフト11は金属製である。
<出力側歯車>
出力側歯車12は、駆動シャフト11から供給される駆動力を負荷側歯車17に伝達す
る歯車である。負荷側歯車17は、分離ローラ7B側に駆動力を出力する。出力側歯車12は、図3Aに示すように、一部に歯が設けられていない欠歯部12Bを有するセクタ歯車である。
出力側歯車12には、駆動シャフト11が挿入される軸穴12Aが設けられている。軸穴12Aの直径寸法は、駆動シャフト11の直径寸法より大きい寸法である。つまり、駆動シャフト11は、「しまりばめ」等の圧入状態で軸穴12Aに挿入されていない。
<バネ>
バネ13は、図4Bに示すように、軸穴12Aの内周面と駆動シャフト11の外周面との接触面圧F1を増大させる押圧力F2を発揮する。バネ13の一端側13Aは、直接的又は間接的に駆動シャフト11側に弾性力を作用させる。バネ13の他端側13Bは、出力側歯車12側に弾性力を作用させる。なお、本実施形態に係るバネ13は金属製である。
すなわち、バネ13の一端側13Aには、駆動シャフト11に滑り接触する摺接部13Fが設けられている。このため、本実施形態では、バネ13の一端側13Aは、直接的に駆動シャフト11側に弾性力を作用させる。
バネ13の他端側13Bには、出力側歯車12に係止された係止部13Cが設けられている。このため、本実施形態では、バネ13の他端側13Bは、係止部13Cを介して出力側歯車12側に弾性力を作用させる。
押圧力F2が大きくなって接触面圧F1が大きくなると、軸穴12Aの内周面と駆動シャフト11の外周面との接触面で発生する摩擦力により、駆動シャフト11の駆動力が当該摩擦力を介して出力側歯車12に伝達される。以下、出力側歯車12が回転し始める際の接触面圧F1を限界面圧Fcという。
本実施形態に係るバネ13は、コイル状の屈曲部13Dを有する捻りコイルバネ状である。そして、摺接部13Fは、屈曲部13Dとバネ13の一端13Aと結ぶ梁状部分13Eに設けられている。
バネ13は、図6Aに示すように、出力側歯車12に設けられた収納部12D内に収納されている。収納部12Dは、出力側歯車12の側面のうちラッチ部材14側の面12Cに設けられた凹部である。
収納部12Dの底壁12Gには、屈曲部13Dに挿入される円柱状の突起部12Eが設けられている。バネ13の他端側13B、つまり係止部13Cは、収納部12Dの側壁部12Hに接触した状態で出力側歯車12に係止される。なお、図2等では、上記「収納部12Dの側壁部12H」を「▽」の記号で示している。
<ラッチ部材>
ラッチ部材14は、出力側歯車12と一体的に回転し(図4B及び図5A参照)、かつ、予め決められた所定範囲内においては、出力側歯車12に対して相対的に回転変位する(図4A及び図5B参照)。
すなわち、図6Bに示すように、ラッチ部材14に突起部14Aが設けられている。当該突起部14Aは、出力側歯車12側に突出した円柱状又は円筒状のボス部である。出力側歯車12には、突起部14Aが嵌り込む凹部12Fが設けられている。
そして、図3A及び図3Bに示すように、凹部12Fの内寸法のうち回転方向に平行な部位の寸法Wは、突起部14Aのうち回転方向に平行な部位の外寸法Dより大きい寸法である。このため、ラッチ部材14は、上記の寸法差の範囲内で出力側歯車12に対して、出力側歯車12の回転方向に相対変位できる。
なお、凹部12Fの内寸法のうち径方向に平行な部位の寸法W1は突起部14Aの直径寸法Dより大きく、かつ、寸法W1と直径寸法Dとの差は、軸穴12Aの内径寸法と駆動シャフト11の外形寸法との差より大きい寸法となっている。
<圧力調整部>
圧力調整部15は、第1機能及び第2機能を発揮可能である。第1機能は、バネ13の一端側13Aを変位させることにより、バネ13の押圧力F2を変化させる機能である。第2機能は、ラッチ部材14が出力側歯車12に対して相対的に回転変位したときに当該相対変位に応じて一端側13Aを変位させる機能である。
圧力調整部15はラッチ部材14に設けられている。すなわち、本実施形態に係る圧力調整部15は、図6Bに示すように、ラッチ部材14の側面からバネ13側に突出した円柱状の突起部である。当該圧力調整部15(以下、調整ボス部15ともいう。)は、バネ13の一端側13Aに摺接可能に接触している。
<係合部材>
係合部材16は、被係合部14Bに対して変位可能な部材である。すなわち、被係合部14Bは、図2に示すように、ラッチ部材14に設けられている。係合部材16は、被係合部14Bに係合する係合位置(図2参照)と当該係合が解除された非係合位置(図4A参照)との間で変位可能な部材である。
係合位置にあるとき、係合部材16は、バネ13の一端側13Aを駆動シャフト11から離間させる方向に移動させた状態でラッチ部材14の相対変位を停止させる。なお、「離間させる方向に移動させた状態」とは、接触面圧F1が限界面圧Fc未満となる状態をいう。
欠歯部12B及び被係合部14B等の位置は、図2に示すように、係合部材16が係合位置にあるとき、欠歯部12Bが負荷側歯車17と対向するように設けられている。このため、係合位置では、出力側歯車12と負荷側歯車17とは、事実上、噛み合っていない状態となる。
なお、係合部材16は、装置本体等に揺動可能に組み付けられたアーム状の部材である。当該係合部材16は、ソレノイド16A等のアクチュエータにより揺動変位させられる。
2.2 クラッチ機構の作動
バネ13は、調整ボス部15を介してラッチ部材14を出力側歯車12に対して相対変位させる力(以下、この力を相対力という。)を常に作用させている。係合部材16が係合位置にあるときには(図2参照)、係合部材16は、相対力に相殺する力をラッチ部材14に作用させる。
このため、係合部材16が係合位置にあるときには、接触面圧F1が限界面圧Fc未満となる状態が保持されるので、駆動シャフト11から出力側歯車12への駆動力の伝達が遮断された状態となる。
上記の状態から係合部材16が非係合位置に変位すると(図4A)、バネ13の一端側13Aが駆動シャフト11側に変位する。このため、ラッチ部材14は、相対力によって突起部14Aが凹部12Fの内壁12Gに接触するまで相対変位する。内壁12Gは、凹部12Fの内壁のうち駆動シャフト11の回転方向前進側にある内壁をいう。
これと同時に、駆動シャフト11が軸穴12Aに押し付けられるため、軸穴12Aの内周面と駆動シャフト11の外周面との接触面圧F1が増大する。接触面圧F1が限界面圧Fcとなると、出力側歯車12が回転し始めるので(図4B参照)、出力側歯車12と負荷側歯車17が噛み合い始める。
突起部14Aが凹部12Fに嵌り込んでいるため、出力側歯車12が駆動シャフト11から駆動力を得て回転し始めると、図5Aに示すように、出力側歯車12とラッチ部材14とが一体となって回転する。
係合部材16は、出力側歯車12が所定角度回転したとき(例えば、45度回転したとき)に、係合可能な状態となっている。具体的には、係合部材16は、ソレノイド16Aに設けられたバネ16Bによりラッチ部材14側に押圧されている。
このため、ラッチ部材14及び出力側歯車12が約1回転すると、図5Bに示すように、係合部材16と被係合部14Bに係合する。係合部材16と被係合部14Bに係合した瞬間は、バネ13の一端側13Aが駆動シャフト11側に変位したままである。つまり、駆動シャフト11が軸穴12Aに押し付けられた状態が保持される。
このため、係合部材16と被係合部14Bに係合した瞬間から所定時間は、ラッチ部材14の回転のみが停止し、出力側歯車12は僅かに回転する。つまり、出力側歯車12に対してラッチ部材14が相対変位する。
上記相対変位が発生すると、図2に示すように、バネ13の一端側13Aが駆動シャフト11から離間する方向、つまり他端側13Bに近づく方向に変位するので、押圧力F2が小さくなり、触面圧F1が限界面圧Fc未満となる。このため、上記摩擦力が小さくなっていくので、最終的に出力側歯車12が停止する。
3.本実施形態に係るクラッチ機構の特徴
本実施形態では、係合部材16が係合位置にあるとき、つまり出力側歯車12が停止しているときには、軸穴12Aの内周面と駆動シャフト11の外周面と摺接面に発生する摩擦力は、係合部材16が非係合位置にあるとき、つまり出力側歯車12が回転しているときに比べて小さくなる。
すなわち、本実施形態では、係合部材16が係合位置から非係合位置に変位すると、調整ボス部15を介してバネ13の弾性力がラッチ部材14に伝達され、ラッチ部材14が出力側歯車12に対して相対変位する。
この状態で相対変位量が大きくなると、押圧力が大きくなるので、摺接面に発生する摩擦力は、係合部材16が係合位置にあるときに比べて大きくなる。このため、出力側歯車12は、摩擦力を介して駆動シャフト11から駆動力を得て回転し始める。
出力側歯車12が回転し始めると、出力側歯車12に対するラッチ部材14の相対変位量が大きくなり、上記の所定範囲に到達するため、ラッチ部材14と出力側歯車12とが一体的に回転する。
そして、係合部材16が非係合位置から係合位置に変位すると、バネ13の一端側13Aが駆動シャフト11から離間するので、押圧力が小さくなる。このため、上記摩擦力が小さくなっていくので、最終的に出力側歯車12が停止する。
上記のように、本実施形態では、出力側歯車12が停止しているときには摩擦力が小さくなり、出力側歯車12が回転しているときには摩擦力が大きくなる。したがって、被係合部14Bと係合状態にある係合部材16を非係合位置まで変位させる際に必要とする力を特許文献1に比べて小さくでき得る。
本実施形態に係る出力側歯車12は、一部に歯が設けられていない欠歯部12Bを有するセクタ歯車であり、係合位置にあるときには、欠歯部12Bが負荷側歯車17と対向する位置にある。
これにより、本実施形態では、係合部材16が係合位置にあるときに、出力側歯車12から負荷側歯車17への駆動力の伝達を確実に遮断することができ得る。
本実施形態では、バネ13の一端側には、駆動シャフト11に滑り接触する摺接部13Fが設けられ、バネ13の他端側には、出力側歯車12に係止された係止部13Cが設けられており、調整ボス部15は、少なくとも摺接部13Fを有している。
これにより、本実施形態では、バネ13の撓み変形量の増加に応じて押圧力F1及び摩擦力が低下していく。したがって、被係合部14Bと係合部材16とが係合するときの衝突力を緩和できるので、係合時に発生する打音を低減することができ得る。
本実施形態では、出力側歯車12の側面には、バネ13を収納する凹状の収納部12Dが設けられている。これにより、クラッチ機構が大型化することを抑制でき得る。
(第2実施形態)
本実施形態は、図7に示すように、調整ボス部15と突起部14Aと共用化して1つの突起15Aとしたものである。これにより、クラッチ機構10の構成を簡素なものとすることが可能となる。
(第3実施形態)
上述の実施形態では、金属製のバネ13(摺接部13F)を金属製の駆動シャフト11に直接的に摺接させた。これに対して、本実施形態は、図8に示すように、摺接部13Fにバネカバー13Gにて覆うことにより、摺接部13Fと駆動シャフト11とを間接的に接触させるものである。
バネカバー13Gは、ポリカーボネートやABS等の樹脂にて構成された筒状の樹脂部材である。これにより、金属製のバネ13(摺接部13F)を金属製の駆動シャフト11に直接的に摺接する場合に比べて、バネ13及び駆動シャフト11の摩耗を抑制することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、ラッチ部材14に突起部14Aが設けられ、出力側歯車12に凹部12Fが設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、出力側歯車12に突起部14Aが設けられ、ラッチ部材14に凹部12Fが設けられていてもよい。
上述の実施形態では、画像形成装置1のローラに駆動力を断続可能に伝達するクラッチ機構10に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電子オルゴール等のクラッチ機構にも適用できる。
上述の実施形態では、出力側歯車12に欠歯部12Bを設けたが、本発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態では、バネ13として捻りコイルばねを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、板バネであってもよい。
1… 画像形成装置 5… 画像形成部 7… フィーダ機構
7A… 給紙ローラ 7B… 分離ローラ 7C… 分離パッド 9… 給紙トレイ
10… クラッチ機構 11… 駆動シャフト 12… 出力側歯車
12A… 軸穴 12B… 欠歯部 12D… 収納部 12E… 突起部
12F… 凹部 13… バネ 13F… 摺接部 13C… 係止部
13D… 屈曲部 13E… 梁状部分 13A… 一端側
14… ラッチ部材 14A… 突起部 14B… 被係合部
15… 圧力調整部(調整ボス部) 16… 係合部材 16A… ソレノイド
17… 負荷側歯車

Claims (8)

  1. 駆動力を断続するクラッチ機構において、
    駆動力が入力され、回転する駆動シャフトと、
    軸穴を有し、当該軸穴に前記駆動シャフトが挿入される出力側歯車であって、前記軸穴の直径寸法が前記駆動シャフトの直径寸法より大きい出力側歯車と、
    前記軸穴の内周面と前記駆動シャフトの外周面との接触面圧を増大させる押圧力を発揮するバネであって、一端側は前記駆動シャフト側に弾性力を作用させ、かつ、他端側は前記出力側歯車側に弾性力を作用させるバネと、
    前記出力側歯車と一体的に回転可能なラッチ部材であって、予め決められた所定範囲内においては前記出力側歯車に対して相対的に回転変位可能なラッチ部材と、
    前記ラッチ部材に設けられ、前記バネの一端側を変位させることにより前記押圧力を変化させる圧力調整部であって、前記ラッチ部材が前記出力側歯車に対して相対変位したときに当該相対変位に応じて前記一端側を変位させる圧力調整部と、
    前記ラッチ部材に設けられた被係合部に係合する係合位置と当該係合が解除された非係合位置との間で変位可能な係合部材であって、前記係合位置にあるときに、前記バネの一端側を前記駆動シャフトから離間させる方向に移動させた状態で前記ラッチ部材の相対変位を停止させる係合部材と
    を備えることを特徴とするクラッチ機構。
  2. 前記出力側歯車と噛み合う負荷側歯車を備え、
    前記出力側歯車は、一部に歯が設けられていない欠歯部を有するセクタ歯車であり、
    前記係合位置にあるときには、前記欠歯部が前記負荷側歯車と対向する位置にあることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ機構。
  3. 前記バネの一端側には、前記駆動シャフトに滑り接触する摺接部が設けられ、
    前記バネの他端側には、前記出力側歯車に係止された係止部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクラッチ機構。
  4. 前記バネは、屈曲部を有する捻りコイルバネ状であって、
    前記摺接部は、前記屈曲部と前記バネの一端と結ぶ梁状部分に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のクラッチ機構。
  5. 前記ラッチ部材及び前記出力側歯車のうちいずれか一方に設けられた突起部、並びに他方に設けられ、前記突起部が嵌合した凹部を備え、
    前記凹部の内寸法が前記突起部の外寸法より大きいことにより、前記ラッチ部材が前記出力側歯車に対して前記所定範囲内で相対変位可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のクラッチ機構。
  6. 前記出力側歯車の側面には、前記バネを収納する凹状の収納部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のクラッチ機構。
  7. 前記バネに装着される樹脂部材を備え、
    前記バネは、前記駆動シャフトへ前記樹脂部材を介して前記弾性力を作用させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のクラッチ機構。
  8. シートに画像を形成する画像形成部と、
    シートに搬送力を付与するローラと、
    前記ローラに伝達される駆動力を断続する請求項1ないし7のいずれか1項に記載のクラッチ機構と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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