JP2016188974A - ヒンジ - Google Patents
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Abstract
Description
複合機1は本体2および原稿圧着板3を具備する。本実施形態において、複合機1は本発明の第一実施形態に係るヒンジ100を具備する構成とするが、複合機1が後述する他の実施形態に係るヒンジを具備する構成とすることも可能である。
本体2は原稿読み取り装置、制御装置、印刷装置、表示装置および入力装置を具備する。
原稿読み取り装置は本体2の上面に配置される。原稿読み取り装置は本体2の上面に載置された原稿を読み取る(原稿の画像情報を生成する)。
制御装置は複合機1の各部の動作、より詳細には原稿読み取り装置、後述する印刷装置および後述するADFの動作を制御する。
また、制御装置は原稿読み取り装置が生成した画像情報および本体2に接続された回線(インターネット回線等)を通じて取得した画像情報を記憶することが可能である。
印刷装置は原稿読み取り装置の下方に配置される。印刷装置は制御装置が記憶した画像情報に基づいて所定の用紙に画像を印刷する。
表示装置は例えば液晶パネルからなり、複合機1の動作状況等に係る情報を表示する。
入力装置は例えばボタン、スイッチ等からなり、作業者が複合機1に対する指示等を入力する際に操作する。表示装置および入力装置は本体2の上面前部に配置される。
原稿圧着板3は原稿読み取り装置の上に載置された原稿を原稿読み取り装置に向かって押さえつける(圧着する)ことにより、原稿読み取り装置が原稿を読み取る際に原稿が動く(原稿読み取り装置との相対的な位置が変化する)ことを防止する。
原稿圧着板3は読取前原稿収容トレイ、ADF(Auto Document Feeder)および読取後原稿収容トレイを具備する。
ADFは読取前原稿収容トレイに積層状態で収容された複数枚の原稿を一枚ずつ順に取り出して原稿読み取り装置の上の所定の読取位置に載置する。原稿読み取り装置による原稿の読み取りが終了した後、ADFは読取位置に載置された原稿を読取後原稿収容トレイに搬送する。
事務機器の具体例としては、(a)原稿を読み取る機能および読み取った原稿に係る画像情報を他の機器(例えば、パーソナルコンピュータ)に送信する機能を具備するスキャナー、(b)原稿を読み取る機能、通信回線を介して読み取った原稿に係る画像情報を他の機器に送信する機能および他の機器から取得した画像情報をプリントアウトする機能を具備するファクス、(c)原稿を読み取る機能および読み取った原稿に係る画像情報をプリントアウトする機能を具備するコピー機、(d)上記スキャナー、ファクス、およびコピー機としての機能を兼ねる複合機、等が挙げられる。
すなわち、本発明に係るヒンジは、「二つの部材のうちの一方の部材(第一連結対象物)に他方の部材(第二連結対象物)を開閉可能に連結する用途」に広く適用可能である。
本発明に係るヒンジが適用される他の用途の具体例としては、事務機器の本体にトナーカートリッジを交換するためのハッチ(蓋)を開閉可能に連結する用途、自動車の車体にボンネットを開閉可能に連結する用途、便器に便座を開閉可能に連結する用途、等が挙げられる。
図1に示す如く、ヒンジ100は複合機1の本体2に原稿圧着板3を回動可能に連結する。
図2から図7に示す如く、ヒンジ100は下部固定部材110、中間部材20、第一回動ピン71、一対の軸受け74、上部固定部材30、第二回動ピン72、受圧ピン73、第一スライダ40、第二スライダ50、バネ60、ダンパー62、およびカム部材160を具備する。
以下では便宜上、原稿圧着板3が本体2に対して閉じているとき(回動角度θ=0°のとき)の複合機1の上下方向、前後方向および左右方向を基準として(原稿圧着板3が本体2に対して閉じているときの複合機1の上下方向、前後方向および左右方向をそれぞれヒンジ100の上下方向、前後方向および左右方向に対応させて)ヒンジ100を構成する各部材の形状を説明する。
本実施形態の下部固定部材110は一枚の金属板を適宜折り曲げることにより成形される。下部固定部材110は底板111、左右の側板112・112、および背板113を具備する。
背板113の下端部は底板111の後端部に繋がっている(一枚の金属板を直角に折り曲げることにより、底板111および背板113が形成される)。
背板113の左右の端部には側方に突出する図示しない突起部が形成され、この突起部が側板112に貫装されることにより、下部固定部材110は強固な構造体を成す。
軸受け74は概ねリング状(薄い円筒形状)の部材であり、第一回動ピン71を下部固定部材110の側板112に開口された貫通孔に回転可能に軸支する。
なお、図示せぬEリングが第一回動ピン71の外周面の両端部に嵌装されることにより、第一回動ピン71は中間部材20および下部固定部材110から脱落しない。
第一スライダ40は後面の下半部で後側に突出して形成されるカム当接面41、及び、後面の上半部に形成される回動ピン支持面42を備える。第一スライダ40にはバネ60の後端部を収容するバネ受け穴が形成されている。バネ受け穴の底面には、ダンパー62の先端部62aを押圧する押圧突起部43が第二回動ピン72の側に向かって突出して形成されている。第一スライダ40は中間部材20の内部における後部で前後方向に摺動可能に収容される。
第二スライダ50にはバネ60の後端部を収容するバネ受け穴が形成されている。カバー部51は板状の部分であり、カバー部51の前端部は第二スライダ50の後端部かつ下端部となる部分に繋がっている。第二スライダ50は中間部材20の内部における前部で前後方向に摺動可能に収容される。
カム部材160は図8及び図9に示す如く、金属製の板状部材16を折り曲げて形成された部材であり、下部固定部材110に固定される。カム部材160は、固定部として板状の上側固定部161・161と、板状の下側固定部162・162とを備える。そして、それぞれの上側固定部161・161及び下側固定部162・162の間に配設される曲板部163を備えて構成される。
このように構成することにより、複合機1の本体2に対する原稿圧着板3の回動角度θが0°からφ°までの範囲において作業者が原稿圧着板3から手を離した場合には、回動角度θが保持される。
本実施形態の第一回動ピン71の軸線方向に垂直な面における断面形状は円形であるため、複合機1の本体2に対する原稿圧着板3の回動角度θがφ°から90°までの範囲で変化しても、(厳密には中間部材20に対する上部固定部材30の回動角度が変化しない限りにおいて)中間部材20に対する第一スライダ40の位置、ひいてはバネ60の全長(バネ60が発生する付勢力)は変化しない。
なお、φの値は後述するカム部材160によるバネ60の付勢力の調整の結果、多少変動する場合がある。
さらに、カム部材を別形状とすることで当接部(曲板部)の位置を任意に設定することができる。つまり、第一スライダ40がカム部材に当接する位置を変更してバネ60の付勢力を柔軟に調整することが可能となるのである。
30 上部固定部材(第二ウイング部材の一部)
40 第一スライダ(スライド部材)
50 第二スライダ(第二ウイング部材の一部)
60 バネ(付勢部材)
71 第一回動ピン(回動軸)
110 下部固定部材(第一ウイング部材)
111b 長孔
120 固定具
123 固定部
150 固定部材
d 所定幅
Claims (3)
- 第一連結対象物に板状の固定具を介して固定される第一ウイング部材と、
板状部材を折り曲げて形成され、前記第一ウイング部材に固定されるカム部材と、
第二連結対象物に固定されるとともに前記第一ウイング部材に回動軸を介して回動可能に連結され、前記第一ウイング部材に対して開状態と閉状態との間で遷移する第二ウイング部材と、
前記第二ウイング部材に収容されつつ前記カム部材に接近する方向および前記カム部材から離間する方向に移動可能なスライド部材と、
前記スライド部材を前記カム部材に接近する方向に付勢することにより前記スライド部材を前記カム部材に当接させる付勢部材と、を具備し、
前記第一ウイング部材における前記第一連結対象物側の面には、所定幅に形成された孔部が開口され、
前記固定具は、前記第一ウイング部材の側に立設されるとともに挿通孔が開口された板状の固定部が形成され、
前記固定具が前記第一連結対象物に固定され、前記固定部が前記孔部に挿通された状態で、前記第一ウイング部材の側から前記固定部に樹脂製の固定部材が装着されることにより、前記第一ウイング部材が前記第一連結対象物に固定されるヒンジであって、
前記固定部材は、前記固定部に装着した際に前記固定部の一方の面に当接する第一当接部と、前記固定部の他方の面に当接する第二当接部と、前記第一当接部及び前記第二当接部を連結する連結部と、該連結部における前記第一当接部の側に形成されるピン支持部と、前記ピン支持部において前記第二当接部の側に突出するピン部と、を備え、
前記固定部材の前記第一当接部及び前記第二当接部が前記固定部の両面に当接した状態で、前記ピン部が前記固定部の前記挿通孔に挿通されることにより、前記固定部材が前記固定部に装着され、
前記固定部材が前記固定部に装着された際には、前記第一当接部と前記第二当接部とのうち少なくとも何れか一方の先端部が、前記孔部に挿入され、
前記固定部の板厚と、前記孔部に挿入される、前記第一当接部と前記第二当接部とのうち少なくとも何れか一方の先端部の板厚と、の合計の厚さは、前記孔部の所定幅と等しくなるように形成される、ヒンジ。 - 前記第一ウイング部材の前記孔部は、前記回動軸に対して直交する方向に長手方向を有する長孔として開口され、
前記固定部が前記長孔に沿って移動することにより、前記第一ウイング部材と前記固定具とが相対変位可能とされ、
前記長孔における一つの長辺の近傍には、前記長手方向に沿って目盛が形成され、
前記固定部材における前記第一当接部、前記第二当接部、前記ピン支持部のうち何れか一つには、前記第一ウイング部材と前記固定具とが相対変位した際に前記目盛に沿って変位する指示部が形成される、請求項1に記載のヒンジ。 - 前記カム部材は、前記第一ウイング部材において前記回動軸を支持するそれぞれの側板に着脱可能に係止される固定部と、前記固定部の間に配設されて前記第二ウイング部材が閉状態である際の前記スライド部材の側が凸形状となるように前記回動軸と平行な軸回りに屈曲された曲板部と、を備える、請求項1又は請求項2に記載のヒンジ。
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