JP2016188095A - 電線結束部材 - Google Patents
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Abstract
Description
次に、バンド部材の一方の端部が第1ロック部に保持された状態でバンド部材を複数の電線に巻き付け、バンド部材の他方の端部を第2ロック部に挿通することで、バンド部材と第2ロック部とを係止させることができる。つまり、バンド部材とバンド保持部とを個別に構成しつつも、バンド部材の両端部をバンド保持部に組み付ける場合に比べて、バンド部材の組み付け作業の作業性を向上させることができる。
前記第1ロック部は、前記バンド部材の引き出し方向に沿って真っ直ぐ延びる支持壁を内側に有して前記バンド部材の前記一方の端部が組み付け方向に挿入される収容部を備えており、前記収容部内には、前記バンド部材の前記一方の端部が挿入される際に前記第1係止歯に乗り上げて弾性変位し、前記バンド部材が前記収容部内に収容されると、前記第1係止歯と係止すると共に、前記バンド部材を前記支持壁に沿わせるように支持する弾性係止片が設けられている構成としてもよい。
つまり、バンド部材が屈曲する方向に傾くことで、第1ロック部から引き出されるバンド部材と第2ロック部から引き出されるバンド部材との間の角度が小さくなることが原因で第1ロック部と第2ロック部との間に隙間ができ易くなることを防ぐことができる。
このような構成によると、バンド部材が屈曲された際に、バンド部材の一方の端部が支持壁に押し付けられて支持されることになるから、バンド部材が屈曲する方向に傾くことをさらに抑制することができる。
このような構成によると、複数の弾性係止片よってバンド部材の第1係止歯が係止されて抜け止めされるから、第1ロック部の保持力を向上させることができる。つまり、第2ロック部に挿通されたバンド部材の他方の端部を引っ張って、複数の電線を締め付けて束ねる際に、バンド部材の引っ張りによって第1ロック部からバンド部材が外れてしまうことを抑制することができる。
電線接触面と電線非接触面において係止歯の並びや係止歯の大きさが異なる場合、電線接触面と電線非接触面とが反転していると第1ロック部にバンド部材を組み付けたり、第2ロック部にバンド部材を挿通させたりすることができなくなってしまう。ところが、上記の構成によると、目印を確認することで、電線接触面と電線非接触面とを容易に確認することができるから、電線接触面と電線非接触面とを反転させた状態でバンド部材を誤って組み付けることを抑制することができる。
例えば、バンド部材の端部を先細りにするなどバンド部材を加工することが困難な場合には、案内面によってバンド部材を開口内に案内して、バンド部材の挿入作業を円滑に行うことができるから、案内面を設けることは、非常に有効である。
実施形態について図1から図10を参照して説明する。
本実施形態は、車両内に配索される複数の電線Wを一括して束ねる電線結束部材10を示している。なお、以下の説明において、上下方向とは、図3における上下方向を基準として説明する。
電線接触面22には、図6に示すように、右方に弾性変位可能な複数の第1係止歯23がバンド部材20の全長に亘って連続して形成されている。各第1係止歯23は、バンド部材20の幅方向両側端部を除くバンド部材20の全幅に亘って幅広に形成されており、下方に向かうほど右側に傾斜する第1乗り上げ面24と、第1乗り上げ面24の下端部から上方に向かって立ち上がる第1係止面25とを有する断面三角状をなしている。
また、収容部42の上下および幅方向両側の内壁は、左右方向に向けて直線状に延びる平坦な形態とされており、収容部42における上側の内壁は、収容部42内にバンド部材20が収容された際に、バンド部材20の一方の端部20Aにおける電線非接触面21が左右方向に真っ直ぐに沿って配される第1支持壁(「支持壁」の一例)44とされている。
まず、図7に示すように、バンド保持部40と長めのバンド部材20とを用意する。ここで、長めのバンド部材20は、リールに巻かれた連続するバンド部材から切り出すことにより構成される。
つまり、本実施形態によると、指などを痛めることなく、バンド部20の組み付けを行うことができるから、例えば、係止歯に指などを接触させた状態でバンド部を把持した状態でバンド部を収容部に挿入する場合に比べて、バンド部20の組み付け作業性を向上させることができる。
つまり、図9に示すように、第1ロック部41から引き出されるバンド部材20と第2ロック部50から電線W側に引き出されるバンド部材20との間の角度R5を略直角にすることができるから、例えば、第1ロック部からバンド部材が引き出される方向と第2ロック部から電線側にバンド部材が引き出される方向とが同一の方向に設定されている場合に比べて、バンド部材20を急激に曲げることなく複数の電線Wを束ねることができる。これにより、バンド部材20を急激に曲げることに起因して第1ロック部41と第2ロック部50との間において隙間が生じることを抑制し、バンド部材20の結束後にバンド部材20に緩みが生じることを防ぐことができる。
すなわち、本実施形態によると、バンド部材20を長めに準備することにより、余ったバンド部材20を次のバンド保持部40に再度利用することができるから、バンド部材20の長さが短くなって電線に巻き付けることができなくなるまでバンド部材20を破棄することなく、利用することができる。
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、第1ロック部41から引き出されるバンド部材20と第2ロック部50から電線W側に引き出されるバンド部材20との間の角度R5を略直角に構成した。しかしながら、これに限らず、第1ロック部から引き出されるバンド部材と第2ロック部から電線側に引き出されるバンド部材との間の角度を鋭角や鈍角に構成してもよい。
(4)上記実施形態では、第1ロック部41において収容部42を右方にのみ開口した形態に形成し、バンド部材20の一方の端部20Aが収容部42内に収容される構成とした。しかしながら、これに限らず、第1ロック部に収容部を貫通した形態に構成し、バンド部材の一方の端部が収容部から露出した状態で収容されて保持される構成にしてもよい。
(5)上記実施形態では、収容部42の内部空間における上下方向の高さ寸法およびバンド挿通孔51の左右方向の長さ寸法が、バンド部材20の厚さ寸法の2倍以上の寸法に設定されて構成とした。しかしながら、これに限らず、収容部の内部空間における上下方向の高さ寸法やバンド挿通孔の左右方向の長さ寸法は、バンド部材が収容可能な寸法に設定されていればよい。
20:バンド部材
20A:バンド部材の一方の端部
20B:バンド部材の他方の端部
21:電線非接触面
22:電線接触面
23:第2係止歯
26:第1係止歯
29:目印溝(目印)
40:バンド保持部
41:第1ロック部
42:収容部
42A:案内面
44:第1支持壁(支持壁)
45:第1弾性係止片(弾性係止片)
50:第2ロック部
51A:案内面
W:電線
Claims (6)
- 複数の電線を一括して束ねるようにして前記電線に巻き付けられる帯状のバンド部材と、
前記バンド部材とは別体に設けられたバンド保持部とを備え、
前記バンド保持部は、前記バンド部材の一方の端部が組み付けられ、前記バンド部材に設けられた第1係止歯と係止することで前記バンド部材を保持しつつ、前記バンド部材を前記一方の端部を組み付ける方向とは反対方向に引き出す第1ロック部と、
前記第1ロック部における前記バンド部材が引き出される方向と異なる方向から前記バンド部材の他方の端部を挿通し、前記バンド部材に設けられた第2係止歯と係止することで前記バンド部材を前記他方の端部の挿入方向と反対方向に抜け止めする第2ロック部とを有している電線結束部材。 - 前記第1ロック部は、前記バンド部材の引き出し方向に沿って真っ直ぐ延びる支持壁を内側に有して前記バンド部材の前記一方の端部が組み付け方向に挿入される収容部を備えており、
前記収容部内には、前記バンド部材の前記一方の端部が挿入される際に前記第1係止歯が乗り上げて弾性変位し、前記バンド部材が前記収容部内に収容されると、前記第1係止歯と係止すると共に、前記バンド部材を前記支持壁に沿わせるように支持する弾性係止片が設けられている請求項1に記載の電線結束部材。 - 前記バンド部材は、第1ロック部から前記第2ロック部に向けて屈曲されており、
前記支持壁は、前記収容部のうち、前記バンド部材が屈曲される方向とは反対側の位置に設けられている請求項2に記載の電線結束部材。 - 前記弾性係止片は、前記収容部内に複数設けられている請求項2または請求項3に記載の電線結束部材。
- 前記バンド部材において前記電線に接触する側の電線接触面と、前記バンド部材において前記電線接触面とは反対側の電線非接触面とのいずれか一方の面に複数の前記第1係止歯が設けられ、他方の面に複数の前記第2係止歯が設けられており、
前記電線接触面および前記電線非接触面のいずれか一方には、目印が設けられている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電線結束部材。 - 前記バンド保持部において前記バンド部材が挿入される開口縁には、奥部に向かうほど内側に向かって傾斜する案内面が設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電線結束部材。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106953276A (zh) * | 2017-05-03 | 2017-07-14 | 王红燕 | 一种机械设备线路捆扎器 |
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-
2015
- 2015-03-30 JP JP2015068869A patent/JP2016188095A/ja active Pending
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