JP2016187981A - 四輪駆動車の差動制限装置 - Google Patents

四輪駆動車の差動制限装置 Download PDF

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真史 大杉
石島 実
Minoru Ishijima
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【課題】二方向クラッチおよびドグクラッチを係合状態に切り換えるドグクラッチ部材とシフト部材の係合部での摩耗を低減することができるようした四輪駆動車の差動制限装置を提供することである。【解決手段】エンジンからの動力を左右一対のアクスルシャフト11a、11bに分配するディファレンシャル9の側部にサイドギヤ18bとアクスルシャフト11bの締結、解除により四輪駆動と二輪駆動の切換えを行う二方向クラッチ30と、ドグクラッチ部材51を有し、そのドグクラッチ部材51よってサイドギヤ18bをデフケース16に結合、解除するデフロック用のドグクラッチ50とを設ける。二方向クラッチ30およびドグクラッチ50を、シフト部材63によって軸方向に移動される上記ドグクラッチ部材51によって係合状態に切り換え可能とし、その切換え位置でドグクラッチ部材51を仮止めする仮止め機構70を設けて、シフト部材63とドグクラッチ部材51の接触部での摩耗を低減する。【選択図】図2

Description

この発明は、パートタイム式四輪駆動車のディファレンシャルにデフロック機能が付加された四輪駆動車の差動制限装置に関する。
エンジンからの動力伝達系に四輪駆動と二輪駆動の駆動切換え手段が設けられたパートタイム式四輪駆動車のディファレンシャルにデフロック機能が付加された四輪駆動車の差動制限装置として特許文献1に記載されたものが従来から知られている。
上記特許文献1に記載された四輪駆動車の差動制限装置においては、ディファレンシャルの一側部にローラ式の二方向クラッチとドグクラッチとを設け、上記2方向クラッチの係合によりディファレンシャルのサイドギヤとアクスルシャフトとを結合して四輪駆動に切換えるようにしている。また、ドグクラッチの係合によりサイドギヤをデフケースに結合してディファレンシャルをデフロックし、差動を制限するようにしている。
上記四輪駆動車の差動制限装置においては、ドグクラッチにおけるドグクラッチ部材としてのスライダをラック・ピニオン機構により二段階に移動可能とし、その一段階での移動により二方向クラッチを係合状態に切り換えて四輪駆動とし、二段階での移動によりドグクラッチを係合状態に切り換えてディファレンシャルをデフロックとして、単一の切換え手段で二方向クラッチおよびドグクラッチの係合、解除の切換えとしているため、二方向クラッチおよびドグクラッチを個別の切換え手段で切換えとする場合と比較して、構成の簡素化を図ることができるという特徴を有している。
特開2007−182965号公報
ところで、上記四輪駆動車の差動制限装置においては、ラック・ピニオン機構のラックに設けられたシフト部材としてのフォークをスライダの外周に形成された周溝に挿入し、そのフォークによりスライダをタイヤ側に向けて移動させて二方向クラッチの係合により四輪駆動とし、さらには、ドグクラッチの係合によりデフロックとしているが、その四輪駆動時およびデフロック時、フォークからスライダに車輪側に向く軸方向荷重を付与し続ける必要があるため、以下のような問題が生じる。
すなわち、四輪駆動時およびデフロック時、スライダは回転状態にあるため、スライダに形成された周溝とフォークの軸方向の係合部は接触回転することになり、その接触部においては大きな軸方向荷重が負荷されているため、接触部において摩耗が発生する可能性がある。その摩耗が生じると、フォークやスライダが損傷するだけでなく、発生する摩耗粉が二方向クラッチやドグクラッチ内に侵入して噛み込み、クラッチの機能を阻害する可能性がある。
また、上記従来の四輪駆動車の差動制限装置においては、ローラ式二方向クラッチにおける外輪が車輪側に向かって開口しているため、二方向クラッチの係合による四輪駆動への切換えやドグクラッチの係合によるディファレンシャルのデフロックに際し、ドグクラッチ部材をディファレンシャル側に向かって移動させる必要がある。
そのため、ドグクラッチが係合した際、動力はディファレンシャルからドグクラッチを通り、アクスルシャフトに伝える必要がある。その動力伝達に際し、ドグクラッチ部材をアクスルシャフトに対してセレーションあるいはスプラインによる嵌合によって回り止めし、かつ、スライド自在に支持する必要があり、アクスルシャフトの加工に手間がかかり、コストを高める要因となっている。
この発明の課題は、二方向クラッチおよびドグクラッチを係合状態に切り換えるドグクラッチ部材とシフト部材の係合部での摩耗を低減することができるようした四輪駆動車の差動制限装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、エンジンからの動力を左右一対のアクスルシャフトに分配するディファレンシャルの側部に、デフケース内に組み込まれたサイドギヤとアクスルシャフトの締結、解除により四輪駆動と二輪駆動の切換えを行う二方向クラッチと、シフト部材によって軸方向に移動されるドグクラッチ部材を有し、そのドグクラッチ部材によって前記サイドギヤをデフケースに結合、解除するデフロック用のドグクラッチとを設け、前記二方向クラッチが、外輪と内輪間に係合子を組み込み、その係合子を保持する保持器の回転制御によって係合子を外輪の内周と内輪の外周に係合させるようにした二方向クラッチとされ、前記ドグクラッチ部材が、前記保持器を弾性部材を介して外輪に押し付けて保持器の回転制御とし、二方向クラッチの係合状態への切換え後におけるドグクラッチ部材の二段階目の移動によってドグクラッチを係合状態に切り換える四輪駆動車の差動制限装置において、前記ドグクラッチ部材と、そのドグクラッチ部材をスライド自在に支持する軸部との相互間に、前記ドグクラッチ部材が前記二方向クラッチを係合状態に切り換える一段階目の停止位置および前記ドグクラッチを係合状態に切り換える二段階目の停止位置のそれぞれの位置でドグクラッチ部材を仮止めする仮止め機構を設けた構成を採用したのである。
上記の構成からなる四輪駆動車の差動制限装置において、ドグクラッチ部材を二方向クラッチの外輪に向けて移動させると、そのドグクラッチ部材の押圧により保持器が回転制御されて、内輪に対する保持器の相対回転により係合子が内輪の外周と外輪の内周に係合し、二方向クラッチが係合してサイドギヤとアクスルシャフトが結合され、四輪駆動の切換えとされる。
二方向クラッチの係合状態への切換えとしたドグクラッチ部材をさらに同方向に移動させると、ドグクラッチが係合し、サイドギヤがデフケースに結合されてディファレンシャルがデフロックされ、差動が制限される。
ここで、二方向クラッチの係合による四輪駆動への切換え時およびドグクラッチの係合によるデフロック時、回転状態にあるドグクラッチ部材は仮止め機構によって軸部に仮止めされて軸方向への移動が阻止される。このため、四輪駆動時およびデフロック時、シフト部材から回転状態にあるドグクラッチ部材に軸方向荷重を付与する必要がなくなり、ドグクラッチ部材に形成された周溝とシフト部材の軸方向への係合部での接触圧も小さく、接触部での摩耗を低減することができる。
ドグクラッチ部材を仮止めする仮止め機構として、ドグクラッチ部材とそのドグクラッチ部材をスライド自在に支持する軸部の一方に半径方向に延びる径方向孔を設け、他方にドグクラッチ部材の一段階目の停止位置および二段階目の停止位置で前記径方向孔と対向する位置のそれぞれに周方向に延びるV溝を設け、上記径方向孔内にボールと、そのボールをV溝に向けて付勢するばね部材とを組み込んで、ボールをV溝に係脱させるようしたクリックボール機構からなるものを採用することができる。
ボールをV溝に向けて付勢するばね部材のばね荷重およびV溝の相反する方向に傾斜する一対の底面のテーパ角度は、ドグクラッチ部材に付与される弾性部材の弾性力と釣り合うように設定する。その釣り合いを確保するため、複数の径方向孔を周方向に間隔をおいて設け、それぞれの径方向孔内にボールと弾性部材を組み込むようにしてもよい。
ここで、ボールおよびばね部材を筒体内に収容し、ボールの一部が筒体の開口端から突出する状態で抜止めするボールプランジャとし、そのボールプランジャを径方向孔内に組み込むことによって、径方向孔内にボールとばね部材とを個々に組み込む場合に比較して組み込みの容易化を図ることができる。
この発明に係る四輪駆動車の差動制限装置において、二方向クラッチにおける外輪を、その開口端がディファレンシャルに向く組み込みとし、その外輪の開口端とディファレンシャルの対向部間にドグクラッチ部材を配置し、そのドグクラッチ部材をデフケースに対して回り止めし、かつ、軸方向にスライド自在とし、そのドグクラッチ部材と前記二方向クラッチの内輪の相互間に係脱可能な凹凸部を設けて内輪との間でドグクラッチを形成することにより、ディファレンシャルのデフロック時、エンジンからの動力はディファレンシャル、ドグクラッチおよび2方向クラッチからアクスルシャフトに伝達される。
その結果、ドグクラッチ部材からアクスルシャフトへの動力伝達を不要とし、セレーションやスプラインのような動力の伝達に必要な嵌合部をアクスルシャフトに設ける必要がない。
ここで、デフケースの一側部にガイド筒を設け、ドグクラッチ部材には上記ガイド筒内にセレーション嵌合またはスプライン嵌合される筒部を設けてドグクラッチ部材を回り止め状態でスライド自在に支持し、上記ガイド筒内にデフケース内の潤滑オイルの外部への漏洩を阻止するシール部材を組み込んでおくことにより、潤滑オイルに混入するギヤ粉等の異物が二方向クラッチ内に侵入するのを抑制することができる。
この発明においては、上記のように、二方向クラッチの係合による四輪駆動時およびドグクラッチの係合によるデフロック時、シフト部材からドグクラッチ部材に軸方向荷重を付与する必要がないため、ドグクラッチ部材に形成された周溝とシフト部材の軸方向への係合部での接触圧が小さく、周溝とシフト部材の接触部での摩耗を低減することができる。
この発明に係る差動制限装置を採用したパートタイム式四輪駆動車の概略平面図 この発明に係る差動制限装置の実施の形態を示す縦断面図 図2の二方向クラッチ部を示す拡大断面図 図3のIV−IV線に沿った断面図 図4に示すスイッチばねの作動状態を示す断面図 図3に示す仮止め機構部の拡大断面図 図3のVII−VII線に沿った断面図 二方向クラッチの係合状態を示す断面図 ドグクラッチの係合状態を示す断面図 四輪駆動時の回転トルクの伝達経路を説明する図 デフロック時の回転トルクの伝達経路を説明する図 二方向クラッチの他の例を示す断面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、後輪1が常時駆動され、前輪2が駆動状態と非駆動状態とに切換えられるパートタイム式四輪駆動車の動力伝達系を示す。エンジン3からの動力はトランスミッション4に入力され、そのトランスミッション4からの出力はトランスファ5を介してリヤ側プロペラシャフト6およびフロント側プロペラシャフト7に分配される。四輪駆動時には、これらプロペラシャフト6、7からの駆動力がリヤ側ディファレンシャル8およびフロント側ディファレンシャル9を介して、リヤ側の左右のアクスルシャフト10a、10bおよびフロント側の左右のアクスルシャフト11a、11bに伝達される。
図2に示すように、フロント側ディファレンシャル9は、外装ケース12内に収容されている。外装ケース12は、デフケース部12aと、クラッチケース部12bと、その両ケース部12a、12bを仕切る隔壁12cとからなり、上記フロント側プロペラシャフト7の軸端部はデフケース部12aの周壁を貫通し、その貫通部に組み込まれた転がり軸受13によって回転自在に支持されている。
フロント側ディファレンシャル9は、フロント側プロペラシャフト7の軸端部に取り付けられたピニオン14と、そのピニオン14に噛合するリングギヤ15と、そのリングギヤ15を支持するデフケース16と、そのデフケース16内に組み込まれた対向一対のデフピニオン17a、17bおよびその一対のデフピニオン17a、17bのそれぞれに噛合する一対のサイドギヤ18a、18bとを有し、上記一対のデフピニオン17a、17bは、フロント側アクスルシャフト11a、11bと直交して両端部がデフケース16に支持されたピニオン軸19を中心にして回転自在に支持されている。
デフケース16の上記リングギヤ15を支持する一側部にはガイド筒20がねじ止めによる手段を介して接続され、そのガイド筒20の端部が隔壁12cに形成された支持孔21に挿入されている。支持孔21内にはシール付きの転がり軸受22が組み込まれ、その転がり軸受22によってガイド筒20が回転自在に支持されている。また、シール付き転がり軸受22によってデフケース部12a内に貯留される潤滑オイルが支持孔21内からクラッチケース部12b内にリークするのが防止されている。
デフケース16の他側部はデフケース部12aの端壁に形成された段付き孔24の大径孔部内に挿入され、その段付き孔24の大径孔部内に組み込まれた転がり軸受25によって回転自在に支持されている。
また、段付き孔24の小径孔部内にはデフケース部12a内の潤滑オイルがリークするのを防止するオイルシール26が組み込まれている。フロント側アクスルシャフト11aの軸端部はデフケース16の端壁を貫通し、そのデフケース16内に位置する端部に左右一対の一方のサイドギヤ18aがセレーション嵌合(以下、スプライン嵌合も含む)されて一体回転可能に支持されている。
他方のサイドギヤ18bは、ボス部18cがガイド筒20内に挿入され、その
ガイド筒20の内周とボス部18cの対向部間に、デフケース16内の潤滑オイルが上記ガイド筒20内からクラッチケース部12b内にリークするのを防止するシール部材27が組み込まれている。
他方のサイドギヤ18bは軸部としてのトルク伝達軸28の一端部にセレーション嵌合されて一体回転可能な支持とされ、その嵌合部にOリング29が組み込まれている。Oリング29は、デフケース16内の潤滑オイルが嵌合部からクラッチケース部12b内にリークするのを防止するようになっている。
なお、サイドギヤ18bとトルク伝達軸28を一体化してOリング29を省略してもよい。
トルク伝達軸28は左側のフロント側アクスルシャフト11bと同軸上の配置とされて軸端面が対向し、そのトルク伝達軸28とフロント側アクスルシャフト11bの相互間に、両軸を結合、解除する二方向クラッチ30が設けられている。
図2乃至図4に示すように、二方向クラッチ30は、外輪31と、その内側に組み込まれた内輪32と、上記外輪31と内輪32の対向部間に組み込まれた係合子としてのローラ33と、そのローラ33を保持する保持器34を有し、上記保持器34の回転制御によりローラ33を内輪32の外周に形成されたカム面35と外輪31の内周に設けられた円筒面36とで形成されるくさび空間の狭小部に噛み込ませるようにしたローラ式の二方向クラッチからなる。
外輪31は軸心上にボス部31aを有し、そのボス部31aに形成されたセレーション孔にフロント側アクスルシャフト11bの軸端部が挿入されてセレーション嵌合によりフロント側アクスルシャフト11bに連結されており、二方向クラッチ30は外輪31の開口端がディファレンシャル9に向く組み込みとされている。一方、内輪32に形成されたセレーション孔にトルク伝達軸28の軸端部が挿入されてセレーション嵌合により内輪32にトルク伝達軸28が連結されている。
外輪31と内輪32は、ボス部31aと内輪32の径方向の対向部間に組み込まれた転がり軸受44(ここでは針状ころ軸受)によって相対的に回転可能な支持とされている。
内輪32には、ディファレンシャル9と対向する端面にリング溝37が形成され、そのリング溝37内にスイッチばね38が組み込まれている。スイッチばね38は周方向の一部に切り離し部を有し、その切り離し部の両端から外方に向く一対の押圧片39がリング溝37の外周壁の一部に形成された切欠部40から保持器34の端部に形成された周方向に長い長孔41内に挿入されて切欠部40および長孔41の周方向で対向する両端を押圧し、その押圧によってローラ33は係合解除される中立位置に保持されている。
保持器34は、外輪31の閉塞端側の内輪32の端部外径面上に組み込まれた弾性部材43によって外輪31の開口端から突出する方向に向けて付勢されている。保持器34の端部には外輪31の開口端面と対向するフランジ42が設けられ、そのフランジ42を弾性部材43の弾性に抗して外輪31の開口端面に押し付けることにより保持器34が外輪31と一体化されて回転制御され、内輪32と外輪31の相対回転によりローラ33がカム面35と円筒面36で形成されるくさび空間の狭小部に噛み込んで二方向クラッチ30が係合状態とされる。
二方向クラッチ30とフロント側ディファレンシャル9の対向部間には、そのディファレンシャル9のサイドギヤ18bをデフケース16に結合してディファレンシャル9をデフロックするドグクラッチ50が設けられている。
ドグクラッチ50は、二方向クラッチ30の外輪31の開口端側において内輪32に対してドグクラッチ部材51を対向配置し、そのドグクラッチ部材51をデフケース16に対して回り止めし、かつ、トルク伝達軸28の軸方向に移動自在に支持し、上記ドグクラッチ部材51の内輪32に対する対向面に複数の凸部52を周方向に等間隔に設け、内輪32には上記凸部52が係合可能な凹部53を設け、その凹部53に対する凸部52の係合によってサイドギヤ18bをデフケース16に結合して、ディファレンシャル9をデフロックする。
ドグクラッチ部材51の支持に際し、そのドグクラッチ部材51の内周に筒部54を設け、その筒部54をガイド筒20内に嵌合し、その嵌合面間に形成されたセレーション55によりドグクラッチ部材51を回り止めし、かつ、トルク伝達軸28の軸方向に移動自在としている。
ドグクラッチ部材51は、移動装置60により移動されるフォーク状のシフト部材63によってトルク伝達軸28の軸方向に二段階に移動され、一段階目の移動により保持器34のフランジ42を外輪31の端面に押し付けて、二方向クラッチ30を係合状態に切り換えると共に、二段階目の移動により凸部52を凹部53に係合させてドグクラッチ50を係合状態に切り換える。
図3に示すように、移動装置60は、図示省略したモータを駆動源として定位置で回転されるピニオン61と、そのピニオン61に噛合するラック62とからなり、上記ラック62にシフト部材63が連結されている。
シフト部材63はドグクラッチ部材51の円筒状外径面に形成された周溝64に回転自在に嵌合されている。このため、ピニオン61の回転によりラック62を移動させると、ラック62と共に移動するシフト部材63が周溝64の内側面を軸方向に押圧し、ドグクラッチ部材51が移動される。
ここで、ラック62は、トルク伝達軸28に平行配置されたガイド軸65に沿って移動自在とされており、ガイド軸65はクラッチケース部12bによって両端部が支持されている。
ドグクラッチ部材51と保持器34のフランジ42間には弾性部材57が組み込まれ、ドグクラッチ部材51の二方向クラッチ30に向けての移動時に、その弾性部材57を介して保持器34のフランジ42が外輪31の開口端面に押し付けられる。
弾性部材57として、ここでは、複数のコイルスプリングを示したが、弾性部材57はコイルスプリングに限定されるものではない。例えば、皿ばねであってもよい。
図3に示すように、トルク伝達軸28とドグクラッチ部材51の相互間には、ドグクラッチ部材51が外輪31から後退した中立位置、ドグクラッチ部材51が二方向クラッチ30を係合状態に切り換える一段階目の停止位置およびドグクラッチ50を係合状態に切り換える二段階目の停止位置のそれぞれでドグクラッチ部材51を仮止めする仮止め機構70が設けられている。
仮止め機構70は、ドグクラッチ部材51の筒部54に形成された径方向孔71内に組み込まれたボールプランジャ72と、トルク伝達軸28の外径面に形成された第1V溝81乃至第3V溝83とで形成されるクリックボール機構からなる。
図6に示すように、ボールプランジャ72は、筒体73と、その筒体73内に組み込まれたボール74と、そのボール74を筒体73の一端開口に向けて付勢するばね部材75と、筒体73の他端部内にねじ込まれてボール74およびばね部材75を抜止めする蓋体76とからなり、上記筒体73の一端には外向きフランジ77と、ボール74の一部が外部に突出する状態で抜止めする内向き突出部78を設けている。
ボールプランジャ72は、筒部54の内側から径方向孔71内に圧入嵌合される。このとき、蓋体76を先にして圧入され、フランジ77が筒部54の内径面に当接する組み込みとされる。
第1V溝81は、ドグクラッチ部材51が中立位置に位置する状態においてボールプランジャ72と対向する位置に設けられている。また、第2V溝82はドグクラッチ部材51が二方向クラッチ30を係合状態に切り換える一段階目の停止位置に位置する状態においてボールプランジャ72と対向する位置に設けられ、さらに、第3V溝83は、ドグクラッチ部材51がドグクラッチ50を係合状態に切り換える二段階目の停止位置に位置する状態においてボールプランジャ72と対向する位置に設けられている。これらの第1V溝81乃至第3V溝83に対するボールプランジャ72のボール74の係合によってドグクラッチ部材51は所定の位置で仮止めされる。
ここで、ボール74をV溝81乃至83に向けて付勢するばね部材75のばね荷重およびV溝81乃至83の相反する方向に傾斜する一対の底面のテーパ角度は、ドグクラッチ部材51に付与される弾性部材57の弾性力と釣り合うように設定する。その釣り合いを確保するため、実施の形態では、図7に示すように、複数の径方向孔71を周方向に間隔をおいて設け、それぞれの径方向孔71内にボールプランジャ72を組み込むようにしている。図7に示す例では、90度間隔に4個の径方向孔71を設けている。
なお、ボールプランジャ72の組込みに代えて、径方向孔71内にボール74およびばね部材75を個々に組み込むようしてもよい。また、ボール74およびばね部材75の組込み用の径方向孔71をトルク伝達軸28に形成し、V溝81乃至83をドグクラッチ部材51における筒部54の内径面に設けるようにしてもよい。
実施の形態で示す四輪駆動車の差動制限装置は上記の構造からなり、図2および図3は二方向クラッチ30およびドグクラッチ50のそれぞれが係合解除されている状態を示す。その二方向クラッチ30の係合解除状態において、図1に示すパートタイム式四輪駆動車のエンジン3を駆動すると、四輪駆動車は後輪1のみが回転される二輪駆動状態で走行する。
上記のような二輪駆動での走行状態において、図3に示す移動装置60のピニオン61を同図の時計方向に回転させると、ラック62が同図の左方向に移動し、ドグクラッチ部材51がシフト部材63で押されて二方向クラッチ30に向けて移動する。
ドグクラッチ部材51の移動により、二方向クラッチ30の保持器34に設けられたフランジ42が弾性部材57を介して外輪31の開口端面に押し付けられる。このとき、弾性部材57が圧縮される弾性力が外輪31の閉塞端側に設けられた弾性部材43の弾性力を上回り弾性部材43を圧縮させることで保持器34のフランジ42を外輪31の開口端面に押し付ける。
図8は、保持器34のフランジ42が外輪31の開口端面に押し付けられた状態を示し、フランジ42と外輪31の開口端面の接触部に作用する摩擦によって保持器34が外輪31に回り止めされ、内輪32に対する保持器34の相対回転により、図5に示すように、ローラ33が外輪31の円筒面36と内輪32のカム面35で形成されるくさび空間の狭小部に噛み込み、二方向クラッチ30が係合状態とされる。
上記のような二方向クラッチ30の係合により、サイドギヤ18bを支持するトルク伝達軸28とフロント側アクスルシャフト11bが締結されて四輪駆動状態に切り換えられ、フロント側プロペラシャフト7の回転トルクが図10の矢印で示すように、フロント側ディファレンシャル9を介してフロント側の左右のアクスルシャフト11a、11bに伝達され、前輪2が駆動される。具体的には、一方へは、フロント側プロペラシャフト7→ピニオン14→リングギヤ15→デフケース16→デフピニオン17a,b→サイドギヤ18b→トルク伝達軸28→二方向クラッチ30(内輪32→ローラ33→外輪31)→フロント側アクスルシャフト11bと回転トルクが伝達される。他方へは、フロント側プロペラシャフト7→ピニオン14→リングギヤ15→デフケース16→デフピニオン17a,b→サイドギヤ18a→フロント側アクスルシャフト11aと回転トルクが伝達される。
二方向クラッチ30の係合後、ドグクラッチ部材51を二方向クラッチ30に向けてさらに移動させると、図9に示すように、弾性部材57がさらに圧縮してドグクラッチ部材51に設けられた凸部52が内輪32に形成された凹部53に係合し、ドグクラッチ50が係合状態とされる。そのドグクラッチ50の係合により、図2に示されるサイドギヤ18bが内輪32、ドグクラッチ部材51およびガイド筒20を介してデフケース16に結合され、フロント側ディファレンシャル9がデフロックされて差動が制限される。
ディファレンシャル9のデフロックによってエンジン3からの回転トルクが図11の矢印で示すように、ディファレンシャル9、ドグクラッチ50および二方向クラッチ30からアクスルシャフト11bに伝達される。具体的には、フロント側プロペラシャフト7→ピニオン14→リングギヤ15→デフケース16(ガイド筒20)→ドグクラッチ50のドグクラッチ部材51(筒部54→凸部52)→二方向クラッチ30(凹部53→内輪32→ローラ33→外輪31)→フロント側アクスルシャフト11bと回転トルクが伝達される。他方へは、フロント側プロペラシャフト7→ピニオン14→リングギヤ15→デフケース16→デフピニオン17a,b→サイドギヤ18a→フロント側アクスルシャフト11aと回転トルクが伝達される。そのため、先行特許文献1に記載のようなドグクラッチ部材51からアクスルシャフト11bへの動力伝達を不要とし、セレーションやスプラインのような動力の伝達に必要な嵌合部をアクスルシャフト11bに設ける必要がなくなり、コストの低減を図ることができる。
また、図2に示すように、ガイド筒20内に組み込まれたシール部材27は、デフケース16内の潤滑オイルのガイド筒20内からの外部への漏洩を防止するため、潤滑オイルが二方向クラッチ30内に浸入し、その潤滑オイルに混入するギヤ粉等の異物が二方向クラッチ30で噛み込まれるという不都合の発生を未然に防止することができる。
ここで、図10に示すように、ドグクラッチ部材51の移動によって二方向クラッチ30を係合状態とする四輪駆動への切換状態では、図6および図8に示すボールプランジャ72のボール74はトルク伝達軸28の外径面に形成された第2V溝82に係合して、回転状態にあるドグクラッチ部材51を仮止めし、軸方向への移動を阻止する。
また、図11に示すように、ドグクラッチ部材51の移動によってドグクラッチ50を係合するデフロック時、図6および図9に示すボールプランジャ72のボール74はトルク伝達軸28の外径面に形成された第3V溝83に係合して、回転状態にあるドグクラッチ部材51を仮止めし、軸方向への移動を阻止する。
このため、四輪駆動時およびデフロック時、シフト部材63から回転状態にあるドグクラッチ部材51に軸方向荷重を付与する必要がなく、ピニオン61の駆動用モータを停止状態としておくことができる。したがって、ドグクラッチ部材63に形成された周溝64とシフト部材63の軸方向への係合部での接触圧も小さく、接触部での摩耗が低減される。
内輪32に対する保持器34の相対回転により二方向クラッチ30が係合状態とされるとき、図5に示すように、スイッチばね38が弾性変形し、その復元弾性によってローラ33を係合解除する中立位置に戻そうとする。
このため、ドグクラッチ部材51をディファレンシャル9に向けて後退動させてフランジ42の押圧を解除すると、スイッチばね38の復元弾性により保持器34が復帰回動されてローラ33は中立位置に戻され、二方向クラッチ30は係合解除状態とされる。また、ドグクラッチ部材51が中立位置に戻されると、図6に示すように、第1V溝81にボールプランジャ72のボール74が係合し、ドグクラッチ部材51は中立位置に仮止めされる。
実施の形態においては、四輪駆動車の差動制限装置の耐久性の向上を図るため、ディファレンシャル9におけるリングギヤ15やサイドギヤ18a、18bならびに二方向クラッチ30における外輪31、内輪32および保持器34のそれぞれをガス軟窒化処理、イオン窒化処理、浸炭焼入れ、高周波焼入れ等の熱処理を施して強度を高めている。
また、耐食性および耐摩耗性の向上を図るため、上記各種の部品の熱処理後、無電解ニッケルめっき、リン酸塩処理、黒色酸化クローム被膜処理、低温侵硫処理、固体潤滑処理、ショットブラスト処理、ショットピーニング処理の表面硬化処理を施すようにしている。
ここで、上記固体潤滑処理における固体潤滑剤として、二硫化モリブデン、グラファイト、フッ素樹脂、二硫化タングステンを採用している。
実施の形態においては、フロント側のディファレンシャル9の一側方に二方向クラッチ30およびディファレンシャル9をデフロックするドグクラッチ50を設けるようにしたが、リヤ側のディファレンシャル8の一側方に二方向クラッチ30およびドグクラッチ50を設けるようにしてもよい。
また、図2乃至図4では、二方向クラッチ30として、ローラ式のものを示したが、これに限定されるものではない。例えば、図12に示すように、外輪91と内輪92間に径の異なる保持器93、94を組み込み、内輪92に固定された小径側保持器94のポケット95にスプラグ97の一端部を挿入し、スプラグ97の他端部を大径側保持器93に形成されたポケット96に挿入し、上記大径側保持器93の内径面に取り付けられたリボンスプリング98に対向一対のばね片99を設け、その一対のばね片99でスプラグ97を中立位置に弾性保持し、上記大径側保持器93の端部に設けられた図示省略のフランジを外輪91の端面に押し付け、外輪91と内輪92の相対回転によりスプラグ97を周方向に傾動させて外輪91の円筒形内径面91aおよび内輪92の円筒形外径面92aに係合させるようにしたスプラグタイプのものであってもよい。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
3 エンジン
9 ディファレンシャル(フロント側)
11a アクスルシャフト(フロント側)
11b アクスルシャフト(フロント側)
16 デフケース
18b サイドギヤ
20 ガイド筒
27 シール部材
30 二方向クラッチ
31 外輪
32 内輪
33 ローラ(係合子)
34 保持器
42 フランジ
50 ドグクラッチ
51 ドグクラッチ部材
52 凸部
53 凹部
54 筒部
60 移動装置
61 ピニオン
62 ラック
63 シフト部材
64 周溝
70 仮止め機構
71 径方向孔
72 ボールプランジャ
73 筒体
74 ボール
75 ばね部材
81 第1V溝
82 第2V溝
83 第3V溝
91 外輪
91a 円筒形内径面
92 内輪
92a 円筒形外径面
93 大径側保持器
94 小径側保持器
97 スプラグ(係合子)

Claims (6)

  1. エンジンからの動力を左右一対のアクスルシャフトに分配するディファレンシャルの側部に、デフケース内に組み込まれたサイドギヤとアクスルシャフトの締結、解除により四輪駆動と二輪駆動の切換えを行う二方向クラッチと、シフト部材によって軸方向に移動されるドグクラッチ部材を有し、そのドグクラッチ部材によって前記サイドギヤをデフケースに結合、解除するデフロック用のドグクラッチとを設け、前記二方向クラッチが、外輪と内輪間に係合子を組み込み、その係合子を保持する保持器の回転制御によって係合子を外輪の内周と内輪の外周に係合させるようにした二方向クラッチとされ、前記ドグクラッチ部材が、前記保持器を弾性部材を介して外輪に押し付けて保持器の回転制御とし、二方向クラッチの係合状態への切換え後におけるドグクラッチ部材の二段階目の移動によってドグクラッチを係合状態に切り換える四輪駆動車の差動制限装置において、
    前記ドグクラッチ部材と、そのドグクラッチ部材をスライド自在に支持する軸部との相互間に、前記ドグクラッチ部材が前記二方向クラッチを係合状態に切り換える一段階目の停止位置および前記ドグクラッチを係合状態に切り換える二段階目の停止位置のそれぞれの位置でドグクラッチ部材を仮止めする仮止め機構を設けたことを特徴とする四輪駆動車の差動制限装置。
  2. 前記仮止め機構が、前記ドグクラッチ部材とそのドグクラッチ部材をスライド自在に支持する軸部の一方に半径方向に延びる径方向孔を設け、他方にドグクラッチ部材の一段階目の停止位置および二段階目の停止位置で前記径方向孔と対向する位置のそれぞれに周方向に延びるV溝を設け、前記径方向孔内にボールと、そのボールをV溝に向けて付勢するばね部材とを組み込んだクリックボール機構からなる請求項1に記載の四輪駆動車の差動制限装置。
  3. 前記径方向孔を周方向に間隔をおいて複数設け、それぞれの径方向孔内にボールとばね部材を組み込んだ請求項2に記載の四輪駆動車の差動制限装置。
  4. 前記ボールおよびばね部材を筒体内に収容し、前記ボールの一部が筒体の開口端から突出する状態で抜止めしてボールプランジャとし、そのボールプランジャを前記径方向孔内に組み込んだ請求項2又は3に記載の四輪駆動車の差動制限装置。
  5. 前記二方向クラッチを、その外輪の開口端が前記ディファレンシャルに向く組み込みとし、その外輪の開口端とディファレンシャルの対向部間に前記ドグクラッチ部材を配置し、そのドグクラッチ部材をデフケースに対して回り止めし、かつ、軸方向にスライド自在とし、そのドグクラッチ部材と前記二方向クラッチの内輪の相互間に係脱可能な凹凸部を設けて内輪との間でドグクラッチを形成した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の四輪駆動車の差動制限装置。
  6. 前記ディファレンシャルにおけるデフケースの一側部にガイド筒を設け、前記ドグクラッチ部材には前記ガイド筒内にセレーション嵌合またはスプライン嵌合される筒部を設けてドグクラッチ部材を回り止め状態でスライド自在に支持し、前記ガイド筒内にデフケース内の潤滑オイルが二方向クラッチに向けての漏洩を阻止するシール部材を組み込んだ請求項1乃至5のいずれか1項に記載の四輪駆動車の差動制限装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106926692A (zh) * 2017-04-01 2017-07-07 广西合浦县惠来宝机械制造有限公司 带前桥差速锁及两轴式分动箱装置的组合变速箱
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WO2022113709A1 (ja) * 2020-11-26 2022-06-02 株式会社イケヤフォーミュラ 噛み合いクラッチ機構及び2段変速装置

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