JP2016186015A - 粘着組成物及び粘着組成物を含む粘着テープ又はシート - Google Patents

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中島 秀幸
Hideyuki Nakajima
秀幸 中島
兼司 深野
Kenji Fukano
兼司 深野
伊藤 義一
Giichi Ito
義一 伊藤
朝田 和孝
Kazutaka Asada
和孝 朝田
洋 原口
Hiroshi Haraguchi
洋 原口
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Abstract

【課題】塗布厚みが10μm以下であっても、タック、粘着力、保持力のバランスに優れる、粘着組成物及び粘着組成物を含む粘着テープ又はシートの提供。【解決手段】SISのジブロック比率が40〜70%以下のSISと、ムーニー粘度(ML)が40〜50の天然ゴムと、軟化点が90℃以下のC5系石油樹脂と、クマロン樹脂と、石油系可塑剤と、を含む粘着組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、塗布厚みが薄くとも優れた実用特性を有する、粘着組成物及び粘着組成物を含む粘着テープ又はシートに関する。
ゴム系粘着剤としては、実用特性として、タック、粘着力及び保持力に優れることが求められる。
従来のゴム系粘着剤は、例えば、天然ゴムと、特定量のスチレン−イソプレン系ブロック共重合体(SIS)と、を含む配合粘着剤組成物とすることにより、粘着性能を低下させることなく、巻戻力を減少させることを可能としている(特許文献1)。更には、特定量のスチレン−イソプレン型ブロック共重合体と、特定量のSISと、天然ゴムと、を含む粘着剤組成物とすることにより、優れた粘着性、耐寒性等の粘着特性を有すると共に、低粘度高固形分で塗工作業性が良く、コストも適正とすることを可能としている(特許文献2)。
特開平5−263052 特開平7−268297
ここで、粘着剤組成物は、コスト低減等を目標に、その塗布厚みを10μm程度とした場合においても、十分な実用特性を発揮することを求められていた。しかしながら、特許文献1及び特許文献2に係る粘着剤組成物は、タック、粘着力、保持力のバランスに優れ、20μm程度の塗布厚み(粘着剤厚み)でも実用レベルの粘着特性が発現し得る一方で、塗布厚みを10μm以下まで薄くすると、タック、粘着力が大幅に低下し、実用特性が発現しないものであった。
そこで、本発明は、塗布厚みが10μm以下であっても、タック、粘着力、保持力のバランスに優れる、粘着組成物及び粘着組成物を含む粘着テープ又はシートを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究を行った結果、天然ゴムのムーニー粘度を特定の範囲とし、且つ、SISのジブロック比率を特定の範囲とし、更に特定の粘着付与剤を配合することにより、塗布厚みを10μm以下としても、実用特性が低下し難いことを見出した。即ち、本発明は、下記(1)〜(3)である。
本発明(1)は、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)と、天然ゴムと、粘着付与剤と、石油系可塑剤と、を含む粘着組成物であって、
前記SISのジブロック比率が、40%以上70%以下であり、
前記天然ゴムのムーニー粘度(ML)が、40以上50以下であり、
前記粘着付与剤が、軟化点が90℃以下のC5系石油樹脂と、クマロン樹脂と、を含む
粘着組成物である。
本発明(2)は、
フィルム基材と、
前記フィルム基材の少なくとも片面に設けられた粘着剤層と
を有する粘着テープ又はシートであって、
前記粘着剤層が、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)と、天然ゴムと、粘着付与剤と、石油系可塑剤と、を含み、
前記SISのジブロック比率が、40%以上70%以下であり、
前記天然ゴムのムーニー粘度(ML)が、40以上50以下であり、
前記粘着付与剤が、軟化点が90℃以下のC5系石油樹脂と、クマロン樹脂と、を含む
粘着テープ又はシートである。
本発明(3)は、前記粘着剤層の平均厚みが10μm以下である、前記発明(2)の粘着テープ又はシートである。
本発明によれば、塗布厚みが10μm以下であっても、タック、粘着力、保持力のバランスに優れる、粘着組成物及び粘着組成物を含む粘着テープ又はシートを提供することが可能となる。
本発明に係る粘着テープは、基材上に粘着剤層が形成されている。以下、本発明に係る粘着テープの材質、粘着テープの構造、粘着テープの製造方法、粘着テープの物性、粘着テープの用途について、順に説明する。
≪粘着テープの材質≫
本発明に係る粘着テープの、粘着剤層及び基材に関して詳述する。
<粘着剤層>
{成分}
本発明の粘着剤層を構成する粘着剤組成物は、エラストマー成分としてスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(以下、SISとする。)及び天然ゴムと、粘着付与樹脂成分と、石油系可塑剤成分と、を含む。以下、各構成成分及び配合を説明する。
(エラストマー)
本発明に係るエラストマーは、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(以下、SISとする。)及び天然ゴムである。以下、各々について説明する。
・SIS
本発明に係るSISは、SISのジブロック比率が、40%以上70%以下である。SISのジブロック比率が40%未満になると、粘着剤が硬くなりすぎて初期タックや粘着性が低下し、70%超ではやわらかすぎて、凝集力が低下する。ここで、SISのジブロック比率が50%以上のものを使用することが好ましい。50%以上とすることにより、硬度(一般にShore Aで示される)が低く、伸びが高くなるため、粘着剤に配合した際に被着体の微細凹凸面への追従性が優れるために初期タックや粘着力を向上させることが可能となる。
ここで、SISのジブロック比率は、一般的にGPC測定(スチレンゲルカラム使用、THF移動相)から得られるジブロック/トリブロックのピーク面積比によって測定されたものである。
尚、SISのスチレン含有量は、一般的な粘着剤用途としては、20質量%以下のものを使用することが好ましい。20質量%以下とすることで、エラストマーの弾性率が望ましい範囲となり、タックや粘着力といった粘着特性の低下を防ぐことが出来る。スチレン含有量の下限値としては、特に限定されないが、例えば5質量%であり、好適には10質量%であり、より好適には14質量%である。
ここで、スチレン含有量の測定は、JIS Z7142に準じたアッベ屈折計を用いる屈折率により算出した。
尚、SISは、単独で用いてもよいし、2種以上の混合物(例えば、高スチレン含有のSISと、低スチレン含有のSISとの混合物)であってもよい。また、2種以上の混合物とした場合のSISのジブロック率としては、重量に基づく平均値により、SIS全体のジブロック率を算出可能である。
・天然ゴム
本発明に係る天然ゴムとは、主として天然植物から得られるゴム状の高分子物質であり、生ゴム中に含まれるタンパク質の大部分を除去したゴムであるが、化学構造的にポリイソプレンを有する合成ゴムも含まれる。
本形態に用いられる天然ゴムのムーニー粘度は、40以上50以下である。天然ゴムのムーニー粘度が50超であると、粘着剤自体が硬くなるために、特に塗布厚み10μm以下とした場合にタックや粘着力の低下が顕著となり、天然ゴムのムーニー粘度が40未満であると凝集力の低下により、特に塗布厚み10μm以下とした場合に保持力の低下が生じる。ここで、ムーニー粘度は、JIS K6300−2013に準拠して、100℃で測定される値である。尚、ムーニー粘度は、素練り等によって、適宜調整可能である。尚、天然ゴムは複数種を配合したものでもよい。
天然ゴムとしては、例えば、スモークドシート、ペールクレープ、エアドライドシート、スキムラバー、SPラバー、TCラバー、MGラバーなどが挙げられる。天然ゴムは、素練りすることにより、高分子量ゲルゴムを崩壊させ、平均分子量を低下させ、分子量分布を狭くすることができる。天然ゴムは、素練りにより粘着特性を制御することができ、さらには粘着付与樹脂、他のゴム、添加剤などとの混合が容易になる。
(粘着付与樹脂)
本発明に係る粘着付与樹脂は、90℃以下のC5系石油樹脂及びクマロン樹脂を含む。
・C5系石油樹脂
C5系石油樹脂とは、ナフサ分解によって得られるC5留分を主原料とする石油樹脂である。
ここで、粘着付与樹脂として軟化点が90℃以下のC5系石油樹脂を用いることにより、塗布厚みを10μm以下とした場合においても、適度な凝集力を維持しつつ、良好なタックの発現を可能にしている。軟化点の下限値は特に限定されないが、70℃以上である。ここで、軟化点は、「日本工業規格」JIS K2207−1996による、環球法による軟化点試験方法で行った値である。
尚、軟化点が90℃以下のC5系石油樹脂と共に、軟化点が90℃超であるC5系石油樹脂を用いてもよい(その場合においても、軟化点が90℃以下のC5系石油樹脂が含まれることで、本発明の効果を奏する)。
・クマロン樹脂
クマロン樹脂とは、クマロン単独の重合体、又は、クマロン、インデン、スチレン等を重合させた共重合体であり、特に限定されない。
粘着付与樹脂としてクマロン樹脂を用いることにより、塗布厚みを10μm以下とした場合においても、良好なタックを維持しつつ、適度な凝集力の付与が可能となる。
・その他の粘着付与樹脂
尚、本発明に係る粘着剤組成物においては、発明の効果を阻害しない範囲内で、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂等の天然物及びその誘導体、脂肪族系石油樹脂、脂肪族/芳香族系樹脂、脂環族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、芳香族/脂肪族系樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂及びこれらの水添樹脂等の任意の粘着付与樹脂を配合してもよい。
(石油系可塑剤)
本発明に係る石油系可塑剤は、例えば、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル等である。特に、他の成分との相溶性に優れるため設計がより容易になること、また、バランスのよい粘着特性が得られる他、高温時に粘度を低下させることができる点で、ナフテン系プロセスオイルが好適である。
(その他の成分)
本発明の粘着剤組成物は、本発明の目的を阻害しない範囲で、必要に応じて各種添加剤を含有していてもよく、例えば、軟化剤、可塑剤、充填剤、安定剤、着色剤、粘度調整剤等、粘着剤組成物に一般的に用いられる各種添加剤が含有されていても良い。また、本発明目的を阻害しない範囲で、SIS及び天然ゴム以外のエラストマー成分を配合してもよい。
{配合}
(エラストマーの配合量)
・SISの配合量
SISの使用割合は、エラストマー成分(SISと天然ゴムの合算重量)中30〜70重量%が好ましく、より好ましくは40〜60重量%である。SISの使用割合が大きすぎると、タックが低下する傾向を示す場合がある。他方、SISの使用割合が小さすぎると凝集力の不足と粘着力の低下が生じ得る。
・天然ゴムの配合量
天然ゴムの使用割合は、エラストマー成分(SISと天然ゴムの合算重量)中30〜70重量%が好ましく、より好ましくは40〜70重量%である。天然ゴムの使用割合が小さすぎると、良好なタックを得ることが困難な場合があり、また、天然ゴムの使用割合が大きすぎると充分な粘着性が得られない場合がある。
(粘着付与樹脂の配合量)
・軟化点90℃以下のC5系石油樹脂の配合量
軟化点90℃以下のC5系石油樹脂は、エラストマー成分(SISと天然ゴムの合算重量)100重量部に対して、通常20〜150重量部、好ましくは30〜100重量部の割合で使用される。この使用割合が小さすぎると充分な粘着性が得られない場合があり、大きすぎるとタックが低下する場合がある。
・クマロン樹脂の配合量
クマロン樹脂は、エラストマー成分(SISと天然ゴムの合算重量)100重量部に対して、50重量部以下、好ましくは30重量部以下の割合で使用する。この使用割合が大きすぎると、タックが低下する場合がある。尚、下限値としては特に限定されないが、例えば5重量部である。
(石油系可塑剤の配合量)
石油系可塑剤は、エラストマー成分(SISと天然ゴムの合算重量)100重量部に対して、通常100重量部以下、好ましくは70重量部以下の割合で使用することが好ましい。この使用割合が大きすぎると充分な凝集力が得られず、保持性の低下を引き起こす場合がある。尚、下限値としては特に限定されないが、例えば10重量部である。
{効果}
本発明に係る粘着組成物とすることで、タックと粘着力や凝集力の最適化が図られ、その結果、薄い粘着剤厚さ(10μm以下)でも優れた粘着性能が得られる(粘着剤厚さを薄くしても優れた粘着性能を維持可能である)。
<基材>
本発明に係る粘着テープの基材は、特に限定されず、例えば、クラフト紙、クレープ紙、和紙などの繊維状物質で形成された多孔性材料や、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、セルロース系樹脂等で形成したプラスチックフイルムを挙げることができる。
ここで、上記多孔性材料を使用する場合、強度、耐候性、剛性等の特性を調整するために、含浸剤、背面処理剤等によって適宜処理を施したものを用いてもよい。この多孔性材料の坪量や厚みは、用途によって適宜に選択されるものであり特に限定されない。
また、プラスチックフイルムは、上記したものの他、生分解性や光分解性のプラスチックフイルムを使用すると環境面から好ましいものとすることができる。また、上記したものを複数組み合わせて使用することもでき、上記プラスチックフイルム同士を、又はプラスチックフイルムと多孔性材料等を積層して使用することもできる。また、必要に応じて、多孔性のプラスチックフイルムを用いることもできる。加えて、プラスチックフイルムに対して、粘着剤層を形成する粘着剤との密着性を向上させるために、片面又は両面にコロナ処理やプラズマ処理、プライマー処理等の表面処理を施してもよい。このプラスチックフイルムを使用した基材の坪量は、特に限定されることなく使用することができる。中でも、薄い粘着剤厚さでの性能を特長とするには、平滑な表面構造を有するプラスチックフイルム基材を用いることが好ましい。
≪粘着テープの構造≫
本発明に係る粘着テープは、使用時に、その少なくとも片面において粘着剤層が露出可能な構成であればよく、粘着剤層/基材とする構成や、粘着剤層/基材/粘着剤層とする構成等、任意の2層以上の積層構造であってもよいし、粘着剤層を被覆する剥離シート(使用時には除去され得る、粘着剤層保護用のシート)等を更に設けてもよい。
本発明に係る粘着剤層の平均厚みは、特に限定されず、5μm〜30μm等とすることができるが、本発明に係る粘着テープは、前述の粘着剤を用いているため、粘着剤層の平均厚みを10μm以下としても優れた実用特性を発揮する。尚、ここで示す粘着剤層の平均厚みとは、JIS Z0237の厚さの測定方法に準じて、テープ全体の平均厚みから基材の平均厚みを引いた値である。
ここで、複数の粘着剤層を有する粘着テープとする場合には、その厚みを各々異なるものとしてもよい(例えば、粘着剤層A/基材/粘着剤層Bとする構成の場合、粘着剤層Aの平均厚みを10μmとし、粘着剤層Bの平均厚みを30μmとする、等である)。
本発明に係る粘着テープは、基材厚み、テープ全体の厚み(基材や粘着剤層を含む厚み)、幅、長さ等に関して、用途に合わせて適宜変更可能である。また、テープ状やシート状等、任意の形状としてよい。
≪粘着テープの製造方法≫
粘着テープの製造方法としては特に限定されないが、例えば以下の方法によって製造可能である。
各成分をアジター式撹拌槽(三角翼を有する攪拌軸が1/4回転毎に反転する撹拌方式)中で粘着剤成分が溶解可能な有機溶剤(例えば、トルエン、ノルマルヘキサン、酢酸エチル等)を用いて撹拌溶解させて、粘着剤溶液を調製する。
このようにして得られた粘着剤を、上述した基材上に塗工し、適宜乾燥させることにより、粘着テープを得ることができる。
粘着剤の塗工方法としては、例えば、ナイフコーターやグラビアコーター、ロールコーター、リップコーター、ダイコーターなどの方式で塗工することができる。
≪粘着テープの物性≫
本発明に係る粘着テープは、粘着剤層の厚み(平均厚み)を10μm以下としても、優れた実用特性を示す。以下、粘着剤層の厚み(平均厚み)を10μm以下とした場合における、本発明に係る粘着テープの有する特性を説明する。
(対SUS粘着力)
本発明に係る粘着テープの対SUS粘着力は、8N以上とすることが出来る。対SUS粘着力試験方法は、以下の通りである。
〔対SUS粘着力の試験〕
23℃、50%RH雰囲気下でSUSパネルに25mm幅の試料を貼付し、2kgのゴムロールで300mm/分の速度で1往復圧着し、20分放置後の、剥離角度180度、剥離速度300mm/分の剥離力を測定する。
(対ガラス板保持力)
本発明に係る粘着テープの対ガラス板保持力は、1mm以下とすることが出来る。対ガラス板保持力試験方法は、以下の通りである。
〔対ガラス板保持力の試験〕
JIS Z−0237に従い、23℃、50%RH雰囲気下で幅12mmの試料をガラス板に12mm×20mmの面積で貼付し、2kgのゴムロールで300mm/分の速度で1往復圧着する。20分放置後、粘着シートが垂直に垂れ下がるように吊るし、1kgの荷重を加えて、60分後のズレ長さを測定する。尚、60分以内で荷重が落下する場合は、落下時間を記録する。
(ボールタック)
本発明に係る粘着テープのボールタックは、10以上とすることが出来る。ボールタック試験方法は、以下の通りである。
〔ボールタックの試験〕
JIS Z0237に従い、23℃、50%RH雰囲気下において傾斜角度30度のステンレス板上に長さ10cmの粘着テープの粘着剤面が上になるよう貼付し、粘着テープの上端から10cmの位置から、直径2/32〜1インチの30種類の鋼球を初速0で転がし、粘着テープ上で停止する最大の鋼球番号をボールタック値とする。なおボールタック値が大きいほど初期接着性は高い。
(プローブタック)
本発明に係る粘着テープのプローブタックは、8N以上とすることが出来る。プローブタック試験方法は、以下の通りである。
〔プローブタックの試験〕
ASTM D−2979に準じ、NSプローブタックテスター(ニチバン(株)製)を用いて、円柱状接触子(プローブ)の直径:5mm、押圧:100gf/cm、接触時間:1秒、引剥速度:10mm/secの条件で測定する。
(封筒封緘性)
本発明に係る粘着テープは、封筒封緘性に優れる。封筒封緘性は、以下の方法によって評価可能である。
〔封筒封緘性の試験〕
角型7号(142mm×205mm)の封筒にA4コピー紙(3枚)を4つ折りに折畳んで入れ、テープ試料(15×100mm)で封緘した後に630gローラーで圧着し、24時間後の開封の有無を記録する。
(ダンボール梱包性)
本発明に係る粘着テープは、ダンボール梱包性に優れる。ダンボール梱包性は、以下の方法によって評価可能である。
〔ダンボール梱包性の試験〕
サイズ530mm×380mm×260mm、シングルフルート、溝切り形のダンボールの天面と底面のフラップを閉じテープ試料(50mm幅)を用いてI貼りにて封緘した後、ダンボールの側面に架かる部分の長さが50mmとなるように、テープ試料の長さを成形する。24時間後の開封の有無を記録する。
(紙剥け性)
本発明に係る粘着テープは、紙剥け性に優れる。紙剥け性試験方法は、以下の通りである。
〔紙剥け性の試験〕
5℃雰囲気下において、コピー紙に15mm幅のテープ試料を630gローラーにて一往復して圧着する。直ちに180度方向で急速に引き剥がした際のコピー紙上のむしり度合いを%で表示する。
以下、本発明を、実施例を参照しながら具体的に説明するが、本発明は当該実施例に限定されるものではない。
≪原料≫
<エラストマー>
{天然ゴム}
(a−1)クレープゴムNo.1 豊田通商
{SIS}
(b‐1)クインタック3520 日本ゼオン(株) ジブロック比率78%
(b‐2)クインタック3433 日本ゼオン(株) ジブロック比率56%
(b‐3)クインタック3421 日本ゼオン(株) ジブロック比率26%
<粘着付与樹脂>
{C5系石油樹脂}
(c−1)クイントンM100 軟化点95℃ 日本ゼオン(株)
(c−2)クイントンN180 軟化点80℃ 日本ゼオン(株)
{クマロン樹脂}
(c−3)ニットレジンクマロンV−120S 軟化点120℃ 日塗化学(株)
{テルペン系樹脂}
(c−4)YSポリスターT80 軟化点80±5℃ ヤスハラケミカル(株)
{ロジンエステル系樹脂}
(c−5)スーパーエステルA75 軟化点70‐80℃ 荒川化学工業(株)
<石油系可塑剤(プロセスオイル)>
{ナフテン系}
(d−1)SNH100 流動点−27.5℃ 三共油化工業(株)
<酸化防止剤>
(e−1)アンテージW−500 ビスフェノール系 川口化学工業(株)
≪製造方法≫
(実施例1)
表1に示す各成分をトルエン溶剤にて撹拌溶解させて、粘着剤溶液を調製した(固形分濃度約30%)。得られた粘着剤溶液をベーカー式アプリケーターを用いて、乾燥後の粘着剤厚さが10μmになるように厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布し、乾燥させ、粘着テープを作成した。
(実施例2〜4、比較例1〜5)
表1及び表2に示した成分及び配合に基づき、実施例1と同様の手法にて、実施例2〜4に係る粘着テープ及び比較例1〜5に係る粘着テープを製造した。
Figure 2016186015
Figure 2016186015
≪評価結果≫
表1及び表2に、実施例及び比較例に係る粘着テープの、対SUS粘着力、対ガラス板保持力、ボールタック、プローブタック、封筒封緘性、ダンボール梱包性及び紙剥け性に関する評価を行った。各評価の試験方法に関しては、上述の通りである。尚、封筒封緘性及びダンボール梱包性は、以下に示す評価指標を用いて評価した。
(封筒封緘性)
A:ハガレなし
B:片短部のみ若干のウキ(10%以下)
C:片短部のみ若干のウキ(30%以下)
D:50%以下のウキ
E:全面ハガレ
(ダンボール梱包性)
A:ハガレなし、
B:1/4箇所のハガレ
C:2/4箇所のハガレ
D:3/4箇所以上のハガレ

Claims (3)

  1. スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)と、天然ゴムと、粘着付与剤と、石油系可塑剤と、を含む粘着組成物であって、
    前記SISのジブロック比率が、40%以上70%以下であり、
    前記天然ゴムのムーニー粘度(ML)が、40以上50以下であり、
    前記粘着付与剤が、軟化点が90℃以下のC5系石油樹脂と、クマロン樹脂と、を含む
    ことを特徴とする、粘着組成物。
  2. フィルム基材と、
    前記フィルム基材の少なくとも片面に設けられた粘着剤層と
    を有する粘着テープ又はシートであって、
    前記粘着剤層が、
    スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)と、天然ゴムと、粘着付与剤と、石油系可塑剤と、を含み、
    前記SISのジブロック比率が、40%以上70%以下であり、
    前記天然ゴムのムーニー粘度(ML)が、40以上50以下であり、
    前記粘着付与剤が、軟化点が90℃以下のC5系石油樹脂と、クマロン樹脂と、を含む
    ことを特徴とする、粘着テープ又はシート。
  3. 前記粘着剤層の平均厚みが10μm以下である、請求項2記載の粘着テープ又はシート。
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