JP2016185753A - 空気吹出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空気吹出装置としての機能を損なうことなく吐出口を出来る限り不可視化することが可能な空気吹出装置を提供する。
【解決手段】 空気吹出装置11は、空気流路21a及び吐出口21bを画成する筒体21と、吐出口21bから吐出された空気流を目標方向へ案内する案内壁31と、を備える。案内壁31は、吐出口21bの正面方向Fに対して交差する向きに突出した凸面形状を有すると共に、その案内壁31に空気流路21aの中心軸線AXが交わるように配置される。更に、案内壁31は、その案内壁31に吐出された空気流が衝突する衝突位置CPよりも下流側にある下流側壁部32aが衝突後の空気流を目標方向に案内し、衝突位置CPよりも上流側にある上流側壁部32bの少なくとも一部が吐出された空気流から離れる向きに窪んだ形状を有するように構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気流路および吐出口を画成する筒体と、吐出口から吐出された空気流を目標方向へ案内する案内壁と、を備えた空気吹出装置に関する。
従来から、自動車の室内などに冷暖房用の空気を供給するための空気吹出装置(いわゆるレジスタ)が提案されている。一般に、この種の空気吹出装置は、空気吹出装置から吹き出される空気流(以下「吹き出し空気流」という。)を目標方向に供給できるように構成される。
従来の空気吹出装置の一つ(以下「従来装置」という。)は、空気流路および吐出口を画成する筐体と、吹き出し空気流を目標方向に供給するための上流側フィン及び下流側フィンと、を備えている。従来装置の空気流路は特殊な断面形状(吐出口の近傍にて同流路内に断面三角形の凸部が突出する形状)を有しており、上流側フィン及び下流側フィンによって一次整流された空気流が、この断面形状に起因して二次整流されるようになっている。この多段階の整流により、従来装置は、吐出口が狭小形状(縦方向に短く横方向に長い長方形)を有していても、吹き出し空気流を目標方向に精度良く供給できる(特許文献1を参照。)。
特開2014−91376号公報
従来装置は、吹き出し空気流を目標方向に供給する機能を維持しながら、吐出口の狭小化を実現している。一方、自動車の内装部等の美観を更に向上させる観点からは、吐出口を狭小化して目立ち難くするだけでなく、吐出口を自動車の運転者および同乗者等(以下、「ユーザ」と総称する。)が視認し難い位置に設けて出来る限り不可視化することが望ましい。
例えば、この不可視化の一例として、ユーザの視線を遮るための遮蔽物を吐出口の近傍に設けることが考えられる。しかし、従来装置の吐出口の近傍に不用意に遮蔽物を設けると、吐出口を不可視化し得るものの、その遮蔽物に起因して吹き出し空気流の流れ方向が意図しない方向に変化する可能性がある。即ち、吐出口の不可視化を図ることにより、従来装置の本来の機能(目標方向に空気流を供給する機能)が損なわれる虞がある。このように、空気吹出装置としての機能を維持しながら吐出口を不可視化することは、容易ではない。
本発明は、上記課題に鑑み、空気吹出装置としての機能を損なうことなく吐出口を出来る限り不可視化することが可能な空気吹出装置を提供することにある。
上記課題を達成するための本発明の空気吹出装置は、
空気流路及び吐出口を画成する「筒体」と、前記吐出口から吐出された空気流を目標方向へ案内する「案内壁」と、を備える。
具体的には、前記案内壁は、
前記吐出口の正面方向に対して交差する向きに突出した「凸面形状」を有すると共に、
該案内壁に「前記空気流路の中心軸線が交わる」ように配置される。
更に、前記案内壁は、
該案内壁に前記吐出された空気流が衝突する衝突位置よりも下流側にある「下流側壁部」が衝突後の空気流を前記目標方向に案内し、前記衝突位置よりも上流側にある「上流側壁部」の少なくとも一部が前記吐出された空気流から離れる向きに窪んだ形状を有する、ように構成される。
上記構成によれば、空気吹出装置の案内壁が上述した「凸面形状」及び「配置」を有することにより、ユーザが「吐出口の正面方向」から空気吹出装置を見たとき、ユーザの視線が「案内壁」によって遮られ、吐出口がユーザに視認され難い(例えば、図3及び図11を参照。)。更に、「空気流を前記目標方向に案内」する「下流側壁部」に加え、「吐出された空気流から離れる向きに窪んだ形状」(窪み)を有する「上流側壁部」を案内壁が備えているため、空気流が案内壁の衝突位置に衝突したとき、同空気流の一部が「下流側壁部」に沿って目標方向に流れつつ、同空気流の他部が「上流側壁部」が画成する窪みに流入することになる。換言すると、上流側壁部は、案内壁に衝突した空気流の“逃げ”として機能する。その結果、吐出口が不可視化されながら空気流が目標方向に供給され、更に「上流側壁部」を備えない場合に比べて空気流の流路全体(特に、衝突位置の周辺)における圧力損失も低減される。
以下、上述した本発明の特徴について、より詳細に述べる。
本発明における案内壁は、「吐出口から吐出された空気流を目標方向へ案内する」べく、吐出口よりも下流側に設けられる。この案内壁は、「吐出口の正面方向に対して交差する向きに突出した凸面形状」を有しており、その凸面(凸形状の湾曲面)に「空気流路の中心軸線が交わる」ように配置されている。その結果、この中心軸線に平行にユーザが空気吹出装置を見ると、案内壁によって吐出口の少なくとも一部が隠され、案内壁が存在しない場合に比べて吐出口がユーザに視認され難いことになる(例えば、図3及び図11を参照。)。
一方、「吐出口から吐出され」て「衝突位置」にて案内壁に衝突した空気流は、案内壁の下流側壁部の表面(凸形状の湾曲面)に貼り付くように下流側壁部に沿って流れる。これは、粘性を有する流体の近傍に物体が存在すると、流体の流れがその物体の表面に沿って湾曲する効果(コアンダ効果)が生じるためである。このように流れた空気流は、下流側壁部の所定位置(例えば、下流側の最端部)にて下流側壁部から剥離する(例えば、図1を参照。)。下流側壁部から剥離した空気流の流れ方向は、一般に、空気流が下流側壁部から剥がれた位置(以下「剥離位置」という。)における下流側壁部の接平面に沿った方向(以下「接平面方向」という。)に実質的に一致する。
よって、案内壁(特に、下流側壁部)の「凸面形状」を目標方向を考慮して設計すれば、吹き出し空気流の流れ方向を「目標方向」に一致させることができる。即ち、目標方向に空気流を供給できる。
したがって、本発明の空気吹出装置は、空気吹出装置としての機能(目標方向に空気流を供給する機能)を損なうことなく吐出口を出来る限り不可視化できる。
更に、本発明の空気吹出装置は、上流側壁部が「吐出された空気流から離れる向きに窪んだ形状」(案内壁に衝突した空気流の逃げ)を有するため、同形状を有さない場合に比べ、衝突位置において空気流が過度に(急激に)圧縮されることが防がれ、衝突位置の周辺において生じる圧力損失を低減できる。よって、同形状を有さない場合に比べ、より効率良く目標方向に空気流が供給される。その結果、空気吹出装置を用いる際のエネルギ効率などの観点において、空気吹出装置としての機能(目標方向に空気流を供給する機能)が更に高まる。
加えて、本発明の空気吹出装置は、従来装置のような風向調整機構(フィン等)を必要としないため、空気吹出装置の「吐出口」を従来装置よりも更に狭小化することも可能である。加えて、本発明の空気吹出装置(特に、案内壁)を、自動車の他の内装用部品の一部(例えば、カーナビゲーションシステムのディスプレイ等を固定するフレーム)として用いれば、吐出口だけでなく空気吹出装置そのものがユーザに認識され難くなるため、自動車の内装部等の美観を更に向上することも可能である。
ところで、吐出口をより確実に不可視する点からは、上記「案内壁」は、その案内壁を吐出口が属する仮想平面に投影したときの投影面が吐出口の全体を覆うように配置されることが好ましい。これにより、この投影方向に平行に(即ち、吐出口の正面方向から)ユーザが空気吹出装置を見ると、案内壁によって吐出口の全体が隠され、吐出口がユーザに視認されないことになるためである(図3を参照。)。
更に、上記「吐出口」は、“空気流路の開口端(筒体内の中空部の下流側端部)”であり、案内壁よりも上流側に存在する。吐出口から吐出された空気流を出来る限り滞りなく案内壁に誘導する観点から、上流側壁部による窪み形状を確保しつつ、吐出口と案内壁との距離を出来る限り小さくすることが好ましい。
上記「吐出口の正面方向」は、“吐出口の開口面の中心を同開口面に直交するように通過する直線が伸びる方向”である。吐出口の正面方向は、例えば、吐出口から吐出された空気流が直進する方向と言い換え得る。また、上記「空気流路の中心軸線」は、空気流路の断面中心を上流側から下流側に向けて順に繋いだ直線または曲線(更に、その線を吐出口の外側に延長した線)である。空気流路の中心軸線は、吐出口の開口面と、吐出口近傍の内壁面と、が垂直である場合、「吐出口の正面方向」と実質的に同義となる。
上記「吐出口が属する仮想平面」は、“吐出口の開口面がその平面上に存在することになる仮想上の平面”である。吐出口が属する仮想平面は、例えば、吐出口の開口面をその周辺に拡張した平面と言い換え得る。
上記「衝突位置」は、案内壁の壁面(表面)上の所定位置(領域)であって、吐出口から吐出された空気流が初めて同壁面に接触(衝突)する位置である。更に、上記「衝突位置よりも下流側」は、衝突後の空気流が衝突位置から案内壁の壁面に沿って目標方向に流れる場合における同空気流の下流側(即ち、目標方向に向かう側)である。一方、上記「衝突位置よりも上流側」は、同空気流の上流側(即ち、目標方向から離れる側)である。
上記「吐出された空気流から離れる向きに窪んだ形状」は、上流側壁部の全体または一部によって形成されればよく、具体的な形状は特に制限されない。例えば、この「窪んだ形状」として、上流側壁部の全体が空気流から離れる向き(例えば、正面方向に直交する向き)に窪むことによって形成される凹面形状、及び、上流側壁部の一部が空気流から離れる向きに窪むことによって形成される穴形状(凹部。周辺よりも上流側壁部の内側に窪んだ部分)などが用いられ得る。
具体的には、例えば、上流側壁部の一例として、
前記上流側壁部は、
前記衝突位置から離れるほど前記吐出された空気流からの距離が大きくなるような斜面状の形状を有すると共に、
該上流側壁部の上流側の端部が、前記吐出口に対して、前記正面方向に直交する方向に離れた位置に配置される、ように構成され得る。
上記構成により、上流側壁部が「衝突位置から離れるほど前記吐出された空気流からの距離が大きくなるような斜面状の形状」を有しつつ、その上流側の端部(吐出口側の端部)が「吐出口に対して、前記正面方向に直交する方向に離れ」ているため、衝突位置、上流側壁部の上流側の端部、及び、吹出口の3点に囲まれる領域が“窪み”を形成することになる(図2も参照。)。換言すると、上流側壁部の全体が、「吐出された空気流から離れる向きに窪んだ形状」を有することになる。
上記「斜面状の形状」の具体的な形状は、特に制限されない。例えば、斜面状の形状として、平面または曲面によって構成された斜面が用いられ得る。
本発明の空気吹出装置は、吹き出し空気流を更に精度良く目標方向に供給する観点から、上記構成に加えて“吹き出し空気流の流れ方向を調整するための部材”を備え得る。
具体的には、本発明の空気吹出装置は、一例として、
前記下流側壁部の一部を形成する「開閉弁」であって前記下流側壁部に設けられた凹部を開放又は閉鎖することが可能な開閉弁を備え、
前記開閉弁が前記目標方向に基づいて前記凹部を開放又は閉鎖する、ように構成され得る。
上記構成によれば、吹き出し空気流の「目標方向」を考慮して「開閉弁」が「下流側壁部に設けられた凹部を開放又は閉鎖する」ことにより、衝突後の空気流の剥離位置が調整され、吹き出し空気流が「目標方向」へ案内される。
より詳細に述べると、「衝突後の空気流」がコアンダ効果によって下流側壁部に沿って流れているときに、「下流側壁部に設けられた凹部」を開閉弁が「開放」すると、空気流がその凹部に曝されることになる。このとき、空気流と下流側壁部の表面(例えば、凹部の底面)との距離が増大すること等に起因し、凹部において、コアンダ効果による付着力が失われる。その結果、凹部において、空気流が下流側壁部から剥がれる。これに対し、開閉弁が凹部を「閉鎖」すると、空気流は凹部に曝されることなく「下流側壁部の一部を形成する」開閉弁の表面(即ち、下流側壁部の表面)に沿って流れる。その結果、凹部において、コアンダ効果による付着力は失われず、空気流は剥がれない。なお、凹部が閉鎖されているとき、空気流は、凹部よりも下流側の所定位置(例えば、下流側壁部の最端部)において剥離することになる。このように、開閉弁が「下流側壁部に設けられた凹部を開放又は閉鎖する」と、空気流の剥離位置が変化する。
下流側壁部から剥がれた空気流は、上述したように、剥離位置における下流側壁部の接平面方向に流れる。換言すると、剥離位置を変化させることにより、吹き出し空気流の流れ方向を調整できる。具体的には、開閉弁を用いて上述したように剥離位置を変化させれば、吹き出し空気流の流れ方向を“凹部が存在する位置における下流側壁部の接平面方向”と“凹部の下流側の所定位置(下流側壁部の形状に基づいて定まる剥離位置)における下流側壁部の接平面方向”との間で切り替えることができる。よって、「目標方向」が前者の方向であれば凹部を「開放」し、「目標方向」が後者の方向であれば凹部を「閉鎖」すれば、吹き出し空気流の流れ方向を目標方向に一致させることができる。即ち、開閉弁を「目標方向に基づいて」操作すれば、吹き出し空気流の流れ方向を調整できる。
したがって、本態様の空気吹出装置は、空気吹出装置としての機能(目標方向に空気流を供給する機能)を更に高めることができる。
上述した「開閉弁」を備えた空気吹出装置において、下流側壁部に設けられる凹部の形状、位置および数などは、空気吹出装置に要求される吹き出し空気流の調整性能などを考慮して定められればよく、特に制限されない。
例えば、凹部の開放時において、空気流と案内壁の表面との距離が凹部にて急激に増大すれば、同距離が緩やかに増大する場合に比べ、空気流をより確実に凹部にて案内壁から剥がれさせることができる。
そこで、上記態様の空気吹出装置は、
前記凹部よりも上流側に在り且つ前記凹部に隣接する前記下流側壁部の表面と、前記表面に隣接する前記凹部の側面と、がなす角度が「直角又は鋭角」である、ように構成され得る。
ところで、下流側壁部は凸面形状を有しているため、「下流側壁部の表面」は、厳密には平面ではなく曲面(凸形状の湾曲面)である。また、「凹部の側面」は、凹部の形状に応じた面形状を有するため、必ずしも平面とは言えない。しかし、凹部における空気流の剥離性を検討する観点においては、それら面が有する曲率は無視し得る。即ち、本態様の空気吹出装置においては、「下流側壁部の表面」及び「凹部の側面」が平面であると見なし、上記「角度」を特定し得る。
上記「角度」は、“凹部よりも上流側に在り且つ凹部に隣接する下流側壁部の表面の接平面”と“その表面に隣接する凹部の側面の接平面”とがなす角度、と言い換え得る。
更に、本発明の空気吹出装置は、吹き出し空気流の流れ方向を調整するための部材の他の例として、
前記吐出口から吐出される空気流の流速を調整可能な「流速調整機構」を備え、
前記流速調整機構が前記目標方向に基づいて前記流速を調整する、ように構成され得る。
上記構成によれば、吹き出し空気流の「目標方向」を考慮して「流速調整機構」が「吐出口から吐出される空気流の流速」を調整することにより、剥離位置が調整され、吹き出し空気流が「目標方向」へ案内される。
より詳細に述べると、下流側壁部の表面に沿って流れる「衝突後の空気流」には、コアンダ効果に起因する付着力(下流側壁部に近づく向きの力)と、空気の移動に起因する遠心力(下流側壁部から離れる向きの力)と、空気流内の気圧と空気流の周辺の気圧との圧力差に起因する押圧力(下流側壁部に近づく向きの力)と、が及ぶ。そして、下流側壁部に近づく向きの力(付着力、押圧力)が下流側壁部から離れる向きの力(遠心力)よりも大きい限り、空気流が下流側壁部から剥がれることなく下流側壁部に沿って流れることになる。
これに対し、「吐出口から吐出される空気流の流速」が高まると、下流側壁部の壁面に沿って流れる空気流の流速も高まる。このとき、ベルヌイの定理に表されるように空気流内の気圧が低下し、空気流内の気圧と周辺の気圧との圧力差が増大する。その結果、押圧力が大きくなり、空気流が下流側壁部から剥がれ難くなる。しかし、空気流の流速が高まると、押圧力だけでなく、付着力および遠心力も変化する。このとき、一般に、付着力が小さくなると共に遠心力が大きくなり、空気流が下流側壁部から剥がれ易くなると考えられる。ここで、発明者らが行った実験等によれば、一般の空気吹出装置において想定される流速の範囲内において、空気流の流速が前者(押圧力)に及ぼす影響は、後者(付着力、遠心力)に及ぼす影響よりも大きいことが明らかになった。換言すると、空気流の流速が速いほど空気流が下流側壁部から剥がれ難くなり、同流速が遅いほど空気流が剥がれ易くなることが明らかになった。その結果、下流側壁部に沿って流れる空気流の減衰(下流側壁部の下流側に近づくにつれて徐々に流速が低下する)を考慮すれば、「吐出口から吐出される空気流の流速」が速いほど剥離位置が下流側に移動し、同流速が遅いほど剥離位置が上流側に移動することになる。このように、流速調整機構が「流速を変更する」と、空気流の剥離位置が変化する。
そして、下流側壁部から剥がれた空気流は、上述したように、剥離位置における下流側壁部の接平面方向に流れる。換言すると、剥離位置を変化させることにより、吹き出し空気流の流れ方向を調整できる。具体的には、流速調整機構を用いて上述したように剥離位置を変化させれば、下流側壁部の形状に基づいて定まる範囲内(下流側壁部の接平面が存在し得る範囲内)において、吹き出し空気流の流れ方向を調整できる。よって、吹き出し空気流の「目標方向」に対応した剥離位置において空気流が剥がれるように(換言すると、剥離位置における下流側壁部の接平面方向と目標方向とが一致するように)「吐出口から吐出される空気流の流速」を調整すれば、吹き出し空気流の流れ方向を調整できる。即ち、流速調整機構を「目標方向に基づいて」操作することにより、吹き出し空気流の流れ方向を調整できる。
したがって、本発明の空気吹出装置は、空気吹出装置としての機能(目標方向に空気流を供給する機能)を更に高めることができる。
上述した「流量調整機構」を備えた空気吹出装置において、流速調整機構は、吐出口から吐出される空気流の流速を調整可能な構成を有していればよく、具体的な構造などは特に制限されない。例えば、流速調整機構として、空気流路の流路面積を変更可能な弁体、シャッタ及び絞り、空気吹出装置に空気を供給するポンプ等の作動量を調整する機構などが採用され得る。これら機構は、空気吹出装置に要求される各種性能(吹き出し空気流の流れ方向の精度、小型化の容易さ、製造の容易さ、製造コスト等)を考慮し、適宜選択されればよい。
例えば、流速調整機構として空気流路の流路面積を変更可能な「弁体」を採用すれば、比較的簡易な構造により、吐出口から吐出される空気流の流速を調整できる。その結果、空気吹出装置の小型化および製造が容易となり、空気吹出装置の製造コストを低減できる。
そこで、上記態様の空気吹出装置は、
前記流速変更機構が、
前記空気流路の流路面積を変更可能な「弁体」であり、前記流路面積を小さくすることによって前記流速を速くし、前記流路面積を大きくすることによって前記流速を遅くする、ように構成され得る。
本発明の空気吹出装置の第1実施形態を示す概略斜視図である。 図1に示した空気吹出装置をA−A軸に沿った平面で切断したときの概略断面図である。 図1に示した空気吹出装置をA−A軸に沿った平面で切断したときの概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る空気吹出装置の概略断面図である。 開閉弁の回動角度と、空気流の剥離位置と、吹き出し空気流の流れ方向と、の関係を表す模式図である。 開閉弁の回動角度と、空気流の剥離位置と、吹き出し空気流の流れ方向と、の関係を表す模式図である。 本発明の第3実施形態に係る空気吹出装置の概略断面図である。 弁体の回動角度と、空気流の剥離位置と、吹き出し空気流の流れ方向と、の関係を表す模式図である。 弁体の回動角度と、空気流の剥離位置と、吹き出し空気流の流れ方向と、の関係を表す模式図である。 弁体の回動角度と、空気流の剥離位置と、吹き出し空気流の流れ方向と、の関係を表す模式図である。 本発明の空気吹出装置の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の空気吹出装置の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の空気吹出装置の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の空気吹出装置の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の空気吹出装置の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の空気吹出装置の他の実施形態を示す断面図である。
以下、本発明の空気吹出装置の実施形態(第1〜第3実施形態)を、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
・装置の概要
図1の概略斜視図に示すように、本発明の第1実施形態に係る空気吹出装置11(以下「第1装置11」という。)は、空気流が内部を通過可能な中空柱状の筒体21と、空気流を湾曲した壁面に沿って案内可能である棚形状の案内壁31と、を有している。
以下、便宜上、第1装置11の軸線AXに沿って第1装置11の前後に向かう方向は「正面方向F」及び「背面方向B」と称呼され、正面方向Fに直交して第1装置11の上下左右に向かう方向は「上方向U」、「下方向D」、「左方向L」及び「右方向R」と称呼される。なお、これら方向は、第1装置11が自動車のインストルメントパネル等に取り付けられた場合(例えば、図2を参照。)においてユーザから第1装置11を見たときの正面、背面、上下および左右の方向を基準とし、定義付けられている。
第1装置11は、図中の矢印に示すように、筒体21の背面方向Bの端部から筒体21に流入して正面方向Fの端部から放出された空気流を、案内壁31に沿って湾曲させながら正面方向Fに誘導し、案内壁31の形状によって定まる方向に向けて吹き出す(目標方向に供給する)ように構成されている(詳細は後述される。)。なお、本例における目標方向は、正面方向Fと同一である。
以下、第1装置11が自動車に設置された場合を例に挙げつつ、各部材の構成をより詳細に説明する。
図2の概略断面図(図1のA−A断面図)に示すように、第1装置11は、周辺部品P1と周辺部品P2との間に挟まれるように、自動車のインストルメントパネルに設置されている。なお、本例において、周辺部品P1はインストルメントパネルの筐体であり、周辺部品P2はカーナビゲーションシステムのディスプレイ外装部である。
筒体21は、内部に空気流路21aを画成し、正面方向Fの端部に吐出口21bを画成し、背面方向Bの端部に開口部21cを画成している。なお、筒体21は略直方体の形状を有する筒体であり、吐出口21b及び開口部21cの形状は左右方向(L・R)が短辺であり上下方向(U・D)が長辺である略長方形である(図1も参照。)。更に、筒体21の吐出口21bよりも下流側に、吐出口21bから吐出された空気流を目標方向へ案内する案内壁31が設けられている。なお、案内壁31の上下方向(紙面に垂直な方向の)幅は、筒体21の上下方向の幅とほぼ同一である。これら構成により、筒体21の開口部21cから流入した空気は、空気流路21aを通過した後、吐出口21bから吹き出し、案内壁31に沿って目標方向に案内される(誘導される)ようになっている。図中の矢印は、この空気の流れを表している。
なお、第1装置11に供給される空気の量(第1装置11の背面方向Bの開口部21cから空気流路21aに流入する空気の量。即ち、空気流路21aを経て吐出口21bから吐出される空気流の流量)は、第1装置11の内部または外部に設けられる流量調整弁(図示省略)及び第1装置11に空気を供給するポンプ(図示省略)等を、必要に応じて操作することによって調整され得る。
案内壁31は、凸面形状の壁部32(凸形状に湾曲した壁面)を有している。より詳細には、壁部32は、吐出口21bから吐出された空気流が案内壁31(壁部32)に衝突する衝突位置CPよりも下流側にある下流側壁部32a、及び、衝突位置CPよりも上流側にある上流側壁部32bを有している。
なお、吐出口21bから吐出された空気流は、実際には、吐出口21bの形状に対応する断面形状を有する立体的形状(本例においては四角柱状の形状)を有する。そのため、実際には、衝突位置CPは、本図に示すような一つの点ではなく、所定の広さを有する領域となる。しかし、説明の便宜上、本図においては“吐出口21bの開口面の中心点21b1を同開口面に直交するように通過する直線(軸線AX)と、壁部32と、の交点”を衝突位置CPと見なしている。このように衝突位置CPを一つの点と見なしても、衝突位置CPを本来の領域として考える場合に比べ、第1装置11の構造および機能等の説明において実質的な差異はない。なお、図2から理解されるように、軸線AXを“空気流路21aの中心軸線”と言うこともできる。
下流側壁部32aは、衝突位置CPにて壁部32に衝突した後の空気流を、目標方向に案内する(供給する)ようになっている。一方、上流側壁部32bは、衝突位置CPから離れるほど(背面方向Bに向かうほど)吐出口21bから吐出された空気流からの距離が大きくなるような“斜面状の形状”を有している。更に、上流側壁部32bの上流側の端部32b1(吐出口21b側の端部)は、吐出口21bに対して、正面方向Fに直交する方向(左方向L)に離れている。換言すると、吐出口の内周面21b2と、上流側壁部32bの端部32b1と、は正面方向Fに直交する方向(左方向L)にオフセットしている。即ち、上流側壁部32bの全体により、吐出口21bから吐出された空気流から離れる向きに窪んだ形状(衝突位置CP、上流側の端部32b1、及び、吹出口の内周面21b2の3点に囲まれる領域)が形成されている。
案内壁31の壁部32(下流側壁部32a及び上流側壁部32bが形成する壁部)は、吐出口21bの正面方向F(吐出口21bの開口面の中心点21b1を同開口面に直交するように通過する直線が伸びる方向)に対して交差する向きに突出している。具体的には、吐出口21bの正面方向Fは、図中の軸線AXが伸びる方向であり、案内壁31の壁部32は、図中の左方向Lから右方向Rに向かって突出している。
更に、図3に示すように、案内壁31(具体的には、壁部32)は、案内壁31(壁部32)に軸線AX(空気流路21aの中心軸線)が交わるように、配置されている。より具体的には、本例において、案内壁31は、案内壁31を吐出口21bが属する仮想平面IPに投影したときの投影面PPが吐出口21bの全体を覆うように、配置されている。
したがって、自動車のユーザが第1装置11の正面方向から(即ち、投影方向に平行に)第1装置11を見たとき(図中の視線を参照)、吐出口21bが案内壁31によって隠され、吐出口21bがユーザに視認されないことになる。
以上が、第1装置11の概要についての説明である。
・実際の作動
次いで、第1装置11の実際の作動について説明する。
図2に示すように、第1装置11の背面方向の開口部21cから空気流路21aに流入した空気流は、吐出口21bから吐出された後、衝突位置CPにおいて案内壁31の壁部32に衝突する。衝突後の空気流は、コアンダ効果によって案内壁31の壁部32(具体的には、下流側壁部32a)に沿って流れる。
そして、本図の実線矢印に示すように、空気流は、案内壁31の正面方向Fの最端部32a1において、案内壁31の壁部32から剥離する。その後、空気流は、最端部32a1における壁部32の接平面方向(本例においては正面方向F)に流れる。その結果、吹き出し空気流が、第1装置11の正面方向Fに供給される。この剥離位置は、案内壁31の凸面形状(特に、下流側壁部32aの形状)に対応して変化する。よって、案内壁31(特に、下流側壁部32a)の形状を目標方向を考慮して設計すれば、吹き出し空気流を所望の目標方向に供給できる。
一方、本図の破線矢印に示すように、衝突位置CPにおいて壁部32に衝突した空気流の一部は、上流側壁部32bが形成する窪みに流入する(逃げる)ようになっている。よって、案内壁31に衝突した空気流が衝突位置CPにおいて過度に(急激に)圧縮されることが防がれ、空気流の流路全体(筒体21の背面方向Bの開口部21cから、吐出口21bを経て、目標方向に供給されるまでの流路)における圧力損失が低減される。その結果、より効率良く目標方向に空気流を供給できる。なお、上流側壁部32bが形成する窪みに向かって流れた空気流(破線矢印)は、その窪みの中を環状に流れ、吐出口21bから吐出された空気流に再び合流することになる。
一般に、上流側壁部32bが形成する窪みの大きさ(容積)が大きいほど、圧力損失が低減される度合いが大きくなると考えられる。一方、この窪みの大きさを過度に拡大すると、案内壁31そのものの大きさも大きくなり、第1装置11の小型化が困難となる。そこで、上流側壁部32bの形状は、第1装置11に要求される圧力損失の低減の度合い及び小型化の度合い等を考慮して設計され得る。
以上が、第1装置11の実際の作動についての説明である。
以上に説明したように、第1装置11は、上記構成を備えた筒体21並びに案内壁31(特に、下流側壁部32a及び上流側壁部32b)を備えることにより、吐出口21bがユーザから視認されることを防ぎながら(吐出口21bを不可視化しながら)、吹き出し空気流を目標方向に供給できる。
<第2実施形態>
・装置の概要
次いで、本発明の第2実施形態に係る空気吹出装置12(以下「第2装置12」という。)について説明する。第2装置12は、吹き出し空気流の流れ方向を調整するための部材を第1装置11に追加するように、構成されている。
具体的には、図4は、第2装置12を第1装置11と同様の平面(図1のA−A軸に沿った平面)にて切断したときの概略断面図である。第2装置12は、第1装置11と同様の筒体21及び案内壁31(下流側壁部32a及び上流側壁部32bによって形成される壁部32を含む。)に加え、吹き出し空気流の流れ方向を調整するための“開閉弁33”を備えている。以下、開閉弁33の構成を中心に、各部材の構成をより詳細に説明する。
案内壁31は、第1装置11と同様、下流側壁部32a及び上流側壁部32bによって形成された凸面形状の壁部32(凸形状の湾曲面)を有している。更に、下流側壁部32aには、開閉弁33、及び、開閉弁33を格納する凹部34が設けられている。
開閉弁33は、平面視における形状が略長方形の板体である。開閉弁33は、下流側壁部32aの形状に沿って湾曲しており、案内壁31の一部(具体的には下流側壁部32aの一部)を形成している。開閉弁33は、回動軸33a周りに回動することにより、下流側壁部32aに設けられた凹部34を開放または閉鎖することが可能となっている。換言すると、開閉弁33は、凹部34を開放する回動角度と、凹部34を閉鎖する回動角度と、の間において回動可能であるように、下流側壁部32aに支持されている。
なお、開閉弁33は、開閉弁33の回動角度をユーザが操作可能であるように(例えば、ユーザが図示しないリンク部材を介して回動角度を操作できるように、又は、ユーザの指示に応じて図示しないモータを作動させて回動角度を操作できるように)構成されている。
凹部34は、下流側壁部32aの壁面から下流側壁部32aの内側に向かって窪む形状を有する空洞部である。凹部34は、開閉弁33が上述したように回動可能であるような寸法(深さ及び幅など)を有している。更に、凹部34は、図中の部分拡大図に示すように、凹部34よりも上流側に在り且つ凹部34に隣接する下流側壁部32aの壁面と、この壁面に隣接する凹部の側面34aと、がなす角度θが90度よりも小さい所定角度(鋭角)であるように、形成されている。
以上が、第2装置12の概要についての説明である。
・実際の作動
次いで、第2装置12の実際の作動について説明する。
第2装置12は、開閉弁33の回動角度を変更することにより、空気流の剥離位置を変更し、吹き出し空気流の流れ方向を調整する。以下、第2装置12による吹き出し空気流の調整を、図5及び図6を参照しながら説明する。図5及び図6は、図4と同様、第2装置12の軸線AXに平行な平面によって第2装置12を左右方向に切断した場合における、第2装置12の概略断面図を表す。なお、図5及び図6においては、便宜上、周辺部品P1,P2の図示は省略されている。
図5に示すように、第2装置12の背面方向の開口部21cから空気流路21aに流入した空気流は、吐出口21bから吐出された後、コアンダ効果によって案内壁31の壁部32に沿って流れる。そして、本図に示すように、開閉弁33の回動角度が“凹部34を開放する回動角度”である場合、案内壁31の壁部32に沿って流れた空気流が、凹部34に曝される。このとき、凹部34においてコアンダ効果による付着力が失われ、空気流は、凹部34が存在する位置(剥離位置A1)において案内壁31の壁部32から剥がれる。その後、空気流は、剥離位置A1における案内壁31の壁部32の接平面方向(本図では接線方向B1)に流れる。その結果、吹き出し空気流の流れ方向が、第2装置12の右方向Rに調整される。この吹き出し空気流の流れ方向を表す指標として、例えば、第2装置12の軸線AXと吹き出し空気流の流れ方向B1とがなす角度は、角度αである。
次いで、図6に示すように、開閉弁33の回動角度が“凹部34を閉鎖する回動角度”である場合、吐出口21bから吐出された空気流は、凹部34に曝されることなく、開閉弁33の表面に沿って流れる。そして、空気流は、剥離位置A1よりも下流側に存在する案内壁31の最端部(剥離位置A2)において、案内壁31の壁部32から剥がれる。その後、空気流は、剥離位置A2における案内壁31の壁部32の接平面方向(本図では接線方向B2)に流れる。その結果、吹き出し空気流の流れ方向が、第2装置12の正面方向Fに調整される。この吹き出し空気流の流れ方向を表す指標として、例えば、第2装置12の軸線AXと吹き出し空気流の流れ方向B2とが角度は、角度αよりも小さい角度ゼロ(即ち、両者は平行)である。
このように、第2装置12は、案内壁31の壁部32の一部を形成する開閉弁33を開閉することにより、剥離位置(A1,A2)を変更すると共に、吹き出し空気流の流れ方向(B1,B2)を調整できる。具体的には、第2装置12は、吹き出し空気流の流れ方向を第2装置12の右方向Rと正面方向Fとの間にて切り替えることができる。
以上が、第2装置12の実際の作動についての説明である。
以上に説明したように、第2装置12は、上記構成を備えた筒体21、案内壁31及び開閉弁33を備えることにより、吐出口21bがユーザから視認されることを防ぎながら(吐出口21bを不可視化しながら)、吹き出し空気流の流れ方向を調整できる。
<第3実施形態>
・装置の概要
次いで、本発明の第3実施形態に係る空気吹出装置13(以下「第3装置13」という。)について説明する。第3装置13は、吹き出し空気流の流れ方向を調整するための部材(但し、第2装置12とは異なる部材)を第1装置11に追加するように、構成されている。
具体的には、図7は、第3装置13を第1装置11と同様の平面(図1のA−A軸に沿った平面)にて切断したときの概略断面図である。第3装置13は、第1装置11と同様の筒体21及び案内壁31(下流側壁部32a及び上流側壁部32bによって形成される壁部32を含む。)に加え、吹き出し空気流の流れ方向を調整するための“弁体22”を備えている。以下、弁体22の構成を中心に、各部材の構成をより詳細に説明する。
筒体21は、第1装置11と同様、内部に空気流路21aを画成し、正面方向Fの端部に吐出口21bを画成し、背面方向Bの端部に開口部21cを画成している。更に、筒体21は、空気流路21aの流路面積を調整可能な弁体22を備えている。
弁体22は、平面視における形状が略長方形の板体である。弁体22は、空気流路21aを画成する筒体21に(具体的には筒体21の内壁部分に)回動可能に支持されている。弁体22は、回動軸22a周りに回動することにより、空気流路21aの流路面積を所定範囲内(流路全開に相当する最大値から、ゼロより大きい所定の最小値まで、の範囲内)において変更することが可能となっている。換言すると、弁体22は、空気流路21aの流路面積を最大にする回動角度から、同流路面積を所定の最小値にする回動角度まで、の範囲内において回動可能となっている。
本例において、弁体22が上記範囲内において回動する限り、空気流路21aを通過する空気の量(即ち、吐出口21bから吐出される空気流の流量)は、弁体22の回動角度にかかわらず実質的に一定に維持されるようになっている。具体的には、第3装置13に空気を供給するポンプ(図示省略)が、弁体22の回動に伴う空気流路21aの圧力損失の増減を無視できる程度に高い圧力の空気を、第3装置13に供給するようになっている。そのため、弁体22の回動角度の変化に応じて、吐出口21bから吐出される空気流の流量は変化せず、同空気流の流速が変化することになる(詳細は後述される。)。
なお、弁体22の回動角度が上記範囲を外れた場合(即ち、空気流路21aの流路面積が最小値よりも小さくなった場合)、流路の圧力損失が過剰に増大し、弁体22の回動角度と吐出口21bから吐出される空気流の流速との比例関係が保たれない虞がある。逆に言えば、上記範囲の最小値は、弁体22の回動角度と吐出口21bから吐出される空気流の流速との比例関係が保たれ得る最小の流路面積として、定められている。
また、弁体22は、弁体22の回動角度をユーザが操作可能であるように(例えば、ユーザが図示しないリンク部材を介して回動角度を操作できるように、又は、ユーザの指示に応じて図示しないモータを作動させて回動角度を操作できるように)構成されている。
以上が、第3装置13の概要についての説明である。
・実際の作動
次いで、第3装置13の実際の作動について説明する。
第3装置13は、弁体22の回動角度を変更することにより、吐出口21bから吐出される空気流の流速を変更し、吹き出し空気流の流れ方向を調整する。以下、第3装置13による吹き出し空気流の調整を、図8〜図10を参照しながら説明する。図8〜図10は、図7と同様、第3装置13の軸線AXに平行な平面によって第3装置13を左右方向に切断した場合における、第3装置13の概略断面図を表す。なお、図8〜図10においては、便宜上、周辺部品P1,P2の図示は省略されている。
図8に示すように、第3装置13の背面方向の開口部21cから空気流路21aに流入した空気流は、吐出口21bから吐出された後、コアンダ効果によって案内壁31の壁部32に沿って流れる。そして、本図に示すように、弁体22の回動角度が“空気流路21aの流路面積を最大にする回動角度”である場合、空気流路21aの流路面積は、後述される各例(図9及び図10に示す例)における流路面積よりも大きい第1面積(最大の流路面積)である。この場合、吐出口21bから吐出される空気流の流速は、後述の各例(図9及び図10に示す例)における空気流の流速よりも遅い第1流速である。この場合、空気流は、図中の“剥離位置A1”において案内壁31の壁部32から剥がれる。その後、空気流は、剥離位置A1における案内壁31の壁部32の接平面方向(本図では接線方向B1)に流れる。その結果、吹き出し空気流の流れ方向が、第1装置10の右方向Rに調整される。この吹き出し空気流の流れ方向を表す指標として、例えば、第1装置10の軸線AXと吹き出し空気流の流れ方向B1とがなす角度は、角度β1である。
次いで、図9に示すように、弁体22の回動角度が“空気流路21aの流路面積を中程度にする回動角度”である場合、空気流路21aの流路面積は、第1面積(図8)よりも小さい第2面積である。この場合、吐出口21bから吐出される空気流の流速は、第1流速(図8)よりも速い第2流速である。この場合、吐出口21bから吐出された空気流は、剥離位置A1(図8)よりも下流方向に移動した“剥離位置A2”において案内壁31の壁部32から剥がれる。その後、空気流は、剥離位置A2における案内壁31の壁部32の接平面方向(本図では接線方向B2)に流れる。その結果、吹き出し空気流の流れ方向が、図8の例における流れ方向よりも正面方向Fに近づくように調整される。この吹き出し空気流の流れ方向を表す指標として、例えば、第1装置10の軸線AXと吹き出し空気流の流れ方向B2とがなす角度は、角度β1(図8)よりも小さい角度β2である。
次いで、図10に示すように、弁体22の回動角度が“空気流路21aの流路面積を上記最小値にする回動角度”である場合、空気流路21aの流路面積は、第2面積(図9)よりも小さい第3面積である。この場合、吐出口21bから吐出される空気流の流速は、第2流速(図9)よりも速い第3流速である。この場合、吐出口21bから吐出された空気流は、剥離位置A2(図9)よりも下流方向に移動した“剥離位置A3”において案内壁31の壁部32から剥がれる。その後、空気流は、剥離位置A3における案内壁31の壁部32の接平面方向(本図では接線方向B3)に流れる。剥離位置A3は、壁部32の下流側の最端部に相当する。その結果、吹き出し空気流の流れ方向が、図9の例における流れ方向よりも正面方向Fに近づくように(実質的に正面方向Fに)調整される。この吹き出し空気流の流れ方向を表す指標として、例えば、第1装置10の軸線AXと吹き出し空気流の流れ方向B3とは平行であり、両者がなす角度は、角度β2よりも小さい角度ゼロ(即ち、両者は平行)である。
このように、第3装置13は、筒体21の内壁面に回動角度に支持された弁体22の回動角度を調整することにより、剥離位置(A1〜A3)を変更すると共に、吹き出し空気流の流れ方向(B1〜B3)を調整できる。具体的には、第3装置13は、吹き出し空気流の流れ方向を第3装置13の右方向Rと正面方向Fとの間にて調整できる。
以上が、第3装置13の実際の作動についての説明である。
以上に説明したように、第3装置13は、上記構成を備えた筒体21、弁体22及び案内壁31を備えることにより、吐出口21bがユーザから視認されることを防ぎながら(吐出口21bを不可視化しながら)、吹き出し空気流の流れ方向を調整できる。
<他の態様>
本発明の空気吹出装置は、上述した実施形態(第1装置11〜第3装置13)に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。
例えば、第1装置11〜第3装置13は、案内壁31(壁部32)を吐出口21bが属する仮想平面IPに投影したときの投影面PPが吐出口21bの全体を覆うようになっている(図3を参照。)。しかし、本発明の空気吹出装置は、案内壁31に空気流路21aの中心軸線(軸線AX)が交わるように構成されていればよく、必ずしも投影面PPが吐出口21bの全体を覆うように構成されなくてもよい。具体的には、図11に示すように、本発明の空気吹出装置は、案内壁31(壁部32)に空気流路21aの中心軸線(軸線AX)が交わりつつ、投影面PPが吐出口21bの一部のみを覆うように構成されてもよい。
上記構成によれば、ユーザが空気吹出装置の正面方向から(即ち、投影方向に平行に)空気吹出装置を見たとき(図中の視線を参照)、吐出口21bの一部は視認され得るものの、吐出口21bの全体が視認される場合に比べ、吐出口21bがユーザに視認され難いことになる。
更に、第2装置12は、開閉弁33がその下流側の端部に回動軸33aを有するようになっている(図4を参照。)。しかし、図12に示すように、本発明の空気吹出装置は、開閉弁33がその上流側の端部に回動軸33aを有するように構成されてもよい。この場合、開閉弁33は、凹部34に格納された状態から、案内壁31(壁部32)から外側に突出した状態まで、の範囲内にて回動可能なように構成され得る。
更に、第1装置11〜第3装置13は、筒体21の空気流路21aの大きさ(流路面積)を一定に保ちながら、上述した特徴を有する上流側壁部32bを用いることにより、空気流の流路全体における圧力損失を低減するようになっている。しかし、この圧力損失を更に低減する観点から、図13に示すように、本発明の空気吹出装置は、空気流路21aの中心軸線(軸線AX)が案内壁31(壁部32)に交わる範囲内(好ましくは、吐出口21bがユーザから視認されない範囲内)にて、空気流路21aの大きさ(流路面積)を拡大するように構成されてもよい。
一方、空気流路21aの大きさ(流路面積)を過度に拡大すると、吐出口21bから吐出される空気流の流速が大きく低下し、コアンダ効果が十分に発揮されず、壁部32に沿って空気流が流れなくなる可能性がある。そこで、本例の空気吹出装置は、必要に応じて、筒体21から案内壁31に向かって伸びる延長部41を備えてもよい。空気流路21aの大きさがコアンダ効果を得る観点において過大である場合、延長部41の先端部を壁部32に近付けることにより、衝突後の空気流を壁部32に向けて収束させて(流路面積を小さくして)同空気流の流速を高めることができる。但し、延長部41の先端部を壁部32に近付け過ぎると、その先端部と壁部32との間の流路面積が過小となり、却って空気流の流路における圧力損失が増大する可能性がある。そこで、延長部41の先端部と壁部32との距離は、空気吹出装置に要求される圧力損失の低減の度合い及び壁部32への空気流の密着の度合いの双方を考慮しながら設定され得る。
更に、上記同様に圧力損失を更に低減する観点から、本発明の空気吹出装置は、図14に示すように、筒体21の内部に空気流路21aを形成可能な範囲内にて、空気流路21aの傾き(軸線AXと正面方向Fとの間の傾斜角γ)を大きくするように構成されてもよい。傾斜角γが大きいほど、衝突位置CPにおける空気流の圧縮の度合いが小さくなり、圧力損失が低減される。
更に、第1装置11〜第3装置13は、下流側壁部32a及び上流側壁部32bによって一つの連続した(面一な)壁部32を形成するようになっている(例えば、図2を参照。)。また、第1装置11の上流側壁部32bは、衝突位置CPから離れるほど吐出口21bから吐出された空気流からの距離が大きくなるような斜面状の形状を有している。しかし、本発明の空気吹出装置は、図15に示すように、下流側壁部32a及び上流側壁部32bによって不連続な(面一ではない)壁部32を形成するように構成されてもよい。また、本図に示すように、上流側壁部32bは、衝突位置CPからの距離にかかわらず吐出口21bから吐出された空気流からの距離が一定(固定値)であるような平面状の形状を有してもよい。
更に、第1装置11〜第3装置13は、上流側壁部32bの全体により、吐出口21bから吐出された空気流から離れる向きに窪んだ形状を形成するようになっている。しかし、本発明の空気吹出装置は、図16に示すように、上流側壁部32bの一部によってその窪んだ形状を有するように構成されてもよい。
更に、第1装置11〜第3装置13は、自動車の車室内(インナパネル)に取り付けられている。しかし、本発明の空気吹出装置は、自動車の車室内の他の部分(ピラー部等)に取り付けられもよい。加えて、本発明の空気吹出装置は、自動車の車室内に限らず、例えば、空気の供給または停止が望まれる種々の部材に取り付け得る。
11,12,13…空気吹出装置、21…筒体、21a…空気流路、21b…吐出口、31…案内壁、32a…下流側壁部、32b…上流側壁部、IP…仮想平面、PP…投影面、CP…衝突位置

Claims (6)

  1. 空気流路及び吐出口を画成する筒体と、前記吐出口から吐出された空気流を目標方向へ案内する案内壁と、を備えた空気吹出装置であって、
    前記案内壁は、
    前記吐出口の正面方向に対して交差する向きに突出した凸面形状を有すると共に、該案内壁に前記空気流路の中心軸線が交わるように配置され、且つ、
    該案内壁に前記吐出された空気流が衝突する衝突位置よりも下流側にある下流側壁部が衝突後の空気流を前記目標方向に案内し、前記衝突位置よりも上流側にある上流側壁部の少なくとも一部が前記吐出された空気流から離れる向きに窪んだ形状を有するように構成された、
    空気吹出装置。
  2. 請求項1に記載の空気吹出装置において、
    前記上流側壁部が、
    前記衝突位置から離れるほど前記吐出された空気流からの距離が大きくなるような斜面状の形状を有すると共に、
    該上流側壁部の上流側の端部が、前記吐出口に対して、前記正面方向に直交する方向に離れた位置に配置された、
    空気吹出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の空気吹出装置であって、
    前記下流側壁部の一部を形成する開閉弁であって前記下流側壁部に設けられた凹部を開放又は閉鎖することが可能な開閉弁を備え、
    前記開閉弁が前記目標方向に基づいて前記凹部を開放又は閉鎖するように構成された、
    空気吹出装置。
  4. 請求項3に記載の空気吹出装置において、
    前記凹部よりも上流側に在り且つ前記凹部に隣接する前記下流側壁部の表面と、前記表面に隣接する前記凹部の側面と、がなす角度が直角又は鋭角である、
    空気吹出装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の空気吹出装置であって、
    前記吐出口から吐出される空気流の流速を調整可能な流速調整機構を備え、
    前記流速調整機構が、前記目標方向に基づいて前記流速を調整するように構成された、
    空気吹出装置。
  6. 請求項5に記載の空気吹出装置において、
    前記流速変更機構が、
    前記空気流路の流路面積を変更可能な弁体であり、前記流路面積を小さくすることによって前記流速を速くし、前記流路面積を大きくすることによって前記流速を遅くする、
    空気吹出装置。
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