本発明は、情報端末において該情報端末内のコンテンツファイルを一意に特定する情報を含む特定情報を生成し、表示装置内に特定情報と対応するコンテンツファイルが存在しない場合に特定情報を付与したコンテンツファイルを表示装置へ送信する。
<第一の実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態の表示システムのシステム構成の一例を示す図である。
本実施例の表示システム100は、情報端末200と表示装置300とを有し、情報端末200と表示装置300とはネットワーク等のデータ伝送路Nを介して接続される。
本実施例の情報端末200は、例えば3G(3rd Generation),LTE(Long Term Evolution),4G(4th Generation)の規格に準ずる通信方式による通信を行っても良い。また本実施形態の情報端末200は、例えばZigBeeやBluetooth(登録商標)等に準ずる通信方式よる通信を行っても良い。
本実施形態の情報端末200は、例えばスマートフォンや携帯電話等の無線通信端末であっても良い。また本実施形態の情報端末200は、例えばタブレットPC(Personal Computer)やノート型PCであっても良い。本実施形態の情報端末200は、表示装置300と通信を行えるものであれば良い。
本実施形態の情報端末200は、送信制御プログラム210がインストールされている。本実施形態の情報端末200は、送信制御プログラム210を実行して表示装置300に表示させるコンテンツファイルの送信を行う。
本実施形態の表示装置300は、保存制御プログラム310がインストールされている。本実施形態の表示装置300は、保存制御プログラム310を実行することで、情報端末200から送信されてきたコンテンツファイルを記憶装置に保存する。
本実施形態の表示装置300は、情報端末200から送信されたコンテンツファイルを表示させることが可能な表示機能を有していれば良い。具体的には本実施例の表示装置300は、例えばプロジェクタやディスプレイ等である。
以下の本実施形態の説明では、表示装置300がコンテンツファイルを表示させることを、コンテンツファイルを再生する、と表現する。
本実施形態のコンテンツファイルとは、例えば画像データや動画データ等のコンテンツデータ群であっても良いし、1つのコンテンツデータであっても良い。本実施形態のコンテンツデータは、表示装置300に表示させることが可能なデータであれば良い。
以下に図2を参照して本実施形態の表示システム100の利用シーンについて説明する。図2は、第一の実施形態の表示システムの利用シーンの一例を説明する図である。
図2の例では、情報端末200をスマートフォン又はタブレットPCとし、表示装置300をプロジェクタ301とスクリーン302を含む構成とし、表示システム100を例えば電子看板(Digital Signage)に用いた場合を示している。
本実施形態の情報端末200は、ユーザによりコンテンツファイルの再生の仕方が設定されると、この設定に基づきコンテンツファイルの再生制御情報を生成する。そして情報端末200は、コンテンツファイルと再生制御情報とをプロジェクタ301へ送信する。プロジェクタ301は、受信したコンテンツファイルを記憶部に保存し、再生制御情報にしたがってコンテンツファイルを再生する。
本実施形態の表示システム100では、ユーザは、1度コンテンツファイルと再生制御情報を表示装置300に送信すれば、所望の設定通りにコンテンツファイルを継続して再生することができる。
すなわち本実施形態の表示システム100を電子看板等に適用した場合、自動的にユーザが望むようにコンテンツファイルが再生されるため、ユーザはコンテンツファイルの表示順や表示の切り替え等をその都度設定する手間を省くことができる。
本実施形態の情報端末200は、上記の表示システム100において、表示装置300へコンテンツファイルを送信する際に、情報端末200内のコンテンツファイルを特定する特定情報を生成する。そしてこの特定情報と対応するコンテンツファイルが表示装置300内に存在しない場合に、コンテンツファイルを表示装置300へ送信する。
よって本実施形態では、例えば情報端末200から表示装置300へコンテンツファイルを送信する際に、表示装置300に同じコンテンツファイルが重複して保存されることを防止できる。
また本実施形態では、表示装置300は、特定情報に基づき受信したコンテンツファイルを保存するか否かを判断すれば良く、予め情報端末200を認識しておく必要がない。したがって本実施形態では、表示装置300に情報端末200を認識させるための情報の登録等の手順が不要となり、簡便な操作で情報端末200から表示装置300へコンテンツファイルを送信することができる。
以下の本実施形態の説明では、表示装置300に対する送信要求が行われたコンテンツファイルを再生コンテンツファイルと呼び、それ以外の例えば所定の記憶領域に格納されているコンテンツファイルを単にコンテンツファイルと呼ぶ。
次に図3を参照して本実施形態の表示システム100の有する各装置のハードウェア構成を説明する。図3は、第一の実施形態の表示システムが有する各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の情報端末200は、それぞれバスB1で相互に接続されているCPU(Central Processing Unit)21、記憶部22、入力部23、外部インターフェイス部24、ネットワーク制御部25、出力部26、ドライバ27を有する。
CPU21は、情報端末200の各種動作を制御する。記憶部22は、情報端末200の動作や演算に係る各種情報や、情報端末200で実行される各種プログラム等が格納される。入力部23は、各種信号や情報を入力するために用いられる。入力部23は、例えばタッチパネル等の表示機能を有していても良い。また本実施形態の入力部23は、例えばポインティングデバイスやキーボード等であっても良い。
本実施形態の外部インターフェイス部24は、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリスロットやNFC(Near field communication)等である。ネットワーク制御部25は、モデム,LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
出力部26は、情報端末200から各種情報報の出力するために用いられる。本実施形態の出力部26は、例えばディスプレイ等であっても良いし、外部装置へ各種データを送信する送信部であっても良い。
本実施形態の送信制御プログラム210は、情報端末200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。送信制御プログラム210は例えば記録媒体28の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。送信制御プログラム210を記録した記録媒体28は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
また送信制御プログラム210を記録した記録媒体28がドライバ27にセットされると、送信制御プログラム210は記録媒体28からドライバ27を介して記憶部22にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた送信制御プログラム210は、ネットワーク制御部25を介して記憶部22にインストールされる。
記憶部22は、インストールされた送信制御プログラム210を格納すると共に、必要なファイル,データ等を格納する。CPU21は記憶部22に格納された送信制御プログラム210に従って、後述するような各種処理を実現している。
本実施形態の表示装置300は、それぞれバスB2で相互に接続されているCPU31、記憶部32、入力部33、外部インターフェイス部34、ネットワーク制御部35、表示部36、ドライバ27を有する。
CPU31は、表示装置300の各種動作を制御する。記憶部32は、表示装置300の動作や演算に係る各種情報や、表示装置300で実行される各種プログラム、表示装置300で再生されるコンテンツデータ等が格納される。入力部33は、各種信号や情報を入力するために用いられる。入力部33は、例えば表示装置300を操作する操作部材等である。
本実施形態の外部インターフェイス部34は、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリスロットやNFC(Near field communication)等である。ネットワーク制御部35は、表示装置300のネットワークへの接続を制御する。表示部36は、表示装置300が表示指示を受けたコンテンツデータを表示させる。
本実施形態の保存制御プログラム310は、表示装置300を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。保存制御プログラム310は例えば記録媒体38の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。また保存制御プログラム310を記録した記録媒体38がドライバ37にセットされると、保存制御プログラム310は記録媒体38からドライバ37を介して記憶部33にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた保存制御プログラム310は、ネットワーク制御部35を介して記憶部33にインストールされる。
記憶部33は、インストールされた保存制御プログラム310を格納すると共に、必要なファイル,データ等を格納する。CPU31は記憶部33に格納された保存制御プログラム310に従って、後述するような各種処理を実現している。
次に、図4を参照して本実施形態の表示システム100が有する各装置の機能構成について説明する。図4は、第一の実施形態の表示システムが有する各装置の機能構成の一例を示す図である。
本実施形態の情報端末200は、記憶部22内に設けられた所定の記憶領域220を有する。記憶領域220には、例えばコンテンツデータ221と、コンテンツファイル222とが格納されている。コンテンツデータ221は、表示装置300へ表示することが可能なデータであり、例えば画像データや動画データ等である。
コンテンツファイル222は、表示装置300へ送信する送信対象のコンテンツデータ221として選択されたコンテンツデータ又はコンテンツデータ群である。
本実施形態では、例えば記憶領域220に複数のコンテンツファイル222が格納されていても良い。また以下の説明では、送信要求が行われたコンテンツファイル222を再生コンテンツファイル331と呼ぶ。
本実施形態の情報端末200は、表示制御部211、入力受付部212、再生制御情報生成部213、特定情報生成部214、送信判断部215、コンテンツファイル生成部216、送信部217を有する。
本実施形態の表示制御部211は、情報端末200の出力部26であるディスプレイ等に、コンテンツデータ221の一覧画面や、後述する再生制御情報に含まれる項目の値を設定させる設定画面等を表示させる。
本実施形態の入力受付部212は、コンテンツデータ221の一覧を表示させた一覧画面において、コンテンツデータ221の選択を受け付ける。本実施形態では、情報端末200の一覧画面において選択されたコンテンツデータ221が、コンテンツファイル222として記憶領域220に保持される。尚コンテンツファイル222は、例えば表示装置300への送信が完了したら削除されても良いし、そのまま記憶領域220内に保持されても良い。また本実施形態の入力受付部212は、再生制御情報に含まれる各種の項目の値を設定させる設定画面において、項目の値の入力を受け付ける。
本実施形態の再生制御情報生成部213は、コンテンツファイル222に含まれる情報に基づき、再生制御情報332を生成する。再生制御情報332とは、例えばコンテンツファイル222に含まれるコンテンツデータ221の再生の順番や再生時間、表示の切り替え方等に関する情報が含まれる。
本実施形態では、再生制御情報332に含まれる所定の項目の値が設定画面においてユーザにより設定された値となる。所定の項目とは、例えばコンテンツデータ221の再生の順番や再生時間、表示の切り替え方であっても良い。
本実施形態の再生制御情報生成部213は、コンテンツデータ221が選択された際に、表示制御部211により上述した所定の項目の設定画面を表示させ、入力された項目の値に基づき再生制御情報332を生成しても良い。また本実施形態の再生制御情報生成部213は、任意のタイミングで設定された所定の項目の値を保持しておき、コンテンツデータ221が選択された際に、保持していた項目の値を用いて再生制御情報332を生成しても良い。本実施形態の再生制御情報332は、コンテンツファイル222と対応した情報として表示装置300へ送信される。
本実施形態の特定情報生成部214は、表示装置300に対するコンテンツファイル222の送信要求を受けると、情報端末200内におけるコンテンツファイル222を特定する情報を含む特定情報を生成する。特定情報は、送信部217により表示装置300へ送信される。特定情報の詳細は後述する。
送信判断部215は、特定情報を受けた表示装置300の応答に基づき、コンテンツファイル222を表示装置300へ送信するか否かを判断する。送信判断部215の処理の詳細は後述する。
コンテンツファイル生成部216は、送信判断部215によりコンテンツファイル222を送信すると判断されたとき、コンテンツファイル222に特定情報を付与した再生コンテンツファイル331を生成する。
送信部217は、再生制御情報と再生コンテンツファイル331とを表示装置300へ送信(アップロード)する。また送信部217は、特定情報が生成された際に特定情報を表示装置300へ送信する。
尚本実施形態の情報端末200は、コンテンツデータ221が記憶部22内に格納されているものとしたが、これに限定されない。コンテンツデータ221は、例えば情報端末200が読取可能な可搬型の記録媒体に格納されていても良いし、情報端末200と通信が可能な外部装置に格納されていても良い。
本実施形態の表示装置300は、有無判断部311、保存制御部312、検証部313、通知部314を有する。また本実施形態の表示装置300は、表示部36に対する表示を制御する表示制御部320を有する。
さらに本実施形態の表示装置300は、情報端末200から送信された再生コンテンツファイル331と、再生制御情報332とが格納される記憶領域330を有する。尚本実施形態の記憶領域330は、例えば表示装置300の有する記憶部32に設けられても良いし、表示装置300が読取可能な可搬型の記録媒体に設けられても良い。また記憶領域330は、表示装置300と通信が可能な外部装置等に設けられても良い。
本実施形態の有無判断部311は、情報端末200から受信した特定情報と対応する再生コンテンツファイル331が記憶領域330内に存在するか否かを判断し、判断結果を情報端末200へ送信する。有無判断部311の処理の詳細は後述する。
本実施形態の保存制御部312は、情報端末200から受信した再生コンテンツファイル331と再生制御情報332とを記憶領域330に格納する。より具体的には本実施形態の保存制御部312は、再生コンテンツファイル331を特定情報と対応付けて記憶領域330に格納する。
検証部313は、再生制御情報332に基づき、再生コンテンツファイルが表示装置300において再生可能か否かを検証する。本実施形態の検証部313は、例えば再生コンテンツファイル331が表示装置300に対応した形式のファイルであるか否か等を検証し、再生可能か否かを検証する。通知部314は、検証結果を情報端末200に通知する。
以下に図5を参照して本実施形態の表示システム100の動作の概要を説明する。図5は、第一の実施形態の表示システムの動作の概要を説明するシーケンス図である。
本実施形態の情報端末200は、ユーザによりコンテンツデータ221が選択され、コンテンツファイル222の送信要求を受けると(ステップS51)、特定情報生成部214によりコンテンツファイル222の特定情報を生成する(ステップS52)。
続いて情報端末200は、特定情報を表示装置300に送信した結果に基づく送信判断部215の判断結果に応じて再生コンテンツファイル331を生成し、再生制御情報332と再生コンテンツファイル331とを表示装置300へ送信する(ステップS53)。ステップS53の処理の詳細は後述する。
表示装置300は、再生制御情報332と再生コンテンツファイル331とを受信すると、検証部313により再生コンテンツファイル331が再生可能か否かを検証し、通知部314により検証結果を情報端末200へ通知する(ステップS54)。情報端末200は、この検証結果をディスプレイ等に表示させることでユーザに検証結果を通知する(ステップS55)。
次に図6を参照して図5のステップS53の処理の詳細を説明する。図6は、第一の実施形態におけるコンテンツファイルの送信の判断を説明するフローチャートである。
本実施形態の情報端末200は、ユーザからコンテンツファイル222の送信要求を受けると(図5のステップS52)、特定情報生成部214により特定情報を生成する(ステップS61)。続いて情報端末200は、送信部217により特定情報を表示装置300へ送信し、送信判断部215により特定情報と対応する再生コンテンツファイル331が表示装置300の記憶領域330内に存在するか否かを問い合わせる(ステップS62)。
情報端末200において、表示装置300から該当する再生コンテンツファイル331が存在することを知らせる通知を受けると(ステップS63)、コンテンツファイル222を送信せずに処理を終了する。尚図6のステップS63の処理の詳細は後述する。
また情報端末200において、表示装置300から該当する再生コンテンツファイル331が存在しないことを知らせる通知を受けると(ステップS63)、コンテンツファイル生成部216は特定情報をコンテンツファイル222に付与して再生コンテンツファイル331とする。そして情報端末200は、送信部217により再生コンテンツファイル331を表示装置300へ送信(アップロード)する(ステップS64)。
以下に図7を参照して本実施形態の特定情報について説明する。図7は、第一の実施形態の特定情報を説明する第一の図である。
本実施形態の特定情報71は、情報端末200内におけるコンテンツファイル222を特定する情報である。より具体的には本実施形態の特定情報71は、情報端末200を特定する端末特定情報72と、情報端末200におけるコンテンツファイル222のファイル名や更新日時等を含むファイル特定情報73とを含む。
本実施形態の特定情報71は、端末特定情報72とファイル特定情報73とを含むことで、情報端末200内におけるコンテンツファイル222を一意に特定する。
本実施形態では、例えばコンテンツファイル222のファイルプロパティに含まれる情報を利用して特定情報71を生成する。ファイルプロパティに含まれる情報は、例えばコンテンツファイル222のファイル名、コンテンツファイル222の格納場所、コンテンツファイル222の更新日時、ファイルサイズ、ファイルの種類等の項目を有する。
本実施形態の特定情報71は、ファイル特定情報73にファイル名を利用した。
より具体的には本実施形態では、ファイル特定情報73をコンテンツファイル222のファイル名とし、端末特定情報72とファイル特定情報73とを含む特定情報71を再生コンテンツファイル331のファイル名とした。
次に本実施形態の端末特定情報72について説明する。本実施形態の端末特定情報72は、情報端末200を特定することができる情報であれば良い。
図8は、第一の実施形態の端末特定情報の例を示す第一の図である。
図8の例では、情報端末200を特定する端末特定情報72Aを情報端末200のMAC(Media Access Control)アドレスとした例を示している。
例えば情報端末200のMACアドレスが70:11:24:95:DE:F4であった場合について考える。この場合、特定情報生成部214は、コンテンツファイル222の送信要求を受けて、コンテンツファイル222のファイル名「IMG_0692.JPG」に、情報端末200のMACアドレスを付与した特定情報71A「70112495DEF4_IMG_0692.JPG」を生成する。図8の例では、特定情報71Aが再生コンテンツファイル331のファイル名となる。
より一般的には、端末特定情報72をMACアドレスとした場合の特定情報71Aは、{情報端末200のMACアドレス(コロンなし)}_{コンテンツファイル222のファイル名}.{拡張子}となる。
図9は、第一の実施形態の端末特定情報の例を示す第二の図である。
図9の例では、情報端末200を特定する端末特定情報72Bを情報端末200のUUID(Universally Unique Identifier)とした例を示している。
図9の例では、情報端末200がコンテンツファイル222の送信要求を受けると、特定情報生成部214が情報端末200のUUIDを生成する。そして特定情報生成部214は、生成したUUIDを端末特定情報72Bとする。
例えば情報端末200のUUIDが8699e324-3701-4c31-9a29-abdfe99ea93dであった場合について考える。この場合特定情報生成部214は、コンテンツファイル222の送信要求を受けて、コンテンツファイル222のファイル名「IMG_0692.JPG」に、情報端末200のUUID(端末特定情報72B)を付与した特定情報71B「8699e324-3701-4c31-9a29-abdfe99ea93d_IMG_0692.JPG」を生成する。図9の例では、特定情報71Bが再生コンテンツファイル331のファイル名となる。
より一般的には、端末特定情報72をUUIDとした場合の特定情報71Bは、{情報端末200のUUID}_{コンテンツファイル222のファイル名}.{拡張子}となる。
次にファイル特定情報73に、コンテンツファイル222のファイル名以外の情報を付与した例について説明する。
図10は、第一の実施形態のファイル特定情報の例を示す第一の図である。
図10に示す特定情報71Cに含まれるファイル特定情報73Aは、コンテンツファイル222のファイル名に、さらにコンテンツファイル222のファイルプロパティに含まれる情報(以下、ファイル情報)を付加した情報とした。図10の例では、特定情報71Cが再生コンテンツファイル331のファイル名となる。
図11は、第一の実施形態のファイル特定情報の例を示す第二の図である。
図11では、特定情報71Dのファイル特定情報73Bに含まれるファイル情報として、コンテンツファイル222の更新日時を示す情報をコンテンツファイル222のファイル名に付与した例を示している。
例えば図11の例において、特定情報71Dの端末特定情報72がUUIDであり、コンテンツファイル222のファイル更新日時が2013年5月31日19時16分43秒123msecであった場合、特定情報71Dは、「8699e324-3701-4c31-9a29-abdfe99ea93d _2013_05_31_19_16_43_123_IMG_0692.JPG」となる。図11の例では、特定情報71Dが再生コンテンツファイル331のファイル名となる。
より一般的には、特定情報71Dは、{情報端末200のUUID}_{YYYY_MM_dd_hh_mm_ss_SSS}_{コンテンツファイルのファイル名}.{拡張子}となる。尚{YYYY_MM_dd_hh_mm_ss_SSS}は、アップロードするデータの更新日時をYYYY年,MM月,dd日,hh時間,mm分,ss秒,SSSmsecで表現したものである。
尚図11の例における端末特定情報72は、情報端末200のMACアドレスであっても良い。
図12は、第一の実施形態のファイル特定情報の例を示す第三の図である。
図12では、特定情報71Eのファイル特定情報73Cにおいて、コンテンツファイル222のファイル名に付与されるファイル情報をコンテンツファイル222の更新日時を示す情報と、コンテンツファイル222の格納場所を示す格納場所情報とした。尚本実施形態の格納場所情報とは、情報端末200においてコンテンツファイル222が格納されている場所を示す情報である。
例えば図12の例において、特定情報71Eの端末特定情報72がUUIDであり、コンテンツファイル222のファイル更新日時が2013年5月31日19時16分43秒123msecであり、格納場所情報が「CameraRoll/Photo」であった場合、特定情報71Eは、「{8699e324-3701-4c31-9a29-abdfe99ea93d_CameraRoll/Photo_2013_05_31_19_16_43_123_IMG_0692.JPG}」となる。図12の例では、特定情報71Eが再生コンテンツファイル331のファイル名となる。
より一般的には、特定情報71Eは、{情報端末200のUUID}_{コンテンツファイル222の格納場所情報}_{年月日時刻YYYY_MM_dd_hh_mm_ss_SSS}_{コンテンツファイル222のファイル名}.{拡張子}となる。尚図12の例における端末特定情報72は、情報端末200のMACアドレスでも良い。
また図11、図12では、ファイル特定情報73におけるファイル情報の付与の順番をファイル名の前としたが、これに限定されない。ファイル特定情報73においてファイル情報は、ファイル名の後に付与されても良い。
また上述の説明では、特定情報71においてファイル特定情報73が端末特定情報72の後ろに付与された例を説明したが、これに限定されない。特定情報71は、例えばファイル特定情報73の次に端末特定情報72が付与されていても良い。
また本実施形態の特定情報71に含まれるファイル情報は、送信制御プログラム210の名称や送信制御プログラム210の制作者、送信制御プログラム210の制作企業名等を含んでも良い。
また本実施形態では、端末特定情報72とファイル特定情報73との間をアンダーバーでつなげたファイル名としたが、これに限定されない。端末特定情報72とファイル特定情報73との間は、アンダーバー以外のものであっても良く、再生コンテンツファイル331のファイル名となる特定情報71に、端末特定情報72とファイル特定情報73とが含まれていれば良い。
また本実施形態では、例えば特定情報71の文字数が所定数以上となった場合、ファイル特定情報73の文字数の前半部分又は後半部分を削除し、特定情報71の文字数を減らしても良い。
以上のように本実施形態の特定情報71は、情報端末200を特定する端末特定情報72と、情報端末200におけるコンテンツファイル222を特定するファイル特定情報73とを含む。したがって本実施形態の特定情報71によれば、表示装置300に送信する再生コンテンツファイル331が、どの情報端末200のどこに格納されているコンテンツファイル222であるかを一意に特定することができる。
次に図6へ戻って、図6のステップS63の処理について説明する。
本実施形態の表示システム100において、情報端末200が特定情報71を表示装置300へ送信すると、表示装置300は、有無判断部311により特定情報71と対応する再生コンテンツファイル331が記憶領域330に格納されているか否かを判断する。
本実施形態では、特定情報71は、再生コンテンツファイル331のファイル名である。よって有無判断部311は、特定情報71と同様のファイル名の再生コンテンツファイル331が存在するか否かを判断すれば良い。すなわち本実施形態における「特定情報71と対応する再生コンテンツファイル331」とは、ファイル名が特定情報71と一致する再生コンテンツファイルである。
本実施形態の表示装置300は、有無判断部311による判断結果を情報端末200へ通知する。情報端末200は、表示装置300から特定情報71とファイル名が一致する再生コンテンツファイル331が存在することを示す通知を受けた場合、コンテンツファイル222の送信を行わない。また情報端末200は、表示装置300から特定情報71とファイル名が一致する再生コンテンツファイル331が存在しないことを示す通知を受けた場合、コンテンツファイル222に特定情報71を付与した再生コンテンツファイル331を表示装置300へ送信する。表示装置300は、受信した再生コンテンツファイル331を記憶領域330へ格納する。
尚本実施形態の表示装置300は、例えば特定情報71が付与されたコンテンツファイル222を受信している最中に情報端末200との通信が途絶えた場合には、受信中の特定情報71とコンテンツファイル222とを削除する。本実施形態では、この構成により、コンテンツファイル222の送信が未完了であるにも関わらず特定情報71のみが表示装置300に保存され、コンテンツファイル222の再送信ができなくなることを防止できる。
以上のように本実施形態では、コンテンツファイル222を送信する際に、コンテンツファイル222に、情報端末200内でコンテンツファイル222を特定する特定情報を付与した再生コンテンツファイル331として送信する。したがって本実施形態では、例えば表示装置300に複数の情報端末200から同じファイル名のコンテンツファイル222が送信された場合でも、表示装置300はそれぞれのコンテンツファイル222を一意に特定することができる。また本実施形態では、送信元となる情報端末200毎に再生コンテンツファイル331を、重複しないように表示装置300に格納させることができる。
したがって本実施形態では、情報端末200から表示装置300へコンテンツファイル222を送信する際に、情報端末200を表示装置300に認識させるための操作等が不要となり、簡便な操作でファイルを送信することができる。より具体的には本実施形態では、ユーザが情報端末200において送信対象となるコンテンツデータ221を選択する操作と、コンテンツファイル222の送信要求を行う操作と、により表示装置300に再生コンテンツファイル331を送信できる。
<第二の実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態は、表示装置における再生コンテンツファイルの格納場所情報を特定情報とする点が第一の実施形態と相違する。よって以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有する点には第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図13は、第二の実施形態の特定情報を説明する図である。
本実施形態では、表示装置300における再生コンテンツファイル331の格納場所情報を特定情報131として利用する。
本実施形態では、情報端末200は、コンテンツファイル222を再生コンテンツファイル331として表示装置300に送信する際に、表示装置300における再生コンテンツファイル331の格納場所情報を特定情報として表示装置300に送信する。
図13に示す特定情報131は、情報端末200を特定する端末特定情報72と、コンテンツファイル222を特定するファイル特定情報73とを含む。すなわち本実施形態の特定情報131は、「/{端末特定情報}/{ファイル特定情報}.{拡張子}」となる。
本実施形態の端末特定情報72は、第一の実施形態と同様に、情報端末200のMACアドレスであっても良いし、UUIDであっても良い。
また本実施形態のファイル特定情報73は、第一の実施形態と同様に、コンテンツファイル222のファイル名であっても良い。またファイル特定情報73は、コンテンツファイル222のファイル名にファイルプロパティに含まれる更新日時を示す情報や、情報端末200におけるコンテンツファイル222の格納場所情報を付与した情報であっても良い。
また本実施形態の特定情報生成部214は、例えば特定情報131の文字数が所定数以上となった場合、ファイル特定情報73の文字数の前半部分又は後半部分を削除し、特定情報131の文字数が所定数未満となるように減らしても良い。
以下に図14を参照して第二の実施形態におけるコンテンツファイル222の送信の判断について説明する。図14は、第二の実施形態におけるコンテンツファイルの送信の判断を説明する第一のフローチャートである。
本実施形態の情報端末200は、ユーザからコンテンツファイル222の送信要求を受けると、特定情報生成部214により特定情報131を生成する(ステップS1401)。続いて情報端末200は、送信部217により特定情報131を表示装置300へ送信し、送信判断部215により特定情報131と対応する再生コンテンツファイル331が表示装置300の記憶領域330内に存在するか否かを問い合わせる(ステップS1402)。
ここで、本実施形態における特定情報131と対応する再生コンテンツファイル331について説明する。
本実施形態の特定情報131は、表示装置300における再生コンテンツファイル331の格納場所情報である。よって本実施形態の特定情報131と対応する再生コンテンツファイル331は、記憶領域330において特定情報131で特定される場所に格納されている再生コンテンツファイル331を示す。特定情報131で特定される場所とは、具体的には例えば記憶領域330内に生成されたフォルダである。
よってステップS1402では、送信判断部215は、特定情報131により特定される場所であるフォルダが、記憶領域330内に存在するか否かを問い合わせる。尚本実施形態では、例えば特定情報131に含まれる端末特定情報72に対応するフォルダの存在の有無を表示装置300に問い合わせても良い。そして端末特定情報72と対応するフォルダが存在しない場合、送信判断部215は、表示装置300に対し、さらにファイル特定情報73と対応するフォルダの存在を問い合わせても良い。
本実施形態の表示装置300は、特定情報131共に問い合わせを受けると、有無判断部311により、記憶領域330内に、特定情報131が示す再生コンテンツファイル331の格納場所が存在するか否かを判断する。表示装置300は、判断結果を情報端末200へ通知する。
問い合わせの結果、表示装置300に該当するフォルダが存在する場合(ステップS1403)、送信判断部215は、特定情報131に含まれるファイル特定情報73により特定される再生コンテンツファイル331が、ステップS1403で該当するフォルダに存在するか否かを表示装置300に問い合わせる(ステップS1404)。表示装置300から該当する再生コンテンツファイル331が存在する旨の通知を受けた場合(ステップS1405)、送信判断部215は、コンテンツファイル222を送信せずに処理を終了する。
表示装置300から該当する再生コンテンツファイル331が存在しない旨の通知を受けた場合(ステップS1405)、コンテンツファイル生成部216は、コンテンツファイル222に特定情報131を付与して再生コンテンツファイル331を生成する。そして情報端末200は、送信部217により再生コンテンツファイル331を表示装置300へ送信し(ステップS1406)、処理を終了する。
またステップS1402における問い合わせの結果、表示装置300に該当するフォルダが存在しない場合(ステップS1403)送信判断部215は、表示装置300の保存制御部312に該当するフォルダを生成させる。情報端末200は、コンテンツファイル生成部216によりコンテンツファイル222に特定情報131を付与した再生コンテンツファイル331を生成し、送信部217により、再生コンテンツファイル331を表示装置300へ送信し(ステップS1407)、処理を終了する。尚再生コンテンツファイル331は、ステップS1407で生成されたフォルダに格納される。また本実施形態の送信部217が再生コンテンツファイル331を送信する場合には、再生コンテンツファイル331と対応する再生制御情報332も表示装置300へ送信される。
以上のように本実施形態では、再生コンテンツファイル331の格納場所情報を特定情報131とすることで、表示装置300内の再生コンテンツファイル331を特定できる。
したがって本実施形態では、例えば表示装置300に複数の情報端末200から同じファイル名の再生コンテンツファイル331が送信された場合でも、表示装置300はそれぞれの再生コンテンツファイルを一意に特定することができる。よって本実施形態では、情報端末200から表示装置300へ再生コンテンツファイル331を送信する際に、情報端末200を表示装置300へ認識させる操作等が不要となり、簡便な操作でファイルを送信することができる。
尚本実施形態の特定情報131は、表示装置300の記憶領域330における再生コンテンツファイル331の格納場所情報としたが、これに限定されない。例えば特定情報131は、表示装置300の外部に設けられた表示装置300と通信可能な記憶装置における再生コンテンツファイル331の格納場所情報であっても良い。
次に本実施形態の応用例について説明する。本実施形態の送信判断部215は、同一の再生コンテンツファイル331が重複して表示装置300に送信されないように、さらに再生コンテンツファイル331のファイルサイズを参照しても良い。
図15は、第二の実施形態におけるコンテンツファイルの送信の判断を説明する第二のフローチャートである。
図15のステップS1501からステップS1505までの処理は、図14のステップS1401からステップS1405までの処理と同様であるから説明を省略する。
ステップS1505において、該当する再生コンテンツファイル331が存在する場合、送信判断部215は、これから送信するコンテンツファイル222と再生コンテンツファイル331のファイルサイズが一致しているか否か判断する(ステップS1507)。より詳細には、送信判断部215は、これから送信するコンテンツファイル222と、再生コンテンツファイル331の有するコンテンツファイル222のそれぞれのファイルサイズが同じか否かを判断する。
ステップS1507においてファイルサイズが同じである場合、送信判断部215はコンテンツファイル222を送信せずに処理を終了する。ステップS1507においてファイルサイズが同じでない場合、ステップS1506へ進む。図15のステップS1506の処理とステップS1508の処理は、図14のステップS1406の処理とステップS1407の処理とはそれぞれ同様であるので、説明を省略する。
また本実施形態の送信判断部215は、予めコンテンツファイル222を表示装置300へ送信する設定となっていた場合には、判断を行わずに強制的にコンテンツファイル222に特定情報131付与した再生コンテンツファイル331を送信する。
図16は、第二の実施形態におけるコンテンツファイルの送信の判断を説明する第三のフローチャートである。
本実施形態の情報端末200は、ユーザからコンテンツファイル222の送信要求を受けると、特定情報生成部214により特定情報131を生成する(ステップS1601)。
続いて送信判断部215は、情報端末200においてコンテンツファイル222を強制的に送信する設定がされているか否かを判断する(ステップS1602)。尚強制的に送信する設定の詳細は後述する。
ステップS1602において、強制的に送信する設定となっていた場合、情報端末200はステップS1607へ進む。ステップS1602において強制的に設定する設定となっていない場合、情報端末200はステップS1603へ進む。
図16のステップS1603からステップS1609までの処理は、図15のステップS1502からステップS1508までの処理と同様であるから、説明を省略する。
以下に図17を参照して強制的にコンテンツファイル222を送信する設定について説明する。図17は、アップロード設定画面の一例を示す図である。
本実施形態の情報端末200は、例えば表示制御部211により、任意のタイミングで図17に示すアップロード(送信)設定画面171を表示させても良い。
図17に示すアップロード設定画面171では、強制的にコンテンツファイル222を表示装置300へ送信する設定を行う設定ボタン172が表示される。図17に示すアップロード設定画面171では、強制的にコンテンツファイル222を表示装置300へ送信する設定がオフとなっている。アップロード設定画面171において、設定ボタン172が操作されてオンとされた場合、コンテンツファイル222は強制的に表示装置300へ送信される。
また本実施形態の送信判断部215は、送信制御プログラム210の起動状態を示す起動情報に応じてコンテンツファイル222を表示装置300へ送信しても良い。本実施形態の起動情報とは、例えば送信制御プログラム210の起動回数や起動間隔を含む。
図18は、第二の実施形態におけるコンテンツファイルの送信の判断を説明する第四のフローチャートである。
本実施形態の情報端末200は、ユーザからコンテンツファイル222の送信要求を受けると、特定情報生成部214により特定情報131を生成する(ステップS1801)。
続いて送信判断部215は、送信制御プログラム210の起動情報を参照し、コンテンツファイル222を表示装置300に送信するか否かを判断する(ステップS1802)。ステップS1802の処理の詳細は後述する。
ステップS1802において、強制的に送信する設定となっていた場合、情報端末200はステップS1807へ進む。ステップS1802において強制的に設定する設定となっていない場合、情報端末200はステップS1803へ進む。
図18のステップS1803からステップS1809までの処理は、図15のステップS1502からステップS1508までの処理と同様であるから、説明を省略する。
以下にステップS1802の処理について説明する。
本実施形態の情報端末200は、例えば送信制御プログラム210の起動回数及び起動間隔を記憶部22の所定領域内に記憶する。
本実施形態の送信判断部215は、例えば送信制御プログラム210の起動回数が1回目であった場合には、コンテンツファイル222に特定情報131を付与した再生コンテンツファイル331として表示装置300へ送信しても良い。これは、送信制御プログラム210の起動回数が1回目である場合は、コンテンツファイル222は表示装置300へ送信されておらず、重複したコンテンツファイル222が送信されることがないからである。
また本実施形態では、例えば送信制御プログラム210が終了してから次に起動されるまでの間隔(起動間隔)が、予め設定された所定時間以上であった場合には、コンテンツファイル222に特定情報131を付与して表示装置300へ送信しても良い。
これは、送信制御プログラム210の起動間隔が所定時間以上である場合は、表示装置300において再生コンテンツファイル331が削除されている可能性が高いと考えられるからである。
また本実施形態の送信判断部215は、コンテンツファイル222のファイル情報に基づきコンテンツファイル222を表示装置300へ送信するか否か判断しても良い。ファイル情報とは、コンテンツファイル222のファイルプロパティに含まれる情報である。
図19は、第二の実施形態におけるコンテンツファイルの送信の判断を説明する第五のフローチャートである。
本実施形態の情報端末200は、ユーザからコンテンツファイル222の送信要求を受けると、特定情報生成部214により特定情報131を生成する(ステップS1901)。
続いて送信判断部215は、コンテンツファイル222のファイル情報を参照し、コンテンツファイル222を表示装置300に送信するか否かを判断する(ステップS1902)。ステップS1902の処理の詳細は後述する。
ステップS1902において、ファイル情報に基づきコンテンツファイル222を送信すると判断した場合、情報端末200はステップS1907へ進む。ステップS1902においてコンテンツファイル222を送信しないと判断した場合、情報端末200はステップS1903へ進む。
図19のステップS1903からステップS1909までの処理は、図15のステップS1502からステップS1508までの処理と同様であるから、説明を省略する。
以下にステップS1902の処理について説明する。
本実施形態では、コンテンツファイル222が予め設定された特定のコンテンツファイルであった場合に、コンテンツファイル222に特定情報131を付与して表示装置300に送信する。
特定のコンテンツファイルとは、例えばファイル名が予め設定された名前であるコンテンツファイルや、拡張子が予め設定された拡張子であるコンテンツファイル等であっても良い。コンテンツファイル222が特定のコンテンツファイルか否かを判断するための設定は、例えば情報端末200において任意のタイミングで表示される設定画面においてなされても良い。
このように予め設定された特定のコンテンツファイルは、強制的に表示装置300へ送信する設定とすれば、例えばユーザが送信を希望するコンテンツファイル222が未送信となることを防止できる。
また本実施形態の送信判断部215は、コンテンツファイル222のファイルサイズが所定値以下である場合に、コンテンツファイル222を表示装置300へ送信しても良い。
図20は、第二の実施形態におけるコンテンツファイルの送信の判断を説明する第六のフローチャートである。
本実施形態の情報端末200は、ユーザからコンテンツファイル222の送信要求を受けると、特定情報生成部214により特定情報131を生成する(ステップS2001)。
続いて送信判断部215は、コンテンツファイル222のファイル情報に含まれるファイルサイズを参照し、ファイルサイズが所定値より大きいか否かを判断する(ステップS2002)。尚所定値は、例えば表示システム100で使用する通信回線の速度等に応じて設定されても良い。また所定値は、ユーザにより設定された値であっても良い。
ステップS2002において、強制的に送信する設定となっていた場合、情報端末200はステップS2007へ進む。ステップS2002において強制的に設定する設定となっていない場合、情報端末200はステップS2003へ進む。
図20のステップS2003からステップS2009までの処理は、図15のステップS1502からステップS1508までの処理と同様であるから、説明を省略する。
以上に説明した図15乃至図20の例は、第一の実施形態にも適用することができる。
<第三の実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第三の実施形態について説明する。本発明の第三の実施形態は、表示装置における再生コンテンツファイルの格納場所情報と、コンテンツファイルのファイル名との両方に特定情報を含める点が第一の実施形態と相違する。よって以下の第三の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有する点には第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図21は、第三の実施形態の特定情報を説明する図である。
本実施形態では、再生コンテンツファイル331のファイル名と、再生コンテンツファイル331の表示装置300における格納場所情報とのそれぞれを特定情報として利用する。
例えば本実施形態では、表示装置300における再生コンテンツファイル331の格納場所情報を特定情報131とし、再生コンテンツファイル331のファイル名をファイル特定情報73Aとした。本実施形態の特定情報131は、端末特定情報72とファイル特定情報73とを含む。また本実施形態のファイル特定情報73Aは、コンテンツファイル222のファイル情報と、コンテンツファイル222のファイル名とを含む。
すなわち本実施形態では、表示装置300における再生コンテンツファイル331の格納場所情報を、端末特定情報72とファイル特定情報73を含む特定情報131とし、再生コンテンツファイル331のファイル名をファイル特定情報73Aとする。尚本実施形態の端末特定情報72は、情報端末200のMACアドレスであっても良いし、UUIDであっても良い。また本実施形態のファイル情報は、例えばコンテンツファイル222の更新日時を示す情報であっても良いし、情報端末200におけるコンテンツファイル222の格納場所情報であっても良い。また本実施形態のファイル情報は、更新日時を示す情報とコンテンツファイル222の格納場所情報の両方を含んでも良い。
以下に図22を参照して本実施形態の情報端末200におけるコンテンツファイル222の送信の判断について説明する。
図22は、第三の実施形態におけるコンテンツファイルの送信の判断を説明するフローチャートである。
本実施形態の情報端末200は、ユーザからコンテンツファイル222の送信要求を受けると、特定情報生成部214により特定情報131とファイル特定情報73Aとを生成する(ステップS2201)。本実施形態において、特定情報131は再生コンテンツファイル331の表示装置300における格納場所情報となる。また本実施形態のファイル特定情報73Aは、再生コンテンツファイル331のファイル名となる。
続いて情報端末200は、送信部217によりファイル特定情報73Aを表示装置300へ送信し、送信判断部215により特定情報73Aと対応する再生コンテンツファイル331が記憶領域330内に存在するか否かを問い合わせる(ステップS2202)。具体的には送信判断部215は、特定情報73Aとファイル名が一致する再生コンテンツファイル331が記憶領域330内に存在するか否かを問い合わせる。
該当する再生コンテンツファイル331が存在しない場合(ステップS2203)、送信判断部215は、特定情報131を表示装置300へ送信し、特定情報131により特定される記憶領域であるフォルダが、記憶領域330内に存在するか否かを問い合わせる(ステップS2204)。
該当する再生コンテンツファイル331が存在する場合(ステップS2203)、送信判断部215は、後述するステップS2208へ進む。
図22のステップS2205から図22のステップS2207までの処理は、図14のステップS1403からステップS1405までの処理と同様であるから説明を省略する。
ステップS2207において、該当する再生コンテンツファイル331が存在する場合、送信判断部215は、コンテンツファイル222を送信せずに処理を終了する。
ステップS2207において、再生コンテンツファイル331が存在しない場合、コンテンツファイル生成部216は、コンテンツファイル222に特定情報131とファイル特定情報73Aとを付与して再生コンテンツファイル331を生成する。そして情報端末200は、送信部217により再生コンテンツファイル331を表示装置300へ送信し(ステップS2208)、処理を終了する。
図22のステップS2209の処理は、図14のステップS1407の処理と同様であるから説明を省略する。
以上のように本実施形態では、再生コンテンツファイル331の格納場所情報を特定情報131とし、さらに再生コンテンツファイル331のファイル名に特定情報131の一部であるファイル特定情報73Aを含める。本実施形態の表示装置300は、この構成により、情報端末200から送信された再生コンテンツファイル331を一意に特定することができ、同一の再生コンテンツファイル331が重複して格納されることを防止できる。
<第四の実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第四の実施形態について説明する。本発明の第四の実施形態では、特定情報71にコンテンツファイル222の送信先となる表示装置300の解像度に関する情報を含める点が第一の実施形態と相違する。よって以下の第四の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図23は、第四の実施形態の表示システムが有する各装置の機能構成の一例を示す図である。
本実施形態の表示システム100Aは、情報端末200Aと表示装置300Aを有する。本実施形態の情報端末200Aにインストールされた送信制御プログラム210Aは、第一の実施形態の送信制御プログラム210の有する各部に加え、機器情報取得部218を有する。
本実施形態の機器情報取得部218は、コンテンツファイル222の送信要求を受け付けると、表示装置300Aから後述する表示装置300Aの機器情報333を取得し、記憶領域220Aに格納する。本実施形態の特定情報生成部214は、特定情報を生成する際に、記憶領域220Aに格納された機器情報333を参照し、特定情報を生成する。
本実施形態の表示装置300Aにインストールされた保存制御プログラム310Aは、第一の実施形態の保存制御プログラム310の有する各部に加え、機器情報送信部315を有する。また本実施形態の表示装置300Aの記憶領域330Aには、表示装置300Aに関する機器情報333が格納されている。
本実施形態の機器情報333は、少なくとも表示装置300Aの解像度情報を含む。また機器情報333は、例えば表示装置300Aを識別する機種名、表示装置300Aに予め設定されている初期値等を含んでも良く、さらに機器情報333は、表示装置300Aの仕様に関する情報を含んでも良い。
以下に図24を参照して本実施形態の表示システム100Aの動作を説明する。図24は、第四の実施形態の表示システムの動作の概要を説明するシーケンス図である。
本実施形態の情報端末200Aは、ユーザによりコンテンツデータ221が選択され、コンテンツファイル222の送信要求を受けると(ステップS241)、機器情報取得部218により表示装置300Aへ機器情報333の取得要求を行う(ステップS242)。
表示装置300Aは、機器情報333の取得要求を受けると、記憶領域330Aから機器情報333を取得し、機器情報送信部315により機器情報333を情報端末200へ送信する(ステップS243)。
情報端末200は、機器情報333を取得すると、特定情報生成部214により特定情報を生成する(ステップS244)。本実施形態の特定情報生成部214による特定情報の詳細は後述する。
図24のステップS244からステップS247までの処理は、図5のステップS53からステップS55までの処理と同様であるから、説明を省略する。
以下に図25を参照して本実施形態の特定情報生成部214による特定情報の生成について説明する。図25は、第四の実施形態の特定情報を説明する図である。
本実施形態の特定情報生成部214は、表示装置300Aから機器情報333が取得されると、機器情報333に含まれる解像度情報74を取得し、解像度情報74を特定情報に含む特定情報71Fを生成する。
本実施形態の特定情報71Fは、端末特定情報72と、ファイル特定情報73に加え、表示装置300Aの解像度を示す解像度情報74を含む。
本実施形態では、解像度情報74として、例えば表示画面の画素数や画素の縦横比等の情報と対応付けられた解像度情報の通称等が用いられても良い。解像度情報の通称とは、例えばXGAやWXGA等である。
また本実施形態では、ファイル特定情報73の後ろに解像度情報74を付与するものとして説明したが、これに限定されない。本実施形態の解像度情報74は、特定情報71Fのどの位置に含まれていても良い。
また本実施形態では、表示装置300Aから取得した機器情報333に含まれる解像度情報74を特定情報71Fに含ませるものとしたが、これに限定されない。特定情報71Fには、機器情報333に含まれる解像度情報74以外の情報が含まれても良い。具体的には例えば、表示装置300Aを特定する識別情報や、解像度以外の表示装置300Aの性能を示す情報等が含まれても良い。
本実施形態では、特定情報に表示装置300Aの解像度情報を含ませることで、以下に説明する効果を奏する。
図26は、第四の実施形態の効果を説明する図である。
図26に示す表示システム100A1では、複数の表示装置300A1、300A2を有する。表示装置300A1と表示装置300A2の解像度が異なる。すなわち表示装置300A1の有する機器情報333Aに含まれる解像度情報と、表示装置300A2の有する機器情報333Bに含まれる解像度情報とは、異なる。
本実施形態の情報端末200Aは、表示装置300A1へのコンテンツファイル222の送信要求を受けると、コンテンツファイル222を表示装置300Aの解像度に合わせたコンテンツファイルとして送信することが想定される。この場合に、情報端末200Aから表示装置300A1に送信されるコンテンツファイル222のファイル名には、表示装置300A1の解像度情報が含まれる。表示装置300A1には、USBメモリが接続されており、送信されたコンテンツファイル222は、再生コンテンツファイル331としてこのUSBメモリに格納される。
次に、表示装置300A1に接続されたUSBメモリを表示装置300A2に接続し、情報端末200Aから表示装置300A1に送信したコンテンツファイル222と同様のコンテンツファイルを表示装置300A2に送信する場合を考える。
情報端末200Aは、表示装置300A2へのコンテンツファイル222の送信要求を受けると、コンテンツファイル222を表示装置300A2の解像度に合わせたコンテンツファイル222を作成し、送信することが想定される。この場合に、情報端末200Aから表示装置300A2に送信されるコンテンツファイル222Bのファイル名には、表示装置300A2の解像度情報が含まれる。
このように本実施形態では、コンテンツファイル222の内容は同じであっても、送信先となる表示装置300A1、300A2に応じた特定情報がコンテンツファイル名として付与されることになる。
このため表示装置300A2は、USBメモリ内に、これから送信されるコンテンツファイル222と同じ再生コンテンツファイル331は存在しないと判断する。よって表示装置300A2は、表示装置300A2の解像度に応じたコンテンツファイル名が付与された、表示装置300A1に送信したコンテンツファイル222と実体が同じコンテンツファイルをUSBメモリに格納する。
以上のように本実施形態では、コンテンツファイル222の送信先の表示装置300Aの機器情報を含む特定情報を、コンテンツファイル222のファイル名とする。したがって本実施形態では、複数の表示装置300Aで可搬型メモリを共有し、且つ複数の表示装置300Aへ実体が同じコンテンツファイル222の送信要求を行った場合でも、各表示装置300Aへコンテンツファイル222を送信することができる。
尚、本実施形態の説明では、第一の実施形態の特定情報に機器情報(解像度情報)を付与する形態として説明したが、これに限定されない。機器情報は、第二の実施形態における特定情報に付与することもできる。
また本実施形態では、情報端末200Aは、コンテンツファイル222の送信要求を受け付けると、機器情報333の取得要求を行うものとしたが、これに限定されない。情報端末200Aは、コンテンツファイル222を表示装置300Aへ送信する前に機器情報333を取得しておけば良く、例えば情報端末200Aと表示装置300Aとが通信を開始したときに機器情報333の取得要求を行っても良い。
<第五の実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第五の実施形態について説明する。本発明の第五の実施形態では、特定情報にコンテンツデータの変更に関する情報を含める点が第一の実施形態と相違する。よって以下の第五の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図27は、第五の実施形態の表示システムが有する各装置の機能構成の一例を示す図である。
本実施形態の表示システム100Bは、情報端末200Bと表示装置300を有する。本実施形態の情報端末200Bにインストールされた送信制御プログラム210Bは、第一の実施形態の送信制御プログラム210の有する各部に加え、変更有無判定部219を有する。
本実施形態の変更有無判定部219は、例えばコンテンツファイル222に含まれるコンテンツデータ221が、コンテンツファイル222に選択される前と比べて変更されているか否かを判定する。
本実施形態の特定情報生成部214は、コンテンツデータ221に変更が加えられていた場合、コンテンツデータ221の変更に関する情報を示す変更情報を含む特定情報を生成する。本実施形態におけるコンテンツデータ221の変更と変更情報の詳細は後述する。
以下に図28を参照して本実施形態のコンテンツファイル222の送信について説明する。図28は、第五の実施形態におけるコンテンツファイルの送信を説明する図である。
本実施形態の情報端末200Bは、コンテンツファイル222が生成され、コンテンツファイル222の送信要求を受け付けると、変更有無判定部219は、送信対象のコンテンツデータ221に変更を加えたものがあるか否かを判定する(ステップS281)。
ステップS281において変更を加えたものがある場合、特定情報生成部214は、変更情報を含む特定情報を生成する(ステップS282)。
ステップS281において変更を加えたものがない場合、情報端末200BはステップS283へ進む。
図28のステップS283からステップS286までの処理は、図6のステップS61からステップS64までの処理と同様であるから、説明を省略する。
図29は、第五の実施形態の特定情報の一例を示す第一の図である。本実施形態の特定情報71Gは、端末特定情報72と、ファイル特定情報73に加え、変更情報75を含む。
尚、図29では、変更情報75は、ファイル特定情報73の後ろに付与するものとしたが、これに限定されない。本実施形態の変更情報75は、特定情報71Gのどの位置に含まれていても良い。
以下に本実施形態のコンテンツデータ221の変更と、変更情報75について説明する。
本実施形態におけるコンテンツデータ221の変更とは、例えばコンテンツデータ221のサイズや解像度を変更することやコンテンツデータ221を圧縮することを含む。また本実施形態におけるコンテンツデータ221変更とは、コンテンツデータ221を表示に合わせた向きに回転させること等を含む。
本実施形態では、例えばコンテンツデータ221のサイズを変更した場合、変更後のサイズ情報を変更情報75とする。本実施形態では、例えば特定情報生成部214が変更後のコンテンツデータ221を解析して変更情報75を取得しても良い。また本実施形態では、例えば情報端末200Bに、予めコンテンツデータ221の変更に関する設定を行う機能を持たせ、この機能により設定された変更に関する情報を変更情報75としても良い。
図30は、第五の実施形態の特定情報の一例を示す第二の図である。図30に示す特定情報71Hは、変更情報としてサイズ情報75Aを含む。
サイズ情報75Aは、例えばコンテンツデータ221の縦の画素数と横の画素数とで示されても良い。具体的には例えば、サイズ変更後のコンテンツデータ221の縦の画素数が800dpiで横の画素数が1280dpiであった場合、サイズ情報75Aは、「H800W1280」となる。
図31は、第五の実施形態の特定情報の一例を示す第三の図である。図31に示す特定情報71Iは、変更情報として変更後の解像度情報75Bを含む。
解像度情報75Bは、コンテンツデータ221の解像度を示す情報である。本実施形態の解像度情報75Bは、例えば画素数や画素の縦横比等の情報と対応付けられた解像度情報の通称が用いられても良い。具体的には例えば、コンテンツデータ221の解像度をXGAと対応付けられた解像度からWXGAと対応付けられた解像度へ変更した場合、解像度情報75Bは、「WXGA」となる。
図32は、第五の実施形態の特定情報の一例を示す第四の図である。図32に示す特定情報71Jは、変更情報として変更後の圧縮情報75Cを含む。
圧縮度情報75Cは、例えばコンテンツデータ221がコンテンツファイル222に選択された際に圧縮された場合に、特定情報71Jに含まれる。本実施形態の圧縮情報75Cは、例えばコンテンツデータ221の圧縮形式や拡張子等である。
例えば、例えばコンテンツデータ221が送信対象となるコンテンツファイル222に選択された際に、コンテンツデータ221の圧縮形式がPNG形式からJPEG形式に変更された場合、圧縮情報75Cは「JPEG」となる。
本実施形態における圧縮形式は、PNG形式(拡張子.png)やJPEG形式(拡張子.jpg/.jpeg)以外にも、例えばBMP形式(拡張子.bmp)、GIF形式(拡張子.gif)、TIFF形式(拡張子.tif/.tiff)等がある。
また本実施形態の圧縮情報75Cは、例えばコンテンツデータ221の圧縮の品質を示す情報であっても良い。具体的には、本実施形態の圧縮情報75Cは、例えば情報端末200Bの仕様等により、圧縮の度合と対応付けられた数値等である。
例えば情報端末200Bが、その仕様において、圧縮の品質として、JPEG圧縮品質100とJPEG圧縮品質80の2種類を有する場合、情報端末200Bは、選択された圧縮の品質に応じたコンテンツデータ221の圧縮を行う。
例えば情報端末200Bにおいて、コンテンツデータ221に対してJPEG圧縮品質100が選択されていた場合、特定情報71Iに含まれる圧縮情報75Cは、「JPEG_QUALITY100」となる。
また本実施形態では、コンテンツデータ221の圧縮の品質がユーザに設定されても良い。この場合、情報端末200Bは、圧縮の品質と、圧縮の品質と対応した値と、とが格納された圧縮品質テーブルを有し、ユーザにより選択された品質に対応する値を圧縮情報75Cとしても良い。
図33は、圧縮品質テーブルの一例を示す図である。
圧縮テーブル341では、圧縮品質を示す項目と、圧縮品質に対応する値とが対応付けられている。圧縮テーブル341において、圧縮品質は「画質優先」と「転送優先」とを含む。本実施形態の情報端末200Bでは、例えば画質優先が選択された場合、画質が優先されるようにコンテンツデータ221の圧縮を行う。具体的には、情報端末200Bは、圧縮率を低くし、コンテンツデータ221の画質を維持する。
また本実施形態の情報端末200Bでは、転送優先が選択された場合、転送速度が優先させれるようにコンテンツデータ221を圧縮する。具体的には、情報端末200Bは、圧縮率を高くし、コンテンツデータ221のサイズを小さくし、コンテンツファイル222の表示装置300に対する送信時間を短くさせる。
本実施形態の情報端末200Bにおいて、例えばコンテンツデータ221に対する圧縮品質に、画質優先が選択された場合、圧縮情報75Cは「JPEG _IMAGEPRIORITY」とする。また、例えばコンテンツデータ221に対する圧縮品質に、転送優先が選択された場合、圧縮情報75Cは「JPEG _TRANSFERPRIORITY」となる。
図34は、第五の実施形態の特定情報の一例を示す第五の図である。図34に示す特定情報71Kは、変更情報としてコンテンツデータ221の回転情報75Dを含む。
本実施形態の情報端末200Bは、コンテンツデータ221が送信対象として選択された際に、コンテンツデータ221に含まれるExif(Exchangeable image file format)情報に基づき、コンテンツデータ221を表示の向きに合わせて回転させる場合がある。
この場合、特定情報生成部214は、コンテンツデータ221の回転に関する回転情報75Dを変更情報として特定情報71Kに含ませる。本実施形態の回転情報75Dは、例えばコンテンツデータ221の回転角度等を含む。例えば、コンテンツデータ221を90度回転させた場合、回転情報75Dは、Rotate(回転)の頭文字Rと回転角の90を含む「R90」等としても良い。
本実施形態では、情報端末200B側で、コンテンツデータ221の向きを表示の向きに合わせて回転させることで、表示装置300における処理の負荷を軽減させる。
図35は、第五の実施形態の特定情報の一例を示す第六の図である。図35に示す特定情報71Lは、変更情報としてコンテンツデータ221に含まれるExif(Exchangeable image file format)情報を削除したことを示すExif削除情報75Eを含む。Exif情報とは、例えばデジタルカメラ等が撮像された画像をデジタルデータとして扱うために付加される、画像の撮像に係る付加情報である。
本実施形態の情報端末200Bは、コンテンツデータ221が送信対象として選択された場合に、コンテンツデータ221に付与されたExif情報を削除する場合がある。この場合、特定情報生成部214は、Exif削除情報75Eを「REMOVEEXIF」等としても良い。尚、本実施形態では、Exif情報が削除されていない場合、Exif削除情報75Eは付与しない。
本実施形態では、上述した各種の情報を組み合わせて変更情報75としても良い。例えば本実施形態の変更情報75は、コンテンツデータ221のサイズ情報75Aと、回転情報75Dと、Exif削除情報75Eとを含んでいても良い。また本実施形態の変更情報75は、例えば解像度情報75Bと圧縮情報75Cとを含んでいても良い。
さらに本実施形態の変更情報75は、送信対象として選択された複数のコンテンツデータ221を含むコンテンツファイル222において、変更が施されたコンテンツデータ221を特定する情報を含んでも良い。
例えばコンテンツデータ221a,221b,221cを含むコンテンツファイル222において、コンテンツデータ221bのみを回転させた場合を考える。この場合、特定情報生成部214は、回転情報75Dにコンテンツデータ221bを特定する情報を含ませても良い。
本実施形態では、以上のようにコンテンツデータ221の変更に関する変更情報を特定情報に含める。よって本実施形態では、送信対象として選択されたコンテンツデータ221が同じであっても、コンテンツデータ221に変更があれば表示装置300へコンテンツファイル222を送信することができる。
第四の実施形態と第五の実施形態については、再生コンテンツファイル331のファイル名に付与される特定情報71に対して、解像度情報74や変更情報75が含まれるものとしたが、これに限定されない。解像度情報74や変更情報75は、表示装置300における再生コンテンツファイル331の格納場所情報を示す特定情報131にも同様に含ませることができる。
<第六の実施形態>
以下に、図面を用いて第六の実施形態について説明する。第一乃至第五の実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
第六の実施形態は、表示装置300に記憶されている再生コンテンツファイル331を削除する方法等に関する。
(6.1 機能構成)
図36は第六の実施形態の表示システム100が有する各装置の機能構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る情報端末200は、ファイル削除判断部230とファイル削除実行部240とを有する。
ファイル削除判断部230は、表示装置300から再生コンテンツファイル331を正常に記憶していない旨の通知を受けた場合、再生コンテンツファイル331を削除するか判断する。
例えば、再生コンテンツファイル331が、情報端末200から表示装置300に送信する時に転送エラーにより破損した場合、若しくは再生コンテンツファイル331が表示装置300で発生したエラーにより破損した場合、再生コンテンツファイル331は正常に記憶されていない状態となる。
ファイル削除判断部230は、情報端末200が記憶しているコンテンツファイル222が正常に記憶されていない場合に、コンテンツファイル222を削除するか判断する。
例えば、コンテンツファイル222が情報端末200から表示装置300に転送される時に、転送エラーにより破損した場合、若しくはコンテンツファイル222が情報端末200で発生したエラーにより破損した場合、コンテンツファイル222は正常に記憶されていない状態となる。
ファイル削除判断部230が再生コンテンツファイル331を削除すると判断した場合、送信部217は、表示装置300に再生コンテンツファイル331を削除する指示を送信する。表示装置300は、削除する指示を受信すると、特定情報を用いて削除する再生コンテンツファイル331を特定する。
ファイル削除判断部230がコンテンツファイル222を削除すると判断した場合、ファイル削除実行部240は、コンテンツファイル222を削除する。
次に、本実施形態に係る表示装置300の機能構成について説明する。
検証部313は、再生コンテンツファイル331が、正常に記憶されているか検証する。再生コンテンツファイル331が正常に記憶されていない場合には、検証部313は、通知部314に、再生コンテンツファイル331が正常に記憶されていない旨を情報端末200に通知するよう指示する。
通知部314は、指示を受けて情報端末200に再生コンテンツファイル331が正常に記憶されていない旨を通知する。
表示装置300が情報端末200から、再生コンテンツファイル331の記憶の状況に関する問い合わせを受けたことに応じて、検証部313は、再生コンテンツファイル331が、正常に記憶されているかを検証してもよい。また、検証部313は、再生コンテンツファイル331が、正常に記憶されているか定期的に検証してもよい。
表示装置300が情報端末200から再生コンテンツファイル331の削除指示を受信した場合、保存制御部312は、再生コンテンツファイル331の削除を実行する。
(6.2 動作手順)
図37乃至図41を用いて、本実施形態に係る動作手順を説明する。具体的には、再生コンテンツファイル331の削除に係る動作について説明する。
(6.2.1 フローチャート その1)
図37は第六の実施形態における動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS3701で、情報端末200は、コンテンツファイル222に特定情報を付与して生成された再生コンテンツファイル331を、表示装置300に送信する。
ステップS3702で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331を受信後に、正常に再生コンテンツファイル331を記憶しているか検証する。
再生コンテンツファイル331が正常に記憶されている場合(ステップS3702 YES)、処理を終了する。
再生コンテンツファイル331が正常に記憶されていない場合(ステップS3702 No)、ステップS3703に進む。
ステップS3703で、再生コンテンツファイル331が正常に記憶されていない旨の通知を表示装置300から受信すると、情報端末200は、再生コンテンツファイル331を削除すると判断し、削除の指示を表示装置300に送信する。
(6.2.2 シーケンス その1)
図38は第六の実施形態における動作の一例を示すシーケンス図である。本シーケンスでは、再生コンテンツファイル331が正常に記憶されていない場合、表示装置300が、再生コンテンツファイル331が正常に記憶されていない旨の通知を送信する。
ステップS3801で、情報端末200はコンテンツファイル222を表示装置300に送信する指示を情報端末200のユーザから受信する。
ステップS3802で、情報端末200は、特定情報を生成する。情報端末200は、生成された特定情報をコンテンツファイル222に付与して再生コンテンツファイル331を生成する。
ステップS3803で、情報端末200は再生コンテンツファイル331を記憶しているか表示装置300に問い合わせる。当該問い合わせには、特定情報が含まれる。
ステップS3804で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の有無を確認する。
ステップS3805で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の有無を情報端末200に応答する。つまり、表示装置300は、再生コンテンツファイル331を記憶しているか情報端末200に送信する。再生コンテンツファイル331が表示装置300に記憶されていない場合、表示装置300は、情報端末200に記憶されてない旨を通知する。
ステップS3806で、情報端末200は、再生コンテンツファイル331を表示装置300に送信する。
再生コンテンツファイル331が表示装置300に記憶された後に、S3807以降の動作が実行される。
ステップS3807で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の記憶状況を確認する。
記憶状況の確認の結果、再生コンテンツファイル331にエラーが検出された場合、例えば、データの破損が検出された場合、ステップS3808で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の記憶の状況を情報端末200に通知する。記憶の状況には、エラーが検出された旨が含まれる。また、記憶の状況に、データの破損、又はデータの欠落等のエラー種別が含まれてもよい。
ステップS3809で、情報端末200は、コンテンツファイル222の記憶の状況を確認する。表示装置300に記憶されている再生コンテンツファイル331にエラーが検出された場合には、同じ理由で情報端末200にもエラーが発生している可能性が高いためである。
コンテンツファイル222の記憶の状況を確認した結果、エラーが検出された場合には、ステップS3810で、情報端末200は、コンテンツファイル222を削除する。
ステップS3811で、情報端末200は、再生コンテンツファイル331の削除の指示を表示装置300に送信する。削除の指示には、再生コンテンツファイル331を特定する情報である特定情報が含まれる。
ステップS3812で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331を削除する。
(6.2.3 シーケンス その2)
図39は第六の実施形態における動作の一例を示すシーケンス図である。図38のシーケンス図と共通する部分については説明を省略し異なる部分を中心に説明する。
本シーケンスでは、情報端末200からの問い合わせに応じて表示装置が、再生コンテンツファイル331の記憶の状況を応答する。
ステップS3901からステップS3906は、ステップS3801からステップS3806と同じであるため説明を省略する。
再生コンテンツファイル331が、表示装置300に記憶された後、ステップS3907以降の動作が実行される。
ステップS3907で、情報端末200は、記憶されているコンテンツファイル222の記憶の状況を確認する。
ステップS3908で、情報端末200は、記憶されているコンテンツファイル222にエラーを検出した場合、コンテンツファイル222を削除する。
ここで、ステップS3907とステップS3908の動作はオプションであり、情報端末200はこれらの動作を実行しないでもよい。
ステップS3909で、情報端末200は、表示装置300に再生コンテンツファイル331の記憶の状況を問い合わせる。
ステップS3910で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の記憶の状況を確認する。
ステップS3911で、表示装置300は、情報端末200に再生コンテンツファイル331の記憶の状況を通知する。記憶の状況を確認した結果、再生コンテンツファイル331にエラーが検出された場合、例えば、データの破損が検出された場合、表示装置300は、再生コンテンツファイル331にエラーが発生している旨を通知する。
ステップS3912で、情報端末200は、再生コンテンツファイル331を削除すると判断し、再生コンテンツファイル331を削除する指示を表示装置300に送信する。
ステップS3913で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の削除の指示を受けて、再生コンテンツファイル331を削除する。削除の指示には、再生コンテンツファイル331を特定する情報である特定情報が含まれる。
(6.2.4 シーケンス その3)
図40は第六の実施形態における動作の一例を示すシーケンス図である。図38及び図39のシーケンス図と共通する部分については説明を省略し異なる部分を中心に説明する。
本シーケンスでは、表示装置300が、再生コンテンツファイル331の記憶の状況を確認し、エラーが検出された場合には、再生コンテンツファイル331を削除する。
ステップS4001からステップS4006は、ステップS3801からステップS3806と同じであるため説明を省略する。
ステップS4007で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の記憶の状況を確認する。確認の結果、エラーが検出された場合、表示装置300は、再生コンテンツファイル331を削除する。
再生コンテンツファイル331が削除された後で、表示装置300が、情報端末200から再生コンテンツファイル331を記憶しているか問い合わせを受けた場合、表示装置300は、問い合わせを受けた再生コンテンツファイル331を記憶していない旨の応答をし、情報端末200から再度、再生コンテンツファイル331を取得する。
(6.2.5 フローチャート その2)
図41は第六の実施形態における動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS4101からステップS4105については、ステップS1401からステップS1405と同じであるため説明を省略する。
ステップS4106で、情報端末200は、特定情報が付与されたコンテンツファイル222である再生コンテンツファイル331を表示装置300に送信する。
ステップS4107で、表示装置300は、特定情報を含むフォルダを作成する。また、表示装置300は、特定情報が付与されたコンテンツファイル222である再生コンテンツファイル331を情報端末200から受信する。
ステップS4108で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331を受信後に、正常に再生コンテンツファイル331を記憶しているか検証する。
再生コンテンツファイル331が正常に記憶されている場合(ステップS4108 YES)、処理を終了する。
再生コンテンツファイル331が正常に記憶されていない場合(ステップS4108 No)、ステップS4109に進む。
ステップS4109で、再生コンテンツファイル331が正常に記憶されていない旨の通知を表示装置300から受信すると、情報端末200は、再生コンテンツファイル331を削除すると判断し、削除の指示を表示装置300に送信する。
上述したように、第六の実施形態によれば、再生コンテンツファイル331にエラーが生じている場合には、表示装置300から再生コンテンツファイル331が削除される。また、コンテンツファイル222にエラーが生じている場合には、情報端末200からコンテンツファイル222が削除される。
エラーの生じている再生コンテンツファイル331とコンテンツファイル222とを削除できるため、再度、情報端末200から表示装置300に再生コンテンツファイル331を送信することが可能となる。
<第七の実施形態>
以下に、図面を用いて第七の実施形態について説明する。第一乃至第六の実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
第七の実施形態は、表示装置300に保持されている再生コンテンツファイル331を削除する場合の排他制御方法等に関する。
(7.1 排他制御の概要)
図42を用いて排他制御の概要について説明する。図42は、第七の実施形態における制御の概要を示す図である。
表示装置300は、複数の情報端末200(情報端末200A、情報端末200B)から、特定情報が付与されたコンテンツファイル222である再生コンテンツファイル331を受信する。
表示装置300で記憶している再生コンテンツファイル331にエラーが検出された場合、表示装置300は、情報端末200Aから当該再生コンテンツファイル331の削除の指示を受信し、削除を実行する。
表示装置300が、情報端末200Aからの指示に基づいて削除を実行する場合に、誤って情報端末200Bから受信した再生コンテンツファイル331を削除してしまう可能性がある。
例えば、特定情報に情報端末200を一意に特定する情報が含まれない場合、表示装置300は、情報端末200Bから受信した再生コンテンツファイル331を削除してしまう可能性がある。
このため、本実施形態に係る情報端末200は、再生コンテンツファイル331を情報端末200に送信する前に、該再生コンテンツファイル331に排他制御の設定を行う。
ここで排他制御の設定とは、表示装置300が、再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200からのみ、該再生コンテンツファイル331に対する削除、設定変更等の指示を受け付けるように設定することである。
本実施形態に係る表示装置300は、受信した再生コンテンツファイル331の排他制御の設定の有無、及び再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200を記憶する。表示装置300は、再生コンテンツファイル331に排他制御の設定がされている場合、該再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200以外から該再生コンテンツファイル331を削除する指示を受信した場合には、削除を実行しない。
なお、本実施形態における排他制御は、最初に削除の指示を送信した情報端末200が、削除の指示が完了し、再生コンテンツファイル331が削除されるまで表示装置300の保存制御プログラム310をロックする悲観的排他制御を適用してもよい。また、表示装置300の保存制御プログラム310にフラグをセットし、再生コンテンツファイル331が削除されるまでフラグが残っている場合に、削除可能となる楽観的排他制御を適用してもよい。いずれの排他制御を適用しても、再生コンテンツファイル331を削除できるのは、該再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200のみだからである。
上述した実施形態では、再生コンテンツファイル331に排他制御の設定がされている場合、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の削除を指示した情報端末200が、該再生コンテンツファイル331を送信したか否かを判断して削除を実行する方法等について説明した。
ここで、表示装置300は、排他制御の設定がされている場合、再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200の使用者と、該再生コンテンツファイル331の削除の指示を送信した情報端末200の使用者とが同じか否かに基づいて、再生コンテンツファイル331を削除するか否か判断してもよい。使用者が同じか否かの判断には、使用者を一意に特定する情報、例えば使用者ID等に基づいて判断してもよい。
これにより、使用者は、複数の情報端末200を使用する場合でも、再生コンテンツファイル331の排他制御の設定および、該再生コンテンツファイルの削除をすることができる。
(7.2 機能構成)
図43は第七の実施形態の表示システム100が有する各装置の機能構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る情報端末200は、排他制御設定部250を有する。その他の機能部については第六の実施形態に係る情報端末200と同じである。
排他制御設定部250は、コンテンツファイル222に排他制御の設定を行う。
送信部217が、コンテンツファイル222に特定情報を付与した再生コンテンツファイル331を表示装置300に送信する時に、該再生コンテンツファイル331に排他制御の設定がされている場合、送信部217は、排他制御の設定情報を合わせて表示装置300に送信する。
次に、本実施形態に係る表示装置300の機能構成について説明する。
表示装置300は、情報端末200から再生コンテンツファイル331と、排他制御の設定情報を受信すると、記憶領域330に、再生コンテンツファイル331と、排他制御の設定情報と、送信元の情報端末200とを特定する情報とを関連付けて記憶する。
保存制御部312は、情報端末200から再生コンテンツファイル331の削除の指示を受けると、該再生コンテンツファイル331の排他制御の設定を確認する。排他制御の設定がされている場合、保存制御部312は、該再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200と、削除の指示を送信した情報端末200とが同じであるか確認する。
該再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200と、削除の指示を送信した情報端末200とが同じ場合、保存制御部312は、再生コンテンツファイル331を削除する。
(7.3 動作手順)
図44乃至図46を用いて、本実施形態に係る動作手順を説明する。具体的には、再生コンテンツファイル331を削除する時の排他制御に係る動作について説明する。
(7.3.1 フローチャート)
図44は第七の実施形態における動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS4401で、情報端末200は、コンテンツファイル222に排他制御の設定を行う。
ステップS4402で、情報端末200は、コンテンツファイル222に特定情報を付与した再生コンテンツファイル331と、排他制御の設定情報とを、表示装置300に送信する。
ステップS4403で、表示装置300は、正常に再生コンテンツファイル331を記憶しているか確認する。正常に再生コンテンツファイル331を記憶している場合(ステップS4403 YES)、処理を終了する。正常に再生コンテンツファイル331を記憶していない場合(ステップS4403 NO)、ステップS4404に進む。
ステップS4404で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の削除の指示を受信すると、該削除の指示を送信した情報端末200と、再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200とが同じかを確認する。
該削除の指示を送信した情報端末200と、再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200とが異なる場合(ステップS4404 NO)、処理を終了する。
一方、該削除の指示を送信した情報端末200と、再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200とが同じ場合(ステップS4404 YES)、ステップS4405に進む。
ステップS4405で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331を削除する。
(7.3.2 シーケンス その1)
図45は第七の実施形態における動作の一例を示すシーケンス図である。
ステップS4501からステップS4505は、ステップS3801からステップS3805と同じ手順のため、説明を省略する。
ステップS4506で、情報端末200は、コンテンツファイル222に排他制御の設定を行う。
ステップS4507で、情報端末200は、コンテンツファイル222に特定情報を付与した再生コンテンツファイル331と、排他制御の設定情報とを、表示装置300に送信する。
ステップS4508からステップS4511の手順については、ステップS3807からステップS3810の手順と同じであるため説明を省略する。
ステップS4512で、情報端末200は、削除の対象である再生コンテンツファイル331に排他制御の設定がされているか問い合わせをする。問い合わせには、対象となる再生コンテンツファイル331の特定情報が含まれる。
ステップS4513で、表示装置300は、情報端末200からのステップS4512における問い合わせに応答する。
ステップS4512とステップS4513の手順は、オプションであり、情報端末200と表示装置300はこれらの手順を実施しないでもよい。
ステップS4514で、情報端末200は、再生コンテンツファイル331の削除の指示を送信する。削除の指示には、対象となる再生コンテンツファイル331の特定情報が含まれる。
ステップS4515で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の削除の指示を受信すると、該削除の指示を送信した情報端末200と、再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200とが同じかを確認する。同じ場合には、表示装置300は、再生コンテンツファイル331を削除する。
一方、該削除の指示を送信した情報端末200と、再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200とが異なる場合、再生コンテンツファイル331を削除しない。
(7.3.3 シーケンス その2)
図46は第七の実施形態における動作の一例を示すシーケンス図である。
ステップS4601からステップS4605については、ステップS3901からステップS3905と同じであるため説明を省略する。
ステップS4606で、情報端末200は、コンテンツファイル222に排他制御の設定を行う。
ステップS4607で、情報端末200は、コンテンツファイル222に特定情報を付与した再生コンテンツファイル331と、排他制御の設定情報とを、表示装置300に送信する。
ステップS4608からステップS4612については、ステップS3907からステップS3911と同じであるため説明を省略する。
ステップS4613で、情報端末200は、削除の対象である再生コンテンツファイル331に排他制御の設定がされているか問い合わせをする。問い合わせには、対象となる再生コンテンツファイル331の特定情報が含まれる。
ステップS4614で、表示装置300は、情報端末200からのステップS4613における問い合わせに応答する。
ステップS4613とステップS4614の手順は、オプションであり、情報端末200と表示装置300はこれらの手順を実施しないでもよい。
ステップS4615で、情報端末200は、再生コンテンツファイル331の削除の指示を送信する。削除の指示には、対象となる再生コンテンツファイル331の特定情報が含まれる。
ステップS4616で、表示装置300は、再生コンテンツファイル331の削除の指示を受信すると、該削除の指示を送信した情報端末200と、再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200とが同じかを確認する。同じ場合には、表示装置300は、再生コンテンツファイル331を削除する。
上述したように、第七の実施形態によれば、再生コンテンツファイル331を削除する場合に排他制御を適用することができる。排他制御を適用した場合、再生コンテンツファイル331を送信した情報端末200のみから、再生コンテンツファイル331を削除可能となる。
このため、再生コンテンツファイル331が、誤って削除されるのを防ぐことができる。排他制御は、特定情報に情報端末200を特定する情報が含まれない場合に、特に適用されるのが好ましい。
<その他>
上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、情報端末200と表示装置300とに供給してもよい。そして、その情報端末200と表示装置300と(またはCPUまたはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、上述の実施形態が、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は、いずれかの実施の形態を構成することになる。ここで、記憶媒体は、記録媒体または非一時的な記憶媒体でもよい。
また、コンピュータ装置が読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に従って、コンピュータ装置上で起動しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部または全部を行ってもよい。さらに、その処理によって前述した実施形態の機能が実現されてもよいことは言うまでもない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。