JP2016183869A - 走査プローブ顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】走査プローブ顕微鏡に配置した対物レンズの分解能の低下を抑制し、かつ該対物レンズを用いて光テコの光軸調整を容易に行える走査プローブ顕微鏡を提供する。
【解決手段】試料18の表面に近接させる探針99が設けられたカンチレバー4と、光源部1と、光源部から照射される入射光L0を反射してカンチレバーに設けられた反射面に導く第1反射部3と、受光部6と、反射面で反射された反射光L1を反射して受光部へ導く第2反射部5と、カンチレバーに対向して配置され、カンチレバーの近傍を観察又は撮像する開口数がNAの対物レンズ17と、を備えた走査プローブ顕微鏡であって、第1反射部は、第1反射部で反射された入射光L0の光路と、対物レンズの光軸Oとのなす角φが0°<φ<θ(但し、θは開口角(°)であって、NA=n・sinθで表され、nは対物レンズとカンチレバーとの間の媒質の屈折率)となるように配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、試料の表面に探針を近接させて走査することにより、試料の表面形状や粘弾性等の各種の物性情報を測定する走査プローブ顕微鏡に関する。
走査プローブ顕微鏡(SPM:Scanning Probe Microscope)は、カンチレバーの先端に取付けた探針を試料表面に近接又は接触させ、試料の表面形状を測定するものである。この走査プローブ顕微鏡として、レーザ光をカンチレバー先端の背面に照射し、その反射光を検出する、いわゆる光テコ方式を採用したものが知られている。光テコ方式では、カンチレバーに照射した光の反射光の位置ずれをカンチレバーの変位として検出し、カンチレバーの変位量を一定に保つようフィードバック制御しながら試料表面を走査する。そして、このフィードバック制御信号を物性情報として、試料表面の表面形状や粘弾性等の物性を測定することができる。
ところで、光テコ方式では、カンチレバーから反射された反射光の強度が最も高くなるよう、レーザ光や検出器の位置を調整する「光軸調整」が必要である。そこで、カンチレバーの直上に光学顕微鏡及びビデオカメラを設置すると共に、光学顕微鏡の光軸上にビームスプリッタを配置し、側方から出射されたレーザ光を、ビームスプリッタを介して下方に導いてカンチレバーに照射する技術が開発されている(特許文献1)。この技術によれば、レーザ光の一部がビームスプリッタを介して上方に向けられ、光学顕微鏡でレーザ光の位置を直接確認できるので、光軸調整が容易になる。
又、試料の測定前に光学顕微鏡で測定箇所を特定したいという要望がある。そこで、本出願人は、カンチレバーの上方や下方に光学顕微鏡を設置すると共に、光学顕微鏡等にレーザ光が当たらないようレーザ光を斜めから照射する技術を開発した(特許文献2)。この技術では、レーザ光の進路を変える反射部を光学顕微鏡の視野外に配置しているため、光学顕微鏡による試料の観察を鮮明に行うことができる。
特開2012-225722号公報 国際公開WO2006/090593号(図7)
しかしながら、特許文献1記載の技術の場合、光学顕微鏡の光軸上にビームスプリッタ(反射部)が配置され、光学顕微鏡の光軸中心を遮るので、顕微鏡の分解能が低下するという問題がある。
一方、特許文献2記載の技術の場合、光学顕微鏡の視野外に反射部等が配置されているため、顕微鏡の分解能は低下しない。ところが、特許文献2記載の技術において光軸調整を行う際、レーザ光が光学顕微鏡の視野外で照射及び反射されることから、光学顕微鏡でレーザ光を直接観察することはできない。従って、散乱板等を用いてレーザ光を散乱させて、光学顕微鏡の視野内に導入する必要があり、光軸調整がし難い場合がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、走査プローブ顕微鏡に配置した対物レンズの分解能の低下を抑制し、かつ該対物レンズを用いて光テコの光軸調整を容易に行える走査プローブ顕微鏡の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の走査プローブ顕微鏡は、試料の表面に近接させる探針が設けられたカンチレバーと、光を照射する光源部と、前記光源部から照射される入射光L0を反射して前記カンチレバーに設けられた反射面に導く第1反射部と、前記光を受光する受光部と、前記反射面で反射された反射光L1を反射して前記受光部へ導く第2反射部と、前記カンチレバーに対向して配置され、該カンチレバーの近傍を観察又は撮像する開口数がNAの対物レンズと、を備えた走査プローブ顕微鏡であって、前記第1反射部は、前記対物レンズと前記カンチレバーとの間で、前記第1反射部で反射された前記入射光L0の光路と、前記対物レンズの光軸Oとのなす角φが0°<φ<θ(但し、θは開口角(°)であって、NA=n・sinθで表され、nは前記対物レンズと前記カンチレバーとの間の媒質の屈折率)となるように配置されていることを特徴とする。
この走査プローブ顕微鏡によれば、入射光L0がカンチレバーの反射面と重なるよう、光源部の位置を調整する「粗調整」を行う際、第1反射部が対物レンズの光軸中心を遮らないので、対物レンズの分解能の低下を抑制できる。さらに、第1反射部が対物レンズの光軸からずれているので、第1反射部が光軸上に存在する場合に比べ、試料の表面からの反射光の強度が強くなり過ぎず、反射光を観察し易い。一方で、第1反射部は、開口数NAで決まる対物レンズの視野内に位置し、その反射光を対物レンズで直接観察できるので、この点でも対物レンズで反射光の強度を確認し易い。
前記第1反射部は、3°≦φ≦10°となる位置に配置されていてもよい。
第1反射部が0°<φであれば光軸Oを遮らないが、実際の第1反射部は、入射光が入射する光路上の点でなく、この点の周囲にある程度の大きさを有すると共に、光源部から出射される光もある程度の広がりを持つ。そこで、3°≦φとすると、第1反射部のうち光路上の点の周囲の部材も光軸を確実に遮らないようにできる。
前記第2反射部は、前記対物レンズと前記カンチレバーとの間で、前記反射面で反射された前記反射光L1の光路と、前記対物レンズの光軸Oとのなす角がθより大きくなるように配置されていてもよい。
この走査プローブ顕微鏡によれば、第2反射部が、対物レンズのNAで決まる観察視野の外側となるθ<φの位置に配置されているので、対物レンズの分解能が低下することをより一層抑制できる。
前記光源部に接続されて当該光源部の位置を調整することで、前記入射光L0の前記第1反射面への照射位置を調整可能な照射位置調整機構を更に備えていてもよい。
この走査プローブ顕微鏡によれば、上記「粗調整」を行った後、カンチレバーからの反射光L1の光強度が受光部の直前で最も強くなるよう、光源部の位置(照射位置)を調整する「微調整」を容易に行うことができる。
前記受光部に接続されて当該受光部の位置を調整することで、前記反射光L1の当該受光部での受光位置を調整可能な受光位置調整機構を更に備えていてもよい。
この走査プローブ顕微鏡によれば、上記「微調整」を行った後、カンチレバーから反射された反射光L1の受光強度が最も高くなるよう、受光部の位置を調整することを容易に行うことができる。
前記試料を載置する試料台を更に備え、前記試料台が1又は複数のカンチレバーを保持可能なカンチレバー供給機構を有してもよい。
この走査プローブ顕微鏡によれば、試料台の近傍のカンチレバー供給機構から、カンチレバーを容易かつ迅速に交換することができる。
前記試料を載置する試料台を更に備え、測定時に、前記光軸O方向に前記探針と重なるように前記試料台を移動可能であってもよい。
この走査プローブ顕微鏡によれば、光軸O方向に探針とずれた位置に試料台を移動して上記「粗調整」を行った後、試料台を戻して通常の測定に復帰することができる。
前記試料台は、前記カンチレバーを測定時と同じ向きに保持し、前記試料台はさらに、前記入射光L0を反射し、前記保持されたカンチレバーと共に前記入射光L0の光軸合わせをするための光反射面を有してもよい。
この走査プローブ顕微鏡によれば、光源部の位置を調整する照射位置調整機構を備えていない場合であっても、試料の表面からでなく、カンチレバー供給機構に設置された光反射面からの反射光を対物レンズで観察して「粗調整」することができる。
また、試料の種類や表面状態によっては、試料の表面からの反射光の強度が十分でないことがあるが、光反射面からの反射光は一定の強度を確保できるので、「粗調整」をし易くなる。
本発明によれば、走査プローブ顕微鏡に配置した対物レンズの分解能の低下を抑制し、かつ該対物レンズを用いて光テコの光軸調整を容易に行える。
本発明の第1の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡のブロック図である。 図1の部分拡大図である。 対物レンズで観察される試料表面上の点からの反射光を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡のブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡の光軸調整の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡を用いたとき、対物レンズで観察される反射光を示す図である。 第1の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡を用い、第1反射部を対物レンズの光軸上に配置したとき、対物レンズで観察される反射光を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡100のブロック図、図2は図1のカンチレバー4近傍の部分拡大図である。
図1において、走査プローブ顕微鏡100は、試料18の表面に近接させる探針99を先端に有するカンチレバー4と、カンチレバー4の下方に配置されて試料18を載置する試料台(ステージ)19と、光てこに用いるレーザ光を照射する光源部(半導体レーザ光源)1と、第1反射部(第1ミラー)3と、レーザ光を受光する受光部(4分割光検出素子)6と、第2反射部(第2ミラー)5と、カンチレバー4及び試料18に対向して配置される対物レンズ17と、制御手段40等を有する。なお、対物レンズ17で集光された光は光学顕微鏡本体25で観察又は撮像される。
又、第1の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡100は、カンチレバー4が固定され、試料18側をスキャンするサンプルスキャン方式となっている。
光源部1は、対物レンズ17とカンチレバー4との間で、対物レンズ17よりも外側のθ<φとなる位置(後述)に配置され、レーザ光を側方に照射する。第1反射部3は、光源部1から照射されるレーザ光を下方に反射し、カンチレバー4の背面に設けられた反射面(図示せず)に導く。第2反射部5は、カンチレバー4の反射面で上方に反射されたレーザ光を側方に反射して受光部6へ導く。受光部6は第2反射部5よりも外側に配置され、受光面が側方を向いている。
制御手段40は走査プローブ顕微鏡100の動作を制御し、コントローラー、コンピュータ等を備えている。コンピュータは、制御基板、CPU(中央制御処理装置)、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶手段、インターフェース、操作部等を有する。
試料台19は微動機構(スキャナ)20の上方に取り付けられ、さらに微動機構20は粗動機構21の上方に取り付けられている。又、粗動機構21はベース部(筐体)22上に固定されている。
粗動機構21は、微動機構20及びその上方の試料台19を大まかに3次元移動させるものであり、制御手段40によって動作が制御される。
微動機構20は、試料台19(及び試料18)を3次元に移動(微動)させるものであり、試料台19をそれぞれxy(試料18の平面)方向に走査する2つの(2軸の)圧電素子と、試料台19をz(高さ)方向に走査する圧電素子と、を備えた円筒形のスキャナ(アクチュエータ)である。圧電素子は、電界を印加すると結晶がひずみ、外力で結晶を強制的にひずませると電界が発生する素子であり、圧電素子としては、セラミックスの一種であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を一般に使用することができるがこれに限られない。
各圧電素子は、制御手段40からの所定の制御信号(電圧)により、それぞれxy方向及びz方向へ駆動する。
そして、試料台19上に試料18が載置され、試料18が探針99に対向配置されている。
カンチレバー4は本体部とチップ部とを有し、本体部の側面に接したチップ部が片持ちバネの構造を構成している。カンチレバー4は、カンチレバー固定部(ばね)12により斜面ブロック11に押さえつけられ、斜面ブロック11は、加振機(振動子)13に固定されている。そして、加振機13は加振電源(図示せず)からの電気信号により振動し、カンチレバー4及びその先端の探針99を振動させる。カンチレバーの加振方法として、圧電素子、電場や磁場、光照射、電流の通電なども含まれる。加振機13は、カンチレバーを共振周波数近傍で強制振動させるダイナミック・フォース・モード(DFM測定モード)で、試料の形状を測定する際に用いる。
そして、カンチレバー4の上下(z方向)の移動量は、受光部6へ入射されるレーザの光路の変化(入射位置)に反映される。従って、この入射位置からカンチレバー4の変位量が受光部6で検出されることになる。このようにして、試料18と探針99の間に働く原子間力によって生じるカンチレバー4の変位を上述の機構で検出し、探針99(カンチレバー4)の振動振幅が目標振幅となるように微動機構20をz方向に変位させ、探針99と試料18の接する力を制御する。そして、この状態で、微動機構20をxy方向に変位させて試料18のスキャンを行い、DFM測定モードで表面の形状や物性値をマッピングする。
コンピュータ40は、プローブ顕微鏡100の各動作を制御し、測定されたデータを取り込み制御し、表面形状測定、表面物性測定などを実現する。そして、試料台19のxy面内の変位に対して、(i) 試料台19の高さの変位から3次元形状像を、(ii)共振状態の位相の値から位相像を、(iii)振動振幅の目標値との差により誤差信号像を、(iv)探針試料間の物性値から多機能測定像を、コンピュータ40上に表示し、解析や処理を行うことにより、プローブ顕微鏡として動作させる。
なお、枠状のベース部22の枠体の上方には光ヘッド筐体16が固定され、光ヘッド筐体16の上面の中央部が開口している。そして、この開口部に対物レンズ17が設置され、開口部を通して下方のカンチレバー4及び試料18に臨んでいる。
又、光ヘッド筐体16には光源側モジュール10が取り付けられ、光源側モジュール10の内部には光源側2軸調整ステージ7が配置されている。光源側2軸調整ステージ7には2軸調整機構7aを介して光源ホルダ8が取り付けられ、光源ホルダ8内に光源部1及び光源部1から出射されるレーザ光を集光する第1集光レンズ2が保持されている。さらに、光源側モジュール10には第1ミラーホルダ9が固定され、第1ミラーホルダ9に第1反射部3が取り付けられている。
そして、2軸調整機構7aを、Z方向とY方向(又はX方向)の2方向に調整することで、光源部1からのレーザ光がカンチレバーの反射面に重なるよう、光源部1から出射されるレーザ光の位置を調整する「光軸調整」を行うことができる。なお、加振機13は光源側モジュール10の下方に取り付けられている。
2軸調整機構7aが特許請求の範囲の「照射位置調整機構」に相当する。
又、光ヘッド筐体16には第2ミラーホルダ15が固定され、第2ミラーホルダ15に第2反射部5及び第2集光レンズ23が取り付けられている。第2集光レンズ23は、カンチレバー4から反射されたレーザ光を受光部6へ集光する。さらに、光ヘッド筐体16には受光側2軸調整ステージ14が取り付けられ、受光側2軸調整ステージ14には2軸調整機構14aを介して受光部6が取り付けられている。そして、2軸調整機構14aを、Z方向とY方向(又はX方向)の2方向に調整することで、カンチレバー4から反射された反射光の受光強度が最も高くなるよう、受光部6の位置を調整する「光軸調整」を行うことができる。
2軸調整機構14aが特許請求の範囲の「受光位置調整機構」に相当する。
次に、図2、図3を参照し、本発明の特徴部分である、第1反射部3の配置、及び光軸調整について説明する。
図2に示すように、試料18を載置する試料台19は水平になっていて、対物レンズ17の光軸Oは垂直に向いている。又、本例では、カンチレバー4の反射面は水平面に対して約11°の角度で図2の右上がりに傾いている。そして、対物レンズ17の開口数をNAとしたとき、NA=n・sinθで表される。但し、θは開口角(°)、nは対物レンズ17とカンチレバー4(試料18の表面)との間の媒質(通常は空気)の屈折率である。
ここで、第1反射部3は、対物レンズ17とカンチレバー4との間で、第1反射部3で反射された入射レーザ光L0の光路と、対物レンズの光軸Oとのなす角φが0°<φ<θとなるように配置されている。なお、本例では、第1反射部3のφ=6°としている。又、第1反射部3で反射された入射レーザ光L0の光路と、カンチレバー4の反射面との交点をPとする。
このとき、カンチレバー4の反射面が水平に対して斜めに傾いているため、カンチレバー4に入射した入射レーザ光L0は、交点Pで第1反射部3よりも光軸Oに対して外側に傾く(図2の例ではθ<φ)角度の反射光L1となって第2反射部5に入射し、受光部6で検出されることになる。
なお、第1反射部3が0°<φ<θとなるように配置されているとは、第1反射部3のうち入射レーザ光L0を反射させる位置(理論上は点)で0°<φ<θとなるように配置されているという意味である。但し、実際の第1反射部3は、入射レーザ光L0を反射させる位置(点)だけでなく、この点の周囲にある程度の大きさを有する。従って、第1反射部3の全ての部位が0°<φ<θとなる位置に配置されていなくてもよく、例えば第1反射部3のうち最も光軸Oから遠い外側部位がθより外側(つまり、対物レンズ17の観察視野外)に配置されてもよい。但し、第1反射部3のうち最も光軸Oに近い部位(例えば、図2の部材3e)が光軸Oを遮らない、すなわち、部材3eが0°より大きくなる位置に配置されている必要がある。
一方、第2反射部5は、入射レーザ光L0がカンチレバー4の反射面で上方に反射された反射光L1の光路上に配置されている必要がある。ここで、反射光L1の光路、ひいては第2反射部5の位置は、入射レーザ光L0の入射角及びカンチレバー4の反射面の傾きによって決まる。例えば、上述のようにカンチレバー4の反射面が水平面に対して11°傾き、φ=6°である場合、反射光L1の光路は対物レンズ17の光軸Oに対して(6+11×2=)28°の角度をなす。
又、本例では、第2反射部5は、対物レンズ17とカンチレバー4との間で、カンチレバー4の反射面で反射された反射光L1の光路と、光軸Oとのなす角がθより大きくなるように(対物レンズ17の観察視野外になるように)配置されている。このようにすると、第2反射部5が対物レンズ17を遮らないので、対物レンズ17の分解能が低下することをより一層抑制できる。但し、後述するように第2反射部5が反射光L1の光路と光軸Oとのなす角がθ以下となるように配置され、対物レンズ17の観察視野を多少遮っても問題ない。
なお、第2反射部5がθより大きくなるように配置されているとは、第2反射部5のうち反射光L1を反射させる位置(理論上は点)でθより大きくなるように配置されているという意味である。従って、第2反射部5の全ての部位がθより大きくなる位置に配置されていなくてもよく、例えば第2反射部5のうち最も光軸Oに近い部位がθ以下となる位置に配置されてもよい。
次に、カンチレバー4の交点Pで反射される反射光L1が、受光部6で最も強く受光されるよう、光源部1の位置を調整する「光軸調整」について説明する。
なお、本発明は、「光軸調整」のうち、入射レーザ光L0がカンチレバー4の反射面と重なるよう、光源部1の位置(図4のレバースキャン方式の場合はカンチレバー4の位置)を調整する「粗調整」を容易にするものである。その後、従来と同様に、カンチレバー4からの反射光L1の光強度が受光部6の直前で最も強くなるよう、光源部1の位置(照射位置)を調整する「微調整」を行う。さらに、カンチレバー4から反射された反射光の受光強度が最も高くなるよう、受光部6の位置を調整する。
まず、図2に示すように、交点Pからわずかにずれた試料18の表面上の点Qに対物レンズ17の光軸Oが交わるよう、光源部1の位置を調整する。このとき、第1反射部3で下方に向けられた入射レーザ光L0は、0°<φ<θの角度で点Qに入射し、点Qから0°<φ<θの角度で反射して反射光L2となる。対物レンズ17は、光軸Oに対して開口角θの角度の円錐面L3の内部を通る光のみを観察視野として取り入れることができるが、点Qによる反射光L2の反射角度がφ<θであるので、この反射光L2が対物レンズ17に取り入れられて直接観察可能となる(図3参照)。
なお、反射光L2は光軸Oに対して入射レーザ光L0と対称であり、入射レーザ光L0が上記円錐面L3の内部から照射されることから、反射光L2は必ず上記円錐面L3の内部を通り、対物レンズ17で直接観察されることになる。
図3に、対物レンズ17で観察される点Q(Q1,Q2)からの反射光L2を示す。対物レンズ17には、反射光L2の輝点及びカンチレバー4の画像が観察される。ここで、点Q1からの反射光L2がカンチレバー4の反射面(交点P)により近づくよう、対物レンズ17で観察しながら光源部1の位置を調整すると、点Q2からの反射光L2の輝点が観察される。点Q2は点Q1よりも距離Aだけカンチレバー4に近づいた試料18の表面上の光軸Oを表す。
次に、反射光L2がカンチレバー4の反射面(交点P)にさらに近づくよう、対物レンズ17で観察しながら光源部1の位置を調整してゆくと、入射レーザ光L0がカンチレバー4に照射された時点で、反射光L2は反射光L1の経路に変わり、観察画面から消えるので、入射レーザ光L0がカンチレバー4の反射面と重なったことがわかり、「粗調整」が終了する。
以上のように、本実施形態においては、光源部1からの入射光L0をカンチレバー4の反射面に重ねる光軸調整を、カンチレバー4近傍の試料18の表面からの反射光L2を対物レンズ17で直接観察して行えるので、光軸調整が容易になる。
又、光源部1からの光をカンチレバー4に入射させる第1反射部3が、対物レンズ17の光軸Oからずれ(0°<φ)、光軸Oを遮らないので、対物レンズ17の分解能が低下することを抑制できる。さらに、第1反射部3が対物レンズ17の光軸Oからずれているので、第1反射部3が光軸O上に存在する場合に比べ、試料18の表面からの反射光L2の強度が強くなり過ぎず、反射光L2を観察し易い。
さらに、第2反射部5が、対物レンズ17のNAで決まる観察視野の外側となるθ<φの位置に配置されているので、対物レンズ17の分解能が低下することをより一層抑制できる。
第1反射部3が、3°≦φ≦10°となる位置に配置されていることが好ましい。第1反射部3が0°<φであれば光軸Oを遮らないが、実際の第1反射部3は、入射レーザ光L0が入射する光路上の点でなく、この点の周囲にある程度の大きさを有すると共に、光源部1から出射される光もある程度の広がりを持つ。このため、図2に示すように、第1反射部3の反射位置より内側にも第1反射部3の部材3eが介在する。
そこで、3°≦φとすると、このような部材3eが光軸Oを確実に遮らないようにできる。又、一般的な対物レンズ17で実現可能なNAの値から、φ≦10°程度となる。
第1反射部3が、3°<φ<10°となる位置に配置されていることがより好ましい。
次に、図4、図5を参照し、本発明の第2の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡100Bについて説明する。なお、第2の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡100Bは、カンチレバー4側をスキャンして測定を行うレバースキャン方式となっており、第1の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡100と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図4において、走査プローブ顕微鏡100Bは、探針99を先端に有するカンチレバー4と、カンチレバー4の下方に配置されて試料18を載置する試料台19と、光てこに用いるレーザ光を照射する光源部1と、第1反射部3と、受光部6と、第2反射部5と、カンチレバー4及び試料18に対向して配置される対物レンズ17及び光学顕微鏡本体25と、制御手段40B等を有する。
第1の実施形態と同様、光源部1は、対物レンズ17とカンチレバー4との間で、0°<θ<φとなる位置に配置されている。又、第1反射部3は、対物レンズ17とカンチレバー4との間で、0°<φ<θとなる位置に配置され、第2反射部5は、対物レンズ17とカンチレバー4との間で、θ<φとなる位置に配置されている。
試料台19BはXYステージ28の上方に取り付けられ、XYステージ28はベース部(筐体)22B上に固定されている。XYステージ28は、試料台19Bを大まかに3次元移動させ、カンチレバー4と試料18の位置関係を調整するものであり、制御手段40によって動作が制御される。そして、試料台19B上に試料18が載置され、試料18が探針99に対向配置されている。なお、XYステージ28上には、複数の交換用カンチレバーを保持したカンチレバー供給機構29が配置されている。
カンチレバー4は、斜面ブロック11B内に設けられた真空配管30により斜面ブロック11Bに吸着固定され、斜面ブロック11Bは、加振機(振動子)13に固定されている。
走査プローブ顕微鏡100Bにおいては、変位検出系とカンチレバーを取り付けた斜面ブロック11Bが一体となり、光ヘッドを構成している。具体的には、ベース部22Bの垂直方向のブーム部位の側面に粗動機構21Bを介して連結部26が取付けられている。
連結部26の下面には、中央部が開口する微動機構(スキャナ)20Bが取付けられている。又、微動機構20Bの下面には、中央部が開口する枠状の光ヘッド筐体16Bが固定されている。微動機構20Bは、光ヘッド筐体16Bを3次元に移動(微動)させるものであり、所定の圧電素子を備えたフラットスキャナ(アクチュエータ)である。そして、光ヘッド筐体16Bの開口部に対物レンズ17が設置され、開口部を通して下方のカンチレバー4及び試料18に臨んでいる。
又、光ヘッド筐体16Bの下面には光源側モジュール10Bが取り付けられ、光源側モジュール10Bの内部には光源側2軸調整ステージ7が配置されている。光源側2軸調整ステージ7には2軸調整機構7aを介して、光源部1及び第1集光レンズ2が取付けられている。さらに、光源側モジュール10Bには所定のミラーホルダを介して第1反射部3が取り付けられている。そして、2軸調整機構7aを、Z方向とY方向(又はX方向)の2方向に調整することで、第1の実施形態と同様に、光源部1からのレーザ光がカンチレバーの反射面に重なるよう、「光軸調整」を行うことができる。
2軸調整機構7aが特許請求の範囲の「照射位置調整機構」に相当する。
但し、第2の実施形態においては、微動機構20Bに吊り下げられる光ヘッド筐体16Bの重量低減を図る等の種々の理由により、2軸調整機構7aが設けられない場合もある。この場合には、図5に示すように、試料18の表面からでなく、カンチレバー供給機構29に設置された光軸調整用ミラー29mからの反射光L2を対物レンズ17で観察して光軸調整することができる。このようにすることで、2軸調整機構の有無にかかわらず光軸調整が可能となる。また、試料18の種類や表面状態によっては、試料18の表面からの反射光L2の強度が十分でないことがあるが、光軸調整用ミラー29mからの反射光は一定の強度を確保できるので、反射光L2を対物レンズ17で観察し易くなり、光軸調整をし易くなるという効果もある。光軸調整用ミラー29mを用いた光軸調整については後述する。
一方、加振機13は光源側モジュール10Bの下方に取り付けられ、カンチレバー4は光ヘッドの先端に配置されることになる。
さらに、光ヘッド筐体16の下側には、光源側モジュール10Bに対向して所定のミラーホルダが固定され、このミラーホルダに第2反射部5及び第2集光レンズ23が取り付けられている。さらに、光ヘッド筐体16Bには受光側2軸調整ステージ14Bが取り付けられ、受光側2軸調整ステージ14Bには2軸調整機構14aを介して受光部6が取り付けられている。そして、2軸調整機構を、Z方向とY方向(又はX方向)の2方向に調整することで、受光強度が最も高くなるよう、受光部6の位置を調整する「光軸調整」を行うことができる。
2軸調整機構14aが特許請求の範囲の「受光位置調整機構」に相当する。
そして、微動機構20Bの先端に取り付けられた光ヘッドのカンチレバー4は、試料18に対して、高さ(Z)方向の位置を制御されつつ試料面(XY)内方向に走査される。このとき、まず、XYステージ28によってカンチレバー4を試料18の表面内の任意の位置に位置決めした後、粗動機構21B(又は微動機構20B)によりカンチレバー4が試料18に接触又は近接する高さ位置まで送られる。
カンチレバー4の上下(z方向)の移動量は、受光部6へ入射されるレーザの光路の変化(入射位置)に反映される。従って、この入射位置からカンチレバー4の変位量が受光部6で検出されることになる。このようにして、試料18と探針99の間に働く原子間力によって生じるカンチレバー4の変位を上述の機構で検出し、探針99(カンチレバー4)の振動振幅が目標振幅となるように微動機構20をz方向に変位させ、探針99と試料18の接する力を制御する。そして、この状態で、微動機構20をxy方向に変位させて試料18のスキャンを行い、DFM測定モードで表面の形状や物性値をマッピングする。
このようにして、試料18にカンチレバー4の探針を近接又は接触させたときのカンチレバー1の変位を、上述の光テコ方式で検出し、微動機構20Bによりカンチレバー4の変位量を一定に保ちながら試料18表面を走査し、測定を行うことができる。
次に、図5を参照し、光軸調整用ミラー29mを用い、光源部1からのレーザ光がカンチレバー4の反射面に重なるように行う「光軸調整」について説明する。
図5において、カンチレバー供給機構29の上面に、光軸調整用ミラー(光反射面)29mが自身の反射面が水平になるように設置されている。又、カンチレバー4は、斜面ブロック11Bに装着されたときと同一の傾きで、かつ光軸調整用ミラー29mの上方に探針が対向する位置で、カンチレバー供給機構29に保持されている。
ここで、図5の例では、光軸調整の際、カンチレバー4は斜面ブロック11Bにまだ装着されておらず、カンチレバー供給機構29上に保持されている。そして、この状態で、XYステージ28を調整し、光軸調整用ミラー29mの表面上の点Qxに対物レンズ17の光軸Oが交わるよう、カンチレバー供給機構29の位置を調整する。このとき、第1反射部3で下方に向けられた入射レーザ光L0は、0°<φ<θの角度で点Qxに入射し、点Qxから0°<φ<θの角度で反射して反射光L2となって対物レンズ17に取り入れられ、直接観察可能となる。
このようにして、対物レンズ17には、反射光L2の輝点、及びカンチレバー供給機構29上のカンチレバー4の画像が観察される。ここで、点Qxからの反射光L2がカンチレバー4の反射面(交点Px)により近づくよう、対物レンズ17で観察しながらカンチレバー供給機構29の位置を調整すると、入射レーザ光L0がカンチレバー4に照射された時点で、反射光L2は反射光L1の経路に変わり、観察画面から消えるので、入射レーザ光L0がカンチレバー4の反射面と重なったことがわかる。
なお、カンチレバー供給機構29上のカンチレバー4の位置と、斜面ブロック11Bに装着した後のカンチレバー4の位置とは、カンチレバー4の長軸方向(図5の左右方向)に若干の位置ずれがあるが、その位置ずれを見越して図5の状態でカンチレバー4の位置を合わせることで、実用上問題はない。従って、図5の状態でカンチレバー4の位置を合わせることで「粗調整」が終了し、次いでカンチレバー4を斜面ブロック11Bに装着して測定に移行すればよい。なお、図5の状態でカンチレバー4の位置を合わせる際、カンチレバー4の上面と斜面ブロック11B下面とのZ方向の距離は、通常0.5mm程度である。
第2の実施形態においても、カンチレバー4近傍の光軸調整用ミラー29m(又は試料18)の表面からの反射光L2を対物レンズ17で直接観察して行えるので、光軸調整が容易になる。
又、第1反射部3が対物レンズ17の光軸Oを遮らないので、対物レンズ17の分解能が低下することを抑制できる。さらに、第1反射部3が対物レンズ17の光軸Oからずれているので、光軸調整用ミラー29m(又は試料18)の表面からの反射光L2の強度が強くなり過ぎず、反射光L2を観察し易い。
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、走査プローブ顕微鏡の測定モードとは限定されず、上述のDFM測定モードの他、探針と試料の間の原子間力を一定に保って試料の表面形状を測定するコンタクト・モードや、ノンコンタクト測定モードを例示できる。
又、走査プローブ顕微鏡は試料の表面形状を測定するものに限らず、探針を近接又は接触させて走査するものであれば、試料の各種の物性情報を測定するものでもよい。
光源部、第1反射部、受光部、第2反射部や、対物レンズの種類も上記実施形態に限定されない。
図1、図2に示した第1の実施形態に係る走査プローブ顕微鏡100を用い、カンチレバー4の反射面を水平面に対して約11°の角度で傾け、第1反射部3のφ=6°とした。又、対物レンズ17のNAを0.28とし、nを大気中の屈折率とした。又、対物レンズ17とカンチレバー4の反射面とのワークディスタンスWDを33.5mmとした。光源1としては、スーパールミネッセントダイオード(SLD)を用いた。
そして、カンチレバー4の先端の探針99と、試料18の表面との垂直方向の距離S(mm)を種々変更し、対物レンズ17で観察される反射光を撮像した。
得られた結果を図6に示す。又、比較として、第1反射部3のφ=0°とし、特許文献1記載の技術と同様に第1反射部3をビームスプリッタとし、同様に対物レンズ17で観察される反射光を撮像した。第1反射部3のφ=0°としたときの結果を図7に示す。
図6に示すように、第1反射部3のφ=6°とした本発明例の場合、距離Sが大きくなると反射光の強度が若干弱くなると共に、反射光の中心位置が横にずれるが、反射光の強度が強くなり過ぎず、反射光を観察し易く、光軸調整が容易であった。なお、距離Sが+は、探針99が試料18の表面よりも対物レンズ17側(上方)に位置することを表す。また、距離Sが−は、斜面ブロック11を外してカンチレバー4が無い状態で、試料18の表面からの反射光だけを観察したものである。
一方、図7に示すように、第1反射部3のφ=0°とした比較例の場合、距離Sによらずに反射光の中心位置が変わらず、対物レンズ17を用いて光軸調整を行うことはできたが、反射光の強度が強過ぎて観察し難かった。又、第1反射部3が対物レンズ17の光軸O中心を遮るので、対物レンズ17で試料18を観察する際に分解能が低下した。
1 光源部
3 第1反射部
4 カンチレバー
5 第2反射部
6 受光部
7a 照射位置調整機構
14a 受光位置調整機構
17 対物レンズ
18 試料
19 試料台
29 カンチレバー供給機構
29m 光軸調整用ミラー(光反射面)
99 探針
100、100B 走査プローブ顕微鏡
O 対物レンズの光軸

Claims (8)

  1. 試料の表面に近接させる探針が設けられたカンチレバーと、
    光を照射する光源部と、
    前記光源部から照射される入射光L0を反射して前記カンチレバーに設けられた反射面に導く第1反射部と、
    前記光を受光する受光部と、
    前記反射面で反射された反射光L1を反射して前記受光部へ導く第2反射部と、
    前記カンチレバーに対向して配置され、該カンチレバーの近傍を観察又は撮像する開口数がNAの対物レンズと、を備えた走査プローブ顕微鏡であって、
    前記第1反射部は、前記対物レンズと前記カンチレバーとの間で、前記第1反射部で反射された前記入射光L0の光路と、前記対物レンズの光軸Oとのなす角φが0°<φ<θ(但し、θは開口角(°)であって、NA=n・sinθで表され、nは前記対物レンズと前記カンチレバーとの間の媒質の屈折率)となるように配置されていることを特徴とする走査プローブ顕微鏡。
  2. 前記第1反射部は、3°≦φ≦10°となる位置に配置されている請求項1に記載の走査プローブ顕微鏡。
  3. 前記第2反射部は、前記対物レンズと前記カンチレバーとの間で、前記反射面で反射された前記反射光L1の光路と、前記対物レンズの光軸Oとのなす角がθより大きくなるように配置されている請求項1又は2に記載の走査プローブ顕微鏡。
  4. 前記光源部に接続されて当該光源部の位置を調整することで、前記入射光L0の前記第1反射面への照射位置を調整可能な照射位置調整機構を更に備えている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の走査プローブ顕微鏡。
  5. 前記受光部に接続されて当該受光部の位置を調整することで、前記反射光L1の当該受光部での受光位置を調整可能な受光位置調整機構を更に備えている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の走査プローブ顕微鏡。
  6. 前記試料を載置する試料台を更に備え、
    前記試料台が1又は複数のカンチレバーを保持可能なカンチレバー供給機構を有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の走査プローブ顕微鏡。
  7. 前記試料を載置する試料台を更に備え、
    測定時に、前記光軸O方向に前記探針と重なるように前記試料台を移動可能な請求項1乃至6のいずれか1項に記載の走査プローブ顕微鏡。
  8. 前記試料台は、前記カンチレバーを測定時と同じ向きに保持し、
    前記試料台はさらに、前記入射光L0を反射し、前記保持されたカンチレバーと共に前記入射光L0の光軸合わせをするための光反射面を有する請求項7に記載の走査プローブ顕微鏡。
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