JP2016182851A - 自転車用ドライブユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの電流量以外の方法を用いてクランク軸にかかるトルクを検出可能とした自転車用ドライブユニットを提供する。【解決手段】自転車用ドライブユニット40は、クランク軸42の回転が入力される入力体64、回転を外部に出力する出力体58、および、入力体と出力体との回転比を制御するための伝達体56を含む遊星歯車機構46を備える変速機構と、伝達体の回転を制御する第1のモータ48と、第1のモータを支持する支持体74と、支持体に取り付けられ、支持体にかかる力に応じた信号を出力するセンサ76とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は自転車用ドライブユニットに関する。
従来より、入力体、出力体、および、伝達体を含む遊星歯車機構と、伝達体の回転を制御することにより変速比を変更するモータを備える自転車用ドライブユニットが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1のドライブユニットは、伝達体の回転を制御するモータの電流量に基づいて、クランク軸にかかるトルクを演算する。
特開2008−285069号
本発明の目的は、伝達体の回転を制御するモータの電流量以外の方法を用いてクランク軸にかかるトルクを検出可能とした自転車用ドライブユニットを提供することにある。
〔1〕本発明に従う自転車用ドライブユニットは、クランク軸の回転が入力される入力体、回転を外部に出力する出力体、および、前記入力体と前記出力体との回転比を制御するための伝達体を含む遊星歯車機を備える変速機構と、前記伝達体の回転を制御する第1のモータと、前記第1のモータを支持する支持体と、前記支持体に取り付けられ、前記支持体にかかる力に応じた信号を出力するセンサとを備える。
〔2〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記第1のモータと、前記変速機構とが設けられるハウジングをさらに備え、前記支持体は、ハウジングに固定して設けられる。
〔3〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記支持体は、前記ハウジングと一体に形成される。
〔4〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記ハウジングに対する前記伝達体の一方向への回転を許容し、前記ハウジングに対する前記伝達体の他方向への回転を規制するワンウェイクラッチをさらに備える。
〔5〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記ワンウェイクラッチの一部は、前記支持体に設けられる。
〔6〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記ワンウェイクラッチの一部は、前記ハウジングに設けられる。
〔7〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記支持体は、前記第1のモータの回転軸まわりの外周部を支持する。
〔8〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記支持体は、前記第1のモータの前記外周部から、前記第1のモータの径方向外方に突出する第1の接続部分を備える。
〔9〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記ハウジングは、前記第1のモータの前記外周部側に延びる取付部を備え、前記第1の接続部分は、前記取付部に取り付けられる。
〔10〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記センサは、前記第1の接続部分に設けられる。
〔11〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記支持体は、前記第1のモータの前記外周部から、前記第1のモータの径方向内方に延びる第2の接続部分を備え、前記第2の接続部分に、前記ワンウェイクラッチが取り付けられる。
〔12〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記第1のモータは、前記伝達体と同軸に配置される。
〔13〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記入力体は、リングギアであり、前記出力体は、キャリアであり、前記伝達体は、サンギアである。
〔14〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記入力体、前記出力体、および、前記伝達体は、前記クランク軸まわりにおいて前記クランク軸と同軸に配置される。
〔15〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記第1のモータは、前記クランク軸まわりにおいて前記クランク軸と同軸に配置される。
〔16〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記伝達体は、前記第1のモータの出力軸と一体的に形成される。
〔17〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記出力体と接続され、かつ、フロントスプロケットを取り付け可能な出力部をさらに備える。
〔18〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記クランク軸をさらに備える。
〔19〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記出力体または前記入力体にトルクを伝達する第2のモータをさらに備える。
〔20〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記第2のモータの中心軸は、前記クランク軸の径方向に前記クランク軸から離れて配置される。
〔21〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記センサの出力に基づいて前記第1のモータおよび前記第2のモータの少なくとも一方を制御する制御部を備える。
〔22〕前記自転車用ドライブユニットによれば、前記センサは、歪ゲージまたは半導体歪センサである。
上記自転車用ドライブユニットは、モータの電流量以外の方法を用いてクランク軸にかかるトルクを検出可能とした。
実施形態のドライブユニットを搭載した自転車の側面図。 図1のドライブユニットの断面図。 図2のドライブユニットのワンウェイクラッチの拡大図。 図2のドライブユニットの遊星歯車機構の模式図。 実施形態の第1の変形例のドライブユニットの模式図。 実施形態の第2の変形例のドライブユニットの模式図。 実施形態の第3の変形例のドライブユニットの模式図。 実施形態の第4の変形例のドライブユニットの模式図。 実施形態の第5の変形例のドライブユニットの模式図。 実施形態の第6の変形例のドライブユニットの模式図。 実施形態の第7の変形例のドライブユニットの模式図。 実施形態の第8の変形例のドライブユニットの模式図。
図1を参照して、自転車用ドライブユニットを搭載する自転車の構成を説明する。
自転車10は、フレーム12、ハンドルバー14、前輪16、後輪18、駆動機構20、バッテリユニット22、および、ドライブユニット40を備えている。
駆動機構20は、左右のクランクアーム24、左右のペダル26、フロントスプロケット30、リアスプロケット32、および、チェーン34を含む。左右のクランクアーム24は、ドライブユニット40のクランク軸42を介して回転可能にフレーム12に取り付けられている。ペダル26は、ペダル軸28まわりに回転可能にクランクアーム24に取り付けられている。
フロントスプロケット30は、ドライブユニット40の出力部66(図2参照)に連結されている。フロントスプロケット30は、クランク軸42と同軸に設けられる。リアスプロケット32は、後輪18の車軸18Aまわりに回転可能に取り付けられている。リアスプロケット32は、ワンウェイクラッチ(図示略)を介して後輪18に連結される。チェーン34は、フロントスプロケット30とリアスプロケット32とに巻き掛けられている。ペダル26に加えられる人力駆動力によりクランクアーム24が回転するとき、フロントスプロケット30、チェーン34、および、リアスプロケット32によって、後輪18が回転する。
バッテリユニット22は、バッテリ36、および、バッテリ36をフレーム12に着脱可能に取り付けるためのバッテリホルダ38を備えている。バッテリ36は、1または複数のバッテリセルを含む。バッテリ36は、充電池を含んで構成される。バッテリ36は、ドライブユニット40に電気的に接続されて、ドライブユニット40に電力を供給する。
図2に示されるように、ドライブユニット40は、クランク軸42、ハウジング44、遊星歯車機構46、第1のモータ48、第2のモータ50、トルク検出装置52、および、ワンウェイクラッチ54を備えている。
ハウジング44には、遊星歯車機構46、第1のモータ48、および、第2のモータ50が設けられる。遊星歯車機構46、第1のモータ48、および、第2のモータ50は、ハウジング44の内部に収容される。ハウジング44は、クランク軸42を回転可能に支持している。クランク軸42は、ハウジング44を貫通して設けられている。クランク軸42の両端部には、クランクアーム24(図1参照)が装着される。
ハウジング44は、クランク軸42の軸方向に離れた位置で、クランク軸42をそれぞれ支持する1対の側壁44B,44Cと、側壁44B,44Cを連結し、クランク軸42のまわりを囲む外周部44Aと、取付部44Dとを備えている。側壁44Bはベアリング45Aを介してクランク軸42を回転可能に支持する。一方の側壁44Bと外周部44Aとは一体に形成されているが、着脱可能に連結されていてもよい。他方の側壁44Bは、外周部44Aと着脱可能に設けることもできる。
取付部44Dは、1対の側壁44B,44Cと外周部44Aとによって構成されるハウジング44の本体から、ハウジング44の内部の第1のモータ48の外周部72A側に延びる。取付部44Dは、一方の側壁44Bに設けられる。取付部44Dは、円筒形状を有し、第1のモータ48の外周部72Aの一部を囲むように、クランク軸42と同軸に配置される。取付部44Dは、一方の側壁44Bと一体に形成されているが、別体で構成され、ボルトなどの連結部材によって一方の側壁44Bに固定されてもよい。取付部44Dは、側壁44Bではなく、外周部44Aに一体、または別体で設けられてもよい。取付部44Dは、円筒形状ではなく、第1のモータ48の外周部のまわりに、周方向において所定の間隔をあけて複数設けられてもよい。この場合、取付部44Dは、クランク軸42の回転軸を中心に対称の位置に設けられることが好ましい。
遊星歯車機構46は、伝達体であるサンギア56、回転を外部に出力する出力体であるリングギア58、複数のプラネタリギア60、複数のプラネタリピン62、および、クランク軸42の回転が入力される入力体であるキャリア64を備えている。
サンギア56は、クランク軸42のまわりにおいてクランク軸42と同軸に配置されている。
リングギア58は、サンギア56よりもクランク軸42の径方向の外側に配置されている。リングギア58は、クランク軸42のまわりにおいてクランク軸42と同軸に配置されている。このため、リングギア58は、サンギア56のまわりにおいてサンギア56と同軸に配置されている。リングギア58には、フロントスプロケット30を取り付け可能な出力部66が接続されている。出力部66の一端は、ハウジング44の内部に収容され、他端はハウジング44から露出している。出力部66のハウジング44から露出している部分の内周には、ボルトBがねじ込まれる。フロントスプロケット30は、スプラインによって出力部66の周方向に回転不能に支持される。フロントスプロケット30は、ボルトBによって軸方向に移動不能に出力部66に取り付けられる。出力部66の外周部は、ベアリング45Bを介してハウジング44の側壁44Cに回転可能支持される。クランク軸42は、ベアリング45Cを介して出力部66に回転可能に支持されることによって、側壁44Cに間接的に支持されている。なお、リングギア58と出力部66とは一体に形成されていてもよい。
複数のプラネタリギア60は、サンギア56とリングギア58との間に配置されている。各プラネタリギア60は、大径部60Aおよび小径部60Bを備えている。大径部60Aの外周のギアは、サンギア56の外周と対向する部分に配置され、サンギア56と噛み合わせられている。小径部60Bの外周のギアは、リングギア58の内周と対向する部分に配置され、リングギア58と噛み合わせられている。ここでは、大径部60Aおよび小径部60Bを有するプラネタリギア60を用いているが、通常のシングルギアで構成されるプラネタリギアであってもよい。
複数のプラネタリピン62は、それぞれプラネタリギア60を軸方向に貫通している。各プラネタリピン62は、各プラネタリギア60を回転可能に支持している。各プラネタリピン62の両端部は、キャリア64により回転可能に支持されている。
キャリア64は、クランク軸42のまわりにおいてクランク軸42と同軸に配置されている。キャリア64は、複数のプラネタリピン62を介して、複数のプラネタリギア60を回転可能に支持している。このため、複数のプラネタリギア60は、サンギア56とリングギア58との間において、サンギア56まわりを公転する。なお、各プラネタリピン62の両端部が、キャリア64により回転可能に支持されていれば、各プラネタリピン62は、各プラネタリギア60に回転不能に支持されていてもよい。また、各プラネタリピン62が、各プラネタリギア60を回転可能に支持していれば、各プラネタリピン62の両端部は、キャリア64により回転不能に支持されていてもよい。
キャリア64は、複数のプラネタリピン62の一端部を支持する第1キャリア64Aと、複数のプラネタリピン62の他端部を支持する第2キャリア64Bを備えている。第1キャリア64Aは、プラネタリギア60のうちの小径部60B側の端部と対向している。第2キャリア64Bは、プラネタリギア60のうちの大径部60A側の端部と対向している。第1キャリア64Aと第2キャリア64Bとは、連結されており、一体的に回転する。第1キャリア64Aと第2キャリア64Bとは、一体形成されていてもよい。
第1キャリア64Aの内周とクランク軸42とは、例えば、スプライン嵌合または圧入等により接続されている。キャリア64は、クランク軸42と一体的に回転する。クランク軸42の回転は、キャリア64に入力される。
第1のモータ48は、クランク軸42のまわりにおいてクランク軸42と同軸に配置されている。第1のモータ48は、サンギア56と同軸に配置されている。第1のモータ48は、クランク軸42の軸方向において、遊星歯車機構46と隣り合う位置に配置されている。第1のモータ48は、クランク軸42の軸方向において、遊星歯車機構46よりもフロントスプロケット30から遠い側に配置されている。
第1のモータ48は、インナーロータ式のモータであり、ハウジング44に支持されるステータ68、ステータ68の内部に配置されるロータ70、および、ステータ68およびロータ70を収容するモータハウジング72を備えている。ロータ70の内周には、第1のモータ48の出力軸と一体的に形成されるサンギア56の中間部が挿入されている。サンギア56の一方の端部は、第1のモータ48から露出している。サンギア56は、ロータ70にスプライン嵌合、または、圧入されている。このため、ロータ70およびサンギア56は、クランク軸42に対して一体的に回転する。すなわち、第1のモータ48は、サンギア56にトルクを伝達し、サンギア56の回転を制御する。サンギア56は、第1のモータ48の駆動により、キャリア64とリングギア58との回転比を制御する。なお、サンギア56およびロータ70を一体的に形成することもできる。
モータハウジング72は、円筒形状の外周部72Aと、外周部72Aの軸方向の両端部から径方向内側に延びる円盤形状の側壁部72Bとを備えている。外周部72Aの内周部には、ステータ68が回転不能に支持されている。ステータ68は、側壁部72Bに支持されていてもよい。側壁部72Bの中央の孔72Cは、サンギア56の外周にベアリング45Dを介して回転可能に支持されている。
第2のモータ50の中心軸は、クランク軸42の径方向にクランク軸42から離れて配置されている。第2のモータ50の出力ギア50Aは、第2キャリア64Bの外周に形成されるギア64Cと噛み合わせられている。第2のモータ50は、ギア64Cを介してキャリア64にトルクを伝達する。なお、第2のモータ50の回転軸とキャリア64との間の動力伝達経路に、第2のモータ50の回転をキャリア64に伝達し、かつ、クランク軸42が一方に回転したときの、キャリア64の回転を第2のモータ50に伝達しないワンウェイクラッチを設けることもできる。
トルク検出装置52は、第1のモータ48を支持する支持体74、および、支持体74に取り付けられるセンサ76を備えている。トルク検出装置52は、いわゆるロードセルを構成する。支持体74は起歪体であり、センサ76は支持体74の歪を検出する歪センサである。センサ76は、歪ゲージ、または、半導体歪センサによって構成される。支持体74は、第1のモータ48の回転軸まわりの外周部44Aを支持する。
支持体74は、クランク軸42と同軸の円筒部分74A、円筒部分74Aの軸方向の一端から径方向外方に突出する第1の接続部分74B、および、円筒部分74Aの軸方向の他端から径方向内方に延びる第2の接続部分74Cを備えている。
円筒部分74Aおよび第2の接続部分74Cは、モータハウジング72の外形に対応している。円筒部分74Aは、モータハウジング72の外周部72Aを覆う。第2の接続部分74Cは、モータハウジング72の一方の側壁部72Bを覆う。すなわち、モータハウジング72は、支持体74に嵌め込まれている。円筒部分74Aおよび第2の接続部分74Cは、圧入、接着またはボルトなどの固定部材によって、モータハウジング72に固定されている。
第1の接続部分74Bは、モータハウジング72の外周部72Aから第1のモータ48の径方向外方に突出する。第1の接続部分74Bの外方の端部は、ハウジング44の取付部44Dに回転不能に取り付けられる。第1の接続部分74Bの外方の端部は、取付部44Dに固定して設けられる。このため、支持体74は、ハウジング44に固定して設けられる。支持体74は、取付部44Dに、接着またはボルトなどの固定部材によって固定される。第2の接続部分74Cは、モータハウジング72の外周部72Aから第1のモータ48の回転軸の近傍まで延びる。
センサ76は、支持体74のうちの第1の接続部分74Bに設けられる。センサ76は、支持体74の歪み量に応じた信号を出力する。支持体74の歪み量は、支持体74にかかる力に相関する。このため、センサ76は、支持体74にかかる力に応じた信号を出力する。
図3に示されるように、ワンウェイクラッチ54は、ローラクラッチである。ワンウェイクラッチ54は、外輪78、内輪80、および、外輪78と内輪80との間に配置される転動体82を備えている。なお、ワンウェイクラッチ54は、爪式のクラッチによって構成されてもよい。
ワンウェイクラッチ54の一部である外輪78は、支持体74の第2の接続部分74Cの内周部に取り付けられる。外輪78は、例えば圧入またはスプライン嵌合により、第2の接続部分74Cに回転不能に支持される。ワンウェイクラッチ54の一部である内輪80は、サンギア56の端部の外周部に設けられる。内輪80は、例えば圧入またはスプライン嵌合により、サンギア56に回転不能に支持される。転動体82は、外輪78の内周面、および、内輪80の外周面の少なくとも一方に形成され、周方向の一方に向かうにつれて深くなる溝(図示略)に配置されている。なお、外輪78を第2の接続部分74Cと一体的に形成することもできる。また、内輪80をサンギア56またはロータ70と一体的に形成することもできる。
図2に示すワンウェイクラッチ54は、ハウジング44および支持体74に対するサンギア56の一方向への回転を許容し、ハウジング44および支持体74に対する他方向への回転を規制する。具体的には、サンギア56が支持体74に対して自転車10(図1参照)が前進するときのクランク軸42の回転方向と逆方向(以下、「逆転方向」)に回転することを許容し、サンギア56が支持体74に対して、自転車10(図1参照)が前進するときのクランク軸42の回転方向(以下、「正転方向」)に回転することを規制する。換言すれば、サンギア56は、支持体74に対して正転方向に回転することができない。第1のモータ48に電力が供給されていないときに、クランク軸42の正転方向の回転が入力された場合、サンギア56はワンウェイクラッチ54によって回転が規制されるので、クランク軸42の正転方向の回転が、遊星歯車機構46によって増速されて出力部66に伝達される。
ドライブユニット40は、制御部84を備えている。制御部84は、ハウジング44に設けられている。制御部84は、ハウジング44の内部に収容されている。制御部84は、センサ76、第1のモータ48、および、第2のモータ50と、図示しない信号線を介して制御部84に電気的に接続されている。
制御部84は、第1のモータ48を駆動する駆動回路、第2のモータ50を駆動する駆動回路を含む。制御部84は、バッテリ36(図1参照)から供給される電力を用いて第1のモータ48および第2のモータ50を駆動する。制御部84は、センサ76から入力される信号に基づいて第1のモータ48および第2のモータ50の少なくとも一方を制御する。
制御部84には、予め実験等により得られたセンサ76の出力とクランク軸42に入力される人力駆動力との関係を示すマップおよび計算式の少なくとも一方が記憶されている。制御部84は、このマップおよび計算式の少なくとも一方に基づいて、第1のモータ48および第2のモータ50の少なくとも一方を制御することにより、人力駆動力をアシストするアシスト力を発生させる。
また、制御部84は、図示しない操作装置からアシスト力を変更するための操作信号が入力されたとき、人力駆動力に対する第2のモータ50の出力が大きくなるように第2のモータ50を制御する。また、制御部84は、遊星歯車機構46の変速比γを変更するための操作信号が入力されたとき、クランク軸42の回転に対する出力部66の回転の比率が、所定の変速比γになるように第1のモータ48を制御する。なお、遊星歯車機構46の変速比γは、遊星歯車機構46に入力された回転数に対する遊星歯車機構46から出力された回転数である。操作信号は、有線または無線のいずれによって制御部84に入力されてもよい。
制御部84は、第1のモータ48を駆動させることにより、サンギア56に逆転方向のトルクを伝達する。これにより、図4に示すように、サンギア56の回転がサンギア56まわりで回転するプラネタリギア60の自転速度を加速させる。このため、リングギア58の回転速度も大きくなり、変速比γが大きくなる。サンギア56の回転速度に応じて、変速比γは無段階に変更される。なお、制御部84は、変速比γ、すなわちサンギア56の回転速度を段階的に変更するように制御することもできる。また、制御部84と外部の装置とを無線または有線により接続し、外部の装置を用いて変速比γの段階の数、および、大きさを変更することもできる。外部の装置は、たとえばサイクルコンピュータまたはパーソナルコンピュータである。
図2に示す制御部84が第1のモータ48への電力の供給を停止したとき、第1のモータ48の駆動が停止する。サンギア56と支持体74との間には、ワンウェイクラッチ54が設けられているため、サンギア56の支持体74に対する回転が規制される。このため、制御部84が第1のモータ48への電力の供給を停止したとき、変速比γは遊星歯車機構46の各構成要素のギア数に応じた変速比γに維持される。遊星歯車機構46は、キャリア64が入力部として機能し、リングギア58が出力部66に接続されている。このため、サンギア56がハウジング44に対して回転しないとき、遊星歯車機構46に入力された回転は増速されて出力される。このため、制御部84が第1のモータ48への電力の供給を停止したときの変速比γは、1以上であり、例えば、1.2以上である。第1のモータ48は、変速比γを1〜3.0の範囲内において変更することが好ましい。
制御部84は、第2のモータ50を駆動させることにより、キャリア64に正転方向のトルクを伝達する。これにより、クランク軸42から入力されたトルクは、アシスト力が加えられて遊星歯車機構46から出力する。
トルク検出装置52の作用について説明する。
キャリア64には、クランク軸42に入力された人力駆動力と、第2のモータ50のトルクとが伝達される。キャリア64に入力された回転は、プラネタリギア60に伝達される。このとき、サンギア56にはプラネタリギア60からプラネタリギア60の自転方向とは逆の回転方向に反力が発生する。
第1のモータ48が駆動しているとき、第1のモータ48は、プラネタリギア60からの力によって生じたサンギア56の反力を加味して、サンギア56の回転速度を制御する。すなわち、第1のモータ48のロータ70には、サンギア56の反力が伝達されている。このため、第1のモータ48のモータハウジング72とハウジング44とに取り付けられている支持体74には、ロータ70に伝達されたサンギア56に生じる反力の大きさに応じた微小な歪みが生じる。このため、第1のモータ48が駆動しているとき、センサ76は、クランク軸42に入力された人力駆動力、および、第2のモータ50のトルクに応じた信号を制御部84に出力する。
第1のモータ48が駆動していないとき、プラネタリギア60からの力によってサンギア56には、逆転方向への反力が発生する。ワンウェイクラッチ54は、サンギア56がハウジング44に対して逆転方向に回転することを規制する。このため、ワンウェイクラッチ54とハウジング44とに取り付けられている支持体74には、サンギア56に生じる反力の大きさに応じた微小な歪みが生じる。このため、第1のモータ48が駆動していないとき、センサ76は、クランク軸42に入力された人力駆動力、および、第2のモータ50のトルクに応じた信号を制御部84に出力する。
なお、制御部84は、第2のモータ50が駆動しているとき、センサ76の出力に基づいて演算されたトルクから、第2のモータ50のトルクを減算することにより、クランク軸42にかかる人力駆動力を演算することもできる。第2のモータ50のトルクは、第2のモータ50に供給する電流量、電流量の指令値、または、第2のモータ50のトルクを検出するセンサの出力を用いて演算することができる。
ドライブユニット40は、以下の効果を奏する。
(1)ドライブユニット40は、第1のモータ48を支持する支持体74と、支持体74に取り付けられ、73支持体にかかる力に応じた信号を出力するセンサ76とを備える。このため、第1のモータ48が駆動しているときには、センサ76の出力を用いてサンギア56から第1のモータ48にかかる力に基づいてクランク軸42にかかるトルクを演算できる。すなわち、第1のモータ48の電流量以外の方法を用いてクランク軸42にかかるトルクを検出できる。
(2)支持体74は、ハウジング44と別体に形成されて、ハウジング44に取り付けられる。このため、支持体74とハウジング44とを一体的に形成する場合と比較して、支持体74の材料および形状の自由度が向上する。
(3)ドライブユニット40は、サンギア56の他方向への回転を規制するワンウェイクラッチ54を備えている。このため、第1のモータ48への電力の供給を停止したときも、適切にリングギア58から回転を出力することができる。このため、サンギア56のハウジング44に対する回転を第1のモータ48により停止する構成と比較して、省電力化に貢献できる。
(4)ワンウェイクラッチ54の一部は、支持体74に設けられる。このため、第1のモータ48が停止しているときにも、センサ76の出力を用いてサンギア56にかかる力に基づいてクランク軸42にかかるトルクを演算できる。
(変形例)
自転車用ドライブユニットが取り得る具体的な形態は、上記実施形態に例示された形態に限定されない。自転車用ドライブユニットは、上記実施形態とは異なる各種の形態を取り得る。以下に示される上記実施形態の変形例は、自転車用ドライブユニットが取り得る各種の形態の一例である。
・支持体74を、ハウジング44と一体的に形成することもできる。例えば、図5に示されるように、支持体44Eは、第1の接続部分44F、円筒部分44G、および、第2の接続部分44Hを備えている。第1の接続部分44Fは、取付部44Dの第1のモータ48側の端部から連続し、取付部44Dから径方向内方に向かう。円筒部分44Gは、第1の接続部分44Fと連続し、外周部72Aを覆う。第2の接続部分44Hは、円筒部分44Gと連続し、径方向内方に向かう。第2の接続部分44Hの内周面には、ワンウェイクラッチ54が設けられている。
・支持体74の円筒部分74Aを省略することもできる。この場合、支持体74は、第1の接続部分74Bおよび第2の接続部分74Cが連続した円盤形状に形成し、モータハウジング72の外周部72Aを覆わないようにすることもできる。
・支持体74の円筒部分74Aおよび第2の接続部分74Cを、モータハウジング72と一体で形成してもよい。この場合、モータハウジング72とサンギア56との間にワンウェイクラッチ54が設けられてもよい。
・第1のモータ48を、図6に示されるように第1のモータ48の中心軸がクランク軸42の径方向外側に配置されるようにすることもできる。この場合、支持体74は、モータハウジング72とハウジング44の外周部44Aの内周とに取り付けることもできる。また、この場合、ワンウェイクラッチ54を第1のモータ48の回転軸とハウジング44との間に設けることもできる。また、ワンウェイクラッチ54を、ハウジング44とサンギア56との間に設けることもできる。
・図6に示すように、第2のモータ50をクランク軸42まわりにおいてクランク軸42と同軸に配置することもできる。この場合、キャリア64に内歯車64Dを形成し、第2のモータ50の出力ギア50Aと噛み合わせることもできる。
・第1のモータ48および第2のモータ50の少なくとも一方を、ハウジング44の外部に設けることもできる。
・第2のモータ50をリングギア58に接続し、リングギア58にトルクを伝達することもできる。
・制御部84は、第1のモータ48を正転方向に駆動させることもできる。この場合、ワンウェイクラッチ54は設けない。第1のモータ48が、サンギア56を正転方向に回転させると、変速比γが小さくなる。第1のモータ48の回転速度を大きくすることにより、変速比γを1未満にすることもできる。
・クランク軸42とキャリア64との間、または、リングギア58とフロントスプロケット30との間に減速機構を設けることもできる。この場合、減速機構により変速比γを1未満にすることもできる。この減速機構は、少なくとも2枚以上の歯車によって実現されてもよいし、遊星歯車機構によって実現されてもよい。
・取付部44Dを、サンギア56とクランク軸42との間に設けることもできる。また、取付部44Dを省略し、支持体74の第1の接続部分74Bを外周部44Aまたは側壁44Bに取り付けることもできる。
・第1のモータ48を、ロータ70がステータ68のまわりに配置されるアウターロータ型のモータにすることもできる。
・サンギア56と第1のモータ48の出力軸とを別体に構成し、サンギア56と第1のモータ48の出力軸とをスプライン嵌合等により接続することもできる。この場合、第1のモータ48の出力軸には、サンギア56に生じる反力がかかる。このため、第1のモータ48の出力軸と支持体74との間にワンウェイクラッチ54を取り付けることもできる。
・ワンウェイクラッチ54を、ロータ70と取付部44Dとの間に設けることもできる。また、ワンウェイクラッチ54を、ハウジング44の取付部44D以外の部分とロータ70との間に設けることもできる。
・ワンウェイクラッチ54を省略することもできる。この場合、サンギア56のハウジング44に対する回転を規制するときには、第1のモータ48が回転しないように制御することにより、サンギア56のハウジング44に対する回転位相を維持する。
・ワンウェイクラッチ54を、キャリア64とリングギア58との間、または、クランク軸42と出力部66との間に設けることもできる。ワンウェイクラッチ54は、クランク軸42およびキャリア64に対する出力部66およびリングギア58の正転方向への回転を許容する。すなわち、出力部66およびリングギア58がクランク軸42およびキャリア64よりも速く回転しているとき、出力部66およびリングギア58と、クランク軸42およびキャリア64との相対回転が許容される。ワンウェイクラッチ54は、クランク軸42およびキャリア64に対する出力部66およびリングギア58の逆転方向への回転を規制する。すなわち、出力部66およびリングギア58の正転方向への回転速度がクランク軸42およびキャリア64の回転速度に等しくなったとき、出力部66およびリングギア58と、クランク軸42およびキャリア64とが連結され、一体的に回転する。このため、例えば、第1のモータ48への電力の供給が停止されて変速比γが1になったとき、ワンウェイクラッチ54の機能によりキャリア64とリングギア58とが正転方向に一体的に回転する。このため、第1のモータ48への電力の供給が停止された場合であっても、クランク軸42の回転をフロントスプロケット30に伝達することができる。なお、この変形例においては、支持体74にワンウェイクラッチ54を取り付けないようにすることもできる。
・ドライブユニット40を、図7に示すように変更することもできる。このドライブユニット40の遊星歯車機構46は、クランク軸42の回転が入力体であるリングギア58に入力され、出力体であるキャリア64の回転がフロントスプロケット30に出力される。伝達体であるサンギア56は、ハウジング44に対して回転可能である。第2のモータ50は、リングギア58またはキャリア64に接続されて、第2のモータ50のトルクをリングギア58またはキャリア64に伝達する。第1のモータ48は、サンギア56に接続されて、サンギア56にトルクを伝達し、サンギア56の回転を制御する。支持体74は、第1のモータ48とハウジング44とに取り付けられる。遊星歯車機構46は、サンギア56のハウジング44に対する回転が規制されているとき、遊星歯車機構46による変速比γが1未満である。このため、第1のモータ48を逆転方向に駆動することにより、変速比γを1未満の範囲および1以上の範囲において無段階に変更できる。ワンウェイクラッチ54は、支持体74と第1のモータ48の回転軸との間に設けられる。なお、第1のモータ48を正転方向に駆動することにより、変速比γをさらに小さくできる構成を採用することもできる。
・ドライブユニット40を、図8に示すように変更することもできる。このドライブユニット40の遊星歯車機構46は、クランク軸42の回転が入力体であるキャリア64に入力され、出力体であるサンギア56の回転がフロントスプロケット30に出力される。伝達体であるリングギア58は、ハウジング44に対して回転可能である。第2のモータ50は、キャリア64またはサンギア56に接続されて、第2のモータ50のトルクをキャリア64またはサンギア56に伝達する。第1のモータ48は、リングギア58に接続されて、リングギア58にトルクを伝達し、リングギア58の回転を制御する。支持体74は、第1のモータ48とハウジング44とに取り付けられる。遊星歯車機構46は、リングギア58のハウジング44に対する回転が規制されているとき、遊星歯車機構46による変速比γが1未満である。このため、第1のモータ48を逆転方向に駆動することにより、変速比γを1未満の範囲および1以上の範囲において無段階に変更できる。ワンウェイクラッチ54は、支持体74とも第1のモータの回転軸との間に設けられる。なお、第1のモータ48を正転方向に駆動することにより、変速比γをさらに小さくできる構成を採用することもできる。
・ドライブユニット40を、図9に示すように変更することもできる。このドライブユニット40の遊星歯車機構46は、クランク軸42の回転が入力体であるサンギア56に入力され、出力体であるキャリア64の回転がフロントスプロケット30に出力される。伝達体であるリングギア58は、ハウジング44に対して回転可能である。第2のモータ50は、サンギア56またはキャリア64に接続されて、第2のモータ50のトルクをサンギア56またはキャリア64に伝達する。第1のモータ48は、リングギア58に接続されて、リングギア58にトルクを伝達し、リングギア58の回転を制御する。支持体74は、第1のモータ48とハウジング44とに取り付けられる。遊星歯車機構46は、リングギア58のハウジング44に対する回転が規制されているとき、遊星歯車機構46による変速比γが1未満である。このため、第1のモータ48を正転方向に駆動することにより、変速比γを1未満の範囲および1以上の範囲において無段階に変更できる。ワンウェイクラッチ54は、支持体74と第1のモータ48の回転軸との間に設けられる。なお、第1のモータ48を逆転方向に駆動することにより、変速比γをさらに小さくできる構成を採用することもできる。
・ドライブユニット40を、図10に示すように変更することもできる。このドライブユニット40の遊星歯車機構46は、クランク軸42の回転が入力体であるリングギア58に入力され、出力体であるサンギア56の回転がフロントスプロケット30に出力される。伝達体であるキャリア64は、ハウジング44に対して回転可能である。第2のモータ50は、リングギア58またはサンギア56に接続されて、第2のモータ50のトルクをリングギア58またはサンギア56に伝達する。第1のモータ48は、キャリア64に接続されて、キャリア64にトルクを伝達し、キャリア64の回転を制御する。支持体74は、第1のモータ48とハウジング44とに取り付けられる。遊星歯車機構46は、キャリア64のハウジング44に対する回転が規制されているとき、リングギア58の回転方向とサンギア56の回転方向とが異なる。このため、サンギア56とフロントスプロケット30との間には回転方向を変換する伝達ギア88が配置されている。伝達ギア88と、サンギア56と、フロントスプロケット30とによって遊星歯車機構を構成する。この場合、伝達ギア88がプラネタリギアとして機能し、サンギア56がサンギアとして機能し、フロントスプロケット30がリングギアとして機能する。伝達ギア88を支持するキャリアをハウジングに固定することによって、サンギア56の回転方向と、フロントスプロケット30の回転方向を逆にすることができる。なお、伝達ギア88は、クランク軸42とリングギア58との間に配置することもできる。ワンウェイクラッチ54は、支持体74と第1のモータ48の回転軸との間に設けられる。
・ドライブユニット40を、図11に示すように変更することもできる。このドライブユニット40の遊星歯車機構46は、クランク軸42の回転が入力体であるサンギア56に入力され、出力体であるリングギア58の回転がフロントスプロケット30に出力される。伝達体であるキャリア64は、ハウジング44に対して回転可能である。第2のモータ50は、サンギア56に接続されて、第2のモータ50のトルクをサンギア56に伝達する。第1のモータ48は、キャリア64に接続されて、キャリア64にトルクを伝達し、キャリア64の回転を制御する。支持体74は、第1のモータ48とハウジング44とに取り付けられる。遊星歯車機構46は、キャリア64のハウジング44に対する回転が規制されているとき、サンギア56の回転方向とリングギア58の回転方向とが異なる。このため、リングギア58とフロントスプロケット30との間には回転方向を変換する伝達ギア88が配置されている。伝達ギア88と、リングギア58と、フロントスプロケット30とによって遊星歯車機構を構成する。この場合、伝達ギア88がプラネタリギアとして機能し、リングギア58がサンギアとして機能し、フロントスプロケット30がリングギアとして機能する。伝達ギア88を支持するキャリアをハウジングに固定することによって、サンギア56の回転方向と、フロントスプロケット30の回転方向を逆にすることができる。なお、伝達ギア88は、クランク軸42とサンギア56との間に配置することもできる。ワンウェイクラッチ54は、支持体74と第1のモータ48の回転軸との間に設けられる。
・センサ76を、円筒部分74A、または、第2の接続部分74Cに取り付けることもできる。
・図12に示されるように、ワンウェイクラッチ54の一部を、ハウジング44に設けることもできる。この場合も、第1のモータ48が駆動しているときのクランク軸42にかかる力をセンサ76により検出することができる。
・ドライブユニット40からクランク軸42を省略し、ドライブユニット40と別体のクランク軸を取り付けることもできる。
・第2のモータ50を省略することもできる。
・制御部84を省略することもできる。この場合、ドライブユニット40の外部の制御ユニットの制御部に、センサ76の信号を出力することもできる。
・制御部84は、第1のモータ48に供給する電流量を用いてクランク軸42にかかるトルクを演算することもできる。この場合、制御部84は、センサ76の出力に応じて演算されたクランク軸42にかかるトルクを、電流量を用いて演算したクランク軸42にかかるトルクを用いて補正することもできる。また、制御部84は、センサ76の出力に応じて演算されたクランク軸42にかかるトルクと、電流量を用いて演算したクランク軸42にかかるトルクとを比較し、少なくとも一方に基づいて第1のモータ48および第2のモータ50の少なくとも一方を制御することもできる。
10 自転車
30 フロントスプロケット
40 ドライブユニット
42 クランク軸
44 ハウジング
44C 取付部
46 遊星歯車機構
48 第1のモータ
50 第2のモータ
54 ワンウェイクラッチ
56 サンギア(伝達体)
58 リングギア(出力体)
64 キャリア(入力体)
66 出力部
72 モータハウジング
72A 外周部
74,44E 支持体
74B 第1の接続部分
74C 第2の接続部分
76 センサ
84 制御部

Claims (22)

  1. クランク軸の回転が入力される入力体、回転を外部に出力する出力体、および、前記入力体と前記出力体との回転比を制御するための伝達体を含む遊星歯車機を備える変速機構と、
    前記伝達体の回転を制御する第1のモータと、
    前記第1のモータを支持する支持体と、
    前記支持体に取り付けられ、前記支持体にかかる力に応じた信号を出力するセンサとを備える、自転車用ドライブユニット。
  2. 前記第1のモータと、前記変速機構とが設けられるハウジングをさらに備え、
    前記支持体は、ハウジングに固定して設けられる、請求項1に記載の自転車用ドライブユニット。
  3. 前記支持体は、前記ハウジングと一体に形成される、請求項2に記載の自転車用ドライブユニット。
  4. 前記ハウジングに対する前記伝達体の一方向への回転を許容し、前記ハウジングに対する前記伝達体の他方向への回転を規制するワンウェイクラッチをさらに備える、請求項2または3に記載の自転車用ドライブユニット。
  5. 前記ワンウェイクラッチの一部は、前記支持体に設けられる、請求項4に記載の自転車用ドライブユニット。
  6. 前記ワンウェイクラッチの一部は、前記ハウジングに設けられる、請求項4に記載の自転車用ドライブユニット。
  7. 前記支持体は、前記第1のモータの回転軸まわりの外周部を支持する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
  8. 前記支持体は、前記第1のモータの前記外周部から、前記第1のモータの径方向外方に突出する第1の接続部分を備える、請求項7に記載の自転車用ドライブユニット。
  9. 前記ハウジングは、前記第1のモータの前記外周部側に延びる取付部を備え、
    前記第1の接続部分は、前記取付部に取り付けられる、請求項2を引用する請求項8に記載の自転車用ドライブユニット。
  10. 前記センサは、前記第1の接続部分に設けられる、請求項8または9に記載の自転車用ドライブユニット。
  11. 前記支持体は、前記第1のモータの前記外周部から、前記第1のモータの径方向内方に延びる第2の接続部分を備え、
    前記第2の接続部分に、前記ワンウェイクラッチが取り付けられる、請求項5を引用する請求項7〜10のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
  12. 前記第1のモータは、前記伝達体と同軸に配置される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
  13. 前記入力体は、リングギアであり、
    前記出力体は、キャリアであり、
    前記伝達体は、サンギアである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
  14. 前記入力体、前記出力体、および、前記伝達体は、前記クランク軸まわりにおいて前記クランク軸と同軸に配置される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
  15. 前記第1のモータは、前記クランク軸まわりにおいて前記クランク軸と同軸に配置される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
  16. 前記伝達体は、前記第1のモータの出力軸と一体的に形成される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
  17. 前記出力体と接続され、かつ、フロントスプロケットを取り付け可能な出力部をさらに備える、請求項1〜16のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
  18. 前記クランク軸をさらに備える、請求項1〜17のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
  19. 前記出力体または前記入力体にトルクを伝達する第2のモータをさらに備える、請求項1〜18のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
  20. 前記第2のモータの中心軸は、前記クランク軸の径方向に前記クランク軸から離れて配置される、請求項19に記載の自転車用ドライブユニット。
  21. 前記センサの出力に基づいて前記第1のモータおよび前記第2のモータの少なくとも一方を制御する制御部を備える、請求項19または20に記載の自転車用ドライブユニット。
  22. 前記センサは、歪ゲージまたは半導体歪センサである、請求項1〜21のいずれか一項に記載の自転車用ドライブユニット。
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