JP2016179828A - 梱包材及び梱包方法 - Google Patents

梱包材及び梱包方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016179828A
JP2016179828A JP2015059891A JP2015059891A JP2016179828A JP 2016179828 A JP2016179828 A JP 2016179828A JP 2015059891 A JP2015059891 A JP 2015059891A JP 2015059891 A JP2015059891 A JP 2015059891A JP 2016179828 A JP2016179828 A JP 2016179828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film layer
film
resin film
resin
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015059891A
Other languages
English (en)
Inventor
欣光 石田
Yoshimitsu Ishida
欣光 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mi Tech K K
Original Assignee
Mi Tech K K
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mi Tech K K filed Critical Mi Tech K K
Priority to JP2015059891A priority Critical patent/JP2016179828A/ja
Publication of JP2016179828A publication Critical patent/JP2016179828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Buffer Packaging (AREA)

Abstract

【課題】少量多品種の医療機器等に対応しつつ、必要とされる清浄度を容易に保ち、梱包できるようにする。
【解決手段】梱包材は、一対の樹脂製の枠体101と、枠体101に貼り付けられた樹脂フィルム102とを備えている。樹脂フィルム102は、第1のフィルム層と、第1のフィルム層に剥離可能に積層された第2のフィルム層とを有する。第2のフィルム層を剥離した後、第2のフィルム層を剥離した面同士を対向させて一対の枠体101で被梱包物を挟み込む。
【選択図】図1

Description

本開示は、梱包材及び梱包方法に関する。
医療機器を、輸送の際に破損したりしないように固定するために、樹脂製の発泡フォームにより医療機器を梱包することが行われている。しかし、十分な緩衝効果を得るためには発泡フォームを厚くする必要があり、容積が大きくなり、廃棄物の量も増大する。また、発泡フォームを圧縮して袋等の包装容器内に挿入すると、発泡フォームの復元力により包装容器が変形したり、破損したりするおそれもある。さらに、医療機器は少量多品種であるため、製品毎に発泡フォームからなる緩衝材を設計すると、コストが増大するという問題もある。
一方、医療機器の梱包材は、清浄であることが求められる。医療機器の梱包材内に細菌や異物等が混入していると、これらが体内に導入され、感染や発熱の原因となる。医療機器を梱包材内に収容した後で滅菌することにより細菌を死滅させることはできるが、既に梱包材内に混入している異物を除去することはできない。また、細菌の死骸も異物として包装材内に残存する。一方、発泡フォームはその性質上異物が発生しやすい。異物の発生を抑えた特殊な発泡フォームも存在するが、高価である。
発泡フォームを用いない梱包として、弾力を有する樹脂フィルムを貼り付けた枠体の間に製品を挟んで中空に浮かせる方法がある(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2011−84342号公報
しかしながら、樹脂フィルムの表面にはほこり等が付着しやすく、清浄な状態を維持することが難しい。単純な袋体であれば、包装材をクリーンな環境で製造することにより袋体内部を清浄に保つことは比較的容易である。しかし、製品を宙づりにするような立体的な形状の梱包材を大量に輸送したり保管したりする際に、異物の混入を避けることはコスト面から困難である。
このような問題は、医療機器だけでなく、異物の混入が問題となる半導体素子又は半導体部品等の精密部品においても同様に生じる。
本開示の課題は、少量多品種の医療機器等の被梱包物に対応しつつ、必要とされる清浄度を容易に保ち、梱包できるようにすることである。
梱包材の一態様は、一対の樹脂製の枠体と、枠体に貼り付けられた樹脂フィルムとを備え、樹脂フィルムは、第1のフィルム層と、第1のフィルム層に剥離可能に積層された第2のフィルム層とを有し、第2のフィルム層を剥離した後、第2のフィルム層を剥離した面同士を対向させて一対の枠体で被梱包物を挟み込む。
梱包材の一態様において、第1のフィルム層は、熱可塑性ポリウレタンからなり、第2のフィルム層は、ポリオレフィンからなる構成とすることができる。
梱包材の一態様において、一対の枠体の少なくとも一方は、凹部と凹部を囲む鍔部とを有し、樹脂フィルムは凹部を蓋するように鍔部に貼り付けられている構成とすることができる。
梱包材の第二の態様は、樹脂フィルムが貼り付けられた枠体と、枠体と対応する段差部を有し、段差部に樹脂フィルムが貼り付けられた内容器と、内容器を収容する外容器とを備え、枠体に貼り付けられた樹脂フィルムと、段差部に貼り付けられた樹脂フィルムとの間に被梱包物を収容し、内容器及び外容器をそれぞれシールして、滅菌する。
梱包方法の一態様は、第1のフィルム層と、第1のフィルム層に剥離可能に積層された第2のフィルム層とを有する樹脂フィルムが貼り付けられた一対の枠体を準備する工程と、樹脂フィルムから第2のフィルム層を剥離した後、第2のフィルム層を剥離した面同士を対向させて枠体の間に被梱包物を挟み込む工程と、被梱包物を挟み込んだ後、樹脂フィルムを密着させる工程とを備えている。
本開示の梱包材によれば、少量多品種の医療機器等の被梱包物に対応しつつ、必要とされる清浄度を容易に保ち、医療機器をはじめとする精密部品等を梱包できる。
一実施形態に係る梱包材を示す斜視図である。 一実施形態に係る梱包材を拡大して示す断面図である。 梱包材の変形例を示す斜視図である。 梱包材の変形例を示す斜視図である。 梱包材の変形例を示す斜視図である。 梱包材の変形例を示す断面図である。
本実施形態の梱包材100は、図1に示すように、一対の樹脂製の枠体101と、枠体101に貼り付けられた樹脂フィルム102とを有している。本実施形態において2つの枠体101は、一辺をヒンジとして接続されており、樹脂フィルム102同士を向かい合わせて、重ね合わせることができる。
樹脂フィルム102は、図2に示すように、第1のフィルム層121と、第1のフィルム層121に剥離可能に積層された第2のフィルム層122とを有している。第1のフィルム層121は、柔軟性があり、破断強度が高いフィルムであり、第2のフィルム層122は、第1のフィルム層の保護フィルムとして機能する。
樹脂フィルム102は、第1のフィルム層121側が枠体に101に貼り付けられている。樹脂フィルム102は、張力が保たれた状態で枠体101に貼り付けられていることが好ましい。貼り付ける方法は特に限定されないが、例えば熱融着若しくは超音波融着又は接着等により貼り付けることができる。また、樹脂製の接着テープ等を介在させて貼り付けることもできる。
本実施形態において一対の枠体101が互いに同じ形状であり、凹部115と凹部115を囲む鍔部116とを有している。樹脂フィルム102は凹部115を蓋するように鍔部116に貼り付けられている。このため、第2のフィルム層122を剥離した後、樹脂フィルム102の間に被梱包物である医療機器を挟むようにして、2つの枠体101を重ね合わせると、被梱包物は、2枚の樹脂フィルム102に被覆されて、2つの枠体の凹部115の中に宙づりで収容される。なお、樹脂フィルム102は、凹部115を密閉しなくてよい。例えば、空気抜き等のために、凹部115と外部とを連通させる孔又は通路等が設けられていてもよい。但し、凹部115が樹脂フィルム102により密閉されていてもよい。
第2のフィルム層122を剥離した後、被梱包物を間に挟んで2つの枠体101を重ね合わせ、2枚の樹脂フィルム102を密着させる。被梱包物を収容した後、2つの枠体101が分離しないように、枠体101には互いに係合するスリット又は凹凸等を設けることができる。また、クリップ等により2つの枠体101が分離しないようにすることもできる。なお、樹脂フィルム102は、熱融着又は超音波融着等により融着させて2枚の樹脂フィルム102をシールすることもできる。また、温度及び圧力等の融着条件を調整することにより、剥離可能に融着することもできる。被梱包物を収容した梱包材100を、滅菌用の外袋等に収容して密封した後、ガンマ線又は電子線等を照射することにより被梱包物を滅菌し、輸送及び保存することが可能である。また、2枚の樹脂フィルム102をシールした場合には、外袋等に収容せずにそのまま滅菌しても、被梱包物の滅菌状態を長期間に亘り維持することができる。
本実施形態の梱包材は、樹脂フィルム102が2層になっており、被梱包物を梱包する前に、第2のフィルム層122が剥離される。このため、被梱包物と接触するのは内側の第1のフィルム層121だけである。従って、梱包材が製造された後、第2のフィルム層122の表面が異物等により汚染されたとしても、被梱包物と接する第1のフィルム層121の表面は清浄に保たれる。従って、これらの異物により被梱包物が汚染されるおそれがない。
第1のフィルム層121は、被梱包体の形状に応じて変形し、被梱包体を梱包し保管する際に破損しない伸びと強度とを有していればよい。例えば、引張破断強度が10N〜50N程度、破断伸びが200%〜800%程度、突き刺し強度が4N〜10N程度であればよい。これらの物性はJIS K7311に準拠して求めることができる。
第1のフィルム層121と第2のフィルム層122との剥離強度は、第2のフィルム層122の意図しない剥離又はずれ等を避け、確実に第1のフィルム層121の表面を保護する観点から1g/cm以上が好ましい。また、剥離の際に第1のフィルム層121が伸張したり破れたりしないようにするという観点から100g/cm以下が好ましく、30g/cm以下がより好ましい。
樹脂フィルム102は、例えば第1のフィルム層121が熱可塑性ポリウレタンからなり、第2のフィルム層122がポリオレフィンからなる積層フィルムとすることができる。第2のフィルム層122をポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルムとすることもできる。
熱可塑性ポリウレタンは、例えば、長鎖ジオール、及び短鎖ジオールとジイソシアネートとを主原料としてなる分子構造中にウレタン結合を有するゴム状弾性高分子のうち熱可塑性を有するものとすることができる。具体的には使用される前記長鎖ジオール等の原料によってアジペートエステル系、カプロラクトンエステル系等のポリエステル系、ポリエーテル系、ポリ炭酸エステル系等の熱可塑性ポリウレタンが挙げられ、それらから選ばれる1種又は2種以上を混合して用いることができる。中でも、物性等の観点からポリエステル系の熱可塑性ポリウレタンが好ましい。
熱可塑性ポリウレタンの物性を阻害しない範囲で公知の添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、造核剤、防曇剤、アンチブロッキング剤などを挙げることができる。上記添加剤は、1種又は2種以上を用いることができる。但し、フィルムからのブリードを避ける観点から、添加剤の量を低減した構成又は添加剤を含まない構成とすることもできる。
ポリオレフィンは、例えばポリエチレン又はエチレンを含む共重合体等とすることができる。具体的に、超低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレンと炭素数3〜18のα−オレフィンとの共重合体である直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、又はエチレンとアクリル酸若しくはメタクリル酸等との共重合体等を用いることができる。中でも、熱可塑性ポリウレタンとの剥離強度を適切な範囲とする観点から、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。
本発明の積層樹脂フィルムは、インフレーション法を用いた共押出、Tダイを用いた共押出又は押出ラミネート法等により製造することができる。3層以上のフィルムを成形した後、不要な層を剥離して巻き取ることにより2層のフィルムとしてもよい。
積層樹脂フィルムの成形は、比較的高い温度で行うことが好ましい。具体的に、成形温度は130℃以上が好ましく、150℃以上がより好ましい。比較的高温で成形することにより、低分子成分を揮発させ有機物溶出の少ない樹脂フィルムを実現することが可能となる。また、成形時に加熱されるため、第1フィルム層121と第2フィルム層122との界面をいわゆる無菌状態とすることができる。一方、樹脂材料の熱劣化を抑える観点からは成形温度は210℃以下とすることが好ましい。
一般的な成形環境において、200℃で共押出により形成した積層フィルムを、一般的な製造環境において、枠体に貼り付け、通常条件下での輸送を行った後、第2フィルム層122を剥離して、剥離直後の第1フィルム層121表面の生菌数を測定したが、生菌は検出できなかった。
第1のフィルム層121が熱可塑性ポリウレタンからなる場合には、第1のフィルム層121の厚さは、20μm〜100μm程度とすることができる。第2のフィルム層122がポリエチレンからなる場合には、第2のフィルム層122の厚さは、第1のフィルム層121の0.5倍〜10倍程度とすることができる。取り扱いの観点からは、第2のフィルム層122の厚さは第1のフィルム層121の厚さと同程度か、これよりも薄いことが好ましい。例えば、熱可塑性ポリウレタンからなる第1のフィルム層121の厚さを50μm程度とし、ポリエチレンからなる第2のフィルム層122の厚さを40μm程度とすることができる。
第1のフィルム層121を熱可塑性ポリウレタンからなるフィルムとすることにより、ガンマ線滅菌も容易に行うことができる。表1は、25kGyの線量でガンマ線滅菌を行ったサンプルと、ガンマ線滅菌を行っていないサンプルとの物性値を示している。ガンマ線滅菌を行った場合にも、熱可塑性ポリウレタンからなるフィルムは、伸び及び破断強度に大きな変化はなく、被梱包物を収容してガンマ線滅菌を行うことが可能である。
Figure 2016179828
本実施形態において、2つの枠体101が一体となっている例を示した。しかし、これに限らず2つの枠体101が、独立していてもよい。また、2つの枠体101を重ね合わせた状態で止めるための、突起と凹部又はスリット等が鍔部115等に設けられていてもよい。
枠体101は、特に限定されないが、製造コストの観点、異物の発生を押させる観点等からポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリカーボネート、アクリル又はポリアミド等により形成することが好ましい。
本実施形態においては、樹脂フィルム102が枠体101の凹部115を蓋するように設けられている。このため、2つの枠体101を重ね合わせて、被梱包物を梱包した際に、樹脂フィルム102に被覆された被梱包物は、枠体101により形成された収容空間内に宙づりで配置される。樹脂フィルム102の外表面が外部に露出していないため、樹脂フィルム102に損傷が生じにくくなるという利点がある。但し、枠体と収容部材とを別けてもよい。例えば、図3に示すように平板状の枠体101Aを用い、被梱包物200を梱包した枠体101Aを、被梱包物200が宙づりになるように収容容器103に収容してもよい。図4に示すような凹部を有する本体と、蓋体とを有する収容容器103と組み合わせることもできる。また、図5に示すような鍔部116と脚部117とを有する枠体101Bを用いることもできる。
2つの枠体101が、同一の形状である例を示したが、異なる形状の枠体を組み合わせることもできる。例えば、一方を凹部115を有する枠体101とし、他方を平板状の枠体101Aとすることができる。
本実施形態において、枠体101及び樹脂フィルム102が透明である例を示した。透明とすることにより被梱包物を確認できるという利点がある。但し、枠体101及び樹脂フィルム102の少なくとも一方又は少なくとも一部が不透明又は半透明であってもよい。
本実施形態の梱包材により梱包する医療機器は特に限定されないが、人工関節、体内埋め込みプレートやボルト等の立体形状を有する体内に埋め込む医療機器の2重滅菌包装の梱包材として特に有用である。
本実施形態の梱包材は、枠体に樹脂フィルムを貼り付け、第2のフィルム層を剥離しない状態で、輸送及び保管を行い、クリンルーム等の医療機器の製造現場において第2のフィルム層を剥離して、梱包を行うことができる。このようにすれば、異物が混入するおそれがほとんどなく、医療機器を清浄な状態で梱包することが可能となる。但し、枠体と樹脂フィルムとを別々に輸送及び保管し、医療機器の製造現場において、枠体に樹脂フィルムを貼り付けるのとほぼ同時に第2のフィルム層を剥離して梱包を行うこともできる。この場合、樹脂フィルムを枠体に貼り付けた後、第2のフィルム層を剥離しても、第2のフィルム層を剥離しながら樹脂フィルムを枠体に貼り付けることもできる。
樹脂フィルム及び枠体の製造、樹脂フィルムの枠体への貼り付け等の工程は、通常の製造環境において行うことができるが、これらの工程をホワイトルーム又はクリンルーム等で行うこともできる。枠体の製造をクリンルーム等で行うことにより、梱包材の外側も清浄に保つことができる。
本実施形態の梱包材100は、被梱包物を収容して樹脂フィルム102をシールした場合にはそのままγ線滅菌等を行い、滅菌済み梱包体とすることができる。また、被梱包物を収容した後、そのまま市販の滅菌バッグ等の外容器に収容し、滅菌することもできる。この場合は、樹脂フィルム102はシールしてもよく、しなくてもよい。樹脂フィルム102をシールした場合には、手術室での使用等に対応した2重滅菌梱包とすることができる。また、樹脂フィルム102をシールせずに、滅菌バッグ等を2重にすることもできる。
梱包材100を用いることにより被梱包物が宙に浮いた状態となり、滅菌状態を維持できるだけでなく、被梱包物を衝撃等から保護する緩衝材としても機能する。このため、滅菌済み梱包体の外側に緩衝材等を設けなくてもよく、面菌済み梱包体の取り扱いが容易になるという利点も得られる。但し、図3に示すような平板状の枠体を収容容器に入れずにそのまま、滅菌バッグ等に入れることもできる。
梱包材と外容器とを一体とすることもできる。例えば、図6に示すように、外容器31
1と、外容器311内に収容できる内容器312と、平板状の枠体313とを組み合わせることができる。内容器312は段差部312aを有し、段差部312aには樹脂フィルム102が貼り付けられている。従って、内容器312は枠体の一方として機能する。内容器312に貼り付けられた樹脂フィルム102及び枠体313に貼り付けられた樹脂フィルム102の第2フィルム層を剥離した後、2枚の樹脂フィルム102の間に、被梱包物200を挟み、被梱包物200を宙に浮かせた状態で保持することができる。内容器312の内壁面に突起等を設けて、枠体313を内容器312内に固定すれば、2枚の樹脂フィルム102が密着した状態を維持できる。なお、樹脂フィルム102を段差部312aに貼り付ける代わりに、枠体313と同様の樹脂フィルム102が貼り付けられた枠体を配置してもよい。内容器312及び外容器311の上部を、シールフィルム315及びシールフィルム316によりシールした後、滅菌すれば2重滅菌包装を実現できる。但し、滅菌バッグ等に収容して滅菌することもできる。内容器312及び外容器311がシールフィルム315、316により封止されているため、樹脂フィルム102同士をシールしなくてよいが、樹脂フィルム102同士をヒートシール等することも可能である。
外容器311、内容器312及び枠体313は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリカーボネート、アクリル又はポリアミド等により形成することができる。シールフィルム315及びシールフィルム316は、ポリエチレン製不織布等とすることができるが、容易に剥離でき且つ滅菌できるものであればポリエチレン製不織布に限らない。
外部からの衝撃等の影響をより小さくする観点から、内容器312の底面及び側面が、外容器311の底面及び側面と接していない構成とする方が好ましい。
本実施形態の梱包材は、樹脂フィルムがγ線照射によってほとんど劣化せず、γ線滅菌を行った後、約1年以上の長期に亘り滅菌状態を維持することが可能である。さらに、本実施形態の梱包材は、医療機器を清浄に梱包できるだけでなく、輸送中の振動や衝撃から被梱包物を保護し、輸送中に被梱包物が移動することを制限できる。
本実施形態の梱包材に収容した被梱包物の滅菌方法は、発熱や残留毒性等の観点からγ線滅菌又は電子線滅菌等が好ましいが、被梱包物によっては高圧蒸気滅菌やエチレンオキサイトガス滅菌等を用いることもできる。
本実施形態においては、被梱包物が医療機器である場合について説明した。しかし、本実施形態の梱包材及び梱包方法は、異物の混入を嫌う半導体素子又は半導体部品等を含む精密部品を梱包する場合にも用いることができる。
本開示の梱包材は、少量多品種の医療機器等の被梱包物に対応しつつ、必要とされる清浄度を容易に保つことができ、医療機器をはじめとする精密部品等の梱包材として有用である。
100 梱包材
101 枠体
101A 枠体
101B 枠体
102 樹脂フィルム
103 収容容器
115 凹部
116 鍔部
117 脚部
121 第1のフィルム層
122 第2のフィルム層
200 被梱包物
311 外容器
312 内容器
313 枠体
315 シールフィルム
316 シールフィルム

Claims (5)

  1. 一対の樹脂製の枠体と、
    前記枠体に貼り付けられた樹脂フィルムとを備え、
    前記樹脂フィルムは、第1のフィルム層と、前記第1のフィルム層に剥離可能に積層された第2のフィルム層とを有し、
    前記第2のフィルム層を剥離した後、前記第2のフィルム層を剥離した面同士を対向させて一対の前記枠体で被梱包物を挟み込む、梱包材。
  2. 前記第1のフィルム層は、熱可塑性ポリウレタンからなり、
    前記第2のフィルム層は、ポリオレフィンからなる、請求項1に記載の梱包材。
  3. 一対の前記枠体の少なくとも一方は、凹部と前記凹部を囲む鍔部とを有し、
    前記樹脂フィルムは前記凹部を蓋するように前記鍔部に貼り付けられている、請求項1又は2に記載の梱包材。
  4. 樹脂フィルムが貼り付けられた枠体と、
    前記枠体と対応する段差部を有し、前記段差部に樹脂フィルムが貼り付けられた内容器と、
    前記内容器を収容する外容器とを備え、
    前記枠体に貼り付けられた樹脂フィルムと、前記段差部に貼り付けられた樹脂フィルムとの間に被梱包物を収容し、前記内容器及び前記外容器をそれぞれシールして、滅菌する、梱包材。
  5. 第1のフィルム層と、前記第1のフィルム層に剥離可能に積層された第2のフィルム層とを有する樹脂フィルムが貼り付けられた一対の枠体を準備する工程と、
    前記樹脂フィルムから前記第2のフィルム層を剥離した後、前記第2のフィルム層を剥離した面同士を対向させて前記枠体の間に被梱包物を挟み込む工程とを備えている、梱包方法。
JP2015059891A 2015-03-23 2015-03-23 梱包材及び梱包方法 Pending JP2016179828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015059891A JP2016179828A (ja) 2015-03-23 2015-03-23 梱包材及び梱包方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015059891A JP2016179828A (ja) 2015-03-23 2015-03-23 梱包材及び梱包方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016179828A true JP2016179828A (ja) 2016-10-13

Family

ID=57132344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015059891A Pending JP2016179828A (ja) 2015-03-23 2015-03-23 梱包材及び梱包方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016179828A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102022108827A1 (de) 2022-04-12 2023-10-12 Aesculap Ag Sterilverpackung mit integrierter Dämpfung

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3063383U (ja) * 1999-04-26 1999-10-29 株式会社ユニテム 製品梱包用緩衝材
JP2001163363A (ja) * 1999-12-04 2001-06-19 Yoshimasa Kasakura 包装体
JP2006264294A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Unitem:Kk ポリウレタンフイルムを被溶着板材に熱溶着する溶着方法及び溶着機とその被溶着板材による梱包用緩衝材の製作法
JP3149101U (ja) * 2008-12-25 2009-03-12 ジャパン・プラス株式会社 生鮮食料品収納容器
US8240477B2 (en) * 2007-02-09 2012-08-14 Lightner Robert E Container assembly for packaging products

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3063383U (ja) * 1999-04-26 1999-10-29 株式会社ユニテム 製品梱包用緩衝材
JP2001163363A (ja) * 1999-12-04 2001-06-19 Yoshimasa Kasakura 包装体
JP2006264294A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Unitem:Kk ポリウレタンフイルムを被溶着板材に熱溶着する溶着方法及び溶着機とその被溶着板材による梱包用緩衝材の製作法
US8240477B2 (en) * 2007-02-09 2012-08-14 Lightner Robert E Container assembly for packaging products
JP3149101U (ja) * 2008-12-25 2009-03-12 ジャパン・プラス株式会社 生鮮食料品収納容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102022108827A1 (de) 2022-04-12 2023-10-12 Aesculap Ag Sterilverpackung mit integrierter Dämpfung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6161695A (en) Protective packaging unit
JP6861648B2 (ja) 医療デバイスの再滅菌を可能にするための包装方法
EP1589925B1 (en) Reduction of radiation damage to polymers
ES2386303T3 (es) Bolsa de doble compartimento
US20160066998A1 (en) Composite for packaging a medical device and method of forming the same
US8365910B2 (en) Medical device packaging
CN100441245C (zh) 用于运送无菌物品或消毒物品的包装
EP0198843A1 (en) FILM AMINATE WITH GAS BARRIER FOR STERILE, FLEXIBLE CONTAINERS.
JPH0884768A (ja) 紫外線吸収用パッケージ材料
KR20100102194A (ko) 붕괴가능한 주변 기포 형상부를 구비한 강성 홀딩 컨테이너
US11925490B2 (en) Packaged medical device
KR20190138890A (ko) 제 2 콘택트 렌즈 포장 및 방법
US20220295783A1 (en) Devices, systems, and methods for packaging and transport of biological tissue
US20180036092A1 (en) Package for a medical device
JP2016179828A (ja) 梱包材及び梱包方法
JP3206291U (ja) 生体埋植用医療機器の二重包装体
JP2012176770A (ja) 包装用袋、これを用いた包装体及び包装体の製造方法
JP2020109014A (ja) プレフィル用シリンジの包装体及びそれを用いた梱包方法
JP2007131323A (ja) 医療用包装体
US20210015579A1 (en) Package for pvc products
WO2012020734A1 (ja) 無菌物品包装体
KR20200090444A (ko) 수액백 외장 파우치용 필름
JP2019533619A (ja) 滅菌された不織布製品用のフィルムツーフィルム包装ソリューション
JPWO2018180318A1 (ja) 滅菌包装容器及びその製造方法
US20140272382A1 (en) Composite for packaging a medical device and method of forming the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190604

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190723