JP2016178617A - 車両制御装置 - Google Patents

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Yosuke Tomita
洋輔 富田
直幸 石原
Naoyuki Ishihara
直幸 石原
哲夫 西台
Tetsuo Nishidai
哲夫 西台
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Takahiro Inaguma
隆博 稲熊
和弥 濱田
Kazuya Hamada
和弥 濱田
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Abstract

【課題】携帯機を所持したユーザの接近を検出し易くし、かつ電力消費量を減少させる。【解決手段】車両制御装置10は、第1応答要求信号を送信する室外LF送信部4〜6と、携帯機20から返送される応答信号を受信するUHF受信部7と、UHF受信部7による応答信号の受信状態に応じて、携帯機20を所持したユーザを車両に迎えるウェルカムライト11の動作を許可する制御部1とを備える。制御部1は、室外LF送信部4〜6により第1応答要求信号を所定の周期で間欠的に送信しているときに、予め設定した条件が成立したか否かを判断し、該条件が成立すると、第1応答要求信号に代えて、第1応答要求信号と異なる第2応答要求信号を室外LF送信部4〜6により送信し、第2応答要求信号に応答して携帯機20から返送される応答信号のUHF受信部7による受信の有無に応じて、第2応答要求信号の送信を停止した後、第1応答要求信号の送信を抑制する。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザが接近したことを検出して、ユーザを車両に迎えるための車載機器の動作を許可する車両制御装置に関する。
たとえば特許文献1に記載されているように、ユーザが接近したことを検出して、ユーザを車両に迎えるための車載機器を動作させるウェルカム機能を有する車両がある。このウェルカム機能は、たとえばキーレスエントリシステムやパッシブエントリシステムを利用することにより実現されている。
詳しくは、車両に搭載された車載送信部が所定の周期で間欠的に応答要求信号を送信する。携帯機を所持したユーザが車両に接近すると、携帯機が応答要求信号を受信して、応答信号を返信する。この応答信号を車両に搭載された車載受信部が受信すると、たとえばサイドミラーに設けられたウェルカムライトを点灯して、ドアの付近の足元を照らし、ユーザを車両に迎える。
車載送信部からの応答要求信号の送信は、ポーリング方式で行われる。このため、車両のエンジンの停止時間が長くなると、車載送信部から応答要求信号を間欠的に送信するのに、電力が消費され続けて、電源である車両のバッテリが放電してしまうおそれがある。
そこで、たとえば特許文献2では、バッテリの電圧がドアロック機構の駆動を保証する電圧より低下したときに、車載送信部からの応答要求信号の送信を停止させる。また、特許文献3では、乗員センサにより乗員を検出したときに、車載送信部からの応答要求信号の送信を停止させる。また、特許文献2や特許文献3では、携帯機または車両側に設けた機能停止スイッチが操作されたときに、車載送信部からの応答要求信号の送信を停止させる。また、特許文献3や特許文献4では、車載送信部からの応答要求信号の送信を停止させる時間帯を設定している。
さらに、特許文献5では、車両の各席の外側に車載送信部が設けられ、これら車載送信部の総数未満であって2つ以上のものが同時に応答要求信号を送信する期間が定められた間欠出力制御パターンに従って、応答要求信号を送信する。
特開2005−127050号公報 特開2001−98810号公報 特開平10−297430号公報 特開2012−36669号公報 特開2008−38514号公報
従来のように、所定の条件が成立したときに、すぐに車載送信部からの応答要求信号を停止させてしまうと、たとえば車両の周辺にノイズが多い場合など、携帯機を所持したユーザが車両に接近しても、車載送信部から送信された応答要求信号が携帯機で受信されないことがある。この場合、携帯機から応答信号が返信されないため、車両側でユーザの接近を検出できず、ユーザを迎える車載機器を動作させることができない。
本発明の課題は、携帯機を所持したユーザの接近を検出し易くし、かつ電力消費量を減少させることができる、車両制御装置を提供することである。
本発明による車両制御装置は、第1応答要求信号を送信する車載送信部と、第1応答要求信号に応答して携帯機から返送される応答信号を受信する車載受信部と、車載送信部と車載受信部とを制御し、かつ車載受信部による応答信号の受信状態に応じて、携帯機を所持したユーザを車両に迎えるための車載機器の動作を許可する制御部とを備える。そして、制御部は、車載送信部により第1応答要求信号を所定の周期で間欠的に送信しているときに、予め設定した条件が成立したか否かを判断し、該条件が成立すると、第1応答要求信号に代えて、第1応答要求信号と異なる第2応答要求信号を車載送信部により送信し、第2応答要求信号に応答して携帯機から返送される応答信号の、車載受信部による受信の有無に応じて、第2応答要求信号の送信を停止した後、第1応答要求信号の送信を抑制する。
上記によると、携帯機を所持したユーザが車両に接近したときに、たとえば車両の周辺にノイズが多いため、車載送信部により送信された第1応答要求信号が携帯機で受信されなくても、予め設定した条件が成立すると、第1応答要求信号と異なる第2応答要求信号が車載送信部により送信される。このため、第2応答要求信号が携帯機で受信されて、携帯機から返送された応答信号が車載受信部で受信され、車両制御装置でユーザの接近を検出し易くすることができる。また、車載送信部により第2応答要求信号を送信して、携帯機からの応答信号の車載受信部による受信の有無に応じて、第2応答要求信号の送信を停止した後、第1応答要求信号の送信を抑制する。このため、たとえば、携帯機を所持したユーザが車両に接近していない場合や、該ユーザが乗車する意思がないのに車両に接近した場合などのような、ユーザを車両に迎える必要のないときに、第1応答要求信号の送信を抑制して、電力消費量を減少させることができる。
本発明では、前記条件の内容に応じて、制御部が、第2応答要求信号に応答して携帯機から返送される応答信号を、車載受信部により受信しない場合に、または、応答信号を車載受信部により受信しても、該応答信号に含まれるIDコードの照合が成立しない場合に、第1応答要求信号の送信を抑制してもよい。または、制御部が、第2応答要求信号に応答して携帯機から返送される応答信号を、車載受信部により受信した後、該応答信号に含まれるIDコードの照合が成立した場合に、第1応答要求信号の送信を抑制してもよい。
また、本発明では、第2応答要求信号は、第1応答要求信号より携帯機で受信され易い信号であることが好ましい。たとえば、第2応答要求信号は、第1応答要求信号に対して、送信パターン、データフォーマット、または信号強度が異なる信号であってもよい。さらに言えば、第2応答要求信号は、第1応答要求信号に対して、送信間隔が短い、データ長が長い、または信号強度が強い信号であってもよい。
また、本発明では、制御部は、第1応答要求信号の送信パターンを変更または送信を停止することにより、第1応答要求信号の送信を抑制してもよい。また、送信パターンの変更として、たとえば第1応答要求信号の送信周期を長くしてもよい。または、車載送信部が複数設けられている場合、制御部は、第1応答要求信号を送信する車載送信部の数を減らすことにより、第1応答要求信号の送信を抑制してもよい。
また、本発明では、前記条件は、車両の電源であるバッテリの電圧が閾値以下であるという条件を含んでいてもよい。または、前記条件は、携帯機を所持したユーザに乗車する意思が無いという条件を含んでいてもよい。
さらに、本発明では、制御部は、前記条件が不成立であると、第1応答要求信号の送信を継続してもよい。また、第2応答要求信号に応答して携帯機から返送される応答信号を、車載受信部により受信すると、第2応答要求信号の送信を停止した後、第1応答要求信号の送信を再開してもよい。
本発明によれば、携帯機を所持したユーザの接近を検出し易くし、かつ電力消費量を減少させることができる、車両制御装置を提供することが可能となる。
ウェルカムシステムの構成を示したブロック図である。 図1のウェルカムシステムを搭載した車両を示した図である。 第1実施形態による図1の車両制御装置の動作を示したフローチャートである。 図3の条件確認処理の詳細を示したフローチャートである。 図1の室外LF送信部による第1応答要求信号と携帯機からの応答信号の送信パターンの一例を示した図である。 図1の室外LF送信部による第1応答要求信号と第2応答要求信号の送信パターンの一例を示した図である。 図1の室外LF送信部による第1応答要求信号と第2応答要求信号の送信パターンの他の例を示した図である。 図7の例における第1応答要求信号と第2応答要求信号のデータフォーマットの一例を示した図である。 図1の室外LF送信部による第1応答要求信号と第2応答要求信号の送信パターンの他の例を示した図である。 図9の例における第1応答要求信号と第2応答要求信号の強度の一例を示した図である。 図1の車両制御装置で第2応答要求信号に対する応答信号を受信する場合の、第1応答要求信号と第2応答要求信号と応答信号の送信パターンの一例を示した図である。 図1の車両制御装置で第2応答要求信号に対する応答信号を受信しない場合の、第1応答要求信号と第2応答要求信号の送信パターンの一例を示した図である。 図1の車両制御装置で第2応答要求信号に対する応答信号を受信しない場合の、第1応答要求信号と第2応答要求信号の送信パターンの他の例を示した図である。 図1の車両制御装置で第2応答要求信号に対する応答信号を受信しない場合の、第1応答要求信号と第2応答要求信号の送信パターンの他の例を示した図である。 第2実施形態による車両制御装置の動作を示したフローチャートである。 図15の条件確認処理の詳細を示したフローチャートである。 第3実施形態による車両制御装置の動作を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
まず、本実施形態の構成を、図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、ウェルカムシステム100の構成を示したブロック図である。図2は、ウェルカムシステム100を搭載した車両30を示した図である。
ウェルカムシステム100は、ユーザが車両30(図2)に接近したことを検出して、ユーザを車両30に迎えるための車載機器を動作させる。本例では、ユーザを車両30に迎えるための車載機器として、ウェルカムライト11(図1)を用いている。具体的には、たとえば、ユーザが車両30に接近したことを検出すると、ウェルカムライト11を点灯させて、ドア31、32近傍の足元を照らし、乗車し易くする。
また、図1のシステム100は、携帯機20の接近状態において、スイッチ操作によりドア31〜33の施解錠などを行うキーレスエントリシステムや、ユーザのドアノブに対する接近や接触によりドア31〜33の施解錠などを行うパッシブエントリシステムでもある。
車両制御装置10、ウェルカムライト11、電源装置12、パッシブリクエストスイッチ13、エンジンスイッチ14、ドアロック装置15、およびエンジン装置16は、車両30に搭載されている。携帯機20は、車両30のユーザにより所持される。
車両制御装置10は、制御部1、室内LF(Low Frequency;長波)送信部2、3、室外LF送信部4〜6、およびUHF(Ultra High Frequency;極超短波)受信部7を備えている。制御部1は、CPUとメモリなどから構成されている。
室内LF送信部2、3と室外LF送信部4〜6は、LF信号送信回路とアンテナ2a〜6aとからそれぞれ構成されている。各室内LF送信部2、3のアンテナ2a、3aは、図2に示す車両30の車室内に設けられている。各室内LF送信部2、3は、携帯機20と通信するために、車室内にLF信号を送信する。
室外LF送信部4〜6のアンテナ4a〜6aは、図2に示すように、車両30の車室外に設けられている。詳しくは、室外LF送信部4のアンテナ4aは、車両30の運転席のドア31の外側近傍に設けられている。室外LF送信部5のアンテナ5aは、車両30の助手席のドア32の外側近傍に設けられている。室外LF送信部6のアンテナ6aは、車両30のバックドア33の外側近傍に設けられている。各室外LF送信部4〜6は、携帯機20と通信するために、車室外の車両30近傍にポーリング方式でLF信号を送信する。室外LF送信部4〜6は、本発明の「車載送信部」の一例である。
UHF受信部7は、UHF信号受信回路とアンテナ7aとから構成されていて、携帯機20から送信されたUHF信号を受信する。UHF受信部7は、本発明の「車載受信部」の一例である。
制御部1は、LF送信部2〜6とUHF受信部7を制御して、携帯機20に対して情報の送受信を行う。
携帯機20は、FOBキーから成り、制御部21、LF受信部22、UHF送信部23、および操作部24を備えている。制御部21は、CPUとメモリなどから構成されている。
LF受信部22は、LF信号受信回路とアンテナ22aとから構成されていて、車両制御装置10のLF送信部2〜6から送信されたLF信号を受信する。UHF送信部23は、UHF信号送信回路とアンテナ23aとから構成されていて、車両制御装置10に対してUHF信号を送信する。操作部24は、ドア31〜33を施解錠するために操作するスイッチなどから構成されている。
図2に示すウェルカムエリアE1〜E3は、携帯機20を所持したユーザを車両30に迎えるためのエリアである。このウェルカムエリアE1〜E3で、車両制御装置10と携帯機20とが通信可能になる。
詳しくは、ウェルカムエリアE1では、車両制御装置10が室外LF送信部4とUHF受信部7により、携帯機20と通信可能になる。また、ウェルカムエリアE2では、車両制御装置10が室外LF送信部5とUHF受信部7により、携帯機20と通信可能になる。さらに、ウェルカムエリアE3では、車両制御装置10が室外LF送信部6とUHF受信部7により、携帯機20と通信可能になる。
ウェルカムエリアE1〜E3で、車両制御装置10と携帯機20とが通信して、双方のIDコードの照合が行われる。そして、照合が成立した場合、すなわち双方のIDコードが一致した場合は、車両30の所定の車載機器の動作が許可される。
図1に示すように、車両制御装置10には、ウェルカムライト11、電源装置12、ドアロック装置15、およびエンジン装置16などの車載機器と、パッシブリクエストスイッチ13やエンジンスイッチ14などのスイッチが接続されている。
ウェルカムライト11は、発光ダイオードなどから成り、車両30のサイドミラー34、35(図2)に設置されている。電源装置12には、車両30の電源であるバッテリ12aが含まれている。電源装置12は、バッテリ12aの電力を管理し、たとえばバッテリ12aの電圧を示す情報を車両制御装置10の制御部1に送信する。
パッシブリクエストスイッチ13は、車両30のドア31〜33(図2)の外側面にあるドアノブの近傍にそれぞれ設置されている。エンジンスイッチ14は、車両30の車室内の運転席の近傍に設置されている。
ドアロック装置15は、車両30の各ドア31〜33の施解錠を行うための機構と該機構の駆動回路から成る。エンジン装置16は、車両30のエンジンを駆動するためのスタータモータと、該スタータモータの駆動回路から成る。
携帯機20を所持したユーザがパッシブリクエストスイッチ13を操作すると、該操作信号が制御部1に入力される。すると、制御部1が、LF送信部2〜6とUHF受信部7により携帯機20と通信して、IDコードの照合を行う。そして、照合が成立すると、制御部1が、ドアロック装置15を制御して、車両30の各ドア31〜33の施解錠を行う。
また、ウェルカムエリアE1〜E3で、ユーザが携帯機20の操作部24を操作した場合は、該操作に応じた信号が制御部21を介して、UHF送信部23により送信される。車両制御装置10では、その操作部24の操作に応じた信号をUHF受信部7により受信すると、制御部1がIDコードの照合を行う。そして、照合が成立すると、制御部1が、ドアロック装置15を制御して、車両30のドア31〜33の施解錠を行う。
また、携帯機20を所持したユーザがエンジンスイッチ14を操作すると、該操作信号が制御部1に入力される。すると、制御部1が携帯機20と通信して、IDコードの照合を行う。そして、照合が成立すると、制御部1が、エンジン装置16を制御して、車両30のエンジンの始動または停止を行う。
次に、第1実施形態による車両制御装置10と携帯機20の動作を、図3〜図14を参照しながら説明する。
図3は、第1実施形態による車両制御装置10の動作を示したフローチャートである。たとえば、車両30が停車中でかつ携帯機20を所持したユーザが車両30に乗車していない場合に、車両制御装置10の制御部1は、室外LF送信部4〜6により所定の周期で間欠的に第1応答要求信号S1を送信する(図3のステップP1)。
図5は、室外LF送信部4〜6による第1応答要求信号S1の送信パターンの一例を示した図である。たとえば、室外LF送信部4により第1応答要求信号S1が送信されてから、所定の間隔をおいて室外LF送信部5により第1応答要求信号S1が送信され、さらに所定の間隔をおいて室外LF送信部6により第1応答要求信号S1が送信される。室外LF送信部4と室外LF送信部5の信号送信間隔と、室外LF送信部5と室外LF送信部6の信号送信間隔とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。各室外LF送信部4〜6の信号送信周期T1は、同一である。
室外LF送信部4〜6による第1応答要求信号S1の送信中に、制御部1は条件確認処理を実行する(図3のステップP2)。
図4は、条件確認処理の詳細を示したフローチャートである。この条件確認処理は、予め設定した条件が成立したか否かを判断するための処理である。その条件には、バッテリ12aの電圧が閾値以下であること(図4のステップP11)が含まれている。また、携帯機20を所持したユーザに乗車する意思が無いと判断される条件(図4のステップP12)もある。
詳しくは、図4のステップP11で、制御部1は、電源装置12からの受信情報に基づいて、バッテリ12aの電圧が閾値以下であるか否かを判定する。
また、図4のステップP12で、制御部1は、携帯機20との照合が所定期間不成立か否かを判定する。携帯機20との照合とは、車両制御装置10が、携帯機20との間で通信を行って、車両制御装置10と携帯機20にそれぞれ付与されたIDコードを照合することである。この照合は、たとえば、キーレスエントリやパッシブエントリが行われる場合に実行され、またエンジン認証が行われる場合にも実行される。エンジン認証とは、エンジンスイッチ14が操作された後、IDコードの照合を行い、照合が成立すればエンジンが始動することである。
ステップP12において、たとえば、携帯機20から送信される応答信号S3をUHF受信部7で所定期間受信しない場合、制御部1は、携帯機20との照合が所定期間不成立であると判断する。また、所定期間内に応答信号S3をUHF受信部7で受信しても、該応答信号S3に含まれる携帯機20のIDコードと、内部メモリに記憶されたIDコードとが一致しなければ、制御部1は、携帯機20との照合が所定期間不成立であると判断する。
制御部1は、上記図4のステップP11、P12の判定が両方とも否定(NO)であった場合、条件が不成立であると判断する(図4のステップP17、図3のステップP3:NO)。この場合、制御部1は、携帯機20との照合が成立した否かを確認する(図3のステップP4)。
たとえば、携帯機20を所持したユーザが車両30のウェルカムエリアE1〜E3まで接近した場合、携帯機20のLF受信部22が、いずれかの室外LF送信部4〜6から送信された第1応答要求信号S1を受信する。そして、携帯機20の制御部21が、第1応答要求信号S1に応答するため、UHF送信部23により応答信号S3を返信する。この応答信号S3には、携帯機20に付与されたIDコードが含まれている。
車両制御装置10の制御部1は、携帯機20から返信された第1応答要求信号S1に対する応答信号S3を、UHF受信部7により受信すると、該応答信号S3に含まれる携帯機20のIDコードと、予め内部メモリに記憶されたIDコードとの照合を行う。そして、両IDコードが一致すると、制御部1は、携帯機20との照合が成立したと判断する(図3のステップP4:YES)。つまり、携帯機20を所持したユーザが車両30に接近したことが、車両制御装置10で検出される。この場合、制御部1は、ウェルカムライト11に対してウェルカム動作を許可する(図3のステップP5)。これにより、ウェルカムライト11が点灯して、ドア31、32の近傍の足元が照らされ、ユーザが車両30に迎えられる。ウェルカムライト11の点灯・消灯の制御は、制御部1で行ってもよいし、別のマイコンなどで行ってもよい。
一方、携帯機20を所持したユーザがウェルカムエリアE1〜E3の外側にいるときや、該ユーザがウェルカムエリアE1〜E3内にいても、周囲のノイズが多いときなどは、車両制御装置10の室外LF送信部4〜6からの第1応答要求信号S1が携帯機20のLF受信部22で受信されない。したがって、携帯機20のUHF送信部23から応答信号S3が送信されず、車両制御装置10のUHF受信部7で応答信号S3を受信することもない。このように、第1応答要求信号S1に対する応答信号S3を受信しない場合、制御部1は、携帯機20との照合が成立しないと判断する(図3のステップP4:NO)。そして、制御部1は、室外LF送信部4〜6により所定の周期で間欠的に第1応答要求信号S1を送信し続ける(図3のステップP1)。
また、携帯機20から返信された第1応答要求信号S1に対する応答信号S3を受信しても、該応答信号S3に含まれる携帯機20のIDコードと、内部メモリに記憶されたIDコードとが一致しなければ、制御部1は、携帯機20との照合が成立しないと判断する(図3のステップP4:NO)。この場合も、制御部1は、室外LF送信部4〜6により所定の周期で間欠的に第1応答要求信号S1を送信し続ける(図3のステップP1)。
他方、図4の条件確認処理において、ステップP11、P12のいずれかの判定が肯定(YES)であった場合、制御部1は、条件が成立したと判断する(図4のステップP16、図3のステップP3:YES)。この場合、制御部1は、第1応答要求信号S1に代えて、第2応答要求信号S2を室外LF送信部4〜6により送信する(図3のステップP6)。第2応答要求信号S2は、第1応答要求信号S1とは異なる信号であって、特に第1応答要求信号S1よりも携帯機20のLF受信部22で受信され易い信号である。
図6は、第1応答要求信号S1および第2応答要求信号S2の送信パターンの一例を示した図である。条件成立後に、第1応答要求信号S1とは送信パターンが異なる第2応答要求信号S2が、室外LF送信部4〜6により送信される。詳しくは、第1応答要求信号S1が、室外LF送信部4〜6から順番に単発で繰り返し送信されるのに対して、第2応答要求信号S2は、室外LF送信部4〜6から順番に複数回(3回)連続で送信される。第1応答要求信号S1と第2応答要求信号S2のデータフォーマットは同一である。室外LF送信部4〜6からの第2応答要求信号S2の連続送信を、さらに所定の周期で繰り返してもよい。このように、第2応答要求信号S2に短い間隔で連続性を持たせることで、第2応答要求信号S2が携帯機20のLF受信部22で受信され易くなり、ノイズ耐性が向上する。
また、図7〜図10に示すように、第1応答要求信号S1とは異なる他の第2応答要求信号S2’、S2”を、条件成立後に室外LF送信部4〜6により送信してもよい。
図7の例では、条件成立後に、第1応答要求信号S1とはデータフォーマットが異なる第2応答要求信号S2’が、室外LF送信部4〜6により送信される。詳しくは、図8に示すように、第1応答要求信号S1のデータフォーマットは、先頭に8ビットの同期データがあって、その後ろに車両情報などを示した第1データがあり、さらにその後ろに認証情報などを示した第2データがある。これに対して、第2応答要求信号S2’のデータフォーマットは、先頭に20ビットの同期データがあって、その後ろに第1データがあり、さらにその後ろに第2データがある。室外LF送信部4〜6からの第2応答要求信号S2’の送信を、所定の周期で繰り返してもよい。このように、第2応答要求信号S2’の同期データ長を長くすることで、第2応答要求信号S2’が携帯機20のLF受信部22で受信され易くなり、ノイズ耐性が向上する。
図9の例では、条件成立後に、第1応答要求信号S1とはLF信号の強度が異なる第2応答要求信号S2”が、室外LF送信部4〜6により送信される。詳しくは、図10に示すように、第1応答要求信号S1の正弦波の振幅A1より、第2応答要求信号S2”の正弦波の振幅A2を大きくして、第1応答要求信号S1の強度より第2応答要求信号S2”の強度を上げている。室外LF送信部4〜6からの第2応答要求信号S2”の送信を、所定の周期で繰り返してもよい。このように、第2応答要求信号S2”の強度を上げることで、第2応答要求信号S2”が携帯機20のLF受信部22で受信され易くなり、ノイズ耐性が向上する。
室外LF送信部4〜6による第2応答要求信号S2の送信中に、制御部1は、携帯機20との照合が成立しないか否かを確認する(図3のステップP7)。
いずれかの室外LF送信部4〜6から送信された第2応答要求信号S2を、携帯機20のLF受信部22が受信すると、制御部21は、第2応答要求信号S2に応答するため、図11に示すように、UHF送信部23により応答信号S3を返信する。この応答信号S3を、車両制御装置10のUHF受信部7により受信すると、制御部1は、該応答信号S3に含まれる携帯機20のIDコードと、内部メモリに記憶されたIDコードとの照合を行う。そして、両IDコードが一致すると、制御部1は、携帯機20との照合が成立したと判断する(図3のステップP7:NO)。この場合、制御部1は、室外LF送信部4〜6による第2応答要求信号S2の送信を停止した後、室外LF送信部4〜6により第1応答要求信号S1の送信を再開する(図3のステップP1)。
一方、たとえば、室外LF送信部4〜6から送信された第2応答要求信号S2が、携帯機20のLF受信部22で受信されなければ、携帯機20のUHF送信部23から応答信号S3が送信されず、車両制御装置10のUHF受信部7で応答信号S3を受信することもない。このように、第2応答要求信号S2に対する応答信号S3を受信しない場合、制御部1は、携帯機20との照合が成立しないと判断する(図3のステップP7:YES)。
また、たとえば、第2応答要求信号S2に対する応答信号S3を携帯機20から受信しても、該応答信号S3に含まれる携帯機20のIDコードと、内部メモリに記憶されたIDコードとが一致しない場合も、制御部1は、携帯機20との照合が成立しないと判断する(図3のステップP7:YES)。
上記のように携帯機20との照合が成立しない場合は(図3のステップP7:YES)、ユーザが車両30に接近していないか、あるいは携帯機20のIDコードが正しいものではないので、制御部1は、室外LF送信部4〜6による第2応答要求信号S2の送信を停止した後、室外LF送信部4〜6による第1応答要求信号S1の送信を抑制する(図3のステップP8)。
図12は、第2応答要求信号S2に対する応答信号を受信しない場合の、第1応答要求信号S1と第2応答要求信号S2の送信パターンの一例を示した図である。第2応答要求信号S2の送信前後で、第1応答要求信号S1の送信パターンが変更されている。詳しくは、第2応答要求信号S2の送信前に、室外LF送信部4〜6により送信された第1応答要求信号S1の送信周期T1より、第2応答要求信号S2の停止後に、室外LF送信部4〜6により送信された第1応答要求信号S1の送信周期T2の方を長くしている(T1<T2)。このようにすることで、第2応答要求信号S2の停止後に、室外LF送信部4〜6による第1応答要求信号S1の送信が抑制される。
上記に代えて、図13または図14に示すような方法で、第1応答要求信号S1の送信を抑制してもよい。
図13の例では、室外LF送信部4〜6による第2応答要求信号S2の停止後に、第1応答要求信号S1の送信を停止している。つまり、第2応答要求信号S2の停止後に、室外LF送信部4〜6の動作を停止させている。
図14の例では、第2応答要求信号S2の送信前後で、第1応答要求信号S1を送信する室外LF送信部4〜6の数を変更している。詳しくは、第2応答要求信号S2の送信前は、3つの室外LF送信部4〜6により第1応答要求信号S1を送信しているのに対して、第2応答要求信号S2の停止後は、2つの室外LF送信部4、5により第1応答要求信号S1を送信している。
このように、室外LF送信部4、5による第1応答要求信号S1の送信を再開し、室外LF送信部6による第1応答要求信号S1の送信を停止したままにしたのは、各室外LF送信部4〜6のアンテナ4a〜6aの設置位置を考慮したためである。つまり、図2に示すように、室外LF送信部6のアンテナ6aが設けられたバックドア33より、室外LF送信部4、5のアンテナ4a、5aが設けられた運転席と助手席のドア31、32の方が、ユーザが乗車のために接近する可能性が高い。このため、室外LF送信部4、5より携帯機20との通信頻度が低い室外LF送信部6を、停止させたのである。このように、第2応答要求信号S2の停止後に、第1応答要求信号S1を送信する室外LF送信部4〜6の数を減少させることで、室外LF送信部4〜6による第1応答要求信号S1の送信が抑制される。
前述したように、携帯機20を所持したユーザが車両30に接近したときに、たとえば車両30の周辺にノイズが多いと、車両制御装置10の室外LF送信部4〜6により送信された第1応答要求信号S1が、携帯機20のLF受信部22で受信されないことがある。
然るに、上記第1実施形態の車両制御装置10では、室外LF送信部4〜6により第1応答要求信号S1を送信しているときに、予め設定した条件が成立すると、第1応答要求信号S1と異なる第2応答要求信号S2を室外LF送信部4〜6により送信する。このため、第2応答要求信号S2が携帯機20のLF受信部22で受信されて、携帯機20のUHF送信部23から返送された応答信号S3が車両制御装置10のUHF受信部7で受信され、車両制御装置10の制御部1でユーザの接近を検出し易くすることができる。そして、ユーザの接近を検出すると、ウェルカムライト11を点灯させて、ユーザを車両30に迎えることが可能となる。
また、上記実施形態では、車両制御装置10の室外LF送信部4〜6により第2応答要求信号S2を送信しても、携帯機20からの応答信号S3をUHF受信部7により受信しなければ、第2応答要求信号S2の送信を停止した後、第1応答要求信号S1の送信を抑制する。また、第2応答要求信号S2に対する応答信号S3をUHF受信部7により受信しても、該応答信号S3に含まれる携帯機20のIDコードと車両制御装置10のIDコードとが不一致のために、IDコードの照合が成立しなければ、第2応答要求信号S2の送信を停止した後、第1応答要求信号S1の送信を抑制する。このため、たとえば、携帯機20を所持したユーザが車両30に接近していない場合や、該ユーザが乗車する意思がないのに車両30に接近した場合などのような、ユーザを迎える必要のないときに、第1応答要求信号S1の送信を抑制して、電力消費量を減少させることができる。
また、上記実施形態では、第2応答要求信号S2、S2’、S2”は、第1応答要求信号S1に対して、送信間隔が短い(S2)、データ長が長い(S2’)、または信号強度が強い(S2”)というように、第1応答要求信号S1より携帯機20のLF受信部22で受信され易い信号になっている。このため、第2応答要求信号S2、S2’、S2”が携帯機20のLF受信部22で容易に受信され、携帯機20のUHF送信部23から返送された応答信号S3が車両制御装置10のUHF受信部7で受信されて、車両制御装置10の制御部1でユーザの接近を精度よく検出することができる。
また、上記実施形態では、携帯機20からの応答信号S3を受信しない場合や、携帯機20と車両制御装置10との間でIDコードの照合が成立しない場合に、第2応答要求信号S2の停止後に、第1応答要求信号S1の送信周期を長くしたり、第1応答要求信号S1を送信する室外LF送信部4〜6の数を減らしたり、第1応答要求信号S1の送信自体を停止したりして、第1応答要求信号S1の送信を抑制している。このため、室外LF送信部4〜6に流れる電流の平均値を減少させて、電力消費量を減少させることができる。
また、上記実施形態では、室外LF送信部4〜6による送信信号を、第1応答要求信号S1から第2応答要求信号S2に切り替える条件に、バッテリ12aの電圧が閾値以下であるという条件が含まれている。このため、バッテリ12aの電圧が低下したときに、携帯機20を所持したユーザの接近を検出し易くすることができる。そして、第2応答要求信号S2を送信しても、携帯機20からの応答信号S3をUHF受信部7で受信しない場合に、第1応答要求信号S1の送信を抑制するので、バッテリ12aの電力消費を抑えることができる。
また、上記実施形態では、室外LF送信部4〜6による送信信号を、第1応答要求信号S1から第2応答要求信号S2に切り替える条件に、図4のステップP12のような、携帯機20を所持したユーザに乗車する意思が所定期間無いと判断される要素が含まれている。このため、携帯機20を所持したユーザの車両30への接近と、該ユーザに乗車する意思が有るか無いかを確認することができる。そして、ユーザに乗車する意思が無いと判断される条件が成立して、第2応答要求信号S2を送信しても、携帯機20からの応答信号S3をUHF受信部7で受信しない場合に、第1応答要求信号S1の送信を抑制するので、不必要な電力消費を抑えることができる。
さらに、上記実施形態では、前記条件が不成立であり、かつ携帯機20との照合が不成立であると、車両制御装置10が第1応答要求信号S1の送信を継続している。また、第2応答要求信号S2に応答して携帯機20から返送される応答信号S3を、UHF受信部7により受信し、かつ携帯機20と車両制御装置10との間でIDコードの照合が成立すると、第2応答要求信号S2の停止後に、第1応答要求信号S1の送信を再開している。このため、室外LF送信部4〜6によって第1応答要求信号S1を送信するより、第2応答要求信号S2を送信する方が電力消費量が多い場合に、送信信号を第2応答要求信号S2から第1応答要求信号S1に戻すことで、電力消費量を低減することができる。また、室外LF送信部4〜6による送信信号を第1応答要求信号S1に戻すことで、通常の携帯機10の検出モードに復帰することができる。
次に、第2実施形態による車両制御装置10と携帯機20の動作を、図15および図16を参照しながら説明する。
図15は、第2実施形態による車両制御装置10の動作を示したフローチャートである。第2実施形態では、室外LF送信部4〜6による第1応答要求信号S1の送信中に、制御部1は、図16に示すような条件確認処理を実行する(図15のステップP2a)。
図16の条件確認処理には、携帯機20を所持したユーザが車両30に接近しても、乗車する意思が無いと判断される条件(図16のステップP18、P19)が含まれている。
詳しくは、図16のステップP18で、制御部1は、ウェルカム動作を所定回数行ったか否かを判定する。本例では、ウェルカム動作とは、前述したウェルカムライト11の点灯のことである。
また、図16のステップP19で、制御部1は、ユーザのうろつきを検出したか否かを判定する。たとえば、携帯機20を所持したユーザが、携帯機20の操作部24やパッシブリクエストスイッチ13を操作せずに、ウェルカムエリアE1〜E3に所定時間滞在した場合は、ユーザに乗車する意思がないため、制御部1がユーザのうろつきを検出する。また、たとえば、ユーザがウェルカムエリアE1〜E3に携帯機20を所定時間放置した場合なども、ユーザに乗車する意思がないため、制御部1がユーザのうろつきを検出する。
上記図16のステップP18とステップP19の判定が両方とも否定(NO)であった場合、制御部1は、条件が不成立であると判断する(図16のステップP21、図15のステップP3a:NO)。この場合、制御部1は、携帯機20との照合が成立した否かを確認する(図15のステップP4)。そして、制御部1は、前述したように、携帯機20から返信された第1応答要求信号S1に対する応答信号S3を受信した後、該応答信号S3に含まれる携帯機20のIDコードと、内部メモリに記憶されたIDコードとの照合を行う。そして、両IDコードが一致すると、制御部1は、携帯機20との照合が成立したと判断し(図15のステップP4:YES)、ウェルカム動作を許可する(図15のステップP5)。
一方、上記図16のステップP18とステップP19のうち、いずれかの判定が肯定(YES)であった場合、制御部1は、条件が成立したと判断する(図16のステップP20、図15のステップP3a:YES)。この場合、制御部1は、第1応答要求信号S1に代えて、第2応答要求信号S2を室外LF送信部4〜6により送信する(図15のステップP6)。
そして、制御部1は、室外LF送信部4〜6による第2応答要求信号S2の送信中に、携帯機20との照合が成立した否かを確認する(図15のステップP7a)。ここで、第2応答要求信号S2に対する応答信号S3を受信しない場合や、該応答信号S3を受信しても、携帯機20のIDコードと、内部メモリに記憶されたIDコードとが一致しない場合には、制御部1は、携帯機20との照合が成立しないと判断する(図15のステップP7a:NO)。この場合、制御部1は、室外LF送信部4〜6による第2応答要求信号S2の送信を停止した後、室外LF送信部4〜6により第1応答要求信号S1の送信を再開する(図15のステップP1)。
他方、第2応答要求信号S2に対する応答信号S3を受信し、該応答信号S3に含まれる携帯機20のIDコードと、内部メモリに記憶されたIDコードとが一致すると、制御部1は、携帯機20との照合が成立したと判断する(図15のステップP7a:YES)。この場合、携帯機20を所持したユーザに乗車する意思が無いため、制御部1は、室外LF送信部4〜6による第2応答要求信号S2の送信を停止した後、室外LF送信部4〜6による第1応答要求信号S1の送信を抑制する(図15のステップP8)。
上記第2実施形態の車両制御装置10によると、ユーザに乗車する意思がないことを確認する条件が成立すると、第1応答要求信号S1に代えて第2応答要求信号S2が室外LF送信部4〜6により送信される。このため、第2応答要求信号S2が携帯機20で受信されて、携帯機20から返送された応答信号S3が車両制御装置10で受信され、車両制御装置10で携帯機20の接近を検出し易くすることができる。そして、車両制御装置10と携帯機20との照合が成立すると(すなわち、応答信号S3の受信およびIDコードの一致が確認されると)、ウェルカム動作を許可せず、第2応答要求信号S2の送信停止後に、第1応答要求信号S1の送信を抑制する。つまり、携帯機20が車両30に接近していても、ユーザに乗車する意思が無い場合などのような、ユーザを迎える必要のないときに、ウェルカム動作を動作させず、第1応答要求信号S1の送信を抑制して、電力消費量を減少させることができる。
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、図3の第1実施形態では、車両制御装置10の制御部1が、第2応答要求信号S2を送信した後、携帯機20との照合が成立した場合に、第2応答要求信号S2の送信を停止して、第1応答要求信号S1の送信を再開した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば図17に示す第3実施形態のように、第2応答要求信号S2を送信した後、携帯機20との照合が成立した場合に(図17のステップP7:NO)、制御部1が、ウェルカム動作を許可してから(図17のステップP9)、図17のステップP1で第1応答要求信号S1の送信を再開してもよい。
また、以上の実施形態では、室外LF送信部4〜6による送信信号を、第1応答要求信号S1から第2応答要求信号S2に切り替える条件として、図4のステップP11、P12や図16のステップP18、P19を例に示したが、本発明はこれのみに限定するものではなく、その他の判断要素を条件として予め設定してもよい。また、複数の判断要素を組み合わせた条件でもよい。さらに、それらの判断要素のうち、いずれか1つか、2つ以上か、または全てが肯定された場合に、条件が成立したと判断してもよい。
また、以上の実施形態では、携帯機20を所持したユーザの車両30への接近を検出したときに、ユーザを迎えるために、ウェルカムライト11を点灯させた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、車両30のドア31〜33を開錠したり、エンジンを始動したり、エアコンを駆動したりするなど、他の方法でユーザを車両に迎えてもよい。
また、以上の実施形態では、携帯機20を所持したユーザの車両30への接近を検出するために、第1応答要求信号や第2応答要求信号を送信する3つの室外LF送信部4〜6を設けた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、1つ、2つ、または4つ以上の車載送信部を車両に設けて、該車載送信部により第1応答要求信号や第2応答要求信号を送信してもよい。
さらに、以上の実施形態では、ウェルカムシステム100だけでなく、キーレスエントリシステムとパッシブエントリシステムにも組み込まれる車両制御装置10に本発明を適用した例を挙げたが、これに限るものではない。たとえば、ウェルカムシステムだけに組み込まれる車両制御装置や、キーレスエントリシステまたはパッシブエントリシステムにも組み込まれる車両制御装置に対しても、本発明を適用することは可能である。
1 制御部
4、5、6 室外LF送信部(車載送信部)
7 UHF受信部(車載受信部)
10 車両制御装置
11 ウェルカムライト(車載機器)
12a バッテリ
20 携帯機
S1 第1応答要求信号
S2、S2’、S2” 第2応答要求信号
S3 応答信号

Claims (12)

  1. 第1応答要求信号を送信する車載送信部と、
    前記第1応答要求信号に応答して携帯機から返送される応答信号を受信する車載受信部と、
    前記車載送信部と前記車載受信部とを制御し、かつ前記車載受信部による応答信号の受信状態に応じて、前記携帯機を所持したユーザを車両に迎えるための車載機器の動作を許可する制御部と、を備えた車両制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記車載送信部により前記第1応答要求信号を所定の周期で間欠的に送信しているときに、予め設定した条件が成立したか否かを判断し、
    前記条件が成立すると、前記第1応答要求信号に代えて、前記第1応答要求信号と異なる第2応答要求信号を前記車載送信部により送信し、
    前記第2応答要求信号に応答して前記携帯機から返送される応答信号の、前記車載受信部による受信の有無に応じて、前記第2応答要求信号の送信を停止した後、前記第1応答要求信号の送信を抑制する、ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両制御装置において、
    前記制御部は、前記第2応答要求信号に応答して前記携帯機から返送される応答信号を、前記車載受信部により受信しない場合に、または、前記応答信号を前記車載受信部により受信しても、該応答信号に含まれるIDコードの照合が成立しない場合に、前記第1応答要求信号の送信を抑制する、ことを特徴とする車両制御装置。
  3. 請求項1に記載の車両制御装置において、
    前記制御部は、前記第2応答要求信号に応答して前記携帯機から返送される応答信号を、前記車載受信部により受信した後、該応答信号に含まれるIDコードの照合が成立した場合に、前記第1応答要求信号の送信を抑制する、ことを特徴とする車両制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両制御装置において、
    前記第2応答要求信号は、前記第1応答要求信号より前記携帯機で受信され易い信号である、ことを特徴とする車両制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両制御装置において、
    前記第2応答要求信号は、前記第1応答要求信号に対して、送信パターン、データフォーマット、または信号強度が異なる信号である、ことを特徴とする車両制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両制御装置において、
    前記第2応答要求信号は、前記第1応答要求信号に対して、送信間隔が短い、データ長が長い、または信号強度が強い信号である、ことを特徴とする車両制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車両制御装置において、
    前記制御部は、
    前記第1応答要求信号の送信パターンを変更または送信を停止することにより、前記第1応答要求信号の送信を抑制する、ことを特徴とする車両制御装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の車両制御装置において、
    前記制御部は、
    前記第1応答要求信号の送信周期を長くすることにより、前記第1応答要求信号の送信を抑制する、ことを特徴とする車両制御装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の車両制御装置において、
    前記車載送信部は複数設けられていて、
    前記制御部は、
    前記第1応答要求信号を送信する前記車載送信部の数を減らすことにより、前記第1応答要求信号の送信を抑制する、ことを特徴とする車両制御装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の車両制御装置において、
    前記条件は、車両の電源であるバッテリの電圧が閾値以下であるという条件を含む、ことを特徴とする車両制御装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の車両制御装置において、
    前記条件は、前記携帯機を所持したユーザに乗車する意思が無いという条件を含む、ことを特徴とする車両制御装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の車両制御装置において、
    前記制御部は、
    前記条件が不成立であると、前記第1応答要求信号の送信を継続し、
    前記第2応答要求信号に応答して前記携帯機から返送される応答信号を、前記車載受信部により受信すると、前記第2応答要求信号の送信を停止した後、前記第1応答要求信号の送信を再開する、ことを特徴とする車両制御装置。
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