JP2016177111A - 2成分現像剤、現像装置および画像形成装置 - Google Patents

2成分現像剤、現像装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トナーのキャリアへの固着を抑制する手段を提供する。
【解決手段】トナーとキャリアからなる2成分現像剤において、前記トナーの1/2法における溶融温度が、106℃以上、112℃未満の場合は、前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを12mN/mとする、または、前記トナーの1/2法における溶融温度が、112℃以上、115℃未満の場合は、前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを15mN/m以下とする、または、前記トナーの1/2法における溶融温度が、115℃以上、126℃未満の場合は、前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを20mN/m以下とする、または、前記トナーの1/2法における溶融温度が、126℃以上、130℃以下の場合は、前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを40mN/m以下とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子写真方式のプリンタや複写機等の画像形成装置およびその現像装置に関し、特に、現像装置の現像に用いる2成分現像剤に関する。
従来の画像形成装置は、トナーとキャリアからなる2成分現像剤のキャリアの表面自由エネルギを考慮して感光体ドラムを現像する際の濃度ムラを抑制している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−162842号公報(段落0009−0010)
しかしながら、1/2法における溶融温度が低いトナーを用いた場合は、キャリアの表面自由エネルギが高いと、キャリアにトナーが固着する場合があるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するために、トナーとキャリアからなる2成分現像剤において、前記トナーの1/2法における溶融温度が、106℃以上、112℃未満の場合は、前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを12mN/mとする、または、前記トナーの1/2法における溶融温度が、112℃以上、115℃未満の場合は、前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを15mN/m以下とする、または、前記トナーの1/2法における溶融温度が、115℃以上、126℃未満の場合は、前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを20mN/m以下とする、または、前記トナーの1/2法における溶融温度が、126℃以上、130℃以下の場合は、前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを40mN/m以下とすることを特徴とする。
これにより、本発明は、トナーのキャリアへの固着を抑制することができるという効果が得られる。
実施例のプリンタを示す説明図 実施例の現像装置を示す説明図 実施例のプリンタの制御系統を示すブロック図 実施例の評価試験に用いた印刷パターンを示す説明図 実施例の評価試験結果を示す説明図
以下に、図面を参照して本発明による2成分現像剤、現像装置および画像形成装置の実施例について説明する。
以下に、図1ないし図5を用いて本実施例のプリンタについて説明する。
本実施例の画像形成装置としてのプリンタ1は、カラー画像を印刷する電子写真方式のカラープリンタである。
プリンタ1は、図1に示すように、装置筐体の下部に着脱自在に装着され、印刷用の媒体としての用紙Pを積層した状態で収納する用紙カセット2、回転により用紙カセット2に収納された用紙Pを図1に破線で示す用紙搬送路3へ1枚ずつ分離して繰出すホッピングローラ4、用紙搬送路3に沿って用紙Pを搬送する搬送ローラ5、図1に破線の矢印で示す用紙搬送方向に搬送される用紙Pの先端を検出する用紙位置検出センサ6、各色のトナー像を形成する複数の現像装置8、現像装置8で形成されたトナー像を用紙P上に転写する転写ユニット9と、転写ユニット9で用紙P上に転写されたトナー像を加熱ローラ10aおよび加圧ローラ10bによる加圧および加熱によって用紙P上に定着させる定着ユニット10、定着ユニット10によりトナー像が定着された用紙Pをスタッカ11上に排出する排出ローラ12等を備えている。
転写ユニット9は、駆動ローラ15aと支持ローラ15bと支持ローラ15cとの間に張架された、トナー像が転写される転写体としての無端の中間転写ベルト15、転写手段としての一次転写ローラ17、支持ローラ15cに対向配置された転写手段としての二次転写ローラ18、二次転写ローラ18による用紙Pへの転写後に中間転写ベルト15に残留したトナーを除去する図示しないクリーニング手段等を備えている。
本実施例のプリンタ1では、第1の現像剤構成材料としてのトナーと、磁性を有する球体である第2の現像剤構成材料としての磁性キャリア(図2にハッチングを付して示した球体、以下単にキャリアという。)とを所定の割合で混合した2成分現像剤(以下、単に現像剤という。)を用いる。
現像装置8は、それぞれに設定された設定色、つまりブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)のトナーを収容したトナータンク21を有しており、4つの現像装置8k、8y、8m、8cは、駆動ローラ15aにより回転駆動される中間ベルト15にトナー像を形成する順に配置される。
また、各現像装置8は、図2に示すように、露光手段としての露光ヘッド22、露光ヘッド22による露光により静電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラム23、感光体ドラム23の表面を一様に帯電させる帯電手段としての帯電ローラ24、静電潜像が形成された感光体ドラム23にトナーを供給して現像するトナー担持体としての現像スリーブ25、トナーとキャリアからなる現像剤を撹拌しながら現像スリーブ25へ供給する現像剤供給手段としての第1の搬送スクリュー26aおよび第2の搬送スクリュー26b、現像スリーブ25の外周面上の現像剤を規制して所定の厚さの現像剤層を形成する現像剤層形成手段としての層形成ブレード27、中間転写ベルト15への転写後に感光体ドラム23上に残留したトナーを掻き取って除去する像担持体クリーニング部材としてのクリーニングブレード28、現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段としての濃度センサ29等を備えている。
本実施例のプリンタ1の制御系統は、図3に示すように、情報入力手段としてのパーソナルコンピュータ等の上位装置30から印刷データや制御命令を受信するインタフェイス制御部31、インタフェイス制御部31によって受信した印刷データや制御命令に基づいてプリンタ1の印刷動作を制御する印刷制御部32、記憶部33、主制御部34、操作入力部35、各種センサ36を含んで構成される。
また、制御系統は、一次転写ローラ17に印加する一次転写電圧を制御する一次転写電圧制御部17a、二次転写ローラ18に印加する二次転写電圧を制御する二次転写電圧制御部18a、帯電ローラ24に印加する帯電電圧を制御する帯電電圧制御部24a、現像スリーブ25に印加する現像電圧を制御する現像電圧制御部25a、層形成ブレード27に印加する層形成電圧を制御する層形成電圧制御部27a、印刷制御部32からの指示に基づいて前記各電圧制御部が印加する電圧の印加タイミングを制御するプロセス制御部37を含んで構成される。
更に、制御系統は、露光ヘッド22の印刷データに基づく発光を制御する露光制御部22a、濃度センサ29の感度を調整するための調整電圧等を制御する濃度センサ制御部29a、感光体ドラム23を回転駆動するドラムモータ38の駆動を制御するドラムモータ制御部38aを含んで構成される。
なお、インタフェイス制御部31、記憶部33、主制御部34、操作入力部35、各種センサ36は印刷制御部32と接続され、主に印刷制御部32への信号を出力し、一次転写電圧制御部17a、二次転写電圧制御部18a、帯電電圧制御部24a、現像電圧制御部25a、層形成電圧制御部27a、プロセス制御部37、露光制御部22a、濃度センサ制御部29a、ドラムモータ制御部38aは印刷制御部32と接続され、印刷制御部からの出力信号に基づいて動作する。
一次転写ローラ17は、中間転写ベルト15を挟んで各現像装置8の感光体ドラム23に対向配置され、一次転写電圧制御部17aにより印加された一次転写電圧によって、各感光体ドラム23上に形成されたトナー像を中間転写ベルト15の外周面上に転写する。
中間転写ベルト15は、駆動ローラ15aにより図1に実線で示す矢印方向(トナー像搬送方向という。)に回転駆動され、各現像装置8k、8y、8m、8cの感光体ドラム23から一次転写ローラ17によって転写されたトナー像を二次転写ローラ18の方向へ搬送する。
二次転写ローラ18は、中間転写ベルト15を挟んで支持ローラ15cに対向配置され、中間転写ベルト15と二次転写ローラ18との間で挟持して用紙搬送方向に搬送される用紙P上に、二次転写電圧制御部18aにより印加された二次転写電圧によって、中間転写ベルト15に転写されたトナー像を用紙P上に転写する。
露光ヘッド22は、各現像装置8の感光体ドラム23の上方に対向配置され、LED(Light Emitting Diode)やレーザ等の発光体を備えており、露光制御部22aからの印刷データに基づく発光信号によって、感光体ドラム23の表面に光を選択的に照射し、その表面を露光して静電潜像を形成する。
感光体ドラム23は、ドラムモータ制御部38aによるドラムモータ38の駆動により用紙Pを搬送する方向(図2に矢印で示す反時計方向、搬送回転方向という。)に回転駆動される。
また、感光体ドラム23の軸方向の一方の端部に設けられたギヤには、現像スリーブ25、第1および第2の搬送スクリュー26a、26bのそれぞれの端部に設けられたギヤが噛み合っており、ドラムモータ38により図2に示すそれぞれの矢印方向に回転駆動される。
帯電ローラ24は、金属製のシャフトの外周にエピクロロヒドリンゴム層を形成した円柱状部材であって、感光体ドラム23と逆方向に回転し、帯電電圧制御部24aにより印加された帯電電圧によって、感光体ドラム23の外周面を一様に帯電させる。
第1および第2の搬送スクリュー26a、26bは、それぞれの外周面に螺旋状の羽根が設けられた互いに逆方向に回転する軸状部材であって、現像スリーブ25に対向配置された第1の搬送スクリュー26aと第2の搬送スクリュー26bとは、軸方向の両側の端部に図示しない切欠部が設けられた突出壁26cを挟んで並設されており、トナータンク21から供給されたトナーと予め封入されたキャリアとを、螺旋状の羽根の回転により撹拌しながらそれぞれの軸方向に搬送する。
本実施例のトナーは、第2の搬送スクリュー26bの軸方向の一方の端部に設けられた図示しない供給穴を介して第2の搬送スクリュー26b側に堆積し、第2の搬送スクリュー26bによってキャリアと共に撹拌されながら、例えば、図2の紙面手前側から奥側に搬送され、奥側で突出壁26cの切欠部を乗越えて第1の搬送スクリュー26a側に移動し、第1の搬送スクリュー26a側に移動した現像剤は、第1の搬送スクリュー26aによって撹拌されながら奥側から手前側に搬送され、手前側で突出壁26cの切欠部を乗越えて第2の搬送スクリュー26b側に戻され循環する。
この第1および第2の搬送スクリュー26a、26bによる撹拌によりトナーとキャリアとが擦れ合い、これらの間の摩擦によって本実施例のトナーは負に帯電し、キャリアは正に帯電する。
現像スリーブ25は、金属製のパイプの内部に磁性体を設けた円筒状部材であって、感光体ドラム23と、所定の隙間(本実施例では、450μm)を介して対向しており、第1および第2の搬送スクリュー26a、26bによって撹拌された現像剤を磁力により汲み上げて外周面に磁気穂を形成し、現像電圧制御部25aにより印加された現像電圧によって、感光体ドラム23上に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する。
本実施例では、磁気穂に存在するキャリアが磁力によって現像スリーブ25の外周面に吸引された状態で残留し、トナーのみが電気力によって磁気穂から感光体ドラム23に移動して静電潜像が現像される。
層形成ブレード27は、層形成電圧制御部27aにより印加された層形成電圧によって、現像スリーブ25上に形成された磁気穂を一定の長さに規制する板状部材であって、その先端が所定の隙間(本実施例では、450μm)を介して現像スリーブ25の外周面に対向するよう配置されている。
濃度センサ29は、透磁率検出型のセンサであって、現像剤中に存在するトナーの濃度を検出する。
記憶部33は、プリンタ1全体の動作制御および印刷処理を行うための制御プログラムや制御データを記憶するROM(Read Only Memory)33a、制御プログラムの実行に伴って生成される各種の情報を一時的に記憶するRAM(Randam Access Memory)33bを備えている。なお、本実施例のRAM33bは、書き換え可能なフラッシュROM等を用いている。
主制御部34は、CPU(Centoral Processing Unit)34aを備えており、ROM33aに格納された制御プログラムに基づいてプリンタ1全体の動作制御および印刷処理を行う。
操作入力部35は、操作パネル等に設けた、操作者の入力操作を受付ける操作ボタン等の入力手段、およびディスプレイ等の表示手段等を備えている。
各種センサは、濃度センサ29を除く、用紙位置検出センサ6等の用紙Pの位置や姿勢、量を検出するセンサ群である。
以下に、本実施例のプリンタ1による印刷処理について図1、図2を用いて説明する。
用紙カセット2に収納された用紙Pは、ホッピングローラ4により1枚ずつに分離されて用紙搬送路3に繰出され、搬送ローラ5によって二次転写ローラ18へ搬送される。
一方、現像装置8では、感光体ドラム23が搬送回転方向(図2に示す矢印参照)に回転し、帯電ローラ24により一様に帯電された後に、露光ヘッド22による光の照射により表面が露光され、感光体ドラム23の外周面に静電潜像が形成される。
また、トナーとキャリアからなる現像剤は、第1および第2の搬送スクリュー26a、26bにより撹拌されながらこれらの間を循環し、第1の搬送スクリュー26aによる搬送中に、現像剤は現像スリーブ25の磁力により現像スリーブ25の外周面に汲み上げられ、現像スリーブ25に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ25上に分布させた磁束密度によって磁気穂を形成し、その磁気穂は層形成ブレード27により一定の長さに規制される。
一定の長さに規制された現像剤による磁気穂は、現像スリーブ25の搬送回転方向とは逆方向の回転に伴って、感光体ドラム23との対向部に到達し、負帯電したトナーが現像スリーブ25から感光体ドラム23上に形成された静電潜像に移動し、感光体ドラム23上にトナー像を形成する。
なお、現像スリーブ25と感光体ドラム23との対向部を通過した現像剤(感光体ドラム23へ移動しなかったトナーとキャリア)は、現像スリーブ25から離脱するように分布させた磁力により第1の搬送スクリュー26aに戻され現像装置8内に回収される。
そして、感光体ドラム23上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ17により中間転写ベルト15上に転写された後に二次転写ローラ18へ搬送され、二次転写ローラ18により用紙搬送路3を搬送される用紙P上に転写される。
用紙P上に転写されたトナー像は、定着ユニット10により加熱および加圧されて用紙P上に定着され、トナー像が定着された用紙Pは排出ローラ12によりスタッカ11上に排出される。
このようにして、本実施例のプリンタ1による印刷処理が行われる。
この印刷処理に用いられるトナーおよびキャリアからなる現像剤について、トナーの1/2法における溶融温度T1/2(以下、単に溶融温度T1/2 という。)と、キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギEcに着目して、プリンタ1による印刷時に生じる、トナーのキャリアへの固着性に与える影響の評価試験を行った。
評価に用いたトナーは、ポリエステル結着樹脂と、内部添加剤としての帯電制御剤、内部添加剤としての離型剤、内部添加剤としての着色剤およびワックス等の外部添加剤から形成された、粒子径が5.5μmの紛体であり、以下に示す6種類のトナーを用いた。
トナー1:溶融温度T1/2 =96℃
トナー2:溶融温度T1/2 =106℃
トナー3:溶融温度T1/2 =112℃
トナー4:溶融温度T1/2 =115℃
トナー5:溶融温度T1/2 =126℃
トナー6:溶融温度T1/2 =130℃
なお、溶融温度T1/2 の測定は、ピストン直径1mmのフローテスタ(株式会社島津製作所製、CFT−500D)を用い、試料の雰囲気温度の温度上昇率:3℃/min、ピストンに対する荷重10kgとした場合の、温度上昇に伴うピストンストロークSの変化を記録しながら測定した。
この場合の溶融温度T1/2 =は、フローテスタにおいて測定されたトナーの流出開始点のストロークSmin と流出終了点のストロークSmax との中間点のストロークS1/2 =(Smin+Smax)/2における温度として定義される。
上記評価に用いたキャリアは、磁性材からなる球状の芯材の外表面に樹脂被膜層を形成した平均粒径35μmの球体であり、以下に示すパウダーデック株式会社製の4種類のキャリアを用いた。
キャリア1:型式 EF592−35(樹脂被膜層:フッ素シリコーン系樹脂)
キャリア2:型式 EF96F−35(樹脂被膜層:フッ素、シリコーンの混合樹脂)
キャリア3:型式 EF96−35(樹脂被膜層:シリコーン系樹脂)
キャリア4:型式 EF83−35(樹脂被膜層:アクリル系樹脂)
この場合のキャリア表面の表面自由エネルギEcは、異なる既知の表面自由エネルギEを有する3種の溶剤と、キャリアの樹脂被膜層と同じ材料で形成された基板との接触角θにより算出する。
すなわち、各溶剤のそれぞれの表面自由エネルギEと、それぞれの溶剤の基板との接触角θを、溶剤1(E1、θ1)、溶剤2(E2、θ2)、溶剤3(E3、θ3)とし、3つの表面自由エネルギEと接触角θの余弦cosθとの回帰直線を、cosθ=a1E+a0とすると、a1、a0は、
Figure 2016177111
で求められる。
cosθ=1のときの表面自由エネルギEが、求める基板(樹脂被膜層)の表面自由エネルギEcとなるので、各基板の表面自由エネルギEcは、
Figure 2016177111
で求められる。
本実施例では、3種の溶剤を(溶剤1:水、溶剤2:1−ブロモナフタレン(Bromonaphtalene)、溶剤3:n−ドデカン(Dodecane))とし、自動接触角計(協和界面科学株式会社製、CA−V型)を用いて各基板との接触角θを測定し、前記式(1)、式(2)、式(3)を用いて、各キャリア表面の表面自由エネルギEcを算出した。
算出された各キャリア表面の表面自由エネルギEcは、キャリア1:Ec=12mN/m(ミリニュートン/メータ)、キャリア2:Ec=15mN/m、キャリア3:Ec=20mN/m、キャリア4:Ec=40mN/mであった。
上記した6種のトナーと4種のキャリアをそれぞれ組合せてトナー濃度10%の現像剤に調整し、プリンタ1の現像装置8に封入して10000枚の印刷を行い、印刷後のキャリアへのトナー固着の有無を評価した。その評価条件は、
・用紙P:A4標準紙(例えば、OKIエクセレントホワイト紙、秤量=80g/m2)
・印刷速度(=感光体ドラム23の周方向速度=搬送速度):200mm/s
・用紙Pの送り方向:横方向送り(用紙Pの短手方向送り、図4参照)
・印刷パターン:5%duty(用紙P1枚の印刷可能範囲の全面ベタ印刷時の面積率100%印刷を100%dutyとする。)
なお、評価試験では、帯電ローラ24へ印加する帯電電圧は、感光体ドラム23の表面電位が−600Vとなる−1146Vに固定し、露光時における感光体ドラム23の潜像電位が−100Vとなるように露光ヘッド22の発光量を調整し、現像スリーブ25と層形成ブレード27へは、それぞれ−500Vの電圧を印加した。
また、印刷パターンは、図4に示すように、用紙Pの送り方向前端側であって、送り方向の直交方向に設けた面積率5%の印刷領域に黒色のベタ印刷を行うパターンである。
前記評価条件における評価結果を図5に示す。なお、評価の判定は、キャリアへのトナー固着が発生して印刷画像に不良が生じた場合を「×」で、キャリアへのトナー固着が発生せずに良好な印刷画像が得られた場合を「○」で示す。
図5から判るように、
(a)溶融温度T1/2 =96℃のトナーの場合は、キャリア1〜4のいずれのキャリアを用いてもキャリアにトナーが固着した。
(b)溶融温度T1/2 =106℃のトナーの場合は、樹脂被膜層の表面自由エネルギEcが12mN/m以下のキャリアを用いれば、キャリアにトナーが固着しなかった。
(c)溶融温度T1/2 =112℃のトナーの場合は、樹脂被膜層の表面自由エネルギEcが15mN/m以下のキャリアを用いれば、キャリアにトナーが固着しなかった。
(d)溶融温度T1/2 =115℃のトナーの場合は、樹脂被膜層の表面自由エネルギEcが20mN/m以下のキャリアを用いれば、キャリアにトナーが固着しなかった。
(e)溶融温度T1/2 =126℃のトナーの場合は、樹脂被膜層の表面自由エネルギEcが40mN/m以下のキャリアを用いれば、キャリアにトナーが固着しなかった。
(f)溶融温度T1/2 =130℃のトナーの場合は、樹脂被膜層の表面自由エネルギEcが40mN/m以下のキャリアを用いれば、キャリアにトナーが固着しなかった。
これは、溶融温度T1/2 が低いトナーでは、キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギが増加して、つまりキャリアの樹脂被膜層とトナーとの接触面積が増加してこれらの間の摩擦力が増加し、摩擦熱が多く発生してトナーが溶融しキャリアに固着しやすくなるためと考えられる。
この場合のキャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギEcの下限は12mN/mであり、上限は40mN/mである。樹脂被膜層の表面自由エネルギEcが下限未満の場合は、トナーの帯電量が過大になって印刷画像の劣化が生じ、上限を超える場合は、トナーが帯電し難くなって印刷画像の劣化が生じるからである。
また、トナーの溶融温度T1/2 の下限は106℃であり、上限は130℃である。トナーの溶融温度T1/2 が下限未満の場合は、前記のようにトナーが溶融し易くなってキャリアへのトナー固着に伴う印刷画像の劣化が生じ、上限を超える場合は、定着ユニット10によるトナー像の定着不良が生じ、印刷品質が低下するからである。
そこで、
(1)トナーの溶融温度T1/2 が、106℃ 以上、112℃未満の場合は、樹脂被膜層の表面自由エネルギEcが12mN/mのキャリアを用いる、
(2)または、トナーの溶融温度T1/2 が、112℃以上、115℃未満の場合は、樹脂被膜層の表面自由エネルギEcが15mN/m以下のキャリアを用いる、
(3)または、トナーの溶融温度T1/2 が、115℃以上、126℃未満場合は、樹脂被膜層の表面自由エネルギEcが20mN/m以下のキャリアを用いる、
(4)または、トナーの溶融温度T1/2 が、126℃以上、130℃以下の場合は、樹脂被膜層の表面自由エネルギEcが40mN/m以下のキャリアを用いる、
ようにすれば、トナーのキャリアへの固着を抑制することができる。
このように、本実施例では、溶融温度T1/2 が106℃以上、126℃以下の範囲のトナーと、表面自由エネルギEcが12mN/m以上、40mN/mのキャリアとを組合せて用いる場合に、トナーの溶融温度T1/2 に応じて、予め封入するキャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギEcを変化させるので、正帯電したキャリアに負帯電したトナーが固着することによるトナー帯電量の不安定化に伴う印刷画像の劣化を防止することができ、高品質な印刷画像を得ることができる。
なお、上記実施例においては、画像形成装置はプリンタであるとして説明したが、画像形成装置は前記に限らず、複写機やファクシミリ装置または複合機(MFP)であってもよい。
1 プリンタ
2 用紙カセット
3 用紙搬送路
4 ホッピングローラ
5 搬送ローラ
6 用紙位置検出センサ
8、8k、8y、8m、8c 現像装置
9 転写ユニット
10 定着ユニット
10a 加熱ローラ
10b 加圧ローラ
11 スタッカ
12 排出ローラ
15 中間転写ベルト
15a 駆動ローラ
15b、15c 支持ローラ
17 一次転写ローラ
17a 一次転写電圧制御部
18 二次転写ローラ
18a 二次転写電圧制御部
21 トナータンク
22 露光ヘッド
22a 露光制御部
23 感光体ドラム
24 帯電ローラ
24a 帯電電圧制御部
25 現像スリーブ
25a 現像電圧制御部
26a 第1の搬送スクリュー
26b 第2の搬送スクリュー
27 層形成ブレード
27a 層形成電圧制御部
28 クリーニングブレード
29 濃度センサ
29a 濃度センサ制御部
30 上位装置
31 インタフェイス制御部
32 印刷制御部
33 記憶部
33a ROM
33b RAM
34 主制御部
34a CPU
35 操作入力部
36 各種センサ
38 ドラムモータ
38a ドラムモータ制御部

Claims (5)

  1. トナーとキャリアからなる2成分現像剤において、
    前記トナーの1/2法における溶融温度が、106℃以上、112℃未満の場合は、
    前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを12mN/mとする、
    または、
    前記トナーの1/2法における溶融温度が、112℃以上、115℃未満の場合は、
    前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを15mN/m以下とする、
    または、
    前記トナーの1/2法における溶融温度が、115℃以上、126℃未満の場合は、
    前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを20mN/m以下とする、
    または、
    前記トナーの1/2法における溶融温度が、126℃以上、130℃以下の場合は、
    前記キャリアの樹脂被膜層の表面自由エネルギを40mN/m以下とすることを特徴とする2成分現像剤。
  2. 請求項1に記載の2成分現像剤において、
    前記トナーは、1/2法における溶融温度の下限が106℃、上限が130℃であり、
    前記キャリアは、樹脂被膜層の表面自由エネルギの下限が12mN/m、上限が40mN/mであることを特徴とする2成分現像剤。
  3. 請求項1または請求項2に記載の2成分現像剤と、
    像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
    前記像担持体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像に前記トナーを付着させてトナー像を形成するトナー担持体と、を備えたことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項3に記載の現像装置において、
    前記2成分現像剤を撹拌しながら搬送する第1および第2の搬送スクリューを設け、
    前記第1の搬送スクリューを、前記トナー担持体に対向させ、
    前記第2の搬送スクリューを、突壁を挟んで並設したことを特徴とする現像装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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