JP2016175542A - 衝突検知装置 - Google Patents

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往広 斉藤
Yukihiro Saito
往広 斉藤
田辺 貴敏
Takatoshi Tanabe
貴敏 田辺
大祐 中根
Daisuke Nakane
大祐 中根
皓太 天野
Kota Amano
皓太 天野
吉田 智一
Tomokazu Yoshida
智一 吉田
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Abstract


【課題】チャンバ部材に対して、圧力センサと構成が異なる新たなセンサであって圧力センサと併用可能なセンサを備える衝突検知装置を提供する。
【解決手段】本発明の衝突検知装置は、内部に内部空間7aを形成するとともに内部空間7aと大気とを連通させる呼吸穴74aを有するチャンバ部材7と、チャンバ部材7の内部における呼吸穴74aに対向する位置に配置され、チャンバ部材7の変形に伴って呼吸穴74aから流出する空気の流動に反応して電気信号を出力する流動検出センサ9、9Aと、流動検出センサ9、9Aの検出結果に基づいて、車両への物体の衝突を判定する判定部10と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載される衝突検知装置に関する。
近年、多くの車両には、車両への歩行者等の衝突を検知する衝突検知装置が搭載されている。チャンバ部材を用いた衝突検知装置は、衝突前後のチャンバ部材の内部空間の圧力変化を検出し、衝突を検知する。このように、通常、衝突の判定には、チャンバ部材の内部空間の圧力を検出する圧力センサの検出結果に基づいて行われている。衝突検知装置としては、例えば特開2009−23407号公報に記載されている。衝突検知装置の検知結果は、例えば、アクティブフードやカウルエアバッグ等の歩行者保護装置の起動(作動)制御に用いられる。この衝突判定の信頼性を向上させるために、チャンバ部材に対して2つの圧力センサを設置し、冗長性を持たせる構成が開発されている。
特開2009−23407号公報
しかしながら、チャンバ部材に対して同種のセンサを用いる場合、当該2つのセンサが互いに同様の構造を有するため、一方が故障した状況(条件)において、他方も故障しやすくなる。つまり、衝突検知装置には、信頼性(冗長性)の観点において改良の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、チャンバ部材に対して、圧力センサと構成が異なる新たなセンサであって圧力センサと併用可能なセンサを備える衝突検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の衝突検知装置は、車両に搭載される衝突検知装置であって、内部に内部空間(7a)を形成するとともに前記内部空間と大気とを連通させる呼吸穴(74a)を有するチャンバ部材(7)と、前記チャンバ部材の内部における前記呼吸穴に対向する位置に配置され、前記チャンバ部材の変形に伴って前記呼吸穴から流出する空気の流動に反応して電気信号を出力する流動検出センサ(9、9A)と、前記流動検出センサの検出結果に基づいて、車両への物体の衝突を判定する判定部(10)と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、チャンバ部材の内部に配置され且つ呼吸穴を利用して空気の流動を検出する流動検出センサの検出結果に基づき、衝突が判定される。この流動検出センサは、チャンバ部材の呼吸穴を利用した構成であるため、圧力センサとは異なる新たな構成で且つ同一チャンバ部材に対して圧力センサと併用可能な構成となる。これにより、例えば流動検出センサをセーフィングセンサとして圧力センサと併用することで、判定の信頼性(冗長性)を向上させることが可能となる。なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第一実施形態の衝突検知装置の構成を示す構成図である。 第一実施形態のチャンバ部材の構成を説明するための説明図であって、図1のII−II線断面図である。 第一実施形態の流動検出センサの構成を説明するための説明図であって、車両前方から見た呼吸穴形成部の断面図である。 第一実施形態の電子制御ユニットの構成を示す構成図である。 第一実施形態の電子制御ユニットでの判定手順を説明するための説明図である。 第一実施形態の変形態様の構成を説明するための説明図であって、図2に対応する断面図である。 第一実施形態の変形態様の構成を説明するための説明図であって、図2に対応する断面図である。 第一実施形態の変形態様の構成を説明するための説明図であって、図1に対応する構成図である。 第一実施形態の変形態様の構成を説明するための説明図であって、図1に対応する構成図である。 第二実施形態のチャンバ部材の構成を説明するための説明図であって、図2に対応する断面図である。 第二実施形態の流動検出センサの構成を説明するための説明図であって、車両前方から見た呼吸穴形成部の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、説明に用いる各図は概念図であり、各部の形状は必ずしも厳密なものではない場合がある。
<第一実施形態>
衝突検知装置1は、車両に搭載され、車両への物体(歩行者等)の衝突を検知する装置である。第一実施形態の衝突検知装置1は、図1〜図3に示すように、車両バンパ2内に配設されたチャンバ部材7と、第一圧力センサ81と、第二圧力センサ82と、流動検出センサ9と、歩行者保護装置用の電子制御ユニット(以下、「ECU」と略記する)10と、を備えている。なお、図2では、バンパカバー3が省略されている。
車両バンパ2は、バンパカバー3、バンパレインフォースメント4、サイドメンバ5、アブソーバ6、及び、チャンバ部材7を備えている。バンパカバー3は、車両前端にて車幅方向(左右方向)に延び、バンパレインフォースメント4、アブソーバ6、及びチャンバ部材7を覆うように車体に取り付けられる樹脂(例えば、ポリプロピレン)製カバー部材である。バンパレインフォースメント4は、バンパカバー3内に配設されて車幅方向に延びる金属製の構造部材であって、図2に示すように、内部中央に梁が設けられた中空部材である。サイドメンバ5は、車両の左右両側に位置して車両前後方向に延びる一対の金属製部材であり、その前端にバンパレインフォースメント4が取り付けられる。アブソーバ6は、バンパカバー3内でバンパレインフォースメント4の前面4aの下方側に取り付けられる車幅方向に延びる発泡樹脂製部材であり、車両バンパ2における衝撃吸収作用を発揮する。
チャンバ部材7は、車幅方向に延びる中空部材である。チャンバ部材7は、内部に内部空間7aを形成するとともに、内部空間7aと大気とを連通させる呼吸穴74aを有している。チャンバ部材7は、バンパカバー3内でバンパレインフォースメント4の前面4aの上方側に配置されている。チャンバ部材7は、ポリエチレンなどの軟質樹脂で形成されている。チャンバ部材7は、舌状部位(図示せず)を介してリベット止め等によってバンパレインフォースメント4の前面4aに対して固定されている。
チャンバ部材7は、一体的に形成されており、部位として、本体部71と、2つの延設部72、73と、呼吸穴形成部74と、を備えている。本体部71は、チャンバ部材7の大部分を占める部位であり、車幅方向に延びている。本体部71は、車両と物体(歩行者等)が衝突した際に変形する部位である。
延設部72は、本体部71の車幅方向の左側部分から車体後方側へ延設された部位である。延設部72は、バンパレインフォースメント4の上面4bの上方まで延びている。延設部72の内部空間は、本体部71の内部空間と連通し、内部空間7aの一部を構成している。また、延設部72の上部には、第一圧力センサ81の一部が挿入される差込口72aが設けられている。延設部73は、本体部71の車幅方向の右側部分から車体後方側へ延設された部位である。延設部73は、バンパレインフォースメント4の上面4bの上方まで延びている。延設部73の内部空間は、本体部71の内部空間と連通し、内部空間7aの一部を構成している。また、延設部73の上部には、第二圧力センサ82の一部が挿入される差込口73aが設けられている。
呼吸穴形成部74は、本体部71の後面に設けられた、呼吸穴74aを形成する部位である。第一実施形態の呼吸穴形成部74は、本体部71の後面に設けられた凸状部位ともいえる。呼吸穴形成部74の内部空間は、本体部71の内部空間と連通しており、内部空間7aの一部を構成している。呼吸穴74aは、呼吸穴形成部74の後面に設けられた、呼吸のための貫通孔である。呼吸穴74aを介して呼吸が行われるにより、内部空間7aは、外気圧(大気圧)に維持される。呼吸穴形成部74は、バンパレインフォースメント4に形成された貫通孔4c内に配置されている。バンパレインフォースメント4の内部は、例えば隙間や貫通孔等により大気と連通している。なお、呼吸穴形成部74は、バンパレインフォースメント4に形成された凹部(図示せず)に、隙間を空けて(呼吸の流路を確保して)配置されても良い。また、呼吸穴形成部74は、バンパレインフォースメント4に貫通孔4cや凹部を形成せず、バンパレインフォースメント4の前面4aと本体部71との間に隙間を空けて配置されても良い。
第一圧力センサ81及び第二圧力センサ82は、気体圧力を検出可能な圧力センサである。第一圧力センサ81は、延設部72に組付けられて、内部空間7aの圧力変化を検出する。第二圧力センサ82は、延設部73に組み付けられ、内部空間7aの圧力変化を検出する。第一圧力センサ81及び第二圧力センサ82は、それぞれ配線10aによりECU10に接続され、検出結果をECU10に送信する。なお、第一圧力センサ81及び第二圧力センサ82は、ブラケット等(図示せず)によりチャンバ部材7に固定されている。第一圧力センサ81及び第二圧力センサ82は、衝突による内部空間7aの圧力上昇を検出する。
流動検出センサ9は、チャンバ部材7の変形に伴って呼吸穴74aから流出する空気の流動に反応して電気信号を出力するセンサである。流動検出センサ9は、図2及び図3に示すように、チャンバ部材7の内部における呼吸穴74aに対向する位置に配置されている。第一実施形態の流動検出センサ9は、呼吸穴形成部74内に配置されている。具体的に、流動検出センサ9は、第一端子部91と、第二端子部92と、可動端子部93と、を備えている。
第一端子部91は、呼吸穴形成部74の一方壁面(ここでは下面)のうち呼吸穴74aに対応する位置に設置された導体端子である。第一端子部91は、配線9aによりECU10に接続されている。第二端子部(「固定端子部」に相当する)92は、呼吸穴形成部74の他方壁面(ここでは上面)のうち第一端子部91に対向する位置に、第一端子部91と離間して設置された導体端子である。第二端子部92は、第一端子部91よりも若干前方(呼吸穴74aから離間する側)に配置されている。第二端子部92は、配線9bによりECU10に接続されている。第一端子部91と第二端子部92の間の離間領域は、呼吸穴74aに対向する位置、すなわち呼吸穴74aの前方に形成されている。
可動端子部93は、一端が第一端子部91に揺動可能に固定され、他端が第二端子部92の呼吸穴74a側の面に接触した板状の導体端子である。つまり、可動端子部93は、第一端子部91と第二端子部92の間の離間領域に配置されている。可動端子部93は、板状における表面又は裏面(最も広い面)が呼吸穴74aに対向するように配置されている。可動端子部93は、呼吸穴形成部74の車幅方向の一部に配置されている。可動端子部93は、他端が一端を中心に呼吸穴74aに対する遠近方向(ここでは前後方向)に揺動できるように構成されている。第一実施形態の可動端子部93は、第二端子部92との接触部分が第二端子部92に向けて凸弧状に形成されており、形状により当該接触部分が第二端子部92に向けて付勢されるように構成されている。第一実施形態の可動端子部93は、主に上記のような付勢力及び/又は自身の弾性力により、チャンバ部材7の呼吸によっては揺動しないように構成されている。
可動端子部93は、衝突によりチャンバ部材7が変形し内部空間7aの空気が呼吸穴74aを通って外に流出する際、呼吸穴74aに対向する位置に配置されているため、当該空気の流動の力(圧力)を受け、呼吸穴74aに接近する方向に揺動する。つまり、衝突によりチャンバ部材7が変形した際、可動端子部93は、揺動し、第二端子部92から離れる。換言すると、可動端子部93と第二端子部92の状態は、チャンバ部材7の変形によって接触状態から離間状態に変わる。このように、可動端子部93は、第二端子部92に対して接触状態と離間状態との間を移動可能となっている。第一実施形態の可動端子部93は、第二端子部92から離間した後、弾性力等により接触状態に戻るように構成されているが、そのまま離間状態を維持するように構成されも良い。
流動検出センサ9は、車両起動後(イグニションON後)、配線9a、9bを介してECU10から電流が供給される。流動検出センサ9は、可動端子部93が第二端子部92に接触している状態では、第一端子部91、可動端子部93、及び第二端子部92を電流が流れ、ECU10に「ON(流動・変形無し:通常状態)」の電気信号を送信する。一方、流動検出センサ9は、可動端子部93が揺動して第二端子部92から離れると、電流経路が分断され、ECU10に「OFF(流動・変形有り:衝突発生)」の電気信号を送信する。
ECU10(「判定部」に相当する)は、例えば歩行者保護用のエアバッグやフード跳ね上げ装置などの歩行者保護装置(図示せず)の起動制御を行う電子制御ユニットである。ECU10は、第一圧力センサ81、第二圧力センサ82、及び流動検出センサ9から受信した検出結果に基づいて歩行者保護装置の起動(作動)を制御する。具体的に、ECU10は、図4に示すように、メイン判定部11と、ノイズ判定部12と、セーフィング判定部13と、起動判定部14と、を備えている。
図5に示すように、メイン判定部11は、メイン判定として、第一圧力センサ81の検出結果と第二圧力センサ82の検出結果を平均し、その積分値が所定のメイン閾値を超えた場合に、「衝突有り」と判定する。なお、メイン判定部11は、平均値を用いず、第一圧力センサ81の検出結果の積分値がメイン閾値を超え、且つ第二圧力センサ82の検出結果の積分値がメイン閾値を超えた場合に、「衝突有り」と判定するように構成されても良い。メイン判定部11は、AND回路により衝突の有無を判定しても良い。
ノイズ判定部12は、ノイズ判定として、第一圧力センサ81の検出結果の積分値が所定のノイズ閾値を超えた場合、又は第二圧力センサ82の検出結果の積分値がノイズ閾値を超えた場合、「衝突有り(ノイズではない)」と判定する。すなわち、ノイズ判定部12は、OR回路により衝突の有無(ノイズか否か)を判定する。ノイズ閾値は、メイン閾値より高い値に設定されている。ノイズ閾値は、ノイズ単独での影響では超えない値に設定されている。
セーフィング判定部13は、セーフィング判定として、第一圧力センサ81の検出結果の積分値がセーフィング閾値を超え、且つ流動検出センサ9の検出結果が「OFF」である場合(OFF信号を検知した場合)に、「衝突有り」と判定する。すなわち、セーフィング判定部13は、AND回路により衝突の有無を判定する。流動検出センサ9がOFF信号を発信する状況は、衝突によりチャンバ部材7が変形し、呼吸穴74aから外部へ流出する空気により可動端子部93が揺動した場合である。したがって、セーフィング判定部13は、流動検出センサ9の信号がONからOFFに変化したことを検知し、流動検出センサ9の検出結果に対して「衝突有り」と認識する。セーフィング判定部13は、例えば、OFF信号受信以後の所定期間、衝突フラグを立てるように設定される。なお、セーフィング判定部13は、第一圧力センサ81に代えて又は第一圧力センサ81に加えて、第二圧力センサ82の検出結果を用いてセーフィング判定しても良い。例えば、セーフィング判定部13は、3つのセンサの検出結果のAND回路であっても良い。
起動判定部(作動判定部)14は、メイン判定部11、ノイズ判定部12、及びセーフィング判定部13の判定結果に基づいて、歩行者保護装置の起動(作動)を許可するか否かを判定する。具体的に、起動判定部14は、メイン判定部11、ノイズ判定部12、及びセーフィング判定部13がすべて「衝突有り」と判定した場合、所定条件を満たせば、歩行者保護装置の起動を許可し、歩行者保護装置を起動させる。第一実施形態の所定条件は、「衝突時の車速が所定速度範囲であること」に設定されている。起動判定部14は、車輪速センサ等の情報も受信する。
第一実施形態の衝突検知装置1は、チャンバ部材7を用いた歩行者等の衝突検知装置において、圧力センサとは異なり且つチャンバ部材7に対して圧力センサと併用可能な流動検出センサ9を備えている。この第一実施形態によれば、流動検出センサ9をセーフィングセンサとして用いることにより、メインセンサ(圧力センサ)と同種のセンサをセーフィングセンサとして配置する場合よりも、衝突判定の信頼性(冗長性)を向上させることができる。また、流動検出センサ9は、第一圧力センサ81と構成は異なるが、設置対象は同じチャンバ部材7であるため、同事象(同衝突)に対して、セーフィングセンサとして精度の良い判定に寄与する。また、流動検出センサ9は、呼吸穴74aを利用してチャンバ部材7の変形を直接的に検出できるため、流動検出センサ9単独の検出結果に基づく判定の信頼性も確保することができる。
また、流動検出センサ9は呼吸穴74aや可動端子部93を用いたシンプルな構成であるため、故障し難いシステムを構築することができる。また、呼吸穴74aを利用したシンプルな構成であり、且つ防塵や防水用の構成を設ける必要がないため、製造コストの増大を抑制することができる。また、判定にONとOFFの信号を利用するため、閾値等を別途設定する必要もない。また、呼吸穴74aを用いた流動検出センサ9は、チャンバ部材7の車幅方向のどの位置に配置しても同様の検出ができ、配置位置毎に閾値を設ける必要もなく、配置自由度が高い。このように、流動検出センサ9は、チャンバ部材や圧力センサを備える衝突検知装置において、セーフィングセンサに適した構成となっている。また、流動検出センサ9をメインセンサとして配置することもでき、例えば第一圧力センサ81及び第二圧力センサ82を備えない構成であっても、流動検出センサ9の検出結果に基づいて衝突判定することも可能である。
(変形態様)
第一実施形態の変形態様として、図6に示すように、呼吸穴形成部74は、本体部71の下方(チャンバ部材7の下部)に配置されても良い。この場合において、第一端子部91は呼吸穴形成部74の前面(又は後面)に配置され、第二端子部92は呼吸穴形成部74の後面(又は前面)に配置されている。呼吸穴74aは、チャンバ部材7の下面に形成されている。チャンバ部材7とアブソーバ6との間には、呼吸可能な隙間が形成されている。流動検出センサ9は、この呼吸穴74aに対向するようにチャンバ部材7内に配置されている。この構成によっても、第一実施形態同様の効果が発揮される。さらに、チャンバ部材7の下面に呼吸穴74aを設ける構成により、バンパレインフォースメント4との位置関係から(例えば加工不要であり)、チャンバ部材7の設置が容易となる。また、呼吸穴形成部74をチャンバ部材7の下面後方側に設けることで、衝突時の呼吸穴形成部74自体の変形を抑制することができる。
また、図7に示すように、衝突検知装置1は、呼吸穴74aがチャンバ部材7の下面に形成され、流動検出センサ9が本体部71内に配置される構成であっても良い。この場合、呼吸穴形成部74は、本体部71の一部(例えば本体部71の下面又は呼吸穴74a周囲の環状部位)を構成しているといえる。呼吸穴74aに対向する本体部71の車幅方向の一部において、第一端子部91は本体部71の前面下方側(又は後面下方側)に配置され、第二端子部92は本体部71の後面下方側(又は前面下方側)に配置されている。この構成によっても、上記同様の効果が発揮される。
また、流動検出センサ9は、チャンバ部材7に対して複数配置されても良い。例えば、図8に示すように、複数の流動検出センサ9及び複数の呼吸穴74a(呼吸穴形成部74)が、車幅方向に間隔を空けて配置されても良い。これにより、より感度良く衝突を検知することができる。また、図9に示すように、流動検出センサ9は、チャンバ部材7の車幅方向の端部に配置されても良い。これにより、検出精度を落とすことなく、衝突による流動検出センサ9の損傷を抑制することができる。なお、図8及び図9では、第一圧力センサ81及び第二圧力センサ82等が省略されている。図8及び図9に示す流動検出センサ9の構成には、図2、図6、及び図7の構成を適用することができる。また、第一端子部91と可動端子部93は、一体(一部品)であっても良く、当該一部品がチャンバ部材7に対して揺動可能であれば良い。
また、第二端子部92は、可動端子部93よりも呼吸穴74a側に、可動端子部93と離間して配置されても良い。この場合、衝突時の空気の呼吸穴74aからの流出により、可動端子部93が呼吸穴74aに揺動して第二端子部92に接触する。つまり、衝突により、両者が離間状態(OFF)から接触状態(ON)へと変化する。換言すると、衝突時、流動検出センサ9からECU10に送信される信号は、OFF信号(通常)からON信号(衝突有り)に変化する。これによっても、上記衝突判定が可能となる。
<第二実施形態>
第二実施形態の衝突検知装置は、流動検出センサの構成の点で第一実施形態と異なっている。したがって、異なっている部分について説明する。第一実施形態と同じ符号は、第一実施形態と同様の構成を示すものであって、先行する説明が参照される。
図10及び図11に示すように、第二実施形態の流動検出センサ9Aは、第一端子部91Aと、第二端子部92Aと、圧電素子部93Aと、を備えている。第一端子部91Aは、第一実施形態同様、呼吸穴形成部74の一方壁面のうち呼吸穴74aに対応する位置に設置された導体端子である。第一端子部91Aは、配線9aによりECU10に接続されている。第二端子部92Aは、呼吸穴形成部74の他方壁面のうち第一端子部91Aに対向する位置に、第一端子部91Aと離間して設置された導体端子である。第二端子部92Aは、配線9bによりECU10に接続されている。圧電素子部93Aは、一端が第一端子部91Aに接続され、他端が第二端子部92Aに接続された圧電素子である。
圧電素子部93Aは、衝突によりチャンバ部材7が変形し内部空間7aの空気が呼吸穴74aを通って外に流出する際、呼吸穴74aに対向する位置に配置されているため、当該空気の流動の力(圧力)を受ける。圧電素子部93Aが当該空気の流動により受けた力(ひずみ)を電圧に変換し、流動検出センサ9Aは、電気信号をECU10に送信する。ECU10は、流動検出センサ9Aの検出結果が所定閾値を超えた場合、流動検出センサ9Aの検出結果については「衝突有り」と判定する。所定閾値は、呼吸により検出される検出値よりも大きい値に設定されている。ECU10での衝突判定は、第一実施形態と同様に行われる(図5参照)。これによっても、第一実施形態同様、衝突によるチャンバ部材7の変形を検出することができる。また、流動検出センサ9Aは、シンプルな構成で製造できるため、故障し難く、コストの面でも有利である。
第二実施形態の変形態様として、流動検出センサ9Aは、ひずみゲージであっても良い。つまり、流動検出センサ9Aは、圧電素子やひずみゲージなどを用いて自身のひずみを検出するひずみセンサである。また、流動検出センサ9Aは、第一実施形態の変形態様と同様の配置構成(図6〜図9)を適用することができる。また、ECU10は、流動検出センサ9Aの変形検出により、流量だけでなく温度も検出することができる。ECU10は、各閾値が条件・状況(例えば温度状況)に応じて変更可能となるように構成することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られない。ECU10は、ノイズ判定を行わなくても良い。また、流動検出センサ9、9Aは、自身の変形又は移動(運動)を検出するセンサであれば良い。第一実施形態、第二実施形態、及び変形態様は、組み合わせても良い。
1:衝突検知装置、 2:車両バンパ、 3:バンパカバー、
4:バンパレインフォースメント、 5:サイドメンバ、 6:アブソーバ、
7:チャンバ部材、 7a:内部空間、 71:本体部、
72、73:延設部、 74:呼吸穴形成部、 74a:呼吸穴、
81:第一圧力センサ、 82:第二圧力センサ、 9、9A:流動検出センサ、
91、91A:第一端子部、 92、92A:第二端子部(固定端子部)、
93:可動端子部、 93A:圧電素子部、
10:ECU(判定部)、 11:メイン判定部、 12:ノイズ判定部、
13:セーフィング判定部、 14:起動判定部

Claims (4)

  1. 車両に搭載される衝突検知装置であって、
    内部に内部空間(7a)を形成するとともに前記内部空間と大気とを連通させる呼吸穴(74a)を有するチャンバ部材(7)と、
    前記チャンバ部材の内部における前記呼吸穴に対向する位置に配置され、前記チャンバ部材の変形に伴って前記呼吸穴から流出する空気の流動に反応して電気信号を出力する流動検出センサ(9、9A)と、
    前記流動検出センサの検出結果に基づいて、車両への物体の衝突を判定する判定部(10)と、
    を備えることを特徴とする衝突検知装置。
  2. 前記チャンバ部材に接続され前記内部空間の圧力を検出する圧力センサ(81、82)をさらに備え、
    前記流動検出センサは、セーフィングセンサであり、
    前記判定部は、前記圧力センサの検出結果及び前記流動検出センサの検出結果に基づいて、車両への物体の衝突を判定する請求項1に記載の衝突検知装置。
  3. 前記流動検出センサ(9)は、
    前記チャンバ部材の内部に固定された固定端子部(92)と、
    前記チャンバ部材の内部に前記呼吸穴に対向して配置され、前記固定端子部に対して接触状態と離間状態との間を移動可能な可動端子部(93)と、
    を備える請求項1又は2に記載の衝突検知装置。
  4. 前記流動検出センサ(9A)は、ひずみセンサである請求項1又は2に記載の衝突検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019051937A (ja) * 2019-01-09 2019-04-04 株式会社Subaru 歩行者衝突検知装置

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