JP2016175068A - 連通管ユニット、遮水構造、および遮水工法 - Google Patents

連通管ユニット、遮水構造、および遮水工法 Download PDF

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Abstract

【課題】接合部の水密性が高く、且つ、容易に形成できると共に、遮水構造をより容易に施工できる連通管ユニットを提供する。
【解決手段】連通管ユニット3は、貫通孔11aを有する平板状であって、凹部2の側面2aおよび底面2bに敷設される遮水シートよりも剛性が高く、凹部2の側面2aの一部を形成するように配置される遮水板11と、遮水板11の貫通孔11aを貫通しており、その一端が凹部2内に露出するように凹部2の側壁部に埋設される連通管10と、熱可塑性樹脂からなる融着材によって形成され、遮水板11の貫通孔11aの縁部と連通管10の外周面とを全周にわたって接合する接合部12と、前記遮水シートの一部を形成し、遮水板11が凹部2の側面2aの一部を形成するように配置されたときの遮水板11の上下方向において、遮水板11の表面の少なくとも貫通孔11aより下側の部分に接合される第1遮水シート13、14とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば廃棄物処分場などの遮水構造に用いられる連通管ユニットと、この連通管ユニットを用いた遮水構造および遮水工法に関する。
例えば、廃棄物を埋立処分する廃棄物処分場や、河川からの水や雨水を貯水する調整池やため池などにおいては、全面に遮水シートが敷設されており、その内外を連通させる連通管によって水を外部に排出または外部から流入させている。
従来の廃棄物処分場では、上述の連通管として、溜まった水を外部に排出させる集排水管が、処分場の壁部に一部が埋設された状態で設けられている。この集排水管の外周面には接着剤によって遮水シートが接合されている。しかし、廃棄物処分場の壁部に一部が埋設された集排水管に対して、遮水シートを接合する作業は行いにくい。その上、ポリエチレン製である集排水管と、軟質樹脂またはゴムで形成された遮水シートとは、材質上、接着剤によって強固に接着することは困難であり、接合部の水密性を十分に確保することが困難であった。
そこで、特許文献1では、予め集排水管に遮水シートを貫通させた状態で接合しておき、これを廃棄物処分場に予め敷設された口状孔付き遮水シートの孔に差し込んで、遮水シートと遮水シート片を溶接している。より具体的に説明すると、遮水シート片は、集排水管が挿入される部分が筒状に形成されている。また、接着剤の接着性を高めるために、予め集排水管の外周面と遮水シート片の筒状部の内周面にプライマーを塗布して加熱処理を施してから、プライマー層の間に接着剤を介在させて集排水管と遮水シール片を接合している。
特許第4395235号公報
しかしながら、上記特許文献1では、特殊な形状の遮水シート片を形成しなければならず、加えて、集排水管と遮水シート片にそれぞれプライマーの塗布や加熱処理をしなければならないため、手間を要する。
また、特許文献1では、接着剤の接着性を高めるためにプライマーを使っているが、それでも接合部の水密性は十分でない場合がある。
さらに、集排水管は廃棄物処分場の底部に近い位置に設置されるため、遮水シートと遮水シート片を溶接する際、廃棄物処分場の底面と集排水管との間の狭い範囲で溶接作業を行わなければならず、作業が行いにくい。
上述したような問題は、廃棄物処分場の遮水構造に限らず、調整池やため池などの遮水構造においても生じる。
そこで、本発明は、接合部の水密性が高く、且つ、容易に形成できると共に、遮水構造をより容易に施工できる連通管ユニットと、当該連通管ユニットを用いた遮水構造および遮水工法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の連通管ユニットは、地面に形成された凹部の側面および底面に遮水シートを敷設して、前記凹部の内外を連通管によって連通させる遮水構造に用いられ、貫通孔を有する平板状であって、前記遮水シートよりも剛性が高く、前記凹部の側面の一部を形成するように配置される熱可塑性樹脂製の遮水板と、前記遮水板の前記貫通孔を貫通しており、その一端が前記凹部内に露出するように前記凹部の側壁部に埋設される熱可塑性樹脂製の前記連通管と、熱可塑性樹脂からなる融着材によって形成され、前記遮水板の前記貫通孔の縁部と前記連通管の外周面とを全周にわたって接合する接合部と、前記遮水シートの一部を形成し、前記遮水板が前記凹部の側面の一部を形成するように配置されたときの前記遮水板の上下方向において、前記遮水板の表面の少なくとも前記貫通孔より下側の部分に接合される第1遮水シートと、を有することを特徴とする。
この構成によると、遮水板の貫通孔に連通管を貫通させて、熱可塑性樹脂からなる融着材によって遮水板の貫通孔の縁部と連通管の外周面とを接合すると共に、遮水板の表面の少なくとも貫通孔より下側の部分に第1遮水シートを接合することで、本発明の連通管ユニットを形成できる。遮水構造において、遮水板は、地面に形成された凹部の側面の一部を形成するように配置され、連通管は、その一端が凹部内に露出するように凹部の側壁部に埋設される。また、第1遮水シートは、凹部の側面および底面に敷設される遮水シートの一部を形成する。
熱可塑性樹脂で形成された遮水板および連通管は、熱可塑性樹脂からなる融着材によって接合されている。接合にプライマー等が不要であるため、接合作業を容易に行うことができる。また、接着剤とプライマーを用いて接合する場合に比べて、接合部の接合強度を高めることができ、それにより、接合部の水密性を高めることができる。
また、遮水板は遮水シートよりも剛性が高いため、遮水シートと連通管とを接合する場合に比べて、遮水板と連通管とを接合する作業が行いやすい。また、遮水板は、平坦状であるため、遮水板を形成しやすい。
以上のように、本発明の連通管ユニットは、容易に形成できると共に、接合部の水密性が高い。
また、連通管ユニットは、遮水板の表面の少なくとも貫通孔より下側の部分に接合された第1遮水シートを有する。遮水板を凹部に設置する前に予め遮水板に第1遮水シートを接合しておくことで、連通管と凹部の底面との間の狭い範囲で遮水シートを接合する作業を行わなくて済む。したがって、本発明の連通管ユニットを用いることで、遮水構造をより容易に施工できる。
前記第1の発明の連通管ユニットにおいて、前記連通管と前記遮水板と前記接合部が、同一の熱可塑性樹脂で形成されていることが好ましい。この構成によると、接合部の接合強度をより高めて、接合部の水密性をより向上できる。
前記第1の発明の連通管ユニットにおいて、前記連通管と前記遮水板と前記接合部が、ポリエチレンで形成されていることが好ましい。この構成によると、連通管、遮水板、および接合部の耐久性を向上できる。
第2の発明の遮水構造は、地面に形成された凹部の側面および底面に遮水シートを敷設して、前記凹部の内外を連通管によって連通させる遮水構造であって、貫通孔を有する平板状であって、前記遮水シートよりも剛性が高く、前記凹部の側面の一部を形成する熱可塑性樹脂製の遮水板と、前記遮水板の前記貫通孔を貫通しており、その一端が前記凹部内に露出するように前記凹部の側壁部に埋設される熱可塑性樹脂製の前記連通管と、熱可塑性樹脂からなる融着材によって形成され、前記遮水板の前記貫通孔の縁部と前記連通管の外周面とを全周にわたって接合する接合部と、前記遮水シートの一部を形成し、前記遮水板の表面の少なくとも前記貫通孔より下側の部分に接合される第1遮水シートと、前記遮水シートの一部を形成し、前記凹部の側面および底面の前記1遮水シートで覆われていない部分を覆っており、前記第1遮水シートに接合される第2遮水シートと、を有することを特徴とする。
この構成によると、遮水板の貫通孔に連通管が貫通した状態で、熱可塑性樹脂からなる融着材によって遮水板の貫通孔の縁部と連通管の外周面とは接合されている。遮水板は、地面に形成された凹部の側面の一部を形成するように配置され、連通管は、その一端が凹部内に露出するように凹部の側壁部に埋設される。遮水板の表面の少なくとも貫通孔より下側の部分には第1遮水シートが接合されており、この第1遮水シートには、第2遮水シートが接合される。第1遮水シートおよび第2遮水シートは、それぞれ、凹部の側面および底面に敷設される遮水シートの一部を形成している。
熱可塑性樹脂で形成された遮水板および連通管は、熱可塑性樹脂からなる融着材によって接合されている。接合にプライマー等が不要であるため、接合作業を容易に行うことができる。また、接着剤とプライマーを用いて接合する場合に比べて、接合部の接合強度を高めることができ、それにより、接合部の水密性を高めることができる。
また、遮水板は遮水シートよりも剛性が高いため、遮水シートと連通管とを接合する場合に比べて、遮水板と連通管とを接合する作業が行いやすい。また、遮水板は、平坦状であるため、遮水板を形成しやすい。
以上のように、本発明の遮水構造では、連通管と遮水板とを容易に接合できると共に、接合部の水密性が高い。
また、遮水板の表面の少なくとも貫通孔より下側となる部分には、第1遮水シートが接合される。そのため、遮水板を凹部に設置する前に予め遮水板に第1遮水シートを接合しておくことで、連通管と凹部の底面との間の狭い範囲で遮水シートを接合する作業を行わなくて済む。したがって、本発明では、遮水構造をより容易に施工できる。
前記第2の発明の遮水構造において、前記第1遮水シートが、前記遮水板の表面の前記貫通孔より上側となる部分に接合されておらず、前記第2遮水シートが、前記遮水板の表面の前記貫通孔より上側の部分に接合されることが好ましい。
この構成によると、第1遮水シートに集排水管が貫通する孔を形成しなくて済むため、加工手間を省略できる。
また、仮に、第1遮水シートが遮水板の表面の貫通孔の全周に接合される場合、第1遮水シートの上端を第2遮水シートと接合する必要があるが、第1遮水シートは可撓性を有するので、第1遮水シートの上端と第2遮水シートを接合する作業は行いにくい。これに対して、本実施形態では、第1遮水シートは、遮水板の貫通孔より上側の部分には接合されていないため、第1遮水シートと第2遮水シートとを容易に接合できる。したがって、遮水構造をより容易に施工できる。
第3の発明の遮水工法は、地面に形成された凹部の側面および底面に遮水シートを敷設して、前記凹部の内外を連通管によって連通させる遮水構造を形成する遮水工法であって、平坦状であって、前記遮水シートよりも剛性が高い熱可塑性樹脂製の遮水板に形成された貫通孔に、熱可塑性樹脂製の前記連通管を貫通させて、前記遮水板の前記貫通孔の縁部と前記連通管の外周面とを、溶融した熱可塑性樹脂からなる融着材を用いて全周にわたって接合する第1接合工程と、前記遮水シートの一部を形成する第1遮水シートを、前記遮水板の表面の少なくとも前記貫通孔より下側となる部分に接合する第2接合工程と、前記凹部の側面の一部となる位置に、前記第1接合工程および前記第2接合工程によって前記連通管および前記第1遮水シートに接合された前記遮水板を配置した状態で、前記凹部の側壁部を形成する側壁部形成工程と、前記側壁部形成工程の後、前記遮水シートの一部を形成する第2遮水シートを、前記第1遮水シートに接合すると共に、前記凹部の側面および底面に前記遮水シートを敷設する遮水シート敷設工程と、を有することを特徴とする。
この構成によると、第1接合工程において、遮水板の貫通孔に連通管を貫通させて、熱可塑性樹脂からなる融着材によって遮水板の貫通孔の縁部と連通管の外周面とを接合する。また、第2接合工程において、遮水板の表面の少なくとも貫通孔より下側となる部分に、遮水シートの一部を形成する第1遮水シートを接合する。その後、凹部の側面の一部となる位置に、第1接合工程および第2接合工程によって連通管および第1遮水シートに接合された遮水板を配置した状態で、凹部の側壁部を形成する。そして、遮水シート敷設工程において、遮水シートの一部を形成する第2遮水シートを、第1遮水シートに接合すると共に、凹部の側面および底面に遮水シートを敷設する。
熱可塑性樹脂で形成された遮水板および連通管は、熱可塑性樹脂からなる融着材によって接合されている。接合にプライマー等が不要であるため、接合作業を容易に行うことができる。また、接着剤とプライマーを用いて接合する場合に比べて、接合部の接合強度を高めることができ、それにより、接合部の水密性を高めることができる。
また、遮水板は遮水シートよりも剛性が高いため、遮水シートと連通管とを接合する場合に比べて、遮水板と連通管とを接合する作業が行いやすい。また、遮水板は、平坦状であるため、遮水板を形成しやすい。
以上のように、本発明の遮水工法では、連通管と遮水板とを容易に接合できると共に、接合部の水密性が高い。
また、第2接合工程において、遮水板の表面の少なくとも貫通孔より下側となる部分には、第1遮水シートが接合される。その後、遮水板と共に凹部を形成した後、第1遮水シートに、第2遮水シートが接合される。そのため、連通管と凹部の底面との間の狭い範囲で遮水シートを接合する作業を行わなくて済む。したがって、遮水構造をより容易に施工できる。
前記第3の発明の遮水工法は、前記側壁部形成工程の前に、前記凹部の前記側壁部を形成する位置に、外側型枠を設置すると共に、前記外側型枠から所定の間隔を空けて、内側型枠と、前記第1接合工程および前記第2接合工程によって前記連通管および前記第1遮水シートに接合された前記遮水板とを設置する型枠設置工程を行い、前記側壁部形成工程において、前記外側型枠と、前記内側型枠および前記遮水板との間に、コンクリートを流し込んで固化させた後、前記外側型枠および前記内側型枠を除去することが好ましい。
この構成によると、外側型枠から所定の間隔を空けて、連通管に接合された遮水板と内側型枠とを設置して、連通管の一部を外側型枠と内側型枠との間に配置した状態で、コンクリートを打設して凹部の側壁部を形成している。このように、連通管を設置した状態で、凹部の側壁部を形成するため、コンクリートで凹部の側壁部を形成した後に、側壁部に連通管を設置する場合に比べて、作業工程を簡略化できる。
また、連通管と遮水板を設置した状態で、凹部の側壁部を形成することにより、連通管および遮水板を凹部に強固に固定できるため、遮水構造の耐久性および遮水性を向上できる。
前記第3の発明の遮水工法は、前記第2接合工程において、前記第1遮水シートは、前記遮水板の表面の前記貫通孔より上側となる部分に接合されておらず、前記遮水シート敷設工程において、前記第2遮水シートを、前記遮水板の表面の前記貫通孔より上側の部分に接合することが好ましい。
この構成によると、第1遮水シートに集排水管が貫通する孔を形成しなくて済むため、加工手間を省略できる。
また、仮に、第1遮水シートが遮水板の表面の貫通孔の全周に接合される場合、第1遮水シートの上端を第2遮水シートと接合する必要があるが、第1遮水シートは可撓性を有するので、第1遮水シートの上端と第2遮水シートを接合する作業は行いにくい。これに対して、本実施形態では、第1遮水シートは、遮水板の貫通孔より上側の部分には接合されていないため、第1遮水シートと第2遮水シートとを容易に接合できる。したがって、遮水構造をより容易に施工できる。
本発明の実施形態に係る廃棄物処分場の断面図である。 図1の集排水管ユニットの周辺の拡大図である。 図2のIII−III線断面図であって、上層保護マットの図示を省略した図である。 集排水管ユニットの断面図である。 集排水管ユニットの正面図である。 図1の廃棄物処分場の遮水構造の施工途中の状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る廃棄物処分場における集排水管ユニットの周辺の断面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本実施形態は、廃棄物処分場の遮水構造に本発明を適用した一例である。
図1に示すように、廃棄物処分場の遮水構造1は、地面に形成された凹部2の側面2aおよび底面2bに敷設される遮水部4と、集排水管ユニット3とを有する。凹部2の大部分はコンクリートで形成されている。
図2および図4に示すように、集排水管ユニット3は、集排水管10と、遮水板11と、集排水管10と遮水板11を接合する接合部12と、上層第1遮水シート13と、下層第1遮水シート14と、第1遮水シート13、14を遮水板11にそれぞれ接合する接合部15、16で構成される。
図2に示すように、集排水管10は、その一端が凹部2内に露出するように凹部2の側壁部に埋設されている。凹部2内に溜まった水は集排水管10から外部に排出される。図3および図5に示すように、集排水管10は円管である。集排水管10は、凹部2の底面2bの近傍に配置されている。図1に示すように、集排水管10の凹部2の内側に露出する端部は、側面に複数の孔が形成された有孔集排水管5に連結される。図示は省略するが、有孔集排水管5の周囲は、砕石または栗石によって覆われている。図1に示すように、集排水管10の他端部には、排水管6が接続されており、この排水管6は廃棄物処分場の外部に設けられた汚水処理施設まで延びている。
集排水管10は、熱可塑性樹脂で形成されている。集排水管10は、耐圧性に優れたポリエチレン製管を用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。集排水管10は、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂で形成されていてもよい。集排水管10の直径および長さは、廃棄物処分場に応じて適宜設定される。
遮水板11は、円形の貫通孔11aを有する平板部材である。遮水板11の貫通孔11aには集排水管10が貫通している。遮水板11は、凹部2の側面2aの一部を形成するように配置される。本実施形態では、遮水板11の下端が凹部2の底面2bに達しているが、遮水板11の下端が凹部2の底面2bより上方に位置していてもよい。また、本実施形態では、遮水板11は正方形に形成されているが(図3および図5参照)、遮水板11の形状はこれに限定されるものではない。遮水板11の大きさは、集排水管10の直径に応じて適宜設定される。一例を挙げると、集排水管10の直径が300mmの場合に、正方形の遮水板11の一辺の長さを400〜900mmとしてもよい。
遮水板11は、熱可塑性樹脂で形成されている。遮水板11は、集排水管10と同じ熱可塑性樹脂で形成されていることが好ましいが、これに限定されるものではない。遮水板11は、ポリエチレン製が好ましい。遮水板11は、第1遮水シート13、14および後述する第2遮水シート20、21よりも剛性が高い。遮水板11の板厚は、例えば20〜50mm程度である。
接合部12は、遮水板11の貫通孔11aの縁部と集排水管10の外周面とを全周にわたって接合している。接合部12は、遮水板11の両面に形成されている。接合部12は、熱可塑性樹脂の融着材で形成されている。接合部12の接合強度を高めるために、接合部12を構成する熱可塑性樹脂は、集排水管10および遮水板11の少なくとも一方を構成する熱可塑性樹脂と同じであることが好ましい。集排水管10、遮水板11、および接合部12が同一の熱可塑性樹脂で形成されていることがより好ましい。
上層第1遮水シート13と下層第1遮水シート14は、矩形状に形成されており、可撓性を有する。第1遮水シート13、14は、凹部2の側面2aの貫通孔11aより下側の部分と、凹部2の底面2bの一部を覆っている。下層第1遮水シート14は、上層第1遮水シート13と凹部2の表面(2a、2b)との間に配置される。下層第1遮水シート14および上層第1遮水シート13は、それぞれ、本発明の第1遮水シートに相当する。図5に示すように、第1遮水シート13、14の水平方向長さ(短辺長さ)は、遮水板11の水平方向長さとほぼ同じであって、遮水板11の水平方向長さより若干長くても短くてもよい。第1遮水シート13、14の長辺長さは、第1遮水シート13、14の凹部2の底面2b上に配置される部分の長さが、集排水管10の凹部2の側面2aから突出した部分の長さよりも長くなるように設定する。
第1遮水シート13、14の上端部は、それぞれ、遮水板11の表面の貫通孔11aより下側の部分に接合部15、16によって接合されている。上層第1遮水シート13と遮水板11を接合する接合部15は、下層第1遮水シート14と遮水板11を接合する接合部16よりも上方に位置している。接合部15の水平方向長さは、接合部16の水平方向長さよりも短い。本実施形態では、接合部16の水平方向長さは、第1遮水シート13、14の水平方向長さよりも短いが、第1遮水シート13、14の水平方向長さと同じであってもよい。
接合部15、16は、例えばポリエチレンなどの熱可塑性樹脂からなる融着材で形成されている。接合部15、16の接合強度を高めるためには、接合部15、16を構成する熱可塑性樹脂は、遮水板11を構成する熱可塑性樹脂と同じであることが好ましい。
第1遮水シート13、14は、接合部15、16を構成する熱可塑性樹脂と融着が可能なゴムまたは熱可塑性樹脂で形成される。具体的には、例えば、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、HDPE(高密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、VLDPE(超低密度ポリエチレン)、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、TPE(サーモプラスチックエラストマー)等が用いられる。第1遮水シート13、14の厚みは、例えば0.5〜3.0mm程度である。
上層第1遮水シート13は、遮水部4の後述する上層保護マット22で覆われる。また、凹部2の底面2bと下層第1遮水シート14との間には、遮水部4の後述する下層保護マット24が配置される。また、凹部2の底面2b上において、上層第1遮水シート13と下層第1遮水シート14との間には、遮水部4の後述する中層保護マット23が配置される。
次に、遮水部4について説明する。図2に示すように、遮水部4は、上層第2遮水シート20、下層第2遮水シート21、上層保護マット22、中層保護マット23、下層保護マット24で構成される。第2遮水シート20、21および保護マット22、23、24は、可撓性を有している。保護マット22〜24は、第2遮水シート20、21と集排水管ユニット3の第1遮水シート13、14を保護するために設けられている。なお、図3では、上層保護マット22と後述するバンド27の図示を省略している。
凹部2の表面2a、2bのうち貫通孔11aの周囲部以外の部分であって、第1遮水シート13、14で覆われていない部分には、下層保護マット24、下層第2遮水シート21、中層保護マット23、上層第2遮水シート20、上層保護マット22がこの順で積層されている。下層第2遮水シート21および上層第2遮水シート20は、それぞれ、本発明の第2遮水シートに相当する。また、上層第1遮水シート13と上層第2遮水シート20を合わせたもの、および、下層第1遮水シート14と下層第2遮水シート21を合わせたものが、それぞれ、本発明の遮水シートに相当する。
第2遮水シート20、21は、第1遮水シート13、14と同様の材質で形成されており、その厚みは、第1遮水シート13、14と同様である。上層第2遮水シート20と下層第2遮水シート21は、遮水板11の表面の貫通孔11aの左右両側と上側の部分に接合部25、26によって接合されている。図3に示すように、接合部25は接合部15と繋がっている。接合部26は接合部15と繋がっている。接合部25、26は、例えばポリエチレンなどの熱可塑性樹脂からなる融着材で形成されている。接合部25、26と遮水板11の接合強度を高めるためには、接合部25、26を構成する熱可塑性樹脂は、遮水板11を構成する熱可塑性樹脂と同じであることが好ましい。
また、図2および図3に示すように、上層第2遮水シート20は、接合部17によって、上層第1遮水シート13に接合され、下層第2遮水シート21は、接合部18によって、下層第1遮水シート14に接合されている。接合部17は接合部25と繋がっており、接合部18は接合部26と繋がっている。接合部17、18は、例えばポリエチレンなどの熱可塑性樹脂からなる融着材で形成されている。接合部17と接合部25は連続的に形成されていてもよい。同様に、接合部18と接合部26は連続的に形成されていてもよい。
上層保護マット22は、凹部2の表面全体に配置されており、集排水管10の外周面に装着されるバンド27によって集排水管10に固定される。下層保護マット24は、凹部2に埋め込まれる固定具(図示せず)によって凹部2に固定される。隣り合う保護マットと遮水シート(例えば上層保護マット22と上層第2遮水シート20)は、融着材などによって接合されている。また、中層保護マット23に貫通孔11aを設けて、下層第2遮水シート21と上層第2遮水シート20とを融着材などによって接合してもよい。
保護マット22〜24は、例えば、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂で形成されている。保護マット22〜24の形態は、不織布、織布、発泡体、不織布と樹脂シートの貼り合わせ材、不織布と発泡体の貼り合わせ材、または、発泡体と樹脂シートの貼り合わせ材などである。保護マット22〜24の厚みは、例えば3〜20mm程度であり。遮水シート13、14、20、21の厚みよりも厚い。
以下、廃棄物処分場の遮水構造1を形成する遮水工法について説明する。
まず、工場や作業所など廃棄物処分場の工事現場以外の場所で、集排水管ユニット3を作成する。具体的には、まず、遮水板11に形成された貫通孔11aに集排水管10を挿通し、所定の位置で仮固定する。そして、溶融した熱可塑性樹脂を加熱押出機(図示せず)によって棒状に押し出した融着材を、貫通孔11aの縁部に沿って配置していく。融着材が冷却固化することで接合部12が形成されて、遮水板11と集排水管10が接合される(第1接合工程)。また、同様に加熱押出機を用いて、遮水板11の表面に第1遮水シート13、14を接合部15、16によって接合する(第2接合工程)。
続いて、集排水管ユニット3に対して、接合部12の水密性(遮水性)の検査を行う。そして、水密性の検査をパスした集排水管ユニット3を廃棄物処分場の工現現場に持ち込む。なお、水密性検査の一例を以下に挙げる。集排水管10と遮水板11を接合する前に予め、集排水管10の表面に電極(電線など)を配置しておく。そして、集排水管10と遮水板11と接合した後、接合部12の表面に高電圧をかける(例えば高電圧をかけたブラシで接合部12の表面をなでる)。接合部12内部の電極と通電してスパークが発生した箇所を、接合部12の欠陥(ピンホール)として検出し、欠陥があれば水密性に問題があると判定する。
廃棄物処分場の工事現場においては、図6に示すように、地面に形成された窪地30の底面に、コンクリートで底部31を形成する。この底部31の上面が、凹部2の底面2bとなる。底部31の上に、窪地30の側面に沿って、外側型枠32を設置する。この外側型枠32の窪地30の側面と反対側に、鉄筋33を設置する。続いて、鉄筋33を外側型枠32との間に挟むように、内側型枠34を設置する。また、外側型枠32の窪地30の側面と反対側に、集排水管ユニット3を設置する。集排水管ユニット3の遮水板11と内側型枠34は、外側型枠32から所定の間隔を空けた位置に配置される。より詳細には、遮水板11の外側型枠32と反対側の面は、内側型枠34の外側型枠32と対向する面と同一平面上に配置される。
次に、外側型枠32と、内側型枠34および遮水板11との間に、コンクリートを流し込む。コンクリートが固化して、コンクート壁体(凹部2の側壁部)が形成された後、外側型枠32および内側型枠34を除去して、コンクリート壁体の背面に土を埋め戻す。
その後、凹部2の側面2aおよび底面2bに遮水部4を敷設する。このとき、下層第2遮水シート21を、遮水板11と下層第1遮水シート14に接合する。具体的には、遮水板11と集排水管10とを接合する際と同様に、溶融した熱可塑性樹脂を加熱押出機(図示せず)によって棒状に押し出した融着材を、遮水板11と下層第1遮水シート14の表面に配置した下層第2遮水シート21の縁部に沿って配置していく。融着材が冷却固化することで接合部17、26が形成される。その後、同様の手順で、上層第2遮水シート20を遮水板11と上層第1遮水シート13に接合する。以上により、遮水構造1の施工が完了する。
本実施形態の集排水管ユニット3では、熱可塑性樹脂で形成された遮水板11および集排水管10が、熱可塑性樹脂からなる融着材によって融着接合されている。接合にプライマー等が不要であるため、接合作業を容易に行うことができる。また、接着剤とプライマーを用いて接合する場合に比べて、接合部12の接合強度を高めることができ、それにより、接合部12の水密性を高めることができる。
また、遮水板11は遮水シートよりも剛性が高いため、遮水シートと集排水管10とを接合する場合に比べて、遮水板11と集排水管10とを接合する作業が行いやすい。また、遮水板11は、平坦状であるため、遮水板11を形成しやすい。
以上のように、本実施形態の集排水管ユニット3は、容易に形成できると共に、接合部12の水密性が高い。
また、集排水管ユニット3は、遮水板11の表面の少なくとも貫通孔11aより下側の部分に接合された第1遮水シート13、14を有する。遮水板11を凹部2に設置する前に予め遮水板11に第1遮水シート13、14を接合しておくことで、集排水管10と凹部2の底面2bとの間の狭い範囲で遮水シートを接合する作業を行わなくて済む。したがって、集排水管ユニット3を用いることで、廃棄物処分場の遮水構造1をより容易に施工できる。
また、本実施形態の遮水構造1において、第1遮水シート13、14は、遮水板11の表面の貫通孔11aより上側の部分には接合されず、貫通孔11aより下側の部分にのみ接合されている。そのため、第1遮水シート13、14に集排水管10が貫通する孔を形成しなくて済むため、加工手間を省略できる。
また、仮に、第1遮水シート13、14が遮水板11の表面の貫通孔11aの全周に接合される場合、第1遮水シート13、14の上端を第2遮水シート20、21と接合する必要があるが、第1遮水シート13、14は可撓性を有するので、第1遮水シート13、14の上端と第2遮水シート20、21を接合する作業は行いにくい。これに対して、本実施形態では、第1遮水シート13、14は、遮水板11の貫通孔11aより上側の部分には接合されていないため、第1遮水シート13、14と第2遮水シート20、21とを容易に接合できる。したがって、廃棄物処分場の遮水構造1をより容易に施工できる。
集排水管10と遮水板11と接合部12が、同一の熱可塑性樹脂で形成されている場合には、接合部12の接合強度をより高めて、接合部12の水密性をより向上させることができる。また、集排水管10と遮水板11と接合部12が、ポリエチレンで形成されている場合には、集排水管10、遮水板11、および接合部12の耐久性を向上できる。
本実施形態の遮水工法では、外側型枠32から所定の間隔を空けて、集排水管10に接合された遮水板11と内側型枠34とを設置して、集排水管10の一部を外側型枠32と内側型枠34との間に配置した状態で、コンクリートを打設して凹部2の側壁部を形成している。このように、集排水管10を設置した状態で、凹部2の側壁部を形成するため、コンクリートで凹部2の側壁部を形成した後に、側壁部に集排水管10を設置する場合に比べて、作業工程を簡略化できる。
また、集排水管10と遮水板11を設置した状態で、凹部2の側壁部を形成することにより、集排水管10および遮水板11を凹部2に強固に固定できるため、遮水構造1の耐久性および遮水性を向上できる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
図7および図8に示すように、遮水構造1は、集排水管10を支持する支持部材7を備えていてもよい。支持部材7は、集排水管10の凹部2内に露出している部分を支持する。支持部材7は、凹部2の底面2bに配置される。厳密には、支持部材7は、底面2bに配置された遮水部4の上に配置される。つまり、支持部材7は、凹部2の側面2aおよび底面2bに遮水部4を敷設した後に、設置される。支持部材7は、集排水管10の凹部2内に露出している部分のうち、管軸方向の中央部よりも先端側を支持することが好ましい。支持部材7は、鋼などの金属材料、または、合成樹脂で形成される。支持部材7の形状は、図7および図8に示す形状に限定されない。
支持部材7を設けることにより、集排水管10の凹部2内に露出した部分が、集排水管10の自重や、経年劣化によって、撓みなどの変形を起こすのを抑制できる。遮水構造を形成する際に集排水管10が撓み変形すると、集排水管10に有孔集排水管5を接続する作業が行いにくくなる。また、集排水管10が撓み変形した場合、遮水板11と集排水管10とを接合する接合部12に剥がれ等の破損が生じる場合がある。支持部材7を設けて集排水管10の撓み変形を抑制することで、集排水管10と有孔集排水管5との接続作業が行いやすくなると共に、接合部12の破損を抑制できる。
上記実施形態では、遮水板11の表面の貫通孔11aより下側の部分には、下層保護マット24と中層保護マット23は配置されていないが、下層保護マット24と中層保護マット23の少なくとも一方が配置されていてもよい。
上記実施形態では、内側型枠34の一部と遮水板11の一部が重なるように内側型枠34が配置されているが、遮水板11の外側に内側型枠34を配置してもよい。つまり、矩形状の開口が形成されるように内側型枠34を設置して、この開口部に遮水板11を嵌合させてもよい。
上記実施形態では、遮水板11の表面は、凹部2のコンクリート壁体の表面と面一に配置されているが、面一でなくてもよい。
上記実施形態は、本発明を廃棄物処分場の遮水構造に適用した一例であるが、本発明の適用対象は廃棄物処分場の遮水構造に限定されない。本発明は、地面に形成された凹部の側面および底面に遮水シートを敷設して、当該凹部の内外を連通管によって連通させた遮水構造であれば、廃棄物処分場以外の遮水構造にも適用可能である。例えば、河川増水時に水量を調整するための調整池や、河川水や雨水を貯水するため池などの遮水構造に本発明を適用してもよい。本発明の連通管は、凹部から外部に水を排出するものであってもよく、凹部内に水を流入させるものであってもよい。
上記実施形態では、地面に形成された窪地30の側面を利用して型枠(32、34)を設置して、コンクリートにより凹部2を形成しているが、遮水シートが敷設される本発明の凹部の構造および形成方法はこれに限定されない。例えば、平地上に型枠を設けてコンクリートにより凹部の側壁部を形成してもよい。また、一部だけ地形を利用して型枠を設置して、コンクリートにより凹部の側壁部を形成してもよい。また、凹部の側壁部は、コンクリートブロックを並べることで形成されていてもよい。また、凹部の一部が土で形成されていてもよい。例えば、凹部の側壁部のうち、連通管ユニットの周囲をコンクリートで形成し、その他の部分を土で形成してもよい。
1 廃棄物処分場の遮水構造
2 凹部
2a 側面
2b 底面
3 集排水管ユニット(連通管ユニット)
4 遮水部
5 有孔集排水管
6 排水管
10 集排水管(連通管)
11 遮水板
12 接合部
13 上層第1遮水シート(第1遮水シート)
14 下層第1遮水シート(第1遮水シート)
17、18、25、26 接合部
20 上層第2遮水シート(第2遮水シート)
21 下層第2遮水シート(第2遮水シート)
22 上層保護マット
23 中層保護マット
24 下層保護マット
32 外側型枠
34 内側型枠

Claims (8)

  1. 地面に形成された凹部の側面および底面に遮水シートを敷設して、前記凹部の内外を連通管によって連通させる遮水構造に用いられ、
    貫通孔を有する平板状であって、前記遮水シートよりも剛性が高く、前記凹部の側面の一部を形成するように配置される熱可塑性樹脂製の遮水板と、
    前記遮水板の前記貫通孔を貫通しており、その一端が前記凹部内に露出するように前記凹部の側壁部に埋設される熱可塑性樹脂製の前記連通管と、
    熱可塑性樹脂からなる融着材によって形成され、前記遮水板の前記貫通孔の縁部と前記連通管の外周面とを全周にわたって接合する接合部と、
    前記遮水シートの一部を形成し、前記遮水板が前記凹部の側面の一部を形成するように配置されたときの前記遮水板の上下方向において、前記遮水板の表面の少なくとも前記貫通孔より下側の部分に接合される第1遮水シートと、を有することを特徴とする連通管ユニット。
  2. 前記連通管と前記遮水板と前記接合部が、同一の熱可塑性樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の連通管ユニット。
  3. 前記連通管と前記遮水板と前記接合部が、ポリエチレンで形成されていることを特徴とする請求項2に記載の連通管ユニット。
  4. 地面に形成された凹部の側面および底面に遮水シートを敷設して、前記凹部の内外を連通管によって連通させる遮水構造であって、
    貫通孔を有する平板状であって、前記遮水シートよりも剛性が高く、前記凹部の側面の一部を形成する熱可塑性樹脂製の遮水板と、
    前記遮水板の前記貫通孔を貫通しており、その一端が前記凹部内に露出するように前記凹部の側壁部に埋設される熱可塑性樹脂製の前記連通管と、
    熱可塑性樹脂からなる融着材によって形成され、前記遮水板の前記貫通孔の縁部と前記連通管の外周面とを全周にわたって接合する接合部と、
    前記遮水シートの一部を形成し、前記遮水板の表面の少なくとも前記貫通孔より下側の部分に接合される第1遮水シートと、
    前記遮水シートの一部を形成し、前記凹部の側面および底面の前記1遮水シートで覆われていない部分を覆っており、前記第1遮水シートに接合される第2遮水シートと、を有することを特徴とする遮水構造。
  5. 前記第1遮水シートが、前記遮水板の表面の前記貫通孔より上側となる部分に接合されておらず、
    前記第2遮水シートが、前記遮水板の表面の前記貫通孔より上側の部分に接合されることを特徴とする請求項4に記載の遮水構造。
  6. 地面に形成された凹部の側面および底面に遮水シートを敷設して、前記凹部の内外を連通管によって連通させる遮水構造を形成する遮水工法であって、
    平坦状であって、前記遮水シートよりも剛性が高い熱可塑性樹脂製の遮水板に形成された貫通孔に、熱可塑性樹脂製の前記連通管を貫通させて、前記遮水板の前記貫通孔の縁部と前記連通管の外周面とを、溶融した熱可塑性樹脂からなる融着材を用いて全周にわたって接合する第1接合工程と、
    前記遮水シートの一部を形成する第1遮水シートを、前記遮水板の表面の少なくとも前記貫通孔より下側となる部分に接合する第2接合工程と、
    前記凹部の側面の一部となる位置に、前記第1接合工程および前記第2接合工程によって前記連通管および前記第1遮水シートに接合された前記遮水板を配置した状態で、前記凹部の側壁部を形成する側壁部形成工程と、
    前記側壁部形成工程の後、前記遮水シートの一部を形成する第2遮水シートを、前記第1遮水シートに接合すると共に、前記凹部の側面および底面に前記遮水シートを敷設する遮水シート敷設工程と、を有することを特徴とする遮水工法。
  7. 前記側壁部形成工程の前に、前記凹部の前記側壁部を形成する位置に、外側型枠を設置すると共に、前記外側型枠から所定の間隔を空けて、内側型枠と、前記第1接合工程および前記第2接合工程によって前記連通管および前記第1遮水シートに接合された前記遮水板とを設置する型枠設置工程を行い、
    前記側壁部形成工程において、前記外側型枠と、前記内側型枠および前記遮水板との間に、コンクリートを流し込んで固化させた後、前記外側型枠および前記内側型枠を除去することを特徴とする請求項6に記載の遮水工法。
  8. 前記第2接合工程において、前記第1遮水シートは、前記遮水板の表面の前記貫通孔より上側となる部分に接合されておらず、
    前記遮水シート敷設工程において、前記第2遮水シートを、前記遮水板の表面の前記貫通孔より上側の部分に接合することを特徴とする請求項6または7に記載の遮水工法。
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