JP2016173888A - 発光素子及びその製造方法、並びに表示装置 - Google Patents

発光素子及びその製造方法、並びに表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】量子ドットを含む発光層を有し、高い発光効率が得られる発光素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】発光素子は、下記一般式(1)で表されるカリックスアレーンと、量子ドットとを含有する発光層を備える。
Figure 2016173888

(上記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立して水素または直鎖状または分岐状のアルキル基を示す。nは4〜12の整数を示す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、量子ドットとカリックスアレーンとを含む発光層を備えた発光素子及びその製造方法、並びに表示装置に関する。
電界発光(以下、エレクトロルミネッセンス(電界発光)を「EL」と記す場合がある。)現象を利用した自発光型表示素子は、次世代フラットパネルディスプレイへ応用が期待されている。中でも、有機材料の電界発光を利用する有機EL素子は、低電圧で高効率発光が得られることから、活発に研究開発が行われている(例えば、非特許文献1参照)。
ディスプレイに求められる重要な特性の一つとして、色再現性がある。特に、2016年に試験放送が予定されているスーパーハイビジョンの表色系は、自然界に実在するほぼすべての物体色および既存表色システムの色域を包含することを目指している。したがって、スーパーハイビジョンを表示するディスプレイには、広い色域での色再現性が求められる。自発光型ディスプレイの場合には、青、緑、赤の各色の発光材料に対して、色純度が高いことが求められる。
一般に、有機材料の発光スペクトルは、最大強度の半値における全幅値(半値全幅(FWHM))が大きいため、色純度向上の点では不利である。このため、従来、有機EL素子では、色純度を改善する技術が検討されている。例えば、特許文献1には、カラーフィルターを用いて色再現領域を拡大させる方法が記載されている。また、特許文献2には、有機EL素子の積層構造を最適化して微小共振器構造をとることにより、発光スペクトルの半値幅を減少させる方法が提案されている。
また、発光材料として半導体ナノ結晶からなる量子ドットを用いた発光材料が提案されている(例えば、特許文献3および非特許文献2参照)。量子ドットの発光色は、結晶粒径に依存する。したがって、量子ドットの結晶粒径を変えることにより、発光色を制御できる。また、量子ドットの粒径分布を均一にすることにより、発光スペクトルのFWHMを小さくできる。したがって、量子ドットを発光材料として利用することで、ディスプレイの表示色域を広くできる可能性がある。
現在、量子ドットを発光素子に応用する研究開発が行われている。しかし、現状の量子ドットを用いた発光素子の輝度、発光効率は、有機EL素子に比較すると、まだまだ改善の余地がある。
特許第5463616号公報 特開平7−282981号公報 特許第4948747号公報 特許第2866043号公報 特許第5190260号公報 特表2009−504422号公報
C.W.タンら(C.W.Tang et.al)、アプライド・フィジックス・レターズ(Appl.Phys.Lett.),51,913(1987) シラサキ(Y.Shirasaki)ら、ネイチャー・フォトニクス(Nature Photonics),VOL7、13−23(2013) クワックら(J.Kwak)ら、ナノ・レターズ (Nano Letters)12,2362−2366(2012)
量子ドットの構成成分である半導体ナノ結晶は、通常、表面に不安定なダングリングボンド(未結合手)が多数存在しているため、凝集が起こりやすい。このため、量子ドットを用いた発光素子では、量子ドットが凝集することにより、発光効率が低下するという問題がある。
量子ドットの凝集を抑制するために、半導体ナノ結晶の表面に存在しているダングリングボンドに対し、ルイス塩基官能基を有する長鎖アルキル基などの有機配位子(リガンド)を修飾(キャップ)してなるキャッピング層を形成する手法がある。しかしながら、キャッピング層を有する量子ドットであっても、量子ドットの凝集を抑制する効果は不十分である。
また、量子ドットを用いた発光素子を製造する際には、量子ドットの分散液を塗布成膜することにより量子ドットの固体薄膜からなる発光層を形成する。このようにして形成した発光層中では、量子ドット同士が近接して存在するため、量子ドット同士の相互作用により発光効率が低下する場合があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、量子ドット同士を近接しにくくして量子ドット同士の相互作用が抑制された、量子ドットを含む発光層を有し、高い発光効率が得られる発光素子およびその製造方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、量子ドットを含む発光層を有し、高い発光効率が得られる発光素子を有する表示装置を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、カリックスアレーンと量子ドットとを含む分散液を塗布成膜することで、高い発光効率が得られる発光層を作製できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に関わるものである。
[1]下記一般式(1)で表されるカリックスアレーンと、量子ドットとを含有する発光層を備えたことを特徴とする発光素子。
Figure 2016173888
(上記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立して水素または直鎖状または分岐状のアルキル基を示す。nは4〜12の整数を示す。)
[2]前記カリックスアレーンは、下記一般式(1)−1〜(1)−12で表されるいずれかであることを特徴とする[1]に記載の発光素子。
Figure 2016173888
Figure 2016173888
Figure 2016173888
[3]下記一般式(1)で表されるカリックスアレーンと量子ドットとを含む分散液を調製する工程と、前記分散液を発光層の被形成面上に塗布する工程とを有することを特徴とする発光素子の製造方法。
Figure 2016173888
(上記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立して水素または直鎖状または分岐状のアルキル基を示す。nは4〜12の整数を示す。)
[4][1]または[2]に記載の発光素子を有することを特徴とする表示装置。
本発明の発光素子によれば、量子ドット同士の相互作用が低減された、高い発光効率が得られる発光素子を提供できる。
本発明の発光素子の製造方法によれば、量子ドット同士の相互作用が低減された、高い発光効率が得られる発光素子を提供できる。
本発明の表示装置によれば、高い発光効率が得られる発光素子を有する表示装置を提供できる。
本発明の実施形態である発光素子の一例を示した概略図である。 カリックスアレーンが量子ドットに結合された状態を模式的に示す図である。 本発明の実施形態において用いられる量子ドットの例を説明するための模式図であり、図3(a)はコア型、図3(b)はコア/シェル型の量子ドットを示すものである。 本発明の実施形態である表示装置における1画素セルを説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなく、その形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は、以下に示す実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
「発光素子」
図1は、本発明の実施形態である発光素子の一例を示した概略図である。
本実施形態の発光素子10は、図1に示すように、基板1の上に、発光材料として陰極2、電子注入層3、発光層4、正孔輸送層5、正孔注入層6、及び、陽極7がこの順序で積層されたものである。
<基板>
基板1は、透明な材料からなるものであることが好ましい。ガラス、石英、その他プラスチックフィルムなどを例示することができる。基板1として、例えば、プラスチックフィルムなどの可撓性基板を用いた場合には、画像表示部を容易に変形することのできるフレキシブル発光素子とすることができる。
<陰極>
陰極2は、透明で導電性の高い材料からなるものであることが好ましい。陰極2の材料としては、例えば、インジウム−錫−酸化物(以下、ITO)、インジウム−亜鉛−酸化物(以下、IZO)などの導電性透明酸化物を用いることができる。
<電子注入層>
電子注入層3は、陰極2からの電子注入を容易にするために形成する。電子注入層3は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。具体的には、電子注入層3の代表的な材料として、ZnOが挙げられる。
<発光層>
発光層4は、上記一般式(1)で表されるカリックスアレーンと、量子ドットとを含有するものである。
図2は、発光層4に含まれるカリックスアレーンが、量子ドットに結合された状態を模式的に示す図である。図2には、1個の量子ドット33に2個のカリックスアレーン31、31が結合されたものの一例を模式的に示す。
カリックスアレーン31、31は、図2および特許文献4などに示すように、円錐状で中心に空洞を有する特異な分子構造を有している。このため、カリックスアレーン31は、空洞部分に、他の分子、イオンなど、ナノスケールの構造体を取り込む(包接)ことができる。
発光層4に含まれるカリックスアレーン31の最大外形寸法は0.5〜2nm程度であることが好ましい。
上記一般式(1)に示されるカリックスアレーンにおいて、R及びRは、それぞれ独立して水素または直鎖状または分岐状のアルキル基を示す。R及びRで表される直鎖状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などが挙げられる。また、R及びRで表される分岐状のアルキル基としては、tert−ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基などが挙げられる。これらの中でも特にRは、水素またはメチル基であることが好ましい。また、Rは、水素またはtert−ブチル基であることが好ましい。R及びRは、量子ドット33を構成している半導体結晶の種類および/または結晶粒径などに応じて適宜決定できる。RとRとは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
一般式(1)においてnは、4〜12の整数を示し、4〜8であることが好ましい。nは、量子ドット33を構成している半導体結晶の種類および/または結晶粒径などに応じて適宜決定できる。
上記一般式(1)で表されるカリックスアレーンとしては、例えば、フェノール単位の向きが揃えられたコーン型のものを用いてもよいし、フェノール単位の向きが一部異なっているものを用いてもよい。
具体的には、Rが水素またはメチル基であり、Rが水素またはtert−ブチル基であり、nが4〜8であるコーン型の上記一般式(1)で表されるカリックスアレーンとして、上記一般式(1)−1〜(1)−12で表されるものが挙げられる。
図3(a)および図3(b)は、本発明の実施形態において用いられる量子ドットの例を説明するための模式図であり、図3(a)はコア型、図3(b)はコア/シェル型の量子ドットを示すものである。
図3(a)に示す量子ドット20は、半導体結晶の微粒子であるコア21と、コア21の表面に修飾(キャッピング)された有機配位子(リガンド)22からなるキャッピング層とを有する。図3(b)に示す量子ドット20aは、半導体結晶の微粒子であるコア21の表面が、一層または複数層のシェル23(図3(b)には一層の場合を示す。)により被覆されているものである。シェル部分を構成する半導体としては、コア部分を構成する半導体と同様の組成の半導体を用いることができる。シェル23の表面には、図3(a)に示す量子ドット20と同様に、有機配位子22を修飾してなるキャッピング層が形成されている。
コア21(またはシェル23)の表面には、通常、反応性の高いダングリングボンド(未結合手)が存在している。このため、コア21(またはシェル23)は、表面が化学的に不安定であり、凝集が生じやすい。これに対し、図3(a)および図3(b)に示す量子ドット20、20aでは、コア21(またはシェル23)の表面に、有機配位子22からなるキャッピング層が形成されているので、量子ドット20、20aの化学的安定性が高く、凝集が生じにくいものとなる。また、コア21(またはシェル23)の表面にキャッピング層を形成することで、有機溶剤に対する溶解性が良好なものとなる。
量子ドット20、20aのコア21の例としては、II−VI族の化合物、II−V族の化合物、III−VI族の化合物、III−V族の化合物、IV−VI族の化合物、I−III−VI族の化合物、II−IV−VI族の化合物、II−IV−V族の化合物などからなるものが挙げられる。具体的には、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdTe、HgS、HgSe、HgTe、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、GaSe、InN、InP、InAs、InSb、TlN、TlP、TlAs、TlSb、PbS、PbSe、PbTe、CuInSからなるものが挙げられる。
シェル23は、半導体からなる。シェル23に用いられる半導体としては、上述したコア21に用いられるものと同様のものが挙げられる。
量子ドット20、20aのコア21としては、上記の中でも特に、合成の容易さ、所望する波長の発光を得るための粒径および/または粒径分布の制御のしやすさ、発光の量子収率の点から、CdS、CdSe、InPを用いることが好ましい。
また、量子ドット20aのシェル23は、被覆するコア21に用いられる半導体に応じて決定されることが好ましい。すなわち、シェル23としては、コア21よりも大きなバンドギャップを有する半導体を用いることが望ましい。このことにより、コア21の励起エネルギーが、シェル23によって効率よくコア21内に閉じ込められる。具体的には、例えばコア21がInPからなるものである場合、シェル23にはInPよりも大きなバンドギャップを有するZnSを用いることが好ましい。
有機配位子(リガンド)22としては、炭化水素基の結合したアミン、炭化水素基の結合したカルボン酸、炭化水素基の結合したフォスフィン、炭化水素基の結合した酸化フォスフィン、炭化水素基の結合したチオールなどが挙げられる。炭化水素基は、親油性の鎖状炭化水素基であることが好ましい。親油性の鎖状炭化水素基の結合したアミンとしては、例えばヘキシルデシルアミン、オレイルアミンが挙げられる。親油性の鎖状炭化水素基の結合したカルボン酸としては、オレイン酸が挙げられる。親油性の鎖状炭化水素基の結合したフォスフィンとしては、例えばトリオクチルフォスフィンが挙げられる。親油性の鎖状炭化水素基の結合した酸化フォスフィンとしては、例えばトリ−n−オクチルフォスフィンオキシドが挙げられる。有機配位子22が、親油性の鎖状炭化水素基の結合したものである場合、有機溶剤に対する量子ドット20、20aの溶解性がより良好なものとなる。その結果、量子ドット20、20aを有機溶媒に溶解させた量子ドット溶液を容易に調製できる。
発光層4の発光色は、発光層4中に発光材料として含まれる量子ドット20、20aの半導体結晶の粒径によって変化する。量子ドット20、20aの半導体結晶の粒径は、要求される発光層4の発光色に応じて、例えば1〜10nmの範囲で適宜決定される。
量子ドット20、20aの半導体結晶の粒径は2〜9nm程度であることが好ましい。
発光層4に含まれる量子ドット20、20aは、従来公知の方法により製造できる。
図2に示すように、発光層4に含まれるカリックスアレーン31と量子ドット33とは、それらの大きさの関係から、カリックスアレーン31の空洞内に量子ドット33全体が取り込まれた状態とはなりにくい。したがって、円錐状のカリックスアレーン31、31における外径の大きい側の縁部31a、31aを、量子ドット33の表面に相対させた状態で、カリックスアレーン31と量子ドット33とが接触していると推定される。これらが図2に示す状態で接触している場合、カリックスアレーン31と量子ドット33との接触面積が最大となるため、最もエネルギー的に安定であると考えられる。
したがって、本実施形態の発光素子10の発光層4内においては、図2に示す状態でカリックスアレーン31、31と量子ドット33とが結合しているものが多いと考えられる。しかし、カリックスアレーン31と量子ドット33とが接触(結合あるいは吸着)している状態は、図2に示す例に限定されない。
例えば、1つの量子ドット33と接触(結合あるいは吸着)しているカリックスアレーン31の数は、2つに限定されるものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。1つの量子ドット33に複数のカリックスアレーン31が接触している場合、複数のカリックスアレーン31によって、量子ドット33が包接されていたり、取り囲まれていたりすることもあると考えられる。
また、円錐状のカリックスアレーン31、31は、外径の小さい側の縁部(図2に示す縁部31a、31aと反対側の縁部)を、量子ドット33の表面に相対させた状態で、量子ドット33と接触している場合もあると推定される。
本実施形態の発光素子10では、カリックスアレーン31と量子ドット33とが、どのような配置で接触(結合あるいは吸着)していても、カリックスアレーン31と量子ドット33の表面とが接触していればよい。すなわち、カリックスアレーン31と量子ドット33とが、上記のエネルギー的に最も安定な状態で接触していない場合でも、カリックスアレーン31と量子ドット33の表面とが接触していれば、量子ドット33の凝集が抑制されて、量子ドット33同士の相互作用が抑制される。その結果、量子ドット33の励起状態が生成した場合に、高い発光効率が得られる。
本実施形態では、発光層4中におけるカリックスアレーン31に対する量子ドット33の割合(カリックスアレーンの質量:量子ドットの質量)を、1:10〜3:1の範囲とすることが好ましく、1:5〜2:1の範囲とすることがより好ましく、1:3〜1:1の範囲内とすることがさらに好ましい。上記の割合が1:10〜3:1の範囲内であると、カリックスアレーン31を含むことによる量子ドット33の凝集を抑制する効果が顕著となり、より一層、発光効率を高くすることができる。しかも、カリックスアレーン31が多すぎることにより、発光層4の発光に寄与する量子ドット33の含有量が不足することを防止できる。
<正孔輸送層>
正孔輸送層5は、陽極7から注入した正孔を発光層4に輸送するものである。正孔輸送層5を構成する材料としては、正孔輸送性の無機材料あるいは有機材料を用いることができ、好ましくは正孔輸送性の有機材料を用いる。
正孔輸送層5の厚みは、薄すぎると発光素子10の短絡の原因となる場合があるため、10nm以上であることが好ましく、30nm以上であることがより好ましい。また、正孔輸送層5の厚みは、発光素子10の駆動電圧の上昇を抑制するため、200nm以下であることが好ましく、100nm以下であることがより好ましい。
<正孔注入層>
正孔注入層6は、陽極7からの正孔注入を容易にするものである。正孔注入層6は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。具体的には、正孔注入層6に用いられる材料として、MoOなどが挙げられる。
<陽極>
陽極7の材料としては、仕事関数が比較的大きい金属が好ましい。仕事関数の大きい金属を用いることにより、陽極7から発光層4への正孔注入障壁を低くすることができ、陽極7から正孔を注入させやすくすることができる。仕事関数の大きい金属としては、例えば、Au、Pt、Ag、Fe、Ni、Al、Coなどが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
<発光素子の製造方法>
次に、本発明の発光素子の製造方法の一例として、図1に示す発光素子10の製造方法を例に挙げて説明する。
図1に示す発光素子10を製造するには、まず、基板1の上に、従来公知の方法を用いて陰極2を形成する。
次いで、陰極2上に、従来公知の方法を用いて電子注入層3を形成する。
続いて、電子注入層3上に、例えば、以下に示す方法により、上記一般式(1)で表されるカリックスアレーンと量子ドットとを含む発光層4を形成する。
まず、特許文献5および特許文献6などに記載されている方法により、量子ドットを有機溶媒に溶解させた量子ドット分散液を用意する。次に、量子ドット分散液に、カリックスアレーンを添加し、撹拌して、カリックスアレーンと量子ドットとを含む分散液を調製する。次いで得られた分散液を、スピンコート法、インクジェット法、印刷法などの方法を用いて、電子注入層3までの各層の形成された基板1の被形成面上に塗布し、塗膜を形成する。その後、例えばホットプレートを用いて加熱することにより、塗膜を乾燥させる。このことにより、カリックスアレーンと量子ドットとを結合した状態で含有する薄膜からなる発光層4が得られる。
続いて、発光層4上に、所定の厚みで、正孔輸送層5を形成する。正孔輸送層5を形成する方法としては、スピンコート法、インクジェット法、印刷法などのウェットプロセスを用いてもよいし、真空蒸着法などの方法を用いてもよい。
次いで、正孔輸送層5上に、従来公知の方法を用いて正孔注入層6を形成する。
その後、正孔注入層6上に、従来公知の方法を用いて陽極7を形成する。
本実施形態の発光素子の製造方法において、陰極2、電子注入層3、正孔輸送層5、正孔注入層6、陽極7の各層の形成方法は、特に限定されるものではなく、真空蒸着法、電子ビーム法、スパッタリング、スピンコート法、インクジェット法、印刷法などの方法を用いることができ、各層の材料、特性、生産性などを考慮して適宜決定できる。
上述したように、本実施形態の発光素子10の製造方法によれば、一対の対向する陰極2と陽極7との間に、上記一般式(1)で表されるカリックスアレーンと量子ドットとを含む発光層4を備える発光素子10が得られる。本実施形態の発光素子10の発光層4においては、多くのカリックスアレーンが量子ドットの表面に結合した構造になっていると考えられる。このため、量子ドット同士が近接しにくく、量子ドットの凝集が抑制されて、量子ドット同士の相互作用が抑制される。その結果、高い発光効率が得られる。
なお、本発明の発光素子および発光素子の製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。
すなわち、一対の対向する電極間には、上記一般式(1)で表されるカリックスアレーンと量子ドットとを含む発光層のみが配置されていてもよいし、発光層の他に必要に応じて、電子注入層、電子輸送層、正孔阻止層、正孔輸送層、正孔注入層から選ばれる1層以上の層が配置されていてもよい。また、発光素子に設けられる陽極、電子注入層、電子輸送層、正孔阻止層、発光層、正孔輸送層、正孔注入層、陰極の各層は、それぞれ1層からなるものであってもよいし、複数の材料を積層してなる複数層からなるものであってもよい。
「表示装置」
次に、本発明の表示装置の一例として、本発明の発光素子を有するディスプレイを、図面を用いて詳細に説明する。図4は、本発明の実施形態であるディスプレイにおける1画素セルを説明する図であり、図4(a)はディスプレイの1つの画素セルの回路を示す概念図であり、図4(b)は図4(a)に示す回路の平面視におけるレイアウト図である。
図4に示すディスプレイは、アクティブ・マトリクス駆動方式を用いたものである。図4に示すディスプレイでは、矩形状の基板上に、格子状に複数の画素セルが形成されている。各画素セルには、図4(a)および図4(b)に示すように、走査線、信号線、電源線などの金属配線と、発光素子と、ドライブTFT(Dr−TFT)とスイッチTFT(Sw−TFT)の2つの有機薄膜トランジスタとが配置されている。
図4に示すように、発光素子は、走査線と信号線との交差する位置に配置されている。
ドライブTFT(Dr−TFT)は、発光素子を駆動するために、発光素子に対して発光に必要な電流を、電源線から流すスイッチとして機能する。スイッチTFT(Sw−TFT)は、ドライブTFTをオンする電圧を保持する保持容量Csに対し、電荷の蓄積及び放電を行うスイッチとして機能する。
図4に示すディスプレイでは、画素セルとして、赤色発光を呈する発光素子を有する赤色セルと、緑色発光を呈する発光素子を有する緑色セルと、青色発光を呈する発光素子を有する青色セルとが配列されている。このことにより、フルカラーのディスプレイとなっている。
本実施形態においては、赤色セル、緑色セル、青色セルの発光素子として、量子ドットの結晶粒径および/または量子ドットの種類を異ならせた上述した実施形態の発光素子が用いられている。
本実施形態によれば、量子ドットに由来する光を発し、高い発光効率の得られる上述した実施形態の発光素子を備えた表示装置が得られる。
なお、本実施形態のディスプレイにおいては、アクティブ・マトリクス駆動方式を用いたが、パッシブ・マトリクス駆動方式を用いてもよく、駆動方式は特に限定されない。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。しかし、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
「実施例1」
<量子ドットの合成>
非特許文献3に開示されている方法にしたがって、緑色発光を示す量子ドットCdSe@ZnS(green quantum dots with composition gradient)を合成した。
具体的には、0.2mmolの酸化カドミウム、4mmolの酢酸亜鉛、4mmolのオレイン酸を反応容器である100mLフラスコに入れ、圧力100mTorrにて150℃で30分加熱して、オレイン酸亜鉛(Zn(OA))を含む反応物を得た。次に、反応物の入れられた反応容器内を窒素で満たし、15mLの1−オクタデセンを加えて、305℃まで昇温した。昇温したところで、反応物に対して、0.1mmolのセレン粉末と3.5mmolの硫黄粉末を溶解させたトリオクチルフォスフィン2mLを素早く加えた。その後、反応液の温度を300℃に保ち、10分間、量子ドットを成長させた。その後、反応を完了させるために反応液の温度を室温まで下げた。このようにして合成した量子ドットを再沈殿/再分散により精製した。
<カリックスアレーンと量子ドットとを含む分散液の調製>
上記の通り合成した量子ドットのトルエン分散液(濃度10mg/mL)2mLに対し、一般式(1)−11で示されるカリックスアレーン(4−tert−Butylcalix[8]arene、東京化成工業社製)10mgを加えて攪拌することにより、カリックスアレーンと量子ドットとを含む分散液を調製した。
<発光素子の製造>
図1に示す構造の量子ドット発光素子を、以下に示す方法により作製した。
まず、ガラスからなる基板1上に膜厚150nmのITO膜を形成し、これを複数のライン状にパターニングすることにより陰極2を形成した。次に、非特許文献3に開示されている方法を用いてZnO微粒子を作成し、ZnO微粒子を含む1−ブタノール溶液を作成した。その後、窒素ガスで満たしたグローブボックス内で、陰極2上にZnO微粒子を含む1−ブタノール溶液をスピンコートし、塗膜を形成した。次いで、ホットプレートにより塗膜を加熱して乾燥することにより、ZnOからなる膜厚10nmの電子注入層3を形成した。
次に、上記の方法によって調整した分散液を、電子注入層3までの各層の形成された基板1上にスピンコート法を用いて塗布し、塗膜を形成した。その後、ホットプレートを用いて70℃で加熱することにより、塗膜を乾燥させた。このことにより、一般式(1)−11で示されるカリックスアレーンと量子ドットとを含有する膜厚20nmの発光層4を得た。
続いて、発光層4の直上に、真空蒸着法により、膜厚60nmの下記一般式(3)で表されるCFLの薄膜からなる正孔輸送層5を形成した。
次いで、正孔輸送層5上に、真空蒸着法により、MoOからなる膜厚10nmの正孔注入層6を形成した。
その後、正孔注入層6までの各層の形成された基板1の上に、メタルマスクを用いて、真空蒸着法により、Alからなる厚み100nmの複数のライン状の陽極7を形成した。
以上の工程により、実施例1の図1に示す発光素子10を得た。
Figure 2016173888
続いて、窒素ガスで満たされたグローブボックス中で、陽極7上に封止用ガラス基板を配置し、その周縁部に紫外線硬化樹脂を塗布して、陽極7までの各層の形成された基板1の周縁部に貼り合せ、封止した。
<発光素子の特性評価>
実施例1の発光素子に対し、陽極7側が正、陰極2側が負となるように電圧を印加して、電流−電圧−輝度特性を測定し、発光スペクトルを観測した。その結果、量子ドット由来の発光ピーク508nmの発光が得られた。
また、実施例1の発光素子の輝度が100cd/mのときの外部量子効率は0.14%であった。最高輝度は1000cd/mであった。
「比較例1」
発光層4の形成に用いた分散液として、カリックスアレーンを含まない量子ドットの分散液を用いたこと以外は実施例1と同様にして比較例1の発光素子を作製し、実施例1と同様にして評価した。
その結果、量子ドット由来の発光ピーク508nmの発光が観測された。また、比較例1の発光素子の輝度が100cd/mのときの外部量子効率は0.04%であった。最高輝度は100cd/mであった。
実施例1と比較例1の評価の結果より、カリックスアレーンと量子ドットとを含む発光層を形成することで、カリックスアレーンを含まない発光層を形成した場合と比較して、発光効率が向上し、高輝度発光が得られることがわかった。これは、発光層に含まれるカリックスアレーンが量子ドットと結合して、量子ドット同士の近接が妨げられたことにより、量子ドット同士の相互作用が抑制されたことを示すものであると推定される。
本発明は、量子ドットを含有する発光層を備える発光効率の高い発光素子に関するものであり、量子ドットを含有する発光層を備える発光素子、照明機器、ディスプレイ産業において利用可能性がある。本発明の発光素子は、色純度に優れる発光を必要とする様々なデバイス、製品に応用することが可能であり、ディスプレイなどの表示装置、バックライト、電子写真、照明光源、露出光源、標識、看板、インテリアなどの分野で好適に使用できる。特に、色再現性に優れるフラットパネルディスプレイに好適に使用できる。
1…基板、2…陰極、3…電子注入層、4…発光層、5…正孔輸送層、6…正孔注入層、7…陽極、10…発光素子、20、20a、33…量子ドット、31…カリックスアレーン。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表されるカリックスアレーンと、量子ドットとを含有する発光層を備えたことを特徴とする発光素子。
    Figure 2016173888
    (上記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立して水素または直鎖状または分岐状のアルキル基を示す。nは4〜12の整数を示す。)
  2. 前記カリックスアレーンは、下記一般式(1)−1〜(1)−12で表されるいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
    Figure 2016173888
    Figure 2016173888
    Figure 2016173888
  3. 下記一般式(1)で表されるカリックスアレーンと量子ドットとを含む分散液を調製する工程と、
    前記分散液を発光層の被形成面上に塗布する工程とを有することを特徴とする発光素子の製造方法。
    Figure 2016173888
    (上記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立して水素または直鎖状または分岐状のアルキル基を示す。nは4〜12の整数を示す。)
  4. 請求項1または請求項2に記載の発光素子を有することを特徴とする表示装置。
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