JP2016172216A - 膜分離装置の分離膜の洗浄方法および洗浄用薬液ならびに分離膜洗浄システム - Google Patents

膜分離装置の分離膜の洗浄方法および洗浄用薬液ならびに分離膜洗浄システム Download PDF

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Abstract

【課題】分離膜を短時間で十分に洗浄することができる分離膜の洗浄方法を提供する。【解決手段】膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置6の分離膜を、次亜塩素酸ナトリウム20と酸23を含む薬液36を用いて洗浄し、薬液36はpHが7以上かつ9以下の範囲となるように酸23の混合量が調整されている。【選択図】図1

Description

本発明は、膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置の分離膜の洗浄方法および洗浄用薬液ならびに分離膜洗浄システムに関する。
従来、図4に示すように、活性汚泥処理槽80内に膜分離装置81が浸漬配置され、膜分離装置81の各膜カートリッジ82にチューブ83を介してヘッダー管84が連通している。各膜カートリッジ82の分離膜(濾過膜)を洗浄する場合、膜分離装置81の濾過運転を停止し、次亜塩素酸ナトリウム溶液86をヘッダー管84に注入し、ヘッダー管84内の次亜塩素酸ナトリウム溶液86の液位と活性汚泥処理槽80内の被処理液87(例えば、し尿等の原水と活性汚泥との混合液等)の液位との差による自然水頭88によって、次亜塩素酸ナトリウム溶液86を各膜カートリッジ82の内部に注入する。これにより、次亜塩素酸ナトリウム溶液86が分離膜85を透過液側から被処理液側に微小流束で透過し、分離膜(図示省略)が洗浄される。
尚、上記のように次亜塩素酸ナトリウム溶液を用いて膜カートリッジの分離膜を洗浄することについては、例えば下記特許文献1に記載されている。
特許第3290555号
上記の従来形式では、市販品の次亜塩素酸ナトリウム原液(一般に有効塩素濃度12wt%のもの)を水で希釈し、この希釈した次亜塩素酸ナトリウム溶液を分離膜の洗浄に用いている。市販品の次亜塩素酸ナトリウム原液のpHはほぼ12〜13であるため、酸化力が低く、分離膜の洗浄が不十分であったり、洗浄に長時間を要するといった問題があった。
本発明は、分離膜を短時間で十分に洗浄することができる膜分離装置の分離膜の洗浄方法および洗浄用薬液ならびに分離膜洗浄システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明における膜分離装置の分離膜の洗浄方法は、膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置の分離膜を、次亜塩素酸ナトリウムと酸を含む薬液を用いて洗浄するものである。
従来、一般に、次亜塩素酸ナトリウム溶液を酸と混合すると、塩素ガスが発生する虞があるため、次亜塩素酸ナトリウム溶液と酸を含む薬液を用いて分離膜を洗浄するといった発想は得られなかった。今回、本発明の発明者は、次亜塩素酸ナトリウム溶液に酸を加えた薬液を使用することにより、薬液のpHが低下し、薬液の酸化力が上がって洗浄力が向上することを見い出した。これにより、少量の薬液を用いて、分離膜を短時間で十分に洗浄することができる。
本第2発明における膜分離装置の分離膜の洗浄方法は、薬液はpHが7以上かつ9以下の範囲となるように酸の混合量が調整されるものである。
これによると、次亜塩素酸ナトリウム溶液と酸を混合して、薬液のpHを9以下に調整することにより、薬液の酸化力が上がって洗浄力が向上する。また、薬液のpHを7以上に調整することにより、塩素ガスの発生を抑制(低減)することができる。
本第3発明における膜分離装置の分離膜の洗浄方法は、薬液は、次亜塩素酸ナトリウムを分離膜と接触させるために送液する途中で酸を添加することにより、pH調整されるものである。
これによると、薬液が分離膜と接触する直前に、次亜塩素酸ナトリウムのpH調整が行われるため、塩素ガスの発生を抑制(低減)することができる。
本第4発明における膜分離装置の分離膜の洗浄方法は、予め求めた次亜塩素酸ナトリウムに対する酸の混合量とpHとの関係から、酸の混合量を決めるものである。
これによると、容易かつ正確に薬液を所定のpHに調整することができる。
本第5発明における膜分離装置の分離膜の洗浄方法は、薬液の有効塩素濃度が0.01〜0.2wt%であるものである。
本第6発明は、洗浄前の膜間差圧に応じて、洗浄回数と薬液の有効塩素濃度との少なくともいずれかを変更するものである。
これによると、洗浄前の膜間差圧を測定することにより、分離膜の汚れ具合を判断することができ、これに応じて洗浄回数や薬液の有効塩素濃度を変更することにより、分離膜の汚れ具合に応じた洗浄を行うことができる。例えば、膜間差圧が高い場合は、分離膜の汚れ具合が大きいと判断し、洗浄回数を増やしたり或いは薬液の有効塩素濃度を増加させる。また、膜間差圧が低い場合は、分離膜の汚れ具合が小さいと判断し、洗浄回数を減らしたり或いは薬液の有効塩素濃度を低下させる。これにより、無駄のない有効な洗浄が可能となる。
本第7発明は、膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置の分離膜を洗浄するための薬液であって、所定のpHとなるように次亜塩素酸ナトリウムと酸を混合したものである。
本第8発明は、膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置の分離膜を洗浄するための分離膜洗浄システムであって、
次亜塩素酸ナトリウムを貯留する第一の薬液貯留部と、
酸を貯留する第二の薬液貯留部と、
希釈水を貯留する希釈水貯留部と、
希釈水貯留部から膜分離装置へ希釈水を供給するための薬液供給経路と、
薬液供給経路に接続されて希釈水中に次亜塩素酸ナトリウムを供給する第一の薬液供給手段と、
薬液供給経路に接続されて希釈水中に酸を供給する第二の薬液供給手段と、
第一および第二の薬液供給手段よりも下流側における薬液供給経路に配置される薬液混合手段とを備えるものである。
これによると、希釈水を希釈水貯留部から薬液供給経路に供給するとともに、第一の薬液供給手段によって次亜塩素酸ナトリウムを第一の薬液貯留部から薬液供給経路の希釈水に供給し、第二の薬液供給手段によって酸を第二の薬液貯留部から薬液供給経路の希釈水に供給し、薬液混合手段によって希釈水と次亜塩素酸ナトリウムと酸とが混合することにより、薬液が生成され、この薬液が薬液供給経路を通って膜分離装置の分離膜に供給される。尚、希釈水には、上水やMBR処理水、河川水等が利用できる。
以上のように本発明によると、次亜塩素酸ナトリウム溶液に酸を加えた薬液を使用することにより、薬液のpHが低下し、薬液の酸化力が上がって洗浄力が向上するため、分離膜を少量の薬液で又は短時間で十分に洗浄することができる。また、薬液のpHを7以上かつ9以下の範囲に調整することにより、薬液の酸化力が上がって洗浄力が向上するとともに、塩素ガスの発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態における活性汚泥処理槽の構成を示す図である。 薬液のpHとORPとの関係を示すグラフである。 次亜塩素酸ナトリウムに塩酸を添加したときの中和曲線を示すグラフである。 従来の活性汚泥処理槽の構成を示す図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1は活性汚泥処理槽であり、槽本体2の上部には、有機性排水(例えば、下水、し尿、工場排水等)を供給するための供給系4が連通し、槽本体2の下部には、余剰汚泥を排出するための排出系5が連通している。槽本体2の内部には、被処理液3(有機性排水と活性汚泥との混合液)が貯留され、浸漬型の膜分離装置6が浸漬配置されている。
膜分離装置6は、上下が開口した箱状のケーシング7と、ケーシング7内に配列された複数の平板状の浸漬型膜カートリッジ8とを有している。各膜カートリッジ8は、上下方向に沿って平行に配置されており、膜支持板と、膜支持板の表面を覆って備えられた分離膜9(濾過膜)と、分離膜9の背面側において膜支持板の表面又は内部に形成された透過液流路とを有している。
各膜カートリッジ8はチューブ10を介して吸引管12に接続されており、吸引管12には吸引ポンプ13が設けられている。また、膜カートリッジ8の配列群の下方には散気装置14が設置されており、散気装置14には給気管15を介してブロワ16が設けられている。
また、活性汚泥処理槽1には、各膜カートリッジ8の分離膜9を洗浄するための分離膜洗浄システム19(分離膜洗浄装置)が備えられている。分離膜洗浄システム19は、次亜塩素酸ナトリウム溶液20を貯留する第一の薬液貯留タンク21(第一の薬液貯留部の一例)と、塩酸23(酸の一例)を貯留する第二の薬液貯留タンク24(第二の薬液貯留部の一例)と、希釈水26を貯留する希釈水貯留タンク27(希釈水貯留部の一例)と、希釈水貯留タンク27から膜分離装置6の各膜カートリッジ8へ希釈水26を供給するための薬液供給経路29と、薬液供給経路29に接続されて希釈水26中に次亜塩素酸ナトリウム溶液20を供給する第一の薬液供給手段30と、薬液供給経路29に接続されて希釈水26中に塩酸23を供給する第二の薬液供給手段31と、希釈水26を薬液供給経路29に供給する希釈水供給手段32と、第一および第二の薬液供給手段30,31よりも下流側における薬液供給経路29に配置されるスタティックミキサー33(薬液混合手段の一例)とを備えている。
薬液供給経路29は、配管からなり、上流側が希釈水貯留タンク27に接続され、下流側が吸引管12に接続されている。また、スタティックミキサー33と吸引管12との間における薬液供給経路29には薬液供給用弁35が設けられている。尚、第一および第二の薬液供給手段30,31と希釈水供給手段32とはそれぞれバルブおよび供給用ポンプ等によって構成されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
濾過運転時においては、薬液供給用弁35を閉じ、吸引ポンプ13を駆動することにより、各膜カートリッジ8の内部に吸引負圧を作用させ、この吸引負圧によって被処理液3を濾過する。被処理液3は、各膜カートリッジ8の分離膜9を透過することにより濾過され、透過液として透過液流路に流入し、吸引管12を通じて系外に取り出される。また、ブロワ16を駆動して、散気装置14から散気を行う。
また、上記のような濾過運転を所定期間実施した場合又は濾過運転の継続により各膜カートリッジ8の分離膜9の膜面にケーキ層が付着した場合、以下のようにして分離膜9を洗浄する。
先ず、吸引ポンプ13とブロワ16とを停止して濾過運転を停止する。
その後、薬液供給用弁35を開き、希釈水貯留タンク27内の希釈水26を希釈水供給手段32によって薬液供給経路29に供給するとともに、第一の薬液貯留タンク21内の次亜塩素酸ナトリウム溶液20を第一の薬液供給手段30によって薬液供給経路29の希釈水26に供給し、第二の薬液貯留タンク24内の塩酸23を第二の薬液供給手段31によって薬液供給経路29の希釈水26に供給し、スタティックミキサー33によって希釈水26と次亜塩素酸ナトリウム溶液20と塩酸23とを混合する。これにより、次亜塩素酸ナトリウム溶液20と塩酸23とを含み希釈水26で希釈された薬液36が生成され、この薬液36が薬液供給経路29から吸引管12を通って各膜カートリッジ8に供給されて分離膜9に接触し、分離膜9が薬液36によって洗浄される。
次亜塩素酸ナトリウム溶液20は市販品を使用しており、そのpHはほぼ12〜13である。これに対して、薬液36は、市販品の次亜塩素酸ナトリウム溶液20に塩酸23と希釈水26とを混合することで、pHが7以上かつ9以下の範囲内に調整されているとともに、有効塩素濃度が0.01wt%以上かつ0.2wt%以下の範囲内に調整されている。
上記のように、薬液36のpHを9以下にすることにより、薬液36の酸化力が上がって洗浄力が向上する。また、薬液36のpHを7以上にすることにより、塩素ガスの発生を抑制(低減)することができる。尚、pHが7以上かつ9以下の範囲内において、好ましくはpHを8以上かつ9以下の範囲内にすることにより、洗浄力の向上と塩素ガスの発生の抑制とがバランス良く実現でき、添加する塩酸23の比率を低く抑えることができる。
尚、塩酸23は例えば濃度が4wt%のものを使用している。
下記表1は、市販品の有効塩素濃度12wt%の次亜塩素酸ナトリウム原液を水で希釈したときのpHとORP(酸化還元電位)の測定値、および、水で希釈した次亜塩素酸ナトリウム溶液に塩酸を混合してpHをほぼ8に調整したときのORPの測定値を示す。尚、ORPの値は白金電極値を水素電極換算値に換算したものである。
これによると、例えば最下欄に記載したように、有効塩素濃度12wt%の次亜塩素酸ナトリウム原液を水で5倍希釈した場合、次亜塩素酸ナトリウム溶液の有効塩素濃度が2.4wt%となり、その時のpHが12.1、ORPが740mVとなる。この希釈した次亜塩素酸ナトリウム溶液に塩酸を混合してpHを8.0に調整したときのORPが1089mVである。このように塩酸を混合してpHを12.1から8.0に下げることによって、ORPが740mVから1089mVに上昇しているため、酸化力が向上していることがわかる。また、10〜80倍希釈においても同様に、pHを8.0又は8.1に下げることによって、ORPが上昇するため、酸化力が向上する。
Figure 2016172216
また、下記表2は、有効塩素濃度0.6wt%の次亜塩素酸ナトリウム溶液100mLに濃度4wt%の塩酸を混合したときのpHとORP(水素電極換算値)との測定値を示し、例えば次亜塩素酸ナトリウム溶液に塩酸を15mL添加した場合、このときの塩酸の添加量は16.4ミリ当量となり、混合液のpHが8.14、ORPが1069mVとなる。
Figure 2016172216
図2に、上記表2のpHとORPの関係を示すグラフを記載している。これによると、次亜塩素酸ナトリウム溶液に塩酸を混合してpHを12から下げていくことにより、ORPが上昇するため、酸化力が向上することが分かる。
このようなことから、市販品の次亜塩素酸ナトリウム溶液20を希釈水26で希釈するとともに塩酸23を混合して薬液36のpHを7以上かつ9以下の範囲内に調整することにより、薬液36の酸化力が上がって洗浄力が向上するため、分離膜9を短時間で十分に洗浄することができる。
また、図3は上記表2の塩酸の添加量と混合液のpHの関係をグラフにした中和曲線を示し、塩酸の添加量(mg/リットル)が増加するほど、混合液のpHが低下していくが、pHが8の近辺からは、塩酸の添加量の増加に対してpHは緩やかに低下する傾向にある。尚、pHが7以上かつ9以下の範囲では、上記のように塩酸の添加量の増加に対してpHが緩やかに低下する。したがって、塩素ガスの発生を十分に抑制する観点及び塩酸23の添加量を抑える観点に基づけば、pHが8以上かつ9以下の範囲がより好ましい。
図3に示したような中和曲線を様々な有効塩素濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液について予め作成しておくことにより、様々な有効塩素濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液に対する塩酸の混合量とpHとの関係を前以て把握することができる。この関係に基づいて、分離膜洗浄システム19の第一の薬液供給手段30と第二の薬液供給手段31と希釈水供給手段32とを制御手段(図示省略)により制御し、希釈水26と次亜塩素酸ナトリウム溶液20と塩酸23との混合量を調節することにより、容易かつ正確に薬液36のpHを7以上かつ9以下の範囲内に調整することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、膜カートリッジ8の洗浄前の膜間差圧を測定し、この膜間差圧に応じて、洗浄回数と薬液36の有効塩素濃度との少なくともいずれかを変更する。
例えば、膜カートリッジ8の膜間差圧に閾値Aを設定しておき、洗浄前に測定した膜間差圧が閾値A以上の場合、分離膜9の汚れ具合が大きいと判断し、洗浄回数を1回ではなく2回又はそれ以上の複数回に増やして洗浄する。また、洗浄前に測定した膜間差圧が閾値A未満の場合、分離膜9の汚れ具合が小さいと判断し、洗浄回数を1回にして洗浄する。
これにより、分離膜9の汚れ具合に応じた洗浄を行うことができ、無駄のない有効な洗浄が可能となる。
上記第2の実施の形態では、洗浄前に測定した膜間差圧に応じて洗浄回数を変更しているが、薬液36の有効塩素濃度を変更してもよい。例えば、洗浄前に測定した膜間差圧が閾値A以上の場合、分離膜9の汚れ具合が大きいと判断し、有効塩素濃度の高い(例えば濃度0.2wt%)薬液36を使用して洗浄する。また、洗浄前に測定した膜間差圧が閾値A未満の場合、分離膜9の汚れ具合が小さいと判断し、有効塩素濃度の低い(例えば濃度0.01wt%)薬液36を使用して洗浄する。
また、洗浄前に測定した膜間差圧に応じて洗浄回数と薬液36の有効塩素濃度との両者を変更してもよい。
また、上記第2の実施の形態において、各判断や各変更を、制御手段(図示省略)を用いて行ってもよい。
上記各実施の形態では、酸の一例として塩酸23を用いたが、塩酸23以外の鉱酸を用いてもよい。
6 膜分離装置
9 分離膜
19 分離膜洗浄システム
20 次亜塩素酸ナトリウム溶液
21 第一の薬液貯留タンク(第一の薬液貯留部)
23 塩酸(酸)
24 第二の薬液貯留タンク(第二の薬液貯留部)
26 希釈水
27 希釈水貯留タンク(希釈水貯留部)
29 薬液供給経路
30 第一の薬液供給手段
31 第二の薬液供給手段
33 スタティックミキサー(薬液混合手段)
36 薬液

Claims (8)

  1. 膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置の分離膜を、次亜塩素酸ナトリウムと酸を含む薬液を用いて洗浄することを特徴とする膜分離装置の分離膜の洗浄方法。
  2. 薬液はpHが7以上かつ9以下の範囲となるように酸の混合量が調整されることを特徴とする請求項1記載の膜分離装置の分離膜の洗浄方法。
  3. 薬液は、次亜塩素酸ナトリウムを分離膜と接触させるために送液する途中で酸を添加することにより、pH調整されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の膜分離装置の分離膜の洗浄方法。
  4. 予め求めた次亜塩素酸ナトリウムに対する酸の混合量とpHとの関係から、酸の混合量を決めることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の膜分離装置の分離膜の洗浄方法。
  5. 薬液の有効塩素濃度が0.01wt%以上かつ0.2wt%以下の範囲であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の膜分離装置の分離膜の洗浄方法。
  6. 洗浄前の膜間差圧に応じて、洗浄回数と薬液の有効塩素濃度との少なくともいずれかを変更することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の膜分離装置の分離膜の洗浄方法。
  7. 膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置の分離膜を洗浄するための薬液であって、所定のpHとなるように次亜塩素酸ナトリウムと酸を混合したことを特徴とする分離膜の洗浄用薬液。
  8. 膜分離活性汚泥処理で使用される膜分離装置の分離膜を洗浄するための分離膜洗浄システムであって、
    次亜塩素酸ナトリウムを貯留する第一の薬液貯留部と、
    酸を貯留する第二の薬液貯留部と、
    希釈水を貯留する希釈水貯留部と、
    希釈水貯留部から膜分離装置へ希釈水を供給するための薬液供給経路と、
    薬液供給経路に接続されて希釈水中に次亜塩素酸ナトリウムを供給する第一の薬液供給手段と、
    薬液供給経路に接続されて希釈水中に酸を供給する第二の薬液供給手段と、
    第一および第二の薬液供給手段よりも下流側における薬液供給経路に配置される薬液混合手段と
    を備えることを特徴とする分離膜洗浄システム。
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