JP7067678B1 - 濾過膜の洗浄装置、水処理装置及び濾過膜の洗浄方法 - Google Patents

濾過膜の洗浄装置、水処理装置及び濾過膜の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

濾過膜の洗浄装置は、洗浄液貯蔵槽(27)の流出口(40)と流入口(41)とを接続する循環流路(25)と、循環している洗浄液(28)を濾過膜(3)へ供給させる供給流路(4)とを備える。そして、洗浄液(28)の流速を供給流路(4)より循環流路(25)において速くなるようにする。これにより、洗浄液(28)を洗浄液貯蔵槽(27)から濾過膜(3)へ供給している間の洗浄液(28)中の薬剤濃度の低下を抑制することができるため、洗浄液(28)の薬剤濃度を維持することができる。また、供給流速は循環流速よりも遅いため、洗浄液(28)の使用量を低減することができる。

Description

本開示は、濾過膜の洗浄装置、水処理装置及び濾過膜の洗浄方法に関する。
下水、工場廃水等の被処理水の汚濁物質を分離除去する方法として、濾過膜を用いた膜濾過処理が知られている。膜濾過処理を継続して行うと、濾過膜の表面及び孔中に汚濁物質が付着し目詰まりが生じるため、濾過性能が徐々に低下する。そこで、濾過性能を維持するため、洗浄液を用いた濾過膜の洗浄が行われている。洗浄液には洗浄効果を高めるため薬剤が含有されている。
例えば特許文献1の水処理装置は、オゾンを含有する洗浄液が用いられる。オゾンは洗浄力が高いが、分解されやすい。そのため、洗浄液を濾過膜に供給する流路内に残った洗浄液はオゾンが分解されている可能性がある。その場合、洗浄初期にオゾンが分解された洗浄液が濾過膜に供給され、洗浄効率が悪くなる虞がある。そこで、流路内の洗浄液を洗浄液貯蔵槽に還流する循環流路を設け、洗浄前に流路内に残ったオゾンが分解された洗浄液をオゾン含有洗浄液に置換している。
特開2003-251160号公報
例えば下水処理施設、工場を改修し水処理装置を導入する場合、導入可能なスペースが予め限定されてしまう場合がある。その場合、膜濾過処理を行う膜分離槽の近傍に洗浄液貯蔵槽を設置できず、洗浄液貯蔵槽から膜分離槽までの流路が長くなってしまう可能性がある。従来の水処理装置では、流路が長い場合に、洗浄液の供給に要する時間が長くなる。その結果、洗浄液の供給中に薬剤が分解され、濾過膜に供給された際には所定の薬剤濃度よりも低くなる虞があった。そこで、薬剤が分解される前に濾過膜に供給するため、供給流速を速くする工夫がなされている。しかし、供給流速を速くすると洗浄液の使用量が増加する。
本開示は、上述した課題を解決するためになされたものであり、洗浄液の薬剤濃度を維持しつつ洗浄液の使用量を低減できる濾過膜の洗浄装置を提供することを目的とするものである。
本開示に係る濾過膜の洗浄装置は、濾過膜を洗浄するための薬剤を含有する洗浄液を貯蔵し、流出口及び流入口を有する洗浄液貯蔵槽と、洗浄液貯蔵槽の流出口と流入口とを接続し、洗浄液を循環させる循環ポンプが設けられ、洗浄液貯蔵槽とは異なる循環流路と、循環流路に接続され、循環流路を循環している洗浄液の一部を濾過膜へ供給する供給ポンプが設けられた供給流路と、循環ポンプ及び供給ポンプが駆動している場合に、洗浄液の流速が供給流路より循環流路において速くなるように循環ポンプ及び供給ポンプの少なくとも一方を制御する制御部とを備えたものである。
また、本開示に係る水処理装置は、被処理水を膜濾過処理する濾過膜を有する膜分離槽と、膜分離槽により膜濾過処理された膜濾過水を貯水する膜濾過水槽と、濾過膜を洗浄するための薬剤を含有する洗浄液を貯蔵し、流出口及び流入口を有する洗浄液貯蔵槽と、洗浄液貯蔵槽の流出口と流入口とを接続し、洗浄液を循環させる循環ポンプが設けられ、洗浄液貯蔵槽とは異なる循環流路と、循環流路に接続され、循環流路を循環している洗浄液の一部を濾過膜へ供給する供給ポンプが設けられた供給流路と、循環ポンプ及び供給ポンプが駆動している場合に、洗浄液の流速が供給流路より循環流路において速くなるように循環ポンプ及び供給ポンプの少なくとも一方を制御する制御部とを備えたものである。
また、本開示に係る濾過膜の洗浄方法は、洗浄液を貯蔵する洗浄液貯蔵槽の流出口と流入口とを接続し、洗浄液を循環させる循環ポンプが設けられ、洗浄液貯蔵槽とは異なる循環流路において、洗浄液を循環させ、循環流路を循環している洗浄液の一部を、循環流路から濾過膜へ供給するための供給ポンプが設けられた供給流路を介して濾過膜へ供給し、循環ポンプ及び供給ポンプが駆動している場合に、洗浄液の流速が供給流路より循環流路において速くなるようにすることを特徴とする。
本開示によれば、洗浄液貯蔵槽の流出口と流入口とを接続する循環流路と、循環している洗浄液を濾過膜へ供給させる供給流路とを備え、洗浄液の流速を供給流路より循環流路において速くすることにより、洗浄液の薬剤濃度を維持しつつ洗浄液の使用量を低減することができる濾過膜の洗浄装置を提供できる。
実施の形態1の水処理装置の概略図である。 実施の形態2の水処理装置の概略図である。 実施の形態3の水処理装置の概略図である。 実施の形態3の水処理装置の概略図である。
実施の形態1.
図1を用いて、実施の形態1における濾過膜3の洗浄装置を備える水処理装置100について説明する。図1は水処理装置100の概略図である。水処理装置100は、被処理水1を膜濾過処理する濾過膜3を有する膜分離槽2と、膜分離槽2において膜濾過処理された膜濾過水19を貯水する膜濾過水槽18と、濾過膜3を洗浄するための洗浄液28を貯蔵する洗浄液貯蔵槽27と、濾過膜3で膜濾過処理された膜濾過水19を排出及び洗浄液28を供給する流路とを有する。
膜分離槽2では、例えば活性汚泥法により処理した被処理水1を濾過膜3により汚濁物質を分離除去する。被処理水1は、例えば上水道、下水道、下水二次処理水、工業排水、海水、屎尿等であり被処理水流路5を介して膜分離槽2に流入する。膜分離槽2には、汚泥引抜流路6及び汚泥循環流路7が接続されてもよい。汚泥引抜流路6には汚泥を引抜くための汚泥引抜ポンプ9、汚泥循環流路7には汚泥を膜分離槽2内で循環させるための汚泥循環ポンプ10がそれぞれ設けられている。また、膜分離槽2の底部に散気装置8を配置してもよい。散気装置8には、空気供給配管11を介して膜面曝気ブロワー12が接続される。
濾過膜3の材質は限定されないが、オゾン等の強い酸化剤に対する耐性に優れたフッ素系樹脂化合物が好ましい。他にも例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン-エチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂化合物、酢酸セルロース、エチルセルロース等のセルロース類、セラミック等を用いるとよい。また、上述の材質を2種以上組み合わせたものであってもよい。
濾過膜3の種類は限定されない。例えば、精密濾過(MF)膜、限外濾過(UF)膜等当該技術分野において公知の各種濾過膜3を用いるとよい。
濾過膜3の平均孔径は限定されないが、好ましくは0.001μm以上1μm以下、より好ましくは0.01μm以上0.1μm以下である。この範囲の平均孔径を有する濾過膜3を用いることにより、被処理水1と接する濾過膜3の表面に付着した汚濁物質だけでなく、膜濾過水19と接する濾過膜3の表面又は濾過膜3の孔中に化学的に付着した汚濁物質を効率的に除去することができる。
濾過膜3の形状は、限定されない。例えば、円筒状、平膜状等の当該技術分野において公知の形状にするとよい。また、浸漬型、ケーシング型、モノリス型等を採用してもよい。
濾過膜3の通水方式は、限定されない。例えば、全量濾過方式、クロスフロー濾過方式にするとよい。濾過膜3の外側に被処理水1を流し、内側に濾過水を流す外圧濾過方式であってもよく、濾過膜3の内側に被処理水1を流し、外側に濾過水を流す内圧濾過方式であってもよい。
膜濾過水槽18には、膜分離槽2により膜濾過処理された膜濾過水19が貯水される。
水処理装置100は濾過膜3を洗浄するための洗浄装置を備える。洗浄装置は、濾過膜3を洗浄するための薬剤を含有する洗浄液28が貯蔵される洗浄液貯蔵槽27を有する。
薬剤の種類は、濾過膜3の材質を劣化させず、有機物又は無機物を分解可能な物質であれば限定されない。そのため、当該技術分野において公知の物質を用いるとよい。例えば有機物を分解可能な薬剤は、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、水酸化ナトリウム、オゾン等がある。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。有機物を分解可能な薬剤を2種以上組み合わせて用いる場合、第1の薬剤は水素電極を用いて測定された標準酸化還元電位(25℃)が好ましくは2.0V未満であり、第2の薬剤は水素電極を用いて測定された標準酸化還元電位(25℃)が好ましくは2.0V以上である。例えば第1の薬剤として次亜塩素酸ナトリウム、第2の薬剤としてオゾンを用いるとよい。また、無機物を分解可能な物質は、例えば塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸、シュウ酸、クエン酸等の有機酸である。これらも、単独又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。有機物を分解可能な物質と無機物を分解可能な物質を2種以上組み合わせて用いてもよい。その場合、どちらを第1の薬剤又は第2の薬剤として用いるかは限定されない。例えば、有機物を分解可能な物質を第1の薬剤として用いた場合は無機物を分解可能な物質を第2の薬剤とする。無機物を分解可能な物質を第1の薬剤として用いた場合は有機物を分解可能な物質を第2の薬剤として用いればよい。
洗浄液28の薬剤濃度は、限定されない。例えば有機物を分解可能な物質を用いる場合、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度)は1.0g/L以上5.0g/L以下、水酸化ナトリウムは1.0g/L以上4.0g/L以下が好ましい。オゾンは10mg/L以上40mg/L以下が好ましく、より好ましくは20mg/L以上30mg/L以下である。無機物を分解可能な物質を用いる場合、塩酸、硫酸、硝酸は1.0g/L以上10.0g/L以下、シュウ酸は1.0g/L以上2.0g/L以下、クエン酸は1g/L以上10g/L以下が好ましい。薬剤濃度が上述の範囲よりも低いと、濾過膜3に付着した汚濁物質の分解に時間を要し、洗浄液28の使用量の増大に伴い薬剤タンクの容量も増大する。一方、薬剤濃度が上述の範囲よりも高いと、薬剤の使用量が多くなるため、薬剤に要するコストが増大する。
流路は例えば配管等により形成される。図1に示すように、流路は循環流路25、供給流路4、膜濾過水流路17を備える。循環流路25は、洗浄液貯蔵槽27の流出口40と流入口41とを接続し、洗浄液貯蔵槽27に貯蔵された洗浄液28を循環させる流路である。供給流路4は、膜分離槽2の濾過膜3に洗浄液28を供給する流路であり、濾過膜3で膜濾過処理された膜濾過水19を膜濾過水槽18に供給する流路でもある。膜濾過水流路17は、膜濾過水槽18と供給流路4とを接続する流路である。
切替部20は供給流路4に設けられ、供給流路4と膜濾過水流路17とを接続する。切替部21は循環流路25に設けられ、循環流路25と供給流路4とを接続する。
切替部20、21は洗浄液28又は膜濾過水19の流路を切替可能な例えば三方弁である。
循環流路25は、循環ポンプ22及び循環流速測定部23を備える。また、洗浄液濃度測定部24を備えていてもよい。循環ポンプ22により、洗浄液28が循環流路25を介して洗浄液貯蔵槽27に還流される。循環流速測定部23は、循環流路25を循環する洗浄液28の流速を測定できれば限定されない。例えば、電磁流速計、プロペラ式流速計、超音波式流速計、電波式流速計を用いるとよい。
洗浄液濃度測定部24は、洗浄液28中の薬剤濃度を測定する。洗浄液濃度測定部24は、例えば吸光度式オゾン濃度計、電極式オゾン濃度計等、薬剤に合わせて適宜選択するとよい。洗浄液濃度測定部24の位置は、循環ポンプ22、循環流速測定部23及び切替部21よりも下流側にあればよく、洗浄液貯蔵槽27の流入口41との距離が近いほどよい。洗浄液濃度測定部24を洗浄液貯蔵槽27の流入口41の近くに配置した場合、循環している洗浄液28が洗浄液貯蔵槽27へ還流する際の薬剤濃度を測定することができる。そのため、循環している洗浄液28中の薬剤濃度を正確に把握することができる。
供給流路4は、供給ポンプ14及び供給流速測定部15を備える。また、圧力計13を備えていてもよい。膜濾過処理の際は、後述する膜濾過水流路17に設けられた膜濾過ポンプ16により膜濾過水19を膜濾過水槽18に供給する流路となる。濾過膜3の洗浄処理の際は、供給流路4に設けられた供給ポンプ14により、循環流路25を循環している洗浄液28の一部を濾過膜3に供給する流路となる。
供給流速測定部15は供給流路4の洗浄液28の流速を測定する。供給流速測定部15は循環流速測定部23と同様に、循環流路25を循環する洗浄液28の流速を測定できれば限定されない。
膜濾過水流路17は、膜濾過ポンプ16を備える。膜濾過処理の際、膜濾過ポンプ16により膜分離槽2により分離された膜濾過水19は、供給流路4及び膜濾過水流路17を通過して膜濾過水槽18に流入する。
全てのポンプ及び切替部は制御部26に接続されている。また、供給流速測定部15、循環流速測定部23の測定結果は制御部26に送信される。制御部26は、全てのポンプ及び切替部の動作を制御する。制御部26による制御方法については、後述する水処理方法で説明する。
次に、水処理装置100を用いた水処理方法について説明する。水処理方法は、膜濾過処理と濾過膜3の洗浄処理に大別される。膜濾過処理は、活性汚泥法により被処理水1を処理した後、濾過膜3を用いて汚濁物質を分離除去する。膜濾過処理を継続して行うと、濾過性能が低下するという問題がある。具体的には、濾過膜3の継続的な使用に伴い、被処理水1に接する濾過膜3の表面、濾過水と接する濾過膜3の表面、濾過膜3の孔中にそれぞれ汚濁物質が付着して目詰まりが生じ、濾過性能が徐々に低下する。特に、濾過膜3に目詰りが生じると、膜濾過処理の際に必要な圧力が増加する。そのため、膜濾過流束、単位時間及び単位膜面積当たりの膜濾過水量が低下する。そこで、濾過膜3の性能を維持するため、定期的に濾過膜3の洗浄処理を行う。
膜濾過処理について説明する。後述のポンプ及び切替部の動作は制御部26により制御される。
まず、切替部20の循環流路25側を閉じ、膜分離槽2側及び膜濾過水流路17側を開き、膜濾過ポンプ16を起動させる。これにより、被処理水1が濾過膜3で膜濾過され、濾過膜3で濾過された膜濾過水19が供給流路4側及び膜濾過水流路17を介して膜濾過水槽18へ排出される。
次に、濾過膜3の洗浄処理について説明する。
膜濾過処理を行っていた場合は、膜濾過ポンプ16を停止して膜濾過処理を終了させる。そして、切替部20は膜濾過水流路17側を閉じ、膜分離槽2側及び循環流路25側を開く。膜濾過処理の終了後、濾過膜3の洗浄処理を開始する前に、濾過膜3を予備処理してもよい。例えば、濾過膜3を一定時間空気に曝すことにより、被処理水1と接する濾過膜3の表面に付着した汚濁物質を除去し易くすることができる。また、薬剤を含有していない予備洗浄液を用意して濾過膜3を予備洗浄してもよい。予備洗浄を行うことで、被処理水1と接する濾過膜3の表面に付着した汚濁物質を除去し易くすることができる。
次に、洗浄液28の循環を行う。まず、切替部21の供給流路4側を閉じ、洗浄液貯蔵槽27の流出口40側及び流入口41側を開ける。そして、循環ポンプ22を起動し、洗浄液貯蔵槽27から循環流路25を介して薬剤を含有する洗浄液28を循環させる。これにより、循環流路25内に残った古い洗浄液28を新しい洗浄液28に置換できる。そのため、循環流路25内に残った古い洗浄液28中の薬剤が分解されていた場合でも、洗浄初期の洗浄効率を改善することができる。また、循環流路25に設けられた洗浄液濃度測定部24により、洗浄液28の薬剤濃度を測定する。これにより、洗浄液28が所定の薬剤濃度を確保できているか確認する。この際、洗浄液濃度測定部24の測定結果を制御部26に送信して、洗浄液28が所定の薬剤濃度を確保できた場合に後述の濾過膜3への洗浄液28の供給を開始するように制御してもよい。図示していないが、循環流路25は、洗浄液28を均一に混合する例えばスタティックミキサー等を備えていてもよい。
次に、濾過膜3に洗浄液28を供給する。切替部21は供給流路4側、洗浄液貯蔵槽27の流出口40側及び流入口41側の全方向を開ける。そして、供給ポンプ14を起動し、供給流路4を介して循環流路25を循環している洗浄液28の一部を濾過膜3に供給し、濾過膜3を逆流洗浄する。逆流洗浄後に濾過膜3から排出される洗浄液28は、膜分離槽2内に排出し、膜濾過処理に用いる被処理水1とすることができる。或いは、逆流洗浄後に濾過膜3から排出される洗浄液28は、処理済液として別途回収して処理してもよい。後述の各逆洗処理後の洗浄液28についても、上述の処理と同様にする。
循環ポンプ22及び供給ポンプ14は制御部26により制御される。その際、循環流路25の流速が供給流路4の流速より速くなるようにする。また、洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3までの洗浄液28の滞留時間と洗浄液貯蔵槽27から洗浄液濃度測定部24までの洗浄液28の滞留時間が同一になるように、流速を調整する。流速の調整は循環ポンプ22及び供給ポンプ14の両方でもよく、いずれか一方を制御して行ってもよい。
図1を用いて、例えば循環ポンプ22を制御して流速を調整する方法について説明する。まず、循環流路25の洗浄液28の流速が供給流路4の洗浄液28の流速より速くなるようにする。その際、供給流速及び循環流速の測定は、供給流速測定部15及び循環流速測定部23を用いて行う。例えば、供給流速測定部15の値が高い場合は、循環流速測定部23の値が供給流速測定部15の値より高くなるように循環ポンプ22のモータへの入力を上げる。供給ポンプ14を制御する場合は、供給流速測定部15の値が循環流速測定部23の値より低くなるように供給ポンプ14のモータへの入力を下げるとよい。循環ポンプ22及び供給ポンプ14の両方を制御する場合は、循環流速測定部23の値が供給流速測定部15の値より高くなるように循環ポンプ22及び供給ポンプ14のモータへの入力を調整すればよい。
また、洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3までの洗浄液28の滞留時間と、洗浄液貯蔵槽27から洗浄液濃度測定部24までの洗浄液28の滞留時間が同一になるように、循環ポンプ22を制御する。その場合、供給流路4は循環流路25より短い流路に形成する。流路の配管径が同一である場合、洗浄液28の滞留時間は配管長さを流速で除すことで求めることができる。具体的には、洗浄液貯蔵槽27から洗浄液濃度測定部24までの配管長さを循環流速測定部23で求めた流速で除すことで、洗浄液貯蔵槽27から洗浄液濃度測定部24までの洗浄液28の滞留時間を求めることができる。また、洗浄液貯蔵槽27から切替部21までの配管長さを循環流速測定部23で求めた流速で除した値と、切替部21から濾過膜3までの配管長さを供給流速測定部15で求めた流速で除した値を足すことで、洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3までの洗浄液28の滞留時間を求めることができる。
制御部26は、洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3までの洗浄液28の滞留時間と洗浄液貯蔵槽27から洗浄液濃度測定部24までの洗浄液28の滞留時間が同一になるように、供給ポンプ14及び循環ポンプ22のモータへの入力を制御する。例えば、洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3までの滞留時間が、洗浄液貯蔵槽27から洗浄液濃度測定部24までの滞留時間より長い場合について説明する。循環ポンプ22を制御する場合、循環ポンプ22のモータへの入力を上げる。供給ポンプ14を制御する場合、供給ポンプ14のモータへの入力を下げる。循環ポンプ22及び供給ポンプ14を制御する場合は、循環ポンプ22のモータへの入力を上げ、供給ポンプ14のモータへの入力を下げる。
これにより、洗浄液濃度測定部24の値から濾過膜3へ供給される洗浄液28中の薬剤濃度の推定が可能となる。
ここまで、流速を調整する方法として、供給流速測定部15及び循環流速測定部23により測定された流速の値を用いて調整する例について説明した。他の方法として、供給流速測定部15及び循環流速測定部23において流量を測定し、測定された流量から流速を計算してもよい。具体的には、流路の配管径が同一である場合、流量を配管断面積で除すことで流速を求めることができる。
また、供給流速測定部15及び循環流速測定部23において流量を測定する場合、流路の配管径が異なっていてもよい。例えば供給流路4と循環流路25の配管径が異なっていてもよい。その場合、洗浄液28の滞留時間は時間当たりの流量を配管容量で除すことで求めることができる。配管容量は、配管断面積と長さを掛けることで求めることができる。よって、循環流速測定部23で求めた流量の値を洗浄液貯蔵槽27から洗浄液濃度測定部24までの配管容量で除すことで、洗浄液貯蔵槽27から洗浄液濃度測定部24までの洗浄液28の滞留時間を求めることができる。また、循環流速測定部23で求めた流量の値を洗浄液貯蔵槽27から切替部21までの配管容量で除した値と、供給流速測定部15で求めた流量の値を切替部21から濾過膜3までの配管容量で除した値を足すことで、洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3までの滞留時間を求めることができる。
薬剤を含有する洗浄液28を用いた濾過膜3の洗浄時間は、濾過膜3に付着した汚濁物質の量等に応じて適宜設定すればよい。一般的には、次亜塩素酸ナトリウムを用いる場合は90分以下、オゾン水を用いる場合は60分以下、シュウ酸やクエン酸を用いる場合は5分以上7分以下が好ましい。洗浄時間が長くなると、被処理水1の膜処理を中断する時間も長くなり膜濾過水量が低下するため、洗浄時間は短い方がよい。
薬剤を含有する洗浄液28の膜面積当たりの供給水量である膜面透過流束は、限定されない。一般的には、濾過膜3末端まで充填可能な流束を確保できればよい。具体的には、次亜塩素酸ナトリウムを用いる場合は、6LMH(L/(m・h))以下、オゾン水を用いる場合は30LMH(L/(m・h))以下が好ましい。膜面透過流束が高すぎると、洗浄液28の必要量の増大に伴い薬剤コストが増大したり、薬剤タンクの容量が増大したり、濾過膜3が破断したりする。膜面透過流束が低すぎると、洗浄液28が濾過膜3末端まで充填されず、濾過膜3に付着した汚濁物質を分解できなくなったり、薬剤にオゾンを用いる場合は供給中に濃度が低下したりする。
本実施の形態に係る濾過膜3の洗浄方法は、洗浄液28を濾過膜3内に通水した後、洗浄液28をそのまま膜内で保持する洗浄方法、濾過膜3を洗浄液28に浸漬して保持する洗浄方法等を用いるとよい。
濾過膜3の洗浄処理が終了後、循環ポンプ22及び供給ポンプ14を停止し、切替部20の循環流路25側を閉じ、膜濾過ポンプ16を開く。そして、膜濾過ポンプ16を起動し、被処理水1の膜濾過処理を再度行うことができる。これにより、被処理水1の膜濾過処理を連続的かつ効率的に行うことができる。
従来の濾過膜3の洗浄装置は、洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3まで一定の流速で洗浄液28を供給していた。そのため、洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3までの流路が長い場合に洗浄液中の薬剤が供給中に分解し濃度が低下する。また、薬剤が分解される前に供給するために、流速を速くすると洗浄液の使用量が増加する。
本実施の形態における濾過膜3の洗浄装置は、洗浄液貯蔵槽27の流出口40と流入口41とを接続する循環流路25と、循環している洗浄液28を濾過膜3へ供給させる供給流路4とを備える。そして、洗浄液28の流速を供給流路4より循環流路25において速くなるように循環ポンプ22及び供給ポンプ14の少なくとも一方を制御することを特徴とする。洗浄液28の循環流速を濾過膜3への供給流速より速くすることで、洗浄液28を洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3へ供給している間の洗浄液28中の薬剤濃度の低下を抑制することができる。これにより、洗浄液28の薬剤濃度を維持することができる。さらに、供給流速は循環流速よりも遅いため、洗浄液28の使用量を低減することができる。
また、本実施の形態における水処理装置100は、上述のように洗浄液28の薬剤濃度を維持しつつ洗浄液28の使用量を低減することができる濾過膜3の洗浄装置を備える。これにより、遠方に洗浄液貯蔵槽27を設置できるため水処理装置100の設計の自由度が向上する。さらに、離れて洗浄液貯蔵槽27を設置できるため水処理装置100の設置場所の自由度が向上する。
また、水処理装置100は膜濾過処理と濾過膜3の洗浄処理を繰り返すため、洗浄液28の供給と停止が繰り返される。そのため、洗浄液28の供給を停止している間に、流路に残った洗浄液28中の薬剤が分解される虞がある。本実施の形態における水処理装置100は、濾過膜3へ洗浄液28を供給する前に、洗浄液28を循環させる。これにより、循環流路25内に残った古い洗浄液28を新しい洗浄液28に置換できる。そのため、循環流路25内に残った古い洗浄液28中の薬剤が分解されていた場合でも、洗浄初期の洗浄効率を改善することができる。また、循環流路25に設けられた洗浄液濃度測定部24により、洗浄液28の薬剤濃度を測定する。これにより、洗浄液貯蔵槽27の洗浄液28が所定の薬剤濃度を確保できているか確認する。
また、洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3までの洗浄液28の滞留時間と洗浄液貯蔵槽27から洗浄液濃度測定部24までの洗浄液28の滞留時間が同一になるようにする。これにより、洗浄液濃度測定部24の値から濾過膜3へ供給される洗浄液28濃度の推定が可能である。そのため、1つの洗浄液濃度測定部24で洗浄液貯蔵槽27の洗浄液28が所定の薬剤濃度と、濾過膜3へ供給される洗浄液28濃度が確認することができる。
なお、本実施の形態の濾過膜3の洗浄装置では、1種の薬剤を含有する洗浄液28を用いた場合について説明したが、2種以上の薬剤を含有する洗浄液28を用いる場合、洗浄液貯蔵槽27を複数設けて同様の方法にて洗浄処理を行えばよい。
実施の形態2.
実施の形態2における濾過膜3の洗浄装置を備える水処理装置100について図2を用いて説明する。図2は水処理装置100の概略図である。実施の形態2では、薬剤の分解が洗浄液生成直後から起こり、薬剤の濃度維持が特に困難であるオゾンを洗浄液28の薬剤として用いる例を示す。すなわち、洗浄液貯蔵槽27は洗浄液28としてオゾン水を貯蔵する。その他の構成は、実施の形態1と同様である。実施の形態1と同様の構成については、同一符号が付されている。
図2に示すように、洗浄液貯蔵槽27は底部に散気装置31が配置され、散気装置31にはオゾン供給配管30を介してオゾン発生器29が接続される。オゾン発生器29に供給されるオゾン原料は、限定されない。例えば、液体酸素、PSA(Pressure Swing Adsorption)、PVSA(Pressure Vacuum Swing Adsorption)で生成した酸素を用いるとよい。また、不要になったオゾン水は、排オゾン配管32を介して排オゾン処理設備33で処理され、処理オゾン配管34に排出される。
次に、洗浄液貯蔵槽27内でオゾン水を生成する方法について説明する。その他の水処理方法については実施の形態1と同様である。
まず、オゾン発生器29で発生させたオゾンガスを、オゾン供給配管30を介して散気装置31から洗浄液貯蔵槽27に供給する。これにより、洗浄液貯蔵槽27内でオゾン水を生成させる。そして、洗浄液貯蔵槽27内で生成したオゾン水を循環流路25及び供給流路4を介して濾過膜3に供給し、濾過膜3を逆流洗浄する。
実施の形態1と同様に本実施の形態における濾過膜3の洗浄装置は、循環流路25と供給流路4とを備え、洗浄液28の流速を供給流路4より循環流路25において速くする。これにより、洗浄液28の薬剤濃度を維持しつつ洗浄液28の使用量を低減することができる。
また、オゾン発生器29で発生させたオゾンガスを、オゾン供給配管30を介して散気装置31から洗浄液貯蔵槽27に供給することにより、洗浄液貯蔵槽27内でオゾン水を生成することができる。これにより、分解されやすいオゾン水を洗浄液28とする場合でも、洗浄液貯蔵槽27に貯蔵されたオゾン水の濃度を維持しやすい。
なお、オゾンガスの供給手段として散気装置31を用いた場合について説明したが、オゾン水を生成し得る装置であれば他の供給手段でもよい。例えば、エジェクタ式、機械攪拌式、下方注入式等のオゾンガスの供給手段を用いてもよい。
また、薬剤としてオゾンを用いる例について説明したが、オゾンとオゾン以外の薬剤を含む洗浄液28を併用してもよい。
実施の形態3.
実施の形態3における濾過膜3の洗浄装置を備える水処理装置100について図3を用いて説明する。図3は水処理装置100の概略図である。実施の形態3における水処理装置100は、洗浄液貯蔵槽27の流出口40から流入口41までが循環流路25より短い流路を形成するように、循環ポンプ22より洗浄液貯蔵槽27の流入口41側で洗浄液濃度測定部24より洗浄液貯蔵槽27の流出口40側の循環流路25の2か所を接続する接続流路37を有する。その他の構成は、実施の形態1と同様である。実施の形態1と同様の構成については、同一符号が付されている。
例えば、循環流路25は循環ポンプ22及び循環流速測定部23と切替部21との間に切替部38、切替部21と洗浄液濃度測定部24との間に切替部39を備える。そして、切替部38及び切替部39に接続された接続流路37を設けることにより、洗浄液貯蔵槽27の流出口40から流入口41までが循環流路25より短い流路を形成することができる。
次に、水処理装置100を用いた水処理方法について説明する。
濾過膜3の洗浄処理を行う際、まず接続流路37を介して洗浄液28を循環させる。
切替部38の切替部21側を閉じ、循環流速測定部23側及び切替部39側を開く。切替部39は切替部21側を閉じ、洗浄液濃度測定部24側及び切替部38側を開く。次に、循環ポンプ22を起動させ、洗浄液貯蔵槽27の流出口40、切替部38、接続流路37、切替部39、洗浄液貯蔵槽27の流入口41の順に洗浄液28を循環させる。このように、洗浄液28は接続流路37を介した循環流路25より短い流路で洗浄液濃度測定部24に供給される。これにより、洗浄液貯蔵槽27で供給する洗浄液28中の薬剤濃度が所定の濃度であるかをより正確に確認することができる。
次に、濾過膜3に供給する際の洗浄液28の循環について説明する。
切替部38は切替部39側を閉じ、循環流速測定部23側及び切替部21側を開く。切替部39は切替部38側を閉じ、洗浄液濃度測定部24及び切替部21側を開く。切替部21は、供給流路4側を閉じ、切替部38側及び切替部39側を開く。次に、循環ポンプ22を起動させ、洗浄液貯蔵槽27の流出口40、切替部21、洗浄液貯蔵槽27の流入口41の順に洗浄液28を循環させる。これにより、循環流路25内に残った古い洗浄液28を新しい洗浄液28に置換できる。そのため、循環流路25内に残った古い洗浄液28中の薬剤が分解されていた場合でも、洗浄初期の洗浄効率を改善することができる。その他の水処理方法は実施の形態1と同様である。
実施の形態1と同様に本実施の形態における濾過膜3の洗浄装置は、循環流路25と供給流路4とを備え、洗浄液28の流速を供給流路4より循環流路25において速くする。これにより、洗浄液28の薬剤濃度を維持しつつ洗浄液28の使用量を低減することができる。
また、膜分離槽2の近傍に洗浄液貯蔵槽27を設置できない場合がある。その場合、洗浄液貯蔵槽27から濾過膜3までの流路が長くなるため、洗浄液貯蔵槽27から洗浄液濃度測定部24までの循環流路25も長くなる。このような水処理装置100において、洗浄液濃度測定部24で測定した薬剤濃度が低い場合、洗浄液貯蔵槽27から供給される洗浄液28の薬剤濃度が低いのか、濾過膜3に供給している間に薬剤濃度が低下したのかを判断することができない。この課題に対し、本実施の形態は、洗浄液貯蔵槽27の流出口40から流入口41までが循環流路25より短い流路を形成するように、循環流路25は循環ポンプ22より洗浄液貯蔵槽27の流入口41側で洗浄液濃度測定部24より洗浄液貯蔵槽27の流出口40側の2か所を接続する接続流路37を有することで解決できる。この構成により、洗浄液貯蔵槽27から供給される洗浄液28の薬剤濃度と濾過膜3へ供給される洗浄液28の薬剤濃度を別々に確認することができる。
なお、上述の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能である。また、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
例えば、実施の形態2と実施の形態3を組み合わせてもよい。図4は水処理装置100の概略図である。図4に示す水処理装置100は、洗浄液貯蔵槽27にオゾン供給配管30を介してオゾン発生器29が接続されている。また、洗浄液貯蔵槽27の流出口40から流入口41までが循環流路25より短い流路を形成するように、循環ポンプ22より洗浄液貯蔵槽27の流入口41側で洗浄液濃度測定部24より洗浄液貯蔵槽27の流出口40側の2か所を接続する接続流路37を有する。
このような実施の形態においても、循環流路25と供給流路4とを備え、洗浄液28の流速を供給流路4より循環流路25において速くする。これにより、分解されやすいオゾンを含有する洗浄液28の薬剤濃度を維持しつつ洗浄液28の使用量を低減することができる。
また、分解されやすいオゾンを含有する洗浄液28であっても、洗浄液貯蔵槽27から供給される洗浄液28のオゾン濃度と濾過膜3へ供給される洗浄液28のオゾン濃度を別々に確認することができる。
1 被処理水、2 膜分離槽、3 濾過膜、4 供給流路、5 被処理水流路、6 汚泥引抜流路、7 汚泥循環流路、8 散気装置、9 汚泥引抜ポンプ、10 汚泥循環ポンプ、11 空気供給配管、12 膜面曝気ブロワー、13 圧力計、14 供給ポンプ、15 供給流速測定部、16 膜濾過ポンプ、17 膜濾過水流路、18 膜濾過水槽、19 膜濾過水、20 切替部、21 切替部、22 循環ポンプ、23 循環流速測定部、24 洗浄液濃度測定部、25 循環流路、26 制御部、27 洗浄液貯蔵槽、28 洗浄液、29 オゾン発生器、30 オゾン供給配管、31 散気装置、32 排オゾン配管、33 排オゾン処理設備、34 処理オゾン配管、36 切替部、37 接続流路、38 切替部、39 切替部、40 流出口、41 流入口、100 水処理装置

Claims (8)

  1. 濾過膜を洗浄するための薬剤を含有する洗浄液を貯蔵し、流出口及び流入口を有する洗浄液貯蔵槽と、
    前記洗浄液貯蔵槽の前記流出口と前記流入口とを接続し、前記洗浄液を循環させる循環ポンプが設けられ、前記洗浄液貯蔵槽とは異なる循環流路と、
    前記循環流路に接続され、前記循環流路を循環している前記洗浄液の一部を前記濾過膜へ供給する供給ポンプが設けられた供給流路と、
    前記循環ポンプ及び前記供給ポンプが駆動している場合に、前記洗浄液の流速が前記供給流路より前記循環流路において速くなるように前記循環ポンプ及び前記供給ポンプの少なくとも一方を制御する制御部と、
    を備える濾過膜の洗浄装置。
  2. 前記薬剤は少なくともオゾンを含有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の濾過膜の洗浄装置。
  3. 前記洗浄液貯蔵槽はオゾン発生器に接続された散気装置を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の濾過膜の洗浄装置。
  4. 前記循環流路は前記洗浄液中の薬剤濃度を測定する洗浄液濃度測定部を有し、
    前記制御部は、前記洗浄液貯蔵槽から前記濾過膜までの前記洗浄液の滞留時間と、前記洗浄液貯蔵槽から前記洗浄液濃度測定部までの前記洗浄液の滞留時間が同一になるように、前記循環ポンプ及び前記供給ポンプの少なくとも一方を制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の濾過膜の洗浄装置。
  5. 前記洗浄液貯蔵槽の前記流出口から前記流入口までが前記循環流路より短くなるように、前記循環ポンプより前記洗浄液貯蔵槽の前記流入口側で前記洗浄液濃度測定部より前記洗浄液貯蔵槽の前記流出口側の前記循環流路の2か所を接続する接続流路を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の濾過膜の洗浄装置。
  6. 被処理水を膜濾過処理する濾過膜を有する膜分離槽と、
    前記膜分離槽により膜濾過処理された膜濾過水を貯水する膜濾過水槽と、
    前記濾過膜を洗浄するための薬剤を含有する洗浄液を貯蔵し、流出口及び流入口を有する洗浄液貯蔵槽と、
    前記洗浄液貯蔵槽の前記流出口と前記流入口とを接続し、前記洗浄液を循環させる循環ポンプが設けられ、前記洗浄液貯蔵槽とは異なる循環流路と、
    前記循環流路に接続され、前記循環流路を循環している前記洗浄液の一部を前記濾過膜へ供給する供給ポンプが設けられた供給流路と、
    前記循環ポンプ及び前記供給ポンプが駆動している場合に、前記洗浄液の流速が前記供給流路より前記循環流路において速くなるように前記循環ポンプ及び前記供給ポンプの少なくとも一方を制御する制御部と、
    を備える水処理装置。
  7. 洗浄液を貯蔵する洗浄液貯蔵槽の流出口と流入口とを接続し、前記洗浄液を循環させる循環ポンプが設けられ、前記洗浄液貯蔵槽とは異なる循環流路において、前記洗浄液を循環させ、
    前記循環流路を循環している前記洗浄液の一部を、前記循環流路から濾過膜へ供給するための供給ポンプが設けられた供給流路を介して前記濾過膜へ供給し、
    前記循環ポンプ及び前記供給ポンプが駆動している場合に、前記洗浄液の流速が前記供給流路より前記循環流路において速くなるようにすることを特徴とする
    濾過膜の洗浄方法。
  8. 前記循環流路に設けられた洗浄液濃度測定部により前記洗浄液中の薬剤濃度を測定し、
    前記洗浄液貯蔵槽から前記濾過膜までの滞留時間と、前記洗浄液貯蔵槽から前記洗浄液濃度測定部までの滞留時間が同一になるようにする
    ことを特徴とする請求項7に記載の濾過膜の洗浄方法。
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