次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施例は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施例に限られない。なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<第1の実施の形態>
<情報処理システム>
図1は、本実施の形態に係る情報処理システムを示す図である。図1の情報処理システムは、第1の情報出力装置100と、第2の情報出力装置200と、情報入力装置300とを有する。図1の情報処理システムは2台の第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200の例を示したが、1台でもよいし、3台以上であってもよい。第1の情報出力装置100、第2の情報出力装置200、および情報入力装置300は、通信バスによって有線接続されることによってLAN(Local Area Network)などのネットワーク50を構成する。第1の情報出力装置100、第2の情報出力装置200、および情報入力装置300は無線接続することによって無線LANなどのネットワークを構成するようにしてもよい。
情報入力装置300は、PC、スマートフォン、タブレットなどの情報処理端末を適用でき、ネットワーク50を経由して第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200のいずれか一方または両方に画像、動画などのコンテンツを送信する。第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200は、プロジェクタなどの映像出力装置を適用できる。第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200のいずれか一方または両方は、情報入力装置300によって送信されたコンテンツをスクリーンなどの投影面に出力することによって投影する。
図2は、従来の情報処理システムの利用例を示す。ユーザは、コンテンツを出力させる際に、情報入力装置300を操作し、アプリケーションを起動させる。アプリケーションが起動された情報入力装置300は、例えばブロードキャストで機器検索要求を送信し、該機器検索要求に対する機器検索応答を受信することによって第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200を検索する。
例えば第1の情報出力装置100からの機器検索応答には、第1の情報出力装置100のID、IPアドレス及び接続コードが含まれている。また、第2の情報出力装置200からの機器検索応答には、第2の情報出力装置200のID及びIPアドレスが含まれている。図2は第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200からの機器検索応答が異なる例を示している。
第1の情報出力装置100からの機器検索応答の場合、ユーザは情報出力装置100の指定情報として接続コードを利用できる。接続コードは第1の情報出力装置100を一意に識別可能な識別情報の一例である。また、第2の情報出力装置200からの機器検索応答の場合、ユーザは情報出力装置200の指定情報としてIPアドレスを利用できる。
なお、第1の情報出力装置100は、待機画面に自機の指定情報として接続コードを表示している。第2の情報出力装置200は待機画面に自機の指定情報としてIPアドレスを表示している。図2は待機画面に表示される指定情報の種類が第1の情報出力装置100と第2の情報出力装置200とで異なる例を示している。
ユーザは第1の情報出力装置100を指定する場合、第1の情報出力装置100の待機画面に表示されている接続コードを確認し、その接続コードを指定情報として情報入力装置300に入力することで第1の情報出力装置100の指定を行う。また、ユーザは第2の情報出力装置200を指定する場合、第2の情報出力装置200の待機画面に表示されているIPアドレスを確認し、そのIPアドレスを指定情報として情報入力装置300に入力することで第2の情報出力装置200の指定を行う。
このように、従来の情報処理システムでは、情報入力装置300から指定して第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200を利用する場合に、異なる種類の指定情報を入力しなければならない場合があった。
ここでは、第1の情報出力装置100によって送信される機器検索応答に識別情報の一例である接続コードが含まれ、第2の情報出力装置200によって送信される機器検索応答に接続コードが含まれない場合について説明する。
図3は一実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。なお、第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200の機器検索応答は図2の情報処理システムと同様である。つまり、第1の情報出力装置100からの機器検索応答には、第1の情報出力装置100のID、IPアドレス及び接続コードが含まれている。また、第2の情報出力装置200からの機器検索応答には、第2の情報出力装置200のID及びIPアドレスが含まれている。
情報入力装置300は、第1の情報出力装置100や第2の情報出力装置200の指定に使用する指定情報の種類が、使用情報として設定されている。例えば使用情報として接続コードが設定されている場合、情報入力装置300は接続コードにより第1の情報出力装置100や第2の情報出力装置200の指定を受け付ける。ここでは、使用情報として接続コードが設定されている例を説明する。
情報入力装置300は、第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200を選択する画面(以下、「選択画面」という)を表示する。選択画面には、機器検索要求により検索した第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200の情報(以下、「情報出力装置情報」という)が含まれる。また、選択画面には指定する第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200の指定情報をユーザが入力する指定情報入力欄が表示される。
ここで、情報入力装置300は、機器検索応答に接続コードが含まれる場合に、その接続コードを表示し、接続コードが含まれない場合に接続コードを生成して表示する。情報入力装置300は、生成した接続コードを機器検索応答に含まれていたIPアドレスと対応付けて管理する。
以下、機器検索応答に接続コードが含まれない場合に生成される接続コードを機器検索応答に含まれる接続コードと区別するために「生成接続コード」という。生成接続コードは図3の情報処理システムにおいて、第2の情報出力装置200を指定する際に、選択画面に入力する情報である。接続コード及び生成接続コードは種類が同一の指定情報の一例であり、統一した指定情報の一例となる。
また、第1の情報出力装置100は図2と同様、待機画面に自機の指定情報として接続コードを表示している。一方、第2の情報出力装置200は図2と異なり、待機画面に自機の指定情報として生成接続コードを表示している。情報入力装置300は、第2の情報出力装置200の待機画面に該第2の情報出力装置200の生成接続コードを投影させるための接続コード投影要求を送信することによって該第2の情報出力装置200に生成接続コードを投影させる。
その結果、第1の情報出力装置100によって投影されるスクリーンには該第1の情報出力装置の接続コードが投影される。また、第2の情報出力装置200によって投影されるスクリーンには該第2の情報出力装置の生成接続コードが投影される。ユーザは、利用したい第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200のスクリーンに投影されている接続コード又は生成接続コードを参照する。そして、ユーザは、その接続コード又は生成接続コードにより第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200を情報入力装置300の選択画面から指定できる。
情報入力装置300は、選択画面に入力された接続コード又は生成接続コードと紐付けられた第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200のIPアドレスを宛先としてコンテンツの出力要求を送信する。出力要求を受信した第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200は、スクリーンにコンテンツを投影する。
このように、ユーザは利用する第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200を情報入力装置300から指定する際に、種類が統一された指定情報を用いることができる。このため、本実施の形態に係る情報処理システムによれば、情報入力装置300において利用する第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200を指定する際のユーザの利便性が向上する。
図2に示される例では、情報入力装置300は、機器検索応答に接続コードが含まれない第2の情報出力装置200に、生成接続コード「5555」を投影させる接続コード投影要求を第2の情報出力装置200に送信する。その結果、第2の情報出力装置200はスクリーンに生成接続コード「5555」を投影できる。なお、第1の情報出力装置100は自機の接続コードを待機画面に投影する機能を有していてもよいし、情報入力装置300からの接続コード投影要求を受信して自機の接続コードを投影してもよい。
ユーザは、スクリーンを参照し、選択画面に、第1の情報出力装置100を指定する接続コード又は第2の情報出力装置200を指定する生成接続コードを入力して、第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200を指定する。例えば、ユーザは、第1の情報出力装置100を指定する場合に接続コード「1234」を入力し、第2の情報出力装置200を指定する場合に生成接続コード「5555」を入力する。情報入力装置300はユーザにより指定された第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200にコンテンツを投影する投影要求を送信し、投影を行わせることができる。
<ハードウェア構成>
図4は、情報処理システムのハードウェア構成の一例を示す。図4では、第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200にプロジェクタを適用し、情報入力装置300にPCを適用した場合を一例として説明する。なお、本実施形態の情報処理システムは、第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200にプロジェクタ以外の装置を適用することもできるし、情報入力装置300にPC以外の装置を適用することもできる。
<第1の情報出力装置100>
第1の情報出力装置100のハードウェア構成の一例について説明する。第1の情報出力装置100は、CPU(Central Processing Unit)102、フラッシュメモリ104、RAM(Random Access Memory)106、通信I/F108、光源110、および光学系112を備える。CPU102、フラッシュメモリ104、RAM106、通信I/F108、光源110、および光学系112は、バス150を介して接続される。
CPU102は、フラッシュメモリ104に格納される第1の情報出力装置用プログラムをRAM106に読み出して実行することによって、第1の情報出力装置100の各ユニットを制御する。各ユニットには、通信I/F108、光源110、および光学系112などが含まれる。具体的には、CPU102は、情報入力装置300によって送信される機器検索要求に対して、該情報入力装置300に返信する機器検索応答を作成し、通信I/F108から送信する。また、CPU102は、情報入力装置300によって送信される出力要求に応じて、該出力要求に含まれるコンテンツを処理し、光源110などを制御することによって、コンテンツをスクリーンに投影する。
フラッシュメモリ104は、第1の情報出力装置100において情報入力装置300によって送信された機器検索要求、および出力要求を処理するために必要な第1の情報出力装置用プログラム、各機能の設定値、色彩や光量調整などのためのパラメータなどを格納する。RAM106は、CPU102が作業を行うために必要とされる記憶領域を提供する。
通信I/F108は、LANの物理層からトランスポート層(ソケットレベル)までのデータの送受信を行う。通信I/F108は、有線又は無線によって情報入力装置300との間で接続を確立し、それらとの間で通信を行うことを可能にする。
光源110、および光学系112は、CPU102によって処理された映像コンテンツなどの情報をスクリーンに投影する。図4に示される構成は一例であり、その他の回路やセンサなどを含んで構成することもできる。
<第2の情報出力装置200>
第2の情報出力装置200のハードウェア構成の一例について説明する。第2の情報出力装置200は、CPU202、フラッシュメモリ204、RAM206、通信I/F208、光源210、および光学系212を備える。CPU202、フラッシュメモリ204、RAM206、通信I/F208、光源210、および光学系212は、バス250を介して接続される。
CPU202、フラッシュメモリ204、RAM206、通信I/F208、光源210、および光学系212については、それぞれCPU102、フラッシュメモリ104、RAM106、通信I/F108、光源110、および光学系112を適用できる。
ただし、フラッシュメモリ204は、第2の情報出力装置200において情報入力装置300によって送信された機器検索要求、および出力要求を処理するために必要な第2の情報出力装置用プログラム、各機能の設定値、色彩や光量調整などのためのパラメータなどを格納する。
<情報入力装置300>
情報入力装置300は、CPU302、ROM304、RAM306、HDD(Hard Disk Drive)308、外部記憶装置I/F310、表示部312、入力部314、および通信I/F316を備える。
CPU302は、情報入力装置300の各ユニットを制御し、情報の演算や加工などを行う。各ユニットには、HDD308、外部記憶装置I/F310、表示部312、入力部314、および通信I/F316などが含まれる。具体的には、CPU302は、入力部314によって入力される情報を取得するとともに、HDD308に記憶されたソフトウェアやデータを読み出し、演算および加工などを行う。さらに、CPU302は、演算および加工などを行ったデータを表示部312に入力したり、通信I/F316から出力することによって第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200の両方または一方に送信したりする制御を行う。また、CPU302は、HDD308に所定のデータを記憶させる処理も実行する。
ROM304は、情報入力装置300の起動に際して実行されるBIOS(Basic Input/Output System)などのプログラムを記憶する。RAM306は、CPU302が作業を行うために必要とされる記憶領域を提供する。HDD308は、アプリケーションなどの情報入力装置用プログラム、ユーティリティソフトウェア、OS、それらに関連するデータなどを記憶する。アプリケーションやユーティリティソフトウェアは、ネットワーク50を介して、または記録媒体318から提供され、HDD308に格納される。情報入力装置300は、この記録媒体318を接続可能にするために外部記憶装置I/F310を備える。記録媒体318としては、CD−ROM、DVD、SDカードなどを適用でき、外部記憶装置I/F310には、これらの記録媒体318を読み書き可能にするCDドライブ、DVDドライブ、SDカードスロットなどを接続できる。
表示部312は、液晶ディスプレイなどを適用でき、アプリケーションやユーティリティソフトウェアが提供する表示画面を表示する。
入力部314は、キーボードやマウスなどを適用でき、表示部312上に表示された画面に文字などを入力したり、アイコンなどを選択したりするために使用される。図4に示される例では、表示部312と入力部314とが別々のハードウェアで構成されているが、タッチパネルなどのこれらを組み合わせた装置を用いることもできる。
通信I/F316は、LANの物理層からトランスポート層までのデータの送受信を行う。通信I/F316は、有線または無線により、第1の情報出力装置100、及び第2の情報出力装置200との間で接続を確立し、それらとの間で通信を行うことを可能にする。
次に、本実施形態の機能構成について説明する。図5は、本実施形態の第1の情報出力装置100の機能ブロック図である。
<第1の情報出力装置100の機能構成>
第1の情報出力装置100は、送受信部152、機器検索応答部154、記憶・読出処理部156、および情報処理部160を有している。これら各部は、図4に示されている第1の情報出力装置100の各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ104に記憶されている第1の情報出力装置用プログラムにしたがったCPU102からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、第1の情報出力装置100は、図4に示されているフラッシュメモリ104によって構築される記憶部158を有している。
記憶部158には、第1の情報出力装置100のID、IPアドレス及び接続コードが記憶されている。
<第1の情報出力装置100の各機能部>
次に、第1の情報出力装置100の各部を詳細に説明する。
第1の情報出力装置100の送受信部152は、図4に示されている通信I/F108、およびCPU102からの命令によって実現され、情報入力装置300との間で各種データ(情報)の送受信を行う。
第1の情報出力装置100の記憶・読出処理部156は、図4に示されているCPU102からの命令、並びに一例として図4に示すフラッシュメモリ104によって実現される。記憶・読出処理部156は、記憶部158に各種データを記憶したり、記憶部158に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
第1の情報出力装置100の機器検索応答部154は、図4に示されているCPU102からの命令、フラッシュメモリ104に記憶されている情報、RAM106によって実現される。機器検索応答部154は、送受信部152によって受信された機器検索要求に応じて、記憶・読出処理部156に、記憶部158に記憶された第1の情報出力装置100のID、IPアドレス、および接続コードを読み出させ、それらの情報を付帯した機器検索応答を作成し、送受信部152から送信する。
第1の情報出力装置100の情報処理部160は、図4に示されているCPU102からの命令によって実現される。情報処理部160は、情報入力装置300によって送信された接続コード投影要求が送受信部152から入力された場合に、該接続コード投影要求を処理し、接続コードをスクリーンに投影する制御を行う。また、情報処理部160は、情報入力装置300によって送信された出力要求が送受信部152から入力された場合に、該出力要求を処理し、コンテンツをスクリーンに投影する制御を行う。
<第2の情報出力装置200の機能構成>
第2の情報出力装置200は、送受信部252、機器検索応答部254、記憶・読出処理部256、および情報処理部260を有している。これら各部は、図4に示されている第2の情報出力装置200の各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ204に記憶されている第2の情報出力装置用プログラムにしたがったCPU202からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、第2の情報出力装置200は、図4に示されているフラッシュメモリ204によって構築される記憶部258を有している。記憶部258には、第2の情報出力装置200のID、およびIPアドレスなどが記憶されているが、接続コードは記憶されていない。
<第2の情報出力装置200の各機能部>
次に、第2の情報出力装置200の各部を詳細に説明する。
送受信部252、記憶・読出処理部256、および情報処理部260については、それぞれ送受信部152、記憶・読出処理部156、および情報処理部160を適用できる。
第2の情報出力装置200の機器検索応答部254は、図4に示されているCPU202からの命令、フラッシュメモリ204に記憶されている情報、RAM206によって実現される。機器検索応答部254は、送受信部252によって受信された機器検索要求に応じて、記憶・読出処理部256に、記憶部258に記憶された第2の情報出力装置200のID、およびIPアドレスを読み出させ、それらの情報を付帯した機器検索応答を作成し、送受信部252から送信する。
<情報入力装置300の機能構成>
情報入力装置300は、送受信部352、機器検索部354、記憶・読出処理部356、操作入力受付部364、使用情報設定部365、指定処理部366、出力制御部368、および表示制御部370を有している。これら各部は、図4に示されている情報入力装置300の各構成要素のいずれかが、HDD308に記憶されている情報入力装置用プログラムにしたがったCPU302からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、情報入力装置300は、図4に示されているHDD308によって構築される記憶部358を有している。
(情報出力装置管理テーブル)
記憶部358には、表1に示されているような情報出力装置管理テーブルによって構成されている情報出力装置管理DB362が構築されている。
この情報出力装置管理テーブルは、第1の情報出力装置100や第2の情報出力装置200のID、IPアドレス、接続コードを対応付けたものである。なお、接続コードは第1の情報出力装置100を一意に識別可能な識別情報の一例である。例えば、表1の情報出力装置管理テーブルにおいて、ID「RPJ61c6ef」はIPアドレス「10.60.100.68」及び指定情報「2004」と対応付けられている。
情報入力装置300の送受信部352は、図4に示されている通信I/F316、およびCPU302による命令によって実現され、第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200との間で各種データ(情報)を送受信する。
情報入力装置300の記憶部358は、上述した情報出力装置管理DB362に加え、第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200の両方または一方から出力する画像、動画などのコンテンツ360を格納する。このコンテンツ360は情報入力装置300の外部から入力されたものであってもよい。
情報入力装置300の記憶・読出処理部356は、図4に示されているCPU302からの命令、並びに一例として図4に示すHDD308によって実行される。記憶・読出処理部356は、記憶部358に各種データを記憶したり、記憶部358に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
情報入力装置300の機器検索部354は、図4に示されているCPU302からの命令によって実現される。機器検索部354は、情報入力装置300とネットワーク50を介して接続される機器を検索する機器検索要求を作成し、送受信部352から送信する。また、機器検索部354は、機器検索要求に対して第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200から送信された機器検索応答を送受信部352から取得し、指定処理部366に入力する。
情報入力装置300の操作入力受付部364は、図4に示されているCPU302からの命令、並びに図4に示されている入力部314によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。例えば、利用者が、図4に示されている入力部314を操作することによって第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200のいずれかを指定するために指定情報を入力すると、図5に示されている操作入力受付部364が、その入力された指定情報を受け付けて、該指定情報を指定処理部366に入力する。
情報入力装置300の使用情報設定部365は、図4に示されているCPU302からの命令によって実現される。使用情報設定部365は、上述した使用情報が設定されている。使用情報には、第1の情報出力装置100や第2の情報出力装置200を指定する際に使用する指定情報の種類(例えば接続コードやIPアドレスなど)が設定される。使用情報設定部365は、過去の使用された指定情報の種類を、そのまま設定し続けてもよいし、操作入力受付部364から入力された使用情報に設定を変更するようにしてもよい。使用情報設定部365は、指定処理部366からの要求に応じて、使用情報を指定処理部366に通知する。
情報入力装置300の指定処理部366は、図4に示されているCPU302からの命令によって実現される。指定処理部366は、使用情報に設定されている指定情報の種類が接続コードであって、機器検索応答に接続コードが付帯されている場合、その機器検索応答に含まれるID、IPアドレス及び接続コードを情報出力装置管理DB362に格納する。
また、指定処理部366は、使用情報に設定されている指定情報の種類が接続コードであって、機器検索応答に接続コードが付帯されていない場合、生成識別情報の一例である生成接続コードを生成する。そして、指定処理部366は機器検索応答に含まれていたID、IPアドレスと共に、生成した生成接続コードを対応付けて情報出力装置管理DB362に格納する。さらに、指定処理部366は、生成した生成接続コードを投影させるための接続コード投影要求を生成し、送受信部352から第2の情報出力装置200に送信する。
情報入力装置300の出力制御部368は、図4に示されているCPU302からの命令によって実現される。出力制御部368は、操作入力受付部364からコンテンツを出力する第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200の指定を指定情報により受け付ける。出力制御部368は、指定された第1の情報出力装置100又は第2の情報出力装置200のIPアドレスを宛先にした出力要求を作成し、送受信部352から送信する。この出力要求には、コンテンツを出力することを表す情報、およびIPアドレスとともに、コンテンツ360が付帯される。
情報入力装置300の表示制御部370は、図4に示されているCPU302からの命令によって実現される。表示制御部370は、機器検索要求により検索した第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200のID、IPアドレス及び接続コード(又は生成接続コード)を選択画面に表示する。
<情報処理システムの動作>
図6は、情報処理システムの動作の一実施例(その1)を示す。図6において情報入力装置300は、ネットワーク50に機器検索要求を送信することによって、第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200を検索する。
ステップS502では、情報入力装置300の機器検索部354が、機器検索要求を作成し送受信部352に入力する。例えば、機器検索部354は、シンプルネットワークマネジメント プロトコル(SNMP: Simple Network Management Protocol)を利用して、機器検索要求を送信する。ステップS504では、情報入力装置300の送受信部352が、機器検索部354から入力された機器検索要求をネットワーク50にブロードキャストする。
ステップS506では、第1の情報出力装置100の送受信部152が、情報入力装置300からブロードキャストされた機器検索要求を受信し、機器検索応答部154に入力する。
ステップS508では、第1の情報出力装置100の機器検索応答部154が、送受信部152から入力された機器検索要求に応じて機器検索応答を作成し、送受信部152に入力する。例えば、機器検索応答部154は、記憶部158に格納されている第1の情報出力装置100のID、IPアドレス、および接続コードを付帯した機器検索応答を作成する。
図7は、SNMPのフレームフォーマットの一例を示す。SNMPのフレームには、SNMPバージョンフィールドと、コミュニティフィールドと、プロトコルデータユニット(PDU: Protocol Data Unit)とが含まれる。SNMPバージョンフィールドにはSNMPのバージョンが付帯される。コミュニティフィールドにはSNMPのセキュリティで使用する名称で、メッセージをやり取りする相手が正当な権限を持っているか否かを判定するための情報が付帯される。PDUにはパブリックMIB(Management Information Base)と、プライベートMIBが付帯される。パブリックMIBにはベンダーID、デバイスタイプなどの情報が付帯される。また、プライベートMIBにはベンダー内でのデバイスタイプ、第1の情報出力装置100や第2の情報出力装置200などの情報出力装置のID、識別情報などの情報が付帯される。
ステップS510では、第1の情報出力装置100の送受信部152が、情報入力装置300に機器検索応答部154から入力された機器検索応答を送信する。
ステップS512では、情報入力装置300の送受信部352が、第1の情報出力装置100から送信された機器検索応答を受信すると、該機器検索応答を機器検索部354に入力する。
ステップS514では、第2の情報出力装置200の送受信部252が、情報入力装置300からブロードキャストされた機器検索要求を受信し、機器検索応答部254に入力する。
ステップS516では、第2の情報出力装置200の機器検索応答部254が、送受信部252から入力された機器検索要求に応じて機器検索応答を作成し、送受信部252に入力する。第2の情報出力装置200の機器検索応答部254は、プライベートMIBに接続コードを付帯しない。つまり、機器検索応答部254は第2の情報出力装置200のID、およびIPアドレスを付帯した機器検索応答を作成する。
ステップS518では、第2の情報出力装置200の送受信部252が、情報入力装置300に機器検索応答部254から入力された機器検索応答を送信する。
ステップS520では、情報入力装置300の送受信部352が、第2の情報出力装置200から送信された機器検索応答を受信すると、該機器検索応答を機器検索部354に入力する。
図6に示されるシーケンスチャートにおいて、第1の情報出力装置100の処理(ステップS506−S512)、および第2の情報出力装置200の処理(ステップS514−S520)は並行して行われる。
図6に示される処理が実行されることによって、情報入力装置300は、ネットワーク50に接続されている第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200を検出することができる。
図8は、情報処理システムの動作の一実施例(その2)を示す。図8において情報入力装置300は、予め設定される使用情報に応じて、機器検索応答を送信した第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200の指定情報を提示する制御を行う。ここでは、使用情報に、例えば4桁の文字列の接続コードが設定されている場合について説明する。
ステップS702では、情報入力装置300の使用情報設定部365が、使用情報の設定を行う。
ステップS704では、情報入力装置300の機器検索部354が、第1の情報出力装置100から送信された機器検索応答を取得する。この処理は、図6のステップS512に該当する。
ステップS706では、情報入力装置300の機器検索部354が、機器検索応答に含まれるIPアドレス、接続コードなどの機器検索結果を指定処理部366に入力する。
ステップS708では、情報入力装置300の指定処理部366が、使用情報設定部365から現在の使用情報を取得する。
ステップS710において、情報入力装置300の指定処理部366は、現在の使用情報に設定されている種類の指定情報がステップS704の機器検索応答に付帯されているため、機器検索応答に付帯されている指定情報を、そのままユーザに提示する。例えば指定処理部366はステップS704の機器検索応答に付帯されている接続コードを、そのままユーザに提示する。
ステップS712では、情報入力装置300の機器検索部354が、第2の情報出力装置200から送信された機器検索応答を取得する。この処理は、図6のステップS520に該当する。
ステップS714では、情報入力装置300の機器検索部354が、指定処理部366に機器検索応答に含まれるIPアドレスなどの機器検索結果を指定処理部366に入力する。
ステップS716では、情報入力装置300の指定処理部366が、使用情報設定部365から現在の使用情報を取得する。
ステップS718において、情報入力装置300の指定処理部366は、現在の使用情報に設定されている種類の指定情報がステップS704の機器検索応答に付帯されていないため、指定情報として生成接続コードを作成する。
ステップS720では、情報入力装置300の指定処理部366が、ステップS718で作成した生成指定情報である生成接続コードをユーザに提示する。
図9は、情報入力装置300に表示される選択画面の一例を示す。選択画面500には、情報出力装置情報を表示する情報出力装置情報一欄502と、指定情報入力欄504とが表示される。図9の選択画面500は、指定情報として4桁の文字列の接続コードが設定されている場合の例である。図9の選択画面に示すように、選択画面500は機器検索応答に接続コードが付帯されていない情報出力装置であっても、作成した生成接続コードをユーザに提示できる。
図10は、情報処理システムの動作の一実施例(その3)を示す。図10は、情報入力装置300の指定処理部366が機器検索結果を受信し、指定情報又は生成指定情報を提示する動作を示す。
ステップS902では、情報入力装置300の指定処理部366が、機器検索結果を取得する。
ステップS904では、情報入力装置300の指定処理部366が、現在の使用情報を取得する。
ステップS906では、情報入力装置300の指定処理部366が、現在の使用情報に設定されている種類の指定情報が機器検索結果に含まれているか否かを判断する。
現在の使用情報に設定されている種類の指定情報が機器検索結果に含まれていない場合、情報入力装置300の指定処理部366はステップS908において、現在の使用情報に設定されている種類の指定情報を作成する。なお、現在の使用情報に設定されている種類の指定情報が機器検索結果に含まれている場合、情報入力装置300の指定処理部366はステップS908の処理をスキップする。
ステップS910では、現在の使用情報に設定されている種類の指定情報が機器検索結果に含まれている場合、情報入力装置300の指定処理部366が、機器検索結果に含まれていた指定情報をユーザに提示する。また、ステップS910では、現在の使用情報に設定されている種類の指定情報が機器検索結果に含まれていない場合、情報入力装置300の指定処理部366が、ステップS908で作成した指定情報をユーザに提示する。このように、情報入力装置300は予め設定される使用情報に設定されている種類の指定情報をユーザに提示できる。
図11は、情報処理システムの動作の一実施例(その4)を示す。図11は、情報入力装置300の指定処理部366が指定情報(生成指定情報)を作成し、該生成指定情報を第2の情報出力装置200に投影させる動作を示す。
ステップS1002では、情報入力装置300の指定処理部366が、現在の使用情報に設定されている種類の指定情報(例えば接続コード)を作成する。
ステップS1004では、情報入力装置300の指定処理部366が、選択画面を作成する。
ステップS1006では、情報入力装置300の指定処理部366が、選択画面を表示制御部370へ入力する。
ステップS1008では、情報入力装置300の表示制御部370が、例えば図9に示したような選択画面500を表示する。選択画面500には、第2の情報出力装置200からの機器検索結果に含まれていなかった指定情報(例えば接続コード)が、第2の情報出力装置200を指定するための情報としてユーザに提示される。しかし、選択画面500においてユーザに提示された第2の情報出力装置200の指定情報(生成指定情報)は情報入力装置300で作成されたものであり、第2の情報出力装置200に通知されていない。そこで、情報入力装置300はステップS1010以降の処理で、第2の情報出力装置200に対して作成した生成指定情報を、第2の情報出力装置200の待機画面に投影させる。これにより、選択画面500に提示される第2の情報出力装置200の生成指定情報と第2の情報出力装置200の待機画面に投影されている生成指定情報とを同じにすることができる。
ステップS1010では、情報入力装置300の指定処理部366が、指定情報投影要求を作成し、送受信部352へ入力する。
ステップS1012では、情報入力装置300の送受信部352が、指定情報投影要求を第2の情報出力装置200へ送信する。第2の情報出力装置200の送受信部252は情報入力装置300からの指定情報投影要求を受信する。
ステップS1014では、第2の情報出力装置200の送受信部252が、指定情報投影要求を情報処理部260へ入力する。情報処理部260は、指定情報投影要求を処理することによって、スクリーンに情報入力装置300で作成された生成指定情報を投影することができる。
本実施形態に係る情報処理システムによれば、機器検索要求により検索された第2の情報出力装置200などの情報出力装置の機器検索応答に、予め設定されている種類の指定情報が含まれていない場合であっても、その指定情報での指定が可能となる。ユーザは機器検索要求により検索された情報出力装置を指定する際に、種類が統一された指定情報を用いることができる。したがって、本実施の形態に係る情報処理システムによれば機器検索要求により検索された情報出力装置を指定する際のユーザの利便性を向上させることができる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態に係る情報処理システムは、図1、図4−図5を適用できる。ただし、情報入力装置300の代わりに情報入力装置400を有する。情報入力装置400によって送信される機器検索要求に使用されるプロトコルによっては、情報出力装置に接続コードなどの識別情報が割り当てられている場合であっても、機器検索応答に識別情報が含まれない場合がある。このため、本実施の形態に係る情報入力装置400は、情報出力装置の機種別に予め設定されている情報の種類を示したテーブルを有する。情報入力装置400は、機器検索応答に含まれる情報出力装置のID、およびIPアドレスに基づいて、情報出力装置に設定されている情報の種類を特定する。
<情報入力装置400の機能構成>
図12は、本実施形態に係る情報入力装置を示す。情報入力装置400は、送受信部452、機器検索部454、記憶・読出処理部456、操作入力受付部464、使用情報設定部465、指定処理部466、出力制御部468、および表示制御部470を有している。これら各部は、情報入力装置400の各構成要素のいずれかが、HDD308に記憶されている情報入力装置用プログラムにしたがったCPU302からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、情報入力装置400は、HDD308によって構築される記憶部458を有している。
(情報出力装置管理テーブル)
記憶部458には、表1に示されているような情報出力装置管理テーブルによって構成されている情報出力装置管理DB462が構築されている。
(機種情報管理テーブル)
記憶部458には、表2に示されているような機種情報管理テーブルによって構成されている機種情報管理DB472が構築されている。
この機種情報管理テーブルは、情報出力装置の機種毎に、予め設定されている情報の種類を対応づけたものである。情報出力装置は情報出力装置管理テーブルの「情報出力装置のID」から機種を特定できる。例えば、表2に示されている機種情報管理テーブルにおいて、機種が「機種A」である情報出力装置は、IPアドレスが「有(設定されている)」であり、ニックネームが「有り」であり、4桁の文字列が「有り」であることが示されている。
情報入力装置400の送受信部452、記憶部458、記憶・読出処理部456、機器検索部454、操作入力受付部464、使用情報設定部465、出力制御部468、および表示制御部470は、図5を参照して説明した送受信部352、記憶部358、記憶・読出処理部356、機器検索部354、操作入力受付部364、使用情報設定部365、出力制御部368、および表示制御部370をそれぞれ適用できる。
情報入力装置400の指定処理部466は、図4に示されているCPU302からの命令によって実現される。指定処理部466は、機器検索部454によって入力される機器検索応答に付帯される情報出力装置のIDなどに基づいて機種を特定し、機器検索応答を送信した情報出力装置に予め設定されている情報の種類を特定する。指定処理部466は使用情報に設定されている種類の指定情報が、機器検索応答に含まれているか否かの判断を、表2の機種情報管理テーブルを用いて行う。
また、指定処理部466は、使用情報に設定されている種類の指定情報が、機器検索応答に含まれていない場合には、指定情報(生成指定情報)を作成する。そして、指定処理部466は機器検索応答に含まれていたID、IPアドレスと共に、生成した生成指定情報を対応付けて情報出力装置管理DB362に格納する。さらに、指定処理部466は、生成した生成指定情報を投影させるための指定情報投影要求を生成し、送受信部452から第2の情報出力装置200に送信する。
<情報処理システムの動作>
図13は、情報処理システムの動作の一実施例を示す。図13において情報入力装置400は、ネットワーク50に機器検索要求を送信することによって、第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200を検索する。
ステップS1202では、情報入力装置400の機器検索部454が、機器検索要求を作成し送受信部452に入力する。例えば、機器検索部454は、シンプルサービスディスカバリープロトコル(SSDP: Simple Service Discovery. Protocol)を利用して、機器検索要求を送信する。ステップS1204では、情報入力装置400の送受信部452が、機器検索部454から入力された機器検索要求をネットワーク50にブロードキャストする。
ステップS1206では、第1の情報出力装置100の送受信部152が、情報入力装置400からブロードキャストされた機器検索要求を受信し、機器検索応答部154に入力する。
ステップS1208では、第1の情報出力装置100の機器検索応答部154が、送受信部152から入力された機器検索要求に応じて機器検索応答を作成し、送受信部152に入力する。例えば、機器検索応答部154は、記憶部158に格納されている第1の情報出力装置100の機種名(製品名)を付帯した機器検索応答を作成する。
ステップS1210では、第1の情報出力装置100の送受信部152が、情報入力装置400に機器検索応答部154から入力された機器検索応答を送信する。
ステップS1212では、情報入力装置400の送受信部452が、第1の情報出力装置100から送信された機器検索応答を受信すると、該機器検索応答を機器検索部454に入力する。
ステップS1214では、第2の情報出力装置200の送受信部252が、情報入力装置300からブロードキャストされた機器検索要求を受信し、機器検索応答部254に入力する。
ステップS1216では、第2の情報出力装置200の機器検索応答部254が、送受信部252から入力された機器検索要求に応じて機器検索応答を作成し、送受信部252に入力する。第2の情報出力装置200の機器検索応答部254は、記憶部258に格納されている第2の情報出力装置200の機種名(製品名)を付帯した機器検索応答を作成する。
ステップS1218では、第2の情報出力装置200の送受信部252が、情報入力装置400に機器検索応答部254から入力された機器検索応答を送信する。
ステップS1220では、情報入力装置400の送受信部452が、第2の情報出力装置200から送信された機器検索応答を受信すると、該機器検索応答を機器検索部454に入力する。
図13に示されるシーケンスチャートにおいて、第1の情報出力装置100の処理(ステップS1206−S1212)、および第2の情報出力装置200の処理(ステップS1214−S1220)は並行して行われる。
図13に示される処理が実行されることによって、情報入力装置400は、ネットワーク50に接続されている第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200を検索することができる。情報入力装置400が予め設定される使用情報に応じて、機器検索応答を送信した第1の情報出力装置100、および第2の情報出力装置200の指定情報を提示する制御を行う処理は、図8−図11を適用できる。
本実施の形態に係る情報処理システムによれば、機器検索要求を送信する際に使用されるプロトコルに係わらず、機器検索要求により検索された情報出力装置を指定する際に、種類が統一された指定情報を用いることができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態に係る情報処理システムは、図1、図4−図5を適用できる。ただし、情報入力装置300の代わりに情報入力装置600を有する。本実施の形態に係る情報処理システムでは、情報入力装置600によって送信される機器検索要求に使用されるプロトコルに係わらず、機器検索要求に対する機器検索応答を送信した情報出力装置に、情報出力装置のID、IPアドレス、および識別情報などの情報出力装置情報を取得するための機器情報取得要求を送信する。
<情報入力装置600の機能構成>
図14は、本実施形態に係る情報入力装置を示す。情報入力装置600は、送受信部652、機器検索部654、記憶・読出処理部656、操作入力受付部664、使用情報設定部665、指定処理部666、出力制御部668、および表示制御部670を有している。これら各部は、情報入力装置600の各構成要素のいずれかが、HDD308に記憶されている情報入力装置用プログラムにしたがったCPU302からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、情報入力装置600は、HDD308によって構築される記憶部658を有している。
(情報出力装置管理テーブル)
記憶部658には、表1に示されているような情報出力装置管理テーブルによって構成されている情報出力装置管理DB662が構築されている。
情報入力装置600の送受信部652、記憶・読出処理部656、操作入力受付部664、使用情報設定部665、指定処理部666、出力制御部668、および表示制御部670は、図5を参照して説明した送受信部352、記憶・読出処理部356、操作入力受付部364、使用情報設定部365、指定処理部366、出力制御部368、および表示制御部370をそれぞれ適用できる。
情報入力装置600の機器検索部654は、図4に示されているCPU302からの命令によって実現される。機器検索部654は、情報入力装置600とネットワーク50を介して接続される機器を検索する機器検索要求を作成し、送受信部652から送信する。また、機器検索部654は、機器検索要求に対して情報出力装置から送信された機器検索応答が送受信部652によって受信された場合、情報出力装置情報を取得するための機器情報取得要求を作成する。機器検索部654は、送受信部652から該機器検索応答を送信した情報出力装置に機器情報取得要求を送信する。機器検索部654は、機器情報取得要求に対して情報出力装置から送信された機器情報取得応答を送受信部652から取得し、指定処理部666に入力する。
<情報処理システムの動作>
図15は、情報処理システムの動作の一実施例を示す。情報入力装置600は、ネットワーク50に機器検索要求を送信することによって、情報出力装置を検索し、検索された情報出力装置に機器情報取得要求を送信する。
ステップS1402では、情報入力装置600の機器検索部654が、機器検索要求を作成し送受信部652に入力する。
ステップS1404では、情報入力装置600の送受信部652が、機器検索部654から入力された機器検索要求をネットワーク50にブロードキャストする。
ステップS1406では、第1の情報出力装置100の送受信部152が、情報入力装置600からブロードキャストされた機器検索要求を受信し、機器検索応答部154に入力する。
ステップS1408では、第1の情報出力装置100の機器検索応答部154が、送受信部152から入力された機器検索要求に応じて機器検索応答を作成し、送受信部152に入力する。
ステップS1410では、第1の情報出力装置100の送受信部152が、情報入力装置600に機器検索応答部154から入力された機器検索応答を送信する。
ステップS1412では、情報入力装置600の送受信部652が、第1の情報出力装置100から送信された機器検索応答を受信すると、該機器検索応答を機器検索部654に入力する。
ステップS1414では、情報入力装置600の機器検索部654が、機器情報取得要求を作成し送受信部652に入力する。機器情報取得要求には、IPアドレス、識別情報などの情報出力装置情報を要求する情報が付帯される。
ステップS1416では、情報入力装置600の送受信部652が、機器検索部654から入力された機器情報取得要求を第1の情報出力装置100に送信する。
ステップS1418では、第1の情報出力装置100の送受信部152が、情報入力装置600から送信された機器情報取得要求を受信し、機器検索応答部154に入力する。
ステップS1420では、第1の情報出力装置100の機器検索応答部154が、送受信部152から入力された機器情報取得要求に応じて機器情報取得応答を作成し、送受信部152に入力する。機器情報取得応答には、第1の情報出力装置100のIPアドレス、識別情報などの情報出力装置情報が付帯される。
ステップS1422では、第1の情報出力装置100の送受信部152が、情報入力装置600に機器検索応答部154から入力された機器情報取得応答を送信する。
ステップS1424では、情報入力装置600の送受信部652が、第1の情報出力装置100から送信された機器情報取得応答を受信すると、該機器情報取得応答を機器検索部654に入力する。
ステップS1426では、第2の情報出力装置200の送受信部252が、情報入力装置600によってブロードキャストされた機器検索要求を受信し、機器検索応答部254に入力する。
ステップS1428では、第2の情報出力装置200の機器検索応答部254が、送受信部252から入力された機器検索要求に応じて機器検索応答を作成し、送受信部252に入力する。
ステップS1430では、第2の情報出力装置200の送受信部252が、情報入力装置600に機器検索応答部254から入力された機器検索応答を送信する。
ステップS1432では、情報入力装置600の送受信部652が、第2の情報出力装置200から送信された機器検索応答を受信すると、該機器検索応答を機器検索部654に入力する。
ステップS1434では、情報入力装置600の機器検索部654が、機器情報取得要求を作成し送受信部652に入力する。機器情報取得要求には、IPアドレス、識別情報などの情報出力装置情報を要求する情報が付帯される。
ステップS1436では、情報入力装置600の送受信部652が、機器検索部654から入力された機器情報取得要求を第2の情報出力装置200に送信する。
ステップS1438では、第2の情報出力装置200の送受信部252が、情報入力装置600から送信された機器情報取得要求を受信し、機器検索応答部254に入力する。
ステップS1440では、第2の情報出力装置200の機器検索応答部254が、送受信部252から入力された機器情報取得要求に応じて機器情報取得応答を作成し、送受信部252に入力する。機器情報取得応答には、第2の情報出力装置200のIPアドレスなどの情報出力装置情報が付帯される。
ステップS1442では、第2の情報出力装置200の送受信部252が、情報入力装置600に機器検索応答部254から入力された機器情報取得応答を送信する。
ステップS1444では、情報入力装置600の送受信部652が、第2の情報出力装置200から送信された機器情報取得応答を受信すると、該機器情報取得応答を機器検索部654に入力する。
図15に示される処理が実行されることによって、情報入力装置600はネットワーク50に接続されている第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200を検索することができる。また、情報入力装置600は検索した第1の情報出力装置100及び第2の情報出力装置200に、機器情報取得要求を行い、ニックネーム、4桁の文字列などの識別情報を要求することができる。これによって、情報入力装置600は機器検索要求を送信する際に使用するプロトコルに係わらず、検索された情報出力装置から機器情報を取得できる。
<第4の実施の形態>
本実施の形態に係る情報処理システムは、上述した実施の形態に係る情報処理システムにおいて、情報入力装置300、400、及び600が表示する選択画面500の情報出力装置情報一覧に、指定情報を表示する。
図16は、情報入力装置300に表示される選択画面の一例を示す。図16の選択画面500には、情報出力装置情報一欄506と、指定情報入力欄504とが表示される。情報出力装置情報一欄506には、指定情報のみが表示される。情報出力装置情報一欄506に選択情報のみを表示することによって、情報入力装置300はユーザに対して、指定情報入力欄504に入力する情報を分かりやすくできる。
上述した実施例において、情報入力装置300、400及び600は情報処理装置の一例であり、情報入力装置用プログラムは情報処理プログラムの一例であり、指定情報投影要求は指定情報出力要求の一例である。
本発明は特定の実施例、変形例を参照しながら説明されてきたが、各実施例、変形例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例などを理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアでまたはそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例などが包含される。