JP2016160058A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Tadashi Otake
匡 大竹
渡辺 哲雄
Tetsuo Watanabe
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Abstract

【課題】装置を小型化することができる紙葉類処理装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の紙葉類処理装置は、搬送部と、ずらし部と、第1の検出部と、第2の検出部と、測定部とを持つ。搬送部は紙葉類を搬送する。ずらし部は、前記搬送部の一部に設けられ、前記紙葉類を互いに速度が異なる挟持部材で挟みながら搬送する。第1の検出部は、前記搬送部における前記ずらし部よりも前記紙葉類の搬送方向に関して下流側の位置に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する。第2の検出部は、前記搬送部における前記ずらし部と前記第1の検出部との間に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する。測定部は、前記第1の検出部の検出結果、前記第2の検出部の検出結果、および前記搬送部が前記紙葉類を搬送する速度に基づいて、前記紙葉類の長さを測定する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、紙葉類処理装置に関する。
従来、紙葉類に記載等された宛先を認識部により認識し、認識された宛先に基づいて、配達区分先に応じた集積部に紙葉類を搬送する処理を行う紙葉類処理装置が知られている。紙葉類処理装置では、例えば、紙葉類が2枚重なっている場合にずらす動作を行うずらし機構の下流側に設けられたセンサの検出結果に基づいて、紙葉類の長さを測定している。しかしながら、従来の技術では、ずらし機構の下流側において搬送機構の長さを十分にとる必要があり、装置が大型化する場合があった。
特開2007−76795号公報
本発明が解決しようとする課題は、装置を小型化することができる紙葉類処理装置を提供することである。
実施形態の紙葉類処理装置は、搬送部と、ずらし部と、第1の検出部と、第2の検出部と、測定部とを持つ。搬送部は紙葉類を搬送する。ずらし部は、前記搬送部の一部に設けられ、前記紙葉類を互いに速度が異なる挟持部材で挟みながら搬送する。第1の検出部は、前記搬送部における前記ずらし部よりも前記紙葉類の搬送方向に関して下流側の位置に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する。第2の検出部は、前記搬送部における前記ずらし部と前記第1の検出部との間に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する。測定部は、前記第1の検出部の検出結果、前記第2の検出部の検出結果、および前記搬送部が前記紙葉類を搬送する速度に基づいて、前記紙葉類の長さを測定する。
第1の実施形態の紙葉類処理装置1の構成の概略を示す図。 区分前処理部10の構成の概略を示す図。 2枚取り検出部100の構成の概略を示す図。 リジェクト制御部150を中心とした紙葉類処理装置1の構成例を示す図。 リジェクト制御部150により実行される処理の流れを示すフローチャート。 比較対象の紙葉類処理装置Xの2枚取り検出部200について説明するための図。 実施形態の紙葉類処理装置1の2枚取り検出部200について説明するための図。 第2の実施形態に係る2枚取り検出部100Aの構成の概略を示す図。 リジェクト制御部150Aを中心とした紙葉類処理装置1の構成例を示す図。 リジェクト制御部150Aにより実行される処理の流れを示すフローチャート。 比較対象の紙葉類処理装置Xの2枚取り検出部200Aについて説明するための図。 第2の実施形態の紙葉類処理装置1の2枚取り検出部100Aについて説明するための図。
以下、実施形態の紙葉類処理装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の紙葉類処理装置1の構成の概略を示す図である。紙葉類処理装置1は、例えば郵便局等に設置される郵便物区分処理装置である。紙葉類処理装置1は、はがきや、封書等の紙葉類Sに記載または貼り付け等された宛先を認識し、その宛先に応じたスタッカに紙葉類Sを区分集積する装置である。
紙葉類処理装置1は、例えば区分前処理部10と、区分部20とを備える。区分部20には、複数のスタッカ(集積部)、例えばスタッカ30(1)から30(9)が設けられている。また、紙葉類処理装置1の一角には、操作用端末70が配置されている。操作用端末70は、キーボードや、マウス、タッチパネル等の入力デバイス(入力部)71と、LCD(Liquid Crystal Display)や、有機EL(Electroluminescence)表示装置等の表示装置72とを備える。
図2は、区分前処理部10の構成の概略を示す図である。区分前処理部10は、例えば供給部11と、取出部12と、2枚取り検出部100と、排除集積部13と、バーコード読取部14と、OCR(Optical Character Recognition)処理部15と、VC(Video Coding)依頼部16と、IJP(Ink Jet Printer)17とを備える。
供給部11では、例えば作業者による手作業で複数の紙葉類Sがセットされる。取出部12は、供給部11にセットされた紙葉類を1枚ずつ取出し、2枚取り検出部100に供給する。2枚取り検出部100は、2枚以上重ねられた状態で搬送されて来た紙葉類Sを
検出し、検出した2枚以上重ねられた紙葉類Sを排除集積部13に集積する。2枚取り検出部100の詳細については後述する。
バーコード読取部14は、ステルスバーコードが印刷された紙葉類Sからバーコードを読み込み、読み込んだステルスバーコードにエンコードされた情報をデコードして、紙葉類処理装置1の区分制御を行う制御部(不図示)に出力する。OCR処理部15は、紙葉類Sを撮像するカメラ(ラインセンサ)を備え、カメラによって撮像された画像に対してOCR処理を行って、紙葉類の郵便番号や、宛先、差出人等の情報を読み取る。VC依頼部16は、OCR処理部15によって情報の一部または全部が読み取れなかった紙葉類Sの画像を、ネットワークNWを介してVC端末90に送信し、VC端末90から紙葉類Sに関する情報(例えば郵便番号や宛先)を受信する。VC端末90では、紙葉類Sから受信した画像をオペレータに表示し、オペレータにより入力された情報を紙葉類処理装置1に返信する。IJP17は、OCR処理部15またはVC依頼部16によって取得された紙葉類Sの情報をエンコードしたオブジェクトを、ステルスバーコードとして紙葉類Sに印刷する。
図3は、2枚取り検出部100の構成の概略を示す図である。2枚取り検出部100は、第1の搬送ベルト110と、第2の搬送ベルト112と、第3の搬送ベルト114と、ずらし部120と、ずらし前検出センサ130と、先端検出用センサ(第1の検出部)132と、後端検出用センサ(第2の検出部)134と、通過センサ136と、切替部140とを備える。第1の搬送ベルト110、第2の搬送ベルト112、および第3の搬送ベルト114は、駆動力を発生せるモータ(不図示)にギヤ等を介して接続された複数のプーリPによって駆動される。第1の搬送ベルト110、第2の搬送ベルト112、および第3の搬送ベルト114は、例えば、紙葉類Sを厚さ方向の両側から挟み込んで搬送する二対の搬送ベルトを含み、紙葉類SをD方向へ搬送する。
ずらし部120は、第1の搬送ベルト110の下流側、且つ第2の搬送ベルト112の上流側に設けられる。供給部11にセットされた紙葉類Sは、取出部12により1枚ずつ取出されるが、セットされた紙葉類S間の摩擦や静電気等の作用により、複数枚重なった状態で第1の搬送ベルト110に搬送されて来る場合がある。ずらし部120は、紙葉類Sが複数枚重ねられた状態で第1の搬送ベルト110から搬送されて来た場合に、以下に説明する構造によって複数枚の紙葉類Sを搬送方向(D方向)にずらす動作を行う。
例えば、ずらし部120は、ずらし部120の上側に設けられたプーリP1およびプーリP1により駆動される搬送ベルト122と、ずらし部120の下側に設けられたプーリP2およびプーリP2により駆動される搬送ベルト124とを有する。ここで、搬送ベルト122の速度と搬送ベルト124の速度とは異なるものとなるように制御される。例えば、プーリP1を駆動するモータ(不図示)の回転速度とプーリP2を駆動するモータ(不図示)の回転速度とが異なるように制御されてもよいし、モータの速度は同じであるがプーリP1の径とプーリP2の径とが異なる(増速比が異なる)ように設計されてもよい。これによって、複数枚重ねられた状態の紙葉類Sがずらし部120を通過すると、複数枚の紙葉類Sが搬送方向にずらされることになる。
第2の搬送ベルト112は、ずらし部120から搬送された紙葉類Sをバーコード読取部14または第3の搬送ベルト114に搬送する。第3の搬送ベルト114は、第2の搬送ベルト112から搬送されて来た紙葉類Sを排除集積部13へ搬送する。
切替部140は、第3の搬送ベルト114が第2の搬送ベルト112から分岐する分岐点に配置される。切替部140は、リジェクト制御部150(後述)の制御によってオン状態またはオフ状態に制御される。オフ状態とは、切替部140が初期位置に位置し、第2の搬送ベルト112から搬送される紙葉類Sをバーコード読取部14へ向けて搬送させる状態(図中、140−1)である。つまり、オフ状態とは、紙葉類Sを排除集積部13へ分岐させない状態である。一方、オン状態とは、第2の搬送ベルト112から搬送されて来た紙葉類Sを排除集積部13へ搬送させる状態(図中、140−2)である。つまり、オン状態とは、紙葉類Sを排除集積部13へ分岐させる状態である。
ずらし前検出センサ130は、第1の搬送ベルト110上に設けられる。ずらし前検出センサ130は、取出部12によって取りだされた紙葉類Sが2枚取り検出部100に搬送されて来たことを検知すると共に、ずらし部120によって複数枚重ねられた状態の紙葉類Sがずらされる前の長さを測定するために用いられる。先端検出用センサ132は、ずらし部120よりも紙葉類Sの搬送方向に関して下流側の位置である第2の搬送ベルト112上に設けられる。先端検出用センサ132は、ずらし部120を通過した紙葉類Sの先端が通過したタイミングを検知するために用いられる。後端検出用センサ134は、第2の搬送ベルト112上、且つ先端検出用センサ132よりも上流側の位置、すなわちずらし部120と先端検出用センサ132との間に設けられる。後端検出用センサ134は、ずらし部120を通過した紙葉類Sの後端が通過したタイミングを検知するために用いられる。そして、後述するように、紙葉類Sの先端が通過したタイミングと後端が通過したタイミングとの時間差に基づいて、紙葉類Sのずらし後の長さが測定される。通過センサ136は、第2の搬送ベルト112上、且つ先端検出用センサ132よりも下流側の位置に設けられる。通過センサ136は、例えば、切替部140の動作タイミングを制御するために用いられる。なお、紙葉類Sのずらし後の長さとは、第1の搬送ベルト110により搬送されて、ずらし部120を通過した後の紙葉類Sの長さである。1枚の紙葉類Sがずらし部120を通過する場合は、ずらし部120によってずらそうとされたが、ずらされなかった1枚の紙葉類Sの長さがずらし後の長さであり、複数枚重ねられた状態の紙葉類Sがずらし部120を通過する場合は、ずらし部120によりずらされた後の紙葉類Sの長さがずらし後の長さである。
以下、ずらし前検出センサ130、先端検出用センサ132、後端検出用センサ134、および通過センサ136を区別しない場合は、単に「検出センサ」と称する。検出センサは、検出箇所における紙葉類Sの有無を検出する。検出センサは、例えば光学的手法を用いて、紙葉類Sの有無を検出する。検出センサは、紙葉類Sが搬送される搬送路を横切るようにして対向配置される発光部および受光部(不図示)を備える。発光部から照射される照射光は、遮断物のない状態では受光部により受光され、搬送路を搬送される紙葉類Sが発光部と受光部との間に存在する場合には受光部による照射光の受光が遮断されるように設置されている。検出センサは、受光部による照射光の受光が遮断された場合、発光部から出力された照射光の光軸上に紙葉類Sが存在することを示すオン信号を出力する。一方、検出センサは、受光部による照射光の受光が遮断されていない場合、発光部から出力された照射光の光軸上に紙葉類Sが存在しないことを示すオフ信号を出力する。
図4は、リジェクト制御部150を中心とした紙葉類処理装置1の構成例を示す図である。リジェクト制御部150は、例えば測定部152と、決定部154と、切替制御部156と、記憶部80とを備える。これらの機能部は、例えばCPU等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することで機能するソフトウェア機能部である。また、これらの各機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。なお、リジェクト制御部150は、2以上のプロセッサにより実現されてもよい。また、リジェクト制御部150は、紙葉類処理装置1が有するバーコード読取部14や、OCR処理部15、VC依頼部16等を制御する制御部に統合されてもよい。
また、リジェクト制御部150は、操作用端末70等とLAN(Local Area Network)等を介して通信するための通信インターフェースを備える。なお、リジェクト制御部150と操作用端末70とは、1つのコンピュータ装置であってもよい。すなわち操作用端末70のプロセッサがリジェクト制御部150として機能してもよい。
リジェクト制御部150は、バス等を介して記憶部80と接続される。記憶部80は、例えば、RAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等記憶装置によって実現される。また、記憶部80には、ファームウェアやアプリケーションプログラム等、紙葉類処理装置1が備えるCPUが実行するための各種プログラムやリジェクト制御部150が実行した処理の結果等が記憶される。
リジェクト制御部150は、測定部152と、決定部154と、切替制御部156とを有する。測定部152は、先端検出用センサ132の検出結果、後端検出用センサ134の検出結果、および第2の搬送ベルト112が紙葉類Sを搬送する速度に基づいて、紙葉類Sの長さを測定する。決定部154は、測定部152の測定結果に基づいて、複数の紙葉類Sが重なって搬送された状態であるか否かを判定し、判定結果に基づいて紙葉類Sを所定の搬送方向に搬送するか否かを決定する。切替制御部156は、決定部154の決定結果に基づいて、切替部140を制御する。
図5は、リジェクト制御部150により実行される処理の流れを示すフローチャートである。まず、リジェクト制御部150の測定部152が、ずらし前検出センサ130により紙葉類Sが検出されるまで待機する(ステップS100)。ずらし前検出センサ130により紙葉類Sが検出されると、測定部152は、紙葉類Sのずらし前の長さLbを測定し(ステップS102)、測定結果を記憶部80に記憶させる(ステップS104)。測定部152は、例えば式(1)により、紙葉類Sのずらし前の長さLbを測定する。式中、V1は、第1の搬送ベルト110の搬送速度であり、Tは、ずらし前検出センサ130により紙葉類Sを検出開始してから検出終了するまでの時間である。なお、各搬送ベルトの搬送速度は、例えば、予めプログラムの一部として記憶部80等に格納されている。また、各搬送ベルトの搬送速度は、例えば各搬送ベルトの動力源であるモータを制御する制御部(不図示)からリジェクト制御部150に入力されてもよい。
Lb=V1×T・・・(1)
次に、測定部152は、先端検出用センサ132からオン信号を取得するまで待機する(ステップS106)。先端検出用センサ132からオン信号を取得すると、測定部152は、オン信号を取得した時刻T1を記憶部80に記憶させる(ステップS108)。この時刻T1は、ずらし部120から搬送されてくる紙葉類Sが、先端検出用センサ132により検出され始めた時刻とほぼ一致する。
次に、測定部152は、後端検出用センサ134からオフ信号を取得するまで待機する(ステップS110)。ここで、ステップS106およびS108の処理が行われた時点では、後端検出用センサ134はオン信号を出力している。先端検出用センサ132と後端検出用センサ134の検出箇所間の間隔は、紙葉類Sの長さに比して十分に短く設定される。このため、ステップS106で「オン信号を取得した」と判定された時点では、後端検出用センサ134はオン信号を出力しているからである。
後端検出用センサ134からオフ信号を取得すると、測定部152は、オフ信号を取得した時刻T2を記憶部80に記憶させる(ステップS112)。この時刻T2は、後端検出用センサ134により紙葉類Sが検出されなくなった時刻とほぼ一致する。
次に、測定部152は、紙葉類Sのずらし後の長さLaを測定する(ステップS114)。測定部152は、例えば式(2)により、紙葉類Sのずらし後の長さLaを測定する。式中、V2は、第2の搬送ベルト112の搬送速度であり、dは後端検出用センサ134と先端検出用センサ132の検出箇所間の距離(センサ間距離)である。センサ間距離dは、例えば、予めプログラムの一部として記憶部80等に格納されている。なお、紙葉類Sが1枚のみ搬送されて来た場合、ずらし部120によってずらされることは無いので、ずらし後の長さLaはずらし前の長さLbと一致する。
La={(T2−T1)×V2}+d・・・(2)
ここで、ずらし後の長さLaを測定するために、後端検出用センサ134と先端検出用センサ132の検出箇所間の距離dは、紙葉類処理装置1が扱える紙葉類Sの最小の長さLminよりも短い必要がある。距離dが長さLminよりも長い場合、紙葉類Sが後端検出用センサ134と先端検出用センサ132の検出箇所間に収まってしまう場合があり、この場合、時刻T1が時刻T2よりも後になるため、式(2)が成立しなくなるからである。
次に、決定部154が、測定部152に測定された紙葉類Sのずらし後の長さLaを、ずらし前の長さLbで除算した値(La/Lb)が、閾値(1+α)以上であるか否かを判定する(ステップS116)。値αは、例えばゼロから1の間の値に設定される。値(La/Lb)が閾値(1+α)以上である場合、決定部154は、切替制御部156に対し、切替部140をオン状態に制御するように指示する(ステップS118)。なお、切替制御部156は、例えば、決定部154から上記指示を受け取った後、通過センサ136からオン信号が入力されてから、紙葉類Sが切替部140を通過するのに必要な想定時間が経過するまで、切替部140をオン状態に維持する。この想定時間が経過すると、切替制御部156は、切替部140をオフ状態に戻す。値(La/Lb)が閾値(1+α)未満である場合、決定部154は、切替制御部156に対し、切替部140をオフ状態に制御し続ける(ステップS120)。
このように、測定部152に測定された紙葉類Sのずらし後の長さLaがずらし前の長さLbに比して基準以上に長い場合、決定部154は、切替部140をオン状態に制御して紙葉類Sを排除集積部13に搬送させる。ここで、決定部154は、ずらし後の長さLaからずらし前の長さLbを差し引いた長さΔLが閾値以上である場合に、「ずらし後の長さLaがずらし前の長さLbに比して基準以上に長い」と判定してもよい。
ずらし後の長さLaがずらし前の長さLbに比して基準以上に長くなるのは、重なって搬送される複数の紙葉類Sがずらし部120を通過することによって搬送方向にずらされることで、一体として見た場合の長さが長くなる場合である。この場合、複数の紙葉類Sが重なって搬送されている場合がある。複数の紙葉類Sが重なって搬送されると、OCR処理部15やVC端末90において、郵便番号や宛先が確認できない紙葉類Sが生じることになる。このような場合、郵便番号や宛先が確認できない紙葉類Sを自動的に区分先のスタッカ30に搬送するように制御すると、不適切なスタッカ30に紙葉類Sが搬送されてしまうことになり得る。これに対し、本実施例の紙葉類処理装置1では、ずらし後の長さLaがずらし前の長さLbに比して基準以上に長い場合に、紙葉類Sを排除集積部13に搬送させることで、複数の紙葉類Sが重なって搬送されている可能性が高い場合に、これを排除集積部13に導くことができる。なお、取出部12から取り出された時点で、複数の紙葉類Sがずれた状態で重なって、第1の搬送ベルト110から搬送されて来て、ずらし部120によってずれが修正された状態となるようなことが想定される場合、決定部154は、「ずらし前の長さLbからずらし後の長さLaを差し引いた長さΔLが閾値以上である場合」にも、排除集積部13に導くようにしてもよい。
測定部152による測定結果が許容値(1+α)未満である場合、決定部154は、切替制御部156に切替部140をオフ状態に制御するように指示する(ステップS120)。これにより、複数枚重ねられていない状態、すなわち1枚ずつ搬送されている紙葉類Sはバーコード読取部14へ搬送される。以上によって、本フローチャートにより実行される処理は終了する。
ここで、実施形態の紙葉類処理装置1が、装置を小型化することができる原理について説明する。図6は、比較対象の紙葉類処理装置Xの2枚取り検出部200について説明するための図である。2枚取り検出部200は、実施形態のずらし部120と同様の構成を有するずらし部220の下流側に、1つの検出センサ232と、通過センサ236とを備える。紙葉類処理装置Xの2枚取り検出部200は、検出センサ232により紙葉類Sが検出され始めた時刻から、検出されなくなった時刻までの時間に、第2の搬送ベルト212の搬送速度V2を乗算することで、紙葉類のずらし後の長さLaを算出する。
このような構成の場合、ずらし部220の出口部Exから検出センサ232までの長さを、紙葉類Sのずらし後の長さLaに、機械的な余裕距離e1を加えた長さよりも長くする必要がある。仮に、ずらし部220の出口部Exから検出センサ232までの長さが、紙葉類Sのずらし後の長さよりも短い場合、ずらし部220が紙葉類Sをずらす動作を完了する前に、検出センサ232により検出された結果に基づいて紙葉類Sの長さを測定することとなり、紙葉類Sの測定結果に、誤差が生じる場合があるためである。また、ずらし部220によるずらし動作が完了直後では紙葉類Sの状態が安定しないため、余裕距離e1が設けられることが好ましい。
また、このような構成の場合、検出センサ232から通過センサ236までの長さを、紙葉類Sのずらし後の長さLaに、ずらし後の長さLaを算出する演算処理時間の間に紙葉類Sが搬送される距離e2を加えた長さよりも長くする必要がある。これらの結果、ずらし部220の出口部Exから通過センサ236までの必要な長さは、{2×La+e1+e2}となる。
これに対し、実施形態の紙葉類処理装置1では、互いに異なる箇所に先端検出用センサ132と後端検出用センサ134とを設けることにより、ずらし部120の出口部Exから通過センサ136までの長さを短くすることができる。図7は、実施形態の紙葉類処理装置1の2枚取り検出部200について説明するための図である。実施形態の構成において、ずらし部120の出口部Exから先端検出用センサ132までの長さを、紙葉類Sのずらし後の長さLaに、機械的な余裕距離e1を加えた長さよりも長くする必要がある。また、後端検出用センサ134から通過センサ136までの長さを、紙葉類Sのずらし後の長さLaに、ずらし後の長さLaを算出する演算処理時間の間に紙葉類Sが搬送される距離e2を加えた長さよりも長くする必要がある。これらの結果、ずらし部120の出口部Exから通過センサ136までの必要な長さは、比較対象の紙葉類処理装置Xに比して短い、{2×La+e1+e2−d}となる。このように、実施形態の紙葉類処理装置1は、装置を小型化することができる。また、実施形態の紙葉類処理装置1は、設置する場所にスペース的な制限がある場合であっても、紙葉類Sが複数枚重ねられた状態で搬送されているかを、精度よく検出することができる。
ここで、ずらし後の長さLaは、想定される紙葉類Sの長さに基づいて、実験等によりある程度の予測ができる長さである(例えば、想定される紙葉類Sの長さの1.2倍から1.5倍等)。このように予測されるずらし後の長さLaに、装置の仕様に応じたe1、e2を加算することで、最適な長さに設計することができる。想定される紙葉類Sの長さは、紙葉類処理装置1が扱える紙葉類Sの最大の長さLmaxとする。最大の長さLmaxは、例えば、紙葉類処理装置1が使用される環境における定型郵便物のうち、最も大きい定型郵便物の長さである。また、余裕距離e1は、紙葉類Sが搬送される搬送速度に依存するため、搬送速度が早ければ大きく設定し、搬送速度が遅ければ小さく設定すると好適である。
なお、上述したように第2の搬送ベルト112における先端検出用センサ132の配置位置は、余裕距離e1を設けずに、ずらし部120の出口部Exからずらし後の長さLa分変位した位置であってもよい。また、第2の搬送ベルト112における先端検出用センサ132の配置位置は、紙葉類処理装置1が処理する紙葉類Sの長さに応じて可変にしてもよい。例えば、搬送される紙葉類Sの長さが長い場合、搬送される紙葉類Sの長さが短い場合に比して、先端検出用センサ132をずらし部120から遠くなるように設置すると好適である。また、例えば先端用検出センサ132と後端検出用センサ134の検出箇所間の距離は、想定される紙葉類Sのずらし後の長さLaよりも短く設定される。これによって、先端用検出センサ132が紙葉類Sを検出開始した時点で、後端検出用センサ134が紙葉類Sを検出し終えているといった事態が生じるのを防止することができる。
以上説明した第1の実施形態の紙葉類処理装置1によれば、先端検出用センサ132の検出結果、後端検出用センサ134の検出結果、および第2の搬送ベルト112が紙葉類Sを搬送する速度に基づいて紙葉類Sのずらし後の長さLaを測定するため、1つの検出用センサを用いて紙葉類Sのずらし後の長さLaを測定するものに比して、装置を小型化することができる。
また、第1の実施形態の紙葉類処理装置1によれば、上記のように測定される紙葉類Sのずらし後の長さLaと、ずらし前検出センサ130の検出結果に基づいて測定されるずらし前の長さLbとの比較により紙葉類Sの搬送方向を決定するため、紙葉類Sを適切な箇所に搬送することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の紙葉類処理装置1は、2枚取出し検出部の構成が第1の実施形態と異なる。以下、第2の実施形態に係る2枚取出し検出部を、2枚取出し検出部100Aと称する。第1の実施形態に係る2枚取り検出部100は、1つのずらし前検出センサ130を備えているが、第2の実施形態に係る2枚取り検出部100Aは、ずらし前先端検出用センサ131A(第4の検出部)と、ずらし前後端検出用センサ131B(第3の検出部)とを備える。また、リジェクト制御部150Aの測定部152Aは、上述した2つセンサの検出結果を用いた測定結果に基づいて、紙葉類Sを所定の搬送方向に搬送するか否かを決定する。以下、これらの相違点を中心に説明する。
図8は、第2の実施形態に係る2枚取り検出部100Aの構成の概略を示す図である。ずらし前先端検出用センサ131Aは、取出部12の出口部から紙葉類Sを搬送する第1の搬送ベルト110上に設けられる。ずらし前先端検出用センサ131Aは、取出部12によって取りだされた紙葉類Sが2枚取り検出部100に搬送されて来たことを検知すると共に、ずらし部120を通過する前の紙葉類Sの先端が通過するタイミングを検知するために用いられる。ずらし前後端検出用センサ131Bは、第1の搬送ベルト110上、且つずらし前先端検出用センサ131Aよりも上流側の位置、すなわち取出部12とずらし前先端検出用センサ131Aとの間に設けられる。ずらし前後端検出用センサ131Bは、ずらし部120を通過する前の紙葉類Sの後端が通過したタイミングを検知するために用いられる。そして、後述するように、紙葉類Sの先端が通過したタイミングと後端が通過したタイミングとの時間差に基づいて、紙葉類Sのずらし後の長さが測定される。
図9は、リジェクト制御部150Aを中心とした紙葉類処理装置1の構成例を示す図である。リジェクト制御部150Aは、測定部152Aを備える。測定部152Aは、先端検出用センサ132の検出結果、後端検出用センサ134の検出結果、および第2の搬送ベルト112が紙葉類Sを搬送する速度に基づいて、紙葉類Sの長さを測定すると共に、ずらし前先端検出用センサ131Aの検出結果、ずらし前後端検出用センサ131Bの検出結果、および第1の搬送ベルト110が紙葉類Sを搬送する速度に基づいて、紙葉類Sの長さを測定する。
図10は、リジェクト制御部150Aにより実行される処理の流れを示すフローチャートである。まず、リジェクト制御部150Aの測定部152Aは、ずらし前先端検出用センサ131Aからオン信号を取得するまで待機する(ステップS200)。ずらし前先端検出用センサ131Aからオン信号を取得すると、測定部152Aは、オン信号を取得した時刻T1*を記憶部80に記憶させる(ステップS202)。この時刻T1*は、取出部12側からから搬送されてくる紙葉類Sが、ずらし前先端検出用センサ131Aにより検出され始めた時刻とほぼ一致する。
次に、測定部152Aは、ずらし前後端検出用センサ131Bからオフ信号を取得するまで待機する(ステップS204)。ここで、ステップS200およびS202の処理が行われた時点では、ずらし前後端検出用センサ131Bはオン信号を出力している。ずらし前先端検出用センサ131Aとずらし前後端検出用センサ131Bの検出箇所間の間隔は、紙葉類Sの長さに比して十分に短く設定される。このため、ステップS200で「オン信号を取得した」と判定された時点では、ずらし前後端検出用センサ131Bはオン信号を出力しているからである。ずらし前後端検出用センサ131Bからオフ信号を取得すると、測定部152Aは、オフ信号を取得した時刻T2*を記憶部80に記憶させる(ステップS206)。この時刻T2*は、ずらし前後端検出用センサ131Bにより紙葉類Sが検出されなくなった時刻とほぼ一致する。
次に、測定部152Aは、紙葉類Sのずらし前の長さLbを測定し(ステップS208)、測定結果を記憶部80に記憶させる(ステップS210)。測定部152Aは、例えば式(3)により、紙葉類Sのずらし前の長さLbを測定する。式中、V1は、第1の搬送ベルト110の搬送速度であり、d*はずらし前後端検出用センサ131Bとずらし前先端検出用センサ131Aの検出箇所間の距離(センサ間距離)である。センサ間距離d*は、例えば、予めプログラムの一部として記憶部80等に格納されている。
Lb={(T2*−T1*)×V1}+d*・・・(3)
ここで、ずらし前の長さLbを測定するために、ずらし前後端検出用センサ131Bとずらし前先端検出用センサ131Aの検出箇所間の距離d*は、紙葉類処理装置1が扱える紙葉類Sの最小の長さLminよりも短い必要がある。距離d*が長さLminよりも長い場合、紙葉類Sがずらし前先端検出用センサ131Aとずらし前後端検出用センサ131Bの検出箇所間に収まってしまう場合があり、この場合、時刻T1*が時刻T2*よりも後になるため、式(3)が成立しなくなるからである。
次に、測定部152Aは、先端検出用センサ132からオン信号を取得するまで待機する(ステップS212)。先端検出用センサ132からオン信号を取得すると、測定部152は、オン信号を取得した時刻T1を記憶部80に記憶させる(ステップS214)。この時刻T1は、ずらし部120から搬送されてくる紙葉類Sが、先端検出用センサ132により検出され始めた時刻とほぼ一致する。
次に、測定部152は、後端検出用センサ134からオフ信号を取得するまで待機する(ステップS216)。ここで、ステップS212およびS214の処理が行われた時点では、後端検出用センサ134はオン信号を出力している。先端検出用センサ132と後端検出用センサ134の検出箇所間の間隔は、紙葉類Sの長さに比して十分に短く設定される。このため、ステップS212で「オン信号を取得した」と判定された時点では、後端検出用センサ134はオン信号を出力しているからである。
後端検出用センサ134からオフ信号を取得すると、測定部152は、オフ信号を取得した時刻T2を記憶部80に記憶させる(ステップS218)。この時刻T2は、後端検出用センサ134により紙葉類Sが検出されなくなった時刻とほぼ一致する。
次に、測定部152は、紙葉類Sのずらし後の長さLaを測定する(ステップS220)。測定部152は、例えば式(2)により、紙葉類Sのずらし後の長さLaを測定する。式中、V2は、第2の搬送ベルト112の搬送速度であり、dは後端検出用センサ134と先端検出用センサ132の検出箇所間の距離(センサ間距離)である。センサ間距離dは、例えば、予めプログラムの一部として記憶部80等に格納されている。なお、紙葉類Sが1枚のみ搬送されて来た場合、ずらし部120によってずらされることは無いので、ずらし後の長さLaはずらし前の長さLbと一致する。
La={(T2−T1)×V2}+d・・・(2)
次に、決定部154が、測定部152に測定された紙葉類Sのずらし後の長さLaを、ずらし前の長さLbで除算した値(La/Lb)が、閾値(1+α)以上であるか否かを判定する(ステップS222)。値αは、例えばゼロから1の間の値に設定される。値(La/Lb)が閾値(1+α)以上である場合、決定部154は、切替制御部156に対し、切替部140をオン状態に制御するように指示する(ステップS224)。なお、切替制御部156は、例えば、決定部154から上記指示を受け取った後、通過センサ136からオン信号が入力されてから、紙葉類Sが切替部140を通過するのに必要な想定時間が経過するまで、切替部140をオン状態に維持する。この想定時間が経過すると、切替制御部156は、切替部140をオフ状態に戻す。値(La/Lb)が閾値(1+α)未満である場合、決定部154は、切替制御部156に対し、切替部140をオフ状態に制御し続ける(ステップS226)。
図11は、比較対象の紙葉類処理装置Xの2枚取り検出部200Aについて説明するための図である。2枚取り検出部200Aは、実施形態のずらし部120と同様の構成を有するずらし部220の上流側に、1つの検出センサ230とを備える。紙葉類処理装置Xの2枚取り検出部200Aは、検出センサ230により取出部12の出口部Ex*から搬送されて来る紙葉類Sが検出され始めた時刻から、検出されなくなった時刻までの時間に、第1の搬送ベルト210の搬送速度V1を乗算することで、紙葉類のずらし前の長さLbを算出する。
このような構成の場合、取出部12の出口部Ex*から検出センサ230までの長さを、想定される紙葉類Sのずらし前の長さLbに、機械的な余裕距離e3を加えた長さよりも長くする必要がある。仮に、取出部の出口部Ex*から検出センサ230までの長さが、紙葉類Sのずらし前の長さLbよりも短い場合、取出部12が紙葉類Sを取出す動作を完了する前に、検出センサ230により検出された結果に基づいて紙葉類Sのずらし前の長さLbを測定することとなり、紙葉類Sの測定結果に、誤差が生じる場合があるためである。また、取出部12による取出し動作が完了直後では紙葉類Sの状態が安定しないため、余裕距離e3が設けられることが好ましい。また、検出センサ230からずらし部220の入口部Enまでの長さを、紙葉類Sのずらし前の長さLbよりも長くする必要がある。仮に、検出センサ230からずらし部の入口部Enまでの長さが、紙葉類Sのずらし前の長さLbよりも短い場合、紙葉類Sがずらし部220による動作の影響を受けた状態において検出センサ230により検出された結果に基づいて紙葉類Sのずらし前の長さLbを測定することとなり、紙葉類Sの測定結果に、誤差が生じる場合があるためである。この結果、取出12の出口部Ex*からずらし部220の入口部Enまでの必要な長さは、{2×Lb+e3}となる。
これに対し、第2の実施形態の紙葉類処理装置1では、互いに異なる箇所にずらし前先端検出用センサ131Aとずらし前後端検出用センサ131Bとを設けることにより、ずらし部120の入口部Enから取出部12の出口部Ex*までの長さを短くすることができる。図12は、第2の実施形態の紙葉類処理装置1の2枚取り検出部100Aについて説明するための図である。第2の実施形態の構成において、取出部12の出口部Ex*からずらし前先端検出用センサ131Aまでの長さを、紙葉類Sのずらし前の長さLbに、機械的な余裕距離e3を加えた長さよりも長くする必要がある。また、ずらし前後端検出用センサ131Bからずらし部120の入口部Enまでの長さを、紙葉類Sのずらし前の長さLbよりも長くする必要がある。これらの結果、取出12の出口部Ex*からずらし部120の入口部Enまでの必要な長さは、比較対象の紙葉類処理装置Xに比して短い、{2×La+e3−d*}となる。このように、実施形態の紙葉類処理装置1は、装置を小型化することができる。また、実施形態の紙葉類処理装置1は、設置する場所にスペース的な制限がある場合であっても、紙葉類Sが複数枚重ねられた状態で搬送されているかを、精度よく検出することができる。
なお、想定される紙葉類Sのずらし前の長さLb、すなわち想定される紙葉類Sの長さは、紙葉類処理装置1が扱える紙葉類Sの最大の長さLmaxである。最大の長さLmaxは、例えば、紙葉類処理装置1が使用される環境における定型郵便物のうち、最も大きい定型郵便物の長さである。また、余裕距離e3は、取出部12の仕様に依存し、取出部12から取り出される動作速度が早ければ大きく設定し、動作速度が遅ければ小さく設定すると好適である。
以上説明した第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏するのに加えて、ずらし部120よりも紙葉類Sの搬送方向に関して上流側の部分においても長さを短くすることができる。この結果、装置を更に小型化することができる。
なお、ずらし部120の上流側には、ずらし前先端検出用センサ131Aとずらし前後端検出用センサ131Bとを備え、ずらし部120の下流側には1つの検出用センサを備える構成としてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、搬送部(110、112、114)におけるずらし部(120)よりも紙葉類の搬送方向に関して下流側の位置に設けられ、紙葉類の有無を検出する第1の検出部(132)と、搬送部におけるずらし部と第1の検出部との間に設けられ、紙葉類の有無を検出する第2の検出部(134)と、第1の検出部の検出結果、第2の検出部の検出結果、および搬送部が紙葉類を搬送する速度に基づいて、前記紙葉類の長さを測定する測定部(152)とを持つことにより、装置を小型化することができる。
また、実施形態によれば、装置を小型化することができることにより、狭い設置スペースに設置される場合であっても、紙葉類Sの長さを精度よく測定することができる。
また、本実施形態は、以下のように表現することができる。
紙葉類を搬送する搬送部と、
前記搬送部の一部に設けられ、前記紙葉類を互いに速度が異なる挟持部材で挟みながら搬送するずらし部と、
前記搬送部における前記ずらし部よりも前記紙葉類の搬送方向に関して下流側の位置に設けられ、発光部と受光部を有し、前記紙葉類によって前記発光部と前記受光部の間を遮ったときに所定の信号を出力する第1の検出部と、
前記搬送部における前記ずらし部と前記第1の検出部との間に設けられ、発光部と受光部を有し、前記紙葉類によって前記発光部と前記受光部の間を遮ったときに所定の信号を出力する第2の検出部と、
前記第1の検出部により前記紙葉類が検出され始めた時刻から、前記第2の検出部により前記紙葉類が検出されなくなった時刻までの時間と、前記搬送部が前記紙葉類を搬送する速度とを乗算した値に、前記第1の検出部と前記第2の検出部との検出箇所間の距離を加算した結果に基づいて、紙葉類の長さを測定する測定部と、
を備える紙葉類処理装置。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…紙葉類処理装置、13…排除集積部、100…2枚取り検出部、130…ずらし前検出センサ、131A…ずらし前先端検出用センサ、131B…ずらし前後端検出用センサ、132…先端検出用センサ、134…後端検出用センサ、150…リジェクト制御部、152…測定部、154…決定部

Claims (10)

  1. 紙葉類を搬送する搬送部と、
    前記搬送部の一部に設けられ、前記紙葉類を互いに速度が異なる挟持部材で挟みながら搬送するずらし部と、
    前記搬送部における前記ずらし部よりも前記紙葉類の搬送方向に関して下流側の位置に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する第1の検出部と、
    前記搬送部における前記ずらし部と前記第1の検出部との間に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する第2の検出部と、
    前記第1の検出部の検出結果、前記第2の検出部の検出結果、および前記搬送部が前記紙葉類を搬送する速度に基づいて、前記紙葉類の長さを測定する測定部と、
    を備える紙葉類処理装置。
  2. 前記測定部は、前記第1の検出部により前記紙葉類が検出され始めた時刻から、前記第2の検出部により前記紙葉類が検出されなくなった時刻までの時間と、前記搬送部が前記紙葉類を搬送する速度とを乗算した値に、前記第1の検出部と前記第2の検出部との検出箇所間の距離を加算した結果に基づいて、前記紙葉類の長さを測定する、
    請求項1記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記搬送部における前記ずらし部よりも前記紙葉類の搬送方向に関して上流側に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する第3の検出部を備え、
    前記測定部は、前記第3の検出部の検出結果に基づいて、前記紙葉類のずらし前の長さを測定する、
    請求項1または2記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記測定部は、前記第3の検出部により前記紙葉類が検出され始めた時刻から、前記第3の検出部により前記紙葉類が検出されなくなった時刻までの時間と、前記搬送部が前記紙葉類を搬送する速度とを乗算した結果に基づいて、前記紙葉類のずらし前の長さを測定する、
    請求項3記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記搬送部における前記ずらし部よりも前記紙葉類の搬送方向に関して上流側に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する第3の検出部と、
    前記搬送部における前記ずらし部と前記第3の検出部との間に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する第4の検出部とを更に備え、
    前記測定部は、前記第3の検出部、および前記第4の検出部の検出結果に基づいて、前記紙葉類のずらし前の長さを測定する、
    請求項1または2記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記測定部は、前記第4の検出部により前記紙葉類が検出され始めた時刻から、前記第3の検出部により前記紙葉類が検出されなくなった時刻までの時間と、前記搬送部が前記紙葉類を搬送する速度とを乗算した結果に基づいて、前記紙葉類のずらし前の紙葉類の長さを測定する、
    請求項5記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記測定部により測定される前記紙葉類のずらし前の長さと、前記第1の検出部の検出結果および前記第2の検出部の検出結果に基づいて前記測定部により測定される前記紙葉類のずらし後の長さとの比較に基づいて、前記紙葉類を所定の搬送方向に搬送するか否かを決定する決定部を更に備える、
    請求項3から6のうちいずれか1項記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記決定部は、前記測定部により測定されたずらし後の長さが、前記第1の検出部の検出結果および前記第2の検出部の検出結果に基づいて前記測定部により測定される前記紙葉類の長さに比して基準以上に長い場合に、前記紙葉類を所定の搬送方向に搬送すると決定する、
    請求項7記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記搬送部における前記ずらし部よりも前記紙葉類の搬送方向に関して上流側に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する第3の検出部と、
    前記測定部の測定結果、および前記第3の検出部の検出結果に基づいて、前記紙葉類を所定の搬送方向に搬送するか否かを決定する決定部と、を更に備える、
    請求項1または2記載の紙葉類処理装置。
  10. 前記搬送部における前記ずらし部よりも前記紙葉類の搬送方向に関して上流側に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する第3の検出部と、
    前記搬送部における前記ずらし部と前記第3の検出部との間に設けられ、前記紙葉類の有無を検出する第4の検出部と、
    前記測定部の測定結果、前記第3の検出部の検出結果および前記第4の検出部の検出結果に基づいて、前記紙葉類を所定の搬送方向に搬送するか否かを決定する決定部と、を更に備える、
    請求項1または2記載の紙葉類処理装置。
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