JP2016159930A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吐出孔22が形成された天壁部23aを有する有頂筒状のキャップ本体23と、内容器11の口部11aを閉塞するとともに、内容器11内と吐出孔22とを連通する連通孔34が形成された中栓21と、中栓21と天壁部23aとの間に配設されるとともに、連通孔34を開放自在に閉塞し、天壁部23a側の上方に向けて弾性変位することで連通孔34を開放する吐出弁27と、吐出孔22を閉塞するとともに、拡開時に吐出孔22を開放するスリット49が形成された弾性変形可能な吐出膜24と、キャップ本体23に形成された外気導入孔46と吸気孔15との連通、およびその遮断を切り替える空気弁26と、を備え、吐出弁27は、その外周縁部の一部が、弾性変形自在に形成された1つの連結片を介して、キャップ本体23または中栓21に連結されることにより、連結片回りに上方に向けて回動自在に配設されている。
【選択図】図1
Description
この吐出容器においては、容器本体の内容器に収容された内容物を吐出させる際、容器本体の外容器をスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器が外容器とともに変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器の内圧が正圧となり、この正圧によって吐出弁が開けられ、吐出孔と内容器の内部とが連通孔を通して連通される。これにより、内容器に収容された内容物が吐出孔から吐出される。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、および、前記内容器が内装され弾性変形可能な外容器を有する容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、内容物を吐出する吐出孔が形成された吐出キャップと、を備える吐出容器であって、前記外容器には、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成され、前記吐出キャップは、前記吐出孔が形成された天壁部を有する有頂筒状のキャップ本体と、前記内容器の口部を閉塞するとともに、前記内容器内と前記吐出孔とを連通する連通孔が形成された中栓と、前記中栓と前記天壁部との間に配設されるとともに、前記連通孔を開放自在に閉塞し、前記天壁部側の上方に向けて弾性変位することで前記連通孔を開放する吐出弁と、前記吐出孔を閉塞するとともに、拡開時に前記吐出孔を開放するスリットが形成された弾性変形可能な吐出膜と、前記キャップ本体に形成された外気導入孔と前記吸気孔との連通、およびその遮断を切り替える空気弁と、を備え、前記吐出弁は、その外周縁部の一部が、弾性変形自在に形成された1つの連結片を介して、前記キャップ本体または前記中栓に連結されることにより、前記連結片回りに上方に向けて回動自在に配設されていることを特徴とする。
内容器の内圧が低下すると、連結片の復元力に基づいて吐出弁が復元変位し、吐出弁が連結片回りに回動することで連通孔を閉塞し、吐出孔と内容器の内部との連通孔を通した連通が遮断される。また、吐出膜が弾性復元力により復元変形してスリットが閉じ、吐出孔が閉塞される。
なお、前述したスクイズ変形を解除すると、外容器は復元変形しようとする。このとき、吐出弁が連通孔を閉塞して内容器が密封されていると、外容器と内容器との間に負圧が発生し、この負圧が吸気孔を通して空気弁に作用することで空気弁が作動する。これにより、吸気孔と外部とが外気導入孔を通して連通され、外気が外容器と内容器との間に吸入される。外容器と内容器との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁が復元変形して吸気孔と外気導入孔とを遮断する。このように、外容器と内容器との間に外気が吸入されることにより、内容器の減容形状が保持される。
この状態から、再び容器本体の外容器をスクイズ変形させると、空気弁は遮断状態とされていることから外容器と内容器との間の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器が減容変形されて前述したように内容物が吐出される。
この吐出容器によれば、内容物を吐出孔から吐出した後、吐出膜が復元変形してスリットが閉じることにより、吐出孔の液切れ性を高めるとともに、内容物の液垂れも抑制することができる。しかもこのとき、連結片の復元力に基づいて吐出弁が復元変位して連通孔を閉塞するので、吐出弁の移動に伴うサックバック効果により、吐出膜の復元変形を促進しながら吐出孔付近の内容物を引き込むことが可能になり、内容物の液垂れを効果的に抑制することができる。さらにこのとき、吐出弁が連結片回りに回動して連通孔を閉塞しており、吐出弁の移動量を大きく確保することが可能になり、吐出弁の移動に伴うサックバック効果を高め、内容物の液垂れを一層効果的に抑制することができる。
図1に示すように、本実施形態の吐出容器10は、内容物Mが収容されるとともに内容物Mの減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器11、および、内容器11が内装され弾性変形可能な外容器12を有する容器本体13と、容器本体13の口部13aに装着され、内容物Mを吐出する吐出孔22が形成された吐出キャップ14と、を備えている。吐出容器10には、内容物Mとして、例えば粘性の高い液体などを採用することが可能である。
ブロー成形としては、例えば押出成形等によって二重(内外)に組み合わされた積層パリソンを形成し、この積層パリソンをダイレクトブロー成形することで容器本体13を形成しても良い。また、射出成形等によって外容器12用のプリフォーム、および内容器11用のプリフォームを形成し、これらを二重(内外)に組み合わせた後、二軸延伸ブロー成形することで容器本体13を形成しても構わない。
さらに、外容器12用のプリフォームを先に二軸延伸ブロー成形して外容器12を形成した後、内容器11用のプリフォームを内部に配置し、その後、内容器11用のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することで容器本体13を形成しても構わない。
外筒部40は、環状凹部33から上方に向けて突出している。連結部42は、外筒部40における容器軸O方向の中央部38から径方向の内側に向けて延びる環状に形成されている。連結部42は、板状に形成され、連結部42の下面は、底壁部21aの上面に当接している。
内筒部41の上端部には、装着筒44が装着されている。装着筒44は、容器軸Oと同軸に配置されていて、装着筒44の下部は、内筒部41の上端部に外側から嵌合されている。
吐出筒部47の下端部は、弁筒体25の外筒部40内に嵌合され、吐出筒部47の上端部は、内筒部41から上方に突出している。吐出筒部47の上端部には、径方向の内側に突出する環状の絞り部48が形成されている。絞り部48は、弁筒体25の縦リブ部43との間に装着筒44を容器軸O方向に挟持している。絞り部48内は、前述した吐出孔22とされている。吐出孔22は、装着筒44内および弁筒体25の内筒部41を通して連通孔34に連通する。
図1に示すように、蓋体28は、ヒンジ部を介してキャップ本体23に一体に連結されている。
この状態から、再び容器本体13の外容器12をスクイズ変形させると、前述したように、空気弁26は遮断状態とされていることから外容器12と内容器11との間の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器11が減容変形されて内容物Mが吐出される。
また区画部35がなくてもよい。
11 内容器
12 外容器
13 容器本体
14 吐出キャップ
15 吸気孔
21 中栓
22 吐出孔
23 キャップ本体
23a 天壁部
24 吐出膜
26 空気弁
27 吐出弁
34 連通孔
35 区画部
36 第1区画孔
37 第2区画孔
46 外気導入孔
49 スリット
50 連結片
M 内容物
O 容器軸
Claims (2)
- 内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、および、前記内容器が内装され弾性変形可能な外容器を有する容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、内容物を吐出する吐出孔が形成された吐出キャップと、を備える吐出容器であって、
前記外容器には、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成され、
前記吐出キャップは、
前記吐出孔が形成された天壁部を有する有頂筒状のキャップ本体と、
前記内容器の口部を閉塞するとともに、前記内容器内と前記吐出孔とを連通する連通孔が形成された中栓と、
前記中栓と前記天壁部との間に配設されるとともに、前記連通孔を開放自在に閉塞し、前記天壁部側の上方に向けて弾性変位することで前記連通孔を開放する吐出弁と、
前記吐出孔を閉塞するとともに、拡開時に前記吐出孔を開放するスリットが形成された弾性変形可能な吐出膜と、
前記キャップ本体に形成された外気導入孔と前記吸気孔との連通、およびその遮断を切り替える空気弁と、を備え、
前記吐出弁は、その外周縁部の一部が、弾性変形自在に形成された1つの連結片を介して、前記キャップ本体または前記中栓に連結されることにより、前記連結片回りに上方に向けて回動自在に配設されていることを特徴とする吐出容器。 - 前記中栓には、前記連通孔を、前記連通孔の平面視において連結片側に位置する第1区画孔および反連結片側に位置する第2区画孔に区画する区画部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の吐出容器。
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