JP2016159930A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液垂れを抑える。
【解決手段】吐出孔22が形成された天壁部23aを有する有頂筒状のキャップ本体23と、内容器11の口部11aを閉塞するとともに、内容器11内と吐出孔22とを連通する連通孔34が形成された中栓21と、中栓21と天壁部23aとの間に配設されるとともに、連通孔34を開放自在に閉塞し、天壁部23a側の上方に向けて弾性変位することで連通孔34を開放する吐出弁27と、吐出孔22を閉塞するとともに、拡開時に吐出孔22を開放するスリット49が形成された弾性変形可能な吐出膜24と、キャップ本体23に形成された外気導入孔46と吸気孔15との連通、およびその遮断を切り替える空気弁26と、を備え、吐出弁27は、その外周縁部の一部が、弾性変形自在に形成された1つの連結片を介して、キャップ本体23または中栓21に連結されることにより、連結片回りに上方に向けて回動自在に配設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、吐出容器に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に記載されるような吐出容器が知られている。吐出容器は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、および、内容器が内装され弾性変形可能な外容器を有する容器本体と、容器本体の口部に装着され、内容物を吐出する吐出孔が形成された吐出キャップと、を備えている。外容器には、内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成されている。吐出キャップは、吐出孔と内容器の内部とを連通する連通孔と、吐出孔と連通孔との連通および遮断を切り替える吐出弁と、を備えている。
この吐出容器においては、容器本体の内容器に収容された内容物を吐出させる際、容器本体の外容器をスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器が外容器とともに変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器の内圧が正圧となり、この正圧によって吐出弁が開けられ、吐出孔と内容器の内部とが連通孔を通して連通される。これにより、内容器に収容された内容物が吐出孔から吐出される。
特開2009−179403号公報
しかしながら、前記従来の吐出容器では、液垂れを抑えることに改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、液垂れを抑えることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、および、前記内容器が内装され弾性変形可能な外容器を有する容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、内容物を吐出する吐出孔が形成された吐出キャップと、を備える吐出容器であって、前記外容器には、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成され、前記吐出キャップは、前記吐出孔が形成された天壁部を有する有頂筒状のキャップ本体と、前記内容器の口部を閉塞するとともに、前記内容器内と前記吐出孔とを連通する連通孔が形成された中栓と、前記中栓と前記天壁部との間に配設されるとともに、前記連通孔を開放自在に閉塞し、前記天壁部側の上方に向けて弾性変位することで前記連通孔を開放する吐出弁と、前記吐出孔を閉塞するとともに、拡開時に前記吐出孔を開放するスリットが形成された弾性変形可能な吐出膜と、前記キャップ本体に形成された外気導入孔と前記吸気孔との連通、およびその遮断を切り替える空気弁と、を備え、前記吐出弁は、その外周縁部の一部が、弾性変形自在に形成された1つの連結片を介して、前記キャップ本体または前記中栓に連結されることにより、前記連結片回りに上方に向けて回動自在に配設されていることを特徴とする。
この発明に係る吐出容器では、容器本体の内容器に収容された内容物を吐出させる際、容器本体の外容器をスクイズ変形(弾性変形)させ、内容器を外容器とともに減容変形させる。すると内容器の内圧が正圧となり、この正圧が吐出弁に作用することで連結片が弾性変形し、吐出弁が連結片回りに回動して連通孔を開放する。これにより、吐出孔と内容器の内部とが連通孔を通して連通され、内容器の内圧(正圧)が吐出膜に作用して吐出膜が弾性変形する。その結果、スリットが拡開して吐出孔が開放され、内容器に収容された内容物が吐出孔から吐出される。
内容器の内圧が低下すると、連結片の復元力に基づいて吐出弁が復元変位し、吐出弁が連結片回りに回動することで連通孔を閉塞し、吐出孔と内容器の内部との連通孔を通した連通が遮断される。また、吐出膜が弾性復元力により復元変形してスリットが閉じ、吐出孔が閉塞される。
なお、前述したスクイズ変形を解除すると、外容器は復元変形しようとする。このとき、吐出弁が連通孔を閉塞して内容器が密封されていると、外容器と内容器との間に負圧が発生し、この負圧が吸気孔を通して空気弁に作用することで空気弁が作動する。これにより、吸気孔と外部とが外気導入孔を通して連通され、外気が外容器と内容器との間に吸入される。外容器と内容器との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁が復元変形して吸気孔と外気導入孔とを遮断する。このように、外容器と内容器との間に外気が吸入されることにより、内容器の減容形状が保持される。
この状態から、再び容器本体の外容器をスクイズ変形させると、空気弁は遮断状態とされていることから外容器と内容器との間の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器が減容変形されて前述したように内容物が吐出される。
この吐出容器によれば、内容物を吐出孔から吐出した後、吐出膜が復元変形してスリットが閉じることにより、吐出孔の液切れ性を高めるとともに、内容物の液垂れも抑制することができる。しかもこのとき、連結片の復元力に基づいて吐出弁が復元変位して連通孔を閉塞するので、吐出弁の移動に伴うサックバック効果により、吐出膜の復元変形を促進しながら吐出孔付近の内容物を引き込むことが可能になり、内容物の液垂れを効果的に抑制することができる。さらにこのとき、吐出弁が連結片回りに回動して連通孔を閉塞しており、吐出弁の移動量を大きく確保することが可能になり、吐出弁の移動に伴うサックバック効果を高め、内容物の液垂れを一層効果的に抑制することができる。
前記中栓には、前記連通孔を、前記連通孔の平面視において連結片側に位置する第1区画孔および反連結片側に位置する第2区画孔に区画する区画部が設けられていてもよい。
この場合、中栓に区画部が設けられているので、内容器内の正圧が吐出弁に作用するときに、吐出弁のうち、吐出弁の平面視において連結片側に位置する基端部および反連結片側に位置する先端部のいずれにも正圧を作用させることができる。これにより、内容器内の正圧を吐出弁に効果的に作用させることが可能になり、吐出弁を連結片回りに回動させ易くすることができる。したがって、例えば、外容器が小さくスクイズ変形されたときであっても、吐出弁を感度よく回動させて連通孔を確実に開放することができる。さらに、外容器が大きくスクイズ変形されたときには、吐出弁を大きく回動させて吐出弁の復元変位時のサックバック効果を高めることが可能になり、内容物の液垂れをより一層効果的に抑制することができる。
本発明によれば、液垂れを抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る吐出容器の要部を示す縦断面図である。 図1に示すX部の拡大図である。 図1に示す吐出容器を構成する中栓において、環状凹部よりも内側に位置する部分を示す平面図である。 図1の吐出容器の吐出孔から内容物を吐出する状態を説明する図である。 図1の吐出容器において、吐出弁が復元変位して連通孔を閉塞する状態を説明する拡大図である。 図1の吐出容器において、内容物の吐出後の状態を説明する図である。
以下、本発明に係る吐出容器10の一実施形態について、図1から図6を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出容器10は、内容物Mが収容されるとともに内容物Mの減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器11、および、内容器11が内装され弾性変形可能な外容器12を有する容器本体13と、容器本体13の口部13aに装着され、内容物Mを吐出する吐出孔22が形成された吐出キャップ14と、を備えている。吐出容器10には、内容物Mとして、例えば粘性の高い液体などを採用することが可能である。
なお内容器11、外容器12および吐出キャップ14は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置する状態で配設されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿った吐出キャップ14側を上側、その反対側を下側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体13は、例えばブロー成形により形成され、外容器12の内面に内容器11が剥離可能に積層されたデラミボトル(積層剥離型容器)とされている。
ブロー成形としては、例えば押出成形等によって二重(内外)に組み合わされた積層パリソンを形成し、この積層パリソンをダイレクトブロー成形することで容器本体13を形成しても良い。また、射出成形等によって外容器12用のプリフォーム、および内容器11用のプリフォームを形成し、これらを二重(内外)に組み合わせた後、二軸延伸ブロー成形することで容器本体13を形成しても構わない。
さらに、外容器12用のプリフォームを先に二軸延伸ブロー成形して外容器12を形成した後、内容器11用のプリフォームを内部に配置し、その後、内容器11用のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することで容器本体13を形成しても構わない。
なお、内容器11および外容器12の材質は樹脂材料とされ、剥離可能な組み合わせであれば互いに同材質でも構わないし異材質でも構わない。例えば内容器11および外容器12は、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル樹脂、又は、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、エチレンビニルアルコール共重合成樹脂等を用い、外容器12と内容器11とが剥離可能(相溶性がない)となる組み合わせで形成される。
容器本体13は、口部13aに、図示しない肩部、胴部および底部が上側から順に連設された有底筒状に形成されている。外容器12のうち少なくとも前記胴部に位置する部分は、容器内側に向けて弾性変形可能(スクイズ変形可能)とされている。内容器11は、外容器12のスクイズ変形に伴って減容変形する。
口部13aは、内容器11の口部11aと外容器12の口部12aとが積層された構成である。内容器11の口部11aの上端部には、径方向の外側に突出する環状の折り返し部が形成され、この折り返し部を利用して外容器12の口部12aの開口端を上方から塞いでいる。そのため、外容器12の口部12aは、内容器11によって閉塞されている。
外容器12の口部12aには、内容器11との間に外気を吸入する吸気孔15が形成されている。外容器12の口部12aの外周面には、縦溝16が形成されている。縦溝16は、外容器12の口部12aの外周面のうち、吸気孔15から口部12aの上端縁に至る部分に形成されている。
吐出キャップ14は、内容器11の口部11aを閉塞する中栓21と、中栓21を覆い吐出孔22が形成された天壁部23aを有する有頂筒状のキャップ本体23と、吐出孔22を閉塞する弾性変形可能な吐出膜24と、中栓21とキャップ本体23との間に設けられた弁筒体25、空気弁26および吐出弁27と、キャップ本体23の天壁部23aを開閉する蓋体28と、を備えている。
中栓21は、容器軸Oと同軸に配置された有底筒状に形成されている。中栓21の底壁部21aは、容器本体13の口部13aを閉塞する閉塞板であり、底壁部21aの外周縁部は、口部13aの開口端部上に配置されている。中栓21の底壁部21aには、下方に向けて延びるシール筒31が設けられている。シール筒31は、容器本体13の口部13a内(内容器11の口部11a内)に液密に嵌合されている。中栓21において底壁部21aと周壁部とが連結される部分には、前述した縦溝16を通して吸気孔15に連通する貫通孔32が形成されている。
図1から図3に示すように、中栓21の底壁部21aには、環状凹部33および連通孔34が形成されている。環状凹部33は、容器軸Oと同軸の環状に形成され、上方に向けて開口している。連通孔34は、容器軸Oと同軸に配置され、環状凹部33の内側に配置されている。連通孔34は、底壁部21aを容器軸O方向に貫通し、内容器11内に連通されている。連通孔34は、区画部35により、第1区画孔36と第2区画孔37とに区画されている。
区画部35は、連通孔34内に配置され、中栓21に一体に設けられている。図2に示すように、区画部35の厚さ(容器軸O方向の大きさ)は、中栓21の底壁部21aの厚さと同等となっている。図3に示すように、区画部35は、容器軸O上に配置された中央部38と、中央部38の外周面と連通孔34の内周面とを連結するブリッジ部39と、を備えている。
中央部38は、連通孔34の平面視において連通孔34と相似形状、図示の例では円形状に形成され、容器軸Oと同軸に配置されている。ブリッジ部39は、中央部38を径方向に挟んで一対配置されている。一対のブリッジ部39は、連通孔34の平面視において、容器軸Oを通過する同一直線上に配置されている。第1区画孔36および第2区画孔37は、連通孔34の平面視において、前述した同一直線を基準として線対称に形成されていて、周方向に沿って延びる曲線状に形成されている。
図1に示すように、弁筒体25は、容器軸Oと同軸に配置された多重筒状に形成されている。弁筒体25は、環状凹部33内に嵌合された外筒部40と、外筒部40よりも小径の内筒部41と、外筒部40と内筒部41とを連結する連結部42と、内筒部41の外周面に設けられた縦リブ部43と、を備えている。
外筒部40は、環状凹部33から上方に向けて突出している。連結部42は、外筒部40における容器軸O方向の中央部38から径方向の内側に向けて延びる環状に形成されている。連結部42は、板状に形成され、連結部42の下面は、底壁部21aの上面に当接している。
内筒部41は、連結部42の内周縁部から上方に向けて突出している。内筒部41の内径は、連通孔34の外径よりも大きい。内筒部41は、外筒部40よりも上方に向けて突出している。縦リブ部43は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。縦リブ部43の下端面は、連結部42の上面に連結され、縦リブ部43の上端面は、外筒部40の上端面よりも上側に位置し、かつ、内筒部41の上端面よりも下側に位置している。内筒部41の上端部は、縦リブ部43よりも上方に向けて突出している。
内筒部41の上端部には、装着筒44が装着されている。装着筒44は、容器軸Oと同軸に配置されていて、装着筒44の下部は、内筒部41の上端部に外側から嵌合されている。
キャップ本体23の周壁部は、その下端部が容器本体13の口部13aに外側から気密に嵌合された状態で、口部13aに螺着されている。キャップ本体23の天壁部23aの外周縁部は、中栓21の周壁部上に配置されている。キャップ本体23の天壁部23aは、中栓21の底壁部21aとの間に弁筒体25の外筒部40を挟持していて、これらの底壁部21aと外筒部40との間に、中栓21の貫通孔32に連通する環状空間45を形成している。環状空間45には、キャップ本体23の天壁部23aを貫通する外気導入孔46が連通している。
キャップ本体23の天壁部23aには、吐出筒部47が設けられている。吐出筒部47は、天壁部23aを容器軸O方向に貫通していて、弁筒体25の内筒部41および縦リブ部43、並びに前述した装着筒44を径方向の外側から囲繞している。
吐出筒部47の下端部は、弁筒体25の外筒部40内に嵌合され、吐出筒部47の上端部は、内筒部41から上方に突出している。吐出筒部47の上端部には、径方向の内側に突出する環状の絞り部48が形成されている。絞り部48は、弁筒体25の縦リブ部43との間に装着筒44を容器軸O方向に挟持している。絞り部48内は、前述した吐出孔22とされている。吐出孔22は、装着筒44内および弁筒体25の内筒部41を通して連通孔34に連通する。
吐出膜24は、吐出孔22内に配置されている。図示の例では、吐出膜24の外周縁部は、装着筒44の上端部に連結されていて、吐出膜24は、装着筒44を介して弁筒体25に装着されている。吐出膜24は、下方に向けて窪む凹曲面状に形成されている。吐出膜24には、拡開時に吐出孔22を開放するスリット49が形成されている。スリット49は、例えば吐出膜24の平面視においてX字状やY字状、I字状をなすように形成することができる。スリット49は、吐出膜24の上方に向けた弾性変形に伴って拡開する。
空気弁26は、外気導入孔46と吸気孔15との連通、およびその遮断を切り替える。空気弁26は、吸気孔15への外気の導入を許容し、その逆を規制する逆止弁である。空気弁26は、前述した環状空間45内に配置されている。空気弁26は、弁筒体25の外筒部40から径方向の外側に向けて環状に突出している。空気弁26は、その外周縁部がキャップ本体23の天壁部23aの下面に、下方に向けて離反可能に着座することで、キャップ本体23の外気導入孔46と中栓21の貫通孔32との連通を遮断している。
図1から図5に示すように、吐出弁27は、容器本体13内から外部への内容物Mの流通を許容し、その逆を規制する逆止弁である。吐出弁27は、連通孔34を開放自在に閉塞し、上方に向けて弾性変位することで連通孔34を開放する。吐出弁27は、容器軸Oと同軸に配置されるとともに連通孔34よりも大径の板状に形成されている。吐出弁27の下面は、中栓21の底壁部21aの上面に、上方に離間可能に着座している。吐出弁27の径方向における中央部には、上方に向けて膨出する膨出部27aが形成されている。膨出部27aは、区画部35の中央部38よりも小径に形成されている。
吐出弁27の外周縁部の一部は、弾性変形自在に形成された1つの連結片50を介して、キャップ本体23または中栓21(キャップ本体23および中栓21のうちの少なくとも一方)に連結されている。これにより、吐出弁27は、連結片50回りに上方に向けて回動自在に配設されている。なお図示の例では、吐出弁27の外周縁部の一部が、連結片50および弁筒体25を介して、中栓21およびキャップ本体23の両方に連結されている。
図2および図3に示すように、連結片50は、吐出弁27の外周縁部と弁筒体25における内筒部41の内周面と、を連結している。連結片50は、吐出弁27の外周縁部と内筒部41の内周面との間に1つのみ限定して設けられている。連結片50は、区画部35のブリッジ部39に対して周方向にずらされた位置に配置されていて、連結片50とブリッジ部39とは、周方向に互いに1/4周分、離間して配置されている。
なお前述したように、連通孔34は、区画部35により第1区画孔36および第2区画孔37に区画されるが、これらの両区画孔のうち、連通孔34の平面視において連結片50側に位置する区画孔が第1区画孔36であり、連通孔34の平面視において反連結片側に位置する区画孔、つまり、第1区画孔36を間に挟んで連結片50の反対側に位置する区画孔が第2区画孔37である。
図1に示すように、蓋体28は、ヒンジ部を介してキャップ本体23に一体に連結されている。
次に、前記吐出容器10の作用について説明する。
前記吐出容器10では、容器本体13の内容器11に収容された内容物Mを吐出させる際、蓋体28を開け、図4に示すように、吐出膜24が斜め下方に向くような吐出姿勢とした状態で、容器本体13の外容器12をスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器11が外容器12とともに変形して減容される。なお図4に示すように、内容器11と外容器12との間に、空気弁26により外部との連通が遮断された空間が形成されている場合には、外容器12をスクイズ変形させることで、この空間が正圧となって内容器11が減容変形される。
そして、この減容変形に伴い内容器11の内圧が正圧となり、この正圧が吐出弁27に作用する。このとき、吐出弁27のうち、吐出弁27の平面視において連結片50側に位置する基端部および反連結片側に位置する先端部のいずれにも正圧を作用させることができる。これにより、連結片50が弾性変形して吐出弁27が連結片50回りに回動し、吐出弁27の先端部が基端部よりも中栓21の底壁部21aから大きく離間して連通孔34が開放される。すると、吐出孔22と内容器11の内部とが連通孔34を通して連通され、内容器11の内圧(正圧)が吐出膜24に作用して吐出膜24が弾性変形する。その結果、スリット49が拡開して吐出孔22が開放され、内容器11に収容された内容物Mが吐出孔22から吐出される。
その後、内容器11の内圧が低下すると、図5および図6に示すように、連結片50の復元力に基づいて吐出弁27が復元変位し、吐出弁27が連結片50回りに回動することで連通孔34を閉塞し、吐出孔22と内容器11の内部との連通孔34を通した連通が遮断される。また、吐出膜24が弾性復元力により復元変形してスリット49が閉じ、吐出孔22が閉塞される。
なお、前述したスクイズ変形を解除すると、外容器12は復元変形しようとする。このとき、吐出弁27が連通孔34を閉塞して内容器11が密封されていると、外容器12と内容器11との間に負圧が発生し、この負圧が吸気孔15を通して空気弁26に作用することで空気弁26が作動する。これにより、吸気孔15と外部とが外気導入孔46を通して連通され、外気が外容器12と内容器11との間に吸入される。外容器12と内容器11との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁26が復元変形して吸気孔15と外気導入孔46とを遮断する。このように、外容器12と内容器11との間に外気が吸入されることにより、内容器11の減容形状が保持される。
この状態から、再び容器本体13の外容器12をスクイズ変形させると、前述したように、空気弁26は遮断状態とされていることから外容器12と内容器11との間の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器11が減容変形されて内容物Mが吐出される。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出容器10によれば、内容物Mを吐出孔22から吐出した後、吐出膜24が復元変形してスリット49が閉じることにより、吐出孔22の液切れ性を高めるとともに、内容物Mの液垂れも抑制することができる。しかもこのとき、連結片50の復元力に基づいて吐出弁27が復元変位して連通孔34を閉塞するので、吐出弁27の移動に伴うサックバック効果により、吐出膜24の復元変形を促進しながら吐出孔22付近の内容物Mを引き込むことが可能になり、内容物Mの液垂れを効果的に抑制することができる。さらにこのとき、図5に示すように、吐出弁27が連結片50回りに回動して連通孔34を閉塞しており、吐出弁27の移動量を大きく確保することが可能になり、吐出弁27の移動に伴うサックバック効果を高め、内容物Mの液垂れを一層効果的に抑制することができる。
また、中栓21に区画部35が設けられているので、内容器11内の正圧が吐出弁27に作用するときに、吐出弁27のうち、吐出弁27の基端部および先端部のいずれにも正圧を作用させることができる。これにより、内容器11内の正圧を吐出弁27に効果的に作用させることが可能になり、吐出弁27を連結片50回りに回動させ易くすることができる。したがって、例えば、外容器12が小さくスクイズ変形されたときであっても、吐出弁27を感度よく回動させて連通孔34を確実に開放することができる。さらに、外容器12が大きくスクイズ変形されたときには、吐出弁27を大きく回動させて吐出弁27の復元変位時のサックバック効果を高めることが可能になり、内容物Mの液垂れをより一層効果的に抑制することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、容器本体13として、内容器11が外容器12の内面に剥離可能に積層されたデラミボトルとしたが、これに限定されるものではなく、例えば内容器11と外容器12とが別体に形成された二重容器としても構わない。但し、デラミボトルとした場合には、汎用性を高めることができるので好ましい。
また、上記実施形態では、蓋体28を具備した構成としたが、蓋体28を具備しなくても良い。さらに、蓋体28を具備する場合、ヒンジ部を介してキャップ本体23に連結する構成としなくても構わない。但し、キャップ本体23にヒンジ部を介して蓋体28を連結した場合には、蓋体28を例えばワンタッチで開閉できるので使い易いうえ、蓋体28の紛失を防止することができるので好ましい。
上記実施形態では、吐出膜24が、装着筒44を介して弁筒体25に装着されているが、本発明はこれに限られない。例えば吐出膜24が、吐出孔22の絞り部48に固着されていてもよい。
また区画部35がなくてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 吐出容器
11 内容器
12 外容器
13 容器本体
14 吐出キャップ
15 吸気孔
21 中栓
22 吐出孔
23 キャップ本体
23a 天壁部
24 吐出膜
26 空気弁
27 吐出弁
34 連通孔
35 区画部
36 第1区画孔
37 第2区画孔
46 外気導入孔
49 スリット
50 連結片
M 内容物
O 容器軸

Claims (2)

  1. 内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、および、前記内容器が内装され弾性変形可能な外容器を有する容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、内容物を吐出する吐出孔が形成された吐出キャップと、を備える吐出容器であって、
    前記外容器には、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成され、
    前記吐出キャップは、
    前記吐出孔が形成された天壁部を有する有頂筒状のキャップ本体と、
    前記内容器の口部を閉塞するとともに、前記内容器内と前記吐出孔とを連通する連通孔が形成された中栓と、
    前記中栓と前記天壁部との間に配設されるとともに、前記連通孔を開放自在に閉塞し、前記天壁部側の上方に向けて弾性変位することで前記連通孔を開放する吐出弁と、
    前記吐出孔を閉塞するとともに、拡開時に前記吐出孔を開放するスリットが形成された弾性変形可能な吐出膜と、
    前記キャップ本体に形成された外気導入孔と前記吸気孔との連通、およびその遮断を切り替える空気弁と、を備え、
    前記吐出弁は、その外周縁部の一部が、弾性変形自在に形成された1つの連結片を介して、前記キャップ本体または前記中栓に連結されることにより、前記連結片回りに上方に向けて回動自在に配設されていることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記中栓には、前記連通孔を、前記連通孔の平面視において連結片側に位置する第1区画孔および反連結片側に位置する第2区画孔に区画する区画部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の吐出容器。
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