JP2016154709A - 遊技機 - Google Patents

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【課題】コンパクトであっても球詰まり等が発生しにくい大入賞口装置を備えた遊技機を提供する。【解決手段】特定領域13となる第2検出部70を、入賞を検知する第1検出部60の鉛直方向に配置し、第1検出部60から第2検出部70までの遊技球の流下経路に、突出状態となった場合には第1検出部60を通過した遊技球を受けて他の領域(一般領域12)に遊技球を誘導するとともに、退避状態となった場合には第1検出部60を通過した遊技球を第2検出部70へ流下可能とする振分部材(振分板51)を設け、振分部材の上面には、遊技球が当接すると他の領域に向かって流下するように規制可能とする湾曲面51Bを形成した。【選択図】図5

Description

本発明は、内部に特定領域を有する大入賞口装置を備えた遊技機に関するものである。
この種の遊技機、例えばパチンコ遊技機において、特別遊技(大当たり遊技)が実行された後に、遊技状態を、確率変動状態(確変状態)などの遊技者に有利となる特典遊技状態に移行させることが行われている。例えば、特許文献1には、特典遊技状態とするか否かの判定を、特別遊技中における、大入賞口(大入賞口装置)の内部に設けられた特定領域(いわゆる確変領域)への遊技球の通過状況に基づいて決定する遊技機が開示されている。また、特許文献2には、大当たりの種別として、確変大当たりと通常大当たりとを設け、確変大当たりの当選に基づく特別遊技において、大入賞口内の特定領域に遊技球が入球することを条件として、当該特別遊技終了後に確変状態に移行するようにした遊技機が開示されている。
このような、内部に特定領域を備えた大入賞口装置には、特定領域を開閉するための部材が設けられている。上述の特許文献1においては前後方向に出没する開閉板が設けられ、特許文献2においては横方向にスライドする蓋部材が設けられている。これらはいずれも、特定領域を閉じた状態ではその上面を遊技球が横方向に通過するので、平板状に形成されている。
特開2013−192619号公報 特開2012−245173号公報
ここで、上述した従来の大入賞口装置では、大入賞口から離れた位置に特定領域が配置されているので、大入賞口へ流入した遊技球を特定領域に誘導するための通路を設けているが、そのような通路を設けると、可変入賞装置全体の構造が大型化してしまう。しかし、遊技盤に配置される他の役物等との関係で、そのような大型の大入賞口装置を設置できない場合もあり、大入賞口装置自体を小型化しようとすると、内部の遊技球の移動空間が狭くなることから、球詰まりやセンサの二重検知などの問題が発生するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑み、コンパクトであっても球詰まり等が発生しにくい大入賞口装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は以下のような構成を備える。
すなわち、本発明に係る遊技機(パチンコ機P)は、遊技球が流下する遊技領域120と、前記遊技領域120に設けられ、遊技球を入球し難い又は入球不可能な閉状態と、遊技球を入球し易い開状態とに変位可能な開閉部材41を有する可変入賞装置(第2大入賞口装置1B)と、を備え、前記可変入賞装置は、入球した遊技球の通過を検出する第1検出部60と、前記第1検出部60を通過した遊技球を検出可能な第2検出部70とを少なくとも備え、前記第2検出部70による遊技球の検出に基づき、遊技球が特定領域13を通過したものとして扱われるように形成されている。
そして、本発明においては、前記第2検出部70は、前記第1検出部60の鉛直方向に配置され、前記第1検出部60から前記第2検出部70までの遊技球の流下経路には、前記第2検出部70の上方を塞ぐ突出状態となった場合には前記第1検出部60を通過した遊技球を受けて前記第2検出部70以外の他の領域(一般領域12)に遊技球を誘導するとともに、前記第2検出部70の上方を開放する退避状態となった場合には前記第1検出部60を通過した遊技球を前記第2検出部70へ流下可能とする振分部材(振分板51)が設けられ、前記振分部材の上面には、前記第1検出部60から流下してくる遊技球に当接して当該遊技球の流下方向を前記他の領域の方向に規制可能な方向規制部(湾曲面51B)が形成されていることを特徴とする。
本発明においては、可変入賞装置に入球した遊技球を検知する第1検出部60の真下に、特定領域13となる第2検出部70を配置し、両者の間に振分部材を介在させて、遊技球を特定領域13と他の領域とに振り分けるようにしている。そして、振分部材が突出状態である場合には、第1検出部60を通過した遊技球は、振分部材の方向規制部に当接して方向転換し、他の領域の方向に流下する。
本発明によれば、第1検出部60の真下に第2検出部70を配置しているので、振分部材が退避状態であれば第1検出部60を通過した遊技球はそのまま第2検出部70に流下するものとなり、第1検出部60から第2検出部70に遊技球を誘導する通路を特に設ける必要がない。
また、第1検出部60と第2検出部70との間の距離を極力小さくして、その結果第1検出部60と振分部材の上面との距離が狭まったとしても、方向規制部があることにより、遊技球が上方に跳ね返り第1検出部60において二重検知が発生したり、跳ね返った遊技球が他の領域にうまく流下せず球詰まりの原因となったりすることを、極力防止することができる。換言すると、振分部材に方向規制部を設けることにより、第1検出部60と第2検出部70との間の距離を縮めることが可能となり、その結果、可変入賞装置自体を小型化することが可能となる。
ここで、前記振分部材の上面には、前記他の領域に向かって下り傾斜する傾斜面51Aが設けられ、前記方向規制部は、前記傾斜面51Aに連続し前記傾斜面51Aの下り方向と対向する上り方向側に向かって高さが増すように形成された湾曲面51Bとすることができる。このように形成した場合には、方向規制部で方向転換した遊技球をスムーズに他の領域に流下させることができる。また、遊技球を平坦面で受ける場合よりも、振分部材にかかる衝撃を緩和することができ、振分部材の破損を防止することができる。
本発明によれば、コンパクトな構造であっても、球詰まりが発生しにくい大入賞口装置を備えた遊技機を提供することができる。
パチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の前扉を開けた状態の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 大入賞口装置の(A)正面図、及び(B)側面図である。 大入賞口を閉じた状態の図4(B)のV−V線断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図5のVII−VII線断面図である。 開閉機構の斜視図である。 振分機構の斜視図である。 大入賞口を開いた状態の図4(B)のV−V線断面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 (A)第1検出部、第2検出部及び振分板の位置関係を示す説明図、及び(B)振分板による遊技球の跳ね返り方向を示す説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(パチンコ機Pの外部構成)
本実施の形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、一般的に、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置(特に図示しておらず)が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置に接続されている。
遊技球貸出装置は、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置に紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
本実施の形態に係るパチンコ機Pは、図1又は図2に示すように、島に固定される四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する機枠F1と、この機枠F1にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられる四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する本体枠F2と、この本体枠F2にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられ、正面に開口部(特に図示しておらず)が形成された前扉Dと、を備えている。
機枠F1の左下部には、図2に示すように、スピーカ100が設けられている。また、本体枠F2の中空部には、遊技領域120を形成するための遊技盤110が収容されている。また、図1に示すように、前扉Dには、開口部を覆う透明板400と、透明板400の下方に位置し遊技球を受容可能な上皿600及び受皿700と、受皿700の右方に取り付けられ遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル500と、透明板400の左右上方にそれぞれ1個ずつ取り付けられたスピーカ100と、が設けられている。
また、図1に示すように、前扉Dの外周には、種々の色や発光パターンで発光することにより演出を行う演出ランプ230が設けられている。なお、この演出ランプ230は、特に図示していないが、複数色の発光が可能なLEDにより構成されている。
このパチンコ機Pでは、機枠F1に対して本体枠F2を閉じ、さらに、前扉Dを閉じると、遊技盤110の前方に間隙を挟んで透明板400が位置することとなる。これにより、透明板400を介して、後方に位置する遊技盤110を視認することができるようになっている。
また、上皿600には、遊技球貸出装置により貸し出される遊技球や、パチンコ機Pから払い出される賞球が導かれるようになっている。上皿600は、所定量の遊技球を受容可能となっているが、この上皿600が遊技球で一杯になると、その後に貸し出されたり、払い出されたりする遊技球は受皿700に導かれるようになっている。また、受皿700の底面には、特に図示していないが、貯留されている遊技球を排出するための排出孔と、排出孔を開閉可能な開閉板と、が設けられている。常態において、排出孔は開閉板により閉じられているものの、開閉板と一体に取り付けられた開閉レバー800(図1参照)を横方向に移動させることで、開閉板も同方向に移動し、排出孔が開放される。これにより、遊技球を排出孔から落下させて、受皿700の外に排出することができるようになっている。
また、操作ハンドル500は、遊技者が所定方向へ向けて回転操作できるように形成されている。そして、遊技者が操作ハンドル500を回転操作すると、上皿600に受容されている遊技球が発射装置(特に図示しておらず)に送られ、発射装置によって、操作ハンドル500の回転角度に応じた強度で遊技球が発射される。このように発射された遊技球は、遊技盤110に固定された一対のレールR1、R2に案内されて上昇し、遊技盤110の遊技領域120に到達する。
ここで、遊技領域120は、機枠F1に対し本体枠F2及び前扉Dを閉じた状態で遊技盤110と透明板400との間に形成される空間のうち、遊技盤110に固定された一対のレールR1、R2により略円形状に仕切られた部分であって、遊技球が流下可能な領域である。
この遊技領域120は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域121と、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域122とから構成されている。これら2つの遊技領域120は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域120の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域121に進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域120の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域122に進入する。
また、この遊技領域120内には、図3に示すように、遊技球の流下方向を不規則にするための風車及び多数の釘と、遊技球が入球可能な一般入賞口140と、始動領域としての第1始動入賞口150及び第2始動入賞口160と、遊技球が通過可能なゲート200と、所定条件を満たすことで作動する大入賞口装置1と、遊技球を遊技盤110の裏面側に導くアウト口190と、遊技の進行等に伴って演出を行う演出表示装置210と、が設けられている。なお、本実施の形態では、大入賞口装置1として、第2遊技領域122の下部に配置される第2大入賞口装置1Bと、第2大入賞口装置1Bの上方に設けられる第1大入賞口装置1Aとの2つが設けられている。
一般入賞口140は、図3に示すように、遊技領域120の下方に2個設けられている。なお、一般入賞口140の設置個数は2個に限られず、設置箇所も図示した位置に限られない。第1始動入賞口150は、遊技領域120の中央下部(演出表示装置210の下方)に設けられており、第2始動入賞口160は第2遊技領域122の略中央部(演出表示装置210の右側)に設けられており、第2始動入賞口160の上方にはゲート200が設けられている。アウト口190は遊技領域120の最下部に設けられている。
また、第2始動入賞口160には、図3に示すように、左右に開閉可能な一対の可動片161が設けられており、可動片161が閉じているときには第2始動入賞口160は遊技球を受け入れることができないようになっている。一方、可動片161が開くと、開いた状態の可動片161が第1遊技領域121又は第2遊技領域122を流下する遊技球を第2始動入賞口160へ向けて案内するガイド部材として機能することにより、第2始動入賞口160への遊技球の入球が容易となる。
なお、可動片161の構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤110に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口160を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口160を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口160を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
大入賞口装置1のうちの第1大入賞口装置1Aは、図3に示すように、遊技球が入球可能な第1大入賞口170と、この第1大入賞口170を開閉する開閉扉171とを備えている。常態においては、開閉扉171が閉じられ第1大入賞口170は閉鎖されており、第1大入賞口170への遊技球の入球は不可能となっているが、後述する特別遊技が実行されると、特別遊技中の所定時に、開閉扉171が開き第1大入賞口170が開放されるとともに、開閉扉171が遊技球を第1大入賞口170へ導く受皿部材として機能することにより、第1大入賞口170への遊技球の入球が可能となる。
一方、第2大入賞口装置1Bは、図3に示すように、遊技球が入球可能な第2大入賞口180と、この第2大入賞口180を開閉する開閉部材41とを備えている。常態においては、開閉部材41が閉じられ第2大入賞口180は閉鎖されており、第2大入賞口180への遊技球の入球は不可能となっているが、特別遊技中の所定時に、開閉部材41が開き第2大入賞口180が開放されるとともに、開閉部材41が遊技球を第2大入賞口180へ導く受皿部材として機能することにより、第2大入賞口180への遊技球の入球が可能となる。さらに、第2大入賞口装置1Bの内部には、第2大入賞口180に入球した遊技球を受け入れ可能な一般領域12及び特定領域13の二つの領域と、一般領域12と特定領域13とに遊技球を振り分けるための振分板51が設けられている。振分板51は、特定領域13の上方空間において突出状態となることにより特定領域13を閉塞して一般領域12へ遊技球を誘導し、退避状態となることにより特定領域13を開放して特定領域13へ遊技球を流下させるように形成されているものである。なお、第2大入賞口装置1Bの構造については後述する。そして、遊技球が特定領域13に誘導された場合には、特別遊技の終了後に有利な遊技状態に移行するように形成されているが、これについても後述する。
演出表示装置210は、図3に示すように、遊技領域120の略中央に設けられている。本実施の形態に係るパチンコ機Pでは、この演出表示装置210として液晶表示装置が用いられている。また、この演出表示装置210には、動画や静止画等の画像を表示するための表示部211が設けられており、この表示部211には、背景画像が表示されるほか、所定の演出態様の一部として、演出図柄(ダミー図柄)が変動表示されるようになっている。そして、各演出図柄の停止表示態様により、特別図柄の抽選の結果が遊技者に報知されることとなる。
なお、演出表示装置210は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
また、遊技盤110に設けられる演出を行う装置としては、上記した演出表示装置210の他に、種々の色や発光パターンで発光することにより演出を行う遊技盤演出ランプや、種々の色や発光パターンで発光することにより演出を行うとともに、パチンコ機Pの機種名を表示するタイトルランプ等を備えていてもよい。
また、演出を行う装置としては、これらに限定されるものではなく、たとえば、種々のタイミングや態様で可動する演出役物装置等を備えてもよい。
(遊技の概要)
本実施の形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域120を流下する遊技球が、一般入賞口140、第1始動入賞口150、第2始動入賞口160に入球すると、所定個数の賞球が払い出される。また、遊技球が第1始動入賞口150、第2始動入賞口160に入球した場合には、第1大入賞口170及び第2大入賞口180が開放される特別遊技を実行させるか否かを決定する大当たりの抽選が行われるとともに、大当たりの抽選の結果に対応する特別図柄の決定が行われる。そして、この大当たりの抽選によって大当たりに当選すると、第1大入賞口170と第2大入賞口180のいずれか一方が開閉するラウンド遊技が所定回数行われる特別遊技が実行される。なお、第1大入賞口170又は第2大入賞口180へ遊技球が入球すると、所定個数の賞球が払い出される。また、1回のラウンド遊技は、第1大入賞口170又は第2大入賞口180が開放されることにより開始され、開始後、所定時間(例えば29秒)が経過するか、所定個数(例えば10個)の遊技球の入球が検出されたかのいずれかの条件に該当すると、第1大入賞口170又は第2大入賞口180が閉じることにより終了する。そして、所定のインターバル期間(例えば2秒)をおいて、次のラウンド遊技が開始されるようになっている。
ここで、上述のように、大当たりの抽選の結果に応じて特別図柄の決定が行われるが、大当たりに当選した場合には、大当たりの当選に対応付けられた複数種類の特別図柄のうちいずれか一の特別図柄が抽選により決定される。そして、各特別図柄には特別遊技中に実行されるラウンド遊技の回数(ラウンド数)が予め定められている。ラウンド数は1種類であっても複数種類であってもよい。また、第1大入賞口170及び第2大入賞口180を開放させる時期及び回数は、ラウンド数に応じてあらかじめ定められている。
例えば、10ラウンドの大当たりの場合には、1〜7ラウンド目までは第1大入賞口170のみを開放させ第2大入賞口180を開放せず、8ラウンド目と9ラウンド目は第2大入賞口180のみを開放させ第1大入賞口170を開放せず、10ラウンド目は再び第1大入賞口170のみを開放させる。また、5ラウンドの大当たりの場合には、1〜4ラウンド目までは第1大入賞口170のみを開放させ、5ラウンド目は第2大入賞口180のみを開放させる。
さらに、本実施の形態では、特別遊技中に第2大入賞口180が開放された場合において、特定領域13に遊技球が誘導された場合には、当該特別遊技の終了後に、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が通常状態よりも高くなる高確率状態に移行するように設定されている。また、特別図柄には、振分板51の出没パターンである作動パターンが対応付けられており、振分板51の作動パターンには、振分板51が、特定領域13に遊技球が入りやすいように作動するパターンと、特定領域13に遊技球が極めて入り難いように作動するパターンとがある。そして、遊技球が入りやすいように作動するパターンに対応付けられた特別図柄が選択された場合には、第2大入賞口180が開放されて振分板51が作動することにより、遊技球はほぼ特定領域13に誘導され、遊技球が極めて入り難いように作動するパターンに対応付けられた特別図柄が選択された場合には、第2大入賞口180が開放されて振分板51が作動しても、遊技球はほぼ特定領域13に誘導されないようになっている。
また、第1始動入賞口150へ遊技球が入球すると、第1特別図柄表示装置(図示せず)において、所定時間にわたり特別図柄の変動表示が行われ、第2始動入賞口160へ遊技球が入球すると、第2特別図柄表示装置(図示せず)において、所定時間にわたり特別図柄の変動表示が行われる。また、この間、演出表示装置210では変動演出が行われる。そして、所定時間の経過後、第1特別図柄表示装置又は第2特別図柄表示装置の変動表示が停止し、大当たり抽選の結果を示す特別図柄が停止表示される。大当たりの抽選に当選している場合には大当たりに対応して決定された特別図柄が停止表示され、ハズレの場合にはハズレに対応して決定された特別図柄が停止表示される。演出表示装置210においても図柄変動を停止させて、抽選結果に応じた図柄を停止表示させる。特別遊技に対応付けられた特別図柄が停止表示された場合には、特別遊技が開始される。
また、特別図柄の変動表示が行われている最中、又は特別遊技の実行中に、第1始動入賞口150又は第2始動入賞口160に遊技球が入球した場合には、その旨が記憶(保留)され、所定の保留表示部に特別図柄の保留数が表示される。そして、特別図柄の変動表示が終了し又は特別遊技が終了した場合には、保留に基づいて大当たりの抽選及び特別図柄の抽選が行われる。保留は最大4個まで記憶することができ、保留に基づいて大当たりの抽選及び特別図柄の抽選が行われると保留数が減じられ、それに伴い保留表示部の特別図柄の保留数の表示も減じられる。
また、遊技球がゲート200を通過すると、上述の第2始動入賞口160に設けられた可動片161を開状態にさせて第2始動入賞口160を開放させるか否かの抽選が行われる。この抽選は、第2始動入賞口160の開放(当たり)、非開放(ハズレ)にそれぞれ対応付けられた複数種類の普通図柄の中から一の普通図柄を決定する普通図柄の抽選として行われる。そして、当該抽選の結果が当たりであった場合、可動片161が所定時間、開状態となり、第2始動入賞口160が開放されるようになっている。
そして、ゲート200を遊技球が通過すると、図示しない普通図柄表示装置において、所定時間にわたり、普通図柄の変動表示が行われる。そして、変動時間の経過後、普通図柄表示装置320の変動表示が停止し、普通図柄の抽選の結果を示す普通図柄が停止表示される。すなわち、当たりの場合には当たりに対応して決定された普通図柄が停止表示され、ハズレの場合にはハズレに対応して決定された普通図柄が停止表示される。当たりに対応して決定された普通図柄が停止表示されると、第2始動入賞口160が開放される。第2始動入賞口160が開放されている場合には、より多くの遊技球を第2始動入賞口160へ入球させることができ、大当たりの抽選を受ける機会が増え、第2始動入賞口160が開放されていない場合よりも有利な状態とすることができる。
普通図柄表示装置において普通図柄の変動表示が行われている最中に、ゲート200を遊技球が通過した場合には、上記特別図柄の場合と同様に最大4個まで保留され、所定の保留表示部に普通図柄の保留数が表示される。そして、普通図柄の変動表示が終了した場合には、保留に基づいて普通図柄の抽選が行われ、保留数が減じられるとともに保留表示部の普通図柄の保留数の表示も減じられる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域121を流下する遊技球は第1始動入賞口150への入球が可能となっており、第2遊技領域122を流下する遊技球は、ゲート200の通過、第2始動入賞口160への入球、第1大入賞口170及び第2大入賞口180への入球が可能となっている。そして、特別遊技中でないときには、第1始動入賞口150へ遊技球を入球させるべく、遊技者に第1遊技領域121内への遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、特別遊技中及び高確率状態中は、第1大入賞口170及び第2大入賞口180、又はゲート200及び第2始動入賞口160へ遊技球を入球させるべく、遊技者に第2遊技領域122内への遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせるようになっている。具体的には、特別遊技中及び高確率状態中は、演出表示装置210において、第2遊技領域122内へ遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、特別遊技又は高確率状態が終了すると、演出表示装置210において、第1遊技領域121内への遊技球の打ち出しに戻す旨を指示する表示が行われる。
一般入賞口140、第1始動入賞口150、第2始動入賞口160、大入賞口装置1のいずれにも入球しなかった遊技球はアウト口190に受け入れられ、遊技盤110の背面側に導かれ回収される。なお、一般入賞口140、第1始動入賞口150、第2始動入賞口160及び大入賞口装置1に入球した遊技球も、遊技盤110の背面側に導かれ回収される。
(第2大入賞口装置1B)
次に、第2大入賞口装置1Bの構造について詳述する。なお、第2大入賞口装置1B及び第2大入賞口装置1Bを構成する各構成部品についての、前後(正面背面)、左右(側面)、上下(平面底面)の方向は、第2大入賞口装置1Bを遊技盤110に固定した状態でパチンコ機Pを正面視したときの方向を示すものとする。
第2大入賞口装置1Bは、図4に示すように、外装部材10と、外装部材10に装着される開閉機構40及び振分機構50を備えている。外装部材10は、表カバー20とベース30とからなり、表カバー20とベース30とを組み合わせることにより、遊技球を受け入れ可能な第2大入賞口180となる開口部11と、開口部11から受け入れた遊技球が誘導される通常領域12及び特定領域13と、通常領域12及び特定領域13を通過した遊技球を第2大入賞口装置1Bの外部に排出する球排出路14及び球排出路15とが形成されるようになっている。
表カバー20は、図4及び図5に示すように、第2大入賞口装置1Bの正面に配置され、正面板21と周囲の側壁22を有する背面側が開放した箱形の部材である。側壁22のうち上側の側壁22Aの一部に切り欠きが設けられており、この切り欠きが前記した開口部11となる。また、図5に示すように、正面板21の裏面には複数の隔壁23が形成されており、正面板21とベース30との間には隔壁23により仕切られた空間部が形成されている。そしてこの隔壁23により仕切られた空間部のうちの、開口部11と連通する空間部には、開閉部材41と、第1検出部60と、第2検出部70と、第3検出部80とが配置されている(図6、図7参照)。第1検出部60、第2検出部70及び第3検出部80は、遊技球の通過を検出する貫通型近接センサである。
図5に示すように、第1検出部60の真下には第2検出部70が位置し、第2検出部70の正面視左側には、隔壁23Aを挟んで第3検出部80が位置している。そして、第1検出部60が遊技球を検出すると、第2大入賞口180に入賞したものとして賞球が払い出される。また、第2検出部70が遊技球を検出すると、遊技球が特定領域13に誘導されたものとして扱われ、第3検出部80が遊技球を検出すると、遊技球が一般領域12に誘導されたものとして扱われるようになっている。すなわち、第2検出部70における遊技球の通過領域が特定領域13(いわゆる確変領域)に該当し、第3検出部80における遊技球の通過領域が一般領域12(いわゆるハズレ領域)に該当するものとなる。また、第1検出部60と第2検出部70との間には、振分装置50の振分板51が出没可能に配置されており、この振分板51が正面側に突出しているときには第1検出部60を通過した遊技球が第3検出部80(一般領域12)に誘導され、振分板51が背面側に没入しているときには第1検出部60を通過した遊技球が第2検出部70(特定領域13)に落下するようになっている。なお、正面板21の裏面であって、第1検出部60から第2検出部70の下方にまで至る遊技球の流下通路、及び第3検出部80の下方の遊技球の流下通路に該当する部分には、流下する遊技球のあばれを防止するためのリブ21Aが形成されている。
ベース30は、表カバー20、開閉機構40及び振分機構50を一体化するための部材であり、図4(B)に示すように、薄板状の正面板31と、正面板31の背面に突設された固定部32、33と、突起部34とを備えている。固定部32は正面板31の上部に位置し、開閉機構40を固定するためのネジボスを有している。固定部33は固定部32の下方に位置し、振分機構50を固定するためのネジボスを有している。また、突起部34は正面板31の下部に位置し、図5〜図7に示すように、前後方向に貫通する2つの開口部35、36が横方向に並んで形成されている。また、突起部34の背面側には、開口部35、36のそれぞれに連通するとともに前後方向に貫通する開口部38、39を備えた出口部材37が取り付けられている。そして、ベース30と表カバー20を組み合わせると、第3検出部80(一般領域12)の下方空間と、開口部33とが連通し、遊技球を一般領域12から開口部35、開口部38を経て第2大入賞口装置1Bの外部に誘導する球排出路14(図7参照)が形成されるとともに、第2検出部70(特定領域13)の下方空間と、開口部36とが連通し、遊技球を特定領域13から開口部36、開口部39を経て第2大入賞口装置1Bの外部に誘導する球排出路15(図6参照)が形成される。
開閉機構40は、図8に示すように、既出の開閉部材41と、開閉部材41を回動させるためのリンク部材44が連結された開閉ソレノイド43とを備え、固定枠40A(図4(B)参照)を介してベース30の固定部30Bに固定されるものである。
開閉部材41は、図6に示すように、表カバー20の正面板21とベース30の正面板30Aとの間に掛けわたされた回動軸42に回動可能に軸支されるものであり、図8に示すように、後方に突出する突出ピン41Aを備えている。突出ピン41Aは、図5に示すように、回動軸42の軸中心からずれた位置に設けられており、ベース30の正面板30Aに形成された長孔31Aを貫通している。そして、図5に示すように、突出ピン41Aが長孔31の下端部付近に位置しているときには、開閉部材41が、開口部11から遊技球を受け入れ不能とする閉状態となり、図10に示すように、突出ピン41Aが長孔31の上端部付近に位置しているときには、開閉部材41が、開口部11から遊技球を受け入れ可能とする開状態となるように形成されている。なお、開閉部材41は、表カバー20の隔壁23のうち開口部11の下側の壁となる隔壁23Bの一部に当接して、閉状態又は開状態を維持することができるようになっている。
リンク部材44は、図8に示すように、鉤型に折曲したアーム状の部材であり、開閉ソレノイド43の可動軸43Aに軸止されるとともに、折曲部分に支持軸45貫通させて固定枠40Aに回動自在に支持されている。また、リンク部材44の前端部は、上下二股に分かれて形成されており、この二股の間に分かれた上の部分の押下部44Aと下の部分の持上部44Bとの間に、開閉部材41の突出ピン41Aが位置するように形成されている。
そして、開閉ソレノイド43が非通電状態である場合にはリンク部材44の押下部44Aが突出ピン41Aを押し下げているため、開閉部材41は閉状態となっている(図5、図6参照)。すなわち、第2大入賞口180は閉じられている。また、開閉ソレノイド43が通電状態となった場合には、可動軸43Aの移動に伴いリンク部材44が支持軸45を中心に回動し、持上部44Bが突出ピン41Aを持ち上げ、開閉部材41が回動軸42を中心に回動して開状態となる(図10、図11参照)。これにより、第2大入賞口180が開放される。
振分機構50は、図9に示すように、既出の振分板51と、振分板51を出没させるための揺動部材54が連結された振分ソレノイド53とを備え、固定枠50A(図4(B)参照)を介してベース30の固定部30Cに固定されるものである。
振分板51は、ベース30の正面31に設けられたスリット31B(図5、図6参照)を貫通して、第2検出部70(特定領域13)の上方空間に突出可能な板部材である。振分板51の上面は、図12に示すように、正面視して右側から左側(一般領域12側)に下り傾斜する傾斜面51Aと、傾斜面51Aに連続して右側(一般領域12の反対側、すなわち傾斜面51Aの下り方向と対向する上り方向側)に向かって高さが増す湾曲面51Bとから構成されている。すなわち、第1検出部60から流下してくる遊技球を湾曲面51Bで受けることができる位置に配置されている(図12(A)参照)。
ここで、湾曲面51Bの曲率半径は、遊技球の半径よりも大きく形成されており、第1検出部60から流下してくる遊技球は、図12(B)に示すp1の箇所に当接し、αの方向に跳ね返る。このp1における湾曲面51Bの接線L1は、振分板51の傾斜面51Aを延長した線L2よりも傾斜角が大きくなっている。仮に、振分板51の上面が傾斜面51Aのみで形成されていた場合には、遊技球はp2の箇所に当接してβの方向に跳ね返るので、湾曲面51Bを形成したことにより、遊技球が振分板51の上面にぶつかって跳ね返る角度を緩くすることができる。
また、振分板51の前端部には、前側から奥側に向かって面取り部51Cが形成されている。すなわち、振分板51の前端部は尖っている。これは、振分板51の前端部と遊技球との接触面を極力少なくして、振分板51と表カバー20の正面板21の裏面との間に遊技球を挟み込むことがないようにするためである。
また振分板51の後方には、図9に示すように、側方に張り出す突出ピン52Aを有する移動部材52が設けられており、移動部材52は、固定枠50Aに形成されたガイド溝58(図4(B)参照)に突出ピン52Aを係合させることにより、前後方向に摺動自在に支持されている。また移動部材52には、連結軸56を介して揺動部材54が取り付けられている。揺動部材54は、図6に示すように、揺動軸55を介して固定枠50Aに揺動自在に取り付けられるとともに、連結軸56と揺動軸55の略中間において、振分ソレノイド53の可動軸53Aと連結されている。
そして、振分ソレノイド53が非通電状態である場合には、図6に示すように、揺動部材54はほぼ直立状態であり、振分板51はスリット31Bから特定領域13の上方空間に突出する突出状態となっている。すなわち、振分板51が遊技球の流下通路を遮ることによって特定領域13が閉塞されている。また、振分ソレノイド53が通電状態となった場合には、図11に示すように、可動軸53Aの移動に伴い揺動部材54が揺動軸55を中心に回動して後方に傾倒した状態となり、移動部材52がガイド溝58にガイドされつつ後方に移動する。これに伴い振分板51も後方に移動して、スリット31Bの内側(正面板31の奥側)に没入する退避状態となる。これにより、特定領域13が開放されることとなる。
第2大入賞口装置1Bは、図6に示すように、遊技盤110に設けられた開口部110Aの内部に、ベース30に固定した開閉機構40及び振分機構50を収納した状態で、ベース30の正面板30Aを遊技盤110の正面側から固定するとともに、遊技盤110の裏面側からベース30に出口部材35を固定することにより、遊技盤110に取り付けられる。
(第2大入賞口装置1Bの作用)
第2大入賞口装置1Bは、常態において、開閉ソレノイド43及び振分ソレノイド53が非通電状態であって、第2大入賞口180は閉じているとともに、特定領域13は振分板51によって遮蔽されている。そして、特別遊技中において、第2大入賞口180が開放される特定のラウンドになると、開閉ソレノイド43が通電されて開閉部材41が開状態となる。第2大入賞口180(開口部11)に流入した遊技球は、まず第1検出部60によって検出され、この検出信号に基づいて所定の賞球が払い出される。
また、開閉部材41が開状態となると、当該特別遊技に係る特別図柄に対応した振分板51の作動パターンに応じて、振分ソレノイド53の通電が制御される。例えば、遊技球が入りやすいように作動するパターンの場合には、振分板51が所定時間(例えば3秒)の経過後に退避状態となり、その後所定時間(例えば22秒)の経過後に突出状態となるように、振分ソレノイド53が通電される。このような作動パターンでは、特定領域13がある程度長い時間開放されるので、特定領域13に遊技球が入球しやすくなる。また、遊技球が極めて入り難いように作動するパターンの場合には、振分板51が所定時間(例えば10秒)の経過後に退避状態となり、その後所定時間(発射装置による遊技球の打ち出し間隔よりも短い時間、例えば0.3秒)の経過後に突出状態となるように、振分ソレノイド53が通電される。このような作動パターンでは、特定領域13が開放される時間が極めて短いので、特定領域13に遊技球が入球する可能性は極めて低くなる。なお、上記した振分板51の作動パターンは一例であって、上記した態様に限られない。例えば、1回のラウンド中に振分板51が複数回退避状態となる作動パターンであってもよい。
振分板51が退避状態となっているときには、第1検出部60を通過した遊技球がそのまま第2検出部70に流下するので、特定領域13への入球が検知される。これにより、当該特別遊技終了後の高確率状態への移行が保障される。一方、振分板51が突出状態となっているときには、第1検出部60を通過した遊技球は振分板51に遮られて、第2検出部70へは流下しない。振分板51は第3検出部80(一般領域)に向かって下り傾斜しているので、振分板51に当たった遊技球は一般領域へと導かれる。
第2大入賞口180が開放される所定のラウンドの終了条件に該当した場合には、開閉ソレノイド43が非通電状態とされ、開閉部材41が閉状態となる。これに伴い、通電状態の振分ソレノイド53は非通電状態とされ、退避状態にあった振分板51は突出状態となる。
(まとめ)
以上のように、本実施の形態においては、第2大入賞口装置1Bにおいて、第1検出部60の真下に特定領域13となる第2検出部70を配置し、第1検出部60の検知領域と特定領域13がほぼ鉛直線上に位置するように形成するとともに、第2検出部70に隣接して一般領域12となる第3検出部80を配置し、第1検出部60と第2検出部70との間に振分板51を配置して、振分板51の出没によって、第1検出部60を通過した遊技球が一般領域12又は特定領域13に振り分けられるようにしている。そして、振分板51は、一般領域12の方向に下り傾斜する傾斜面51Aを有しているとともに、第1検出部60から流下してくる遊技球を受ける部分は、傾斜面51Aと連続し一般領域12の反対側に向かって高さが増すように形成された湾曲面51Bとなっている。
振分板51をこのような形状にすることにより、第1検出部60を通過した遊技球が振分板51に当接して上方に跳ね返ることなく(図12(B)参照)、スムーズに一般領域12の方向に流下させることができる。これにより、第1検出部60と第2検出部70との間の距離を短くし、第1検出部60と振分板51との距離を短くしても、振分板51で跳ね返った遊技球が第1検出部60で再度検出されてしまう二重検知や、跳ね返った遊技球が一般領域12の方向にうまく流れないことにより発生する球詰まりを防止できることとなる。
例えば、本実施の形態では、第1検出部60の上下方向の中心位置から振分板51の上下方向の中心位置までの距離(図12(A)に示すH1)を、遊技球の直径よりもやや大きい程度に設定し、第1検出部60の上下方向の中心位置から第2検出部70の上下方向の中心位置までの距離(図12(A)に示すH2)を極力短くしている。なお、第1検出部60と第2検出部70との間の距離や、第3検出部80と振分板51との間の距離や、振分板51の湾曲面51Bの曲率は、各検出部として用いるセンサの性能や、振分板51の材質などの条件に応じて、上述の効果を得られるように適宜設定すべきものである。
このように検出部をできるだけ集約して配置することにより、第2大入賞口装置1B全体の構造をコンパクト化することができ、その分、遊技領域120に配置する種々の役物の設置スペースを確保することが可能となる。
また、振分板51において最初に遊技球が当たる部分であって、一般領域12に向かって遊技球の流下方向を変更させるための方向規制部を、傾斜面51Aと連続する湾曲面51Bとしたことで、湾曲面51Bに当接して方向転換した遊技球を振分板51の上面においてなめらかに移動させることができる。また、湾曲面51Bで遊技球を受けることで、遊技球が平坦面に当接する場合に比べて振分板51にかかる衝撃を緩和することができ、振分板51を破損し難くすることができる。
ここで、上記した実施の形態では、振分板51が前後方向に移動して特定領域13を開閉するように形成してあったが、特定領域13の側方(上記形態では正面視右側)に空間的余裕がある場合には、振分板51が左右方向に移動して特定領域13を開閉するようにしてもよい。すなわち、常態においては振分板51が第2検出部70を上側から覆う突出常態となっており、特定の場合には振分板51が右側に移動して退避状態となるようにしてもよい。
また、上記した実施の形態では、方向規制部を、正面視して凹状となる湾曲面51Bとしていたが、遊技球を一般領域12に向かって方向転換させることができる傾斜角度(例えば図12(B)におけるL1の角度)で傾斜する傾斜面(平坦面)としてもよい。あるいは、正面視して凸状となる湾曲面としてもよい。
さらに、本発明は、大入賞口の内部に特定領域を備え当該特定領域を遊技球が通過することに伴って特別遊技が開始される、いわゆる羽根モノとよばれるパチンコ機にも応用することができる。
なお、上記した実施の形態における第2大入賞口装置1Bは本発明の可変入賞装置に相当し、上記した実施の形態における振分板51は本発明の振分部材に相当する。また、上記した実施の形態における振分板51の湾曲面51Bは本発明の方向規制部に相当する。
P パチンコ機(遊技機) 1 大入賞口装置
1A 第1大入賞口装置 1B 第2大入賞口装置(可変入賞装置)
10 外装部材 11 開口部
12 一般領域 13 特定領域
14、15 球排出路
20 表カバー 21 正面板
22 側壁 23 隔壁
30 ベース 31 正面板
35 開口部 36 開口部
37 出口部材 38 開口部
39 開口部
40 開閉機構 41 開閉部材
42 回動軸 43 開閉ソレノイド
44 リンク部材 45 支持軸
50 振分機構 51 振分板
51B 湾曲面(方向規制部)
52 移動部材 53 振分ソレノイド
54 揺動部材 55 揺動軸
56 連結軸 58 ガイド溝
60 第1検出部 70 第2検出部
80 第3検出部
170 第1大入賞口 180 第2大入賞口

Claims (2)

  1. 遊技球が流下する遊技領域と、
    前記遊技領域に設けられ、遊技球を入球し難い又は入球不可能な閉状態と、遊技球を入球し易い開状態とに変位可能な開閉部材を有する可変入賞装置と、を備え、
    前記可変入賞装置は、入球した遊技球の通過を検出する第1検出部と、前記第1検出部を通過した遊技球を検出可能な第2検出部とを少なくとも備え、
    前記第2検出部による遊技球の検出に基づき、遊技球が特定領域を通過したものとして扱われるように形成された遊技機において、
    前記第2検出部は、前記第1検出部の鉛直方向に配置され、
    前記第1検出部から前記第2検出部までの遊技球の流下経路には、前記第2検出部の上方を塞ぐ突出状態となった場合には前記第1検出部を通過した遊技球を受けて前記第2検出部以外の他の領域に遊技球を誘導するとともに、前記第2検出部の上方を開放する退避状態となった場合には前記第1検出部を通過した遊技球を前記第2検出部へ流下可能とする振分部材が設けられ、
    前記振分部材の上面には、前記第1検出部から流下してくる遊技球に当接して当該遊技球の流下方向を前記他の領域の方向に変更可能な方向規制部が形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記振分部材の上面には、前記他の領域に向かって下り傾斜する傾斜面が設けられ、
    前記方向規制部は、前記傾斜面に連続し前記傾斜面の下り方向と対向する上り方向側に向かって高さが増すように形成された湾曲面であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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