JP2016152498A - 光伝送装置、光伝送システム、及び、光伝送制御方法 - Google Patents

光伝送装置、光伝送システム、及び、光伝送制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光パス変更の処理時間を短縮できるようにする。
【解決手段】第1の光パスと第2の光パスとが設定される光ネットワークにおいて第2の光パスに位置する光伝送装置は、記憶部532と制御部25とを備えてよい。記憶部532は、第2の光パスを通じて受信されるトレーニング信号光に基づいて実施した、第2の光パスへの送信光パワー制御の制御データを記憶してよい。制御部25は、主信号光を伝送する光パスが第1の光パスから第2の光パスへ変更される光パス変更の検出に応じて、記憶部532に記憶された制御データに基づいて第2の光パス#2への送信光パワーを制御してよい。
【選択図】図2

Description

本明細書に記載する技術は、光伝送装置、光伝送システム、及び、光伝送制御方法に関する。
光通信技術の1つに波長多重(WDM)光伝送技術がある。WDM光伝送技術において、WDM光に多重された或る波長の光パスのルートが変更されることがある。光パスのルート変更は、光パスに障害が発生した場合や、WDM光ネットワークの再調整や最適化に応じて、発生し得る。
特開2003−69455号公報 特開2011−4227号公報
WDM光ネットワークでは、光パスの変更に応じて波長毎に光パワーレベルを制御、調整する。しかし、光パワーレベルの制御、調整に長時間を要する場合があり、変更先の光パスが安定的に疎通して使用可能な状態になるまでに時間がかかる場合がある。
そのため、光パスに障害が発生した場合の別の光パスによる救済処理や、WDM光ネットワークの再調整や最適化に大きな遅延が生じるおそれがある。
1つの側面では、本明細書に記載する技術の目的の1つは、光パス変更の処理時間を短縮することにある。
1つの側面において、光伝送装置は、第1の光パスと第2の光パスとが設定される光ネットワークにおいて前記第2の光パスに位置する光伝送装置であって、記憶部と制御部とを備えてよい。前記記憶部は、前記第2の光パスを通じて受信されるトレーニング信号光に基づいて実施した、前記第2の光パスへの送信光パワー制御の制御データを記憶してよい。前記制御部は、主信号光を伝送する光パスが前記第1の光パスから前記第2の光パスへ変更される光パス変更の検出に応じて、前記記憶部に記憶された制御データに基づいて前記第2の光パスへの送信光パワーを制御してよい。
また、1つの側面において、光伝送システムは、第1の光パスと第2の光パスとが設定される光伝送システムであって、前記第1及び第2の光パスの送信ノードと、前記送信ノードと前記第1及び第2の光パスの受信ノードとの間の前記第2の光パスに位置する中継ノードと、を備えてよい。前記送信ノードは、前記第2の光パスへトレーニング信号光を送信する送信部を備えてよい。前記中継ノードは、記憶部と制御部とを備えてよい。前記記憶部は、前記第2の光パスを通じて受信されるトレーニング信号光に基づいて実施した、前記受信ノードへ向かう方向の前記第2の光パスへの送信光パワー制御の制御データを記憶してよい。前記制御部は、主信号光を伝送する光パスが前記第1の光パスから前記第2の光パスへ変更される光パス変更の検出に応じて、前記記憶部に記憶された制御データに基づいて前記第2の光パスへの送信光パワーを制御してよい。
更に、1つの側面において、光伝送制御方法は、第1及び第2の光パスの送信ノードから前記第2の光パスへトレーニング信号光を送信してよい。前記送信ノードと前記第1及び第2の光パスの受信ノードとの間の前記第2の光パスに位置する中継ノードは、前記第2の光パスを通じて受信されるトレーニング信号光に基づいて実施した、前記受信ノードへ向かう方向の前記第2の光パスへの送信光パワー制御の制御データを記憶部に記憶してよい。更に、前記中継ノードは、主信号光を伝送する光パスが前記第1の光パスから前記第2の光パスへ変更される光パス変更の検出に応じて、前記記憶部に記憶された制御データに基づいて前記第2の光パスへの送信光パワーを制御してよい。
1つの側面として、光パス変更の処理時間を短縮できる。
一実施形態に係る光伝送装置の構成例を示すブロック図である。 図1に例示したOADM部の構成例を示すブロック図である。 図1に例示した光送信機の構成例を示すブロック図である。 図1に例示した光受信機の構成例を示すブロック図である。 図2及び図4に例示したパスID検出器の構成例を示すブロック図である。 一実施形態に係る光伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図2及び図6に例示したVOA制御部の構成例を示すブロック図である。 一実施形態に係るチャネルパワー制御の一例を説明するための模式図である。 一実施形態に係るチャネルパワー制御の一例を説明するための模式図である。 一実施形態に係るチャネルパワー制御の一例を説明するためのフローチャートである。 一実施形態に係るチャネルパワー制御の一例を説明するためのフローチャートである。 一実施形態に係るチャネルパワー制御の一例を説明するための図である。 一実施形態に係るチャネルパワー制御の効果の一例を説明するための図である。 図2、図6及び図7に例示したVOA制御部によるチャネルパワー制御の予測制御を説明するためのブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。また、以下に説明する各種の例示的態様は、適宜に組み合わせて実施しても構わない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
図1は、一実施形態に係る光伝送装置の構成例を示すブロック図である。図1に示す光伝送装置1は、例示的に、光分岐挿入装置(optical add-drop multiplexer, OADM)である。
OADM1は、例示的に、光受信部11、OADM部12、光送信部13、及び、光送受信部14を備えてよい。図1には図示を省略しているが、OADM1全体の動作を制御する装置制御部がOADM1に備えられていてよい。また、送信部13及び受信部14の一方又は双方は、OADM1に備えられなくて構わない場合もある。
なお、「光伝送装置」は、光ネットワーク(あるいは「光伝送システム」と称してもよい。)のエレメント(NE)の一例である。「光伝送装置」は、「光伝送ノード」あるいは単に「ノード」と称してもよいし、「局」と称してもよい。
光受信部11は、入力光伝送路2を伝送されてくる光(例示的に、WDM光)を受信して増幅する。そのため、光受信部11は、光増幅器(光アンプ)111を備えてよい。光アンプ111は、プリアンプ111あるいは受信アンプ111と称してもよい。
光送信部13は、OADM部12から入力される、送信光(例示的に、WDM光)を増幅して出力光伝送路3へ送信する。そのため、光送信部13は、光増幅器(光アンプ)131を備えてよい。光アンプ131は、ポストアンプ131あるいは送信アンプ131と称してもよい。
光アンプ111及び131の一方又は双方には、例示的に、エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)等の希土類添加光ファイバ増幅器を適用してよい。
OADM部12は、WDM光に含まれる、いずれかの波長(「チャネル」と称してもよい。)の光をドロップ、アド及びスルーする機能を具備する。
例えば、OADM部12は、光受信部11から入力された受信WDM光を、当該WDM光に含まれる光の波長単位で、他の方路(Degree)の光伝送路へ送信したり、光送受信部14宛に分岐(ドロップ)したり、光送信部13へスルーしたりすることができる。「他の方路の光伝送路」とは、例示的に、図1に例示する光伝送路2及び3とは異なる方路に対応する光伝送路である。
また、OADM部12は、光受信部11から入力された受信WDM光に、他の方路の光伝送路から受信したWDM光や光送受信部14からの送信光を波長単位で挿入(アド)することができる。
そのため、OADM部12は、図1に例示するように、光カプラ(CPL)21と、波長選択スイッチ(WSS)22と、波長分離部23と、波長多重部24と、を備えてよい。波長分離部23は、「デマルチプレクサ(DMUX)」と称してよく、波長多重部24は、「マルチプレクサ(MUX)」と称してよい。なお、OADM部12の構成は、図1に例示する構成に限られない。
光カプラ(CPL)21は、例示的に、光受信部11から入力されたWDM光を分岐し、分岐光を波長分離部23及びWSS22に出力する。光カプラ21での分岐光の出力先には、他の方路の光伝送路が含まれてよい。波長分離部23に出力される分岐光は、「ドロップ光」と称してよく、WSS22に出力される分岐光は、「スルー光」と称してよい。
WSS22は、例示的に、光カプラ21から入力されるスルー光、及び、波長多重部24から入力されるアド光を、波長単位で光送信部13に選択出力する。WSS22での波長選択対象には、他の方路の光伝送路から入力されるWDM光に含まれる、いずれかの波長が含まれてよい。
以上のようなアド/ドロップ/スルー機能を実現するため、WSS22は、例示的に、入力ポートに入力されたWDM光を、波長単位でいずれかの出力ポートに接続する機能と、波長単位で透過光パワーを調整できる機能と、を具備してよい。「透過光パワーの調整」は、光の減衰量(あるいは損失量)を調整することで実施されてよい。
入出力ポート間の接続機能は、「光スイッチ機能」と称してよい。透過光パワーの調整機能は、減衰(アッテネーション)機能と称してよい。アッテネーション機能に着目すれば、WSS22は、可変光減衰器(VOA)の一例である。
WSS22の光スイッチ機能とアッテネーション機能とは、例示的に、入力された光(ビーム)の反射方向を空間的に可変して内部的な光経路を変えることのできる素子を用いて実現してよい。当該素子は、「空間光変調素子」と称してよい。
空間光変調素子の一例としては、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)技術やMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いた素子が挙げられる。空間光変調素子は、入力された光ビームの空間的な反射方向を調整することで、出力ポートに結合する光ビームの波長や光パワーを調整できる。
したがって、空間光変調素子は、出力ポートへの光の透過帯域を可変にでき、また、出力ポートから出力される光のパワー(別言すると、減衰量)を可変にできる。
このような空間光変調素子をWSS22に用いることで、光伝送装置1(例示的に、OADM部12)において、「フレキシブルグリッド」をサポートすることが可能である。なお、WSS22の透過帯域を「WSS透過帯域」と称することがある。
図2に、WSS22の機能的な構成例に着目したブロック図を示す。図2に例示するように、WSS22は、機能的に、波長分離部(デマルチプレクサ:DMUX)221及び225と、光スイッチ(SW)222と、可変光減衰器(VOA)223と、波長多重部(マルチプレクサ:MUX)224と、を備えてよい。
光スイッチ222及びVOA223は、例示的に、WDM光の波長多重数(別言すると、チャネル数)に応じて複数備えられてよい。非限定的な一例として、光スイッチ222及びVOA223は、それぞれ、チャネル毎に備えられてよい。
デマルチプレクサ221は、光カプラ21から入力されるWDM光を波長単位で分離して各光スイッチ222に入力する。光カプラ21からデマルチプレクサ221に入力される光は、例示的に、スルー光、及び、異なる方路間をつなぐハブ(Hub)光のいずれかであってよい。
デマルチプレクサ225は、マルチプレクサ24から入力されるWDM光(アド光)を波長単位に分離して各スイッチ222に入力する。
光スイッチ222のそれぞれは、デマルチプレクサ221及び225から入力される光の波長いずれかを、波長設定に応じて選択してVOA223へ出力する。光スイッチ222に対する波長設定は、既述の装置制御部によって行なわれてよい。
VOA223は、対応する光スイッチ222から入力される光の減衰量を調整して透過光パワーを制御する。VOA223が、既述の「アッテネーション機能」に相当すると捉えてよい。VOA223での光の減衰量は、VOA223がもつ可変の光損失(「VOAロス」と称してもよい。)が制御されることで調整可能である。
マルチプレクサ224は、VOA223のそれぞれで透過光パワーが調整された各波長の光を波長多重して例えば光送信部13(ポストアンプ131)へ出力する。
スルー光及びハブ光はデマルチプレクサ221にて、アド光はデマルチプレクサ225にて、それぞれ波長単位で分離された後、光スイッチ222に入力され、光スイッチ222にて、アド光、スルー光、及び、ハブ光のいずれを通過させるかが選択される。デマルチプレクサ221、225及び光スイッチ222が、既述の「ポートスイッチ機能」に相当すると捉えてよい。
光スイッチ222を通過した光は、VOA223にて減衰量が調整されてマルチプレクサ224に入力され、マルチプレクサ224にて波長多重されて光送信部13(ポストアンプ131)へ出力される。
以上のデマルチプレクサ221、225、光スイッチ222、VOA223、及び、マルチプレクサ224が既述の空間光変調素子に相当すると捉えてよい。したがって、WSS22は、空間光変調素子の各機能を一体的に含んだ高機能な光デバイスの一例である。このようなWSS22をノード1の光スイッチ機能部分に適用することで、ノード1の拡張性を向上したり、コスト低減を図ったりすることができる。
光スイッチ222での波長選択は、例示的に、透過帯域制御部25(あるいは既述の装置制御部)によって制御されてよい。また、VOA223の減衰量(VOAロス)は、例示的に、VOA制御部53によって制御されてよい。
VOA制御部53は、透過帯域制御部25に備えられていてよい。透過帯域制御部25は、VOA制御部53によるVOA機能に着目して、「レベル制御部25」と称してもよい。
VOA制御部53は、例えば、光チャネルモニタ(OCM)52のモニタ値を基に、WSS22の出力光パワー(以下「WSS出力光パワー」と称することがある。)がターゲットパワーレベルに一致するようにVOAロスを制御する。なお、「ターゲットパワーレベル」は、「ターゲット値」と称してもよいし、「ターゲットレベル」と略称してもよい。
OCM52は、WSS22の入力光及び出力光の波長及びパワーをモニタ可能である。例示的に、光カプラ21で分岐された分岐光が入力モニタ光としてOCM52に入力されてよい。また、例示的に、WSS22の出力光の一部を光カプラ26によって分岐(「タップ」と称してもよい。)した分岐光が出力モニタ光としてOCM52に入力されてよい。
なお、図2に例示する光カプラ21及び26の機能は、光スプリッタ(SPL)やWSSを用いて実現されてもよい。また、透過帯域制御部25は、既述の装置制御部とは個別の制御部であってもよいし、装置制御部の一機能として当該装置制御部に組み込まれていてもよい。
透過帯域制御部25には、図2に例示するように、パスID検出器(Path-ID Detector)51が備えられてよい。パスID検出器51は、WSS22に入力される光のパスIDを検出する。「検出」は、「モニタ」と称してもよく、「パスID」は、「光ラベル」と称してもよい。そのため、パスID検出器51は、光ラベルモニタ51と称してもよい。
「光ラベル」は、或る波長の光が光ネットワークにおいて伝送される経路(「光パス」あるいは「波長パス」と称してよい。)を識別(あるいは検出)可能な情報の一例である。
光ラベル情報(「ライトラベルデータ」と称してもよい。)は、例示的に、当該光を送信する送信ノードに備えられた光送信機にて主信号光に重畳されてよい。
例えば、光ラベル情報は、周波数変調(FM)トーン信号として主信号光に重畳されてよい。主信号光に重畳されたFMトーン信号は、「主信号」に対する「副信号」と称してもよい。
副信号として主信号光に重畳された光ラベル情報は、周波数変調されているため、周波数軸方向にスペクトルの中心周波数が変動する。主信号光の受信ノードでは、当該スペクトルの中心周波数の変動を検出することで、光ラベル情報を検出することが可能である。
したがって、図2に例示する光ラベルモニタ51は、WSS22に入力される光のスペクトルの周波数変動を検出することで、光ラベル情報を検出することが可能である。光ラベルモニタ51での光ラベル情報の検出に関わる構成及び動作については、図5にて後述する。
次に図1の説明に戻ると、デマルチプレクサ23は、光カプラ21から入力されるドロップ光を波長分離して光送受信部14の光受信機(Rx)41へ出力する。光受信機41がコヒーレント受信可能であれば、光受信機41は、異なる複数波長の光が入力されても目的の受信波長の光を選択受信できる。したがって、デマルチプレクサ23は、入力ドロップ光を光受信機41に分岐する光カプラに代替されてもよい。
マルチプレクサ24は、光送受信部14の光送信機(Tx)42から入力されるアド光を波長多重してWSS22へ出力する。
なお、デマルチプレクサ23及びマルチプレクサ24の一方又は双方は、WSS等の透過帯域可変のフィルタや、光カプラ等を用いて構成してよい。
光送受信部14は、トランスポンダ14と称してよく、光受信部の一例として1又は複数の光受信機41(Rx)を備え、また、光送信部の一例として1又は複数の光送信機(Tx)42を備えてよい。
図3に、光送信機42の構成例を示し、図4に、光受信機41の構成例を示す。図3に示すように、光送信機42は、例示的に、デジタル信号処理部421と、コヒーレント信号光送信部422と、を備える。
デジタル信号処理部421は、送信デジタル信号をデジタル信号処理する。デジタル信号処理部421には、DSP(Digital Signal Processor)等の、演算能力を備えたプロセッサ回路あるいはプロセッサデバイスを適用してよい。
送信デジタル信号には、主信号データ及び光ラベル情報の一方又は双方が含まれてよい。また、送信デジタル信号には、トレーニング信号(「パイロット信号」と称してもよい。)が含まれてもよい。
トレーニング信号は、例示的に、光ネットワークのNEにおいて既知の信号であってよい。また、トレーニング信号は、後述するように予備パスへ一時的に送信される信号であってよい。
光ラベル情報は、光ネットワークを管理するネットワーク管理システム(NMS:図示省略)から光送信機42に与えられてよい。別言すると、光ラベル情報は、NMSから個々の光送信機42に割り当てられてよい。
光ラベル情報は、例示的に、光パスを識別する所定長のコードであってよい。「光パスの識別」は、「光パスの監視」と捉えてもよい。そのため、主信号光に重畳される光ラベル情報は、光パスの「監視信号」あるいは「SV(Supervisory)光」に相当すると捉えてもよい。
異なる送信波長の光送信機42には、互いに直交関係にある直交コードが監視信号として割り当てられてもよい。また、監視信号は、互いに異なる周波数のFMトーン信号であってよい。
FMトーン信号は、非限定的な一例として、正弦波信号であってよい。なお、監視信号の速度(例示的に、コードのビットレートや、FMトーン信号の周波数等)は、主信号データの速度に対して十分に低速であってよい。
そのため、図4及び図5にて後述するように、光ラベル情報を検出する光ラベルモニタ41及び51に用いる光検出器(フォトディテクタ)4122及び512は、主信号データの速度に対して十分に低速で検出動作可能であれば足りる。
デジタル信号処理部421で処理される送信デジタル信号は、例示的に、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の変調方式にて変調されてよい。
送信デジタル信号の変調には、光の異なる偏波成分のそれぞれに信号をマッピングする偏波多重技術が併用されてもよい。非限定的な一例として、DP(Dual Polarization)−QPSKあるいはPM(Polarization Mode)−QPSK等が送信デジタル信号の変調に用いられてよい。
例示的に、送信デジタル信号は、デジタル信号処理部421において、コンスタレーションマップ(複素平面又はIQ平面)に表象される送信シンボルにマッピングされてよい。送信シンボルは、IQ平面において同位相成分(I成分)と直交位相成分(Q成分)とで表象され、各成分について位相回転と分離とが施されてよい。
位相回転は、I/Q位相回転器(I/Qローテータ)4211によって実施されてよく、I成分デジタル信号及びQ成分デジタル信号の分離は、I/Q分離器(I/Qセパレータ)4212によって実施されてよい。
I/Qセパレータ4212によって分離されたI成分デジタル信号及びQ成分デジタル信号は、それぞれ例示的に、コヒーレント信号光送信部422に備えられたIQ変調器4222の駆動信号に用いられる。IQ変調器4222は、光変調器の一例である。
例えば、コヒーレント信号光送信部422は、I成分及びQ成分のそれぞれについて、デジタル−アナログ変換器(DAC)4223と、ドライバアンプ4224と、を備える。
I成分デジタル信号及びQ成分デジタル信号は、それぞれに対応するDAC4223にてアナログ信号に変換され、ドライバアンプ4224にて増幅されて、IQ変調器4222のIアーム及びQアームに対して設けられた駆動電極に与えられる。
IQ変調器4222は、Iアームを成す光導波路と、Qアームを成す光導波路と、を備え、光源4221の出力光である連続光が各光導波路を伝搬する。
光源(「送信光源」と称してよい。)4221には、例示的に、半導体レーザダイオード(LD)を適用可能であり、当該LDは、波長可変のチューナブルLDであってよい。チューナブルLDの発光波長を変えることで、光送信機42の送信信号光の波長(別言すると、送信波長)を変えることができる。
Iアーム及びQアームを成す各光導波路に対応して設けられた駆動電極に、ドライバアンプ4224から、送信デジタル信号のI成分及びQ成分に応じた駆動信号が与えられる。当該駆動信号によって、各光導波路を伝搬する光の位相が送信デジタル信号に応じて変化する。
当該光位相の変化に応じて各光導波路を伝搬した光の干渉度が変化して、送信デジタル信号に応じた光の点滅が生じる。すなわち、光源4221の出力光がIQ変調器4222にて送信デジタル信号に応じた駆動信号によって変調されて、主信号光である変調信号光が生成される。当該変調信号光に、主信号データと共にデジタル信号処理された光ラベル情報が、FMトーン信号として重畳されていることになる。
なお、光送信機42は、光ラベル情報を主信号に重畳しなくてよければ、デジタル信号処理部421にて光ラベル情報のデジタル信号処理は実施しなくてよい。別言すると、光送信機42は、光ラベル情報の重畳機能を備えなくてもよい。
次に、図4を参照して、光受信機41の構成例について説明する。図4に示す光受信機41は、例示的に、光受信部411と、光ラベルモニタ412と、を備えてよい。光ラベルモニタ412は、図2に例示した光ラベルモニタ51と同等の構成(図5により後述)であってよく、また、オプションであってもよい。
光受信部411は、例示的に、局発光源4111と、コヒーレント受信機4112と、を備える。
局発光源4111は、コヒーレント受信機4112でのコヒーレント受信(「検波」と称してもよい。)に用いられる局発光を出力する。局発光の波長が光受信機41の受信波長に相当すると捉えてよい。
局発光源(LO)4111には、図3に例示した送信光源4221と同様に、半導体LDを適用可能であり、波長可変のチューナブルLDであってよい。チューナブルLDの波長を変えることで、コヒーレント受信機4112で検波されて復調される光の波長、別言すると、光受信機41の受信波長を変えることができる。
コヒーレント受信機4112は、LO4111の発振光と受信信号光とを、例えば光位相ハイブリッドにて同じ位相及び異なる位相(例えば、90度異なる位相)で干渉させる。これにより、受信WDM光に含まれる波長のうち、受信希望チャネルに相当する波長の光信号(電界複素情報)が検出、復調される。したがって、既述のように、コヒーレント受信機4112にWDM光が入力されても、コヒーレント受信機4112は、目的の受信波長の光を選択受信することが可能である。
なお、コヒーレント受信機4112には、図示を省略したDSP等のデジタル信号処理部が備えられてよい。当該デジタル信号処理部によって、受信信号光の位相雑音や偏波変動を、デジタル信号処理にて補償してよい。
光ラベルモニタ412は、図2に例示した光ラベルモニタ51と同様に、受信信号光に重畳された光ラベル情報を検出する。例示的に、図4に示す光ラベルモニタ412は、狭帯域の光バンドパスフィルタ(BPF)4121と、フォトディテクタ(あるいはフォトダイオード)(PD)4122と、ローパスフィルタ(LPF)4123と、を備えてよい。
これらの構成要素4121〜4123は、図5に例示する光ラベルモニタ51の構成要素511〜513とそれぞれ同一若しくは同様であってよい。そのため、構成要素4121〜4123の説明は、便宜的に、構成要素511〜513の説明にそれぞれ置き換えて以下に説明する。
図5において、BPF511は、例示的に、狭帯域のBPFであって、BPF511の狭帯域通過特性の肩部分に相当する、受信WDM光(別言すると、主信号光)の帯域成分をPD512に通過させる。例示的に、BPF511の通過帯域特性は、図5の点線枠100において点線Fで表される。
BPF511を通過してPD512に入力される帯域通過成分は、主信号光にFMトーン信号で表される光ラベル情報(副信号)が重畳されていると、その中心周波数が周波数軸方向に変動する。
PD512は、BPF511のから入力される帯域通過成分を、その光パワーに応じた電気信号に変換する。別言すると、PD512の出力電気信号は、BPF511の出力光のパワーを表す。
ここで、BPF511の出力光パワーは、帯域通過特性Fにおいて斜線で示す領域の面積に相当する。例えば、点線枠100の上段に例示するように、BPF511の帯域通過成分の中心周波数が、主信号光に重畳された光ラベル情報に応じて周波数軸の右方向へ変動した場合、BPF511の帯域通過成分が増加する。このときのBPF511の出力光パワーは、斜線領域の面積に相当するP1で表される。
一方、点線枠100の下段に例示するように、BPF511の帯域通過成分の中心周波数が、主信号光に重畳された光ラベル情報に応じて周波数軸の左方向へ変動した場合、BPF511の帯域通過成分は減少する。このときのBPF511の出力光パワーは、斜線領域の面積に相当するP2で表される。
したがって、出力光パワーP1にビット“1”を割り当て、出力光パワーP2にビット“0”を割り当てることで、主信号に重畳された光ラベル情報に応じたビット列を検出することが可能となる。
LPF513は、例示的に、PD512の出力電気信号の高周波成分を除去して、PD512の出力電気信号を平均化する。なお、既述のようにPD512の動作速度が主信号データのシンボルレートに対して十分に低速であれば、PD512の出力電気信号は、PD512にて時間平均された信号となる。
以上のようにして、光ラベルモニタ51は、主信号光に周波数変調成分として重畳された光ラベル情報を検出あるいはモニタすることが可能である。
次に、図6に、上述したノード1をNEとして備える光ネットワークの構成例を示す。図6に示す光ネットワークは、例示的に、4台のノード#1〜#4を備える。
ノード#1は、例示的に、送信ノードの一例である「アドノード」である。ノード#2及び#3は、それぞれ、中継ノードの一例としての「スルーノード」である。ノード#4は、受信ノードの一例である「ドロップノード」である。
アドノード#1は、図1〜図3に例示したノード1の構成においてアド機能が有効なノードに相当すると捉えてよい。また、スルーノード#2及び#3は、それぞれ、図1〜図3に例示したノード1の構成においてスルー機能が有効なノードに相当すると捉えてよい。更に、ドロップノード#4は、図1〜図4に例示したノード1の構成においてドロップ機能が有効なノードに相当すると捉えてよい。
図6において、スルーノード#2及び#3は、例示的に、アドノード#1とドロップノード#4との間の異なる光パス#1及び#2に対して設けられている。光パス#1は、「第1の光パス」の一例であり、光パス#2は、「第2の光パス」の一例である。
なお、各光パス#1及び#2には、それぞれ、スルーノードが2台以上設けられてもよい。各光パス#1及び#2に対して設けられるスルーノードの台数は同じでもよいし異なっていてもよい。
アドノード#1は、各光パス#1及び#2のいずれにもWDM光を送信可能である。別言すると、アドノード#1は、各光パス#1及び#2の「送信ノード」又は「始点ノード」に相当する。
アドノード#1から光パス#1へ送信されたWDM光は、一方のスルーノード#2を経由して、ドロップノード#4へ伝送される。アドノード#1から光パス#2へ送信されたWDM光は、他方のスルーノード#3を経由して、ドロップノード#4へ伝送される。ドロップノード#4は、各光パス#1及び#2の「受信ノード」又は「終点ノード」に相当する。
ここで、光パス#1及び#2の一方は、現用パス(ワーキングパス)に設定されてよく、光パス#1及び#2の他方は、現用パスに対する予備パス(プロテクションパスあるいはリストレーションパス)に設定されてよい。なお、光パス#1及び#2の設定、及び、光パス#1及び#2のいずれを現用又は予備に設定するかは、例示的に、既述のNMSによって制御されてよい。
図6には、非限定的な一例として、光パス#1が実線で示す現用パスに設定され、光パス#2が点線で示すリストレーションパスとして予約設定されている様子を例示している。「予約設定」とは、予備パスが経由する各ノードにおいて、現用パスの障害等の発生に備えて、例えば予備パスによる使用帯域が予約されている状態にあると捉えてよい。使用帯域の予約は、例えばWSS22の透過帯域の予約と捉えてよい。
例えば、図6において運用中の現用パス#1に障害等が発生して現用パス#1が使用不能な状態に陥ると、当該使用不能状態が、現用パス#1の始点ノード及び終点ノードに相当するアドノード#1及びドロップノード#4にて検出される。当該「検出」は、便宜的に、「障害検出」と称してよい。
現用パス#1の障害検出に応じて、アドノード#1及びドロップノード#4は、互いにシグナリングを送受信して、予備パス#2を主信号光が疎通可能な状態に制御する。これにより、現用パス#1の光通信を予備パス#2で救済することができる。なお、既述の「光ラベル情報」は、図6の例において、現用パス#1及び予備パス#2を識別可能な情報に相当すると捉えてよい。
このようなパスの障害検出に応じたパス切り替え処理(「復旧処理」又は「救済処理」と称してもよい。)を含む、光パスの変更が生じると、変更後の光パスを伝送する光のパワーレベルが再調整される。光パワーレベルの再調整によって、例えば、変更前の光パスを通じた光通信と同等の通信品質を変更後の光パスにて確保、保証することが可能となる。
光パワーレベルの再調整では、例えば、光ネットワークを成す光伝送路2及び3に用いられている光ファイバの種類や、伝送損失、伝送距離等の伝送パラメータに応じて、波長毎の光パワーのターゲットレベルを変えて調整する。
例えば、光パス変更に関わるノード1において、WSS22によるVOAロスを波長毎に変更することで、ノード1の送信光パワーが制御される。波長単位のVOAロス制御は、「チャネルパワー制御」と称してよい。「チャネルパワー制御」は、例示的に、主信号光が光パスを疎通した状態で実施されてよい。
例えば図2にて説明したように、ノード1において、OCM52にてモニタされる主信号光のパワーレベルがターゲットレベルになるように、VOA制御部53がVOAロスを調整(別言すると、フィードバック制御)する。このような光パワー制御をノード1別に繰り返し実施することで、光パスについてのレベルダイヤを最適化することが可能である。
しかし、上述した光パワー制御では、例えば、予備パスのレベルダイヤが安定化するまでにかかる時間が長くなりやすい。そのため、例えば、現用パスに障害等が発生してから予備パスで安定した光通信が可能になるまでにかかる時間が長期化しやすい。
また、光パスの変更は、光パスに障害等が発生した場合に限らず、光ネットワークの再調整(「リグルーミング」と称してもよい。)において実施される場合もある。例えば、ROADM1の利点を活かしたダイナミックな方路変更(「リルート」と称してもよい。)に伴って、光パスの変更が実施される場合もある。
例示的に、ROADM1においては、波長無依存(Colorless)、方路無依存(Directionless)、及び、波長無衝突(Contention less)のいずれかの機能が実現されることがある。
波長無依存及び方路無依存を実現したROADM1は、CD(Colorless and Directionless)−ROADM1と称されることがある。また、波長無依存、方路無依存、及び、波長無衝突の3つを実現したROADM1は、CDC(Colorless, Directionless and Contention less)−ROADM1と称されることがある。
CD−ROADM1やCDC−ROADM1を用いた光ネットワークでは、主信号光の方路や1方路あたりの波長をダイナミックに変更することができる。
その一方で、近年の光ネットワークの大容量化及び高速化に伴って、使用可能な波長帯域(「システム帯域」と称してよい。)の利用効率を高めることも試みられている。
例えば、システム帯域をフレキシブルグリッド技術によって分割したり、システム帯域において細分化(又は、断片化)された波長(又は、波長帯域)を、フレキシブルグリッドの利点を活かしてデフラグすることでなるべくまとめることが検討されている。
波長デフラグによってまとめられた波長帯域には、新たな主信号光の光パスを割り当てることが可能になり、システム帯域の使用効率が向上する。
以上のような技術を採用した光ネットワークでは、光パスの障害発生時に限らずダイナミックな光方路変更が、将来の付加価値サービスや帯域使用効率の向上のために、頻繁に実施される可能性がある。
したがって、光パスを伝送する光パワーレベルの再調整を高速化することが重要な検討事項の1つであるといえる。そこで、以下では、光パスの障害発生時やリグルーミング時の光パス変更に伴う光パワーレベル制御の高速化について説明する。別言すると、ノード1のVOA制御部53によるVOAロス制御の高速化について説明する。
図7は、図2に例示したVOA制御部53の構成例を示すブロック図である。図7に示すVOA制御部53は、例示的に、ライトラベルデータベース(DB)管理部531、制御データDB532、モニタ値管理部533、妥当性評価部534、及び、モード制御部535を備える。
ライトラベルDB管理部531は、例示的に、光ラベルモニタ51で検出されたライトラベルデータ(以下「受信ラベル」と称してよい。)の登録(記憶)、検索、削除等を行なう。受信ラベルには、主信号光の信号源(「ソースノード」と称してよい。)を識別可能な情報や変調方式、信号レート、送信光源、使用波長帯域等の情報が含まれてよい。例えば、これらの情報のいずれかの組み合わせに関連付けたラベル情報が受信ラベルにおいて表示されてよい。
制御データDB532は、例示的に、自ノード1において過去に実施したVOAロス制御に用いた制御データを、ライトラベルDB管理部531で管理される受信ラベルと対応付けて記憶、管理する。制御データには、例示的に、VOAロスの調整値に対する、後段のノード(例えば、ROADM)の光パワー変動量と他の波長への干渉値とを多次のモーメント成分として指標化したデータが含まれてよい。
なお、制御データDB532は、ノード1内に備えられていればよく、VOA制御部530の外部に備えられていてもよいし、また、図2中に点線で例示するように透過帯域制御部25の外部に備えられていてもよい。
「制御データ」は、VOAロスの制御量(「制御幅」と称してもよい。)そのものであってもよいし、当該制御量を定めるために用いた情報であってもよいし、これらを複合的に含んでもよい。「制御データ」は、「制御情報」と称してもよいし、「設定データ」あるいは「設定情報」と称してもよい。
VOAロスの制御量を定めるために用いる情報の非限定的な一例としては、チャネルパワーレベルや、主信号光の種類、WDM光の波長多重数(別言すると、チャネル数)、光パスのルート、光ファイバの種類や、伝送損失、伝送距離等が挙げられる。これらの情報要素は、「伝送パラメータ」あるいは「制御パラメータ」と称してもよい。「主信号光の種類」は、変調方式の相違に相当すると捉えてもよい。
VOAロスの制御量は、例示的に、複数の伝送パラメータを複合的に用いて定められてよい。伝送パラメータは、光ネットワークの或る光パスについての「伝送条件」を示す情報あるいは変数であると捉えてもよい。
したがって、「制御データ」には、受信ラベルによって識別される光パスについての「伝送条件」を示す情報が含まれてよい。制御データDB532に記憶、蓄積される「制御データ」は、「過去の制御データ」である。別言すると、現在(現時点)が第1のタイミングに相当すると捉えれば、「過去の制御データ」は、第1のタイミングよりも前の第2のタイミングでの「制御データ」に相当すると捉えてよい。
「過去の制御データ」は、例示的に、受信ラベルによって識別された光パスについて過去に実施したVOAロス制御によって、WSS22の出力光パワーレベルがターゲットレベルに安定化(「収束」と称してもよい。)した時の制御データである。
「過去の制御データ」によって示される伝送条件と、現在の或る光パスの伝送条件との比較によって、「過去の制御データ」が或る光パスのチャネルパワー制御に再利用可能か否かを評価できる。当該評価を行なうのが妥当性評価部534である。
なお、例示的な本実施形態において、「制御データ」は、VOAロスの制御に用いられるデータであるから、「VOAロス制御データ」と称してもよい。あるいは、VOAロスの制御はWSS22の透過帯域制御に相当するから、「制御データ」は、「WSS制御データ」と称してもよい。更には、制御対象のWSS22は光デバイスの一例であるから、「制御データ」は、「光デバイス制御データ」と称してもよい。
以上のようにして、信号源や変調方式、信号レート等を識別可能な受信ラベルと、当該受信ラベルによって識別される光パスについて過去にチャネルパワーが安定的に収束した時の制御データとを、光ネットワークのNEにおいてデータベース化しておく。
次に、図7において、モニタ値管理部533は、例示的に、OCM52(図2参照)によるモニタ結果であるモニタ値(以下「OCMモニタ値」と称してよい。)を記憶、管理する。OCMモニタ値は、モニタ値管理部533において、ポート別に管理されてよい。「ポート」は、WDM光が伝送される経路(「WDMライン」と称してもよい。)に対応して設けられてよい。例えば、ノード1が、複数のWDMラインを収容可能なハブ(HUB)構成を有する場合、各WDMラインを識別可能な情報(例えば、ポート識別子)によってOCMモニタ値が管理されてよい。
なお、ライトラベルDB管理部531、制御データDB532、及び、モニタ値管理部533は、いずれも例示的に、記憶部、記憶装置あるいは記憶媒体を用いて実現されてよい。記憶部、記憶装置及び記憶媒体は、便宜的に、「メモリ」と総称してよい。
そのため、ライトラベルDB管理部531、制御データDB532、及び、モニタ値管理部533は、それぞれ便宜的に、メモリ531、532、及び、533と表記してよい。また、各メモリ531〜533は、物理的に個別のメモリであってもよいし、一部が物理的に1つのメモリに一体化されていてもよい。
別言すると、メモリ531〜533の一部又は全部は、物理的な1つのメモリにおいてアドレスによって区別される記憶領域に相当すると捉えてもよい。「メモリ」には、ランダムアクセスメモリ(RAM)や、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)等を適用してよい。
次に、図7において、妥当性評価部534は、受信ラベルを基に制御データDB532を検索してヒットした過去の制御データと、現在のOCMモニタ値と、に基づいて、当該制御データを現在のチャネルパワー制御に再利用してよいか否かの妥当性を評価する。
例えば、現在のOCMモニタ値に基づいてVOAロスを目標値に制御する際の制御データと、過去の制御データと、の差分(あるいは類似度)が所定の許容範囲にあれば、妥当性評価部534は、過去の制御データを再利用してよいと評価してよい。一方、当該差分が許容範囲外であれば、妥当性評価部534は、過去の制御データを再利用することは妥当でないと評価してよい。
妥当性評価部534は、過去の制御データを再利用してよいとの評価結果に応じて、過去の制御データをモード制御部535に与える。
モード制御部535は、妥当性評価部534から過去の制御データが与えられれば、当該制御データに従ってWSS22のVOAロスを制御する。
例えば、モード制御部535は、図2に例示した各VOA223の減衰量を、妥当性評価部534から与えられた制御データに従って、チャネル単位に制御できる。過去の制御データに基づくVOAロス制御により、ノード1の送信光パワーレベルがターゲットレベルに収束するまでの時間を短縮できる。
別言すると、光デバイスの一例であるWSS22の立ち上げ速度の高速化、ひいては、特定チャネルの光パス(「チャネルパス」と称してもよい。)の立ち上げ速度の高速化を図ることができる。そのため、過去の制御データに基づくVOAロス制御は、便宜的に、「高速モード制御」と称してもよい。
一方、過去の制御データの再利用が妥当でないと妥当性評価部534で評価された場合、モード制御部535は、現在のOCMモニタ値に基づいて通常通りにVOAロス制御を実施してよい。現在のOCMモニタ値に基づく通常のVOAロス制御は、便宜的に、「通常モード制御」と称してよい。
以上のように、モード制御部535は、妥当性評価部534による過去の制御データの再利用の妥当性評価結果に応じて、高速モード制御と通常モード制御とを選択的に実施することが可能である。
なお、モード制御部535によるVOAロスの制御量の目標値は、OCM52にて波長毎に得られる自ノード1のOCMモニタ値と、他ノードから通知される波長毎のOCMモニタ値(あるいは、その補正値でもよい。)と、に基づいて設定されてよい。
例えば、VOAロスの制御量の目標値は、自ノード1のOCMモニタ値と、他ノードから通知(「フィードバック」と称してもよい。)される補正値と、の合算値として設定されてよい。
そのため、モード制御部535は、自ノード1とは異なる他ノード1との間で、最新の制御データを送受信することが可能である。
なお、VOAロスの制御量の目標値は、主信号光についてのプリエンファシス(PE)量やチャネル等化量(CHEQ)、ゲインチルト(TILT)等を加味して設定されてもよい。「PE」や「CHEQ」、「TILT」は、伝送パラメータを基に計算されてよい。
図8に、光ネットワークの初期立ち上げ時に、通常モード制御にて波長単位のVOAロス制御(チャネルパワー制御)を実施する例を示す。また、図9に、光ネットワークの初期立ち上げ時に、高速モード制御にてチャネルパワー制御を実施する例を示す。
なお、図8及び図9には、WDM光において運用中のチャネルCH1〜CH5に対してチャネルCH6が増設される場合を想定している。また、図8及び図9において、ノードAは、主信号光であるWDM光の伝送方向の上流に位置する上流ノードに相当し、ノードBは、当該伝送方向の下流に位置する下流ノードに相当する。
図6の例では、アドノード#1は、スルーノード#2及び#3並びにドロップノード#4に対する「上流ノード」に相当する。スルーノード#2及び#3は、アドノード#1に対する「下流ノード」に相当すると共に、ドロップノード#4に対する「上流ノード」に相当する。ドロップノード#4は、スルーノード#2及び#3並びにアドノード#1に対する「下流ノード」に相当する。
図8に例示するように、通常モード制御では、上流ノードA及び下流ノードBのチャネルパワー制御の干渉を避けるため、例えば、上流ノードAから下流ノードBへの順番に、増設チャネルCH6のチャネルパワー制御を実施してよい。
これに対し、図9の例では、チャネルパワー制御の対象チャネルCH6を把握した上で、高速モード制御にてチャネルパワー制御を実施することで、上流ノードA及び下流ノードB間のチャネルパワー制御の干渉を回避できる。
そのため、上流ノードAと下流ノードBとで並行してチャネルパワー制御を高速モード制御にて実施でき、増設波長CH6の光パスに対する制御時間をトータルで短縮することが可能である。
次に、図10を参照して、初期立ち上げ時に実施する通常モード制御によるチャネルパワー制御の一例を説明する。初期立ち上げ時には、光ネットワークの各NEのVOA制御部53において、ライトラベルデータ及び制御データが未だ十分には蓄積されていない状態であるため、図8に例示した「通常モード制御」による「順次立ち上げ」を行なう。
例えば図6において、ノード#1及び#3は、それぞれ、NMSからの制御に従って、現用パス#1に対する予備パス#2の設定を行なう(処理P11)。例えば、ノード#1及び#3は、NMSからの制御に応じて、WSS22に対して予備パス#2に対応する波長の帯域予約を行なう。なお、中継ノード#3に対する予備パス#2の設定は、NMSからの制御を受けた始点ノード#1がNMSに代わって制御してもよい。
現用パス#1及び予備パス#2の始点ノード#1は、現用パス#1に主信号光を送信すると共に、予備パス#2にトレーニング信号光を送信する(処理P12)。トレーニング信号光は、テスト信号光あるいはパイロット信号光と称してもよい。トレーニング信号光には、例示的に、特定のテストパターン信号成分を有する信号光を適用してよい。テストパターン信号には、例示的に、送信データ信号(「クライアント信号」と称してもよい。)に代えて、擬似ランダムビットシーケンス(PRBS)を挿入した信号を適用してよい。
そして、始点ノード#1は、現用パス#1及び予備パス#2のそれぞれについてOCMモニタ値に基づいて通常モード制御によるチャネルパワー制御を行なう。
例えば、ノード#1は、OCMモニタ値(別言すると、ノード#1の送信光パワー)がターゲットパワーと一致するように、VOA制御部53によって、現用パス#1及び#2のそれぞれに対応するWSS22のVOAロスを制御する。
当該チャネルパワー制御は、例示的に、図10の処理P13〜P17及び処理P17のNOルートに示されるループ処理に相当する。例えば、ノード#1は、処理P16で取得されるOCMモニタ値がターゲット値に一致するまで(処理P17でYESと判定されるまで)、VOA制御部53によって、各パス#1及び#2のそれぞれに対応するWSS22のVOAロスを調整する(処理P14)。当該調整に応じてWSS制御データが更新される(処理P15)。
VOAロスの調整(処理P14)は、他のノード、例えば下流ノード#2及び#3からのフィードバック情報を加味して実施されてよい。フィードバック情報は、例示的に、下流ノード#2及び#3での受信光パワーレベルを示す情報であってよい。
したがって、ノード#1は、自ノード#1のOCMモニタ値と、他ノード#2及び#3での受信光パワーレベル情報と、を基に、VOAロスを制御して各パス#1及び#2のチャネルパワーを最適化制御してよい。
当該チャネルパワー制御の過程において、始点ノード#1は、WSS制御データを下流ノード#2及び#3へ、WSS制御データが更新される毎に通知してよい(処理P13)。ただし、通知の頻度は、適宜に、調整してよい。WSS制御データの他ノード#2及び#3への通知には、SV光を利用してよい。
その後、OCMモニタ値がターゲット値に一致すれば(処理P17でYESの場合)、ノード#1は、その時のWSS制御データを予備パス#2の光ラベル情報と関連付けて制御データDB532(図7参照)に登録する(処理P18)。
WSS制御データの制御データDB532への登録が完了すれば、ノード#1は、例えば、予備パス#2についてのVOAロスを制御して予備パス#2への送信光パワーレベルを待機レベルに減衰してよい(処理P19)。「待機レベル」は、例示的に、下流ノード#2〜#4が光ラベル情報を受信、識別可能なレベルであってよい。「待機レベル」は、トレーニング信号光の送信開始時(初期立ち上げ時)の光パワーレベル(「初期レベル」と称してもよい)よりも大きく、且つ、ターゲットレベルよりも小さいレベルに設定されてよい。
図12に、初期レベル、待機レベル、及び、ターゲットレベルの関係の一例を示す。図12において、ポイントA、B及びCが、それぞれ、初期レベル、待機レベル及びターゲットレベルを表し、いずれもWSS透過帯域の出力光パワーレベルを表すと捉えてよい。
ポイントAは、初期立ち上げ時におけるWSS透過帯域の出力光パワーレベルに相当するポイントと捉えてよい。
ポイントBは、光ラベル情報を受信、識別可能な待機レベルを表し、例示的に、光ラベル情報の最小受信感度を満たすレベルに相当すると捉えてもよい。
ポイントCは、例示的に、主信号光がエラーフリーで疎通可能なターゲットレベルを表す。
ノード#1は、予備パス#2への送信光パワーを待機レベルに減衰した後、予備パス#2へのトレーニング信号光の送信を停止してよい(図10の処理P20)。
なお、上述した処理P13〜P18は、始点ノード#1よりも下流の下流ノード#2及び#3においても、それぞれ、実施されてよい。別言すると、光ネットワークを成すNEのそれぞれは、現用パス#1については主信号光を基に、予備パス#2についてはトレーニング信号光を基に、それぞれ、WSS制御データの取得、DB登録、他ノードへの通知等を実施してよい。
以上のようにして、光ネットワークを成す各NEにおいて、現用パス#1及び#2のそれぞれについて、WSS制御データのDB化が可能になる。
次に、図11を参照して、現用パス#1のインサービス後に、予備パス#2への切り替えトリガが発生した場合の、予備パス#2上のノード#3における処理の一例について説明する。切り替えトリガは、現用パス#1に障害等が発生した場合のリストレーション要求や、リグルーミング時のリルート要求に応じて発生、検出されてよい。
図11に例示するように、既述のとおり予備パス#2へは待機レベルの光が送信されている(処理P21)。ここで、予備パス#2の始点ノード#1及び下流ノード#3は、下流ノード#3及び#4が待機レベルの受信光から光ラベル情報を検出できるように、WSS透過帯域のVOAロス制御をVOA制御部53によって実施している。したがって、予備パス#2の下流ノード#3及び#4は、それぞれ、待機レベルの受信光から光ラベル情報を同時並行的に検出することができ、光ラベル情報に基づく制御にかかる時間の短縮化を図ることができる。
光ラベルモニタ51にて光ラベル情報の受信が検出されると(処理P22でYESの場合)、VOA制御部53(例えば、妥当性評価部534)は、当該光ラベル情報をキーにして制御データDB532を検索する(処理P23)。
妥当性評価部534は、当該検索により得られた過去のWSS制御データと、現在のOCMモニタ値に基づいてVOAロスを目標値に制御する際のWSS制御データと、の差分が許容範囲にあるか否かをチェック(評価)する(処理P24)。
なお、制御データが複数のパラメータに依存する多変量である場合、当該評価には、例示的に、マハラノビス距離等の多変量解析を用いて各制御データの類似度(あるいは相関)を求めることで実施してよい。類似度が高いほど、制御データ間の差分が小さくなると捉えてよい。
差分が許容範囲にあれば(処理P24でYESの場合)、妥当性評価部534は、制御データDB532から取得した過去のWSS制御データの再利用が妥当であると判断して、過去のWSS制御データをモード制御部535に与える。これにより、モード制御部535は、高速モード制御にてVOAロス制御を実施する(処理P25)。
このとき、図13に例示するように、初期レベルではなく待機レベルを起点としたターゲットレベルへの制御となるため、予備パス#2の立ち上げ完了までの時間を短縮できる。
なお、高速モード制御には、制御データDB532に蓄積された過去のWSS制御データをモデル化した内部モデルに基づく予測制御を用いてよい。当該予測制御については、図14にて後述する。
一方、処理P22で光ラベル情報の受信が検出されていない場合(NOの場合)、及び、処理P24で過去の制御データの再利用が妥当でないと評価された場合(NOの場合)、VOA制御部53は、通常モード制御にてVOAロス制御を実施してよい。
例えば、VOA制御部53は、図11の処理26〜P30及び処理P30のNOルートに示されるループ処理を実施してよい。例示的に、ノード#3は、処理P29で取得されるOCMモニタ値がターゲット値に一致するまで(処理P30でYESと判定されるまで)、VOA制御部53によって、予備パス#2に対応するWSS22のVOAロスを調整する(処理P27)。当該調整に応じてWSS制御データが更新される(処理P28)。
なお、処理P29で取得されるOCMモニタ値は、処理P25で高速モード制御が実施されていれば、その制御結果が反映された値であってよい。
VOAロスの調整(処理P27)は、他のノード、例えば下流ノード#4からのフィードバック情報を加味して実施されてよい。フィードバック情報は、例示的に、下流ノード#4での受信光パワーレベルを示す情報であってよい。
したがって、ノード#3は、自ノード#3のOCMモニタ値と、他ノード#4での受信光パワーレベル情報と、を基に、VOAロスを制御して予備パス#2のチャネルパワーを最適化制御してよい。
当該チャネルパワー制御の過程において、ノード#3は、WSS制御データを下流ノード#4へ、WSS制御データが更新される毎に通知してよい(処理P26)。ただし、通知の頻度は、適宜に、調整してよい。WSS制御データの他ノード#4への通知には、SV光を利用してよい。他ノード#4がスルーノードであれば、当該スルーノードにおいても、上述したノード#3と同様の処理が実施されてよい。
その後、OCMモニタ値がターゲット値に一致すれば(処理P30でYESの場合)、ノード#3は、その時のWSS制御データを予備パス#2の光ラベル情報と関連付けて制御データDB532(図7参照)に登録する(処理P31)。以降、ノード#3は、処理P21に戻って処理を繰り返してよい。制御データDB532には、最新のWSS制御データが登録、記憶されてゆく。
なお、予備パス#2は、複数の現用パスに共用されるシェアードメッシュリストレーション(SMR)パスに設定されていることがある。SMRパスに設定された予備パス#2は、実際に切り替えトリガが発生するまで、複数の現用パスのいずれを救済するかが定まらない。
しかし、ノード#3は、待機レベルにて少なくとも光ラベル情報を受信、識別可能な状態にあるので、切り替えトリガの発生に応じて始点ノード#1が送信する光ラベル情報に変化が生じたことを検出可能である。
したがって、上述した処理P22で受信を検出した光ラベル情報に変化が生じていれば、VOA制御部53は、変化後の光ラベル情報から救済対象の現用パスの識別が可能である。VOA制御部53は、上述した処理P23において、変化後の光ラベル情報をキーにして制御データDB532を検索すればよい。
以上のように、予備パス#2上のNE(複数であってよい)は、いずれも待機レベルにて光ラベル情報を受信、識別可能である。したがって、光ネットワークレベルで見ると、図9に例示したように、予備パス#2のNEそれぞれで、同時並行的に、WSS透過帯域パワーレベルの立ち上げ制御を高速モード制御にて実施可能である。
次に、図14を参照して、高速モード制御時の内部モデルに基づく予測制御について説明する。図14には、例示的に、制御データDB532から過去の制御データを抽出してモデル調整処理を施すことで内部モデル540を生成する様子を例示している。
生成された内部モデル540に基づいて、VOA制御部53(例えば、モード制御部535)が、高速モード制御時の予測制御を実施する。
例えば、調節器5351は、VOAロスの目標値に応じたVOAロスの制御量(「操作量」と称してもよい。)を、WSS22に与える。当該操作量に応じて内部モデル540が調節器5351の出力操作量をフィードバック制御する。
なお、WSS22の出力に加わる外乱は、例示的に、外乱除去器5352によって除去することが可能である。
以上のような予測制御により、モード制御部535は、OCMモニタ値のフィードバックや他ノードからの制御データのフィードバックを待たずに、高速モード制御を実施できる。
したがって、図13に例示した、待機レベルからターゲットレベルへの予備パス#2の立ち上げ制御時間を、更に短縮することができる。
以上説明したように、光ネットワークを成すNEは、光パスへの送信チャネルパワー制御に関わる過去の制御データを蓄積、DB化しておく。そして、光パスの障害発生やリグルーミングに伴う光パス変更時に、NEは、再利用可能な過去の制御データを用いて、変更先の光パスへの送信チャネルパワーを制御する。
したがって、変更先の光パスのチャネルパワーがターゲット値に到達するまでの時間を短縮することができ、パス障害の復旧や光ネットワークのリグルーミングを高速化することができる。
また、光ラベル情報を用いて光パスを識別するため、変更先の光パスがSMRパスに設定されていても、当該SMRパスに対して高速モード制御によるチャネルパワー制御が可能である。したがって、キャリアグレードの性能と品質とを実現可能な高速な光パス変更制御が可能になる。
1 光伝送装置(OADM)
2,3 光伝送路
11 受信部
111 光増幅器(光アンプ、プリアンプ)
12 OADM部
21,26 光カプラ(CPL)
22 波長選択スイッチ(WSS)
221,225 波長分離部(デマルチプレクサ:DMUX)
222 光スイッチ(SW)
223 可変光減衰器(VOA)
224 波長多重部(マルチプレクサ:MUX)
23 波長分離部(デマルチプレクサ:DMUX)
24 波長多重部(マルチプレクサ:MUX)
25 透過帯域制御部(レベル制御部)
51 パスID検出器(光ラベルモニタ)
511 光バンドパスフィルタ(BPF)
512 フォトディテクタ(フォトダイオード)(PD)
513 ローパスフィルタ(LPF)
52 光チャネルモニタ(OCM)
53 VOA制御部
531 ライトラベルデータベース(DB)管理部
532 制御データDB
533 モニタ値管理部
534 妥当性評価部
535 モード制御部
5351 調節器
5352 外乱除去器
540 内部モデル
13 送信部
131 光増幅器(光アンプ、ポストアンプ)
14 送受信部
41 光受信機
411 光受信部
4111 局発光源
4112 コヒーレント受信機
412 パスID検出器(光ラベルモニタ)
4121 光バンドパスフィルタ(BPF)
4122 フォトディテクタ(フォトダイオード)(PD)
4123 ローパスフィルタ(LPF)
42 光送信機
421 デジタル信号処理部
4211 I/Q位相回転器(I/Qローテータ)
4212 I/Q分離器(I/Qセパレータ)
422 コヒーレント信号光送信部
4221 光源(送信光源)
4222 光変調器(IQ変調器)
4223 デジタル−アナログ変換器(DAC)
4224 ドライバアンプ

Claims (9)

  1. 第1の光パスと第2の光パスとが設定される光ネットワークにおいて前記第2の光パスに位置する光伝送装置であって、
    前記第2の光パスを通じて受信されるトレーニング信号光に基づいて実施した、前記第2の光パスへの送信光パワー制御の制御データを記憶する記憶部と、
    主信号光を伝送する光パスが前記第1の光パスから前記第2の光パスへ変更される光パス変更の検出に応じて、前記記憶部に記憶された制御データに基づいて前記第2の光パスへの送信光パワーを制御する制御部と、
    を備えた、光伝送装置。
  2. 前記第2の光パスへの送信光パワーの減衰量を可変する可変光減衰器を備え、
    前記制御データは、前記減衰量の制御に用いられるデータである、請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記制御部は、
    前記トレーニング信号光に重畳された、前記第2の光パスを識別可能な光ラベル情報を検出する検出器を備え、
    前記検出器で検出された前記光ラベル情報に変化が生じたことをもって、前記光パス変更を検出する、請求項1又は2に記載の光伝送装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第2の光パスへの送信光パワーをモニタするモニタと、
    前記モニタによる現在のモニタ結果に基づいて、前記記憶部に記憶された前記制御データの再利用の妥当性を評価する評価部と、を備え、
    前記評価部にて再利用が妥当であると評価された前記制御データを、記前記第2の光パスへの送信光パワー制御に用いる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光伝送装置。
  5. 前記トレーニング信号光は、前記検出器にて前記光ラベル情報が正しく識別可能なパワーレベルにて送信され、
    前記パワーレベルは、前記トレーニング信号光の送信開始時の初期レベルよりも大きく、かつ、前記第2の光パスへの送信光パワーのターゲットレベルよりも小さい、請求項3に記載の光伝送装置。
  6. 前記第1の光パスは、現用パスに設定され、
    前記第2の光パスは、前記現用パスに対する予備パスに設定されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光伝送装置。
  7. 前記予備パスは、前記現用パスを含む複数の現用パスに共用されるシェアードメッシュリストレーションパスである、請求項6に記載の光伝送装置。
  8. 第1の光パスと第2の光パスとが設定される光伝送システムであって、
    前記第1及び第2の光パスの送信ノードと、
    前記送信ノードと前記第1及び第2の光パスの受信ノードとの間の前記第2の光パスに位置する中継ノードと、を備え、
    前記送信ノードは、
    前記第2の光パスへトレーニング信号光を送信する送信部を備え、
    前記中継ノードは、
    前記第2の光パスを通じて受信されるトレーニング信号光に基づいて実施した、前記受信ノードへ向かう方向の前記第2の光パスへの送信光パワー制御の制御データを記憶する記憶部と、
    主信号光を伝送する光パスが前記第1の光パスから前記第2の光パスへ変更される光パス変更の検出に応じて、前記記憶部に記憶された制御データに基づいて前記第2の光パスへの送信光パワーを制御する制御部と、
    を備えた、光伝送システム。
  9. 第1及び第2の光パスの送信ノードから前記第2の光パスへトレーニング信号光を送信し、
    前記送信ノードと前記第1及び第2の光パスの受信ノードとの間の前記第2の光パスに位置する中継ノードにおいて、前記第2の光パスを通じて受信されるトレーニング信号光に基づいて実施した、前記受信ノードへ向かう方向の前記第2の光パスへの送信光パワー制御の制御データを記憶部に記憶し、
    前記中継ノードにおいて、主信号光を伝送する光パスが前記第1の光パスから前記第2の光パスへ変更される光パス変更の検出に応じて、前記記憶部に記憶された制御データに基づいて前記第2の光パスへの送信光パワーを制御する、
    光伝送制御方法。
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