JP2016151806A - 電子機器、情報処理システム及び緊急情報送信システム - Google Patents

電子機器、情報処理システム及び緊急情報送信システム Download PDF

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道博 長石
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Abstract

【課題】 バッテリー制約の大きい条件下でも、緊急状態用の電源を適切に確保することで、確実性の高い位置計測、情報送信を行う電子機器、情報処理システム及び緊急情報送信システム等を提供すること。【解決手段】 電子機器100は、位置情報を取得する位置情報取得部110と、取得した位置情報の送信処理を行う送信処理部120と、バッテリー10を含み、バッテリー10は、通常状態であると判定された場合に、位置情報取得部110及び送信処理部120に対して電力を非供給とし、緊急状態であると判定された場合に、位置情報取得部110及び送信処理部120に対して電力を供給し、位置情報取得部110は緊急状態での位置情報を取得し、送信処理部120は当該緊急状態での位置情報の送信処理を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器、情報処理システム及び緊急情報送信システム等に関する。
緊急時や非常時に、その時の場所をGPS(Global Positioning System)で計測し、状況と共に知らせることは大変有効である。すでにGPS付の携帯電話や、小型のGPS専用機器は広く用いられており、これらの機器は緊急時の情報送信に非常に適した機器と言える。
しかし、携帯電話や小型専用機器は、紛失のおそれがあり、また第三者が容易に電源を切ることができるため、位置の確認や非常時の対応が不十分な面がある。それに対して、GPSを内蔵した腕時計(広義にはバンド型機器であり、さらに広義にはウェアラブル機器)は、普段腕(広義にはユーザーの任意の部位)に付けているので、紛失などの心配が少ない。
ところが、GPSによる位置計測は、一般に継続的に測位をするための消費電力が大きい。腕時計の場合、大きなバッテリーを使うことが難しいため、電力の確保が厳しく、緊急時における確実な位置計測、緊急情報送信を保証することができない。
緊急時でも確実に通信を行うため、機器内部の電源を遮断し、外部の電源を使う手法が特許文献1に開示されている。しかし特許文献1は自動車等の大型の移動体に適用することを想定している。そのため、種々の機構(例えば特殊な形状のコネクター)が必要となり、GPSを内蔵した腕時計のような小型の携帯機器に適用することは困難である。
特開2002−49997号公報
上述したように、緊急時に位置情報を含む緊急情報を送信する電子機器やシステムにおいて、当該機器等が適切にユーザーに携帯される必要があるという観点から考えれば、時計型等、ウェアラブル型の電子機器を用いることが好ましい。一方、ウェアラブル型の電子機器では、小型軽量化が重要であるため、バッテリー容量を大きくすることが難しく、緊急時にGPS等を動作させる電力を確保できないおそれが出てくる。
特許文献1のように、緊急時の電源制御に関する手法は種々知られているが、腕時計等の機器での緊急情報送信を行う場合に、確実性を高める手法は従来みられるものでなかった。
本発明の幾つかの態様によれば、バッテリー制約の大きい条件下でも、緊急状態用の電源を適切に確保することで、確実性の高い位置計測、情報送信を行う電子機器、情報処理システム及び緊急情報送信システム等を提供することができる。
本発明の一態様は、位置情報を取得する位置情報取得部と、取得した位置情報の送信処理を行う送信処理部と、バッテリーと、通常状態と緊急状態とを判定する制御部と、を含み、前記バッテリーは、前記通常状態であると判定された場合に、前記位置情報取得部及び前記送信処理部に対して電力を非供給とし、前記緊急状態であると判定された場合に、前記位置情報取得部及び前記送信処理部に対して電力を供給し、前記位置情報取得部は、前記緊急状態であると判定された場合に、前記バッテリーから供給された電力に基づいて、前記緊急状態での前記位置情報を取得し、前記送信処理部は、前記緊急状態での前記位置情報の送信処理を行う電子機器に関係する。
本発明の一態様では、バッテリーは通常状態では位置情報取得部、送信処理部に電力を供給せず、緊急状態で電力を供給する。そのため、緊急状態では位置情報の取得、及び送信処理が可能となるため、緊急情報送信動作を実行できる。さらに、通常状態では位置情報取得部、送信処理部での電力消費を抑止できるため、緊急情報送信の確実性を向上させること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記通常状態において動作する内部回路をさらに含み、前記制御部は、前記通常状態における前記内部回路の制御、及び前記緊急状態における前記位置情報取得部及び前記送信処理部の制御を行ってもよい。
これにより、本実施形態に係る電子機器として、通常状態で動作する内部回路を含み、緊急情報送信動作以外の動作を行う機器を実現すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記バッテリーは、前記内部回路、前記位置情報取得部及び前記送信処理部に対して前記電力を供給可能であり、前記制御部は、前記通常状態においても、前記緊急状態における前記位置情報取得部及び前記送信処理部の動作用のバッテリー容量を確保するように前記バッテリーの電源制御を行ってもよい。
これにより、内部回路等の動作と緊急情報送信動作の両方で、バッテリーを共用とした場合であっても、適切な電源制御を行うことで、緊急情報送信動作の確実性を高めること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記内部回路は、前記緊急状態と判定された場合に、動作を停止してもよい。
これにより、緊急状態での内部回路での電力消費を抑止し、緊急情報送信動作の確実性を高めること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記制御部は、前記緊急状態であると判定された場合に、前記バッテリーから前記内部回路への前記電力の供給を停止する制御を行ってもよい。
これにより、緊急状態での内部回路での電力消費を抑止し、緊急情報送信動作の確実性を高めること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記バッテリーである第1のバッテリーと、前記第1のバッテリーとは異なる第2のバッテリーとを含み、前記第2のバッテリーは、前記通常状態と判定された場合に、前記内部回路に対して電力を供給し、前記第1のバッテリーは電源を非供給としてもよい。
これにより、緊急情報送信動作用の専用バッテリーと、内部回路の動作用のバッテリーとを分けること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記内部回路は、ユーザーの生体情報を取得する生体情報取得用回路であり、前記制御部は、前記生体情報に基づいて、前記緊急状態であるか否かの判定を行ってもよい。
これにより、内部回路で生体情報を取得すること、及び当該生体情報に基づいて緊急状態を判定すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、ユーザーによる操作を受け付ける操作部をさらに含み、前記位置情報取得部及び前記送信処理部は、前記操作部に対する操作に基づいて、前記緊急状態であると判定された場合に、前記バッテリーからの前記電力に基づいて、動作を行ってもよい。
これにより、操作部に対する操作に基づいて、緊急状態での動作を行うこと等が可能になる。
また、本発明の一態様では、電子機器を外部機器に取り付けるためのコネクターをさらに含み、前記バッテリーは、前記位置情報取得部及び前記送信処理部用のバッテリーであってもよい。
これにより、本実施形態に係る電子機器として、コネクターにより外部機器に接続される機器であって、位置情報取得部及び送信処理部用のバッテリーを有する機器を実現すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記コネクターは、電気的な接続に用いられる接続用端子を有し、前記位置情報取得部及び前記送信処理部は、前記接続用端子を介して、前記外部機器と電気的に接続されてもよい。
これにより、電子機器と外部機器とを物理的に接続するだけでなく、電気的に接続すること等が可能になる。
また、本発明の他の態様は、位置情報を取得する位置情報取得部と、取得した位置情報の送信処理を行う送信処理部と、外部機器との接続用端子と、を含み、前記位置情報取得部及び前記送信処理部は、緊急状態と判定された場合に、前記接続用端子により接続される前記外部機器に含まれるバッテリーからの電力に基づいて動作を行い、通常状態と判定された場合に、非動作となる電子機器に関係する。
本発明の他の態様では、接続用端子により外部機器に接続され、緊急状態で外部機器のバッテリーにより動作して、位置情報の取得、送信を行う。これにより、外部機器に接続されることで、緊急情報送信動作を実行可能な電子機器を実現できる。また、通常状態では位置情報取得部及び送信処理部は非動作となるため、通常状態での不要な動作による外部機器のバッテリーの消耗を抑止することも可能である。
また、本発明の一態様では、前記送信処理部は、前記接続用端子を介して、前記外部機器から情報を取得し、前記情報を送信する処理を行ってもよい。
これにより、外部機器からの情報を送信することが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記外部機器は、生体情報を検出する生体情報検出装置であり、前記送信処理部は、前記接続用端子を介して、前記情報として前記生体情報を取得し、前記生体情報を送信する処理を行ってもよい。
これにより、外部機器からの生体情報を送信することが可能になる。
また、本発明の一態様では、ユーザーによる操作を受け付ける操作部をさらに含み、前記位置情報取得部及び前記送信処理部は、前記操作部に対する操作に基づいて、前記緊急状態であると判定された場合に、前記バッテリーからの前記電力に基づいて、動作を行ってもよい。
これにより、操作部に対する操作に基づいて、緊急状態での動作を行うこと等が可能になる。
また、本発明の他の態様は、上記の電子機器と、前記外部機器と、を含む情報処理システムに関係する。
これにより、外部機器に対して接続される形態の電子機器と、接続対象である外部機器との両方を含むシステムを実現すること等が可能になる。
また、本発明の他の態様は、上記の電子機器と、前記外部機器と、を含み、前記外部機器は、前記通常状態において動作する内部回路と、前記通常状態における前記内部回路の制御、及び前記緊急状態における前記位置情報取得部及び前記送信処理部の制御を行う制御部と、を有し、前記制御部は、前記緊急状態であると判定された場合に、前記バッテリーから前記内部回路への前記電力の供給を停止し、前記内部回路は、前記緊急状態と判定された場合に、動作を停止する情報処理システムに関係する。
これにより、外部機器に対して接続される形態の電子機器と、接続対象である外部機器との両方を含むシステムを実現する際に、緊急状態での外部機器での電力消費を抑止することで、緊急情報送信動作の確実性を高めること等が可能になる。
本発明の他の態様は、ウェアラブル機器に組み込まれる緊急情報送信システムであって、緊急状態において、ウェアラブル機器に含まれるバッテリー又は、前記バッテリーとは異なる専用バッテリーから供給される電力に基づいて、位置情報取得部により位置情報を取得する処理を行い、送信処理部により、取得した前記位置情報を外部装置に対して送信する処理を行う緊急情報送信システムに関係する。
これにより、緊急状態で所与のバッテリーからの電力供給を受けて、適切に位置情報の取得、送信を行うシステム、及び当該システムが組み込まれたウェアラブル機器を実現すること等が可能になる。
また、本発明の他の態様では、緊急情報送信システムは、前記ウェアラブル機器に取り付けられるアタッチメント機器に含まれてもよい。
これにより、緊急情報送信システムは、ウェアラブル機器本体に含まれるものに限定されず、アタッチメントに含まれるようなシステムを実現することが可能になる。
図1(A)、図1(B)は本実施形態に係る電子機器の構成例。 図2(A)は本実施形態に係る電子機器の構成例、図2(B)は電子機器の外観例。 図3(A)は本実施形態に係る電子機器の構成例、図3(B)は電子機器の外観例。 図4(A)は本実施形態に係る電子機器及び情報処理システムの構成例、図4(B)は電子機器及び情報処理システムの外観例。 図5(A)は本実施形態に係る電子機器及び情報処理システムの構成例、図5(B)は電子機器及び情報処理システムの外観例。 バッテリーを共用とする場合の電源制御の例。 バッテリーを共用とする場合の本体動作、緊急情報送信動作の制御例。 専用バッテリーを有する場合の本体動作、緊急情報送信動作の制御例。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.本実施形態の手法
まず本実施形態の手法について説明する。緊急時や非常時に、その時の場所をGPS等の位置計測システムで計測し、状況と共に知らせることは大変有効である。例えば、登山時に天候が急変したり、斜面から滑落して怪我をした場合、登山者は命の危険があり、且つ自力での移動も難しくなるため、緊急情報を送信して救助を要請するとよい。船舶の故障等により洋上で漂流するようなケースも同様である。
現在広く普及している携帯電話(スマートフォン)は、GPSを搭載している機器が多く、緊急時に動作可能となっている場合には、当該携帯電話のGPSで取得した位置情報を外部に対して送信すればよい。また、GPS情報の取得、送信を目的とした小型専用機器も知られており、当該機器も上記のような緊急用途に利用可能である。
緊急時に緊急情報を送信するためには、緊急情報送信用の電子機器は、第1にユーザーにより携帯されていること、第2に動作が可能な状態となっていること、という2点を満たす必要がある。その2点が満たされなければ、緊急情報の取得、送信ができないためである。この観点からすると、上記携帯電話や小型専用機器は確実な緊急情報送信が可能であるとは言えない。
なぜなら、携帯電話や小型専用機器は、カバンに入れられたり、衣類のポケットに入れられたりした状態で携帯される。そのため、緊急情報送信が必要な緊急状態では、機器自体を紛失しているおそれがある。登山の例であれば、生命の危険を感じるような状況では、リュックやポケット内の荷物を喪失している場合も多く、例えば登山者自身と携帯電話とが別々の場所に滑落することが考えられる。また、小型専用機器は日常的に使用されない機器である可能性も高く、その場合そもそも携帯することを忘れる(例えば自宅に置き忘れる)可能性もある。また、携帯電話等を置いたまま、ユーザーが一時的にその場所を離れることも多いと考えられる。その間に、第三者が携帯電話等の電源を切ったりすることも可能であり、その場合も緊急情報送信が不能になってしまう。
これに対して、腕時計型の機器、広義にはウェアラブル機器であれば、当該機器はユーザーの体に装着されるため、紛失や第三者による操作等の可能性を低くすることが可能である。しかし、ウェアラブル機器に単純にGPSを搭載しただけでは、確実な緊急情報送信は可能とならない。なぜなら、ウェアラブル機器はユーザーに装着され、ユーザーは当該機器を装着した状態で運動や日常生活を行う。ユーザーの行動を阻害しないためにも、ウェアラブル機器は小型軽量である必要があり、結果としてバッテリー容量を大きくすることが難しい。そのため、ウェアラブル機器の通常動作(例えば運動状態に関する情報や生体情報の取得動作)によりバッテリーを消費してしまい、緊急状態となった際に、位置計測用、緊急情報送信用の電力が残っていないおそれがある。
つまり、ウェアラブル機器により緊急情報送信を行おうとした場合、緊急状態における電力供給を考慮しておかなければ、確実な緊急情報送信を行うことはできない。緊急時の電源制御としては、特許文献1等の手法が知られている。しかし、特許文献1ではバッテリーの確実な接続(或いは遮断)を実現するために、特定の形状のコネクターを利用している。特許文献1は自動車等に搭載されるシステムを想定しているため、ある程度複雑な構造のコネクター等を用いることが可能であるが、小型軽量なウェアラブル機器では、そのような構造を追加することは容易でない。
また、ウェアラブル機器における省電力手法は種々知られているが、それらの手法はウェアラブル機器の通常動作(生体情報の取得動作等)を長時間行うことを主眼としている。つまり、従来の省電力手法を用いたとしても、充電を行うことなく長時間動作すれば、緊急情報送信ができない程度にバッテリー残量が低下してしまう点は同様であり、緊急状態における確実な動作を保証するものではない。
また、本実施形態での緊急状態というのはそう滅多にあるものではなく、例えば一生ないかもしれないといった頻度である。従って、緊急情報送信を行う機会は非常に少なく、通信時間も一般の通信に比べるとそれほど必要ではないと考えられる。例えば、GPSによる位置計測機器は、位置精度を高めるために何回も測定したり、位置のログをとるために長時間測ることが一般的であるため、継続的に測定する。なお、時間間隔をおいて間欠的に測ることも多いが、その動作は継続性があるものとなる。そのため、GPSによる位置計測は一般的に大きな電力を消費する。
緊急事態に遭遇した時、位置は重要であるが、ある程度の誤差内で位置がわかれば十分である。例えば、数メートル以下の誤差に抑えるため複数回測定をする必要はない。海や山なら100メートル程度誤差があっても構わない場合がある。そのようなときは、GPSによる位置計測は、数回程度の計測で済むと考えられる。計測回数が数回程度以下で、緊急情報送信するだけの計測であれば、継続的なGPS計測は必要ないので、消費電力を大幅に抑えることができる。
以上のように、緊急対応という場面に限定すれば、GPSによる位置計測と緊急通信は、最小限の回数や時間で可能であるため、消費電力は非常に少なく、腕時計のような携帯機器でも、確実な位置測位と緊急情報送信が可能になる。言い換えれば、ウェアラブル機器のようなバッテリー制約の大きい機器であっても、ウェアラブル機器本来の機能を損なうことなく(本来の機能に対する制限を非常に小さくしつつ)、緊急情報送信を実現することが可能である。
本出願人は、以上のような前提のもと、最小限の回数や時間で行う位置計測と緊急通信を実行するための電力供給手段を備えた電子機器等を提案する。具体的には、本実施形態に係る電子機器100は、図1(A)に示すように、位置情報を取得する位置情報取得部110と、取得した位置情報の送信処理を行う送信処理部120と、バッテリー10と、通常状態と緊急状態とを判定する制御部と、を含む。そしてバッテリー10は、通常状態であると判定された場合に、位置情報取得部110及び送信処理部120に対して電力を非供給とし、緊急状態であると判定された場合に、位置情報取得部110及び送信処理部120に対して電力を供給する。そして、位置情報取得部110は、緊急状態であると判定された場合に、バッテリー10から供給された電力に基づいて、緊急状態での位置情報を取得し、送信処理部120は、当該緊急状態での位置情報の送信処理を行う。
ここで、緊急状態とは位置情報の送信が必要な状態であり、例えば電子機器100を装着するユーザーに、生命の危険等の緊急事態が生じている状態に対応する。また、通常状態とは位置情報の送信の必要性が低い状態であり、具体的には上記緊急状態以外の状態を表す。なお、図1(A)では、電子機器100は、後述する図2(A)又は図3(A)を想定して、制御部140を含むものとした。しかしここでの制御部は、図2(A)又は図3(A)の制御部140には限定されず、図5(A)の緊急時制御部170に対応するものであってもよい。
ここで、位置情報取得部110とは、例えば図2(A)に示すように衛星からの情報を受信するGPSアンテナ111と、GPSアンテナ111からの情報に基づいて位置情報を取得するGPS受信部113とを含んでもよい。以下、本明細書における位置情報はGPSにより取得される情報であるものとして説明を行うが、他の位置情報を利用することは妨げられない。例えば、携帯電話の基地局からの情報等を用いて位置情報を取得してもよい。ただし、海や山等での緊急情報送信を行う場合があることを考慮すれば、GPSのように衛星等の情報を利用した位置情報とすることが好ましい。
また、ここでのバッテリー10は、位置情報取得部110及び送信処理部120に対して、緊急状態での電源供給を行うバッテリーを表す。よって、後述する図2(A)の例であれば、本体バッテリー11に対応するし、後述する図3(A)、図5(A)の例であれば専用バッテリー12に対応する。
このようにすれば、少なくとも通常状態では、位置情報取得部110及び送信処理部120の動作のためにバッテリー10を消費することがなくなるため、緊急状態での動作用の電力を確保すること等が可能になる。
また、以上の構成は本実施形態に係る電子機器がバッテリー10を有する場合のものである。つまり、後述する図2(A)、図3(A)、図4(A)、図5(A)のうち、ウェアラブル機器である図2(A)及び図3(A)、或いはウェアラブル機器に対して装着され、バッテリー10(専用バッテリ−12)を内蔵するアタッチメントである図5(A)に対応する構成である。
しかし本実施形態の手法はこれに限定されず、外部のバッテリー10を利用するアタッチメントにも適用できる。具体的には、本実施形態に係る電子機器100は、図1(B)に示すように、位置情報を取得する位置情報取得部110と、取得した位置情報の送信処理を行う送信処理部120と、外部機器(狭義には図4(A)に示したウェアラブル機器200)との接続用端子130を含み、位置情報取得部110及び送信処理部120は、緊急状態と判定された場合に、接続用端子130により接続される外部機器に含まれるバッテリー10からの電力に基づいて動作を行い、通常状態と判定された場合に、非動作となる。
この場合のバッテリー10は、図4(A)のウェアラブル機器200に含まれる本体バッテリー11に対応する。このような構成でも、通常状態では、位置情報取得部110及び送信処理部120の動作のために本体バッテリー11を消費することがないため、緊急状態での位置情報取得部110及び送信処理部120の動作の確実性を高めることが可能になる。
また、別観点から捉えれば、本実施形態の手法は、ウェアラブル機器に組み込まれる緊急情報送信システムであって、緊急状態において、ウェアラブル機器に含まれるバッテリー(本体バッテリー11)又は、前記バッテリーとは異なる専用バッテリー12から供給される電力に基づいて、位置情報取得部110により位置情報を取得する処理を行い、送信処理部120により、取得した位置情報を外部装置に対して送信する処理を行う緊急情報送信システムに適用できる。
ここでの外部装置とは、ウェアラブル機器(腕時計型機器)を指すものではなく、情報の送信先である機器を表す。例えば、送信処理部120が緊急情報を所与の周波数帯の無線通信を利用して送信する場合、当該周波数帯の電波を受信可能な無線受信機が上記外部機器となる。
このようにすれば、ウェアラブル機器を利用した緊急情報送信が可能になるため、確実性の高いシステムを実現することが可能になる。この際、緊急情報送信システムは、図2(A)や図3(A)に示すように、ウェアラブル機器そのものに含まれてもよい。或いは、図4(A)や図5(A)に示すように、ウェアラブル機器に取り付けられるアタッチメント機器に含まれてもよい。
なお、本明細書では位置情報取得部110及び送信処理部120を含むブロック、すなわち緊急情報送信に関係するブロックを緊急情報送信システムとも表記する。つまり、以下で「緊急情報送信システム」との用語を用いた場合、位置情報取得部110や送信処理部120等を指すものであって、それがウェアラブル機器に組み込まれているか、アタッチメントに組み込まれているかは、状況に応じて異なるものである。
以下、本実施形態に係る電子機器の構成例を図2(A)〜図5(B)を用いて詳細に説明する。その後、電子機器の制御の詳細を、バッテリーが共用の場合と専用バッテリー12を有する場合とに分けて説明する。
2.システム構成例
次に本実施形態に係る電子機器のシステム構成、外観の例を説明する。本実施形態に係る電子機器は、上述したようにウェアラブル機器(腕時計型機器)であってもよいし、当該ウェアラブル機器に接続されるアタッチメントであってもよい。前者は、ウェアラブル機器と緊急情報送信システムが同一筐体として実装される(緊急情報送信システムがウェアラブル機器に含まれる)例であり、後者は別体として構成される例となる。また、上述したように緊急情報送信システムに対して電力を供給するバッテリー10として、ウェアラブル機器を動作させるバッテリー(本体バッテリー11)を共用してもよいし、本体バッテリー11とは異なる専用バッテリー12を設けてもよい。
よって以下では、同一筐体か別体か、共用バッテリーか専用バッテリーかという2つの観点から4つの具体的な実施形態について図を用いて説明していく。
2.1 同一筐体・共用バッテリー
まず、同一筐体且つ共用バッテリーの例を図2(A)、図2(B)を用いて説明する。この場合の電子機器のシステム構成例が図2(A)であり、電子機器100は、上述した位置情報取得部110、送信処理部120、及び制御部140を含み、位置情報取得部110は、例えばGPSアンテナ111とGPS受信部113を含んでもよい。また、電子機器100は、送信処理部120の処理に従って、緊急情報の送信を行う送信アンテナ121を含む。
また電子機器100は、以上の構成に加えて、通常状態において動作する内部回路150をさらに含む。そして制御部140は、通常状態における内部回路150の制御、及び緊急状態における位置情報取得部110及び送信処理部120の制御を行う。
ここで、内部回路150はウェアラブル機器本来の(緊急情報送信とは異なる)機能を実現するための回路であり、例えば後述するようにウェアラブル機器が生体情報検出装置であれば、生体情報の検出を行う。或いは、ウェアラブル機器が一般的な時計の機能を有する場合には、時刻情報の取得(例えば計時部の制御等)や、取得した時刻情報の表示処理等を行ってもよい。
この例では、バッテリー10は、内部回路150、位置情報取得部110及び送信処理部120に対して電力を供給可能である。つまり、ここでのバッテリー10とは、内部回路150と緊急情報送信システムとで共有される本体バッテリー11となる。本体バッテリー11を共有する場合、通常状態での内部回路150の動作により、電力を過剰に消費してしまうと、緊急状態での緊急情報送信システムの動作が不可能となってしまう。
つまり図2(A)に示した実施形態に係る電子機器100の制御部140は、そのような状況を抑止するための電源制御を実行する必要がある。具体的には、通常状態においても、緊急状態における位置情報取得部110及び送信処理部120の動作用のバッテリー容量を確保するようにバッテリー10の電源制御を行うことになる。具体的な制御例は図6等を用いて後述する。
また、図2(A)に示したように、電子機器100は、ユーザーによる操作を受け付ける操作部160をさらに含んでもよい。そして緊急情報送信システム(位置情報取得部110及び送信処理部120)は、操作部160に対する操作が検出された場合に、バッテリーからの電力に基づいて、動作を行う。
ここで、操作部160は例えばボタンであるがこれには限定されず、種々のユーザーインターフェースを利用することができる。例えば、ボタンではなくダイヤル等の機械的な構造であってもよい。或いは、タッチパネル等を備える電子機器100であれば、当該タッチパネルを操作部160としてもよい。或いは、電子機器100が加速度センサー等を有する場合であれば、ユーザーによる電子機器100のタップ動作を検出することができる。つまり本実施形態の操作部160は、機器外部に露出するような特定の構造を有するものではなく、加速度センサー等により実現されるインターフェースであってもよい。
いずれにせよ、ユーザーによる特定の操作が検出された場合に、緊急状態に移行し、緊急情報の送信を行えばよい。狭義には、制御部140が操作部160からの操作情報を取得し、緊急状態か否かの判定を行ってもよい。その場合、制御部140は判定結果に基づいて、電子機器100の各部の制御を行うことになる。この点についての詳細は図7を用いて後述する。
なお、操作部160を用いることでユーザーの明示の操作により緊急状態に移行することができるため、誤って緊急状態に移行することを抑止し、信頼性の高い制御を実現可能である。しかし、緊急時にはそもそもユーザーが操作を行うことが難しい場合もあり、電子機器100による自動的な緊急情報送信に対する要求もある。
よって、内部回路150が取得した情報に基づいて緊急状態か否かを判定してもよい。例えば、内部回路150は、ユーザーの生体情報を取得する生体情報取得用回路であり、制御部140は、生体情報に基づいて、緊急状態であるか否かの判定を行ってもよい。
ここでの生体情報は種々考えられ、心拍、脈拍、血圧、心電、体温等、ユーザーの状態を表す情報を広く利用可能である。具体的には、内部回路150は、発光部と受光部を有する光電センサーを含むセンサー部151からの情報を取得し、当該光電センサーを用いて脈波情報を計測するものであってもよい。この場合、内部回路150では、光電センサーからのセンサー情報に基づいて、脈拍数、脈波RR間隔等の情報を求める処理を行う。なお、光電センサーを用いた脈波情報の計測については広く知られた手法であるため詳細な説明は省略する。
脈拍数等の生体情報は、健康なユーザーが取りうる数値範囲(正常範囲)を規定することができる。正常範囲はユーザーごとの個人差が大きいが、対象ユーザーの情報を継続的に測定すれば、当該個人差も考慮した正常範囲を設定できる。よって、図2(A)には不図示の記憶部等に上記正常範囲を記憶しておき、制御部140は、取得したユーザーの生体情報の数値が当該正常範囲を超えている場合に、緊急状態と判定してもよい。もちろん、生体情報に基づく緊急状態の判定手法はこれに限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば、複数の生体情報を組み合わせて判定を行う、或いはユーザーの持病等を考慮して用いる生体情報や上記正常範囲を変更する等の変形実施が可能である。
また、緊急状態では位置情報を送信することも重要であるが、対象ユーザーの状態を表す情報を併せて送信することも有用である。例えば、脈拍数等の生体情報は、ユーザーの健康状態を表す情報であるため、非常に有用と言える。図2(A)のケースであれば、電子機器100の内部回路150で取得される生体情報を、送信処理部120から送信すればよい。
図2(A)に対応する電子機器100の外観図の例が図2(B)である。図2(B)は腕時計型のウェアラブル機器の例であり、一般的な時計の文字盤部分に対応する本体部20と、バンド部30の一部を記載している。図2(B)では、本体部20を基準としてバンド部30の一方側に、位置情報取得部110が配置され、他方側に送信処理部120が配置されている。また、本体部20の側面に操作部160である緊急ボタンが配置され、本体部20の内部にバッテリー10(本体バッテリー11)が設けられる。上述してきたように、図2(B)の電子機器100は、緊急情報送信システムと同一筐体であり、且つ内部回路150等と緊急情報送信システムはバッテリーを共用する。
なお、図2(A)に対応する電子機器100の構成は図2(B)には限定されない。例えば、本体部20を基準としてバンド部30の一方側に、位置情報取得部110と送信処理部120の両方を配置する等、種々の変形実施が可能である。
2.2 同一筐体・専用バッテリー
次に、同一筐体且つ専用バッテリーの例を図3(A)、図3(B)を用いて説明する。図3(A)からわかるように、専用バッテリー12が追加されている点、及び操作部160が専用バッテリー12からの電源を供給する回路でのスイッチとして実装されている点を除いて図2(A)と同様である。
図3(A)の実施形態では、電子機器100は、バッテリー10である第1のバッテリー(専用バッテリー12)と、第1のバッテリーとは異なる第2のバッテリー(本体バッテリー11)とを含む。そして、第2のバッテリーは、通常状態と判定された場合に、内部回路150に対して電力を供給し、第1のバッテリーは、通常状態と判定された場合に、電源を非供給とする。
なお、図3(A)では操作部160をスイッチとし、操作部160が操作されてスイッチがオンとなった場合に、第1のバッテリー(専用バッテリー12)から電源が供給される例を示したがこれには限定されない。例えば、図2(A)と同様に、制御部140で操作部160からの操作情報を取得し、当該操作情報に基づいて制御部140が専用バッテリー12の電源制御を行ってもよい。例えば、操作部160とは異なるスイッチを設けておき、操作情報に基づいて当該第2のスイッチのオンオフを切り替えてもよい。
この場合、専用バッテリー12は通常状態では電力を消費しないため、緊急状態となった場合に電力が不足するという可能性を抑止可能である。つまり、バッテリー10、すなわち緊急情報送信システム用のバッテリーであって、ここでは専用バッテリー12である第1のバッテリーと、内部回路150用のバッテリー(本体バッテリー11、第2のバッテリー)とを分けることで、緊急状態で緊急情報送信システムを確実に動作させることが可能である。
なお、操作部160に対する操作が検出された場合に、緊急状態と判定して緊急情報送信システムの動作を行ってもよい点、及び、緊急状態の判定に生体情報を利用してもよい点、内部回路150が取得した生体情報を位置情報と合わせて送信してもよい点は図2(A)の場合と同様である。
図3(A)に対応する電子機器100の、外観図の例が図3(B)である。基本的な構成は図2(A)と同様である。ただし、上述してきたように、図3(B)の電子機器100は、同一筐体且つ専用バッテリーであるため、電子機器100の本体部20には、本体バッテリー11と専用バッテリー12の両方が内蔵されることになる。また、電子機器100の構成に種々の変形実施が可能な点は、図2(B)と同様である。
2.3 別体アタッチメント・共用バッテリー
次に、別体アタッチメント且つ共用バッテリーの例を図4(A)、図4(B)を用いて説明する。この場合の電子機器100のシステム構成例が図4(A)であり、電子機器100は、上述した位置情報取得部110、送信処理部120、接続用端子130を含む。なお、電子機器100は、外部機器との物理的な接続に用いられるコネクター131を含み、当該コネクター131が上記接続用端子130を有するものであってもよい。つまりここでは、コネクター131は機器間の物理的な接続に用いられ、接続用端子130は機器間の電気的な接続に用いられるものである。また、位置情報取得部110が、GPSアンテナ111とGPS受信部113を含んでもよい点、電子機器100が、送信処理部120の処理に従って、緊急情報の送信を行う送信アンテナ121を含んでよい点は、図2(A)等と同様である。
図4(A)の場合、ウェアラブル機器200と、本実施形態に係る電子機器100とが別体となる。そのため、図2(A)における制御部140、内部回路150、本体バッテリー11に相当する構成は電子機器100には含まれず、ウェアラブル機器200(広義には外部機器)が、対応する構成である制御部240、内部回路250、本体バッテリー11を含む。図4(A)の例ではウェアラブル機器の本体バッテリー11が、緊急情報送信システムに電力を供給するバッテリー10となる。また、センサー部251は、図2(A)等のセンサー部151に対応し、例えば光電センサー等の生体センサーを含む。
図4(A)の例でも、電子機器100が操作部160を含んでもよい点は同様である。電子機器100は、図4(A)に示したように、ユーザーによる操作を受け付ける操作部160を含み、位置情報取得部110及び送信処理部120は、操作部160に対する操作が検出された場合に、バッテリー10(本体バッテリー11)からの電力に基づいて、動作を行う。
この場合、操作部160からの操作情報は、接続用端子130を介してウェアラブル機器200の制御部240に対して送信され、制御部240で緊急状態であるとの判定が行われ、制御部240の制御に基づいて本体バッテリー11からの電力が接続用端子130を介して、位置情報取得部110及び送信処理部120に供給されることになる。
なお、操作部160は電子機器100(アタッチメント)に設けられるものには限定されず、ウェアラブル機器200に設けられてもよい。その場合、制御の流れは変わらないが、ウェアラブル機器200の制御部240は、ウェアラブル機器200内部の操作部(図4(A)には不図示)から、操作情報を取得することになる。
なお、本実施形態に係る電子機器100であるアタッチメントは、緊急状態になる可能性を想定して、ウェアラブル機器200に装着された状態とすることが望ましい。しかし、アタッチメントを外して、ウェアラブル機器200を単体として利用することは妨げられない。その場合、ウェアラブル機器200に操作部を設けると、当該操作部は通常状態では使用することがない無駄な構成となるおそれがある。つまり、ハードウェア構成を効率的に実装する観点から考えれば、図4(A)のケースでは操作部160を電子機器100、すなわちアタッチメント側に設けることが望ましい。
ただし、操作部をウェアラブル機器200の他の操作にも併用する、或いは加速度センサー等でタップ検出を行う例のように操作部のためのハードウェア構成を新たに追加する必要がない、といったケース等もあるため、操作部をウェアラブル機器200側に設けることは妨げられない。
なお、緊急状態か否かの判定に、生体情報を用いてもよい点は図2(A)〜図3(B)の例と同様である。ウェアラブル機器200の制御部240は、内部回路250(生体情報取得用回路)から生体情報を取得し、取得した生体情報に基づいて緊急状態か否かを判定してもよい。そして、緊急状態と判定された場合に、接続用端子130を介して、バッテリー10から位置情報取得部110及び送信処理部120に対して電力を供給すればよい。また、内部回路250が取得した生体情報を位置情報と合わせて送信してもよい点も図2(A)等の場合と同様である。
しかし図4(A)の場合には、電子機器100(アタッチメント)内部では生体情報等を取得することができないため、ウェアラブル機器200等の外部機器から情報を取得する必要がある。具体的には、送信処理部120は、接続用端子130を介して、外部機器(狭義にはウェアラブル機器200)から情報を取得し、当該情報を送信する処理を行ってもよい。そして具体的には、外部機器(ウェアラブル機器200)は、生体情報を検出する生体情報検出装置であり、送信処理部120は、接続用端子130を介して、上記情報として生体情報を取得し、生体情報を送信する処理を行ってもよい。
このようにすれば、位置情報に限定されず、緊急時の対応において有用な情報を送信することが可能になる。この際、上述してきたように、生体情報等の外部機器からの情報は、位置情報とともに(位置情報に関連づけて)送信することが有用である。しかし、生体情報等は単体でもユーザーの状態を表す有用な情報であることに鑑みれば、必ずしも位置情報と関連づけられる必要はなく、生体情報単体を送信する、或いは生体情報を位置情報以外の情報とともに送信するといった処理を行ってもよい。或いは、電子機器100では、位置情報と生体情報等とを特に関連づけたりせずにそれぞれ独立に送信し、情報の受信側が独立に受信したそれらの情報を関連づける処理を行うといった実施形態も可能である。なお、電子機器100における生体情報等と位置情報の関連づけを必須としなくてもよい点は、上述した図2(A)〜図3(B)の場合、或いは後述する図5(A)、図5(B)の場合も同様である。
また、以上では本実施形態の手法は電子機器100に適用される、すなわち図4(A)の例であればアタッチメントに適用されるものとして説明を行ったがこれには限定されない。本実施形態の手法は、上記の電子機器100(アタッチメント)と、外部機器(ウェアラブル機器200)とを含む情報処理システムに適用できる。なお、電子機器100とウェアラブル機器200とは接続用端子130を介して接続する必要があるが、接続用端子130は専用端子を用いてもよい。この場合、電子機器100及びウェアラブル機器200は、専ら本実施形態に係る情報処理システムに利用することを想定して実装される。
もちろん、接続用端子130はこれに限定されず、USB(Universal Serial Bus)やmicroUSB等の規格化された端子を利用することも可能である。
図4(A)に対応する電子機器100及び電子機器100が接続される外部機器(ウェアラブル機器200)の外観図の例が図4(B)である。図4(B)では、電子機器100は、時計型機器であるウェアラブル機器200のバンド部30に沿って支持可能なように、屈曲した板形状を有する。一例としては、図4(B)に示したように、長方形の板を屈曲させた形状であり、長辺方向がウェアラブル機器200のバンド部30に沿った方向となり、短辺方向に沿って接続用端子130が設けられる。そして電子機器100は、バンド部30に対向する側の面(底面)とは反対側の面(上面)に、位置情報取得部110が配置され、側面のうち、長辺方向に沿った方向の面の一方に送信処理部120が配置され、他方に操作部160が配置されている。また、本体部30の内部にバッテリー10(本体バッテリー11)が設けられる。
当然、図4(A)に対応する電子機器100の構成は図4(B)には限定されず、電子機器100の形状や、位置情報取得部110及び送信処理部120の配置等は、種々の変形実施が可能である。
2.4 別体アタッチメント・専用バッテリー
次に、別体アタッチメント且つ専用バッテリーの例を図5(A)、図5(B)を用いて説明する。図5(A)からわかるように、電子機器100(アタッチメント)に専用バッテリー12が追加されている点、操作部160が専用バッテリー12からの電源を供給する回路でのスイッチとして実装されている点、及び緊急時制御部170を含む点を除いて図4(A)と同様である。
上述したように、図5(A)に係る電子機器100は、位置情報取得部110と、送信処理部120と、バッテリー10(専用バッテリー12)を含む。
さらに、電子機器100は図5(A)に示したように、電子機器100を外部機器に取り付ける(接続する)ためのコネクター131を含んでもよい。コネクター131を有することで、図5(A)に係る電子機器100(アタッチメント)は、ウェアラブル機器200等の外部機器に物理的に接続(固定)される。このことにより、電子機器100の紛失や第三者による操作等を抑止可能となる。また、コネクター131は電子機器100と外部機器との電気的な接続に用いられる接続用端子130を含み、位置情報取得部110及び送信処理部120は、接続用端子130を介して、外部機器と電気的に接続されてもよい。この点は、図4(A)と同様である。
図4(A)との相違点は、ここでのバッテリー10は位置情報取得部110及び送信処理部120用のバッテリー、すなわち専用バッテリー12であるという点である。よって、バッテリー10(専用バッテリー12)は、通常状態と緊急状態のいずれにおいても、外部機器に対しては電力を非供給とする。これにより、専用バッテリー12が外部機器の動作、例えばウェアラブル機器200の内部回路250の動作等で電力を消費することがなく、緊急状態で確実に電力供給を行うことが可能である。
また、電子機器100は図5(A)に示したように、ユーザーによる操作を受け付ける操作部160をさらに含み、位置情報取得部110及び送信処理部120は、操作部160に対する操作に基づいて、緊急状態であると判定された場合に、バッテリー10からの電力に基づいて、動作を行う。操作部160が設けられてもよい点は図4(A)と同様であり、その際、上述した例と同様に、操作部160からの操作情報が、接続用端子130を介してウェアラブル機器200の制御部240に対して送信され、制御部240で緊急状態であるとの判定が行われてもよい。その場合の相違点は、バッテリー10が本体バッテリー11であるか(図4(A))、専用バッテリー12であるか(図5(A))となる。
ただし、図5に係る電子機器100であるアタッチメントは、内部に専用バッテリー12、位置情報取得部110及び送信処理部120の全てを含むことから、ウェアラブル機器200と連携せずとも、電子機器100単体で動作することも可能である。つまり、上述した紛失等のリスクを回避するという観点からウェアラブル機器200に対して装着可能なように接続用端子130を含む構成を示しているが、緊急状態での動作自体はウェアラブル機器200に依存することはない。つまり、操作部160が操作された際に、ウェアラブル機器200の制御部240で緊急状態か否かの判定を行うことなく動作可能な構成としてもよい。
図5(A)に示した緊急時制御部170は、主として緊急状態の判定に関する制御、及び緊急状態での動作制御を行うものであり、操作部160からの操作情報に基づいて緊急状態の判定を行い、緊急状態であると判定された場合に、バッテリー10からの電力を位置情報取得部110及び送信処理部120に対して供給する制御を行う。
また、緊急状態か否かの判定に、生体情報を用いてもよい点は図4(A)と同様である。具体的には、内部回路250(生体情報取得用回路)から生体情報を取得し、取得した生体情報に基づいて緊急状態か否かを判定してもよい。この場合はウェアラブル機器200との連携が前提となるため、上記判定を行う主体はウェアラブル機器200の制御部240であってもよいし、電子機器100の緊急時制御部170であってもよい。
また、送信処理部120は、接続用端子130を介して、外部機器(狭義にはウェアラブル機器200)からの情報を取得し、位置情報とともに当該情報を送信する処理を行ってもよい点、本実施形態の手法を、上記の電子機器100(アタッチメント)と、外部機器(ウェアラブル機器200)とを含む情報処理システムに適用できる点は図4(A)と同様である。
図5(A)に対応する電子機器100の外観図の例が図5(B)である。基本的な構成は図4(B)と同様である。ただし、上述してきたように、図5(B)の電子機器100は、別体アタッチメント且つ専用バッテリーであるため、電子機器100(アタッチメント)には、専用バッテリー12が内蔵されることになる。また、電子機器100の形状等に種々の変形実施が可能な点は、図4(B)と同様である。
3.制御の詳細
次に本実施形態に係る電子機器100の制御の詳細について説明する。具体的には、バッテリー10として本体バッテリー11を共用する場合(図2(A)、図4(A)に対応)と、専用バッテリー12を有する場合(図3(A)、図5(A)に対応)に分けて説明を行う。なお、以下では説明を簡略化するために、図2(A)、図3(A)に対応する例、すなわち電子機器100の制御部140で制御が行われるものとするが、下記制御は図4(A)、図5(A)のウェアラブル機器200の制御部240、或いは図5(A)の緊急時制御部170において行われるものとしてもよい。
3.1 共用バッテリー
まず、共用バッテリーの例について説明する。上述したように、この場合のバッテリーは本体バッテリー11の1つであり、通常状態では内部回路150等の動作(以下、本体動作と記載)を行っている。そのため、緊急状態で位置計測と緊急情報送信を行うために、最低限の電力を確保しておく必要がある。
この場合の具体的な電源制御の例を示したものが図6である。図6の横軸は時間を表し、図6下部に示した長方形は、対応するタイミングにおけるバッテリー残量をグラフ化したものである。タイミングt1の状態では、バッテリーはA1(%)残っている状態を表している。また、図6の斜線で示した領域に対応するバッテリー残量、すなわち全体のA0(%)に対応するバッテリー残量が、緊急状態での位置計測、緊急情報送信を行うために必要なバッテリー残量を表している。なお、ここでは説明をわかりやすくするためにバッテリー残量をパーセントで表現したが、実際にはバッテリーの電圧値を監視しておく等の実施形態が考えられる。
仮に、バッテリー残量が、A0(%)を下回る状態になった場合、当該状態で緊急状態に移行したとしても、緊急情報送信の実行を保証できない。よって制御部140では、通常状態で本体動作を行う際に、バッテリー残量がA0を下回らないように監視する制御を行う。具体的には、ある程度のマージンを持たせて、Th>A0となるような閾値(充電レベル)Thを設けておき、バッテリー残量がThを下回ったか否かを監視すればよい。タイミングt1であれば、A1>Thとなるため、バッテリー残量は十分残っていると言える。
本実施形態では、上述したように緊急時の情報送信を想定している。そのため、位置検出の精度はそれほど必要ではなく、継続的な位置計測を行う必要性は低い。例えば、100mといったオーダーでの誤差が生じても大きな問題ではないため、1回の位置計測結果が取得できれば十分な場合も多い。実際には、位置計測(衛星からの情報受信)に失敗する可能性もあるため、複数回の位置計測動作を行うことが好ましいが、少なくとも誤差を数m程度に抑える場合に比べて必要なバッテリー残量は少なくて済む。つまり、図6では図を見やすくする便宜上A0及びThがある程度の残量であるように描かれているが、本実施形態ではA0及びThは十分小さい値であり、少なくともA0以上の残量を確保するようにしたとしても、本体動作に対する制限(本体動作に使用できるバッテリー量が少なくなってしまうという点)は大きな問題とならない。
本体動作中は、徐々にバッテリー残量が減少していく。そして、例えばタイミングt2でのバッテリー残量判定ではバッテリー残量がA2(%)まで減少しており、A2<Thとなっている。よってこのまま本体動作を継続してしまうと、バッテリー残量がA0を下回ってしまうおそれが出てくる。よって、図6に示したようにタイミングt2での判定に基づいて、一旦本体動作をストップして充電を行う。この際には、ユーザーに充電を促すような報知を行ってもよく、報知は画面表示、振動、音や光の発生等、種々の手法をとることができる。なお、充電を促す報知を継続することでも電力を消費してしまうため、上記報知は一定時間のみ行うものであってもよい。
そして、ユーザーにより充電が実行され、タイミングt3のようにバッテリー残量が十分なレベルになったら、本体動作を再開する。この場合、充電動作中は内部回路150等を停止しておき、充電動作終了後、且つバッテリー残量がTh以上であることが満たされた場合に、内部回路150等の動作を再開してもよい。或いは、充電中もバッテリー残量を監視しておき、バッテリー残量がTh以上となったら、充電中であっても本体動作を再開してもよく、種々の変形実施が可能である。このようにすれば、緊急送信最低量(A0)を下回らないように電力を確保することができ、確実性の高い緊急情報送信が可能になる。
次に、緊急状態であると判定された場合の本体動作と緊急情報送信動作の制御例を図7を用いて説明する。上述したように、本実施形態では操作部160が操作された場合、或いは生体情報に基づいて異常が検出された場合(心拍が弱い,血圧低下,体温上昇など)に緊急状態に移行する。その際、図6を用いて上述した電源制御を行っているため、緊急状態移行時にバッテリー残量は少なくともA0以上であると考えることができる。
ここで、A0は緊急情報送信動作に必要なバッテリー残量である。仮に緊急状態移行時のバッテリー残量がA0であった場合、当該バッテリー残量の一部を緊急情報送信動作以外の動作、例えば本体動作に用いてしまうと、緊急情報の送信完了までに電力が不足する可能性がある。
上述したように、充電レベルThはA0に対してマージンを持たせてあり、例えば当該マージンをMとした場合にTh=A0+Mとなっている。しかし、緊急状態でも本体動作を継続し、且つ緊急状態において(狭義には緊急情報の送信動作完了までに)本体動作に上記M以上の電力を消費してしまうと、緊急情報送信に使用できる電力はA0を下回ることになり、緊急情報送信ができない可能性が出てくる。
よって本体バッテリー11を共用する場合、緊急状態では本体バッテリー11の電力の緊急情報送信システム以外への供給を抑止することが好ましい。具体的には、内部回路150は、緊急状態と判定された場合に、動作を停止する。これは、制御部140が、緊急状態であると判定された場合に、バッテリー10から内部回路150への電力の供給を停止する制御を行うことで実現できる。緊急状態では本体動作を停止(スリープ)させるとよい。これを図示したものが図7である。なお、ここでの動作の停止とは、完全に動作を停止するものに限定されず、省電力モードに移行するものであってもよい。例えば、本体動作が停止している状況であっても、高速で復帰するために一部回路を動作させておく(本体をスリープとする)等の実施形態も、ここでの本体動作の停止に含まれる。
図7の横軸は時間を表し、図7のt4のタイミングで操作部160の操作或いは生体情報の異常が検出されたものとする。この場合、t4以前は通常状態で動作しており、t4で緊急状態に移行する。共用バッテリーの場合、図7に示したように、緊急状態に移行したタイミングでGPS送信動作(緊急情報送信動作)を開始するとともに、本体動作を停止する。この場合、内部回路150等が動作しないため、生体情報の取得等が行われない。よって位置情報と生体情報を合わせて送信するという上記変形例を実現する場合、当該生体情報は、位置情報取得時の情報ではなく、それ以前(例えば異常検出時)に取得された情報を用いることになる。
そして一連の緊急動作が終了したら、本体の動作を再開する。緊急動作では、上述したようにうまく受信できずに数回程度GPS計測を行う場合等があり、所要時間が変わる可能性がある。よって、位置情報が適切に取得されたところで緊急状態を終了し、緊急情報送信動作を停止するとともに本体動作を再開する。或いは、所定時間(一例としては10分程度)が経過したことを条件に、通常状態への移行、本体動作の再開を行ってもよい。このようにすれば、緊急状態では本体動作を停止することで、バッテリーの消耗を抑えることができ、緊急情報送信動作の確実性を高めることが可能になる。
また、図4(A)の例であれば、情報処理システムは、電子機器100(アタッチメント)と、外部機器(ウェアラブル機器200)を含み、外部機器は、通常状態において動作する内部回路250と、通常状態における内部回路250の制御、及び緊急状態における位置情報取得部110及び送信処理部120の制御を行う制御部240を有する。そして、制御部240は、緊急状態であると判定された場合に、バッテリー10から内部回路250への電力の供給を停止し、内部回路250は、緊急状態と判定された場合に、動作を停止することになる。
3.2 専用バッテリー
以上の共用バッテリーの例に対して、専用バッテリー12を有する例では、そもそも当該専用バッテリー12を緊急情報送信動作以外に用いることは想定しない。そのため、専用バッテリー12の残量を監視する必要性は低いし、本体バッテリー11の一部電力を緊急用に確保しておく必要もない。よって、図6に示したようなバッテリー残量の監視制御を行わなくてよい。
また、緊急状態でも本体動作は本体バッテリー11を消費して行われる。つまり、緊急状態で本体動作を実行したとしても、緊急情報送信動作の確実性に影響を与えるものではない。よって専用バッテリー12を有する実施形態では、図8に示したように、通常状態から緊急状態への移行(t6)後も、本体動作を継続してよい。当然、緊急情報送信動作が終了し、通常状態へ復帰(t7)した後にも、本体動作は継続される。
また、緊急情報送信動作については、図7と同様であり、緊急状態への移行タイミングt6で動作を開始し、動作が完了したら通常状態へ移行する(t7)。この際、上述した図7では緊急情報送信動作の完了が通常状態への復帰とともに、本体動作の再開トリガーとなっていたが、専用バッテリー12を有する実施形態では、本体動作は継続中であるため、再開トリガーは不要となる。ただし、本体側に対して(例えばウェアラブル機器200の制御部240に対して)、緊急情報送信動作が完了した旨の通知を行ってもよく、さらに本体側で当該通知に基づく何らかの処理が行われてもよい。一例としては、緊急情報送信動作が完了した旨をユーザーに対して報知してもよい。
なお、ここでの専用バッテリー12は、市販の薄いボタン電池を用いることが可能である。ボタン電池は入手が容易であるし、本実施形態ではほとんど使うことがないので、電池の持ちもよく、緊急時に電池不足になる可能性を低くすることが可能である。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また電子機器等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 バッテリー、11 本体バッテリー、12 専用バッテリー、20 本体部、
30 バンド部、100 電子機器、110 位置情報取得部、
111 GPSアンテナ、113 GPS受信部、120 送信処理部、
121 送信アンテナ、130 接続用端子、131 コネクター、140 制御部、
150 内部回路、151 センサー部、160 操作部、170 緊急時制御部、
200 ウェアラブル機器、240 制御部、250 内部回路、251 センサー部

Claims (18)

  1. 位置情報を取得する位置情報取得部と、
    取得した位置情報の送信処理を行う送信処理部と、
    バッテリーと、
    通常状態と緊急状態とを判定する制御部と、
    を含み、
    前記バッテリーは、
    前記通常状態であると判定された場合に、前記位置情報取得部及び前記送信処理部に対して電力を非供給とし、前記緊急状態であると判定された場合に、前記位置情報取得部及び前記送信処理部に対して電力を供給し、
    前記位置情報取得部は、
    前記緊急状態であると判定された場合に、前記バッテリーから供給された電力に基づいて、前記緊急状態での前記位置情報を取得し、
    前記送信処理部は、
    前記緊急状態での前記位置情報の送信処理を行うことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1において、
    前記通常状態において動作する内部回路をさらに含み、
    前記制御部は、
    前記通常状態における前記内部回路の制御、及び前記緊急状態における前記位置情報取得部及び前記送信処理部の制御を行うことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2において、
    前記バッテリーは、
    前記内部回路、前記位置情報取得部及び前記送信処理部に対して前記電力を供給可能であり、
    前記制御部は、
    前記通常状態においても、前記緊急状態における前記位置情報取得部及び前記送信処理部の動作用のバッテリー容量を確保するように前記バッテリーの電源制御を行うことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項2又は3において、
    前記内部回路は、
    前記緊急状態と判定された場合に、動作を停止することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項2乃至4のいずれかにおいて、
    前記制御部は、
    前記緊急状態であると判定された場合に、前記バッテリーから前記内部回路への前記電力の供給を停止する制御を行うことを特徴とする電子機器。
  6. 請求項2において、
    前記バッテリーである第1のバッテリーと、前記第1のバッテリーとは異なる第2のバッテリーとを含み、
    前記第2のバッテリーは、
    前記通常状態と判定された場合に、前記内部回路に対して電力を供給し、
    前記第1のバッテリーは、
    前記通常状態と判定された場合に、電源を非供給とすることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項2乃至6のいずれかにおいて、
    前記内部回路は、
    ユーザーの生体情報を取得する生体情報取得用回路であり、
    前記制御部は、
    前記生体情報に基づいて、前記緊急状態であるか否かの判定を行うことを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    ユーザーによる操作を受け付ける操作部をさらに含み、
    前記位置情報取得部及び前記送信処理部は、
    前記操作部に対する操作に基づいて、前記緊急状態であると判定された場合に、前記バッテリーからの前記電力に基づいて、動作を行うことを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1において、
    電子機器を外部機器に取り付けるためのコネクターをさらに含み、
    前記バッテリーは、
    前記位置情報取得部及び前記送信処理部用のバッテリーであることを特徴とする電子機器。
  10. 請求項9において、
    前記コネクターは、電気的な接続に用いられる接続用端子を有し、
    前記位置情報取得部及び前記送信処理部は、
    前記接続用端子を介して、前記外部機器と電気的に接続されることを特徴とする電子機器。
  11. 位置情報を取得する位置情報取得部と、
    取得した位置情報の送信処理を行う送信処理部と、
    外部機器との接続用端子と、
    を含み、
    前記位置情報取得部及び前記送信処理部は、
    緊急状態と判定された場合に、前記接続用端子により接続される前記外部機器に含まれるバッテリーからの電力に基づいて動作を行い、通常状態と判定された場合に、非動作となることを特徴とする電子機器。
  12. 請求項10又は11において、
    前記送信処理部は、
    前記接続用端子を介して、前記外部機器から情報を取得し、前記情報を送信する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  13. 請求項12において、
    前記外部機器は、生体情報を検出する生体情報検出装置であり、
    前記送信処理部は、
    前記接続用端子を介して、前記情報として前記生体情報を取得し、前記生体情報を送信する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  14. 請求項9乃至13のいずれかにおいて、
    ユーザーによる操作を受け付ける操作部をさらに含み、
    前記位置情報取得部及び前記送信処理部は、
    前記操作部に対する操作に基づいて、前記緊急状態であると判定された場合に、前記バッテリーからの前記電力に基づいて、動作を行うことを特徴とする電子機器。
  15. 請求項9乃至14のいずれかに記載の電子機器と、
    前記外部機器と、
    を含むことを特徴とする情報処理システム。
  16. 請求項11に記載の電子機器と、
    前記外部機器と、
    を含み、
    前記外部機器は、
    前記通常状態において動作する内部回路と、
    前記通常状態における前記内部回路の制御、及び前記緊急状態における前記位置情報取得部及び前記送信処理部の制御を行う制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記緊急状態であると判定された場合に、前記バッテリーから前記内部回路への前記電力の供給を停止し、
    前記内部回路は、
    前記緊急状態と判定された場合に、動作を停止することを特徴とする情報処理システム。
  17. ウェアラブル機器に組み込まれる緊急情報送信システムであって、
    緊急状態において、ウェアラブル機器に含まれるバッテリー又は、前記バッテリーとは異なる専用バッテリーから供給される電力に基づいて、位置情報取得部により位置情報を取得する処理を行い、
    送信処理部により、取得した前記位置情報を外部装置に対して送信する処理を行う、
    ことを特徴とする緊急情報送信システム。
  18. 請求項17において、
    前記ウェアラブル機器に取り付けられるアタッチメント機器に含まれることを特徴とする緊急情報送信システム。
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JP2018182672A (ja) * 2017-04-20 2018-11-15 ソフトバンク株式会社 緊急連絡システム
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