JP2016151292A - 軸継手、回転テーブルおよび真円度測定装置 - Google Patents

軸継手、回転テーブルおよび真円度測定装置 Download PDF

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山本 晃司
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Abstract

【課題】例えば高精度回転テーブルのように高い位置決め精度を要求される回転駆動機構に好適な軸継手を提供する。【解決手段】回転テーブルは、ワークを載置する載物台と、載物台を載せる回転皿を載せて回転するロータと、ロータの回転軸が挿通する筒孔を有するとともにロータの下面を支えるロータ支持部と、モータと、モータの出力軸とロータの回転軸とを繋ぐ軸継手と、を具備する。軸継手は、回転軸に垂直な面に平行である第1方向にのみスライド方向を有する第1スライド機構と、回転軸に垂直な面に平行であり、かつ、第1方向とは異なる向きである第2方向にのみスライド方向を有する第2スライド機構と、回転軸に沿った方向にのみスライド方向を有する軸方向スライド機構と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、回転を伝達する軸継手に関する。
形状測定装置として真円度測定装置が知られている。真円度測定装置は、回転機構を有し、円形形体の被測定物の半径変化を精密に測定する機能を有する。真円度測定装置の測定精度は回転テーブルの回転精度と密接に関連している。回転テーブルの回転がブレると、その分だけ測定結果が劣化するのは当然である。そこで、回転テーブルのロータおよびステータ(ロータ支持部)は高精度に加工および仕上げがなされ、さらに、ロータとステータ(ロータ支持部)との間の軸受けにはエアベアリングが用いられる(特許文献1)。これによって回転テーブルの回転精度の向上が図られている。
ところで、回転テーブルを回転駆動するにはロータとモータとを連結しなければならないが、モータという駆動源にはどうしても偏心や振動が生じる。したがって、ロータの軸(以後、ロータ軸と称する)とモータの出力軸とは軸継手を介して連結される。この軸継手によってモータの偏心や振動が吸収され、回転テーブルの回転精度が保たれる。
軸継手としては、例えば、オルダム継手などが知られている(特許文献2−7)。一般的に、オルダム継手というのは次のような構成を有する(必要に応じて特許文献2−7を参照されたい)。
回転軸に沿ってZ軸をとり、Z軸に直交する面内において互いに直交するX軸とY軸とをとるとする。
原動軸と従動軸との間に中間プレートを配置する。そして、中間プレートの原動軸側の面に第1方向(例えばX軸方向)に延在する第1凸条レールを形成し、中間プレートの従動軸側の面に第2方向(例えばY軸方向)に延在する第2凸条レールを形成する。さらに、原動軸の端面には第1方向(例えばX軸方向)に延在する第1凹条溝を設け、第1凸条レールと第1凹条溝とを摺動可能に係合させる。従動軸の端面には第2方向(例えばY軸方向)に延在する第2凹条溝を設け、第2凸条レールと第2凹条溝とを摺動可能に係合させる。
第1凸条レールと第1凹条溝とにより、第1方向(例えばX軸方向)への相対変位が許容される。第1凸条レールと第1凹条溝とによるスライド機構を第1スライド機構610と称することにする。
第2凸条レールと第2凹条溝とにより、第2方向(例えばY軸方向)への相対変位が許容される。第2凸条レールと第2凹条溝とによるスライド機構を第2スライド機構650と称することにする。
この構成において、原動軸と従動軸とに軸ずれがあったとしても、ストレス無く、回転トルクだけを原動軸から従動軸に伝達することができる。
具体的には、第1方向(例えばX方向)および第2方向(例えばY方向)の軸ずれ(ラジアル方向の軸ずれ)については、第1スライド機構610および第2スライド機構650によって吸収される。
さらに、Z軸方向(スラスト方向)に軸が相対変位したとしても、凸条レールと凹条溝との嵌め合いが外れなければ回転トルクを伝達することができる。
特許3949910号 特開平04−331824号公報 特開平05−288223号公報 特開平09−269013号公報 特開昭62−159816号公報 実公平02−014654号公報 実用新案登録2512846号
オルダム継手というのは上記のような利点を持っており、回転トルクの伝達だけであれば十分なのであるが、例えば回転テーブルのように高精度の回転機構の駆動制御を行うとすると問題が生じる。
オルダム継手というのはZ方向にも動けるようになっており、これがZ方向(スラスト方向)の軸ズレを吸収するのであるが、Z方向に可動域を持たせるため、凸条レールと凹条溝との嵌め合いに少し遊びを持たせることが必要になってくる。
しかし、例えば回転テーブルのように高精度の回転機構の駆動制御を行うとすると、この遊びの分だけ、回転位相がずれることになる。このような位相ずれの分だけ真円度測定装置の測定分解能や測定精度が劣化することになる。
ちなみに、部品の加工精度や組み付け精度を引き上げることでスラスト方向(Z方向)の軸ズレを無くすことができるように思われるだろう。さすれば、第1スライド機構610および第2スライド機構650のガタを無くし、位相ズレも無くせると思われるだろう。
しかしながら、回転テーブルにあってはエアベアリングで軸受けする都合上、ロータ軸が上下することは避けられない。エアベアリングを起動するとエア膜の分だけロータが浮上し、重い被測定物を回転テーブルに載せるとエア膜が薄くなってロータが下がる。したがって、回転テーブルにあってはスラスト方向(Z方向)の軸ズレが発生することは必然であり、Z方向に可動域を持たせるための遊びはある程度必要であり、必然的に位相ズレがある程度生じるのもやむを得なかった。
本発明の目的は、例えば高精度回転テーブルのように高い位置決め精度を要求される回転駆動機構に好適な軸継手を提供することにある。
本発明の軸継手は、
原動軸の回転を従動軸に伝える軸継手であって、
回転軸に垂直な面に平行である第1方向にのみスライド方向を有する第1スライド機構と、
回転軸に垂直な面に平行であり、かつ、前記第1方向とは異なる向きである第2方向にのみスライド方向を有する第2スライド機構と、
回転軸に沿った方向にのみスライド方向を有する軸方向スライド機構と、を備える
ことを特徴とする。
本発明では、
前記第1スライド機構および前記第2スライド機構は、
真直のレールと、前記レールに沿ってスライド移動する移動ブロックと、を備え、
前記レールにおいて、前記移動ブロックに対向する面には、転動体を転送するためのレール側転送溝が該レールに沿って設けられており、
前記移動ブロックにおいて、前記レールと対向する面には、前記レール側転送溝と対向するように設けられたブロック側転送溝が設けられており、
前記レールと前記移動ブロックとは、前記レール側転送溝と前記ブロック側転送溝との間に複数の転動体を挟持している
ことが好ましい。
本発明では、
前記レールおよび前記移動ブロックのいずれか一方の側面がくびれており、前記レールおよび前記移動ブロックのいずれか他方が前記くびれに噛み込む構造を有する
ことが好ましい。
本発明では、
従動軸側から原動軸側に向かって順に、第1エンドプレート、第1ミドルプレート、第2ミドルプレート、第2エンドプレート、を有し、
前記第1エンドプレートと前記第1ミドルプレートとの間に前記第1スライド機構を有し、
前記第1ミドルプレートと前記第2ミドルプレートとの間に前記第2スライド機構を有し、
前記第2ミドルプレートと前記第2エンドプレートとの間に前記軸方向スライド機構を有する
ことが好ましい。
本発明では、
原動軸側から従動軸側に向かって順に、第1エンドプレート、第1ミドルプレート、第2ミドルプレート、第2エンドプレート、を有し、
前記第1エンドプレートと前記第1ミドルプレートとの間に前記第1スライド機構を有し、
前記第1ミドルプレートと前記第2ミドルプレートとの間に前記第2スライド機構を有し、
前記第2ミドルプレートと前記第2エンドプレートとの間に前記軸方向スライド機構を有する
ことが好ましい。
本発明の軸継手は、
原動軸の回転を従動軸に伝える軸継手であって、
カルダンジョイントと、
回転軸に沿った方向にのみスライド方向を有する軸方向スライド機構と、を備える
ことを特徴とする。
本発明の回転テーブルは、
ワークを載置する載物台と、
前記載物台を載せる回転皿を載せて回転するロータと、
前記ロータの回転軸が挿通する筒孔を有するとともに、前記ロータの下面を支えるロータ支持部と、
モータと、
前記モータの出力軸と前記ロータの回転軸とを繋ぐ前記軸継手と、を備える
ことを特徴とする。
本発明では、
前記ロータと前記ロータ支持部との間にはエアベアリングが設けられている
ことが好ましい。
本発明の真円度測定装置は、
前記回転テーブルを具備する
ことを特徴とする。
真円度測定装置の外観図。 回転駆動部の構成図。 軸継手の分解斜視図。 第1スライド機構の断面図。 Zスライド機構の分解斜視図。 変形例1を例示する図。 変形例2を例示する図。
本発明の実施形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、真円度測定装置の外観図である。
真円度測定装置100は、ホストコンピュータ110と、操作部120と、モーションコントローラ130と、測定機本体部200と、を備える。
ホストコンピュータ110は、CPU(中央処理装置)や所定プログラムを格納したROM、RAMを有するいわゆるコンピュータ端末であって、モーションコントローラ130に所定の動作指令を与えるとともに、測定機本体部200で取得されたデータに基づいて被測定物Wの形状解析等の演算処理を実行する。また、ホストコンピュータ110は、モニタやキーボード、マウスを介して入出力インターフェースをユーザに提供する。
操作部120は、操作レバーや操作ボタンを有し、手動操作によってモーションコントローラ130に動作指令を与える。
モーションコントローラ130は、測定機本体部200の駆動制御を実行する。
測定機本体部200は、基台210と、座標測定部300と、回転テーブル400と、を備える。
座標測定部300は、Z軸コラム310と、Zスライダ320と、Xアーム330と、ヘッドホルダ340と、プローブヘッド350と、を備える。
Z軸コラム310は、Z軸に平行に基台210上に立設されている。
Zスライダ320は、Z方向(上下方向)に移動可能にZ軸コラム310に設けられている。
Xアーム330は、X方向に進退可能にZスライダ320に支持されている。
ヘッドホルダ340はL字型の部材であって、ヘッドホルダ340の基端はXアーム330の先端に取り付けられ、ヘッドホルダ340の先端にはプローブヘッド350が取り付けられている。
プローブヘッド350は、てこ式電気マイクロメータであり、ヘッドホルダ340の先端に取り付けられている。プローブヘッド350は、スタイラス360を有し、スタイラス360の先端には被測定物に接触する測定子361が設けられている。
なお、スタイラス360の角度、ヘッドホルダ340の倒れ角、Xアーム330の進退量、および、Zスライダ320の位置(昇降量)は、それぞれエンコーダ(不図示)で検出される。
回転テーブル400は、載物台410と、回転駆動部420と、を備える。
回転駆動部420は基台210上に設置され、円板状の載物台410を回転させる。回転駆動部420の側面には調整用つまみ430が周方向に90度間隔で配置されている。調整用つまみ430を操作することにより載物台410をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向にそれぞれ調整できるようになっており、これにより、載物台410の心出しおよび水平出しができるようになっている。被測定物をこの載物台410の上にセットすると、載物台410とともに被測定物が回転する。
回転駆動部420の構成を説明する。
図2は、回転駆動部420の構成図である。
図3は、軸継手500の分解斜視図である。図中、下から上方向にZ軸をとり、Z軸に垂直な平面上に互いに直交するY軸およびX軸をとる。
回転駆動部420は、基台210上に設置されたハウジング440内に収納されている。そして、回転駆動部420は、ロータ450と、モータ470と、軸継手500と、を備える。
ロータ450は、回転皿451と、ロータ軸452と、を有する。
回転皿451は、円板状であり、その上面に載物台410を載せられるようになっている。回転皿451の下面からZ方向の下方に向けてロータ軸452が延出している。
なお、ロータ450は、円筒形状のロータ支持部460によって下支えされている。ロータ軸452がロータ支持部460の筒孔461を挿通しているとともに、回転皿451はロータ支持部460の上面に乗っている。そして、ロータ支持部460とロータ450との間には通気孔462からエアが供給され、エアベアリングによってロータ450が軸受けされている。
モータ470の配設位置は、ロータ450から見てZ方向に沿った直下であり、モータ470の出力軸471はZ軸方向に延在している。このとき、モータ出力軸471とロータ軸452とがほぼ同軸になるように、モータ470とロータ450とはお互いの位置が調整されている。モータ出力軸471には、ロータリーエンコーダ480が付設されている。
軸継手500は、モータ出力軸471とロータ軸452とを連結する。
軸継手500は、Z軸に沿って配置される4つのプレートを有する。
4つのプレートをロータ450側からモータ470側に向かって順に、第1エンドプレート510、第1ミドルプレート520、第2ミドルプレート530、第2エンドプレート540、とする。
第1エンドプレート510はロータ軸452の端部に取り付けられ、第2エンドプレート540はモータ出力軸471の端部に取り付けられる。
第1エンドプレート510と第2エンドプレート540との間に、第1ミドルプレート520および第2ミドルプレート530が配設されている。
そして、軸継手500は、第1方向、第2方向、Z方向にそれぞれスライドするスライド機構を有している。
第1エンドプレート510と第1ミドルプレート520との間に第1スライド機構610が設けられている。
第1ミドルプレート520と第2ミドルプレート530との間に第2スライド機構650が設けられている。
第2ミドルプレート530と第2エンドプレート540との間にZスライド機構680が設けられている。
Z軸に沿う方向から見て、Z軸に垂直な面に第1方向と第2方向と投影したとき、第1方向と第2方向とは互いに直交する。
第1方向がX方向に一致するとき第2方向はY方向に一致するのであるが、モータ470およびロータ450が回転駆動すれば第1方向および第2方向はX軸やY軸とは一致しなくなる。
第1スライド機構610について説明する。
第1スライド機構610は、2本のレール620と、4つのスライダ630と、を備える。
図4は、第1スライド機構610の部分断面図である。
レール620は、直線状の長尺レールであって、軸線に沿って見たとき、端面形状が略四角形状である(図4参照)。レール620の形状を詳しくみると、四角形の両側辺がくびれ(621)ている。そして、上面の左右の角部において、上面と側面とにボール転送溝622が設けられている。(ボール転送溝622は、上面に二条、側面に二条、の計4条である。)
スライダ630は、移動ブロック640と、多数のボール631と、を有する。
移動ブロック640は、断面コ字状であって、レール620に跨がるように設けられる。移動ブロック640の断面を詳しく見ると、移動ブロック640の内側の左右両側壁641は、レール620のくびれ621に入るように、中心寄りに傾斜している。移動ブロック640の内側の天井642と内側左右側壁641には、レール620のボール転送溝622と対向する4条のボール転送溝643が設けられている。(図4では、断面している右側に2条のボール転送溝643が表れている。)
多数のボール631は、レール620のボール転送溝622と移動ブロック640のボール転送溝643との間に介装されている。レール620のボール転送溝622と移動ブロック640のボール転送溝643とで挟まれたボール631の通路を負荷通路という。
また、移動ブロック640には、4条のボール転送溝643と対応して、4本のボール逃げ通路644が設けられている。(図4では、断面している右側に2条のボール転送溝643が表れている。)ボール631は負荷通路と逃げ通路644とを循環する。
図4を見て分かるように、移動ブロック640の左右両側壁641はレール620のくびれ621に噛み込み、さらに、移動ブロック640の左右両側壁641はボール631をレール620のくびれた側面(621)に押し付けている。そして、移動ブロック640の内側の天井642がレール620の上面に向けて強く引き付けられ、移動ブロック640の内側の天井642とレール620の上面とがボール631を強く挟む。これにより、スライダ630とレール620との間にはガタが生じる余地が無くなる。したがって、移動ブロック640の内側の天井642とレール620の上面との間のギャップ変動がない。
同様に、移動ブロック640の左右両側壁641とレール620の左右両壁との間でもボール631を強く挟んでおり、移動ブロック640の左右両側壁641とレール620の左右両壁との間のギャップが変動する余地は無い。
これにより、スライダ630がレール620から浮き上がることはなく、レール620の高い真直度をそのまま反映し、スライダ630はレール620に沿って真直かつ滑らかにスライド移動する。
図3に示されるように、第1ミドルプレート520の一面521に2本のレール620が平行に配設されている。詳しくいうと、二本のレール620は、Z軸に垂直な面(XY平面)において互いに平行である。このレール620の方向を第1方向とする。そして、一本のレール620に二つのスライダ630が設けられている。つまり、2本のレール620に合計4つのスライダ630が設けられている。4つのスライダ630は、第1ミドルプレート520の一面521と対向した第1エンドプレート510の面(図3では下面)に取り付けられる。
これにより、第1エンドプレート510と第1ミドルプレート520とは第1スライド機構610によって第1方向にのみ相対移動可能となっている。特に、第1エンドプレート510と第1ミドルプレート520とは、Z軸方向の相対変位は完全に規制されているが、その分、第1方向のスライド移動は高い精度が実現されている。また、4つのスライダ630が二本のレール620に噛み込んでいるので、第1方向以外の力および変位は、第1ミドルプレート520から第1エンドプレート510にすべて伝達される。
次に、第2スライド機構650の基本構成は第1スライド機構610と同じであり、第2スライド機構650は2本のレール660と4つのスライダ670とを有する。
第2スライド機構650と第1スライド機構610とは、レール620、660の方向が互いに違うだけで本質的には同じである。
第2スライド機構650の2本のレール660は、第2ミドルプレート530の一面531において互いに平行に配設されている。詳しくいうと、二本のレール660は、Z軸に垂直な面(XY平面)において互いに平行であり、このレール660の方向を第2方向とする。Z軸に沿う方向から見たとき、第2方向と第1方向とを同じXY平面に投影すると、第2方向と第1方向とは直交する。
そして、一本のレール660に二つのスライダ670が設けられている。つまり、2本のレール660に合計4つのスライダ670が設けられている。4つのスライダ670は、第1ミドルプレート520の他面522に取り付けられる。
第2スライド機構650の作用効果は第1スライド機構610と同じであり、第1ミドルプレート520と第2ミドルプレート530とは第2スライド機構650によって第2方向にのみ相対移動可能となっている。
なお、第1ミドルプレート520および第2ミドルプレート530はZ軸回りに回転するので、第2方向というのは、第1方向に対して相対的に規定される方向でしかない。
第1スライド機構610は第1方向の変位だけを許容し、第2スライド機構650は第2方向の変位だけを許容し、第1ミドルプレート520と第2ミドルプレート530との間に相対回転は生じないので、レール620の向きである第1方向とレール660の向きである第2方向との直交関係は常に保たれる。
次に、Zスライド機構680を説明する。
図5は、Zスライド機構680の分解斜視図である。
Zスライド機構680は、2本のZピン681と、二つのZブッシュ682と、により構成されている。
Zピン681は、第2エンドプレート540の一面541においてZ軸方向に立設されている。
Zブッシュ682は、円筒形状であり、第2ミドルプレート530に穿設された挿通孔533に嵌め込まれている。挿通孔533はZ方向に沿っており、したがってZブッシュ682の軸線もZ方向に沿っている。
Zピン681は、Zブッシュ682に挿通される。Zピン681とZブッシュ682との間には、リテーナ683と多数のボール684とが介装され、リテーナ683によってボール684が保持されている。
これにより、第2エンドプレート540と第2ミドルプレート530とはZ方向にのみスライド移動が可能となっており、Z方向以外の力および変位は、第2エンドプレート540から第2ミドルプレート530にすべて伝達される。
このような構成を有する回転駆動部420の動作を説明する。
回転テーブル400の使用に先立って、エアベアリングが起動される。通気孔462からエアが供給され、エア膜の分だけロータ450がロータ支持部460から浮上する。エア膜は、数十マイクロメータ程度である。このとき、ロータ450、すなわち、ロータ軸452がZ軸に沿って上方に変位する。このZ方向の変位は、Zスライド機構680によって吸収される。すなわち、Zスライド機構680により、第2ミドルプレート530が第2エンドプレート540に対してZピン681に沿って上方に変位する。
回転テーブル400の載物台410に被測定物を載置すると、被測定物の重量によってロータ450がZ軸に沿って下方に沈むが、ロータ450のZ方向の変位はZスライド機構680によって吸収される。このとき、Z軸方向の変位はすべてZスライド機構680によって吸収されるので、第1スライド機構610や第2スライド機構650には変位が無いのはもちろん、余計なストレスが掛かることもない。
モータ470が回転駆動すると、モータ出力軸471とともに第2エンドプレート540が回転する。Z軸回りの回転は、Zスライド機構680、第2スライド機構650および第1スライド機構610のいずれにも吸収されないので、軸継手500を介して第2エンドプレート540から第1エンドプレート510に伝達され、第1エンドプレート510とともにロータ軸452が回転する。このとき、Zスライド機構680、第2スライド機構650および第1スライド機構610にはガタが無いので、モータ出力軸471の回転はすべてロータ軸452に伝達される。すなわち、モータ出力軸471とロータ軸452との間には回転のずれが無い。
一方、モータ470に軸ぶれや振動が生じた場合、第1スライド機構610および第2スライド機構650のスライドによって軸ぶれや振動は吸収される。すなわち、軸ぶれや振動の分だけ第2ミドルプレート530や第1ミドルプレート520が第2方向あるいは第1方向にスライドする。
このとき、第1スライド機構610および第2スライド機構650は、ストレス無く滑らかにスライドし、かつ、レール620、660とスライダ630、670との間にガタが生じないので、第1スライド機構610および第2スライド機構650のスライド変位があったとしても、モータ出力軸471とロータ軸452との間の回転ずれは生じない。
また、第1スライド機構610および第2スライド機構650のストレスやガタの無い滑らかなスライドにより、ロータ450は極めて滑らかに回転する。
このように、本実施形態の軸継手500によれば、エアベアリングのよるロータ450の浮上およびモータ470の軸ぶれ等を許容しつつ、回転ズレ無くモータ470の回転をロータ450に伝達できる。
(変形例1)
上記実施形態においては、ロータ450側からモータ470側に向かって順に、第1スライド機構610、第2スライド機構650、Zスライド機構680を設けていた。
これに対し、変形例1としては、図6に示すように、ロータ450側からモータ470側に向かって順に、Zスライド機構680、第2スライド機構650、第1スライド機構610、としてもよい。
すなわち、変形例1は、第1実施形態の軸継手500の上下を逆さまにしたものである。
モータ470側からロータ450側から順に、第1エンドプレート510、第1ミドルプレート520、第2ミドルプレート530、第2エンドプレート540、があり、第1エンドプレート510はモータ出力軸471の端部に取り付けられ、第2エンドプレート540はロータ軸452の端部に取り付けられている。
エアベアリングによってロータ450が浮上するのであるが、前記第1実施形態では、ロータ450、第1エンドプレート510、第1ミドルプレート520および第2ミドルプレート530が一体的にZ方向に変位することとなっていた。したがって、第1スライド機構610および第2スライド機構650も一体的に持ち上がることになる。
このとき、スライダ630、670がレール620、660を持ち上げる構図になるので、レール620、660およびスライダ630、670に僅かながらストレスが掛かる可能性がある。
一方、変形例1(図6)では、ロータ450が上下動してもロータ軸452と一緒に上下動するのは第2エンドプレート540だけである。
したがって、ロータ450がZ軸方向に上下したとしても、第1スライド機構610および第2スライド機構650には何らのストレスも掛からない。
(変形例2)
上記第1実施形態においては、スライド方向が互いに直交関係にある第1スライド機構610および第2スライド機構650を用い、これにZスライド機構680を組み合わせた軸継手500とした。
変形例2として、図7に示すように、カルダンジョイント700にZスライド機構680を組み合わせた軸継手800としてもよい。
カルダンジョイント700は、一対のヨーク710、720と、十字軸730と、を有する。十字軸730のそれぞれの軸を一方のヨーク710と他方のヨーク720とでそれぞれ軸支する。一方のヨーク710をロータ軸452の端部に取り付け、他方のヨーク720をミドルプレート530に取り付けている。
カルダンジョイント700は、軸ぶれや振動を吸収しつつ回転トルクを伝達するには好適であるが、スラスト方向(Z方向)に引っ張られると十字軸730に大きな力が掛かってしまう。この点、Zスライド機構680と組み合わせたことにより、スラスト方向(Z方向)の変位はZスライド機構680で吸収するのでカルダンジョイント700にストレスが掛かることはない。したがって、エアベアリングのよるロータ450の浮上およびモータ470の軸ぶれ等を許容しつつ、回転ズレ無くモータ470の回転をロータ450に伝達できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
本発明の軸継手500は、真円度測定装置の回転テーブル400に好適であるが、用途は回転テーブル400に限られない。回転テーブルに限らず、必然的にスラスト方向に変位が生じる回転駆動部に対し本発明は好適である。
上記実施形態においては、レールに対して移動ブロックが跨乗するように設けられていた。逆に、レールの断面をコ字状にして、レールの内側に移動ブロックを嵌めるようにしてもよい。
第1方向と第2方向とは、Z軸に沿って見たときに直交していることが好ましいのであるが、極端に言うと、第1方向と第2方向とは平行でなければ良い。
第1スライド機構と第2スライド機構とのスライド方向が互いに異なっていれば、Z軸に直交する方向の軸ズレは第1スライド機構と第2スライド機構との協働によって吸収される。
100…真円度測定装置、110…ホストコンピュータ、120…操作部、130…モーションコントローラ、200…測定機本体部、210…基台、300…座標測定部、310…Z軸コラム、320…Zスライダ、330…Xアーム、340…ヘッドホルダ、350…プローブヘッド、360…スタイラス、361…測定子、400…回転テーブル、410…載物台、420…回転駆動部、440…ハウジング、450…ロータ、451…回転皿、452…ロータ軸、460…ロータ支持部、461…筒孔、462…通気孔、470…モータ、471…モータ出力軸、480…ロータリーエンコーダ、500…軸継手、510…第1エンドプレート、520…第1ミドルプレート、521…第1ミドルプレートの一面、522…第1ミドルプレートの他面、530…第2ミドルプレート、531…第2ミドルプレートの一面、533…挿通孔、540…第2エンドプレート、541…第2エンドプレートの一面、610…第1スライド機構、620…レール、622…ボール転送溝、630…スライダ、631…ボール、640…移動ブロック、641…側壁、642…天井、643…ボール転送溝、644…逃げ通路、650…第2スライド機構、660…レール、670…スライダ、680…Zスライド機構、681…Zピン、682…ブッシュ、683…リテーナ、684…ボール、700…カルダンジョイント、710、720…ヨーク、730…十字軸、800…軸継手。

Claims (9)

  1. 原動軸の回転を従動軸に伝える軸継手であって、
    回転軸に垂直な面に平行である第1方向にのみスライド方向を有する第1スライド機構と、
    回転軸に垂直な面に平行であり、かつ、前記第1方向とは異なる向きである第2方向にのみスライド方向を有する第2スライド機構と、
    回転軸に沿った方向にのみスライド方向を有する軸方向スライド機構と、を備える
    ことを特徴とする軸継手。
  2. 請求項1に記載の軸継手において、
    前記第1スライド機構および前記第2スライド機構は、
    真直のレールと、前記レールに沿ってスライド移動する移動ブロックと、を備え、
    前記レールにおいて、前記移動ブロックに対向する面には、転動体を転送するためのレール側転送溝が該レールに沿って設けられており、
    前記移動ブロックにおいて、前記レールと対向する面には、前記レール側転送溝と対向するように設けられたブロック側転送溝が設けられており、
    前記レールと前記移動ブロックとは、前記レール側転送溝と前記ブロック側転送溝との間に複数の転動体を挟持している
    ことを特徴とする軸継手。
  3. 請求項2に記載の軸継手において、
    前記レールおよび前記移動ブロックのいずれか一方の側面がくびれており、前記レールおよび前記移動ブロックのいずれか他方が前記くびれに噛み込む構造を有する
    ことを特徴とする軸継手。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の軸継手において、
    従動軸側から原動軸側に向かって順に、第1エンドプレート、第1ミドルプレート、第2ミドルプレート、第2エンドプレート、を有し、
    前記第1エンドプレートと前記第1ミドルプレートとの間に前記第1スライド機構を有し、
    前記第1ミドルプレートと前記第2ミドルプレートとの間に前記第2スライド機構を有し、
    前記第2ミドルプレートと前記第2エンドプレートとの間に前記軸方向スライド機構を有する
    ことを特徴とする軸継手。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の軸継手において、
    原動軸側から従動軸側に向かって順に、第1エンドプレート、第1ミドルプレート、第2ミドルプレート、第2エンドプレート、を有し、
    前記第1エンドプレートと前記第1ミドルプレートとの間に前記第1スライド機構を有し、
    前記第1ミドルプレートと前記第2ミドルプレートとの間に前記第2スライド機構を有し、
    前記第2ミドルプレートと前記第2エンドプレートとの間に前記軸方向スライド機構を有する
    ことを特徴とする軸継手。
  6. 原動軸の回転を従動軸に伝える軸継手であって、
    カルダンジョイントと、
    回転軸に沿った方向にのみスライド方向を有する軸方向スライド機構と、を備える
    ことを特徴とする軸継手。
  7. ワークを載置する載物台と、
    前記載物台を載せる回転皿を載せて回転するロータと、
    前記ロータの回転軸が挿通する筒孔を有するとともに、前記ロータの下面を支えるロータ支持部と、
    モータと、
    前記モータの出力軸と前記ロータの回転軸とを繋ぐ請求項1から請求項6のいずれかに記載の軸継手と、を備える
    ことを特徴とする回転テーブル。
  8. 請求項7に記載の回転テーブルにおいて、
    前記ロータと前記ロータ支持部との間にはエアベアリングが設けられている
    ことを特徴とする回転テーブル。
  9. 請求項7または請求項8に記載の回転テーブルを具備する真円度測定装置。
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