JP2016151223A - 燃料フィルタおよび燃料供給装置 - Google Patents

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純子 石井
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宣博 林
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Abstract

【課題】低温に起因するフィルタの詰まりを抑制する燃料フィルタを提供する。【解決手段】フィルタ15は、燃料タンク11およびサブタンク12の底部に位置づけられた底部分15aと、ポンプ14に巻き付けられたポンプ周辺部15cを有する。ポンプ14は電動モータ部分を有し、作動中は安定的に発熱する。ポンプ14が燃料を吸入するとき、燃料は、フィルタ15によって濾過される。同時に、ポンプ14の熱は、ポンプ周辺部15cの燃料を温める。ポンプ14の熱は、ポンプ周辺部15cにおける低温由来の固形成分を抑制し、除去するために貢献する。この結果、低温環境下においても、燃料供給装置10は、ポンプ周辺部15cから燃料を吸い込み続けることができる。【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、燃料をろ過するための燃料フィルタおよび燃料供給装置に関する。
特許文献1は、燃料フィルタと燃料ポンプとを含む燃料供給装置を開示する。この装置は、燃料ポンプの吸入サイドに配置されたフィルタを開示する。フィルタは、燃料ポンプを囲むように配置されている。
特許文献2は、燃料フィルタと燃料ポンプとを含む燃料供給装置を開示する。この装置は、リターン燃料がもつ比較的高い温度を利用することによって、フィルタに付着したワックス成分を解かすことを提案している。
従来技術として列挙された先行技術文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用される。
特開2002−28418号公報 特開2012−17691号公報
特許文献2が開示するように、低温に起因して発生する固形成分は、フィルタを詰まらせることがある。特許文献1の技術では、燃料タンク内の冷たい燃料がフィルタに吸入されるから、フィルタの詰まりを抑制することができない。また、特許文献2の技術では、詰まりを抑制する効果は、リターン燃料の量と温度とに依存する。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、燃料フィルタおよび燃料供給装置にはさらなる改良が求められている。
開示の目的のひとつは、低温に起因するフィルタの詰まりを抑制するために改良された燃料フィルタおよび燃料供給装置を提供することである。
開示の目的のひとつは、燃料ポンプの温度を利用することによってフィルタの詰まりを抑制することができる燃料フィルタおよび燃料供給装置を提供することである。
この開示は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
ひとつの開示により、燃料フィルタが提供される。燃料フィルタは、電動モータ部分(14a)を含む燃料ポンプ(14)の吸い込み部(14d)に連結されるジョイント部(15d)と、ジョイント部から延び出し、燃料ポンプの近傍に配置されるポンプ周辺部(15c)とを有する。
ひとつの開示により、燃料供給装置が提供される。燃料供給装置は、電動モータ部分(14a)を含む燃料ポンプ(14)と、燃料ポンプの吸い込み側に配置されるフィルタ(15)とを有する。フィルタは、燃料ポンプの吸い込み部(14d)に連結されるジョイント部(15d)と、ジョイント部から延び出し、燃料ポンプの近傍に配置されるポンプ周辺部(15c)とを有する。
この開示において、燃料ポンプは、電動モータ部分を含む。よって、燃料ポンプは作動中安定的に発熱する。燃料フィルタは、燃料ポンプの吸い込み側に配置されるサクションフィルタである。燃料フィルタは、吸い込み部に連結されるジョイント部を有する。さらに、燃料フィルタは、ジョイント部から延び出す部分を有する。燃料フィルタは、ジョイント部から延び出し、燃料ポンプの近傍に配置されるポンプ周辺部を有する。ポンプ周辺部は、燃料ポンプの近傍に配置されるから、ポンプ周辺部は、燃料ポンプによって温められた燃料を吸入する。燃料ポンプの熱は、低温に起因する固形成分を抑制、溶融させるから、ポンプ周辺部は、低温環境においても燃料の吸い込みを可能とする。
第1実施形態の燃料供給装置を示すブロック図である。 第1実施形態のフィルタおよびポンプを示す斜視図である。 第1実施形態のフィルタを示す斜視図である。 第2実施形態の締付部材を示す平面図である。 第3実施形態のフィルタを示す斜視図である。 第4実施形態のフィルタおよびポンプを示す斜視図である。 第5実施形態のフィルタおよびポンプを示す分解斜視図である。 第6実施形態のフィルタおよびポンプを示す平面図である。 第7実施形態の燃料供給装置を示す部分断面斜視図である。 第8実施形態のフィルタおよびポンプを示す斜視図である。 第8実施形態のフィルタを示す斜視図である。 第9実施形態の燃料供給装置を示す断面図である。 第9実施形態の燃料供給装置を示す平面図である。 第10実施形態の締付部材を示す斜視図である。 第10実施形態のフィルタおよびポンプを示す平面図である。 第11実施形態のフィルタおよびポンプを示す断面図である。 第12実施形態のフィルタおよびポンプを示す平面図である。
図面を参照しながら、開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については他の形態の説明を参照し適用することができる。
(第1実施形態)
図1において、燃料供給装置10は、内燃機関などの燃料消費装置に燃料を供給する。燃料供給装置10は、道路走行車両のための動力用内燃機関に燃料を供給するために、車両に搭載されている。この実施形態では、内燃機関は、軽油を燃料とするディーゼルエンジンである。
燃料供給装置10は、液体燃料を溜めるための燃料タンク11を有する。燃料タンク11内には、冬季または寒冷地において部分的な固形成分を生じる液体燃料が貯められている。例えば、軽油は、低温環境においてワックス成分を生じることが知られている。また、液体燃料中の水分に起因して、低温環境において氷、および氷と液体燃料との混合物が生成することがある。これらの低温に起因する固形成分は、フィルタに目詰りを生じさせることがある。
燃料タンク11内には、サブタンク12が設けられている。燃料タンク11内には、燃料タンク11からサブタンク12に向けて燃料を汲み上げる補助ポンプ13が設けられている。補助ポンプ13は、後述のリターン燃料を動力源とするジェットポンプである。補助ポンプ13は、電動ポンプなど多様なポンプ装置によって提供することができる。補助ポンプ13によって、サブタンク12内には燃料タンク11内と同じ液面、または燃料タンク11内より高い液面が提供される。この結果、サブタンク12は、安定した燃料の供給を可能とする。
燃料供給装置10は、燃料ポンプとしてのポンプ14を有する。ポンプ14は、サブタンク12内に設けられている。ポンプ14は、燃料タンク11の開口部を覆うカバーによってサブタンク12内に支持されている。ポンプ14は、電動モータを内蔵する電動ポンプである。ポンプ14は、サブタンク12内から燃料を吸入し、加圧し、燃料系統へ供給する。
燃料供給装置10は、燃料をろ過するための燃料フィルタとしてのフィルタ15を有する。フィルタ15は、ディーゼルエンジン用のフィルタである。フィルタ15は、サブタンク12内に配置されている。フィルタ15は、燃料タンク11内の燃料とポンプ14との間に設けられている。フィルタ15は、ポンプ14の吸い込み側に配置されるサクションフィルタである。フィルタ15は、偏平な袋体をなしている。袋体は濾材によって形成されている。フィルタ15は、ポンプ14の吸入口を覆うように設けられている。
燃料供給装置10は、ポンプ14から吐出された燃料が流れる燃料系統の中にフィルタ16を有する。フィルタ16は、ポンプ14の吐出側に配置されたインラインフィルタである。燃料供給装置10は、内燃機関に燃料を供給する燃料噴射装置17を有する。
ポンプ14が運転されると、ポンプ14は、サブタンク12内の燃料を吸入する。このとき、サブタンク12内の燃料は、フィルタ15を通り、濾過される。燃料は、ポンプ14からフィルタ16を通り、燃料噴射装置17に供給される。燃料噴射装置17から内燃機関へ供給されない余剰燃料は、リターン燃料として、リターン経路を経由して燃料タンク11へ戻される。リターン燃料は、補助ポンプ13に供給される。補助ポンプ13は、燃料タンク11内の燃料をサブタンク12内に供給する。
図2において、ポンプ14は、円柱状の外観を有する。ポンプ14は、円柱状のボディ内に電動モータ部分14aと、ポンプ機構部分14bとを有する。電動モータ部分14aは、直流モータである。電動モータ部分14aは、回転子、固定子、および電気回路部品を含むことができる。電動モータ部分14aは、ポンプ14の上部および中間部を占める。ポンプ機構部分14bは、再生ポンプまたはギヤポンプである。ポンプ機構部分14bは、ポンプ14の下部を占める。
ポンプ14は、その一方の端部に吐出部14cを有する。ポンプ14は、その一方の端部に吸い込み部14dを有する。図示の例では、ポンプ14の上端に吐出部14cが設けられ、下端に吸い込み部14dが設けられている。ポンプ14は、その一端に電力供給のための電気コネクタ14eを有する。
フィルタ15は、サブタンク12内の底面に沿って配置される底部分15aを有する。底部分15aは、サブタンク12の底面に沿って、言い換えると燃料タンク11内の底面に沿って広がる部分である。底部分15aは、燃料液面が低い時に燃料の吸上げを可能とする。
フィルタ15は、底部分15aから上へ向けて延び出す延び出し部分15b、15cを有する。延び出し部分15b、15cは、底部分15aから、ポンプ14の側方に向けて延び出している。延び出し部分15b、15cは、底部分15aから上方向へ立ち上がる部分でもある。
延び出し部分15b、15cは、底部分15aから上へ向けて延びる立ち上げ部15bと、ポンプ14の周囲に配置されたポンプ周辺部15cとを含む。立ち上げ部15bは、フィルタ15を曲げることによってL字型に形成されている。よって、立ち上げ部15bは、L状部分とも呼ぶことができる。ポンプ周辺部15cは、フィルタ15をポンプ14に巻き付けることによって、筒状または部分筒状に形成されている。ポンプ周辺部15cは、筒状部分とも呼ぶことができる。ポンプ周辺部15cは、ポンプ14の電動モータ部分14aの周囲に筒状に配置されている。ポンプ周辺部15cは、その外表面が、ポンプ14の外面に対向するように配置されている。ポンプ周辺部15cにおいては、フィルタ15の外表面がポンプ14の外面に直接的に対向して配置されている。
ポンプ周辺部15cは、ベルト状の締付部材18によってポンプ14に締め付けられている。締付部材18は、リング状の部材である。締付部材18は、樹脂または金属によって提供することができる。
図3は、フィルタ15を示す。フィルタ15は、濾材によって形成された偏平な袋状の部材である。濾材は、樹脂製のメッシュまたは不織布である。濾材は、二層をなすように配置され、縁が溶着等によって接着されることによって袋状に形成されている。濾材の一部には、ジョイント部15dが設けられている。ジョイント部15dは、フィルタ15の袋体の内外を連通する吸い込み口を提供する。ジョイント部15dは、ポンプ14の吸い込み部14dに連結される。フィルタ15の袋状の内部空間は、ポンプ14の吸い込み部14dに連通するように配置される。これにより、フィルタ15は、ポンプ14に吸入される燃料を濾過する。フィルタ15の袋体の中には、内部に燃料が流れる通路を形成するためのプロテクタ部材15eが配置されている。プロテクタ部材15eは、ジョイント部15dと一体成形されうる。
プロテクタ部材15eは、フィルタ15内が負圧になっても、燃料のための空洞を区画するように形成されている。さらに、プロテクタ部材15eは、立ち上げ部15bをL字型に曲げることを許容するように形成されている。プロテクタ部材15eは、立ち上げ部15b内においては薄い板状に形成されている。プロテクタ部材15eは、ポンプ周辺部15cをポンプ14の周囲に巻き付けることを許容するように形成されている。プロテクタ部材15eは、ポンプ周辺部15c内においては、ポンプ14の軸方向に沿って延びる稜線と谷線とをもつ波板状に形成されている。
図2に戻り、底部分15aは、ジョイント部15dから延び出し、燃料タンク11およびサブタンク12の底に沿って配置されている。ポンプ周辺部15cは、ジョイント部15dから延び出し、ポンプ14の近傍に配置されている。ポンプ周辺部15cは、ポンプ14の端部からポンプ14の軸方向に沿って延び出している。立ち上げ部15bは、底部分15aとポンプ周辺部15cとを連結する連結部分を提供する。
ポンプ14が燃料を吸入するとき、燃料は、フィルタ15によって濾過される。低温環境において燃料の一部がワックス状またはシャーベット状に固形化することがある。また、低温環境においては燃料中の水分が凍結することがある。このような場合、燃料中の固形成分がフィルタ15の表面に付着し、フィルタ15の目詰りを生じることがある。
この実施形態では、ポンプ周辺部15cがポンプ14に隣接して配置されている。ポンプ周辺部15cは、ポンプ14の熱を受けるように配置されている。言い換えると、ポンプ周辺部15cは、ポンプ14によって暖められた燃料を吸引できるように、ポンプ14によって暖められた燃料が存在する位置に配置される。ポンプ周辺部15cは、ポンプ14によって暖められ上昇しようとする燃料を吸引するために、燃料タンク11内での設置状態において、ポンプ14の横又は上の領域に位置するように配置されている。
ポンプ周辺部15cは、ポンプ14に近接して配置されている。ポンプ周辺部15cは、ポンプ14に直接的に巻きつけられているから、ポンプ周辺部15cは、ポンプ14に直接的に接触している。ポンプ14は、電動モータ部分14aを有するから、作動中は安定的に発熱する。この結果、ポンプ周辺部15cおよびその周辺の燃料は、ポンプ14の熱によって暖められる。
ポンプ14の熱は、ポンプ周辺部15cにおける低温由来の固形成分を抑制し、除去するために貢献する。固形成分は、ポンプ周辺部15cのうち、ポンプ14に面することがない外側面には堆積することがある。このような場合も、ポンプ14の熱は、ポンプ周辺部15cのうちポンプ14に面する表面における固形成分の堆積を抑制する。よって、フィルタ15は、ポンプ周辺部15cとポンプ14との間の隙間を通して、ポンプ周辺部15cのうちのポンプ14に面する表面から燃料の液体成分を吸引することを可能とする。この結果、低温環境下においても、燃料供給装置10は、ポンプ周辺部15cから燃料を吸い込み続けることができる。
(第2実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図4に図示されるように、この実施形態では、締付部材218が用いられる。締付部材218は、連結部218a、218bを有する。連結部218aと連結部218bとが連結されることにより、締付部材218は、ポンプ周辺部15cをポンプ14の周囲に締め付ける。連結部218a、218bには、フック式、スナップフィット式、溶着式、ネジ式など多様な連結構造を採用することができる。
(第3実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図5に図示されるように、この実施形態では、フィルタ15に一体成形された締付部材318が用いられる。締付部材318は、ケーブルタイと呼ばれる結束バンドのような形状を有する。この実施形態では、ポンプ周辺部15cをポンプ14の周囲に巻きつけながら、締付部材318を締め上げ、ロックすることによって規定の組み付け状態が得られる。
(第4実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図6に図示されるように、この実施形態では、バネ材製の締付部材418が用いられる。締付部材418は、自らの弾性によってポンプ周辺部15cを締め付ける。
(第5実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図7に図示されるように、この実施形態では、板状の締付部材518が用いられる。板状の締付部材518は、ポンプ周辺部15cの径方向外側において筒状の外壁を提供する。締付部材518は、ポンプ周辺部15cの径方向外側のほぼ全体を覆う。締付部材518は、ポンプ周辺部15cの径方向外側に配置され、このポンプ周辺部15cを覆う外壁部材でもある。この外壁部材は、径方向外側からポンプ周辺部15cへの冷たい燃料の流入を抑止する。この構成においても、燃料はポンプ14と締付部材518との間の隙間から流入可能である。よって、ポンプ14によって温められた燃料がポンプ周辺部15cの径方向内側の表面に到達する。この構成は、ポンプ14からの放熱を抑制し、ポンプ14の熱によって効率的に燃料を温めることを可能とする。
(第6実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図8に図示されるように、この実施形態では、ポンプ14とポンプ周辺部15cとの間に燃料のための隙間を形成するためのスペーサ部材621が配置されている。スペーサ部材621は、ポンプ14の外壁に沿って櫛歯状、またはカゴ状に配置することができる。スペーサ部材621は、燃料がポンプ14の外壁に沿って流れることを可能とする。この結果、ポンプ14によって加熱される燃料が増える。
(第7実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図9に図示されるように、この実施形態では、ポンプ周辺部15cをポンプ14の周辺に位置付けるための部材が、サブタンク12に形成されている。サブタンク12は、ポンプ14およびフィルタ15が配置される位置に対応して、カゴ状のサポート部材722を有する。サポート部材722は、ポンプ14およびフィルタ15を囲むように配置された複数の柱を含むことができる。サポート部材722の上から、ポンプ14およびフィルタ15が装着される。これにより、ポンプ周辺部15cは、ポンプ14の周囲を囲むように配置され、ポンプ14の周囲に位置づけられる。サポート部材722は、締付部材を提供する。なお、先行する実施形態の締付部材18を併用してもよい。
(第8実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図10および図11に図示されるように、この実施形態では、ポンプ周辺部15cをポンプ14の周辺に位置付けるための部材が、フィルタ15自身に形成されている。フィルタ15は、ジョイント部15dの周囲に、カゴ状のサポート部材823を有する。サポート部材823は、ポンプ14を囲むように配置された複数の柱を含むことができる。サポート部材823の上から、ポンプ14が装着される。その後、ポンプ14とサポート部材823との間に、ポンプ周辺部15cが挿し込まれる。この構成によると、フィルタ15だけで、ポンプ周辺部15cをポンプ14の周囲を囲むように配置することができる。サポート部材823は、締付部材を提供する。なお、先行する実施形態の締付部材18を併用してもよい。
(第9実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図12および図13に図示されるように、この実施形態でも、ポンプ周辺部15cをポンプ14の周辺に位置付けるための部材が、フィルタ15自身に形成されている。フィルタ15は、ジョイント部15dの周囲に、カップ状のサポート部材924を有する。サポート部材924は、ポンプ14を囲む筒状の外壁24aと、底板24bと、ポンプ14とポンプ周辺部15cとの間に燃料のための隙間を形成するためのスペーサ部材24cとを有する。外壁24aは、ポンプ周辺部15cの径方向外側に配置され、このポンプ周辺部15cを覆う外壁部材でもある。スペーサ部材24cは、ポンプ14の外壁に沿って櫛歯状、またはカゴ状に配置することができる。底板24bには、複数の貫通穴24dが設けられている。サポート部材924は、締付部材を提供する。
外壁24aは、径方向外側からポンプ周辺部15cへの低温燃料の到達を抑制する。外壁24aの図中上下の両端における開口は、ポンプ14に沿って燃料が流れ込むことを可能とする。ポンプ14とポンプ周辺部15cとの間には、スペーサ部材24cによって隙間が形成されているから、燃料はポンプ14の外壁に沿って流れる。燃料は、ポンプ14によって加熱され、ポンプ周辺部15cの径方向内側面からフィルタ15内に流入する。この結果、ポンプ14によって加熱される燃料が増える。
(第10実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図14および図15に図示されるように、この実施形態では、ポンプ14とポンプ周辺部15cとの間にスペーサ部材A25が配置されている。スペーサ部材A25は、ポンプ14の外壁に巻き付けられた波板状の金属板である。スペーサ部材A25は、ポンプ14とポンプ周辺部15cとの間に燃料のための隙間を形成する。スペーサ部材A25は、波板部分25aと、その両端に設けられた連結部25bとを有する。波板部分25aは、ポンプ14の外壁で温められた燃料がフィルタ15へ到達することを可能とする複数の貫通穴を有する。連結部25bは、ポンプ周辺部15cの端部と係合することによって、ポンプ周辺部15cを環状に曲げ、環状の形状を維持する。スペーサ部材A25は、塑性変形されることによって、ポンプ14の周囲に配置され、その形状を維持する。スペーサ部材A25は、締付部材を提供する。スペーサ部材A25は、ポンプ14の外壁の熱を伝達する熱交換器としても機能する。この構成によるとポンプ14によって加熱される燃料が増える。
(第11実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図16は、フィルタ15のポンプ周辺部15cの断面を示す。ポンプ周辺部15cの中には、プロテクタ部材B26が配置されている。プロテクタ部材B26は、先行する実施形態のプロテクタ部材15eと同様に波板状である。プロテクタ部材B26は、ポンプ14の直径よりも小さく丸まるように予め成形されている。よって、図示の状態において、プロテクタ部材B26は、ポンプ14の周囲に巻き付くように弾性を発揮している。プロテクタ部材B26は、フィルタ15内に収容しているから、プロテクタ部材B26は、フィルタ15、すなわちポンプ周辺部15cをポンプ14上に引き付けている。プロテクタ部材B26は、締付部材を提供する。
(第12実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。先行する実施形態では、ポンプ周辺部15cは、ポンプ14のほぼ全周を囲むように配置されている。これに代えて、ポンプ周辺部15cは、ポンプ14の周方向における一部分だけに沿って配置されてもよい。図17は、ポンプ周辺部15cがおよそ270度の範囲にわたって配置された例を示す。ポンプ14の熱を有効に利用して固形成分による詰まりを抑制するために、ポンプ周辺部15cは、ポンプ14の周囲の半分を上回る範囲を覆うことが望ましい。
(他の実施形態)
この開示は、その開示を実施するための実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。開示は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。実施形態は追加的な部分をもつことができる。実施形態の部分は、省略される場合がある。実施形態の部分は、他の実施形態の部分と置き換え、または組み合わせることも可能である。実施形態の構造、作用、効果は、あくまで例示である。開示の技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示のいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
例えば、上記実施形態では、図3に描かれた逆L字型のフィルタ15によってポンプ周辺部15cを提供した。これに代えて、T字型のフィルタを採用してもよい。また、長い帯状のフィルタを採用して、その一部をポンプ14に近接して配置してもよい。
また、ポンプ14の熱を利用して固形成分を抑制する技術に加えて、リターン燃料の熱を利用して固形成分を抑制する技術を併用してもよい。例えば、リターン燃料の配管は、フィルタ15に沿って敷設することができる。また、リターン燃料の配管を、フィルタ15の近傍において蛇行状に敷設してもよい。
また、上記実施形態では、ポンプ周辺部15cは、偏平な形状に形成された後に、ポンプ14の周囲に巻き付けられて筒状に形成されている。これに代えて、ポンプ周辺部15cを筒状に形成してもよい。例えば、ポンプ周辺部15cは、その内径がポンプ14の外径よりやや小さくなるように形成することができる。ポンプ周辺部15cの中にポンプ14を挿し込むことにより、ポンプ14の周囲にポンプ周辺部15cを配置し、安定的に保持することができる。
10 燃料供給装置、 11 燃料タンク、 12 サブタンク、
13 補助ポンプ、 14 ポンプ、 15 フィルタ、
16 フィルタ、 17 燃料噴射装置、
14a 電動モータ部分、 14b ポンプ機構部分、
15a 底部分、 15b 立ち上げ部、 15c ポンプ周辺部、
15d ジョイント部、 15e プロテクタ部材、
18、218、318、418、518 締付部材、
621、24c、A25 スペーサ部材、
722、823、924 サポート部材、
B26 プロテクタ部材(締付部材)。

Claims (9)

  1. 電動モータ部分(14a)を含む燃料ポンプ(14)の吸い込み部(14d)に連結されるジョイント部(15d)と、
    前記ジョイント部から延び出し、前記燃料ポンプの近傍に配置されるポンプ周辺部(15c)とを有する燃料フィルタ。
  2. 請求項1に記載の燃料フィルタにおいて、さらに、
    前記ジョイント部から延び出し、燃料タンクの底に沿って配置される底部分(15a)と、
    前記底部分と前記ポンプ周辺部とを連結する連結部分(15b)とを有する。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料フィルタにおいて、
    前記ポンプ周辺部(15c)は、前記燃料ポンプの周囲に沿って配置される。
  4. 請求項3に記載の燃料フィルタにおいて、さらに、
    前記ポンプ周辺部を前記燃料ポンプに向けて締め付ける締付部材(18、218、318、418、518、722、823、924、A25、B26)を有する。
  5. 請求項3または請求項4に記載の燃料フィルタにおいて、さらに、
    前記ポンプ周辺部の外側に配置され前記ポンプ周辺部を覆う外壁部材(518、24a)を有する。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の燃料フィルタにおいて、さらに、
    前記燃料ポンプと前記ポンプ周辺部との間に燃料のための隙間を形成するスペーサ部材(621、24c、A25)を有する。
  7. 電動モータ部分(14a)を含む燃料ポンプ(14)と、
    前記燃料ポンプの吸い込み側に配置されるフィルタ(15)とを有し、
    前記フィルタは、
    前記燃料ポンプの吸い込み部(14d)に連結されるジョイント部(15d)と、
    前記ジョイント部から延び出し、前記燃料ポンプの近傍に配置されるポンプ周辺部(15c)とを有する燃料供給装置。
  8. 請求項7に記載の燃料供給装置において、
    前記ポンプ周辺部(15c)は、前記燃料ポンプの前記電動モータ部分の周囲に筒状に配置されている。
  9. 請求項7または請求項8に記載の燃料供給装置において、
    前記燃料ポンプは、円柱状であって、その端部に前記吸い込み部を有し、
    前記ポンプ周辺部は、前記燃料ポンプの端部から前記燃料ポンプの軸方向に沿って延び出している。
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