JP2016150985A - 溶剤系インクジェットインク組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】印字安定性が良好であり、印刷物の乾燥性とインクのメディア上での濡れ拡がりが均衡することにより、印刷物のムラを防ぎつつ光沢と線幅を確保することができる、溶剤系インクジェットインク組成物を提供する。【解決手段】本発明に係る溶剤系インクジェットインク組成物は、色材と、溶剤と、を含有し、前記溶剤として、下記一般式(1)で示される化合物であって、溶剤間において、R1同士、R2同士、R3同士が同構造であって、かつ、mが連続する整数である2種以上の溶剤を含むことを特徴とする。R1O−(R2O)m−R3・・・・・(1)(式中、R1は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であり、R2は炭素数2または3のアルキレン基であり、R3は水素原子、アセチル基、または炭素数1〜4のアルキル基である。ただし、R1とR3が両方とも水素原子となることはない。mは1〜7の整数である。)【選択図】なし

Description

本発明は、溶剤系インクジェットインク組成物に関する。
従来、インクジェット記録用ヘッドのノズルから吐出させた微小なインク滴によって、紙等の吸水性記録媒体上に画像や文字を記録するインクジェット記録方法が知られている。このようなインクジェット記録方法に用いられるインクとしては、水を主溶媒とする水系インク組成物が広く普及している。
その一方で、インクジェット記録方法は、多様な分野において種々の記録媒体に対する記録に用いられるようになってきた。例えば、印刷本紙、合成紙、フィルム等の低吸収性記録媒体に対してもインクジェット記録方法により記録可能な溶剤系インク組成物が提案されている。
例えば特許文献1には、炭化水素系溶剤、エステル基及びエーテル基を持つ溶剤、その双方に溶解する溶剤を含有する溶剤系インク組成物が開示されている。特許文献2には、アミド系溶剤を含有する溶剤系インク組成物が開示されている。また、特許文献3には、高中低沸点の3種のアルコールを含有する溶剤系インク組成物が開示されている。これらの溶剤系インク組成物は、いずれも溶剤組成を規定することにより、印刷後の乾燥性を改良することができるという作用効果を謳っている。
特開2012−12432号公報 特開2012−46671号公報 特開2010−18730号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている溶剤系インク組成物は、炭化水素系溶剤、エステル基及びエーテル基を持つ溶剤によって乾燥性を向上させることはできるが、ヘッドノズルのメニスカス部が乾燥性の影響を受けやすいため、印字安定性が悪化する懸念があった。
また、特許文献2に開示されている溶剤系インク組成物に含有されるアミド系溶剤は、吸湿性が高いため、印刷後の乾燥性は却って悪化することが明らかとなった。これは、アミド系溶剤の化学構造中にエーテル結合があり、当該エーテル結合が吸湿性を高めているものと推察される。
さらに、特許文献3に開示されている溶剤系インク組成物は、沸点の異なる3種のアルコールを組み合わせることで乾燥性を向上させることはできるが、ヘッドノズルのメニスカス部が乾燥性の影響を受けやすいため、印字安定性が悪化する懸念があった。
以上のように、従来の溶剤系インク組成物では、ヘッドノズルからの印字安定性と印刷物の乾燥性とを両立させることが難しかった。さらにこれらを両立できるだけでなく、印刷画質の向上、すなわち印刷物のムラを防ぎ、光沢と線幅を確保することも重要である。
そこで、本発明に係る幾つかの態様は、上述の課題の少なくとも一部を解決することで、印字安定性が良好であり、印刷物の乾燥性とインクのメディア上での濡れ拡がりが均衡することにより、印刷物のムラを防ぎつつ光沢と線幅を確保することができる、溶剤系インクジェットインク組成物を提供するものである。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
[適用例1]
本発明に係る溶剤系インクジェットインク組成物の一態様は、
色材と、溶剤と、を含有し、
前記溶剤として、下記一般式(1)で示される化合物であって、溶剤間において、R同士、R同士、R同士が同構造であって、かつ、mが連続する整数である2種以上の溶剤を含むことを特徴とする。
O−(RO)−R ・・・・・(1)
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であり、Rは炭素数2または3のアルキレン基であり、Rは水素原子、アセチル基、または炭素数1〜4のアルキル基である。ただし、RとRが両方とも水素原子となることはない。mは1〜7の整数である。)
適用例1の溶剤系インクジェットインク組成物によれば、上記一般式(1)で示される化合物の構造中の主骨格であるオキシアルキレン基の付加モル数のみが1個違いであるものを2種以上配合することにより、印刷物の乾燥性とインクのメディア上での濡れ拡がりの挙動のバランスを図ることができる。これにより、例えば構造が異なる溶剤を複数組み合わせて用いた場合に比べて、メニスカスの目詰まりなどの信頼性(すなわち印字安定性)が向上する。また、溶剤間の相容性に優れているため、印刷物のムラを防ぎつつ、印刷物の光沢と線幅を確保することもできる。
[適用例2]
適用例1の溶剤系インクジェットインク組成物において、
前記2種以上の溶剤として、前記一般式(1)におけるR及びRのうちのいずれか一方が水素原子であり、他方がアルキル基である2種以上の溶剤を含むことができる。
[適用例3]
適用例1または適用例2の溶剤系インクジェットインク組成物において、
前記2種以上の溶剤として、前記一般式(1)におけるRの炭素数が2である2種以上の溶剤を含むことができる。
[適用例4]
適用例1ないし適用例3のいずれか一例の溶剤系インクジェットインク組成物において、前記2種以上の溶剤として、前記一般式(1)におけるmが連続的に連続する整数である3種以上の溶剤を含むことができる。
[適用例5]
適用例4の溶剤系インクジェットインク組成物において、
連続的に連続するn種(nは3以上の整数)の溶剤を含み、n/3の小数を切り捨てた整数をAとし、n種の溶剤のインク中の総含有量に対する、n種の溶剤のうちのmが最小の溶剤からmが大きい方へA番目までの溶剤とmが最大の溶剤からmが小さい方へA番目までの溶剤とを除いた残りの溶剤のインク中の総含有量の比(X)が、40質量%以上で
あることができる。
[適用例6]
適用例1ないし適用例5のいずれか一例の溶剤系インクジェットインク組成物において、前記2種以上の溶剤の総含有量が、インク組成物の全質量を100質量%としたときに、2質量%以上50質量%以下であることができる。
[適用例7]
適用例1ないし適用例6のいずれか一例の溶剤系インクジェットインク組成物において、さらに、溶剤として、ラクトンを含むことができる。
[適用例8]
適用例1ないし適用例7のいずれか一例の溶剤系インクジェットインク組成物において、前記色材として、有機顔料、金属酸化物顔料及びカーボンブラックよりなる群から選択される1種を含むことができる。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の一例を説明するものである。また、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形例も含む。
本発明において「溶剤系インク組成物」とは、有機溶剤を主要な溶媒として、水を主要な溶媒としないインク組成物である。好ましくは、組成物中の水の含有量が3質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましく0.05質量%未満であり、一層好ましくは0.01質量%未満、さらに一層好ましくは0.005質量%未満、最も好ましくは0.001質量%未満であることをいう。あるいは、実質的に水を含有しないインク組成物としてもよい。「実質的に含有しない」とは、意図的に含有させないことを指す。
1.溶剤系インクジェットインク組成物
本実施形態に係る溶剤系インクジェットインク組成物(以下、単に「インク組成物」ともいう。)は、色材と、溶剤と、を含有する。以下、本実施形態に係るインク組成物に含有される各成分について説明する。
1.1.色材
本実施形態に係るインク組成物は、色材を含有する。色材としては、染料または顔料を用いることができるが、耐水性、耐ガス性、耐光性等を有する観点から顔料であることが好ましい。
このような顔料としては、従来公知の無機顔料、有機顔料のいずれも用いることができるが、有機顔料、金属酸化物顔料及びカーボンブラックよりなる群から選択される1種を含むことが好ましい。有機顔料としては、例えばアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料;塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキ;ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等が挙げられる。無機顔料としては、例えばカーボンブラック;二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化クロム等の金属酸化物顔料が挙げられる。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.
I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド254等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントオレンジ64、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー180等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36等が挙げられる。
また、ブラック用の顔料としては、例えば、カーボンブラック等が挙げられる。白色の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントホワイト6、C.I.ピグメントホワイト18、C.I.ピグメントホワイト21等が挙げられる。
これらの顔料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。顔料粒子の平均粒径は、特に限定されるものではないが、好ましくは50nm以上500nm以下である。
色材の含有量は、用途や印刷特性によって適宜選択することができるが、インク組成物の全質量を100質量%としたときに、0.5質量%以上20質量%以下であることが好ましく、1質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。
なお、インク組成物中に色材を均一かつ安定に分散させる観点から、分散剤を用いて色材を分散させることも好ましい。具体的には、分散剤及び溶剤の一部を十分に混合撹拌した後、そこに色材を添加してさらに混合撹拌して得られた分散体を、残りの溶剤や添加成分と混合することによりインク組成物を作製することができる。このような分散剤の具体例としては、ヒノアクトKF1−M、T−6000、T−7000、T−8000、T−8350P、T−8000E(いずれも武生ファインケミカル株式会社製)等のポリエステル系高分子化合物、Solsperse20000、24000、32000、32500、33500、34000、35200、37500(いずれもLUBRIZOL社製)、Disperbyk−161、162、163、164、166、180、190、191、192(いずれもビックケミー・ジャパン社製)、フローレンDOPA−17、22、33、G−700(いずれも共栄社化学株式会社製)、アジスパーPB821、PB711(いずれも味の素株式会社製)、LP4010、LP4050、LP4055、POLYMER400、401、402、403、450、451、453(いずれもEFKAケミカルズ社製)等が挙げられる。
分散剤の含有割合は、色材種によって適宜選択することができるが、インク組成物中の色材の含有量100質量部に対して、好ましくは5質量部以上200質量部以下、より好
ましくは30質量部以上120質量部以下である。
1.2.溶剤
本実施形態に係るインク組成物は、溶剤を含有するが、前記溶剤として、下記一般式(1)で示される化合物であって、溶剤間において、R同士、R同士、R同士が同構造であって、かつ、mが連続する整数である2種以上の溶剤(以下、「特定溶剤群」ともいう。)を含むことを特徴とする。
O−(RO)−R ・・・・・(1)
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であり、Rは炭素数2または3のアルキレン基であり、Rは水素原子、アセチル基、または炭素数1〜4のアルキル基である。ただし、RとRが両方とも水素原子となることはない。mは1〜7の整数である。)
上記一般式(1)において、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表す。炭素数1〜6のアルキル基としては、直鎖状または分岐鎖状のアルキル基であることができ、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基等が挙げられる。ただし、Rが水素原子である場合、Rは水素原子とはならない。
上記一般式(1)において、Rは炭素数2または3のアルキレン基を表す。具体的には、Rはエチレン基またはプロピレン基を表す。
上記一般式(1)において、Rは水素原子、アセチル基、または炭素数1〜4のアルキル基を表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、直鎖状または分岐鎖状のアルキル基であることができ、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基が挙げられる。ただし、Rが水素原子である場合、Rは水素原子とはならない。
上記一般式(1)におけるmは、オキシアルキレン基の付加モル数を表している。印刷物の乾燥性とインクのメディア上での濡れ拡がりの挙動のバランスを図る観点から、mは3〜6であることが好ましく、3〜5であることがより好ましい。
上記一般式(1)で示される化合物の具体例としては、メチルグリコール、メチルジグリコール、メチルトリグリコール、イソプロピルグリコール、イソプロピルジグリコール、ブチルグリコール、ブチルジグリコール、ブチルトリグリコール、イソブチルグリコール、イソブチルジグリコール、ヘキシルグリコール、ヘキシルジグリコール、メチルプロピレングリコール、メチルプロピレンジグリコール、メチルプロピレントリグリコール、プロピルプロピレングリコール、プロピルプロピレンジグリコール、ブチルプロピレングリコール、ブチルプロピレンジグリコール、ブチルプロピレントリグリコール、メチルプロピレングリコールアセテート等のグリコールモノエーテル;ジメチルグリコール、ジメチルジグリコール、ジメチルトリグリコール、メチルエチルジグリコール、ジエチルジグリコール、ジブチルジグリコール、ジメチルプロピレンジグリコール等のグリコールジエーテルが挙げられる。
上記一般式(1)で示される化合物の構造中の主骨格であるオキシアルキレン基の付加モル数のみが1個違いであるものを2種以上配合することにより、印刷物の乾燥性とインクのメディア上での濡れ拡がりの挙動のバランスを図ることが可能となる。オキシアルキレン基の付加モル数のみが1個異なるグリコールエーテルやジアルキルグリコールエーテル同士は、構造が類似しているため相容性に優れている一方で、標準沸点、粘度、親水性
/疎水性のバランスが異なっており、印刷物の乾燥性とインクのメディア上での濡れ拡がりの挙動のバランスを調整するのに特に適していることが判明した。これにより、例えば構造が異なる溶剤を複数組み合わせて用いた場合に比べて、メニスカスの目詰まりなどの信頼性(すなわち印字安定性)を向上させることができ、また印刷物のムラを防ぎつつ、印刷物の光沢と線幅を確保することもできることが判った。
特定溶剤群の中でも、Rが、水素原子、または炭素数1〜4のアルキル基であるものが、特に印刷ムラ、光沢、ドットサイズが一層優れる点で好ましい。また、特定溶剤群として、印刷物の乾燥性及び光沢性の観点から、前記一般式(1)におけるR及びRのうちのいずれか一方が水素原子であり、他方がアルキル基である、グリコールモノエーテルであることが好ましい。また、特定溶剤群としては、印刷物の乾燥性及び印字安定性の観点から、前記一般式(1)におけるRの炭素数が2であるエチレングリコール(モノまたはジ)エーテルであることが好ましい。したがって、特定溶剤群としては、エチレングリコールモノエーテルであることがより好ましい。
また、本実施形態に係るインク組成物は、前記特定溶剤群として、前記一般式(1)におけるmが連続的に連続する整数である3種以上の溶剤を含むことがより好ましい。特定溶剤群を3種以上の溶剤とすることで、印刷物の乾燥性とインクのメディア上での濡れ拡がりの挙動のバランスをより緻密に制御することが可能となる。これにより、印字安定性を効果的に向上させることができ、また印刷物のムラを防ぎつつ、印刷物の光沢と線幅を確保することができる。
特定溶剤群としてn種(nは3以上の整数)以上の溶剤を含む場合には、n/3の小数を切り捨てた整数をAとし、n種の溶剤のインク中の総含有量に対する、n種の溶剤のうちのmが最小の溶剤からmが大きい方へA番目までの溶剤とmが最大の溶剤からmが小さい方へA番目までの溶剤とを除いた残りの溶剤のインク中の総含有量の比(X)が、40質量%以上であると好ましい。
前記比(X)について具体的に説明すると、特定溶剤群として3種の溶剤を含む場合には、連続する整数の真ん中の数に相当する溶剤の含有量が特定溶剤群中に40質量%以上含まれるということである。また、特定溶剤群として4種の溶剤を含む場合には、連続する整数の真ん中2つの数に相当する溶剤の合計含有量が特定溶剤群中に40質量%以上含まれるということである。このような含有割合とすることで、印刷物の乾燥性とインクのメディア上での濡れ拡がりの挙動のバランスをより緻密に制御することが可能となる。これにより、印字安定性を効果的に向上させることができ、また印刷物のムラを防ぎつつ、印刷物の光沢と線幅を確保することができる。上記の点で、前記比(X)は、50質量%以上がより好ましく、60質量%以上がさらに好ましく、70質量%以上が特に好ましく、80質量%以上がより特に好ましい。
本実施形態に係るインク組成物における前記特定溶剤群の合計含有量は、インク組成物の全質量を100質量%としたときに、2質量%以上50質量%以下であることが好ましく、10質量%以上45質量%以下であることがより好ましい。特定溶剤群の合計含有量が前記範囲内であると、印刷物の乾燥性とインクのメディア上での濡れ拡がりの挙動のバランスを図ることができる。また、特定溶剤群と特定溶剤群ではないが前記一般式(1)には該当する1種以上の溶剤の総合計のインク組成物の全質量に対する含有量は、印刷ムラ、光沢、ドットサイズ、表面乾燥性などの点で、40質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、60質量%以上が更に好ましく、70質量%以上が特に好ましく、上限は98%以下が好ましい。
本実施形態に係るインク組成物は、ラクトンを含有することも好ましい。環状ラクトン
を含有することにより、低吸収性記録媒体(例えば、塩化ビニル系樹脂)の一部を溶解して記録媒体の内部にインク組成物を浸透させることができる。このように記録媒体の内部にインク組成物が浸透することで、記録媒体上に記録した画像の耐擦性を向上させることができる。
本発明において「ラクトン」とは、環内にエステル基(−CO−O−)を有する環状化合物の総称をいう。ラクトンとしては、上記定義に含まれるものであれば特に制限されないが、炭素数2以上9以下のラクトンであることが好ましい。このようなラクトンの具体例としては、α−エチルラクトン、α−アセトラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、ζ−エナンチオラクトン、η−カプリロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−ノナラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、2−ブチル−2−エチルプロピオラクトン、α,α−ジエチルプロピオラクトン等が挙げられるが、これらの中でもγ−ブチロラクトンが特に好ましい。上記例示したラクトンは、1種単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
ラクトンの含有量は、インク組成物の全質量を100質量%としたときに、好ましくは5質量%以上40質量%以下であり、より好ましくは10質量%以上30質量%以下であり、特に好ましくは10質量%以上20質量%以下である。ラクトンの含有量が上記範囲にあることにより、記録される画像の耐擦性の向上と光沢性の保持との両立が図りやすくなる。
本実施形態に係るインク組成物は、前記特定溶剤群以外の溶剤を含有してもよい。すなわち、上記でグリコールモノエーテル及びグリコールジエーテルとして例示した化合物の中でも、当該インク組成物において特定溶剤群を構成しない他の溶剤を含有してもよい。また、本実施形態に係るインク組成物は、上記で例示した化合物以外の、エステル類、ケトン類、アルコール類、アミド類、アルカンジオール類、ピロリドン類等の溶剤を含有してもよい。
1.3.その他の成分
本実施形態に係るインク組成物には、さらに上記以外の成分を添加してもよい。このような成分としては、例えば界面活性剤、樹脂、キレート剤、防腐剤、粘度調整剤、溶解助剤、酸化防止剤、防黴剤等が挙げられる。
1.3.1.界面活性剤
本実施形態に係るインク組成物には、表面張力を低下させて記録媒体との濡れ性を向上させる観点から、シリコン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、または非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレン誘導体を添加してもよい。
シリコン系界面活性剤としては、ポリエステル変性シリコンやポリエーテル変性シリコンを用いることが好ましい。具体例としては、BYK−315、315N、347、348、BYK−UV3500、3510、3530、3570(いずれもビックケミー・ジャパン社製)が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、フッ素変性ポリマーを用いることが好ましく、具体例としては、BYK−340(ビックケミー・ジャパン社製)が挙げられる。
また、ポリオキシエチレン誘導体としては、アセチレングリコール系界面活性剤を用いることが好ましい。具体例としては、サーフィノール82、104、465、485、TG(いずれもエアープロダクツジャパン社製)、オルフィンSTG、E1010(いずれ
も日信化学株式会社製)、ニッサンノニオンA−10R、A−13R(いずれも日油株式会社製)、フローレンTG−740W、D−90(共栄社化学株式会社製)、ノイゲンCX−100(第一工業製薬株式会社製)等が挙げられる。
本実施形態に係るインク組成物中における界面活性剤の含有量は、好ましくは0.05質量%以上3質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上2質量%以下である。
1.3.2.樹脂
本実施形態に係るインク組成物は、上述の色材を記録媒体に定着させるための樹脂(以下、「定着樹脂」ともいう。)を含有してもよい。
定着樹脂としては、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、ロジン変性樹脂、フェノール樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、セルロースアセテートブチレート等の繊維系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体樹脂等が挙げられる。これらの中でも、アクリル樹脂及び塩化ビニル樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であることが好ましい。これらの定着樹脂を含有することにより、記録媒体への定着性を向上でき、また耐擦性も向上する。
本実施形態に係るインク組成物中における定着樹脂の固形分含有量は、好ましくは0.05質量%以上15質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上10質量%以下である。定着樹脂の含有量が前記範囲であると、低吸収性記録媒体に対して優れた定着性が得られる。
<アクリル樹脂>
アクリル樹脂としては、従来公知の重合性モノマーからなる共重合体を使用することができる。重合性モノマーとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のメタクリル酸エステル類;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸モノn−ブチル、フマル酸モノn−ブチル、イタコン酸モノn−ブチル等のカルボキシ基含有モノマーの他、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル類、アミド基含有モノマー、グリシジル基含有モノマー、シアノ基含有モノマー、水酸基含有アリル化合物、三級アミノ基含有モノマー、アルコキシシリル基含有モノマー等を単独または複数組み合わせて用いることができる。
上記のアクリル樹脂としては、市販品を用いてもよく、例えばアクリペットMF(商品名、三菱レイヨン社製、アクリル樹脂)、スミペックスLG(商品名、住友化学社製、アクリル樹脂)、パラロイドBシリーズ(商品名、ローム・アンド・ハース社製、アクリル樹脂)、パラペットG−1000P(商品名、クラレ社製、アクリル樹脂)などが挙げられる。なお、本発明において、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸およびメタクリル酸の両方を意味するものとし、(メタ)アクリレートとは、アクリレートおよびメタクリレートの両方を意味するものとする。
<塩化ビニル樹脂>
塩化ビニル樹脂としては、例えば、塩化ビニルと、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、マレイン酸、ビニルアルコール等の他のモノマーとの共重合体が挙げられるが、これらの中でも塩化ビニル及び酢酸ビニルに由来する構成単位を含む共重合体(以下、「
塩酢ビ共重合体」ともいう。)が好ましく、ガラス転移温度が60〜80℃である塩酢ビ共重合体がより好ましい。
塩酢ビ共重合体は、常法によって得ることができ、例えば懸濁重合によって得ることができる。具体的には、重合器内に水と分散剤と重合開始剤を仕込み、脱気した後、塩化ビニル及び酢酸ビニルを圧入し懸濁重合を行うか、塩化ビニルの一部と酢酸ビニルを圧入して反応をスタートさせ、残りの塩化ビニルを反応中に圧入しながら懸濁重合を行うことができる。
塩酢ビ共重合体は、その構成として、塩化ビニル単位を70〜90質量%含有することが好ましい。上記範囲であれば、インク組成物中に安定して溶解するため長期の保存安定性に優れる。さらには、吐出安定性に優れ、記録媒体に対して優れた定着性を得ることができる。
また、塩酢ビ共重合体は、塩化ビニル単位及び酢酸ビニル単位とともに必要に応じて、その他の構成単位を備えていても良く、例えばカルボン酸単位、ビニルアルコール単位、ヒドロキシアルキルアクリレート単位が挙げられ、とりわけビニルアルコール単位が好ましく挙げられる。前述の各単位に対応する単量体を用いることで得ることができる。カルボン酸単位を与える単量体の具体例としては、例えば、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸が挙げられる。ヒドロキシアルキルアクリレート単位を与える単量体の具体例としては、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルビニルエーテルなどが挙げられる。これらの単量体の含有量は、本発明の効果を損なわない限り限定されないが、例えば単量体全量の15質量%以下の範囲で共重合させることができる。
また、塩酢ビ共重合体は市販されているものを用いてもよく、例えば、ソルバインCN、ソルバインCNL、ソルバインC5R、ソルバインTA5R、ソルバインCL、ソルバインCLL(以上、日信化学工業株式会社製)などが挙げられる。
これらの樹脂の平均重合度は、特に限定されないが、好ましくは150〜1100、より好ましくは200〜750である。これらの樹脂の平均重合度が上記の範囲である場合、本実施形態に係るインク組成物中に安定して溶解するため、長期の保存安定性に優れる。さらには、吐出安定性に優れ、記録媒体に対して優れた定着性を得ることができる。なお、これらの樹脂の平均重合度は、比粘度を測定し、これから算出されるものであり、「JIS K6720−2」に記載の平均重合度算出方法に準じて求めることができる。
また、これらの樹脂の数平均分子量は、特に限定されないが、好ましくは10000〜50000、より好ましくは12000〜42000である。なお、数平均分子量は、GPCによって測定することが可能であり、ポリスチレン換算とした相対値として求めることができる。
1.3.3.その他
本実施の形態に係るインク組成物は、上記の成分の他にも、エチレンジアミン四酢酸塩(EDTA)等のキレート剤、防腐剤、粘度調整剤、溶解助剤、酸化防止剤、及び防黴剤など、所定の性能を付与するための物質を含有することができる。
1.4.物性
本実施形態に係るインク組成物をインクジェット用インクとして用いる場合には、例えば組成や配合を調節することで、粘度(25℃における粘度)を好ましくは2mPa・s以上20mPa・s以下、より好ましくは3mPa・s以上15mPa・s以下とする。
これにより、インクジェット用インクの吐出安定性(吐出量の安定性、液滴の飛行特性等)、吐出応答性(応答速度、高周波対応性(周波数特性)等)等を優れたものとすることができる。なお、インクジェット用インクの粘度は、振動式粘度計を用いた、JIS Z8809に準拠した測定により求めることができる。
本実施形態に係るインク組成物は、記録品質とインクジェット用インクとしての信頼性とのバランスの観点から、20℃における表面張力が20mN/m以上50mN/mであることが好ましく、25mN/m以上40mN/m以下であることがより好ましい。なお、表面張力の測定は、自動表面張力計CBVP−Z(協和界面科学株式会社製)を用いて、20℃の環境下で白金プレートをインクで濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
1.5.用途
本実施形態に係るインク組成物は、特に低吸収性記録媒体に記録したときの画質が優れるため、屋外で展示するサイン用途などに好適となる。
本明細書における「低吸収性記録媒体」とは、ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m以下である記録媒体のことをいい、少なくとも記録面がこの性質を備えていればよい。この定義によれば、本発明における「低吸収性記録媒体」には、水を全く吸収しない非吸収性記録媒体も含まれる。このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)でも採用されている。試験方法の詳細は「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられている。
低吸収性記録媒体としては、具体的には、低吸収性の材料を含むシート、フィルム、繊維製品等が挙げられる。また、低吸収性記録媒体は、基材(例えば、紙、繊維、皮革、プラスチック、ガラス、セラミックス、金属等)の表面に、低吸収性の材料を含む層(以下、「低吸収性層」ともいう)を備えたものであってもよい。低吸収性の材料としては、特に限定されないが、オレフィン系樹脂、エステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
これらの中でも、低吸収性記録媒体としては、塩化ビニル系樹脂を含む記録面を有するものを好ましく用いることができる。塩化ビニル系樹脂の具体例としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−ビニルエーテル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−(メタ)アクリル酸共重合体、塩化ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−ウレタン共重合体等が挙げられる。なお、低吸収性記録媒体の厚み、形状、色、軟化温度、硬さ等の諸特性については特に制限されない。
本実施形態に係るインク組成物は、塩化ビニル系樹脂基材における無処理表面への画像の記録を可能ならしめるものであり、従来の受容層を有する記録媒体のごとく、高価な記録媒体の使用を不要とする優れた効果を有するが、インク受容層により表面処理された基材であっても適用できることは言うまでもない。
2.実施例
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の「部」および「%」は、特に断らない限り質量基準である。
2.1.インク組成物の調製
容器に、表1に記載の濃度に相当する量の各種溶剤をそれぞれのインク毎に投入し、マグネティックスターラーを用いて30分間混合攪拌して混合溶剤を得た。
得られた混合溶剤の一部を取り分けて、そこにSolsperse37500(LUBRIZOL社製、商品名、分散樹脂)を混合し、その後C.I.ピグメントブルー15:3(クライアント社製、銅フタロシアニン顔料)を添加して、ホモジナイザーを用いて予備分散した後に、直径0.3mmのジルコニアビーズを充填したビーズミルで分散処理を行うことにより、平均粒径130nmの分散体を得た。
別途、混合溶剤の一部を取り分け、そこにパラペットG−1000P(株式会社クラレ製、メタクリル樹脂)を添加して撹拌し、完全に溶解させて樹脂溶液を得た。
得られた分散体に、混合溶剤の残部、BYK−340(ビックケミー・ジャパン株式会社製、フッ素系界面活性剤)及び上記樹脂溶液を添加して、さらに1時間混合撹拌してから、孔径5μmのPTFE製メンブランフィルターを用いて濾過することにより、表1に記載のシアンインク組成物を得た。なお、表中の数値は、質量%を表す。
2.2.評価試験
2.2.1.印刷ムラの評価
インクジェットプリンター(セイコーエプソン株式会社製、型式「SC−S30650」)を用いて、各インクを塩ビバナーシート(3M社製、「IJ51」)上に100%濃度でベタ印刷し、60分間乾燥させた。その後、目視及び光学顕微鏡を用いて印刷面を観察し、印刷ムラの少ないものを6点として、1点まで6水準で評価した。評価基準は、以下の通りである。
・6〜5点:印刷面における印刷ムラが少ないため良好。
・4〜1点:印刷面における印刷ムラが目立つため不良。
2.2.2.光沢の評価
インクジェットプリンター(セイコーエプソン株式会社製、型式「SC−S30650」)を用いて、各インクを光沢塩化ビニルシート(ローランドDG社製、「SV−G−1270G」)上に100%濃度でベタ印刷し、常温にて1日乾燥させて印刷サンプルを得た。その後、ベタ印刷部の20°光沢をMULTI GLOSS 268(コニカミノルタ社製)にて測定した。評価基準は以下の通りであり、6〜4点の場合、光沢良好と判断でき、3〜1点の場合、光沢不良と判断できる。
・6点:20°光沢が34以上。
・5点:20°光沢が32以上34未満。
・4点:20°光沢が30以上32未満。
・3点:20°光沢が28以上30未満。
・2点:20°光沢が26以上28未満。
・1点:20°光沢が26未満。
2.2.3.ドットサイズの判定試験
インクジェットプリンター(セイコーエプソン株式会社製、型式「SC−S30650」)を用いて、各インクを塩ビバナーシート(3M社製、「IJ51」)上に30%濃度で1辺3cmの正方形を印刷した後、60分間乾燥させた。その後、光学顕微鏡を用いてドットサイズを観察して、直径を10μm毎に分けた。滲みが大きい場合、ドット形状が円状にならないため測定できない。一方、滲みが小さい場合、ドット形状が真円に近くなるが、ドットサイズは小さくなる。評価基準は以下の通りであり、6〜4点の場合、良好
と判断でき、3〜1点の場合、不良と判断できる。
・6点:ドットサイズが60μm超。
・5点:ドットサイズが50μm超60μm以下。
・4点:ドットサイズが40μm超50μm以下。
・3点:ドットサイズが30μm超40μm以下。
・2点:ドットサイズが20μm超30μm以下。
・1点:ドットサイズが20μm以下。
2.2.4.表面乾燥性試験
インクジェットプリンター(セイコーエプソン株式会社製、型式「SC−S30650」)を用いて、各インクを光沢ポリ塩化ビニルシート(ローランドDG社製、「SV−G−1270G」)上に100%濃度でベタ印刷し、5分間乾燥させた。次いで、巻き取り装置を用いて巻き取った後の印刷面のスリ痕を観察した。観察方法は、レーザー顕微鏡(キーエンス社製、「VK−8700 Generation2」)にて表面粗さを測定することで、スリ痕のある面積の割合を算出した。評価基準は以下の通りであり、6〜4点の場合、表面乾燥性が良好と判断でき、3〜1点の場合、表面乾燥性が不良と判断できる。
・6点:スリ痕面積がない。
・5点:スリ痕面積が0%超10%以下。
・4点:スリ痕面積が10%超20%以下。
・3点:スリ痕面積が20%超30%以下。
・2点:スリ痕面積が30%超40%以下。
・1点:スリ痕面積が40%超。
2.3.評価結果
各実施例及び比較例のインク組成物の組成、評価結果を下表1に示す。
Figure 2016150985
表1の結果から明らかなように、特定溶剤群を含有する実施例1〜8のインク組成物によれば、印字安定性が良好であり、印刷物の乾燥性とインクのメディア上での濡れ拡がりが均衡することによって、印刷物のムラを防ぎつつ光沢と線幅を確保することができていることが判った。特に実施例1〜5のように、特定溶剤群を3種以上の溶剤とすることで、これらのバランスが良好に保たれていることが判った。また、実施例1〜5の中でも、比(X)の値が高い方が各評価項目において高レベルでバランスが得られていることが判った。
一方、特定溶剤群を含有しない比較例1〜6のインク組成物によれば、いずれかの評価項目において不良となる結果となり、バランスに優れないインク組成物となった。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。

Claims (8)

  1. 色材と、溶剤と、を含有し、
    前記溶剤として、下記一般式(1)で示される化合物であって、溶剤間において、R同士、R同士、R同士が同構造であって、かつ、mが連続する整数である2種以上の溶剤を含む、溶剤系インクジェットインク組成物。
    O−(RO)−R ・・・・・(1)
    (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であり、Rは炭素数2または3のアルキレン基であり、Rは水素原子、アセチル基、または炭素数1〜4のアルキル基である。ただし、RとRが両方とも水素原子となることはない。mは1〜7の整数である。)
  2. 前記2種以上の溶剤として、前記一般式(1)におけるR及びRのうちのいずれか一方が水素原子であり、他方がアルキル基である2種以上の溶剤を含む、請求項1に記載の溶剤系インクジェットインク組成物。
  3. 前記2種以上の溶剤として、前記一般式(1)におけるRの炭素数が2である2種以上の溶剤を含む、請求項1または請求項2に記載の溶剤系インクジェットインク組成物。
  4. 前記2種以上の溶剤として、前記一般式(1)におけるmが連続的に連続する整数である3種以上の溶剤を含む、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の溶剤系インクジェットインク組成物。
  5. 連続的に連続するn種(nは3以上の整数)の溶剤を含み、n/3の小数を切り捨てた整数をAとし、n種の溶剤のインク中の総含有量に対する、n種の溶剤のうちのmが最小の溶剤からmが大きい方へA番目までの溶剤とmが最大の溶剤からmが小さい方へA番目までの溶剤とを除いた残りの溶剤のインク中の総含有量の比(X)が、40質量%以上である、請求項4に記載の溶剤系インクジェットインク組成物。
  6. 前記2種以上の溶剤の総含有量が、インク組成物の全質量を100質量%としたときに、2質量%以上50質量%以下である、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の溶剤系インクジェットインク組成物。
  7. さらに、溶剤として、ラクトンを含む、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の溶剤系インクジェットインク組成物。
  8. 前記色材として、有機顔料、金属酸化物顔料及びカーボンブラックよりなる群から選択される1種を含む、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の溶剤系インクジェットインク組成物。
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