JP2016147461A - 印刷装置 - Google Patents

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慶二 井原
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慶二 井原
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Abstract

【課題】低コストで高品質印刷ができる印刷装置を提供する。
【解決手段】インクフィルム(11)が第1ボビン(13)と第2ボビン(12)とに、転写フィルム(21)が第3ボビン(22)と第4ボビン(23)とに巻き渡される。転写動作でインクフィルムと転写フィルムとを圧接するプラテンローラ(26)及びサーマルヘッド(16)と、インクフィルムを第1ボビンと第2ボビンとの間で移動する駆動部(KD11)と、を備える。駆動部は、モータ(M11)と、そのトルクを第1ボビンに常に伝達する第1伝達経路部(DK11)及び第1伝達経路部(DK11)から分岐し第2ボビンに選択的に伝達する第2伝達経路部(DK12)を有する。第2伝達経路部は、モータが第1の方向に回転するとき、モータのトルクを、第2ボビンに非伝達とし、第2の方向に回転するとき、第2ボビンに伝達する。
【選択図】図9

Description

本発明は、印刷装置に係り、特に、インクフィルムとそのインクフィルムのインクを転写印刷させる被転写フィルムとを、それぞれが巻き渡された供給ボビンと巻き取りボビンとの間で移動させて転写印刷を行う印刷装置に関する。
帯状のインクフィルム及びインクフィルムのインクを転写印刷させる帯状の被転写フィルムを、それぞれが巻き渡された供給ボビンと巻き取りボビンとの間で移動させて印刷を行う印刷装置が知られており、その一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された印刷装置は、四色のインク層が帯方向に繰り返し塗布されたインクフィルムと、被転写フィルム(特許文献1では中間記録媒体と称される)と、を圧接移動させる。この圧接移動は、四色のインク層それぞれについて、被転写フィルムの同一転写領域(転写フレーム)に対し繰り返し実行する。各移動において、インクはサーマルヘッドで昇温され、印刷する画像に応じたパターンで転写フレームに昇華又は溶融により転写する。これにより、被転写フィルムに所望のカラー画像が形成される。
より詳しくは、インクフィルムを、そのインク層を被転写フィルムに重ねて帯方向に移動させながら、サーマルヘッドをインク層とは反対側の面に圧接して各色のインクを同一の転写フレームに一色ずつ重畳転写し、カラー画像を形成する。
すなわち、各色の転写を実行する度に、サーマルヘッドの離隔,被転写フィルムの一転写フレーム分の巻き戻しと頭出し及びインクフィルムの次色の頭出し,並びにサーマルヘッドの圧接、の各動作を行う。
従って、四色のインクを用いたカラー画像を形成するために、被転写フィルムについて、四回の頭出し動作(三回の巻き戻し動作)を行う。
この印刷装置において、インクフィルム及び被転写フィルムは、それぞれに対応して印刷装置に取り付けられた供給ボビンと巻き取りボビンとからなる一対のボビン間に巻き渡される。
そして、各ボビンに対応して備えられた合計四つのモータの駆動により、インクフィルム及び被転写フィルムは、それぞれ一対のボビン間を送り出し及び巻き取り方向に移動するようになっている。
また、特許文献1に記載された印刷装置は、被転写フィルムに転写印刷された画像を、被再転写体(この例ではカード)に再度転写するための再転写部を備えている。
特許第4337582号公報
印刷装置は、低コストで高品質の印刷ができることが市場から望まれている。
特許文献1に記載された印刷装置では、四つのモータを備えることから、各モータの動特性の初期ばらつきが大きい場合や、動特性の経時的変化度合が互いに大きく異なってしまう場合、インクフィルム及び転写フィルムのボビン間移動における動特性がアンバランスになり易い。
この動特性がアンバランスになると、インクフィルム及び転写フィルムのボビン間移動において、供給ボビンと巻き取りボビンとの回転トルクに基づいて発生させる張力が足りなくなってフィルムに弛みが生じ、高精度の位置合わせができない、フィルム同士が静電気で貼り付く、などの不具合発生が懸念される。
そのため、特許文献1に記載された印刷装置は、初期の動特性及びその経時変化特性が揃った比較的高コストのモータを選定する必要があった。
また、さらに、四つのモータの駆動を、同時かつ高精度に独立制御できる制御能力の高い制御部、を搭載する必要があった。
そのため、高品質印刷と低コストとの両立が容易ではなく、改善の余地があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、低コストで高品質印刷ができる印刷装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成又は手順を有する。
1) インクフィルムのインクを転写フィルムに転写する転写動作により前記転写フィルムに画像を印刷する印刷装置であって、
前記インクフィルム及び前記転写フィルムのうちの一方のフィルムは、第1のボビンと第2のボビンとに巻き渡され、他方のフィルムは、第3のボビンと第4のボビンとに巻き渡されており、前記転写動作において、前記インクフィルムと前記転写フィルムとを挟んで圧接するプラテンローラ及びサーマルヘッドと、
前記一方のフィルムを、前記第1のボビンと前記第2のボビンとの間で移動させる駆動部と、を備え、前記駆動部は、モータと、前記モータで発生したトルクを、前記モータの回転方向に応じた回転方向で前記第1のボビンに常に伝達する第1の伝達経路部と、前記第1の伝達経路部から分岐部で分岐し、前記トルクを前記第2のボビンに選択的に伝達する第2の伝達経路部と、を有し、前記第2の伝達経路部は、前記モータが第1の回転方向に回転するとき、前記トルクを前記第2のボビンに非伝達とし、前記モータが前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転するとき、前記トルクを前記第2のボビンに伝達するよう構成されている印刷装置である。
本発明によれば、低コストで高品質印刷ができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置の実施例である印刷装置51を説明するための全体構成図である。 図2は、印刷装置51の構成を説明するためのブロック図である。 図3は、印刷装置51で使用するインクフィルム11を説明するための図である。 図4は、印刷装置51で使用する転写フィルム21を説明するための図である。 図5は、印刷装置51におけるインクフィルム11と転写フィルム21との圧接状態を説明するための図である。 図6は、印刷装置51が備えるインクフィルム駆動部KD11及び転写フィルム駆動部KD21を説明するための模式的側面図である。 図7は、インクフィルム駆動部KD11の構成を説明するための模式的平面図である。 図8は、転写フィルム駆動部KD21の構成を説明するための模式的平面図である。 図9は、印刷装置51の動作における(A:インクの転写動作)を説明するための模式的平面図である。 図10は、印刷装置51の動作における(B:次色転写の頭出し動作)を説明するための模式的平面図である。 図11は、印刷装置51の動作における(C:再転写動作)を説明するための模式的平面図である。 図12は、印刷装置51の動作における(D:未使用転写フレームの頭出し動作)を説明するための模式的平面図である。
本発明の実施の形態に係る印刷装置の実施例である印刷装置51を、図1〜図12を参照して説明する。
印刷装置51は、再転写方式の印刷装置であり、この例では、いわゆるカードプリンタである。
全体構成を示す図1において、印刷装置51は、インクフィルム11用の供給ボビン12及び巻き取りボビン13を装脱自在に取り付け可能とされている。
取り付けられた供給ボビン12及び巻き取りボビン13は、モータM11を駆動源として有するインクフィルム駆動部KD11によって回転駆動される。モータM11の回転速度及び回転方向は、印刷装置51に備えられた制御部CTによって制御される。
モータM11は、例えば減速機構付のDCモータである。
インクフィルム駆動部KD11の詳細は、後述する。
インクフィルム11は、供給ボビン12と巻き取りボビン13との間で巻き渡されると共に、複数のガイドシャフト14に案内され所定の走行経路に掛け渡される。
インクフィルム11の走行経路の途中には、頭出し用のインクフィルムセンサ15が配置されている。
インクフィルムセンサ15は、インクフィルム11の頭出しマーク11d(図3参照)を検出し、インクフィルムマーク検出情報J1(図2参照)を制御部CTに向け送出する。
インクフィルム11の走行経路におけるインクフィルムセンサ15と巻き取りボビン13との間に、サーマルヘッド16が配置されている。
印刷装置51は、装着されたインクフィルム11に対する図1の左方側に、被転写フィルム21(以下、転写フィルム21と称する)用の供給ボビン22及び巻き取りボビン23が装脱自在に取り付け可能とされている。
取り付けられた供給ボビン22及び巻き取りボビン23は、モータM21を駆動源として有する転写フィルム駆動部KD21によって回転駆動される。モータM21の回転速度及び回転方向は、制御部CTによって制御される。
モータM21は、例えば減速機構付のステップモータである。
転写フィルム駆動部KD21の詳細は、後述する。
転写フィルム21は、供給ボビン22と巻き取りボビン23との間に巻きわたされると共に、両ボビン間において、複数のガイドシャフト24に案内されて所定の走行経路に掛け渡される。
転写フィルム21の走行経路の途中には、頭出し用のフレームマークセンサ25が配置されている。
フレームマークセンサ25は、転写フィルム21のフレームマーク21d(図4参照)を検出し、フレームマーク検出情報J2(図2参照)を制御部CTに向け送出する。
転写フィルム21は光透過性を有する。例えば、フレームマークセンサ25を光センサとし、フレームマーク21dを光遮断する部分として形成して、光の透過と遮断との違いによりフレームマーク21dを検出する。
インクフィルム11も同様に、インクフィルムセンサ15を光センサとし、頭出しマーク11dを光遮断する部分として形成して、光透過性を有するイエローインク層Yとの光透過量の違いによって検出する。
転写フィルム21の走行経路におけるフレームマークセンサ25と供給ボビン22との間には、モータM26の駆動によって回転するプラテンローラ26が配置されている。
モータM26の回転速度及び回転方向は、制御部CTにより制御される。
プラテンローラ26の近傍拡大図である図5にも示されるように、プラテンローラ26は、制御部CTの制御の下、プラテン離接駆動部D26の動作によって転写フィルム21に対して離接する(矢印Da)。
詳しくは、プラテンローラ26は、転写フィルム21をサーマルヘッド16に向け押圧し、サーマルヘッド16との間に転写フィルム21とインクフィルム11とを挟んで圧接させる圧接位置(図5に示される位置)と、転写フィルム21から離隔した離隔位置(図1に示される位置)と、の間を移動する。プラテンローラ26が圧接位置にあるときに、後述する転写フィルム21への転写が行われる。
プラテンローラ26の離接動作は、サーマルヘッド16側で行ってもよく、サーマルヘッド16とプラテンローラ26とは相対的に離接すればよい。
インクフィルム11及び転写フィルム21は、プラテンローラ26が離隔位置にある状態で、それぞれ、モータM11及びモータM21の動作により、巻き取りボビン13,23側への巻き取り及び供給ボビン12,22への巻き戻しが、それぞれ独立してできるようになっている。
また、インクフィルム11及び転写フィルム21は、サーマルヘッド16が圧接位置にある状態で、互いに密着して巻き取りボビン13,23側又は供給ボビン12,22側に移動可能となっている。
この移動は、制御部CTの制御の下、モータM11,M21,M26の駆動による供給ボビン12,22,巻き取りボビン13,23、及びプラテンローラ26の回転によって行われる。
図1及び図2に示されるように、制御部CTは、画像データ送出部CT1を有する。
画像データ送出部CT1は、プラテンローラ26が圧接位置にあるとき、転写フィルム21の転写フレームF(図4参照)のそれぞれに転写する画像データSN1をサーマルヘッド16へ適宜タイミングで供給する。このタイミングは、フレームマーク検出情報J2などに基づいて制御部CT全体として決定される。
画像データ送出部CT1は、画像データSN1を、外部のデータ機器38などから印刷装置51が備える通信部37に入来する転写画像情報J3(図2参照)に基づき生成する。
次にインクフィルム11及び転写フィルム21の詳細について、図3及び図4を参照して説明する。
インクフィルム11は、図3(a),(b)に示されるように、帯状のリボンベース11aと、リボンベース11a上に塗布形成されたインク層11bと、を有している。
インク層11bは、帯方向に並ぶ複数色(ここでは四色)のインク層の組であるインク組11b1が、繰り返し塗布されて形成されている。
インク組11b1は、イエローインク層Y,マゼンタインク層M,シアンインク層C,及びブラックインク層BKであり、この順で帯方向に塗布されている。
各色のインクは昇華型である。ブラックは、溶融型が用いられる場合もある。
インクフィルム11は、印刷装置51に対し、インク層11bの色順が、供給ボビン12側から、ブラックインク層BK,シアンインク層C,マゼンタインク層M,イエローインク層Yとなるようにセットされる。
イエローインク層Yにおける、隣接するブラックインク層BKの境界部位の一方縁部には、頭出しマーク11dが形成されている。
各インク層Y,M,C,BKの帯方向の長さLaは、互いに同じである。従って、インク組11b1のピッチLapは、長さLaの4倍となっている。
インクフィルムセンサ15の位置は、インクフィルムセンサ15が頭出しマーク11dを検出したときに、サーマルヘッド16の圧接位置がイエローインク層Yの走行方向先頭縁の位置と一致するようになっている。
すなわち、圧接位置からインクフィルムセンサ15の検出位置までの走行経路長が、ピッチLapの整数倍とされている。
転写フィルム21は、図4(a),(b)に示されるように、帯状のフィルムベース21aと、フィルムベース21a上に積層形成された、剥離層21b及び転写用受像層21cを有している。
フィルムベース21aの幅は、インクフィルム11のリボンベース11aの幅と同じである。
フィルムベース21a又は転写用受像層21cには、フレームマーク21dが、帯方向に所定のピッチLbで繰り返し形成されている。
フレームマーク21dは、全幅に亘り形成されている。
ピッチLbは、インクフィルム11における長さLaと同じ(La=Lb)である。
転写フィルム21においてピッチLbにて一定間隔で区切られる領域が転写フレームFである。すなわち、フレームマーク21dは、各転写フレームFの境界部位に付与され、各転写フレームFを帯方向に複数並設するように区画している。
フレームマークセンサ25の位置は、フレームマークセンサ25がフレームマーク21dを検出したときに、サーマルヘッド16の圧接位置がフレームマーク21dの走行方向先頭縁の位置と一致するようにされている。
すなわち、圧接位置からフレームマークセンサ25の検出位置までの走行経路長が、ピッチLbの整数倍とされている。
印刷装置51において、転写フィルム21とインクフィルム11とは、図5に示されるように、転写用受像層21cとインク層11bとが直接対向する向きで掛け渡される。
転写用受像層21cは、加熱により昇華したインク層11bのインクを受容して固定する性質を有する。ブラックインク層BKのインクが溶融型の場合は、加熱により溶融したブラックインクを受容して固定する。
これにより、図5に示されるサーマルヘッド16の圧接状態において、転写用受像層21cに圧接したインク層11bからインクが転写され、転写用受像層21cに画像が形成される。インクは、サーマルヘッド16に供給された画像データSN1に応じた加熱パターンで転写される。
印刷装置51は、インクフィルム11と転写フィルム21とを密着移動させながら、サーマルヘッド16に並設された複数の発熱抵抗体16aを、転写する画像データSN1に基づいて適宜加熱し、インクフィルム11のインク層11bのインクを色毎に転写する。
具体的には、イエローインク層Yのインク,マゼンタインク層Mのインク,シアンインク層のインク,ブラックインク層BKのインク、の順に転写フィルム21の一つの転写フレームFの転写用受像層21cに、重畳転写する。
この転写を行うときの各フィルムの移動方向は、図1における上方向である。
すなわち、インクフィルム11は巻き取りボビン13に巻き取られる方向(順送り方向)であり、転写フィルム21は、供給ボビン22に巻き戻される方向(逆送り方向)となる。
この重畳転写により、所定の転写フレームFにおける転写用受像層21cに所望のカラー画像(以下、中間画像Pとも称する)を転写印刷することができる。
図1において、印刷装置51は、転写フィルム21の転写用受像層21cに形成した中間画像Pの一部を、さらに別の被転写体に再転写する再転写部52を備えている。
この例において、被転写体はカード31である。図1では、搬送中のカード31を太実線で示してある。
再転写部52の動作は、制御部CTにより制御される。
再転写部52は、転写フィルム21の走行経路における、プラテンローラ26と巻き取りボビン23との間に設けられた再転写ブロックST1と、再転写ブロックST1にカード31を供給する供給ブロックST2と、再転写ブロックST1を通過したカード31を搬出する搬出ブロックST3と、を有している。
再転写ブロックST1は、モータM41により回転するヒートローラ41と、ヒートローラ41に対向配置された対向ローラ42と、ヒートローラ41を対向ローラ42に対して離接させるヒートローラ駆動部D41と、を有している。
供給ブロックST2は、カード31を挟持したままカード31の姿勢を鉛直方向から水平方向に転換するように90°回動する姿勢転換ブロックST2aを有する。
詳しくは、供給ブロックST2は、複数のカード31を鉛直姿勢(立ち姿勢)で装填するスタッカ32を有する。また、スタッカ32に立ち姿勢で装填された複数のカード31の中から、図1の最右となる一枚を上方に持ち上げるように回転する持ち上げローラ33を有する。
供給ブロックST2は、またさらに、持ち上げローラ33で持ち上げられたカード31を、上方に配置された姿勢転換ブロックST2aに挟持して送り込む一対の送り込みローラ34と、姿勢転換ブロックST2aで水平姿勢にされたカード31を左方の再転写ブロックST1に送り込む複数対の搬送ローラ35と、を有する。
モータM41の動作は、制御部CTにより制御される。また、持ち上げローラ33,送り込みローラ34,及び搬送ローラ35は、それぞれ制御部CTの制御の下、図示しないモータの駆動によって回転する。
このように、再転写部52は、供給ブロックST2においてスタッカ32から鉛直姿勢で上方に取り出した一枚のカード31を、姿勢転換ブロックST2aにおいて水平姿勢に転換し、再転写ブロックST1に搬送供給する。
再転写ブロックST1において、カード31は、ヒートローラ駆動部D41の動作によって、昇温したヒートローラ41と対向ローラ42との間に転写フィルム21と共に圧接挟持されながら、モータM41の駆動により搬出ブロックST3に向け移動する。カード31には、転写フィルム21の転写用受像層21cが圧接する。
この圧接移動で、印刷装置51によって転写用受像層21cに形成された中間画像Pの一部の範囲が、カード31に転写される。すなわち、カード31の表面上に再転写画像が印刷形成される。
再転写画像が印刷されたカード31は、搬出ブロックST3に搬送される。搬出ブロックST3には、カード31の反りを矯正する矯正ヒートローラ43と矯正ヒートローラ43と対向する矯正対向ローラ44との組である矯正ローラ組45が配設されている。
再転写画像が形成されたカード31は、矯正ローラ組45の間を、加熱搬送されることで反りが矯正され、その後、例えば外部のストッカ36に積層収容される。
転写フィルム21への転写と、カード31への再転写と、の動作タイミングは、限定されない。一つの転写フレームFに中間画像Pを形成したら、次の転写フレームFへ中間画像Pを形成する前に再転写を実行してよい。
また、複数の転写フレームFに中間画像Pをまとめて形成した後に、全部の中間画像P又は選択された一部の中間画像Pについて再転写を実行してもよい。
印刷装置51は、制御部CTと共に、記憶部MR及び通信部37を有している。記憶部MRには、印刷装置51全体の動作を実行するための動作プログラム、及び転写する画像の情報である転写画像情報J3などが予め記憶されている。記憶部MRの記憶内容は、制御部CTにより適宜参照される。
動作プログラム及び転写画像情報J3は、外部のデータ機器38などから通信部37を介して制御部CTに供給され(図2参照)、記憶部MRに記憶される。
次に、インクフィルム駆動部KD11及び転写フィルム駆動部KD21について、図6〜図8を主に参照して詳述する。
インクフィルム駆動部KD11は、インクフィルム11が架け渡される二つのボビン、すなわち供給ボビン12と巻き取りボビン13とを、一つのモータM11で回転駆動させるように構成されている。
転写フィルム駆動部KD21は、転写フィルム21が架け渡される二つのボビン、すなわち供給ボビン22と巻き取りボビン23とを、一つのモータM21で回転駆動させるように構成されている。
まず、インクフィルム駆動部KD11について、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、インクフィルム駆動部KD11の構成を説明する模式的側面図であり、図7は、模式的平面図である。
図6及び図7では、モータM11で発生したトルクの伝達経路を解り易くするため、実際の配置とは一部異なる模式的表記としてある。
特に、図7は、同じ軸に取り付けられその軸と一体的に回転する部材の中心同士を実線で繋いである。実線は、軸を意味する。
また、部材同士が連結しているものの、必ずしも一体的に回転しない部材の中心同士を二重実線で繋いである。さらに、軸方向の重なりや径方向の連結の関係を、平面展開して示してある。
インクフィルム駆動部KD11の基体となるフレーム61には、モータM11が一体的に固定され、中間従動軸62とボビン従動軸63とが回転自在に支持されている。
モータM11の駆動軸64には、駆動ギヤ64a及び巻き取りボビン13が、駆動軸64と一体的に回転するように固定されている。
中間従動軸62には、駆動ギヤ64aに歯合すると共に、駆動ギヤ64aより小径(歯数の少ない)の従動ギヤ62aが固定されている。
また、中間従動軸62には、トルクリミッタ62bを介して従動ギヤ62aと同径のTRギヤ62cが取り付けられている。
図7では、上述のように、中間従動軸62及びボビン従動軸63を、軸を意味する実線で示し、トルクリミッタ62bとTRギヤ62cとの連結を、二重実線で示してある。
トルクリミッタ62bは、中間従動軸62とTRギヤ62cとの間に所定値を超える回転トルクが生じた場合に、空転して規定値上限の回転トルクを伝達するようになっている。
ボビン従動軸63には、供給ボビン12が一体的に固定されると共に、ワンウェイクラッチ63a(以下、クラッチ63aと称する)を介してクラッチギヤ63bが取り付けられている。クラッチギヤ63bは、TRギヤ62cと歯合している。
クラッチ63aは、図7(図1も同様)において、ボビン従動軸63に対しクラッチギヤ63bが右回り方向の回転をした場合に、一体連結してその回転をボビン従動軸63に伝達する。
また、クラッチギヤ63bが左回り方向の回転をした場合に、空転してその回転をボビン従動軸63に伝達しないように設けられている(図7では、回転伝達方向を破線矢印で示してある)。
上述の構成から明らかなように、インクフィルム駆動部KD11は、一つのモータM11で発生したトルクを、巻き取りボビン13に伝達する伝達経路部DK11と、供給ボビン12に伝達する伝達経路部DK12と、を有している。
伝達経路部DK11と伝達経路部DK12とは、分岐部B11で分岐する。分岐部B11は、駆動ギヤ64aと従動ギヤ62aとを含んで構成されている。
伝達経路部DK11は、モータM11から駆動軸64を経て巻き取りボビン13に至る経路である。
伝達経路部DK12は、モータM11から、駆動軸64,駆動ギヤ64a,従動ギヤ62a,中間従動軸62,トルクリミッタ62b,TRギヤ62c,クラッチギヤ63b,クラッチ63a,及びボビン従動軸63を経て供給ボビン12に至る経路である。
伝達経路部DK11は、モータM11で発生したトルクを常に巻き取りボビン13に伝達する。
伝達経路部DK12は、モータM11で発生したトルクを選択的に供給ボビン12に伝達する。
転写フィルム駆動部KD21の構成は、インクフィルム駆動部KD11と基本的に同じであり、図6及び図8を参照して説明する。図6については( )を付した符号が転写フィルム駆動部KD21に該当する。
すなわち、図6において、転写フィルム駆動部KD21の基体となるフレーム71には、モータM21が一体的に固定され、中間従動軸72とボビン従動軸73とが回転自在に支持されている。
モータM21の駆動軸74には、駆動ギヤ74a及び供給ボビン22が。駆動軸74と一体的に回転するように固定されている。
中間従動軸72には、駆動ギヤ74aと歯合すると共に、駆動ギヤ74aより小径の(歯数の少ない)従動ギヤ72aが固定されている。
また、中間従動軸72には、トルクリミッタ72bを介して従動ギヤ72aと同径のTRギヤ72cが取り付けられている。
図8では、上述のように、中間従動軸72及びボビン従動軸73を、軸を意味する実線で示し、トルクリミッタ72bとTRギヤ72cとの連結を、二重実線で示してある。
トルクリミッタ72bは、中間従動軸72とTRギヤ72cとの間に所定値を超える回転トルクが生じた場合に、空転して規定値上限の回転トルクを伝達するようになっている。
ボビン従動軸73には、巻き取りボビン23が一体的に固定されると共に、ワンウェイクラッチ73a(以下、クラッチ73aと称する)を介してクラッチギヤ73bが取り付けられている。クラッチギヤ73bは、TRギヤ72cと歯合している。
クラッチ73aは、図8(図1も同様)において、ボビン従動軸73に対しクラッチギヤ73bが左回り方向の回転をした場合に、一体連結してその回転をボビン従動軸73に伝達する。
また、クラッチギヤ73bが右回り方向の回転をした場合に、空転してその回転をボビン従動軸73に伝達しないように設けられている(図8では、回転伝達方向を破線矢印で示してある)。
上述のように、転写フィルム駆動部KD21は、一つのモータM21で発生したトルクを、供給ボビン22に伝達する伝達経路部DK21と、巻き取りボビン23に伝達する伝達経路部DK22と、を有している。
伝達経路部DK21と伝達経路部DK22とは、分岐部B21で分岐する。分岐部B21は、駆動ギヤ74aと従動ギヤ72aとを含んで構成されている。
伝達経路部DK21は、モータM21から駆動軸74を経て供給ボビン22に至る経路である。
伝達経路部DK22は、モータM21から、駆動軸74,駆動ギヤ74a,従動ギヤ72a,中間従動軸72,トルクリミッタ72b,TRギヤ72c,クラッチギヤ73b,クラッチ73a,及びボビン従動軸73を経て巻き取りボビン23に至る経路である。
伝達経路部DK21は、モータM21で発生したトルクを常に供給ボビン22に伝達する。
伝達経路部DK22は、モータM21で発生したトルクを選択的に巻き取りボビン23に伝達する。
印刷装置51は、上述の構成により、転写動作及び再転写動作において、インクフィルム11及び転写フィルム21を、それぞれに対応して設けられたモータM11及びモータM21の駆動によって、最適移動させるようになっている。
そこで、印刷装置51の動作を、時系列的に(A:Yインクの転写印刷及びカード給紙動作),(B:次色転写の頭出し動作),(C:再転写動作),及び(D:未使用転写フレームの頭出し動作)の四つに区分し、順に図9〜図12を参照して詳述する。次に説明する動作は、制御部CTの制御の下で行われる。
(A:インクの転写動作:主に図6及び図9参照)
上述のように、転写フィルム21に対する中間画像Pの転写印刷は、一つの転写フレームFに対し、イエローインク層Y,マゼンタインク層M,シアンインク層C,及びブラックインク層BKの各インクをこの順に重畳転写することで行われる。
最初のイエローインクの転写は、後述するインクフィルム11のイエローインク層Yと転写フィルム21における転写フレームFとの頭出し動作の後に行われる。
まず、制御部CTは、プラテン離接駆動部D26を動作させてプラテンローラ26をサーマルヘッド16に押し付ける(白矢印Db)。
これによりイエローインク層Yの転写先頭位置と、転写フレームFの被転写先頭位置とが圧接する。
インクフィルム11について、制御部CTは、モータM11を反時計まわり方向(矢印Dc)に回転させる。これにより、モータM11の駆動軸64に固定された駆動ギヤ64aと巻き取りボビン13とが、駆動軸64と同じ反時計まわり方向に回転する。
駆動ギヤ64aの回転により、駆動ギヤ64aに歯合している従動ギヤ62aは時計まわり方向(矢印De)に回転する。これにより従動ギヤ62aと一体化されている中間従動軸62が時計まわり方向に回転し、中間従動軸62に取り付けられたトルクリミッタ62bも時計まわり方向に回転しようとする。
このとき、トルクリミッタ62bに取り付けられたTRギヤ62c以降の駆動部材、すなわち、TRギヤ62c,クラッチギヤ63b,クラッチ63a,ボビン従動軸63,及び供給ボビン12には、中間従動軸62の時計まわり方向の回転を妨げるトルクは発生しないので、トルクリミッタ62bのトルクリミット機能が作動することはない。そのため、従動ギヤ62aの回転は、そのままトルクリミッタ72bを介してTRギヤ62cに伝達される。
TRギヤ62cに歯合しているクラッチギヤ63bは、反時計まわり方向(矢印Df)に回転する。
一方、巻き取りボビン13の反時計まわり方向(矢印Dc)の回転により、インクフィルム11は、供給ボビン12から送り出される方向(矢印Dg)に引っ張られる。
ここで、駆動ギヤ64aと従動ギヤ62aとの歯車比は、供給ボビン12に巻回されたインクフィルム11が最小巻回量(最小径)の場合でも、インクフィルム11が巻き取りボビン13に引っ張られることで回転する供給ボビン12の回転数よりもクラッチギヤ63bの回転数の方が大きく(高速に)なるよう設定されている。
すなわち、インクフィルム11が巻き取りボビン13に引っ張られることで回転する供給ボビン12及びボビン従動軸63の反時計まわり方向の回転数よりも、クラッチギヤ63bの反時計まわり方向の回転数の方が大きく(高速に)なる。
これにより、クラッチ63aには、予め設定されている力を伝達する回転方向とは逆方向の相対回転が与えられ、クラッチ63aは空転する。
そのため、インクフィルム11の巻き取りボビン13への巻き取り移動において、インクフィルム11には実質的に供給ボビン12によるバックテンションはかからない。
転写フィルム21について、制御部CTは、モータM21を時計まわり方向(矢印Dd)に回転させる。これにより、モータM21の駆動軸74に固定された駆動ギヤ74aと供給ボビン22とが、駆動軸74と同じ時計まわり方向に回転する。
駆動ギヤ74aの回転により、駆動ギヤ74aに歯合している従動ギヤ72aは反時計まわり方向(矢印Dh)に回転する。これにより従動ギヤ72aと一体化されている中間従動軸72が反時計まわり方向に回転し、中間従動軸72に取り付けられたトルクリミッタ72bも反時計まわり方向に回転しようとする。
このとき、トルクリミッタ72bに取り付けられたTRギヤ72c以降の駆動部材、すなわち、TRギヤ72c,クラッチギヤ73b,クラッチ73a,ボビン従動軸73,及び巻き取りボビン23には、中間従動軸72の反時計まわり方向の回転を妨げるトルクは発生しないので、トルクリミッタ72bのトルクリミット機能が作動することはない。そのため、従動ギヤ72aの回転は、トルクリミッタ72bを介してTRギヤ72cに伝達される。
TRギヤ72cに歯合しているクラッチギヤ73bは、時計まわり方向(矢印Dj)に回転する。
一方、供給ボビン22の時計まわり方向(矢印Dd)の回転により、転写フィルム21が巻き取りボビン23から巻き戻される方向(矢印Dk)に引っ張られる。
ここで、駆動ギヤ74aと従動ギヤ72aの歯車比は、巻き取りボビン23に巻回された転写フィルム21が最小巻回量(最小径)の場合でも、転写フィルム21が供給ボビン22に引っ張られることで回転する巻き取りボビン23の回転数よりもクラッチギヤ73bの回転数の方が大きく(高速に)なるよう設定されている。
すなわち、転写フィルム21が供給ボビン22に引っ張られることで回転する巻き取りボビン23及びボビン従動軸73の時計まわり方向の回転数よりも、クラッチギヤ73bの時計まわり方向の回転数の方が大きく(高速に)なる。
これにより、クラッチ73aには、予め設定されている力を伝達する回転方向とは逆方向の相対回転が与えられ、クラッチ73aは空転する。
そのため、転写フィルム21の供給ボビン22への巻き戻し移動において、転写フィルム21には実質的に巻き取りボビン23によるバックテンションはかからない。
上述のように、インクフィルム11と転写フィルム21とは、バックテンションがかからない状態で、プラテンローラ26とサーマルヘッド16とにより熱圧接されながら、インクフィルム11は巻き取りボビン13に巻き取られ、転写フィルム21は供給ボビン22に巻き戻されるように移動する。
この移動距離は、概ね転写フレームFの一つ分である。この移動に伴い、サーマルヘッド16には、転写する画像データSN1が画像データ送出部CT1から送り込まれ、転写フレームFに対しイエローインク層Yのインクの転写印刷が行われる。これにより、転写フレームFには、中間画像Pにおけるイエロー成分の画像が形成される。
転写フィルム21へのインク転写動作において、インクフィルム11又は転写フィルム21にバックテンションが付与されていると、バックテンションの大きさが僅かにでも変動したときに、インクフィルム11又は転写フィルム21の移動速度が変動して転写ムラが生じる虞がある。
印刷装置51では、インク転写動作において、上述のように、インクフィルム11及び転写フィルム21にかかるバックテンションが実質0(ゼロ)となる。
これにより、インクフィルム11及び転写フィルム21の移動速度は変動せず安定維持されるので転写ムラが生じる虞はない。
サーマルヘッド16を通過したインクフィルム11及び転写フィルム21は、転写した部分が熱圧接によって緩く貼り付いた状態となる。従って、サーマルヘッド16を通過した後も密着移動する。
この転写によって密着した部分は、ガイドシャフト14,24を過ぎた所(分離位置PTa)で、互いに異なる方向に引っ張られることで分離する。
制御部CTは、インクの転写印刷が終了した後も、この密着部分が分離位置PTaを過ぎて完全に分離するまでインクフィルム11及び転写フィルム21の移動を継続する。
密着部分が完全に分離したとき、インクフィルム11における次の転写インク層であるマゼンタインク層Mの転写開始位置PMは、サーマルヘッド16を通りすぎてそれよりも図1の上方に位置している。
一方、制御部CTは、イエローインク層Yからのインク転写動作と並行して、カード31の再転写待機動作を実行する。
具体的には、図1においてスタッカ32に縦置きされているカード31の最右の一枚(図9:カード31A)を、持ち上げローラ33で持ち上げて姿勢転換ブロックST2aに供給する。
姿勢転換ブロックST2aでは、供給されたカード31を回動させて水平姿勢とした後(図9:カード31B)、供給ブロックST2の搬送ローラ35で挟持し、再転写ブロックST1での再転写待機位置(図9:カード31C参照)に位置させる。
(B:次色転写の頭出し動作:図6及び図10参照)
上述のように、イエローインク層Yのインク転写動作終了時、詳しくは密着部分の分離完了時において、サーマルヘッド16の位置は、次の転写色であるマゼンタインク層Mの転写開始位置PMよりも下方にある。
従って、マゼンタインク層Mの頭出しに際して、インクフィルム11については、転写開始位置PMをサーマルヘッド16の位置に移動させるように、巻き戻し(供給ボビン12への巻き取り)を行う。
また、転写フィルム21については、イエローインク層Yのインクを転写した転写フレームFに対しマゼンタインク層Mのインクを重畳転写させるため、転写フレームFの帯方向長さに相当するピッチLb分の巻き取り(巻き取りボビン23への巻き取り)を行い転写フィルム21の再頭出しを行う。
制御部CTは、インクフィルム11及び転写フィルム21の正確な頭出しを、インクフィルムセンサ15及びフレームマークセンサ25からのインクフィルムマーク検出情報J1及びフレームマーク検出情報J2に基づいて行う。
この頭出し動作について、図10を主に参照して説明する。
まず、制御部CTは、プラテン離接駆動部D26を動作させてプラテンローラ26を白矢印Dmのように離隔位置に移動する。これにより、圧接されていたインクフィルム11と転写フィルム21とが離隔する。
インクフィルム11について、制御部CTは、モータM11を時計まわり方向(矢印Dn参照)に回転させる。この回転で、モータM11の駆動軸64に固定された駆動ギヤ64aと巻き取りボビン13とが、駆動軸64と同じ時計まわり方向に回転する。
巻き取りボビン13の時計まわり方向の回転により、インクフィルム11は、供給ボビン12に向け送り出される。
一方、駆動ギヤ64aの回転により、駆動ギヤ64aに歯合している従動ギヤ62aは、反時計まわり方向(矢印Dp)に駆動ギヤ64aよりも高回転数で回転する。これにより従動ギヤ62aと一体化されている中間従動軸62が反時計まわり方向に回転し、中間従動軸62に取り付けられたトルクリミッタ62b及びトルクリミッタ62bに連結されたTRギヤ62cも、反時計まわり方向に回転する。
TRギヤ62cに歯合しているクラッチギヤ63bは、時計まわり方向に回転する。
ここで、供給ボビン12は、インクフィルム11に引っ張られないので、ボビン従動軸63と一体に自由に回転できる。
そのため、クラッチ63aには、クラッチギヤ63bによって、予め設定されている力を伝達する方向である時計まわり方向の相対回転が与えられるので、ボビン従動軸63及び供給ボビン12には、トルクリミッタ62bで規定された値を上限とするトルクで時計まわり方向の回転力が伝達される。
これにより、供給ボビン12は、巻き取りボビン13よりも高回転数で時計まわり方向(矢印Dq)に回転しようとするので、インクフィルム11は、二つのボビンの回転数差に応じた強さのバックテンションが付与された状態で、供給ボビン12に巻き取られる。
制御部CTは、所定の頭出し位置でモータM11を停止する。
この巻き取りにおいて、インクフィルム11にかかるテンションは、実質的に、トルクリミッタ62bの規定上限値に対応した値で維持される。
従って、次に転写する色のインク層の頭出し動作は、インクフィルム11が弛むことなく行われ、高精度の位置出し(次転写色のインク層の頭出し)ができる。
転写フィルム21について、制御部CTは、モータM21を反時計まわり方向(矢印Dr参照)に回転させる。この回転で、モータM21の駆動軸74に固定された駆動ギヤ74aと供給ボビン22とが、駆動軸74と同じ反時計まわり方向に回転する。
供給ボビン22の反時計まわり方向の回転により、転写フィルム21は、巻き取りボビン23に向け送り出される。
一方、駆動ギヤ74aの回転により、駆動ギヤ74aに歯合している従動ギヤ72aは、時計まわり方向(矢印Ds)に駆動ギヤ74aよりも高回転数で回転する。これにより従動ギヤ72aと一体化されている中間従動軸72が時計まわり方向に回転し、中間従動軸72に取り付けられたトルクリミッタ72b及びトルクリミッタ72bに連結されたTRギヤ72cも、時計まわり方向に回転する。
TRギヤ72cに歯合しているクラッチギヤ73bは、反時計まわり方向に回転する。
ここで、巻き取りボビン23は、転写フィルム21に引っ張られないので、ボビン従動軸73と一体に自由に回転できる。
そのため、クラッチ73aには、クラッチギヤ73bによって、予め設定されている力を伝達する方向である反時計まわり方向の相対回転が与えられるので、ボビン従動軸73及び巻き取りボビン23には、トルクリミッタ72bで規定された値を上限とするトルクで反時計回り方向の回転力が伝達される。
これにより、巻き取りボビン23は、供給ボビン22よりも高回転数で反時計まわり方向(矢印Dt)に回転しようとするので、転写フィルム21は、二つのボビンの回転数差に応じた強さのバックテンションが付与された状態で、巻き取りボビン23に巻き取られる。
制御部CTは、所定の頭出し位置でモータM21を停止する。
この巻き取りにおいて、転写フィルム21にかかるテンションは、実質的に、トルクリミッタ72bの規定値上限に対応した値で維持される。
従って、重畳転写する転写フレームFの頭出し動作は、転写フィルム21が弛むことなく行われ、高精度の位置出し(インク転写済みの転写フレームへの重畳転写の頭出し)ができる。
マゼンタインク層Mのインク重畳転写後のシアンインク層C及びブラックインク層BKからのインク重畳転写動作は、上述の(A:インクの転写動作)及び(B:次色転写の頭出し動作)をそれぞれ実行することで行われる。
四色のインクを重畳転写することで、転写フレームに中間画像Pが転写印刷される。
上述のように、印刷装置51は、形成した中間画像Pの一部を、カード31に再転写することができる。
次に、この再転写動作について図11を主に参照して説明する。
(C:再転写動作:図1,図6,及び図11)
再転写動作において、まず、転写フィルム21と被再転写体であるカード31との頭出し動作を行う。
詳しくは、転写フィルム21において、中間画像Pが転写印刷された転写フレームFの再転写開始位置と、中間画像Pを再転写印刷するカード31の再転写開始位置と、を、再転写ブロックST1における所定の頭出し位置に位置合わせする。
制御部CTは、転写フィルム21のこの頭出し移動を、(B:次色転写の頭出し動作)と同様に行う。従って、転写フレームFの再転写頭出し動作において、転写フィルム21に対し、テンションがトルクリミッタ72bの規定値上限に対応した値で付与される。これにより、頭出し移動において転写フィルム21が弛むことはなく、高精度に位置出しできる。
一方、カード31の頭出し移動については、カード31を再転写待機位置から搬送ローラ35(図1参照)などによって再転写ブロックST1に供給し、頭出しする(図11:カード31D)。
そして、制御部CTは、ヒートローラ駆動部D41を駆動してヒートローラ41を対向ローラ42に向けて移動し(矢印DA1)、転写フィルム21とカード31とを、ヒートローラ41と対向ローラ42との間に圧接挟持させる。
次いで、制御部CTは、モータM21及びモータM41を回転させて、転写フィルム21とカード31とを、熱圧接状態で図11の左方へ移動する(矢印DA2)。
制御部CTは、この左方移動を、転写フィルム21については、(B:次色転写の頭出し動作)と同様に行う。従って、転写フィルム21に対し、テンションが、トルクリミッタ72bの規定値上限に対応した値で付与される。
ヒートローラ41を通過した転写フィルム21とカード31とは、熱圧接によって緩く貼り付いた状態となり、通過後も密着移動する。
そして、転写フィルム21は、上述のようにトルクリミッタ72bのトルクリミット機能が作用し、規定値上限に対応したトルクで巻き取りボビン23に巻き取られるので、ガイドシャフト24aを過ぎると図11の上方に所定の力で引っ張られる。
従って、矯正ローラ組45によって図11の左方向へ継続して挟持移動されるカード31と転写フィルム21とは、矯正ローラ組45の手前のガイドシャフト24aを過ぎた位置(分離位置PTb)で、良好に分離する。
転写フィルム21の分離後、カード31はストッカ36などへ排出される。
このように、再転写動作においては、トルクリミッタ72bが機能して転写フィルム21にテンションが付与される。
これにより、カード31からの転写フィルム21の分離が良好にスムースに行われ、分離の不安定さに起因する移動速度の変動は、ほとんど生じない。従って、カード31に対する再転写は良好に行われる。
一方、インクフィルム11について、制御部CTは(B:次色転写の頭出し動作)を実行し、次のインク組11b1のイエローインク層Yの頭出しを実行する。
従って、この頭出し動作においては、トルクリミッタ62bが機能してインクフィルム11にテンションが付与されるので、インクフィルム11が弛むことなく行われる。従って、高精度の位置出し(次インク組11b1の先頭のイエローインク層Yの頭出し)ができる。
(D:未使用転写フレームの頭出し動作:図12参照)
再転写したカード31を排出した後、制御部CTは、転写フィルム21への次の転写のため、未使用転写フレームの頭出しを行う。再転写した転写済みフレームは、再転写ブロックST1に位置している。
従って、転写フィルム21を所定距離だけ供給ボビン22に巻き取るように移動させる。
インクフィルム11については、(C;再転写動作)において、イエローインク層Yの頭出しが完了している。そのため、制御部CTは、モータM11を動作させず、インクフィルム11に所定の張力が付与された停止状態を維持する。
転写フィルム21については、制御部CTは、プラテンローラ26を離隔位置に維持したまま、(A:インクの転写動作)と同じ動作を実行する。
すなわち、モータM21を、時計まわり方向(矢印D1a参照)に回転させ、転写フィルム21にバックテンションを付与せずに、供給ボビン22に向け巻き戻し移動させる。
バックテンションを付与しない巻き戻し動作での高精度の位置出しは容易でない。
そこで制御部CTは、転写フィルム21の未使用転写フレームFの頭出しを、供給ボビン22への巻き戻し動作のみでは行わず、頭出し位置が所定位置を通り越してサーマルヘッド16よりも供給ボビン22側に位置するまで余計に巻き戻しを行う。
その後、モータM21の回転方向を逆転させ(破線矢印D1b及びその他の破線矢印参照)、上述の(B:次色転写の頭出し動作)における転写フレームの頭出し動作を実行することで、転写フィルム21にバックテンションが付与された状態での高精度な頭出しを実行する。
印刷装置51は、これによって、次に中間画像を転写形成する未使用転写フレームを、高精度に頭出しすることができる。
印刷装置51は、上述のように、インクフィルム11の移動と転写フィルム21の移動とを、それぞれのフィルムに一つずつ対応するモータM11,M21を用い、合計二つのモータで行えるようになっている。
これにより、印刷装置51は、モータの数が少なくて済み、低コストである。また、制御するモータ数が少ないことから、従来よりも制御能力の低い制御部で制御が可能となり、この点でも低コスト化が図れる。
印刷装置51は、供給側のボビンと、それと組になる巻き取り側のボビンと、の動作を、共通の一つのモータを駆動源として実行するようになっている。
これにより、モータの特性合わせをする必要がなく、モータの特性における経時変化でのばらつきを考慮することなくモータを選定できる。そのため、印刷装置51の製造及びメンテナンスが容易となる。
印刷装置51は、インクフィルム11の移動を、一つのモータM11と、トルクリミッタ62b及びワンウェイクラッチ63aと、を含むインクフィルム駆動部KD11で行う。
インクフィルム駆動部KD1は、モータM11で発生したトルクを、巻き取りボビン13と供給ボビン12とのそれぞれに伝達可能な伝達経路部DK11と伝達経路部DK11から分岐部B11において分岐する伝達経路部DK12とを備えている。
伝達経路部DK11は、モータM11で発生したトルクを常に巻き取りボビン13に伝達する。
伝達経路部DK12は、伝達経路中にワンウェイクラッチ63aを配置し、モータM11の回転方向に応じて、供給ボビン12へのトルクの伝達と非伝達とを選択的に行うようになっている。
具体的には、供給ボビン12におけるインクフィルム11の巻回量(巻回外径)によらず、伝達経路部DK11による巻き取りボビン13の回転数よりも、伝達経路部DK12による供給ボビン12の回転数の方が必ず大きく(高速に)なるように、分岐部B11での歯車比(駆動ギヤ64aと従動ギヤ62aとの歯車比)を設定している。
これにより、モータM11がインクフィルム11の転写動作での移動に対応した回転方向で回転した場合、クラッチ63aが空転してトルクは伝達は非実行となり、頭出し動作での移動に応じた回転方向で回転した場合、クラッチ63aが非空転となってトルク伝達を実行する。
そのため、インクフィルム11のインク層11bの頭出し動作においてインクフィルム11にバックテンションが付与され、頭出しが高精度に実行でき、かつ安定したインクフィルム11の移動が可能となる。
また、転写フィルム21への転写動作においてインクフィルム11にバックテンションは付与されないので、インクフィルム11の速度変動が生じにくく、品質に影響する転写ムラは生じない。
印刷装置51は、転写フィルム21の移動を、一つのモータM21と、トルクリミッタ72b及びクラッチ73aと、を含む転写フィルム駆動部KD21で行う。
転写フィルム駆動部KD21は、一つのモータM21で発生したトルクを、供給ボビン22と巻き取りボビン23とのそれぞれに伝達可能な伝達経路部DK21と伝達経路部DK21から分岐するDK22とを備えている。
伝達経路部DK21は、モータM21で発生したトルクを常に供給ボビン22に伝達する。
伝達経路部DK22は、伝達経路中にワンウェイクラッチ73aを配置し、モータM21の回転方向に応じて、巻き取りボビン23への駆動力伝達の実行/非実行を選択的に行うようになっている。
具体的には、巻き取りボビン23における転写フィルム21の巻回量(巻回外径)によらず、伝達経路部DK21による供給ボビン22の回転数よりも、伝達経路部DK22による巻き取りボビン23の回転数の方が必ず大きく(高速に)なるように、分岐部B21での歯車比(駆動ギヤ74aと従動ギヤ72aとの歯車比)を設定している。
これにより、モータM21が転写フィルム21の転写動作での移動に対応した回転方向で回転した場合、クラッチ73aが空転して回転伝達は非実行となり、
頭出し動作における移動に対応した回転方向で回転した場合、クラッチ73aは非空転となって回転伝達を実行する。
そのため、転写フィルム21の転写フレームFの頭出し動作において転写フィルム21にバックテンションが付与され、頭出しが高精度に実行でき、かつ安定した転写フィルム21の移動が可能となる。
また、インクフィルム11からのインク転写動作において転写フィルム21にバックテンションは付与されないので、転写フィルム21の速度変動が生じにくく、品質に影響する転写ムラは生じない。
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよい。
印刷装置51は、再転写部52を備える例を説明したが、これに限定されず、再転写部52を備えていないものであってもよい。
その場合の動作は、(A:インクの転写動作),(B:次色転写の頭出し動作),及び(D:未使用転写フレームの頭出し動作)が該当し、各動作における効果は同様に得ることができる。
印刷装置51は、一つのモータで二つのボビンを駆動するインクフィルム駆動部KD11と転写フィルム駆動部KD21との両方を備えたものとして説明したが、これに限定されない。すなわち、印刷装置51は、インクフィルム駆動部KD11及び転写フィルム駆動部KD21の少なくとも一方を備えたものでもよい。
分岐部B11,B12は、それぞれ駆動ギヤ64a,74aと従動ギヤ62a,72aとにより構成されるものに限定されず、任意の回転部材により自由に構成してよい。
モータM11,M21,M26,M41の種類は限定されない。ステップモータ、DCモータ、その他のモータを使用でき、減速機構の有無も限定されない。例えばダイレクトドライブタイプとして減速機構を備えないモータであってもよい。
印刷装置51は、供給ボビン12,22及び巻き取りボビン13,23の回転回数を検出するセンサ又はエンコーダ(図示せず)を備えており、検出情報は制御部CTにフィードバックされる。
また、他の駆動部分についても、その移動量等を検出して制御部CTにフィードバックするセンサ等を、必要に応じ設けてよい。
実施例の印刷装置51では、再転写動作におけるカード31の搬送方向を、図1の右方から左方に移動させて行う例を説明したが、カード31を左方から右方に移動させながら再転写するものであってもよい。
この場合、転写フィルム21は(A:インクの転写動作)と同じ方向に移動させる。すなわち、供給ボビン22に巻き戻すように逆送り移動させる。
また、カード31の搬送パスは、図1に対し左右反転した配置とする。例えば、矯正ローラ組45は、ヒートローラ41に対し図1の右側に配置する。
再転写印刷は、通常、重畳転写を伴わない1回の転写動作である。
そのため、(A:インクの転写動作)で説明した、転写フィルム21に付与されるバックテンションの変動による形成画像への影響は、重畳転写の場合よりも顕著に小さく、再転写においては実質的に無視できる。
従って、実施例で説明した、転写フィルム21を巻き取りボビン23に巻き取る順送りでの再転写動作でも十分良好な再転写が可能であるが、バックテンションの変動による影響をより小さく抑えた方が好ましい高度な要求に対応する場合は、供給ボビン22への逆送り移動で再転写することは好ましい。
11 インクフィルム
11a リボンベース、 11b インク層、 11b1 インク組
11d 頭出しマーク
12 供給ボビン、 13 巻き取りボビン
14 ガイドシャフト、 15 インクフィルムセンサ
16 サーマルヘッド、 16a 発熱抵抗体
21 転写フィルム(被転写フィルム)
21a フィルムベース、 21b 剥離層、 21c 転写用受像層
21d フレームマーク
22 供給ボビン、 23 巻き取りボビン
24 ガイドシャフト、 25 フレームマークセンサ
26 プラテンローラ
31 カード、 32 スタッカ
33 持ち上げローラ、 34 送り込みローラ、 35 搬送ローラ
36 ストッカ
37 通信部、 38 データ機器
41 ヒートローラ、 42 対向ローラ
43 矯正ヒートローラ、 44 矯正対向ローラ、 45 矯正ローラ組
51 印刷装置、 52 再転写部
61,71 フレーム
62,72 中間従動軸
62a,72a 従動ギヤ
62b,72b トルクリミッタ
62c,72c TRギヤ
63,73 ボビン従動軸
63a,73a ワンウェイクラッチ(クラッチ)
63b,73b クラッチギヤ
64,74 駆動軸
64a,74a 駆動ギヤ
B11,B21 分岐部
CT 制御部、 CT1 画像データ送出部
D26 プラテン離接駆動部、 D41 ヒートローラ駆動部
DK11,DK12,DK21,DK22 伝達経路部
F 転写フレーム
J1 インクフィルムマーク検出情報、 J2 フレームマーク検出情報
J3 転写画像情報
KD11 インクフィルム駆動部、 KD21 転写フィルム駆動部
La 長さ、 Lap,Lb ピッチ
M11,M21,M26,M41 モータ
MR 記憶部
P 中間画像、 PM (マゼンタインク層Mの)転写開始位置
PTa,PTb 分離位置
SN1 画像データ
ST1 再転写ブロック、 ST2 供給ブロック
ST2a 姿勢転換ブロック、 ST3 搬出ブロック

Claims (6)

  1. インクフィルムのインクを転写フィルムに転写する転写動作により前記転写フィルムに画像を印刷する印刷装置であって、
    前記インクフィルム及び前記転写フィルムのうちの一方のフィルムは、第1のボビンと第2のボビンとに巻き渡され、他方のフィルムは、第3のボビンと第4のボビンとに巻き渡されており、
    前記転写動作において、前記インクフィルムと前記転写フィルムとを挟んで圧接するプラテンローラ及びサーマルヘッドと、
    前記一方のフィルムを、前記第1のボビンと前記第2のボビンとの間で移動させる駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、
    モータと、
    前記モータで発生したトルクを、前記モータの回転方向に応じた回転方向で前記第1のボビンに常に伝達する第1の伝達経路部と、
    前記第1の伝達経路部から分岐部で分岐し、前記トルクを前記第2のボビンに選択的に伝達する第2の伝達経路部と、
    を有し、
    前記第2の伝達経路部は、
    前記モータが第1の回転方向に回転するとき、前記トルクを前記第2のボビンに非伝達とし、
    前記モータが前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転するとき、前記トルクを前記第2のボビンに伝達するよう構成されている印刷装置。
  2. 前記転写動作において前記モータは第1の回転方向に回転し、前記転写動作を行うための前記インクフィルムと前記転写フィルムの頭出し移動において前記モータは前記第2の回転方向に回転することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記第2の伝達経路部は、ワンウェイクラッチを有し、
    前記トルクの非伝達と伝達とを、前記ワンウェイクラッチの動作で選択的に実行するよう構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記分岐部は、前記第1の伝達経路部に含まれる駆動ギヤと、前記駆動ギヤに歯合し前記第2の伝達経路部に含まれる従動ギヤと、を有して構成され、
    前記駆動ギヤの歯数よりも前記従動ギヤの歯数の方が少ないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記第2の伝達経路部は、
    前記モータが前記第2の回転方向で回転するとき、前記第2のボビンに伝達される前記トルクの上限を規定するトルクリミッタを有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記駆動部は前記転写フィルムを移動し、
    前記転写フィルムに印刷された前記画像を、被再転写体に再転写する再転写動作を行う再転写部を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷装置。
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