JP2016145883A - 感光体カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】長期にわたって紙粉を効率よく回収することができるクリーニングユニットを備える感光体カートリッジを提供する。【解決手段】感光体カートリッジ6は、感光体ドラム61と、感光体ドラム61上の紙粉を回収する1次クリーニングローラ110と、1次クリーニングローラ110に接触して回転する2次クリーニングローラ120と、2次クリーニングローラ120と接触して2次クリーニングローラ120上の紙粉を掻き取るための掻取部材130とを備える。掻取部材130は、2次クリーニングローラ120と接触するフィルム131と、フィルム131を支持し、フィルム131を2次クリーニングローラ120へ向けて押圧する押圧部材(スポンジ132)とを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、クリーニングローラにより感光体ドラム上の紙粉を回収するように構成された感光体カートリッジに関する。
従来、感光体ドラム上の紙粉を回収するためのクリーニングユニットを備えた感光体カートリッジが知られている(特許文献1)。この感光体カートリッジにおけるクリーニングユニットは、感光体ドラム上の紙粉を回収する1次クリーニングローラと、1次クリーニングローラに接触して回転する2次クリーニングローラと、2次クリーニングローラに押圧されて2次クリーニングローラ上の紙粉を掻き取るためのスポンジを備えている。
従来のクリーニングユニットは、使用の初期においては、スポンジが気泡内に紙粉を取り込むことで紙粉を効率的に回収することができる。しかしながら、使用の末期には、気泡内に紙粉が蓄積して固着する。すると、スポンジの表面に凹凸ができ、2次クリーニングローラとスポンジの密着性が低下する結果、2次クリーニングローラとスポンジの間から紙粉が通過して紙粉が効率よく回収できないという問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたもので、長期にわたって紙粉を効率よく回収することができるクリーニングユニットを備える感光体カートリッジを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するための本発明の感光体カートリッジは、感光体ドラムと、感光体ドラム上の紙粉を回収する1次クリーニングローラと、1次クリーニングローラに接触して回転する2次クリーニングローラと、2次クリーニングローラと接触して2次クリーニングローラ上の紙粉を掻き取るための掻取部材とを備える。
そして、掻取部材は、2次クリーニングローラと接触するフィルムと、フィルムを支持し、フィルムを2次クリーニングローラへ向けて押圧する押圧部材とを有する。
そして、掻取部材は、2次クリーニングローラと接触するフィルムと、フィルムを支持し、フィルムを2次クリーニングローラへ向けて押圧する押圧部材とを有する。
このような構成によれば、掻取部材のフィルムが押圧部材により2次クリーニングローラに押圧される。そのため、従来のように気泡に紙粉が詰まって固着するようなことがなく、フィルムの表面により長期間にわたって良好に2次クリーニングローラ上の紙粉を回収することができる。
前記した感光体カートリッジにおいて、フィルムは、押圧部材に第1両面テープで固定された構成とすることができる。この場合、フィルムの、長辺に対応する縁は、2次クリーニングローラの表面から離間していることが望ましい。
このように、フィルムの、長辺に対応する縁が2次クリーニングローラの表面から離間していることで、第1両面テープが2次クリーニングローラの表面に付着することを抑制することができ、長期間にわたって初期の性能を維持することができる。
前記した感光体カートリッジにおいて、フィルムの、2次クリーニングローラとの接触範囲の中央位置から、2次クリーニングローラの回転方向下流側の縁までの長さは、2次クリーニングローラの回転方向廻りの、前記中央位置から2次クリーニングローラと1次クリーニングローラのニップ位置までの2次クリーニングローラの表面に沿った距離よりも短いことが望ましい。
このような構成によれば、仮にフィルムが押圧部材から剥がれかけた場合であっても、押圧部材と2次クリーニングローラの押圧力が掛かるところ、つまり、フィルムと2次クリーニングローラの接触範囲の中央位置と、2次クリーニングローラとクリーニングのニップ位置との両方にフィルムが挟まれることがなく、2次クリーニングローラにフィルムが巻き付くことを抑制することができる。
前記した感光体カートリッジにおいて、1次クリーニングローラと感光体ドラムの対向位置よりも感光体ドラムの回転方向下流側において感光体ドラムの表面と接触する植毛布をさらに備えることが望ましい。
このように植毛布を備えることで、感光体ドラム上の紙粉をさらに効率的に回収することができる。
前記した感光体カートリッジにおいて、フィルムは、ポリウレタンからなる構成とすることができる。
これによれば、フィルムが充分な耐摩耗性を有するので、2次クリーニングローラ上の紙粉を効率的に回収することができる。
前記した感光体カートリッジにおいて、フィルムの表面粗さRaは、100μm以下とすることができる。また、2次クリーニングローラの表面粗さRaは、1.6μm以下とすることができる。さらに、押圧部材は、スポンジであってもよい。
押圧部材がスポンジであり、フィルムが第1両面テープでスポンジに固定された構成においては、感光体カートリッジは、1次クリーニングローラおよび2次クリーニングローラを支持する筐体を有し、スポンジは、独立気泡構造を有し、第2両面テープで筐体に固定されていることが望ましい。
このような構成によれば、スポンジ内に第1両面テープおよび第2両面テープの粘着剤が浸出してスポンジが潰れた状態に変形したり、第1両面テープと第2両面テープが互いにくっついたりするのを抑制することができる。
前記した感光体カートリッジにおいて、2次クリーニングローラは金属から構成することができる。
本発明によれば、フィルムにより長期間にわたって良好に2次クリーニングローラ上の紙粉を回収することができる。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、感光体カートリッジが用いられる画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1の概略構成について説明した後、本発明の特徴部分について説明する。
また、以下の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、装置本体2内に用紙Sを供給するための給紙部3と、露光装置4と、用紙S上にトナー像を転写するプロセスユニット5と、用紙S上に転写されたトナー像を熱定着する定着装置8とを主に備えている。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、装置本体2内に用紙Sを供給するための給紙部3と、露光装置4と、用紙S上にトナー像を転写するプロセスユニット5と、用紙S上に転写されたトナー像を熱定着する定着装置8とを主に備えている。
給紙部3は、装置本体2内の下部に設けられ、給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33とを主に備えている。給紙トレイ31に収容された用紙Sは、用紙押圧板32によって上方に寄せられ、給紙機構33によってプロセスユニット5(感光体ドラム61と転写ローラ63との間)に向けて供給される。
露光装置4は、装置本体2内の上部に配置され、図示しないレーザ発光部や、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。この露光装置4では、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、感光体ドラム61の表面で高速走査されることで、感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスユニット5は、露光装置4の下方に配置され、装置本体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から装置本体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスユニット5は、感光体カートリッジ6と、現像カートリッジ7とから構成されている。
感光体カートリッジ6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63と、これらの部材を支持するケース6Aとを主に備えている。また、現像カートリッジ7は、感光体カートリッジ6に対して着脱可能に装着される構成となっている。現像カートリッジ7は、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナーを収容するトナー収容部74とを主に備えている。
このプロセスユニット5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に正帯電された後、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、このとき、供給ローラ72と現像ローラ71の間で正に摩擦帯電される。現像ローラ71上に供給されたトナーは、現像ローラ71の回転に伴って、層厚規制ブレード73の間に進入し、さらに摩擦帯電されつつ、一定の厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。
現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Sが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙S上に転写される。
定着装置8は、プロセスユニット5の後方に配置され、符号を省略して示すハロゲンヒータ、定着ベルト、ニップ板などを有する加熱ユニット81と、加熱ユニット81のニップ板との間で定着ベルトを挟持する加圧ローラ82とを主に備えている。この定着装置8では、用紙S上に転写されたトナー像を、用紙Sが加熱ユニット81と加圧ローラ82との間を通過する間に熱定着させている。トナー像が熱定着された用紙Sは、排紙ローラ23によって排紙トレイ22上に排出される。
また、このレーザプリンタ1では、用紙Sに転写されずに感光体ドラム61上に残った残トナーを、現像カートリッジ7によって回収して再利用する、いわゆるクリーナレス方式を採用している。具体的には、残トナーを回収するときに、帯電器62で感光体ドラム61の表面を一度帯電させ、感光体ドラム61の表面電位を現像ローラ71の電位よりも高くする。これにより、感光体ドラム61上に載っている正帯電している残トナーが、現像ローラ71へ移動し、トナー収容部74へ戻される。
<プロセスユニットの詳細構成>
次に、プロセスユニット5の詳細構成について説明する。
次に、プロセスユニット5の詳細構成について説明する。
プロセスユニット5は、図2に示すように、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63と、現像ローラ71と、クリーニングユニット100とを備えている。
現像ローラ71は、上述したように、感光体ドラム61上の静電潜像にトナーTを供給するローラであり、感光体ドラム61の回転方向において、感光体ドラム61の露光装置4から出射されるレーザ光が当たる露光位置よりも下流側で、感光体ドラム61の周面に接触して回転するようになっている。
転写ローラ63は、感光体ドラム61の回転方向において、現像ローラ71よりも下流側に配置されている。
帯電器62は、帯電バイアスが印加され、感光体ドラム61の表面を正帯電させるように構成されている。この帯電器62は、感光体ドラム61の回転方向において、転写ローラ63よりも下流側でかつ現像ローラ71よりも上流側に配置されている。
クリーニングユニット100は、感光体ドラム61の回転方向において、転写ローラ63よりも下流側でかつ帯電器62よりも上流側に配置されている。クリーニングユニット100は、1次クリーニングローラ110と、2次クリーニングローラ120と、掻取部材130と、ケース140と、ブラシクリーナ150とを主に備えて構成されている。
1次クリーニングローラ110は、表面にスポンジが被覆されたローラであり、感光体ドラム61の周面に接触して回転し、感光体ドラム61上のトナーは通過させながら、感光体ドラム61上に付着する粉状の紙粉を一時的に回収するようになっている。具体的に、1次クリーニングローラ110は、画像形成時において、帯電器62と同極性の正の電圧(バイアス)が印加され、表面が感光体ドラム61の露光された部分よりも電位が高くなっている。
これにより、1次クリーニングローラ110は、感光体ドラム61上に付着している負に帯電した粉状の紙粉を引き寄せながら、スポンジ表面に形成されている凹部を利用して回収するようになっている。
2次クリーニングローラ120は、1次クリーニングローラ110の周面に接触して回転し、1次クリーニングローラ110が保持している粉状の紙粉を吸着するようになっている。
具体的に、2次クリーニングローラ120は、1次クリーニングローラ110の後斜め上側において、1次クリーニングローラ110に対向して配置されている。2次クリーニングローラ120は、ステンレス鋼などの金属からなる。2次クリーニングローラ120は、表面粗さが、Ra1.6μm以下のものが望ましく、例えば、Ra0.5μmのものを採用することができる。そして、2次クリーニングローラ120は、1次クリーニングローラに印加されている電圧よりも絶対値が大きい正の電圧が印加され、1次クリーニングローラ110が保持している粉状の紙粉を、引き寄せて保持するようになっている。
掻取部材130は、2次クリーニングローラ120の表面に吸着した紙粉を掻き取る部材であり、2次クリーニングローラ120の表面に摺接するように、2次クリーニングローラ120の上側に設けられている。この掻取部材130は、2次クリーニングローラ120に接触するフィルム131と、このフィルム131を支持し、フィルム131を2次クリーニングローラ120へ向けて押圧する押圧部材の一例としてのスポンジ132を有してなる。
図3(a)に拡大して示すように、フィルム131は、第1両面テープ133によりスポンジ132の下側の表面に固定されている。フィルム131と第1両面テープ133の長辺方向および短辺方向の長さは略等しい。そして、スポンジ132は、上側の表面が、第2両面テープ134によりケース140に固定されている。フィルム131および第1両面テープ133の長辺に対応する両方の縁131Aは、2次クリーニングローラ120の表面から離間している。
そして、フィルム131は、2次クリーニングローラ120との接触範囲の中央位置(摺接方向における中央位置)C1から、2次クリーニングローラ120の回転方向下流側の縁131Aまでの長さL1が、2次クリーニングローラ120の回転方向廻り(図3(a)で時計廻り)の、中央位置C1から2次クリーニングローラ120と1次クリーニングローラ110のニップ位置C2までの2次クリーニングローラ120の表面に沿った距離L2よりも短くなっている。なお、各図においては、スポンジ132が変形した状態を示しているが、距離L1は、スポンジ132の変形前におけるフィルム131の対応する部分の長さを意味する。このような構成のため、仮に、フィルム131がスポンジ132から剥がれかけた場合であっても、スポンジ132と2次クリーニングローラ120の押圧力が掛かる中央位置C1と、ニップ位置C2との両方にフィルムが挟まれることがなく、2次クリーニングローラ120にフィルム131が巻き付くことを抑制することができる。なお、一例として、フィルム131の短辺の長さは9mm、厚みは200μmとすることができる。また、2次クリーニングローラ120の直径は7mmとすることができる。
フィルム131は、一例としてポリウレタンからなる。フィルム131は、表面粗さRa(算術平均粗さ)が、100μm以下のものを採用できる。この表面粗さは、スポンジ132の表面粗さよりも小さく、フィルム131は、スポンジ132より滑らかな表面を有している。一例として、フィルム131の表面粗さRaは37μmである。
スポンジ132は、例えば、発泡ポリウレタンからなり、好ましくは、スポンジ132は、独立気泡構造(隣接する気泡の空間同士が連続していない構造)を有するものとすることができる。スポンジ132の厚さは、一例として5mmとすることができる。
ケース140は、1次クリーニングローラ110および2次クリーニングローラ120を収容し、これらを支持している。そして、ケース140は、2次クリーニングローラ120の下方に、掻取部材130によって掻き取られた紙粉を受けるための有底の貯留部141を有している。ケース140および感光体カートリッジ6のケース6Aは、筐体の一例である。
ブラシクリーナ150は、支持部材151と植毛布152とから構成され、ケース140に支持されている。このブラシクリーナ150は、植毛布152が感光体ドラム61上に押し当てられることで、感光体ドラム61上のトナーは通過させながら、感光体ドラム61上の繊維状の紙粉を回収する部材である。
支持部材151は、可撓性を有し、ケース140に固定される基端部から感光体ドラム61に向けて延びている。なお、支持部材151は、後述する植毛布152が安定して感光体ドラム61の周面と接触するように、感光体カートリッジ6の筐体等に設けられた図示しないリブなどによって、先端に近い部分がケース140に向けて押し付けられている。
植毛布152は、図3(b)に示すように、基布152Aと、基布152Aの表面に毛が植毛されてなる植毛群152Bとを有している。具体的に、植毛群152Bの毛は、繊維状の紙粉を確実に回収するために、直径が5〜10μm、長さが0.5〜0.7mmの毛を複数本有する毛束であり、基布152Aに配列密度が1500〜15000本/mm2となるように植毛されているのが望ましい。
図2に示すように、植毛布152は、支持部材151の先端に取り付けられ、感光体ドラム61の回転方向において、1次クリーニングローラ110と感光体ドラム61の対向位置よりも下流側でかつ帯電器62よりも上流側で、感光体ドラム61の周面に毛が接触するように配置されている。
次に、以上のように構成されたプロセスユニット5の作用および効果について説明する。
画像形成時において、プロセスユニット5では、まず、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により正に帯電され、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光される。これにより、図4(a)に示すように、感光体ドラム61上の露光された部分の電位が下がる。この露光された部分が現像ローラ71と対向する位置まで達すると、図4(b)に示すように、現像ローラ71が担持している正帯電したトナーTが、感光体ドラム61の露光された部分に供給される。
画像形成時において、プロセスユニット5では、まず、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により正に帯電され、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光される。これにより、図4(a)に示すように、感光体ドラム61上の露光された部分の電位が下がる。この露光された部分が現像ローラ71と対向する位置まで達すると、図4(b)に示すように、現像ローラ71が担持している正帯電したトナーTが、感光体ドラム61の露光された部分に供給される。
さらに感光体ドラム61が回転していくと、図5(a)に示すように、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を搬送される用紙Sに、感光体ドラム61上のトナーTが転写される。このとき、負に帯電している粉状の紙粉D1および粉状の紙粉D1よりも大きい繊維状の紙粉D2が、用紙Sから感光体ドラム61上に付着する。また、感光体ドラム61上には、用紙Sに転写されずに残った残トナーTも付着している。
そして、感光体ドラム61上に付着した粉状の紙粉D1および繊維状の紙粉D2は、1次クリーニングローラ110およびブラシクリーナ150によって回収される。
具体的に、図5(b)に示すように、粉状の紙粉D1は、クーロン力により1次クリーニングローラ110に引き寄せられ、1次クリーニングローラ110のスポンジ表面の凹部で回収される。繊維状の紙粉D2は、1次クリーニングローラ110のスポンジ表面の凹部に収容されず、1次クリーニングローラ110を通過するが、図6(a)に示すように、ブラシクリーナ150の植毛布152の毛に絡め取られ、回収される。
このように、径が小さい粉状の紙粉D1は、クーロン力を利用して1次クリーニングローラ110で回収し、粉状の紙粉D1より大きい繊維状の紙粉D2は、植毛布152の毛の先端で堰き止めて回収することで、感光体ドラム61上に付着した紙粉D1をより確実に回収することができる。すなわち、ブラシクリーナ150よりも先に、1次クリーニングローラ110で粉状の紙粉D1を回収することで、ブラシクリーナ150に回収される紙粉D1の量が減少し、長期間にわたって紙粉D1を確実に回収することができる。
ところで、感光体ドラム61上のほとんどの残トナーTは、1次クリーニングローラ110とブラシクリーナ150には回収されずに通過していくが、ブラシクリーナ150に堰き止められる場合がある。この場合、感光体ドラム61表面の露光されて電位が下がっている部分に、ブラシクリーナ150に堰き止められた残トナーTが逆戻りする可能性がある。ところが、正のバイアスが印加されている1次クリーニングローラ110がブラシクリーナ150よりも感光体ドラム61の回転方向上流側で感光体ドラム61に接触しているので、感光体ドラム61表面の露光されている部分の電位が高くなっており、ブラシクリーナ150に堰き止められた残トナーTが感光体ドラム61に載りにくくなっている。これにより、ブラシクリーナ150が仮に残トナーTを回収してしまった場合でも、残トナーTの逆戻りを低減し、印字不良を防止することができる。
また、1次クリーニングローラ110は、画像形成時にバイアスが印加されるようになっているので、画像形成中にブラシクリーナ150が回収してしまった残トナーTが、感光体ドラム61上に逆戻りするのをより確実に防ぐことができる。
そして、感光体ドラム61上の残トナーTは、図6(b)に示すように、現像ローラ71によって回収される。
一方、図5(b)に戻り、1次クリーニングローラ110に回収された粉状の紙粉D1は、2次クリーニングローラ120に対面すると、図6(a)に示すように、2次クリーニングローラ120に印加されているバイアスにより、2次クリーニングローラ120に引き寄せられて2次クリーニングローラ120に保持される。
そして、図6(a)に示すように、2次クリーニングローラ120に回収された粉状の紙粉D1は、掻取部材130に掻き取られる。ここで、従来のように、掻取部材130が単にスポンジ132のみからなる場合には、スポンジ132の気泡からなる表面の穴に紙粉D1が取り込まれ、2次クリーニングローラ120上の紙粉D1が掻き取られる。しかし、感光体カートリッジ6を長期間使用していると、紙粉D1が蓄積してスポンジ132に固着し、部分的に大きな塊となることがある。そうすると、スポンジ132の表面に、紙粉D1による凹凸ができて、2次クリーニングローラ120とスポンジ132の密着性が低下する結果、2次クリーニングローラ120とスポンジ132の間から紙粉D1が通過することがあった。
ところが、本実施形態のレーザプリンタ1では、スポンジ132が直接2次クリーニングローラ120には接触せず、平滑な表面を有するフィルム131が2次クリーニングローラ120に接触して紙粉D1を掻き取るので、紙粉D1を表面の穴に取り込むではなく、フィルム131の摩擦力によって、紙粉D1を2次クリーニングローラ120から掻き落とすことができる。掻き落とされた紙粉D1は、貯留部141に貯留される。特に、本実施形態では、フィルム131は、ポリウレタンからなるため、充分な耐摩耗性を有することができ、長期間に渡って効率的に粉状の紙粉D1を回収することができる。
このように、本実施形態では、従来のように、気泡に紙粉D1が詰まって固着するようなことがなく、フィルムの表面により長期間にわたって良好に2次クリーニングローラ120上の紙粉を回収することができる。
ここで、ポリウレタンからなるフィルム131の耐摩耗性について確認した実験について説明する。実験においては、ブラザー工業株式会社社製モノクロレーザープリンタHL−5440Dを改造し、クリーニングスポンジにフィルムを貼りつけ、2次クリーニングローラに接触させた。通紙させずに画像形成動作を1時間行った後、フィルムの表面を観察しキズの有無を判定した。実施例および比較例におけるフィルムの材質は下記の通りである。
(1)実施例
フィルムの材質:ポリウレタン(日本マタイ製ルミラーURS(厚さ100μm))
(2)比較例
フィルムの材質:ポリエステル(東レ製ルミラーS10(厚さ100μm))
フィルムの材質:ポリウレタン(日本マタイ製ルミラーURS(厚さ100μm))
(2)比較例
フィルムの材質:ポリエステル(東レ製ルミラーS10(厚さ100μm))
この結果、実施例においては、フィルムに傷を確認することができず、比較例においては多数の傷を確認することができた。
また、本実施形態では、フィルム131の両方の縁131Aが2次クリーニングローラ120の表面から離間していることで、第1両面テープ133が2次クリーニングローラ120の表面に付着することを抑制することができ、長期間にわたって初期の性能を維持することができる。
さらに、本実施形態では、仮にフィルム131がスポンジ132から剥がれかけた場合であっても、スポンジ132と2次クリーニングローラ120の押圧力が掛かる中央位置C1と、1次クリーニングローラ110と2次クリーニングローラ120とのニップ位置C2との両方にフィルムが挟まれることがなく、2次クリーニングローラ120にフィルム131が巻き付くことを抑制することができる。
また、ブラシクリーナ150の植毛布152が紙粉D2を絡め取るので感光体ドラム61上の紙粉D1,D2をさらに効率的に回収することができる。
また、スポンジ132は、独立発泡構造であるので、スポンジ132内に第1両面テープ133および第2両面テープ134の粘着剤が浸出してスポンジ132が潰れた状態に変形したり、第1両面テープ133と第2両面テープ144が互いにくっついた状態になったりするのを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、フィルム131の材料として、ポリウレタンを例示したが、フィルム131の材料は、紙粉D1の掻取に適した適度な摩擦係数と平滑性を有していれば特に限定されない。
そして、前記実施形態では、1次クリーニングローラ110には、画像形成時にバイアスが印加されるようになっていたが、本発明はこれに限定されず、レーザプリンタ1を稼働しているときは、常に、1次クリーニングローラ110にバイアスを印加するように構成してもよい。
前記実施形態では、フィルム131は、第1両面テープ133によってスポンジ132に固定されていたが、接着剤でスポンジ132に固定されていてもよい。また、スポンジ132の成形の際にフィルム131を成形型内にインサートして一体に成形することもできる。さらに、スポンジ132の表面を熱や溶剤により溶かして気泡が無くなるように加工してスキン層を形成したり、樹脂やゴム状の材料をスポンジ132の表面に含浸させてスキン層を形成したりして、このスキン層をフィルムとして採用してもよい。
前記実施形態においては、押圧部材としてスポンジ132を例示したが、押圧部材として、フェルトやコイルバネなどの適度な弾性を有する他の部材を採用することもできる。
前記実施形態においては、クリーニングユニット100がケース140を有し、クリーニングユニット100の各部材がケース140に支持されていたが、ケース140を備えず、掻取部材130を含む各部材が、感光体カートリッジ6のケース6Aに支持されていてもよい。
前記実施形態では、感光体カートリッジ6を備える画像形成装置の一例として、レーザプリンタ1を例示したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機の感光体カートリッジに適用することもできる。
1 レーザプリンタ
5 プロセスユニット
6 感光体カートリッジ
6A ケース
61 感光体ドラム
62 帯電器
63 転写ローラ
71 現像ローラ
100 クリーニングユニット
110 1次クリーニングローラ
120 2次クリーニングローラ
130 掻取部材
131 フィルム
131A 縁
132 スポンジ
133 第1両面テープ
134 第2両面テープ
140 ケース
144 第2両面テープ
150 ブラシクリーナ
152 植毛布
C1 中央位置
C2 ニップ位置
D1 紙粉
D2 紙粉
5 プロセスユニット
6 感光体カートリッジ
6A ケース
61 感光体ドラム
62 帯電器
63 転写ローラ
71 現像ローラ
100 クリーニングユニット
110 1次クリーニングローラ
120 2次クリーニングローラ
130 掻取部材
131 フィルム
131A 縁
132 スポンジ
133 第1両面テープ
134 第2両面テープ
140 ケース
144 第2両面テープ
150 ブラシクリーナ
152 植毛布
C1 中央位置
C2 ニップ位置
D1 紙粉
D2 紙粉
Claims (10)
- 感光体ドラムと、
前記感光体ドラム上の紙粉を回収する1次クリーニングローラと、
前記1次クリーニングローラに接触して回転する2次クリーニングローラと、
前記2次クリーニングローラと接触して前記2次クリーニングローラ上の紙粉を掻き取るための掻取部材とを備え、
前記掻取部材は、
前記2次クリーニングローラと接触するフィルムと、
前記フィルムを支持し、前記フィルムを前記2次クリーニングローラへ向けて押圧する押圧部材とを有することを特徴とする感光体カートリッジ。 - 前記フィルムは、前記押圧部材に第1両面テープで固定され、
前記フィルムの、長辺に対応する縁は、前記2次クリーニングローラの表面から離間していることを特徴とする請求項1に記載の感光体カートリッジ。 - 前記フィルムの、前記2次クリーニングローラとの接触範囲の中央位置から、前記2次クリーニングローラの回転方向下流側の縁までの長さは、前記2次クリーニングローラの回転方向廻りの、前記中央位置から前記2次クリーニングローラと前記1次クリーニングローラのニップ位置までの前記2次クリーニングローラの表面に沿った距離よりも短いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の感光体カートリッジ。
- 前記1次クリーニングローラと前記感光体ドラムの対向位置よりも前記感光体ドラムの回転方向下流側において前記感光体ドラムの表面と接触する植毛布をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の感光体カートリッジ。
- 前記フィルムは、ポリウレタンからなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の感光体カートリッジ。
- 前記フィルムの表面粗さRaは、100μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の感光体カートリッジ。
- 前記2次クリーニングローラの表面粗さRaは、1.6μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の感光体カートリッジ。
- 前記押圧部材はスポンジであることを特徴とする請求項2に記載の感光体カートリッジ。
- 前記1次クリーニングローラおよび前記2次クリーニングローラを支持する筐体を有し、
前記スポンジは、独立気泡構造を有し、第2両面テープで前記筐体に固定されていることを特徴とする請求項8に記載の感光体カートリッジ。 - 前記2次クリーニングローラは金属からなることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の感光体カートリッジ。
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---|---|---|---|
JP2015022317A JP2016145883A (ja) | 2015-02-06 | 2015-02-06 | 感光体カートリッジ |
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JP2015022317A JP2016145883A (ja) | 2015-02-06 | 2015-02-06 | 感光体カートリッジ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11209768B2 (en) | 2020-03-30 | 2021-12-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus capable of suppressing image defects caused by paper dust |
-
2015
- 2015-02-06 JP JP2015022317A patent/JP2016145883A/ja active Pending
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2016
- 2016-02-04 CN CN201620114370.2U patent/CN205539953U/zh active Active
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