JP2016144194A - 無線通信装置および無線通信システム、並びに無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置および無線通信システム、並びに無線通信方法 Download PDF

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Jun Yasui
潤 安井
田中 将憲
Masanori Tanaka
将憲 田中
近藤 一海
Kazumi Kondo
一海 近藤
黒田 淳
Atsushi Kuroda
淳 黒田
茂登 浅野
Shigeto Asano
茂登 浅野
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Abstract

【課題】移動体との通信距離の長距離化及び通信の信頼性向上を可能とした無線通信装置および無線通信システム、並びに無線通信方法を提供する。
【解決手段】移動体との間で通信を行うための無線通信装置は、通信に用いられるビームの照射方向及びビーム幅を調節するためのビーム調節部と、前記移動体に前記ビームが追従可能に前記照射方向を調節するよう前記ビーム調節部を制御するための照射方向制御部と、少なくとも前記無線通信装置と前記移動体との間の距離を示す距離情報に基づいて前記ビーム幅を調節するよう前記ビーム調節部を制御するためのビーム幅制御部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本開示は、移動体との間で無線通信を行うための無線通信装置および無線通信システム、並びに無線通信方法に関する。
一般に、移動体との間の無線通信技術においては、移動体と基地局(基地局も移動体である場合を含む)の間の通信距離の長距離化、及び、移動体と基地局の間の通信の信頼性向上が求められている。なお、ここでいう通信の信頼性とは、高速移動体に対しても追従性を確保し、通信を確立することである。
なお、特許文献1には、無線通信技術に関する発明ではないが、飛翔目標の追従性向上を図るようにしたレーダ装置が記載されている。このレーダ装置では、タイムスケジュールに基づいて近距離用のビームと長距離用のビームとを切り替えるようになっており、近距離用のビームの厚みを長距離用のビームの厚みより大きくし、近距離の飛翔目標を確実に探知できるようにしている。
特開2003−149323号公報
従来の無線通信では、通信用ビームのビーム幅が固定されたアンテナが用いられるのが一般的である。この場合、通信距離の長距離化と通信の信頼性とはトレードオフの関係にあり、これらの両立を目指すことは困難であった。
例えば、無指向性のアンテナを用いた場合、高速移動体に対する追従性は上がるものの、通信距離が短くなる。なお、指向性のアンテナに移動体の自動追尾機能を付加したものが知られているが、この自動追尾機能は機械走査方式が主流であり、その追従性は例えば1deg/s程度と低く、高速移動中の対象を追尾することは難しい。一方、通信距離の長距離化には電波の指向性を高めることが有効であるが、そうした場合、近距離における通信可能な角度範囲が狭まるため、高速移動体の追従性は低下してしまう。そこで、長距離化を図るために送信出力を上げると、電波の多重反射による干渉によって信号が劣化してしまい、通信品質の低下に繋がる。
このように、無線通信技術においては、移動体との通信距離の長距離化及び通信の信頼性向上が要求されるが、従来の無線通信では、これらの要求を両立可能なシステムは提案されていなかった。
この点、特許文献1は、目標の探知のみを目的としたレーダ装置であるため、無線通信技術における上記課題を解決するための具体的な構成については記載されていない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、移動体との通信距離の長距離化及び通信の信頼性向上を可能とした無線通信装置および無線通信システム、並びに無線通信方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る無線通信装置は、
移動体との間で通信を行うための無線通信装置であって、
通信に用いられるビームの照射方向及びビーム幅を調節するためのビーム調節部と、
前記移動体に前記ビームが追従可能に前記照射方向を調節するよう前記ビーム調節部を制御するための照射方向制御部と、
少なくとも前記無線通信装置と前記移動体との間の距離を示す距離情報に基づいて前記ビーム幅を調節するよう前記ビーム調節部を制御するためのビーム幅制御部と、を備えることを特徴とする。
上記(1)の無線通信装置によれば、少なくとも無線通信装置と移動体との間の距離を示す距離情報に基づいて、移動体との通信用のビームのビーム幅を調節するようになっている。そのため、距離に応じてビーム幅を適切に設定すれば、移動体との通信距離の長距離化と、通信の信頼性向上とを両立させることができる。
(2)幾つかの実施形態では、(1)の構成において、
前記ビーム幅制御部は、前記距離が第1距離のときの前記ビーム幅をWとし、前記距離が前記第1距離よりも大きい第2距離であるときの前記ビーム幅をWとしたとき、W>Wの関係を満たすよう前記ビーム調節部を制御するように構成されている。
上記(2)の構成によれば、移動体との距離が第1距離よりも大きい第2距離におけるビーム幅を、第1距離におけるビーム幅よりも小さくしている。そのため、移動体との距離が比較的大きい第2距離においてビームの指向性を高めて、通信の信頼性を向上させることができる。一方、移動体との距離が比較的小さい第1距離においては、ビーム幅を広げて高速追従性を向上させることができる。
(3)幾つかの実施形態では、(1)又は(2)の構成において、
前記ビーム幅制御部は、前回制御時における前記距離情報と今回制御時における前記距離情報との比較結果に基づいて今回制御時の前記ビーム幅が決定されるように、前記距離情報に基づく前記ビーム調節部の制御を繰り返すように構成されている。
上記(3)の構成によれば、移動体との距離に応じた適切なビーム幅(移動体との通信距離の長距離化及び通信の信頼性向上の両立を可能とするようなビーム幅)にて該移動体との通信可能な状態を維持できる。
(4)一実施形態では、(3)の構成において、
前記ビーム幅制御部は、
前記前回制御時に比べて前記今回制御時の方が前記距離が大きいとき、前記前回制御時よりも前記今回制御時における前記ビーム幅を小さくし、
前記前回制御時に比べて前記今回制御時の方が前記距離が小さいとき、前記前回制御時よりも前記今回制御時における前記ビーム幅を大きくする
ように構成されている。
上記(4)の構成によれば、移動体との距離が比較的小さい場合には、ビーム幅を大きくして、高速で移動中の移動体に対しても通信可能状態を維持できる。また、移動体との距離が比較的大きい場合には、ビーム幅を小さくしてビームの指向性を高めることで、高い信頼性での通信が即座に開始できるように移動体との通信可能状態を維持できる。
(5)幾つかの実施形態では、(1)乃至(4)の何れかの構成において、
前記移動体から戻ってくる電波の受信電力を測定するための受信電力測定部をさらに備え、
前記ビーム幅制御部は、前記受信電力の大きさに基づき、前記ビーム調節部を制御して前記ビーム幅を調節するように構成されている。
上記(5)の構成によれば、通信用の電波の受信電力の大きさ(信号強度)は、移動体との距離に応じて変化するので、前記距離情報として受信電力の大きさを用いてビーム幅を調節するようにしている。そのため、距離情報をリアルタイムで且つ容易に取得することができ、ビーム幅を適正に調節可能である。
(6)幾つかの実施形態では、(1)乃至(5)の何れかの構成において、
前記ビーム幅制御部は、通信によって前記移動体から取得した前記移動体の位置情報に基づき、前記ビーム調節部を制御して前記ビーム幅を調節するように構成されている。
上記(6)の構成によれば、前記距離情報として、移動体との通信によって取得した移動体の位置情報を用いることにより、精度の高い距離情報を取得できることからビーム幅のより適正な調節が可能となる。
(7)幾つかの実施形態では、(6)の構成において、
前記ビーム幅制御部は、前記移動体の加速度情報に基づいて算出された前記位置情報に基づいて前記ビーム幅を調節するように構成されている。
上記(7)の構成によれば、移動体の加速度情報に基づいて算出された移動体の位置情報に基づいてビーム幅を調節することで、移動体との通信距離の長距離化と、通信の信頼性向上とを両立させることができる。
(8)幾つかの実施形態では、(7)の構成において、
前記ビーム幅制御部は、前記移動体の姿勢情報に基づいて前記移動体の前記位置を補正し、補正後の前記位置に基づいて前記ビーム幅を調節するように構成されている。
上記(8)の構成によれば、移動体の加速度情報に基づいて算出される移動体の位置情報を移動体の姿勢情報によって補正することで、移動体の高精度な位置情報を取得可能である。よって、ビーム幅の調節をより適切に行うことができ、移動体との通信距離の長距離化及び通信の信頼性向上を効果的に両立させることができる。
(9)幾つかの実施形態では、(1)乃至(8)の何れかの構成において、
前記ビーム幅制御部は、前記距離情報に加えて、前記移動体の移動速度を示す速度情報に基づいて前記ビーム幅を調節するよう前記ビーム調節部を制御するように構成されている。
上記(9)の構成によれば、移動体の移動速度を示す速度情報に基づいてビーム幅を調節するようにしたので、移動体への追従性及び通信の信頼性をより一層向上できる。
(10)一実施形態では、(9)の構成において、
前記ビーム幅制御部は、前記移動速度が閾値を超えているとき、前記移動速度が前記閾値以下である場合に比べて前記ビーム幅を大きくするよう前記ビーム調節部を制御する。
上記(10)の構成によれば、移動速度が閾値を超えているときに、ビーム幅を大きくすることによって、移動速度の速い移動体に対しても追従性を確保できる。なお、移動速度が閾値以下である場合はビーム幅を大きくせず、指向性を優先させる。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係る無線通信システムは、
上記(1)乃至(10)に記載の無線通信システムと、
前記移動体に搭載され、前記無線通信装置との間で無線通信を行うように構成された移動体端末と、を備える。
上記(10)の無線通信システムによれば、移動体との通信距離の長距離化及び通信の信頼性向上を両立可能なシステムを提供できる。
(12)本発明の少なくとも一実施形態に係る無線通信方法は、
移動体との間で通信を行う無線通信方法であって、
通信に用いられるビームが前記移動体に追従するように前記ビームの照射方向を調節する照射方向制御ステップと、
少なくとも前記無線通信装置と前記移動体との間の距離を示す距離情報に基づいて前記ビーム幅を調節するビーム幅制御ステップと、を備えることを特徴とする。
上記(12)の方法によれば、少なくとも無線通信装置と移動体との間の距離を示す距離情報に基づいて、移動体との通信用のビームのビーム幅を調節するようになっている。そのため、距離に応じてビーム幅を適切に設定すれば、移動体との通信距離の長距離化と、通信の信頼性向上とを両立させることができる。
(13)幾つかの実施形態では、(11)又は(12)の方法において、
前記ビーム幅制御ステップでは、前記距離が第1距離のときの前記ビーム幅をWとし、前記距離が前記第1距離よりも大きい第2距離であるときの前記ビーム幅をWとしたとき、W>Wの関係を満たすよう前記ビーム幅を調節する。
上記(13)の方法によれば、移動体との距離が第1距離よりも大きい第2距離におけるビーム幅を、第1距離におけるビーム幅よりも小さくしている。そのため、移動体との距離が比較的大きい第2距離においてビームの指向性を高めて、通信の信頼性を向上させることができる。一方、移動体との距離が比較的小さい第1距離においては、ビーム幅を広げて高速追従性を向上させることができる。
(14)幾つかの実施形態では、(11)乃至(13)の何れかの方法において、
前記ビーム幅制御ステップでは、前回制御時における前記距離情報と今回制御時における前記距離情報との比較結果に基づいて今回制御時の前記ビーム幅が決定されるように、前記距離情報に基づく前記ビーム幅の制御を繰り返す。
上記(14)の方法によれば、移動体との距離に応じた適切なビーム幅(移動体との通信距離の長距離化及び通信の信頼性向上の両立を可能とするようなビーム幅)にて該移動体との通信可能な状態を維持できる。
(15)幾つかの実施形態では、(11)乃至(14)の何れかの方法において、
前記ビーム幅制御ステップでは、前記距離情報に加えて、前記移動体の移動速度を示す速度情報に基づいて前記ビーム幅を調節する。
上記(15)の方法によれば、移動体の移動速度を示す速度情報に基づいてビーム幅を調節するようにしたので、移動体への追従性及び通信の信頼性をより一層向上できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、無線通信装置と移動体との間の距離を示す距離情報に基づいて、移動体との通信用のビームのビーム幅を調節するようにしたので、距離に応じてビーム幅を適切に設定すれば、移動体との通信距離の長距離化と、通信の信頼性向上とを両立させることができる。
一実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示す説明図である。 一実施形態に係る無線通信システムの全体構成を示す構成図である。 一実施形態に係る無線通信装置において距離情報として受信電力を用いた場合の部分構成図である。 他の実施形態に係る無線通信装置において距離情報として位置情報を用いた場合の部分構成図である。 一実施形態に係る無線通信方法を示すフローチャートである。 図5の第1追従ループを示すフローチャートである。 図5の第2追従ループを示すフローチャートである。 他の実施形態に係る無線通信方法を示すフローチャートである。 図8の第1追従ループを示すフローチャートである。 図8の第2追従ループを示すフローチャートである。 さらに他の実施形態に係る無線通信方法におけるビーム幅制御ステップの手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
最初に、本実施形態に係る一実施形態に係る無線通信システム1の概略構成ついて、図1を参照して説明する。なお、図1は、一実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示す説明図である。
図1に示すように、一実施形態に係る無線通信システム1は、無線通信装置2と移動体3との間で無線通信を行うものである。
無線通信装置2は、移動体3(3A,3B)との間で通信を行うために、必要に応じて移動体3を探索し、移動体3を捕捉したら移動体3を追尾する。そして、通信要求があった場合に、無線通信装置2と移動体3との間で無線通信によりデータを送受信する。例えば、探索時には、無線通信装置2のアンテナ20からビーム幅を絞ったビーム10を用いてスキャンし、移動体3を探索する。移動体3の追尾時には、無線通信装置2から送信したビーム10を移動体3に追従させ、移動体3を追尾する。無線通信時には、無線通信装置2はビーム10を介して移動体3との間でデータを送受信する。
このような無線通信システム1においては、一般的に、無線通信装置2と移動体3との間の通信距離の長距離化及び信頼性向上が要求される。なお、本実施形態において通信の信頼性とは、主として、高速移動体に対しても追従性を確保し、通信を確立することである。また、通信の信頼性は、他の一般的な通信品質に関する性能をさらに含んでいてもよい。
そこで、幾つかの実施形態では、無線通信装置2と移動体3との間の通信距離の長距離化及び信頼性向上の両立を目的として、無線通信装置2のアンテナ20から発信されるビーム10のビーム幅を、少なくとも距離情報に基づいて調節するようにしている。ここで、距離情報とは、無線通信装置2と移動体3との間の距離を示す情報である。なお、距離情報は、無線通信装置2と移動体3との間の距離に関連した情報であれば特に限定されることはない。例えば距離情報は、実際に測定された距離の測定値、又は計算で求められた距離の計算値を含んでいてもよい。あるいは後述するように、距離情報は、移動体3からの受信電圧を含んでいてもよいし、移動体3の位置情報を含んでいてもよい。
具体的には、図1に示されるように近距離の移動体3Aに対しては、アンテナ20から照射されるビーム10のビーム幅Wを大きく(広域)する。一方、長距離の移動体3Bに対しては、アンテナ20から照射されるビーム10のビーム幅Wを小さく(狭域)する。
これにより、近距離においては、ビーム幅Wを広げて移動体3の高速追従性を向上させることができる。一方、遠距離においては、ビーム幅Wを狭めることでビーム10の指向性を高めて、通信の信頼性を向上させることができる。
なお、ビーム幅W,Wとは、ビーム10の照射方向D,Dにおけるアンテナ20からの距離が基準距離Lのときの各ビームの照射幅であってもよい。あるいは、ビーム幅W,Wとは、各ビームの拡がり角(角度幅)θ,θであってもよい。この場合、ビーム幅θ,θは、アンテナ20の前方を基準とし、ビーム10を送信したときにその左右で電力が半分になる点の間の角度であってもよい。
次に、図2を参照して、無線通信システム1の各部位について具体的に説明する。なお、図2は、一実施形態に係る無線通信システム1の全体構成を示す構成図である。
図2に示されるように、一実施形態に係る無線通信システム1は、無線通信装置2と、移動体3と、を備える。
移動体3の具体的な構成例は以下の通りである。
移動体3には、無線通信のための通信制御部31を有する移動体端末30が搭載されている。また、移動体3には、この移動体3の位置又は状態を検出するための少なくとも一つの検出部が設けられていてもよい。検出部としては、例えば、移動体3の加速度を検出する加速度センサ32、移動体3のGPS位置情報を取得するためのGPS受信機33、あるいは移動体3の姿勢を検出するための角速度センサ34が挙げられる。なお、移動体3は、小型無人航空機(UAV)等の航空機、車両、船舶、あるいは人物等であってもよい。
無線通信装置2の具体的な構成例は以下の通りである。
無線通信装置2の主な機能は、移動体3との間で無線通信によってデータの送受信を行うことである。また、無線通信装置2は、移動体3との無線通信を実現するために、移動体3の探索又は追従を実行する機能も有している。例えば、無線通信装置2は、複数の移動体3との間でそれぞれ無線通信可能な小型の基地局(地上局)である。なお、無線通信装置2は、図2に示す移動体3とは別の移動体に搭載されて移動可能であってもよいし、地上局のように固定的に設置されていてもよい。
無線通信装置2の主な装置構成は、ビーム調節部21と、照射方向制御部27と、ビーム幅制御部28と、を備える。
ビーム調節部21は、通信に用いられるビーム10の照射方向及びビーム幅を調節するように構成される。
照射方向制御部27は、移動体3にビーム10が追従可能なように、ビーム調節部21を制御してビーム10の照射方向を調節するように構成される。
ビーム幅制御部28は、少なくとも無線通信装置2と移動体3との間の距離を示す距離情報に基づいて、ビーム調節部21を制御してビーム幅を調節するように構成される。
図示される具体的な構成例においては、無線通信装置2は、アンテナ20と、ビーム調節部21と、無線LANモジュール22と、通信制御部26、照射方向制御部27及びビーム幅制御部28を含む制御ユニット25と、を備えている。
アンテナ20は、ビーム調節部21によって照射方向およびビーム幅が調節されたビーム10を送受信するように構成される。アンテナ20は、全方位にビーム10を送信可能な自動追尾式のアンテナであってもよい。
例えば、アンテナ20は、図1に示すように複数のアンテナ素子20aを有するフェーズドアレイ・アンテナであってもよい。この場合、ビーム調節部21は、移相器及び減衰器(又は振幅調整器)を含む。フェーズドアレイ・アンテナ20において、複数のアンテナ素子20aは、平面状又は直線状に規則的に配列されている。図示される例では、アンテナ20から外側へ向くように4方向に平板が設置され、各平板に複数のアンテナ素子20aが配列されている。複数のアンテナ素子20aのそれぞれに対して、移相器によって位相を変化させることで、アンテナ20から送信されるビーム10のビーム幅を調節することができる。また、複数のアンテナ素子20aのそれぞれに対して、減衰器(又は振幅調整器)によって振幅を減衰(又は増減)させることで、アンテナ20から照射されるビーム10の照射方向を調節することができる。
無線LANモジュール22は、無線LAN方式による通信を行なうように構成される。ただし、無線LAN以外の通信方式で通信を行なう場合には、無線LANモジュール22の替わりに他の無線モジュールを備えていてもよい。
制御ユニット25は、上述したように、通信制御部26と、照射方向制御部27と、ビーム幅制御部28と、を含む。
通信制御部26は、無線LANモジュール22を介した移動体3との無線通信を制御するように構成される。
照射方向制御部27及びビーム幅制御部28の基本的な構成は、上述した通りである。
また、照射方向制御部27及びビーム幅制御部28は、現在のビーム10の照射方向(ビーム方位)と、無線通信装置2及び移動体3間の距離情報とに基づいて、次の照射方向及びビーム幅を含むアンテナ制御情報を作成するための制御PCと、このアンテナ制御情報から各ビーム調節部21の制御情報を生成するためのアンテナ制御回路と、を含んでいてもよい。
上記構成に加えて、照射方向制御部27又はビーム幅制御部28は、以下の構成をさらに備えていてもよい。
一実施形態において、ビーム幅制御部28は、移動体3との距離が第1距離L(図1参照)のときのビーム幅をWとし、移動体3との距離が第1距離Lよりも大きい第2距離L(図1参照)であるときのビーム幅をWとしたとき、W>Wの関係を満たすようビーム調節部21を制御するように構成される。
この構成において、ビーム幅制御部28は、ビーム幅W,Wが上記関係を満たす第1距離L及び第2距離Lが存在するように、ビーム調節部21を制御すればよい。すなわち、L>Lの関係にある全ての第1距離L及び第2距離Lにおいて、ビーム幅W,WがW>Wの関係を満たさなければならないというわけではない。例えば、第1距離Lと第2距離Lとの差が小さい場合、第1距離L及び第2距離Lのビーム幅W,Wが一致(W=W)していてもよい。このように、少なくとも一部の距離範囲においては、ビーム幅が一定であってもよい。
上記構成によれば、移動体3との距離が第1距離Lよりも大きい第2距離Lにおけるビーム幅を、第1距離Lにおけるビーム幅よりも小さくしている。そのため、移動体3との距離が比較的大きい第2距離Lにおいてビーム10の指向性を高めて、通信の信頼性を向上させることができる。一方、移動体3との距離が比較的小さい第1距離Lにおいては、ビーム幅を広げて高速追従性を向上させることができる。
また、上記構成において、無線通信装置2と移動体3の間の距離が大きくなるにつれて、ビーム幅が単調減少するように、ビーム幅制御部28がビーム調節部21を制御してもよい。この場合においても、少なくとも一部の距離範囲においては、ビーム幅が一定であってもよい。
一実施形態において、ビーム幅制御部28は、前回制御時における距離情報と今回制御時における距離情報との比較結果に基づいて今回制御時のビーム幅が決定されるように、距離情報に基づくビーム調節部21の制御を繰り返し、追従ループを形成するように構成されている。
このとき、ビーム幅制御部28は、前回制御時に比べて今回制御時の方が距離が大きいとき、前回制御時よりも今回制御時におけるビーム幅を小さくするように構成される。一方、ビーム幅制御部28は、前回制御時に比べて今回制御時の方が距離が小さいとき、前回制御時よりも今回制御時におけるビーム幅を大きくするように構成される。
上記構成によれば、無線通信装置2は、移動体3との距離に応じた適切なビーム幅(移動体3との通信距離の長距離化及び通信の信頼性向上の両立を可能とするようなビーム幅)にて該移動体3との通信可能状態を維持できる。すなわち、移動体3との距離が比較的小さい場合には、ビーム幅を大きくして、高速で移動中の移動体3に対してもリンクを維持できる。また、移動体3との距離が比較的大きい場合には、ビーム幅を小さくしてビームの指向性を高めることで、高い信頼性での通信が即座に開始できるように移動体3とのリンクを維持できる。
続いて、図3及び図4を参照して、距離情報をより具体化した各実施形態について説明する。
図3は、一実施形態に係る無線通信装置2において距離情報として受信電力を用いた場合の部分構成図である。
同図に示すように、一実施形態に係る無線通信装置2は、移動体3から戻ってくる電波の受信電力を測定するための受信電力測定部23をさらに備えている。図示される例では、受信電力測定部23は、無線LANモジュール22に組み込まれた構成となっている。ただし、受信電力測定部23の構成はこれに限定されるものではなく、例えば無線LANモジュール22とは別に設けられてもよい。
受信電力測定部23は、移動体3から戻ってくる電波(受信信号)の信号強度を測定し、RSSI(受信信号強度:Received Signal Strength Indicator)情報に反映させる。このRSSI情報は、受信電力測定部23から制御ユニット25に送られる。
この場合、ビーム幅制御部28は、受信電力測定部23で測定された受信電力の大きさ(信号強度)に基づき、ビーム調節部21を制御してビーム幅を調節するようになっている。
上記構成によれば、通信用の電波の受信電力の大きさ(信号強度)は、移動体3との距離に応じて変化するので、距離情報として受信電力の大きさを用いてビーム幅を調節するようにしている。そのため、距離情報をリアルタイムで且つ容易に取得することができ、ビーム幅を適正に調節可能である。
図4は、他の実施形態に係る無線通信装置2において距離情報として位置情報を用いた場合の部分構成図である。
同図に示すように、ビーム幅制御部28は、通信によって移動体3から取得した移動体3の位置情報に基づき、ビーム調節部21を制御してビーム幅を調節するように構成されている。この位置情報とは、移動体3の位置に関連した情報であり、移動体3の位置を直接的に表すものであってもよいし、移動体3の位置を間接的に表すものであってもよい。
位置情報は、図2に示した加速度センサ32からの加速度情報、GPS受信機33からのGPS位置情報、角速度センサ34からの角速度情報(姿勢情報)の少なくともいずれかを含んでいてもよい。
例えば、ビーム幅制御部28が、移動体3の加速度情報に基づいて算出された位置情報に基づいてビーム幅を調節するように構成されている場合、移動体3との通信距離の長距離化と、通信の信頼性向上とを両立させることができる。
このように、距離情報として、移動体3との通信によって取得した移動体3の位置情報を用いることにより、精度の高い距離情報を取得できることからビーム幅のより適正な調節が可能となる。
また、ビーム幅制御部28は、移動体3の姿勢情報に基づいて移動体3の位置を補正し、補正後の位置に基づいてビーム幅を調節するように構成されていてもよい。移動体3の姿勢情報は、移動体3に取り付けられた角速度センサ34によって取得できる。角速度センサ34は、例えば3軸のジャイロセンサである。
このように、移動体3の加速度情報に基づいて算出される移動体3の位置情報を移動体3の姿勢情報によって補正することで、移動体3の高精度な位置情報を取得可能である。よって、ビーム幅の調節をより適切に行うことができ、移動体3との通信距離の長距離化及び通信の信頼性向上を効果的に両立させることができる。
図2に戻り、一実施形態では、ビーム幅制御部28は、距離情報に加えて、移動体3の移動速度を示す速度情報に基づいてビーム幅を調節するようビーム調節部21を制御するように構成されている。具体的には、ビーム幅制御部28は、移動体3の移動速度が閾値を超えているとき、移動体3の移動速度が閾値以下である場合に比べてビーム幅を大きくするようビーム調節部21を制御する。
この構成によれば、移動体3の移動速度を示す速度情報に基づいてビーム幅を調節するようにしたので、移動体3への追従性及び通信の信頼性をより一層向上できる。すなわち、移動体3の移動速度が閾値を超えているときに、ビーム幅を大きくすることによって、移動速度の速い移動体3に対しても追従性を確保できる。なお、移動速度が閾値以下である場合はビーム幅を大きくせず、指向性を優先させる。
次に、本実施形態に係る無線通信方法について説明する。なお、以下の説明において、各機器又は部位には、既に説明した図1〜図4に示される符号を付している。
幾つかの実施形態に係る無線通信方法は、主として、照射方向制御ステップと、ビーム幅制御ステップと、を備える。
照射方向制御ステップは、通信に用いられるビーム10が移動体3に追従するようにビーム10の照射方向を調節する。
ビーム幅制御ステップは、少なくとも無線通信装置2と移動体3との間の距離を示す距離情報に基づいてビーム幅を調節する。
これらのステップを備えることより、無線通信装置2と移動体3との間の通信距離の長距離化と、通信の信頼性向上とを両立させることができる。
一実施形態において、ビーム幅制御ステップでは、無線通信装置2と移動体3との間の距離が第1距離Lのときのビーム幅をWとし、距離が第1距離Lよりも大きい第2距離Lであるときのビーム幅をWとしたとき、W>Wの関係を満たすようビーム幅を調節する。これにより、移動体3との距離が比較的大きい第2距離Lにおいてビーム10の指向性を高めて、通信の信頼性を向上させることができる。一方、移動体3との距離が比較的小さい第1距離Lにおいては、ビーム幅を広げて高速追従性を向上させることができる。
一実施形態において、ビーム幅制御ステップでは、前回制御時における距離情報と今回制御時における距離情報との比較結果に基づいて今回制御時のビーム幅が決定されるように、距離情報に基づくビーム幅の制御を繰り返す。これにより、無線通信装置2と移動体3との距離に応じた適切なビーム幅(無線通信装置2と移動体3との通信距離の長距離化及び通信の信頼性向上の両立を可能とするようなビーム幅)にて該移動体3との通信可能な状態を維持できる。
一実施形態において、ビーム幅制御ステップでは、距離情報に加えて、移動体3の移動速度を示す速度情報に基づいてビーム幅を調節する。
このように、移動体3の移動速度を示す速度情報に基づいてビーム幅を調節することにより、移動体3への追従性及び通信の信頼性をより一層向上できる。
以下、図5〜図11を参照して、各実施形態に係る無線通信方法について詳細に説明する。
図5は、一実施形態に係る無線通信方法を示すフローチャートである。図6は、図5の第1追従ループを示すフローチャートである。図7は、図5の第2追従ループを示すフローチャートである。
図5に示すように、無線通信装置2は、ステップS1において、移動体3を捕捉しているか否かを判断する。すなわち、無線通信装置2のアンテナ20から照射されるビーム10の照射範囲内に移動体3が位置しているか否かを判断する。ここで、移動体3を捕捉していないと判断された場合、無線通信装置2は移動体3を探索する探索ステップを実行する。ステップS2に示す探索ステップでは、例えば、ビーム調節部21によってビーム幅が小さく且つ指向方向が正面となるように設定されたビーム10を用いて全方位(アンテナ20の周囲360°)をスキャンし、移動体3を探索する。なお、探索ステップでは、探索範囲を全方位とはせず、追従できなくなった時間から探索範囲を限定してもよい。これにより、探索ステップにおける移動体3の探索時間を短縮できる。
ステップS1において移動体3を既に捕捉していた場合、あるいは、ステップS2において探索により移動体3を捕捉した場合、ステップS3に示す照射方向制御ステップにおいて、無線通信装置2は、アンテナ20から照射されるビーム10を移動体3に向ける。具体的には、照射方向制御部27は、移動体3から戻ってきた電波(受信信号)に基づいて、ビーム10の照射方向が移動体3に向くようにビーム調節部21を制御する。ここでは、ビーム10の照射角度を変化させ、受信強度の大きい方向に移動体3が存在すると判断してもよい。したがって、この場合には受信強度の大きい方向にビーム10の照射方向を向ける。なお、ステップS1において移動体3を既に捕捉していた場合には、移動体3が適切にビーム10の照射範囲内に入っていればビーム10の照射方向を変更する必要はない。このように、ビーム10を移動体3に向けて適切に照射することによって、移動体3と無線通信装置2との間が通信可能状態となり、移動体3と無線通信装置2との間においてリンクが確立する。
ステップS3でビーム10の照射方向を調節した後、ステップS4に示すビーム幅制御ステップにおいて、距離情報としての受信電力に応じて、ビーム幅を制御する。具体的には、移動体3から戻ってきた電波(受信信号)の受信電力の大きさを受信電力測定部23(図3参照)で測定する。ビーム幅制御部28は、測定された受信電力に基づきビーム調節部21を制御することによってビーム幅を調節する。このビーム幅制御ステップでは、上述した少なくとも何れかの実施形態を採用することができる。
ステップS1〜S4までの手順によって、適切なビーム10の照射方向且つビーム幅で、移動体3を追従可能である。移動体3を追従しているとき、ステップS5において、通信要求があるか否かを判定する。通信要求がある場合、ステップS6において、無線通信装置2と移動体3との間でデータの送受信を行う。例えば無線通信装置2から移動体3に対してデータを送信した場合、ステップS7において移動体3からの応答があるか否かを判定する。ここで、移動体3からの応答があった場合、ステップS8に示す第1追従ループを実行する。
図6に示す第1追従ループの手順において、ステップS11〜ステップS15はビーム幅制御ステップである。このビーム幅制御ステップでは、上述した少なくとも何れかの実施形態を採用することができる。
ステップS11では、ビーム10を移動体3に追従させた状態で、移動体3からの応答信号の受信電力を受信電力測定部23で測定する。次いで、ステップS12においてビーム幅制御部28は、今回測定された受信電力の測定結果と、前回の受信電力の測定結果とを比較する。ビーム幅制御部28は、今回の受信電力の測定結果の方が前回の受信電力の測定結果よりも大きい場合、ステップS13において、無線通信装置2と移動体3との間の距離が小さくなっている(近づいている)と判断し、ビーム幅が大きくなるようにビーム調節部21を制御する。一方、ビーム幅制御部28は、今回の受信電力の測定結果の方が前回の受信電力の測定結果よりも小さい場合、ステップS14において、無線通信装置2と移動体3との間の距離が大きくなっている(遠ざかっている)と判断し、ビーム幅が小さくなるようにビーム調節部21を制御する。ステップS13又はステップS14でビーム幅を制御した後、ステップS15において制御後のビーム幅での受信電力を測定し、測定結果を記憶部に保存しておく。記憶部に保存された受信電力の測定結果は、上記した前回の受信電力の測定結果として用いられる。なお、ビーム幅を制御した後に受信電力を再度測定する理由は、ビーム幅が異なると同一の距離であっても受信電力が異なってしまうため、受信電力の測定結果を同一の基準で比較し、正確に判断するためである。このステップS15を行った後、図5に示すステップS5に戻る。
図5に示すステップS5において通信要求がない場合には、無線通信装置2は、ステップS9に示す第2追従ループを実行する。
図7に示す第2追従ループの手順において、ステップS21〜ステップS27はビーム幅制御ステップである。このビーム幅制御ステップでは、上述した少なくとも何れかの実施形態を採用することができる。
ステップS21では、無線通信装置2のアンテナ20から移動体3に向けてステータス信号を送信する。ステップS22では、ステータス信号に対して応答があるか否かを判定し、応答がない場合には、図5に示すステップS1まで戻る。一方、応答がある場合には、ステップS23において、ビーム10を移動体3に追従させた状態で、移動体3からの応答信号の受信電力を受信電力測定部23で測定する。次いで、ステップS24においてビーム幅制御部28は、今回測定された受信電力の測定結果と、前回の受信電力の測定結果とを比較する。ビーム幅制御部28は、今回の受信電力の測定結果の方が前回の受信電力の測定結果よりも大きい場合、ステップS25において、無線通信装置2と移動体3との間の距離が小さくなっている(近づいている)と判断し、ビーム幅が大きくなるようにビーム調節部21を制御する。一方、今回の受信電力の測定結果の方が前回の受信電力の測定結果よりも小さい場合、ステップS26において、ビーム幅制御部28は、無線通信装置2と移動体3との間の距離が大きくなっている(遠ざかっている)と判断し、ビーム幅が小さくなるようにビーム調節部21を制御する。ステップS25又はステップS26でビーム幅を制御した後、ステップS27において制御後のビーム幅での受信電力を測定し、測定結果を記憶部に保存しておく。記憶部に保存された受信電力の測定結果は、上記した前回の受信電力の測定結果として用いられる。このステップS27を行った後、図5に示すステップS5に戻る。
図8は、他の実施形態に係る無線通信方法を示すフローチャートである。図9は、図8の第1追従ループを示すフローチャートである。図10は、図8の第2追従ループを示すフローチャートである。なお、図5〜図7に示す実施形態と同一の手順については、その詳細な説明を省略する。
図8に示すように、無線通信装置2は、ステップS31において、移動体3を捕捉しているか否かを判断する。ここで、移動体3を捕捉していないと判断された場合、ステップS32において無線通信装置2は移動体3を探索する探索ステップを実行する。なお、探索ステップでは、探索範囲を全方位とはせず、追従できなくなった時間から探索範囲を限定してもよい。これにより、探索ステップにおける移動体3の探索時間を短縮できる。
ステップS31において移動体3を既に捕捉していた場合、あるいは、ステップS32において探索により移動体3を捕捉した場合、ステップS33に示す照射方向制御ステップにおいて、無線通信装置2は、アンテナ20から照射されるビーム10を移動体3に向ける。ビーム10を移動体3に向けて適切に照射することによって、移動体3と無線通信装置2との間が通信可能状態となり、移動体3と無線通信装置2との間においてリンクが確立する。
ステップS33でビーム10の照射方向を調節した後、ステップS34に示すビーム幅制御ステップにおいて、距離情報としての位置情報を取得し、位置情報に応じてビーム幅を制御する。具体的には、図2に示す加速度センサ32からの加速度情報、GPS受信機33からのGPS位置情報、角速度センサ34からの姿勢情報の少なくともいずれかを含んでいてもよい。このビーム幅制御ステップでは、上述した少なくとも何れかの実施形態を採用することができる。
ステップS31〜S34までの手順によって、適切なビームの照射方向且つビーム幅で、移動体3を追従可能である。移動体3を追従しているとき、ステップS35において、通信要求があるか否かを判定する。通信要求がある場合、ステップS36において、無線通信装置2と移動体3との間でデータの送受信を行う。例えば無線通信装置2から移動体3に対してデータを送信した場合、ステップS37において移動体3からの応答があるか否かを判定する。ここで、移動体3からの応答があった場合、ステップS38に示す第1追従ループを実行する。
図9に示す第1追従ループの手順において、ステップS41〜ステップS44はビーム幅制御ステップである。このビーム幅制御ステップでは、上述した少なくとも何れかの実施形態を採用することができる。
ステップS41では、ビーム10を移動体3に追従させた状態で、移動体3からの応答信号のから位置情報を取得する。なお、位置情報は、例えばGPS情報等のように、移動体3の応答信号から直接受け取る場合に限定されるものではなく、例えば、他の端末から位置情報を取得してもよい。次いで、ステップS42においてビーム幅制御部28は、今回取得した位置情報と、前回取得した位置情報とを比較する。ビーム幅制御部28は、今回の位置情報の方が前回の位置情報よりも近くなっている場合、ステップS43において、ビーム幅が大きくなるようにビーム調節部21を制御する。一方、ビーム幅制御部28は、今回の位置情報の方が前回の位置情報よりも遠くなっている場合、ステップS44において、ビーム幅が小さくなるようにビーム調節部21を制御する。ステップS43又はステップS44でビーム幅を制御した後、図8に示すステップS35に戻る。
図8に示すステップS35において通信要求がない場合には、無線通信装置2は、ステップS39に示す第2追従ループを実行する。
図10に示す第2追従ループの手順において、ステップS51〜ステップS56はビーム幅制御ステップである。このビーム幅制御ステップでは、上述した少なくとも何れかの実施形態を採用することができる。
ステップS51では、無線通信装置2のアンテナ20から移動体3に向けてステータス信号を送信する。ステップS52では、ステータス信号に対して応答があるか否かを判定し、応答がない場合には、図8に示すステップS31まで戻る。一方、応答がある場合には、ステップS53において、ビーム10を移動体3に追従させた状態で、移動体3からの応答信号から移動体3の位置情報を取得する。次いで、ステップS54においてビーム幅制御部28は、今回取得した位置情報と、前回取得した位置情報とを比較する。ビーム幅制御部28は、今回取得した位置情報の方が前回取得した位置情報よりも近くなっている場合、ステップS55において、ビーム幅が大きくなるようにビーム調節部21を制御する。一方、今回取得した位置情報の方が前回取得した位置情報よりも遠くなっている場合、ステップS56において、ビーム幅制御部28は、ビーム幅が小さくなるようにビーム調節部21を制御する。ステップS55又はステップS56でビーム幅を制御した後、図8に示すステップS35に戻る。
図11は、さらに他の実施形態に係る無線通信方法におけるビーム幅制御ステップの手順を示すフローチャートである。なお、図11に示すビーム幅制御ステップは、図8〜図10に示すビーム幅制御ステップとは別のステップである。
同図に示すように無線通信装置2は、ステップS61にて移動体3の移動角度方向を特定した後、ステップS62において、その角度方向の移動速度に関する速度情報を取得する。速度情報は、加速度センサ32(図2参照)で検出した加速度情報に基づいて取得可能である。あるいは、速度情報は、GPS受信機33(図2参照)のGPS位置情報に基づいて取得可能である。また、角速度センサ34(図2参照)で検出された移動体3の姿勢情報に基づいて、速度情報を補正してもよい。角速度センサ34としては、例えば3軸のジャイロセンサが用いられる。
ステップS63において、ビーム幅制御部28は、ステップS62で取得した移動速度を閾値と比較する。移動速度が閾値を超えている場合には、ステップS64において、ビーム幅制御部28は、ビーム幅が大きくなるようにビーム調節部21を制御する。一方、移動速度が閾値以下である場合には、ステップS65において、ビーム幅制御部28は、ビーム幅を現状維持とするか、あるいはビーム幅が大きくなるようにビーム調節部21を制御する。これにより、移動速度の速い移動体3に対しても追従性を確保できる。なお、移動速度が閾値以下である場合はビーム幅を大きくせず、指向性を優先させるようにしている。
上述した実施形態によれば、少なくとも無線通信装置2と移動体3との間の距離を示す距離情報に基づいて、移動体3との通信用のビーム10のビーム幅を調節するようになっているので、距離に応じてビーム幅を適切に設定すれば、移動体3との通信距離の長距離化と、通信の信頼性向上とを両立させることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、図3及び図5〜図7に示す実施形態では受信電力を用いてビーム幅を制御する構成となっており、一方、図4及び図8〜図10に示す実施形態では位置情報を用いてビーム幅を制御する構成となっているが、これらの実施形態を組み合わせて、受信電力及び位置情報を用いてビーム幅を制御する構成としてもよい。
なお、上記実施形態において、例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 無線通信システム
2 無線通信装置
3,3A,3B 移動体
10 ビーム
20 アンテナ
20a アンテナ素子
21 ビーム調節部
22 無線LANモジュール
23 受信電力測定部
25 制御ユニット
26 通信制御部
27 照射方向制御部
28 ビーム幅制御部
30 移動体端末
31 通信制御部
32 加速度センサ
33 GPS受信機
34 角速度センサ

Claims (15)

  1. 移動体との間で通信を行うための無線通信装置であって、
    通信に用いられるビームの照射方向及びビーム幅を調節するためのビーム調節部と、
    前記移動体に前記ビームが追従可能に前記照射方向を調節するよう前記ビーム調節部を制御するための照射方向制御部と、
    少なくとも前記無線通信装置と前記移動体との間の距離を示す距離情報に基づいて前記ビーム幅を調節するよう前記ビーム調節部を制御するためのビーム幅制御部と、を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記ビーム幅制御部は、前記距離が第1距離のときの前記ビーム幅をWとし、前記距離が前記第1距離よりも大きい第2距離であるときの前記ビーム幅をWとしたとき、W>Wの関係を満たすよう前記ビーム調節部を制御するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記ビーム幅制御部は、前回制御時における前記距離情報と今回制御時における前記距離情報との比較結果に基づいて今回制御時の前記ビーム幅が決定されるように、前記距離情報に基づく前記ビーム調節部の制御を繰り返すように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 前記ビーム幅制御部は、
    前記前回制御時に比べて前記今回制御時の方が前記距離が大きいとき、前記前回制御時よりも前記今回制御時における前記ビーム幅を小さくし、
    前記前回制御時に比べて前記今回制御時の方が前記距離が小さいとき、前記前回制御時よりも前記今回制御時における前記ビーム幅を大きくする
    ように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記移動体から戻ってくる電波の受信電力を測定するための受信電力測定部をさらに備え、
    前記ビーム幅制御部は、前記受信電力の大きさに基づき、前記ビーム制御部を制御して前記ビーム幅を調節するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の無線通信装置。
  6. 前記ビーム幅制御部は、通信によって前記移動体から取得した前記移動体の位置情報に基づき、前記ビーム制御部を制御して前記ビーム幅を調節するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の無線通信装置。
  7. 前記ビーム幅制御部は、前記移動体の加速度情報に基づいて算出された前記位置情報に基づいて前記ビーム幅を調節するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記ビーム幅制御部は、前記移動体の姿勢情報に基づいて前記移動体の前記位置情報を補正し、補正後の前記位置情報に基づいて前記ビーム幅を調節するように構成されたことを特徴とする請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記ビーム幅制御部は、前記距離情報に加えて、前記移動体の移動速度を示す速度情報に基づいて前記ビーム幅を調節するよう前記ビーム調節部を制御するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の無線通信装置。
  10. 前記ビーム幅制御部は、前記移動速度が閾値を超えているとき、前記移動速度が前記閾値以下である場合に比べて前記ビーム幅を大きくするよう前記ビーム調節部を制御することを特徴とする請求項7に記載の無線通信装置。
  11. 請求項1乃至9に記載の無線通信装置と、
    前記移動体に搭載され、前記無線通信装置との間で無線通信を行うように構成された移動体端末と、を備えることを特徴とする無線通信システム。
  12. 移動体との間で通信を行う無線通信方法であって、
    通信に用いられるビームが前記移動体に追従するように前記ビームの照射方向を調節する照射方向制御ステップと、
    少なくとも前記無線通信装置と前記移動体との間の距離を示す距離情報に基づいて前記ビームのビーム幅を調節するビーム幅制御ステップと、を備えることを特徴とする無線通信方法。
  13. 前記ビーム幅制御ステップでは、前記距離が第1距離のときの前記ビーム幅をWとし、前記距離が前記第1距離よりも大きい第2距離であるときの前記ビーム幅をWとしたとき、W>Wの関係を満たすよう前記ビーム幅を調節することを特徴とする請求項12に記載の無線通信方法。
  14. 前記ビーム幅制御ステップでは、前回制御時における前記距離情報と今回制御時における前記距離情報との比較結果に基づいて今回制御時の前記ビーム幅が決定されるように、前記距離情報に基づく前記ビーム幅の制御を繰り返すことを特徴とする請求項12又は13に記載の無線通信方法。
  15. 前記ビーム幅制御ステップでは、前記距離情報に加えて、前記移動体の移動速度を示す速度情報に基づいて前記ビーム幅を調節することを特徴とする請求項14に記載の無線通信方法。
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